JP2001158105A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001158105A
JP2001158105A JP34262799A JP34262799A JP2001158105A JP 2001158105 A JP2001158105 A JP 2001158105A JP 34262799 A JP34262799 A JP 34262799A JP 34262799 A JP34262799 A JP 34262799A JP 2001158105 A JP2001158105 A JP 2001158105A
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Japan
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nozzle surface
ink
recording head
liquid
seal liquid
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JP34262799A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sato
博昭 佐藤
Yasushi Oki
靖 大木
Susumu Hirakata
進 平潟
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Yuji Suemitsu
裕治 末光
Megumi Hasebe
恵 長谷部
Satoru Mori
哲 毛利
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でインク乾燥による目詰まりを防
止し、また、シール液体の確実な除去及び再供給が低コ
ストでできるインクジェット記録ヘッドを得る。 【解決手段】 第2エッジ44は、ノズル面28が摺擦
する部分は、平坦面となっており、記録ヘッド18の移
動方向に合わせてブレード40が撓み、ノズル面28に
当接する。このとき、記録ヘッド18が第2エッジ44
をさらに摺擦し、ノズル面28に塗布されたシール液体
34がきれいに除去される。このため、ノズル面28の
シール性能を重視して、高粘度のシール液体34を厚く
塗布した場合でも、ノズル面28からシール液体34を
積極的に除去することで、インク24をスムーズに吐出
させることができる。従って、高粘度のシール液体34
が使用できるので、シール液体34が長期間不揮発とな
り、目詰まりに対するシール性能を維持することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、FA
X、複写機等に適用可能な記録装置に関し、特に水性イ
ンクを用紙に吐出することにより画像を記録するインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置において
は、非動作時のインクの乾燥、増粘に起因するノズルの
目詰まりを防止することが大きな課題である。この課題
を解決するために種々のインク材料が開発されている
が、インク溶媒の蒸発を低減することは依然として困難
である。
【0003】このため、市販のインクジェット記録装置
では、非印字時、長期休止時には、樹脂製のキャッピン
グ手段等により、ノズルを外気から遮蔽してインクの乾
燥を遅延させている。
【0004】しかし、このキャッピング手段では、ノズ
ルの気密状態をより効果的に高めるためには、複雑な手
順と装置が必要となる。また、このキャッピング手段で
は、ノズルを空気から完全に遮蔽することができず、保
存中に、ノズル内部のインクの乾燥、増粘が徐々に進行
し、ノズルの目詰まりが発生してしまうことがある。
【0005】このため、長期休止後の目詰まりに起因す
る問題を回避する手段としては、特開昭52−1041
30号公報に開示されているように、インクに不溶のシ
ール液体と、シール液体の膜を張る手段によって、イン
ク吐出口を密封してインクを空気から遮蔽し、インクの
乾燥を防ぐ方法が知られている。
【0006】しかし、この方法は、印字装置の動作時に
インク吐出口からシール液体を取り除く手段を備えてお
らず、シール液体の除去はインクを吐出する事により行
う。
【0007】また、特開昭49−115548号公報に
は、シール液体とぬれ機構により印字装置の非動作時に
インク吐出口を密封し、動作時にはシール液体の供給路
に設けた開閉器によってシール液体の供給路を閉じて、
シール液体がインク吐出口に供給されないようにする方
法が記載されている。
【0008】しかし、通常、シール液体はインクより数
倍から数十倍の高粘度であるため、シール液体の供給路
を閉じて、シール液体がインク吐出口に供給されないよ
うにするだけではインク吐出口からシール液体をきれい
に除去することは困難である。
【0009】従って、これらの方法では、インク吐出口
にシール液体が残留してしまい、インク吐出開始時にイ
ンクの吐出抵抗が高くなってしまう。このため、印字装
置を使用する環境の温度が低くなると、シール液体の粘
度がより高くなり、最悪の場合はインクを吐出できない
という問題が発生する。
【0010】一方、ノズル面のシール性能を重視する
と、より高粘度の材料をより厚く塗布することが好まし
いが、インクの吐出性が悪くなってしまう。
【0011】このため、インクの吐出性を良くするため
の手段として、特開昭54−69436号公報に開示さ
れているように、シール液体膜の形成・解除を行う方法
が知られている。
【0012】また、特開平5−177841号公報で
は、必要に応じてシール液体によってノズルをシールす
る方法や、キャリッジ走査に連動してシール液体による
シールを開閉する方法が述べられている。
【0013】これらは、シール液体として磁性流体を用
い、磁力によりノズル面に対して磁性流体の除去及び再
供給を制御している。しかし、通常、磁性流体には、磁
性粒子を分散媒に安定分散させるために分散剤や界面活
性剤が用いられる。このため、インクが磁性流体と溶け
合ったり、磁性流体が乳化する危険性がある。
【0014】また、磁性流体は高価な上、磁性流体によ
りノズル面がシールされている状態とシールが解除され
た状態の切り替えに、ポンプや電磁石、支持体による開
閉など外力が必要であり、記録ヘッドの構造の複雑化、
およびそれに伴う印字装置の大型化を招くこととなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、簡易な構成でインク乾燥による目詰まり防止し、
また、シール液体の確実な除去及び再供給が低コストで
できるインクジェット記録装置を提供することを課題と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、画像情報に基づいてノズル面からインクを記録紙に
向って吐出して画像を記録する記録ヘッドが、インクの
吐出を休止する休止モードに入る前にシール液体供給手
段によってノズル面にインクの乾燥を防止するシール液
体が供給される。
【0017】一方、記録ヘッドがインクを吐出する印字
モードに入る前に第1シール液体規制手段によって、記
録ヘッドの移動力を利用して、ノズル面からシール液体
を除去することができる。
【0018】このため、ノズル面のシール性能を重視し
て、高粘度のシール液体を厚く塗布した場合でも、ノズ
ル面からシール液体を積極的に除去することで、インク
をスムーズに吐出させることができる。従って、比較的
高粘度のシール液体が使用できるので、シール液体がよ
り長期間不揮発となり、目詰まりに対するシール性能を
維持することができる。
【0019】請求項2に記載の発明では、第1シール液
体規制手段によって、記録ヘッドが休止モードに入る前
にシール液体供給手段によって供給されたシール液体が
一定の膜厚でノズル面に塗布される。
【0020】これによって、シール液体規制手段は、記
録ヘッドが印字モードに入る前にノズル面からシール液
体を除去し、記録ヘッドが休止モードに入る前には一定
の膜厚でシール液体をノズル面に塗布するという、全く
異なる二つの機能を兼ね備えることとなる。
【0021】また、シール液体規制手段が、一定の膜厚
でシール液体をノズル面に塗布することで、インクの乾
燥性能にバラツキが生じることはなく、また、シール液
体が部分的にノズル面に残留してしまうこともない。
【0022】請求項3に記載の発明では、第1シール液
体規制手段が、可撓性ブレードであり、ノズル面が摺擦
する第1エッジ及び第2エッジの2つのエッジを有して
いる。このように、可撓性のブレードを用いることで、
記録ヘッドの移動方向に合わせてブレードを撓ませ、ノ
ズル面が摺擦するエッジの位置を変えることができる。
【0023】具体的には、第1エッジは、記録ヘッドが
休止モードのとき位置するホームポジション側に形成さ
れており、記録ヘッドが印字モードに入る前に記録ヘッ
ドの移動と共にブレードが撓み、ノズル面に当接し、ブ
レードの復原力を利用して、ノズル面が摺擦するとき、
ノズル面に塗布されたシール液体を除去する。
【0024】一方、第2エッジは記録ヘッドが印字モー
ドのとき位置する記録領域側に形成されており、第2エ
ッジの表面には、切欠き部が形成され、休止モードに入
る前に記録ヘッドの移動と共にブレードが撓み、ノズル
面が摺擦するとき切欠き部以外が当接する。
【0025】このため、切欠き部によって一定量のシー
ル液体がノズル面に残留する。この残留したシール液体
が、ぬれによってノズル面全体に広がっていき、ノズル
面に一定の膜厚のシール液体が塗布されることとなる。
【0026】このように、切欠き部を形成させるだけ
で、ノズル面が可撓性のブレードを摺擦してもノズル面
にシール液体を残留させることができる。
【0027】すなわち、切欠き部の有無によって、ブレ
ードの用途を変えることができ、一つのブレードでシー
ル液体の除去及び供給を行うことができるので、構造が
簡単である。さらに、切欠き部の深さによってシール液
体の量を規制することができるので、シール液体の膜厚
を容易に調整することができる。
【0028】請求項4に記載の発明では、画像情報に基
づいてノズル面からインクを記録紙に向って吐出して画
像を記録する記録ヘッドのノズル面が第2シール液体規
制手段を摺擦する。
【0029】この第2シール液体規制手段には、インク
の乾燥を防止するシール液体が含浸されており、インク
の吐出を休止する休止モードに入る前にノズル面にシー
ル液体を供給する。また、この第2シール液体規制手段
は、記録ヘッドがインクを吐出する印字モードに入る前
にノズル面に供給されたシール液体を除去する。このた
め、シール液体の供給及び除去を一つの部材で行うこと
ができる。
【0030】請求項5に記載の発明では、インクの乾燥
を防止するシール液体が含浸された空隙部材を備えてお
り、この空隙部材は第3エッジと第4エッジとを有して
いる。
【0031】空隙部材には記録ヘッドが休止モードのと
き配置されるホームポジション側に第3エッジが設けら
れており、この第3エッジは、記録ヘッドが印字モード
に入る前にノズル面が摺擦するとき、ノズル面に当接
し、ノズル面に塗布されたシール液体を掻き取る。
【0032】一方、空隙部材には記録ヘッドが印字モー
ドのとき配置される記録領域側に第4エッジが設けられ
ており、第4エッジには貯溜部が凹設されている。記録
ヘッドが休止モードに入る前にノズル面が摺擦すると
き、貯溜部以外が当接し、貯溜部からは一定量のシール
液体が滲み出し、シール液体をノズル面に塗布する。
【0033】また、少なくともノズル面に接触する箇所
には、多孔質フッ素樹脂が被覆されている。フッ素樹脂
は撥インク性を有するため、ノズル面に付着したインク
が空隙部材の内部へ滲み込むことはない。
【0034】請求項6に記載の発明では、滲出手段によ
って内部に含浸したシール液体を貯溜部に滲出させる。
例えば、空隙部材を加熱することによってシール液体の
粘度を低下させ、空隙部材の表面からシール液体を滲出
させることができる。
【0035】また、効率良く、貯溜部だけにシール液体
を滲出させるためには、貯溜部以外の部分からシール液
体が滲出しないように被覆材でコーティングしても良
い。
【0036】請求項7に記載の発明では、滲出手段が、
押圧手段であり、空隙部材を押圧して内部に含浸したシ
ール液体を表面に滲出させる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1には、本形態に係るインクジ
ェット記録装置10が示されている。インクジェット記
録装置10には一対のシャーシ12が配設されており、
シャーシ12に直交してキャリッジシャフト14が設け
られている。このキャリッジシャフト14と平行にキャ
リッジ送りベルト16が配設されている。
【0038】このキャリッジ送りベルト16にはキャリ
ッジシャフト14に案内されるキャリッジ13が固定さ
れている。このキャリッジ13へ記録ヘッド18を装填
することで記録ヘッド18がキャリッジシャフト14に
沿って移動する。
【0039】一方、シャーシ12には紙送りシャフト2
0がシャーシ12に対して直交した状態で回転可能に軸
支されており、紙送りシャフト20には記録紙Pを搬送
する紙送りローラ22が固定されている。このため、記
録紙Pは記録ヘッド18の移動方向と直交する方向へ搬
送される。この記録ヘッド18の下方には、ノズル25
が設けられており、図2(C)に示すように、ノズル2
5のノズル面28には、インク24を貯溜するインク室
30が複数設けられている。
【0040】インク室30の内径(ノズル径)は35μ
mとされており、このインク室30のインク吐出口26
からインク24が記録紙P(図1参照)に向って吐出さ
れ、記録紙P上にインク24が付着し絵や文字等の印字
が可能となる。
【0041】図2(A)、(B)、(C)には、このノ
ズル25の基本的な構成が示されている。図2(A)で
は、ノズル25の平面図が示されており、図2(B)で
は図2(A)のA−A断面図が示されている。
【0042】なお、図上、インク吐出口26が設けられ
たノズル面28が上部に配置されているが、インク24
滴は重力方向(下方)に向けて吐出される。
【0043】一方、記録ヘッド18には、図示しないイ
ンク供給手段が設けられており、毛管力や圧力差によっ
て、インク供給手段(図示省略)からインク室30へイ
ンク24が供給される。
【0044】このインク室30の外周面には、インク吐
出手段32が設けられている。このインク吐出手段32
はサーマルインクジェット方式の吐出手段であり、イン
ク室30の外周面に図示しないヒータを設けて構成され
ている。
【0045】ヒータは例えば、多結晶シリコンからなる
発熱体層の上にタンタルからなる保護層を積層して構成
されており、図示しない信号印加手段により画像信号に
応じたタイミングで所定の信号が印加されるように配線
されている。このヒータが加熱すると、インク24に含
まれる揮発成分が瞬時に蒸発して、気泡が発生しインク
24がインク吐出口26から吐出する。
【0046】なお、ここではインク吐出手段32は、イ
ンク室30の外周面に設けられているが、必ずしも外周
面に設ける必要はなく、インク室30の底面の一部に設
けることもできる。
【0047】また、インク吐出手段として、圧電素子方
式を用いても良く、インク室、あるいはインク室に通じ
るインク流路を構成する壁面を、圧電素子の変形が伝搬
可能な部材で構成し、この圧電素子に画像信号に応じて
電圧を印加し、その歪みによってインクを吐出する。
【0048】さらに、インク吐出口26の形状は円形に
限るものではなく、楕円形や多角形など任意の形状であ
ってもその効果は変わるものではない。
【0049】一方、ノズル面28には、シール液体34
が塗布されており、インク吐出口26内のインク24が
空気に接触しないようにしている。このシール液体34
は、性能を維持するため、シール液体34とインク24
とは互いに相溶性がなく、また、シール液体34はイン
ク24とは自発的に乳化しないことが必要である。
【0050】シール液体34がインク24と相溶しない
ためには、シール液体34のインク24に対する溶解度
が常温(25°C)で0.1wt%以下であればよい。
【0051】また、記録ヘッド18がインク24の吐出
を休止する休止モード(記録ヘッド18がホームポジシ
ョンに位置している)のときノズル面28からシール液
体34が蒸発しないためには、常温で不揮発性であるこ
とが必要である。常温で不揮発性とは、具体的には蒸気
圧が25°Cで0.1mmHg以下であればよい。
【0052】さらに、シール液体34の動粘度は、1〜
1000mm2/sの範囲である。また、シール液体3
4の表面張力は15〜70mN/mの範囲であれば利用
できるが、インク24の表面にぬれ進むためには50m
N/m以下であることが望ましく、さらには、使用する
インク24の表面張力より小さいことが望ましい。
【0053】また、後述する被覆材36(図8参照)と
しての多孔質フッ素樹脂に浸透させて用いる場合は、2
5mN/m以下であることが好ましい。これらの性質に
適した液体であれば利用できるのはもちろんであるが、
複数の材料を混合して粘度や表面張力を調整して用いる
こともできる。
【0054】水性のインクを用いる場合のシール液体3
4として、常温で液体の有機溶媒やオイル類を用いるこ
とができる。例えば、オクタン、ノナン、テトラデカ
ン、ドデカンなどの炭化水素、オレイン酸、リノール酸
などの高級脂肪酸、n−デカノール、ジメチルブタノー
ルなどの非水溶性のアルコール類、フタル酸ジブチル、
マレイン酸ジブチルなどの可塑剤の他、植物油、鉱物
油、シリコーンオイル、フッ素オイルなどを用いること
もできる。これらは、単独で用いても良いし、あるいは
均一に混合しうるものであれば複数種を混合して用いて
も構わない。
【0055】図2(B)に示すように、ノズル面28に
塗布されたシール液体34は、インク吐出口26内のイ
ンク24に接触してノズル面28にシール液体34の膜
を形成する。
【0056】このシール液体34の膜厚は、インク室3
0の内径、又は、目詰まり防止のための保存期間などに
よって適宜選択できるが、十分なシール性能と、実用的
なシール液体34の供給及び除去工程を考え合わせる
と、5μm以上、200μm以下が適当であり、より好
ましくは20μm以上、100μm以下である。
【0057】次に、第1形態に係るシール液体供給手段
について説明する。
【0058】図1に示すように、シール液体供給手段3
8は、記録ヘッド18の移動軌跡上に、ノズル面28と
対向して設けられている。
【0059】このシール液体供給手段38は、例えば直
方体状の含浸体41とこれを保持するホルダー43とで
構成されており、含浸体41にはシール液体34が含浸
されている。一方、ホルダー43の底面はシャフト45
で支持されており、このシャフト45は図示しないソレ
ノイド等の駆動機構で昇降し、含浸体41を上下させ
る。
【0060】すなわち、記録ヘッド18が休止モードに
入る前には、記録領域からホームポジションへ移動する
(矢印A方向)とき、含浸体41が上方へ移動してノズ
ル面28が含浸体41の表面を摺擦する。
【0061】また、記録ヘッド18がインク24を吐出
する印字モードに入る前には、ホームポジションから記
録領域へ移動する(矢印B方向)とき、含浸体41は下
方へ移動し、ノズル面28が含浸体41に接触しないよ
うにしている。
【0062】この含浸体41のノズル面28と対向する
面には、連続空隙構造の多孔体、繊維、毛管の束等が設
けられている。
【0063】ここで、シール液体34の効果的な供給を
得るには、シール液体34の動粘度、表面張力、ノズル
面28の材質などにもよるが、含浸体41は多孔体が好
ましく、多孔体の平均孔径は1〜500μm、気孔率は
50〜90%、ノズル面28が摺擦する部分の厚さは1
〜5mmが望ましい。
【0064】また、記録ヘッド18が休止モードに入る
前には、ノズル面28に押しつぶされて、含浸体41は
体積を減少させ、内部に含浸されたシール液体34を押
し出す。
【0065】一方、記録ヘッド18が印字モードに入る
前には、ノズル面28から離れ、体積を復元させて、余
分なシール液体34を含浸体41に吸収、含浸可能な構
成が好ましく、より効果的にシール液体34の供給及び
回収性能が切り替えられる。
【0066】また、含浸体41の表面を撥インク性の材
料で被覆すると、インク24が含浸体41に付着しない
ので好ましい。これによって、含浸体41にインク24
が付着することによるシール液体34の汚染や供給不良
が防止できる。
【0067】この撥インク性の材料としては、多孔質ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)などが挙げられ
る。多孔質ポリテトラフルオロエチレンはその撥インク
性によりインク24の付着を防止することができると同
時に、含浸体41に保持されているシール液体34を微
細孔を通じてノズル面28に供給することができる。
【0068】さらに、含浸体41の外周を補強材で補強
し、剛性をもたせても良く、これによって、含浸体41
とノズル面28との摺擦時の精度が高くなる。
【0069】次に、第1形態に係る第1シール液体規制
手段について説明する。
【0070】図3及び図4に示すように、第1シール液
体規制手段としてのブレード40は、記録ヘッド18の
移動軌跡(矢印方向)上にノズル面28と対向して設け
られている。このブレード40は略直方体形状の可撓体
で成形されている。
【0071】また、ブレード40は、ノズル面28に一
定量のシール液体34を残留させる第2エッジ42とノ
ズル面28に塗布されたシール液体34を除去する第1
エッジ44とを有しており、記録ヘッド18が休止モー
ドに入る前又は印字モードに入る前、ノズル面28が第
2エッジ42及び第1エッジ44を摺擦可能となってい
る。
【0072】ブレード40は、可撓体で成形されている
ため、記録ヘッド18の移動方向に合わせて撓み、ノズ
ル面28が摺擦するエッジの位置を変えることができ
る。従って、ノズル面28が第2エッジ42及び第1エ
ッジ44の両方を同時に摺擦することはない。
【0073】図5(A)に示すように、第2エッジ42
には、小さな切欠き部42Aが離散的に形成されてい
る。この切欠き部42Aは、従来公知の各種加工法であ
る機械研削、レーザー加工、型成形等によって形成され
る。
【0074】切欠き部42Aと切欠き部42Aの間が摺
擦部42Bとなっている。すなわち、図3(A)に示す
ように、ノズル面28が第2エッジ42を摺擦すると
は、ノズル面28が摺擦部42B(図5(A)参照)を
摺擦することを示しており、ノズル面28と切欠き部4
2Aとの間には空間45が構成される。
【0075】このため、図6に示すように、記録ヘッド
18の移動方向(矢印方向)に合わせて、ブレード40
が撓み、摺擦部42Bがノズル面28に当接する。この
とき、ノズル面28に一旦供給されたシール液体34の
一部は、ブレード40の復原力を利用した摺擦部42B
で掻き取られるが、残りは空間45(図3(A)参照)
によって、一定量のシール液体34がノズル面28に残
留する。
【0076】この残留したシール液体34が、ぬれによ
ってノズル面28全体に広がっていき、ノズル面28に
一定の膜厚のシール液体34が塗布されることとなる。
このように、切欠き部42Aの深さ(空間45の体積)
によって、残留させるシール液体34の量を規制するこ
とができるので、シール液体34の膜厚を容易に調整す
ることができる。
【0077】また、一定の膜厚でシール液体34をノズ
ル面28に塗布することで、インク24(図2参照)の
乾燥性能にバラツキが生じることはなく、また、シール
液体34が部分的にノズル面28に残留してしまうこと
もない。
【0078】さらに、第2エッジ42に切欠き部42A
を形成させるだけで、ノズル面28がブレード40を摺
擦してもノズル面28にシール液体34を残留させるこ
とができる。
【0079】すなわち、切欠き部42Aの有無によっ
て、ブレード40の用途を変えることができ、一つのブ
レード40でシール液体34の除去及び供給を行うこと
ができるので、構造が簡単である。
【0080】ここで、切欠き部42Aの深さは、供給す
べきシール液体34の膜厚、シール液体34の物性(特
に表面張力と粘度)又は摺擦速度等に依存するが、切欠
き部42Aと摺擦部42Bの比率が等しく、切欠き部4
2Aの形状が三角錐状の場合は、供給すべきシール液体
34の膜厚の約4〜5倍である。
【0081】また、ブレード40の変形例として、切欠
き部42Aを連続させ、図5(B)に示すように、ノズ
ル面28(図4参照)の幅と略同一の長さを有する長溝
部46を形成しても良い。この場合、長溝部46の深さ
は、供給すべきシール液体34の膜厚と同程度の深さに
設計すると良い。
【0082】第2エッジ42を長溝部46とすること
で、ノズル面28を直接摺擦しないようにすることがで
きる。ノズル面28は通常、インク吐出口26付近のイ
ンク付着を防止し、クリーニング効果を高めるために表
面処理膜が設けられるが、クリーニングブレード等の摺
擦による摩耗、損傷が問題になっている。図5(B)の
形態は図5(A)と比較すると、空間45のサイズを高
精度に維持する点で若干劣るが、ノズル面28の表面処
理膜にダメージを与えないという効果がある。
【0083】一方、図2及び図7に示すように、第1エ
ッジ44は、ノズル面28が摺擦する部分は、平坦面と
なっており、記録ヘッド18の移動方向(矢印方向)に
合わせてブレード40が撓み、ノズル面28に当接す
る。このとき、記録ヘッド18が第1エッジ44をさら
に摺擦し、ノズル面28に塗布されたシール液体34が
きれいに除去される。
【0084】このため、ノズル面28のシール性能を重
視して、高粘度のシール液体34を厚く塗布した場合で
も、ノズル面28からシール液体34を積極的に除去す
ることで、インク24をスムーズに吐出させることがで
きる。従って、高粘度のシール液体34が使用できるの
で、シール液体34が長期間不揮発となり、目詰まりに
対するシール性能を維持することができる。
【0085】図6及び図7に示すように、第1エッジ4
4とノズル面28との確実な密着性及び第2エッジ42
の切欠き部42Aとノズル面28との間で構成される空
間45の保持を考慮すると、記録ヘッド18のノズル面
28との位置関係は、図4(A)、(B)に示すよう
に、ノズル面28と第1エッジ44及び第2エッジ42
との上下方向でオーバーラップさせるのが良い。
【0086】最適なオーバーラップ量は、ブレード40
の材質、形状、サイズ、摺擦速度等に依存するが、0.
5〜3mm程度が良い。
【0087】また、ブレード40は良好な除去性能を実
現するために重要な密着性と、シール液体の膜厚制御を
精密に行うために重要な剛性を得るため、ゴム硬度=3
0〜80、幅(W1)と厚さ(t)の比=5対1〜50
対1、厚さ(t)=0.5〜4mm、が好ましい。
【0088】さらに、ブレード40の材料としては、シ
ール液体34に対して物性が安定していれば良い。具体
的には、生ゴム、イソプレン系ゴム、ブタジエン系ゴ
ム、オレフィン系ゴム、エーテル系ゴム、ポリスルフィ
ド系ゴム、ウレタン系ゴム、フッ素系ゴム、シリコーン
ゴムなど各種天然ゴム、各種エラストマー(ゴム弾性
体)や、これらゴム系材料のブレンドゴム、またはこれ
らゴム系材料と各種プラスティックとのブレンドゴムな
ど、各種弾性部材が使用でき、これら材料の接着などに
よる組合せを用いても良い。
【0089】これら材料のなかでも耐熱性、耐候性、耐
薬品性、耐磨耗性、加工性の点で、水素化ニトリルブタ
ジエンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポ
リジメチルシリコーンゴム、メチルビニルシリコーンゴ
ム、メチルフェニルシリコーンゴム、フルオロシリコー
ンゴム等が好ましい。
【0090】シール液体34に対して物性が不安定な場
合は、表面を保護層で被覆して使用することもできる。
保護層としては、撥液性と低摩擦係特性に優れるフッ素
系樹脂が好ましい。また、各種プラスチック材料も適用
可能である。
【0091】具体的には、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂等の成形体
を用いても良い。
【0092】さらに、これらの材料のフィルム材を積層
して張り合わせたものを高精度に切断しても良い。この
とき、貼着剤としては、アクリル系ポリマーやゴム系ポ
リマー等が適している。
【0093】次に、ノズル面28にシール液体34を塗
布する方法について説明する。
【0094】図3(A)及び図6に示すように、シール
液体34の供給は、記録ヘッド18が休止モードに入る
(矢印A方向)前に行われる。このとき、図示しないソ
レノイド等の駆動機構によってホルダー43が上方へ移
動し、記録ヘッド18に設けられたノズル面28が含浸
体41の表面を摺擦する。そして、含浸体41がノズル
面28によって押圧され、含浸体41の内部に含浸され
たシール液体34が滲み出し、ノズル面28に供給され
る。
【0095】記録ヘッド18がさらにホームポジション
側へ移動すると、ノズル面28はブレード40を摺擦す
る。このとき、ブレード40が記録ヘッド18の移動方
向に沿って撓み、摺擦部42Bがノズル面28に当接
し、ノズル面28が第2エッジ42を摺擦する。
【0096】このため、ノズル面28に一旦供給された
シール液体34の一部は、摺擦部42Bで掻き取られる
が、残りは空間45によって、一定量のシール液体34
がノズル面28に残留する。この残留したシール液体3
4が、ぬれによってノズル面28全体に広がっていき、
ノズル面28に一定の膜厚のシール液体34が塗布され
ることとなる。
【0097】次に、ノズル面28からシール液体34を
除去する方法について説明する。
【0098】図3(B)及び図7に示すように、シール
液体34の除去は、記録ヘッド18が印字モードに入る
(矢印B方向)前に行われる。このとき、図示しないソ
レノイドによってホルダー43が下方へ移動し、ノズル
面28が含浸体41の表面に触れないようにしている。
【0099】記録ヘッド18が記録領域側へ移動する
と、ノズル面28がブレード40を摺擦する。ブレード
40は記録ヘッド18の移動方向に沿って撓み、ノズル
面28に当接する。そして、ノズル面28はブレード4
0に形成された第1エッジ44を摺擦する。このとき、
ブレード40の撓みによる復原力によって、ノズル面2
8に塗布されたシール液体34は第1エッジ44によっ
てきれいに掻き取られる。
【0100】このため、ノズル面28のシール性能を重
視して、比較的高粘度のシール液体34を厚く塗布した
場合でも、ノズル面28からシール液体34を積極的に
除去することで、インク24をスムーズに吐出させるこ
とができる。従って、比較的高粘度のシール液体34が
使用できるので、シール液体34が長期間不揮発とな
り、目詰まりに対するシール性能を維持することができ
る。
【0101】次に、第2形態に係る第2シール液体規制
手段について説明する。
【0102】なお、第2シール液体規制手段50は、図
8(A)に示すように、例えば直方体状の空隙部材52
とシール液体槽53とで構成されている。
【0103】空隙部材52は連続空隙構造となってお
り、連続空隙多孔質構造(例えばスポンジ)又は、連続
する細い流路が設けられた構造(例えば繊維材や紙材
等)でも良い。
【0104】具体的な材質として、不織布、フェルト、
布、合成樹脂材等の多孔性弾性材料の中からシール液体
34によって変質等の問題が生じないものが選択でき
る。例えば、シール液体34がシリコーンオイルの場
合、発泡ポリウレタン等も使用可能である。
【0105】この空隙部材52には第3エッジ56及び
第4エッジ54が形成されており、第4エッジ54には
貯溜部54Aが凹設されている。また、空隙部材52は
基材51のシール液体槽53と接する部分及び貯溜部5
4Aを除く部分を、シール液体34を滲出させない被覆
材39で被覆することにより、シール液体34の滲み出
しを貯溜部54Aに限定することができるので、必要最
小限の押圧により必要量のシール液体34を滲み出させ
ることができ、第4エッジ54によって均一な量のシー
ル液体34をノズル面28に塗布することができる。さ
らに、被覆材39によってインク24が基材51内部に
進入するのを防止することができる。
【0106】被覆材39としてはシール液体34及びイ
ンク24の通過を阻止可能で、シール液体34と接して
反応、変質等を起さないものであればよく、フッ素樹
脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の各種高分子材料が
好適に用いられる。
【0107】特にノズル面28と当接、摺動する第4エ
ッジ54を被覆する材料は低摩擦抵抗でかつ撥インク性
を有するものが好ましく、この点でフッ素樹脂が好まし
い。この貯溜部54Aには被覆材39が被覆されておら
ず、貯溜部54Aにはシール液体34が滲出可能となっ
ている。
【0108】ここで、第4エッジ54及び第3エッジ5
6の仕様は、第1形態の第2エッジ42(第4エッジに
対応)及び第1エッジ44(第3エッジ56に対応)と
略同一であるため、重複する部分について詳細は割愛す
る。
【0109】以上のような構成により、記録ヘッド18
(図1参照)が休止モードに入る前にノズル面28(図
1参照)が第4エッジ54を摺擦するとき、空隙部材5
2の撓みによる復原力によって、第4エッジ54はノズ
ル面28から押圧され、空隙部材52の内部に含浸され
たシール液体34が貯溜部54Aから滲み出し、ノズル
面28にシール液体34が供給される。
【0110】一方、記録ヘッド18が印字モードに入る
前にノズル面28が空隙部材52の第3エッジ56を摺
擦するときは、空隙部材52の撓みによる復原力によっ
て、第3エッジ56がノズル面28に当接し、ノズル面
28に塗布されたシール液体34がきれいに掻き取られ
る。
【0111】このように、空隙部材52がシール液体3
4の除去だけでなく、シール液体34の供給もできるた
め、第1形態のように、別途、含浸体41を配設させる
必要がない。
【0112】図8(B)に示すように、空隙部材52の
先端部52Aと基部52Bに分割して構成しても良い。
この場合、空隙部材52の先端部52Aには、被覆材3
6を接合させる。また、空隙部材52全体を多孔質フッ
素樹脂で被覆してもよい。
【0113】さらに、シール液体槽53は必ずしも必要
なものではなく、空隙部材52をカートリッジタイプに
して、空隙部材52に予め含浸されたシール液体34を
塗布しても良い。
【0114】ここで、多孔質フッ素樹脂について説明す
る。
【0115】本発明において用いる多孔質フッ素樹脂に
は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビ
ニリデンフルオライド(PVDF)、テトラフルオロエ
チレンエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/
エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン/パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体等のポリマーが使
用可能である。
【0116】ポリマー粒子の融点前後の温度で、焼成、
焼結処理を行うことにより、ポリマー粒子の原形を留め
る範囲でポリマー粒子を部分的に融着させ又は焼結させ
て一体の多孔質網状組織を形成するものである。
【0117】平均空隙径は主に使用するシール液体及び
インクの表面張力を勘案して決定するが、0.01〜1
00μm、より好ましくは0.1〜50μmである。な
お、ここでいう平均空隙径とは、シール液体と接する部
材の空隙を意味しており、必ずしも多孔質フッ素樹脂膜
自体の細孔径ではない。
【0118】フィルム状材料を積層して形成した場合、
又は多孔質フッ素樹脂でコートした繊維材料やメッシュ
材料で形成する場合などは、積層部分の空隙、繊維間に
形成される空隙も考慮した平均空隙径である。
【0119】上記条件を満足する好適なものとして、未
焼成のPTFEフィルムをPTFEの融点以下の温度で
延伸して多孔質化しついで延伸状態を保持しながらPT
FEの融点以上の温度で焼成延伸して得られる延伸多孔
質PTFEや、PTFEを粉砕して得られる繊維状粉末
を抄紙して得られるいわゆるPTFEペーパーがある。
これらフィルム状材料は、前記の接着、融着等の接合法
により様々な材質の表面を被覆することが可能である。
【0120】さらに別の形態として、PTFEモールデ
ィングパウダーを原料として、これを低圧圧縮成形した
後、PTFEの融点以上の温度で焼成することにより得
られる成形体も適用可能である。前記3種類の方法がい
ずれもフィルム状の多孔質PTFEであるのに対して、
成形体として選られるのでシール液体規制手段を単一の
部材として作製することができ、比較的複雑な形状のも
のも作製しやすく、接着、融着等の接合工程が不要にな
り、部材としての信頼性が向上する。
【0121】また、モールディングパウダーの種類や粒
子径を変えることにより、空隙径や空隙密度を制御する
ことができるので最適な除去部材を作製できる。さら
に、圧縮成形の際の圧力分布と原料の充填量を制御する
ことにより、前述した平均空隙径を変化させることも可
能である。
【0122】更に別の形態として、金属、ガラス、セラ
ミック等の高耐熱性材料を芯材とし、芯材にフッ素樹脂
ポリマーを塗布して焼成することにより表面に多孔質膜
を形成することも可能である。
【0123】芯材を金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維等
で構成すれば、平織り等の処理を施して開口径、開口率
を自在に設定可能なフィルム状の繊維交絡体を形成する
ことができ、そのフィルムにフッ素樹脂ポリマーを塗布
して焼成してもよい。
【0124】また、あらかじめ多孔質フッ素樹脂で被覆
した前記繊維材料を用いることも可能である。この形態
によれば、芯材に機械的強度の高いものを用いることが
できるので、摺擦、圧縮による機械的な疲労による故障
を大幅に改善することができる。
【0125】さらに、多孔質フッ素樹脂と他の材質の接
合又は、多孔質フッ素樹脂同士の積層等には、例えばシ
リコーン系接着剤、PFA、FEP等のフッ素系接着
剤、ウレタン系接着剤等を用いて、グラビアパターンロ
ール等で、部分的に、例えば点状、線状、格子状等に接
着する接着法や熱融着法を用いることができる。上記接
着剤は耐油性を有するので、シール液体としてシリコー
ンオイル等のオイル類を使用する場合に好適である。
【0126】次に、第3形態に係る第2シール液体規制
手段について説明する。
【0127】なお、ここでは、第2形態で用いた空隙部
材52を用いて、後述する押圧手段によって空隙部材5
2を押圧して空隙部材52の内部に含浸されたシール液
体34を貯溜部54Aから滲み出させる方法である。こ
のため、第2形態と重複する部分の説明については割愛
する。
【0128】図9(A)、(B)に示すように、例えば
直方体状の空隙部材52の側面が、箱体のシール液体保
持部58に内接した状態で配置されている。また、空隙
部材52を挟んでシール液体保持部58の内壁58Aと
対向する位置には、押圧手段の一例としての偏芯カム6
0が設けられている。
【0129】この偏芯カム60によって空隙部材52が
押圧されると、内壁58Aと偏芯カム60との間で空隙
部材52が変形する。
【0130】この偏芯カム60は、図示しない駆動手段
によって回転可能に軸支された回転軸62に固定されて
おり、偏芯位置およびカム径によって、回転軸62が一
回転する間に偏芯カム60が空隙部材52を押圧する状
態と空隙部材から離れる状態とが設定されている。
【0131】具体的には、記録ヘッド18(図1参照)
が記録領域に位置しているとき(印字モード)は、偏芯
カム60は空隙部材52から離れて配置されているが、
記録ヘッド18が休止モードに入る前に駆動手段へ電圧
が印可され、回転軸62が回転する。この回転軸62の
回転によって偏芯カム60が矢印C方向へ回転する。
【0132】これによって、図9(B)に示すように、
偏芯カム60が回転しながら空隙部材52を押圧する。
このため、空隙部材52の体積が減少し、内部に含浸さ
れたシール液体34が貯溜部54Aから押し出される。
この空隙部材52はシール液体保持部58内に配置され
ているため、貯溜部54Aから押し出されたシール液体
34の漏出が防止される。
【0133】次に、記録ヘッド18のノズル面28が第
4エッジ54を摺擦して、ノズル面28にシール液体3
4が塗布される。そして、偏芯カム60がさらに回転す
ると、図9(A)に示すように、偏芯カム60が空隙部
材52から離れる。このため、空隙部材52の体積が復
元して貯溜部54Aのシール液体34を吸収する。
【0134】また、記録ヘッド18が印字モードに入る
前には駆動手段へ電圧は印可されないので、偏芯カム6
0は回転しない。従って、偏芯カム60は空隙部材52
から離れたままである。
【0135】この状態で、ノズル面28が第3エッジ5
6を摺擦し、空隙部材52の撓みによる復原力によっ
て、ノズル面28に塗布されたシール液体34がきれい
に掻き取られる。
【0136】なお、ここでは、押圧手段として偏芯カム
60を用いたが、これに限るものではなく、ソレノイド
やばね材等を用いて空隙部材52を押圧しても良い。ま
た、それらの手段を空隙部材52の内部に設けて外側に
剛体の部材を配置して空隙部材52を内側から押圧変形
させても良い。
【0137】具体的には、空隙部材52を加熱する事に
より空隙部材52内に保持されているシール液体34の
粘度低下による滲み出しによっても目的を達成できる。
また、別の形態として、樹脂材やゴム材の薄膜の袋に気
体を密封してエアバッグを形成し、加熱による気体の体
積膨張を利用する事もできる。
【0138】この場合、空隙部材52の内部に含浸され
るシール液体34の充填量は、空隙に対して30〜95
%程度であるのが好ましい。この割合が大きすぎると空
隙部材52内に混入する気体が環境温度及び圧力変化に
より膨張した際に、体積増加分がシール液体保持部58
へあふれ、空隙部材52へのシール液体34の漏れの原
因となる。
【0139】逆に、空隙部材52の内部に含浸されるシ
ール液体34の充填量が、空隙に対して30%未満であ
る場合には、シール液体34の量が少なすぎて、押圧部
材を作動させても貯溜部54Aへのシール液体34の滲
み出しが不十分となりノズル面28へシール液体34を
充分に供給できない恐れがある。
【0140】
【実施例】次に、実施例により本発明における仕様を説
明する。但し、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0141】まず、第1形態に係る第1シール液体規制
手段について説明する。
【0142】図1に示すように、インクジェット記録装
置10には、記録ヘッド18が設けられており、記録ヘ
ッド18の吐出手段として、TIJ(サーマルインクジ
ェット方式)を用いる。
【0143】この記録ヘッド18には、インク24が吐
出するインク吐出口26を複数設けており、インク室2
6の内径(ノズル径)は35μmで形成している。この
インク吐出口26からインク24を記録紙Pに向って吐
出させる。
【0144】ノズル面28には、シール液体34を塗布
しており、インク吐出口26内のインク24が空気に接
触しないようにしている。このシール液体34は、複数
種類のシリコーンオイルを混合して調製しており、動粘
度が30mm2/s、表面張力が20mN/m、蒸気圧
が0.1mmHg以下(25℃)で不揮発である。
【0145】また、このシール液体34は、性能を維持
させるため、シール液体34とインク24とは互いに相
溶性がなく、また、インク24とは自発的に乳化しな
い。以上のような性質を有するシール液体34を膜厚5
0μmで休止モードに入る前にノズル面28に塗布す
る。
【0146】一方、図5(A)に示すブレード40の材
質は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)である。こ
のEPDMを肉厚2mmの短冊状に成形する。また、切
欠き部42Aの深さを200μmにする。
【0147】この切欠き部42Aの深さによって、残留
させるシール液体34の量を規制することができるの
で、シール液体34の膜厚を容易に調整することができ
る。また、一定の膜厚でシール液体34をノズル面28
に塗布することで、インク24の乾燥性能にバラツキが
生じることはなく、また、シール液体34が部分的にノ
ズル面28に残留してしまうこともない。
【0148】次に、第2形態に係る第2シール液体規制
手段について説明する。
【0149】図8に示す空隙部材52の材質はシリコー
ンスポンジである。このシリコーンスポンジを短冊状
に、また、硬度が35±3°となるように成形する。こ
れによって、良好な除去性能を実現するために重要な密
着性と、シール液体34の膜厚制御を精密に行うために
重要な剛性とが得られる。
【0150】また、図8(A)で示すように、空隙部材
52に貯溜部54Aを形成した後、ステンレス製金属繊
維を芯材とする多孔質PTFEフィルムで空隙部材52
のシール液体槽53と接する部分以外の部分を被覆した
(被覆後の貯溜部54Aの深さは50μmとする)。
【0151】これによって、空隙部材52の内部に含浸
されたシール液体34を貯溜部54Aから滲み出させ、
ノズル面28にシール液体34を供給させることができ
る。
【0152】また、空隙部材52の内部(多孔質PTF
Eフィルムとシリコーンスポンジ)には、予め、空隙に
対してシール液体34を80%の充填率で含浸させる。
【0153】ここで、多孔質PTFEフィルムは、ステ
ンレス製金属繊維を平織りしたフィルム状の繊維交絡体
に、PTFEの粉末を焼結させ、平均空隙径が50μm
となるように形成する。そして、シリコーンスポンジと
多孔質PTFEフィルムを熱融着で接合する。
【0154】次に、第3形態に係る第2シール液体規制
手段について説明する。
【0155】図9に示すように、空隙部材52の側面を
箱体のシール液体保持部58に内接した状態で配置す
る。また、空隙部材52を挟んでシール液体保持部58
の内壁58Aと対向する位置に、押圧手段としての偏芯
カム60を設ける。
【0156】この偏芯カム60は、記録ヘッド18(図
1参照)が印字モードのときは、空隙部材52から離れ
て配置しているが、記録ヘッド18が休止モードに入る
前に駆動手段へ電圧が印可され、回転軸62が回転す
る。この回転軸62の回転によって偏芯カム60が矢印
C方向へ回転する。
【0157】これによって、図9(B)に示すように、
偏芯カム60が回転しながら空隙部材52を押圧する。
このため、空隙部材52の体積が減少し、内部に含浸さ
れたシール液体34を貯溜部54Aから押し出す。空隙
部材52はシール液体保持部58内に配置しているた
め、貯溜部54Aから押し出されたシール液体34の漏
出が防止される。
【0158】次に、記録ヘッド18のノズル面28が第
4エッジ54を摺擦して、ノズル面28にシール液体3
4が塗布される。そして、偏芯カム60がさらに回転す
ると、図9(A)に示すように、偏芯カム60が空隙部
材52から離れる。このため、空隙部材52の体積が復
元して貯溜部54Aのシール液体34を吸収する。
【0159】また、記録ヘッド18が印字モードに入る
前には駆動手段へ電圧は印可されないので、偏芯カム6
0は回転しない。従って、偏芯カム60は空隙部材52
から離れたままである。
【0160】この状態で、ノズル面28が第3エッジ5
6を摺擦し、空隙部材52の撓みによる復原力によっ
て、ノズル面28に塗布されたシール液体34をきれい
に掻き取らせる。
【0161】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたので、請求項
1に記載の発明では、ノズル面のシール性能を重視し
て、高粘度のシール液体を厚く塗布した場合でも、ノズ
ル面からシール液体を積極的に除去することで、インク
をスムーズに吐出させることができる。従って、比較的
高粘度のシール液体が使用できるので、シール液体がよ
り長期間不揮発となり、目詰まりに対するシール性能を
維持することができる。請求項2に記載の発明では、イ
ンクの乾燥性能にバラツキが生じることはなく、また、
シール液体が部分的にノズル面に残留してしまうことも
ない。請求項3に記載の発明では、シール液体規制手段
が、記録ヘッドの移動方向に合わせてブレードを撓ま
せ、ノズル面が摺擦するエッジの位置を変えることがで
きる。また、切欠き部の有無によって、ブレードの用途
を変えることができ、一つのブレードでシール液体の除
去及び供給を行うことができるので、構造が簡単であ
る。さらに、切欠き部の深さによってシール液体の量を
規制することができるので、シール液体の膜厚を容易に
調整することができる。請求項4に記載の発明では、シ
ール液体の供給及び除去を一つの部材で行うことができ
る。請求項5に記載の発明では、ノズル面に付着したイ
ンクが空隙部材の内部へ滲み込まないようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本形態に係るインクジェット記録装置の概念
図である。
【図2】 本形態に係るインクジェット記録装置に用い
られる記録ヘッドのノズル面を示す図であり、(A)
は、平面図であり、(B)は、(A)のA−A断面図で
あり、(C)は、斜視図である。
【図3】 (A)は、第1形態に係るインクジェット記
録装置に用いられる記録ヘッドのノズル面にシール液体
を塗布している状態を示す図であり、(B)は、ノズル
面からシール液体を除去している状態を示す図である。
【図4】 第1形態に係るインクジェット記録装置に用
いられる記録ヘッドとシール液体規制手段との位置関係
を表す図であり、(A)は、正面図であり、(B)は、
側面図である。
【図5】 (A)は、第1形態に係るインクジェット記
録装置に用いられるブレードの斜視図であり、(B)
は、その変形例である。
【図6】 第1形態に係るインクジェット記録装置に用
いられる記録ヘッドのノズル面にシール液体を塗布して
いる状態を示す斜視図である。
【図7】 第1形態に係るインクジェット記録装置に用
いられる記録ヘッドのノズル面からシール液体を除去し
ている状態を示す斜視図である。
【図8】 (A)は、第2形態に係るインクジェット記
録装置に用いられる空隙部材の斜視図であり、(B)
は、その変形例である。
【図9】 第3形態に係るインクジェット記録装置に用
いられる押圧手段を示す図であり、(A)は、偏芯カム
が空隙部材から離れている状態を示す図であり、(B)
は、偏芯カムが空隙部材を押圧している状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 インクジェット記録装置 38 シール液体供給手段 40 ブレード(第1シール液体規制手段) 41 含浸体(シール液体供給手段) 42 第2エッジ(第1シール液体規制手段) 43 ホルダー(シール液体供給手段) 44 第1エッジ(第1シール液体規制手段) 50 第2シール液体規制手段 52 空隙部材(第2シール液体規制手段) 54 第4エッジ(第2シール液体規制手段) 56 第3エッジ(第2シール液体規制手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平潟 進 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 諏訪部 恭史 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 末光 裕治 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 長谷部 恵 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 毛利 哲 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EA17 EA24 FA10 JA24 JB03 JB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に基づいてノズル面からインク
    を記録紙に向って吐出して画像を記録する記録ヘッド
    が、前記インクの吐出を休止する休止モードに入る前に
    インクの乾燥を防止するシール液体をノズル面に供給す
    るシール液体供給手段と、 前記記録ヘッドが前記インクを吐出する印字モードに入
    る前に前記シール液体供給手段によって供給されたシー
    ル液体を前記ノズル面から除去する第1シール液体規制
    手段と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドが前記休止モードに入る
    前に前記第1シール液体規制手段が、前記シール液体供
    給手段によって供給されたシール液体を一定の膜厚で前
    記ノズル面に塗布することを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第1シール液体規制手段が、前記ノ
    ズル面が摺擦する2つのエッジを備えた可撓性ブレード
    であり、 一方のエッジが、前記記録ヘッドが前記休止モードのと
    き位置するホームポジション側に形成され、前記記録ヘ
    ッドが前記印字モードに入る前に前記ノズル面が摺擦す
    るとき、記録ヘッドの移動方向に応じて撓んでノズル面
    に当接し、ノズル面に塗布された前記シール液体を除去
    する第1エッジであり、 他方のエッジが、前記記録ヘッドが前記印字モードのと
    き位置する記録領域側に設けられ、切欠き部が形成され
    て記録ヘッドが前記休止モードに入る前に前記ノズル面
    が摺擦するとき、記録ヘッドの移動方向に応じて撓んで
    前記切欠き部以外が当接し、切欠き部によってノズル面
    に一定量の前記シール液体を残留させる第2エッジであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 インクの乾燥を防止するシール液体が含
    浸され、画像情報に基づいてノズル面からインクを記録
    紙に向って吐出して画像を記録する記録ヘッドが前記イ
    ンクの吐出を休止する休止モードに入る前に前記シール
    液体が滲出してノズル面にシール液体を供給し、記録ヘ
    ッドがインクを吐出する印字モードに入る前に前記ノズ
    ル面に供給されたシール液体を除去する第2シール液体
    規制手段を有することを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2シール液体規制手段が、 インクの乾燥を防止するシール液体が含浸された空隙部
    材と、 前記空隙部材に設けられ、前記記録ヘッドが前記休止モ
    ードのとき配置されるホームポジション側に位置し、前
    記記録ヘッドが前記印字モードに入る前に前記ノズル面
    が摺擦するとき、ノズル面に当接し、ノズル面に塗布さ
    れた前記シール液体を掻き取る第3エッジと、 前記空隙部材に設けられ、前記記録ヘッドが前記印字モ
    ードのとき配置される記録領域側に位置し、貯溜部が凹
    設されて前記記録ヘッドが前記休止モードに入る前に前
    記ノズル面が摺擦するとき、前記貯溜部以外が当接し、
    少なくともノズル面に接触する箇所は、多孔質フッ素樹
    脂で被覆され、貯溜部から一定量の前記シール液体が滲
    み出して、該シール液体をノズル面に塗布する第4エッ
    ジと、 を有することを特徴とする請求項4に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  6. 【請求項6】 含浸された前記シール液体を前記貯溜部
    に滲出させる滲出手段を設けたことを特徴とする請求項
    5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記滲出手段が、前記空隙部材を押圧す
    る押圧手段であることを特徴とする請求項6に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110494292A (zh) * 2017-04-11 2019-11-22 株式会社理光 排出液体的装置,液体排出头的维护方法以及液体排出头的清洁器

Cited By (2)

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