JP2001156929A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 データ通信方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、
臨時に発生する下位端末との通信を、PHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする
データ通信方法。
【請求項2】
下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、
ログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等のメンテナンス作業を行う場合にPHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする
データ通信方法。
【請求項3】
下位端末で発生したデータを中継局に対してPHSのトランシーバ機能を用いて送信し、中継局で収集したデータをPHSの公衆モードを用いてセンタに送信するデータ通信方法であって、
PHSのトランシーバ機能を用いて中継局との臨時通信を行うことを特徴とする
データ通信方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電気、ガス、水道のデータ、あるいは自動販売機やPOS(販売時点情報管理)等の売上げデータを上位装置に送信するデータ通信方法に関し、さらに詳しくはデータ通信しながら遠隔位置からのメンテナンス作業を可能にしたデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線によるデータ通信に際しては、上位側と下位側とを結ぶ中継局にデータ収集ユニットを設置して通信接続し、上位側にはサーバが存在し、公衆通信網(公衆モード)を介してデータ収集ユニットと通信接続している。また、下位側には電子メータを接続した端末無線ユニットが存在し、公衆モードを介してデータ収集ユニットと通信接続し、各端末無線ユニットからのデータを収集している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような通信方法では、上位側と通信接続したデータ収集ユニットの運用中は一旦、上位側との通信を遮断しないと同ユニットに無線による遠隔位置からのメンテナンス作業ができず、またログデータの収集、プログラムのバージョンアップ作業等のデータ収集ユニットのメンテナンス作業に公衆モードが使用され、この公衆モードが高価でコスト高を誘引していた。ことに、公衆モードは一般の通話にも使用されるので、データ収集ユニットが通信接続する基地局に対して、通話での接続が多いとリトライ処理などを行うことによって時間がかかる問題を有していた。
【0004】
そこでこの発明は、上位PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)モデムと下位PHSモデムの2つのPHSモデムを用意し、上位PHSモデムの受信モードを、中継局と通信接続する通信接続先によってPHSの公衆モードかトランシーバモードかに切換え許容する複数のモード対象に待ち受け可能にしたデータ通信方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、臨時に発生する下位端末との通信を、PHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする。
【0006】
この結果、下位端末で発生したデータを、経済的な通信性能を有するPHSのトランシーバ機能を用いて通信することができる。
【0007】
またこの発明は、下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、ログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等のメンテナンス作業を行う場合に、PHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、データを送信処理することに加えて、メンテナンス端末などからログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等の臨時に発生するメンテナンス作業をPHSのトランシーバ機能を用いて行うことができる。
【0009】
またこの発明は、下位端末で発生したデータを中継局に対してPHSのトランシーバ機能を用いて送信し、中継局で収集したデータをPHSの公衆モードを用いてセンタに送信するデータ通信方法であって、PHSのトランシーバ機能を用いて中継局との臨時通信を行うことを特徴とする。
【0010】
またこの発明によれば、中継局が上位のセンタ側と下位の端末側とに通信接続する2つのPHSの通信機能を有して、センタとの受信モードを、中継局と通信接続する通信先によってPHSの公衆モードとPHSのトランシーバモードに切換え許容する複数のモード対象に待ち受け可能にしている。このため、センタと通信接続中であっても中継局に対しては無線による遠隔位置からのメンテナンス作業ができ、またトランシーバ機能を利用することにより通信コストを削減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は家屋の電力消費量を自動検針する検針値送信システム11を示し、この検針値送信システム11は親局としての1つのデータ収集ユニットUと、家屋12…毎に設置された子局(端局)としての端末無線ユニットUa…,Ub…,Uc…との通信を一括して行う検針値送信機能を有し、それぞれPHSのトランシーバモードで接続している。
【0012】
また、通信される各家屋12…間は立地条件によって定められた例えば25db〜55db程度の通信可能な20db以上の通信電界強度で通信接続されている。
【0013】
親局のデータ収集ユニットUは、メインコントローラとして例えば電柱上部に設置され、上位のセンタ(基地局)13からの指令信号に基づいて、下位の検針値、ユニット呼出番号、その呼出時刻、端局経路(通信ルートL)情報等の検針データを収集し、この収集した検針データを折返しセンタ13に返答するものであって、このデータ収集ユニットUへは下位側の端末無線ユニットUc…から上位側の端末無線ユニットUa…へと経由させて通信接続している。
【0014】
子局の端末無線ユニットUa〜Ucは、家屋12…毎の電力消費量を検針する各電力メータ14…に設置されて、データ収集ユニットUと無線で通信接続する。
【0015】
この場合、1つのデータ収集ユニットUと分散された端末無線ユニットUa〜Ucとの通信ルートLに際しては、データ収集ユニットUの直下に通信接続される複数の端末無線ユニットUa…と、これ以降に枝分れしてツリー構造に順次無線で通信接続される各端末無線ユニットUb…,Uc…を有している。
【0016】
そして、最も下位の端末無線ユニットUc…からは、その1つ上位の端末無線ユニットUb…を経由させた後、さらに1つ上位の端末無線ユニットUaを経由させて、吸上げる如くデータ収集ユニットUへと検針データを収集させるツリー構造のデータ収集機能を有し、このデータ収集機能により、分散された下位の端末無線ユニットUb…,Uc…からの検針データを上位の端末無線ユニットUa…へと導き、これより統合してデータ収集ユニットUへとデータ収集する通信ルートLを確立している。
【0017】
また、分散された多数の端末無線ユニットUa〜Ucに対しては、保守管理用のメンテナンス端末15を備えており、このメンテナンス端末15は遠隔位置より無線でデータ収集ユニットUと直接通信接続し、各端末無線ユニットUa〜Ucの異常発生時の後方復旧処理に備えている。
【0018】
この場合、メンテナンス端末15は遠隔位置に設置して通信利用してもよく、また保守作業員が携帯用のメンテナンス端末15aを携帯しながら通信利用するモバイル利用を図ることもできる。
【0019】
図2はデータ収集ユニットUの制御回路ブロック図を示し、このデータ収集ユニットUのCPU21は、第1フラッシュメモリ22と、第2フラッシュメモリ23に格納されたプログラムに沿って、上位PHSモデムとしての上位無線部24または下位PHSモデムとしての下位無線部25を介して制御データを通信し、その制御データをRAM26で読出し可能に記憶する。また、CPU21は時刻を計時するタイマを内蔵して通信接続部間での時刻データを照合し、また通信時のデータをタイマ管理して通信性能及び信頼性を確保している。
【0020】
この場合、端末無線ユニットUa…は予め設定された計測設定時間、例えば15分間隔毎に電力メータ14の検針値を計測して、この計測した検針値をメモリに記憶し、この記憶した例えば1日分の検針データを1日1回、データ収集ユニットUに一括して送信する。
【0021】
また、データ収集ユニットUのCPU21は端末無線ユニットUa…から送信されてきた検針データを受信して第2フラッシュメモリ23に記憶する。このとき、送信元の端末無線ユニットUa…と、その計測した時間毎に、検針値を対応させて正確に記憶し、この記憶した検針データが上位のセンタ13側に収集されて統率管理される。
【0022】
上位無線部24はセンタ13と通信接続し、このセンタ13に通信接続される営業所等で全て収集した検針データが管理される。これに対し、下位無線部25は通信可能な直下の端末無線ユニットUaと通信接続して検針データを収集動作する。
【0023】
ところで、データ通信に際して、データ収集ユニットUは、図3に示すように、上位側のセンタ13とはPHSの公衆モード31で通信接続し、下位側の端末無線ユニットUaとはPHSのトランシーバモード32で通信接続し、さらに臨時に発生するログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等のメンテナンス作業を行う場合にも、PHSのトランシーバモード33を用いて遠隔位置のメンテナンス端末15,15aと通信接続している。
【0024】
この場合、データ収集ユニットUの上位無線部24は2つのPHSの通信接続機能を有して、上位側との通信モードを、データ収集ユニットUと通信接続する通信先によってPHSの公衆モードか、トランシーバモードかに切換え許容する通信モード設定機能を有している。
【0025】
図4(A)は通信モード設定テーブルを示し、通常の1種類の待ち受け通信モード(以下シングルモードと称す)と、複数種類の待ち受け通信モード(以下デュアルモードと称す)を示し、このデュアルモードについては、さらに図4(B)に示すように、PHSの公衆モードとトランシーバモードと自営モードとの3種類を1組ずつ組合せたデュアルモードの通信利用が図れる。
【0026】
このとき、図4(A)に示した通信モード設定テーブルと、図4(B)に示したデュアルモード設定時の組合せテーブルとの記憶は第2フラッシュメモリ23に持ち、CPU21で制御される。
【0027】
図5はデータ収集ユニットの上位無線部24のデュアルモードイメージ図の一例を示し、呼出時間の周期が30秒に設定されているとき、30秒間に公衆モード(例えば29.7秒)とトランシーバモード(0.3秒)とが割振られ、以下同様のデュアルモードが繰返されて受信設定される。
【0028】
次に、データ収集ユニットUの上位コマンドの受信処理動作を図6のフローチャートを参照して説明する。
通常、データ収集ユニットUは上位側からのデータ受信待ち状態にあり、CPU21は先ず、公衆モード受信待ち時間を計時し(ステップn1 )、
公衆モードを受付け可能な受信待ちの時間内であれば(ステップn2 )、
上位コマンドを受付けたとき、公衆モードでの受信と判定すれば(ステップn3 )、
そのPHSの公衆モードで検針データ要求などの上位コマンドの処理を行う(ステップn4 )。
【0029】
これに対し、データ収集ユニットUがPHSのトランシーバモードに受信設定されている時間であれば(ステップn5 〜n7 )、
そのトランシーバモードの設定時間内に、臨時にメンテナンス作業等のPHSのトランシーバ機能を用いた受信があると(ステップn8 )、
メンテナンス端末15,15aからのログデータの収集、プログラム書込み等のメンテナンス作業のコマンド処理を行う(ステップn9 )。
【0030】
この場合、トランシーバモードの設定時間(300msec)内にメンテナンス作業が完了しなければ、メンテナンス作業を中断する(ステップn10〜n11)。
【0031】
また、トランシーバモードの設定時間内に臨時にPHSのトランシーバモードが受信されない場合は、次の通信モードの待ち受け状態に戻る(ステップn12)。
【0032】
上述のように、データ収集ユニットは2つのPHSの通信接続機能を有して、上位側との通信モードを、データ収集ユニットと通信接続する通信先によってPHSの公衆モードか、トランシーバモードかに切換え許容する通信モード設定機能を有しているため、臨時に発生したメンテナンス作業を行う場合に、経済的な通信コストが得られるPHSのトランシーバ機能を利用してメンテナンス作業を行うことができ、さらにセンタと通信接続中であってもデータ収集ユニットに対してはメンテナンス端末からログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等の無線によるメンテナンス作業を遠隔位置から容易に行うことができる。
【0033】
この発明と、上述の一実施例の構成との対応において、
この発明の下位端末は、実施例の各端末無線ユニットUa〜Ucと、メンテナンス端末15,15aとに対応し、
以下同様に、
上位装置は、センタ13に対応し、
中継局は、データ収集ユニットUに対応し、
データは、検針データに対応するも、
この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0034】
例えば、上述の一実施例では電気消費量の検針値をデータ収集する場合を示したが、これに限らず、ガス、水道等の各種の機器使用量のデータ収集、あるいは自動販売機やPOS等の売上データの収集に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
この発明によれば、下位端末で発生したデータを、経済的な通信性能を有するPHSのトランシーバ機能を用いて通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 家屋の電力消費量を自動検針する検針値送信システムの概略構成図。
【図2】 データ収集ユニットの制御回路ブロック図。
【図3】 データ収集ユニットのデュアルモードの待ち受けイメージ状態を示す概略説明図。
【図4】 通信モード設定テーブル及びデュアルモード設定時の組合せテーブルを示す図表。
【図5】 データ収集ユニットの上位無線部のデュアルモードイメージ状態を示す説明図。
【図6】 データ収集ユニットの上位コマンド受信処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…検針システム
12…家 屋
13…センタ
14…電力メータ
15…メンテナンス端末
15a…携帯用のメンテナンス端末
U…データ収集ユニット
Ua〜Uc…端末無線ユニット
L…通信ルート
21…CPU
22…第1フラッシュメモリ
23…第2フラッシュメモリ
24…上位無線部
31…PHSの公衆モード
32,33…PHSのトランシーバモード
【発明の名称】 データ通信方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、
臨時に発生する下位端末との通信を、PHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする
データ通信方法。
【請求項2】
下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、
ログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等のメンテナンス作業を行う場合にPHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする
データ通信方法。
【請求項3】
下位端末で発生したデータを中継局に対してPHSのトランシーバ機能を用いて送信し、中継局で収集したデータをPHSの公衆モードを用いてセンタに送信するデータ通信方法であって、
PHSのトランシーバ機能を用いて中継局との臨時通信を行うことを特徴とする
データ通信方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電気、ガス、水道のデータ、あるいは自動販売機やPOS(販売時点情報管理)等の売上げデータを上位装置に送信するデータ通信方法に関し、さらに詳しくはデータ通信しながら遠隔位置からのメンテナンス作業を可能にしたデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線によるデータ通信に際しては、上位側と下位側とを結ぶ中継局にデータ収集ユニットを設置して通信接続し、上位側にはサーバが存在し、公衆通信網(公衆モード)を介してデータ収集ユニットと通信接続している。また、下位側には電子メータを接続した端末無線ユニットが存在し、公衆モードを介してデータ収集ユニットと通信接続し、各端末無線ユニットからのデータを収集している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような通信方法では、上位側と通信接続したデータ収集ユニットの運用中は一旦、上位側との通信を遮断しないと同ユニットに無線による遠隔位置からのメンテナンス作業ができず、またログデータの収集、プログラムのバージョンアップ作業等のデータ収集ユニットのメンテナンス作業に公衆モードが使用され、この公衆モードが高価でコスト高を誘引していた。ことに、公衆モードは一般の通話にも使用されるので、データ収集ユニットが通信接続する基地局に対して、通話での接続が多いとリトライ処理などを行うことによって時間がかかる問題を有していた。
【0004】
そこでこの発明は、上位PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)モデムと下位PHSモデムの2つのPHSモデムを用意し、上位PHSモデムの受信モードを、中継局と通信接続する通信接続先によってPHSの公衆モードかトランシーバモードかに切換え許容する複数のモード対象に待ち受け可能にしたデータ通信方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、臨時に発生する下位端末との通信を、PHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする。
【0006】
この結果、下位端末で発生したデータを、経済的な通信性能を有するPHSのトランシーバ機能を用いて通信することができる。
【0007】
またこの発明は、下位端末で発生したデータを定期的に上位装置に送信するデータ通信方法であって、ログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等のメンテナンス作業を行う場合に、PHSのトランシーバ機能を用いて行うことを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、データを送信処理することに加えて、メンテナンス端末などからログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等の臨時に発生するメンテナンス作業をPHSのトランシーバ機能を用いて行うことができる。
【0009】
またこの発明は、下位端末で発生したデータを中継局に対してPHSのトランシーバ機能を用いて送信し、中継局で収集したデータをPHSの公衆モードを用いてセンタに送信するデータ通信方法であって、PHSのトランシーバ機能を用いて中継局との臨時通信を行うことを特徴とする。
【0010】
またこの発明によれば、中継局が上位のセンタ側と下位の端末側とに通信接続する2つのPHSの通信機能を有して、センタとの受信モードを、中継局と通信接続する通信先によってPHSの公衆モードとPHSのトランシーバモードに切換え許容する複数のモード対象に待ち受け可能にしている。このため、センタと通信接続中であっても中継局に対しては無線による遠隔位置からのメンテナンス作業ができ、またトランシーバ機能を利用することにより通信コストを削減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1は家屋の電力消費量を自動検針する検針値送信システム11を示し、この検針値送信システム11は親局としての1つのデータ収集ユニットUと、家屋12…毎に設置された子局(端局)としての端末無線ユニットUa…,Ub…,Uc…との通信を一括して行う検針値送信機能を有し、それぞれPHSのトランシーバモードで接続している。
【0012】
また、通信される各家屋12…間は立地条件によって定められた例えば25db〜55db程度の通信可能な20db以上の通信電界強度で通信接続されている。
【0013】
親局のデータ収集ユニットUは、メインコントローラとして例えば電柱上部に設置され、上位のセンタ(基地局)13からの指令信号に基づいて、下位の検針値、ユニット呼出番号、その呼出時刻、端局経路(通信ルートL)情報等の検針データを収集し、この収集した検針データを折返しセンタ13に返答するものであって、このデータ収集ユニットUへは下位側の端末無線ユニットUc…から上位側の端末無線ユニットUa…へと経由させて通信接続している。
【0014】
子局の端末無線ユニットUa〜Ucは、家屋12…毎の電力消費量を検針する各電力メータ14…に設置されて、データ収集ユニットUと無線で通信接続する。
【0015】
この場合、1つのデータ収集ユニットUと分散された端末無線ユニットUa〜Ucとの通信ルートLに際しては、データ収集ユニットUの直下に通信接続される複数の端末無線ユニットUa…と、これ以降に枝分れしてツリー構造に順次無線で通信接続される各端末無線ユニットUb…,Uc…を有している。
【0016】
そして、最も下位の端末無線ユニットUc…からは、その1つ上位の端末無線ユニットUb…を経由させた後、さらに1つ上位の端末無線ユニットUaを経由させて、吸上げる如くデータ収集ユニットUへと検針データを収集させるツリー構造のデータ収集機能を有し、このデータ収集機能により、分散された下位の端末無線ユニットUb…,Uc…からの検針データを上位の端末無線ユニットUa…へと導き、これより統合してデータ収集ユニットUへとデータ収集する通信ルートLを確立している。
【0017】
また、分散された多数の端末無線ユニットUa〜Ucに対しては、保守管理用のメンテナンス端末15を備えており、このメンテナンス端末15は遠隔位置より無線でデータ収集ユニットUと直接通信接続し、各端末無線ユニットUa〜Ucの異常発生時の後方復旧処理に備えている。
【0018】
この場合、メンテナンス端末15は遠隔位置に設置して通信利用してもよく、また保守作業員が携帯用のメンテナンス端末15aを携帯しながら通信利用するモバイル利用を図ることもできる。
【0019】
図2はデータ収集ユニットUの制御回路ブロック図を示し、このデータ収集ユニットUのCPU21は、第1フラッシュメモリ22と、第2フラッシュメモリ23に格納されたプログラムに沿って、上位PHSモデムとしての上位無線部24または下位PHSモデムとしての下位無線部25を介して制御データを通信し、その制御データをRAM26で読出し可能に記憶する。また、CPU21は時刻を計時するタイマを内蔵して通信接続部間での時刻データを照合し、また通信時のデータをタイマ管理して通信性能及び信頼性を確保している。
【0020】
この場合、端末無線ユニットUa…は予め設定された計測設定時間、例えば15分間隔毎に電力メータ14の検針値を計測して、この計測した検針値をメモリに記憶し、この記憶した例えば1日分の検針データを1日1回、データ収集ユニットUに一括して送信する。
【0021】
また、データ収集ユニットUのCPU21は端末無線ユニットUa…から送信されてきた検針データを受信して第2フラッシュメモリ23に記憶する。このとき、送信元の端末無線ユニットUa…と、その計測した時間毎に、検針値を対応させて正確に記憶し、この記憶した検針データが上位のセンタ13側に収集されて統率管理される。
【0022】
上位無線部24はセンタ13と通信接続し、このセンタ13に通信接続される営業所等で全て収集した検針データが管理される。これに対し、下位無線部25は通信可能な直下の端末無線ユニットUaと通信接続して検針データを収集動作する。
【0023】
ところで、データ通信に際して、データ収集ユニットUは、図3に示すように、上位側のセンタ13とはPHSの公衆モード31で通信接続し、下位側の端末無線ユニットUaとはPHSのトランシーバモード32で通信接続し、さらに臨時に発生するログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等のメンテナンス作業を行う場合にも、PHSのトランシーバモード33を用いて遠隔位置のメンテナンス端末15,15aと通信接続している。
【0024】
この場合、データ収集ユニットUの上位無線部24は2つのPHSの通信接続機能を有して、上位側との通信モードを、データ収集ユニットUと通信接続する通信先によってPHSの公衆モードか、トランシーバモードかに切換え許容する通信モード設定機能を有している。
【0025】
図4(A)は通信モード設定テーブルを示し、通常の1種類の待ち受け通信モード(以下シングルモードと称す)と、複数種類の待ち受け通信モード(以下デュアルモードと称す)を示し、このデュアルモードについては、さらに図4(B)に示すように、PHSの公衆モードとトランシーバモードと自営モードとの3種類を1組ずつ組合せたデュアルモードの通信利用が図れる。
【0026】
このとき、図4(A)に示した通信モード設定テーブルと、図4(B)に示したデュアルモード設定時の組合せテーブルとの記憶は第2フラッシュメモリ23に持ち、CPU21で制御される。
【0027】
図5はデータ収集ユニットの上位無線部24のデュアルモードイメージ図の一例を示し、呼出時間の周期が30秒に設定されているとき、30秒間に公衆モード(例えば29.7秒)とトランシーバモード(0.3秒)とが割振られ、以下同様のデュアルモードが繰返されて受信設定される。
【0028】
次に、データ収集ユニットUの上位コマンドの受信処理動作を図6のフローチャートを参照して説明する。
通常、データ収集ユニットUは上位側からのデータ受信待ち状態にあり、CPU21は先ず、公衆モード受信待ち時間を計時し(ステップn1 )、
公衆モードを受付け可能な受信待ちの時間内であれば(ステップn2 )、
上位コマンドを受付けたとき、公衆モードでの受信と判定すれば(ステップn3 )、
そのPHSの公衆モードで検針データ要求などの上位コマンドの処理を行う(ステップn4 )。
【0029】
これに対し、データ収集ユニットUがPHSのトランシーバモードに受信設定されている時間であれば(ステップn5 〜n7 )、
そのトランシーバモードの設定時間内に、臨時にメンテナンス作業等のPHSのトランシーバ機能を用いた受信があると(ステップn8 )、
メンテナンス端末15,15aからのログデータの収集、プログラム書込み等のメンテナンス作業のコマンド処理を行う(ステップn9 )。
【0030】
この場合、トランシーバモードの設定時間(300msec)内にメンテナンス作業が完了しなければ、メンテナンス作業を中断する(ステップn10〜n11)。
【0031】
また、トランシーバモードの設定時間内に臨時にPHSのトランシーバモードが受信されない場合は、次の通信モードの待ち受け状態に戻る(ステップn12)。
【0032】
上述のように、データ収集ユニットは2つのPHSの通信接続機能を有して、上位側との通信モードを、データ収集ユニットと通信接続する通信先によってPHSの公衆モードか、トランシーバモードかに切換え許容する通信モード設定機能を有しているため、臨時に発生したメンテナンス作業を行う場合に、経済的な通信コストが得られるPHSのトランシーバ機能を利用してメンテナンス作業を行うことができ、さらにセンタと通信接続中であってもデータ収集ユニットに対してはメンテナンス端末からログデータの収集、プログラムのバージョンアップ等の無線によるメンテナンス作業を遠隔位置から容易に行うことができる。
【0033】
この発明と、上述の一実施例の構成との対応において、
この発明の下位端末は、実施例の各端末無線ユニットUa〜Ucと、メンテナンス端末15,15aとに対応し、
以下同様に、
上位装置は、センタ13に対応し、
中継局は、データ収集ユニットUに対応し、
データは、検針データに対応するも、
この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0034】
例えば、上述の一実施例では電気消費量の検針値をデータ収集する場合を示したが、これに限らず、ガス、水道等の各種の機器使用量のデータ収集、あるいは自動販売機やPOS等の売上データの収集に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
この発明によれば、下位端末で発生したデータを、経済的な通信性能を有するPHSのトランシーバ機能を用いて通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 家屋の電力消費量を自動検針する検針値送信システムの概略構成図。
【図2】 データ収集ユニットの制御回路ブロック図。
【図3】 データ収集ユニットのデュアルモードの待ち受けイメージ状態を示す概略説明図。
【図4】 通信モード設定テーブル及びデュアルモード設定時の組合せテーブルを示す図表。
【図5】 データ収集ユニットの上位無線部のデュアルモードイメージ状態を示す説明図。
【図6】 データ収集ユニットの上位コマンド受信処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…検針システム
12…家 屋
13…センタ
14…電力メータ
15…メンテナンス端末
15a…携帯用のメンテナンス端末
U…データ収集ユニット
Ua〜Uc…端末無線ユニット
L…通信ルート
21…CPU
22…第1フラッシュメモリ
23…第2フラッシュメモリ
24…上位無線部
31…PHSの公衆モード
32,33…PHSのトランシーバモード
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