JP2003016563A - Uui利用型無線自動検針システム及びそのゲートウエイ - Google Patents

Uui利用型無線自動検針システム及びそのゲートウエイ

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JP2003016563A
JP2003016563A JP2001200608A JP2001200608A JP2003016563A JP 2003016563 A JP2003016563 A JP 2003016563A JP 2001200608 A JP2001200608 A JP 2001200608A JP 2001200608 A JP2001200608 A JP 2001200608A JP 2003016563 A JP2003016563 A JP 2003016563A
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gateway
meter reading
uui
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Yoichi Hijikata
洋一 土方
Masaru Shishido
勝 宍戸
Makoto Maruyama
信 丸山
Mitsuhiro Tomita
充宏 冨田
Giichi Akutsu
義一 阿久津
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Japan Radio Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短期間・低コストで開発可能で維持コストも
低い無線自動検針システムを実現する。 【解決手段】 検針センター10に設けたホスト12を
PHS公衆/ISDN網16に接続する一方で、各ユー
ザ宅20−1〜20−4の電力量計にはゲートウエイと
なるPHS移動局(PS)機能を付加する。何れかのP
HS基地局(CS18−1,18−2)の圏内(100
−1,100−2)にあるユーザ宅20−1〜20−3
に設けられたゲートウエイとホスト12との間では、U
UI情報要素による情報伝送を行う。何れのCSの圏内
にもないユーザ宅20−4に設けられたゲートウエイ
は、CSの圏内にあるゲートウエイを「親」とする
「子」としてホスト12に登録し、トランシーバモード
等によるPIAFS通信により「親」に接続し、「親」
は「子」のエージェントとしてホスト12との通信を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHS(Personal
Handy phone System)におけるUUI(User-UserInforma
tion)を利用した無線自動検針システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】無線に
よるテレメトリ(自動検針)は、従来から、専用の無線
システム等を利用して行われていた。実施するに当たっ
て専用のシステムを開発設計する必要があるため、その
実施は容易でなく開発時間、費用共にかさんでいた。ま
た、その保守、整備等にも労力を要していた。
【0003】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、公衆通信等のため
既に膨大なインフラストラクチャが整備されている通信
網を利用することによって、その実施が従来より容易で
あり、より短期間かつ低コストで開発でき、その保守や
整備も容易な無線自動検針システムを実現することを、
その目的の一つとしている。本発明は、また、公衆モー
ド、トランシーバモード等、様々なモードで通信可能な
無線端末であるPHS移動局を利用することによって、
その開発・運用が容易・低コストでかつ柔軟な運用及び
設置が可能な無線自動検針システムを実現することを、
その目的の一つとしている。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本願出願人は、UUI利用型無線自動検針シ
ステム、特にPHSを利用したシステムを提案する。即
ち、本発明に係る無線自動検針システムは、(1)検針
センターに設けられておりかつPHS公衆/ISDN網
に接続されているホストコンピュータと、地理的に分散
して所在している複数の計測器に接続されたPHS移動
局であるゲートウエイとを有し、(2)各ゲートウエイ
が、そのゲートウエイに接続されている計測器からその
計測器における計測結果である検針データを入力し、P
HS公衆/ISDN網に公衆モードで接続し、PHS公
衆/ISDN網を介したUUI伝送によって検針データ
をホストコンピュータに送信することを特徴とするUU
I利用型無線自動検針システムである。
【0005】このように、本発明は、PHSを利用する
ことを特徴の一つとしている。しかし、本発明は、従来
の無線テレメトリにおける無線伝送区間をPHSにより
単純に置き換えたものではない。単純置換でないこと
は、本発明におけるPHSの利用形態から明らかであ
る。
【0006】ここに、本発明におけるPHSの利用は、
インフラストラクチャとしてのPHS公衆/ISDN網
の有効利用、小型化の進んだ無線端末であるPHS移動
局の有効利用、自動検針という用途に密着した通信手順
の有効利用、無線技術の活用による保守性・信頼性の向
上、PHSにおける各種通信モードの有効活用等の基本
的性格を有している。
【0007】第1に、インフラストラクチャとしてのP
HS公衆/ISDN網は、既に大規模に整備されている
インフラストラクチャであり、本発明ではこれを有効利
用している。即ち、本発明では、PHS公衆/ISDN
網を、無線自動検針を実現するためのプラットフォーム
として使用することによって、その開発、運用等を容
易、低コストにしている。また、PHS公衆用の基地局
の置局状況は、PHS移動局のユーザに対して良好な通
信環境を提供できるよう、都市部、住宅地等をはじめと
して、家庭や事業所が比較的密に存在している地域で充
実している。各家庭、各事業所に広く普及している計測
器、例えば電力メータ等の検針を行うシステムを構築す
る際、この事実が特に大きな意味を持つ。即ち、PHS
公衆用の基地局の分布と電力メータ等の計測器の分布は
概ね一致しており、電力メータが多数存在する地域には
PHS公衆用の基地局も比較的多数かつもれなく配置さ
れているから、PHS基地局の大規模増設等のインフラ
ストラクチャ追加整備を実施せずとも、本発明を用いた
無線自動検針を実施でき、社会的・経済的負担が少な
い。また、本発明の実施に伴いPHS基地局を増設した
場合は、それによりPHSによる音声又はデータ通信の
環境が改善されることとなるため、PHS移動局の公衆
ユーザにとっては利益となる。
【0008】第2に、PHS移動局の小型軽量化・低価
格化は、ユーザの要望、本願出願人による技術開発等を
反映して著しく進んでおり、本発明ではこの小型軽量・
安価なPHS移動局を有効利用している。即ち、PHS
移動局は、顕著な装置規模の肥大・高価格化を伴うこと
なく、電力メータ等の計測器に付設し又はそれに組み込
むことが可能であるから、本発明におけるゲートウエイ
及び計測器を併せた寸法及び価格は、従来の計測器の寸
法及び価格と比較して、さほど大型・高価にはならな
い。また、検針対象となる計測器が電力メータ等のよう
に通常は固定位置で使用されるものである場合、本発明
におけるゲートウエイは(移動局ではあるが)固定位置
で使用されることとなる。従って、その運搬・携帯を可
能・容易にするため通常のPHS移動局に設けられてい
る部材を、一部省略することも可能である。特に、通常
のPHS移動局は、電源として電池を内蔵しているが、
本発明におけるゲートウエイは、電池なしで実現でき
る。計測器(例えば電力メータ)又はその計測対象(例
えば電気機器)と、電源を共有するようにすればよい。
更に、計測器にPHS移動局であるゲートウエイを付設
又は組み込むことによって、計測器の設置環境に関する
制約を緩和できる場合がある。例えば、電力メータは検
針員が検針作業を行えるよう軒下等に設けられることが
多いが、本発明を適用すれば、軒下等に電力メータを設
ける必要がなくなる。従って、風雨塵埃に脅かされにく
い屋内に設置することを前提として、耐候性が劣るけれ
ども安価な電力メータを用いることが可能になる。ま
た、電力メータを屋内設置できるため、検針員及びユー
ザ本人以外の人間が電力メータを目視チェックできない
ようにすることもでき、それによってユーザのプライバ
シー保護、防犯等の効果が高まる。
【0009】第3に、無線自動検針システムは無線通信
を基本としたシステムであるが、無線通信の対象とすべ
きデータの量はさほど多くないため、本発明ではUUI
伝送を有効利用している。即ち、自動検針システムで
は、最低限、各計測器における計測結果を示す検針デー
タを伝送できればよいため、本発明では、PHSの制御
用メッセージ中にUUI情報要素と称してデータを組み
込む手法、即ちUUI伝送を活用している。UUI伝送
は、1個のメッセージにて伝送できる情報量に厳しい制
約が科された伝送形態であるが、電力メータ等における
検針データのようにその情報量が小さいデータを送信す
るには十分である。また、UUI伝送は制御用メッセー
ジによるものであり呼の成立を伴う必要がないため、U
UI伝送を利用して検針データを送信しその後呼の成立
前に切断することができる。そのようにすれば、ユーザ
には通常の通話料金が課されず、通話料金に比べ格安の
UUI利用料が課されるのみであるから、社会的に見て
も低負担のシステムを実現できる。また、UUI伝送を
用いて伝送できる情報は、検針データだけではない。検
針を実施すべき日時(「検針日」)、ゲートウエイ又は
計測器の動作状況、親子関係(後述)の形成・修正・解
消に関する情報等を含め、様々なデータをホストコンピ
ュータから又はゲートウエイから送信できる。
【0010】第4に、PHSを基礎とする無線技術の活
用によって、本発明では、自動検針における保守性・信
頼性を向上させている。例えば、本発明では、ゲートウ
エイに対する保守作業は、保守端末をゲートウエイに有
線接続して行う有線保守の形態だけでなく、ホストコン
ピュータ又は保守端末をゲートウエイに無線接続して行
うリモート保守又はワイヤレス保守の形態でも実施でき
る。即ち、ゲートウエイがPHS移動局であるため、ホ
ストコンピュータからPHS公衆/ISDN網を介して
ゲートウエイに接続することによるリモート保守や、保
守端末からPHSのトランシーバモードによってゲート
ウエイに接続することによるワイヤレス保守を、実行で
きる。リモート保守でもワイヤレス保守でも、保守に際
して計測器又はゲートウエイにケーブルを接続する必要
がない。ワイヤレス保守では、トランシーバモードによ
る通信が可能な程度にはゲートウエイに近づく必要があ
るが、ユーザ宅に立ち入る必要はなく、ユーザに負担を
かけない。このように、効率的な保守即ち多大な労力を
必要とせずかつ適切な保守を行うことができ、システム
の信頼性を維持向上させることができる。
【0011】第5に、PHSでは様々な通信モードが準
備されており、本発明ではこれを有効活用している。ま
ず、PHSで準備されている通信モードの中で広く活用
されているものは、PHS公衆/ISDN網に接続する
ためのモードである公衆モード、各種事業所内の無線連
絡手段として使用するためのモードである事業所(自
営)モード、PHS移動局対PHS移動局の直接無線通
信を行うモードであるトランシーバモード等である。本
発明では、ゲートウエイとホストコンピュータとの接続
を公衆モードによる接続としているほか、エージェント
とホストコンピュータとの接続を公衆モードによる接続
とし、特定のゲートウエイとそのエージェントとの接続
を自営モードのリピータ機能による接続又はトランシー
バモードによる接続とする。また、ワイヤレス保守時の
保守端末とゲートウエイとの接続は、特定のトランシー
バ番号(保守用トランシーバ番号)を用いたトランシー
バモードによる接続とし、親探査は、他の特定のトラン
シーバ番号(グローバルトランシーバ番号)を用いたト
ランシーバモードに放送により実行する。なお、ここで
いうエージェントとは、特定のゲートウエイとホストコ
ンピュータとの通信に介在する装置である。好ましく
は、ゲートウエイにエージェント機能(親モード機能)
を設ける。
【0012】このように、本発明によれば、開発、運用
が容易で低コストな無線自動検針システムを実現でき
る。また、本発明の好適な実施形態によれば、検針に関
する基本的な機能を多様な形態で実現できるほか、様々
な付加的機能を実現できる。
【0013】例えば、定例日検針は、ホストコンピュー
タから各ゲートウエイに対しUUI伝送を介して定例日
検針を要求し、各ゲートウエイがこれに応じUUI伝送
によってホストコンピュータに検針データを送信する、
という手順で行うことができる。検針日については、ホ
ストコンピュータから各ゲートウエイへのUUI伝送に
よって指定すればよい。各ゲートウエイは、指定された
検針日に関する情報を少なくとも新たな検針日の指定を
受けるまでは保持し、指定された検針日にはそのゲート
ウエイに接続されている計測器から検針データを入力し
て保持し、ホストコンピュータからの定例日検針の要求
に応じこの保持している検針データを送信する。また、
定例日検針の要求と検針日の指定を同時に行うこともで
きる。即ち、ホストコンピュータが、定例日検針の要求
中にタイムスタンプ等の形態で次回の検針日に関する指
定を含ませておき、これを受信したゲートウエイでタイ
ムスタンプ等から次回の検針日を知るようにするように
すればよい。また、このタイムスタンプは、ゲートウエ
イにおける時計校正にも利用できる。
【0014】また、停電等によりゲートウエイが動作を
一時停止している間に検針日が経過することもあり得
る。この場合、停電等からの復旧後にUUI伝送を介し
ホストコンピュータから受け取るメッセージ、例えば接
続確認要求応答によって、ゲートウエイは、現在の日時
(タイムスタンプ)を知らされ、現在の日時が保持して
いる検針日より後の日時であることを知る。このような
場合、ゲートウエイは、そのゲートウエイに接続されて
いる計測器から直ちに検針データを入力する。この検針
データはホストからの定例日検針要求に応じてホストに
送信される。従って、停電等の発生による検針データの
収集漏れが生じにくい。また、動作開始又は復旧からホ
ストコンピュータに対する接続確認の要求までの時間
を、各ゲートウエイに固有の識別符号に応じて設定する
ことによって、停電からの復旧直後等における回線の輻
輳を防止できる。
【0015】また、随時検針は、ホストコンピュータか
ら各ゲートウエイに対しUUI伝送を介し随時検針を要
求し、各ゲートウエイが、この要求に応じ、そのゲート
ウエイに接続されている計測器から検針データを入力し
て、ホストコンピュータに送信する、という手順で実現
できる。
【0016】更に、前掲のリモート保守は、ホストコン
ピュータと各ゲートウエイとの間で、UUI伝送により
当該ゲートウエイの保守に関する通信を行うことによっ
て、実現できる。前掲のワイヤレス保守は、PHS移動
局としての機能が付設された保守端末(例えばPHSモ
デムが接続されたDTE)と、保守対象のゲートウエイ
とを、トランシーバモードで無線接続し、当該ゲートウ
エイの保守に関する通信を行うことにより、実現でき
る。有線保守は、保守端末にはゲートウエイと有線接続
するためのポートを、ゲートウエイには保守端末と有線
接続するためのポートを、それぞれ設けておき、各ゲー
トウエイと保守端末との間で有線接続を介し当該ゲート
ウエイの保守に関する通信を行うことにより、実現でき
る。
【0017】更に、前述のエージェント(「親」)とし
ては、例えば、PHS公衆/ISDN網に公衆モードで
接続可能なPHS移動局であって、特定のゲートウエイ
(「子」)に無線接続する機能を備えたものを、用い
る。ホストコンピュータと「子」との間では、ホストコ
ンピュータと「親」との間をPHS公衆/ISDN網を
介し接続してUUI伝送を行い、更に「親」とその
「子」との間を無線接続してデータ通信を行う。これに
よって、PHS公衆網の圏外に位置するゲートウエイ
を、PHS公衆網の圏内に位置するエージェントを
「親」とする「子」として、無線自動検針システムのネ
ットワーク内に繰り入れることができる。
【0018】また、この例では「親」も「子」もPHS
移動局の機能を有しているため、「親」とその「子」と
の間の接続を、トランシーバモード又は自営モードによ
るPHS移動局間接続とすることができる。更に、ホス
トコンピュータと「子」との通信に際しては、ホストコ
ンピュータと「親」との接続と、「子」と「親」との接
続とを、その一方を終了させた上で他方を実行するとい
う手順に従い非同時に形成するようにすればよい。例え
ば、「親」は公衆モード及びトランシーバモードで交互
に待受を行う。「子」に関する通信時には、「親」は、
ホストコンピュータからの要求等を自局の「子」に取り
次ぎ(中継し)、自局の「子」からの応答等をホストコ
ンピュータに取り次ぐという手順を実行する。このよう
にすれば、PHSの標準的な(即ち規格上の)プロトコ
ルを守りつつ、またハードウエア及びソフトウエアの肥
大化を伴うことなく、エージェント機能を実現できる。
【0019】また、ゲートウエイを、自局がエージェン
トとして働くべきか否か、他のゲートウエイをエージェ
ントとするのであればどのゲートウエイをエージェント
とするのか等を、他のゲートウエイとの通信を通じて決
定する機能を備えたゲートウエイとすることができる。
この種のゲートウエイは、必要に応じて「親」にもなり
「子」にもなるゲートウエイであり、これを使用するこ
とによってシステムの柔軟性が高まる。例えば、この種
のゲートウエイでは、「親」として動作しているときも
「子」として動作しているときも、公衆モード及びトラ
ンシーバモードで交互に待受を行う。「親」として動作
しているときには、トランシーバモードでの待受に係る
受信電界強度が圏外相当値に低下した場合、トランシー
バーモードによる親探査を実施し、また、他のゲートウ
エイによる親探査に対しては受信電界強度等に応じてト
ランシーバモードで応答し、ホストからの子登録解除要
求に応じて自局の配下から該当する「子」を除外する。
「子」として動作しているときには、公衆モードでの待
受に係る受信電界強度が圏内相当値に上昇した場合、公
衆モードによるホストとの接続確認を実施する。このよ
うに、自局が他のゲートウエイのエージェントとして動
作すべきか否かを公衆/トランシーバ両モードでの待受
状況即ち他のゲートウエイとの通信状態に応じて自動判
別する機能や、どのゲートウエイをエージェントとする
のかを親探査なる通信を通じて自動決定する機能を設け
ることによって、「親」「子」の自動切換を実現でき
る。
【0020】更に、本発明は、様々な用途を有してい
る。例えば、電気機器における消費電力量を計測する電
力メータ、ガス器具による消費ガス容積を計測するガス
メータ、上下水道における水の流量を計測する水道メー
タ、有料道路の料金所における課金高を計数する課金管
理装置、自動販売機における商品残量若しくは売上高を
計数する売上管理装置等の計測器についての自動検針
に、本発明を適用できる。
【0021】そして、本発明は、ゲートウエイ或いはP
HS移動局の発明としても把握することができる。即
ち、本発明に係るPHS移動局は、(1)本発明に係る
UUI利用型無線自動検針システムにてゲートウエイと
して使用され、(2)計測器と接続して検針データを得
るカレントループインタフェース等の手段と、(3)検
針データを保存するF−ROM等の手段と、(4)公衆
モードによりPHS公衆/ISDN網に接続するPHS
モデム等の手段と、(5)ホストコンピュータからの要
求がUUI情報要素として設定されたメッセージをPH
S公衆/ISDN網を介して受信したとき、当該要求に
先立って保存した検針データ又は当該要求に応じて計測
器から得た検針データをUUI情報要素として含むメッ
セージを、ホストコンピュータに送信して、呼の成立前
にホストコンピュータとの接続を断つ手段と、を備える
ことを特徴とする。前述の通り、その動作に必要な電源
電力を、計測器の電源又は当該計測器が計測対象として
いる装置の電源から、得るようにするのが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し、図面に基づき、かつ商用電力の消費電力量の検針
を例として、説明する。但し、これは、説明を理解しや
すくするためであり、本発明における検針対象を限定す
る趣旨ではない。本発明は、商用電力の消費電力量の他
にも、都市ガスの消費量、上下水道の流量、有料道路の
料金所における課金高、自動販売機における売上・商品
残量等のように、家庭や事業所にて発生し課金又は統計
の対象となる物理量を対象とした無線による自動検針一
般に、適用することができる。
【0023】(1)システムイメージ 図1に、本発明の一実施形態に係る電力量の無線自動検
針システムのシステム構成を示す。本実施形態に係るシ
ステムを実施するに当たっては、電力会社又はその代理
機関に設けた検針センター10にホストコンピュータ1
2を設置し、このホスト12をPHS公衆/ISDN(I
ntegrated Services Digital Network)網16に接続す
る。図中、14は、ホスト12を網16に接続するため
のISDN回線である。後述のようにUUI利用により
伝送情報量・各戸当たり通信時間を抑えているため、ま
た各戸毎に検針データ伝送タイミングをずらすことがで
きるため、回線14としては、BRI(Basic Rate Inte
rface)のISDN回線を用いることができる。帯域幅の
広い高コストな回線を用いる必要がないため、回線14
の開設・維持費用は低額である。
【0024】本実施形態に係るシステムを実施するに当
たっては、更に、各ユーザ宅(図中の20−1〜20−
4)にPS機能付電力量計(Watt Hour Meter:WHM)
を設置する。PS機能付WHMの設置は、既に各戸に設
けられている従来型のWHMにPHS移動局(PS)を
“後付けする”という形態で行ってもよいし、各戸に設
けられている従来型のWHMを取り外しPS機能を有す
る改良型のWHMを設置するという形態で行ってもよ
い。いずれにしても、各ユーザ宅のWHMに付設又は組
み込まれるPS機能ユニットは、通常のPS即ちユーザ
が携帯して利用するPSとは異なりWHMに対して固定
的に設置されるものであるから、商用電力を利用して動
作させることができる。電源としての電池を備える必要
はないため安価・小型にすることができ、それによって
電力会社或いはユーザの経済的負担及び設置スペースを
軽減・節約できる。また、各ユーザ宅に設置される装置
がPS機能を有しているため、後述のように、携帯型の
DTE(Data Terminal Equipment)+PSという簡便に
構築可能なシステム構成の保守端末によって、保守を行
うことが可能であり、融通性に富んでいる。なお、本実
施形態にてWHMに付設又は内蔵されるPS機能ユニッ
トのことを、以下の説明ではゲートウエイと称し、図中
ではGW−Uと記すこととする。
【0025】また、本実施形態に係るシステムを実施す
るに当たっては、PHS公衆/ISDN網16を利用す
る。例えば図中のユーザ宅20−1は、公衆用のPHS
基地局(CS)18−1の圏内(100−1)に入って
るため、ユーザ宅20−1に設けられているゲートウエ
イとCS18−1との間の無線接続(公衆モード)及び
CS18−1とホスト12との間の網16を介した接続
(ISDN)によって、ユーザ宅20−1に設けられて
いるゲートウエイとホスト12とを接続できる。同様
に、図中のユーザ宅20−3は、公衆用のCS18−2
の圏内(100−2)に入ってるため、ユーザ宅20−
3に設けられているゲートウエイとCS18−2との間
の無線接続及びCS18−2とホスト12との間の網1
6を介した接続によって、ユーザ宅20−3に設けられ
ているゲートウエイとホスト12とを接続できる。CS
18−1及び18−2双方の圏内に入っているユーザ宅
20−2に設けられたゲートウエイについては、両CS
と接続可能であるが、後述のように、例えば受信電界強
度の高い方と接続するようゲートウエイを動作させる。
このように、既にそのインフラストラクチャが充実して
いる網16をプラットフォームとして利用するため、専
用の無線システムを構築して無線テレメトリを実行する
システムと比べると、その開発・実施に要する期間・コ
ストが短期間・低額ですみ、またその保守・整備に要す
る時間・コストも短時間・低額となる。
【0026】また、DTE(+PS)による有線又は無
線でのローカル保守に加え網16を介した接続によるホ
スト12からのリモート保守が可能であるため、保守要
員をユーザ宅近辺に派遣する必要があるローカル保守の
頻度を抑えることができ、従って保守に要する時間・コ
ストを更に抑えることができる。更に、目視検針の必要
がなくなるため、軒下等にWHMを設けることを避け、
人目に付かず雨風に晒されない箇所にWHMを設けるこ
とも技術上は可能になる。そのようにすれば、ユーザ宅
が留守かどうかをWHMを見て調べることが困難になる
ため、空き巣に対する防犯効果があるほか、ユーザのプ
ライバシーを保護する上でも有効であり、また、耐候性
設計を緩和した安価なWHMの使用も可能になる。な
お、本実施形態に係るシステムの実施に当たって、又は
逐次、CS(図中のPHS基地局18−1,18−2)
の台数を増やし又はより密に配置することが必要となる
かもしれない。これは、PHSサービス提供者にとって
は負担となるものの、電話機又はデータ通信端末として
PSを利用する従来型のPHSサービス加入者に対し、
改善された通信環境を提供するものであることからすれ
ば、本実施形態に係るシステムの短所とは言いきれな
い。
【0027】更に、本実施形態に係るシステムでは、原
則として、UUI伝送を利用してホスト12・ゲートウ
エイ間の通信を行う。UUIは制御用メッセージの一部
にUUI情報要素として比較的少量のデータを設定しデ
ータ伝送を行うしくみであり、ゲートウエイ・CS間の
無線区間ではSACCH/FACCH等の制御チャネル
を利用して、網16に含まれるISDN区間ではDチャ
ネルを利用して、UUI情報要素たるデータが伝送され
る。制御用メッセージの一部を利用した伝送であるか
ら、UUI情報要素が伝送された後呼が確立される前の
時点で接続を断つことにより、通常の通話料金の発生を
防ぐことができる。UUIの利用料は発生するが、それ
は通常の通話料金に比べると安価である。そのため、本
実施形態では、無線自動検針のための回線利用費用が抑
えられる。また、呼が確立される前に、即ち短時間で接
続が断たれるため、回線の輻輳が生じにくい。
【0028】更に、本実施形態に係るシステムでは、圏
外にあるユーザ宅に対しても、ある条件下では、無線自
動検針を行うことが可能である。例えば、図中のユーザ
宅20−4は、CS18−1及びCS18−2の何れの
覆域からもはずれた地域102にある。本実施形態で
は、このような地域102に設置されたゲートウエイで
あっても、何れかのCSの覆域圏内に設置されているゲ
ートウエイとの間でトランシーバモードによるPIAF
S(PHS Internet Access Forum Standard)通信が可能な
位置にあるものについては、当該圏内所在のゲートウエ
イを「親」、当該圏外所在のゲートウエイを「子」とす
る親子関係を設定し、親子間ではトランシーバモードに
よるPIAFS通信により親子間通信を行えるようにす
る(一部の手順ではPIAFSに代え音声通信モードを
用いる)。「親」に当たるゲートウエイは、自局の
「子」に当たるゲートウエイのエージェントとして、ホ
スト12との通信を行う。これにより、圏外所在のゲー
トウエイ、例えば“狭間”に位置するゲートウエイにつ
いても、無線自動検針を行うことが可能となる。そのた
め、ゲートウエイ設置作業を行うのに際して、ゲートウ
エイ設置個所が圏内か圏外かを厳密に調査検討する必要
がなく、作業者負担が軽い。更に、この親子関係につい
ては、システム呼出符号(SYS−ID)を共有する同
一グループのゲートウエイ同士であれば、後述のよう
に、通信状態・置局状況の変化に応じ登録/削除/変更
される。エンドユーザやシステム運用者に特に負担を及
ぼさない。
【0029】そして、理論上は、トランシーバモードに
代えて自営モード、特にリピータ機能を利用した実現も
可能である。また、本実施形態では、CSと公衆モード
で接続される「親」にトランシーバモードで「子」を接
続する、という“1世代”の親子関係とすることによっ
て、システム及び手順の複雑化を防いでいるが、設計思
想としては、「親」「子」「孫」…といった“多世代”
の親子関係を許容するシステム設計もありうる。また、
ホスト12からの要求によって各ゲートウエイから又は
そのエージェントから検針データをホスト12に収集す
るには、ホスト12が各ゲートウエイをポーリングする
のに必要な情報が、ホスト12に蓄積されていなければ
ならない。例えば、各ゲートウエイ及び存在する場合に
はその親に当たるゲートウエイのPS−ID等の情報で
ある。これらの情報は、ゲートウエイの製造頒布時等に
ホスト12に初期登録する。なお、以下の説明では、ゲ
ートウエイのPS−IDを「GW−ID」とも表記す
る。
【0030】(2)ゲートウエイの構成と機能 図2に、各ユーザ宅に設置される装置、特にゲートウエ
イの構成を示す。この図に示すゲートウエイ22は、A
SIC等の形態で実現されたCPU30を有している。
CPU30は、ゲートウエイ22の処理機能のうち主な
ものを担う部材であり、CS或いは自分の「親」若しく
は「子」に当たるゲートウエイに無線接続するため、P
HSモデム28を内蔵している。RF部34は、UUI
伝送又はPIAFS接続のため、無線による送受信信号
に周波数変換、変復調、増幅等の処理を施す回路であ
る。アンテナとしては、2本又はそれ以上のアンテナ導
体を有するダイバーシティアンテナ46を用いており、
RF部34は、CPU30による制御の下、より高い受
信電界強度或いはより低いフレーム誤り率(FER)に
よる通信を行えるアンテナ導体を選んで通信を行う。な
お、無線によるローカル保守も、以上の無線回路系統を
介して行われる。
【0031】また、この図に示すゲートウエイ22は、
2台のWHM24−1,24−2を接続可能なゲートウ
エイであり、また、DTE26例えば保守端末と有線接
続可能なゲートウエイである。WHM24−1,24−
2に対しては例えばカレントループで、DTE26に対
してはRS−232C等の規格に準拠したコネクタに
て、接続する。図中、CPU30に接続されているイン
タフェース(I/F)32は、これらカレントループ、
RS−232C等による接続のためのインタフェースで
あり、2台のWHM24−1,24−2を接続するため
の2個の2端子ポート及びDTE26を接続するための
シリアルポートの合計3個のポートを有している。但
し、インタフェース32の設計次第では、接続可能なW
HM台数を1台或いは3台以上にすることも可能であ
る。
【0032】CPU30には、外部装置接続用のインタ
フェース32の他、検針日や検針データ等を(停電中を
含め)保存するためのフラッシュメモリ乃至F−ROM
36、動的なデータの記憶を含め作業のための記憶空間
を提供するRAM38、動作環境を設定するためのスイ
ッチ40、動作状態を表示するためのLED42等が接
続されている。そのうち、LED42は、例えば、公衆
モードに関する表示用とトランシーバモードに関する表
示用とに分けて合計2個(2色)設け、その点滅速度等
により各モード毎に状態を表示する。
【0033】また、F−ROM36には、初期的に、即
ち製造業者出荷時又はPHSサービス提供業者作業時等
に、公衆SOデータ、トランシーバモードSOデータ、
グローバルトランシーバ番号、ホスト12の電話番号、
ホストアクセスパスワード、GWアクセスパスワード等
を書き込んでおく。
【0034】公衆SOデータとは、SYS−ID、PS
−ID、認証鍵等をさす。SYS−IDは後述の通りグ
ループ識別符号として使用する。認証鍵はCS等との間
で認証の際に使用する符号である。トランシーバモード
SOデータとは、トランシーバモードにおけるグループ
呼出符号(例えばSYS−IDとする)、トランシーバ
番号等をさす。トランシーバ番号とは、トランシーバモ
ードでの通信(本実施形態では親子間の通信)の際に各
ゲートウエイ22が使用する番号であり、グローバルト
ランシーバ番号とは、親探査で使用する特定のトランシ
ーバ番号である。保守端末たるDTE26がワイヤレス
保守の際に使用する特定のトランシーバ番号、即ち保守
用トランシーバ番号を、初期的にF−ROM36に書き
込んでおいてもよい。
【0035】ホスト12の電話番号(発番号)は、複
数、例えば3個記憶することができる。ゲートウエイ2
2では、記憶していない番号からの着呼は拒否(即ちU
UI情報要素を与えないで切断要求)する。ホストアク
セスパスワードはホスト12への接続を求めるため及び
ホストからの接続を適正に認証するためのパスワード、
GWアクセスパスワードは自局への不正な接続を拒否す
るためのパスワードである。以下の説明では逐次言及し
ないが、ホスト12等からのUUI情報要素中にはこれ
らのパスワードが含まれており、ゲートウエイ22では
逐次受信したパスワードと記憶しているパスワードとの
照合を行い、不一致の場合はアクセスを拒否する。受け
付ける際定例検針日或いは次回検針日や、対応するWH
Mから得られる検針データ等は、設定変更或いは更新・
次回検針まで、F−ROM36により保存される。
【0036】F−ROM36には、その他、ゲートウエ
イ22の動作に必要な各種の情報、特に静的な性質を強
く有するものが、格納される。これに対して、RAM3
8には、動的な性質を有する情報が格納される。例え
ば、「親」又は「子」の電話番号及びPS−ID、トラ
ヒックに関する情報、通信のログ、CS又は「子」から
受信した信号の電界強度の測定結果(受信状態を表すも
のであればFER等他の指標であっても構わない)等が
保存される。トラヒックに関する情報としては、例え
ば、過去例えば2時間分のCS又は「子」との間の発着
呼回数・(不)完了呼数を記憶する。通信のログとして
は、例えば、各種手順における失敗、WHMとの通信の
異常、パスワード不一致、発番号不一致等の回数や履歴
を、所定件数を限度として記憶する。記憶しているもの
と異なる発番号やパスワードによる呼については、アク
セスに使用された発番号やパスワードを、タイムスタン
プと共に、ログとして記憶する。
【0037】スイッチ40としては、例えば、2個のW
HM用ポートのうちいずれにWHMを接続するかを設定
するためのディップスイッチや、動作モードを設定する
ためのディップスイッチを設ける。接続ポート設定用デ
ィップスイッチは、例えば、「第1のポートにWHMを
接続する」「第2のポートにWHMを接続する」「両方
のポートにWHMを接続する」「何れのポートにも接続
せず中継動作させる」の4状態を採りうるものとする。
動作モード設定用ディップスイッチは、例えば「親」と
しても「子」としても動作できる「通常モード」の他、
有線保守用のモードやソフトウエア更新用のモードを含
め、必要なモードを設定できるように構成する。動作状
態を強制的に遷移させるためのスイッチ等を設けてもよ
いが、取扱の簡便化のため、スイッチ40はできるだけ
少ない個数とするのが望ましい。
【0038】更に、ゲートウエイ22は、通信機能上は
PHSのPSであるが、通常のPSのように携帯使用さ
れるわけではなく、通常は固定的に設置される。そのた
め、ACアダプタを用いて商用電源から常時電源供給を
受けることができる。電源としての電池を備える必要は
ない。図中、電源部44は、例えば交流100Vの商用
電源を整流・安定化して直流5V等に変換し、CPU3
0等の回路部材に供給するACアダプタである。停電時
への対処のため、電源部44に無停電電源機能を組み込
むようにしてもよい。しかしながら、F−ROM36に
より重要な情報乃至データが保持されていること、停電
中はユーザ宅での電力消費が発生しないこと、停電復帰
特にそれに伴う輻輳の防止を考慮した動作手順設計が行
われていること(後述)からすれば、無停電電源機能を
組み込む必要性は薄いし、組み込むとしてもごく簡素な
構成のもので足りる。即ち、電源部44は小型・安価な
回路で足りる。
【0039】図3に、主としてCPU30により担われ
ている機能を示す。ゲートウエイ22に備わっている機
能は、ゲートウエイ基本機能202、ゲートウエイネッ
トワーク確立機能204、検針基本機能206、リモー
ト保守機能212及びローカル保守機能214に大別で
きる。ゲートウエイ基本機能202、ゲートウエイネッ
トワーク確立機能204及び検針基本機能206は、そ
れなしではゲートウエイ22の所期目的を達成し得ない
機能であることから、図中ではゲートウエイ制御機能2
00として一括図示している。
【0040】これらの機能のうち、検針基本機能206
は、そのゲートウエイ22に接続されている1台又は2
台のWHMから検針データを取得することを目的とした
機能である。そのゲートウエイ22が自局の配下に
「子」を有している場合は、「子」に当たるゲートウエ
イ22からPIAFS通信を介して検針データを取得す
ることが、目的に加わる。また、自局が他のゲートウエ
イ22の「子」に該当している場合は、「親」に当たる
ゲートウエイ22に対しPIAFS通信を介して検針デ
ータを送信することが、目的に加わる。
【0041】検針基本機能206としては、例えば、月
1回の定例検針日に検針データを取得してF−ROM3
6に保持しホスト12からの要求に応じてホスト12に
送信する定例日検針機能、ホスト12からの要求に応じ
て最新の検針データを取得しそれをホスト12に送信す
る随時検針機能、ホスト12からの要求に応じてWHM
内の開閉器をオンオフさせその結果をホスト12に報告
する開閉器オンオフ制御機能等を設ける。定例日検針、
随時検針の何れにおいても、「親」に該当するゲートウ
エイ22は、ホスト12からの要求に含まれているGW
−IDが自局のものであれば自局に接続されているWH
Mに係る検針データを返信し、「子」のものであれば
「子」とのPIAFS通信により検針データを「子」か
ら取得して「子」のエージェントとしてホスト12に返
信する。「子」に該当するゲートウエイ22は、自局の
エージェントである「親」からPIAFS通信により検
針データを要求された場合、WHMから最近の定例日に
取得した検針データ(定例日検針の場合)又は要求に応
じあらためてWHMから取得した最新の検針データ(随
時検針の場合)を、PIAFS通信により「親」に送信
する。
【0042】ゲートウエイネットワーク確立機能204
は、ゲートウエイ22間の親子関係を自動的に構築、維
持及び修正するための機能、言い換えれば多数のゲート
ウエイ22による検針ネットワークを自律的に組織する
ための機能である。ゲートウエイネットワーク確立機能
204としては、例えば、何れかのCSの圏内にいるゲ
ートウエイ22がホスト12に対し接続確認を求めるゲ
ートウエイホスト間接続確認機能、何れかのCSの圏内
にいるゲートウエイ22に対し圏外にいるゲートウエイ
22が接続確認を求める親子間接続確認機能、どのCS
の圏内にも入っていないゲートウエイ22が何れかのC
Sの圏内にいるゲートウエイ22のなかから自局の
「親」とするのに適しているものを探す親探査機能、
「親」とするのに適しているゲートウエイ22を探し出
したゲートウエイ22がそのゲートウエイ22を自局の
「親」とし自局をそのゲートウエイ22の「子」とする
旨の登録を求めそれに応じて「親」がホスト12にこの
親子関係を登録する子登録機能、あるゲートウエイ22
の「子」であったゲートウエイ22が既に「子」ではな
くなったことをホスト12から元「親」のゲートウエイ
22に通知する子登録解除機能等を、設ける。後述のよ
うにゲートウエイ基本機能202に属している親子自動
切換機能と共に、以上の機能は、ゲートウエイ22間の
親子関係を自動的に構築、維持及び修正する役割を果た
している。
【0043】リモート保守機能212は、ホスト12か
ら各ゲートウエイ22を保守するための機能である。機
能の実現形態に着目すると、リモート保守機能212
は、ホスト12からの要求に応じゲートウエイ22が点
検及び報告報告を行う点検報告機能、ゲートウエイ22
の動作に必要な情報をホスト12から送信する設定機
能、ゲートウエイ22により保持されている情報をホス
ト12が参照するための参照機能、及び検針の正常実行
に関わる情報をゲートウエイ22からホスト12に報告
する通報機能に、大別できる。点検報告機能における点
検及び報告の対象は、例えば、接続されているWHMの
開閉器の状態、そのWMHに固有の識別符号であるメー
タID、CS又は「親」との通信に係る受信電界強度等
である。各ゲートウエイ22は、ホスト12からの要求
に応じてWHMの開閉器の状態を調べ、WHMからメー
タIDを読み出し、又はRF部34を用いて受信電界強
度測定を行う。設定機能における設定対象としては、例
えば、ゲートウエイ22内の時計(時刻)、定例の検針
日、ホスト12の電話番号、ホストアクセスパスワー
ド、GWアクセスパスワード等がある。ゲートウエイ2
2内の時計については、定例日検針の際に時刻情報を送
信して校正することができる。ホスト12の電話番号等
については、複数記憶されているうちのいずれかを、ホ
スト12からの要求で削除することもできる。また、P
HSでの遅延が問題になるケースでは、当該遅延時間の
概算値を加味した時刻を設定する。参照機能における参
照対象は、例えば、ゲートウエイ22に登録されている
情報のうち、ホストの電話番号、ホストアクセスパスワ
ード、GWアクセスパスワード、メータID、状態遷移
のためのしきい値類、WHMとの通信状態(カレントル
ープの断線有無)、親子の別、次回検針日、「親」に該
当するゲートウエイ22のPS−ID(自局が「子」で
ある場合)、前述のトラヒック情報や通信のログ等であ
る。通報機能を起動させる引き金になるのは、例えば、
接続されているはずのWHMとの通信が途絶えたこと、
接続されているWHMが交換されたこと(メータIDが
変わったこと)等である。また、ホスト12からの要求
に応じてゲートウエイ22が自局の動作状態をリセット
するリモートリセット機能も、リモート保守機能212
の重要な一種である。
【0044】ローカル保守機能214は、ホスト12か
らの保守ではなく保守端末たるDTE26を用いた保守
であるという点で、リモート保守機能212と相違して
いる。保守の内容・対象等は、リモート保守機能212
と概ね一致しているが、一部相違している。ローカル保
守機能214としてのみ設けるのが望ましい機能として
は、公衆SOデータやトランシーバモードSOデータを
F−ROM36に書き込み又はF−ROM36から読み
出す機能のように、無線経由で行うのが望ましくないも
のがある。従って、その種のものについては、ローカル
保守に当たっても、有線保守の対象とはするが、ワイヤ
レス保守の対象とはしない。また、接続確認や親探査を
強制的に実行させる機能や、親子の別を固定化する機能
を、ローカル保守機能214の一種として設けてもよ
い。更に、ローカル保守機能214は、その実施形態に
より、有線保守とワイヤレス保守とに区別できる。有線
保守は、図2に破線で示す如く、保守端末たるDTE2
6をゲートウエイ22に有線接続し、DTE26対ゲー
トウエイ22の通信によりゲートウエイ22の保守を行
うものである(図27参照)。これに対し、ワイヤレス
保守は、DTE26にPHSのPSを接続し、そのPS
とゲートウエイ22との無線接続を介したDTE26対
ゲートウエイ22の通信によりゲートウエイ22の保守
を行うものである(図28(A)参照)。
【0045】ゲートウエイ基本機能202は、以上述べ
た機能以外の機能であってゲートウエイ22の基本動作
に関わる機能である。例えば、LED42によりWHM
又はゲートウエイ22の状態を表示させるLED表示機
能、WHMから定期的にメータIDを読み出すメータポ
ーリング機能、自局の動作モードを「親」と「子」の両
モードの間で受信電界強度による圏内圏外判定等の結果
に従い自動的に切り換える親子自動切換機能、記憶して
いる発番号以外番号からの着信についてはホスト12か
らのものでないと見なして拒否しまた受信した要求中の
各種パスワードと記憶しているパスワードとを照合して
不一致の場合切断するセキュリティ機能、前述の通りト
ラヒック情報を記憶するトラヒック情報収録機能、前述
の通り通信のログを記憶するロギング機能、自局を初期
状態にリセットするリセット機能等がある。セキュリテ
ィ機能の実現の仕方として、着信拒否或いは切断との判
定を下す前に所定回数リトライするようにしてもよい。
リセット機能は、例えば、スイッチ40特にリセットス
イッチの操作、ホスト12若しくはDTE26からの要
求若しくは保守完了の通知、内蔵するウオッチドッグタ
イマのタイムオーバを引き金として、起動させる。
【0046】そして、図3に示されている機能コンポー
ネントのうち、電文CODEC208は、カレントルー
プによりWHMから読み込んだ検針データ、メータID
等の情報を解析しまたWHMの開閉器に対しオンオフ制
御信号を供給するための符号化復号化機能である。デー
タベース210は、検針データをはじめとする情報を保
持する機能であり、F−ROM36やRAM38により
実現される。216は、CS等との通信を行うためのP
HSモデム機能である。218は、F−ROM36によ
り保持されている発番号(ホスト12の電話番号)であ
り、ゲートウエイ22のF−ROM36には例えば3種
類の発番号を記憶させることができる。220は、親子
間のトランシーバモードによるデータ通信を終端するた
めのPIAFSモデムであり、ATコマンドにより制御
される。222は、ゲートウエイ22の現在の動作状態
に応じて決まる時間だけ計数動作を実行するタイマであ
り、タイマ222により計数すべき時間についてはF−
ROM36により保持されている。224は、F−RO
M36により保持されている各種のパスワードであり、
226は、LED42の点灯/消灯パターンをゲートウ
エイ22の動作状態等に応じて切り換えるためのLED
制御機能である。これらの機能コンポーネント又はデー
タは、CPU30内に回路若しくはソフトウエアとして
実装されており、ゲートウエイ22の各種機能を実現す
るために使用される資源である。
【0047】(3)PHS基地局・ゲートウエイ間通信
手順 図4及び図5に、本実施形態においてCSとゲートウエ
イ22との間で実行される無線通信の手順を示す。図4
に示すゲートウエイ着呼手順及び図5に示すゲートウエ
イ発呼手順は、RCR STD−28により規定されて
いるPHSのPS着呼手順(図6)及びPS発呼手順
(図7)をベースにしたものであるが、次の各点に留意
する必要がある。
【0048】第1に、本実施形態では、認証のための交
信が終了した後CC応答(及びCC応答確認)による通
信開始を待たずに、即ち通話状態の確立を待たずに、F
ACCHによるRT切断/切断完了が交わされている。
第2に、本実施形態では、制御チャネルであるSACC
H/FACCHによる呼設定メッセージやSACCHに
よる切断要求中に、「××要求」「××応答」といった
UUI情報要素が設定されており、これによりホスト1
2からゲートウエイ22への要求やゲートウエイ22か
らホスト12への検針データの送信をはじめとする各種
の要求(或いは応答)が、実質的に実行されている。
【0049】このように、本実施形態では、CSとゲー
トウエイ22の間の接続は通話状態の確立を伴うもので
はない。この無線区間を含め、ゲートウエイ22とホス
ト12との間では、制御用メッセージ例えば呼設定メッ
セージ中に設定されるUUI情報要素によるデータ伝送
が、実行されているため、本実施形態に係るシステムの
実施に伴い発生する通信費用は低額に抑えられる。無線
区間の混雑も発生しにくい。なお、以下の欄では、ホス
ト12・ゲートウエイ22間の通信について記述するに
当たって、無線区間或いはホスト12・ゲートウエイ2
2間におけるメッセージ交換の細部については省略し、
専ら、ゲートウエイ22の動作に関連する部分だけをと
り上げている。
【0050】(4)親子関係の類型 図8に、本実施形態における親子関係の典型例を示す。
まず、図8(A)に示されているのは、CS18の圏内
にいるゲートウエイ22の配下に「子」が1台も登録さ
れていない状況である。CS18が適切に置局されてい
て「圏外」に該当する狭間のない地域では、概ね、図8
(A)に示される形態での接続により全戸についての無
線自動検針を行いうる。
【0051】次に、図8(B)に示されているのは、C
S18の圏内にいるゲートウエイ22が「親」となり同
圏外にいるN台のゲートウエイ22を配下において
「子」としている状況である。1台のゲートウエイ22
がその配下に置くことができる「子」の台数Nは、UU
I伝送区間における伝送容量上の制限から、例えば15
台程度を上限とする。CS18が比較的密に配置されて
いるものの一部にPHS波が十分届かない狭間ができて
いる地域や、PHS公衆網がカバーしている地域の縁辺
部即ちPHSのサービスを受けられるかどうかぎりぎり
の地域では、図8(B)に示す状況が生じるであろう。
【0052】また、先に述べたように、スイッチ40を
操作することによって、ゲートウエイ22を中継器とし
て動作させることができる。図8(C)に示されている
のはそのような動作状態における親子関係である。な
お、あるユーザ宅に設けられているWHM24に2台の
ゲートウエイ22を付設し、そのうち1台を図8(B)
に示すようにそのWHM24に接続し、他の1台を図8
(C)に示すように中継器として動作させることも、可
能である。そのようにすれば、「親」となるゲートウエ
イ22が2台になるため、配下に置ける「子」の台数が
2×N台になる。
【0053】更に、本実施形態では、親子間の通信をト
ランシーバモードで行っている。そのためには、トラン
シーバモードで通信を行うことがあり得るゲートウエイ
22同士、トランシーバ登録を受けていなければならな
い。しかしながら、単一のSYS−IDにて振り出せる
トランシーバ番号は1〜8191の8191通りであ
り、それ以上の台数のゲートウエイ22を一つのグルー
プにまとめトランシーバ登録を行うことはできない。そ
こで、本実施形態では、多数のゲートウエイ22を同一
又は近隣地域内に設置する場合、SYS−IDをグルー
プ識別符号として、ゲートウエイ22を複数のグループ
に分ける。各グループに属するゲートウエイ22の台数
はトランシーバ番号の上限個数以内とする。SYS−I
Dやトランシーバ番号については、PHSサービスを提
供する企業又はゲートウエイ22の製造企業にてゲート
ウエイ22内のF−ROM36に書き込む。事後的に
は、ローカル保守により書き込む。これによって、本実
施形態では、多数のユーザをカバーできるようにしてい
る。
【0054】なお、図9に示すように、グループ識別符
号が異なるゲートウエイ22間に親子関係を設定するこ
とはできない。具体的には、CS18の圏外に所在して
いるゲートウエイ22により親探査の際に送信される信
号は、その送信元が属しているグループを示すSYS−
IDを含んでいる。この信号が他のゲートウエイ22に
て十分強い電界強度で受信された場合、当該他のゲート
ウエイ22は自局が属しているグループを示すSYS−
ID即ち自局が保持しているSYS−IDと、受信した
SYS−IDとを照合する。両SYS−IDが互いに一
致していなければ、当該他のゲートウエイ22はその親
探査には応答しない。従って、当該他のゲートウエイ2
2を「親」とし親探査を実行したゲートウエイ22をそ
の「子」とする子登録が行われることはない。
【0055】また、単一のSYS−IDにて振り出せる
トランシーバ番号は、上述のように8191通りある。
しかし、グローバルトランシーバ番号、保守用トランシ
ーバ番号等、専用の用途がある特定のトランシーバ番号
をいくつか除外した上で、各ゲートウエイ22に対しト
ランシーバ番号を割り振らざるをえない。そのため、一
般のゲートウエイ22に割り振ることができるトランシ
ーバ番号は、実際には、8191通りより少ない。ま
た、電力需要状況の変動、例えばユーザ宅の戸数変動や
各ユーザ宅における検針対象WHM個数の変動やユーザ
宅の移転等に対処するには、トランシーバ番号にややゆ
とりを持たせること即ち未使用のトランシーバ番号が常
に若干存在するようにトランシーバ番号を割り振ること
が、望ましい。
【0056】(5)状態遷移の概略 図10に、本実施形態におけるゲートウエイ22の状態
遷移の概略を示す。この状態遷移は、前掲の各機能のう
ち、主として、ゲートウエイネットワーク確立機能20
4や、親子自動切換機能により実現されている。
【0057】図10に示すように、ゲートウエイ22に
電源が投入され又はゲートウエイ22がリセットされる
と(300)、そのゲートウエイ22は受信電界強度測
定結果に基づき圏内/圏外の別を判定する(302)。
いずれかのCS18の圏内にあると判定した場合、ゲー
トウエイ22は、公衆モードでホスト12に対し接続確
認を要求する(306)。この送信は、ホスト12から
「OK」との応答があるまでかつ所定上限回数を限度と
してリトライされる。「OK」との応答が得られればゲ
ートウエイ22は親モードでの稼働に移行するが(30
8)、上限回数まで繰り返したにもかかわらず「OK」
との応答が得られなければ圏外判定し後に述べる子モー
ドでの稼働に移行する。
【0058】また、親モードでの稼働中は、親探査に適
宜応答する動作や、子登録を受け付ける動作や、ホスト
12からの子登録解除を受信する動作を、実行する。親
探査とは、後に述べるようにエージェントである「親」
のゲートウエイ22を探索及び特定する動作である。子
登録とは、親登録を要求したゲートウエイ22と、それ
に応答したゲートウエイ22のうちその応答が親登録要
求元のゲートウエイ22に最先に到着したゲートウエイ
22との間で、PIAFSインタフェースでのトランシ
ーバ通信による親子関係を結ぶ処理であり、その結果
「親」が新たな「子」のトランシーバ番号等を記憶し
「子」が「親」のトランシーバ番号等を記憶する。ホス
ト12にもこの親子関係が登録される。子登録解除と
は、それまで「子」であったゲートウエイ22がホスト
12に接続確認を要求等したことに応じホスト12から
元の「親」に対し「子」の登録を解除する旨通知する動
作である。ゲートウエイ22は、親モードでの稼働中に
も圏内/圏外判定を実行し、その結果圏外判定した場合
は次に述べる子モードでの稼働に移行する。
【0059】圏内/圏外判定処理の結果圏外と判定され
た場合、ゲートウエイ22は、自局の「親」とすること
ができる他のゲートウエイ22を探すため親探査を実行
する(312)。この親探査はグローバルトランシーバ
番号を用いたトランシーバモードでの送信により行われ
る。また、この送信はいずれかのゲートウエイ22から
応答があるまでリトライされる。いずれかのゲートウエ
イ22から応答があった場合、その応答を受信したゲー
トウエイ22は、応答を発したゲートウエイ22を
「親」とした子モードでの稼働(316)に移行するた
め、「親」にするゲートウエイ22をエージェントとし
てホスト12に対し子登録を要求する(314)。この
要求を受け付けた旨の応答がなければ親探査に戻り、応
答があれば子モードでの稼働に移行する。
【0060】親モードで稼働中のゲートウエイ22は、
他のゲートウエイから親探査に係る信号を受信したと
き、その信号の受信電界強度が所定水準を下回っていれ
ば応答せず、当該所定水準を上回っている場合はその信
号の受信電界強度が高ければ直ちに応答し、低ければ遅
延させて応答する。その際の遅延時間は受信電界強度に
応じて複数段階に設定できる。例えば、50dBμ以上
で受信できれば即時応答し、40〜49dBμなら2秒
遅延させ、30〜39dBμなら5秒遅延させ、30d
Bμ未満なら応答しないようにする。このように、親探
査を受ける側のゲートウエイ22にて、低レベル受信時
に親探査への応答を遅延させることにより、親探査を実
行しているゲートウエイ22は、最も良好な通信状態を
確保できると見込めるゲートウエイ22を自局の「親」
にすることができる。
【0061】また、子モードでの稼働中、ゲートウエイ
22は所定時間おきに「親」に対し接続確認を要求す
る。この要求に対する応答が所定回数例えば3回以上連
続してこない場合は、親探査に移行する。また、子モー
ドでの稼働中に公衆モードについて圏内判定が成立した
場合は、前掲の処理を経由して親モードでの稼働に移行
する。その場合、ホスト12は元「親」のゲートウエイ
22に対し子登録解除を通知する。
【0062】なお、図中の接続確認遅延タイマ304及
び接続確認遅延タイマ310は図3中のタイマ222の
一つであり、接続確認遅延タイマ304はそのタイムア
ウトまでホスト12に対する接続確認の送信を遅延さ
せ、接続確認遅延タイマ310はそのタイムアウトまで
親探査の実行を遅延させる。これらのタイマによる遅延
時間は、例えばそのゲートウエイ22に割り振られてい
るトランシーバ番号の例えば下2桁に所定時間を乗じた
時間とする。それにより、それまで停電していた地域が
停電から復帰したときに、その地域に所在している複数
のゲートウエイ22が同時に接続確認や親探査を実行す
る状況が発生することを防止し、或いはそれによる回線
輻輳を防止することができる(後述)。また、図中の
「SW押下」は、スイッチ40の一つとして強制遷移用
のスイッチを設けた場合に、そのスイッチを押下するこ
とで強制的に状態遷移を起こせることを示している。
【0063】図10に示した状態遷移を実現するには、
親モードで稼働中も子モードで稼働中も、公衆モード及
びトランシーバモード双方での待ち受けを行うのが望ま
しい。即ち、公衆モードでの待ち受けとトランシーバモ
ードでの待ち受けとを、交互に実行するのが望ましい。
例えば、親モードで稼働中は、図11(A)に示すよう
に、公衆モードでのPCHの受信、その結果に基づく圏
内/圏外判定である公衆判定、トランシーバモードでの
待ち受け、その結果に基づくトランシーバモードでの受
信電界強度判定であるTR(トランシーバ)判定、及び
消費電力を強制低下させるパワーダウン状態を、1.2
秒周期で繰り返す。また、子モードで稼働中は、図11
(B)に示すように、トランシーバモードでの待ち受
け、その結果に基づくTR判定、公衆モードでのLCC
Hの受信、その結果に基づく圏内/圏外判定である公衆
判定、及びパワーダウン状態を、1.2秒周期で繰り返
す。
【0064】また、親モードでの稼働に移行するための
受信電界強度しきい値と、子モードでの稼働に移行する
ための受信電界強度しきい値とを、同一値としてもよい
が、親から子へ又はその逆への状態遷移が頻繁に生じる
こと(ばたつき)を防ぐため、両しきい値には差を設け
るのが望ましい。例えば、親モードで稼働中のゲートウ
エイ22が圏外判定し親探査を開始するのは公衆モード
待ち受けでのPCHの受信電界強度が25dB以下の場
合とし、子モードで稼働中のゲートウエイ22が圏内判
定しホスト接続確認を実行するのは公衆モード待ち受け
でのLCCHの受信電界強度が30dB以上の場合とす
る。親から子への移行及び子から親への移行が、受信電
界強度しきい値による圏内/圏外判定条件が所定回数連
続して成立した場合に限り実行されるよう、連続回数に
よる条件を圏内/圏外判定に課してもよい。
【0065】(6)ネットワーク確立 図12に、状態306にて実行されるホスト親間接続確
認要求手順を示す。この図に示す手順では、ゲートウエ
イ22からUUI情報要素として接続確認通知及び自局
のPS−ID(親GW−ID)を含む呼設定メッセージ
が送信される。ホスト12は、これに対してUUI情報
要素として接続確認受付を含む切断要求を送信してUU
I伝送を終了させる。切断要求を受信したゲートウエイ
22は、その切断要求に含まれているUUI情報要素が
「OK」を示している場合、親モードでの稼働に移行す
る。「NG」を示している場合、ゲートウエイ22は、
「OK」との返答が得られるまでかつ所定回数を上限と
してこの図の手順を繰り返す。上限回数まで繰り返した
にもかかわらず「OK」が得られなかった場合、ゲート
ウエイ22は、圏外判定して子モードでの稼働に移行す
る。子モードでの稼働中は、仮にホスト12からアクセ
スがあってもそれを受け付けない。例えば、UUI情報
要素を含まない切断要求を返して接続を断つ。なお、図
12に示す手順でホスト12から送信される切断要求中
のUUI情報要素はタイムスタンプを含んでいる。この
タイムスタンプにより示される時刻が自局の時計から大
きくはずれておらず従って正常範囲内にあると認めた場
合、ゲートウエイ22は、自局の時計をタイムスタンプ
に従い校正する。
【0066】図13に、状態312にて実行される親探
査手順を示す。この図に示す手順では、まず、ゲートウ
エイ22がSCCHにより呼出メッセージをブロードキ
ャストする。この呼出メッセージは、システム呼出符号
SYS−IDに加え、呼出先のトランシーバ番号として
グローバルトランシーバ番号を含んでいる。これに対し
て応答できるゲートウエイ22は、ブロードキャストさ
れたSYS−IDにより識別されるグループに属し、現
在親モードで稼働中で、自局の配下にいる「子」が所定
上限台数以下であり、かつ、当該呼出メッセージを所定
のしきい値を上回る受信電界強度で受信したゲートウエ
イ22である。そのゲートウエイ22は、呼出メッセー
ジの受信電界強度に応じて前述の通り遅延時間を決め、
その遅延時間が経過した時点で、SCCHにより親探査
実行中のゲートウエイ22宛に同期メッセージを返す。
【0067】親探査実行中のゲートウエイ22は、一般
に、周囲に存する一般に複数のゲートウエイ22から同
期メッセージの返信を受信できる。親探査実行中のゲー
トウエイ22は、複数のゲートウエイ22から同期メッ
セージを受信した場合、その中で最先に受け取った同期
メッセージの送信元のゲートウエイ22を選んで、SC
CHによりそのゲートウエイ22宛に同期メッセージを
返す。即ち、最も高い受信電界強度で自局からの同期メ
ッセージを受信したゲートウエイ22を、自局の「親」
にするのに適するゲートウエイ22であると判断して選
択し、そのゲートウエイ22に対し「子」になりたいこ
とを示す同期メッセージを返す。これを受信したゲート
ウエイ22はSCCHにより応答する。これにより親子
間にトランシーバモードによるPIAFSリンクが設定
され、次に述べる子登録手順が開始される。なお、親探
査手順を実行したが同期メッセージをできなかった場合
は、そのゲートウエイ22は所定回数を上限として親探
査手順を繰り返す。不成功のまま上限回数に至った場合
は所定時間例えば2時間休止した後再度親探査手順を実
行する。
【0068】図14に、状態314にて実行される子登
録手順を示す。この図に示す手順によって「子」として
登録されるゲートウエイ22は、親探査手順の実行によ
り形成されたPIAFSリンクを介しトランシーバモー
ドで、「親」となるべきゲートウエイ22に対して自局
のトランシーバ番号及びGW−IDを含む子登録要求を
送信し、これを受信した「親」は「子」に対して自局の
トランシーバ番号及びGW−ID並びにタイムスタンプ
を含む子登録応答を送信する。子登録要求と子登録応答
の交換を通じ、「親」は「子」のトランシーバ番号及び
GW−IDを、「子」は「親」のトランシーバ番号及び
GW−IDを得て、それらを記憶する。即ち、「親」及
び「子」が、自局の「子」及び「親」を特定する情報を
記憶する。また、「子」は「親」からのタイムスタンプ
が正常範囲内である場合自局の時計をこのタイムスタン
プに従い校正する。その後、FACCHにより、「子」
からの無線チャネル切断要求と、「親」からの無線チャ
ネル切断完了メッセージとが交換されることで、PIA
FSによる親子間接続が切断される。
【0069】「親」は、その後、公衆モードでホスト1
2に対する呼を発する。その際の呼設定メッセージに
は、UUI情報要素として、「子」のGW−IDを含む
子登録通知が設定されている。ホスト12は、この子登
録通知の受信に応じて自らのデータベースを更新し、新
たな親子関係を認知する。ホスト12は、子登録受付を
UUI情報要素として含む切断要求を返信して、UUI
伝送を終了させる。なお、既に自局の「子」となってい
るゲートウエイ22が自局に対し子登録を要求した結果
その「子」のトランシーバ番号及びGW−IDを自局内
に記憶する動作が実行された場合には、重複した子登録
であることから、「親」からホスト12への発呼は行わ
れない。
【0070】図15に、状態316にて実行される親子
間接続確認手順を示す。この手順は、登録済の親子関係
を維持できるかどうかを確認するために所定上限回数
(図10では3回)を限度として実行する手順である。
そのため、接続時間をできるだけ抑える必要があること
から、「子」からのSCCHによる呼出メッセージには
「接続種別:音声」と設定し、PIAFSリンクを形成
させずに切断する。また、「親」であったはずのゲート
ウエイ22が子モードでの稼働に移行していた場合等
は、当該元「親」はこの手順による呼出には応答しな
い。当該元「親」がリセットされた場合も同様の動作と
なる。この図の手順を所定時間毎に上限回数まで繰り返
したにもかかわらず「親」であったはずのゲートウエイ
22が応答しない場合には、親探査手順が開始される。
【0071】図16に、状態316にて圏内判定された
場合に実行される子登録解除手順を示す。先に述べたよ
うに、ゲートウエイ22が他のゲートウエイ22の
「子」になるのは、CS18の圏外に所在しており従っ
て公衆モードでCS18に接続できない場合であり、い
ずれかのCS18の圏内に所在している場合には他のゲ
ートウエイ22の「子」になる必要はない。そのため、
電波環境の改善例えばCS18の増設等によりいずれか
のCS18の圏内に所在することとなったゲートウエイ
22については、親モードでの稼働に移行させる。具体
的には、状態316にて圏内判定したゲートウエイ22
は、ホスト12に対する接続確認要求を実行し(30
6)、親モードでの稼働に移行する(308)。他方、
それまでそのゲートウエイ22の「親」であったゲート
ウエイ22に対しては、それまで「子」であったゲート
ウエイ22が既に親モードで稼働していること(又はま
もなくそうなること)を、知らせる必要がある。図16
に示されている手順は、それまで子モードで稼働してい
たゲートウエイ22からの接続確認要求の成立に応じホ
スト12により実行され、元「親」に対する通知により
親子関係を修正する手順である。
【0072】この図に示す手順においては、ホスト12
は、UUI情報要素として子登録解除要求が設定された
呼設定メッセージを元「親」宛に送信し、元「親」は、
これに対し、UUI情報要素として子登録解除応答が設
定された切断要求を返信する。これによってUUI伝送
が終了する。元「親」は、子登録解除要求に含まれる元
「子」のGW−ID又はトランシーバ番号に基づき自局
の記憶を修正し、元「子」に関する情報を記憶から削除
する。ホスト12は、元「親」から元「子」を記憶上削
除する旨の子登録解除応答がそのUUI情報要素として
設定されている切断要求を受信できるまで、所定回数を
条件として、この図に示す手順を繰り返し実行する。上
限回数まで繰り返したにもかかわらず子登録解除応答を
ホスト12が受信できなかった場合は、元「親」に元
「子」が相変わらず「子」として登録されたままとなる
ものの、元「子」の情報により元「親」の記憶空間の一
部が占有されること並びに元「子」及びホスト12にお
ける記憶内容と元「親」における記憶内容とが齟齬する
ことを除けば、検針動作上、特に支障はない。なお、元
「親」が元「子」の情報を保持している状態で元「子」
が親探査を実行しそれに応じて元「親」への子登録が行
われた場合には、先に図14を用いて説明したように、
元「親」であって「親」に復帰したゲートウエイ22
は、ホスト12に対する子登録通知を行わない。
【0073】図17〜図23に、主としてゲートウエイ
ネットワーク確立機能204により実現されるゲートウ
エイネットワーク形成/修正の類型を示す。
【0074】まず、ゲートウエイ22を新規に設置する
場合であって、そのゲートウエイ22における公衆モー
ドでの受信電界強度が親モードでの稼働に移行するのに
必要な水準を上回っている場合、図17に示すように、
そのゲートウエイ22によってホスト12に対する接続
確認が行われ、しかる後、親モードでの稼働に移行す
る。
【0075】また、新規設置されたゲートウエイ22に
おける受信電界強度が親モードでの稼働に足る水準に至
っていない場合は、そのゲートウエイ22は、図18に
示すように、親探査及び子登録実行後に子モードでの稼
働に移行する。例えば、図18(A)に示すように、新
規設置されたゲートウエイ22−2がPHS公衆網の圏
外に位置している場合、そのゲートウエイ22−2は親
モードで稼働できない。そのため、図18(B)に示す
ように、ゲートウエイ22−2は、親探査手順の実行に
よって圏内に位置するゲートウエイ22を探し、応答し
たゲートウエイ22の中で最先に応答したゲートウエイ
22−1を「親」として子登録手順を実行する。これに
続くホスト12への通知を経て、ゲートウエイ22−1
が「親」、ゲートウエイ22−2が「子」であるとする
親子関係が、ホスト12に登録される。その結果とし
て、図18(C)に示すように、ホスト12とゲートウ
エイ22−1との間がUUI伝送により、ゲートウエイ
22−1とゲートウエイ22−2との間がトランシーバ
モードによるPIAFS通信により接続されるというシ
ステム構成が形成される。
【0076】次に、それまで設けられていたゲートウエ
イ22が撤去される場合は、図19又は図20に示す動
作となる。まず、撤去されるゲートウエイ22−1がそ
れまで親モードで稼働していた場合は、図19(A)に
示されるように、撤去されるゲートウエイ22−1に関
する情報がシステム管理者によりホスト12のデータベ
ースから抹消される。また、撤去されたゲートウエイ2
2−1に「子」があった場合、「子」であるゲートウエ
イ22−2はゲートウエイ22−1の撤去により「親」
を失うことになるため、親子間接続確認手順にて「N
G」なる結果が得られ、その結果、ゲートウエイ22−
2により親探査手順が実行される。ゲートウエイ22−
2は、親探査手順によって新たな「親」となり得る他の
ゲートウエイ22−3を特定するのに成功した場合、そ
のゲートウエイ22−3を「親」、ゲートウエイ22−
2を「子」とする子登録手順を実行する。この子登録手
順及びそれに続くホスト12への通知により、ホスト1
2には、新たな親子関係が登録されることとなる。即
ち、図19(B)に示すように、ホスト12とゲートウ
エイ22−3との間がUUI伝送により、ゲートウエイ
22−3とゲートウエイ22−2との間がトランシーバ
モードによるPIAFS通信により、それぞれ接続され
るシステム構成が形成される。
【0077】また、撤去するゲートウエイ22−2がそ
れまで子モードで稼働していた場合も、図20(A)に
示すように、ホスト12のデータベースからゲートウエ
イ22−2に関する情報が抹消される。この場合、ホス
ト12は子登録解除手順を実行する。これによって、ゲ
ートウエイ22−2の「親」であったゲートウエイ22
−1の記憶から、元「子」であったゲートウエイ22−
2に関する記憶が削除される。これによって、図20
(B)に示すように、ホスト12とゲートウエイ22−
1とをUUI伝送により接続し、ゲートウエイ22−1
の配下から「子」であったゲートウエイ22−2が撤去
されたシステム構成が、形成されることとなる。
【0078】更に、図21(A)に示すように、親モー
ドで稼働していたゲートウエイ22−1が置局状況の変
化等に伴いPHS公衆網の圏外に離脱してしまった場合
は、図21(B)に示すように、ゲートウエイ22−1
は、子モードでの稼働に移行すべく、まず親探査を実行
し、その結果発見したゲートウエイ22−3を「親」、
自局を「子」とする子登録手順を実行する。これに続く
通知によって、ホスト12には、ゲートウエイ22−3
とゲートウエイ22−1との間に成立した新たな親子関
係が登録されることとなる。
【0079】また、ゲートウエイ22−1がPHS公衆
網の圏外に離脱する前にゲートウエイ22−2がゲート
ウエイ22−1の「子」とされていた場合、ゲートウエ
イ22−1の子登録によって図21(C)に示す2階層
の親子関係が成立してしまうこととなる。本実施形態に
おいては、いわば「親」、「子」及び「孫」なる3代の
親子関係を許容していないため、ゲートウエイ22−1
は、ゲートウエイ22−2から親子間接続確認要求があ
った場合にこれに対して応答を返さない。「親」から親
子間接続確認要求に対する応答がない場合、ゲートウエ
イ22−2は、「親」を失ったものと見なし、図21
(D)に示すように親探査手順を実行する。その結果
「親」として登録し得るゲートウエイ22−3を特定す
るのに成功した場合、ゲートウエイ22−2はゲートウ
エイ22−3を「親」とし自局を「子」とする子登録手
順を実行する。ホスト12には、これに続く通知によっ
て、ゲートウエイ22−3とゲートウエイ22−2との
間に成立した新しい親子関係が登録されることとなり、
図21(E)に示す新しいシステム構成が形成される。
【0080】更に、図22(A)に示すように、親モー
ドで稼働しているゲートウエイ22−1と子モードで稼
働しているゲートウエイ22−2との間に通信障害が発
生し、子モードで稼働しているゲートウエイ22−2か
ら発せられる親子間接続確認要求を親モードで稼働して
いるゲートウエイ22−1が受信できなくなった場合、
子モードで稼働しているゲートウエイ22−2は「親」
を失ったものとみなして親探査手順を実行し、新たに
「親」とすることができるゲートウエイ例えばゲートウ
エイ22−3を特定する。ゲートウエイ22−2は、こ
の段階で、図22(B)に示すように、ゲートウエイ2
2−3を「親」とし、自局を「子」とする子登録手順を
実行し、これに続く通知によりホスト12にはこれらの
ゲートウエイ22−3及び22−2による新たな親子関
係が登録される。また、ホスト12は、それまでゲート
ウエイ22−2を配下に置いていたゲートウエイ22−
1に対して、ゲートウエイ22−2を「子」から削除す
るための子登録解除手順を実行する。これによって、ゲ
ートウエイ22−1の記憶上から、それまで「子」であ
ったゲートウエイ22−2に関する記憶が削除される。
結果として、図22(C)に破線で示す状態が解消され
図22(D)に示すシステム構成が形成されることとな
る。
【0081】そして、図23(A)に示すように、それ
まで子モードで稼働していたゲートウエイ22−2が、
公衆モードでの待ち受けの結果、自局がPHS公衆網の
圏内に所在していることを検出した場合、このゲートウ
エイ22−2は、図23(B)に示すように、ホスト1
2に対してホスト親間接続確認要求を送信する。ホスト
12は、これを受け付け、元「親」であったゲートウエ
イ22−1に対して子登録解除手順を実行する。これに
応じ、ゲートウエイ22−1の記憶上から元「子」であ
ったゲートウエイ22−2に関する記憶が削除される
と、図23(C)に示すシステム構成が形成されること
となる。
【0082】このように、本実施形態に係るシステムに
おいては、主としてゲートウエイネットワーク確立機能
204により、各ゲートウエイ22の置局状況の変化や
それらのゲートウエイ22が置かれている電波環境の変
化に応じ、従って自律的に、ネットワークが組織される
こととなる。ゲートウエイ22を設置する際、設置担当
者が、そのゲートウエイ22がPHS公衆網の圏外に所
在しているか否か等を特に詳細に調査する必要がなく、
実施が容易である。
【0083】(7)検針 図24に、本実施形態における検針のうち、定例日にお
ける検針データをホスト12に収集するための定例日検
針手順を示す。先に説明したように、各ゲートウエイ
は、F−ROM36上に記憶されている定例日が到来し
たとき、自局に接続されているWHM24−1,24−
2から検針データ即ちそのユーザ宅で消費した電力量に
関するデータを入力し、これをそのデータベース機能2
10によって保存する。ゲートウエイ22のうち、親モ
ードで稼働しているゲートウエイ22は、自局宛の定例
日検針要求即ち自局のGW−IDがUUI情報要素とし
て設定されている呼設定メッセージをホスト12から受
信したとき、データベース210に保存している検針デ
ータ(及び検針データの利用可否を示す情報)をそのU
UI情報要素として設定した切断要求をホスト12に対
して送信し、接続を断つ。また、ゲートウエイ22は、
ホスト12からの定例日検針要求に含まれているタイム
スタンプに従い、自局の時計を校正する動作や同要求に
含まれている次回検針日をF−ROM36に格納する動
作を実行する。この定例日検針要求は、ホスト12から
の呼設定メッセージ中にUUI情報要素として設定され
ている。
【0084】また、ゲートウエイ22のうち子モードで
稼働しているゲートウエイ22からの検針データの収集
は、そのゲートウエイ22の「親」にあたるゲートウエ
イ22をエージェントとして実行される。即ち、ホスト
12が送信した呼設定メッセージ中のUUI情報要素
に、子モードで稼働しているゲートウエイ22のGW−
IDを含む定例日検針要求がUUI情報要素として設定
されている場合、その「子」の「親」に該当するゲート
ウエイ22は、これに応答して、後に「子」からの検針
データを送信する旨を示す定例日検針応答をUUI情報
要素として設定し切断要求を送信する。この送信によっ
てホスト12と「親」にあたるゲートウエイ22とのU
UI伝送が一旦終了する。
【0085】「親」は、ホスト12からの定例日検針要
求中のGW−IDに対応する「子」のゲートウエイ22
に対して、SCCHにより呼出メッセージを送信する。
この呼出メッセージは、SYS−ID及び「子」のトラ
ンシーバ番号を含んでいる。「子」がこれにSCCHに
て応答すると、「親」と「子」との間でトランシーバモ
ードによるPIAFS通信に係るリンクが形成される。
この状態で「親」が定例日検針要求を「子」に対して送
信すると、「子」は、最近の所定の定例検針日にて対応
するWHM24−1,24−2から得られている検針デ
ータを、定例日検針応答として、「親」に送信する。こ
の後、FACCHにより無線チャネル切断要求及び無線
チャネル切断完了メッセージが交換されると、「親」と
「子」との間の通信が切断される。なお、「子」は、定
例日検針要求に含まれているタイムスタンプに従い自局
の時計の校正を行い、またこの定例日検針要求に含まれ
ている次回検針日に従いその記憶を更新する。
【0086】「親」は、UUI情報要素として定例日検
針通知、「子」のGW−ID及びその「子」による検針
データが設定された呼設定メッセージを、ホスト12に
送信する。ホスト12は、これによって、「子」にあた
るゲートウエイ22における検針データを受信する。ホ
スト12は、定例日検針受付がUUI情報要素として設
定された切断要求を「親」あてに送信する。その結果、
ホスト12と「親」との間のUUI伝送が終了する。
【0087】なお、1台の「親」の配下に複数台の
「子」が置かれている場合は、ホスト12は、「子」1
台毎に図24に示す手順を繰り返させる。即ち、複数台
の「子」に関する処理を同時並行的に行わせることはな
い。また、停電中に定例検針日が到来した場合は、停電
から復旧した後最初のホスト親間接続確認及び親子間接
続確認により各ゲートウエイに時刻が設定される。これ
により、定例検針日よりも後の時刻を示す現在時刻が設
定されることとなるため、各ゲートウエイ22は対応す
るWHM24−1,24−2から検針データを直ちに収
集する。従って、停電に伴う検針データ収集漏れは生じ
にくい。そして、定例日検針におけるWHM24−1,
24−2からの検針データ収集時点において、それぞれ
のWHM24−1,24−2に異常が生じていた場合、
ゲートウエイ22のデータベース210に格納される検
針データは全て0となる。従って、後に述べるリモート
保守機能を使うまでもなく、定例日検針手順を実行する
ことによっても、ホスト12は、各ユーザ宅のWHMに
生じたある種の異常を察知することができる。
【0088】更に、本実施形態においては、定例日検針
だけでなく随時検針をも実行することが可能である。こ
こで言う随時検針とは、ホスト12からの要求に応じゲ
ートウエイ22により対応するWHMから最新の検針デ
ータを読み込ませ、これをそのゲートウエイ22からホ
スト12へと収集する手順である。
【0089】図25に示すように、随時検針実行時に
は、ホスト12は、まずゲートウエイ22に対してその
UUI情報要素として随時検針要求が設定された呼設定
メッセージを送信する。このUUI情報要素中のGW−
IDが親モードで稼働しているゲートウエイ22のもの
であった場合、それを受信した当該「親」は、自局に対
応するWHM24−1,24−2から直ちに検針データ
を読み込み、その検針データ及び自局のGW−IDを、
ホスト12宛の切断要求中にUUI情報要素たる随時検
針応答として設定し、返送する。検針データを読み込め
なかった場合等、最新の検針データを利用できない場合
には、そのことを示す情報を随時検針応答として返送す
る。
【0090】また、ホスト12からの呼設定メッセージ
中の随時検針要求中のGW−IDが子モードで稼働して
いるゲートウエイ22宛であった場合、そのゲートウエ
イ22の「親」に該当するゲートウエイ22は、後に返
信する旨を示す随時検針応答がUUI情報要素として設
定されている切断要求をホスト12に送信することによ
って、ホスト12との接続を一旦断つ。その上で、
「親」にあたるゲートウエイ22は、随時検針要求中の
GW−IDに対応する「子」のゲートウエイ22に対
し、SCCHにより呼出メッセージを送信する。「子」
からSCCHによる応答があると、これにより「親」と
「子」との間にトランシーバモードによるPIAFS通
信に係るリンクが形成される。「親」は、「子」に対
し、随時検針要求を送信する。「子」は、これに応じ、
対応するWHM24−1,24−2から検針データを取
得し、これを直ちに随時検針応答として「親」に返信す
る。「親」は、これを自局のデータベース210に格納
する。その後、「親」からのFACCHによる無線チャ
ネル切断要求の送信及び「子」からのFACCHによる
無線チャネル切断完了メッセージの送信により、「親」
と「子」との間の接続が断たれる。
【0091】「親」にあたるゲートウエイ22は、デー
タベース210に格納した「子」における検針データを
ホスト12に送信すべく、そのUUI情報要素として検
針データ及び「子」のGW−IDを含む随時検針通知が
設定された呼設定メッセージを、ホスト12に送信す
る。ホスト12は、この呼設定メッセージを受信するこ
とによって、子モードで稼働しているゲートウエイ22
における検針データを収集する。この後、ホスト12
は、随時検針受付がUUI情報要素として設定された切
断要求を「親」宛に送信することによって、両者の間の
接続を断つ。なお、「親」にあたるゲートウエイ22
は、ホスト12宛に「子」における検針データを送信し
た後、その検針データを自局のデータベース210から
削除する。これによって、「子」にあたるゲートウエイ
22が設置されたユーザ宅における消費電力量に関する
データが、「親」にあたるゲートウエイ22が設置され
たユーザ宅内に長期間に亘りとどまることを防止できる
ため、守秘性の高いシステムとなる。
【0092】また、本実施形態においては、検針基本機
能206の一種として、図26に示す開閉器ON/OF
F機能を提供している。この図に示す手順においては、
ホスト12が、そのUUI情報要素としてGW−IDを
含む開閉器ON/OFF要求が設定された呼設定メッセ
ージを、「親」にあたるゲートウエイ22に送信してい
る。これを受信したゲートウエイ22は、当該開閉器O
N/OFF要求に含まれているGW−IDが自局のもの
であった場合、自局に対応するWHM24−1,24−
2に設けられている開閉器に対し、開閉器ON/OFF
要求に従いオン又はオフ制御を実行する。ゲートウエイ
22は、その結果を示す開閉器ON/OFF応答がUU
I情報要素として設定された切断要求をホスト12に送
信し、利用者の間のUUI伝送を終了させる。
【0093】また、開閉器ON/OFF要求中のGW−
IDが自局の「子」にあたるゲートウエイ22のもので
あった場合、そのゲートウエイ22は、後にその結果を
報知する旨の開閉器ON/OFF応答がUUI情報要素
として設定された切断要求をホスト12に送信し、UU
I伝送を一旦終了させる。ホスト12とのUUI伝送を
一旦終了させた後、「親」にあたるゲートウエイ22
は、SCCHにより「子」を呼び出す。「子」にあたる
ゲートウエイ22がこれに応答すると、親子間のPIA
FS通信に係るリンクが成立する。この状態で、「親」
が開閉器ON/OFF要求を「子」宛に送信すると、
「子」は対応するWHM24−1,24−2に対し開閉
器ON/OFF要求で指定される制御を実行し、その結
果を開閉器ON/OFF応答として「親」に返信する。
親子間でFACCHにより無線チャネル切断要求及び無
線チャネル切断完了メッセージが交換されると両者の間
の接続は断たれる。
【0094】「親」にあたるゲートウエイ22は、
「子」にあたるゲートウエイ22における制御の結果及
びその「子」のGW−IDを含む開閉器ON/OFF通
知がUUI情報要素として設定された呼設定メッセージ
を、ホスト12に送信する。ホスト12は、これによ
り、子モードで稼働中のゲートウエイ22における開閉
器ON/OFF制御の結果を知る。ホスト12は、開閉
器ON/OFF受付がUUI情報要素として設定された
切断要求を「親」にあたるゲートウエイ22に送信する
ことによって、UUI伝送を終了させる。このように、
本実施形態においては、ホスト12からの要求によっ
て、ゲートウエイ22の動作モードが「親」か「子」か
を問わず、各WHM24−1,24−2の開閉器の制御
を行うことができる。
【0095】(8)保守 図27及び図28に、本実施形態にて実行可能な保守の
うち、ローカル保守の実行形態を示す。まず、図27に
示されるように、本実施形態においては、保守端末たる
DTE26をRS−232C等のインタフェースを介
し、ゲートウエイ22、特にそのインタフェース32の
シリアルポートに接続することができる。また、本実施
形態では、図28(A)に示すように、保守端末たるD
TE26にRS−232C、PCMCIA等によりPH
Sモデム48を接続し、PHSモデム48とゲートウエ
イ22の間でトランシーバモードによるPIAFS通信
を介し保守を行うことができる。ゲートウエイ22との
接続用のケーブルの有無に着眼して、前者を有線保守、
後者をワイヤレス保守と呼ぶ。
【0096】ワイヤレス保守においては、図28(B)
に示すように、DTE26からPHSモデム48に対し
ては、ATコマンドにより制御を行う。PHSモデム4
8は、DTE26からのATコマンドに応じ、ゲートウ
エイ22との間でPIAFSに係るリンクを形成させ
る。この状態で、DTE26は、PHSモデム48を介
してゲートウエイ22に対しワイヤレス保守に係る要求
を送信し、ゲートウエイ22は、これに対して所定の応
答を返送する。その後、DTE26は、PHSモデム4
8に対しATコマンドを与え、PHSモデム48とゲー
トウエイ22との間の接続を断つ。
【0097】また、本実施形態では、DTE26による
ローカル保守だけでなく、ホスト12からのリモート保
守を実行することが可能である。ローカル保守がユーザ
宅またはその近辺に出向いて行う保守作業であるのに対
し、リモート保守は遠隔地からの保守であり自動化に向
いているため、保守労力・費用・時間の節約に有効であ
る。図29乃至図38に、それらのうち代表的なものの
手順を示す。
【0098】まず、図29に示されている手順は、ホス
ト12からの要求によって各WHM24−1,24−2
の状態をゲートウエイ22から通知させる手順である。
この手順は、WHM24−1,24−2のON/OFF
制御を伴わず、その状態を読み出すのみである点で、先
に述べた開閉式ON/OFF制御手順と異なっている。
また、図30に示されているのは、電界強度測定手順で
ある。即ち、ホスト12からの要求によって各ゲートウ
エイ22における受信電界強度、例えば公衆モードでの
受信電界強度や、トランシーバモードでの受信電界強度
に関するデータを得ることができる。各ゲートウエイ2
2はこの要求を受け付けたときに測定を行い、その結果
を返送する。更に、図31に示されているように、ホス
ト12からの要求によって各ゲートウエイ22の時計に
時刻を設定することができる。図32に示すように、ホ
スト12からの要求によって各ゲートウエイ22に検針
日を設定することができ、図33に示すようにホスト1
2の電話番号を設定することができる。更に、ホストア
クセスパスワードや、GWアクセスパスワードについて
も、図34及び図35に示されるように、UUI伝送及
びトランシーバモードでの通信によってホスト12から
の要求により各ゲートウエイ22に設定することができ
る。図36に示す手順を用い、各ゲートウエイ22に格
納されているパラメタを参照することができる。同様の
手順によって、各ゲートウエイ22に保存されているト
ラヒック情報やログをホスト12に収集することもでき
る。図37に示すように、ホスト12からの指令によっ
て各ゲートウエイ22をリセットすることや、図38に
示すように各ゲートウエイ22の状態を通報させること
ができる。
【0099】
【補遺】なお、特開平10−173970号公報、特開
平10−285296号公報等には、ISDN回線を介
しUUIによりテレメトリ即ち自動検針を行う技術が示
されている。また、特開2001−16648号公報に
は、PHS網を介しUUIにより文字情報を配信する技
術が示されている。これらの公報に記載の技術は本発明
の背景技術に相当するものに過ぎず、それらを組み合わ
せる動機はいわゆる当業者には生じ得ないし、また仮に
組み合わせたとしても本発明は得られない。
【0100】第1に、PHSを利用した文字情報の配信
はテレメトリではない。従って、ISDN回線を利用し
た自動検針(テレメトリ)技術にPHSを利用した文字
情報の配信技術を組み合わせる動機が、テレメトリの分
野に習熟した者に生じることはない。
【0101】第2に、前掲した各公報におけるISDN
回線を利用した自動検針もまたPHSを利用した文字情
報の配信も、確かにUUIを利用してはいる。しかしな
がら、UUIの使用目的が大きく異なることからすれ
ば、両者を組み合わせることが自明であるとはいえな
い。即ち、ISDN回線を利用した自動検針の目的は、
地理的に分散している多数のユーザ(例えばガス利用
者)から使用量等に関する情報を収集することにある。
これに対し、PHSを利用した文字情報の配信は、多数
のユーザに対して安価にかつ一斉に情報を提供すること
を目的としている。このように目的が異なるものを組み
合わせることが、自明であるとはいえない。
【0102】第3に、上述のようにいずれもUUIを利
用しているが、UUIの使用形態が大きく異なることか
らしても、両者を組み合わせることが自明であるとはい
えない。即ち、ISDN回線を利用した自動検針の手法
は、本質的に、ユーザに特に意識させることなくまた重
い経済的負担を課すことなく、当該ユーザへの課金に必
要な情報を集められるよう、UUIを利用する、という
ものである。これに対し、PHSを利用した文字情報の
配信は、経済的負担の軽減・抑制という点ではUUI利
用テレメトリと共通しているが、逆に、ユーザの意識を
極力喚起できるよう、即ちユーザにとって有用な情報が
配信されていることをユーザにアピールできるよう実行
される点で、ISDN回線を利用した自動検針とは、手
法が大きく異なっている。
【0103】第4に、仮に、ISDN回線を利用した自
動検針技術にPHSを利用した文字情報の配信技術を組
み合わせたとしても、それによって得られるのは、ユー
ザ宅設置メータの自動検針及びユーザに対する情報配信
を、いずれもISDNのUUIを利用して実施するシス
テムである。PHSにおけるUUIを利用した無線テレ
メトリとはならない。特に、本発明の好適な実施形態に
て提供されている様々な長所(例えばトランシーバモー
ドを利用した自律的な組織化、無線による保守、セキュ
リティの向上等)は、ISDN回線を利用した自動検針
技術及びPHSを利用した文字情報の配信技術のいずれ
にもない長所であり、在来の両技術をどのように組み合
わせたとしてもそれら本発明に固有の長所を得ることが
できないことに留意すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る無線自動検針シス
テムのシステムイメージを示す概念図である。
【図2】 本実施形態に係るゲートウエイ(GW−U)
の装置構成を示す図である。
【図3】 本実施形態に係るGW−U特にそのCPUの
機能或いはソフトウエア構成を示すブロック図である。
【図4】 本実施形態におけるPHS基地局(CS)対
GW−U通信手順を示すタイムチャートであり、特にG
W−Uへの着信時の手順を示す図である。
【図5】 本実施形態におけるCS対GW−U通信手順
を示すタイムチャートであり、特にGW−Uからの発信
時の手順を示す図である。
【図6】 RCR STD−28に規定されているCS
対PHS移動局(PS)通信手順を本実施形態との比較
のために示すタイムチャートであり、特にPSへの着信
時の手順を示す図である。
【図7】 RCR STD−28に規定されているCS
対PS通信手順を本実施形態との比較のために示すタイ
ムチャートであり、特にPSからの発信時の手順を示す
図である。
【図8】 本実施形態におけるGW−U使用形態を示す
概念図であり、特に(A)はその配下に子モードGW−
UをおいていないGW−Uを、(B)その配下に子モー
ドGW−Uをおいており自らも電力量計(WHM)に接
続されているGW−Uを、(C)はその配下に子モード
GW−Uをおいており専ら中継器として動作しているG
W−Uを、それぞれ示す図である。
【図9】 本実施形態におけるシステム呼出符号(SY
S−ID)及びトランシーバ番号の利用形態並びに親子
関係を確立しうるGW−Uの例を示す概念図である。
【図10】 本実施形態に係るGW−Uの各種動作状態
及び遷移条件を示す状態遷移図である。
【図11】 本実施形態に係るGW−Uの待ち受け時に
おける動作状態を示すタイミングチャートであり、特に
(A)は親モード時の、(B)は子モード時の動作を示
す図である。
【図12】 本実施形態におけるホスト親間接続確認手
順を示すタイムチャートである。
【図13】 本実施形態における親探査手順を示すタイ
ムチャートである。
【図14】 本実施形態における子登録手順を示すタイ
ムチャートである。
【図15】 本実施形態における親子間接続確認手順を
示すタイムチャートである。
【図16】 本実施形態における子登録解除手順を示す
タイムチャートである。
【図17】 本実施形態におけるGW−U設置時動作の
うちGW−Uが親モードで稼働しうる場合の動作を概念
的に示す図である。
【図18】 本実施形態におけるGW−U設置時動作の
うちGW−Uが子モードで稼働する場合の動作を概念的
に示す図であり、特に(A)はあるGW−Uにて圏外判
定が成立した状態を、(B)はそのGW−Uによる親探
査の結果に応じて子モードへの移行及び親を介した子登
録が行われた状態を、(C)は子登録により成立した接
続関係を、それぞれ示す図である。
【図19】 本実施形態におけるGW−U撤去時動作の
うち親モードで稼働中のGW−Uが撤去された場合の動
作を概念的に示す図であり、特に(A)は親モードで稼
働していたGW−Uの撤去に応じ他のGW−Uを新たな
親として子登録が行われた状態を、(B)は親撤去後の
子登録により修正された接続関係を、それぞれ示す図で
ある。
【図20】 本実施形態におけるGW−U撤去時動作の
うち子モードで稼働中のGW−Uが撤去された場合の動
作を概念的に示す図であり、特に(A)は子モードで稼
働していたGW−Uの撤去に応じ子登録削除が行われた
状態を、(B)は子登録削除により修正された接続関係
を、それぞれ示す図である。
【図21】 本実施形態におけるGW−U圏外離脱時動
作を概念的に示す図であり、特に(A)は圏外離脱前の
状態を、(B)は親モードで稼働していたGW−Uの圏
外離脱に伴いそのGW−Uの子登録が行われた状態を、
(C)はその結果生じた接続関係の矛盾を、(D)は新
たに子登録されたGW−Uの子であったGW−Uについ
て他のGW−Uを新たな親とする子登録が行われた状態
を、(E)はその子登録により修正された接続関係を、
それぞれ示す図である。
【図22】 本実施形態における親子間通信障害時動作
を概念的に示す図であり、特に(A)は障害発生位置を
「×」で、(B)は障害発生に伴い他のGW−Uを新た
な親とする子登録が行われた状態を、(C)はその子登
録により修正された接続関係を、(D)はその子登録に
伴い従前の子登録が解除された状態を、それぞれ示す図
である。
【図23】 本実施形態におけるGW−U圏内復帰時動
作を概念的に示す図であり、特に(A)は従前の接続関
係を、(B)は圏内復帰に伴い親子関係の更新及び子登
録解除が行われた状態を、(C)はその後の接続関係
を、それぞれ示す図である。
【図24】 本実施形態における定例日検針手順を示す
タイムチャートである。
【図25】 本実施形態における随時検針手順を示すタ
イムチャートである。
【図26】 本実施形態における開閉器オンオフ手順を
示すタイムチャートである。
【図27】 本実施形態におけるローカル保守方法、特
に有線保守実施時における接続関係を示す図である。
【図28】 本実施形態におけるローカル保守方法を示
す図であり、特に(A)はワイヤレス保守実施時におけ
る接続関係を、(B)はワイヤレス保守手順を、それぞ
れ示す図である。
【図29】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
に開閉器状態呼出手順を示すタイムチャートである。
【図30】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
に電界強度測定手順を示すタイムチャートである。
【図31】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
に時刻設定手順を示すタイムチャートである。
【図32】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
に検針日設定手順を示すタイムチャートである。
【図33】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
にホスト電話番号設定手順を示すタイムチャートであ
る。
【図34】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
にホストアクセスパスワード設定手順を示すタイムチャ
ートである。
【図35】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
にGWアクセスパスワード設定手順を示すタイムチャー
トである。
【図36】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
にパラメータ参照手順を示すタイムチャートである。
【図37】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
にリモートリセット手順を示すタイムチャートである。
【図38】 本実施形態におけるリモート保守手順、特
に通報手順を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 検針センター、12 ホスト、16 PHS公衆
/ISDN網、18−1,18−2 PHS基地局(C
S)、20−1,20−2,20−3,20−4 ユー
ザ宅、22,22−1,22−2,22−3,22−4
ゲートウエイ(GW−U)、24,24−1,24−
2 電力量計(WHM)、26 保守端末(データ端
末:DTE)、28,48 PHSモデム、30 CP
U(ASIC)、32 インタフェース(I/F)、3
4 RF部、36 F−ROM(フラッシュメモリ)、
38 RAM、40 スイッチ(SW)、42 LE
D、44 電源部、46 ダイバーシティアンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宍戸 勝 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 丸山 信 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 冨田 充宏 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 阿久津 義一 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東 京電力株式会社内 Fターム(参考) 2F073 AA09 AB05 BB01 BC02 DD02 DE11 5K048 AA05 BA36 BA41 DC01 5K067 AA41 BB04 BB27 EE04 EE10 EE16 GG01 GG11 HH05 KK05 5K101 KK12 LL11 NN01 NN11 NN21

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検針センターに設けられておりかつPH
    S公衆/ISDN網に接続されているホストコンピュー
    タと、地理的に分散して所在している複数の計測器に接
    続されたPHS移動局であるゲートウエイとを有し、 各ゲートウエイが、そのゲートウエイに接続されている
    計測器からその計測器における計測結果である検針デー
    タを入力し、PHS公衆/ISDN網に公衆モードで接
    続し、PHS公衆/ISDN網を介したUUI伝送によ
    って検針データをホストコンピュータに送信することを
    特徴とするUUI利用型無線自動検針システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のUUI利用型無線自動検
    針システムにおいて、 ホストコンピュータが、各ゲートウエイに対し上記UU
    I伝送を介して定例日検針を要求し、 各ゲートウエイが、ホストコンピュータからの定例日検
    針の要求に応じ上記UUI伝送によってホストコンピュ
    ータに検針データを送信することを特徴とするUUI利
    用型無線自動検針システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のUUI利用型無線自動検
    針システムにおいて、 ホストコンピュータが、各ゲートウエイに対し上記UU
    I伝送を介して検針日を指定し、 各ゲートウエイが、指定された検針日に関する情報を少
    なくとも新たな検針日の指定を受けるまでは保持し、指
    定された検針日にはそのゲートウエイに接続されている
    計測器から検針データを入力して保持し、ホストコンピ
    ュータからの定例日検針の要求に応じこの保持している
    検針データを送信することを特徴とするUUI利用型無
    線自動検針システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のUUI利用型無線自動検
    針システムにおいて、 ホストコンピュータが、定例日検針を要求する際併せて
    次回の検針日を指定することを特徴とするUUI利用型
    無線自動検針システム。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載のUUI利用型無線
    自動検針システムにおいて、 ホストコンピュータが、各ゲートウエイに対し上記UU
    I伝送を介し現在の日時を知らせ、 各ゲートウエイが、ホストコンピュータにより与えられ
    た日時が保持している検針日より後の日時を示している
    場合、そのゲートウエイに接続されている計測器から直
    ちに検針データを入力することを特徴とするUUI利用
    型無線自動検針システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のUUI利用型無線自動検
    針システムにおいて、 動作開始又は復旧直後の状態にあるゲートウエイが、上
    記UUI伝送を介してホストコンピュータに対し接続確
    認を要求し、 ホストコンピュータが、この接続確認を受信したときそ
    の旨及びそのときの日時を上記UUI伝送を介して接続
    確認要求元のゲートウエイに知らせることを特徴とする
    UUI利用型無線自動検針システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のUUI利用型無線自動検
    針システムにおいて、 動作開始又は復旧からホストコンピュータに対する接続
    確認の要求までの時間を、各ゲートウエイに固有の識別
    符号に応じて設定したことを特徴とするUUI利用型無
    線自動検針システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか記載のUUI
    利用型無線自動検針システムにおいて、 ホストコンピュータが、各ゲートウエイに対し上記UU
    I伝送を介して随時検針を要求し、 各ゲートウエイが、ホストコンピュータからの随時検針
    の要求に応じそのゲートウエイに接続されている計測器
    から検針データを入力してホストコンピュータに送信す
    ることを特徴とするUUI利用型無線自動検針システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか記載のUUI
    利用型無線自動検針システムにおいて、 ホストコンピュータと各ゲートウエイとの間で、上記U
    UI伝送により当該ゲートウエイの保守に関する通信を
    行うことを特徴とするUUI利用型無線自動検針システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか記載のUU
    I利用型無線自動検針システムにおいて、 更に、PHS移動局としての機能が付設された保守端末
    が準備されており、 各ゲートウエイと保守端末との間でトランシーバモード
    での無線接続を介し当該ゲートウエイの保守に関する通
    信を行うことを特徴とするUUI利用型無線自動検針シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか記載のU
    UI利用型無線自動検針システムにおいて、 更に、ゲートウエイと有線接続するためのポートを備え
    た保守端末が準備されており、 各ゲートウエイが、保守端末と有線接続するためのポー
    トを備えており、 各ゲートウエイと保守端末との間で有線接続を介し当該
    ゲートウエイの保守に関する通信を行うことを特徴とす
    るUUI利用型無線自動検針システム。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか記載のU
    UI利用型無線自動検針システムにおいて、 更に、PHS公衆/ISDN網に公衆モードで接続可能
    なPHS移動局でありかつ特定のゲートウエイに無線接
    続可能なエージェントを有し、 ホストコンピュータと上記特定のゲートウエイとの間で
    は、ホストコンピュータとエージェントとの間をPHS
    公衆/ISDN網を介し接続して上記UUI伝送を行
    い、更にエージェントと上記特定のゲートウエイとの間
    を無線接続してデータ通信を行うことを特徴とするUU
    I利用型無線自動検針システム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のUUI利用型無線自
    動検針システムにおいて、 エージェントと上記特定のゲートウエイとの無線接続
    が、トランシーバモード又は自営モードによるPHS移
    動局間接続であることを特徴とするUUI利用型無線自
    動検針システム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のUUI利用型無線自
    動検針システムにおいて、 ホストコンピュータと上記特定のゲートウエイとの通信
    に際しては、ホストコンピュータとエージェントとの接
    続と、上記特定のゲートウエイとエージェントとの接続
    とを、その一方を終了させた上で他方を実行するという
    手順に従い非同時に形成することを特徴とするUUI利
    用型無線自動検針システム。
  15. 【請求項15】 請求項12乃至14のいずれか記載の
    UUI利用型無線自動検針システムにおいて、 ゲートウエイが、自局がエージェントとして働くべきか
    否か及び他のゲートウエイをエージェントとするのであ
    ればどのゲートウエイをエージェントとするのかを、他
    のゲートウエイとの通信を通じて決定する機能を備えた
    ゲートウエイであることを特徴とするUUI利用型無線
    自動検針システム。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれか記載のU
    UI利用型無線自動検針システムにおいて、 上記計測器が、電気機器における消費電力量を計測する
    電力メータ、ガス器具による消費ガス容積を計測するガ
    スメータ、上下水道における水の流量を計測する水道メ
    ータ、有料道路の料金所における課金高を計数する課金
    管理装置、並びに自動販売機における商品残量若しくは
    売上高を計数する売上管理装置のうち、いずれかである
    ことを特徴とするUUI利用型無線自動検針システム。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16記載のUUI利用型
    無線自動検針システムにてゲートウエイとして使用され
    るPHS移動局であって、 計測器と接続して検針データを得る手段と、 検針データを保存する手段と、 公衆モードによりPHS公衆/ISDN網に接続する手
    段と、 ホストコンピュータからの要求がUUI情報要素として
    設定されたメッセージをPHS公衆/ISDN網を介し
    て受信したとき、当該要求に先立って保存した検針デー
    タ又は当該要求に応じて計測器から得た検針データをU
    UI情報要素として含むメッセージを、ホストコンピュ
    ータに送信して、呼の成立前にホストコンピュータとの
    接続を断つ手段と、 を備えることを特徴とするPHS移動局。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のPHS移動局におい
    て、 その動作に必要な電源電力を、上記計測器の電源又は当
    該計測器が計測対象としている装置の電源から、得る手
    段を備えることを特徴とするPHS移動局。
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