JP2001155947A - 鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置 - Google Patents

鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置

Info

Publication number
JP2001155947A
JP2001155947A JP33296599A JP33296599A JP2001155947A JP 2001155947 A JP2001155947 A JP 2001155947A JP 33296599 A JP33296599 A JP 33296599A JP 33296599 A JP33296599 A JP 33296599A JP 2001155947 A JP2001155947 A JP 2001155947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
wound
steel strip
manufacturing
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33296599A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Takeda
和年 竹田
Toshihiro Tsuda
利博 津田
Yukihiro Shibazaki
幸弘 芝崎
Shigeo Kimiya
茂夫 木宮
Yasuhiro Mayumi
康弘 真弓
Masaru Morimoto
当 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP33296599A priority Critical patent/JP2001155947A/ja
Publication of JP2001155947A publication Critical patent/JP2001155947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は接着被膜を施した鋼帯の巻鉄芯固着
作業の作業性を大幅に向上させ、かつ鉄芯を均一に接着
させる鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置を
提供する。 【解決手段】 表面に加熱加圧することにより接着能を
発揮する絶縁被膜が施されている鋼帯を用いて巻鉄芯を
製造する際に、鋼帯を巻取り機で巻取り、巻取り時の張
力を4.9〜34.3MPa (0.5〜3.5kgf/mm2
の範囲で保持した状態で固定し、巻き取った鋼板の中央
部と外周部から加熱昇温して絶縁被膜全体あるいは一部
を接着し、巻鉄芯を一体化させる巻鉄芯の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスやセンサ
ーなどに使用される巻鉄芯の製造方法とその方法に適し
た鉄芯製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】巻鉄芯は、所定の幅にスリットした電磁
鋼板などの鋼帯を円周状に巻いた鉄芯で、小型トランス
などに多く用いられる鉄芯である。
【0003】一般に鋼帯を用いて巻鉄芯を製造する場合
には、ラップコア方式、ノーカットコア方式、カットコ
ア方式等の製造方法が一般的である。ラップコア方式と
は、鋼帯を内径側の鋼帯の長さを基準として少しずつ長
く切断した後、一度鉄芯形状に加工し、その後、焼鈍す
ることにより機械歪みの除去を行い再度鉄芯形状に加工
した後、バンドやワニス含浸などにより固着して鉄芯と
して用いる方式である。ノーカットコア方式とは、スリ
ーブなどに鋼帯を巻取り焼鈍後、鉄芯形状に加工した
後、バンドやワニス含浸などにより固着し巻き線する方
式である。カットコア方式とは、巻取り後焼鈍して機械
歪みを除去し、鉄芯をワニス含浸して固着した後、切断
し巻き線作業をし易くした方式である。
【0004】ところで近年では、トランスなどの効率向
上のため板厚を薄くして渦電流損失を小さくした鋼帯が
用いられるようになり、加工時に導入される機械歪みが
相対的に小さくなったことから、焼鈍工程を省略する場
合がある。
【0005】しかし、鋼帯の厚みが薄い場合、巻鉄芯の
固着が緩いと端面がずれたり、巻きが緩くなって隙間が
生じたりする恐れが有り、騒音や振動の原因になり、磁
気特性にも悪影響が生じることから、鉄芯を堅く固着す
ることが特に重要である。厚みの薄い鋼帯を用いる巻鉄
芯の場合、鉄芯を固着するのにバンドだけでは十分に堅
く固着できないことから、ワニス含浸により鉄芯を固着
するのが一般的である。
【0006】ところで、ワニス含浸により巻鉄芯を固着
する場合には、ワニスが鋼帯間に浸透する必要が有る
が、鋼帯を堅く巻くと鋼帯間の隙間が減少しワニスが浸
透しにくくなる。鋼帯を緩く巻くとワニスは浸透し易く
なるが巻きが緩いため、堅く固着することが困難であ
る。そこで、従来では鉄芯を減圧した状態に保持した
後、ワニス含浸するいわゆる真空含浸により鉄芯を固着
するのが一般的である。
【0007】しがしながら真空含浸を行った場合でも、
ワニスを鋼帯間に均一に浸透させるのが困難であった
り、さらに含浸設備周辺にワニスがこびりついたり、コ
アを出し入れする際にワニスの臭気が室内に充満するな
どして、作業環境が極めて劣悪であるといった問題があ
る。
【0008】ところで電磁鋼板の分野では、鋼板の表面
に接着能を持たせた絶縁被膜であるいわゆる接着被膜の
研究開発が行われている。例えば特開平06−1822
96号公報に開示された技術では、潜在性硬化剤を配合
したアクリル変性エポキシ樹脂エマルジョンを使用した
接着被膜技術が提案されている。
【0009】このような接着被膜を施された電磁鋼板で
は、加熱加圧により鉄芯を強固に固着することが可能
で、真空含浸などに見られる不均一な固着による鉄芯の
強度不足も無く、またワニスのこびりつきといった問題
を生じることも無く、堅く巻かれた巻鉄芯が得られるも
のである。最近では、接着被膜を用いた鉄芯の製造技術
について研究が進められており、巻き鉄芯についても様
々な提案がなされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来接着被膜
を有する電磁鋼板を用いて鉄芯を固着する場合には、加
熱と加圧が同時に必要とされるため、ばねなどの冶具で
加圧した鉄芯を加熱炉中で加熱していたことから固着作
業に長時間を要し、作業性が劣るという問題点があっ
た。また加熱炉を用いた場合には、鉄芯の外側の温度が
設定温度に到達しても、内部の温度は低いといった温度
ムラが発生して均一に加熱することが困難であった。接
着被膜を施した電磁鋼板を用いて鉄芯を強固に固着させ
るには、接着被膜全体を均一に加熱することが重要であ
る。
【0011】発明者等は、このような接着被膜を有する
電磁鋼板等の鋼帯を用いて巻鉄芯を製造する際の作業性
について鋭意検討した結果、本発明を成し遂げた。すな
わち本発明は、加熱炉を使用すること無く、短時間で均
一に接着被膜を加熱し、強固に固着した巻鉄芯を製造す
る方法およびその装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、以下の通りである。 (1)表面に加熱加圧することにより接着能を発揮する
絶縁被膜が施されている鋼帯を用いて巻鉄芯を製造する
際に、鋼帯を巻取り機で巻取り、巻取り時の張力を4.
9〜34.3MPa (0.5〜3.5kgf/mm2 )の範囲で
保持した状態で固定し、巻き取った鋼板の中央部と外周
部から加熱昇温して絶縁被膜全体あるいは一部を接着
し、巻鉄芯を一体化させることを特徴とする巻鉄芯の製
造方法。 (2)加熱手段として高周波誘電加熱方式を用いること
を特徴とする前記(1)記載の巻鉄芯の製造方法。 (3)導電体を一方の電極として巻取られた鋼帯の中央
部空隙に配置し、巻取られた鋼帯の外周部にもう一方の
電極を円周状に配置し、それぞれの電極と巻取られた鋼
帯の間に電気絶縁物を配置した高周波誘電加熱装置から
なることを特徴とする巻鉄芯の製造装置。 (4)表面に加熱加圧することにより接着能を発揮する
絶縁被膜が施されている鋼帯を用いて巻鉄芯を製造する
際に、鋼帯を巻取り機で巻取り、巻取り時の張力を4.
9〜34.3MPa (0.5〜3.5kgf/mm2 )の範囲で
保持した状態で固定し、巻取られた鉄芯の積層端面に発
熱源を接触させることにより鉄芯を昇温して鋼帯の絶縁
被膜全体を接着し、巻鉄芯を一体化させることを特徴と
する巻鉄芯の製造方法。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する具体的形
態について説明する。本発明では、鉄芯に供する鋼帯の
表面には加熱および加圧により接着能を発揮する絶縁被
膜、いわゆる接着被膜を有する必要がある。接着被膜は
必ずしも鋼帯両面の全面に施されている必要は無く、部
分的でも良い。また、巻鉄芯に供する鋼帯は無方向性電
磁鋼板、方向性電磁鋼板、アモルファス電磁鋼帯、高珪
素鋼帯などが良く、一般的な鋼板を電磁鋼板として使用
してもかまわない。本発明では、板厚が0.25mm以下
の場合に特に効果的で、さらに望ましくは0.15mm以
下である。板厚が0.15mm以下では、鋼帯の剛性が十
分小さくなり好適である。
【0014】本発明では巻鉄芯に加工するのにノーカッ
トコア方式、カットコア方式、ラップコア方式などの方
法を用いることができる。ノーカットコア方式、カット
コア方式の場合、一般には鋼帯をコイル状に巻取り機の
リールに所定長さ巻き付けた後、切断し鋼帯の最終部を
剥がれないように溶接やバンド等で固定する。本発明で
は巻取りリールにて加熱昇温して接着しても良いし、巻
取り後にリールから取り外し、整形などの工程を経た
後、本発明の加熱装置にて昇温することにより接着して
も良い。本発明では、ラップコア方式に適用することも
可能であるが、後述するように本発明では巻取り張力を
利用する必要が有り、ラップコア方式では鋼帯の固定に
手間がかかるため、ノーカットコア方式、カットコア方
式の方が好適である。
【0015】本発明では、鋼帯を巻取り機のリールに巻
取る際の、巻取り張力を利用して接着被膜の接着に必要
な圧力を確保するものである。すなわち、巻取り張力を
保持した状態でリールに巻取られた鋼帯には、表面被膜
による静止摩擦が働くことにより、鋼帯表面の垂直方向
に面圧が発生する。この面圧が接着時の接着圧力とな
り、面圧がかかった状態で巻取られた鋼帯を加熱するこ
とにより鋼帯同士を接着することが可能である。この時
の巻取り張力は、4.9〜34.3MPa (0.5〜3.
5kgf/mm2 )の範囲とする必要が有る。
【0016】従来、巻鉄芯製造の際の巻取る張力の値
は、緩く巻き過ぎたり強く巻き過ぎてコイルが変形する
ことが無い範囲であれば良いとされていた。本発明にお
いては、巻取り張力による面圧を利用することから、接
着に必要な面圧範囲になるよう巻取り張力を保持するこ
とが肝要である。本発明者等は鋭意検討した結果、鋼板
表面の摩擦係数や鋼帯の厚みにより若干の影響を受ける
ものの、巻取り張力を4.9〜34.3MPa の範囲とす
ることにより鋼帯同士を接着できることを発見し、本発
明に至ったものである。
【0017】すなわち、巻取り張力と巻鉄芯の接着状態
について調査を実施したところ、表1のような結果が得
られた。表面に接着被膜を塗布し、30mmの幅にスリッ
トした電磁鋼帯(厚さ0.15mm)を、巻取りリールで
所定の巻取り張力で巻取った後、スポット溶接で固定し
た後、端面接触加熱方式にて160℃まで加熱し、鉄芯
を固着した。加熱に要した時間は、従来の加熱炉を用い
た場合では1時間程度必要であったが、本調査では5分
間であり、非常に作業性が向上している。放冷後、固着
した鉄芯を切断し接着状況を観察した。表1から4.9
〜34.3MPa (0.5〜3.5kgf/mm2 )の範囲で良
好な結果が得られていることがわかる。接着被膜の成分
としては、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂などを主
成分とした有機樹脂を用いる。
【0018】 表 1 巻取張力(MPa) 巻鉄芯の接着状況 製造例1 9.8 強固に固着している 製造例2 19.6 非常に強固に固着している 製造例3 5.9 強固に固着している 製造例4 1.0 固着していない部分が多い 製造例5 39.2 巻取り後、鉄芯が変形
【0019】本発明では、巻鉄芯を加熱する方法として
は、誘導加熱、通電加熱、接触加熱、誘電加熱などの各
方式を使用可能であるが、高周波誘電加熱方式あるいは
端面接触加熱方式がより適している。従来の熱風炉など
を用いた加熱炉方式では、加熱に長時間を要するだけで
なく、熱源からの熱移動に対流、放射を用いるため、効
率が悪く、さらに積層鉄芯の表面と内部とで温度が発生
する原因となる。本発明では、自己発熱あるいは、熱伝
導を加熱原理とする加熱方式を用いることにより、短時
間で効率よく均一加熱を達成するものである。
【0020】一般に、電波領域の高周波電界を用いて加
熱する方式には、高周波誘導加熱、高周波誘電加熱、マ
イクロ波誘電加熱等があり、高周波誘導加熱では数10
kHz〜数MHz、高周波誘電加熱では数MHz〜数百
MHz、マイクロ波誘電加熱では数百MHz〜数百GH
zの周波数帯が使用されており、高周波誘導加熱方式で
は金属のような導体が加熱され、高周波誘電加熱方式と
マイクロ波誘電加熱方式では電流が流れない誘電体が加
熱されるが、本発明では加熱手段として高周波誘電加熱
方式を用いることが可能である。これは高周波誘電加熱
方式では、誘電体である接着被膜のみを加熱することが
可能であり、導電体である鋼帯を加熱する高周波誘導加
熱方式と比較して少ないエネルギーロスで接着能を発揮
する温度まで加熱することができるからである。
【0021】従来、コイル状に巻取られた鋼帯は電気的
に連続していることから、誘電加熱方式では加熱するこ
とが困難であると考えられてきた。しかし、本発明者等
は詳細な検討を行った結果、巻取ったコイル状の鋼帯に
対し、絶縁物を介して一方の電極を巻取られた鋼帯の中
央部空隙に配置し、他方の電極を同じく絶縁物を介して
コイルの外周部に鋼帯を取り囲むように円周状に設置す
ることにより、誘電加熱方式でも加熱できることを見出
したものである。
【0022】また本発明者等は、コイル状に巻取られた
鋼帯を加熱する方法について熟慮した結果、鋼帯の幅が
十分狭い場合には、巻取られた鋼帯の端面から接触加熱
させることで、非常に簡便な装置でコイルを固着するこ
とが可能であることを見出した。すなわち、コイル状に
巻取られた鋼帯を加熱する場合、中心部から外周部に向
かう方向に熱伝導が悪いだけでなく円周方向についても
熱伝導が悪いが、鋼帯の幅方向に加熱した場合には熱伝
導が良好で、接着被膜が接着能を発揮する温度範囲にお
いて均一加熱することが非常に簡便に可能であることが
判明した。本発明では特に限定するものではないが、具
体的には鋼帯の幅が20mmまでであれば、接触加熱方式
でも十分均一加熱が可能で強固に固着した鉄芯を得るこ
とが可能で有り、鋼帯の幅が25mmを超える場合には高
周波誘電加熱方式が有利である。
【0023】さらに接触加熱により鋼帯を固着する場
合、巻取られた鋼帯の端面に接触する面を柔軟性の有る
ものにすることで、さらに加熱効率を良くすることが可
能である。具体的にはシリコンパッドなどを用いるのが
良い。この時、巻取られたコイル状の鋼帯の端面部は円
形をしていることから、接触面を円形にすることで、よ
り効果的に加熱することが可能である。発熱源として
は、特に限定するものではないが、電気ヒーターなどが
安価な設備で制御性も良く優れている。
【0024】
【実施例】[実施例1]接着被膜を塗布した所定の幅に
スリットされた電磁鋼帯(厚さ0.10mm)を巻取りリ
ールで巻取った後、スポット溶接で固定し、加熱装置の
加熱部にセットしたものを巻取り方向と垂直に交わる方
向から見た状態を図1に示す。7.8MPa(0.8kgf/mm
2 )の巻取り張力で巻取られた鋼帯1は、周囲に0.1
mm厚のシリコンシート3で覆われた誘電加熱装置の電源
部と接続している円柱状の電極2にはめ込まれている。
その後、鋼帯と接触する面にシリコンコーティングした
帯状の電極4をセットした鋼帯の外周部に巻き付け、接
着被膜が接着能を発揮する150℃まで昇温加熱され
る。
【0025】[実施例2]接着被膜を塗布した所定の幅
にスリットされた電磁鋼帯(厚さ0.23mm)を巻取り
リールで巻取った後、テーピングにより固定し、加熱装
置の加熱部にセットしたものを巻取り方向から見た状態
を図2に示す。11.7MPa(1.2kgf/mm 2 )の巻取り
張力で巻取られた鋼帯6は表面に絶縁コーティングを施
した円柱状の電極5にセットされ、テフロンテープ9を
内周側に保持している銅帯電極8で外周側を覆われた
後、接着被膜が接着能を発揮する150℃まで加熱され
る。
【0026】[実施例3]接着被膜を塗布した所定の幅
にスリットされた電磁鋼帯(厚さ0.23mm)を巻取り
リールで巻取った後、テーピングにより固定し、加熱装
置の加熱部にセットしたものを巻取り方向から見た状態
を図3に示す。11.7MPa(1.2kgf/mm 2 )の巻取り
張力で巻取られた鋼帯18は円柱状の軸15にセットさ
れ、積層面から電気ヒーターを内蔵した発熱源14,1
6.11,20に接触している。接触面積が大きくなる
ように、発熱源の表面にはシリコンゴム12,13,1
7,19が貼り付けられている。鋼帯18は接着被膜が
接着能を発揮する150℃まで加熱昇温される。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、接着被膜を有する電磁
鋼板を用いて巻鉄芯を固着することが可能であり、従来
の加熱炉を用いた固着では無いので、短時間に接着被膜
を有する電磁鋼板を固着でき、巻鉄芯の固着工程の作業
性が大幅に向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法における接着被膜を有する電磁鋼帯
を巻取り、誘電加熱方式で固着する際の加熱状態を巻取
り方向と垂直の方向から見た図を示す。
【図2】本発明方法における接着被膜を有する電磁鋼帯
を巻取り、誘電加熱方式で固着する際の加熱状態を巻取
り方向から見た図を示す。
【図3】本発明方法における接着被膜を有する電磁鋼帯
を巻取り、接触加熱方式で固着する際の加熱状態を巻取
り方向から見た図を示す。
【符号の説明】
1、6、18 コイル状に巻取られた鋼帯 2、5、15 円柱状のリール 3、9 絶縁性のシリコンシート 4、8 帯状電極 7、10 リールの支持装置 11、14、16、20 ヒーターを内蔵した発熱体 12、13、17、19 シリコンゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝崎 幸弘 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内 (72)発明者 木宮 茂夫 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内 (72)発明者 真弓 康弘 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内 (72)発明者 森本 当 姫路市広畑区富士町1番地 新日本製鐵株 式会社広畑製鐵所内 Fターム(参考) 5E062 AA04 AB06 AB15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に加熱加圧することにより接着能を
    発揮する絶縁被膜が施されている鋼帯を用いて巻鉄芯を
    製造する際に、鋼帯を巻取り機で巻取り、巻取り時の張
    力を4.9〜34.3MPa (0.5〜3.5kgf/mm2
    の範囲で保持した状態で固定し、巻き取った鋼板の中央
    部と外周部から加熱昇温して絶縁被膜全体あるいは一部
    を接着し、巻鉄芯を一体化させることを特徴とする巻鉄
    芯の製造方法。
  2. 【請求項2】 加熱手段として高周波誘電加熱方式を用
    いることを特徴とする請求項1記載の巻鉄芯の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 導電体を一方の電極として巻取られた鋼
    帯の中央部空隙に配置し、巻取られた鋼帯の外周部にも
    う一方の電極を円周状に配置し、それぞれの電極と巻取
    られた鋼帯の間に電気絶縁物を配置した高周波誘電加熱
    装置からなることを特徴とする巻鉄芯の製造装置。
  4. 【請求項4】 表面に加熱加圧することにより接着能を
    発揮する絶縁被膜が施されている鋼帯を用いて巻鉄芯を
    製造する際に、鋼帯を巻取り機で巻取り、巻取り時の張
    力を4.9〜34.3MPa (0.5〜3.5kgf/mm2
    の範囲で保持した状態で固定し、巻取られた鉄芯の積層
    端面に発熱源を接触させることにより鉄芯を昇温して鋼
    帯の絶縁被膜全体を接着し、巻鉄芯を一体化させること
    を特徴とする巻鉄芯の製造方法。
JP33296599A 1999-11-24 1999-11-24 鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置 Pending JP2001155947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33296599A JP2001155947A (ja) 1999-11-24 1999-11-24 鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33296599A JP2001155947A (ja) 1999-11-24 1999-11-24 鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001155947A true JP2001155947A (ja) 2001-06-08

Family

ID=18260806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33296599A Pending JP2001155947A (ja) 1999-11-24 1999-11-24 鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001155947A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014033039A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Toyota Motor Corp リアクトルの製造装置と製造方法
US8709550B2 (en) 2002-01-28 2014-04-29 Jfe Steel Corporation Method for producing coated steel sheet
WO2024021570A1 (zh) * 2022-07-25 2024-02-01 海鸿电气有限公司 卷铁心及其卷绕工艺、卷绕设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8709550B2 (en) 2002-01-28 2014-04-29 Jfe Steel Corporation Method for producing coated steel sheet
JP2014033039A (ja) * 2012-08-02 2014-02-20 Toyota Motor Corp リアクトルの製造装置と製造方法
WO2024021570A1 (zh) * 2022-07-25 2024-02-01 海鸿电气有限公司 卷铁心及其卷绕工艺、卷绕设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0070661B1 (en) Insulated electromagnetic coil, method and product
CN113748473A (zh) 带有树脂膜的纳米结晶合金薄带的制造方法
TW595068B (en) Manufacturing apparatus and manufacturing method for laminated core
US11594356B2 (en) Magnetic field shielding sheet, method for manufacturing magnetic field shielding sheet, and antenna module using same
JP2021154732A (ja) 軟磁性合金薄帯の積層体の製造方法
JP2004111509A (ja) 鉄損特性の優れた積層鉄芯及びその製造方法
JPH10503616A (ja) インダクタおよびその製造方法
JPS58175654A (ja) 積層接着非晶質合金帯および鉄芯の製造方法
KR20100134886A (ko) 보이스 코일용 보빈 및 이의 제조방법
JP2001155947A (ja) 鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置
JP2002151335A (ja) 鉄損特性の優れた積層鉄芯およびその製造方法
JPH02239607A (ja) アモルファス金属製巻きコアを有する変圧器の製造方法
JPH11187626A (ja) 積層鉄芯製造方法
JPH11308823A (ja) 鉄芯製造方法とその方法に適した鉄芯製造装置
JP2003100523A (ja) 高珪素鋼板を用いた低騒音の積層鉄心および巻鉄心
JP2000021669A (ja) 電磁コイルの製造方法及びその装置
JPH066960A (ja) 積層鉄心の結束方法
JPS61214750A (ja) 高圧コイルの製造方法
JPH02240901A (ja) 電気機器のコイル絶縁
JP5100455B2 (ja) シート付き渦巻きコイルの製造方法、渦巻き巻線装置およびシート付き渦巻きコイルの製造装置
JP3569431B2 (ja) 積層鉄芯の製造方法
JPS5979515A (ja) 変圧器鉄心の製造方法
JP4756566B2 (ja) 小型モータの製造装置
JP2003064414A (ja) 高周波誘導加熱用コイル装置
JPS5922749A (ja) 金属磁性材料の箔帯からなる積層体の製造方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050506

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050906