JP2001155939A - インバータトランス用ボビン - Google Patents
インバータトランス用ボビンInfo
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- JP2001155939A JP2001155939A JP33551099A JP33551099A JP2001155939A JP 2001155939 A JP2001155939 A JP 2001155939A JP 33551099 A JP33551099 A JP 33551099A JP 33551099 A JP33551099 A JP 33551099A JP 2001155939 A JP2001155939 A JP 2001155939A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- inverter transformer
- winding
- winding groove
- wound
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】コアと二次巻線との間で放電して絶縁破壊を起
こすことがあった。 【解決手段】ボビン10における二次巻線20が巻回される
巻溝16の底部16aを角のない曲面状に成形する。
こすことがあった。 【解決手段】ボビン10における二次巻線20が巻回される
巻溝16の底部16aを角のない曲面状に成形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置の背面を
照明する冷陰極放電管等(以下、放電灯という)の点灯
回路に用いられるインバータトランスに係り、特にその
ボビンの構造に関するものである。
照明する冷陰極放電管等(以下、放電灯という)の点灯
回路に用いられるインバータトランスに係り、特にその
ボビンの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のインバータトランスのボ
ビン10の主要部を示す断面図である。絶縁材料からなる
ボビン10は、中央に貫通孔11を有し、上鍔12と下鍔13の
間に巻溝14を備えている。巻溝14には二次巻線20が巻回
され、トランスとして完成したとき、貫通孔11には図示
しない磁性体のコアの脚が挿入される。インバータトラ
ンスにおける二次巻線20は、インバータの動作時に2K
V程度の高電圧となる。巻溝14の底部14a側から順次巻
き重ねられた二次巻線20は、絶縁耐圧を高める上で有利
なため、巻き始め側が高電位で巻き終わり側が低電位と
される。
ビン10の主要部を示す断面図である。絶縁材料からなる
ボビン10は、中央に貫通孔11を有し、上鍔12と下鍔13の
間に巻溝14を備えている。巻溝14には二次巻線20が巻回
され、トランスとして完成したとき、貫通孔11には図示
しない磁性体のコアの脚が挿入される。インバータトラ
ンスにおける二次巻線20は、インバータの動作時に2K
V程度の高電圧となる。巻溝14の底部14a側から順次巻
き重ねられた二次巻線20は、絶縁耐圧を高める上で有利
なため、巻き始め側が高電位で巻き終わり側が低電位と
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インバータ
トランスが薄型化されるのに伴って、ボビン10の上鍔12
や下鍔13の肉厚は0.5mm以下の薄いものになってき
ている。しかも従来のボビン10は巻溝14の底部14aが角
形をしていたので、電界強度の最大になる部分が図3に
黒丸で示すコーナー部15に集中し、貫通孔11に挿入され
たコアと二次巻線20との間で放電して絶縁破壊を起こす
ことがあった。絶縁破壊が起きると、二次巻線20が焼損
してインバータトランスとしての機能が損なわれたり、
放電による火花が原因で火災が発生する等のおそれがあ
る。
トランスが薄型化されるのに伴って、ボビン10の上鍔12
や下鍔13の肉厚は0.5mm以下の薄いものになってき
ている。しかも従来のボビン10は巻溝14の底部14aが角
形をしていたので、電界強度の最大になる部分が図3に
黒丸で示すコーナー部15に集中し、貫通孔11に挿入され
たコアと二次巻線20との間で放電して絶縁破壊を起こす
ことがあった。絶縁破壊が起きると、二次巻線20が焼損
してインバータトランスとしての機能が損なわれたり、
放電による火花が原因で火災が発生する等のおそれがあ
る。
【0004】
【発明の目的】本発明は、インバータトランスの絶縁耐
圧を高めることが可能なインバータトランス用ボビンを
提供することを目的とする。
圧を高めることが可能なインバータトランス用ボビンを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるインバータ
トランス用ボビンは、二次巻線が巻回される巻溝の底部
を角のない曲面状に成形した構成を特徴とする。
トランス用ボビンは、二次巻線が巻回される巻溝の底部
を角のない曲面状に成形した構成を特徴とする。
【0006】
【実施例】図1は本発明によるボビンの一実施例を示す
もので、二次巻線が巻回される巻溝付近のみを示す正面
断面図である。なお、図3の従来例と共通する部分には
以下の図においても同一符号を付して説明する。図1に
示すボビン10が、図3の従来のボビン10と異なるのは、
巻溝の底部の形状にある。すなわち、従来の底部14aが
角形であったのに対して、図1のボビン10の巻溝16の底
部16aは断面が半円形の曲面状に成形してある。
もので、二次巻線が巻回される巻溝付近のみを示す正面
断面図である。なお、図3の従来例と共通する部分には
以下の図においても同一符号を付して説明する。図1に
示すボビン10が、図3の従来のボビン10と異なるのは、
巻溝の底部の形状にある。すなわち、従来の底部14aが
角形であったのに対して、図1のボビン10の巻溝16の底
部16aは断面が半円形の曲面状に成形してある。
【0007】このように巻溝16の底部16aを曲面状に成
形したことにより、電界強度の大きな部分が一部に集中
することがなくなり、巻溝16の底部16a全体に分散され
る。なお、底部16aの形状は、図のような断面半円形に
限らず、角のない曲面状であればよい。
形したことにより、電界強度の大きな部分が一部に集中
することがなくなり、巻溝16の底部16a全体に分散され
る。なお、底部16aの形状は、図のような断面半円形に
限らず、角のない曲面状であればよい。
【0008】図2は本発明の他の実施例を示すもので、
巻溝18の形を上鍔12や下鍔13の端部から底部18aに近づ
くにつれて狭くなる形としたものである。このように上
鍔12及び下鍔13にテーパーを形成した場合は、二次巻線
とコアを隔てる底部18aの肉厚がさらに大きくなるの
で、絶縁耐圧がいっそう向上するうえ、ボビン10の強度
をより高めることができる。
巻溝18の形を上鍔12や下鍔13の端部から底部18aに近づ
くにつれて狭くなる形としたものである。このように上
鍔12及び下鍔13にテーパーを形成した場合は、二次巻線
とコアを隔てる底部18aの肉厚がさらに大きくなるの
で、絶縁耐圧がいっそう向上するうえ、ボビン10の強度
をより高めることができる。
【0009】インバータトランスの一次巻線は、このボ
ビン10とは別個に設けたボビンの巻溝、あるいは鍔を増
やして同じボビン10に一体成形して設けた別の巻溝に巻
回される。なお、いずれの図のボビン10も、二次巻線が
巻回される巻溝付近のみを示してある。実際のボビン10
は下鍔13が外側や下方に延長され、その延長部分に端子
を取付けた構成とされるのが普通である。
ビン10とは別個に設けたボビンの巻溝、あるいは鍔を増
やして同じボビン10に一体成形して設けた別の巻溝に巻
回される。なお、いずれの図のボビン10も、二次巻線が
巻回される巻溝付近のみを示してある。実際のボビン10
は下鍔13が外側や下方に延長され、その延長部分に端子
を取付けた構成とされるのが普通である。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、ボビン自体の強度が向
上するうえ、絶縁耐圧が大きくコロナ放電の発生のおそ
れの少ない信頼性の高いインバータトランスを構成でき
る。出力電圧が1800Vrms のインバータ回路で確認
したところ、電界強度の最大値が従来構造では4940
KV/mであったのに対し、図1の構造の本発明品では
3370KV/mになり、30%以上低減できることが
確認された。
上するうえ、絶縁耐圧が大きくコロナ放電の発生のおそ
れの少ない信頼性の高いインバータトランスを構成でき
る。出力電圧が1800Vrms のインバータ回路で確認
したところ、電界強度の最大値が従来構造では4940
KV/mであったのに対し、図1の構造の本発明品では
3370KV/mになり、30%以上低減できることが
確認された。
【図1】 本発明の一実施例を示す正面断面図
【図2】 本発明の他の実施例を示す正面断面図
【図3】 従来のボビンの正面断面図
10 ボビン 16、18 巻溝 16a 底部 18a 底部
Claims (3)
- 【請求項1】 二次巻線が巻回される巻溝の底部を角の
ない曲面状に成形したことを特徴とするインバータトラ
ンス用ボビン。 - 【請求項2】 該巻溝の底部の断面がほぼ半円形である
請求項1のインバータトランス用ボビン。 - 【請求項3】 該巻溝が底部に近づくにつれて狭くなさ
れている請求項1または請求項2のインバータトランス
用ボビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33551099A JP2001155939A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | インバータトランス用ボビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33551099A JP2001155939A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | インバータトランス用ボビン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001155939A true JP2001155939A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18289390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33551099A Pending JP2001155939A (ja) | 1999-11-26 | 1999-11-26 | インバータトランス用ボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001155939A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003028188A1 (fr) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Aisin Aw Co., Ltd. | Noyau dote d'un element d'isolation et procede de production dudit noyau |
JP2003347131A (ja) * | 2002-05-23 | 2003-12-05 | Tdk Corp | コイル装置及びリードフレーム |
JP2004288867A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Tabuchi Electric Co Ltd | 1回巻線を有する電磁誘導器 |
-
1999
- 1999-11-26 JP JP33551099A patent/JP2001155939A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003028188A1 (fr) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Aisin Aw Co., Ltd. | Noyau dote d'un element d'isolation et procede de production dudit noyau |
US6806614B2 (en) | 2001-09-21 | 2004-10-19 | Aisin Aw Co., Ltd. | Core with insulation member, and method of producing the same |
JP2003347131A (ja) * | 2002-05-23 | 2003-12-05 | Tdk Corp | コイル装置及びリードフレーム |
JP2004288867A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Tabuchi Electric Co Ltd | 1回巻線を有する電磁誘導器 |
JP4522661B2 (ja) * | 2003-03-20 | 2010-08-11 | 田淵電機株式会社 | 1回巻線を有する電磁誘導器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040406 |