JP2001154874A - プログラムデバッグ装置 - Google Patents

プログラムデバッグ装置

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JP2001154874A
JP2001154874A JP34011299A JP34011299A JP2001154874A JP 2001154874 A JP2001154874 A JP 2001154874A JP 34011299 A JP34011299 A JP 34011299A JP 34011299 A JP34011299 A JP 34011299A JP 2001154874 A JP2001154874 A JP 2001154874A
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Japan
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breakpoint
program
instructions
instruction
processing unit
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JP34011299A
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Inventor
Hajime Sugimura
一 杉村
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Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレークポイントの設定及びプログラムの再
実行の操作を容易にするプログラムデバッグ装置を提供
する。 【解決手段】 操作者は、マウス部5を操作して、表示
部3に表示された行番号リスト200の中の任意の行番
号を指し示す。処理部10は、この指し示された行番号
を検出すると、プログラム全体の最初の行から実行を開
始し、指し示された行番号をブレークポイントとしてプ
ログラムの実行を停止する旨の指示を実行部20に対し
て行う。実行部20は、この指示に従ってプログラムの
実行を行い、設定されたブレークポイントに対応する行
番号でプログラムの実行を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体試験等に用
いられるプログラムをデバッグするために用いられるプ
ログラムデバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デバッグ作業は、一般のプログラムと同
様に、被測定デバイスとしての半導体デバイスの動作を
試験するためのプログラム(以下、「デバイステストプ
ログラム」という。)についても行われる。デバイステ
ストプログラムのアルゴリズムやその中の各命令の適否
を検査するべく、操作者は、所望する命令の位置にブレ
ークポイントを設定する。デバッグ時におけるプログラ
ムの実行は、各命令の実行位置がブレークポイントに達
したときに停止する。したがって、ブレークポイントを
新たに設定したときには、ブレークポイントより前に位
置する命令からプログラムを実行する必要がある。一般
に、プログラムは複数のバグを有し、また、各バグは修
正及び修正後の動作の確認を経て取り除かれる。したが
って、複数のバグを完全に取り除くためには、このよう
なブレークポイントの設定及びプログラムの再実行を繰
り返し行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プログラムデバッグ装置では、ブレークポイントの設定
は、命令に対応する行番号等をキーボード等で入力して
行わなければならなかった。また、プログラムの再実行
の指示も再実行ボタンを押すことにより、あるいは再実
行コマンドをキーボードから入力することにより行わな
ければならなかった。したがって、ブレークポイントの
設定やプログラムの再実行の操作が煩雑であり、その結
果、デバッグの作業時間を長引かせていた。特に、複雑
に動作する半導体デバイス用のデバイステストプログラ
ムは、試験の信頼性を確保するべく極めて高い完成度を
要求されることから、ブレークポイントの設定やプログ
ラムの再実行を他の一般的なプログラムのデバッグでの
それらに比べてより数多く行う必要がある。したがっ
て、ブレークポイントの設定やプログラムの再実行の操
作が容易でないことは、デバッグの作業期間を著しく長
期化するおそれがあった。
【0004】本発明は、この点に鑑みて創作され、その
目的は、ブレークポイントの設定及びプログラムの再実
行の操作を容易にするプログラムデバッグ装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のプログラムデバッグ装置では、プログ
ラムに含まれる第1の複数の命令のうち任意の命令の位
置にプログラムを停止すべきことを示すブレークポイン
トを設定し、かつこのブレークポイントが設定されたプ
ログラムを実行することによってプログラムをデバッグ
するために、表示部がプログラムのリストを表示し、ポ
インティングデバイスが表示部に表示されたプログラム
のリスト上で、任意の命令を選択するために用いられ
る。そして、処理部がポインティングデバイスによって
選択された命令の位置にブレークポイントを設定し、実
行部によってブレークポイントが設定されたプログラム
を実行し、かつブレークポイントが設定された命令の位
置でプログラムを停止させる。これにより、ブレークポ
イントを設定すべき命令の行番号等をキーボードで入力
し、さらにプログラムの実行を指示するコマンドを押し
たり入力したりしていた従来のプログラムデバッグ装置
と異なり、ブレークポイントの設定及びブレークポイン
トが設定されたプログラムの再実行の操作を容易に行う
ことができる。この結果、従来に比べて、デバッグの作
業時間を短縮することができる。とりわけ、半導体を試
験するためのプログラムは、特に高い完成度、即ち、バ
グが完全に取り除かれていることが望まれることから、
何度もデバッグ作業を繰り返して行う必要がある。した
がって、本発明のプログラムデバッグ装置を用いること
により、デバッグ作業全体の手間と時間を大幅に低減す
ることができる。
【0006】上述した実行部は、処理部がブレークポイ
ントを設定したときに、プログラムの最初から実行し、
または、設定されたブレークポイントの前にあるブレー
クポイントから実行することが望ましい。これにより、
操作者が開始すべき命令の行番号等を入力しなければな
らないという煩雑さを避けることが可能になる。
【0007】また、上述した実行部によって、途中にあ
る他のブレークポイントをスキップすることが望まし
い。これにより、プログラムの不要な停止及び再実行を
避けることができるので、デバッグの作業をより効率的
に行うことができる。あるいは、実行部によって、設定
されたブレークポイントの前であって最も近いブレーク
ポイントからプログラムを実行することによっても、同
様な効果、すなわちプログラムの不要な停止及び再実行
を避けてデバッグ作業をより効率的に行うことが可能に
なる。
【0008】上述した第1の命令のうち任意の第2の複
数の命令をポインティングデバイスによって選択し、こ
の選択された第2の複数の命令のうち最後の命令の位置
に、処理部によってブレークポイントを設定することが
望ましい。これにより、ブレークポイントを容易に設定
することができる。また、上述した実行部によって、第
2の複数の命令のうち最初の命令から実行することが望
ましい。これにより、操作者が希望する命令の位置から
プログラムを実行することができる。また、上述した実
行部によって、途中のブレークポイントをスキップする
ことが望ましい。これにより、プログラムの不要な停止
及び再実行を回避することができる。第2の複数の命令
の選択は、ポインティングデバイスを用いてなぞること
により、あるいは、それらの命令のうち最初の命令及び
最後の命令をポインティングデバイスを用いて指定する
ことにより行うことが望ましい。これにより、ブレーク
ポイントの設定及びプログラムの実行指示の操作を、従
来のキーボード入力によって行う方法に比べて著しく簡
略化することができる。
【0009】また、設定されたブレークポイントは、プ
ログラム全体ではなく、実行すべき範囲(第2の複数の
命令)のみに有効であることが望ましい。これにより、
プログラム全体に有効であるブレークポイントのみを使
ってデバッグする場合に起こり得るプログラムの停止、
即ち、プログラム全体をデバッグするときに局部的な範
囲のデバッグに用いたブレークポイントによってプログ
ラムが停止する事態を避けることができる。さらに、処
理部が、操作者の要求に応じてこのブレークポイントを
プログラム全体に有効なブレークポイントに置換するの
で、局部的な範囲でのデバッグに用いたブレークポイン
トをプログラム全体のデバッグに活用することが可能に
なる。
【0010】また上述した表示部によって、ブレークポ
イントが設定されている位置を示すブレークポイントマ
ーカを表示することが望ましい。これにより、操作者
は、ブレークポイントを視覚的に認識しながらデバッグ
作業を進めることができる。このブレークポイントマー
カは、局部的に有効なブレークポイントと全体的に有効
なブレークポイントとを異ならせて示すことが望まし
い。これにより、操作者は、両ブレークポイントを識別
することができるので、デバッグ作業を一層効率的に行
うことができる。特に、形状、模様、色彩の少なくとも
一つを異ならせることにより、各ブレークポイントを極
めて容易に識別することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のプログラム
デバッグ装置について図面を参照しつつ説明する。図1
は、プログラムデバッグ装置を用いてデバッグされたデ
バイステストプログラムに基づいて被測定デバイスを試
験する半導体試験装置の構成を示す図である。図示する
ように、半導体試験装置1000は、被測定デバイス2
000を試験するべく、制御部1100及びテスタ12
00を備えており、制御部1100とテスタ1200と
は、テスタバス1300によって接続されている。制御
部1100は、テスタバス1300を介してテスタ12
00を制御し、その制御のために、オペレーティングシ
ステム(OS)上で動作するデバイステストプログラム
1110、コード解析プログラム1120、及びテスタ
バスドライバ1130を有する。デバイステストプログ
ラム1110は、被測定デバイス2000に対して行う
試験の内容を含む。この試験の内容は、被測定デバイス
2000の仕様に基づき作成され、また、後述するプロ
グラムデバッグ装置を使って検査されている。テスタ1
200は、制御部1100による制御の下で被測定デバ
イス2000を試験するべく、レジスタ1210、メモ
リ1220、及び試験実行部1230を含む。
【0012】図2は、デバイステストプログラム111
0の構成を示す図である。デバイステストプログラム1
110は、主として、n(nは、任意の正の整数)個の
命令、即ち、命令C1、命令C2、・・・、命令Cnか
ら構成される。各命令は、オペコード及びオペランドを
含む。例えば、命令C1は、オペコードC1a及びオペ
ランドC1bを含んでいる。後に詳述するように、プロ
グラムデバッグ装置によるデバッグは、デバイステスト
プログラム1110のアルゴリズムやオペコードやオペ
ランドの適否等を検査するために行われる。
【0013】コード解析プログラムは1120は、デバ
イステストプログラム1110中の各命令を解析して実
行する。テスタバスドライバ1130は、制御部110
0とテスタ1200との間で試験のための指示やデータ
を取り交わすために用いられる。
【0014】テスタ1200内では、レジスタ1210
は、制御部1100とテスタ1200との間でやりとり
される、試験のための指示やデータを格納する。これら
の指示やデータの送受は、メモリ1220への一時的な
格納により補助される。試験実行部1230は、制御部
1100がデバイステストプログラム1110に基づい
て与える指示に従って被測定デバイス2000を試験す
る。具体的には、パターン発生器やタイミング発生器
(図示せず)によって生成される信号を被測定デバイス
2000に入力したり、それらの信号に応答して被測定
デバイス2000から出力される信号を測定したりす
る。
【0015】次に、プログラムデバッグ装置について説
明する。図3は、プログラムデバッグ装置の構成を示す
図である。操作者によるデバイステストプログラム11
10のデバッグ作業を支援するべく、図示するように、
プログラムデバッグ装置1は、デバッガ部2、表示部
3、キーボード部4、マウス部5、及び記憶部6を備え
る。デバッガ部2は、主に、処理部10及び実行部20
からなる。処理部10は、プログラムデバッグ装置1全
体の制御及び監視を行う。具体的には、処理部10は、
実行部20にプログラムの実行に関する指示を与えた
り、表示部3にメニューやリストの画面を表示させた
り、表示部3上でのマウス部5を用いた操作者の操作状
態を検出したり、キーボード部4から入力されるコマン
ドを処理したり、記憶部6にデバッグに関するデータを
格納したりする。実行部20は、処理部10の指示に従
って、デバイステストプログラム1110を実行する。
特に、処理部10によってブレークポイントや実行すべ
き最初の命令が指示されたときには、ブレークポイント
が設定されたデバイステストプログラム1110を実行
し、また、ブレークポイントの位置でデバイステストプ
ログラム1110の実行を停止させる。
【0016】表示部3は、処理部10の制御の下で、操
作者がデバイステストプログラム1110のデバッグ作
業を行うために必要なメニューやリスト等の画面、例え
ば、コマンドの種類、デバイステストプログラム111
0のリスト、ブレークポイントの位置、バグの修正状況
を示すパッチリスト等の画面を表示する。そのために、
例えば、CRTモニタや液晶モニタによって構成され
る。
【0017】図4は、表示部3に表示されるブレークポ
イントの設定及びプログラムの再実行指示を行う画面を
示す図である。この画面は、主に、ソースリスト10
0、及び行番号リスト200から構成される。ソースリ
スト100には、デバイステストプログラム1110を
構成する複数の命令が含まれる。ただし、全ての命令が
表示されるのではなく、表示部3の大きさが許す限りの
数の命令が表示される。ここでは、最大で20行の命令
が表示可能であることを想定する。行番号リスト200
には、各命令に付与される行番号、及びブレークポイン
トが設定された位置を示すブレークポイントマーカ30
0、及びマウス部5によって指定された場所を示すポイ
ンタ400が含まれる。図4においては、ブレークポイ
ントマーカ300は、ブレークポイントが行番号「05
5」、即ち、命令「in_all1.kind(IN);」の位置に設定
されていることを示し、また、ポインタ400は、マウ
ス部5によって行番号「057」、即ち、命令「in_all
1.vil(5.0V);」が指定されていることを示す。
【0018】キーボード部4は、デバッグのためのコマ
ンド、例えば、編集、検索、移動、保存等のコマンドを
入力したり、パッチリストを作成するためにオペコード
やオペランドを入力したりするために用いられる。マウ
ス部5は、操作者による操作に従って、表示部3上に操
作者の意思をポインタ400により示す。操作者は、マ
ウス部5を操作することにより、表示部3が表示可能な
複数の画面を切り換えたり、キーボード部4による操作
を補ったり、さらには、ブレークポイントの設定やプロ
グラムの再実行のための準備をしたりする。記憶部6
は、例えば、ハードディスク、ROM、RAM等から構
成されており、デバッグについてのデータを固定的にあ
るいは一時的に記憶する。
【0019】なお、実施の形態と特許請求の範囲との対
応関係については、マウス部5がポインティングデバイ
スに対応する。なお、マウス部5以外のポインティング
デバイス、例えば表示部3の表面に配置されたタッチセ
ンサと操作ペンとを用いて、あるいはタブレットと操作
ペンを用いて表示部3の画面上の一部を指し示すように
してもよい。
【0020】以下に、本実施形態のプログラムデバッグ
装置の動作について、具体例1及び具体例2を挙げて説
明する。具体例1の主な特徴点は、ブレークポイントが
マウス部5によって選択されることであり、具体例2の
主な特徴点は、具体例1の特徴点に加えて、実行する最
初の命令がマウス部5によって選択されることである。
【0021】<具体例1>既にブレークポイント300
が行番号「047」に対応して設定されており、新たに
行番号「089」に対応した位置にブレークポイントを
設定した後に、プログラムの最初の命令から再実行する
場合について説明する。但し、行番号「047」と行番
号「089」との間の位置に他のブレークポイントが設
定されていないことを想定する。
【0022】図5は、ブレークポイントを設定した後
に、プログラムの最初から再実行する動作手順を示す流
れ図である。以下、この流れ図に沿って説明する。
【0023】ステップS100:操作者は、行番号リス
ト200上でポインタ400を見ながら、マウス部5を
使って行番号「089」を選択する。
【0024】ステップS110:処理部10は、表示部
3上で行番号「089」が選択されたことを検出する。
【0025】ステップS120:行番号「089」が選
択されたことを検出すると、処理部10は、プログラム
全体の最初の行、即ち、行番号「000」(図示せず)
からプログラムを再実行し、かつ、行番号「089」で
プログラムを停止すべき旨を実行部20に指示する。
【0026】ステップS130:実行部20への指示と
共に、処理部10は、表示部3上でブレークポイントマ
ーカ300を用いて行番号「089」を指し示す。
【0027】図6は、ブレークポイントが設定された後
のポインタ及びブレークポイントマーカを示す図であ
る。同図に示すように、ポインタ400によって、行番
号「089」が指し示され、また、ブレークポイントマ
ーカ300によって、行番号「089」及び「047」
が指し示される。
【0028】ステップS140:処理部10から指示を
受けると、実行部20は、行番号「000」からプログ
ラムを実行する。
【0029】ステップS150:実行部20は、プログ
ラムの実行位置がブレークポイントマーカ300が設定
された行番号「089」に達したか否かを監視する。
【0030】ステップS160:プログラムの実行位置
ブレークポイントマーカ300が設定された行番号「0
89」に達したとき、実行部20は、プログラムを停止
させる。
【0031】ステップS170:プログラムを停止させ
ると、実行部20は、プログラムの停止を処理部10に
知らせる。プログラムの停止が通知されると、処理部1
0は、表示部3にプログラムが停止した旨を表示する。
【0032】ステップS180:プログラムが行番号
「089」に設定されたブレークポイントに達しないと
きには、実行部20は、操作者が新たなコマンド、例え
ば、プログラムを強制的に中止する「Break」等のコマ
ンドを入力するまでプログラムの実行を続ける。
【0033】上述したように、具体例1では、マウス部
5は、ポインタ400によって任意の行番号を指定する
ために用いられ、処理部10は、この指定された行番号
に対応したブレークポイントを設定し、実行部20は、
プログラム全体の最初の命令からプログラムを実行す
る。これにより、ブレークポイントを設定すべき行番号
等をキーボード入力すること、及び、プログラムを再実
行するためのボタンを操作したりコマンドを入力したり
することが必要であった従来のプログラムデバッグ装置
と異なり、ブレークポイントの設定及びプログラムの再
実行の操作を行うことが容易となる。
【0034】また、実行部20は、行番号「000」か
らのプログラムを実行したときに、行番号「047」に
対応したブレークポイントをスキップすることが望まし
い。これにより、行番号「047」でのプログラムの停
止を回避しつつ、その時点でプログラムの実行を停止さ
せたい行番号「089」に対応したブレークポイントま
でプログラムの実行を継続させることができる。
【0035】また、処理部10は、行番号「047」に
対応したブレークポイントを検出したときには、実行部
20に、プログラムの実行を行番号「000」から行う
代わりに、ブレークポイントが設定された行番号「04
7」から実行するように指示してもよい。これにより、
プログラムを行番号「000」から実行したときに、ブ
レークポイントが設定された行番号「047」の位置で
実行が停止してしまうことを回避しつつ、次のブレーク
ポイントが設定された行番号「089」に達することが
可能になる。さらに、上記と同様に、途中にあるブレー
クポイントをスキップすることが望ましい。
【0036】また、処理部10は、行番号「089」に
対応したブレークポイントよりも前の位置であって最も
近い位置にある行番号「047」のブレークポイントか
らプログラムを実行するように実行部20に指示しても
よい。これにより、プログラムを実行したときに、他の
ブレークポイントで停止することなく、行番号「08
9」に対応したブレークポイントの位置に達することが
できる。
【0037】一般に、ブレークポイントは、プログラム
全体にわたって有効である(以下、このようなブレーク
ポイントをCBP(Common Break Point)という。)。
処理部10は、このCBPを設定する代わりに、再実行
する範囲内の命令についてのみ有効である一時的なブレ
ークポイント(以下、TBP(Temporary Break Poin
t)という。)を設定することが望ましい。局部的な範
囲内でのデバッグが終了したときには、行番号「08
9」に対応して設定されたブレークポイントがプログラ
ム全体のデバッグにとって不要、あるいは妨げとなるこ
とがあるため、このような場合には、処理部10によっ
て上述したTBPの設定が行われる。設定するブレーク
ポイントの種類を操作者に選択させるために、処理部1
0は、所定の選択画面を表示する。
【0038】図7は、表示部3に表示されるCBPまた
はTBPの選択を促す画面を示す図である。操作者がブ
レークポイントを設定する行番号として「089」を選
択したときに、処理部10は、表示部3にこのような選
択画面を表示することより、行番号「089」に対応し
てCBPまたはTBPのいずれを設定するかを操作者に
問い合わせる。または、行番号「089」に対応するブ
レークポイントを用いたデバッグが終了したときに、操
作者にこのデバッグに用いたTBPをCBPへ変更する
か否かを問い合わせてもよい。問い合わせに対する操作
者の応答内容に従って、処理部10は、行番号「08
9」に対応するブレークポイントの種類をCBPまたは
TBPに設定し、またはTBPからCBPへ変更する。
これにより、デバッグする範囲に適したブレークポイン
トを用いてデバッグすることが可能になる。このとき、
ブレークポイントマーカ300をブレークポイントの種
類によって識別可能に、例えばCBPを「○」で、TB
Pを「●」で示すことが望ましい。あるいは、前者を
「C」で、後者を「T」で示したり、前者を赤で、後者
を青で示すようにしてもよい。これにより、操作者は、
ブレークポイントマーカ300を見ただけで、TBPと
CBPとを識別することができる。
【0039】<具体例2>次に、行番号「055」にブ
レークポイントが既に設定されており、プログラムを再
実行したときにプログラムがこのブレークポイントで停
止し、さらに行番号「089」に別のブレークポイント
を設定する場合の具体例について説明する。
【0040】最初に、操作者は、表示部3上のポインタ
400を見ながら、マウス部5を使って行番号「04
7」から行番号「089」までをなぞり(ドラッグ
し)、そのなぞった範囲を選択する。このとき、処理部
10は、マウス部5が20行以上の命令を選択しようと
していることを検出すると、ソースリスト100及び行
番号リスト200をスクロールする。このスクロール処
理によって、21行目以下の命令が表示部3に表示され
る。
【0041】このようにしてマウス部5が操作者によっ
て操作されると、処理部10は、表示部3で行番号「0
47」〜「089」がなぞられて選択されたことを検出
する。次に、処理部10は、実行部20に、選択された
範囲内での最初の行である行番号「047」からプログ
ラムを実行し、かつ、最後の行である行番号「089」
をブレークポイントに設定してプログラムの実行を停止
させることを指示する。実行部10に指示を与えた後、
処理部10は、表示部3上でブレークポイントマーカ3
00を使って行番号「089」を指し示す。
【0042】図8は、マウス部5によって選択された範
囲及びブレークポイントが含まれる画面を示す図であ
る。同図に示すように、行番号「047」から「08
9」までの範囲500が選択されるとともに、行番号
「055」に対応したブレークポイントに加えて、行番
号「089」に対応したブレークポイントが設定され
る。
【0043】プログラムの実行及びブレークポイントで
の実行停止の指示を受けると、実行部20は、行番号
「047」からプログラムを実行する。プログラムを開
始した後の動作は、具体例1での対応する動作と同様で
ある。
【0044】上述したように、具体例2では、実行すべ
き範囲はマウス部5を用いて選択され、処理部10は、
その選択された範囲を検出し、さらに実行部20に対
し、その選択された範囲の最初の行番号からプログラム
を実行すること、及び、最後の行番号でプログラムの実
行を停止させることを指示し、実行部20は、その指示
に従ってプログラムの実行及びプログラムの実行停止を
行う。これにより、具体例1と同様に、従来のプログラ
ムデバッグ装置に比べてブレークポイントの設定及びプ
ログラムの再実行の操作を容易に行えるだけでなく、具
体例1と異なり、プログラムを開始すべき命令を自由に
選択することが可能になる。
【0045】なお、上記の例では、実行すべき命令をマ
ウス部5によりなぞって選択している。これとは異な
り、マウス部5を使って、最初の行番号「047」及び
最後の行番号「089」だけをそれぞれ選択してもよ
い。処理部10は、実行部20に、このようにして選択
された行番号のうち、小さい行番号である行番号「04
7」を、実行すべき最初の行番号として通知し、また、
大きい行番号である行番号「089」を、ブレークポイ
ントを設定する行番号として通知する。
【0046】最初に実行すべき命令とブレークポイント
との間に他のブレークポイントが存在するときには、具
体例1と同様に、そのブレークポイントをスキップする
ことにより、具体例1でのスキップにより得られる効果
と同様な効果を得ることができる。また、具体例1での
TBP及びCBPについての動作を行うことにより、具
体例1でのそれらの動作によって得られる効果と同一な
効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、ブレ
ークポイントを設定すべき命令がポインティングデバイ
スを用いて選択され、かつ、その選択内容に応答してプ
ログラムが実行され、そのブレークポイントで実行が停
止されることから、ブレークポイントを設定すべき命令
の行番号等をキーボードにより入力し、さらにプログラ
ムを実行するための操作を行っていた従来のプログラム
デバッグ装置と異なり、ブレークポイントの設定及びプ
ログラムの再実行の操作を容易に行うことができる。こ
の結果、デバッグの作業時間を短縮することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プログラムデバッグ装置によってデバッグされ
たデバイステストプログラムに基づいて半導体を試験す
る半導体試験装置の構成を示す図である。
【図2】デバイステストプログラムの構成を示す図であ
る。
【図3】プログラムデバッグ装置の構成を示す図であ
る。
【図4】表示部に表示されるブレークポイントの設定及
びプログラムの再実行指示を行う画面を示す図である。
【図5】ブレークポイントを設定した後に、プログラム
の最初から再実行する動作手順を示す流れ図である。
【図6】ブレークポイントが設定された後のポインタ及
びブレークポイントマーカを示す図である。
【図7】表示部に表示されるCBPまたはTBPの選択
を促す画面を示す図である。
【図8】マウス部によって選択された範囲及びブレーク
ポイントが含まれる画面を示す図である。
【符号の説明】
1 プログラムデバッグ装置 2 デバッガ部 3 表示部 4 キーボード部 5 マウス部 6 記憶部 10 処理部 20 実行部 1110 デバイステストプログラム

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムに含まれる第1の複数の命令
    のうち任意の命令の位置に前記プログラムを停止すべき
    ことを示すブレークポイントを設定し、かつこのブレー
    クポイントが設定されたプログラムを実行することによ
    って前記プログラムをデバッグするために用いられるデ
    バッグ装置であって、 前記プログラムのリストを表示する表示部と、 前記表示部に表示された前記プログラムのリスト上で、
    前記任意の命令を選択するために用いられるポインティ
    ングデバイスと、 前記ポインティングデバイスによって選択された命令の
    位置に前記ブレークポイントを設定する処理部と、 前記ブレークポイントが設定されたプログラムを実行
    し、かつ、前記ブレークポイントが設定された命令の位
    置でこのプログラムの実行を停止させる実行部と、 を備えることを特徴とするプログラムデバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記プログラムは、半導体を試験するために用いられる
    プログラムであることを特徴とするプログラムデバッグ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記実行部は、前記処理部が前記ブレークポイントを設
    定したときに、前記プログラムの最初からこのブレーク
    ポイントまでの範囲にある第2の複数の命令を実行する
    ことを特徴とするプログラムデバッグ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記実行部は、前記処理部が前記ブレークポイントを設
    定したときに、このブレークポイントからこのブレーク
    ポイントの前に位置するブレークポイントまでの範囲に
    ある第2の複数の命令を実行することを特徴とするプロ
    グラムデバッグ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、 前記処理部は、前記第2の複数の命令が他のブレークポ
    イントを含むか否かを検出し、 前記実行部は、前記検出されたブレークポイントをスキ
    ップすることを特徴とするプログラムデバッグ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記実行部は、前記ブレークポイントから、このブレー
    クポイントの前に位置するブレークポイントであってこ
    のブレークポイントに最も近いブレークポイントまでの
    範囲にある第2の複数の命令を実行することを特徴とす
    るプログラムデバッグ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記ポインティングデバイスは、第1の複数の命令のう
    ち任意の第2の複数の命令を選択するために用いられ、 前記処理部は、前記選択された第2の複数の命令のうち
    最後の命令の位置にブレークポイントを設定することを
    特徴とするプログラムデバッグ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記処理部は、前記選択された第2の複数の命令のうち
    最初の命令からプログラムを実行することを特徴とする
    プログラムデバッグ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記処理部は、前記第2の複数の命令が他のブレークポ
    イントを含むか否かを検出し、 前記実行部は、検出された前記他のブレークポイントを
    スキップすることを特徴とするプログラムデバッグ装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、 前記ポインティングデバイスによって前記第2の複数の
    命令をなぞることにより、これらの命令が選択されるこ
    とを特徴とするプログラムデバッグ装置。
  11. 【請求項11】 請求項7において、 前記ポインティングデバイスによって前記第2の複数の
    命令のうち最初の命令及び最後の命令を指定することに
    より、これらの命令が選択されることを特徴とするプロ
    グラムデバッグ装置。
  12. 【請求項12】 請求項3、4、6、7のいずれかにお
    いて、 前記設定されたブレークポイントは、前記第2の複数の
    命令についてのみ有効であることを特徴とするプログラ
    ムデバッグ装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記表示部は、前記ブレークポイントを前記第1の複数
    の命令について有効であるブレークポイントに置き換え
    ることが可能である旨を表示し、 前記ポインティングデバイスは、前記表示部上で前記ブ
    レークポイントの置き換えを指示するために用いられ、 前記処理部は、前記ポインティングデバイスによる指示
    に従って、前記第2の複数の命令についてのみ有効なブ
    レークポイントを前記第1の複数の命令について有効な
    ブレークポイントに置き換えることを特徴とするプログ
    ラムデバッグ装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記表示部は、前記ブレークポイントが設定された命令
    の位置を示すブレークポイントマーカを表示することを
    特徴とするプログラムデバッグ装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記ブレークポイントマーカは、前記第1の複数の命令
    について有効なブレークポイントと前記第2の複数の命
    令に有効なブレークポイントとを異ならせて表示するこ
    とを特徴とするプログラムデバッグ装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記ブレークポイントマーカは、前記ブレークポイント
    の種類に応じて少なくとも形状、模様、色彩の少なくと
    も一つを異ならせることを特徴とするプログラムデバッ
    グ装置。
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