JP2001153850A - 超音波探傷画像表示方法及び超音波探傷画像表示装置 - Google Patents
超音波探傷画像表示方法及び超音波探傷画像表示装置Info
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Abstract
出された反射エコーに基づいて断面画像表示を行う超音
波探傷画像表示装置において、反射源の実体に即した断
面画像を生成する。 【解決手段】 送信用斜角探触子12Aから超音波が送
信されてから受信用斜角探触子12Bにおいて反射エコ
ーが受信されるまでの時間及び超音波の音速から算出さ
れる伝搬距離rと、送信用及び受信用斜角探触子12
A,12Bを当接したレール1の表面から底面(背面)
までの距離hと、送信用及び受信用の斜角探触子12
A,12Bの位置x0±dとから、検出された反射エコ
ーの反射源の位置を算出して、断面画像表示を行う。
Description
鉄道レール等の被検査体を探傷してその画像表示を行う
超音波探傷画像表示方法及び装置に関する。
で探傷する際の計測状態を示す斜視図であり、図3は超
音波探傷装置2の機能構成を示すブロック図である。こ
の例では、探傷対象のレール1上を、超音波探傷装置2
と接続されるケーブル3の先端に設けられた超音波探触
子4を移動させてレール1の探傷を行っている。
れる送信信号が超音波探触子4に入力され内部の図示し
ない振動子からの超音波パルスがレール1に入射され
る。この超音波パルスがレール1の傷などで反射し、こ
の反射波が超音波探触子4の振動子で受信される。
された後に信号処理部2cに入力される。信号処理部2
cは、所定の伝搬時間、即ち超音波探触子4からレール
1に入射された超音波パルスが傷などで反射して再び超
音波探触子4で受信されるまでの時間の範囲のみを検出
対象とするためのゲート回路を有しており、受信信号を
ゲート回路に通して、A/D変換後、受信信号のレベル
を判定レベルと比較して反射エコーを検出する。
信号処理部2cで検出された反射エコー信号は、表示部
2d及び記録部2eに出力され、表示及び記録が行われ
る。その表示には、Aスコープ表示やBスコープ画像表
示が用いられる。Bスコープ画像は、例えば、横軸に探
触子位置、縦軸に反射エコーの伝搬距離をとって反射エ
コーをプロットするものであるが、屈折角(超音波がレ
ールに入射するときの入射方向と入射面から下ろした垂
線とのなす角)を考慮して反射エコーの反射源の位置を
算出してプロットすれば断面画像となる。反射源の実体
に即したこの断面画像表示は非常に有効な表示方法であ
る。
探触子を用いて、傷の方向性等を考慮した超音波をレー
ルに入射して探傷を行っている。例えば、水平裂を検出
するためには、屈折角が0°である垂直探触子を用い、
45°程度の傾きの横裂を検出するためには、屈折角が
45°の斜角探触子が用いられている。これらの探触子
により、例えば、レールに存在するボルト穴1bでは、
垂直探触子と屈折角45°の互いに逆向きに設置された
2つの斜角探触子からの反射エコーによって、図4のよ
うな断面画像が得られる。
を検出するために、同一の屈折角の2つの斜角探触子を
用いるタンデム法が用いられることがある。図5はタン
デム法の原理を説明するための図である。送信用の探触
子4aからレール1に斜めに入射された超音波が、レー
ル1の傷などの反射源5及び底面1aで反射し、それを
受信用の探触子4bで受信することによって、1つの探
触子では検出が困難な縦割れを検出することができる。
このタンデム法において、送信用探触子4aから超音波
が送信されてから受信用探触子4bにおいて反射エコー
が受信されるまでの伝搬距離は、レールの高さhと送信
用探触子4a及び受信用探触子4bの屈折角θから、
(h/cosθ)×2と決定される。また、送信用探触子
4a及び受信用探触子4bの位置が決まれば、傷及び底
面での反射において入射角と反射角が等しいとして反射
源の位置は、計算上1点に定まる。
送信用及び受信用斜角探触子は屈折角θを中心として多
少広がりを持った送受信特性を有するため、超音波が幅
を持つことになって、伝搬距離は(h/cosθ)×2に
限定されず、探触子の位置に対して反射エコーが検出さ
れる反射源の位置も、1点ではなくある範囲となる。そ
のため、屈折角を基準とする従来方法では、タンデム法
で検出された反射エコーから、反射源の実体に即した断
面画像を生成し、その画像表示を行うことができなかっ
た。
ール探傷においては、探傷中にレールの種類が変わって
レール高さが変わることがあるため、レール高さを既定
値として予め与えることは難しく、そのような場合に
は、タンデム法において反射源の位置の算出を行うこと
はさらに困難を極めることになる。
ボルト穴のような人工構造や、継目での遊間部(レール
端面)において、タンデム法によって反射エコーが検出
されることがあり、タンデム法だけによる断面画像とし
たときに、これらと傷とを識別して表示することができ
ないという問題がある。
るものであり、第1の目的は、タンデム法で検出された
反射エコーについても、正確に反射源の位置を算出し、
反射源の実体に即した断面画像を生成することができる
超音波探傷画像表示方法及び超音波探傷画像表示装置を
提供することを目的としている。
て、表示の際に、不正な反射エコーやノイズを画像表示
しないことによって、信頼性の高い断面画像表示を行う
ことができる超音波探傷画像表示方法及び超音波探傷画
像表示装置を提供することを目的とする。
て、被検査体の表面から底面(背面)までの距離が変わ
っても、問題なく反射源の位置の算出ができ、反射源の
実体に即した断面画像を生成することができる超音波探
傷画像表示方法及び超音波探傷画像表示装置を提供する
ことを目的とする。
て、タンデム法で検出された反射エコーの反射源の位置
と、その他の探触子によって検出された反射エコーの反
射源の位置とを重畳して断面画像表示することによっ
て、より有効な表示とすることができる超音波探傷画像
表示方法及び超音波探傷画像表示装置を提供することを
も目的としている。
に本発明は、超音波の送信用斜角探触子及び受信用斜角
探触子を前後に配置したタンデム法によって被検査体を
探傷して、検出された反射エコーに基づいて断面画像表
示を行う超音波探傷画像表示方法であって、送信用斜角
探触子から超音波が送信されてから受信用斜角探触子に
おいて反射エコーが受信されるまでの時間及び超音波の
音速から算出される伝搬距離と、送信用斜角探触子及び
受信用斜角探触子が当接された被検査体の表面から底面
(背面)までの距離と、送信用斜角探触子及び受信用斜
角探触子の位置とから、検出された反射エコーの反射源
の位置を算出して、断面画像表示を行うことを特徴とす
る。また、タンデム法によって超音波の送信用斜角探触
子及び受信用斜角探触子を前後に配置し被検査体を探傷
して、検出された反射エコーに基づいて断面画像表示を
行う超音波探傷画像表示装置であって、送信用斜角探触
子及び受信用斜角探触子の位置を計測する探触子位置計
測手段と、検出された反射エコーについて、超音波が送
信されてから反射エコーが受信されるまでの時間及び超
音波の音速から伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段
と、前記送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子の位置
と、前記伝搬距離と、送信用斜角探触子及び受信用斜角
探触子が当接され被検査体の表面から底面(背面)まで
の距離とから、検出された反射エコーの反射源の位置を
算出する反射源位置算出手投と、前記反射源位置算出手
段で算出された反射源の位置を表す断面画像を生成する
画像生成手投と、を有することを特徴とする。タンデム
法による超音波の伝搬距離及び被検査体の表面から底面
(背面)までの距離を用いて、反射エコーの反射源の位
置を特定することができる。従って、斜角探触子の屈折
角に広がりがあったとしても、この屈折角に依存せず
に、反射源を特定することができ、反射源の実体に即し
た断面画像を生成することができる。
て、前記検出された反射エコーの反射源の位置の算出
は、送信用斜角探触子における屈折角と受信用斜角探触
子における屈折角とが等しいとして、検出された反射エ
コーの反射源の位置の算出を行うことができる。また
は、前記超音波探傷画像表示装置において、前記反射源
位置算出手段は、送信用斜角探触子における屈折角と受
信用斜角探触子における屈折角とが等しいとして、検出
された反射エコーの反射源の位置を算出することができ
る。送信用斜角探触子における屈折角と受信用斜角探触
子における屈折角とを等しいとすることにより、超音波
の伝搬距離及び被検査体の表面から底面(背面)までの
距離を用いて、反射エコーの反射源の位置を特定するこ
とができる。
て、送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子の前後方向
をX軸、被検査体の表面から底面(背面)への方向をY
軸にとり、被検査体の表面から底面(背面)までの距離を
hとし、送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子のX軸
上の位置をx0±d、Y軸上の位置を0とし、反射エコ
ーの伝搬距離を2rとしたときに、検出された反射エコ
ーの反射源の位置(x,y)を、
像表示装置において、前記反射源位置算出手段は、送信
用斜角探触子及び受信用斜角探触子の前後方向をX軸、
被検査体の表面から底面(背面)への方向をY軸にと
り、被検査体の表面から底面(背面)までの距離をhと
し、送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子のX軸上の
位置をx0±d、Y軸上の位置を0とし、反射エコーの
伝搬距離を2rとしたときに、検出された反射エコーの
反射源の位置(x,y)を、
て、伝搬距離が所定の範囲内である反射エコーのみを対
象として反射源の位置の算出処理を行うこととできる。
または、前記超音波探傷画像表示装置において、前記反
射源位置算出手段は、前記伝搬距離が所定の範囲内であ
る反射エコーについて反射源の位置を算出することとで
きる。伝搬距離が所定の範囲内にある反射エコーのみを
対象とすることにより、不正な反射エコーやノイズを除
去することができる。所定の範囲とは、例えば、入射さ
れる超音波の屈折角の広がりに見合った伝搬距離の範囲
とするとよい。
て、送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子が当接され
た被検査体の表面から底面(背面)までの距離を、同じ
くその表面に当接された超音波の送受信用の垂直探触子
により超音波を送信してから底面(背面)で反射したエ
コーが受信されるまでの時間及び超音波の音速から算出
することができる。または、前記超音波探傷画像表示装
置において、さらに、前記被検査体の表面に当接された
超音波の送受信用の垂直探触子により超音波を送信して
から底面(背面)で反射したエコーが受信されるまでの
時間及び超音波の音速から、前記被検査体の表面から底
面(背面)までの距離を算出する表面底面間距離算出手
段を有することができる。垂直探触子による超音波の送
受信の時間から表面底面間距離を求めることにより、被
検査体の表面から底面(背面)までの距離の変化に対応
することができる。
て、さらに、タンデム法以外の探触子を用いて前記被検
査体を探傷したときに検出された反射エコーに対して、
このタンデム法以外の探触子の位置及び屈折角と、超音
波が送信されてから反射エコーが受信されるまでの時間
及び超音波の音速から算出される伝搬距離とから、反射
源の位置を算出して、前記タンデム法による反射エコー
に基づく断面画像に重畳して表示することができる。ま
たは、前記超音波探傷画像表示装置において、さらに、
タンデム法以外の探触子を用いて前記被検査体を探傷し
たときに検出された反射エコーの反射源の位置を重畳し
て断面画像表示を行い、前記探触子位置計測手段は、タ
ンデム法以外の探触子の位置をも計測し、前記伝搬距離
算出手段は、タンデム法以外の探触子によって検出され
た反射エコーについても伝搬距離を求め、前記反射源位
置算出手段は、タンデム法以外の探触子位置及び屈折角
と、前記伝搬距離算出手段によって求められた伝搬距離
とから、このタンデム法以外の探触子によって検出され
た反射エコーの反射源の位置をも算出することができ
る。タンデム法で検出された反射エコーの反射源の位置
と、タンデム法以外の探触子によって検出された反射エ
コーの反射源の位置とを重畳して断面画像表示すること
ができる。
前記超音波探傷画像表示装置において、前記被検査体は
レールとすることができ、また、超音波レール探傷車に
おけるレール探傷画像表示装置に使用することができ
る。
の形態を説明する。
方法を実施するための、またはレール探傷車に搭載され
る超音波探傷画像表示装置の一実施形態を示す機能ブロ
ック図である。超音波探傷画像表示装置10は、探触子
ブロック12、多チャネル超音波送受信部14、探触子
位置計測部16、反射エコー検出部18、伝搬距離算出
部20、表面底面間距離算出部22、反射源位置算出部
24、画像生成部28、表示部30を備えている。以上
の各部は、ゲート回路、A/D変換器、カウンタ、論理
回路、CPU、メモリ、I/O回路、D/A変換器、ビ
デオアンプ、CRT等によって実現することができる。
る。
すように、タンデム用の送信用及び受信用の斜角探触子
(例えば屈折角45°)12A,12B、送受信用の垂
直探触子(屈折角0°)12C及び互いに逆向きに設置
された2つの送受信用の斜角探触子(例えば屈折角45
°)12D,12Eが所定の位置関係で配置されている
ものからなる。なお、タンデム用の送信用斜角探触子1
2Aを受信用としても用い、送受信用の斜角探触子の一
方12Dまたは12Eを兼ねるようにすることも可能で
ある。
ブロック12の各探触子12A,12B,12C,12
D及び12Eに対応した各チャネル(タンデムチャネ
ル、垂直チャネル、+45°チャネル及び−45°チャ
ネル)の送受信部を備えている。
て移動し、その位置が探触子位置計測部16によって計
測される。この際、多チャネル超音波送受信部14は、
探触子位置計測部16からの探触子位置データに基づい
て、各チャネルとも一定間隔で送信信号を送信用斜角探
触子12Aまたは送受信用探触子12C,12D,12
Eに出力し、その結果、各探触子の図示しない振動子か
ら超音波パルスがレール1に入射される。この超音波パ
ルスがレール1の傷などで反射し、その反射エコーが受
信用斜角探触子12Bまたは送受信用の探触子の振動子
12C,12D,12Eで受信される。この受信信号が
多チャネル超音波送受信部14で増幅され、反射エコー
検出部18へと出力される。
波送受信部14からの各チャネルの受信信号を、まず、
ゲート回路によって所定の伝搬時間の範囲のみを検出対
象として選択してA/D変換する。ゲート回路は、例え
ば、垂直チャネルではレール表面から入射された超音波
が底面で反射して戻って来るのに要する時間に応じたゲ
ート設定がなされる。タンデムチャネルでは、前述のよ
うに屈折角とレール高さによって伝搬時間は計算上は定
まるが、超音波が幅を持つことや、レールの種類によっ
てレール高さが変わることを見込んでゲートが比較的広
く設定される。
を比較し、受信信号レベルが判定レベル以上の場合を反
射エコーとして、例えばその受信信号レベルと伝搬時間
を検出する。なお、受信信号レベルが連続して判定レベ
ル以上である場合、つまり、反射エコーが時間的に幅を
持つ場合は、例えば、受信信号レベルはその極大値と
し、伝搬時間には、受信信号レベルが極大値となるとき
または判定レベルを越えたときの伝搬時間を採用しても
よい。
18において検出された各チャネルの反射エコーについ
て、超音波の音速に伝搬時間を乗ずることによって伝搬
距離を算出する。垂直チャネルの超音波は縦波、タンデ
ムチャネル及び±45°チャネルの超音波は横波で、鋼
製のレール中の音速はそれぞれ5900m/s、3230
m/sである。
ルで検出された反射エコーの伝搬距離から表面底面間距
離、即ち、レール高さを求めるもので、例えば、想定さ
れるレール高さの約2倍の伝搬距離の反射エコーが連続
的に検出されていることを条件としてレールの底面から
の反射エコーを抽出し、その伝搬距離の1/2をレール
高さとすればよい。なお、レールの種類としては、60
kg、50T、50kgN、50kgPS、40kg
N、37kgA及び30kgAがあり、それぞれのレー
ル高さは174mm、160mm、153mm、144.46
mm、140mm、122.24mm及び107.95mmであ
る。
出された反射エコーの反射源の位置を算出するものであ
る。タンデムチャネルについては、伝搬距離算出部20
で算出された反射エコーの伝搬距離と、表面底面間距離
算出部22で算出された表面底面間距離、即ち、レール
高さと、送信用斜角探触子12A及び受信用斜角探触子
12Bの位置とから、例えば、図7に示すように、送信
用斜角探触子12Aにおける屈折角θと受信用斜角探触
子12Bにおける屈折角θとが等しいとして反射源の位
置を算出する。図7において、レール長手方向にX軸、
レール表面をy=0として深さ方向にY軸をとつてい
る。レール高さをhとし、送信用及び受信用の探触子の
前後方向すなわちX軸上の位置をx0±d、Y軸上の位
置を0とし、X軸において負方向に超音波を送信するも
のとする。また、反射エコーの伝搬距離は2rである。
このとき、反射源の位置(x,y)は次式で求められ
る。
(1)式におけるx0の後の符号−を+に置き換えるこ
とで対応することができる。反射エコーの伝搬距離2r
は、レール1に入射される超音波の広がり、すなわち中
心屈折角と指向角から決まる最小屈折角α及び最大屈折
角βによって制限されることになる。最大屈折角βの場
合の反射源の位置を図7(b)に、最小屈折角αの場合
の反射源の位置を図7(c)に示す。これらの間の関係
は、
わかっている場合には、それに応じて決定される伝搬距
離rα≦r≦rβの範囲の反射エコーのみを算出対象と
することにより、不正な反射エコーやノイズを除去する
ことができる。
ように、反射エコーの伝搬距離2rと探触子の位置
(x0,0)及び符号付きの屈折角θから、反射源の位
置(x,y)は次式で求められる。
反射源の位置を表す断面画像を生成するものである。こ
れは、例えば、反射源の位置に対応する点が明るく、そ
の他の点が暗くなるような画像信号として出力する。あ
るいは、両者の色を違うものにしてもよい。また、反射
源の位置に対応する点は、反射エコーのチヤネルに応じ
てもしくは受信信号レベルに応じて、色や明るさを変え
ても良い。
れた断面画像信号を実際に表示するものである。
おいて、実際に得られる断面画像表示の例として、レー
ルの継目付近の腹部に水平裂が存在する場合の断面画像
の例を図9に示す。図6に示した探触子ブロック12の
構成による、レール底面、水平裂、4つのボルト穴1b
及び遊間部1cの反射エコーが表示されている。図にお
いて、番号を付した各反射源の表示は、次の反射エコー
のものである。
反射エコー 垂直チヤネルでの水平裂の反射エコー 垂直チヤネルでのボルト穴1bからの反射エコー +45°チヤネルでのボルト穴1bからの反射エコー −45°チヤネルでのボルト穴1bからの反射エコー タンデムチヤネルでのボルト穴1bからの反射エコー +45°チヤネルでの遊間部1c(レール端面と底面
の角)からの反射エコー −45°チヤネルでの遊間部1c(レール端面と底面
の角)からの反射エコー タンデムチヤネルでの遊間部(レール端面)からの反
射エコー このように、反射源の実体に即した断面画像表示が得ら
れる。
し16記載の発明によれば、タンデム法で検出された反
射エコーについても、その伝搬距離及び被検査体の表面
から背面までの距離から反射源の位置を算出し、反射源
の実体に即した断面画像表示を行うことが可能となる。
れば、入射される超音波の屈折角と広がりに見合った伝
搬距離の反射エコーのみに注目することによって、不正
な反射エコーやノイズを除去することができる。
れば、探傷途中で被検査体の表面から底面(背面)まで
の距離が変わったとしても、問題なく上記の反射源の位
置の算出ができる。
発明によれば、タンデム法で検出された反射エコーの反
射源の位置と、タンデム法以外の探触子によって検出さ
れた反射エコーの反射源の位置とを重畳して断面画像表
示することによって、より有効な表示を得ることができ
る。
形態を示す機能ブロック図である。
計測状態を示す斜視図である。
ク図である。
(ボルト穴を重畳して表す)。
と、反射エコーの反射源との位置関係を表す説明図であ
る。
の位置関係を表す説明図である。
裂が存在する場合の断面画像の例である。
段) 24 反射源位置算出部(反射源位置算出手段) 28 画像生成部(画像生成手段)
Claims (16)
- 【請求項1】 超音波の送信用斜角探触子及び受信用斜
角探触子を前後に配置したタンデム法によって被検査体
を探傷して、検出された反射エコーに基づいて断面画像
表示を行う超音波探傷画像表示方法であって、 送信用斜角探触子から超音波が送信されてから受信用斜
角探触子において反射エコーが受信されるまでの時間及
び超音波の音速から算出される伝搬距離と、送信用斜角
探触子及び受信用斜角探触子が当接された被検査体の表
面から底面(背面)までの距離と、送信用斜角探触子及
び受信用斜角探触子の位置とから、検出された反射エコ
ーの反射源の位置を算出して、断面画像表示を行うこと
を特徴とする超音波探傷画像表示方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の超音波探傷画像表示方法
において、前記検出された反射エコーの反射源の位置の
算出は、送信用斜角探触子における屈折角と受信用斜角
探触子における屈折角とが等しいとして、検出された反
射エコーの反射源の位置の算出を行う超音波探傷画像表
示方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の超音波探傷画像表示方法
において、 送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子の前後方向をX
軸、被検査体の表面から底面(背面)への方向をY軸に
とり、被検査体の表面から底面(背面)までの距離をhと
し、送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子のX軸上の
位置をx0±d、Y軸上の位置を0とし、反射エコーの
伝搬距離を2rとしたときに、検出された反射エコーの
反射源の位置を、 【数1】 から算出することを特徴とする超音波探傷画像表示方
法。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の超音波探傷画像表示方法において、 伝搬距離が所定の範囲内である反射エコーのみを対象と
して反射源の位置の算出処理を行うことを特徴とする超
音波探傷画像表示方法。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
の超音波探傷画像表示方法において、 送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子が当接された被
検査体の表面から底面(背面)までの距離を、同じくそ
の表面に当接された超音波の送受信用の垂直探触子によ
り超音波を送信してから底面(背面)で反射したエコー
が受信されるまでの時間及び超音波の音速から算出する
ことを特徴とする超音波探傷画像表示方法。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
の超音波探傷画像表示方法において、さらに、 超音波の送受信用の1つまたは複数の垂直または斜角探
触子(以下、タンデム法以外の探触子という)を用いて
前記被検査体を探傷したときに検出された反射エコーに
対して、このタンデム法以外の探触子の位置及び屈折角
と、超音波が送信されてから反射エコーが受信されるま
での時間及び超音波の音速から算出される伝搬距離とか
ら、反射源の位置を算出して、前記タンデム法による反
射エコーに基づく断面画像に重畳して表示することを特
徴とする超音波探傷画像表示方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
の超音波探傷画像表示方法において、 前記被検査体はレールであることを特徴とする超音波探
傷画像表示方法。 - 【請求項8】 請求項7記載の超音波探傷画像表示は、
超音波レール探傷車におけるレール傷判定装置に使用さ
れることを特徴とする超音波探傷画像表示方法。 - 【請求項9】 タンデム法によって超音波の送信用斜角
探触子及び受信用斜角探触子を前後に配置し被検査体を
探傷して、検出された反射エコーに基づいて断面画像表
示を行う超音波探傷画像表示装置であって、 送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子の位置を計測す
る探触子位置計測手段と、 検出された反射エコーについて、超音波が送信されてか
ら反射エコーが受信されるまでの時間及び超音波の音速
から伝搬距離を算出する伝搬距離算出手段と、 前記送信用斜角探触子及び受信用斜角探触子の位置と、
前記伝搬距離と、送信用斜角探触子及び受信用斜角探触
子が当接され被検査体の表面から底面(背面)までの距
離とから、検出された反射エコーの反射源の位置を算出
する反射源位置算出手投と、 前記反射源位置算出手段で算出された反射源の位置を表
す断面画像を生成する画像生成手投と、を有することを
特徴とする超音波探傷画像表示装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の超音波探傷画像表示装
置において、 前記反射源位置算出手段は、送信用斜角探触子における
屈折角と受信用斜角探触子における屈折角とが等しいと
して、検出された反射エコーの反射源の位置を算出する
ことを特徴とする超音波探傷画像表示装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の超音波探傷画像表示
装置において、 前記反射源位置算出手段は、送信用斜角探触子及び受信
用斜角探触子の前後方向をX軸、被検査体の表面から底
面(背面)への方向をY軸にとり、被検査体の表面から
底面(背面)までの距離をhとし、送信用斜角探触子及び
受信用斜角探触子のX軸上の位置をx0±d、Y軸上の
位置を0とし、反射エコーの伝搬距離を2rとしたとき
に、検出された反射エコーの反射源の位置(x,y)
を、 【数2】 から算出することを特徴とする超音波探傷画像表示装
置。 - 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれか1項に
記載の超音波探傷画像表示装置において、 前記反射源位置算出手段は、前記伝搬距離が所定の範囲
内である反射エコーについて反射源の位置を算出するこ
とを特徴とする超音波探傷画像表示装置。 - 【請求項13】 請求項9ないし12のいずれか1項に
記載の超音波探傷画像表示装置において、さらに、 前記被検査体の表面に当接された超音波の送受信用の垂
直探触子により超音波を送信してから底面(背面)で反
射したエコーが受信されるまでの時間及び超音波の音速
から、前記被検査体の表面から底面(背面)までの距離
を算出する表面底面間距離算出手段を有することを特徴
とする超音波探傷画像表示装置。 - 【請求項14】 請求項9ないし13のいずれか1項に
記載の超音波探傷画像表示装置において、さらに、超音
波の送受信用の1つまたは複数の垂直または斜角探触子
(以下、タンデム法以外の探触子という)を用いて前記被
検査体を探傷したときに検出された反射エコーの反射源
の位置を重畳して断面画像表示を行い、 前記探触子位置計測手段は、タンデム法以外の探触子の
位置をも計測し、 前記伝搬距離算出手段は、タンデム法以外の探触子によ
って検出された反射エコーについても伝搬距離を求め、 前記反射源位置算出手段は、タンデム法以外の探触子位
置及び屈折角と、前記伝搬距離算出手段によって求めら
れた伝搬距離とから、このタンデム法以外の探触子によ
って検出された反射エコーの反射源の位置をも算出する
超音波探傷画像表示装置。 - 【請求項15】 請求項9ないし14のいずれか1項に
記載の超音波探傷画像表示装置において、 被検査体がレールであることを特徴とする超音波探傷画
像表示装置。 - 【請求項16】 請求項9ないし15のいずれか1項に
記載の超音波探傷画像表示装置において、 超音波レール探傷車におけるレール探傷画像表示装置に
使用されることを特徴とする超音波探傷画像表示装置。
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