JP2001153660A - 圧電センサ - Google Patents

圧電センサ

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JP2001153660A
JP2001153660A JP33997699A JP33997699A JP2001153660A JP 2001153660 A JP2001153660 A JP 2001153660A JP 33997699 A JP33997699 A JP 33997699A JP 33997699 A JP33997699 A JP 33997699A JP 2001153660 A JP2001153660 A JP 2001153660A
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piezoelectric
vibration
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piezoelectric ceramic
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Shinichiro Kitanishi
真一路 北西
Takeshi Hariki
剛 針木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、圧電振動体の駆動周波数を20k
Hz以上となり、音声ノイズによる影響を防止すること
ができる圧電センサを提供する。 【解決手段】円板状の圧電セラミック基板10の一方主
面に振動駆動電極11〜14及び振動検出電極15〜1
8を形成し、異なる2つの振動モードを利用し、角速度
の変化によるコリオリ力を検出する圧電センサである。
前記圧電セラミック基板10の振動領域の直径をD、基
板の厚みTとの関係を、D<K×T(Kは定数で26)
となるように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は角速度を検出する圧
電センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電センサは、圧電セラミック基
板の片面もしくは両面に電極を配置し、圧電素子に発生
する電荷により加速度及び角速度を検出するセンサが開
発されている。
【0003】例えば特開平8−285608号、特開平
5−26744号等に開示されている。これらのセンサ
は、加速度や角速度の感度を向上させるため、圧電振動
体を有効に撓ませるために2つの振動モード(基本縦振
動モードと横振動モード)の共振周波数を合わせるた
め、圧電振動体の下面の中央部分(振動の中心部分)に
錘部材に接合されている。
【0004】これらの共振周波数を合わせるため(一般
に縮退させると呼ばれている)、錘部分の一部分を削り
取り、錘部材の重心や重量を変化させていた。
【0005】図7は従来技術の角速度センサので断面図
である。
【0006】具体的には、圧電振動体100は円板状金
属基板102上に圧電セラミック基板101を貼着して
いた。この圧電セラミック基板101上には、振動駆動
電極または振動検出電極などの電極103が形成されて
いた。そして、圧電振動体の下面の中央部分、即ち、金
属基板102の下面には、錘部材体105が貼着されて
いた。また、圧電振動体100の下面の周囲には、円筒
状固定部材104が固定されていた。即ち、円筒状固定
部材104の一方の開口上に、圧電振動体100が配置
されており、また、円筒状固定部材104の中空部内
に、圧電振動体100に吊り下がる錘部材105が収容
された構造であった。
【0007】このような圧電セラミック基板101の表
面には、基準振動モード(圧電振動体100が上下方向
に撓む縦振動)で振動するように振動電極103が形成
されている。例えば、圧電セラミック基板の表面をXY
平面とし、その原点Oを振動中心(圧電セラミック基板
の中心)とした、XYZの3次元座標軸を設定した場
合、基本的な振動に角速度が加わると、錘部材体105
のX軸もしくはY軸方向にコリオリ力が発生する。そし
て、このコリオリ力による圧電セラミック基板101の
歪み振動を圧電セラミック基板101上の振動検出電極
103から発生する電圧で検出する。
【0008】ところで、このセンサ部の固有振動数は、
金属基板102、電極103を含む圧電セラミック基板
101、錘部材105の形状及び材質、さらに、圧電セ
ラミック基板101上に形成された電極103の形成領
域、即ち振動部領域の形状によって変化決定される。
【0009】センサの感度を向上させるには、X軸、Y
軸方向に揺れる振動の固有振動数と縦振動の固有振動数
を合わせることが重要である。即ち、錘部材105の形
状、圧電セラミック基板101の磁器厚み、振動部領域
の径等を調整し、適切な関係に設計する必要があった。
【0010】圧電セラミック基板101は、最適な振動
を得るための機械的Q値と駆動周波数の2つを調整する
必要がある。そのため、圧電セラミック基板101の磁
器厚みT、錘部材105の重量W及び振動部領域の径D
の3つを調整しなくてはならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】また、圧電振動体10
0の駆動周波数帯域は、音声(可聴)周波数帯域の一部
に重なってしまう。このため、圧電振動体100の駆動
周波数が、音声ノイズと重ならないように、また、音声
が圧電振動体100の動作に誤動作を発生させるノイズ
とならないように、圧電振動体100の駆動周波数を、
20Hz〜20kHz以外に設定する必要がある。
【0012】即ち、センサの駆動周波数が20kHz以
上の周波数となるよう磁器厚みTと振動部領域の径D及
び錘部材体105の重さWを、縮退に合う条件に決定し
なければならないが、最適な条件を見つけることことは
非常に困難であった。
【0013】ここで、コリオリ力は、錘部材105の重
量、振動変位、周波数、与える角速度に比例する。
【0014】この関係より、錘部材105を重くすると
周波数が低くなり、その結果、コリオリ力が低下してし
まう。また、周波数を上げるためには、振動部領域の直
径を小さくするか、もしくは磁器厚みを厚くする必要が
あった。
【0015】しかし、振動部領域の径を小さくしたり、
磁器厚みを厚くすると、振動変位が小さくなり、最適な
条件設計が困難になる。
【0016】本発明は、上述の知見に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、圧電振動体の駆動周波数を2
0kHz以上となり、音声ノイズによる影響を防止し、
同時に、人体に不快な駆動音が発生することを防止する
ことができる圧電センサを提供するものである。
【0017】また、基本的な振動である縦振動と、角速
度の変化が生じた時の横揺れ振動との共振周波数を合わ
せることができる錘部材の形状の範囲を限定して、安定
した特性を出力することができる圧電センサを提供する
ものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、円板状圧電セ
ラミック基板の一方主面に振動駆動電極及び振動検出電
極を形成して成り、異なる2つの振動モードを利用し、
角速度の変化によるコリオリ力を検出する圧電センサに
おいて、前記圧電セラミック基板の振動領域の直径を
D、セラミック基板の厚みをTとした時、直径D、厚み
Tとの関係が、D<K×T(但し、Kは定数であり、K
D<K×T(Kは定数であり、K=26)であることを
特徴とする圧電センサである。
【0019】また、圧電セラミック基板の他方主面の振
動領域の中心部分に、錘部材を配置してなるとともに、
前記圧電セラミック基板の振動領域の直径をD、セラミ
ック基板の厚みT、錘部材の重量Wとの関係が、D=K
×T−k(W)で表したとき、k(W)の値が0.5〜
2.0となるよう設定したことである。
【0020】
【作用】円板状の圧電セラミック基板の一方主面に、振
動駆動電極及び振動検出電極を形成し、異なる2つの振
動モードを利用し、角速度の変化によるコリオリ力を検
出する圧電センサである。そして、圧電セラミック基板
の振動部領域の直径をD、セラミック基板の厚みTとの
関係が、D<K×T(Kは定数で26)としている。こ
のようすれば、錘部材の重量に関係なく、駆動周波数を
20kHz以上に設定することが容易となる。
【0021】これにより、駆動周波数を20kHz以上
で動作させることができるため、圧電振動体の駆動周波
数を20kHz以上となり、音声ノイズによる影響を防
止し、同時に、人体に不快な駆動音が発生することを防
止することができる圧電センサとなる。
【0022】また、さらに、上述のD<K×T(Kは定
数で26)との関係において、錘部材の重量k(w)を
含めて、D=K×T−k(W)(Kは定数で26:k
(W)0.5〜2.0)としたため、上述の作用に加え
て、さらに、コリオリ力の検出感度を向上させることが
できる。
【0023】そして、k(w)が0.5未満であると、
一般に知られているF=m×a(F=力、m=質量、a
=加速度)のmが小さくなり、その結果、圧電振動体を
歪ませるに充分な力が得られず、検出感度が低下してし
まう。
【0024】錘部材が圧電振動体の振動の支点となり、
基本縦振動モードの基準となる屈曲振動(ベンディング
振動)が安定して得られず、検出感度が低下してしま
う。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧電センサを図面
に基づいて詳説する。
【0026】図1は、本発明の圧電センサの外観斜視図
であり、図2はその断面構造図であり、図3は圧電基板
の表面側電極の構造を示す1/4部分の平面図である。
【0027】圧電センサは、圧電振動体1、円筒状固定
部材2、錘部材3とから構成されている。
【0028】圧電振動体1は、PZT(チタン酸ジルコ
ン酸鉛)、PT(チタン酸鉛)、BT(チタン酸バリウ
ム)等の円板状の圧電セラミック材料、圧電性単結晶基
板からなる圧電基板10と各電極11〜18とから構成
されている。尚、圧電基板10にセラミック材料を用い
る場合には、初期状態において、基板10に縦振動が発
生するように分極処理(分極方向)及び電極構造が設定
されている。例えば、電極の構造が円周方向と平行にな
るように櫛型電極を形成した場合に、その分極処理は、
圧電基板1の中心点から放射状方向となる。
【0029】また、圧電基板1の表面に形成された電極
11〜18は、図に示すように、内周側領域と外周側領
域の二重領域を有しており、さらに、夫々の内周側領域
及び外周側領域が4分割されている。例えば、図1にお
いて、圧電基板10の右上領域(第1象限という)の外
周側には振動駆動電極11が被着形成され、内周側には
振動検出電極15が被着形成されている。図1におい
て、圧電基板10の左上領域(第2象限という)の外周
側には振動駆動電極12が被着形成され、内周側には振
動検出電極16が被着形成されている。図1において、
圧電基板10の左下領域(第3象限という)の外周側に
は振動駆動電極13が被着形成され、内周側には振動検
出電極17が被着形成されている。図1において、圧電
基板10の右下領域(第4象限という)の外周側には振
動駆動電極14が被着形成され、内周側には振動検出電
極18が被着形成されている。
【0030】各振動電極11〜14は、駆動電極の信号
側櫛型電極11a〜14a、グランド側櫛型電極11b
〜14bから成り、両櫛型電極11a〜14a、11b
〜14bが互いに噛み合う構成となっている。尚、両櫛
型電極11a〜14a、11b〜14bの延出方向は、
円周方向に沿って延びている。
【0031】各検出電極15〜18は、検出電極の信号
側櫛型電極15a〜18a、グランド側櫛型電極15b
〜18bから成り、両櫛型電極15a〜18a、15b
〜18bが互いに噛み合う構成となっている。尚、両櫛
型電極15a〜18a、15b〜18bの延出方向は、
円周方向に沿って延びている。以上の構成は、図3の第
1象限部分のみで示す。
【0032】ここで、振動駆動電極11と検出駆動電極
15において、両電極11、15のグランド側櫛型電極
11b、15bどうしは共通導体膜を介して接続されて
おり、外周側領域の振動駆動電極11の外部にグランド
電極パッド11dが形成されている。また、同時に、振
動駆動電極11の信号側櫛型電極11aの一部は、振動
駆動電極11の外部に入力側電極パッド11cが形成さ
れている。同時に、振動駆動電極15の信号側櫛型電極
15aの一部は、振動駆動電極11の外部に延出され
て、出力側電極パッド15cと接続されている。このグ
ランド電極パッド11d、出力側電極パッド15cに接
続する導体膜は、4分割された電極11〜14、15〜
18との間の間隙に形成されている。これらの電極11
〜14、15〜18は、銀や金などを材料とし、厚膜技
法によって、また、薄膜技法(導体膜の被着、エッチン
グ)によって形成される。
【0033】尚、入力側電極パッド11c及びグランド
電極パッド11dは外部駆動回路に、出力側電極パッド
15及びグランド電極パッド11dは外部検出回路にボ
ンディングワイヤやリード線を介して接続している。そ
して,各電極11〜14の信号側櫛型電極11a〜14
aは、互いに同期して、その極性が「正」、「負」とな
る。
【0034】圧電セラミック基板10の下面の中心部分
には、錘部材3が貼着されている。
【0035】錘部材3は、圧電セラミック基板10に比
重が7.5〜9.0程度のステンレス、銅系材料、42
アロイなどのニッケル合金系などからなり、圧電セラミ
ック基板10に有機系接着材、半田付け、溶接などによ
って貼着固定される。その寸法は、例えば直径2mm程
度、長さ3.5mmとなっている。
【0036】円筒状固定部材2は、例えばステンレス、
42アロイ(鉄−ニッケル合金)などの金属部材からな
り、圧電セラミック基板10の下面の外周部に接合され
る。
【0037】具体的には、円筒状固定部材2の一方開口
の周囲と、圧電基体1の外周とがエポキシ樹脂などを介
して接着されている。尚、円筒状固定部材2の円筒高さ
寸法は、錘部材3の長い寸法となっている。
【0038】このような構造の圧電センサにおいて、圧
電振動体1の各4つの振動駆動電極11〜14に駆動信
号を供給し、振動駆動電極の信号側櫛型電極11a〜1
4aとグランド側櫛型電極11b〜14bとの間で所定
電荷を生じさせることにより、圧電セラミック基板10
に基板の厚み方向に撓み振動を発生させる。即ち、圧電
セラミック基板10の中心点に貼着した錘部材3が縦振
動を行うことになる。
【0039】そして、この状態で圧電センサに角速度
(角速度の変化)が変化した時、その角速度の方向にコ
リオリ力が発生し、これより、圧電セラミック基板10
に歪みが発生する。この歪が圧電セラミック基板10の
内周領域に形成された振動検出電極15〜18より、歪
みに対応した電荷が発生し、これを外部検出回路により
解析することにより、角速度の方向、角速度の変化量を
検出することができる。
【0040】このような圧電センサにおいて、音声ノイ
ズを減少させなくてはならない。即ち、圧電センサの駆
動周波数を可聴周波数帯域である概略20Hz〜20k
Hzをかけなくてはならない。これより、音声に対する
ノイズが減少でき、同時に、駆動に対して音声がノイズ
となることがない。
【0041】このような駆動周波数は、大きく圧電振動
体1(圧電セラミック基板の厚みTと振動部領域の径
D)の設計によって大きくは決定される。
【0042】本発明者は、圧電セラミック基板10の厚
みT(単位mm)と、その圧電セラミック基板10の表
面に形成された振動駆動電極11〜14による振動部領
域の径D(単位mmで実質的に外周側の振動駆動電極1
1〜14の差し渡し値に相当)との関係を調べた。
【0043】その結果、図4に示すように、駆動周波数
が20KHzとなる関係を調べると、圧電セラミック基
板10の厚み(磁器厚み)Tと振動部領域の径(磁器振
動部径)Dとの間には、一定の比例定数でもって比例す
ることを知見した。その特性線を線Xで示す。
【0044】この比例定数Kを求めると、Kが26であ
った。即ち、圧電振動体1の駆動周波数を20kHz以
上とするには、比例定数Kを26未満とすること(線x
よりも下側の領域で用いる)が重要である。即ち、圧電
セラミック基板10の厚みをT、振動部領域の径をDと
すると、D<K×T(Kは比例定数であり、K=26)
となる。
【0045】このように設計することにより、圧電振動
体1の駆動周波数を20kHz以上にすることができ
る。これにより、圧電センサが動作している場合でも、
その駆動周波数による振動音が、音声に対してノイズと
なることが一切ない。しかも、音声が、圧電振動体に対
して誤動作を与えるノイズとなることが一切ない。
【0046】上述のように、圧電振動体1の圧電セラミ
ック基板10の厚みT、振動部領域の径Dの最適な設計
により、ノイズの少ない、また、誤動作の少ない圧電セ
ンサが達成できる。
【0047】また、圧電センサにおいては、上述のノイ
ズ対策が施されるとともに、特性的には、角速度の変化
(コリオリ力)を感度よく検出できることが望ましい。
【0048】コリオリ力は、錘部材の重量m、振動変
位、与える角速度の大きさによって、決定される。
【0049】本発明は者は、先の圧電セラミック基板1
0の厚みT、振動部領域の径Dとの関係により、コリオ
リ力の感度を向上させ得る錘部材3の重量mも大きく関
係する。そこで、本発明者は、錘部材3の重量mを考慮
して、D<K×T(Kは比例定数であり、K=26)の
適正な範囲を調べた。
【0050】図5には、錘部材3の重量mを、振動部領
域の径D、磁器厚みTとに換算した値k(W)におい
て、D=K×T−k(W)(Kは比例定数であり、K=
26)で、k(W)が0.5〜2.0であると、コリオ
リ力を感度良く検出できることになる。
【0051】この図5を、圧電セラミック基板10の厚
み(磁器厚み)Tと振動部領域の径(磁器振動部径)D
との関係に照らし合わせると、図6のように、線yと線
zとの間に挟まれた領域とすることが望ましい。
【0052】図6において、線yよりも上側の領域で
は、図5の適正の範囲の左側領域に相当し、圧電セラミ
ック基板10に対して錘部材3の重量が相対的に小さい
ため、角速度の検出に必要な充分な横振動モードによる
歪が発生しにくい。
【0053】また、線Zよりも下側の領域では、図5の
適正の範囲の右側領域に相当し、圧電セラミック基板1
0に対して錘部材3の重量が相対的に大きくなり、安定
した基本振動モード(磁器の厚み方向に屈曲するベンデ
ィング振動)が得られない。
【0054】その結果、この線y、zから外れると、何
れの場合でもコリオリ力の感度が低下してしまう。
【0055】以上のように、駆動周波数を20kHz以
上で動作し、感度の高いコリオリ力の検出を達成するた
めには、図6に示す線y、zの間の領域内の関係を維持
するように圧電セラミック基板10の厚み(磁器厚み)
T、振動部領域の径(磁器振動部径)D、錘部材3の重
量mを決定すればよい。
【0056】尚、上述の実施例において、振動駆動電
極、振動検出電極がインターデジタル電極構造である
が、圧電セラミック基板を挟持するように電極を形成し
ても構わない。
【0057】また、円筒状固定部材2として、ステンレ
ス、42アロイ(鉄−ニッケル合金)などの金属部材で
説明しているが、バネ性のあるリン青銅などのソフト支
持部材としても構わない。
【0058】
【発明の効果】以上、本発明によれは、圧電振動体の圧
電セラミック基板の厚みT、振動部領域の径Dとの関係
を適正化することにより、人体に不快な音を与えたり、
また、音声周波数がセンサの誤動作となったりすること
がない圧電センサとなる。
【0059】また、振動部領域の径Dと圧電セラミック
基板の厚みTとの関係に、錘部材の重量に関係するパラ
メータにより、関係式をD=K×T一k(W)、Kの値
が26で、k(w)を0.5〜2.0とすることによ
り、コリオリ力の検出を感度よく安定して検出すること
が可能となる圧電センサとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電センサの外観斜視図である。
【図2】本発明の圧電センサの断面構造図である。
【図3】本発明の圧電センサの電極構造を説明するため
の部分平面図である。
【図4】本発明の圧電センサにおける圧電セラミック基
板の振動部領域の径Dと圧電セラミック基板の厚みTと
の関係を示す特性図である。
【図5】本発明の圧電センサにおける圧電セラミック基
板の振動部領域の径Dと圧電セラミック基板の厚みTと
の関係において、錘部材の重量mの関数k(W)とコリ
オリ力の感度を示す特性図である。
【図6】図4に示した特性図に、最適領域を示した特性
図である。
【図7】従来の圧電センサの断面構造図である。
【符号の説明】
1 ・・・圧電振動体 10・・・圧電セラミック基板 11〜14・・振動駆動電極 15〜18・・振動検出電極 2・・・円筒状固定部材 3・・・錘部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状圧電セラミック基板の一方主面に
    振動駆動電極及び振動検出電極を形成して成り、異なる
    2つの振動モードを利用して、角速度の変化によるコリ
    オリ力を検出する圧電センサにおいて、 前記圧電セラミック基板の振動領域の直径をD、セラミ
    ック基板の厚みをTとした時、直径D、厚みTとの関係
    が、D<K×T(但し、Kは定数であり、KD<K×T
    (Kは定数であり、K=26)であることを特徴とする
    圧電センサ。
  2. 【請求項2】 前記圧電セラミック基板の他方主面で振
    動領域の中心部分に、錘部材を貼着して成り、前記圧電
    セラミック基板の振動領域の直径をD、セラミック基板
    の厚みT、錘部材の重量Wとの関係が、D=K×T−k
    (W)で表したとき、k(W)の値が0.5〜2.0と
    なるよう設定したことを特徴とする請求項1記載の圧電
    センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100388375B1 (ko) * 2001-02-12 2003-06-25 장동영 메탈라이징을 이용한 공작 기계의 축 회전 궤적 측정용세라믹 원통형 정전 용량형 센서 및 그 제조 방법
WO2015151951A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 北陸電気工業株式会社 角速度センサ

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KR100388375B1 (ko) * 2001-02-12 2003-06-25 장동영 메탈라이징을 이용한 공작 기계의 축 회전 궤적 측정용세라믹 원통형 정전 용량형 센서 및 그 제조 방법
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