JP2001153527A - 保冷庫 - Google Patents

保冷庫

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JP2001153527A
JP2001153527A JP33949299A JP33949299A JP2001153527A JP 2001153527 A JP2001153527 A JP 2001153527A JP 33949299 A JP33949299 A JP 33949299A JP 33949299 A JP33949299 A JP 33949299A JP 2001153527 A JP2001153527 A JP 2001153527A
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regenerator
refrigerating
cold storage
cold
heat insulating
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JP33949299A
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Kan Ikemiya
完 池宮
Makoto Tokuno
誠 徳野
Takashi Sugimoto
崇 杉本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
    • F25D11/006Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators with cold storage accumulators

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄冷器の蓄冷運転に要する時間をできるだけ
短くする。 【解決手段】 断熱構造の保冷庫本体1内を保冷する蓄
冷器14と、該蓄冷器14を冷却蓄冷する冷凍装置13
とを備えた保冷庫において、前記蓄冷器14の周囲に
は、前記保冷庫本体1の他の部分より断熱性の高い防熱
手段を設けて、蓄冷器14の蓄冷運転時において外部か
らの侵入熱の蓄冷器14への到達を防熱手段(例えば、
厚肉壁面1a)により妨げるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トラック等に積
載して輸送される保冷庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラック等に積載して輸送され
る保冷庫は、例えば冷凍装置と、該冷凍装置により冷却
蓄冷される蓄冷器とからなる保冷手段を備えており、前
記冷凍装置は、配送ターミナルの保管倉庫においてのみ
運転され、輸送時においては冷凍装置の運転を行わず、
蓄冷器に蓄冷された冷熱により保冷庫内に収納された荷
物の保冷を行うこととなっている。
【0003】ところで、一つの保冷庫を、保冷温度が−
18℃程度である冷凍モードあるいは保冷温度が3℃程
度である冷蔵モードで使用できるように、融解点の低い
冷凍用蓄冷剤と融解点の高い冷蔵用蓄冷剤とを混在させ
た構成の蓄冷器を採用することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように冷凍用
蓄冷剤と冷蔵用蓄冷剤とを混在させた構成の蓄冷器の場
合、冷凍用蓄冷剤を凍結させる際には庫内温度が低くな
っても荷物にダメージを与える心配はないので、冷凍装
置による蓄冷運転を蓄冷完了まで連続して行えばよい
が、冷蔵用蓄冷剤を凍結させる際には庫内温度が0℃以
下になると荷物にダメージを与えることとなるため、庫
内温度が0℃以下にならないように、冷凍装置を断続運
転する必要がある。
【0005】例えば、冷蔵用蓄冷剤が外部からの侵入熱
の影響を受け易い位置に配置されていると、冷凍装置が
運転停止している間、保冷庫本体1の外部からの侵入熱
の影響を受けることとなり、冷蔵用蓄冷剤が凍結しにく
くなるという問題が生ずる。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、蓄冷器の蓄冷運転に要する時間をできるだけ短く
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、断熱構造の保冷庫
本体1内を保冷する蓄冷器14と、該蓄冷器14を冷却
蓄冷する冷凍装置13とを備えた保冷庫において、前記
蓄冷器14の周囲には、前記保冷庫本体1の他の部分よ
り断熱性の高い防熱手段を設けている。
【0008】上記のように構成したことにより、蓄冷器
14の蓄冷運転時において外部からの侵入熱の蓄冷器1
4への到達が防熱手段により妨げられることとなり、蓄
冷完了に至るまでの時間が短くなる。従って、客先オペ
レーションサイクルの短縮と省エネとを期することがで
きる。
【0009】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、断熱構造の保冷庫本体1内を保冷す
る蓄冷器14と、該蓄冷器14を冷却蓄冷する冷凍装置
13とを備えた保冷庫において、前記蓄冷器14には、
第1の蓄冷剤27A,27A・・と、該第1の蓄冷剤2
7Aより融解点の高い第2の蓄冷剤27B,27B・・
とを混在させるとともに、前記蓄冷器14における前記
保冷庫本体1の壁面1aに対向する最外側には、前記第
1の蓄冷剤27Aを配置している。
【0010】上記のように構成したことにより、第2の
蓄冷剤27Bを凍結蓄冷させる蓄冷運転時に、第2の蓄
冷剤27Bの最外側に設けられた第1の蓄冷剤27Aに
より外部からの侵入熱の第2の蓄冷剤27Bへの到達が
妨げられることとなり、凍結完了に至るまでの時間が短
くなる。従って、客先オペレーションサイクルの短縮と
省エネとを期することができる。
【0011】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、断熱構造の保冷庫本体1内を保冷す
る蓄冷器14と、該蓄冷器14を冷却蓄冷する冷凍装置
13とを備えた保冷庫において、前記蓄冷器14には、
融解点の低い冷凍用蓄冷剤27A,27A・・と、融解
点の高い冷蔵用蓄冷剤27B,27B・・とを混在させ
るとともに、前記蓄冷器14における前記保冷庫本体1
の壁面1aに対向する最外側には、前記冷凍用蓄冷剤2
7Aを配置している。
【0012】上記のように構成したことにより、冷蔵用
蓄冷剤27Bを凍結蓄冷させる蓄冷運転時に、冷蔵用蓄
冷剤27Bの最外側に設けられた冷凍用蓄冷剤27Aに
より外部からの侵入熱の冷蔵用蓄冷剤27Bへの到達が
妨げられることとなり、凍結完了に至るまでの時間が短
くなる。従って、客先オペレーションサイクルの短縮と
省エネとを期することができる。
【0013】請求項4の発明におけるように、請求項2
および3のいずれか一項記載の保冷庫において、前記蓄
冷器14の周囲には、前記保冷庫本体1の他の部分より
断熱性の高い防熱手段を設けた場合、外部からの侵入熱
の蓄冷器14への到達が防熱手段により妨げられること
となり、蓄冷器14の凍結蓄冷をより一層速やかに行う
ことができる。
【0014】請求項5の発明におけるように、請求項1
および4のいずれか一項記載の保冷庫において、前記防
熱手段を、前記保冷庫本体1における前記蓄冷器14の
周囲と対向する位置に形成された他の部分より厚さの厚
い厚肉壁面1aにより構成した場合、保冷庫本体1の外
壁形状を変更するだけで、外部から蓄冷器14へ侵入熱
が到達するのを抑制できる。
【0015】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の保冷庫に
おいて、前記蓄冷剤27Bを凍結させる際には、前記保
冷庫本体1内の庫内温度を所定温度に保持しながら前記
冷凍装置13による蓄冷運転を行うようにした場合、庫
内温度の低下を防止しながら、蓄冷剤27Bの凍結を速
やかに行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0017】この保冷庫は、トラック等に積載して輸送
されるものであり、図1および図2に示すように、断熱
構造の保冷庫本体1と、該保冷庫本体1の開口部4を開
閉する扉2と、前記保冷庫本体1に配設された保冷手段
3とを備えて構成されている。
【0018】前記保冷庫本体1は、前面に荷物を出し入
れするための開口部4を有する縦長直方体の箱形状とさ
れており、荷物を収納するための保冷室5と該保冷室5
の天板上方に区画形成され且つ蓋カバー7により覆われ
た機械室6とを備えている。符号8は機械室6へ空気を
吸い込むための空気吸込口、9は機械室6から空気を吹
き出すための空気吹出口、10は保冷庫を移動させるた
めのキャスタである。
【0019】前記保冷庫本体1における保冷室5の外壁
は、合成樹脂製(例えば、FRP製)の内外板1A,1
B間に断熱材1Cを充填してなる断熱構造とされている
(図7参照)。
【0020】また、前記扉2は、閉操作時に保冷庫本体
1の開口部4にはめ込まれる構成とされており、前記保
冷庫本体1と同様に合成樹脂製(例えば、FRP製)の
内外板間に断熱材を充填してなる断熱構造とされてい
る。そして、この扉2は、前記開口部4の右側口縁に対
してヒンジ11,11により開閉自在に枢支されてい
る。また、この扉2の閉止状態を保持するためのロック
装置12は、前記開口部4における上下口縁と扉2の上
下端部とに設けられている。
【0021】前記保冷手段3は、冷凍装置13と、該冷
凍装置13により冷却蓄冷される蓄冷器14とにより構
成されている。
【0022】前記冷凍装置13は、前記機械室6内に配
設された圧縮機15および凝縮器16と、前記保冷室5
の上部に配設された蓄冷器14を構成するとともに、前
記凝縮器16からの液冷媒が供給される冷却管17(図
3ないし図5参照)とからなっている。符号18は凝縮
器16を冷却する冷却ファン、19はドレンパンであ
る。前記圧縮機15、凝縮器16および冷却管17は、
図示しない冷媒配管により順次接続されており、圧縮機
15で圧縮された冷媒を凝縮器16で凝縮液化し、膨張
弁(図示省略)により減圧した後、冷却管17で蒸発さ
せ、このときの蒸発潜熱により前記蓄冷器14内に収納
された蓄冷剤を冷却することにより蓄冷することとなっ
ている。なお、この冷凍装置13の運転は、配送ターミ
ナルにおける保管倉庫においてのみ行われ、輸送時にお
いては冷凍装置13の運転を行わず、蓄冷器14に蓄冷
された冷熱により保冷庫内に収納された荷物の保冷を行
うこととなっている。
【0023】前記保冷庫本体1における保冷室5の外壁
には、上下方向に3段に分けて両側面から背面にかけて
連続する補強用突部20,20,20が形成されてい
る。
【0024】また、前記扉2にも、前記保冷庫本体1側
の補強用突部20,20,20とそれぞれ連続する補強
用突部21,21,21が形成されている。
【0025】さらに、前記保冷庫本体1側の補強用突部
20,20,20のうちの中段に位置する補強用突部2
0には、前記開口部4の口縁部となる部位の角部および
保冷庫本体1の背面両側となる部位の角部には、保冷庫
を移動させる際に把持される把手22がそれぞれ設けら
れている。
【0026】また、本実施の形態においては、前記保冷
庫本体1の外壁および扉2には、上段側の補強用突部2
0,21および下段側の補強用突出20,21の下側に
隣接するようにして該補強用突部20,21より外方に
突出する緩衝ゴム23,24が取り付けられている。
【0027】前記蓄冷器14は、図3ないし図5に示す
ように、多数平行に並び(即ち、上下方向に4本が1列
に並ぶ冷却管列D,D・・が前後方向に多数列並び)、
蒸発器として作用すべく冷媒が流通される冷却管17,
17・・を有しており、該各冷却管列Dを構成する4本
の冷却管17,17・・における上段2本および下段2
本の一方の端部はヘアピン部17a,17bとされてい
る。一方、各冷却管列Dを構成する4本の冷却管17,
17・・における中段に位置する2本の他方の端部は、
U字状の接続管17cで接続され且つ隣合う冷却管列
D,Dの最上段に位置する冷却管17と最下段に位置す
る冷却管17との他方の端部は、前記接続管17bの外
側において湾曲するU字状の接続管17dで接続されて
いる。符号17eおよび17fは、冷媒入口管および冷
媒出口管(図示省略)が接続される冷媒入口および冷媒
出口である。
【0028】前記冷却管17,17・・におけるヘアピ
ン部17a,17b側の端部、中間部、前記冷却管1
7,17・・における冷媒出入口部17e,17f(換
言すれば、接続管17c,17dおよび冷媒入口管、冷
媒出口管が接続される端部)側は、管板25,25,2
5により支持されている。
【0029】この蓄冷器14は、図3および図4に示す
ように、前記冷却管列D,D,・・間に配設されたスペ
ーサ26,26・・と、該各スペーサ26と各冷却管列
Dとの間にそれぞれ挟持された袋入りの蓄冷剤(融解点
の低い第1の蓄冷剤である冷凍用蓄冷剤27Aおよび該
冷凍用蓄冷剤27Aより融解点の高い第2の蓄冷剤であ
る冷蔵用蓄冷剤27B)とを備えている。前記各スペー
サ26は、上端から下端に向かって末広がりとなる略断
面ハット形状とされており、その側面には、開口部2
8,28・・が形成されている。また、スペーサ26の
下端両側には、挿入される蓄冷剤27A,27Bの下端
を支持する断面L字状の蓄冷剤受け部29,29が一体
に突設されている。このように構成すると、蓄冷剤27
A,27Bが冷却管17,17・・に密着することとな
り、蓄冷時において冷却管17により蓄冷剤27A,2
7Bが効率良く冷却されることとなる。しかも、蓄冷剤
27A,27Bは、ほとんど露出状態で冷却管17とス
ペーサ26とに保持されることとなっているため、保冷
時において保冷室5内の空気と良好に接触することとな
り、保冷性能も向上することとなる。
【0030】前記管板25には、図4に示すよう、前記
冷却管17,17・・を挿通させる開口30,30・・
が形成されており、該開口30,30・・の縦方向口縁
および管板25Aの縦方向両側端には、切り起こし片3
1,31・・が一体に突設されている。該各切り起こし
片31には、前記冷却管17,17・・を支持する合成
樹脂製の冷却管支持具32,32・・が設けられてい
る。該各冷却管支持具32は、前記切り起こし片31に
取り付けられる取付部32aと、前記冷却管17を挟持
する挟持部32bからなる合成樹脂の一体成形品からな
っており、冷却管支持具32における挟持部32bに冷
却管17を挟持することにより、冷却管17が管板25
に対して固定状態で支持されることとなっている。従っ
て、振動により冷却管17が損傷したり、外れたりとい
うことがなくなる。なお、前記開口30,30・・の形
成により、管板25Aの重量は大幅に軽減されている。
【0031】前記蓄冷器14には、前述したように融解
点の低い(融解点=−25℃)冷凍用蓄冷剤27A,2
7A・・と融解点の高い(融解点=−5℃)冷蔵用蓄冷
剤27B,27B・・とが混在して配置されることとな
っているが、図5に示すように、蓄冷器14における保
冷庫本体1の両壁面1a,1aに対向する最外側には、
前記冷凍用蓄冷剤27A,27A・・が配置されてい
る。
【0032】また、この蓄冷器14においては、冷蔵用
蓄冷剤27Bの個数M1と冷凍用蓄冷剤27Aの個数M2
との比M1/M2は1/3〜1/2の範囲とするのが望ま
しい。なお、M1/M2が1/3より小さくなると、冷蔵
用蓄冷剤27Bが不足して冷蔵モードでの保冷が確保で
きなくなるし、M1/M2が1/2より大きくなると、冷
凍用蓄冷剤27Aが不足して冷凍モードでの保冷が確保
できなくなる。
【0033】ところで、冷凍用蓄冷剤27Aと冷蔵用蓄
冷剤27Bとを混在させた場合、これらを識別できるよ
うに、数の少ない冷蔵用蓄冷剤27Bに識別マーク33
を付すと便利である。該識別マーク33は、図6に示す
ように、冷蔵用蓄冷剤27Bの袋34の表面に油性ペン
等により記入された赤色帯状マーキングとされる。符号
35はゲル状蓄冷剤である。このようにすると、蓄冷器
14の組立時において冷凍用蓄冷剤27Aと冷蔵用蓄冷
剤27Bとの配置が正しく行われているか否かを外部か
らの視認により確認できるし、また、サービス時におい
ても冷凍用蓄冷剤27A、冷蔵用蓄冷剤27Bのいずれ
を交換したかが視認により確認できる。
【0034】前記蓄冷器14の周囲には、図7に示すよ
うに、前記保冷庫本体1の他の部分より断熱性の高い防
熱手段として作用する厚肉壁面1aが設けられている。
該厚肉壁面1aは、外板1Bを外側に突出させることに
より断熱材1Cの厚さを大きくして形成されている。こ
のようにすると、外部からの侵入熱の蓄冷器14への到
達が防熱手段(即ち、厚肉壁面1a)により妨げられる
こととなり、蓄冷器14の凍結蓄冷をより一層速やかに
行うことができる。しかも、保冷庫本体1の外壁形状を
変更するだけでよい。
【0035】前記蓋カバー7の前面には、図8に示すコ
ントロールパネル36が設けられている。該コントロー
ルパネル36には、冷凍モードを選択する冷凍スイッチ
37と、冷蔵モードを選択する冷蔵スイッチ38と、冷
凍モードを表示する冷凍表示灯39と、冷蔵モードを表
示する冷蔵表示灯40と、凍結運転中であることを表示
する凍結運転表示灯41と、凍結完了したことを表示す
る凍結完了表示灯42と、庫内温度を表示する温度表示
部43とを備えている。なお、前記各種表示灯39〜4
2は赤色LEDからなっている。
【0036】図9に示すように、前記冷凍スイッチ3
7、冷蔵スイッチ38、蓄冷剤27A,27Bの温度を
検出する温度センサー44および保冷庫本体1の庫内温
度を検出する庫内温度センサー45からの信号は、コン
トローラ46に入力され、該コントローラ46において
各種演算処理され、その結果が制御信号としてコントロ
ーラ46から圧縮機15、室外ファン18および各種表
示灯39〜42に出力されることとなっている。
【0037】上記構成の保冷庫における蓄冷剤の凍結運
転制御について、図10に示すフローチャートを参照し
て説明する。
【0038】ステップS1において、交流電源の投入
(即ち、電源コンセントが差し込まれたこと)が確認さ
れると、ステップS2において圧縮機15および室外フ
ァン18が駆動開始され(即ち、冷凍装置13による蓄
冷運転が開始され)、ステップS3において温度センサ
ー44および庫内温度センサー45からの温度情報(即
ち、蓄冷剤温度Taおよび庫内温度Tb)がコントロー
ラ46に入力される。
【0039】ステップS4において冷凍モードが選択さ
れたと(換言すれば、冷凍スイッチ37がON操作され
たと)判定された場合には、ステップS5において蓄冷
剤温度Taが凍結運転下限温度である−35℃と比較さ
れ、ここでTa≧−35℃と判定された場合には、ステ
ップS1に戻り、蓄冷運転が継続される。
【0040】一方。ステップS4において冷蔵モードが
選択されたと(換言すれば、冷蔵スイッチ38がON操
作されたと)判定された場合には、ステップS6におい
て庫内温度Tbが庫内下限温度である1℃と比較され、
ここでTb≧1℃と判定された場合には、ステップS1
に戻り、蓄冷運転が継続される。
【0041】ステップS5およびステップS6において
肯定判定された(即ち、Ta<−35℃、Tb<1℃と
判定された)場合には、ステップS7において交流電源
の投入が継続されているか否かの判定がなされ、ここで
否定判定された場合には、ステップS1に戻り、交流電
源の投入を待つが、肯定判定された場合には、ステップ
S8において圧縮機15および室外ファン18の駆動が
停止され(即ち、冷凍装置13による蓄冷運転が停止さ
れ)、ステップS9において温度センサー44および庫
内温度センサー45からの温度情報(即ち、蓄冷剤温度
Taおよび庫内温度Tb)がコントローラ46に入力さ
れる。
【0042】ステップS10において冷凍モードが選択
されていると(換言すれば、冷凍スイッチ37がON操
作されていると)判定された場合には、ステップS11
において蓄冷剤温度Taが凍結運転上限温度である−2
9℃と比較され、ここでTa≦−29℃と判定された場
合には、ステップS7に戻り、蓄冷運転停止が継続され
る。
【0043】一方、ステップS10において冷蔵モード
が選択されていると(換言すれば、冷蔵スイッチ38が
ON操作されていると)判定された場合には、ステップ
S12において庫内温度Tbが庫内上限温度である2℃
と比較され、ここでTb≦2℃と判定された場合には、
ステップS7に戻り、蓄冷運転停止が継続される。
【0044】ステップS11およびステップS12にお
いて肯定判定された(即ち、Ta>−29℃、Tb>2
℃と判定された)場合には、ステップS2に戻り、蓄冷
運転が再開される。
【0045】上記したように、冷凍モードが選択された
場合には、蓄冷剤温度Taが−35℃〜−29℃の範囲
で蓄冷運転が行われ、冷蔵モードが選択された場合に
は、庫内温度Tbが1℃〜2℃の範囲で蓄冷運転が行わ
れる。つまり、冷蔵用蓄冷剤27Bを凍結させる際に
は、庫内温度Tbを所定温度(例えば、1℃〜2℃)に
保持しながら蓄冷運転を行うことができるのである。従
って、蓄冷運転中に庫内温度Tbが冷蔵保冷に適さない
温度(即ち、保冷品が凍結する温度)にまで下がること
がなくなる。
【0046】ところで、上記したような蓄冷運転制御に
よると、冷蔵用蓄冷剤27Bの凍結を行う蓄冷運転にお
いて、冷凍装置13の運転が断続的に停止されることと
なる。すると、蓄冷器14は、保冷庫本体1の外部から
の侵入熱の影響を受けることとなるが、本実施の形態に
おけるように、蓄冷器14における保冷庫本体1の両壁
面1a,1aに対向する最外側に前記冷凍用蓄冷剤27
A,27A・・を配置すると、冷蔵用蓄冷剤27Bの外
側に配置された冷凍用蓄冷剤27Aが外部からの侵入熱
の冷蔵用蓄冷剤27Bへの到達を妨げることとなり、凍
結完了に至るまでの時間が短くなる。従って、客先オペ
レーションサイクルの短縮と省エネとを期することがで
きる。しかも、本実施の形態においては、蓄冷器14の
周囲に、保冷庫本体1の他の部分より断熱性の高い防熱
手段として作用する厚肉壁面1aを設けて、外部からの
侵入熱の蓄冷器14への到達を防熱手段(即ち、厚肉壁
面1a)により妨げるようにしているので、保冷庫本体
1の外壁形状を変更するだけで、蓄冷器14の凍結蓄冷
をより一層速やかに行うことができる。
【0047】上記実施の形態においては、冷凍用蓄冷剤
27Aを蓄冷器14の最外側に配置するとともに、保冷
庫本体1において蓄冷器14の周囲に対応する部分に防
熱手段として作用する厚肉壁面1aを形成するようにし
ているが、防熱手段のみを設ける場合もある。
【0048】また、上記実施の形態においては、冷凍用
蓄冷剤27Aと冷蔵用蓄冷剤27Bとを混在させている
が、冷蔵用蓄冷剤27Bのみにより蓄冷器14を構成す
るようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、断熱構造の保
冷庫本体1内を保冷する蓄冷器14と、該蓄冷器14を
冷却蓄冷する冷凍装置13とを備えた保冷庫において、
前記蓄冷器14の周囲には、前記保冷庫本体1の他の部
分より断熱性の高い防熱手段を設けて、蓄冷器14の蓄
冷運転時において外部からの侵入熱の蓄冷器14への到
達を防熱手段により妨げるようにしたので、蓄冷完了に
至るまでの時間が短くなり、客先オペレーションサイク
ルの短縮と省エネとを期することができるという効果が
ある。
【0050】請求項2の発明によれば、断熱構造の保冷
庫本体1内を保冷する蓄冷器14と、該蓄冷器14を冷
却蓄冷する冷凍装置13とを備えた保冷庫において、前
記蓄冷器14には、第1の蓄冷剤27A,27A・・
と、該第1の蓄冷剤27Aより融解点の高い第2の蓄冷
剤27B,27B・・とを混在させるとともに、前記蓄
冷器14における前記保冷庫本体1の壁面1aに対向す
る最外側には、前記第1の蓄冷剤27Aを配置して、第
2の蓄冷剤27Bを凍結蓄冷させる蓄冷運転時に、第2
の蓄冷剤27Bの最外側に設けられた第1の蓄冷剤27
Aにより外部からの侵入熱の第2の蓄冷剤27Bへの到
達を妨げるようにしたので、凍結完了に至るまでの時間
が短くなり、客先オペレーションサイクルの短縮と省エ
ネとを期することができるという効果がある。
【0051】請求項3の発明によれば、断熱構造の保冷
庫本体1内を保冷する蓄冷器14と、該蓄冷器14を冷
却蓄冷する冷凍装置13とを備えた保冷庫において、前
記蓄冷器14には、融解点の低い冷凍用蓄冷剤27A,
27A・・と、融解点の高い冷蔵用蓄冷剤27B,27
B・・とを混在させるとともに、前記蓄冷器14におけ
る前記保冷庫本体1の壁面1aに対向する最外側には、
前記冷凍用蓄冷剤27Aを配置して、冷蔵用蓄冷剤27
Bを凍結蓄冷させる蓄冷運転時に、冷蔵用蓄冷剤27B
の最外側に設けられた冷凍用蓄冷剤27Aにより外部か
らの侵入熱の冷蔵用蓄冷剤27Bへの到達を妨げるよう
にしたので、凍結完了に至るまでの時間が短くなり、客
先オペレーションサイクルの短縮と省エネとを期するこ
とができるという効果がある。
【0052】請求項4の発明におけるように、請求項2
および3のいずれか一項記載の保冷庫において、前記蓄
冷器14の周囲には、前記保冷庫本体1の他の部分より
断熱性の高い防熱手段を設けた場合、外部からの侵入熱
の蓄冷器14への到達が防熱手段により妨げられること
となり、蓄冷器14の凍結蓄冷をより一層速やかに行う
ことができる。
【0053】請求項5の発明におけるように、請求項1
および4のいずれか一項記載の保冷庫において、前記防
熱手段を、前記保冷庫本体1における前記蓄冷器14の
周囲と対向する位置に形成された他の部分より厚さの厚
い厚肉壁面1aにより構成した場合、保冷庫本体1の外
壁形状を変更するだけで、外部から蓄冷器14へ侵入熱
が到達するのを抑制できる。
【0054】請求項6の発明におけるように、請求項
1、2、3、4および5のいずれか一項記載の保冷庫に
おいて、前記蓄冷剤27Bを凍結させる際には、前記保
冷庫本体1内の庫内温度を所定温度に保持しながら前記
冷凍装置13による蓄冷運転を行うようにした場合、庫
内温度の低下を防止しながら、蓄冷剤27Bの凍結を速
やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫の側面図
である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫の正面図
である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫における
蓄冷器の側面図である。
【図4】図3のIV−IV拡大断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫に用いら
れている蓄冷器のスペーサを省略した部分下面図であ
る。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫に用いら
れている蓄冷器における冷蔵用蓄冷剤の拡大斜視図であ
る。
【図7】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫の要部断
面図である。
【図8】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫における
コントロールパネルの拡大正面図である。
【図9】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫における
制御系のブロック図である。
【図10】本願発明の実施の形態にかかる保冷庫におけ
る凍結運転制御の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1は保冷庫本体、1Aは内板、1Bは外板、1Cは断熱
材、1aは厚肉壁面、2は扉、13は冷凍装置、14は
蓄冷器、27Aは第1の蓄冷剤(冷凍用蓄冷剤)、27
Bは第2の蓄冷剤(冷蔵用蓄冷剤)、44は温度センサ
ー、45は庫内温度センサー、46はコントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 崇 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L045 AA02 AA04 BA02 BA10 CA02 DA02 EA02 GA01 HA01 KA16 LA05 LA09 MA01 MA02 PA03 PA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱構造の保冷庫本体(1)内を保冷す
    る蓄冷器(14)と、該蓄冷器(14)を冷却蓄冷する
    冷凍装置(13)とを備えた保冷庫であって、前記蓄冷
    器(14)の周囲には、前記保冷庫本体(1)の他の部
    分より断熱性の高い防熱手段を設けたことを特徴とする
    保冷庫。
  2. 【請求項2】 断熱構造の保冷庫本体(1)内を保冷す
    る蓄冷器(14)と、該蓄冷器(14)を冷却蓄冷する
    冷凍装置(13)とを備えた保冷庫であって、前記蓄冷
    器(14)には、第1の蓄冷剤(27A),(27A)
    ・・と、該第1の蓄冷剤(27A)より融解点の高い第
    2の蓄冷剤(27B),(27B)・・とを混在させる
    とともに、前記蓄冷器(14)における前記保冷庫本体
    (1)の壁面(1a)に対向する最外側には、前記第1
    の蓄冷剤(27A)を配置したことを特徴とする保冷
    庫。
  3. 【請求項3】 断熱構造の保冷庫本体(1)内を保冷す
    る蓄冷器(14)と、該蓄冷器(14)を冷却蓄冷する
    冷凍装置(13)とを備えた保冷庫であって、前記蓄冷
    器(14)には、融解点の低い冷凍用蓄冷剤(27
    A),(27A)・・と、融解点の高い冷蔵用蓄冷剤
    (27B),(27B)・・とを混在させるとともに、
    前記蓄冷器(14)における前記保冷庫本体(1)の壁
    面(1a)に対向する最外側には、前記冷凍用蓄冷剤
    (27A)を配置したことを特徴とする保冷庫。
  4. 【請求項4】 前記蓄冷器(14)の周囲には、前記保
    冷庫本体(1)の他の部分より断熱性の高い防熱手段を
    設けたことを特徴とする前記請求項2および3のいずれ
    か一項記載の保冷庫。
  5. 【請求項5】 前記防熱手段を、前記保冷庫本体(1)
    における前記蓄冷器(14)の周囲と対向する位置に形
    成された他の部分より厚さの厚い厚肉壁面(1a)によ
    り構成したことを特徴とする前記請求項1および4のい
    ずれか一項記載の保冷庫。
  6. 【請求項6】 前記蓄冷剤(27B)を凍結させる際に
    は、前記保冷庫本体(1)内の庫内温度を所定温度に保
    持しながら前記冷凍装置(13)による蓄冷運転を行う
    ようにしたことを特徴とする前記請求項1、2、3、4
    および5のいずれか一項記載の保冷庫。
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