JP2001151143A - 車両のパワープラントフレーム構造 - Google Patents
車両のパワープラントフレーム構造Info
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Abstract
トの車両前後方向の中間部に、前後方向の荷重入力によ
って該パワープラントフレームまたはプロペラシャフト
の中間部を車幅方向にコントロールする挙動制御部を設
けることで、パワープラントフレーム本来の性能および
剛性を確保しつつ、衝突安全性能の向上を図ることがで
きる車両のパワープラントフレーム構造の提供を目的と
する。 【解決手段】離間して配設されたパワーユニット3と減
速装置4との間を接続し、車両前後方向に延びるパワー
プラントフレーム14,15と、上記パワープラント3
と減速装置4とをつなぐプロペラシャフト6,7とを備
えた車両のパワープラントフレーム構造であって、上記
パワープラントフレーム14,15またはプロペラシャ
フト6,7の車両前後方向の中間部に、前後方向の荷重
入力によって該パワープラントフレーム14,15また
はプロペラシャフト6,7の中間部を車幅方向にコント
ロールする挙動制御部31を設けたことを特徴とする。
Description
配設されたパワーユニット(エンジンと変速機)と減速装
置との間を接続して、車両前後方向に延びるパワープラ
ントフレームを備えたような車両のパワープラントフレ
ーム構造に関する。
ントフレーム構造としては、例えば特開平11−139
169号公報に記載の構造がある。すなわち、エンジン
と変速機とからなるパワーユニットを前部に設け、リヤ
デファレンシャルケースを後部に設け、これら前後に離
間して配設されたパワーユニットとリヤデファレンシャ
ルケースとの間を、断面コ字状のパワープラントフレー
ムで接続した構造である。
ムでドライブトレイン全体を一体ユニット化の構造体と
して構成でき、これによりワインドアップ振動を防止す
ることができ、またアクセル操作に対するタイヤの駆動
力の応答性を向上させることができる利点がある反面、
次のような問題点があった。
エンジンよりも低位置において車両前後方向に延びてい
るので、車両の衝突時にパワーユニットを介してパワー
プラントフレームに入力される荷重により、このパワー
プラントフレームの前後方向中間部またはパワーユニッ
トとリヤデファレンシャルケース内の減速機構とをつな
ぐプロペラシャフトの前後方向中間部が下方に側面視V
字状に曲がった場合には、パワープラントフレームまた
はプロペラシャフトと路面とが干渉して、パワーユニッ
トを突っ張るので、クラッシュスペースがなくなり、衝
突荷重の吸収が困難となる問題点があり、特に、スポー
ツカーのような車高が低い車両にあっては、このような
問題点が権著となる。
ラントフレームまたはプロペラシャフトの車両前後方向
の中間部に、前後方向の荷重入力によって該パワープラ
ントフレームまたはプロペラシャフトの中間部を車幅方
向にコントロールする挙動制御部を設けることで、パワ
ープラントフレーム本来の性能および剛性を確保しつ
つ、衝突安全性能の向上を図ることができる車両のパワ
ープラントフレーム構造の提供を目的とする。
を前後方向に複数の分割し、分割されたパワープラント
フレームを平面視で車幅方向にオフセットさせて接続す
ることで、挙動制御部による挙動制御が確実となり、し
かもパワーユニットのエンジン排気系のレイアウトの自
由度と分割によるサービス性の向上との両立を図ること
ができる車両のパワープラントフレーム構造の提供を目
的とする。
ープラントフレームを、パワーユニットと減速装置とを
つないだプロペラシャフトの中間を支持するセンタベア
リングを介して接続することで、センタベアリングを有
効利用して分割されたパワープラントフレームを接続す
ることができる車両のパワープラントフレーム構造の提
供を目的とする。
ムの中間部を、前後方向の荷重入力によって車幅方向に
コントロールするように、該パワープラントフレームと
車体の一部とを接続するリンク部材を設けることで、衝
突荷重入力時にリンク部材を介してパワープラントフレ
ームの中間部を車幅方向に変位させることができる車両
のパワープラントフレーム構造の提供を目的とする。
間部を、前後方向の荷重入力によって車幅方向にコント
ロールするコントロール部材を設けることで、衝突荷重
入力時にコントロール部材を介してプロペラシャフトの
中間部を車幅方向に変位させることができる車両のパワ
ープラントフレーム構造の提供を目的とする。
ンタベアリングを介して複数に分割し、センタベアリン
グと車体とをつなぎ、かつ前後方向の荷重入力時にプロ
ペラシャフトを車幅方向に移動させるコントロールリン
クを設けることで、衝突荷重入力時にコントロールリン
クおよびセンタベアリングを介してプロペラシャフトの
中間部を車幅方向に変位させることができる車両のパワ
ープラントフレーム構造の提供を目的とする。
ムでプロペラシャフトの少なくとも三方(上方、左側
方、右側方参照)を囲むように構成することで、パワー
プラントフレームの剛性向上を図ることができる車両の
パワープラントフレーム構造の提供を目的とする。
ワープラントフレーム構造は、離間して配設されたパワ
ーユニットと減速装置との間を接続し、車両前後方向に
延びるパワープラントフレームと、上記パワープラント
と減速装置とをつなぐプロペラシャフトとを備えた車両
のパワープラントフレーム構造であって、上記パワープ
ラントフレームまたはプロペラシャフトの車両前後方向
の中間部に、前後方向の荷重入力によって該パワープラ
ントフレームまたはプロペラシャフトの中間部を車幅方
向にコントロールする挙動制御部を設けたものである。
ワープラントフレームを前後方向に複数に分割し、分割
されたパワープラントフレームを平面視で車幅方向にオ
フセットさせて接続したものである。
分割されたパワープラントフレームが、パワーユニット
と減速装置とをつないだプロペラシャフトの中間を支持
するセンタベアリングを介して接続されたものである。
ワープラントフレームの中間部を前後方向の荷重入力に
よって車幅方向にコントロールするように、該パワープ
ラントフレームと車体の一部とを接続するリンク部材を
設けたものである。
ワーユニットと減速装置とをつなぐプロペラシャフトの
中間部を前後方向の荷重入力によって車幅方向にコント
ロールするコントロール部材を設けたものである。
ロペラシャフトをセンタベアリングを介して複数に分割
し、上記センタベアリングと車体とをつなぎ、かつ前後
方向の荷重入力時に上記プロペラシャフトを車幅方向に
移動させるコントロールリンクを設けたものである。
ワープラントフレームはプロペラシャフトの少なくとも
三方を囲む形状と成したものである。
たはプロペラシャフトの車両前後方向の中間部に上述の
挙動制御部を設けたので、車両の衝突時に前後方向の荷
重が入力されると、この挙動制御部にてパワープラント
フレームまたはプロペラシャフトの中間部を車幅方向に
コントロールする。このため、パワープラントフレーム
本来の性能および剛性を確保しつつ、衝突安全性能の向
上を図ることができる。
ラントフレームを前後方向に複数に分割し、分割された
パワープラントフレームを平面視で車幅方向にオフセッ
トさせて接続したので、このオフセット構造により衝突
荷重の入力時において挙動制御部の挙動制御が確実とな
り、しかもパワーユニットにおけるエンジン排気系のレ
イアウトを左側排気、右側排気の何れにも設定でき、レ
イアウトの自由度が向上し、または分割構造により運搬
その他のサービス性向上を図ることができる。
割されたパワープラントフレームがプロペラシャフトの
中間を支持するセンタベアリングを介して接続されてい
るので、既存のセンタベアリングを有効利用して重量増
大を招くことなく、分割されたパワープラントフレーム
を接続することができる。
ラントフレームの中間部を、前後方向の荷重入力によっ
て車幅方向にコントロールするように、パワープラント
と車体の一部とを接続するリンク部材を設けたので、衝
突荷重入力時には上述のリンク部材を介してパワープラ
ントフレームの中間部を車幅方向に変位させることかが
できる。
シャフトの中間部を前後方向の荷重入力によって車幅方
向にコントロールするコントロール部材を設けたので、
衝突荷重入力時にはコントロール部材を介してプロペラ
シャフトの中間部を車幅方向に変位させることができ
る。
シャフトをセンタベアリングを介して複数に分割し、セ
ンタベアリングと車体とをつなぎ、かつ前後方向の荷重
入力時にはプロペラシャフトを車幅方向に移動させるコ
ントロールリンクを設けたので、衝突荷重入力時にはコ
ントロールリンクおよびセンタベアリングを介して上述
のプロペラシャフトの中間部を車幅方向に変位させるこ
とができる。
ワープラントフレームはプロペラシャフトの少なくとも
三方を囲む形状と成したので、パワープラントフレーム
の剛性向上を図ることができる。
述する。図面は車両のパワープラントフレーム構造を示
し、図1、図2において、車両前部にエンジン1と変速
機2とを備えたパワーユニット3を配設し、車両後部に
減速装置としてのリヤデファレンシャル装置4を配設
し、変速機2と出力軸5とリヤデファレンシャル装置4
のドライブピニオン等の入力軸との間を、前後のプロペ
ラシャフト6,7で連結し、前後に2分割されたプロペ
ラシャフト6,7間を、センタベアリング8(中間軸受)
で支持している。
イブ、前部機関後輪駆動)方式の駆動系を構成し、エン
ジン1の回転力を、変速機2、プロペラシャフト6,
7、リヤデファレンシャル装置4に伝達して、アクスル
シャフト9,9を介して後輪10,10を駆動すべく構
成している。なお、図中、11は前輪、12,13はユ
ニバーサルジョイントである。
ット3とリヤデファレンシャル装置4との間を接続し
て、車両前後方向に延びるパワープラントフレームを設
けるが、この実施例では、パワープラントフレームを前
後方向に2分割し、前部パワープラントフレーム14と
後部パワープラントフレーム15とを設け、図2に示す
ように分割された2つのパワープラントフレーム14,
15を平面視で車幅方向にオフセットさせて接続してい
る。
5は水平方向に開口を有する断面略コ字状の部材から構
成され、曲げ剛性は大きいが、ねじれに対して柔軟性を
有するという特性を備えている。また、これらの各パワ
ープラントフレーム14,15の断面コ字状の垂直部に
は、複数のくり貫き孔16…が形成され、これら各パワ
ープラントフレーム14,15の軽量化を図っている。
プラントフレーム14は変速機2におけるミッションケ
ースの取付部17とセンタベアリング8一側部に横方向
から嵌合された後に、ミッションケース側において2組
のボルト18,18、ナット19,19を用いて締結さ
れ、センタベアリング8側においても2組のボルト2
0,20、ナット21,21を用いて締結されている。
ベアリング8側にはボルト18,20を挿通させる非長
孔形状のボルト貫通孔22が形成され、前部パワープラ
ントフレーム14の前後両部における上下の水平取付部
には長孔23…が形成されている。これら長孔23…は
組付け性向上を図ると共に、衝突荷重の入力時に各要素
2,8,14の前後移動を許容するものであるが、パワ
ープラントフレーム14本来の性能を低下させないよう
にボルト18,20、ナット19,21にて強固に締結
する。
プラントフレーム15はセンタベアリング8の他側部と
リヤデファレンシャル装置4におけるデフケースの取付
部24に横方向から嵌合さた後に、センタベアリング8
側において2組のボルト25,25、ナット26,26
を用いて締結され、デフケース側においても2組のボル
ト27,27、ナット28,28を用いて締結される。
ケース側にはボルト25,27を挿通させる非長孔形状
のボルト貫通孔29か形成され、後部パワープラントフ
レーム15の前後両部における上下の水平取付部には長
孔30…が形成されている。これら長孔30…は組付け
性向上を図ると共に、衝突荷重の入力時に各要素8,1
5,4の前後移動を許容するものであるが、パワープラ
ントフレーム15本来の性能を低下させないようにボル
ト25,27、ナット26,28にて強固に締結する。
向に2分割し、2分割された前部パワープラントフレー
ム14と後部パワープラントフレーム15とを図2に示
す如く平面視で車幅方向にオフセットさせて接続し、変
速機2の出力軸5とリヤデファレンシャル装置4の入力
軸とをつないだ前後のプロペラシャフト6,7の中間を
支持するセンタベアリング8を介して前部パワープラン
トフレーム14と後部パワープラントフレーム15とを
接続し、しかも上述のオフセット構造より、前後のパワ
ープラントフレーム14,15の車両方向の中間部に、
前後方向の荷重入力によって該パワープラントフレーム
14,15の中間部を車幅方向にコントロールする挙動
制御部31を設けたものである。
フレーム構造の作用について説明する。図2に示す衝突
前の状態から車両が衝突、たとえば正面衝突すると、ボ
ルト18,20,25,27と長孔23,30との位置
関係が図2の状態から図4に示す状態に変化して、鋼管
製のプロペラシャフト6,7を軸圧縮しながら衝突荷重
を吸収すると共に、パワーユニット3および前部パワー
プラントフレーム14に対して図6に矢印aで示す前後
方向の荷重が入力され、この時、挙動制御部31のオフ
セット構造により前後のパワープラントフレーム14,
15中間部はプロペラシャフト6,7をともなって同図
に矢印bで示す如く車幅方向つまり横方向に変位する。
4,15またはプロペラシャフト6,7が下方に曲がる
ことを確実に防止でき、通常時(非衝突時)のパワープラ
ントフレーム本来の性能および剛性を確保しつつ、衝突
安全性能の向上を図ることができる。このことは車両の
正面衝突時のみならず後突時についても同様である。
項1,2,3に相当する実施例)によれば、パワープラ
ントフレーム14,15の車両前後方向の中間部に上述
の挙動制御部31を設けたので、車両の衝突時に前後方
向の荷重が入力されると、この挙動制御部31にてパワ
ープラントフレーム14,15の中間部を車幅方向(つ
まり横方向)にコントロールする。このため、パワープ
ラントフレーム本来の性能および剛性を確保しつつ、衝
突安全性能の向上を図ることができる。
に複数に分割(この実施例では前後に2分割)し、分割さ
れたパワープラントフレーム14,15を平面視で車幅
方向にオフセットさせて接続したので、このオフセット
構造により衝突荷重の入力時において挙動制御部31の
挙動制御がより一層確実となり、しかもパワーユニット
3におけるエンジン排気系のレイアウトを左側排気(図
2、図6参照)、右側排気(図7、図8参照)の何れにも
設定でき、レイアウトの自由度が向上し、または分割構
造により運搬その他のサービス性向上を図ることができ
る。
レイアウトを図2、図6の構成に対して左右逆に配置し
た実施例を示し、このように構成しても図1〜図6で示
した実施例と同様の作用効果を奏するので、図7、図8
において図2、図6と同一の部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略する。
フレーム14,15がプロペラシャフト6,7の中間を
支持するセンタベアリング8を介して接続されているの
で、既存のセンタベアリング8を有効利用して重量増大
を招くことなく、分割されたパワープラントフレーム1
4,15を接続することができる。
ーム構造の他の実施例を示す。但し、図9〜図12にお
いて前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳し
い説明を省略している。
パワープラントフレームを前後方向に分割したが、図9
〜図12に示すこの実施例では非分割構造かつ車両前後
方向に延びるパワープラントフレーム32でパワーユニ
ット3における変速機2と減速装置としてのリヤデファ
レンシャル装置4との間を接続している。
トフレーム32の前後方向の中間部に、その下側の水平
部から車幅方向内方に一体に延出されたセンタベアリン
グ取付座33を設ける一方、前後のプロペラシャフト
6,7をつなぐセンタベアリング8の下部には前後一対
の取付けフランジ34,34を一体形成し、ボルト3
5、ナット36を用いてセンタベアリング8の取付けフ
ランジ34,34を上述の取付座33に締結固定してい
る。
ンタベアリング8および断面コ字状のパワープラントフ
レーム32は図10に示す如くトンネル部37に配設さ
れるもので、このセンタベアリング8とトンネル部37
の強度部材として車幅方向に延びるクロスメンバ39
(例えばNO.3クロスメンバ)との間には、前後のプロペラ
シャフト6,7の中間部およびパワープラントフレーム
32の中間部を、前後方向の荷重入力によって車幅方向
(横方向)に移動させるコントロールリンク40を設けて
いる。
ベアリング8の側部(パワープラントフレーム配設側と
は反対側の側部)に一体または一体的に設けた断面コ字
状ブラケット41と、車体としてのクロスメンバ39の
下面に一体的に設けた断面コ字状のブラケット52との
間に、リンク両端の枢支部43,44をピン結合したも
のである。
フレーム構造の作用について説明する。図9に示す衝突
前の状態から車両が衝突、たとえば正面衝突すると、パ
ワーユニット3を介してパワープラントフレーム32に
は図12に矢印cで示す前後方向の荷重が入力され、こ
の時、挙動制御部を構成するコントロールリンク40の
図12の時計方向の回動奇跡により、センタベアリング
8を会してプロペラシャフト6,7の中間部およびパワ
ープラントフレーム32の中間部は、同図に矢印dで示
す如く車幅方向つまり横方向に引っ張られ、前後のプロ
ペラシャフト6,7とパワープラントフレーム32の中
間部は左右折れし、これによりパワーユニット3の前後
変位を吸収するので、クラッシュスペースが確保され
て、衝突安全性能の向上を図ることができる。このこと
は車両の正面衝突時のみならず後突時についても同様で
ある。なお長孔23,30により衝突荷重を吸収し、ク
ラッシュスペースを確保する点については先の実施例と
同様である。
(請求項4,5,6に相当する実施例)によると、パワー
プラントフレーム32の中間部を、前後方向の荷重入力
によって車幅方向にコントロールするように、パワープ
ラントフレーム32と車体(クロスメンバ39参照)の一
部とを接続するリンク部材(コントロールリンク40参
照)を設けたので、衝突荷重入力時には上述のリンク部
材(コントロールリンク40参照)を介してパワープラン
トフレーム32の中間部を車幅方向に変位させることか
ができる。
前後方向の荷重入力によって車幅方向にコントロールす
るコントロール部材(コントロールリンク40参照)を設
けたので、衝突荷重入力時にはコントロール部材(コン
トロールリンク40参照)を介してプロペラシャフト
6,7の中間部を車幅方向に変位させることができる。
ング8を介して複数に分割し(前後のプロペラシャフト
6,7参照)、センタベアリング8と車体(クロスメンバ
39参照)とをつなぎ、かつ前後方向の荷重入力時には
プロペラシャフト6,7の中間部を車幅方向に移動させ
るコントロールリンク40を設けたので、衝突荷重入力
時にはコントロールリンク40およびセンタベアリング
8を介して上述のプロペラシャフト6,7の中間部を車
幅方向に変位させることができる。
は、パワープラントフレーム32のねじれに対する柔軟
性を阻害しないようにラバーブッシュ部材にて構成され
ることが望ましい。
レーム構造のさらに他の実施例を示す。但し、図13〜
図17において前図と同一の部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略している。
変速機2と、減速装置としてのリヤデファレンシャル装
置4との間を接続して、車両前後方向に延びるパワープ
ラントフレーム45を設け、しかも、このパワープラン
トフレーム45で前後のプロペラシャフト6,7の左側
方、右側方および上方の少なくとも三方を囲むように形
成している。
45は図16にも示すように左側部45aと右側部45
bと、上部45cとを断面門形状に一体形成した構造を
有し、上述の左右両側部45a,45bには前述同様の
複数のくり貫き孔16…(図13〜図17においては図
示省略)を形成して、パワープラントフレーム45それ
自体の軽量化を図っている。
の前後両端部には車幅方向の両外方へ突出するフランジ
部45d…を一体形成している。さらに、上述のパワー
プラントフレーム45の左右の両側部45a,45bの
下端には、該下端から車幅方向の両内方へ突出する水平
部45e,45eを一体形成すると共に、このパワープ
ラントフレーム45の前後方向中間部には上述の各水平
部45e,45eからさらに内方へ突出するセンタベア
リング取付座33,33を設けている。
の出力軸5とリヤデファレンシャル装置4の入力軸とを
つなぐ推進軸であって、前側のプロペラシャフト6の前
後方向中間部と、後側のプロペラシャフト7の前後方向
中間部との両部に対応して、左右の水平部45e,45
e間を相互連結する連結部45f,45fを一体形成し
ている。
ープラントフレーム45は、例えばハイドロフォーム成
形品により構成することができる。一方、上述のパワー
プラントフレーム45の前後両部を変速機2におけるミ
ッションケースの取付部17(図3参照)とリヤデファレ
ンシャル装置4におけるデフケースの取付部24(図5
参照)に締結するために、前後一対かつ平板状のロアプ
レート46,46を設けている。
ム45を変速機2の所定部とリヤデファレンシャル装置
4の所定部とに上方から嵌合させた後に、下側からロア
プレート46,46を当接し、変速機2側においては前
後左右に離間する合計4組のボルト18、ナット19
(図3参照)を用い、リヤデファレンシャル装置4側にお
いても前後左右に離間する合計4組のボルト27、ナッ
ト28を用いて、パワープラントフレーム45の前後両
部を変速機2およびリヤデファレンシャル装置4に強固
に取付けている。
5およびロアプレート46側のボルト18,27の挿通
孔は長孔状に形成されており、組付け性の向上とクラッ
シュスペースの確保との両立を図るが、変速機2および
リヤデファレンシャル装置4側のボルト18,27の挿
通孔は非長孔形状に構成されており、上述のボルト、ナ
ットの締結強度にてパワープラントフレーム45本来の
性能を低下させないように取付ける。
両端部分は図16に示すようにボルト47、ナット48
を用いてパワープラントフレーム45の左右のフランジ
45d,45dにそれぞれ締結されている。なお、図1
6では図示の便宜上デフ側の断面を省略している。
には下方に延びるボルト49,49を一体に植設する一
方、センタベアリング取付座33,33には斜め後方に
指向するスラント状の長孔50,50を穿設し、左右に
離間する一対のセンタベアリング取付座33,33上部
にセンタベアリング8を配置し、長孔50から下方に突
出するボルト49にナット(図示せず)を強固に締結して
いる。
に設けた一対のボルト49、パワープラントフレーム4
5における取付座33に設けた一対の長孔50との両者
で挙動制御部を構成したもので、この挙動制御部は前後
のプロペラシャフト6,7の車両前後方向の中間部に位
置し、衝突による前後方向の荷重入力によって、プロペ
ラシャフト6,7の中間部を車幅方向にコントロールす
るものである。
ト状の長孔50,50の指向角度を車両前後方向に対し
て約45度に設定すると、正面衝突および追突のいずれ
の衝突の際にも同様の作用が得られる。このように構成
した車両のパワープラントフレーム構造の作用について
説明する。
突、たとえば正面衝突すると、ボルト18,27該ボル
ト用の長孔との位置関係が図13の状態から図17に示
す状態に変化して、衝突荷重を吸収すると共に、パワー
ユニット3、パワープラントフレーム45、プロペラシ
ャフト6,7に対して前後方向の衝突荷重が入力され、
センタベアリング8下部のボルト49が挙動制御部を構
成する長孔50に沿って後退変位するので、前後のプロ
ペラシャフト6,7はそのセンタベアリング8による支
持部を中心として平面視で同図に示すように略V字状に
左右折れする。つまりプロペラシャフト6,7の中間部
がパワープラントフレーム45の空間内において車幅方
向に振れ、これにより、クラッシュスペースを確保する
ことができる。このことは車両の正面衝突時のみならず
荷重に入力方向が異なる後突時についても同様である。
(請求項1,7に相当する実施例)によれば、プロペラシ
ャフト6,7の車両前後方向の中間部に対応して上述の
挙動制御部(ボルト49、長孔50参照)を設けたので、
車両の衝突時に前後方向の荷重が入力されると、この挙
動制御部にてプロペラシャフト6,7の中間部をセンタ
ベアリング8を介して車幅方向にコントロールする。こ
のため、パワープラントフレーム本来の性能および剛性
を確保しつつ、衝突安全性能の向上を図ることができ
る。
はプロペラシャフト6,7の少なくとも三方(左側方、
右側方および上方)を囲む形状と成したので、パワープ
ラントフレーム45の剛性向上を図ることができる。
において、この発明の減速装置は、実施例のリヤデファ
レンシャル装置4に対応し、以下同様に、挙動制御部
は、挙動制御部31、コントロールリンク41、ボルト
49および長孔50に対応し、車体の一部は、クロスメ
ンバ39に対応し、リンク部材は、コントロールリンク
41に対応し、コントロール部材は、コントロールリン
ク41に対応し、パワープラントフレームは、パワープ
ラントフレーム14,15,32,45に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
び剛性を確保しつつ、衝突安全性能の向上を図ることが
できる効果がある。
を示す側面図。
との連結構造を示す断面図。
との連結構造を示す斜視図。
結構造を示す断面図。
の他の実施例を示す平面図。
のさらに他の実施例を示す平面図。
造のさらに他の実施例を示す平面図。
図。
レームの断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】離間して配設されたパワーユニットと減速
装置との間を接続し、車両前後方向に延びるパワープラ
ントフレームと、上記パワープラントと減速装置とをつ
なぐプロペラシャフトとを備えた車両のパワープラント
フレーム構造であって、上記パワープラントフレームま
たはプロペラシャフトの車両前後方向の中間部に、前後
方向の荷重入力によって該パワープラントフレームまた
はプロペラシャフトの中間部を車幅方向にコントロール
する挙動制御部を設けた車両のパワープラントフレーム
構造。 - 【請求項2】上記パワープラントフレームを前後方向に
複数に分割し、分割されたパワープラントフレームを平
面視で車幅方向にオフセットさせて接続した請求項1記
載の車両のパワープラントフレーム構造。 - 【請求項3】複数に分割されたパワープラントフレーム
が、パワーユニットと減速装置とをつないだプロペラシ
ャフトの中間を支持するセンタベアリングを介して接続
された請求項2記載の車両のパワープラントフレーム構
造。 - 【請求項4】上記パワープラントフレームの中間部を前
後方向の荷重入力によって車幅方向にコントロールする
ように、該パワープラントフレームと車体の一部とを接
続するリンク部材を設けた請求項1記載の車両のパワー
プラントフレーム構造。 - 【請求項5】上記パワーユニットと減速装置とをつなぐ
プロペラシャフトの中間部を前後方向の荷重入力によっ
て車幅方向にコントロールするコントロール部材を設け
た請求項1記載の車両のパワープラントフレーム構造。 - 【請求項6】上記プロペラシャフトをセンタベアリング
を介して複数に分割し、上記センタベアリングと車体と
をつなぎ、かつ前後方向の荷重入力時に上記プロペラシ
ャフトを車幅方向に移動させるコントロールリンクを設
けた請求項5記載の車両のパワープラントフレーム構
造。 - 【請求項7】上記パワープラントフレームはプロペラシ
ャフトの少なくとも三方を囲む形状と成した請求項1,
2,3,4,5または6記載の車両のパワープラントフ
レーム構造。
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---|---|---|---|
JP33698399A JP4320879B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 車両のパワープラントフレーム構造 |
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JP33698399A JP4320879B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 車両のパワープラントフレーム構造 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007531651A (ja) * | 2003-05-30 | 2007-11-08 | ゲトラーク ゲトリーベ−ウント ツァーンラートファブリーク ヘルマン ハーゲンマイヤー ゲーエムベーハー ウント ツィー カーゲー | ギアを取り付けるギアサポートおよび係るギアサポートを有するギア |
KR100779898B1 (ko) * | 2006-12-27 | 2007-11-28 | 쌍용자동차 주식회사 | 가변형 서포트 베어링을 이용한 조인트 각도 개선 장치 |
KR20170111795A (ko) * | 2016-03-29 | 2017-10-12 | 대동공업주식회사 | 개선된 프레임 구조를 갖는 트랙터 |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33698399A patent/JP4320879B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100779898B1 (ko) * | 2006-12-27 | 2007-11-28 | 쌍용자동차 주식회사 | 가변형 서포트 베어링을 이용한 조인트 각도 개선 장치 |
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