JP2001150984A - シートスライド装置のレッグ構造 - Google Patents
シートスライド装置のレッグ構造Info
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Abstract
た安全強化を可能とする。 【構成】 ガイドレール12の長手方向に延びた上方突出
部としてなるビード30が、ガイドレール側固定部10-1の
基部10aの左右側辺から離間した中央部に設けられてい
る。そして、このビード30の平坦な上面にガイドレール
12を載置、固定することにより、ガイドレール底壁12a
の左右側端の下部とガイドレール側固定部基部10aとの
間に、特定荷重以上の入力荷重のもとでのガイドレール
の傾倒を保障する傾倒スペース34を形成可能としてい
る。
Description
装置のガイドレールを、床面に対して固定的に支持する
シートスライド装置のレッグ構造に関する。
ロントシートに代表されるような、いわゆるスライドシ
ートに装備されるシートスライド装置118は、一般に、
シートの固定されるランナ(アッパレールともいう)12
0を、床面114に固定されるガイドレール(ロアレールと
もいう)112に対し、ローラ122、スチールボール124等
の転動子を介して前後方向にスライド可能に組み付ける
ことにより形成されている。
は、ガイドレール112が、長手方向に沿って延びるスリ
ット状の開口126をその上面に有して形成され、ガイド
レール内にその基部120aの内挿配置されたランナ120の
延出片120bが、この上面開口を介して上方に延出されて
いる。そして、このランナの延出片120bに、シート(図
示しない)がブラケット等を介して連結、固定されると
ともに、前後端にそれぞれ固定的に設けられたフロン
ト、リヤのレッグ110を介して、ガイドレールが床面114
に固定されている。
図示のような、ガイドレール112の載置、固定されるガ
イドレール側固定部110-1と、床面114に接地、固定され
る床面側固定部110-2とを一体に備えた段違い形状のも
のが一般的に知られている。そして、この形状のレッグ
110においては、ガイドレール112の配置ガイドを兼ねる
補剛片116が、その基部110aの左右側辺に、上方への折
曲のもとで立設され、この補剛片により、その剛性強化
がなされている。
ロントシート等においては、図5に示すように、シート
ベルトの連結されるベルトアンカー、たとえばシートベ
ルトのタングの挿着されるバックル128が、シートスラ
イド装置のランナ120の延出片120bに固定配置されてい
る。そして、このバックル(ベルトアンカー)128は、
緊急時等において着座者からシートベルトに作用する過
大な荷重のもとでシートのセンター寄りの斜め上方(図
中矢印F方向)に牽引されるため、シートスライド装置
のランナ120には、シートセンター方向(図中右方)に
傾倒させる力が、バックルから付与されることになる。
ッグ110は、通常、高い剛性を有する形態に形成されて
いる。つまり、この公知の構成においては、床面114に
対して強固に保持されたガイドレール112に対し、ラン
ナ120が過大な荷重(入力荷重F)のもとでシートセンタ
ー方向に傾倒しようとするため、その入力荷重が、ガイ
ドレールの上面開口126の外側開口端126aに集中的に作
用する虞れが多分に考えられる。
ドレール112を傾倒させようとする力、つまり入力荷重F
は、ガイドレール、レッグ間を固定するリベット132に
も集中しやすいことから、その入力荷重の程度によって
は、レッグからのガイドレールの剥離を伴う可能性も否
定できない。
によるランナに対する保持力強化、あるいは溶接等によ
るガイドレールに対する固定力強化等を、ガイドレール
の安全性を一層確実にするための対応策としてあげ、こ
れらによって、ガイドレール、ひいてはシートスライド
装置の一層の安全強化をはかっている。しかしながら、
前者のガイドレールの肉厚化等は、ガイドレールの大型
化、重量化等を伴い、また、後者の溶接等による固定力
強化はその作業の煩雑化等を伴いやすいため、コスト面
等の点から考えて、汎用性に優れた安全強化策であると
はいずれもいい難い。
る、汎用性に優れた安全強化を可能としたシートスライ
ド装置のレッグ構造の提供を目的としている。
に、この発明の実施の一形態によれば、ガイドレールの
長手方向に延びた上方突出部としてなるビードが、ガイ
ドレール側固定部基部の左右側辺から離間した中央部に
設けられている。そして、このビードの平坦な上面にガ
イドレールを載置、固定することにより、ガイドレール
底壁の左右側端の下部とガイドレール側固定部基部との
間に、特定荷重以上の入力荷重のもとでのガイドレール
の傾倒を保障する傾倒スペースを形成可能としている。
明の実施の形態について詳細に説明する。
シートスライド装置のレッグ構造においては、レッグ10
が、ガイドレール12の載置、固定されるガイドレール側
固定部10-1と、床面14に固定される床面側固定部10-2と
を一体に備えた、たとえば段違い形状に折曲形成されて
いる。そして、ガイドレール12の配置ガイドを兼ねる補
剛片16を、上方への折曲のもとでその基部10aの左右側
辺に立設した、いわゆる剛性強化のなされた形態に、こ
のレッグ10は形成されている。
イド装置18の概略を説明する。図1を見るとわかるよう
に、シートスライド装置18は、たとえば、ランナ(アッ
パレールともいう)20を、ガイドレール(ロアレールと
もいう)12に対し、ローラ22、スチールボール24等の転
動子を介して前後方向にスライド可能に組み付けること
により形成されている。
は、通常、ガイドレール12が、長手方向に沿って延びる
スリット状の開口26をその上面に有する中空形状に形成
され(図2参照)、このガイドレール内にその基部20a
の内挿配置されたランナ20の延出片20bが、この上面開
口を介して上方に延出されている。そして、このランナ
の延出片20bに、シート(図示しない)がブラケット等
を介して連結、固定されるとともに、前後端にそれぞれ
固定的に設けられたフロント、リヤのレッグ10を介し
て、ガイドレール12が床面14に固定されている。
公知であり、このシートスライド装置自体はこの発明の
趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
は、通常、ガイドレール12のリヤ側に設けられ、略く字
形状に折曲形成されたフロント側のレッグ(図示しな
い)との組み合わせのもとで、ガイドレールは床面14に
固定される。
ートスライド装置18においては、シートベルトの連結さ
れるベルトアンカー、たとえばシートベルトのタングの
挿着されるバックル28が、ランナの延出片20bに固定配
置されている。そして、このバックル(ベルトアンカ
ー)28は、緊急時等における過大な入力荷重のような、
特定荷重以上の入力荷重のもとでシートのセンター寄り
の斜め上方(図中矢印F方向)に牽引されるため、緊急
時等においては、シートセンター方向(図中右方)に傾
倒させる力が、バックルからランナ20に作用されること
になる。
に、この発明においては、ガイドレール12の長手方向に
延びた上方突出部としてなるビード30が、ガイドレール
側固定部10-1の基部10aの左右側辺から離間した中央部
に設けられている。そして、このビード30の平坦な上面
にガイドレール12を載置し、たとえばリベット32の圧着
のもとで固定することにより、ガイドレール底壁12aの
左右側端の下部とガイドレール側固定部基部10aとの間
に、特定荷重以上の入力荷重、つまりは緊急時等におけ
る過大な入力荷重のもとでのガイドレールの傾倒を保障
する傾倒スペース34を形成可能としている。
等の過大な入力荷重がバックル28からランナ20に入力す
ると、この入力荷重がレッグのガイドレール側固定部10
-1での異形部となるビード30に集中する。そして、この
ビード30においては、その屈曲部分が他の部分に比較し
て変形しやすく、また、図1に示すように、ガイドレー
ル底壁12aの左右側端の下部には、ガイドレールの傾倒
を保障する傾倒スペース34が形成されていることから、
このビード屈曲部分での変形のもとで、ガイドレール1
2、ひいてはシートスライド装置18の全体が、図3に示
すようにシートセンター方向に傾倒される。
おいては、過大な荷重の入力方向(矢印F方向)が、ガ
イドレール12、およびビード30の上面に対する垂直方向
にほぼ一致するため、ガイドレールの上面開口26の外側
開口端26a、あるいはリベット32への入力荷重の集中は
確実に避けられ、多数箇所を伝達経路として、その入力
荷重は床面14に十分、かつ確実に逃がされる。つまり、
バックル28からの入力荷重は、ランナ20、ガイドレール
12を介し、レッグ10を経て床面14に円滑に逃がされるた
め、ガイドレールの変形、およびリベット32の破損、損
傷等が確実に防止でき、これによって、緊急時等におけ
るガイドレール、ひいてはシートスライド装置18の一層
の安全強化がはかられる。
10のガイドレール側固定部10-1にビード30を設ければ足
り、ガイドレールの大型化、重量化、および構成の複雑
化等を招くことがないため、コストの上昇等を伴うこと
のない汎用性に優れた一層の安全強化が、シートスライ
ド装置18に対して容易、かつ確実に行える。
10のみを変形させることによって、シートスライド装置
18をシートセンター方向に傾倒させているにすぎないた
め、緊急時等の過大な荷重の入力後においても、その動
作、つまりシートスライド装置のスライドは適切に確保
できる。つまり、荷重入力後、着座者の脱出、救出に容
易な位置にシートを退避させることが容易であるため、
前突等の緊急時後における着座者の脱出、救出の容易化
が、この発明によれば確実にはかられる。
は、ガイドレール底壁12aの左右側端の双方の下部に傾
倒スペース34を形成可能に、ガイドレール側固定部10-1
の基部10aの中央部にビード30を設け、このビードの上
面に、ガイドレール12を載置、固定している。しかしな
がら、シートベルトからの入力荷重の方向(図1、図3
の矢印F方向)、つまりシートセンター方向にガイドレ
ール12、ひいてはシートスライド装置18を傾倒可能とす
れば足りるため、これに限定されず、図4に示すよう
に、たとえば、ガイドレールの長手方向に延びた下方突
出部としてなるビード36を、ガイドレール側固定部10-1
の基部10aのシートセンター側の側辺に沿って設け、こ
のビードを除くガイドレール側固定部基部の上面にガイ
ドレールを載置、固定することにより、ガイドレール底
壁12aのシートセンター側の側端下部に、ガイドレール
の傾倒を保障可能とする傾倒スペース34を形成可能とし
てもよい。
曲部分への入力荷重の集中、および傾倒スペース34での
傾倒保障のもとで、荷重の入力方向へのシートスライド
装置18の傾倒が確実に得られるため、シートスライド装
置に対する、汎用性に優れた一層の安全強化を可能とす
る前述の実施の形態と同様の効果が、この構成からも十
分に確保可能となる。
リヤのレッグを例示しているが、フロントのレッグにも
この発明が応用できることはいうまでもない。
ッグ構造は、自動車のシート、特にフロントシートに装
備されるシートスライド装置に適するとはいえ、これに
限定されず、シートベルトアンカーの固定配置される構
成のシートスライド装置であれば、自動車のリヤシート
や旅客機等の他の車両のシートにも、この発明は十分に
応用できる。
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
ライド装置のレッグ構造によれば、荷重入力方向へのシ
ートスライド装置の傾倒が確実、かつ容易にはかられ
る。そして、荷重入力方向へのシートスライド装置の傾
倒により、ガイドレール、およびガイドレール側固定部
の垂直方向を荷重入力方向にほぼ一致させることがで
き、ガイドレールの上面開口の外側開口端、あるいはリ
ベットへの入力荷重の集中は確実に避けられるため、ガ
イドレールの変形、およびリベットの破損、損傷等の防
止により、緊急時等におけるガイドレール、ひいてはシ
ートスライド装置の一層の安全強化がはかられる。
のガイドレール側固定部にビードを設ければ足り、ガイ
ドレールの大型化、重量化、および構成の複雑化等を招
くことがないため、汎用性に優れた一層の安全強化が、
シートスライド装置に対して容易、かつ確実にはかられ
る。
て、シートスライド装置を対応方向に傾倒させているに
すぎないため、緊急時等の過大な荷重の入力後において
も、その動作、つまりシートスライド装置のスライドは
適切に確保できる。つまり、荷重入力後、着座者の脱
出、救出に容易な位置にシートを退避させることが容易
であるため、前突等の緊急時後における着座者の脱出、
救出の容易化が、この発明によれば確実にはかられる。
造の、通常時における一部破断の概略後面図である。
ドレール、およびレッグの概略分解斜視図である。
ッグ構造の、図1に類似する概略後面図である。
のレッグ構造の、図1に類似する概略後面図である。
グ構造の、図1に類似する概略後面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガイドレールの載置、固定されるガイド
レール側固定部と;床面に接地、固定される床面側固定
部と;を一体に備え、ガイドレールの配置ガイドを兼ね
る補剛片が、その基部の左右側辺に、上方への折曲のも
とで立設されたシートスライド装置のレッグであり、 ガイドレールの長手方向に延びた上方突出部としてなる
ビードが、ガイドレール側固定部基部の左右側辺から離
間した中央部に設けられ、このビードの平坦な上面にガ
イドレールを載置、固定することにより、ガイドレール
底壁の左右側端の下部とガイドレール側固定部基部との
間に、特定荷重以上の入力荷重のもとでのガイドレール
の傾倒を保障する傾倒スペースを形成可能としたシート
スライド装置のレッグ構造。 - 【請求項2】 ガイドレールの載置、固定されるガイド
レール側固定部と;床面に接地、固定される床面側固定
部と;を一体に備え、ガイドレールの挟持を兼ねる補剛
片が、その基部の左右側辺に、上方への折曲のもとで立
設されたシートスライド装置のレッグであり、 ガイドレールの長手方向に延びた下方突出部としてなる
ビードが、ガイドレール側固定部基部のシートセンター
側の側辺に沿って設けられ、このビードを除くガイドレ
ール側固定部基部の上面にガイドレールを載置、固定す
ることにより、ガイドレール底壁のシートセンター側の
側端下部に、特定荷重以上の入力荷重のもとでのガイド
レールの傾倒を保障する傾倒スペースを形成可能とした
シートスライド装置のレッグ構造。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33747999A JP3976965B2 (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | シートスライド装置のレッグ構造 |
DE2000627669 DE60027669T2 (de) | 1999-11-29 | 2000-07-19 | Stützfussstruktur für eine Sitzgleitschiene |
EP00306153A EP1103413B1 (en) | 1999-11-29 | 2000-07-19 | Structure of support leg member for seat slide device |
US09/624,895 US6422526B1 (en) | 1999-11-29 | 2000-07-24 | Structure of support leg member for seat slide device |
CA 2315562 CA2315562C (en) | 1999-11-29 | 2000-08-11 | Structure of support leg member for seat slide device |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001150984A true JP2001150984A (ja) | 2001-06-05 |
JP3976965B2 JP3976965B2 (ja) | 2007-09-19 |
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ID=26575811
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3976965B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200474308Y1 (ko) | 2010-12-30 | 2014-09-05 | 주식회사다스 | 자동차 시트의 시트레일 구조 |
JPWO2015162726A1 (ja) * | 2014-04-23 | 2017-04-13 | ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニーJohnson Controls Technology Company | 乗り物用シートスライド装置 |
JP2019026028A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 株式会社Tf−Metal | シートスライド装置 |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33747999A patent/JP3976965B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200474308Y1 (ko) | 2010-12-30 | 2014-09-05 | 주식회사다스 | 자동차 시트의 시트레일 구조 |
JPWO2015162726A1 (ja) * | 2014-04-23 | 2017-04-13 | ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニーJohnson Controls Technology Company | 乗り物用シートスライド装置 |
JP2019026028A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 株式会社Tf−Metal | シートスライド装置 |
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