JP2001150979A - インストルメントパネル用ワイヤハーネスの接続構造 - Google Patents

インストルメントパネル用ワイヤハーネスの接続構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一括接続用コネクタ部のコネクタ嵌合がスム
ーズに行え、ワイヤハーネスの配索が容易なインストル
メントパネル用ワイヤハーネスの接続構造を提供する。 【解決手段】 カウルパネル３に取り付けられた車体側
電気接続箱13と、インストルメントパネル７側に取り付
けられたインパネ側電気接続箱15とを備え、それぞれの
一括接続用コネクタ部13b,15b 相互の嵌合接続によっ
て、車体側ワイヤハーネスW/H1,W/H2,W/H3とインパネ側
ワイヤハーネスW/H5とを電気的に接続する。車体側電気
接続箱13は、エンジンルームワイヤハーネスW/H1の接続
コネクタ29と嵌合接続されるコネクタ部25が、ハーネス
挿通孔27からエンジンルームに臨むように固定される。
車体側電気接続箱13の一括接続用コネクタ部13b に嵌合
接続される一括接続用コネクタ部15b は、リインフォー
ス23に位置決め固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はインストルメントパ
ネル用ワイヤハーネスの接続構造に関し、特に、車体側
電気接続箱とインパネ側電気接続箱とを備え、それぞれ
の電気接続箱に設けられた一括接続用コネクタ部相互の
嵌合接続によって車体側ワイヤハーネスにインパネ側ワ
イヤハーネスを電気的に接続する構成としたインストル
メントパネル用ワイヤハーネスの接続構造に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】車載の電装品等への給電や制御に使うワ
イヤハーネスは、ワイヤハーネス自体の生産性や取り扱
い性、及び車体への配索作業性等を考慮して、一般に複
数に分割されている。例えば、自動車のインストルメン
トパネルと車体のボディパネル（車体パネル）との間に
は、インパネ側ワイヤハーネスと車体側ワイヤハーネス
とが配索されている。
【０００３】車体のボディパネル上に配索される前記車
体側ワイヤハーネスは、具体的には、エンジンルームに
配索されるエンジンルームワイヤハーネス、車室側の車
体フロアーに配索されるフロアワイヤハーネス、車体の
屋根部に配索されるルーフワイヤハーネス、車体のエン
ジンルームと車室との間に固定装備されたボディパネル
であるカウルパネルに配索されるカウルワイヤハーネス
等である。前記インパネ側ワイヤハーネスは、前記カウ
ルパネル上に取り付けられるインストルメントパネル上
に装備されるメータ類及びその他の電装品への給電や制
御を行うものである。
【０００４】ところで、これら各種のワイヤハーネス
は、カウルサイド等のボディパネルに装備されたジャン
クションボックスから成る電気接続箱を介してワイヤハ
ーネス相互の結線処理、或いはヒューズやリレー等の制
御用電気部品や制御基板との接続処理が行われている。
そこで、カウルサイドに取り付けられる電気接続箱に
は、全ワイヤハーネスの接続コネクタを装備しておかね
ばならず、コネクタ装備数の増加によりコストアップを
招くという問題が生じた。また、カウルサイド上の電気
接続箱は、インストルメントパネルによって覆われてし
まうため、電気接続箱のカウルサイドへの固定作業或い
は電気接続箱へのコネクタの嵌合作業は、いずれも目視
が不可能な状態で手探りで作業を行うめくら作業となっ
てしまい、作業性が低下するという問題を生じた。
【０００５】このような問題に対し、図３及び図４に示
したインストルメントパネル用ワイヤハーネスの接続構
造のように、カウルパネル４に取り付けられる車体側電
気接続箱５と、前記カウルパネル４の上に取り付けられ
るインストルメントパネル７に取り付けられるインパネ
側電気接続箱９とが、インストルメントパネル７をカウ
ルパネル４に取り付けた際に嵌合されるように構成した
ものが例えば特開平９−１５０６５０号公報等に開示さ
れている。
【０００６】前記車体側電気接続箱５は、車両のボディ
パネルに配索される各種のワイヤハーネスが接続される
ものであり、具体的には、図４に示すように、エンジン
ルームに配索されるエンジンルームワイヤハーネスＷ／
Ｈ１、車室側の車体フロアーに配索されるフロアワイヤ
ハーネスＷ／Ｈ２、車体の屋根部に配索されるルーフワ
イヤハーネスＷ／Ｈ３、カウルパネル４に配索されるカ
ウルワイヤハーネスＷ／Ｈ４等が接続される。
【０００７】そして、この例の場合、車体側電気接続箱
５に接続する複数のワイヤハーネスの内、カウルワイヤ
ハーネスＷ／Ｈ４は車体側電気接続箱５内に装備した接
続端子に直付けで固定接続されており、その他のワイヤ
ハーネスは何れも車体側電気接続箱５の外面に装備した
専用コネクタ部５ａによって着脱可能にコネクタ接続さ
れる構成となっている。一方のインパネ側電気接続箱９
には、バスバーから成る内部回路及びリレー、ヒューズ
等が設けられており、これらバスバー、リレー、ヒュー
ズを介してインパネ側ワイヤハーネスＷ／Ｈ５が固定接
続されている。
【０００８】そして、これら車体側電気接続箱５及びイ
ンパネ側電気接続箱９には、インストルメントパネル７
をカウルパネル４上に取り付けた際に、互いに嵌合接続
される一括接続用コネクタ部５ｂ，９ｂが装備されてい
る。これらの一括接続用コネクタ部５ｂ，９ｂは、前記
車体側電気接続箱５に接続された各種ワイヤハーネスＷ
／Ｈ１，Ｗ／Ｈ２，Ｗ／Ｈ３，Ｗ／Ｈ４と前記インパネ
側電気接続箱９に接続されたインパネ側ワイヤハーネス
Ｗ／Ｈ５との間に必要な電気的接続を実現する。
【０００９】この様なインストルメントパネル用ワイヤ
ハーネスの接続構造によれば、予めカウルパネル４及び
インストルメントパネル７に取り付けられた車体側電気
接続箱５とインパネ側電気接続箱９の一括接続用コネク
タ部５ｂ，９ｂを互いに嵌合するだけで、一括して、イ
ンパネ側ワイヤハーネスＷ／Ｈ５と他の複数の各種ワイ
ヤハーネスＷ／Ｈ１，Ｗ／Ｈ２，Ｗ／Ｈ３，Ｗ／Ｈ４と
の接続ができる。
【００１０】そこで、従来のようにインストルメントパ
ネルをボディパネルに取り付けた後で行なっていた電気
接続箱への多数のコネクタ嵌合作業、或いは多数のコネ
クタを嵌合した後に行なっていたボディパネルへの電気
接続箱の固定作業を無くすことができ、インストルメン
トパネル７をボディパネルであるカウルパネル４に取り
付ける作業時に、同時に、前記一括接続用コネクタ部５
ｂ，９ｂのコネクタ嵌合ができるので、組立作業時の作
業工数を大幅に削減できる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような特開平９−１５０６５０号公報等に開示された
インストルメントパネル用ワイヤハーネスの接続構造の
場合、インパネ側電気接続箱９が、大型の樹脂成形品で
あるインストルメントパネル７に取り付けられる構成で
あり、このインストルメントパネル７が成形歪み等で若
干でも歪みが生じていると、それによりインパネ側電気
接続箱９のインストルメントパネル７に対する位置決め
精度が低下してしまう。そこで、インストルメントパネ
ル７をカウルパネル４に取り付ける際に、一括接続用コ
ネクタ部５ｂ，９ｂのコネクタ嵌合がスムーズに行なえ
ない場合があった。
【００１２】また、エンジンルームに配索されるエンジ
ンルームワイヤハーネスＷ／Ｈ１は、図４に示したよう
に、カウルパネル４に開口したハーネス挿通孔４ａを通
して車室側に引き出した一端を車体側電気接続箱５の専
用コネクタ部５ａにコネクタ嵌合する構成である。そこ
で、エンジンルーム側から前記カウルパネル４のハーネ
ス挿通孔４ａにエンジンルームワイヤハーネスＷ／Ｈ１
を挿通する作業に手間がかかるという問題もあった。
【００１３】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、一括接続用コネクタ部のコネクタ嵌合が
スムーズに行え、ワイヤハーネスの配索が容易なインス
トルメントパネル用ワイヤハーネスの接続構造を提供す
ることである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、車
両のエンジンルームと車室との間の車体パネル側に取り
付けられ、該車体パネル側に配索される複数の車体側ワ
イヤハーネスが接続される車体側電気接続箱と、前記車
体パネルに装着されるインストルメントパネル側に取り
付けられ、該インストルメントパネル側に配索されるイ
ンパネ側ワイヤハーネスが接続されるインパネ側電気接
続箱とを備え、それぞれの電気接続箱に設けられた一括
接続用コネクタ部相互の嵌合接続によって、前記車体側
ワイヤハーネスに前記インパネ側ワイヤハーネスを電気
的に接続する構成としたインストルメントパネル用ワイ
ヤハーネスの接続構造であって、前記車体側電気接続箱
は、前記車体側ワイヤハーネスにおけるエンジンルーム
ワイヤハーネスの接続コネクタと嵌合接続されるコネク
タ部が、前記車体パネルに開口したハーネス挿通孔から
エンジンルームに臨むように固定されており、前記イン
パネ側電気接続箱の一括接続用コネクタ部が、前記イン
ストルメントパネルを前記車体パネルに装着する際に、
該車体パネルに取り付けられた車体側電気接続箱の一括
接続用コネクタ部に嵌合接続するように、前記インスト
ルメントパネルの構造材に位置決め固定されることを特
徴とするインストルメントパネル用ワイヤハーネスの接
続構造により達成される。
【００１５】上記構成によれば、インストルメントパネ
ルを車体パネルに装着する際に、インストルメントパネ
ル側に取り付けられたインパネ側電気接続箱の一括接続
用コネクタ部と、車体パネル側に取り付けられた車体側
電気接続箱の一括接続用コネクタ部との嵌合接続によっ
て、各電気接続箱相互間における電気的接続を完了する
ことができる。
【００１６】又、前記インパネ側電気接続箱の一括接続
用コネクタ部は、インストルメントパネルの構造材（車
両の前部車体左右部分を相互に一体に結合して車体の強
度、剛性を高める構造材）に位置決め固定されているの
で、インストルメントパネルの成形歪みや取付作業時の
弾性変形等に拘わらず、位置決め精度を高精度に維持す
ることができ、的確に車体側電気接続箱の一括接続用コ
ネクタ部に対して嵌合させることができる。
【００１７】更に、上記車体側電気接続箱は、車体側ワ
イヤハーネスにおけるエンジンルームワイヤハーネスの
接続コネクタと嵌合接続されるコネクタ部が、車体パネ
ルに開口したハーネス挿通孔からエンジンルームに臨む
ように固定されているので、前記エンジンルームワイヤ
ハーネスの接続コネクタを前記ハーネス挿通孔に臨んで
いる前記コネクタ部に嵌合接続するだけでよく、エンジ
ンルームワイヤハーネスをハーネス挿通孔に挿通させる
等の面倒な作業も必要ない。
【００１８】そこで、インストルメントパネルの車体パ
ネルへの取付や各電気接続箱に設けた一括接続用コネク
タ部相互の嵌合接続をスムーズに行うことができると共
に、各種のワイヤハーネスと各電気接続箱との間の接続
作業を効率良く完了させることができる。
【００１９】なお、好ましくは前記インパネ側ワイヤハ
ーネスが、前記インパネ側電気接続箱内のバスバー回路
に直接接続されると共に、前記車体側ワイヤハーネスに
おけるフロアワイヤハーネスが、前記車体側電気接続箱
内のバスバー回路に直接接続される。この場合、これら
電気接続箱に装備するワイヤハーネスの接続コネクタを
削減でき、電気接続箱本体の小型化が可能となると共
に、コネクタ嵌合作業を省略することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係るインストルメントパネル用ワイヤハ
ーネスの接続構造を詳細に説明する。図１及び図２は、
本発明の一実施形態に係るインストルメントパネル用ワ
イヤハーネスの接続構造を示す分解斜視図及び縦断面図
である。
【００２１】本実施形態のインストルメントパネル用ワ
イヤハーネスの接続構造は、図１及び図２に示したよう
に、車両のエンジンルームと車室との間の車体パネルで
あるカウルパネル３側に取り付けられ、該カウルパネル
３側に配索される複数の車体側ワイヤハーネスＷ／Ｈ
１，Ｗ／Ｈ２，Ｗ／Ｈ３が接続される車体側電気接続箱
１３と、前記カウルパネル３に装着されるインストルメ
ントパネル７側に取り付けられ、該インストルメントパ
ネル７側に配索されるインパネ側ワイヤハーネスＷ／Ｈ
５が接続されるインパネ側電気接続箱１５とを備える。
そして、それぞれの電気接続箱１３，１５に設けられた
一括接続用コネクタ部１３ｂ，１５ｂ相互の嵌合接続に
よって、前記車体側ワイヤハーネスＷ／Ｈ１，Ｗ／Ｈ
２，Ｗ／Ｈ３に前記インパネ側ワイヤハーネスＷ／Ｈ５
を電気的に接続する構成としたものである。
【００２２】前記車体側電気接続箱１３は、車両のボデ
ィパネルに配索される各種のワイヤハーネスが接続され
るもので、具体的には、エンジンルームに配索されるエ
ンジンルームワイヤハーネスＷ／Ｈ１、車室側の車体フ
ロアーに配索されるフロアワイヤハーネスＷ／Ｈ２、車
体の屋根部に配索されるルーフワイヤハーネスＷ／Ｈ３
等が相互に接続されるようになっている。
【００２３】更に、前記車体側電気接続箱１３は、前記
車体側ワイヤハーネスＷ／Ｈ１，Ｗ／Ｈ２，Ｗ／Ｈ３に
おけるエンジンルームワイヤハーネスＷ／Ｈ１の接続コ
ネクタ２９と嵌合接続されるコネクタ部２５が、前記カ
ウルパネル３に開口したハーネス挿通孔２７からエンジ
ンルームに臨むように固定されている。そして、前記車
体側電気接続箱１３のコネクタ部２５に嵌合接続する前
記エンジンルームワイヤハーネスＷ／Ｈ１の接続コネク
タ２９は、前記カウルパネル３のハーネス挿通孔２７を
介してエンジンルーム側から前記コネクタ部２５との嵌
合接続を果たすウォールマウントタイプの止水グロメッ
ト付コネクタとされている。更に、本実施形態の場合、
前記フロアワイヤハーネスＷ／Ｈ２の一端は、前記車体
側電気接続箱１３内に引き込まれ、コネクタや中継端子
等を介さずにバスバー回路に直接接続されている。
【００２４】前記インパネ側電気接続箱１５は、前記イ
ンストルメントパネル７に配索されるインパネ側ワイヤ
ハーネスＷ／Ｈ５の一端を箱内部に引き込み、コネクタ
や中継端子等を介さずにバスバー回路に直接接続すると
共に、該インパネ側ワイヤハーネスＷ／Ｈ５に接続すべ
きヒューズやリレー等の電気部品や制御基板（コントロ
ールユニット）などを内蔵する構成とされている。そし
て、インパネ側電気接続箱１５は、前記インストルメン
トパネル７の構造材（車両の前部車体左右部分を相互に
一体に結合して車体の強度、剛性を高める構造材）であ
るリインフォース２３に固定される。
【００２５】尚、メンテナンス性を考慮して前記インパ
ネ側電気接続箱１５に装備されたヒューズやリレー等の
制御用電気部品１７は、インパネ側電気接続箱１５の側
面に露出できるように装備され、インストルメントパネ
ル７の側壁に装備される保守用開閉扉１９の部分から、
容易に着脱できるようにされている（図２、参照）。
又、前記制御基板は、一括接続用コネクタ部１３ｂ，１
５ｂを介して接続される車体側電気接続箱１３とインパ
ネ側電気接続箱１５との接続極数が最少となるように、
インパネ側電気接続箱１５内に配置されている。更に、
各ハーネスを相互に接続するジョイント部も、これら電
気接続箱同士の接続極数が最少となるように、それぞれ
車体側電気接続箱１３とインパネ側電気接続箱１５とに
振り分けられている。図２における符号２１はパーキン
グブレーキペダルであり、Ｗ／Ｈ６はフロアワイヤハー
ネスＷ／Ｈ２から分岐したドア用ワイヤハーネスであ
る。
【００２６】そして、上述した車体側電気接続箱１３及
びインパネ側電気接続箱１５には、インストルメントパ
ネル７をカウルパネル３に取り付けた際に、互いに嵌合
接続される一括接続用コネクタ１３ｂ，１５ｂが装備さ
れている。これら一括接続用コネクタ１３ｂ，１５ｂ
は、前記車体側電気接続箱１３に接続された各種車体側
ワイヤハーネスＷ／Ｈ１，Ｗ／Ｈ２，Ｗ／Ｈ３などと前
記インパネ側電気接続箱１５に接続されたインパネ側ワ
イヤハーネスＷ／Ｈ５との間に必要な配線接続を実現す
る。
【００２７】本実施形態においては、前記インパネ側電
気接続箱１５に装備される一括接続用コネクタ部１５ｂ
が、該インパネ側電気接続箱１５に一体的に設けられた
コネクタ部ではなく、ワイヤーハーネスを介してインパ
ネ側電気接続箱１５から適宜長引き出された接続用コネ
クタとされ、前記車体側電気接続箱１３のハウジングケ
ースに一体的に設けられた一括接続用コネクタ部１３ｂ
に嵌合接続できるように、前記リインフォース２３に位
置決め固定されている。即ち、前記リインフォース２３
上での一括接続用コネクタ部１５ｂの固定位置は、前記
インストルメントパネル７をカウルパネル３に組み付け
た時に、該カウルパネル３に固定されている車体側電気
接続箱１３の一括接続用コネクタ１３ｂに対向し、嵌合
接続できる位置である。
【００２８】上述の如きインストルメントパネル用ワイ
ヤハーネスの接続構造によれば、上記構成によれば、イ
ンストルメントパネル７をカウルパネル３に装着する際
に、インストルメントパネル７側に取り付けられたイン
パネ側電気接続箱１５の一括接続用コネクタ部１５ｂ
と、カウルパネル３側に取り付けられた車体側電気接続
箱１５の一括接続用コネクタ部１５ｂとの嵌合接続によ
って、各電気接続箱１３，１５相互間における電気的接
続を完了することができる。
【００２９】その上、前記インパネ側電気接続箱１５の
一括接続用コネクタ部１５ｂは、インストルメントパネ
ル７のリインフォース２３に位置決め固定されているの
で、インストルメントパネル７の成形歪みや取付作業時
の弾性変形等に拘わらず、位置決め精度を高精度に維持
することができ、的確に車体側電気接続箱１３の一括接
続用コネクタ部１３ｂに対して嵌合接続させることがで
きる。従って、インストルメントパネル７のカウルパネ
ル３への取付や各電気接続箱１３，１５に設けた一括接
続用コネクタ１３ｂ，１５ｂ相互の嵌合をスムーズに行
うことができる。
【００３０】更に、上記車体側電気接続箱１３のコネク
タ部２５が、前記カウルパネル３に開口したハーネス挿
通孔２７からエンジンルームに臨むように固定され、前
記接続コネクタ２９が、前記コネクタ部２５との嵌合接
続を果たすウォールマウントタイプの止水グロメット付
コネクタとされているので、前記接続コネクタ２９を前
記ハーネス挿通孔２７に臨んでいる前記コネクタ部２５
に嵌合接続するだけでよく、エンジンルームワイヤハー
ネスＷ／Ｈ１をハーネス挿通孔２７に挿通させる等の面
倒な作業も必要ない。
【００３１】そこで、インストルメントパネル７のカウ
ルパネル３への取付や各電気接続箱１３，１５に設けた
一括接続用コネクタ部１３ｂ，１５ｂ相互の嵌合接続を
スムーズに行うことができると共に、各種のワイヤハー
ネスＷ／Ｈ１，Ｗ／Ｈ２，Ｗ／Ｈ３，Ｗ／Ｈ５と各電気
接続箱１３，１５との間の接続作業を効率良く完了させ
ることができる。
【００３２】更に、本実施形態においては、前記インパ
ネ側ワイヤハーネスＷ／Ｈ５が、前記インパネ側電気接
続箱１５内のバスバー回路に直接接続されると共に、前
記フロアワイヤハーネスＷ／Ｈ２が、前記車体側電気接
続箱１３内のバスバー回路に直接接続されているので、
これら電気接続箱１３，１５に装備するワイヤハーネス
の接続コネクタを削減でき、電気接続箱本体の小型化が
可能となると共に、コネクタ嵌合作業を省略することが
できる。
【００３３】尚、上記実施形態における一括接続用コネ
クタ部１５ｂは、ワイヤーハーネスを介してインパネ側
電気接続箱１５から適宜長引き出された接続用コネクタ
とされ、リインフォース２３に位置決め固定されている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、インパネ
側電気接続箱１５のハウジングケースに一体的に設けら
れたコネクタ部とすることもできる。
【００３４】
【発明の効果】本発明のインストルメントパネル用ワイ
ヤハーネスの接続構造によれば、インストルメントパネ
ルを車体パネルに装着する際に、インストルメントパネ
ル側に取り付けられたインパネ側電気接続箱の一括接続
用コネクタ部と、車体パネル側に取り付けられた車体側
電気接続箱の一括接続用コネクタ部との嵌合接続によっ
て、各電気接続箱相互間における電気的接続を完了する
ことができる。
【００３５】又、前記インパネ側電気接続箱の一括接続
用コネクタ部は、インストルメントパネルの構造材に位
置決め固定されているので、インストルメントパネルの
成形歪みや取付作業時の弾性変形等に拘わらず、位置決
め精度を高精度に維持することができ、的確に車体側電
気接続箱の一括接続用コネクタ部に対して嵌合させるこ
とができる。
【００３６】更に、上記車体側電気接続箱は、車体側ワ
イヤハーネスにおけるエンジンルームワイヤハーネスの
接続コネクタと嵌合接続されるコネクタ部が、車体パネ
ルに開口したハーネス挿通孔からエンジンルームに臨む
ように固定されているので、前記エンジンルームワイヤ
ハーネスの接続コネクタを前記ハーネス挿通孔に臨んで
いる前記コネクタ部に嵌合接続するだけでよく、エンジ
ンルームワイヤハーネスをハーネス挿通孔に挿通させる
等の面倒な作業も必要ない。
【００３７】そこで、インストルメントパネルの車体パ
ネルへの取付や各電気接続箱に設けた一括接続用コネク
タ部相互の嵌合接続をスムーズに行うことができると共
に、各種のワイヤハーネスと各電気接続箱との間の接続
作業を効率良く完了させることができる。従って、一括
接続用コネクタ部のコネクタ嵌合がスムーズに行え、ワ
イヤハーネスの配索が容易なインストルメントパネル用
ワイヤハーネスの接続構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係るインストルメントパ
ネル用ワイヤハーネスの接続構造を示す分解斜視図であ
る。
【図２】本発明の一実施形態に係るインストルメントパ
ネル用ワイヤハーネスの接続構造を示す縦断面図であ
る。
【図３】従来のインストルメントパネル用ワイヤハーネ
スの接続構造を示す分解斜視図である。
【図４】図３に示したインストルメントパネル用ワイヤ
ハーネスの接続構造を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
３ カウルパネル（車体パネル） ７ インストルメントパネル １３ 車体側電気接続箱 １３ｂ 一括接続用コネクタ部 １５ｂ 一括接続用コネクタ部 １５ インパネ側電気接続箱 ２３ リインフォース（構造材） ２５ コネクタ部 ２７ ハーネス挿通孔 ２９ 接続コネクタ Ｗ／Ｈ１ エンジンルームワイヤハーネス Ｗ／Ｈ２ フロアワイヤハーネス Ｗ／Ｈ３ ルーフワイヤハーネス Ｗ／Ｈ５ インパネ側ワイヤハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡平 年史 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 塚本 真史 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 Ｆターム(参考） 3D044 BA04 BA12 BA14 BB01 BC13 BC30 BD13 5G363 AA16 BA02 DC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 車両のエンジンルームと車室との間の車
    体パネル側に取り付けられ、該車体パネル側に配索され
    る複数の車体側ワイヤハーネスが接続される車体側電気
    接続箱と、前記車体パネルに装着されるインストルメン
    トパネル側に取り付けられ、該インストルメントパネル
    側に配索されるインパネ側ワイヤハーネスが接続される
    インパネ側電気接続箱とを備え、 それぞれの電気接続箱に設けられた一括接続用コネクタ
    部相互の嵌合接続によって、前記車体側ワイヤハーネス
    に前記インパネ側ワイヤハーネスを電気的に接続する構
    成としたインストルメントパネル用ワイヤハーネスの接
    続構造であって、 前記車体側電気接続箱は、前記車体側ワイヤハーネスに
    おけるエンジンルームワイヤハーネスの接続コネクタと
    嵌合接続されるコネクタ部が、前記車体パネルに開口し
    たハーネス挿通孔からエンジンルームに臨むように固定
    されており、 前記インパネ側電気接続箱の一括接続用コネクタ部が、
    前記インストルメントパネルを前記車体パネルに装着す
    る際に、該車体パネルに取り付けられた車体側電気接続
    箱の一括接続用コネクタ部に嵌合接続するように、前記
    インストルメントパネルの構造材に位置決め固定される
    ことを特徴とするインストルメントパネル用ワイヤハー
    ネスの接続構造。
  2. 【請求項２】 前記インパネ側ワイヤハーネスが、前記
    インパネ側電気接続箱内のバスバー回路に直接接続され
    ると共に、前記車体側ワイヤハーネスにおけるフロアワ
    イヤハーネスが、前記車体側電気接続箱内のバスバー回
    路に直接接続されることを特徴とする請求項１に記載の
    インストルメントパネル用ワイヤハーネスの接続構造。
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