JP2001150650A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JP2001150650A
JP2001150650A JP33728299A JP33728299A JP2001150650A JP 2001150650 A JP2001150650 A JP 2001150650A JP 33728299 A JP33728299 A JP 33728299A JP 33728299 A JP33728299 A JP 33728299A JP 2001150650 A JP2001150650 A JP 2001150650A
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雅己 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給装置から記録媒体上にインクを供
給し、このインクを乾燥装置により乾燥させて画像を形
成するにあたり、少ないエネルギーで効率よく記録媒体
上におけるインクが乾燥され、高速で記録媒体に画像を
形成する場合においても、先の記録媒体に供給されたイ
ンクが次の記録媒体の裏面に付着したり、先の記録媒体
に形成された画像が乱れたりするのを確実に防止する。 【解決手段】 インク供給装置10から記録媒体1上にイ
ンクを供給し、このように記録媒体上に供給されたイン
クを乾燥装置20により乾燥させて画像を形成する画像形
成方法及び画像形成装置において、インク供給装置から
記録媒体上に供給されたインクが記録媒体中に浸透した
後に、乾燥装置によるインクの乾燥を開始するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インク供給装置
から記録媒体上にインクを供給し、このように記録媒体
上に供給されたインクを乾燥装置により乾燥させて画像
を形成する画像形成方法及び画像形成装置に係り、特
に、高速で記録媒体に画像を順々に形成するようにした
場合において、先の記録媒体の上に次の記録媒体が導か
れた際に、先の記録媒体に供給されたインクが次の記録
媒体の裏面に付着したり、先の記録媒体に形成された画
像が乱れたりするのを防止して、良好な画像が安定して
得られるようにした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタ等の
画像形成装置においては、インク供給装置からインクを
紙等の記録媒体上に供給して、記録媒体にインクによる
画像を形成するようにしていた。
【0003】しかし、このように記録媒体上にインクを
供給して画像を形成する場合、供給されたインクが乾燥
するのに時間を要し、特に、水性媒体を用いた水性イン
クの場合にはその乾燥に時間がかかり、高速で記録媒体
に画像を順々に形成するようにした場合、先の記録媒体
の上に次の記録媒体が導かれた際に、先の記録媒体に供
給されたインクが次の記録媒体の裏面に付着したり、先
の記録媒体に形成された画像が乱れたりするという問題
があった。
【0004】このため、近年においては、上記のように
記録媒体上に供給されたインクを乾燥装置によって乾燥
させることが行われるようになった。
【0005】ここで、記録媒体上に供給されたインクを
乾燥装置によって乾燥させるにあたり、従来において
は、記録媒体上にインクを供給した後、直ぐに乾燥装置
によってインクを乾燥させるようにしていた。
【0006】しかし、このように記録媒体上にインクを
供給した後、直ぐに乾燥装置によってインクを乾燥させ
るようにした場合、記録媒体中に浸透していないインク
が記録媒体上に存在し、このように記録媒体上にインク
が存在する状態で乾燥を行うと、インク中における溶媒
が蒸発して固形分濃度が上昇し、このインクの粘度が高
くなって、記録媒体中にインクが浸透しにくくなり、記
録媒体上に存在するインクを十分に乾燥させるために多
くのエネルギーや時間を要し、ランニングコストが高く
付くと共に、高速での画像形成が困難になる等の問題が
あった。
【0007】また、乾燥装置として、ヒートローラのよ
うに記録媒体と接触するものを用いた場合には、記録媒
体上に存在するインクがヒートローラに付着してヒート
ローラが汚れたり、このようにヒートローラに付着した
インクが次の記録媒体に付着して画像が乱れたりすると
いう問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、インク供
給装置から記録媒体上にインクを供給し、このように記
録媒体上に供給されたインクを乾燥装置により乾燥させ
て画像を形成する画像形成方法及び画像形成装置におけ
る上記のような問題を解決することを課題とするもので
ある。
【0009】すなわち、この発明においては、記録媒体
上に供給されたインクを乾燥装置によって乾燥させるに
あたり、少ないエネルギーで効率よく記録媒体上におけ
るインクが乾燥されるようにし、高速で記録媒体に画像
を形成するようにした場合においても、先の記録媒体に
供給されたインクが次の記録媒体の裏面に付着したり、
先の記録媒体に形成された画像が乱れたりするのを確実
に防止できるようにすることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成方法
においては、上記のような課題を解決するため、インク
供給装置から記録媒体上にインクを供給し、このように
記録媒体上に供給されたインクを乾燥装置により乾燥さ
せて画像を形成する画像形成方法において、上記のイン
ク供給装置から記録媒体上に供給されたインクが記録媒
体中に浸透した後に、上記の乾燥装置によるインクの乾
燥を開始するようにしたのである。
【0011】また、この発明における画像形成装置にお
いては、上記のような課題を解決するため、インク供給
装置から記録媒体上にインクを供給し、このように記録
媒体上に供給されたインクを乾燥装置により乾燥させて
画像を形成する画像形成装置において、上記のインク供
給装置から記録媒体上に供給されたインクが記録媒体中
に浸透した後に、上記の乾燥装置によるインクの乾燥を
開始するようにしたものである。
【0012】そして、この発明における画像形成方法や
画像形成装置のように、インク供給装置から記録媒体上
に供給されたインクが記録媒体中に浸透した後に、乾燥
装置によるインクの乾燥を開始すると、インクが浸透し
た記録媒体の表面部を乾燥させるだけで、先の記録媒体
に供給されたインクが次の記録媒体の裏面に付着した
り、先の記録媒体に形成された画像が乱れたりするのを
防止することができるようになり、記録媒体上に存在す
るインクを乾燥させる場合に比べて、非常に少ないエネ
ルギーで効率よくインクを乾燥させることができるよう
になり、高速で画像形成を行う場合においても良好な画
像が得られるようになる。
【0013】ここで、インク供給装置からインクが記録
媒体上に供給されてから記録媒体中に浸透し終わるまで
の時間ts(ms)は、記録媒体上に供給されたインク
の量をV(ml/m2 )、このインクが記録媒体に吸収
される場合における吸収係数をKa(ml/m2 ・ms
1/2 )、濡れ時間をtw(ms)とした場合に、下記の
式(2)で表される。ここで、上記の吸収係数Kaにつ
いては、日本紙パルプ技術協会(J.TAPPI)にお
いて定められるブリストー試験法により求めることがで
きる。
【0014】ts=(V/Ka)2 +tw (2)
【0015】そして、前記のようにインク供給装置から
記録媒体上に供給されたインクが記録媒体中に浸透した
後に、乾燥装置によってインクの乾燥を開始するために
は、記録媒体上にインクが供給された時点から乾燥装置
による乾燥を開始する迄の時間t1 (ms)を、インク
供給装置からインクが記録媒体上に供給されてから記録
媒体中に浸透し終わるまでの時間ts(ms)と同じ或
いは長くする必要があり、請求項2に示すように、記録
媒体上にインクが供給された時点から乾燥装置による乾
燥を開始する迄の時間t1 (ms)が、下記の式(1)
の条件を満たすようにする必要がある。
【0016】t1 ≧(V/Ka)2 +tw (1)
【0017】また、先の記録媒体に供給されたインクが
次の記録媒体の裏面に付着したり、先の記録媒体に形成
された画像が乱れたりするのを防止するにあたり、少な
いエネルギーでこれを効率よく行うためには、請求項3
に示すように、乾燥装置によりインクが浸透された記録
媒体の表面部だけを乾燥させるようにすることが好まし
い。
【0018】ここで、この発明における画像形成方法及
び画像形成装置において使用するインクは、水性,油性
の何れのインクであってもよいが、取り扱いの容易性や
環境への影響を考慮すると、水性インクを用いることが
好ましい。
【0019】そして、水性インクとしては、水性媒体中
に適当な着色剤を添加させたものが用いられ、またこの
インクの特性を向上させるため、例えば、水可溶性樹
脂、防カビ剤、防腐剤、pH調整剤、キレート剤、酸素
吸収剤、防錆剤、消光剤等を加えることができる。
【0020】ここで、上記の水性媒体としては、水を単
独で使用する他、水と水性の有機溶媒との混合溶媒を用
いることができる。
【0021】そして、上記の水性の有機溶媒としては、
インクの乾燥性を高めて、記録媒体へのインクの定着を
速めるため、例えば、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル等の炭素数1〜5の脂肪族アルコール等を、好ましく
は、炭素数1〜3の脂肪族アルコールを加えるようにす
る。
【0022】また、インクの浸透性を向上させるために
は、例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル,ジエチレングリコールモノブチルエーテル等の多価
アルコールのアルキルエーテル類や、多価アルコールの
エステル類を加えることが好ましい。
【0023】また、インクにおける保湿性を向上させた
り、その粘度等を調整するために、例えば、エチレング
リコール,プロピレングリコール,ブチレングリコー
ル,ヘキシレングリコール等のモノアルキレングリコー
ル、ジエチレングリコール,ジプロピレングリコール等
のジアルキレングリコール、トリエチレングリコール等
のトリアルキレングリコール、グリセリン等の多価アル
コール類を加えるようにしたり、またインク中において
着色剤が析出するのを防止するために、例えば、尿素、
アミド、環式アミド、アルカノールアミン等の両親媒性
物質を添加することもできる。
【0024】さらに、吸湿性や水への溶解度の高い臭化
リチウム,臭化ナトリウム,塩化ナトリウム等の無機塩
類や、酢酸ナトリウム,トルエンスルホン酸ナトリウ
ム,フタル酸ナトリウム,酢酸アンモニウム,酢酸トリ
エタノールアミン塩等の有機塩を添加させることもでき
る。
【0025】また、上記の水性媒体中に添加させる着色
剤としては、従来より一般に使用されている公知の染料
や顔料を用いることができる。
【0026】そして、染料としては、一般に使用されて
いる酸性染料,直接染料,反応性染料等の水溶性染料や
油溶性染料を用いることができる。
【0027】また、顔料としては、アゾ系,フタロシア
ニン系,アントラキノン系,キナクリドン系,ジオキサ
ジン系,インジゴ系,チオインジゴ系,ペリレン系,ア
ニリンブラック,アゾメチン系,ロータミンBレーキ
系,カーボンブラック等を使用することができる。
【0028】ここで、上記のような着色剤を水性媒体中
に添加させる量については、その量があまり少ないと、
インクに十分な色彩が付与されない一方、その量が多く
なりすぎると、着色剤の分散等が十分に行えなくなるた
め、一般に、水性インク中に着色剤を0.1〜20重量
%の範囲で加えるようにする。
【0029】また、インクの定着性を向上させたり、イ
ンク中における顔料の分散性を高めるために水可溶性樹
脂を加えることもでき、このような水可溶性樹として
は、例えば、ヒドロキシエチルセルロース,カルボキシ
メチルセルロース,ビスコース等のセルロース誘導体、
アルギン酸,アラビアゴム,トラガントゴム,リグニン
スルホン酸,ゼラチン等の天然高分子類、りん酸でん
粉,カルボキシメチルでん粉塩等のでん粉誘導体、ポリ
アクリル酸,ポリメタクリル酸,ポリビニル硫酸,ポリ
ビニルスルホン酸,縮合ナフタレンスルホン酸,エチレ
ン−アクリル酸共重合体,スチレン−アクリル酸共重合
体,スチレン−メタクリル酸共重合体,アクリル酸エス
テル−アクリル酸共重合体,アクリル酸エステル−メタ
クリル酸共重合体,スチレン−マレイン酸共重合体,ス
チレン−マレイン酸エステル共重合体,スチレン−イタ
コン酸共重合体,イタコン酸エステル−イタコン酸共重
合体,ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体,ビニル
ナフタレン−メタクリル酸共重合体,ビニルナフタレン
−イタコン酸共重合体,フェノール樹脂,ポリアミド樹
脂,ポリイミド樹脂,ポリアミック酸樹脂,エポキシ樹
脂,ポリエステル樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリウレタ
ン−ウレア樹脂,ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル,ポリオキシエチレンアルキルアミン,ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリビニルア
ルコール,ポリビニルピロリドン,ポリアルキレンカチ
オン,フタル化ゼラチン,両性イオン基を有する高分子
等の合成樹脂を用いることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態におけ
る画像形成装置及び画像形成方法を添付図面に基づいて
具体的に説明する。
【0031】ここで、この実施形態における画像形成装
置においては、図1に示すように、記録媒体1上にイン
クを供給するインク供給装置10よりも記録媒体1の搬
送方向下流側の位置に、記録媒体1上に供給されたイン
クを乾燥させる乾燥装置20を設けると共に、この乾燥
装置20を記録媒体1の搬送方向に沿って移動できるよ
うにしている。
【0032】そして、この実施形態においては、記録媒
体1を搬送させ、インク供給装置10の位置に導かれた
記録媒体1の上にインク供給装置10からインクを供給
し、このようにインクが供給された記録媒体1を搬送さ
せ、この記録媒体1に供給されたインクを上記の乾燥装
置20によって乾燥させるにあたり、記録媒体1に供給
されたインクが記録媒体1中に浸透し終わる位置或いは
この位置よりも記録媒体1の搬送方向下流側の位置にお
いて、上記の乾燥装置20により記録媒体1に供給され
たインクを乾燥させるようにしている。
【0033】ここで、上記の乾燥装置20としては、一
般に用いられている公知のものを使用することができ、
例えば、図2に示すように、内部に加熱装置21aを有
するヒートローラ21bとニップローラ21cとの間に
記録媒体1を導いて記録媒体1に供給されたインクを乾
燥させるようにしたり、図3に示すように、送風ファン
22aから案内部材22bを通して記録媒体1に送風を
行って、記録媒体1に供給されたインクを乾燥させるよ
うにしたり、図4に示すように、送風ファン22aの上
部に加熱装置22cを設け、この加熱装置22cにより
加熱された空気を送風ファン22aから案内部材22b
を通して記録媒体1に送風させて、記録媒体1に供給さ
れたインクを乾燥させるようにしたり、また図示してい
ないが、ヒーターやランプ等の加熱装置を設けるように
することも可能である。
【0034】また、この実施形態における画像形成装置
においては、記録媒体1に供給されたインクが記録媒体
1中に浸透した後、乾燥装置20により記録媒体1に供
給されたインクを乾燥させるにあたり、乾燥装置20を
記録媒体1の搬送方向に沿って移動させて乾燥を開始す
る位置を変更させるようにしたが、図5に示すように、
インクが供給された記録媒体1を搬送する搬送装置30
による搬送速度を変化させて、乾燥装置20の位置に導
かれる記録媒体1の時間を調整するようにしたり、図示
していないが、インクが供給された記録媒体が搬送され
る搬送方向に沿って複数の乾燥装置を並設させ、適当な
位置における乾燥装置を駆動させるようにすることも可
能である。
【0035】
【実施例】次に、上記の図2〜図4に示した画像形成装
置を用いた具体的な実施例を挙げて説明すると共に、こ
の発明の実施例によって記録媒体にインクによる画像を
形成した場合に、先の記録媒体に供給されたインクが次
の記録媒体の裏面に付着したり、記録媒体に供給された
インクを乾燥させるヒートローラにインクが付着したり
するのが抑制されることを比較例を挙げて明らかにす
る。
【0036】(実施例1〜3)実施例1〜3において
は、上記の図2に示すように、記録媒体1上にインクを
供給するインク供給装置10よりも記録媒体1の搬送方
向下流側の位置に、乾燥装置20として、内部に加熱装
置21aを有するヒートローラ21bとニップローラ2
1cとを設け、このヒートローラ21bとニップローラ
21cとを記録媒体1の搬送方向に沿って移動させるよ
うにした画像形成装置を用いた。
【0037】そして、インクとしては、自己分散型のカ
ーボンブラックを分散させたカーボンブラック分散液
(キャボット社製:Cabot300)を30重量部、
ジエチレングリコールモノメチルエーテルを5.0重量
部、グリセリンを10.0重量部、水を55.0重量部
の割合にし、これらをビーカー中において30分間混合
撹拌して調製したインクAを用い、また記録媒体1とし
ては、市販のA4サイズの普通紙(ミノルタ社製:EP
ペーパー)を用いるようにした。
【0038】ここで、上記のインクAは、その粘度が
2.6mPa・s、表面張力が42.5mN/mであ
り、また上記の普通紙におけるインクAの吸収係数Ka
は0.25ml/m2 ・ms1/2 、濡れ時間twは20
msであった。
【0039】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクAを上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積
当たりのインクの供給量が、実施例1においては8.0
ml/m2 、実施例2においては14.0ml/m2
実施例3においては20.0ml/m2 になるようにし
て上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0040】このとき、普通紙上に供給された単位面積
当たりのインクAが普通紙中に浸透して減少する状態を
調べ、実施例1の場合を実線で、実施例2の場合を破線
で、実施例3の場合を一点鎖線で図6に示した。
【0041】ここで、上記のインクAが上記の普通紙上
に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts(ms)
は、前記の式(2)によって求められ、実施例1の場合
は1000ms、実施例2の場合は3100ms、実施
例3の場合は6400msであった。
【0042】そして、このように普通紙上に供給された
インクAを乾燥させるにあたり、実施例1〜3において
は、それぞれ上記のヒートローラ21bを110℃に加
熱し、このヒートローラ21bとニップローラ21cと
の位置を移動させ、上記のようにインクAが普通紙上に
供給されてからこのヒートローラ21bとニップローラ
21cとの間に導かれて乾燥が開始される迄の時間t1
(ms)を、インクAが上記の普通紙上に供給されてか
ら浸透し終わるまでの時間ts(ms)と同じにし、実
施例1の場合には1000ms、実施例2の場合には3
100ms、実施例3の場合には6400msにして、
普通紙上に供給されたインクAを乾燥させるようにし
た。
【0043】(比較例1,2)比較例1,2において
も、上記の実施例1〜3の場合と同様に、前記の図2に
示す画像形成装置と、上記のインクAと、上記のA4サ
イズの普通紙(ミノルタ社製:EPペーパー)とを用い
るようにした。
【0044】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクAを上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積
当たりのインクの供給量が、比較例1においては実施例
1と同じ8.0ml/m2 、比較例2においては実施例
2と同じ14.0ml/m2になるようにして、上記の
普通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0045】そして、比較例1では、上記のヒートロー
ラ21bを180℃に加熱し、このヒートローラ21b
とニップローラ21cとの位置を移動させ、インクが普
通紙上に供給されてからこのヒートローラ21bとニッ
プローラ21cとの間に導かれて乾燥が開始される迄の
時間t1 (ms)を、上記のインクAが上記の普通紙上
に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts(100
0ms)に達する前の500msにし、また比較例2で
は、ヒートローラ21bを200℃に加熱し、このヒー
トローラ21bとニップローラ21cとの位置を移動さ
せ、インクが普通紙上に供給されてからこのヒートロー
ラ21bとニップローラ21cとの間に導かれて乾燥が
開始される迄の時間t1 (ms)を、上記のインクAが
上記の普通紙上に供給されてから浸透し終わるまでの時
間ts(3100ms)に達する前の1500msにし
て、それぞれ普通紙上に供給されたインクAを乾燥させ
るようにした。
【0046】(実施例4〜6)実施例4〜6において
は、上記の実施例1〜3の場合と同様に、前記の図2に
示す画像形成装置と、上記のA4サイズの普通紙(ミノ
ルタ社製:EPペーパー)とを用いるようにした。
【0047】一方、インクとしては、自己分散型のカー
ボンブラックを分散させたカーボンブラック分散液(キ
ャボット社製:Cabot300)を30重量部、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテルを5.0重量部、
グリセリンを10.0重量部、水を55.0重量部の割
合にし、これらをビーカー中において30分間混合撹拌
して調製したインクBを用いるようにした。ここで、こ
のようにして調製したインクBの粘度は2.8mPa・
s、表面張力は36.4mN/mであり、また上記の普
通紙におけるインクBの吸収係数Kaは0.85ml/
2 ・ms1/2、濡れ時間twはtw≒0msで測定不
能であった。
【0048】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクBを上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積
当たりのインクの供給量が、実施例4においては8.0
ml/m2 、実施例5においては14.0ml/m2
実施例6においては20.0ml/m2 になるようにし
て上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0049】ここで、上記のインクBが上記の普通紙上
に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts(ms)
は、前記の式(2)よって求められ、実施例4の場合は
90ms、実施例5の場合は270ms、実施例6の場
合は550msであった。
【0050】そして、このように普通紙上に供給された
インクBを乾燥させるにあたり、実施例4〜6において
は、上記のヒートローラ21bを110℃に加熱し、こ
のヒートローラ21bとニップローラ21cとの位置を
移動させ、上記のようにインクBが普通紙上に供給され
てからこのヒートローラ21bとニップローラ21cと
の間に導かれて乾燥が開始される迄の時間t1 (ms)
を、上記のインクBが上記の普通紙上に供給されてから
浸透し終わるまでの時間ts(ms)と同じ或いはts
(ms)より長くし、実施例4の場合には90ms、実
施例5の場合には300ms、実施例6の場合には55
0msにして、普通紙上に供給されたインクBを乾燥さ
せるようにした。
【0051】(比較例3)比較例3においては、上記の
実施例4〜6の場合と同様に、前記の図2に示す画像形
成装置と、上記のA4サイズの普通紙(ミノルタ社製:
EPペーパー)と、上記のインクBとを用いるようにし
た。
【0052】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクBを上記の普通紙上に供給するにあたり、比較例3
においては、単位面積当たりのインクの供給量が実施例
5と同じ14.0ml/m2 になるようにして、普通紙
上に黒べた画像の印字を行った。
【0053】そして、比較例3においては、上記のヒー
トローラ21bを200℃に加熱し、このヒートローラ
21bとニップローラ21cとの位置を移動させて、イ
ンクが普通紙上に供給されてからこのヒートローラ21
bとニップローラ21cとの間に導かれて乾燥が開始さ
れる迄の時間t1 (ms)を、上記のインクBが上記の
普通紙上に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts
(270ms)に達する前の150msにして、普通紙
上に供給されたインクBを乾燥させるようにした。
【0054】(実施例7〜9)実施例7〜9において
は、上記の実施例1〜3の場合と同様に、前記の図2に
示す画像形成装置を用いると共に上記のインクAを用い
る一方、記録媒体1としては、市販のA4サイズのイン
クジェット専用普通紙(セイコーエプソン社製:KA4
250)を用いるようにした。
【0055】ここで、上記のインクジェット専用普通紙
におけるインクAの吸収係数Kaは0.67ml/m2
・ms1/2 、濡れ時間twはtw≒0msで測定不能で
あった。
【0056】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクAを上記のインクジェット専用普通紙上に供給する
にあたり、単位面積当たりのインクの供給量が、実施例
7においては8.0ml/m2 、実施例8においては1
4.0ml/m2 、実施例9においては20.0ml/
2 になるようにして上記のインクジェット専用普通紙
上に黒べた画像の印字を行った。
【0057】ここで、上記のインクAが上記のインクジ
ェット専用普通紙上に供給されてから浸透し終わるまで
の時間ts(ms)は、前記の式(2)によって求めら
れ、実施例7の場合は140ms、実施例8の場合は4
40ms、実施例9の場合は890msであった。
【0058】そして、このようにインクジェット専用普
通紙上に供給されたインクAを乾燥させるにあたり、実
施例7〜9においては、上記のヒートローラ21bを1
10℃に加熱し、このヒートローラ21bとニップロー
ラ21cとの位置を移動させ、上記のようにインクAが
インクジェット専用普通紙上に供給されてからこのヒー
トローラ21bとニップローラ21cとの間に導かれて
乾燥が開始される迄の時間t1 (ms)を、上記のイン
クAが上記のインクジェット専用普通紙上に供給されて
から浸透し終わるまでの時間ts(ms)より長くし、
実施例7の場合には150ms、実施例8の場合には4
50ms、実施例9の場合には900msにして、イン
クジェット専用普通紙上に供給されたインクAを乾燥さ
せるようにした。
【0059】(比較例4)比較例4においては、上記の
実施例7〜9の場合と同様に、前記の図2に示す画像形
成装置と、上記のインクAと、上記のA4サイズのイン
クジェット専用普通紙(セイコーエプソン社製:KA4
250)とを用いるようにした。
【0060】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクAを上記のインクジェット専用普通紙上に供給する
にあたり、比較例4においては、単位面積当たりのイン
クの供給量が実施例8と同じ14.0ml/m2 になる
ようにして、インクジェット専用普通紙上に黒べた画像
の印字を行った。
【0061】そして、比較例4においては、上記のヒー
トローラ21bを200℃に加熱し、このヒートローラ
21bとニップローラ21cとの位置を移動させ、イン
クがインクジェット専用普通紙上に供給されてからこの
ヒートローラ21bとニップローラ21cとの間に導か
れて乾燥が開始される迄の時間t1 (ms)を、上記の
インクAが上記のインクジェット専用普通紙上に供給さ
れてから浸透し終わるまでの時間ts(440ms)に
達する前の250msにして、インクジェット専用普通
紙上に供給されたインクAを乾燥させるようにした。
【0062】(比較例5,6)比較例5,6において
は、図7に示すように、記録媒体1上にインクを供給す
るインク供給装置10を設けただけで、このインク供給
装置10よりも記録媒体1の搬送方向下流側の位置に乾
燥装置を設けていない画像形成装置を用いるようにし
た。
【0063】また、インクとしては、上記の実施例1〜
3と同じインクAを用い、また記録媒体1としても、上
記の実施例1〜3と同じA4サイズの普通紙(ミノルタ
社製:EPペーパー)を用いるようにした。
【0064】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクAを上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積
当たりのインクの供給量が、比較例5においては8.0
ml/m2 、比較例6においては14.0ml/m2
なるようにして上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行
い、乾燥装置によるインクAの乾燥は行わないようにし
た。
【0065】(比較例7)比較例7においても、上記の
比較例5,6の場合と同じ図7に示す画像形成装置を用
い、インクとしては上記の実施例4〜6の場合と同じイ
ンクBを用い、また記録媒体1としては上記の実施例1
〜3の場合と同じA4サイズの普通紙(ミノルタ社製:
EPペーパー)を用いるようにした。
【0066】そして、この比較例7においては、インク
供給装置10からインクBを上記の普通紙上に供給する
にあたり、単位面積当たりのインクの供給量が14.0
ml/m2 になるようにして上記の普通紙上に黒べた画
像の印字を行い、乾燥装置によるインクBの乾燥は行わ
ないようにした。
【0067】(比較例8)比較例8においても、上記の
比較例5,6の場合と同じ図7に示す画像形成装置を用
い、インクとしては、上記の実施例1〜3の場合と同じ
インクAを用い、また記録媒体1としては、上記の実施
例4〜6の場合と同じA4サイズのインクジェット専用
普通紙(セイコーエプソン社製:KA4250)を用い
るようにした。
【0068】そして、この比較例8においては、インク
供給装置10からインクAを上記のインクジェット専用
普通紙上に供給するにあたり、単位面積当たりのインク
の供給量が14.0ml/m2 になるようにして上記の
インクジェット専用普通紙上に黒べた画像の印字を行
い、乾燥装置によるインクAの乾燥は行わないようにし
た。
【0069】次に、上記の実施例1〜9及び比較例1〜
8に示すようにして、記録媒体1上に黒べた画像を形成
した場合において、記録媒体からのインクの蒸発量を求
めると共に裏移りの評価を行い、また実施例1〜9及び
比較例1〜4のものにおいては、ヒーターローラ汚れの
評価を行い、これらの結果を下記の表1に示した。な
お、この表1においては、記録媒体に関し、上記のA4
サイズの普通紙(ミノルタ社製:EPペーパー)をPP
Cとして、上記のA4サイズのインクジェット専用普通
紙(セイコーエプソン社製:KA4250)をIJとし
て示した。
【0070】ここで、上記の実施例1〜9及び比較例1
〜4におけるインクの蒸発量については、上記のように
してインクを供給した後の記録媒体1の重量と、乾燥装
置20を通過した直後の記録媒体1の重量との差を求
め、この差から単位面積当たりのインクの蒸発量を求め
た。また、比較例5〜8については、インクを供給した
後の記録媒体1の重量と、それぞれ対応する実施例にお
いて乾燥が開始される迄の時間t1 が経過した時点、す
なわち比較例5では1000ms後、比較例6では31
00ms後、比較例7では300ms後、比較例8では
450ms後における記録媒体1の重量との差を求め、
この差から単位面積当たりのインクの蒸発量を求めた。
なお、このインクの蒸発量が多くなるほど、乾燥に多く
のエネルギーが必要であることになる。
【0071】また、ヒートローラ汚れについては、上記
の実施例1〜9及び比較例1〜4に示すようにして10
0枚の黒べた画像を連続して印字した後、それぞれ白紙
の記録媒体をヒートローラ21bとニップローラ21c
との間に供給し、この記録媒体にインクが全く付着しな
い場合を○、記録媒体に僅かにインクが付着する場合を
△、記録媒体にインクが付着する場合を×で示した。
【0072】また、裏移りについては、上記の実施例1
〜9及び比較例1〜8に示すようにして、記録媒体上に
黒べた画像を形成した直後に、この黒べた画像の上に濾
紙を50g/cm2 の荷重で押圧して濾紙へのインクの
付着を調べ、濾紙へのインクの付着がない場合を○、濾
紙へのインクの付着がわずかである場合を△、濾紙へイ
ンクが付着する場合を×で示した。
【0073】
【表1】
【0074】この結果から明らかなように、インク供給
装置10から記録媒体1上に供給されたインクが記録媒
体1中に浸透し終わった後において、ヒートローラ21
bによって記録媒体1に供給されたインクを乾燥させる
ようにした実施例1〜9のものにおいては、インクが記
録媒体1中に浸透し終わる前にヒートローラ21bによ
って記録媒体1に供給されたインクを乾燥させるように
した比較例1〜4のもののように、記録媒体に供給され
たインクがヒートローラ21bに付着するということが
なく、またインクを記録媒体1に供給した後、乾燥装置
による乾燥を行わない比較例5〜8のもののように裏移
りが発生するということもなかった。
【0075】また、実施例1〜9のものは、比較例1〜
4のものに比べて、ヒートローラ21bの加熱温度が低
く、インクの蒸発量も少なくなっており、少ないエネル
ギーで裏移りが生じないように記録媒体1に供給された
インクを適切に乾燥させることができた。
【0076】(実施例10〜13)実施例10〜13に
おいては、上記の図3に示すように、記録媒体1上にイ
ンクを供給するインク供給装置10よりも記録媒体1の
搬送方向下流側の位置に、送風ファン22aから案内部
材22bを通して記録媒体1に送風を行うようにした乾
燥装置20を設け、この乾燥装置20を記録媒体1の搬
送方向に沿って移動させるようにした画像形成装置を用
いた。
【0077】そして、インクとしては、上記の実施例1
〜3の場合と同じインクAを、また記録媒体1として
も、実施例1〜3の場合と同じA4サイズの普通紙(ミ
ノルタ社製:EPペーパー)を用いるようにした。
【0078】そして、インク供給装置10からインクA
を上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積当たり
のインクの供給量が、実施例10においては8.0ml
/m 2 、実施例11においては14.0ml/m2 、実
施例12においては20.0ml/m2 になるようにし
て上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。なお、
このインクAが上記の普通紙上に供給されてから浸透し
終わるまでの時間ts(ms)は、前記の実施例1〜3
の場合と同様に、実施例10の場合は1000ms、実
施例11の場合は3100ms、実施例12の場合は6
400msであった。
【0079】そして、このように普通紙上に供給された
インクAを乾燥させるにあたり、実施例10〜12にお
いては、上記の送風ファン22aから案内部材22bを
通してインクAが供給された普通紙に1.13×10-3
3 /sの風量で送風を行うようにすると共に、送風フ
ァン22aから案内部材22bを通して送風を行う位置
を変更させ、上記のようにインクAが普通紙上に供給さ
れてからこのように送風を開始する迄の時間t1 (m
s)を、上記のインクAが上記の普通紙上に供給されて
から浸透し終わるまでの時間ts(ms)と同じにし、
実施例10の場合には1000ms、実施例11の場合
には3100ms、実施例12の場合には6400ms
にして、それぞれ普通紙上に供給されたインクAを乾燥
させるようにした。
【0080】(比較例9,10)比較例9,10におい
ても、上記の実施例10〜12の場合と同様に、前記の
図3に示す画像形成装置と、上記のインクAと、上記の
A4サイズの普通紙(ミノルタ社製:EPペーパー)と
を用いるようにした。
【0081】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクAを上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積
当たりのインクの供給量が、比較例9においては実施例
10と同じ8.0ml/m2 、比較例10においては実
施例11と同じ14.0ml/m2 になるようにして上
記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0082】そして、この比較例9,10においても、
上記の送風ファン22aから案内部材22bを通してイ
ンクAが供給された普通紙に1.13×10-33 /s
の風量で送風を行うようにすると共に、送風ファン22
aから案内部材22bを通して送風を行う位置を変更さ
せ、上記のようにインクAが普通紙上に供給されてから
このように送風を開始する迄の時間t1 (ms)を、比
較例9では上記のインクAが上記の普通紙上に供給され
てから浸透し終わるまでの時間ts(1000ms)に
達する前の500msに、また比較例10では上記のイ
ンクAが上記の普通紙上に供給されてから浸透し終わる
までの時間ts(3100ms)に達する前の1500
msにして、普通紙上に供給されたインクAを乾燥させ
るようにした。
【0083】(実施例13〜15)実施例13〜15に
おいては、上記の実施例10〜12の場合と同様に、前
記の図3に示す画像形成装置と、上記のA4サイズの普
通紙(ミノルタ社製:EPペーパー)とを用いる一方、
インクとしては、上記の実施例4〜6の場合と同じイン
クBを用いるようにした。
【0084】そして、インク供給装置10からインクB
を上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積当たり
のインクの供給量が、実施例13においては8.0ml
/m 2 、実施例14においては14.0ml/m2 、実
施例15においては20.0ml/m2 になるようにし
て上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0085】ここで、上記のインクBが上記の普通紙上
に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts(ms)
は、前記の実施例4〜6の場合と同様で、実施例13の
場合は90ms、実施例14の場合は270ms、実施
例15の場合は550msであった。
【0086】そして、この実施例13〜15において
も、上記の送風ファン22aから案内部材22bを通し
てインクBが供給された普通紙に1.13×10-33
/sの風量で送風を行うようにすると共に、送風ファン
22aから案内部材22bを通して送風を行う位置を変
更させて、上記のようにインクBが普通紙上に供給され
てからこのように送風を開始する迄の時間t1 (ms)
を、インクBが上記の普通紙上に供給されてから浸透し
終わるまでの時間ts(ms)と同じ或いはts(m
s)より長くし、実施例13の場合には90ms、実施
例14の場合には300ms、実施例15の場合には5
50msにして、普通紙上に供給されたインクBを乾燥
させるようにした。
【0087】(比較例11)比較例11においては、上
記の実施例13〜15の場合と同様に、前記の図3に示
す画像形成装置と、上記のA4サイズの普通紙(ミノル
タ社製:EPペーパー)と、上記のインクBとを用いる
ようにした。
【0088】そして、インク供給装置10からインクB
を上記の普通紙上に供給するにあたり、比較例11にお
いては、単位面積当たりのインクの供給量が上記の実施
例14と同じ14.0ml/m2 になるようにして、普
通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0089】そして、この比較例11においても、上記
の送風ファン22aから案内部材22bを通してインク
Bが供給された上記の普通紙に1.13×10-33
sの風量で送風を行うようにすると共に、送風ファン2
2aから案内部材22bを通して送風を行う位置を変更
させて、上記のようにインクBが普通紙上に供給されて
からこのように送風を開始する迄の時間t1 (ms)
を、インクBが上記の普通紙上に供給されてから浸透し
終わるまでの時間ts(270ms)に達する前の15
0msにして、上記の普通紙上に供給されたインクBを
乾燥させるようにした。
【0090】(実施例16〜18)実施例16〜18に
おいては、上記の実施例10〜12の場合と同様に、前
記の図3に示す画像形成装置と、上記のインクAとを用
いる一方、記録媒体1としては、実施例7〜9の場合と
同じA4サイズのインクジェット専用普通紙(セイコー
エプソン社製:KA4250)を用いるようにした。
【0091】そして、インク供給装置10からインクA
を上記のインクジェット専用普通紙上に供給するにあた
り、単位面積当たりのインクの供給量が、実施例16に
おいては8.0ml/m2 、実施例17においては1
4.0ml/m2 、実施例18においては20.0ml
/m2 になるようにして上記のインクジェット専用普通
紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0092】ここで、上記のインクAが上記のインクジ
ェット専用普通紙上に供給されてから浸透し終わるまで
の時間ts(ms)は、前記の実施例7〜9の場合と同
様であり、実施例16の場合は140ms、実施例17
の場合は440ms、実施例18の場合は890msで
あった。
【0093】そして、この実施例16〜18において
も、上記の送風ファン22aから案内部材22bを通し
てインクAが供給された上記の普通紙に1.13×10
-33/sの風量で送風を行うようにすると共に、送風
ファン22aから案内部材22bを通して送風を行う位
置を変更させて、上記のようにインクBが普通紙上に供
給されてからこのように送風を開始する迄の時間t
1 (ms)を、上記のインクAが上記のインクジェット
専用普通紙上に供給されてから浸透し終わるまでの時間
ts(ms)より長くし、実施例16の場合には150
ms、実施例17の場合には450ms、実施例18の
場合には900msにして、インクジェット専用普通紙
上に供給されたインクAを乾燥させるようにした。
【0094】(比較例12)比較例12においては、上
記の実施例16〜18場合と同様に、前記の図3に示す
画像形成装置と、上記のA4サイズのインクジェット専
用普通紙(セイコーエプソン社製:KA4250)と、
上記のインクAとを用いるようにした。
【0095】そして、インク供給装置10からインクA
を上記のインクジェット専用普通紙上に供給するにあた
り、比較例12においては、単位面積当たりのインクの
供給量が上記の実施例17と同じ14.0ml/m2
なるようにして、普通紙上に黒べた画像の印字を行っ
た。
【0096】そして、この比較例12においても、送風
ファン22aから案内部材22bを通してインクAが供
給された上記のインクジェット専用普通紙に1.13×
10 -33 /sの風量で送風を行うようにすると共に、
送風ファン22aから案内部材22bを通して送風を行
う乾燥装置20の位置を変更させて、インクAがインク
ジェット専用普通紙上に供給されてからこのように送風
を開始する迄の時間t 1 (ms)を、インクaが上記の
インクジェット専用普通紙上に供給されてから浸透し終
わるまでの時間ts(440ms)に達する前の250
msにして、インクジェット専用普通紙上に供給された
インクAを乾燥させるようにした。
【0097】次に、上記の実施例10〜18及び比較例
9〜12に示すようにして、記録媒体1上に黒べた画像
を形成した場合において、前記の実施例1〜9及び比較
例1〜4の場合と同様にして、記録媒体からのインクの
蒸発量を求めると共に裏移りの評価を行い、これらの結
果を下記の表2に示した。
【0098】
【表2】
【0099】この結果から明らかなように、インク供給
装置10から記録媒体1上に供給されたインクが記録媒
体1中に浸透し終わった後において、送風ファン22a
から案内部材22bを通して送風を行って記録媒体1に
供給されたインクの乾燥させるようにした実施例10〜
18のものにおいては、インクが記録媒体1中に浸透し
終わる前に送風ファン22aから案内部材22bを通し
て送風を行って記録媒体1に供給されたインクを乾燥さ
せるようにした比較例9〜12のもののように裏移りが
発生するということがなかった。
【0100】(実施例19〜21)実施例19〜21に
おいては、上記の図4に示すように、記録媒体1上にイ
ンクを供給するインク供給装置10よりも記録媒体1の
搬送方向下流側の位置に、加熱装置22cにより加熱さ
れた空気を送風ファン22aから案内部材22bを通し
て記録媒体1に送風して、記録媒体1に供給されたイン
クを乾燥させるようにした乾燥装置20を設け、この乾
燥装置20を記録媒体1の搬送方向に沿って移動させる
ようにした画像形成装置を用いた。
【0101】そして、インクとしては、上記の実施例1
〜3の場合と同じインクAを、また記録媒体1として
も、実施例1〜3の場合と同じA4サイズの普通紙(ミ
ノルタ社製:EPペーパー)を用いるようにした。
【0102】そして、インク供給装置10からインクA
を上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積当たり
のインクの供給量が、実施例19においては8.0ml
/m 2 、実施例20においては14.0ml/m2 、実
施例21においては20.0ml/m2 になるようにし
て上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。なお、
このインクAが上記の普通紙上に供給されてから浸透し
終わるまでの時間ts(ms)は、前記の実施例1〜3
の場合と同様に、実施例19の場合は1000ms、実
施例20の場合は3100ms、実施例21の場合は6
400msであった。
【0103】そして、このように普通紙上に供給された
インクAを乾燥させるにあたり、実施例19〜21にお
いては、上記の加熱装置22cにより空気を加熱し、送
風ファン22aにより案内部材22bを通してインクA
が供給された普通紙に80℃の温風を1.13×10-3
3 /sの風量で送風させるようにすると共に、この温
風を記録媒体1に送風させる位置を変更し、上記のよう
にインクAが普通紙上に供給されてからこのように送風
を開始する迄の時間t1 (ms)を、上記のインクAが
上記の普通紙上に供給されてから浸透し終わるまでの時
間ts(ms)と同じにし、実施例19の場合には10
00ms、実施例20の場合には3100ms、実施例
21の場合には6400msにして、それぞれ普通紙上
に供給されたインクAを乾燥させるようにした。
【0104】(比較例13,14)比較例13,14に
おいても、上記の実施例19〜21の場合と同様に、前
記の図4に示す画像形成装置と、上記のインクAと、上
記のA4サイズの普通紙(ミノルタ社製:EPペーパ
ー)とを用いるようにした。
【0105】そして、上記のインク供給装置10からイ
ンクAを上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積
当たりのインクの供給量が、比較例13においては実施
例19と同じ8.0ml/m2 、比較例14においては
実施例20と同じ14.0ml/m2 になるようにして
上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0106】そして、この比較例13,14において
も、上記の加熱装置22cにより空気を加熱し、送風フ
ァン22aにより案内部材22bを通してインクAが供
給された普通紙に80℃の温風を1.13×10-33
/sの風量で送風させるようにすると共に、この温風を
記録媒体1に送風させる位置を変更し、上記のようにイ
ンクAが普通紙上に供給されてからこのように送風を開
始する迄の時間t1 (ms)を、比較例13では上記の
インクAが上記の普通紙上に供給されてから浸透し終わ
るまでの時間ts(1000ms)に達する前の500
msに、また比較例14では上記のインクAが上記の普
通紙上に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts
(3100ms)に達する前の1500msにして、普
通紙上に供給されたインクAを乾燥させるようにした。
【0107】(実施例22〜24)実施例22〜24に
おいては、上記の実施例19〜21の場合と同様に、前
記の図4に示す画像形成装置と、上記のA4サイズの普
通紙(ミノルタ社製:EPペーパー)とを用いる一方、
インクとしては、上記の実施例4〜6の場合と同じイン
クBを用いるようにした。
【0108】そして、インク供給装置10からインクB
を上記の普通紙上に供給するにあたり、単位面積当たり
のインクの供給量が、実施例22においては8.0ml
/m 2 、実施例23においては14.0ml/m2 、実
施例24においては20.0ml/m2 になるようにし
て上記の普通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0109】ここで、上記のインクBが上記の普通紙上
に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts(ms)
は、前記の実施例4〜6の場合と同様で、実施例22の
場合は90ms、実施例23の場合は270ms、実施
例24の場合は550msであった。
【0110】そして、この実施例22〜24において
も、上記の加熱装置22cにより空気を加熱し、送風フ
ァン22aにより案内部材22bを通してインクBが供
給された普通紙に80℃の温風を1.13×10-33
/sの風量で送風させるようにすると共に、この温風を
記録媒体1に送風させる位置を変更し、上記のようにイ
ンクBが普通紙上に供給されてからこのように送風を開
始する迄の時間t1 (ms)を、インクBが上記の普通
紙上に供給されてから浸透し終わるまでの時間ts(m
s)と同じ或いはts(ms)より長くし、実施例22
の場合には90ms、実施例23の場合には300m
s、実施例24の場合には550msにして、普通紙上
に供給されたインクBを乾燥させるようにした。
【0111】(比較例15)比較例15においては、上
記の実施例22〜24の場合と同様に、前記の図4に示
す画像形成装置と、上記のA4サイズの普通紙(ミノル
タ社製:EPペーパー)と、上記のインクBとを用いる
ようにした。
【0112】そして、インク供給装置10からインクB
を上記の普通紙上に供給するにあたり、比較例15にお
いては、単位面積当たりのインクの供給量が上記の実施
例23と同じ14.0ml/m2 になるようにして、普
通紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0113】そして、この比較例15においても、上記
の加熱装置22cにより空気を加熱し、送風ファン22
aにより案内部材22bを通してインクBが供給された
普通紙に80℃の温風を1.13×10-33 /sの風
量で送風させるようにすると共に、この温風を記録媒体
1に送風させる位置を変更し、上記のようにインクBが
普通紙上に供給されてからこのように送風を開始する迄
の時間t1 (ms)を、インクBが上記の普通紙上に供
給されてから浸透し終わるまでの時間ts(270m
s)に達する前の150msにして、上記の普通紙上に
供給されたインクBを乾燥させるようにした。
【0114】(実施例25〜27)実施例25〜27に
おいては、上記の実施例19〜21の場合と同様に、前
記の図4に示す画像形成装置と、上記のインクAとを用
いる一方、記録媒体1としては、実施例7〜9の場合と
同じA4サイズのインクジェット専用普通紙(セイコー
エプソン社製:KA4250)を用いるようにした。
【0115】そして、インク供給装置10からインクA
を上記のインクジェット専用普通紙上に供給するにあた
り、単位面積当たりのインクの供給量が、実施例25に
おいては8.0ml/m2 、実施例26においては1
4.0ml/m2 、実施例27においては20.0ml
/m2 になるようにして上記のインクジェット専用普通
紙上に黒べた画像の印字を行った。
【0116】ここで、上記のインクAが上記のインクジ
ェット専用普通紙上に供給されてから浸透し終わるまで
の時間ts(ms)は、前記の実施例7〜9の場合と同
様であり、実施例25の場合は140ms、実施例26
の場合は440ms、実施例27の場合は890msで
あった。
【0117】そして、この実施例25〜27において
も、上記の加熱装置22cにより空気を加熱し、送風フ
ァン22aにより案内部材22bを通してインクAが供
給された普通紙に80℃の温風を1.13×10-33
/sの風量で送風させるようにすると共に、この温風を
記録媒体1に送風させる位置を変更し、上記のようにイ
ンクAが普通紙上に供給されてからこのように送風を開
始する迄の時間t1 (ms)を、上記のインクAが上記
のインクジェット専用普通紙上に供給されてから浸透し
終わるまでの時間ts(ms)より長くし、実施例25
の場合には150ms、実施例26の場合には450m
s、実施例27の場合には900msにして、それぞれ
インクジェット専用普通紙上に供給されたインクAを乾
燥させるようにした。
【0118】(比較例16)比較例16においては、上
記の実施例25〜27の場合と同様に、前記の図4に示
す画像形成装置と、上記のA4サイズのインクジェット
専用普通紙(セイコーエプソン社製:KA4250)
と、上記のインクAとを用いるようにした。
【0119】そして、インク供給装置10からインクA
を上記のインクジェット専用普通紙上に供給するにあた
り、比較例16においては、単位面積当たりのインクの
供給量が上記の実施例26と同じ14.0ml/m2
なるようにして、普通紙上に黒べた画像の印字を行っ
た。
【0120】そして、この比較例16においても、上記
の加熱装置22cにより空気を加熱し、送風ファン22
aにより案内部材22bを通してインクAが供給された
普通紙に80℃の温風を1.13×10-33 /sの風
量で送風させるようにすると共に、この温風を記録媒体
1に送風させる位置を変更し、インクAがインクジェッ
ト専用普通紙上に供給されてからこのように送風を開始
する迄の時間t1 (ms)を、インクaが上記のインク
ジェット専用普通紙上に供給されてから浸透し終わるま
での時間ts(440ms)に達する前の250msに
して、インクジェット専用普通紙上に供給されたインク
Aを乾燥させるようにした。
【0121】次に、上記の実施例19〜27及び比較例
13〜16に示すようにして、記録媒体1上に黒べた画
像を形成した場合において、前記の実施例1〜9及び比
較例1〜4の場合と同様にして、記録媒体からのインク
の蒸発量求めると共に裏移りの評価を行い、これらの結
果を下記の表3に示した。
【0122】
【表3】
【0123】この結果から明らかなように、インク供給
装置10から記録媒体1上に供給されたインクが記録媒
体1中に浸透し終わった後において、加熱装置22cに
より加熱された温風を送風ファン22aから案内部材2
2bを通して記録媒体1に送風させてインクを乾燥させ
るようにした実施例19〜28のものにおいては、イン
クが記録媒体1中に浸透し終わる前に、加熱装置22c
により加熱された温風を送風ファン22aから案内部材
22bを通して記録媒体1に送風させてインクを乾燥さ
せるようにした比較例13〜16のものに比べて裏移り
の発生が抑制されるようになった。
【0124】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
画像形成方法や画像形成装置においては、インク供給装
置から記録媒体上にインクを供給し、このように記録媒
体上に供給されたインクを乾燥装置により乾燥させて画
像を形成するにあたり、インク供給装置から記録媒体上
に供給されたインクが記録媒体中に浸透した後に、乾燥
装置によるインクの乾燥を開始するようにしたため、イ
ンクが浸透した記録媒体の表面部を乾燥させるだけで、
先の記録媒体に供給されたインクが次の記録媒体の裏面
に付着したり、先の記録媒体に形成された画像が乱れた
りするのを防止できるようになった。
【0125】この結果、この発明における画像形成方法
や画像形成装置においては、記録媒体上に存在するイン
クを乾燥させる場合に比べて、非常に少ないエネルギー
で効率よくインクを乾燥させることができ、高速で画像
形成を行う場合においても、先の記録媒体に供給された
インクが次の記録媒体の裏面に付着したり、先の記録媒
体に形成された画像が乱れたりすることがなく、良好な
画像が得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置及び
画像形成方法を示した概略説明図である。
【図2】上記の実施形態に係る画像形成装置及び画像形
成方法において、ヒートローラとニップローラとの間に
記録媒体を導いてインクを乾燥させる例を示した概略説
明図である。
【図3】上記の実施形態に係る画像形成装置及び画像形
成方法において、送風ファンから案内部材を通して記録
媒体に送風を行ってインクを乾燥させる例を示した概略
説明図である。
【図4】上記の実施形態に係る画像形成装置及び画像形
成方法において、加熱装置により加熱された温風を送風
ファンにより案内部材を通して記録媒体に送風してイン
クを乾燥させるようにした例を示した概略説明図であ
る。
【図5】この発明の他の実施形態に係る画像形成装置及
び画像形成方法を示した概略説明図である。
【図6】この発明の実施例1〜3において、普通紙上に
供給された単位面積当たりのインクAが普通紙中に浸透
して減少する状態を示した図である。
【図7】比較例5〜8において使用した画像形成装置の
概略説明図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 10 インク供給装置 20 乾燥装置 21a 加熱装置 21b ヒートローラ 21c ニップローラ 22a 送風ファン 22b 案内部材 22c 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉谷 哲 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EC36 HA46 HA47

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク供給装置から記録媒体上にインク
    を供給し、このように記録媒体上に供給されたインクを
    乾燥装置により乾燥させて画像を形成する画像形成方法
    において、上記のインク供給装置から記録媒体上に供給
    されたインクが記録媒体中に浸透した後に、上記の乾燥
    装置によるインクの乾燥を開始することを特徴とする画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した画像形成方法におい
    て、インク供給装置から記録媒体上に供給されたインク
    の量をV(ml/m2 )、このインクが記録媒体に吸収
    される場合における吸収係数をKa(ml/m2 ・ms
    1/2 )、濡れ時間をtw(ms)とした場合に、記録媒
    体上にインクが供給された時点から上記の乾燥装置によ
    る乾燥を開始する迄の時間t1 (ms)が下記の式
    (1)の条件を満たすことを特徴とする画像形成方法。 t1 ≧(V/Ka)2 +tw (1)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した画像形成方法
    において、上記の乾燥装置によりインクが浸透された記
    録媒体の表面部だけを乾燥させるようにしたことを特徴
    とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 インク供給装置から記録媒体上にインク
    を供給し、このように記録媒体上に供給されたインクを
    乾燥装置により乾燥させて画像を形成する画像形成装置
    において、上記のインク供給装置から記録媒体上に供給
    されたインクが記録媒体中に浸透した後に、上記の乾燥
    装置によるインクの乾燥を開始することを特徴とする画
    像形成装置。
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