JPH06344654A - 印字記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法及びインクジェット記録方法 - Google Patents
印字記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法及びインクジェット記録方法Info
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- JPH06344654A JPH06344654A JP6051126A JP5112694A JPH06344654A JP H06344654 A JPH06344654 A JP H06344654A JP 6051126 A JP6051126 A JP 6051126A JP 5112694 A JP5112694 A JP 5112694A JP H06344654 A JPH06344654 A JP H06344654A
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- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水溶性の記録剤を含む水系のインクを用いて
記録した場合でも、得られる印字物に滲みがなく、しか
も印字物の耐水性を格段に向上させることの出来る印字
記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法、とり
わけ、耐水性に優れた印字物が得られるインクジェット
記録方法を提供すること。 【構成】 水溶性染料を含むインクの液滴を記録媒体に
付与して形成される印字記録物の作成方法であって、イ
ンクの付与前、付与時若しくは付与後に記録媒体の裏面
に液状水を付与して記録することを特徴とする印字記録
物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法及びインク
ジェット記録方法。
記録した場合でも、得られる印字物に滲みがなく、しか
も印字物の耐水性を格段に向上させることの出来る印字
記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法、とり
わけ、耐水性に優れた印字物が得られるインクジェット
記録方法を提供すること。 【構成】 水溶性染料を含むインクの液滴を記録媒体に
付与して形成される印字記録物の作成方法であって、イ
ンクの付与前、付与時若しくは付与後に記録媒体の裏面
に液状水を付与して記録することを特徴とする印字記録
物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法及びインク
ジェット記録方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性染料を用いた耐
水性に優れた印字記録物を作成する方法、とりわけイン
ク流路内のインクに発生する圧力波動によりインクを噴
射して記録するインクジェット記録方法に関し、特に、
例えば、普通紙上に記録された印字記録物の耐水性を格
段に向上させ得るインクジェット記録方法に関する。
水性に優れた印字記録物を作成する方法、とりわけイン
ク流路内のインクに発生する圧力波動によりインクを噴
射して記録するインクジェット記録方法に関し、特に、
例えば、普通紙上に記録された印字記録物の耐水性を格
段に向上させ得るインクジェット記録方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、水性ボールペン及び水性インク
等、水溶性染料を用いたインクが広く普及している。
又、インク流路内のインクに発生する圧力波動により、
インクを噴射して記録するインクジェット記録方法で
は、一般にインクに水溶性の記録剤（色材）として水溶
性染料が用いられている。
等、水溶性染料を用いたインクが広く普及している。
又、インク流路内のインクに発生する圧力波動により、
インクを噴射して記録するインクジェット記録方法で
は、一般にインクに水溶性の記録剤（色材）として水溶
性染料が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、水
溶性染料等の水溶性の記録剤を用いたインクは、印字
後、記録物の印字記録面に雨等の水分が付着すると、印
字物が流れ出し、字が汚れてしまい、耐水性に劣るとい
う問題がある。特に、水溶性の記録剤を含む水系インク
は、吐出特性、印字特性の点で優れている為、多くのイ
ンクジェットプリンタに採用されているが、上記した印
字物の耐水性を向上させることが大きな課題である。
溶性染料等の水溶性の記録剤を用いたインクは、印字
後、記録物の印字記録面に雨等の水分が付着すると、印
字物が流れ出し、字が汚れてしまい、耐水性に劣るとい
う問題がある。特に、水溶性の記録剤を含む水系インク
は、吐出特性、印字特性の点で優れている為、多くのイ
ンクジェットプリンタに採用されているが、上記した印
字物の耐水性を向上させることが大きな課題である。
【０００４】例えば、特開昭５５−４１２４０号公報に
は、印字後のインクの跳ね返りによる地肌汚れや、記録
媒体へのインクの吸収性を改善する為に、印字前に紙の
印字面に水分を付与する方法が開示されている。しか
し、かかる方法では、印字部の滲みが顕著となり、十分
満足のいく印字品位は得られなかった。従って、本発明
の目的は、水溶性の記録剤を含む水系のインクを用いて
記録した場合でも、得られる印字物に滲みがなく、しか
も印字物の耐水性を格段に向上させることの出来る印字
記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法、とり
わけ、耐水性に優れた印字物が得られるインクジェット
記録方法を提供することにある。
は、印字後のインクの跳ね返りによる地肌汚れや、記録
媒体へのインクの吸収性を改善する為に、印字前に紙の
印字面に水分を付与する方法が開示されている。しか
し、かかる方法では、印字部の滲みが顕著となり、十分
満足のいく印字品位は得られなかった。従って、本発明
の目的は、水溶性の記録剤を含む水系のインクを用いて
記録した場合でも、得られる印字物に滲みがなく、しか
も印字物の耐水性を格段に向上させることの出来る印字
記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法、とり
わけ、耐水性に優れた印字物が得られるインクジェット
記録方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。即ち本発明は、水溶性染料を含
むインクの液滴を記録媒体に付与して形成される印字記
録物の作成方法であって、インクの付与前、付与時若し
くは付与後に記録媒体の裏面に液状水を付与して記録す
ることを特徴とする印字記録物の作成方法、印字記録物
の耐水性向上方法及びインクジェット記録方法である。
明によって達成される。即ち本発明は、水溶性染料を含
むインクの液滴を記録媒体に付与して形成される印字記
録物の作成方法であって、インクの付与前、付与時若し
くは付与後に記録媒体の裏面に液状水を付与して記録す
ることを特徴とする印字記録物の作成方法、印字記録物
の耐水性向上方法及びインクジェット記録方法である。
【０００６】
【作 用】一般に、水溶性染料等の水溶性の記録剤及び
水系溶媒等が含まれているインクを用いて記録媒体に印
字を行うと、記録媒体上に記録剤及び溶媒等が残る。こ
の場合に、印字記録物を形成する記録剤は溶媒等の影響
で、十分に記録媒体に着色しないうちに水等の液体が印
字物にかかると記録剤が水溶性である為、溶解を始め、
印字物が流れ出し、字が汚れる等のことが生じ、耐水性
に劣る。
水系溶媒等が含まれているインクを用いて記録媒体に印
字を行うと、記録媒体上に記録剤及び溶媒等が残る。こ
の場合に、印字記録物を形成する記録剤は溶媒等の影響
で、十分に記録媒体に着色しないうちに水等の液体が印
字物にかかると記録剤が水溶性である為、溶解を始め、
印字物が流れ出し、字が汚れる等のことが生じ、耐水性
に劣る。
【０００７】本発明者は上記従来技術の問題点について
鋭意研究の結果、印字記録前又は印字記録時に記録媒体
の記録する面の裏面を液状水で湿らせた状態で印字する
か、又は印字記録後に記録媒体の裏面を液状水で湿らせ
た状態とすれば、記録媒体中で浸透圧現象が発生し、記
録媒体の表面の印字した面ではインク中の記録剤のみが
残り、他の成分である溶媒等は、記録媒体の印字されて
いない部分に、或は印字記録面の裏側の記録媒体中に分
散していく為、記録媒体の記録面上で記録剤が十分に着
色し、印字記録物の滲みを発生させずに、しかも印字物
の耐水性を格段に向上させることが出来ることを知見し
て本発明に至った。
鋭意研究の結果、印字記録前又は印字記録時に記録媒体
の記録する面の裏面を液状水で湿らせた状態で印字する
か、又は印字記録後に記録媒体の裏面を液状水で湿らせ
た状態とすれば、記録媒体中で浸透圧現象が発生し、記
録媒体の表面の印字した面ではインク中の記録剤のみが
残り、他の成分である溶媒等は、記録媒体の印字されて
いない部分に、或は印字記録面の裏側の記録媒体中に分
散していく為、記録媒体の記録面上で記録剤が十分に着
色し、印字記録物の滲みを発生させずに、しかも印字物
の耐水性を格段に向上させることが出来ることを知見し
て本発明に至った。
【０００８】即ち、例えば、記録媒体の裏面に液状水を
付与することによって印字記録物の耐水性が著しく向上
するのは、下記の理由によるものと考えられる。通常、
記録媒体として用いられる紙の繊維中にある水分は、各
種無機塩の結晶水の如く繊維分子と結びついており、液
状水が本来的に有する溶媒としての機能を発揮すること
は殆ど出来ない。しかし、この状況下、記録媒体に意図
的に液状水を付与すれば、繊維同士の間隙に溶媒として
機能しうる遊離水を存在させることが出来る。
付与することによって印字記録物の耐水性が著しく向上
するのは、下記の理由によるものと考えられる。通常、
記録媒体として用いられる紙の繊維中にある水分は、各
種無機塩の結晶水の如く繊維分子と結びついており、液
状水が本来的に有する溶媒としての機能を発揮すること
は殆ど出来ない。しかし、この状況下、記録媒体に意図
的に液状水を付与すれば、繊維同士の間隙に溶媒として
機能しうる遊離水を存在させることが出来る。
【０００９】一方、インクジェット記録方法等に用いら
れる水系インクは、一般に、少なくとも、水、染料等の
色材（記録剤）及び水溶性有機溶剤、更に、所期の目的
に応じ、表面張力や粘度、ｐＨ等といったインクの特性
値を調整する為の各種添加剤より成っている。特に、記
録剤として水溶性染料が用いられるインクでは、水溶性
染料に対イオン及びキレート剤等の溶媒和を促進する物
質（以下、染料溶解性安定化物質と称す）を加えること
により、インク中での溶解安定性を向上する様に処方設
計されているが、これらの染料溶解性安定化物質は、記
録媒体に印字した時、印字記録物の耐水性を低下させる
ことも同時に誘起する。
れる水系インクは、一般に、少なくとも、水、染料等の
色材（記録剤）及び水溶性有機溶剤、更に、所期の目的
に応じ、表面張力や粘度、ｐＨ等といったインクの特性
値を調整する為の各種添加剤より成っている。特に、記
録剤として水溶性染料が用いられるインクでは、水溶性
染料に対イオン及びキレート剤等の溶媒和を促進する物
質（以下、染料溶解性安定化物質と称す）を加えること
により、インク中での溶解安定性を向上する様に処方設
計されているが、これらの染料溶解性安定化物質は、記
録媒体に印字した時、印字記録物の耐水性を低下させる
ことも同時に誘起する。
【００１０】しかし、前記の様な処方設計がされている
インクであっても、意図的に遊離の液状水が付与されて
いる記録媒体に記録すると、前記したインク中の対イオ
ン及びキレート剤等の染料溶解性安定化物質は、浸透圧
の差によって、インクによる記録ドットの部分から記録
媒体の遊離水中に順次移行していく。即ち、インク中の
染料溶解性安定化物質の濃度は明らかに遊離水のそれよ
りも高く、更に、記録媒体の繊維同士の間隙に存在して
いる遊離水は、熱力学的に、本来水が溶媒として持って
いる浸透圧のエネルギーを発現することが出来る状況に
ある為、インク中の染料溶解性安定化物質は、浸透圧に
よりインク中の水溶性水溶性染料から遊離水へと移行す
る。
インクであっても、意図的に遊離の液状水が付与されて
いる記録媒体に記録すると、前記したインク中の対イオ
ン及びキレート剤等の染料溶解性安定化物質は、浸透圧
の差によって、インクによる記録ドットの部分から記録
媒体の遊離水中に順次移行していく。即ち、インク中の
染料溶解性安定化物質の濃度は明らかに遊離水のそれよ
りも高く、更に、記録媒体の繊維同士の間隙に存在して
いる遊離水は、熱力学的に、本来水が溶媒として持って
いる浸透圧のエネルギーを発現することが出来る状況に
ある為、インク中の染料溶解性安定化物質は、浸透圧に
よりインク中の水溶性水溶性染料から遊離水へと移行す
る。
【００１１】その結果、インク中の水溶性染料は水に対
する溶解安定化手段を失うこととなり、再度印字物の耐
水性テスト等により水にさらされたとしても再溶解しに
くく、印字物の耐水性は向上される。つまり、インクの
印字ドット部に染料溶解性安定化物質が偏在したままの
従来の印字方法では、印字記録物の耐水性テストを行う
と、当然の如く水溶性染料は再溶解するが、本発明で
は、遊離の液状水によって記録媒体全体に染料溶解性安
定化物質が拡散される為、印字ドット部分の染料溶解性
安定化物質の濃度が低下し、水溶性染料を再溶解するこ
とが出来なくなるのである。
する溶解安定化手段を失うこととなり、再度印字物の耐
水性テスト等により水にさらされたとしても再溶解しに
くく、印字物の耐水性は向上される。つまり、インクの
印字ドット部に染料溶解性安定化物質が偏在したままの
従来の印字方法では、印字記録物の耐水性テストを行う
と、当然の如く水溶性染料は再溶解するが、本発明で
は、遊離の液状水によって記録媒体全体に染料溶解性安
定化物質が拡散される為、印字ドット部分の染料溶解性
安定化物質の濃度が低下し、水溶性染料を再溶解するこ
とが出来なくなるのである。
【００１２】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明は、水溶性染料を含
むインクの液滴を記録媒体に付与して形成される印字記
録物の作成方法であって、インクの付与前、付与時若し
くは付与後に記録媒体の裏面に液状水を付与して記録す
ることを特徴とする。又、本発明は、記録媒体の記録面
で、インクジェット方式により付着した記録剤を含む水
系インクが液状である状態と、記録面以外の記録媒体中
に水系インク以外の液状水が存在する状態とが共存する
時間を持つことを特徴とする。
発明を更に詳細に説明する。本発明は、水溶性染料を含
むインクの液滴を記録媒体に付与して形成される印字記
録物の作成方法であって、インクの付与前、付与時若し
くは付与後に記録媒体の裏面に液状水を付与して記録す
ることを特徴とする。又、本発明は、記録媒体の記録面
で、インクジェット方式により付着した記録剤を含む水
系インクが液状である状態と、記録面以外の記録媒体中
に水系インク以外の液状水が存在する状態とが共存する
時間を持つことを特徴とする。
【００１３】本発明において、記録媒体に液状水を付与
させる方法としては、例えば、液状水を含有したローラ
ーを記録媒体の印字記録された面の裏面側に接触させる
方法がある。詳しくは、例えば、ローラーの表面に細か
い穴をあけておき、記録媒体がローラーに接した場合に
浸透圧で液状水が記録媒体中に移行する様にし、液状水
を含有させる方法、又は、ローラーの周りに、例えば、
ウレタン及びセルロース等の多孔質体を設けておき、記
録媒体がこれに接すると液状水が記録媒体に付与される
等の方法がある。
させる方法としては、例えば、液状水を含有したローラ
ーを記録媒体の印字記録された面の裏面側に接触させる
方法がある。詳しくは、例えば、ローラーの表面に細か
い穴をあけておき、記録媒体がローラーに接した場合に
浸透圧で液状水が記録媒体中に移行する様にし、液状水
を含有させる方法、又は、ローラーの周りに、例えば、
ウレタン及びセルロース等の多孔質体を設けておき、記
録媒体がこれに接すると液状水が記録媒体に付与される
等の方法がある。
【００１４】この他には、加湿機を設け、記録媒体の印
字記録された面の裏面側をそれにさらすことにより、記
録媒体に液状水を付与させる方法もある。更に、毛管を
有するハケ状のものを記録媒体に接触させる方法もあ
る。これは、液状水を毛管内に充填させることにより、
浸透圧又は毛細管現象等により記録媒体に液状水を付与
させる方法である。
字記録された面の裏面側をそれにさらすことにより、記
録媒体に液状水を付与させる方法もある。更に、毛管を
有するハケ状のものを記録媒体に接触させる方法もあ
る。これは、液状水を毛管内に充填させることにより、
浸透圧又は毛細管現象等により記録媒体に液状水を付与
させる方法である。
【００１５】本発明において、記録媒体に液状水を付与
する段階としては、印字記録時又は印字記録後に記録媒
体が液状水で湿った状態となればいずれでもよく、例え
ば、記録媒体に印字記録する直前であってもよいし、印
字記録した直後であってもよいし、或はこれらの両方の
段階であってもよい。又、液状水を付与する場所として
は、記録される面以外の記録媒体中に液状水が存在する
様に付与する。例えば、印字記録後に記録媒体の裏面側
に液状水を付与すれば、印字記録物の裏側及び印字記録
物のない記録媒体の夫々の部分に、インク中の溶媒や染
料溶解性安定化物質が分散していく為、印字記録物の部
分には主に記録剤のみが残り、結果として印字記録物の
耐水性が向上する。
する段階としては、印字記録時又は印字記録後に記録媒
体が液状水で湿った状態となればいずれでもよく、例え
ば、記録媒体に印字記録する直前であってもよいし、印
字記録した直後であってもよいし、或はこれらの両方の
段階であってもよい。又、液状水を付与する場所として
は、記録される面以外の記録媒体中に液状水が存在する
様に付与する。例えば、印字記録後に記録媒体の裏面側
に液状水を付与すれば、印字記録物の裏側及び印字記録
物のない記録媒体の夫々の部分に、インク中の溶媒や染
料溶解性安定化物質が分散していく為、印字記録物の部
分には主に記録剤のみが残り、結果として印字記録物の
耐水性が向上する。
【００１６】又、本発明において使用する記録媒体に付
与する液状水としては、乾燥した際に着色等を生じるこ
とのない様に、透明性に優れるものであれば如何なるも
のでもよい。具体的には、例えば、一般家庭で飲料水と
して用いられている水道水、或は、本発明で使用するイ
ンクの成分として用いられる水及び水系溶媒からなるも
の等が挙げられる。又、記録媒体に付与する液状水の量
は多すぎても少なすぎても好ましくなく、例えば、記録
媒体が普通紙の場合は、記録媒体に対し、単位面積当た
り７〜２０重量％、好ましくは７〜１５重量％程度とな
るのが好ましい。
与する液状水としては、乾燥した際に着色等を生じるこ
とのない様に、透明性に優れるものであれば如何なるも
のでもよい。具体的には、例えば、一般家庭で飲料水と
して用いられている水道水、或は、本発明で使用するイ
ンクの成分として用いられる水及び水系溶媒からなるも
の等が挙げられる。又、記録媒体に付与する液状水の量
は多すぎても少なすぎても好ましくなく、例えば、記録
媒体が普通紙の場合は、記録媒体に対し、単位面積当た
り７〜２０重量％、好ましくは７〜１５重量％程度とな
るのが好ましい。
【００１７】本発明で使用されるインクを構成する成分
である記録剤としては、特に限定されず、各種の水溶性
染料が使用されるが、好ましくは直接性のある染料がよ
い。又、これらの記録剤の使用量については特に限定さ
れるものではないが、一般的にはインクの全重量に対し
て０．１〜１５重量％の範囲が好ましく、より好適に
は、０．１〜１０重量％である。
である記録剤としては、特に限定されず、各種の水溶性
染料が使用されるが、好ましくは直接性のある染料がよ
い。又、これらの記録剤の使用量については特に限定さ
れるものではないが、一般的にはインクの全重量に対し
て０．１〜１５重量％の範囲が好ましく、より好適に
は、０．１〜１０重量％である。
【００１８】本発明で使用されるインクを構成する液媒
体は、水と水溶性有機溶剤との混合物であることが好ま
しい。具体的な水溶性有機溶剤の例としては、例えば、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類；アセトン等のケトン類；テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類；ポリエチレングリコール、
１，２，６−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、プロピレングリコール等のアルキレ
ン基が２〜６個の炭素原子を含むアルキレングリコール
類；グリセリン；エチレングリコールモノメチル（又は
エチル）エーテル、ジエチレングリコールモノメチル
（又はエチル）、トリエチレングリコールモノメチル
（又はエチル）エーテル等の多価アルコールの低級アル
キルエーテル類；Ｎ−メチル−２−ピロリドン、１，３
−ジメチル−２−イミダゾリジノン、トリエタノールア
ミン、スルホラン、ジメチルサルフォキサイド等が挙げ
られる。
体は、水と水溶性有機溶剤との混合物であることが好ま
しい。具体的な水溶性有機溶剤の例としては、例えば、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミ
ド類；アセトン等のケトン類；テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類；ポリエチレングリコール、
１，２，６−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、プロピレングリコール等のアルキレ
ン基が２〜６個の炭素原子を含むアルキレングリコール
類；グリセリン；エチレングリコールモノメチル（又は
エチル）エーテル、ジエチレングリコールモノメチル
（又はエチル）、トリエチレングリコールモノメチル
（又はエチル）エーテル等の多価アルコールの低級アル
キルエーテル類；Ｎ−メチル−２−ピロリドン、１，３
−ジメチル−２−イミダゾリジノン、トリエタノールア
ミン、スルホラン、ジメチルサルフォキサイド等が挙げ
られる。
【００１９】上記水溶性有機溶剤の含有量は、一般には
インクの全重量に対して重量％で１％〜４０％が好まし
く、より好ましくは３％〜３０％の範囲である。又、イ
ンク中の水の含有量は、３０〜９５重量％の範囲で使用
される。３０重量％より少ないと記録剤の溶解性等が悪
くなり、インクの粘度も高くなる為好ましくない。一
方、９５重量％より多いと蒸発成分が多すぎて、十分な
固着特性を満足することが出来ない。更に、本発明方法
に使用されるインクは上記成分の他に、界面活性剤、防
錆剤、防腐剤、防カビ剤、蒸発促進剤、キレート剤及び
水溶性ポリマー等の種々の添加剤を必要に応じて添加し
てもよい。
インクの全重量に対して重量％で１％〜４０％が好まし
く、より好ましくは３％〜３０％の範囲である。又、イ
ンク中の水の含有量は、３０〜９５重量％の範囲で使用
される。３０重量％より少ないと記録剤の溶解性等が悪
くなり、インクの粘度も高くなる為好ましくない。一
方、９５重量％より多いと蒸発成分が多すぎて、十分な
固着特性を満足することが出来ない。更に、本発明方法
に使用されるインクは上記成分の他に、界面活性剤、防
錆剤、防腐剤、防カビ剤、蒸発促進剤、キレート剤及び
水溶性ポリマー等の種々の添加剤を必要に応じて添加し
てもよい。
【００２０】本発明は、熱エネルギーによるインクの発
泡現象によりインクを吐出させるタイプのインクジェッ
ト記録方法に適用する場合に特に好適であり、得られる
印字記録物の濃度及び印字品位を良好にし、且つ耐水性
を向上するという特徴がある。この理由は、インクジェ
ット記録方法における記録媒体上に印字されたインクの
定着方法が、主に自然浸透及び蒸発による為であると考
えられる。尚、この場合には、使用するインクの熱的な
物性値（例えば、比熱、熱膨張係数及び熱伝導率等）を
調整する場合もある。更に、本発明にかかるインクジェ
ット記録方法で使用されるインクは、普通紙等に記録し
た場合の印字記録物の耐水性の問題を解決すると同時
に、印字濃度、印字品位及びインクジェット用ヘッドに
対するマッチングを良好にする面から、インク自体の物
性として２５℃における表面張力が３０〜６８ｄｙｎｅ
／ｃｍ、粘度が１５ｃＰ以下、好ましくは１０ｃＰ以
下、より好ましくは５ｃＰ以下に調整されることが望ま
しい。
泡現象によりインクを吐出させるタイプのインクジェッ
ト記録方法に適用する場合に特に好適であり、得られる
印字記録物の濃度及び印字品位を良好にし、且つ耐水性
を向上するという特徴がある。この理由は、インクジェ
ット記録方法における記録媒体上に印字されたインクの
定着方法が、主に自然浸透及び蒸発による為であると考
えられる。尚、この場合には、使用するインクの熱的な
物性値（例えば、比熱、熱膨張係数及び熱伝導率等）を
調整する場合もある。更に、本発明にかかるインクジェ
ット記録方法で使用されるインクは、普通紙等に記録し
た場合の印字記録物の耐水性の問題を解決すると同時
に、印字濃度、印字品位及びインクジェット用ヘッドに
対するマッチングを良好にする面から、インク自体の物
性として２５℃における表面張力が３０〜６８ｄｙｎｅ
／ｃｍ、粘度が１５ｃＰ以下、好ましくは１０ｃＰ以
下、より好ましくは５ｃＰ以下に調整されることが望ま
しい。
【００２１】以下、本発明にかかるインクジェット記録
方法の具体的な方法について、図に従って説明する。例
えば、図１は、記録ヘッド３の吐出面２からインクを吐
出させて記録媒体１に印字記録前、紙送りローラ７で搬
送されてきた記録媒体１に水を含有させたローラー１１
を接触させて、記録媒体１に液状水を付与させる方法の
該略図を示したものである。この例の場合は、印字記録
された面とは反対の記録媒体１の裏面側に水を含有させ
たローラー１１を接触させている。
方法の具体的な方法について、図に従って説明する。例
えば、図１は、記録ヘッド３の吐出面２からインクを吐
出させて記録媒体１に印字記録前、紙送りローラ７で搬
送されてきた記録媒体１に水を含有させたローラー１１
を接触させて、記録媒体１に液状水を付与させる方法の
該略図を示したものである。この例の場合は、印字記録
された面とは反対の記録媒体１の裏面側に水を含有させ
たローラー１１を接触させている。
【００２２】図２及び図３に示した例も、図１の場合と
同様、印字記録前、印字記録された面とは反対の記録媒
体１の裏面側に液状水を付与している。但し、図２の場
合には、霧吹き１２によって霧状の液状水１３を記録媒
体１の裏面側に吹き付けることにより液状水を付与し、
図３の場合には加湿器１４によって、記録媒体１中に液
状水を夫々付与している。
同様、印字記録前、印字記録された面とは反対の記録媒
体１の裏面側に液状水を付与している。但し、図２の場
合には、霧吹き１２によって霧状の液状水１３を記録媒
体１の裏面側に吹き付けることにより液状水を付与し、
図３の場合には加湿器１４によって、記録媒体１中に液
状水を夫々付与している。
【００２３】又、図４に示した例は、上記の例とは異な
り、印字記録後に、記録媒体１に水を含有させたローラ
ー１１を接触させて記録媒体１に液状水を付与させる方
法であり、又、図５に示した例は、印字記録前及び後
に、ローラー１１により記録媒体１に液状水を付与させ
る方法である。
り、印字記録後に、記録媒体１に水を含有させたローラ
ー１１を接触させて記録媒体１に液状水を付与させる方
法であり、又、図５に示した例は、印字記録前及び後
に、ローラー１１により記録媒体１に液状水を付与させ
る方法である。
【００２４】記録媒体１の種類によっては、印字記録前
に記録媒体１に水を含有させたローラー１１を接触させ
ると記録時にインクが滲むおそれがある為、これらの方
法を利用するのが好ましい。又、この場合、印字記録す
る面とは反対の記録媒体１の裏面側に液状水を付与する
のがより好ましい。又、図５に示した様に、印字記録し
た直後に、定着ヒーター１５によって記録媒体１の印字
記録部分のみを乾かし、上記した印字時に発生するおそ
れのある滲みの問題を解消して印字した後、更に記録媒
体１の裏面側に水を含有させたローラ１１を接触させて
記録媒体１に液状水を含有させる方法も本発明の好まし
い態様である。
に記録媒体１に水を含有させたローラー１１を接触させ
ると記録時にインクが滲むおそれがある為、これらの方
法を利用するのが好ましい。又、この場合、印字記録す
る面とは反対の記録媒体１の裏面側に液状水を付与する
のがより好ましい。又、図５に示した様に、印字記録し
た直後に、定着ヒーター１５によって記録媒体１の印字
記録部分のみを乾かし、上記した印字時に発生するおそ
れのある滲みの問題を解消して印字した後、更に記録媒
体１の裏面側に水を含有させたローラ１１を接触させて
記録媒体１に液状水を含有させる方法も本発明の好まし
い態様である。
【００２５】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 （実施例）Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラック２を３重量％、
グリセリン５重量％、エチルアルコール３重量％、純水
８９重量％の各成分を混合し、十分撹拌して溶解後、ポ
アサイズ０．４５μｍのフロロポアフィルター（商品
名：住友電工（株）製）にて加圧濾過し、インクを作成
した。
詳細に説明する。 （実施例）Ｃ．Ｉ．ダイレクトブラック２を３重量％、
グリセリン５重量％、エチルアルコール３重量％、純水
８９重量％の各成分を混合し、十分撹拌して溶解後、ポ
アサイズ０．４５μｍのフロロポアフィルター（商品
名：住友電工（株）製）にて加圧濾過し、インクを作成
した。
【００２６】このインクを用い、図１〜図５の本発明の
インクジェット記録方法を適用した夫々のインクジェッ
ト記録装置で、上質紙に印字記録を行った。得られた印
字記録物を、印字から５分経過後、静水に３分間浸し、
静水に浸す前の印字濃度に対する浸水後の印字濃度をマ
クベスＲＤ９１５（商品名：マクベス社製）で測定し
た。その結果、いずれも印字濃度残存率が８５％以上で
あり、優れた耐水性の印字物が得られた。これに対し、
水を付与せずに得られた印字物の印字濃度残存率は４０
％であった。
インクジェット記録方法を適用した夫々のインクジェッ
ト記録装置で、上質紙に印字記録を行った。得られた印
字記録物を、印字から５分経過後、静水に３分間浸し、
静水に浸す前の印字濃度に対する浸水後の印字濃度をマ
クベスＲＤ９１５（商品名：マクベス社製）で測定し
た。その結果、いずれも印字濃度残存率が８５％以上で
あり、優れた耐水性の印字物が得られた。これに対し、
水を付与せずに得られた印字物の印字濃度残存率は４０
％であった。
【００２７】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、得
られる印字記録物に滲みがなく、しかも耐水性を格段に
向上させることが出来る。
られる印字記録物に滲みがなく、しかも耐水性を格段に
向上させることが出来る。
【図１】本発明に適用したインクジェット記録装置の記
録部の縦断面図である。
録部の縦断面図である。
【図２】本発明を適用した別のインクジェット記録装置
の記録部の縦断面図である。
の記録部の縦断面図である。
【図３】本発明を適用した別のインクジェット記録装置
の記録部の縦断面図である。
の記録部の縦断面図である。
【図４】本発明を適用した別のインクジェット記録装置
の記録部の縦断面図である。
の記録部の縦断面図である。
【図５】本発明を適用した別のインクジェット記録装置
の記録部の縦断面図である。
の記録部の縦断面図である。
１：記録媒体 ２：吐出面 ３：記録ヘッド ４：キャリッジ ５：ガイドシャフト ６：プラテン ７：紙送りローラー ８：ピンチローラー ９、１０：紙ガイド １１：水を含有させたローラー １２：霧吹き １３：液状水 １４：加湿器 １５：定着ヒーター
Claims (12)
- 【請求項１】 水溶性染料を含むインクの液滴を記録媒
体に付与して形成される印字記録物の作成方法であっ
て、インクの付与前、付与時若しくは付与後に記録媒体
の裏面に液状水を付与して記録することを特徴とする印
字記録物の作成方法。 - 【請求項２】 記録媒体に対して７〜２０重量％の範囲
で液状水を付与して記録する請求項１に記載の印字記録
物の作成方法。 - 【請求項３】 記録媒体に対して７〜１５重量％の範囲
で液状水を付与して記録する請求項１に記載の印字記録
物の作成方法。 - 【請求項４】 水溶性染料を含むインクの液滴を記録媒
体に付与して形成される印字記録物の耐水性を向上させ
る方法であって、インクの付与前、付与時若しくは付与
後に記録媒体の裏面に液状水を付与して記録することを
特徴とする印字記録物の耐水性向上方法。 - 【請求項５】 記録媒体に対して７〜２０重量％の範囲
で液状水を付与して記録する請求項４に記載の印字記録
物の耐水性向上方法。 - 【請求項６】 記録媒体に対して７〜１５重量％の範囲
で液状水を付与して記録する請求項５に記載の印字記録
物の耐水性向上方法。 - 【請求項７】 記録媒体の記録面で、インクジェット方
式により付着した記録剤を含む水系インクが液状である
状態と、記録面以外の記録媒体中に水系インク以外の液
状水が存在する状態とが共存する時間を持つことを特徴
とするインクジェット記録方法。 - 【請求項８】 記録媒体に付与する液状水が、使用され
るインクの成分である水系溶媒であるか又は水を主成分
とするものである請求項７に記載のインクジェット記録
方法。 - 【請求項９】 記録される面とは反対の記録媒体の面側
に液状水を付与する請求項７に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項１０】 インクによる記録後、記録媒体に液状
水を付与する請求項７に記載のインクジェット記録方
法。 - 【請求項１１】 水溶性染料を含むインクの液滴を記録
媒体に付与して記録を行うインクジェット記録方法にお
いて、インクの付与前、付与時若しくは付与後に記録媒
体の裏面に、記録媒体に対して７〜２０重量％の液状水
を付与して記録することを特徴とする印字記録物の作成
方法。 - 【請求項１２】 記録媒体に対して７〜１５重量％の液
状水を付与して記録する請求項１１に記載のインクジェ
ット記録方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6051126A JPH06344654A (ja) | 1993-04-13 | 1994-02-25 | 印字記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法及びインクジェット記録方法 |
| US08/729,518 US5984466A (en) | 1993-04-13 | 1996-10-11 | Ink jet recording method for producing printed images having water-fastness |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-108806 | 1993-04-13 | ||
| JP10880693 | 1993-04-13 | ||
| JP6051126A JPH06344654A (ja) | 1993-04-13 | 1994-02-25 | 印字記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法及びインクジェット記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344654A true JPH06344654A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=26391655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6051126A Pending JPH06344654A (ja) | 1993-04-13 | 1994-02-25 | 印字記録物の作成方法、印字記録物の耐水性向上方法及びインクジェット記録方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5984466A (ja) |
| JP (1) | JPH06344654A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105637156A (zh) * | 2013-11-29 | 2016-06-01 | 理想科学工业株式会社 | 装饰物品的制造方法和制造装置、以及装饰物品 |
| US10017654B2 (en) | 2015-04-30 | 2018-07-10 | Riso Kagaku Corporation | Aqueous inkjet ink for humidity-conditioning base material and method for producing decorated humidity-conditioning base material |
| US10066111B2 (en) | 2015-04-30 | 2018-09-04 | Riso Kagaku Corporation | Aqueous inkjet ink for humidity-conditioning base material and method for producing decorated humidity-conditioning base material |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6547384B2 (en) * | 2000-02-15 | 2003-04-15 | Master Mind Co., Ltd. | Printing apparatus and method |
| US7090327B1 (en) * | 2002-10-03 | 2006-08-15 | Electronics For Imaging, Inc. | Water-based ink jet printer |
| US20110141180A1 (en) * | 2009-12-10 | 2011-06-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image forming apparatus and method of inkjet having humidity adjustment mechanism |
| US20110199416A1 (en) * | 2010-02-17 | 2011-08-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image forming apparatus and method of inkjet having humidity adjustment mechanism |
| DE102013002291A1 (de) * | 2013-02-12 | 2014-08-14 | Klaus Breuer | Druckverfahren auf befeuchtetes Papier |
| JP6116525B2 (ja) | 2014-06-10 | 2017-04-19 | キヤノン株式会社 | キャリッジ装置 |
| US9427975B2 (en) * | 2014-06-12 | 2016-08-30 | Eastman Kodak Company | Aqueous ink durability deposited on substrate |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5541240A (en) * | 1978-09-18 | 1980-03-24 | Ricoh Co Ltd | Ink jet recording device |
| US4542059A (en) * | 1982-08-23 | 1985-09-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium |
| JPS59163951A (ja) * | 1983-03-08 | 1984-09-17 | Canon Inc | インクジエツト記録方法 |
| DE3434875A1 (de) * | 1984-03-22 | 1985-10-03 | Meteor-Siegen Apparatebau Paul Schmeck Gmbh, 5900 Siegen | Verfahren und vorrichtung zum beschriften von beschichtetem oder getraenktem, insbesondere diazo-beschichtetem papier mit tinte |
| JPH072426B2 (ja) * | 1985-06-18 | 1995-01-18 | キヤノン株式会社 | インクジエツト記録方法 |
| JPH04197637A (ja) * | 1990-11-28 | 1992-07-17 | Canon Inc | インクジェット式の記録方法および記録装置 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP6051126A patent/JPH06344654A/ja active Pending
-
1996
- 1996-10-11 US US08/729,518 patent/US5984466A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105637156A (zh) * | 2013-11-29 | 2016-06-01 | 理想科学工业株式会社 | 装饰物品的制造方法和制造装置、以及装饰物品 |
| US10293599B2 (en) | 2013-11-29 | 2019-05-21 | Riso Kagaku Corporation | Method and device for producing decorative article, and decorative article |
| US10017654B2 (en) | 2015-04-30 | 2018-07-10 | Riso Kagaku Corporation | Aqueous inkjet ink for humidity-conditioning base material and method for producing decorated humidity-conditioning base material |
| US10066111B2 (en) | 2015-04-30 | 2018-09-04 | Riso Kagaku Corporation | Aqueous inkjet ink for humidity-conditioning base material and method for producing decorated humidity-conditioning base material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5984466A (en) | 1999-11-16 |
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