JP2001150355A - 油圧フランジ - Google Patents

油圧フランジ

Info

Publication number
JP2001150355A
JP2001150355A JP33204899A JP33204899A JP2001150355A JP 2001150355 A JP2001150355 A JP 2001150355A JP 33204899 A JP33204899 A JP 33204899A JP 33204899 A JP33204899 A JP 33204899A JP 2001150355 A JP2001150355 A JP 2001150355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
hydraulic
clamp
peripheral surface
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33204899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yoshifuji
賢治 吉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP33204899A priority Critical patent/JP2001150355A/ja
Publication of JP2001150355A publication Critical patent/JP2001150355A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削工具又は切削工具と油圧フランジとの直
角度を向上させる。 【解決手段】 油圧フランジ20を、フランジ本体22
と、フランジ本体22の一端にて一段拡径したフランジ
部23と、フランジ本体22の外周面上に嵌合された研
削砥石26を固定するクランプ部材27とを備えて構成
した。フランジ本体22の内部にて、外周面22A近傍
で台金24の内周面24Bと対向する位置には、回転軸
線Oと同軸に略円環状の油圧室32を形成した。油圧室
32とフランジ本体22の外周面22Aとの間に、外周
側に突出変位可能な拡張部22aを設けた。クランプ部
材27の内部にて、端面27D近傍で台金24の他方の
端面24Dと対向する位置には、回転軸線Oと同軸に略
円環状のクランプ部油圧室42を形成した。クランプ部
油圧室42とクランプ部27の端面27Dとの間に、回
転軸線Oと平行な方向に突出変位可能なクランプ部拡張
部27aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば研削砥石を
平面研削盤に装着するための油圧フランジに関して、特
に、油圧フランジに嵌合された研削工具又は切削工具
と、油圧フランジとの直角度を向上させる技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来技術の一例による油圧フラ
ンジ1aを備える工具1の要部側断面図である。この油
圧フランジ1aは、略円環板状のフランジ本体2の一端
において、フランジ本体2の外周面2Aに対して一段拡
径した外周面を有する円環板状のフランジ部3が形成さ
れており、フランジ本体2の中央部には回転軸線Oと同
軸に、平面研削盤(図示略)等のスピンドルが装着され
る取付孔4が貫設されている。この工具1は、油圧フラ
ンジ1aと、砥粒層7を有する台金5と、クランプ部材
6とを備えて構成されている。フランジ本体2には、フ
ランジ本体2の外周面2Aの外径よりも僅かに大きな内
径の内周面5Bを有する円環板状の台金5が嵌合されて
おり、台金5の内周面5Bがフランジ本体2の外周面2
Aに当接し、さらに、台金5の一方の端面5Cが、フラ
ンジ本体2の外周面2Aと直交するフランジ部3の端面
3Cと当接するようにされている。また、フランジ本体
2の外周面2Aの他端側には、台金5の他方の端面5D
に当接して台金5を回転軸線O方向に沿ってフランジ部
3に押圧する略円環板状のクランプ部材6が着脱可能に
螺合されている。すなわち、クランプ部材6は例えばナ
ットとされており、クランプ部材6の内周面上には、フ
ランジ本体2の外周面2A上に設けられたねじ部に螺合
する内周側ねじ部が形成されている。そして、台金5の
外周面上には砥粒層7が形成されている。
【0003】フランジ本体2の内部において、フランジ
本体2の外周面2A近傍で台金5の内周面5Bと対向す
る位置には、回転軸線Oと同軸に円環板状の油圧室8が
形成されており、この油圧室8はフランジ本体2の外周
面2Aから所定の一定距離だけ離間して配置されてい
る。そして、フランジ部3の内部には、例えば、フラン
ジ部3の外周面3A上にて開口する略円柱状のシリンダ
ー部9が、フランジ部3の径方向に沿って設けられてお
り、このシリンダー部9の底面側の端部は、流路10を
介して油圧室8と連通されている。そして、油圧室8及
びシリンダー部9及び流路10には、作動油11が封入
されている。シリンダー部9の開口端部には、ピストン
12が、シリンダー部9の内部にてフランジ部3の径方
向に摺動可能に螺合されており、ピストン12の端部に
は、シリンダー部3の内周面とピストン12の外周面と
の間を液密に閉塞するOリング13が装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術の一例による油圧フランジ1aを備えた工具1では、
フランジ本体2に、砥粒層7を備えた台金5を装着する
際には、先ず、油圧室8内の圧力を大気圧と同程度に設
定して、台金5をフランジ本体2に嵌合する。次に、ピ
ストン12をシリンダー部9の内部に押し込み、作動油
11を油圧室8に送給して、作動油11の圧力により油
圧室8を膨張させる。すると、油圧室8とフランジ本体
2の外周面2Aとの間の拡張部2aの略中央部が外周側
に向かって突出変位して、フランジ本体2の外周面2A
が拡径する。この結果、拡張部2aが台金5の内周面5
Bを押圧して、台金5が油圧フランジ1aに対して同軸
に位置決めされる。次に、クランプ部材6をフランジ本
体2に螺合して、このクランプ部材6により台金5をフ
ランジ部3に押圧固定する。
【0005】ここで、フランジ部3の端面3Cが回転軸
線Oに対して直交する基準面とされており、この基準面
に台金5の一方の端面5Cを面当たりさせることで、フ
ランジ本体2の回転軸線Oと台金5の径方向とを直交さ
せることができる。しかしながら、上述したように油圧
室8を膨張させて台金5を油圧フランジ1aに対して位
置決めしただけでは、基準面であるフランジ部3の端面
3Cに台金5の端面5Cを面当たりさせることができ
ず、基準面に対して台金5の端面5Cが傾いた状態で当
接する恐れがある。さらに、クランプ部材6をフランジ
本体2に螺合して台金5をフランジ部3に押圧固定して
も、フランジ本体2のねじ部と、このねじ部に螺合する
クランプ部材6のねじ部との間には遊びが存在するた
め、フランジ本体2の回転軸線Oに対してクランプ部材
6の径方向が直交しているとは限らず、回転軸線Oに対
する直角度が悪い状態のクランプ部材6の端面で台金5
の他方の端面5Dを押圧すると、基準面に対して台金5
の端面5Cを面当たりさせることができず、フランジ本
体2の回転軸線Oと、台金5の径方向とを直交させるこ
とができないという問題が生じる。本発明は上記事情に
鑑みてなされたもので、研削工具又は切削工具を油圧フ
ランジに装着する際に、研削工具又は切削工具と油圧フ
ランジとの直角度を容易に向上させることが可能な油圧
フランジを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の油圧
フランジは、回転軸線を有するフランジ本体に、このフ
ランジ本体よりも大きな外径を有するフランジ部と、前
記フランジ本体の外周面上に嵌合された環状の研削工具
又は切削工具を前記フランジ部に押圧固定するクランプ
部材とを備えてなる油圧フランジであって、前記クラン
プ部材の内部で、前記研削工具又は前記切削工具の端面
と対向する位置に前記回転軸線と同軸に配置された環状
のクランプ部油圧室と、前記クランプ部油圧室に作動油
を送給して前記クランプ部油圧室と前記クランプ部材の
端面との間のクランプ部拡張部を、前記回転軸線と平行
な方向で前記フランジ部に向かって変位させるクランプ
部油供給機構とを備えることを特徴としている。
【0007】上記構成の油圧フランジによれば、クラン
プ部油圧室を膨張させると、クランプ部油圧室の端面と
クランプ部材の端面との間のクランプ部拡張部が、回転
軸線と平行な方向でフランジ部に向かい突出変位する。
この状態で、クランプ部材によって、フランジ本体に嵌
合された研削工具又は切削工具をフランジ部に押圧する
と、回転軸線と平行な方向でフランジ部に向かい突出変
位したクランプ部拡張部の略中央部が、研削工具又は切
削工具の一方の端面に当接して、研削工具又は切削工具
の他方の端面をフランジ部の端面に当接させる。ここ
で、クランプ部油圧室内の圧力を、例えばクランプ部材
が研削工具又は切削工具を押圧する圧力よりも弱く設定
しておくと、クランプ部拡張部の略中央部は、研削工具
又は切削工具の一方の端面に倣って変形した状態で研削
工具又は切削工具を押圧する。このため、たとえクラン
プ部材の端面がフランジ本体の回転軸線と直交せずに、
フランジ部の端面に対して傾いて配置されていたり、例
えばフランジ本体のねじ部と、このねじ部に螺合するク
ランプ部材の内周側ねじ部との間に遊びが設けられてい
ても、フランジ部に対するクランプ部材の傾きを、クラ
ンプ部拡張部の略中央部の変形によって解消することが
でき、回転軸線と直交する基準面であるフランジ部の端
面に、研削工具又は切削工具の端面が面当たりするよう
に位置決めすることができる。これにより、研削工具又
は切削工具の端面と、油圧フランジの回転軸線との直角
度を向上させることができる。
【0008】さらに、請求項2に記載の本発明の油圧フ
ランジは、前記フランジ本体の内部で、前記研削工具又
は前記切削工具の内周面と対向する位置に前記回転軸線
と同軸に配置された環状の油圧室と、前記油圧室に作動
油を送給して前記油圧室と前記フランジ本体の外周面と
の間の拡張部を外周側へ向かって変位させる油供給機構
とを備えることを特徴としている。上記構成の油圧フラ
ンジでは、油圧室の外周面が径方向の外側に向かって突
出変位すると、フランジ本体の外周面が研削工具又は切
削工具の内周面を径方向の外側に向かい押圧して、研削
工具又は切削工具を回転軸線Oと同軸になるように位置
決めする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
油圧フランジついて添付図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る油圧フランジの要部側
断面図であり、図2は図1に示す油圧フランジの要部拡
大側断面図である。本実施の形態による油圧フランジ2
0は、フランジ本体22と、フランジ部23と、例えば
台金24及び砥粒層25を備えてなる研削砥石26を固
定するためのクランプ部材27とを備えて構成されてい
る。
【0010】油圧フランジ20のフランジ本体22は略
円環板状に形成されており、このフランジ本体22の一
端には、フランジ本体22の外周面22Aよりも一段拡
径した外周面23Aを有する円環板状のフランジ部23
が形成されている。そして、油圧フランジ20の中央部
には回転軸線Oと同軸に、平面研削盤(図示略)等のス
ピンドルが装着される取付孔28が貫設されている。こ
の取付孔28は、油圧フランジ20の一端20a側にお
いて開口すると共に、他端20b側へと向かい漸次縮径
したテーパ状の内周面を有するテーパ孔部28aと、油
圧フランジ20の他端20b側において開口すると共
に、所定の一定内径の内周面を有する貫通孔28bと
が、回転軸線O方向に沿った適宜の位置で連結されて構
成されている。
【0011】さらに、フランジ本体22の外周面22A
と直交するフランジ部23の端面23Cには、回転軸線
O方向に沿って端面23C上から突出する略円環板状の
突出部29が形成されており、この突出部29は、フラ
ンジ部23の外周面23Aと等しい外径を有する外周面
と、フランジ本体22の外周面22Aの外径よりも大き
な内径を有する内周面と、フランジ部23の端面23C
に対して平行、すなわち回転軸線Oに対して直交する基
準面29Cとを備えて構成されている。また、フランジ
本体22の他端側において外周面22A上には、ねじ部
30が形成されている。
【0012】フランジ本体22の内部において、フラン
ジ本体22の外周面22A近傍には、回転軸線Oと同軸
に略円環板状の油圧室32が形成されている。この油圧
室32は、図2に示すように、フランジ本体22の外周
面22Aから所定の一定距離だけ離間した外周面32A
及び内周面32Bを有しており、これらの外周面32A
及び内周面32Bは互いに同軸とされている。すなわ
ち、油圧フランジ20の径方向において油圧室32の厚
さは一定とされている。
【0013】そして、フランジ部23の内部には、例え
ば、フランジ部23の外周面23Aにて開口する略円柱
状のシリンダー部33が径方向に沿って設けられてお
り、このシリンダー部33の底面側の端部は、流路34
を介して油圧室32と連通されている。ここで、油圧室
32及びシリンダー部33及び流路34には、作動油3
5が封入されている。そして、シリンダー部33の開口
端部には、ピストン36が、シリンダー部33の内部に
て径方向に摺動可能に装着されており、ピストン36の
端部には、シリンダー部33の内周面とピストン36の
外周面との間を液密に閉塞するOリング37が装着され
ている。
【0014】また、油圧フランジ20に嵌合される研削
砥石26の台金24は略円環板状に形成されており、フ
ランジ本体22の外周面22Aの外径よりも僅かに大き
な内径を有する内周面24Bを備えており、台金24の
外周面上には、例えばダイヤモンドやCBN等を含む砥
粒層25が設けられている。そして、例えば外観略円環
板状のナットをなすクランプ部材27は、その内周面上
に、フランジ本体22のねじ部30に着脱可能に螺合す
る内周側ねじ部31を備えており、回転軸線O周りに回
転させられてフランジ本体22のねじ部30に螺合させ
られたクランプ部材27は、台金24の他方の端面24
Dに当接して台金24を回転軸線O方向に沿ってフラン
ジ部23に向かい押圧する。
【0015】クランプ部材27の内部において、台金2
4の他方の端面24Dと対向する位置でクランプ部材2
7の端面27D近傍には、回転軸線Oと同軸に略円環板
状のクランプ部油圧室42が形成されている。このクラ
ンプ部油圧室42は、図2に示すように、クランプ部材
27の端面27Dから所定の一定距離だけ離間した円環
状の一端面42C及び他端面42Dを有しており、これ
らの一端面42Cと他端面42Dとは互いに平行に配置
されている。
【0016】そして、クランプ部材27の内部には、例
えば、クランプ部材27の外周面27Aにて開口する略
円柱状のクランプ部シリンダー部43が、径方向に沿っ
て設けられており、このクランプ部シリンダー部43の
底面側の端部は、流路44を介してクランプ部油圧室4
2と連通されている。ここで、クランプ部油圧室42及
びクランプ部シリンダー部43及び流路44には、作動
油45が封入されている。そして、クランプ部シリンダ
ー部43の開口端部には、クランプ部ピストン46が、
クランプ部シリンダー部43の内部にて径方向に摺動可
能に装着されており、クランプ部ピストン46の端部に
は、クランプ部シリンダー部43の内周面とクランプ部
ピストン46の外周面との間を液密に閉塞するOリング
47が装着されている。
【0017】本実施の形態による油圧フランジ20は上
記構成を備えており、次に、油圧フランジ20に研削砥
石26を装着する方法について説明する。先ず、油圧室
32内の圧力を大気圧と同程度に設定して、砥粒層25
を備えた台金24をフランジ本体22に嵌合する。次
に、ピストン36をシリンダー部33の内部に押し込
み、作動油35を流路34を介して油圧室32に送給し
て、作動油35の圧力により油圧室32を膨張させる。
すると、油圧室32とフランジ本体22の外周面22A
との間の拡張部22aの略中央部が外周側に向かって突
出変位して、フランジ本体22の外周面22Aが拡径す
る。この結果、フランジ本体22の外周面22Aと当接
する台金24の内周面24Bが外周側に向かって押圧さ
れることで、台金24が回転軸線Oに対して同軸になる
ように位置決めされる。次に、クランプ部ピストン46
をクランプ部シリンダー部43の内部に押し込み、作動
油45を流路44を介してクランプ部油圧室42に送給
して、作動油45の圧力によりクランプ部油圧室42を
膨張させる。すると、クランプ部油圧室42とクランプ
部材27の端面27Dとの間のクランプ部拡張部27a
の略中央部が、回転軸線Oと平行な方向でフランジ部2
3に向かって突出する。
【0018】次に、クランプ部材27を回転軸線O周り
に回転させて、クランプ部材27の内周側ねじ部31を
フランジ本体22のねじ部30に螺合させ、クランプ部
材27を回転軸線Oと平行な方向で台金24に向かいね
じ込み、クランプ部材27の端面27Dを台金24の他
方の端面24Dに当接させて、台金24をフランジ部2
3に押圧する。この時、台金24の他方の端面24Dに
最初に当接する部分は、台金24に向かい突出変位した
クランプ部拡張部27aの略中央部であり、クランプ部
油圧室42内の圧力を、例えばクランプ部材27が台金
24を押圧する圧力よりも弱くなるように設定しておく
と、クランプ部拡張部27aの略中央部は台金24の他
方の端面24Dに倣って変形する。さらに、クランプ部
材27により台金24をフランジ部23に押圧すると、
台金24の一方の端面24Cは突出部29の基準面29
Cと面当たりして、回転軸線Oに対して直交するように
位置決めされる。
【0019】上述したように、本実施の形態による油圧
フランジ20によれば、研削砥石26を回転軸線Oと同
軸になるように位置決めすることができることに加え
て、台金24に向かって突出変位するクランプ部拡張部
27aの略中央部が、台金24の他方の端面24Dに倣
って変形した状態で当接するため、クランプ部材27の
傾きによらず、台金24の一方の端面24Cを、回転軸
線Oと直交する基準面29Cに面当たりさせることがで
きる。すなわち、たとえクランプ部材27の端面27D
が回転軸線Oと直交せずに、フランジ部23の突出部2
9の基準面29Cに対して傾いて配置されていたり、例
えばフランジ本体22のねじ部30と、このねじ部30
に螺合するクランプ部材27の内周側ねじ部31との間
に遊びが設けられていても、フランジ本体22に対する
クランプ部材27の傾きをクランプ部拡張部27aの略
中央部の変形によって解消することができる。
【0020】なお、本実施形態においては、クランプ部
油圧室42は、クランプ部材27の端面27Dと平行な
一端面42C及び他端面42Dを有しているとしたが、
これに限定されず、クランプ部油圧室42の一端面42
C及び他端面42Dは、クランプ部材27の端面27D
に対して傾いて配置されていても良いし、さらに、一端
面42C及び他端面42Dは、互いに平行でなくても良
い。要するに、台金24の他方の端面24Dに当接する
クランプ部拡張部27aの略中央部が、台金24の他方
の端面24Dに倣って変形しながら台金24をフランジ
部23に押圧すればよい。
【0021】なお、本実施の形態においては、径方向に
おいて、油圧室32の外周面32Aとフランジ本体22
の外周面22Aとの間の距離は一定となるように形成さ
れているとしたが、これに限定されず、油圧室32の外
周面32Aは、例えば回転軸線Oに対して所定角度だけ
傾斜して形成されていても良い。以下に、上述した本実
施形態の変形例に係る油圧フランジ50について図3を
参照しながら説明する。図3は本実施形態の変形例に係
る油圧フランジ50の要部側断面図である。なお、上述
した実施形態と同一部分には同じ符号を配して説明を簡
略または省略する。この油圧フランジ50では、フラン
ジ本体22の内部に形成された油圧室52は、図3に示
すように、油圧フランジ50の一端50a側から他端5
0b側に向かって漸次拡径するテーパ状の外周面52A
及び内周面52Bを有しており、径方向における外周面
52Aと内周面52Bとの間の距離は一定となるように
形成されている。すなわち、油圧室52の一方の端部5
2aが他方の端部52bよりも回転軸線Oに近接して、
油圧室52が回転軸線Oに対して所定角θだけ傾斜する
ように形成されている。
【0022】この場合、油圧室52が膨張することによ
って、フランジ本体22の外周面22Aには、回転軸線
Oと直交する径方向に対して油圧フランジ50の一端5
0a側に向かって所定角θだけ傾斜した方向に突出変位
する力Fが作用する。すなわち、図3に示すように、外
周側に向かう径方向分力F1と、回転軸線Oと平行な方
向でフランジ部23へと向かう軸方向分力F2とが作用
する。この結果、先ず、フランジ本体22の外周面22
Aと当接する台金24の内周面24Bが径方向の外側に
向かって押圧されることで、台金24が回転軸線Oに対
して同軸になるようにして位置決めされる。これに加え
て、台金24の内周面24Bが回転軸線Oと平行な方向
でフランジ部23へと向かって押圧されることで、台金
24の一方の端面24Cを、基準面29Cに面当たりさ
せて、回転軸線Oに対して直交するように位置決めする
ことができる。
【0023】なお、上述した変形例においては、油圧室
52の外周面52A及び内周面52Bは互いに平行とし
たが、これに限定されず、油圧室52の内周面52B
は、例えば回転軸線Oと平行であっても良いし、その他
の方向を向いていても良い。要するに、油圧室52の外
周面52Aが回転軸線Oに対して所定角θだけ傾斜して
配置されていれば良い。さらに、上述した変形例におい
ては、油圧室52の外周面52Aはテーパ状に形成され
ているとしたが、これに限定されず、例えば回転軸線O
方向に沿ってフランジ部23から離間する方向におい
て、所定間隔毎に拡径した多段状に形成されていても良
い。要するに、回転軸線O方向に沿ってフランジ部23
から離間するほど、油圧室52の外周面52Aとフラン
ジ本体22の外周面22Aとの間の拡張部22aが径方
向の外側に向かって突出変位すればよい。
【0024】なお、本発明は、研削砥石26を嵌合する
油圧フランジ20,50に限定されることなく、例えば
回転軸線を有する工具本体の外周部に切刃を備えてなる
環状の切削工具等を嵌合する油圧フランジにも採用でき
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明の油圧フランジによれば、研削工具又は切削工具
を押圧するクランプ部拡張部を、研削工具又は切削工具
の端面に倣って変形させることができ、たとえクランプ
部材の端面が回転軸線に直交せずにフランジ部の端面に
対して傾いていても、この傾きをクランプ部拡張部の変
形によって解消することができ、回転軸線と直交する基
準面であるフランジ部の端面に、研削工具又は切削工具
の端面を面当たりさせて、回転軸線との直角度を向上さ
せることができる。さらに、請求項2に記載の本発明の
油圧フランジによれば、研削工具又は切削工具を回転軸
線Oと同軸になるように位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る油圧フランジの要
部側断面図である。
【図2】 図1に示す油圧フランジの要部拡大側断面図
である。
【図3】 図1に示す本実施形態に係る油圧フランジの
要部側断面図の変形例について示す図である。
【図4】 従来技術の一例による油圧フランジを備える
工具の要部側断面図である。
【符号の説明】
20,50 油圧フランジ 22 フランジ本体 22a 拡張部 23 フランジ部 27 クランプ部材 27a クランプ部拡張部 32,52 油圧室 35 作動油 36 ピストン(油供給機構) 42 クランプ部油圧室 46 クランプ部ピストン(クランプ部油供給機構)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 2/06 F16B 2/06 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸線を有するフランジ本体に、この
    フランジ本体よりも大きな外径を有するフランジ部と、
    前記フランジ本体の外周面上に嵌合された環状の研削工
    具又は切削工具を前記フランジ部に押圧固定するクラン
    プ部材とを備えてなる油圧フランジであって、 前記クランプ部材の内部で、前記研削工具又は前記切削
    工具の端面と対向する位置に前記回転軸線と同軸に配置
    された環状のクランプ部油圧室と、 前記クランプ部油圧室に作動油を送給して前記クランプ
    部油圧室と前記クランプ部材の端面との間のクランプ部
    拡張部を、前記回転軸線と平行な方向で前記フランジ部
    に向かって変位させるクランプ部油供給機構とを備える
    ことを特徴とする油圧フランジ。
  2. 【請求項2】 前記フランジ本体の内部で、前記研削工
    具又は前記切削工具の内周面と対向する位置に前記回転
    軸線と同軸に配置された環状の油圧室と、 前記油圧室に作動油を送給して前記油圧室と前記フラン
    ジ本体の外周面との間の拡張部を外周側へ向かって変位
    させる油供給機構とを備えることを特徴とする請求項1
    に記載の油圧フランジ。
JP33204899A 1999-11-22 1999-11-22 油圧フランジ Withdrawn JP2001150355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33204899A JP2001150355A (ja) 1999-11-22 1999-11-22 油圧フランジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33204899A JP2001150355A (ja) 1999-11-22 1999-11-22 油圧フランジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001150355A true JP2001150355A (ja) 2001-06-05

Family

ID=18250568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33204899A Withdrawn JP2001150355A (ja) 1999-11-22 1999-11-22 油圧フランジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001150355A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200449675Y1 (ko) 2008-10-23 2010-07-30 신세기산업 주식회사 절삭공구 장착용 유압 척
JP2020069591A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 トーヨーエイテック株式会社 加工装置
JP2020069592A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 トーヨーエイテック株式会社 加工装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200449675Y1 (ko) 2008-10-23 2010-07-30 신세기산업 주식회사 절삭공구 장착용 유압 척
JP2020069591A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 トーヨーエイテック株式会社 加工装置
JP2020069592A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 トーヨーエイテック株式会社 加工装置
JP7089456B2 (ja) 2018-10-31 2022-06-22 トーヨーエイテック株式会社 加工装置
JP7089457B2 (ja) 2018-10-31 2022-06-22 トーヨーエイテック株式会社 加工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3242857B2 (ja) アンテナ取付具
US5286042A (en) Tool holder with centering adjustment
US6789983B2 (en) Rotary cutting tool and throw-away tip
WO2003015967A1 (en) Throw-away tip
JP2001047337A (ja) 内面加工治具
JP2001150355A (ja) 油圧フランジ
CN100406192C (zh) 切削工具
TWI638702B (zh) Rotary table device
JP2001162553A (ja) 装着治具
JP2001150270A (ja) 油圧フランジ
EP1435271A4 (en) HIGH-PRESSURE FRITTED TRANCHET DISPOSABLE BLADE HAVING AN EVIDENCE OR GROOVE, FIXING MECHANISM, AND MANUFACTURING METHOD THEREOF
US4699389A (en) Workholder
US5427484A (en) Tool holder
JP2794271B2 (ja) 情報記録円盤成形用射出金型
JP2008161989A (ja) ボーリングバーの加工径調整装置および方法
JP2001150354A (ja) 油圧フランジ及び該油圧フランジを備えた工具
EP1174219A3 (de) Schleifwerkzeug
JPH1177528A (ja) 薄刃砥石の取付構造及び取付方法
JP2002160125A (ja) スローアウェイ式リーマ
JPS58114832A (ja) ビデイオデイスク用タ−ンテ−ブルの精密切削用治具
JP2000107967A (ja) ディスクのクランプ機及びディスクの回転装置
JPH1119813A (ja) 複合穴加工工具
JPH06328355A (ja) レンズ保持装置
JP2558886Y2 (ja) スローアウェイ式カッタ
JP2001150342A (ja) 油圧フランジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206