JP2001149531A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目押しの技術に熟練していない者が、熟練し
ている者よりも少ない遊技回数でチャレンジタイム遊技
を終了させることができて、手持ちのメダル枚数の減少
を抑えることができるスロットマシンを提供する。 【解決手段】 制御装置(20)は、入賞抽選手段(110)の
チャレンジタイム遊技に移行するか否かの抽選結果に基
づいて、特定の図柄(61)についての停止制御を中止可能
とするためのチャレンジタイム遊技制御手段(120)を備
え、チャレンジタイム遊技制御手段(120)は、チャレン
ジタイム遊技の開始に伴って、予め設定した所定のチャ
レンジタイム遊技残り時間をカウントダウンし、チャレ
ンジタイム遊技残り時間が、予め設定した所定の残り時
間に達したときにチャレンジタイム遊技を終了させるよ
うに設定されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、スロットマシン
に関し、更に詳しくは、いわゆるチャレンジタイム遊技
を所定時間経過により終了させるようにしたスロットマ
シンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、スロットマシンは、一般的な遊技
として、多くの人々に親しまれている。このスロットマ
シンでは、入賞抽選手段の抽選結果、所定の入賞項目に
入賞することにより、入賞フラグが成立し、当該入賞フ
ラグ成立中の入賞図柄が、有効入賞ライン上に揃うこと
により、入賞が確定して、遊技者に対してメダルが払い
出されていた。

【０００３】一方、近年では、特定図柄についての引き
込み処理等の停止制御を中止するチャレンジタイム（Ｃ
Ｔ）遊技を設けているものが知られている。このチャレ
ンジタイム遊技は、ビッグボーナスゲーム（以下、「Ｂ
Ｂゲーム」という。）、レギュラーボーナスゲーム（以
下、「ＲＢゲーム」という。）及び再遊技を除いた入賞
図柄、いわゆる小役の入賞図柄の入賞確率が存在せず、
上述したような引き込み処理等の停止制御を少なくとも
一つの回転リールにおいて行っていないものである。こ
のため、チャレンジタイム遊技において、遊技者は、小
役の入賞図柄を、いわゆる目押しによって、有効入賞ラ
イン上に揃えることができ、遊技者の目押しの技術が大
きく反映されるようになって、遊技者の技術がより発揮
できるようになっている。このため、チャレンジタイム
遊技では、いわゆる目押しの技術に熟練している者は、
払い出しメダル枚数の大きな入賞図柄を集中的に発生さ
せることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のスロットマシンでは、チャレンジタイム遊技の終了条
件として、一般的に、ＢＢゲームに入賞した場合や、払
い出しメダル枚数からメダル投入枚数を引いた差、いわ
ゆる純増枚数が所定の枚数を越えた場合や、チャレンジ
タイム遊技中の遊技回数が所定回数を越えた場合が設定
されている。このため、目押しの技術に熟練していない
者が、目押しの技術に劣っていることにより、ＢＢゲー
ムに入賞せず、且つ純増枚数が所定枚数を越えない場合
には、結局、所定の遊技回数を終了しなければ、チャレ
ンジタイム遊技を終了させることができなかった。そし
て、目押しの技術に劣っている者にとっては、チャレン
ジタイム遊技中、小役入賞に関して、引き込み設定が行
われていないため、小役入賞の入賞フラグが成立して
も、当該入賞図柄を引き込んで停止させることができ
ず、入賞確定を通常遊技の場合よりも行うことができな
かった。その結果として、目押しの技術に劣っている者
は、チャレンジタイム遊技において、通常遊技よりも手
持ちのメダルの減少が大きくなる場合があった。

【０００５】このため、目押しの技術に劣っている者に
とっては、チャレンジタイム遊技は、メダルの獲得とい
う観点から、好ましくなく、可能な限り手持ちのメダル
数を減らすことなく、終了させたいという希望があるに
も拘わらず、それを行うのは容易ではないという第一の
問題点があった。一方、チャレンジタイム遊技中、目押
しの技術がメダル獲得のための重要な要素となるため、
目押しの技術に熟練している者は、手持ちのメダルを増
やすために、チャレンジタイム遊技を好ましく思い、可
能な限り、チャレンジタイム遊技を継続させたいという
希望があった。

【０００６】すなわち、チャレンジタイム遊技を有する
スロットマシンは、目押しの技術に熟練している者にと
っては人気があるが、目押しの技術に劣っている者に
は、人気がなく、敬遠されていた。このため、チャレン
ジタイム遊技の終了条件を調整して長時間、継続させる
ようにすると、目押しの技術に熟練していない者から不
満が発生し、また、逆に、チャレンジタイム遊技の終了
条件を制限して長時間、継続できないようにすると、目
押しの技術に熟練している者から不満が発生した。これ
らの目押しの技術に差を有する両方の遊技者の希望を、
同時に満足させることができないといった第二の問題点
があった。

【０００７】そこで、各請求項にそれぞれ記載された各
発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、次の点に
ある。 （請求項１）請求項１記載の発明は、次の点を目的とす
る。

【０００８】すなわち、請求項１記載の発明は、上記し
た従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、目押しの技術に熟
練していない者が、熟練している者よりも少ない遊技回
数でチャレンジタイム遊技を終了させることができて、
手持ちのメダル枚数の減少を抑えることができるスロッ
トマシンを提供しようとするものである。 （請求項２）請求項２記載の発明は、上記した請求項１
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。

【０００９】すなわち、請求項１記載の発明は、上記し
た従来の技術の有する第二の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、チャレンジタイム
遊技残り時間を、入賞確定に応じて変化させることがで
き、目押しの技術に熟練している者と熟練していない者
との両方の希望を叶えることができるスロットマシンを
提供しようとするものである。 （請求項３）請求項３記載の発明は、上記した請求項２
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。

【００１０】すなわち、請求項３記載の発明は、チャレ
ンジタイム遊技中に獲得できたメダル枚数に応じてチャ
レンジタイム遊技の時間を延ばすことができ、目押しの
技術の熟練度に応じて、チャレンジタイム遊技の継続時
間を変化させることができ、目押しの技術に熟練してい
る者と熟練していない者との両方の希望を叶えることが
できるスロットマシンを提供しようとするものである。 （請求項４）請求項４記載の発明は、上記した請求項１
〜３のいずれか１項に記載の発明の目的に加え、次の点
を目的とする。

【００１１】すなわち、請求項４記載の発明は、入賞確
定時の当該遊技時間は、チャレンジタイム遊技残り時間
から減算されず、目押しの技術に優れている遊技者は、
さらに、チャレンジタイム遊技を長く継続することがで
きるスロットマシンを提供しようとするものである。 （請求項５）請求項５記載の発明は、上記した請求項１
〜４のいずれか１項に記載の発明の目的に加え、次の点
を目的とする。

【００１２】すなわち、請求項５記載の発明は、いわゆ
る目押しに使用する時間をチャレンジタイム遊技残り時
間の対象としたことにより、一回の遊技で目押しに使用
する時間の差の影響を、チャレンジタイム遊技残り時間
に大きく反映させることができるスロットマシンを提供
しようとするものである。 （請求項６）請求項６記載の発明は、上記した請求項３
項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。

【００１３】すなわち、請求項６記載の発明は、目押し
の技術に熟練していない者が、チャレンジタイム遊技開
始後、さらに、遊技回数を抑えることができて、手持ち
のメダル枚数の減少を抑えることができるスロットマシ
ンを提供しようとするものである。 （請求項７）請求項７記載の発明は、上記した請求項１
〜６のいずれか１項に記載の発明の目的に加え、次の点
を目的とする。

【００１４】すなわち、請求項７記載の発明は、チャレ
ンジタイム遊技残り時間を遊技者に知らせることができ
て、遊技を興味溢れるものにすることができるスロット
マシンを提供しようとするものである。

【００１５】

【課題を解決するための手段】（特徴点）各請求項にそ
れぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成する
ためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示
した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。

【００１６】なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形
態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限
定するものではない。また、図面番号も、発明の実施の
形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を
限定するものでない。 （請求項１）請求項１記載の発明は、次の点を特徴とす
る。

【００１７】すなわち、本発明に係るスロットマシン(1
0)は、周囲に複数の図柄(61)を表示した複数の回転リー
ル(40)を有するリールユニット(60)と、メダル投入を条
件として前記リールユニット(60)の駆動を開始させるた
めのスタートスイッチ(30)と、前記リールユニット(60)
の駆動を停止させるためのストップスイッチ(50)と、前
記スタートスイッチ(30)及び前記ストップスイッチ(50)
の操作により、前記回転リール(40)の回転及び停止を制
御するための制御装置(20)とを備えている。

【００１８】そして、遊技として、通常遊技と、特定の
入賞確定或いは抽選結果に基づいて開始する特別遊技と
を少なくとも設けている。そして、前記制御装置(20)
は、入賞か否かの抽選を行う入賞抽選手段(110)を備
え、前記入賞抽選手段(110)による抽選結果が前記入賞
である場合に入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立
中に、前記回転リール(40)の停止図柄(61)が所定の入賞
図柄(61)と一致したことを条件に入賞が確定するように
設定されている。

【００１９】そして、前記特別遊技として、特定の図柄
(61)についての停止制御が中止可能なチャレンジタイム
遊技を少なくとも設けている。そして、前記制御装置(2
0)は、前記入賞抽選手段(110)のチャレンジタイム遊技
に移行するか否かの抽選結果に基づいて、前記特定の図
柄(61)についての停止制御を中止可能とするためのチャ
レンジタイム遊技制御手段(120)を備え、前記チャレン
ジタイム遊技制御手段(120)は、前記チャレンジタイム
遊技の開始に伴って、予め設定した所定のチャレンジタ
イム遊技残り時間をカウントダウンし、前記チャレンジ
タイム遊技残り時間が、予め設定した所定の残り時間に
達したときにチャレンジタイム遊技を終了させるように
設定されていることを特徴とする。

【００２０】なお、ここで、「チャレンジタイム遊技残
り時間をカウントダウン」とは、チャレンジタイム遊技
残り時間を、時間が経過した分だけ、減らしていくこと
を意味するものである。但し、このカウントダウンの計
算手順は、特に限定されるものではなく、チャレンジタ
イム遊技残り時間を、単位時間の経過と共に、直接、減
らしていくものや、チャレンジタイム遊技残り時間を、
所定の単位時間の合計の経過毎に減らしていくものが含
まれるものである。さらに、チャレンジタイム遊技に移
行して遊技回数ｎ回目の遊技におけるスタートスイッチ
30の操作時から全部の回転リール40が全て停止するまで
の遊技時間Ｓｎを計測し、チャレンジタイム遊技に移行
して遊技回数ｎ−１回目の前回のチャレンジタイム遊技
残り時間Ｔ（ｎ−１）から遊技時間Ｓｎを減算すること
により、今回の遊技終了後のチャレンジタイム遊技残り
時間Ｔｎを、Ｔｎ＝Ｔ（ｎ−１）−Ｓｎとして求めるよ
うなものも含まれるものである。もちろん、チャレンジ
タイム遊技残り時間をカウントダウンさせる手順は、こ
れらのものに限定されるものではなく、他の手順による
ものでも良いものである。

【００２１】また、ここで、「予め設定した所定の残り
時間」とは、具体的には、例えば、チャレンジタイム遊
技残り時間が０秒になったときを含むものである。但
し、これに限定されるものではなく、０秒以外の数値で
あっても良いものである。例えば、「予め設定した所定
の残り時間」を、一回の遊技の最短時間である４．１秒
に設定しても良いものである。すなわち、チャレンジタ
イム遊技残り時間が４．１秒に達したときには、チャレ
ンジタイム遊技を終了するように設定しても良いもので
ある。 （作用）本発明によれば、チャレンジタイム遊技制御手
段(120)は、チャレンジタイム遊技の開始に伴って、予
め設定した所定のチャレンジタイム遊技残り時間をカウ
ントダウンし、チャレンジタイム遊技残り時間が、予め
設定した所定の残り時間に達したときにチャレンジタイ
ム遊技を終了させるように設定されている。このため、
目押しの技術に熟練していない者が、チャレンジタイム
遊技に移行した後、ＢＢゲームに入賞せず、且つ純増枚
数が所定枚数を越えないような場合にも、チャレンジタ
イム遊技を、所定時間経過により終了させることができ
る。そして、目押しの技術に熟練していない者は、チャ
レンジタイム遊技中において、一回の遊技時間をできる
限り、長時間となるように遊技を行うことにより、チャ
レンジタイム遊技中の遊技回数を抑えることができる。
これにより、所定の遊技回数の消化を終了条件として、
当該所定の遊技回数を消化しなければならない場合と比
較して、より少ない遊技回数でチャレンジタイム遊技を
終了させることができる。したがって、小役入賞の入賞
フラグが成立しても、当該入賞図柄を引き込んで停止さ
せることができないような目押しの技術に熟練していな
い者であっても、チャレンジタイム遊技中の手持ちのメ
ダルの減少を抑えることができる。 （請求項２）請求項２記載の発明は、上記した請求項１
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。

【００２２】すなわち、前記チャレンジタイム遊技残り
時間は、前記チャレンジタイム遊技中の入賞確定に応じ
て所定の追加時間が加えられるように設定されているこ
とを特徴とする。なお、ここで、「前記チャレンジタイ
ム遊技中の入賞確定に応じて所定の追加時間が加えられ
るように設定されている」とは、チャレンジタイム遊技
中の入賞項目や、入賞回数に応じて、予め定められた所
定の追加時間がチャレンジタイム遊技残り時間に加算さ
れることを意味するものである。具体的には、例えば、
チャレンジタイム遊技中に、「ベル」に入賞すれば、４
秒の追加時間が、また、「チェリー」に入賞すれば、２
秒の追加時間がチャレンジタイム遊技残り時間に加算さ
れるものを含むものである。 （作用）本発明は、チャレンジタイム遊技中の入賞確定
に応じて所定の追加時間が、チャレンジタイム遊技残り
時間に加えられるように設定されている。このため、目
押しの技術に熟練していない者は、チャレンジタイム遊
技中は目押しの技術に熟練していないことにより、入賞
確定が難しく、チャレンジタイム遊技残り時間に追加時
間が加算されることを抑えることができる。これによ
り、目押しの技術に熟練していない者にとっては、小役
入賞に関して引き込み設定を行っていないことにより、
通常遊技よりも手持ちのメダルの減少が大きくなるチャ
レンジタイム遊技を可能な限り短い時間で終了させるこ
とが可能となる。

【００２３】一方、目押しの技術に熟練している者は、
チャレンジタイム遊技中に目押しの技術に熟練している
ことにより、通常遊技よりも、多数の入賞確定を行うこ
とができ、この入賞確定により、さらに、多くの追加時
間をチャレンジタイム遊技残り時間に加算することがで
きる。これにより、目押しの技術に熟練している者は、
小役入賞に関して、抽選ではなく、自己の目押しの技術
で入賞確定することができて、通常遊技よりも、手持ち
メダルを増加させることができるチャレンジタイム遊技
を、さらに長い時間、継続させることができる。

【００２４】このように、本発明は、目押しの技術に差
を有する両方の遊技者の希望を、同時に満足させること
ができる。 （請求項３）請求項３記載の発明は、上記した請求項２
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。

【００２５】すなわち、前記追加時間は、前記チャレン
ジタイム遊技中の入賞確定時の払い出しメダル枚数に応
じて、増加するように設定されていることを特徴とす
る。本発明は、具体的には、例えば、入賞確定時の払い
出しメダル枚数が「ベル」のとき１０枚で、「チェリ
ー」のとき５枚に設定されているような場合であって、
払い出しメダル１枚につき、例えば０．５秒の追加時間
が加算されるように設定されているようなときには、
「ベル」の入賞確定で５秒の追加時間、「チェリー」の
入賞確定で２．５秒の追加時間が、チャレンジタイム遊
技残り時間に加算されるものを含むものである。 （作用）本発明によれば、チャレンジタイム遊技中の入
賞確定時の払い出しメダル枚数に応じて、増加するよう
に設定されている。このため、目押しの技術に熟練して
いない者は、チャレンジタイム遊技中は目押しの技術に
熟練していないことにより、入賞確定が難しく、払い出
しメダル枚数も少ないため、チャレンジタイム遊技残り
時間に追加時間が加算されることを抑えることができ
る。これにより、目押しの技術に熟練していない者は、
チャレンジタイム遊技を可能な限り短い時間で終了させ
ることが可能となる。

【００２６】一方、目押しの技術に熟練している者は、
チャレンジタイム遊技中に目押しの技術に熟練している
ことにより、通常遊技よりも、多数の入賞確定を行うこ
とができ、払い出しメダル枚数も多くなるため、さら
に、多くの追加時間をチャレンジタイム遊技残り時間に
加算することができる。これにより、目押しの技術に熟
練している者は、チャレンジタイム遊技を、さらに長い
時間、継続させることができる。

【００２７】このように、本発明は、目押しの技術に差
を有する両方の遊技者の希望を、同時に満足させること
ができる。さらに、払い出しメダル枚数を、入賞図柄の
図形や色等により目押しが容易なもの程、多くの枚数を
設定し、目押しが難しいもの程、少ない枚数に設定する
ことにより、目押しの熟練度に応じて、追加時間を変え
ることができる。すなわち、目押しの技術の熟練度が高
い者程、払い出しメダル枚数の多い入賞図柄を揃えるこ
とができ、追加時間をさらに長時間にすることができ
て、チャレンジタイム遊技残り時間を長時間、継続させ
ることができる。 （請求項４）請求項４記載の発明は、上記した請求項１
〜３のいずれか１項に記載の発明の特徴点に加え、次の
点を特徴とする。

【００２８】すなわち、入賞確定時には、当該遊技開始
から次の遊技開始までのチャレンジタイム遊技残り時間
のカウントダウンによる減算をしないことを特徴とす
る。 （作用）本発明によれば、入賞確定時には、当該遊技に
関して、チャレンジタイム遊技残り時間のカウントダウ
ンによる減算が行われない。このため、目押しの技術に
優れている遊技者は、入賞確定した遊技に関して、チャ
レンジタイム遊技残り時間のカウントダウンが行われ
ず、さらに、長時間、チャレンジタイム遊技を継続させ
ることができる。 （請求項５）請求項５記載の発明は、上記した請求項１
〜４のいずれか１項に記載の発明の特徴点に加え、次の
点を特徴とする。

【００２９】すなわち、前記チャレンジタイム遊技残り
時間は、前記チャレンジタイム遊技に移行した後、各遊
技毎の前記スタートスイッチ(30)操作時から、全ての前
記回転リール(40)が停止するまでの時間の累積時間を対
象としていることを特徴とする。なお、ここで、「各遊
技毎の前記スタートスイッチ(30)操作時から、全ての前
記回転リール(40)が停止するまでの時間の累積時間」と
は、少なくとも一つの回転リール(40)が回転している状
態の時間を各遊技毎に合計した累積時間を意味するもの
である。言い換えると、少なくとも一つの回転リール(4
0)の回転を停止可能な状態の時間を各遊技毎に合計した
累積時間を意味しているものである。すなわち、一回の
チャレンジタイム遊技において、スタートスイッチ(30)
の操作時を始期とし、全ての回転リール(40)の回転が中
止したときを終期とした時間を、各遊技毎に合計した累
積時間を意味するものである。

【００３０】また、「累積時間を計測の対象」とあるの
で、上述したような累積時間を計測し、かかる累積時間
がチャレンジタイム遊技残り時間の予め設定した所定の
残り時間に達したときにチャレンジタイム遊技を終了さ
せるように設定されているものである。 （作用）本発明は、少なくとも一つの回転リール(40)の
回転を停止可能な状態の時間、すなわち、目押しに使用
する時間をチャレンジタイム遊技残り時間の対象として
いる。そして、目押しに使用していない時間を、チャレ
ンジタイム遊技残り時間の対象としていないため、一回
の目押しに使用する時間の差の影響を、チャレンジタイ
ム遊技残り時間に大きく反映させることができる。

【００３１】そして、目押しの技術に熟練している者
は、目押しを短時間に行って、多数の遊技回数を確保す
ることができて、メダル獲得枚数を増やすことができ
る。一方、目押しの技術に熟練していない者は、１回の
目押しを長時間になるように時間を消化することによ
り、所定のチャレンジタイム遊技残り時間内の合計の遊
技回数を抑えることができ、手持ちのメダル枚数の減少
を抑えることができる。 （請求項６）請求項６記載の発明は、上記した請求項３
項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。

【００３２】すなわち、前記チャレンジタイム遊技残り
時間は、前記チャレンジタイム遊技に移行した後、最初
の前記チャレンジタイム遊技の前記スタートスイッチ(3
0)操作時からの累積時間を計測の対象としていることを
特徴とする。 （作用）本発明は、チャレンジタイム遊技残り時間を、
スタートスイッチ(30)操作時からの累積時間を計測の対
象としている。このため、チャレンジタイム遊技中は、
最初のスタートスイッチ(30)操作から、回転リール(40)
の回転の有無に拘わらず、全ての経過時間が、チャレン
ジタイム遊技残り時間からカウントダウンされることに
なる。これにより、目押しの技術に熟練していない者
は、回転リール(40)停止後も、時間を故意に経過させる
ことにより、さらに、チャレンジタイム遊技中の合計の
遊技回数を抑えることができ、手持ちのメダルの減少を
抑えることができる。 （請求項７）請求項７記載の発明は、上記した請求項１
〜６のいずれか１項に記載の発明の特徴点に加え、次の
点を特徴とする。

【００３３】すなわち、前記スロットマシン(10)は、前
記チャレンジタイム遊技残り時間を遊技者に向かって報
知するためのチャレンジタイム遊技残り時間報知装置(1
70)を備えたことを特徴とする。なお、ここで、「チャ
レンジタイム遊技残り時間を遊技者に向かって表示す
る」とは、具体的には、残り時間演算手段(130)の演算
結果のチャレンジタイム遊技残り時間を、例えば、ＬＥ
Ｄ等により、１０秒と報知するものや、音声合成装置に
より「残り時間は、１０秒です」という音声を発生させ
ることにより報知するもの等を含むものである。 （作用）本発明は、残り時間報知装置(170)により、チ
ャレンジタイム遊技残り時間が遊技者に向かって報知さ
れるようにしている。このため、遊技者は、残り時間報
知装置(170)を介して、チャレンジタイム遊技残り時間
を知ることができる。これにより、遊技者は、チャレン
ジタイム遊技が終了するまでに、このチャレンジタイム
遊技で、どれくらい遊技回数を行うことができて、どれ
くらいメダルを獲得することができるかの予測をするこ
とができ、期待感をもって、遊技を行うことができ、遊
技を興味溢れるものにすることができる。

【００３４】

【発明の実施の形態】（図面の説明）図１乃至図６は、
本発明の実施の形態を示すものである。図１はスロット
マシンの入力、制御及び出力のブロック図、図２はスロ
ットマシンの外観正面図及び図３乃至図６はスロットマ
シンの動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。 （スロットマシン10）図２中、10は、スロットマシン10
を示すものである。

【００３５】スロットマシン10は、図２に示すように、
四角箱状の筐体11を有する。前記筐体11の中央部及び上
部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓12が
形成されている。そして、この中央部の表示窓12の中央
には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる
図柄表示窓13が形成されている。上記回転リール40は、
図２の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、
図２の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、
この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置
する中央回転リール44とからなるものである。そして、
スロットマシン10の前面側には、特に図示しないが、横
方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五
本の有効入賞ラインが形成されている。

【００３６】なお、スロットマシン10の内部には、図示
していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御す
るための制御装置20（図１参照）が内蔵されている。 （制御装置20）上記制御装置20は、図示しないが、ＣＰ
Ｕを中心に構成され、ＲＯＭ、ＲＡＭ、Ｉ／Ｏ等を備え
ている。そして、ＣＰＵがＲＯＭに記憶されたプログラ
ムを読み込むことで、次の（１）及び（２）の装置を有
するものである。

【００３７】（１）遊技制御装置21 （２）演出制御装置22 図１に示すように、スタートスイッチ30及びストップス
イッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を
制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカ等
の表示装置66を制御するための演出制御装置22とが内蔵
されている。また、ＣＰＵは、一個に限定されず、二個
以上のＣＰＵで制御するようにしても良い。

【００３８】また、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ及びＩ／Ｏ
等は一体化されてワンチップを構成しても良いものであ
る。 （遊技制御装置21）上記遊技制御装置21は、スタートス
イッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リ
ール40の回転及び停止を制御するためのものである。そ
して、この遊技制御装置21は、次の（１）乃至（４）の
手段として機能する。

【００３９】（１）通常遊技制御手段70 （２）特別遊技制御手段80 （３）入賞抽選手段110 （４）残り時間演算手段130 なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせる
ために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特
別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊
技に関する制御を行うものである。

【００４０】また、遊技制御装置22としては、上記した
（１）〜（４）の手段に限定されるものではなく、他の
手段を含んでいても良い。 （演出制御装置22）上記演出制御装置22は、入賞や入賞
確定を遊技者に向かって報知するためのランプやスピー
カ等の表示装置66を制御するためのものである。 （入力段）上記制御装置20の入力段には、図１に示すよ
うに、次のパーツが接続されている。

【００４１】（１）投入スイッチ15 （２）ベットスイッチ16 （３）精算スイッチ17 （４）スタートスイッチ30 （５）ストップスイッチ50 なお、入力段としては、上記した（１）乃至（５）のパ
ーツに限定されるものではない。 （出力段）上記制御装置20の出力段には、図１に示すよ
うに、次のパーツが接続されている。

【００４２】（１）リールユニット60 （２）ホッパーユニット65 （３）表示装置66（ランプ及びスピーカ） （４）残り時間報知装置170 なお、出力段としては、上記した（１）乃至（４）のパ
ーツに限定されるものではない。 （投入スイッチ15）上記投入スイッチ15は、図２に示す
ように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチで
あって、投入された遊技メダルを検知するためのもので
ある。 （ベットスイッチ16）上記ベットスイッチ16は、図２に
示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチで
あって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるため
のものである。 （精算スイッチ17）上記精算スイッチ17は、図２に示す
ように、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであ
って、貯留した投入メダルを払い出すためのものであ
る。 （スタートスイッチ30）上記スタートスイッチ30は、図
２に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレ
バーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッ
チ16の投入を条件に、または、「再遊技（Replay）」時
には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット
60の駆動を開始させるためのものである。

【００４３】なお、ここで、「再遊技（Replay）」と
は、入賞抽選手段110の抽選により、「再遊技（Repla
y）」のフラグが成立し、「再遊技（Replay）」の図柄
が有効入賞ライン上に揃うことにより、次の遊技におい
て、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技
を行うことができるものである。 （ストップスイッチ50）上記ストップスイッチ50は、リ
ールユニット60の駆動を停止させるためのものである。
具体的には、ストップスイッチ50は、図２に示すよう
に、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成
され、各回転リール40の下方に１個ずつ配置されている
ものである。回転リール40に対応したストップスイッチ
50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停
止するように設定されているものである。 （リールユニット60）上記リールユニット60は、特に図
示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータ
と、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リー
ル40とから構成されている。そして、各回転リール40
は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの
周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えて
いる。このリールテープ42の外周面には、複数個（例え
ば２１個）の図柄61が表示されている。 （ホッパーユニット65）上記ホッパーユニット65は、図
示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを
払い出すためのものである。 （表示装置66）上記表示装置66は、スピーカや表示ラン
プ等であって、遊技者に入賞や入賞確定等を報知させる
ためのものである。具体的には、演出制御装置22の制御
により、入賞時にスピーカから入賞音を発生させ、表示
ランプを点灯又は点滅させることにより、遊技者に入賞
等を報知させるためのものである。 （残り時間報知装置170）上記残り時間報知装置170は、
残り時間演算手段130の演算結果、求められたチャレン
ジタイム遊技残り時間を遊技者に向かって報知するため
のものである。これにより、遊技者は、チャレンジタイ
ム遊技残り時間を、残り時間報知装置170を介して、チ
ャレンジタイム遊技残り時間を知ることができる。これ
により、遊技者は、チャレンジタイム遊技が終了するま
でに、このチャレンジタイム遊技で、どれくらい遊技回
数を行うことができて、どれくらいメダルを獲得するこ
とができるか等の予測をすることができて、期待感を抱
かせることができるものである。

【００４４】上記残り時間報知装置170は、図２に示す
ような位置に、次の二つの手段を有している。 （１）残り時間音声発生手段171 （２）残り時間表示手段172 なお、残り時間報知装置170としては、上記した（１）
及び（２）の手段に限定されるものではない。また、報
知するための手段として使用するものも、音や光に限定
されるものではなく、機械的振動や、低周波振動や、微
弱電流等を使用しても良いものである。 （残り時間音声発生手段171）上記残り時間音声発生手
段171は、図２に示すように、スロットマシン10の下部
の向かって右側の筐体11内部に配置されているものであ
り、残り時間演算手段130の演算結果によりチャレンジ
タイム遊技残り時間が決定されたときに、遊技者に向か
って、チャレンジタイム遊技残り時間を合成音声によ
り、例えば、「残り時間は、３０秒です」というように
直接、出力するものである。 （残り時間表示手段172）上記残り時間表示手段172は、
図２に示すように、スロットマシン10の上部の表示窓12
の向かって右側に配置されているものであり、残り時間
演算手段130の演算結果、チャレンジタイム遊技残り時
間が決定されたときに、遊技者に向かって、そのチャレ
ンジタイム遊技残り時間をＬＥＤによって、デジタル表
示するものである。もちろん、残り時間表示手段172
は、ＬＥＤによるデジタル表示に限定されるものではな
く、二桁の７セグメントや、複数個のランプや、液晶等
により、チャレンジタイム遊技残り時間の数値をデジタ
ル表示させても良いものである。さらに、チャレンジタ
イム遊技残り時間の減少を棒グラフや、円グラフにした
ものであって、チャレンジタイム遊技残り時間に該当す
る領域部分がランプの点灯や消滅等により、或いは該当
領域の背景色が変更すること等により、チャレンジタイ
ム遊技残り時間を定量的に表示させるようにしても良い
ものである。

【００４５】なお、上述した残り時間音声発生手段171
及び残り時間表示手段172からなる残り時間報知装置170
は、表示装置66とは、別個独立に形成されているが、特
にこれに限定されるものではなく、表示装置66のランプ
やスピーカを使用して、両者を兼用するようにしても良
いものである。 （通常遊技制御手段70）上記通常遊技制御手段70は、通
常遊技を行わせるためのものである。

【００４６】すなわち、メダルの投入若しくはベットス
イッチ16の投入を条件に、または、「再遊技（Repla
y）」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スター
トスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動さ
れ、三個の回転リール40が回転を開始する。その後、ス
トップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回
転リール40の回転が停止する。

【００４７】そして、ストップスイッチ50を三個全て操
作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止す
る。このとき、表示窓12の有効入賞ライン上に、予め設
定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介
して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを
払い出す代わりに、クレジットしても良い。入賞には、
遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する
小役入賞と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊
技者に付与する特別入賞と、遊技メダルの払い出しは無
いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技
を行うことができる「再遊技（Replay）」とを備えてい
る。そして、その抽選結果がいずれかの入賞となった場
合、その入賞に対応した入賞フラグが成立する。そし
て、抽選結果が特別入賞である場合に、特別入賞フラグ
が成立し、この特別入賞フラグ成立中に、リールユニッ
ト60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め
定められた所定の特別入賞図柄61（例えば、有効入賞ラ
イン上に「７」が三個揃うもの）と一致したことを条件
に入賞が確定し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるよ
うに形成されている。そして、抽選により特別入賞フラ
グが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わ
せが特別入賞図柄61と一致していない場合、それ以後の
遊技に特別入賞フラグ成立の権利が持ち越されるように
設定されている。なお、小役の入賞フラグは、入賞フラ
グが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞
フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。

【００４８】また、いずれかの入賞フラグが成立中に、
対応する入賞図柄61を有効入賞ライン上に揃えることが
できるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場
合、ストップスイッチ50のタイミングによるものであ
る。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、１
９０ｍｓ以内に回転リール40が停止するように設定され
ているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのま
ま停止させるか、或いは１９０ｍｓ以内に停止可能な回
転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止
図柄から連続する４個の引き込み可能図柄61の中に、対
応する入賞図柄61が含まれているような場合には、停止
するまでの時間を遅らせて、回転リール40は有効入賞ラ
イン上にその入賞図柄61を引き込んで停止する。一方、
かかる４個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞
図柄61が含まれていないような場合には、有効入賞ライ
ン上にその入賞図柄61を引き込んで停止することができ
ない。 （特別遊技制御手段80）上記特別遊技制御手段80は、抽
選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技
を行わせるためのものである。

【００４９】上記特別遊技としては、大別すると、次の
ゲームがある。 （１）特定導入遊技（ＢＢゲーム） （２）特定遊技（ＲＢゲーム） （３）特定入賞遊技（ＪＡＣゲーム） （４）チャレンジタイム遊技（ＣＴゲーム） なお、特定遊技、例えばＲＢゲームは、特定導入遊技、
例えばＢＢゲーム中に行われる場合と、ＢＢゲーム中で
無い場合にも単独で行われるものである。また、上記特
定入賞遊技、いわゆるＪＡＣゲームは、ＲＢゲーム中に
行われるものである。また、チャレンジタイム遊技は、
小役入賞の図柄についての停止制御が中止可能なもので
ある。

【００５０】また、特別遊技としては、上記した（１）
乃至（４）の遊技に限定されるものではない。通常遊技
において、図示しないが、例えば「７」等の図柄61が有
効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介
して、例えば１５枚のメダルが払い出される。このと
き、ＢＢゲームが開始される。

【００５１】具体的には、特別遊技制御手段80は、図１
に示すように、大別すると、次の手段を備える。 （１）特定導入遊技制御手段91（ＢＢゲーム制御手段9
0） （２）特定遊技制御手段101（ＲＢゲーム制御手段100） （３）チャレンジタイム遊技制御手段120 （特定導入遊技制御手段91）上記特定導入遊技制御手段
91は、ＢＢゲームを制御するためのものである。

【００５２】具体的には、ＢＢゲームに移行すると、通
常遊技と同様に最大３枚のメダルの投入によって開始さ
れ、３つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有
効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによっ
て、メダルの払い出しが行われるものである。したがっ
て、ＢＢゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた
抽選が毎回行われるものである。ただ、このＢＢゲーム
中にＲＢゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入
賞ライン上に揃った場合には、その後ＲＢゲームに移行
するものである。

【００５３】なお、通常、ＢＢゲーム中はＲＢゲームへ
の移行が、例えば最大３回行われることになっているた
めに、１回目のＲＢゲームが終了した後は、また前述し
たような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるもの
である。そして、ＢＢゲームでは、ＢＢゲーム中のＲＢ
ゲームが所定の最大回数、例えば３回か、或いはＢＢゲ
ーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大３０回
の終了により、ＢＢゲームは終了するものである。 （特定遊技制御手段101）上記特定遊技制御手段101は、
ＲＢゲームを制御するためのものである。

【００５４】具体的には、ＲＢゲームに移行すると、メ
ダルが１枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が
表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞確定と
なる特定入賞遊技が行われるものである。そして、ＲＢ
ゲームでは、入賞するか否かの特定入賞遊技が最大１２
回行えるものであり、そのうち、最大８回の入賞確定が
可能である。すなわち、最大８回の入賞が確定するか、
或いは最大１２回の特定入賞遊技の終了により、ＲＢゲ
ームは終了するものである。 （チャレンジタイム遊技制御手段120）上記チャレンジ
タイム遊技制御手段120は、入賞抽選手段110のチャレン
ジタイム遊技に移行するか否かの抽選結果に基づいて、
小役入賞の図柄についての停止制御を中止可能とするた
めのものである。

【００５５】具体的には、チャレンジタイム遊技は、小
役入賞の蹴飛ばし設定や引き込み設定を行わないもので
あり、さらに、入賞抽選手段110の抽選の結果、特定の
図柄（ＢＢゲーム、ＲＢゲーム及び再遊技の入賞図柄）
が入賞したときには、その図柄の引き込み設定及び他の
全ての図柄の蹴飛ばし設定が行われ、当該特定の図柄
（ＢＢゲーム、ＲＢゲーム及び再遊技の入賞図柄）が入
賞しなかったときには、当該特定の図柄の蹴飛ばし設定
が行われるものである。

【００５６】そして、チャレンジタイム遊技に移行する
か否かの抽選は、入賞抽選手段110によりＢＢゲームの
入賞時に行われるものである。そして、その抽選に入賞
すると、チャレンジタイム遊技への移行は、チャレンジ
タイム遊技制御手段120により、ＢＢゲームの終了後に
行われるように設定されている。そして、上記チャレン
ジタイム遊技制御手段120は、チャレンジタイム遊技の
開始に伴って、予め設定した所定のチャレンジタイム遊
技残り時間をカウントダウンし、このチャレンジタイム
遊技残り時間が、予め設定した所定の残り時間に達した
ときにチャレンジタイム遊技を終了させるように設定さ
れている。

【００５７】なお、チャレンジタイム遊技の終了条件
は、上述したものに限定されるものではなく、その他の
終了条件と併用するようにしても良いものである。具体
的には、例えば、ＢＢゲームに入賞した場合や、払い出
しメダル枚数からメダル投入枚数が所定枚数、例えば２
１４枚を越えた場合や（但し、ＲＢゲーム中のものは除
く）、遊技回数が所定回数、例えば１５０回を越えた場
合等のいずれかの条件に該当してもチャレンジタイム遊
技が終了するように設定しても良いものである。 （入賞抽選手段110）上記入賞抽選手段110は、予め定め
た抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行
うものである。そして、入賞抽選手段110による抽選結
果が入賞である場合に入賞フラグが成立し、この入賞フ
ラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが
予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が
確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利
益が付与されるように設定されている。

【００５８】上記入賞抽選手段110は、図１に示すよう
に、大別すると、次の手段を備える。 （１）乱数発生手段111 （２）乱数抽出手段112 （３）入賞判定テーブル113 （４）判定手段114 なお、入賞抽選手段110としては、上記した（１）乃至
（４）に限定されるものではない。 （乱数発生手段111）上記乱数発生手段111は、入賞抽選
用の乱数を所定の領域内（例えば十進数で０〜６５５３
５）で発生させるものである。 （乱数抽出手段112）上記乱数抽出手段112は、乱数発生
手段111が発生する乱数を、所定の条件（例えば、スタ
ートスイッチ30の操作）で抽出するものである。なお、
この抽出した乱数を抽出乱数データとする。 （入賞判定テーブル113）上記入賞判定テーブル113は、
乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の
入賞領域を有するものである。 （判定手段114）上記判定手段114は、乱数抽出手段112
が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブル113の
抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の
全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域
データとを照合し、当該抽出乱数データが属する入賞領
域に対応する入賞を決定するものである。 （残り時間演算手段130）上記残り時間演算手段130は、
チャレンジタイム遊技の開始に伴って、予め設定した所
定のチャレンジタイム遊技残り時間をカウントダウンさ
せるものである。そして、残り時間演算手段130は、チ
ャレンジタイム遊技中の入賞確定に応じて所定の追加時
間が、チャレンジタイム遊技残り時間に加えられるよう
に設定されている。この追加時間は、具体的には、チャ
レンジタイム遊技中の入賞確定時の払い出しメダル枚数
に応じて、増加するように設定されている。もちろん、
この追加時間を加えずに、予め設定したチャレンジタイ
ム遊技残り時間だけをカウントダウンさせるようにして
も良いものである。

【００５９】上記残り時間演算手段130は、図１に示す
ように、大別すると、次の手段及びテーブルを備える。 （１）初期設定時間記憶手段131 （２）前回残り時間記憶手段132 （３）払い出しメダル枚数記憶手段133 （４）時間増分係数記憶手段134 （５）演算手段135 なお、残り時間演算手段130としては、上記した（１）
乃至（５）に限定されるものではない。 （初期設定時間記憶手段131）上記初期設定時間記憶手
段131は、チャレンジタイム遊技に移行して最初のスタ
ートスイッチ30を操作したときに、チャレンジタイム遊
技残り時間として、最初に設定される初期設定時間Ｔ０
を記憶するためのものである。具体的には、例えば、初
期設定時間Ｔ０は、６０秒に設定されている。 （前回残り時間記憶手段132）上記前回残り時間記憶手
段132は、チャレンジタイム遊技に移行して、２回目以
降の遊技において、前回遊技のチャレンジタイム遊技残
り時間を記憶するためのものである。なお、本実施の形
態では、チャレンジタイム遊技に移行して、ｎ回目の遊
技の前回（ｎ−１回目）の遊技までのチャレンジタイム
遊技残り時間を前回残り時間Ｔ（ｎ−１）と表現する。 （払い出しメダル枚数記憶手段133）上記払い出しメダ
ル枚数記憶手段133は、チャレンジタイム遊技中におい
て、払い出されたメダルの枚数を、各遊技回数毎に、払
い出しメダル枚数Ｍとして記憶するためのものである。
本実施の形態では、チャレンジタイム遊技に移行して、
ｎ回目の遊技で払い出されたメダルの枚数が、「ベル」
の１０枚である場合には、ｎ回目の払い出しメダル枚数
Ｍｎが１０となるものである。 （時間増分係数記憶手段134）上記時間増分係数記憶手
段134は、チャレンジタイム遊技中の入賞確定時の払い
出しメダル枚数が１枚増加する毎に、チャレンジタイム
遊技残り時間に追加される時間増分係数Ｋを記憶するた
めのものである。

【００６０】なお、チャレンジタイム遊技に移行してｎ
回目の遊技において、払い出されたメダルの枚数が払い
出しメダル枚数Ｍｎで、時間増分係数Ｋのとき、チャレ
ンジタイム遊技残り時間に追加される追加時間は、Ｋ×
Ｍｎとなるものである。 （演算手段135）上記演算手段135は、初期設定時間記憶
手段131、前回残り時間記憶手段132、払い出しメダル枚
数記憶手段133及び時間増分係数記憶手段134から各種数
値を取得して、チャレンジタイム遊技残り時間を計算す
るためのものである。

【００６１】具体的には、チャレンジタイム遊技に移行
して、遊技回数がｎ−１回目までのチャレンジタイム遊
技残り時間をＴ（ｎ−１）とし、チャレンジタイム遊技
に移行して遊技回数ｎ回目の遊技におけるスタートスイ
ッチ30の操作時から三個の回転リール40が全て停止する
までの時間を遊技時間Ｓｎとし、チャレンジタイム遊技
に移行して遊技回数がｎ回目の遊技における払い出しメ
ダル枚数をＭｎとし、当該遊技の時間増分係数をＫと設
定している場合には、チャレンジタイム遊技に移行した
後、遊技回数ｎ回目の遊技終了後のチャレンジタイム遊
技残り時間Ｔｎは、以下のような式で表現される。

【００６２】Ｔｎ＝Ｔ（ｎ−１）−Ｓｎ＋（Ｋ×Ｍｎ） 但し、ｎ＝０のとき、Ｔ０は、初期設定時間であって、
Ｔ０＝６０秒に設定されている。上記式の導入を以下に
具体的に説明する。先ず、最初に、チャレンジタイム遊
技に移行して１回目の遊技におけるスタートスイッチ30
の操作時から三個の回転リール40が全て停止するまでの
時間を遊技時間Ｓ１とし、当該１回目の遊技における払
い出しメダル枚数をＭ１とし、時間増分係数をＫとする
と、チャレンジタイム遊技に移行して１回目の遊技のチ
ャレンジタイム遊技残り時間Ｔ１は、以下のような式で
表される。

【００６３】Ｔ１＝Ｔ０−Ｓ１＋（Ｋ×Ｍ１） 次に、チャレンジタイム遊技に移行して２回目の遊技に
おけるスタートスイッチ30の操作時から三個の回転リー
ル40が全て停止するまでの時間を遊技時間Ｓ２とし、当
該２回目の遊技における払い出しメダル枚数をＭ２と
し、時間増分係数をＫとすると、チャレンジタイム遊技
に移行して２回目の遊技のチャレンジタイム遊技残り時
間Ｔ２は、以下のような式で表される。

【００６４】Ｔ２＝Ｔ１−Ｓ２＋（Ｋ×Ｍ２） 次に、チャレンジタイム遊技に移行して３回目の遊技に
おけるスタートスイッチ30の操作時から三個の回転リー
ル40が全て停止するまでの時間を遊技時間Ｓ３とし、当
該３回目の遊技における払い出しメダル枚数をＭ３と
し、時間増分係数をＫとすると、チャレンジタイム遊技
に移行して３回目の遊技のチャレンジタイム遊技残り時
間Ｔ３は、以下のような式で表される。

【００６５】Ｔ３＝Ｔ２−Ｓ３＋（Ｋ×Ｍ３） 次に、チャレンジタイム遊技に移行して４回目の遊技に
おけるスタートスイッチ30の操作時から三個の回転リー
ル40が全て停止するまでの時間を遊技時間Ｓ４とし、当
該４回目の遊技における払い出しメダル枚数をＭ４と
し、時間増分係数をＫとすると、チャレンジタイム遊技
に移行して４回目の遊技のチャレンジタイム遊技残り時
間Ｔ４は、以下のような式で表される。

【００６６】Ｔ４＝Ｔ３−Ｓ４＋（Ｋ×Ｍ４） 以下同様に、チャレンジタイム遊技に移行して５回目、
６回目、７回目のチャレンジタイム遊技残り時間Ｔ５、
Ｔ６、Ｔ７は、以下のようになる。 Ｔ５＝Ｔ４−Ｓ５＋（Ｋ×Ｍ５） Ｔ６＝Ｔ５−Ｓ６＋（Ｋ×Ｍ６） Ｔ７＝Ｔ６−Ｓ７＋（Ｋ×Ｍ７） そして、チャレンジタイム遊技に移行して、ｎ回目のチ
ャレンジタイム遊技残り時間Ｔｎは、以下のように求め
られる。

【００６７】Ｔｎ＝Ｔ（ｎ−１）−Ｓｎ＋（Ｋ×Ｍｎ） （スロットマシン10の動作）次に、上記構成を備えたス
ロットマシンの動作の概略について、図３乃至図６に示
したフローを用いて説明する。先ず、最初に、チャレン
ジタイム遊技の所定の開始条件を満たすことにより、チ
ャレンジタイム遊技が開始される。すなわち、ＢＢゲー
ムの入賞時の入賞抽選手段110の抽選結果、チャレンジ
タイム遊技に移行することに入賞して、ＢＢゲームの作
動終了により、チャレンジタイム遊技に移行する。

【００６８】そして、図３に示すステップ１００におい
て、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタ
ートスイッチ30がＯＮとなる。そして、次のステップ１
０１に進む。ステップ１０１において、チャレンジタイ
ム遊技に移行して、最初の遊技か否かが判定される。そ
して、チャレンジタイム遊技に移行して、最初の遊技で
あると判定された場合、次のステップ１０２に進む。

【００６９】ステップ１０２において、チャレンジタイ
ム遊技残り時間に初期設定時間記憶手段131から取得し
た初期設定時間Ｔ０を代入する。そして、次のステップ
１０３に進む。ステップ１０３において、前回のチャレ
ンジタイム遊技で、メダルの払い出しがあったか否かが
判定される。そして、前回のチャレンジタイム遊技でメ
ダルの払い出しがあったと判定された場合、次のステッ
プ１０４に進む。

【００７０】ステップ１０４において、前回のチャレン
ジタイム遊技の払い出しメダル枚数Ｍが、払い出しメダ
ル枚数記憶手段133から取得される。そして、次のステ
ップに１０５に進む。ステップ１０５において、時間増
分係数記憶手段134により、当該チャレンジタイム遊技
中における時間増分係数Ｋが取得される。そして、次の
ステップ１０６に進む。

【００７１】ステップ１０６において、演算手段135に
より、払い出しメダル枚数Ｍと、時間増分係数Ｋとの積
Ｋ×Ｍが、計算されて、追加時間として設定される。そ
して、次のステップ１０７に進む。ステップ１０７にお
いて、チャレンジタイム遊技残り時間に追加時間Ｋ×Ｍ
が加えられる。そして、次のステップ１０８に進む。

【００７２】ステップ１０８において、チャレンジタイ
ム遊技残り時間のカウントダウンが開始される。具体的
には、今回の遊技時間Ｓのカウントが開始される。そし
て、次のステップ１０９に進む。ステップ１０９におい
て、入賞抽選手段110により抽選処理が行われる。な
お、この入賞抽選手段110による抽選は、ＢＢゲーム、
ＲＢゲーム及び再遊技の抽選のみであって、その他の小
役入賞に関しては、チャレンジタイム遊技中であるた
め、抽選処理は行われていない。そして、次のステップ
１１０に進む。

【００７３】ステップ１１０において、回転リール40の
回転が開始する。そして、次のステップ１１１に進む。
ステップ１１１において、ストップスイッチ50が操作さ
れることにより、ストップスイッチ50がＯＮとなる。そ
して、次のステップ１１２に進む。ステップ１１２にお
いて、回転リール40の回転停止処理が行われる。そし
て、次のステップ１１３に進む。

【００７４】ステップ１１３において、三個の回転リー
ル40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか
否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応
するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された
場合、次のステップ１１４に進む。ステップ１１４にお
いて、チャレンジタイム遊技残り時間のカウントダウン
が停止される。具体的には、今回の遊技時間Ｓのカウン
トが停止され、チャレンジタイム遊技残り時間から遊技
時間Ｓが減算される。そして、次のステップ１１５に進
む。

【００７５】ステップ１１５において、入賞図柄が有効
入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定し
たか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定
された場合、次のステップ１１６に進む。ステップ１１
６において、入賞図柄に相当するメダルが払い出され
る。そして、次のステップ１１７に進む。

【００７６】ステップ１１７において、チャレンジタイ
ム遊技残り時間が、予め設定した所定のチャレンジタイ
ム遊技の終了時間に達したか否かが判定される。そし
て、チャレンジタイム遊技残り時間が、予め設定した所
定のチャレンジタイム遊技の終了時間に達していると判
定された場合、チャレンジタイム遊技が終了する。前記
ステップ１０１において、チャレンジタイム遊技に移行
して、最初の遊技でないと判定された場合、次のステッ
プ１１８に進む。

【００７７】ステップ１１８において、今回遊技のチャ
レンジタイム遊技残り時間として、前回残り時間記憶手
段132に記憶されていた前回遊技のチャレンジタイム遊
技残り時間が代入される。そして、次のステップ１０３
に進む。前記ステップ１０３において、前回のチャレン
ジタイム遊技でメダルの払い出しがなかったと判定され
た場合、次のステップ１１９に進む。

【００７８】ステップ１１９において、チャレンジタイ
ム遊技残り時間に追加時間の加算は、行われない。そし
て、次のステップ１０８に進む。前記ステップ１１３に
おいて、三個の回転リール40に対応するストップスイッ
チ50の操作が行われていないと判定された場合、ステッ
プ１１１に戻る。前記ステップ１１５において、入賞が
確定していないと判定された場合、ステップ１１６を飛
び越して、次のステップ１１７に進む。

【００７９】前記ステップ１１７において、チャレンジ
タイム遊技残り時間が、予め設定した所定のチャレンジ
タイム遊技の終了時間に達していないと判定された場
合、次のステップ１２０に進む。なお、ここで、予め設
定した所定のチャレンジタイム遊技の終了時間は、チャ
レンジタイム遊技残り時間が０秒となる時を意味するも
のである。さらに、このチャレンジタイム遊技の終了時
間を、チャレンジタイム遊技残り時間が０秒に達した時
とせずに、チャレンジタイム遊技残り時間が、１回の遊
技の最短時間である４．１秒に達した時として、チャレ
ンジタイム遊技残り時間が４．１秒よりも少なくなった
時点で終了するように設定しても良いものである。

【００８０】ステップ１２０において、他のチャレンジ
タイム遊技の終了条件に該当しているか否かが判定され
る。そして、他のチャレンジタイム遊技の終了条件に該
当していると判定された場合、チャレンジタイム遊技は
終了する。前記ステップ１２０において、他のチャレン
ジタイム遊技の終了条件に該当していないと判定された
場合、ステップ１００に戻って、チャレンジタイム遊技
中における次の遊技が開始される。

【００８１】上述したステップ１０９の抽選処理につい
て、図５のフローを用いて説明する。ステップ２００に
おいて、入賞抽選手段110の乱数発生手段111により発生
された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出
される。そして、次のステップ２０１に進む。

【００８２】ステップ２０１において、抽出された乱数
が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次の
ステップ２０２に進む。ステップ２０２において、判定
手段114により、抽出された乱数と、入賞判定テーブル1
13の入賞判定領域データとの比較が行われる。そして、
次のステップ２０３に進む。

【００８３】ステップ２０３において、判定手段114に
より、抽出された乱数が、入賞判定テーブル113のう
ち、ＢＢゲーム、ＲＢゲーム、再遊技及び外れの中のど
の入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決
定される。そして、次のステップ２０４に進む。ステッ
プ２０４において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄
の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了す
る。

【００８４】上述したステップ１１２の回転リール40の
回転停止処理について、図６を用いて説明する。ステッ
プ３００において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設
定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図
柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場
合、次のステップ３０１に進む。

【００８５】ステップ３０１において、１個の図柄分だ
け、回転リール40を回転させる。すなわち、１個の図柄
分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ３０２に
進む。ステップ３０２において、上述した１個の図柄分
だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップ
スイッチ50の操作後の４個目に該当するか否かが判定さ
れる。そして、ストップスイッチ50を操作した後、１図
柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が４
個目の場合には、次のステップ３０３に進む。

【００８６】ステップ３０３において、回転リール40の
回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リ
ール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了
する。前記ステップ３００において、所定の図柄の蹴飛
ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のス
テップ３０４に進む。

【００８７】ステップ３０４において、いずれかの図柄
に対して引き込みが設定されているか否かが判定され
る。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定さ
れていると判定された場合、次のステップ３０５に進
む。ステップ３０５において、引き込み設定が達成され
たか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成さ
れたと判定された場合、次のステップ３０３に進む。

【００８８】前記ステップ３０４において、いずれの図
柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された
場合、ステップ３０３に進む。前記ステップ３０５にお
いて、引き込み設定が達成されていないと判定された場
合、ステップ３０１に進む。前記ステップ３０２におい
て、ストップスイッチ50を操作した後、１図柄ずつ回転
リール40を回転させてずらした図柄の数が４個目でない
場合には、ステップ３００に戻る。

【００８９】なお、上述した実施の形態において、追加
時間は、チャレンジタイム遊技中の入賞確定時の払い出
しメダル枚数に応じて、増加するように設定されている
が、追加時間の設定は、特にこれに限定されるものでは
なく、他の設定によるものでも良いものである。具体的
には、例えば、追加時間を、チャレンジタイム遊技中の
小役入賞の各入賞項目の入賞確定に応じて加えるように
しても良いものである。すなわち、入賞項目「ベル」の
入賞確定により、４秒の追加時間となり、「チェリー」
の入賞確定により、２秒の追加時間となるように設定さ
れるものを含むものである。また、入賞確定時には、当
該遊技開始から次の遊技開始までのチャレンジタイム遊
技残り時間のカウントダウンによる減算をしないように
設定しても良いものである。これにより、目押しの技術
に優れている遊技者は、入賞確定した遊技に関して、チ
ャレンジタイム遊技残り時間のカウントダウンが行われ
ず、さらに、長時間、チャレンジタイム遊技を継続させ
ることができる。

【００９０】さらに、上述した実施の形態において、チ
ャレンジタイム遊技残り時間は、チャレンジタイム遊技
に移行した後、各遊技毎のスタートスイッチ30の操作時
から、全部の回転リール40が停止するまでの時間の累積
時間を対象としているが、特に、これに限定されるもの
ではない。具体的には、例えば、チャレンジタイム遊技
残り時間を、チャレンジタイム遊技に移行した後、最初
のチャレンジタイム遊技のスタートスイッチ30の操作時
からの継続した累積時間を計測の対象としても良いもの
である。すなわち、チャレンジタイム遊技中は、最初の
スタートスイッチ30操作から、回転リール40の回転の有
無に拘わらず、全ての経過時間が、チャレンジタイム遊
技残り時間からカウントダウンされるものである。これ
により、目押しの技術に熟練していない者は、回転リー
ル40停止後も、時間を故意に経過させることにより、さ
らに、チャレンジタイム遊技中の合計の遊技回数を抑え
ることができ、手持ちのメダルの減少を抑えることがで
きるものである。

【００９１】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。 （請求項１）請求項１記載の発明によれば、次のような
効果を奏する。

【００９２】すなわち、請求項１記載の発明によれば、
目押しの技術に熟練していない者が、熟練している者よ
りも少ない遊技回数でチャレンジタイム遊技を終了させ
ることができて、手持ちのメダル枚数の減少を抑えるこ
とができるスロットマシンを提供することができる。 （請求項２）請求項２記載の発明によれば、上記した請
求項１記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。

【００９３】すなわち、請求項２記載の発明によれば、
チャレンジタイム遊技残り時間を、入賞確定に応じて変
化させることができ、目押しの技術に熟練している者と
熟練していない者との両方の希望を叶えることができる
スロットマシンを提供することができる。 （請求項３）請求項３記載の発明によれば、上記した請
求項２記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。

【００９４】すなわち、請求項３記載の発明によれば、
チャレンジタイム遊技中に獲得できたメダル枚数に応じ
てチャレンジタイム遊技の時間を延ばすことができ、目
押しの技術の熟練度に応じて、チャレンジタイム遊技の
継続時間を変化させることができ、目押しの技術に熟練
している者と熟練していない者との両方の希望を叶える
ことができるスロットマシンを提供することができる。 （請求項４）請求項４記載の発明によれば、上記した請
求項１〜３のいずれか１項に記載の発明の効果に加え、
次のような効果を奏する。

【００９５】すなわち、請求項４記載の発明によれば、
入賞確定時の当該遊技時間は、チャレンジタイム遊技残
り時間から減算されず、目押しの技術に優れている遊技
者は、さらに、チャレンジタイム遊技を長く継続するこ
とができるスロットマシンを提供することができる。 （請求項５）請求項５記載の発明によれば、上記した請
求項１〜４のいずれか１項に記載の発明の効果に加え、
次のような効果を奏する。

【００９６】すなわち、請求項５記載の発明によれば、
いわゆる目押しに使用する時間をチャレンジタイム遊技
残り時間の対象としたことにより、一回の遊技で目押し
に使用する時間の差の影響を、チャレンジタイム遊技残
り時間に大きく反映させることができるスロットマシン
を提供することができる。 （請求項６）請求項６記載の発明によれば、上記した請
求項３記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。

【００９７】すなわち、請求項６記載の発明によれば、
目押しの技術に熟練していない者が、チャレンジタイム
遊技開始後、さらに、遊技回数を抑えることができて、
手持ちのメダル枚数の減少を抑えることができるスロッ
トマシンを提供することができる。 （請求項７）請求項７記載の発明によれば、上記した請
求項１〜６のいずれか１項に記載の発明の効果に加え、
次のような効果を奏する。

【００９８】すなわち、請求項７記載の発明によれば、
チャレンジタイム遊技残り時間を遊技者に知らせること
ができて、遊技を興味溢れるものにすることができるス
ロットマシンを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の入力、制御及び出力を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
を示す外観正面図である。

【図３】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の動作の概略を示すフローである。

【図４】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の動作の概略を示すフローである。

【図５】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。

【図６】本発明の実施の形態であって、スロットマシン
の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示す
フローである。

【符号の説明】

10 スロットマシン 11 筐体 12 表示窓 13 図柄表示窓 15 投入スイッチ 16 ベットスイ
ッチ 17 精算スイッチ 20 制御装置 21 遊技制御装置 22 演出制御装
置 30 スタートスイッチ 40 回転リール 42 リールテープ 43 左側回転リ
ール 44 中央回転リール 45 右側回転リ
ール 50 ストップスイッチ 60 リールユニ
ット 61 図柄 65 ホッパーユ
ニット 66 表示装置 70 通常遊技制
御手段 80 特別遊技制御手段 90 ＢＢゲーム
制御手段 91 特定導入遊技制御手段 100 ＲＢゲーム
制御手段 101 特定遊技制御手段 110 入賞抽選手段 111 乱数発生手段 112 乱数抽出手段 113 入賞判定テーブル 114 判定手段 120 チャレンジタイム遊技制御手段 130 残り時間演算
手段 131 初期設定時間記憶手段 132 前回残り時間
記憶手段 133 払い出しメダル枚数記憶手段 134 時間増分係数
記憶手段 135 演算手段 170 残り時間報知
装置 171 残り時間音声発生手段 172 残り時間表示
手段

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 周囲に複数の図柄を表示した複数の回転
   リールを有するリールユニットと、 メダル投入を条件として前記リールユニットの駆動を開
   始させるためのスタートスイッチと、 前記リールユニットの駆動を停止させるためのストップ
   スイッチと、 前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチの操作
   により、前記回転リールの回転及び停止を制御するため
   の制御装置とを備えるようにしたスロットマシンにおい
   て、 遊技として、通常遊技と、特定の入賞確定或いは抽選結
   果に基づいて開始する特別遊技とを少なくとも設け、 前記制御装置は、入賞か否かの抽選を行う入賞抽選手段
   を備え、 前記入賞抽選手段による抽選結果が前記入賞である場合
   に入賞フラグが成立し、前記入賞フラグ成立中に、前記
   回転リールの停止図柄が所定の入賞図柄と一致したこと
   を条件に入賞が確定するように設定され、 前記特別遊技として、特定の図柄についての停止制御が
   中止可能なチャレンジタイム遊技を少なくとも設け、 前記制御装置は、前記入賞抽選手段のチャレンジタイム
   遊技に移行するか否かの抽選結果に基づいて、前記特定
   の図柄についての停止制御を中止可能とするためのチャ
   レンジタイム遊技制御手段を備え、 前記チャレンジタイム遊技制御手段は、前記チャレンジ
   タイム遊技の開始に伴って、予め設定した所定のチャレ
   ンジタイム遊技残り時間をカウントダウンし、前記チャ
   レンジタイム遊技残り時間が、予め設定した所定の残り
   時間に達したときにチャレンジタイム遊技を終了させる
   ように設定されていることを特徴とするスロットマシ
   ン。
2. 【請求項２】 前記チャレンジタイム遊技残り時間は、
   前記チャレンジタイム遊技中の入賞確定に応じて所定の
   追加時間が加えられるように設定されていることを特徴
   とする請求項１記載のスロットマシン。
3. 【請求項３】 前記追加時間は、前記チャレンジタイム
   遊技中の入賞確定時の払い出しメダル枚数に応じて、増
   加するように設定されていることを特徴とする請求項２
   記載のスロットマシン。
4. 【請求項４】 入賞確定時には、当該遊技開始から次の
   遊技開始までのチャレンジタイム遊技残り時間のカウン
   トダウンによる減算をしないことを特徴とする請求項１
   〜３のいずれか１項に記載のスロットマシン。
5. 【請求項５】 前記チャレンジタイム遊技残り時間は、
   前記チャレンジタイム遊技に移行した後、各遊技毎の前
   記スタートスイッチ操作時から、全ての前記回転リール
   が停止するまでの時間の累積時間を対象としていること
   を特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載のスロ
   ットマシン。
6. 【請求項６】 前記チャレンジタイム遊技残り時間は、
   前記チャレンジタイム遊技に移行した後、最初の前記チ
   ャレンジタイム遊技の前記スタートスイッチ操作時から
   の累積時間を計測の対象としていることを特徴とする請
   求項３に記載のスロットマシン。
7. 【請求項７】 前記スロットマシンは、前記チャレンジ
   タイム遊技残り時間を遊技者に向かって報知するための
   チャレンジタイム遊技残り時間報知装置を備えたことを
   特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載のスロッ
   トマシン。