JP2001148705A - 制御方法及び通信装置 - Google Patents

制御方法及び通信装置

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JP2001148705A
JP2001148705A JP33010599A JP33010599A JP2001148705A JP 2001148705 A JP2001148705 A JP 2001148705A JP 33010599 A JP33010599 A JP 33010599A JP 33010599 A JP33010599 A JP 33010599A JP 2001148705 A JP2001148705 A JP 2001148705A
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Takuya Nishimura
拓也 西村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IEEE1394方式などのネットワークに
接続された複数の機器間で遠隔制御を行う場合に、複数
台の機器からの制御が交錯することなく、適切に制御で
きるようにすることにある。 【解決手段】 複数の機器が接続された所定のネットワ
ーク内の被制御機器の動作制御を、ネットワーク内の他
の機器から行う制御方法において、被制御機器にアクセ
ス権を持たせ、ネットワーク上の何れかのコントロール
機器からの要求で、何れか1台のコントロール機器にだ
けアクセス権を与え、そのアクセス権を持ったコントロ
ール機器だけが、被制御機器に対する制御指令を出力
し、被制御機器は有効なアクセス権を与えたコントロー
ル機器からの制御指令に対してだけ応答するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばIEEE1
394方式のバスラインで接続された機器の間でデータ
通信を行って、他の機器を遠隔制御する場合に適用され
る制御方法と、この遠隔制御を行う場合に適用される通
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394方式のシリアルデータ
バスを用いたネットワークで介して、相互に情報を伝送
することができるAV機器が開発されている。このバス
を介してデータ伝送を行う際には、比較的大容量のビデ
オデータ,オーディオデータなどをリアルタイム伝送す
る際に使用されるアイソクロナス転送モードと、静止画
像,テキストデータ,制御コマンドなどを確実に伝送す
る際に使用されるアシンクロナス転送モードとが用意さ
れ、それぞれのモード毎に専用の帯域が伝送に使用され
る。
【0003】この場合、バス上にデータを送出する機器
は、ソース機器などと称され、バスを介してデータを受
信する機器は、ディスティネーション機器などと称され
る。また、ソース機器とディスティネーション機器との
間のバス上の伝送帯域を確保する機器を、コントローラ
などと称される。コントローラは、ソース機器又はディ
スティネーション機器を兼ねる場合もある。
【0004】また、IEEE1394方式のバスを用い
て、バスに接続された一方の機器(コントローラ)か
ら、他の機器(被制御機器)に対して、アシンクロナス
転送モードで、各種制御データを伝送して、被制御機器
の動作を遠隔制御することも可能とされている。例え
ば、IEEE1394方式のバスにビデオデッキ(ビデ
オ記録再生装置)とテレビジョン放送受信装置が接続さ
れているとき、受信装置にコントローラとしての機能が
実装されていれば、ビデオデッキの制御を受信装置から
遠隔制御することが可能になる。
【0005】このような制御データの伝送を行う場合に
は、例えばAV機器などに適用されるAV/Cコマンド
(AV/C Command Transaction Set)と称される制御コマ
ンドの伝送方式が適用できる。AV/Cコマンドの詳細
については、http://www.1394TA.org に公開されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バスに接続
された機器間で遠隔制御が可能なネットワーク構成とし
た場合、コントローラとして必要な機能が実装されてい
る機器であれば、バス上のどの機器であっても、被制御
機器のコントロールが可能である。従って、コントロー
ラとしての機能が実装された機器が、バス上に複数台接
続されている場合、その複数台の機器から1台の被制御
機器に同時期に制御データが届いたとき、被制御機器の
動作が混乱するおそれがある。
【0007】例えば、被制御機器をビデオデッキとし、
1台のコントローラからは、そのビデオデッキでの選局
チャンネルを1つアップさせる制御データを送り、ほぼ
同時に他のコントローラからは、ビデオデッキで選局チ
ャンネルを1つダウンさせる制御データを送ったとき、
ビデオデッキでは、その制御データが届いた順に、再生
動作のアップ処理とダウン処理が連続して実行され、結
果的に選局チャンネルは元のままとなって、各コントロ
ーラからの指示どおりには動作してないことになってし
まう。
【0008】本発明の目的は、IEEE1394方式な
どのネットワークに接続された複数の機器間で遠隔制御
を行う場合に、その制御が適切に行えるようにすること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の制御方法は、複
数の機器が接続された所定のネットワーク内の被制御機
器の動作制御を、ネットワーク内の他の機器から行う制
御方法において、被制御機器にアクセス権を持たせ、ネ
ットワーク上の何れかのコントロール機器からの要求
で、何れか1台のコントロール機器にだけアクセス権を
与え、そのアクセス権を持ったコントロール機器だけ
が、被制御機器に対する制御指令を出力し、被制御機器
は有効なアクセス権を与えたコントロール機器からの制
御指令に対してだけ応答するようにしたものである。
【0010】第1の発明の通信装置は、所定のネットワ
ークで接続されたコントロール機器と通信が可能な通信
装置において、コントロール機器からのアクセス権要求
を受信したとき、そのアクセス権を与える情報をコント
ロール機器に対して送信させるアクセス権管理手段と、
アクセス権管理処理がアクセス権を与えたコントロール
機器から制御指令を受信したときだけ、その制御指令に
応答する動作制御手段とを備えたものである。
【0011】第2の発明の通信装置は、所定のネットワ
ークで接続された被制御機器と通信が可能な通信装置に
おいて、被制御機器に対してアクセス権を要求し、その
要求に基づいてアクセス権が得られたとき、そのことを
記憶するアクセス権管理手段と、アクセス権管理手段に
アクセス権が得られているとき、被制御機器に対して制
御指令を送信させる制御指令出力手段とを備えたもので
ある。
【0012】これらの発明によると、被制御機器がアク
セス権を与えた装置だけが、被制御機器を制御できるよ
うになり、複数のコントロール機器からの制御指令に同
時期に応答することがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照して説明する。
【0014】本発明を適用したネットワークシステムの
構成例について、図1を参照して説明する。このネット
ワークシステムは、IEEE1394方式のシリアルデ
ータバス9を介して、複数台の機器が接続されるものと
してある。ここでは、図1に示すように、それぞれがI
EEE1394方式のバス接続用端子を備えたビデオデ
ッキ1,第1の受像機2,第2の受像機3,パーソナル
コンピュータ装置4の4台のAV機器が接続してある。
ここで、各受像機2,3とコンピュータ装置4には、バ
ス9上での通信制御や、バス9で接続された他の機器の
制御を行うためのコントローラとしての機能が実装され
ている。
【0015】また、ビデオデッキ1には、この機器の動
作を他の機器の制御で実行させるためのコントロールパ
ネル機能が実装されている。このコントロールパネル機
能については後述する。
【0016】図2は、ビデオデッキ1の構成例を示した
ものである。ここでのビデオデッキ1は、ビデオデータ
(及びそのビデオデータに付随するオーディオデータな
ど)をMPEG方式(Moving Picture Expers Group 方
式)で符号化されたデジタルデータとして磁気テープな
どの媒体に記録し再生するデジタル方式のビデオ記録再
生装置としてある。
【0017】即ち図2に示すように、所定のカセット1
01に装着された磁気テープを回転ヘッドドラム部10
2に取付けられて磁気ヘッドで記録・再生する構成とし
てあり、回転ヘッドドラム部102の磁気ヘッドで再生
された信号を、記録再生系回路103に供給して処理す
ることで、MPEG方式の再生データを得、その再生デ
ータをMPEGデコーダ104でデコードすることで、
元のデジタルデータを復元し、その復元されたデジタル
ビデオデータをデジタル・アナログ変換器105でアナ
ログビデオ信号に変換した後、アナログ出力端子106
から出力させ、この端子106に接続された受像機など
に供給する。また、MPEGデコーダ104でデコード
されたデジタルビデオデータを、デジタル出力端子10
7から出力させる。さらに、MPEGデコーダ104に
供給される再生データを、IEEE1394インターフ
ェース部112に供給して、MPEG方式で符号化され
たままのビデオデータとして、接続されたバス9に送出
できるようにしてある。
【0018】記録系の構成としては、アナログ入力端子
108に得られるアナログビデオ信号を、アナログ・デ
ジタル変換器109でデジタルビデオデータに変換した
後、その変換されたビデオデータをMPEGエンコーダ
110に供給し、MPEGエンコーダ110でMPEG
方式に符号化されたビデオデータとする。MPEGエン
コーダ110でMPEG方式に符号化されたビデオデー
タは、記録再生系回路103に供給して処理すること
で、回転ヘッドドラム部102に供給する記録信号と
し、この記録信号がカセット101に装着された磁気テ
ープに記録される。また、バス9からIEEE1394
インターフェース部112に供給されるMPEG方式の
ビデオデータについても、MPEGエンコーダ110を
介して記録再生系回路103に供給されて、カセット1
01に装着された磁気テープに記録されるようにしてあ
る。
【0019】これらの回路での再生動作及び記録動作
は、中央制御ユニット(CPU)113の制御で実行さ
れる。また、IEEE1394インターフェース部11
2からバス9へのデータ送出や、バス9からのデータの
インターフェース部112での受信についても、CPU
113の制御で実行されるようにしてある。CPU11
3には、制御に必要なデータなどを記憶するメモリ11
4が接続してある。また、操作部115として用意され
たキーなどを操作したとき、その操作に基づいた動作を
中央制御ユニット113が実行させるようにしてある。
【0020】また中央制御ユニット113内には、AV
/Cコマンドで規定されたパネルサブユニットとして機
能するブロックが設定してある。即ち、このビデオデッ
キ1が実行できる機能を操作するためのコントロールパ
ネルを表示させるためのデータが、AV/Cコマンドで
規定されたディスクリプタ形式で記憶させてある。そし
て、そのパネルサブユニットに記憶されたデータを、I
EEE1394インターフェース部112からバス9に
接続された他の機器に伝送することができるようにして
ある。また中央制御ユニット113内には、このビデオ
デッキを他の機器から遠隔制御する際に必要なアクセス
権の管理機能部を設定してある。このアクセス権を使用
した処理については後述する。
【0021】図3は、第1の受像機2及び第2の受像機
3の構成を示したものである。各受像機2,3は、ここ
では共通の構成としてあり、テレビジョン放送を受信
し、その受信した放送信号に含まれるビデオ信号を受像
処理して、表示手段に表示させると共に、放送信号に含
まれるオーディオ信号を出力処理して、スピーカから放
音させる。また、バス9を介して他の機器(例えばビデ
オデッキ1など)から伝送されるビデオ信号やオーディ
オ信号の処理も行える。
【0022】即ち図3に示すように、アンテナ接続端子
215に得られる信号をチューナ216に供給し、この
チューナ216で所定のチャンネルの放送信号を受信す
る。チューナ216で受信した放送信号は、データ分離
部217に供給し、ビデオデータとオーディオデータに
分離し、分離されたビデオデータをMPEGビデオデコ
ーダ218でMPEG方式に圧縮符号化されたビデオデ
ータからのデコードを行い、所定の規格のデジタルビデ
オデータを得る。また、分離されたオーディオデータを
MPEGオーディオデコーダ219でMPEG方式に圧
縮符号化されたオーディオデータからのデコードを行
い、所定の規格のデジタルオーディオデータを得る。
【0023】MPEGビデオデコーダ218でデコード
されたビデオデータは、受像処理部220に供給して、
受像のために必要な処理を行い、表示部221に映像を
表示させる。表示部221は、例えば陰極線管,液晶表
示パネルなどの各種表示手段が適用される。MPEGオ
ーディオデコーダ219でデコードされたオーディオデ
ータは、オーディオ処理部222に供給してアナログ変
換や増幅などの処理を行い、その処理されたオーディオ
信号を左右のスピーカ223,224に供給して、オー
ディオを放音させる。
【0024】また、この受像機は、チューナ216で受
信した放送信号の受像処理以外に、バス9を介して伝送
されるビデオデータの受像処理なども行えるようにして
ある。即ち、この受像機が備えるIEEE1394イン
ターフェース部211で、バス9からビデオデータ及び
オーディオデータを受信したとき、その受信したデータ
をデータ分離部217を介してビデオデコーダ218及
びオーディオデコーダ219に供給して、対応した処理
を実行できるようにしてある。
【0025】これらの回路での受像処理などの動作は、
中央制御ユニット(CPU)212の制御で実行され
る。また、IEEE1394インターフェース部211
からバス9へのデータ送出や、バス9からのデータのイ
ンターフェース部211での受信についても、CPU2
12の制御で実行されるようにしてある。CPU212
には、制御に必要なデータなどを記憶するメモリ213
が接続してある。また、操作部214として用意された
キーやリモートコントローラなどを操作したとき、その
操作に基づいた動作処理を中央制御ユニット212が実
行させるようにしてある。
【0026】また中央制御ユニット212には、AV/
Cコマンドで規定されたコントローラとしての機能を実
装させてある。即ち、この受像機がバス9で接続された
他の機器を遠隔制御するための機能に関するデータがメ
モリ213に記憶させてあり、そのデータに基づいた制
御処理を中央制御ユニット212が実行することで、バ
ス9で接続された他の機器を遠隔制御できるようにして
ある。このコントローラ機能を利用して他の機器(被制
御機器)を制御する際には、その被制御機器に実装され
たパネルサブユニットに、コントロールパネル表示用の
データを要求し、そのデータがインターフェース部21
1に得られたとき、中央制御ユニット212の制御で、
その表示用データを受像処理部220に供給して、表示
部221にコントロールパネルを表示させるようにして
ある。このコントロールパネルの表示としては、例えば
操作できる機能に対応したキーを配列した画像の表示で
あり、受像機に用意されたカーソルキーなどの操作で、
その表示された画像中の特定のキーを選択する操作を行
うことで、その表示されたキーに対応した機能の動作が
指示される。また、実際に遠隔制御を行う際には、中央
制御ユニット212内に設定されたアクセス権管理機能
部が、被制御機器に対してアクセス権を要求する処理を
行って、そのアクセス権が得られたときに、被制御機器
に対して制御データを伝送するようにしてある。このア
クセス権を使用した制御処理の詳細については後述す
る。
【0027】次に、上述した各機器が接続されるIEE
E1394方式のバス9でデータが伝送される状態につ
いて説明する。図4は、IEEE1394で接続された
機器のデータ伝送のサイクル構造を示す図である。IE
EE1394では、データは、パケットに分割され、1
25μSの長さのサイクルを基準として時分割にて伝送
される。このサイクルは、サイクルマスタ機能を有する
ノード(バスに接続ささたいずれかの機器)から供給さ
れるサイクルスタート信号によって作り出される。アイ
ソクロナスパケットは、全てのサイクルの先頭から伝送
に必要な帯域(時間単位であるが帯域と呼ばれる)を確
保する。このため、アイソクロナス伝送では、データの
一定時間内の伝送が保証される。ただし、伝送エラーが
発生した場合は、保護する仕組みが無く、データは失わ
れる。各サイクルのアイソクロナス伝送に使用されてい
ない時間に、アービトレーションの結果、バスを確保し
たノードが、アシンクロナスパケットを送出するアシン
クロナス伝送では、アクノリッジ、およびリトライを用
いることにより、確実な伝送は保証されるが、伝送のタ
イミングは一定とはならない。
【0028】所定のノード(機器)がアイソクロナス伝
送を行う為には、そのノードがアイソクロナス機能に対
応していなければならない。また、アイソクロナス機能
に対応したノードの少なくとも1つは、サイクルマスタ
機能を有していなければならない。更に、IEEE13
94シリアスバスに接続されたノードの中の少なくとも
1つは、アイソクロナスリソースマネージャの機能を有
していなければならない。
【0029】図5は、バス上でデータ伝送を行う上で必
要なプラグ、プラグコントロールレジスタ、およびアイ
ソクロナスチャンネルの関係を表す図である。AVデバ
イス(AV−device)11〜13は、IEEE1
394シリアスバスによって接続されている。AVデバ
イス13のoMPRにより伝送速度とoPCRの数が規
定されたoPCR
〔0〕〜oPCR〔2〕のうち、oP
CR〔1〕によりチャンネルが指定されたアイソクロナ
スデータは、IEEE1394シリアスバスのチャンネ
ル#1(channel #1)に送出される。AVデ
バイス11のiMPRにより伝送速度とiPCRの数が
規定されたiPCR
〔0〕とiPCR〔1〕のうち、入
力チャンネル#1が伝送速度とiPCR
〔0〕により、
AVデバイス11は、IEEE1394シリアスバスの
チャンネル#1に送出されたアイソクロナスデータを読
み込む。同様に、AVデバイス12は、oPCR
〔0〕
で指定されたチャンネル#2(channel #2)
に、アイソクロナスデータを送出し、AVデバイス11
は、iPRC〔1〕にて指定されたチャンネル#2から
そのアイソクロナスデータを読み込む。
【0030】このように確保されたチャンネルを使用し
て、データの送出元の機器の出力プラグからバスに送出
されたデータが、データの受信先の機器の入力プラグで
受信されるように設定される。このようにチャンネルと
プラグを設定してコネクションを張る処理が、バスに接
続された所定の機器(コントローラ)の制御で実行され
る。
【0031】このようにして、IEEE1394シリア
スバスによって接続されている機器間でデータ伝送が行
われるが、本例のシステムでは、このIEEE1394
シリアスバスを介して接続された機器のコントロールの
ためのコマンドとして規定されたAV/Cコマンドを利
用して、各機器のコントロールや状態の判断などが行え
るようにしてある。このAV/Cコマンドで使用される
データについて以下説明する。
【0032】図6は、AV/Cコマンドのアシンクロナ
ス転送モードで伝送されるパケットのデータ構造を示し
ている。AV/Cコマンドは、AV機器を制御するため
のコマンドセットで、CTS(コマンドセットのID)
=“0000”である。AV/Cコマンドフレームおよ
びレスポンスフレームが、ノード間でやり取りされる。
バスおよびAV機器に負担をかけないために、コマンド
に対するレスポンスは、100ms以内に行うことにな
っている。図6に示すように、アシンクロナスパケット
のデータは、水平方向32ビット(=1 quadle
t)で構成されている。図中上段はパケットのヘッダ部
分を示しており、図中下段はデータブロックを示してい
る。destination IDは、宛先を示してい
る。
【0033】CTSはコマンドセットのIDを示してお
り、AV/CコマンドセットではCTS=“0000”
である。ctype/responseのフィールド
は、パケットがコマンドの場合はコマンドの機能分類を
示し、パケットがレスポンスの場合はコマンドの処理結
果を示す。
【0034】コマンドは大きく分けて、(1)機能を外
部から制御するコマンド(CONTROL)、(2)外
部から状態を問い合わせるコマンド(STATUS)、
(3)制御コマンドのサポートの有無を外部から問い合
わせるコマンド(GENERAL INQUIRY(o
pcodeのサポートの有無)およびSPECIFIC
INQUIRY(opcodeおよびoperand
sのサポートの有無))、(4)状態の変化を外部に知
らせるよう要求するコマンド(NOTIFY)の4種類
が定義されている。
【0035】レスポンスはコマンドの種類に応じて返さ
れる。CONTROLコマンドに対するレスポンスに
は、NOT IMPLEMENTED(実装されていな
い)、ACCEPTED(受け入れる)、REJECT
ED(拒絶)、および(INTERIM(暫定)があ
る。STATUSコマンドに対するレスポンスには、N
OT IMPLEMENTED、REJECTED、I
N TRANSITION(移行中)、およびSTAB
LE(安定)がある。GENERAL INQUIRY
およびSPECIFIC INQUIRYコマンドに対
するレスポンスには、IMPLEMENTED(実装さ
れている)、およびNOT IMPLEMENTEDが
ある。NOTIFYコマンドに対するレスポンスには、
NOT IMPLEMENTED,REJECTED,
INTERIMおよびCHANGED(変化した)があ
る。その他のコマンド及びレスポンスが用意されている
場合もある。
【0036】subunit type(サブユニット
タイプ)は、機器内の機能部(いわゆるサブユニット)
を特定するために設けられており、例えば、tape
recorder/player,tuner等が割り
当てられる。同じ種類のsubunitが複数存在する
場合の判別を行うために、判別番号としてsubuni
t idでアドレッシングを行う。opcodeはコマ
ンドを表しており、operandはコマンドのパラメ
ータを表している。Additional opera
ndsは必要に応じて付加されるフィールドである。p
addingも必要に応じて付加されるフィールドであ
る。data CRC(CyclicRedundan
cy Check)はデータ伝送時のエラーチェックに
使われる。
【0037】次に、本例のバスで接続されたネットワー
ク内で、一方の機器(コントロール機器)から他方の機
器(被制御機器)を遠隔制御する場合の処理について説
明する。ここでは、図1に示すシステム構成において、
第1の受像機2をコントロール機器とし、ビデオデッキ
1を被制御機器としてある。被制御機器はターゲット機
器とも称される。
【0038】本例の遠隔制御を行う場合には、ターゲッ
ト機器内に用意されたアクセス権を、コントロール機器
が獲得して実行するようにしてある。まず、このアクセ
ス権について説明すると、ターゲット機器であるビデオ
デッキ1内の中央制御ユニット113には、アクセス権
管理部が設定してあり、このアクセス権管理部では、例
えば図7に示すように、アクセス権設定テーブルが用意
してある。このアクセス権設定テーブルは、例えばバス
9に接続されたコントロール機器として機能できる全て
の機器のノードIDと、そのノードID毎のアクセス権
設定状況とが記憶させてある。図7の例では、データ
“1”が設定してある機器に、アクセス権を与えてあ
り、データ“0”が設定してある機器にはアクセス権が
設定されてない状態としてある。このアクセス権は、い
ずれか1台の機器にだけ設定できるものであり、図7の
例ではノードID“01”のコントロール機器にアクセ
ス権を与えた状態を示してある。いずれの機器にもアク
セス権を与えてない状態(即ちターゲット機器がアクセ
ス権を保持している状態)では、全てのノードIDのア
クセス権が、データ“0”となる。
【0039】なお、本例においては、いずれかの機器に
アクセス権を設定して、アクセス権設定テーブルの対応
したノードIDの欄をデータ“1”としたとき、そのデ
ータ“1”を設定してからのアクセス権が有効な時間
(使用期限)を設定して、その有効な時間が経過した後
には、アクセス権を戻す指示がなくても、自動的にアク
セス権設定テーブルのデータ“1”をデータ“0”に変
化させて、アクセス権を自機に戻すようにしてある。こ
の使用期限の情報は、後述するようにアクセス権を与え
る際のステータス情報として送るタイムアウト値で、コ
ントロール機器に対して告知する。
【0040】本例のアクセス権をコントロール機器が獲
得する際には、AV/Cコマンドの規定に従ったデータ
構造のアクセス権要求コマンドを、ターゲット機器に伝
送するようにしてある。図8は、このアクセス権要求コ
マンドの例を示したものであり、〔opcode〕と
〔operand〕の区間のデータ例を示してあり、他
の区間は例えば図6に示したパケット構造とされる。
【0041】コマンドを表す〔opcode〕の区間
に、アクセス権を要求するコマンドである〔ACCES
S GET〕コマンドのデータを配置し、そのコマンド
のパラメータである〔operand〕の区間に、ステ
ータスのデータを配置する。コマンド送信時のステータ
スは、最大値(FF)などの一定値とする。
【0042】このアクセス権獲得要求コマンドを伝送し
たとき、ターゲット機器では、レスポンスとして、図9
に示すように、ACCEPTED(受け入れる)、RE
JECTED(拒絶)、NOT IMPLEMENTE
D(実装されていない)のいずれかが用意されている。
ターゲット機器が該当する要求に対してアクセス権を与
える場合には、〔ACCEPTED〕のレスポンスコマ
ンドを送り、そのステータスにタイムアウト値を付与す
る。このタイムアウト値は、与えたアクセス権が有効な
時間に関する情報(いわゆる使用期限の情報)である。
この情報は、例えば一定のクロックに基づいてカウンタ
ダウンされるカウンタ値とし、そのカウンタ値が一定値
になったときアクセス権を無効とするものである。或い
は、絶対的な時間情報とし、その情報で示される時間が
到来したときアクセス権を無効とするようにしても良
い。他の機器に対してアクセス権を与えた状態であると
き、〔REJECTED〕のレスポンスコマンドを送
る。また、ターゲット機器にアクセス権管理機能が実装
されてない場合などには、〔NOT IMPLEMEN
TED〕のレスポンスコマンドを送る。この〔REJE
CTED〕と〔NOTIMPLEMENTED〕のレス
ポンスの場合には、ステータスとして一定値(例えばF
F)を配置する。この一定値であるとき、ステータスの
区間のデータは意味を持たない。
【0043】また、コントロール機器が獲得したアクセ
ス権を解放する際には、アクセス権開放コマンドをター
ゲット機器に伝送するようにしてある。図10は、この
アクセス権開放コマンドの例を示したものであり、〔o
pcode〕の区間に、アクセス権開放を要求するコマ
ンドである〔ACCESS RELEASE〕コマンド
のデータを配置する。他の区間は例えば図6に示したデ
ータ構造とされる。このアクセス権開放コマンドをコン
トロール機器からターゲット機器に伝送したときには、
ターゲット機器からのレスポンスとして、例えばそのこ
とに了解する〔ACCEPTED〕のレスポンスコマン
ドを送る。
【0044】また、コントロール機器が、アクセス権の
設定状況をターゲット機器に問い合わせる〔ACCES
S RELEASE〕コマンドを送ったときには、図1
1に示すように、〔ACCEPTED〕又は〔NOT
IMPLEMENTED〕のレスポンスコマンドがコン
トロール機器に返送される。〔ACCEPTED〕のレ
スポンスの場合に、そのステータスの値(ステータスバ
リュー)で、アクセス権の設定状況が示される。
【0045】図12は、アクセス権の設定状況に関する
ステータス値の例を示したものである。例えば、データ
“00”のときアクセス権獲得可であると示され、デー
タ“01”のとき他のコントロール機器にアクセス権を
与えた状態であると示され、データ“02”のときその
他の要因でアクセス権の付与が出来ない状況であると示
される。
【0046】次に、以上説明したアクセス権を使用し
て、コントローラからターゲット機器の制御を行う処理
例を説明する。まず、被制御機器であるターゲット機器
での処理を、図13のフローチャートを参照して説明す
る。ターゲット機器でアクセス権要求コマンドを受信し
たとき(ステップS11)、そのターゲット機器の中央
制御ユニット内のアクセス権管理部では、図7に示した
アクセス権設定テーブルの記憶データに基づいて、アク
セス権が空いているか(即ちアクセス権を与えた機器が
存在しないか)否か判断する(ステップS12)。この
判断で、アクセス権が空いていないと判断したとき、そ
のコマンドの送信元に対して、アクセス不可であること
を示すレスポンスを送り(ステップS13)、処理を終
了する。
【0047】ステップS12でアクセス権が空いている
と判断したときには、アクセス権設定テーブルの該当す
る機器のアクセス権の欄に、アクセス権を与えたことを
記憶させて、他の機器にアクセス権を与えることができ
ない状態とし(ステップS14)、その要求があった機
器に対してアクセス権を与えることをレスポンスで返送
する(ステップS15)。このアクセス権を与えた後
は、アクセス権が戻されるまで、そのアクセス権を与え
た機器からの指令に対して、この機器が応答する。
【0048】そして、アクセス権を与えた後は、アクセ
ス権を与えた機器からのアクセス権開放コマンドが伝送
されたか否か判断する(ステップS16)。また、アク
セス権開放コマンドが伝送されない場合には、アクセス
権の使用期限が過ぎたか否か判断する(ステップS1
7)。ステップS16,S17の判断で、アクセス権開
放コマンドが伝送されず、アクセス権の使用期限が過ぎ
てない場合、このステップS16,S17の判断を繰り
返し行う。
【0049】そして、ステップS16,S17の判断
で、アクセス権開放コマンドが伝送されたか、又はアク
セス権の使用期限が過ぎた場合、その機器からのアクセ
スを不可とし、アクセス権設定テーブルの該当する機器
の欄をアクセス権なしのデータとし、アクセス権を自機
に戻させる(ステップS18)。
【0050】次に、ターゲット機器を遠隔制御するコン
トローラでの処理を、図14のフローチャートを参照し
て説明する。まずコントローラでは、該当する被制御機
器のコントロールパネル情報を求めるコマンドを、ター
ゲット機器に対して送り、そのコントロールパネル情報
を受信して、コントロールパネルをコントローラが備え
る表示部などに表示させる(ステップS21)。そし
て、このコントロールパネル表示などに基づいた操作入
力があったとき、アクセス権要求コマンドをターゲット
機器に対して送る(ステップS22)。このアクセス権
要求コマンドを送信した後、その要求が受理されたレス
ポンスがあるか否か判断し(ステップS23)、要求が
受理されない場合には、その要求回数が予め設定した回
数に達したか否か判断し(ステップS24)、その設定
した回数に達してない場合には、コントローラ内の中央
制御ユニットなどでランダムに設定される時間(この時
間は比較的短い時間)待った後(ステップS25)、ス
テップS22のアクセス権要求コマンドの送信処理に戻
る。
【0051】このステップS22,S23,S24,S
25のループ処理の繰り返しの実行で、ステップS24
の処理時に、要求回数が予め設定した回数に達した場合
には、アクセス権が得られないことによるパネル制御不
能時の処理を行い(ステップS26)、このときのター
ゲット機器の制御をあきらめる。ここでのパネル制御不
能時の処理としては、例えばコントロールパネルが表示
された画面上に、制御不能状態であることを、文字や図
形などでユーザに告知させる。
【0052】そして、ステップS23の処理で、アクセ
ス権要求コマンドが受理されたと判断されたときには、
表示されたコントロールパネルの操作入力に対応した制
御コマンドをターゲット機器に対して伝送し、ターゲッ
ト機器に対して必要な遠隔制御処理を実行させる(ステ
ップS27)。ターゲット機器では、アクセス権を与え
た機器からの制御コマンドであるので、そのコマンドに
応答する処理を行う。
【0053】なんらかの制御の実行が行われた後には、
必要な処理が終了したか否か判断し(ステップS2
8)、必要な処理が終了してないとき、使用期限が過ぎ
たか否か判断し(ステップS29)、必要な処理が終了
してなく、使用期限が経過してない場合、ステップS2
8,S29の判断が繰り返えされる。
【0054】そして、ステップS28で必要な制御処理
が終了したと判断したとき(即ちステップS21で発生
した制御要求に対する遠隔制御が終了したとき)、アク
セス権を開放するコマンドをターゲット機器に対して送
信し(ステップS31)、このときの処理を終了する。
また、ステップS29で使用期限が過ぎたと判断したと
き、このときのパネル制御処理を中断させる処理を行い
(ステップS30)、このときの処理を強制的に終了さ
せる。
【0055】以上説明したように、ターゲット機器(被
制御機器)側にアクセス権を管理する機能を持たせて、
そのアクセス権をコントロール機器側に渡して、そのア
クセス権を持っている間だけ、コントロールパネルに基
づいた操作を可能としたことで、1台のターゲット機器
が複数のコントロール機器から同時期に伝送されるコマ
ンドに、連続して応答するようなことがなくなり、複数
台のコントロール機器からのコマンドにより被制御機器
での動作状態が交錯するようなことがなくなり、コント
ロールパネルを使用して操作しているユーザの混乱を未
然に防ぐことが可能になる。
【0056】また、他の機器に与えたアクセス権は、設
定した使用期限が経過すると、自動的に自機に戻るよう
にしたので、例えばアクセス権を与えた機器が、そのア
クセス権を持ったまま電源オフになるようなことが発生
しても、使用期限が経過してアクセス権が戻れば、他の
機器にアクセス権を与えて、正常に制御できるようにな
る。
【0057】なお、上述した実施の形態では、アクセス
権は他の機器からの制御に対してだけ設定するように
し、被制御機器が備える操作部で操作があった際の処理
については特に説明しなかったが、アクセス権を他の機
器に与えたとき、被制御機器が備える操作部の操作に基
づいた動作についても制限するようにしても良い。即
ち、被制御機器が備える操作部で操作が可能な状態とし
ては、どの機器にもアクセス権を与えてなく、自機がア
クセス権を持った状態であるときだけにしても良い。
【0058】また、上述した実施の形態では、IEEE
1394方式のバスで構成されるネットワークの場合に
ついて説明したが、その他のネットワーク構成の機器間
で同様のデータ伝送を行う場合にも適用できるものであ
る。
【0059】また、上述した実施の形態では、それぞれ
の機器に上述した処理を行う機能を設定させるようにし
たが、同様の処理を実行するプログラムを何らかの提供
媒体を使用してユーザに配付し、ユーザはその媒体に記
憶されたプログラムをコンピュータ装置などのネットワ
ークを構成する機器に実装させて、同様の機能を実行さ
せるようにしても良い。この場合の提供媒体としては、
光ディスク,磁気ディスクなどの物理的な記録媒体の他
に、インターネットなどの通信手段を介してユーザに提
供する媒体としても良い。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載した制御方法によると、
被制御機器がアクセス権を与えた装置だけが、被制御機
器を制御できるようになり、複数のコントロール機器か
らの制御指令に同時期に応答することがなくなり、複数
のコントロール機器からの制御指令が交錯して被制御機
器の動作が混乱することを効果的に防止できる。
【0061】請求項2に記載した制御方法によると、請
求項1に記載した発明において、コントロール機器が被
制御機器の動作を制御する制御指令を出力した後、アク
セス権を被制御機器に返却するようにしたことで、コン
トロール機器からの遠隔制御が必要なときにだけ、アク
セス権がそのコントロール機器で保持されることにな
り、1台のコントロール機器がアクセス権を持ち続ける
ことがなくなる。
【0062】請求項3に記載した制御方法によると、請
求項1に記載した発明において、被制御機器が与えたア
クセス権は、そのアクセス権を与えたときから、所定時
間が経過すると無効になるようにしたことで、アクセス
権が自動的に被制御機器側に戻るようになり、アクセス
権を取得したコントロール機器が何らかの要因(例えば
アクセス権を持ったままその機器が電源オフになった場
合など)で、アクセス権を返却できなくなった場合で
も、他のコントロール機器がアクセス権を取得できるよ
うになる。
【0063】請求項4に記載した制御方法によると、請
求項3に記載した発明において、無効になる時間に関す
る情報を、そのアクセス権を与える際の情報に付加する
ようにしたことで、アクセス権を取得したコントロール
機器側では、その情報に基づいてアクセス権が有効な時
間が確実に判るようになり、取得したアクセス権に基づ
いた制御が適切に行える。
【0064】請求項5に記載した制御方法によると、請
求項1に記載した発明において、コントロール機器は、
被制御機器から伝送される情報に基づいて、被制御機器
のコントロールパネルを表示させ、そのコントロールパ
ネルの表示に基づいた操作で被制御機器の制御指令を発
生させるようにしたことで、そのコントロールパネルの
表示に基づいた操作でアクセス権を確保しながら良好に
制御が行える。
【0065】請求項6に記載した制御方法によると、請
求項5に記載した発明において、コントロールパネルの
表示に基づいた操作が行われたとき、アクセス権を求め
る要求を被制御機器に対して行うようにしたことで、ア
クセス権の確保が良好なタイミングで行える。
【0066】請求項7に記載した制御方法によると、請
求項6記載の制御方法において、アクセス権を求める要
求を被制御機器に対して行って、アクセス権が得られな
いとき、ランダムに設定される時間が経過した後、再度
アクセス権を求める要求を被制御機器に対して行うこと
で、他のコントロール機器がアクセス権を持っている場
合のアクセス権の確保が良好に行える。
【0067】請求項8に記載した通信装置によると、こ
の装置からアクセス権を与えたコントロール機器だけが
制御できるようになり、複数のコントロール機器からの
制御指令に同時期に応答することがなくなり、複数のコ
ントロール機器からの制御指令が交錯して動作が混乱す
ることを効果的に防止できる。
【0068】請求項9に記載した通信装置によると、請
求項8に記載した発明において、コントロール機器に与
えたアクセス権を返却する情報を受信したとき、アクセ
ス権管理手段は、アクセス権を取得していたコントロー
ル機器に対するアクセス権をなくすことで、コントロー
ル機器に対するアクセス権の管理が良好に行える。
【0069】請求項10に記載した通信装置によると、
請求項8に記載した発明において、アクセス権管理手段
が与えたアクセス権は、そのアクセス権を与えたときか
ら、所定時間が経過すると動作制御手段が無効と判断す
るようにしたことで、アクセス権を与えた機器からその
アクセス権が返却されることがなくても、自動的にアク
セス権を戻すことができ、アクセス権の管理が良好に行
える。
【0070】請求項11に記載した通信装置によると、
請求項10に記載した発明において、アクセス権管理手
段は、アクセス権を与える情報を送信する際に、そのア
クセス権が無効になる時間に関する情報を付加して送信
するようにしたことで、この通信装置からの指示でアク
セス権を取得したコントロール機器側では、その情報に
基づいてアクセス権が有効な時間が確実に判るようにな
り、取得したアクセス権に基づいた制御が適切に行え
る。
【0071】請求項12に記載した通信装置によると、
請求項8に記載した発明において、他の機器で操作画面
を表示させるためのコントロールパネル情報を生成させ
て送信させるコントロールパネル表示設定手段を備えた
ことで、この通信装置からの情報に基づいてコントロー
ル機器で良好に操作できるようになる。
【0072】請求項13に記載した通信装置によると、
アクセス権が取得できた場合にだけ被制御機器を制御で
きるようになり、他のコントロール機器から同じ被制御
機器が同時期に制御されることがなくなり、他のコント
ロール機器からの制御指令が交錯して被制御機器の動作
が混乱することを効果的に防止できる。
【0073】請求項14に記載した通信装置によると、
請求項13に記載した発明において、制御指令出力手段
が制御指令を送信させた後、アクセス権管理手段は獲得
したアクセス権を被制御機器に戻す情報を送信すること
で、他の機器にアクセス権を譲ることが可能になり、他
の機器とアクセス権を共有できるようになる。
【0074】請求項15に記載した通信装置によると、
請求項13に記載した発明において、アクセス権管理手
段は、要求したアクセス権が得られないとき、ランダム
に設定された時間が経過した後、再度アクセス権の要求
を行うことで、1回の要求でアクセス権が得られない場
合でも、ある程度時間が経過した後にアクセス権が取得
できる可能性が生じ、被制御機器の制御が可能になる。
【0075】請求項16に記載した通信装置によると、
請求項13に記載した発明において、アクセス権管理手
段は、アクセス権を獲得したときから所定時間が経過す
ると、そのアクセス権を無効にすることで、この通信装
置が何らかの要因でアクセス権を返却処理できない事態
が発生したときでも、ネットワーク上の他の機器がアク
セス権を獲得できるようになり、被制御機器の遠隔制御
ができない事態が発生することを防止できる。
【0076】請求項17に記載した通信装置によると、
請求項16に記載した発明において、アクセス権管理手
段でアクセス権を無効にする所定時間は、被制御機器か
ら伝送される情報に基づいて設定することで、その情報
に基づいてアクセス権が有効な時間が確実に判るように
なり、取得したアクセス権に基づいた制御が適切に行え
る。
【0077】請求項18に記載した通信装置によると、
請求項13に記載した発明において、被制御機器から伝
送されたコントロールパネル情報に基づいて、被制御機
器のコントロールパネルを表示する表示手段と、表示手
段での表示に基づいた操作入力を検出する操作検出手段
とを備えて、操作検出手段がいずれかの操作入力を検出
したとき、アクセス権管理手段がアクセス権の要求を行
い、その要求に基づいたアクセス権が得られたとき、操
作入力に対応した制御指令を制御指令出力手段が送信さ
せることで、被制御機器から伝送されるコントロールパ
ネル情報に基づいた表示を使用して、良好に被制御機器
を遠隔制御するための操作が行えると共に、その操作を
行った際にアクセス権を獲得して、該当する操作が良好
に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるネットワークシス
テム例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるビデオデッキの内
部構成の例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態による受像機の内部構成
の例を示すブロック図である。
【図4】IEEE1394方式のバスでのデータ伝送の
サイクル構造の例を示す説明図である。
【図5】IEEE1394方式のバスを使用したコネク
ションの例を示す説明図である。
【図6】IEEE1394方式のバスで伝送されるAV
/Cコマンドの例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態によるアクセス権の設定
テーブルの例を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態によるアクセス権要求コ
マンドの例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態によるアクセス権要求コ
マンドとレスポンスのステータス例を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の一実施の形態によるアクセス権解放
コマンドの例を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態によるアクセス権の状
態を問い合わせるコマンドとレスポンスの例を示す説明
図である。
【図12】本発明の一実施の形態によるステータスバリ
ューの例を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態によるターゲット機器
での処理例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施の形態によるコントロール機
器での処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ビデオデッキ、2…第1の受像機、3…第2の受像
機、4…パーソナルコンピュータ装置、9…IEEE1
394方式のバス、112,211…インターフェース
部、113,212…中央制御ユニット(CPU)、1
14,214…メモリ、115,214…操作部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機器が接続された所定のネットワ
    ーク内の被制御機器の動作制御を、ネットワーク内の他
    の機器から行う制御方法において、 上記被制御機器にアクセス権を持たせ、 上記ネットワーク上の何れかのコントロール機器からの
    要求で、何れか1台のコントロール機器にだけ上記アク
    セス権を与え、 上記被制御機器は有効なアクセス権を与えたコントロー
    ル機器からの制御指令に対してだけ応答するようにした
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御方法において、 上記コントロール機器が上記被制御機器の動作を制御す
    る制御指令を出力した後、上記アクセス権を上記被制御
    機器に返却するようにした制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の制御方法において、 上記被制御機器が与えたアクセス権は、そのアクセス権
    を与えたときから、所定時間が経過すると無効になるよ
    うにした制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の制御方法において、 上記無効になる時間に関する情報を、そのアクセス権を
    与える際の情報に付加するようにした制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の制御方法において、 上記コントロール機器は、上記被制御機器から伝送され
    る情報に基づいて、上記被制御機器のコントロールパネ
    ルを表示させ、そのコントロールパネルの表示に基づい
    た操作で被制御機器の制御指令を発生させる制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の制御方法において、 上記コントロールパネルの表示に基づいた操作が行われ
    たとき、上記アクセス権を求める要求を上記被制御機器
    に対して行う制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の制御方法において、 上記アクセス権を求める要求を上記被制御機器に対して
    行って、アクセス権が得られないとき、ランダムに設定
    される時間が経過した後、再度アクセス権を求める要求
    を上記被制御機器に対して行う制御方法。
  8. 【請求項8】 所定のネットワークで接続されたコント
    ロール機器と通信が可能な通信装置において、 上記コントロール機器からのアクセス権要求を受信した
    とき、そのアクセス権を与える情報を上記コントロール
    機器に対して送信させるアクセス権管理手段と、 上記アクセス権管理処理がアクセス権を与えたコントロ
    ール機器から制御指令を受信したときだけ、その制御指
    令に応答する動作制御手段とを備えた通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の通信装置において、 上記コントロール機器に与えたアクセス権を返却する情
    報を受信したとき、上記アクセス権管理手段は、上記コ
    ントロール機器に対するアクセス権をなくす通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の通信装置において、 上記アクセス権管理手段が与えたアクセス権は、そのア
    クセス権を与えたときから、所定時間が経過すると上記
    動作制御手段が無効と判断する通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の通信装置において、 上記アクセス権管理手段は、アクセス権を与える情報を
    送信する際に、そのアクセス権が無効になる時間に関す
    る情報を付加して送信するようにした通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の通信装置において、 他の機器で操作画面を表示させるためのコントロールパ
    ネル情報を生成させて送信させるコントロールパネル表
    示設定手段を備えた通信装置。
  13. 【請求項13】 所定のネットワークで接続された被制
    御機器と通信が可能な通信装置において、 上記被制御機器に対してアクセス権を要求し、その要求
    に基づいてアクセス権が得られたとき、そのことを記憶
    するアクセス権管理手段と、 上記アクセス権管理手段にアクセス権が得られていると
    き、上記被制御機器に対して制御指令を送信させる制御
    指令出力手段とを備えた通信装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の通信装置において、 上記制御指令出力手段が制御指令を送信させた後、上記
    アクセス権管理手段は獲得したアクセス権を上記被制御
    機器に戻す情報を送信する通信装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の通信装置において、 上記アクセス権管理手段は、要求したアクセス権が得ら
    れないとき、ランダムに設定された時間が経過した後、
    再度アクセス権の要求を行う通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の通信装置において、 上記アクセス権管理手段は、アクセス権を獲得したとき
    から所定時間が経過すると、そのアクセス権を無効にす
    る通信装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の通信装置において、 上記アクセス権管理手段でアクセス権を無効にする所定
    時間は、上記被制御機器から伝送される情報に基づいて
    設定する通信装置。
  18. 【請求項18】 請求項13記載の通信装置において、 上記被制御機器から伝送されたコントロールパネル情報
    に基づいて、上記被制御機器のコントロールパネルを表
    示する表示手段と、 上記表示手段での表示に基づいた操作入力を検出する操
    作検出手段とを備え、 上記操作検出手段がいずれかの操作入力を検出したと
    き、上記アクセス権管理手段がアクセス権の要求を行
    い、その要求に基づいたアクセス権が得られたとき、上
    記操作入力に対応した制御指令を上記制御指令出力手段
    が送信させる通信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7620713B2 (en) 2002-04-23 2009-11-17 Sharp Kabushiki Kaisha Device control management apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7620713B2 (en) 2002-04-23 2009-11-17 Sharp Kabushiki Kaisha Device control management apparatus

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