JP2001326662A - 通信方法及び通信装置 - Google Patents

通信方法及び通信装置

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JP2001326662A
JP2001326662A JP2000343992A JP2000343992A JP2001326662A JP 2001326662 A JP2001326662 A JP 2001326662A JP 2000343992 A JP2000343992 A JP 2000343992A JP 2000343992 A JP2000343992 A JP 2000343992A JP 2001326662 A JP2001326662 A JP 2001326662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IEEE1394方式などのネットワークで
ストリームデータを送出する場合に、ターゲット機器側
でそのデータの入力準備が整っているかが、ネットワー
ク上の他の機器で容易に判断できるようにする。 【解決手段】 所定のネットワークに接続された出力機
器1から出力されるストリームデータを入力機器2で受
信する場合に、出力機器又は別の機器が、入力機器2の
データ入力部2bで出力機器の出力データを入力できる
ように設定する指令を送ったとき、その指令に対する入
力機器からの応答として、入力設定が少なくとも一時的
に行えないことを示すデータを用意し、その入力設定が
少なくとも一時的に行えないことを示すデータを上記指
令の送出元が受信したとき、対応した対処を行うように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばIEEE1
394方式のバスラインで接続された機器の間でデータ
通信を行う場合に適用される通信方法及び通信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】IEEE1394方式のシリアルデータ
バスを用いたネットワークで介して、相互に情報を伝送
することができるAV機器が開発されている。このバス
を介してデータ伝送を行う際には、比較的大容量のビデ
オデータ,オーディオデータなどをリアルタイム伝送す
る際に使用されるアイソクロナス転送モードと、静止画
像,テキストデータ,制御コマンドなどを確実に伝送す
る際に使用されるアシンクロナス転送モードとが用意さ
れ、それぞれのモード毎に専用の帯域が伝送に使用され
る。
【0003】図43は、このIEEE1394方式のバ
スを用いた接続例を示した図で、データを送出する機器
であるソース機器aと、そのソース機器aから送出され
るデータを受信する機器である入力機器bと、両機器
a,b間のデータ伝送を制御するコントローラcとが、
IEEE1394方式のバスdに接続されているとす
る。このとき、例えばコントローラcの制御で、両機器
a,b間でビデオデータを伝送させることを考えた場
合、コントローラcがバスd上のアイソクロナス転送用
チャンネルを確保して、そのチャンネルで伝送できるよ
うに両機器a,b間のコネクションを張った上で、ソー
ス機器aから入力機器bへの伝送を開始させるようにし
てある。なお、ソース機器aあるいは入力機器bがコン
トローラを兼ねるようにしても良い。
【0004】このようにしてソース機器aとターゲット
機器bとの間のデータ伝送を行う場合には、例えばAV
機器などに適用されるAV/Cコマンド(AV/C Command
Transaction Set)と称される制御コマンドの伝送方式
が適用できる。AV/Cコマンドの詳細については、13
94 Trade Associationで公開しているAV/C Digital Int
erface Command Set General Specificationに記載され
ている。
【0005】図44は、従来のこのAV/Cコマンドを
使用して、IEEE1394方式のバスで接続された機
器間でデータ伝送を行う場合の例を示したものである。
この例では、IEEE1394方式のバスには、コント
ローラとなる機器と、第1のビデオデッキ,第2のビデ
オデッキ,オーディオデッキの4台のAV機器が接続し
てあり(図43の接続例とは異なる)、コントローラの
制御で、2台のビデオデッキ間でダビングのためのデー
タ伝送を行う場合の例を示してある。ここでのビデオデ
ッキは、ビデオデータ(及びそのビデオデータに付随す
るオーディオデータなど)をMPEG(Moving Picture
Expers Group )方式で符号化されたデジタルデータと
して磁気テープに記録し再生するデジタル方式のビデオ
記録再生装置である。また、オーディオデッキは、オー
ディオデータを所定の圧縮符号化方式(ATRAC方
式:Adaptive Transform Acoustic Coding )で符号化し
て、ミニディスク(MD)と称される光磁気ディスクに
記録し再生するオーディオ記録再生装置である。
【0006】まず、コントローラは、ビデオデータのダ
ビングができる機器を、AV/Cコマンドで規定された
コマンドをバスに接続された各機器に順に問い合わせ
る。即ち、機器が備える処理機能部を問い合わせるサブ
ユニットインフォコマンドを、コントローラからオーデ
ィオデッキに送り(ステップS71)、そのレスポンス
で、ディスクレコーダ/プレーヤであることのデータを
得る(ステップS72)。
【0007】次に、同じサブユニットインフォコマンド
を、コントローラから第1のビデオデッキに送り(ステ
ップS73)、そのレスポンスで、テープレコーダ/プ
レーヤであることのデータを得る(ステップS74)。
このテープレコーダ/プレーヤのレスポンスを得た場合
には、ビデオデータのダビングができる機器である可能
性があるので、再生フォーマットを問い合わせるテープ
プレイバックフォーマットコマンドを、コントローラか
ら第1のビデオデッキに送り(ステップS75)、その
レスポンスで、フォーマットがMPEGビデオであるこ
とのデータを得る(ステップS76)。
【0008】また、第2のビデオデッキに対しても、サ
ブユニットインフォコマンドを、コントローラから送り
(ステップS77)、そのレスポンスで、テープレコー
ダ/プレーヤであることのデータを得る(ステップS7
8)。このテープレコーダ/プレーヤのレスポンスを得
た場合には、ビデオデータのダビングができる機器であ
る可能性があるので、テープ再生フォーマットを問い合
わせるテーププレイバックフォーマットコマンドを、コ
ントローラから第2のビデオデッキに送り(ステップS
79)、そのレスポンスで、フォーマットがMPEGビ
デオであることのデータを得る(ステップS80)。
【0009】次に、コントローラは、第2のビデオデッ
キに対して、テープ記録フォーマットを問い合わせるテ
ープレコーディングフォーマットコマンドを送り(ステ
ップS81)、そのレスポンスで、MPEGビデオであ
ることのデータを得る(ステップS82)。これによ
り、第2のビデオデッキを記録器とできることが判る。
【0010】ここまでのコマンドのやり取りを行うこと
で、コントローラは、第1のビデオデッキを再生器と
し、第2のビデオデッキを記録器として、第1のビデオ
デッキで磁気テープから再生されるビデオデータをIE
EE1394方式のバスを介して第2のビデオデッキに
伝送して、第2のビデオデッキで磁気テープに記録させ
るダビング処理を実行させる。
【0011】ここまでの処理で、第1のビデオデッキと
第2のビデオデッキとの間で、MPEG方式のビデオデ
ータのダビングができることがコントローラで判断でき
たので、IEEE1394方式のバス上のアイソクロナ
ス転送用のチャンネルで、両機器間のデータ伝送ができ
るように、両機器間を接続するポイントトウポイント
(PtoP)のコネクションをコントローラの制御で確
立させる処理を行う(以下本明細書ではこのコネクショ
ンをPtoPコネクションと称する)。
【0012】このPtoPコネクションが確立して、バ
ス上の伝送路が確保されると、コントローラは第2のビ
デオデッキに対して録画を開始させるレコードコマンド
を送り(ステップS83)、そのコマンドの処理が了解
されたことを示すレスポンスを受信する(ステップS8
4)。また、第1のビデオデッキに対して再生を開始さ
せるプレイバックコマンドを送り(ステップS85)、
そのコマンドの処理が了解されたことを示すレスポンス
を受信する(ステップS86)。ここまでの処理が行わ
れることで、第1のビデオデッキから再生されたMPE
G方式のビデオデータ(ストリームデータ)が、バス上
に確保されたアイソクロナス転送チャンネルで第2のビ
デオデッキに伝送されて、第2のビデオデッキで磁気テ
ープに記録される。
【0013】この図44に示すような処理を行うこと
で、AV/Cコマンドなどの制御コマンドの伝送で、バ
スで構成されるネットワーク上のコネクションを確立さ
せて、機器間でビデオデータやオーディオデータなどの
ストリームデータの伝送が実行される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図44に示
す状態は、データ伝送に関係した全ての機器での動作が
問題なく行えた場合の状態であり、いずれかの状態で指
示したコマンドに対する回答が、その指示に従うもので
ない場合には、その時点でストリームデータの伝送処理
が中断してしまう。また、伝送が正しく行われているか
を確認する手段がなかった。従って、図44に示すよう
なストリームデータの伝送を開始させる場合には、ソー
ス機器と入力機器との状態を、予め確認して、ソース機
器からストリームデータを送出できる状態と、入力機器
でストリームデータを受信できる状態にあることを確認
することが重要である。
【0015】しかしながら、従来のこの種のネットワー
クでの伝送処理では、相手の機器で伝送されたストリー
ムデータを扱える状態になっているかの詳細を調べるこ
とは困難であった。
【0016】本発明の目的は、IEEE1394方式な
どのネットワークにおいて、ストリームデータを送出す
る場合に、出力機器側でストリームを出力する準備が整
っているかと、さらに入力機器側でそのデータの入力準
備が整っているかが、ネットワーク上の他の機器で容易
に判断できるようにすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、所定のネ
ットワークに接続された出力機器から出力されるストリ
ームデータを入力機器で受信する場合に、出力機器又は
別の機器が、入力機器のデータ入力部で出力機器の出力
データを入力できるように設定する指令を送ったとき、
その指令に対する入力機器からの応答として、入力設定
が少なくとも一時的に行えないことを示すデータを用意
し、その入力設定が少なくとも一時的に行えないことを
示すデータを上記指令の送出元が受信したとき、対応し
た対処を行うようにしたものである。
【0018】かかる第1の発明によると、何らかの要因
で入力機器側でストリームデータの入力設定ができない
とき、そのことがネットワーク上で伝送を制御する機器
側で判り、その対処がとれるようになる。
【0019】また第2の発明は、所定のネットワークに
接続された出力機器から出力されるストリームデータを
入力機器で受信する場合に、出力機器又は別の機器が、
入力機器のデータ入力部で出力機器の出力データを入力
できるように設定する第1の指令を送ったとき、その第
1の指令に基づいた応答で、入力機器の内部でストリー
ムデータを入力できる状態に接続が完了したことの確認
と、出力機器と入力機器とのネットワーク上での接続が
完了したことの確認を行った後、さらに入力機器で入力
できる状態になったことに関する所定の確認を行う第2
の指令を送り、その第2の指令に基づいた応答で、入力
できる状態になったことを確認したとき、出力機器から
ストリームデータの送出を開始させるようにしたもので
ある。
【0020】かかる第2の発明によると、入力機器側で
ストリームデータを入力できる状態になったことが、ネ
ットワーク上で伝送を制御する機器側で判り、ストリー
ムデータの送出制御などを適切に行える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を、図1〜図22を参照して説明する。
【0022】本発明を適用したネットワークシステムの
構成例について、図1を参照して説明する。このネット
ワークシステムは、IEEE1394方式のシリアルデ
ータバス9を介して、複数台の機器が接続されるものと
してある。ここでは、図1に示すように、IRD(Inte
grated Receiver Decoder:デジタル衛星放送受信装置)
1と、オーディオデッキ(オーディオ記録再生装置)2
と、コントローラとしての機能を備えた機器(ここでは
コントロール機器と称する)3とが、バス9に接続して
ある。各機器は、IEEE1394方式のバス接続用端
子を備えた機器であり、またAV/Cコマンドで制御が
行える機能が実装させてある。コントロール機器3は、
バス9上での伝送制御を行う機器であり、IRD1など
のAV機器が兼ねる場合もある。また、パーソナルコン
ピュータ装置などのAV機器以外の機器がバス9に接続
される場合もある。
【0023】各機器1,2,3は、AV/Cコマンドで
規定された機能的に見た場合、各機能を実現する処理を
実行するサブユニットと、バス9と内部のサブユニット
との間でデータの入出力を行うプラグ部とを備えた構成
として見ることができる。即ち、例えばIRD1は、放
送を受信するチューナサブユニット1aを備え、オーデ
ィオデッキ2は、ディスクへの記録及びディスクからの
再生を行うディスクサブユニット2aを備え、コントロ
ール機器3は、コントロール機能を実行するコントロー
ル部3aを備える。また、それぞれの機器1,2,3が
プラグ部1b,2b,3bを備える。各プラグ部1b,
2b,3bには、複数のプラグが実装されて、バス9上
の複数のチャンネルと接続できる構成とされる。このプ
ラグとチャンネルとの関係については後述する。
【0024】図2は、IRD1の内部構成の一例を示し
たものである。IRD1は、デジタル衛星放送受信機で
あり、接続されたアンテナ101で受信した信号をチュ
ーナ102で受信処理して、所定のチャンネルの放送波
を受信する。チューナ102で受信した信号は、デスク
ランブ回路103で放送データに施されたスクランブル
を解除する処理を施し、そのスクランブルが解除された
データを、データ分離部104に供給し、1チャンネル
に多重化されたデータの内の所望のデータを抽出する。
【0025】データ分離部104で分離されたビデオデ
ータについては、MPEGビデオデコーダ105に供給
し、MPEG方式のデコード処理を行った後、デジタル
・アナログ変換器106に供給してアナログビデオ信号
とし、そのアナログビデオ信号を出力端子107に供給
する。データ分離部104で分離されたオーディオデー
タについては、MPEGオーディオデコーダ108に供
給し、MPEG方式のデコード処理を行った後、デジタ
ル・アナログ変換器109に供給してアナログオーディ
オ信号とし、そのアナログオーディオ信号を出力端子1
10に供給する。
【0026】また本例のIRD1は、IEEE1394
インターフェース部111を備えて、受信したMPEG
方式のビデオデータやオーディオデータを、接続された
バス9に送出できるようにしてある。また、ATRAC
方式のオーディオデータが得られるチャンネルを受信し
たときには、受信してデータ分離部104が分離したA
TRAC方式のオーディオデータを、IEEE1394
インターフェース部111からバス9に送出できるよう
にしてある。また、その他のデータ放送チャンネルを受
信した際に、その受信したデータを、IEEE1394
インターフェース部111からバス9に送出することも
可能である。
【0027】これらの受信動作やバス9への送出動作
は、中央制御ユニット(CPU)112の制御で実行さ
れる。また、IEEE1394インターフェース部11
1からバス9へのデータ送出や、バス9からのデータの
インターフェース部111での受信についても、CPU
112の制御で実行されるようにしてある。CPU11
2には、制御に必要なデータなどを記憶するメモリ11
3が接続してある。
【0028】図3は、オーディオデッキ2の内部構成の
一例を示したものである。ここでのオーディオデッキ2
は、オーディオデータを所定の圧縮符号化方式(ATR
AC方式:Adaptive Transform Acoustic Coding )で符
号化して、ミニディスク(MD)と称される光磁気ディ
スクなどの媒体に記録し再生するオーディオ記録再生装
置としてある。
【0029】即ち図3に示すように、所定の光磁気ディ
スク(又は光ディスク)201に記録された信号を光学
ピックアップ202で光学的に読み出し、光学ピックア
ップ202で読み出された信号を、記録再生系回路20
3に供給して処理することで、ATRAC方式の再生デ
ータを得、その再生データをATRACデコーダ204
でデコードすることで、元のデジタルオーディオデータ
を復元し、その復元されたデジタルオーディオデータを
デジタル・アナログ変換器205でアナログオーディオ
信号に変換した後、アナログ出力端子206から出力さ
せ、この端子206に接続されたオーディオ機器などに
供給する。また、ATRACデコーダ204でデコード
されたデジタルオーディオデータを、デジタル出力端子
207から出力させる。さらに、ATRACデコーダ2
04に供給されるATRAC方式の再生データ(又はA
TRAC方式からデコードされた再生データ)を、IE
EE1394インターフェース部212に供給して、接
続されたバス9に送出できるようにしてある。
【0030】記録系の構成としては、アナログ入力端子
208に得られるアナログオーディオ信号を、アナログ
・デジタル変換器209でデジタルオーディオデータに
変換した後、その変換されたオーディオデータをATR
ACエンコーダ210に供給し、ATRACエンコーダ
210でATRAC方式に符号化されたオーディオデー
タとする。ATRACエンコーダ210でATRAC方
式に符号化されたオーディオデータは、記録再生系回路
203に供給して処理することで、光学ピックアップ部
202に供給する記録信号とし、この記録信号が光磁気
ディスク201に記録される。また、バス9からIEE
E1394インターフェース部212に供給されるAT
RAC方式などのデジタルオーディオデータについて
も、ATRACエンコーダ210を介して記録再生系回
路203に供給されて、光磁気ディスク201に記録さ
れるようにしてある。
【0031】これらの回路での再生動作及び記録動作
は、中央制御ユニット(CPU)213の制御で実行さ
れる。また、IEEE1394インターフェース部21
2からバス9へのデータ送出や、バス9からのデータの
インターフェース部212での受信についても、CPU
213の制御で実行されるようにしてある。CPU21
3には、制御に必要なデータなどを記憶するメモリ21
4が接続してあり、PtoPコネクションなどの接続情
報についても、このメモリ214の一部の記憶領域が使
用される。
【0032】次に、上述した各機器が接続されるIEE
E1394方式のバス9でデータが伝送される状態につ
いて説明する。図4は、IEEE1394で接続された
機器のデータ伝送のサイクル構造を示す図である。IE
EE1394では、データは、パケットに分割され、1
25μSの長さのサイクルを基準として時分割にて伝送
される。このサイクルは、サイクルマスタ機能を有する
ノード(バスに接続ささたいずれかの機器)から供給さ
れるサイクルスタート信号によって作り出される。アイ
ソクロナスパケットは、全てのサイクルの先頭から伝送
に必要な帯域(時間単位であるが帯域と呼ばれる)を確
保する。このため、アイソクロナス伝送では、データの
一定時間内の伝送が保証される。ただし、伝送エラーが
発生した場合は、保護する仕組みが無く、データは失わ
れる。各サイクルのアイソクロナス伝送に使用されてい
ない時間に、アービトレーションの結果、バスを確保し
たノードが、アシンクロナスパケットを送出するアシン
クロナス伝送では、アクノリッジ、およびリトライを用
いることにより、確実な伝送は保証されるが、伝送のタ
イミングは一定とはならない。
【0033】所定のノード(機器)がアイソクロナス伝
送を行う為には、そのノードがアイソクロナス機能に対
応していなければならない。また、IEEE1394シ
リアルバスに接続されたノードの中の少なくとも1つ
は、サイクルマスタ機能を有していなければならない。
更に、IEEE1394シリアスバスに接続されたノー
ドの中の少なくとも1つは、アイソクロナスリソースマ
ネージャの機能を有していなければならない。
【0034】図5は、バス上でデータ伝送を行う上で必
要なプラグ、プラグコントロールレジスタ、およびアイ
ソクロナスチャンネルの関係を表す図である。AVデバ
イス(AV−device)11〜13は、IEEE1
394シリアスバスによって接続されている。AVデバ
イス13のoMPRにより伝送速度とoPCRの数が規
定されたoPCR
〔0〕〜oPCR〔2〕のうち、oP
CR〔1〕によりチャンネルが指定されたアイソクロナ
スデータは、IEEE1394シリアスバスのチャンネ
ル#1(channel #1)に送出される。AVデ
バイス11のiMPRにより伝送速度とiPCRの数が
規定されたiPCR
〔0〕とiPCR〔1〕のうち、i
PCR
〔0〕により、AVデバイス11は、IEEE1
394シリアスバスのチャンネル#1に送出されたアイ
ソクロナスデータを読み込む。同様に、AVデバイス1
2は、oPCR
〔0〕で指定されたチャンネル#2(c
hannel #2)に、アイソクロナスデータを送出
し、AVデバイス11は、iPRC〔1〕にて指定され
たチャンネル#2からそのアイソクロナスデータを読み
込む。
【0035】このように確保されたチャンネルを使用し
て、データの送出元の機器の出力プラグからバスに送出
されたデータが、データの受信先の機器の入力プラグで
受信されるように設定される。このようにチャンネルと
プラグを設定してコネクションを張る処理が、バスに接
続された所定の機器(コントローラ)の制御で実行され
る。
【0036】このようにして、IEEE1394シリア
スバスによって接続されている機器間でデータ伝送が行
われるが、本例のシステムでは、このIEEE1394
シリアスバスを介して接続された機器のコントロールの
ためのコマンドとして規定されたAV/Cコマンドを利
用して、各機器のコントロールや状態の判断などが行え
るようにしてある。このAV/Cコマンドで使用される
データについて以下説明する。
【0037】図6は、AV/Cコマンドのアシンクロナ
ス転送モードで伝送されるパケットのデータ構造を示し
ている。AV/Cコマンドは、AV機器を制御するため
のコマンドセットで、CTS(コマンドセットのID)
=“0000”である。AV/Cコマンドフレームおよ
びレスポンスフレームが、ノード間でやり取りされる。
バスおよびAV機器に負担をかけないために、コマンド
に対するレスポンスは、100ms以内に行うことにな
っている。図6に示すように、アシンクロナスパケット
のデータは、水平方向32ビット(=1 quadle
t)で構成されている。図中上段はパケットのヘッダ部
分を示しており、図中下段はデータブロックを示してい
る。destination IDは、宛先を示してい
る。
【0038】CTSはコマンドセットのIDを示してお
り、AV/CコマンドセットではCTS=“0000”
である。ctype/responseのフィールド
は、パケットがコマンドの場合はコマンドの機能分類を
示し、パケットがレスポンスの場合はコマンドの処理結
果を示す。
【0039】コマンドは大きく分けて、(1)機能を外
部から制御するコマンド(CONTROL)、(2)外
部から状態を問い合わせるコマンド(STATUS)、
(3)制御コマンドのサポートの有無を外部から問い合
わせるコマンド(GENERAL INQUIRY(o
pcodeのサポートの有無)およびSPECIFIC
INQUIRY(opcodeおよびoperand
sのサポートの有無))、(4)状態の変化を外部に知
らせるよう要求するコマンド(NOTIFY)の4種類
が定義されている。
【0040】レスポンスはコマンドの種類に応じて返さ
れる。CONTROLコマンドに対するレスポンスに
は、NOT IMPLEMENTED(実装されていな
い)、ACCEPTED(受け入れる)、REJECT
ED(拒絶)、およびINTERIM(暫定的な応答)
がある。STATUSコマンドに対するレスポンスに
は、NOT INPLEMENTED、REJECTE
D、IN TRANSITION(移行中)、およびS
TABLE(安定)がある。GENERAL INQU
IRYおよびSPECIFIC INQUIRYコマン
ドに対するレスポンスには、IMPLEMENTED
(実装されている)、およびNOT IMPLEMEN
TEDがある。NOTIFYコマンドに対するレスポン
スには、NOTIMPLEMENTED,REJECT
ED,INTERIMおよびCHANGED(変化し
た)がある。なお、ここに示した以外のコマンドやレス
ポンスが定義されることもある。
【0041】subunit typeは、機器内の機
能を特定するために設けられており、例えば、tape
recorder/player,tuner等が割
り当てられる。同じ種類のsubunitが複数存在す
る場合の判別を行うために、判別番号としてsubun
it idでアドレッシングを行う。opcodeはコ
マンドを表しており、operandはコマンドのパラ
メータを表している。Additional oper
andsは必要に応じて付加されるフィールドである。
paddingも必要に応じて付加されるフィールドで
ある。dataCRC(Cyclic Redunda
ncy Check)はデータ伝送時のエラーチェック
に使われる。
【0042】図7は、AV/Cコマンドの具体例を示し
ている。図7の(A)は、ctype/respons
eの具体例を示している。図中上段がコマンドを表して
おり、図中下段がレスポンスを表している。“000
0”にはCONTROL、“0001”にはSTATU
S、“0010”にはSPECIFIC INQUIR
Y、“0011”にはNOTIFY、“0100”には
GENERAL INQUIRYが割り当てられてい
る。“0101乃至0111”は将来の仕様のために予
約確保されている。また、“1000”にはNOT I
NPLEMENTED、“1001”にはACCEPT
ED、“1010”にはREJECTED、“101
1”にはIN TRANSITION、“1100”に
はIMPLEMENTED/STABLE、“110
1”にはCHNGED、“1111”にはINTERI
Mが割り当てられている。“1110”は将来の仕様の
ために予約確保されている。
【0043】図7の(B)は、subunit typ
eの具体例を示している。“00000”にはVide
o Monitor、“00011”にはDisk r
ecorder/Player、“00100”にはT
ape recorder/Player、“0010
1”にはTuner、“00111”にはVideoC
amera、“11100”にはVendor uni
que、“11110”にはSubunit type
extended to next byteが割り
当てられている。尚、“11111”にはunitが割
り当てられているが、これは機器そのものに送られる場
合に用いられ、例えば電源のオンオフなどが挙げられ
る。
【0044】図7の(C)は、opcodeの具体例を
示している。各subunit type毎にopco
deのテーブルが存在し、ここでは、subunit
typeがTape recorder/Player
の場合のopcodeを示している。また、opcod
e毎にoperandが定義されている。ここでは、
“00h”にはVENDOR−DEPENDENT、
“50h”にはSEACHMODE、“51h”にはT
IMECODE、“52h”にはATN、“60h”に
はOPEN MIC、“61h”にはREAD MI
C、“62h”にはWRITE MIC、“C1h”に
はLOAD MEDIUM、“C2h”にはRECOR
D、“C3h”にはPLAY、“C4h”にはWIND
が割り当てられている。
【0045】このように規定されるAV/Cコマンドを
利用して、バスに接続された機器の制御が行われて、そ
の制御に基づいてバスで接続された機器間でのデータ伝
送が行われる。ここで、本例においてはストリームデー
タを入力可能な入力機器(ターゲット機器)に対して、
入力選択状態を制御するコマンドを用意する。このコマ
ンドのパケットは、該当するストリームデータを出力す
る出力機器か、或いはその出力機器と入力機器との間の
伝送を制御するコントロール機器のいずれかが送出す
る。
【0046】図8は、このコマンドであるインプットセ
レクトコントロールコマンドの〔opcode〕と〔o
perand〕のデータ構成例を示したもので、このデ
ータが図6に示すパケットに配置される。コマンドタイ
プとしては、制御指示を行うデータであるので、〔CO
NTROL〕となる。〔opcode〕のエリアには、
該当するコマンドである〔INPUT SELECT〕
のデータが配置され、〔operand(0)〕のエリ
アには、入力機器の入力プラグIDが配置され、〔op
erand(1)(2)〕のエリアには、ノードIDが
配置され、〔operand(3)〕のエリアには、出
力機器の出力プラグIDが配置される。〔operan
d(4)〕のエリアには、1ビット目にパスチェンジデ
ータが配置され、2〜4ビットの区間は未定義(res
ervedと図示された部分)とされて、特定のデータ
(例えばデータ“000”)が配置され、5〜8ビット
の区間はコマンドでは使用しないために特定のデータ
(例えば最大値であるデータ“1111”)が配置され
る。
【0047】入力機器の入力プラグIDは、このコマン
ドを受信した入力機器が決定するため、このコマンドを
送った機器(即ち出力機器又はコントロール機器)でコ
マンドを送る段階では判らないので、例えば最大値のデ
ータを配置する。出力機器の出力プラグIDは、出力機
器からストリームデータを出力させるプラグのIDデー
タを配置する。図9は、このプラグIDのデータ構成例
を示す図であり、例えば
〔0〕〜〔30〕の31個のシ
リアルバス用のプラグと、
〔0〕〜〔30〕の31個の
外部出力プラグとに個別のIDを付与してある。外部出
力プラグは、バス9を使用しないプラグである。Res
ervedと図示された部分は、プラグIDが未定義の
データ値である。
【0048】パスチェンジデータは、ストリームデータ
を伝送途中で、その伝送路を変更する指示を行う場合に
必要なデータである。例えば、出力機器から出力させる
データが、デジタルデータからアナログ信号に変更する
必要が生じたとき、バスを使用した伝送路から外部アナ
ログ伝送路への変更(パスチェンジ)を行う必要があ
る。このとき、このパスチェンジデータを使用して、パ
スチェンジの発生で入力機器で入力選択を行うことを指
示する。具体的には、例えば図10に示すように、通常
の入力選択を指示するコマンドの際には、パスチェンジ
データ“0”とし、パスチェンジのために入力選択を指
示するコマンドの際には、パスチェンジデータ“1”と
する。
【0049】図8に示すコマンドのパケットを入力機器
に対して送信したとき、そのコントロールコマンドに対
するレスポンスを、そのコマンドの送信元に対して入力
機器が返送する。図11は、そのレスポンスであるイン
プットセレクトコントロールレスポンスの〔opcod
e〕と〔operand〕のデータ構成例を示したもの
で、このデータが図6に示すパケットに配置される。
〔opcode〕のエリアには、該当するコマンドであ
る〔INPUT SELECT〕のデータが配置され、
〔operand(0)〕のエリアには、入力機器の入
力プラグIDが配置され、〔operand(1)
(2)〕のエリアには、接続元のノードIDが配置さ
れ、〔operand(3)〕のエリアには、接続元で
ある出力プラグIDが配置される。〔operand
(4)〕のエリアには、1ビット目にパスチェンジデー
タが配置され、2〜4ビットの区間は未定義(rese
rvedと図示された部分)とされて、特定のデータ
(例えばデータ“000”)が配置され、5〜8ビット
の区間は、入力機器の状態を示すステータスデータ〔r
esult status〕が配置される。
【0050】ここで、〔operand(1)〜
(3)〕のエリアは、コマンドに配置されたデータがそ
のまま配置され、〔operand(4)〕のエリアの
1〜4ビットの区間についても同様にコマンドに配置さ
れたデータがそのまま配置される。そして、入力機器で
入力プラグの設定が行われるとき、その入力プラグのI
Dが、〔operand(0)〕のエリアに配置され
る。
【0051】図12は、この入力プラグIDのデータ例
を示したものであり、例えば
〔0〕〜〔30〕の31個
のシリアルバス用のプラグと、
〔0〕〜〔30〕の31
個の外部出力プラグとに個別のIDを付与してある。ま
た、この入力プラグIDを示すのは、入力機器でコマン
ドに対する指示に従うことを示すレスポンスである〔A
CCEPTED〕のレスポンスである場合であり、その
他のタイプのレスポンス時に使用されるデータ(ここで
は最大値FFのデータ)も用意されている。
【0052】入力機器の状態を示すステータスデータ
〔result status〕としては、ここでは例
えば図13に示すように定義されている。このステータ
スデータの使用時には、レスポンスのタイプとして、コ
マンドの指示に従う〔ACCEPTED〕の他に、コマ
ンドの指示を拒絶する〔REJECTED〕と、暫定的
な応答である〔INTERIM〕とがある。それぞれの
レスポンスのタイプ毎に、複数のステータスデータ値が
設定してある。
【0053】図13に従って上から順に説明すると、コ
マンドの指示に従う〔ACCEPTED〕のレスポンス
の場合には、以下の4つのデータが用意してある。 1.〔succeeded〕データ コマンドの指示に成功したことを示すデータ 2.〔ready〕データ 入力機器の内部でストリームデータを入力できる状態に
接続が完了したが、何らかの要因で待機状態であること
を示すデータ 3.〔busy〕データ 入力機器の内部でストリームデータを入力できる状態に
接続が完了したと共に、出力機器と入力機器とのネット
ワーク上での接続も完了した上で、入力機器の別の要因
で入力できない状態であることを示すデータ 4.〔failed〕データ 入力機器の内部でストリームデータを入力できる状態に
接続が完了したが、出力機器と入力機器とのネットワー
ク上での接続が失敗したした状態であることを示すデー
【0054】また、コマンドの指示を拒絶する〔REJ
ECTED〕のレスポンスの場合には、以下の8つのデ
ータが用意してある。 1.〔disabled〕データ 他の機器からの指令で入力設定を行うことを禁止するモ
ードが設定されていることを示すデータ 2.〔locked〕データ 入力機器の動作が何らかの要因(例えば録音中など)で
ロックされて、入力設定ができないことを示すデータ 3.〔p−to−p〕データ 他の機器からの制御で張られたコネクションがあるため
に、入力プラグに空きがなく、コネクションを張ること
ができないことを示すデータ 4.〔insufficient resource〕
データ バス上の帯域(チャンネル)に空きがないために、コネ
クションを張ることができないことを示すデータ 5.〔source not found〕データ 出力機器(ソース機器)の指定された出力プラグを見つ
けることができないことを示すデータ 6.〔not selected〕データ 指定された経路が設定できないことを示すデータで、こ
のデータはパスチェンジが指定されたときに、その経路
への変更ができないときに使用する 7.〔not registerd〕データ 指定された経路が登録されていることを示すデータで、
このデータについてもパスチェンジが指定されたとき
に、その指定されたプラグなどがない場合に使用する 8.〔any other reason〕データ その他の理由で指令を拒絶するときのデータ
【0055】また、コマンドに対する暫定的な応答であ
る〔INTERIM〕のレスポンスの場合には、以下の
2つのデータが用意してある。 1.〔no information〕データ 何らかの原因でAV/Cコマンドで規定された時間(例
えば100m秒)以内に応答ができないとき、一時的に
伝送するデータ 2.〔busy〕データ 何らかの原因でAV/Cコマンドで規定された時間(例
えば100m秒)以内に応答ができないとき、一時的に
伝送するデータであり、このデータを受け取った場合に
は、予め決められた一定時間(例えば10秒)経過した
後に、正常な状態となったと判断できるデータ
【0056】また、図8に示すコントロールコマンドの
他に、入力機器の入力選択状態を問い合わせるステータ
スコマンドが用意してある。図14は、このコマンドで
あるインプットセレクトステータスコマンドの〔opc
ode〕と〔operand〕のデータ構成例を示した
もので、このデータが図6に示すパケットに配置され
る。コマンドタイプとしては、状態を問い合わせるデー
タであるので、〔STATUS〕となる。〔opcod
e〕のエリアには、該当するコマンドである〔INPU
T SELECT〕のデータが配置され、〔opera
nd(0)〕のエリアには、入力機器の入力プラグID
が配置され、〔operand(1)〕以降のエリア
は、全て最大値が配置される。
【0057】図14に示すコマンドのパケットを入力機
器に対して送信したとき、そのステータスコマンドに対
するレスポンスを、そのコマンドの送信元に対して入力
機器が返送する。図15は、そのレスポンスであるイン
プットセレクトステータスレスポンスの〔opcod
e〕と〔operand〕のデータ構成例を示したもの
で、このデータが図6に示すパケットに配置される。
〔opcode〕のエリアには、該当するコマンドであ
る〔INPUT SELECT〕のデータが配置され、
〔operand(0)〕のエリアには、入力機器の入
力プラグIDが配置され、〔operand(1)
(2)〕のエリアには、接続元のノードIDが配置さ
れ、〔operand(3)〕のエリアには、接続元で
ある出力プラグIDが配置される。〔operand
(4)〕のエリアの1〜4ビットの区間は未定義(re
servedと図示された部分)とされて、特定のデー
タ(例えばデータ“000”)が配置され、5〜8ビッ
トの区間は、入力機器の状態を示すステータスデータ
〔status〕が配置される。
【0058】入力機器の状態を示すステータスデータ
〔status〕としては、ここでは例えば図16に示
すように定義されている。そのステータスデータについ
て説明すると、コネクションが接続されて伝送中である
ことを示すデータと、帯域に空きがなくてコネクション
が確立できない状態であることを示すデータと、コネク
ションの確立ができて伝送のための用意ができているこ
とを示すデータと、伝送フォーマットが合っていないこ
とを示すデータと、出力機器(ソース機器)が選択され
てないことを示すデータとが用意されている。その他の
値については未定義である。
【0059】次に、以上説明した構成のインプットセレ
クトコマンドを使用した伝送処理例を、図17〜図22
を参照して説明する。
【0060】・処理例1 この例では、ストリームデータの出力機器(ソース機
器)として、オーディオ再生装置とし、入力機器(ター
ゲット機器)として、その再生装置から再生されて伝送
されたオーディオデータ(ストリームデータ)を記録す
る記録装置としてある。このような装置は、例えば図3
に示したオーディオデッキ2に相当する。また、IRD
内でオーディオデータの一時蓄積ができる場合には、I
RDがソース機器となり得る。そして、ソース機器から
の制御で、入力機器側が接続管理を行って、その接続管
理で設定された伝送路でオーディオデータを伝送する。
【0061】まずソース機器で再生操作が行われたとす
る。このとき、ソース機器は入力機器に対して、インプ
ットセレクトコントロールコマンドを送り(ステップS
11)、ソース機器から出力されるデータを入力機器で
受信できるように、接続管理を依頼する指令を送る。こ
のとき、入力機器では、記録が行われてないストップ状
態のままであるとすると、入力機器からのレスポンス
は、暫定的な応答である〔INTERIM〕のデータと
し、そのステータスデータとして〔no inform
ation〕とする(ステップS12)。そして、入力
機器側で記録の用意ができた段階で、指令に応答するレ
スポンスである〔ACCEPTED〕のデータとし、そ
のステータスデータとして〔ready〕とし、入力機
器の内部で用意ができたことをソース機器に伝える(ス
テップS13)。その後、録音開始制御がされたなら、
入力機器は、ソース機器とのPtoPコネクションを確
立させる処理を行い(ステップS14)、ソース機器
は、その確立されたコネクションで再生されたオーディ
オデータの送信を開始させ、入力機器で受信したオーデ
ィオデータを録音させる(ステップS15)。
【0062】このように録音を開始させることで、入力
機器による管理で接続を実行させながら、ソース機器か
ら出力されたオーディオデータなどを、欠落なく入力機
器で受信して記録することが可能になり、いわゆる頭切
れなどの発生を防止できる。
【0063】・処理例2 この例では、バス上のコントローラ(例えば図1に示す
コントロール機器3)の制御により、入力機器で接続管
理を実行させる例である。まず、コントローラは、入力
機器に対して、インプットセレクトコントロールコマン
ドを送り(ステップS21)、ソース機器から出力され
るデータを入力機器で受信できるように、接続管理を依
頼する指令を送る。このとき、入力機器では、記録が行
われてないストップ状態のままであるとすると、入力機
器からのレスポンスは、暫定的な応答である〔INTE
RIM〕のデータとし、そのステータスデータとして
〔no information〕とする(ステップS
22)。そして、入力機器側で記録の用意ができた段階
で、指令に応答するレスポンスである〔ACCEPTE
D〕のデータとし、そのステータスデータとして〔re
ady〕とし、入力機器の内部で用意ができたことをコ
ントローラに伝える(ステップS23)。このデータが
伝送されると、コントローラは入力機器に対して、録音
ポーズ状態とする録音ポーズコマンドを送り(ステップ
S24)、ソース機器に対しては、再生ポーズコマンド
を送る(ステップS25)。その後、入力機器は、録音
ポーズコマンドに対するレスポンスを送る(ステップS
26)と共に、ソース機器とのPtoPコネクションを
確立させる処理を行う(ステップS27)。ソース機器
は、再生ポーズコマンドに対するレスポンスを送る(ス
テップS28)。
【0064】ここで、コントローラはインプットセレク
トステータスコマンドを入力機器に送り(ステップS2
9)、そのコマンドに対する入力機器からのレスポンス
(ステップS30)で、接続が完了したことをコントロ
ーラが判断すると、入力機器への録音コマンドの伝送
(ステップS31)と、ソース機器への再生コマンドの
伝送(ステップS32)とを、連続的に行い、ソース機
器からオーディオデータなどのストリームデータの伝送
を開始させて、入力機器で録音させる(ステップS3
3)。なお、ソース機器がコントローラを兼ねても良
い。
【0065】このように録音を開始させることで、コン
トローラからの指示に基づいて、入力機器による管理で
接続を実行させながら、ソース機器から出力されたオー
ディオデータなどを、欠落なく入力機器で受信して記録
することが可能になり、処理例1の場合と同様に、いわ
ゆる頭切れなどの発生を防止できる。
【0066】・処理例3 この例では、出力機器(ソース機器)から、入力機器
(ターゲット機器)にオーディオデータなどのストリー
ムデータを伝送する例としてある。そして、ソース機器
からの制御で、入力機器側が接続管理を行って、その接
続管理で設定された伝送路でストリームデータを伝送す
る。
【0067】まずソース機器は入力機器に対して、イン
プットセレクトコントロールコマンドを送り(ステップ
S34)、ソース機器から出力されるデータを入力機器
で受信できるように、接続管理を依頼する指令を送る。
このとき、入力機器では、接続処理が完了した状態(コ
ネクションも張られた状態)で、別の要因でストリーム
データの受信が一時的に不可能な状態であるとすると、
レスポンスで〔ACCEPTED〕のデータとし、その
ステータスデータとして〔busy〕とする(ステップ
S35)。
【0068】このレスポンスをソース機器が受信する
と、ソース機器は逐次入力機器に対して状態を問い合わ
せるポーリング動作を行う。即ち、入力機器に対して、
インプットセレクトステータスコマンドをある程度の時
間の間隔で逐次送り(ステップS36)、そのレスポン
スをソース機器で確認する(ステップS37)。このポ
ーリング動作が繰り返されている間に、入力機器で受信
可能状態に変化したとする。このとき、この変化した後
のインプットセレクトステータスコマンド(ステップS
38)に対するレスポンス(ステップS39)で、その
状態変化をソース機器が確認できると、用意された帯域
でストリームデータの送信を開始させる(ステップS4
0)。
【0069】この処理例3のように伝送が行われること
で、入力機器側で何らかの要因で一時的に受信ができな
いとき、その受信ができる状態になったとき、直ちにソ
ース機器からデータを出力させて、入力機器に送ること
ができ、伝送されるストリームデータの先頭部分の欠落
などを防止した良好な伝送が行える。
【0070】なお、この処理例3の場合には、ソース機
器からの指令で、入力機器が接続管理を行うようにした
が、ソース機器とは別のコントローラからの指令で、入
力機器が接続管理を行う場合にも、同様に処理される。
【0071】また、処理例3では、インプットセレクト
コントロールコマンドに対するレスポンスで、ステータ
スが〔busy〕の場合の例としたが、ステータスが
〔faild〕データであるときにも、同様の処理で対
処できる。即ち、ステータスが〔faild〕のときに
は、入力機器の内部でストリームデータを入力できる状
態に接続が完了したが、出力機器と入力機器とのネット
ワーク上での接続が失敗したした状態であり、そのこと
をソース機器(又はコントローラ)が判断したとき、以
後ポーリング動作を行って、繰り返し接続ができたか問
い合わせ、接続ができたことがレスポンスで判ったと
き、送信を開始させる。
【0072】また、このようなポーリング動作を行う際
には、そのポーリング動作を繰り返す時間を決めて、そ
の時間が経過したときには、伝送不可能として終了させ
ても良い。
【0073】さらに、このようなポーリング動作をする
かわりに、ステータスが〔busy〕のレスポンスがあ
った後、入力機器の状態が安定するまでの時間などのあ
る程度の時間が経過した後に、ソース機器側からは入力
機器の状態を確認することなく、ストリームデータの送
信を開始させても良い。
【0074】・処理例4 この例では、出力機器(ソース機器)から、入力機器
(ターゲット機器)にオーディオデータなどのストリー
ムデータを伝送する例としてある。そして、ソース機器
からの制御で、入力機器側が接続管理を行って、その接
続管理で設定された伝送路でストリームデータを伝送す
る。
【0075】まずソース機器は入力機器に対して、イン
プットセレクトコントロールコマンドを送り(ステップ
S41)、ソース機器から出力されるデータを入力機器
で受信できるように、接続管理を依頼する指令を送る。
このとき、入力機器では、接続処理が完了した状態(コ
ネクションも張られた状態)で、別の要因でストリーム
データの受信が一時的に不可能な状態であるとすると、
レスポンスで〔ACCEPTED〕のデータとし、その
ステータスデータとして〔busy〕とする(ステップ
S42)。
【0076】このレスポンスをソース機器が受信する
と、ソース機器は入力機器に対して、ストリームデータ
の受信が可能な状態になったときに知らせるコマンドで
ある〔NOTIFY〕コマンドとして、インプットセレ
クトノーティファイコマンドを送る(ステップS4
3)。このコマンドを入力機器が受け取ると、そのこと
を知らせるレスポンスである〔INTERIM〕のデー
タを送る(ステップS44)。このとき、そのステータ
スデータは、〔busy〕とする。
【0077】ここまでの伝送が行われた後に、入力機器
で受信可能状態に変化したとする。このとき、入力機器
からソース機器に対して、受信できる状態になったこと
を知らせる〔ACTIVE〕のレスポンスを送る(ステ
ップS45)。このときには、状態が変化したことを示
す〔changed〕のコマンドの処理結果を付加す
る。このレスポンスにより状態変化をソース機器が確認
できると、用意された帯域でストリームデータの送信を
開始させる(ステップS46)。
【0078】この処理例4のように伝送が行われること
で、入力機器側で何らかの要因で一時的に受信ができな
いとき、その受信ができる状態になったとき、直ちにソ
ース機器からデータを出力させて、入力機器に送ること
ができ、伝送されるストリームデータの先頭部分の欠落
などを防止した良好な伝送が行える。また、この処理例
4の場合には、ソース機器側が入力機器の状態を監視す
る必要がなく、入力機器で状態が変化したとき、自動的
にレスポンスが得られるので、ソース機器側での処理が
簡単になる。
【0079】なお、この処理例4の場合にも、ソース機
器からの指令で、入力機器が接続管理を行うようにした
が、ソース機器とは別のコントローラからの指令で、入
力機器が接続管理を行う場合にも、同様に処理される。
【0080】また、処理例4でも、インプットセレクト
コントロールコマンドに対するレスポンスで、ステータ
スが〔busy〕の場合の例としたが、ステータスが
〔faild〕データであるときにも、同様の処理で対
処できる。即ち、ステータスが〔faild〕のときに
は、入力機器の内部でストリームデータを入力できる状
態に接続が完了したが、出力機器と入力機器とのネット
ワーク上での接続が失敗したした状態であり、そのこと
をソース機器(又はコントローラ)が判断したとき、
〔NOTIFY〕コマンドを送って、状態が変化したと
に知らせるようにして、接続ができる状態になったこと
がレスポンスで判ったとき、送信を開始させる。
【0081】・処理例5 この例では、コントローラから、入力機器(ターゲット
機器)に対して、何らかの指令を送って、入力機器で各
種制御(接続管理など)を実行させる例としてある。
【0082】まずコントローラは入力機器に対して、い
ずれかの指示を含むコントロールコマンドを送り(ステ
ップS51)、その指示に対して直ちに応答できないと
き、コントローラに対するレスポンスを、暫定的な応答
である〔INTERIM〕のデータとし、そのステータ
スデータとして〔no information〕とす
る(ステップS52)。そして、入力機器でコントロー
ルコマンドに対する応答ができた時点で、〔ACCEP
TED〕のレスポンスを送る(ステップS53)。
【0083】ここで、〔INTERIM〕のレスポンス
を送ってから、〔ACCEPTED〕のレスポンスを送
るまでに要する時間をT1とする。例えば、この時間T
1は2秒であるとする。このとき、コントローラでは、
〔INTERIM〕のレスポンスがあってから、〔AC
CEPTED〕のレスポンスがあるまでの時間T1を予
め2秒程度と予測して、その時間を元にソース機器から
のストリームデータの送出などの他の制御を実行するよ
うにしてある。
【0084】・処理例6 この例では、処理例5と同様に、コントローラから、入
力機器(ターゲット機器)に対して、何らかの指令を送
って、入力機器で各種制御(接続管理など)を実行させ
る例としてある。
【0085】まずコントローラは入力機器に対して、い
ずれかの指示を含むコントロールコマンドを送り(ステ
ップS61)、その指示に対して直ちに応答できないと
き、コントローラに対するレスポンスを、暫定的な応答
である〔INTERIM〕のデータとし、ステータスデ
ータとして〔busy〕とする(ステップS62)。こ
の〔busy〕のステータスデータを付加する状態は、
コマンドによる指示に対応した処理を行うのに、通常よ
りも長い時間を必要とする状態である。このような状態
は、例えば入力機器が電源オフ状態にあって、電源オン
に立ち上げるのに時間がかかる状態が、このような場合
に相当する。そして、入力機器でコントロールコマンド
に対する応答ができた時点で、〔ACCEPTED〕の
レスポンスを送る(ステップS63)。
【0086】この場合に〔INTERIM〕のレスポン
スを送ってから、〔ACCEPTED〕のレスポンスを
送るまでに要する時間をT2とすると、例えばこの時間
T2は10秒程度であるとする。このとき、コントロー
ラでは、ステータスが〔busy〕の〔INTERI
M〕のレスポンスがあってから、〔ACCEPTED〕
のレスポンスがあるまでの時間T2を予め10秒程度と
予測して、その時間を元にソース機器からのストリーム
データの送出などの他の制御を実行するようにしてあ
る。従って、処理例5,6を実行することで、そのとき
の相手側の機器の状態に基づいた適切な制御が可能にな
る。
【0087】次に、本発明の第2の実施の形態を、図2
3〜図42を参照して説明する。この図23〜図42に
おいて、上述した第1の実施の形態で説明した図1〜図
22に対応する部分には同一符号を付す。
【0088】本実施の形態でのネットワークシステムの
構成例について、図23を参照して説明する。このネッ
トワークシステムは、第1の実施の形態の場合と同様
に、IEEE1394方式のシリアルデータバス9を介
して、複数台の機器が接続されるものとしてある。ここ
では、図23に示すように、オーディオデッキ(オーデ
ィオ記録再生装置)2と、アンプ装置4と、オーディオ
再生装置5とが、バス9に接続してある。各機器は、I
EEE1394方式のバス接続用端子を備えた機器であ
り、またAV/Cコマンドで制御が行える機能が実装さ
せてある。後述する伝送例では、アンプ装置4又はオー
ディオ再生装置5を、バス9上での伝送制御を行う機器
(コントローラ)としてある。バス9に接続された図示
しない別の機器が、バス9上での伝送制御を行う構成で
あっても良い。
【0089】各機器2,4,5は、AV/Cコマンドで
規定された機能的に見た場合、各機能を実現する処理を
実行するサブユニットと、バス9と内部のサブユニット
との間でデータの入出力を行うプラグ部とを備えた構成
として見ることができる。即ち、例えばオーディオデッ
キ2は、ディスクへの記録及びディスクからの再生を行
うディスクサブユニット2aを備える。また、アンプ装
置4は、コントロール機能を実行するコントロール部4
aと、オーディオ信号の出力処理を行うオーディオサブ
ユニット4bを備える。オーディオサブユニット4bに
は、スピーカ装置4d,4eが接続される。オーディオ
再生装置5は、ディスクからの再生を行うディスク再生
サブユニット5aを備える。また、それぞれの機器2,
4,5がプラグ部2b,4c,5bを備える。各プラグ
部2b,4c,5bには、複数のプラグが実装されて、
バス9上の複数のチャンネルと接続できる構成とされ
る。このプラグとチャンネルとの関係については、既に
第1の実施の形態で図5を参照して説明したものと同じ
である。
【0090】図24は、アンプ装置4の内部構成の一例
を示したものである。アンプ装置4は、オーディオ信号
(デジタルデータ又はアナログ信号)が複数台のオーデ
ィオ機器から供給される入力端子群401を備え、この
入力端子群401に得られるオーディオ信号の中の何れ
かのオーディオ信号を入力選択部402で選択する。そ
して、選択されたオーディオ信号に対して、信号処理部
403で必要な信号処理を施す。ここでの信号処理は、
例えばDSP(Digital Signal Processor)と称される
デジタル処理回路を使用して、信号特性の補正,マルチ
チャンネル処理などが行われる。選択された入力信号が
アナログ信号である場合には、信号処理部403内でデ
ジタル信号に変換した後、処理される。
【0091】信号処理部403の出力は、デジタル・ア
ナログ変換器404に供給してアナログオーディオ信号
に変換し、その変換されたオーディオ信号をパワーアン
プ部405に供給し、スピーカを駆動できる出力に増幅
する。パワーアンプ部405の出力は、スピーカ端子4
06,407を介して接続されたスピーカ装置に供給さ
れる。
【0092】また本例のアンプ装置4は、IEEE13
94インターフェース部408を備えて、バス9により
伝送されたオーディオデータをインターフェース部40
8が受信したとき、その受信したオーディオデータを入
力選択部402を介して信号処理部403に供給できる
ようにしてある。
【0093】アンプ装置4内での信号処理動作や、バス
9を介した受信動作は、中央制御ユニット(CPU)4
09の制御で実行される。CPU409には、制御に必
要なデータなどを記憶するメモリ410が接続してあ
る。
【0094】図25は、オーディオ再生装置5の内部構
成の一例を示したものである。ここでのオーディオ再生
装置5は、コンパクトディスク(CD)と称されるデジ
タルオーディオデータが記録された光ディスクを再生す
る装置である。即ち、再生装置に装着された光ディスク
501に記録されたデータを、光学ピックアップ502
で光学的に読み出し、光学ピックアップ502で読み出
された信号を、再生系回路503に供給して処理するこ
とで再生データを得、その再生データをデジタル・アナ
ログ変換器504でアナログオーディオ信号に変換した
後、アナログ出力端子505から出力させ、この端子5
05に接続されたオーディオ機器などに供給する。ま
た、デジタル・アナログ変換器504でアナログ変換し
てないデジタルオーディオデータを、デジタル出力端子
505から出力させる。また、ディスク501から再生
したオーディオデータなどを、IEEE1394インタ
ーフェース部509に供給して、接続されたバス9に送
出できるようにしてある。
【0095】オーディオ再生装置5内での再生動作や、
バス9を介したデータ伝送は、中央制御ユニット(CP
U)510の制御で実行される。CPU510には、制
御に必要なデータなどを記憶するメモリ511が接続し
てある。
【0096】なお、オーディオデッキ2の構成について
は、第1の実施の形態で図3を参照して説明した構成が
適用できる。
【0097】次に、各機器が接続されるIEEE139
4方式のバス9でデータが伝送される基本的な動作につ
いては、既に第1の実施の形態で説明したものと同じで
ある。即ち、バス9上でのデータ伝送のサイクル構造
は、図4に示した構成であり、アイソクロナス伝送とア
シンクロナス伝送とが可能な構造としてある。バス上で
データ伝送を行う上で必要なプラグ、プラグコントロー
ルレジスタ、およびアイソクロナスチャンネルの関係
は、図5に示した構成であり、確保されたチャンネルを
使用して、データの送出元の機器の出力プラグからバス
に送出されたデータが、データの受信先の機器の入力プ
ラグで受信されるように設定される。このチャンネルと
プラグを設定してコネクションを張る処理が、バスに接
続された制御機器(コントローラ)の制御で実行され
る。
【0098】また、バス9に接続された各機器のコント
ロールや状態の判断などが、図6,図7を参照して説明
したように規定されるAV/Cコマンドを使用して行え
るようにしてある。このAV/Cコマンドを利用して、
バスに接続された機器の制御が行われて、その制御に基
づいてバスで接続された機器間でのデータ伝送が行われ
る。ここで、本例においてはストリームデータを入力可
能な入力機器(ターゲット機器)に対して、入力選択状
態を制御するコマンドを用意する。このコマンドのパケ
ットは、該当するストリームデータを出力する出力機器
か、或いはその出力機器と入力機器との間の伝送を制御
するコントロール機器のいずれかが送出する。
【0099】図26は、本例の場合のインプットセレク
トコントロールコマンドの〔opcode〕と〔ope
rand〕のデータ構成例を示したもので、このデータ
が図6に示すパケットに配置される。コマンドタイプと
しては、制御指示を行うデータであるので、〔CONT
ROL〕となる。〔opcode〕のエリアには、該当
するコマンドである〔INPUT SELECT〕のデ
ータが配置され、〔operand(0)〕のエリアに
は、指示する内容の詳細を示すサブファンクション(s
ubfunction)のデータが配置される。
【0100】〔operand(1)〕の前半の4ビッ
トは未定とされ、後半の4ビットには一定の値(ここで
は“1111”すなわち4ビットの16進数値の最大値
F)を配置してある。〔operand(2)(3)〕
のエリアには、出力機器のノードIDが配置され、〔o
perand(4)〕のエリアには、出力機器の出力プ
ラグIDが配置される。〔operand(5)〕のエ
リアには、入力機器の入力プラグIDが配置される。
〔operand(6)(7)〕のエリアには、シグナ
ルディスティネーション(signal destin
ation)のデータが配置される。〔operand
(8)〕のエリアは、未定義とされる。なお、コントロ
ールコマンドを送る段階で、入力プラグIDは、このコ
マンドを受けた入力機器が決定するため、例えば最大値
のデータ(FF16)を配置する。
【0101】〔operand(0)〕のエリアに配置
されるサブファンクションについては、ここでは例えば
図27に示すように、出力機器とバス上でのコネクショ
ンを張る指示であるコネクト(connect)と、機
器選択された状態においてパス(伝送路)の変更を指示
するパスチェンジ(path change)と、機器
選択はするがコネクションを張らない状態で待機させる
セレクト(select)と、出力機器とのバス上での
コネクションを切断するディスコネクト(discon
nect)とが用意してある。
【0102】図28は、〔operand(4)〕のエ
リアに配置されるプラグIDのデータ構成例を示す図で
あり、例えば
〔0〕〜〔30〕の31個のシリアルバス
用のプラグと、
〔0〕〜〔30〕の31個の外部出力プ
ラグとに個別のIDを付与してある。外部出力プラグ
は、バス9を使用しないプラグである。Reserve
dと図示された部分は、プラグIDが未定義のデータ値
である。
【0103】図29,30は、〔operand(6)
(7)〕のエリアに配置されるシグナルディスティネー
ションのデータの構成例を示す図である。このシグナル
ディスティネーションのデータは、3つの場合に分けら
れる。シグナルディスティネーションを指定しない場合
は、〔operand(6)〕のエリアに最大値FF16
が配置され、〔operand(7)〕のエリアにはF
16が配置される。その他の2つの場合には、〔ope
rand(6)〕のエリアには、前半の5ビットに、サ
ブユニットタイプ(subunit type)のデー
タが配置され、後半の3ビットに、サブユニットID
(subunit ID)が配置される。〔opera
nd(7)〕のエリアには、ディスティネーションプラ
グID(destination plug ID)が
配置される。この2つの場合において、例えば、図29
に示すように、機器のシリアルバス用のプラグあるいは
機器の外部出力プラグのIDを〔operand
(7)〕のエリアに配置する場合には、〔operan
d(6)〕のエリアには最大値FF16が配置される。こ
の場合には、
〔0〕〜〔30〕の31個のシリアルバス
用のプラグと
〔0〕〜〔30〕の31個の外部出力プラ
グとに個別にIDを付与してある。また、この例では、
プラグ番号を特定せずにいずれかのシリアルバス用のプ
ラグを指定するデータ(7F16の場合)と、プラグ番号
を特定せずにいずれかの外部出力用のプラグを指定する
データ(FF16の場合)とが用意してある。さらに、
〔operand(6)〕のエリアでサブユニットを指
定する場合には、図30に示すように、〔operan
d(7)〕のエリアでサブユニットのディスティネーシ
ョンIDが配置される。
【0104】〔operand(6)〕のエリアのデー
タが、最大値FF以外でディスティネーションのサブユ
ニットタイプの指定がある場合には、例えば図30に示
すように、
〔0〕〜〔30〕の31個のディスティネー
ションプラグを個別に指定するIDを設定してある。ま
た、この例でも、プラグ番号を特定せずにいずれかのデ
ィスティネーションプラグを指定するデータ(FFの場
合)が用意してある。
【0105】このように構成されるインプットセレクト
コントロールコマンドを受信した側では、そのコントロ
ールコマンドに対する返答として、インプットセレクト
コントロールレスポンスを、コマンドの発信元に伝送す
る。図31は、この場合のインプットセレクトコントロ
ールレスポンスの〔opcode〕と〔operan
d〕のデータ構成例を示したもので、このデータが図6
に示すパケットに配置される。レスポンスタイプとして
は、制御コマンドに了解することを示す〔ACCEPT
ED〕の場合と、制御コマンドを拒絶することを示す
〔REJECTED〕の場合と、暫定的な応答であるこ
とを示す〔INTERIM〕の場合とがある。〔opc
ode〕のエリアには、〔INPUT SELECT〕
のデータが配置され、〔operand(0)〕のエリ
アには、指示する内容の詳細を示すサブファンクション
(subfunction)のデータが配置される。
【0106】〔operand(1)〕の前半の4ビッ
トは未定とされ、後半の4ビットには処理結果のデータ
であるリザルトステータスが配置される。〔opera
nd(2)〕以降のエリアには、コントロールコマンド
と同じデータが配置される。但し、入力プラグIDのよ
うに、このレスポンスを送る側がコントロールコマンド
の発行元に知らせるデータについては、該当するエリア
に対応したデータを配置する。
【0107】図32は、〔operand(1)〕の後
半の4ビット区間に配置されるリザルトステータスのデ
ータ例を示す図である。ここでの値と処理結果との関係
を説明すると、制御コマンドに了解することを示す〔A
CCEPTED〕のレスポンスの場合には、データの値
が0(ここでは16進数値)となり、エラーなしに(即
ち正常に)処理されたことを示す。
【0108】制御コマンドを拒絶することを示す〔RE
JECTED〕のレスポンスの場合には、データの値が
1のとき、該当する機器がこのコマンドの受付を禁止し
ている設定であることを示す。データの値が2のときに
は、現在の動作にロックがかかって処理不可能であるこ
とを示す。データの値が3のときには、現在設定された
PtoPコネクションのオーナー機器でないため(他の
機器で設定されたコネクションのため)にコネクション
の設定に関する処理が不可能であることを示す。データ
の値が4のときには、資源不足で処理不可能であること
を示す。データの値が5のときには、指定されたソース
機器を見つけることができないために処理不可能である
ことを示す。データの値が6のときには、指定されたも
のが選択されていないために処理不可能であることを示
す。データの値が7のときには、指定されたものが登録
されていないために処理不可能であることを示す。さら
に、データの値がEのときには、その他の理由で処理不
可能であることを示す。また、暫定的な応答である〔I
NTERIM〕のレスポンスである場合には、データの
値がFとなる。
【0109】図33は、〔operand(5)〕のエ
リアに配置される入力プラグIDのデータ構成例を示す
図であり、例えば
〔0〕〜〔30〕の31個のシリアル
バス用のプラグと、
〔0〕〜〔30〕の31個の外部入
力プラグとに個別のIDを付与してある。外部入力プラ
グは、バス9を使用しないプラグである。
【0110】このようなインプットセレクトコントロー
ルコマンドとそのレスポンスの伝送による伝送路の設定
処理とは別に、本例においては、状態を問い合わせるシ
グナルソースステータスコマンドと、そのコマンドに対
するレスポンスを用意してある。図34は、本例の場合
のシグナルソースステータスコマンドの〔opcod
e〕と〔operand〕のデータ構成例を示したもの
で、このデータが図6に示すパケットに配置される。コ
マンドタイプとしては、問い合わせるデータであるの
で、〔STATUS〕となる。〔opcode〕のエリ
アには、該当する指示である〔SIGNAL SOUR
CE〕のデータが配置され、〔operand(0)
(1)(2)〕のエリアには、最大値FFなどの一定値
が配置される。〔operand(3)(4)〕のエリ
アには、シグナルディスティネーション(signal
destination)のデータが配置される。
【0111】図35は、このシグナルソースステータス
コマンドに対するレスポンスの〔opcode〕と〔o
perand〕のデータ構成例を示したもので、このデ
ータが図6に示すパケットに配置される。このレスポン
スのパケットは、受信したコントロールコマンドの〔o
perand(0)〕のエリアに、出力状態を指示する
データである3ビットのアウトプットステータス(ou
tput status)のデータと、変換に関する設
定を示す1ビットのコンビ(conv)のデータと、信
号状態を示す4ビットのシグナルステータス(sign
al status)のデータとを配置する。また、
〔operand(1)(2)〕のエリアに、シグナル
ソースステータスコマンドに示されたシグナルディステ
ィネーションのソースとなるプラグに関するデータであ
るシグナルソース(signalsource)のデー
タを配置する。その他のエリアは、コントロールコマン
ドのデータをそのまま返送する。
【0112】図36は、信号の出力状態を指示するアウ
トプットステータスのデータ例を示した図である。この
例では、値0のとき、パケットの出力が有効であること
を示す。値1のとき、入力機器側の内部の状態で信号が
流れない状態であることを示す。値2のとき、帯域又は
チャンネルが不足しているために伝送路が確保できず出
力できない状態であることを示す。値3のとき、パケッ
トを出力できる状態であるが、PtoPコネクションが
確立されていないために実際にはパケットを出力できな
い状態であることを示す。値4のとき、出力がバーチャ
ル出力状態であることを示す。値5以降は未定義であ
る。
【0113】図37は、変換に関する設定を示すコンビ
のデータ例を示した図である。このデータは1ビットの
データであり、ここでは値0のとき、ディスティネーシ
ョンプラグを通して出力される信号の信号フォーマット
を変換することが不可能であることを示し、値1のと
き、ディスティネーションプラグを通して出力される信
号の信号フォーマットを変換することが可能であること
を示す。
【0114】図38は、信号状態を示すシグナルステー
タスの構成例を示した図である。シグナルステータスの
エリアは、4ビットであり、各ビット毎に独立に信号状
態のタイプを示している。この例では、最初のビットが
1のとき、信号にその他のビットが示す信号状態のタイ
プ以外の何らかの処理を施していることを示し、0のと
き、処理を施していないことを示す。2番目のビットが
1のとき、オリジナル信号のサブセット(一部分)の信
号であることを示し、0のとき、サブセットの信号でな
いことを示す。3番目のビットが1のとき、オリジナル
信号のフォーマットから変換されていることを示し、0
のとき、変換されていないことを示す。4番目のビット
が1のとき、オリジナルの信号にオンスクリーンディス
プレイ(OSD)と称される文字などの表示キャラクタ
が重畳された信号であることを示し、0のとき重畳され
ていないことを示す。また、シグナルステータスのエリ
アの全てのビットが0のとき、オリジナル信号と同じ信
号であることを示している。
【0115】図39は、シグナルソースステータスコマ
ンドの〔operand(2)〕のエリアに配置される
データに関してシリアルバス用のプラグあるいは外部プ
ラグの場合のデータ例を示した図であり、例えば
〔0〕
〜〔30〕の31個のシリアルバス用の入力プラグと、
〔0〕〜〔30〕の31個の外部入力プラグとに個別の
IDを付与してある。外部入力プラグは、バス9を使用
しないプラグである。このとき、〔operand
(1)〕のエリアには、最大値FF16が配置される。
【0116】次に、以上説明した構成のインプットセレ
クトコントロールコマンド及びシグナルソースステータ
スコマンドを使用した伝送処理例を、図40〜図42を
参照して説明する。
【0117】・処理例1 この例では、ストリームデータの出力機器(ソース機
器)として、オーディオ再生装置とし、入力機器(ター
ゲット機器)として、その再生装置から再生されて伝送
されたオーディオデータ(ストリームデータ)を受信し
て、スピーカからの出力処理などを行うアンプ装置とし
てある。このような再生装置及びアンプ装置は、例えば
図25に示したディスク再生装置5及び図24に示した
アンプ装置4に相当する。また、この例では、入力機器
側が接続管理を行うコントローラとなって、その接続管
理で設定された伝送路でオーディオデータを伝送する。
【0118】この例では、まず、ソース機器であるディ
スク再生装置5がインプットセレクトコントロールコマ
ンドを送信する宛先としてバス9に接続された入力機器
であるアンプ装置4を登録するためのアウトプットプリ
セットコントロールコマンドを、アンプ装置4はディス
ク再生装置5に送る(ステップS101)。そのレスポ
ンスを得て(ステップS102)、アンプ装置4は、デ
ィスク再生装置5に登録ができたことを確認する。
【0119】この後、ディスク再生装置5でディスクを
再生させる操作が行われたとする。このとき、ディスク
再生装置5が電源オフ状態であるとすると、この再生操
作により電源オンになってもよい。ここで、再生信号の
出力先であるアンプ装置4が電源オフ状態でであるな
ら、ディスク再生装置5は、バス9を介して電源オン指
令を送る(ステップ103)。この電源指令を受信した
アンプ装置4は、電源オン状態になる。なお、ここでの
電源オフ状態は、何らかの制御信号の供給で電源オンに
立ち上げることができる状態で待機している状態(いわ
ゆるスタンバイ状態)になっていることである。このス
タンバイ状態では、バス9を介して伝送されるデータの
受信は可能になっている。また、本例のディスク再生装
置5は、再生動作に関するパイロットランプを備えて、
再生操作を行ってから再生が開始されるまでの待機状態
のとき、そのパイロットランプが点滅し、再生が開始す
ると、点滅から連続点灯に変化するようにしてある。
【0120】電源の立ち上げ処理が終了すると、再生装
置はインプットセレクトコントロールコマンドを送信し
(ステップS104)、ディスク再生装置5で再生した
オーディオデータをバス9でアンプ装置4に伝送できる
ように、アンプ装置4で設定させる指示を行う。このと
き、先に記した電源オン指令がなくとも、電源オフ状態
にあるアンプ装置4はこのコマンドを受信したことによ
り、電源オンとなっても良い。ここでのインプットセレ
クトコントロールコマンドは、図26に示した構成のコ
マンドである。このコマンドを受信したアンプ装置4で
は、出力処理を行うサブユニット(図23のオーディオ
サブユニットに相当)と所定の入力プラグとの間の内部
接続を完了させて、オーディオデータの入力ができるよ
うに設定した後に、ディスク再生装置5とアンプ装置4
との間のバス9上のPtoPコネクションを確立させる
(ステップS105)。このとき、何らかの原因で、A
V/Cコマンドで規定された時間にPtoPコネクショ
ンを確立し応答ができない場合には、暫定的な応答であ
る〔INTERIM〕のレスポンスをアンプ装置4から
ディスク再生装置5に伝送する。
【0121】このコネクションが確立したとき、コマン
ドに対する処理が正常に行われたことを示すレスポンス
を、アンプ装置4からディスク再生装置5に伝送する
(ステップS106)。このレスポンスは、図31に示
す構成のインプットセレクトコントロールレスポンスで
あり、ここでは接続の設定に関する入力準備が完了して
いるので、レスポンスのタイプは〔ACCEPTED〕
になる。
【0122】次に、ディスク再生装置5は、アンプ装置
4でオーディオデータを処理する準備が整っているか否
かを確認するために、シグナルソースステータスコマン
ドをアンプ装置4に伝送する(ステップS107)。こ
のコマンドは、図34に示した構成のコマンドである。
このコマンドを受信したアンプ装置4では、そのときの
アンプ装置4の状態に基づいたレスポンスを返送する。
図40の例では、ステップS107でコマンドを送った
とき、アンプ装置4でオーディオの出力処理を行う準備
が整っていない状態であり、そのコマンドに対するレス
ポンス(ステップS108)として、アウトプットステ
ータスが入力データを受け付けられない状態であること
を示す〔not effective〕(図36に示す
値1のデータ)となっている。
【0123】このレスポンスをソース機器であるディス
ク再生装置5が受信した場合には、ある程度の時間が経
過した後(例えば数秒後)に、再度シグナルソースステ
ータスコマンドをアンプ装置4に伝送して、オーディオ
データの処理ができるようになったか確認する(ステッ
プS109)。このコマンドに対するレスポンス(ステ
ップS110)として、アウトプットステータスが入力
データを受け付けられる状態であることを示す〔eff
ective〕(図36に示す値0のデータ)が得られ
たとする。このとき、このレスポンスが〔not ef
fective〕であるなら、〔effective〕
のレスポンスが得られるまで、任意の時間で繰り返しシ
グナルソースステータスコマンドをディスク装置5から
アンプ装置4に伝送する。なお、シグナルソースステー
タスコマンドのレスポンスが〔not effecti
ve〕の間に先のインプットセレクトコントロールコマ
ンドの指令により確立されたPtoPコネクションに変
化があることをディスク装置5が知る必要がある場合に
は、インプットセレクトステータスコマンドをディスク
装置5からアンプ装置4に送る。このコマンドを受信し
たアンプ装置4では、ディスク装置5に対して、そのと
きのアンプ装置4のPtoPコネクションに関しての状
態に基づいたレスポンスを伝送する。これにより、ディ
スク装置5は、アンプ装置4のPtoPコネクションの
状態を確認できる。
【0124】シグナルソースステータスコマンドのレス
ポンスの〔effective〕をディスク再生装置5
が確認すると、ディスク再生装置5では、装着されたデ
ィスクの再生を開始させて、その再生により得られたオ
ーディオデータを、ステップS105で設定された伝送
路でアンプ装置4に伝送する処理を開始させる(ステッ
プS111)。なお、このディスク再生装置5でディス
クの再生が開始した段階で、再生装置5が備える再生動
作を示すパイロットランプを、点滅状態から連続点灯に
変化させる。
【0125】このようにして処理されることで、入力機
器による管理でバス上での接続を実行させながら、ソー
ス機器から出力されたオーディオデータなどを、入力機
器側で欠落なく処理させることが可能になる。具体的に
は、ソース機器(ディスク再生装置)で再生操作を行っ
た後に、アンプ装置に接続されたスピーカからオーディ
オの出力が可能になった段階で、ソース機器からのオー
ディオデータなどの出力が開始されるので、いわゆる頭
切れなどの発生を防止できる。特に図40に示す例の場
合には、ステップS107でのシグナルソースステータ
スコマンドに対するステップS108のレスポンスで、
〔not effective〕となる要因としては、
例えば電源投入直後の数秒間にはオーディオ処理回路の
動作の制限があり、このような電源投入とほぼ同時に再
生操作を行った場合でも、頭切れを効果的に防止でき
る。なお、この例では、〔not effectiv
e〕のレスポンスを確認した後、再度シグナルソースス
テータスコマンドを送って、〔effective〕に
なることを確認するようにしたが、〔not effe
ctive〕のレスポンスを確認した後、ある程度の時
間(例えば数秒)が経過した後に、〔effectiv
e〕のレスポンスを確認することなく、ストリームデー
タの伝送を開始させるようにしても良い。同様に、イン
プットセレクトコントロールコマンドのレスポンスの
〔ACCEPTED〕を受信した後、ある程度の時間
(例えば数秒)が経過した後に、ストリームデータの伝
送を開始させるようにしても良い。
【0126】また、この例ではプラグにおけるPtoP
コネクションについて説明したが、オーディオデータを
伝送するためにディスク装置5の外部端子に物理的に接
続されているアンプ装置4の外部端子がアンプ装置4に
おいて認識できる場合は、外部端子にも適用できる。た
とえば、アンプ装置4において外部端子に接続されてい
る機器をユーザー操作により登録できる場合などであ
る。
【0127】また、この処理例1の場合には、再生操作
があって、再生装置側の電源が投入された段階で、入力
機器に対しても電源を投入させる制御を行うことで、入
力機器側が電源オフ状態(スタンバイ状態)で待機して
いる場合であっても、その入力機器の電源スイッチなど
を操作することなく、確実に伝送して処理できる。
【0128】さらにソース機器側には、再生動作に関す
るパイロットランプを設けて、そのパイロットランプが
点滅している間は再生待機状態であり、再生が開始され
たとき連続点灯状態になるようにしたことで、ソース機
器で再生操作を行ったユーザは、パイロットランプの状
態を確認するだけで、伝送状態を知ることができ、便利
である。ここでは点滅と連続点灯で区別させるようにし
たが、パイロットランプの色の変化など、他の処理で同
様の告知を行うようにしても良い。
【0129】・処理例2 この例では、バス上のコントローラ(例えば図23に示
すアンプ装置4)の制御により、入力機器でソース機器
との接続管理を実行させた上で、ソース機器である再生
装置(ここでは図23に示すディスク再生装置5)から
再生されたオーディオデータを、入力機器である記録装
置(ここでは図23に示すオーディオデッキ2)で記録
させて、いわゆるダビングを行うようにした例である。
【0130】コントローラは、ダビング処理を行うため
に、まず、入力機器であるデッキ2に対して、インプッ
トセレクトコントロールコマンドを送信し(ステップS
121)、ディスク装置5で再生したオーディオデータ
をデッキ2で受信して記録できるように、デッキ2の記
録動作時の入力のソース機器を再生装置5にする。デッ
キ2は、コントローラに対して、コマンドに対する処理
が正常に行われたことを示す〔ACCEPTED〕のレ
スポンスを伝送する(ステップS122)。
【0131】コントローラがこのレスポンスを受信する
と、デッキ2に対して録音ポーズ状態で待機させるコマ
ンドを送り(ステップS123)、再生装置5に対して
は再生ポーズコマンドを送る(ステップS124)。こ
の録音ポーズコマンドを受信したデッキ2は、コントロ
ーラに対して処理を受付けたことを示すレスポンスを送
り(ステップS125)、再生装置5とデッキ2との間
のバス9上のPtoPコネクションを確立させる(ステ
ップS127)。また、再生ポーズコマンドを受信した
再生装置5は、コントローラに対して処理を受付けたこ
とを示すレスポンスを送る(ステップS126)。
【0132】これらのレスポンスを受信したコントロー
ラは、デッキ2に対して、インプットセレクトステータ
スコマンドを送信し(ステップS128)、デッキ2と
再生装置5との間のPtoPコネクションの状態を確認
する。このコマンドを受信したデッキ2では、コントロ
ーラに対して、そのときのデッキ2のPtoPコネクシ
ョンに関しての状態に基づいたレスポンスを伝送する
(ステップS129)。このとき、再生装置5とデッキ
2との間のPtoPコネクションが確立している状態で
あるとするとステータスはPtoPコネクションが確立
していることを示す〔active〕となる。
【0133】次にコントローラは、デッキ2に対して、
オーディオデータを記録する準備が整っているか否かを
確認するために、シグナルソースステータスコマンドを
デッキ2に伝送する(ステップS130)。このコマン
ドは、図34に示した構成のコマンドである。このコマ
ンドを受信したデッキ2では、そのときのデッキ2での
状態に基づいたレスポンスを返送する(ステップS13
1)。このとき、デッキ2で記録(録音)する準備が整
った状態であるとすると、アウトプットステータスが入
力データを受け付けられる状態であることを示す〔ef
fective〕(図36に示す値0のデータ)とな
る。さらに、コントローラは、オーディオデータを出力
する準備が整っているか否かを確認するために、シグナ
ルソースステータスコマンドを再生装置5に伝送する
(ステップ132)。このコマンドを受信した再生装置
5では、そのときの再生装置5での状態に基づいたレス
ポンスを返送する(ステップ133)。このとき、再生
装置5でオーディオデータを出力する準備が整っている
とすると、アウトプットステータスが〔effecti
ve〕(図36に示す値0のデータ)となる。
【0134】なお、これらのシグナルソースステータス
コマンドを伝送する代わりに、状態の変化を外部に知ら
せるよう要求するコマンドである〔NOTIFY〕コマ
ンドとしてシグナルソースノーティファイコマンドを伝
送してもよい。シグナルソースノーティファイコマンド
を受取った機器は、そのことを知らせるレスポンスであ
る〔INTERIM〕のデータを送る。このとき、アウ
トプットステータスが〔not effective〕
とする。この後、デッキ2は、デッキ2で記録(録音)
する準備が整った状態になったとき、さらに、再生装置
5は、オーディオデータを出力する準備が整った状態に
なったとき、各々の機器は、状態が変化した事を示すレ
スポンスである〔changed〕のデータを送る。こ
のとき、そのアウトプットステータスは、〔effec
tive〕である。
【0135】これらのデッキ2と再生装置5に伝送した
シグナルソースステータスコマンドのレスポンスで、ア
ウトプットステータスが〔effective〕となっ
ているレスポンスをコントローラが確認すると、コント
ローラがデッキ2に対して録音を開始させるコマンドを
送る(ステップS134)と共に、コントローラが再生
装置5に対して再生を開始させるコマンドを送る(ステ
ップS135)。コントローラでは、それぞれのコマン
ドに対するレスポンス(ステップS136,S137)
で、録音開始及び再生開始が実行されたことを確認す
る。このようにして、再生装置5でディスクから再生し
たストリームデータ(オーディオデータ)をデッキ2に
伝送する処理が開始される(ステップS138)。
【0136】なお、この処理例2の場合にも、再生装置
が再生状態に関するパイロットランプを備えていたとき
には、ステップS124で再生ポーズが行われると同時
に、そのパイロットランプを点滅させ、ステップS13
5の再生コマンドを受信して再生が開始されたとき、パ
イロットランプの点滅を連続点灯に変化させる。また、
再生装置がコントローラを兼ねる場合には、ダビング処
理が開始されることにより、再生ポーズ状態となり、パ
イロットランプを点滅させる。
【0137】このようにして処理されることで、コント
ローラの制御に基づいて入力機器でバス上での接続を実
行しながら、入力機器側での入力の準備ができているこ
とを確認することで、ソース機器から出力されたオーデ
ィオデータなどを、入力機器側で欠落なく処理させるこ
とが可能になる。さらに、ソース機器側での出力の準備
ができていることを確認し、出力を開始することで、入
力機器側での最適な入力のタイミングを制御できる。処
理例3の場合には、ソース機器側での出力の準備ができ
ていることを確認し、録音(ステップS134)と再生
(ステップS135)を開始することで、オーディオデ
ータの確実な出力のある状態で録音を開始できる。ま
た、コントローラは、ソース機器あるいは入力機器が兼
ねてもよい。
【0138】・処理例3 この例では、バス上のコントローラ(例えば図23に示
すアンプ装置4)の制御により、入力機器でソース機器
との接続管理を実行させた上で、ソース機器である再生
装置(ここでは図23に示すディスク再生装置5)から
再生されたオーディオデータを、入力機器である記録装
置(ここでは図23に示すオーディオデッキ2)で記録
させて、いわいるダビングを行うようにした例である。
【0139】コントローラは、ダビング処理を行うため
に、まず、入力機器であるデッキ2に対して録音ポーズ
状態で待機させるコマンドを送り(ステップS14
1)、再生装置5に対しては再生ポーズコマンドを送る
(ステップS142)。コントローラは、それぞれのコ
マンドに対するレスポンス(ステップS143,S14
4)で録音ポーズ及び再生ポーズが実行されたことを確
認する。
【0140】コントローラがこれらのレスポンスを受信
すると、デッキ2に対してインプットセレクトコントロ
ールコマンドを送信し(ステップS145)、ディスク
再生装置5で再生したオーディオデータをデッキ2で受
信して記録できるように、デッキ2内での内部接続と、
ディスク装置5とデッキ2との間のバス9上のPtoP
コネクションの確立を始める(ステップS146)。
【0141】このコネクションが確立した後に、デッキ
2はコントローラに対してコマンドに対する処理が正常
に行われたことを示す〔ACCEPTED〕のレスポン
スを伝送する(ステップS147)。
【0142】次にコントローラは、デッキ2に対して、
オーディオデータを記録する準備が整っているか否かを
確認するために、シグナルソースステータスコマンドを
デッキ2に伝送する(ステップS148)。このコマン
ドは図34に示した構成のコマンドである。このコマン
ドを受信したデッキ2では、そのときのデッキ2での状
態に基づいたレスポンスを返送する(ステップS14
9)。このとき、デッキ2で記録(録音)する準備が整
った状態であるとすると、アウトプットステータスが入
力データを受付けられる状態であることを示す〔eff
ective〕(図36に示す値0のデータ)となる。
【0143】さらに、コントローラは、オーディオデー
タを出力する準備が整っているか否かを確認するため
に、シグナルソースステータスコマンドを再生装置5に
伝送する(ステップ150)。このコマンドを受信した
再生装置5では、そのときの再生装置5での状態に基づ
いたレスポンスを返送する(ステップ151)。このと
き、再生装置5でオーディオデータを出力する準備が整
っているとすると、アウトプットステータスが〔eff
ective〕(図36に示す値0のデータ)となる。
【0144】なお、これらのシグナルソースステータス
コマンドを伝送する代わりに、状態の変化を外部に知ら
せるよう要求するコマンドである〔NOTIFY〕コマ
ンドとしてシグナルソースノーティファイコマンドを伝
送してもよい。シグナルソースノーティファイコマンド
を受取った機器は、そのことを知らせるレスポンスであ
る〔INTERIM〕のデータを送る。このとき、アウ
トプットステータスが〔not effective〕
とする。この後、デッキ2は、デッキ2で記録(録音)
する準備が整った状態になったとき、さらに、再生装置
5は、オーディオデータを出力する準備が整った状態に
なったとき、各々の機器は、状態が変化した事を示すレ
スポンスである〔changed〕のデータを送る。こ
のとき、そのアウトプットステータスは、〔effec
tive〕である。
【0145】これらのデッキ2と再生装置5に伝送した
シグナルソースステータスコマンドのレスポンスで、ア
ウトプットステータスが〔effective〕となっ
ているレスポンスをコントローラが確認すると、コント
ローラがデッキ2に対して録音を開始させるコマンドを
送る(ステップS152)とともに、コントローラが再
生装置5に対して再生を開始させるコマンドを送る(ス
テップS153)。コントローラでは、それぞれのコマ
ンドに対するレスポンス(ステップS154,155)
で、録音開始及び再生開始が実行されたことを確認す
る。このようにして、再生装置5でディスクから再生し
たストリームデータ(オーディオデータ)をデッキ2に
伝送する処理が開始される(ステップS156)。
【0146】なお、この処理例3の場合にも、再生装置
が再生状態に関するパイロットランプを備えていたとき
には、ステップS142で再生ポーズが行われると同時
に、そのパイロットランプを点滅させ、ステップS15
3の再生コマンドを受信して再生が開始されたとき、パ
イロットランプの点滅を連続点灯に変化させる。また、
再生装置がコントローラを兼ねる場合には、ダビング処
理が開始されることにより、再生ポーズ状態となり、パ
イロットランプを点滅させる。
【0147】このようにして処理されることで、コント
ローラの制御に基づいて入力機器でバス上での接続を実
行しながら、入力機器側での入力の準備ができているこ
とを確認することで、ソース機器から出力されたオーデ
ィオデータなどを、入力機器側で欠落なく処理させるこ
とが可能になる。さらに、ソース機器側での出力の準備
ができていることを確認し、出力を開始することで、入
力機器側での最適な入力のタイミングを制御できる。処
理例3の場合には、ソース機器側での出力の準備ができ
ていることを確認し、録音(ステップ152)と再生
(ステップ153)を開始することで、オーディオデー
タの確実な出力のある状態で録音を開始できる。なお、
コントローラは、ソース機器あるいは入力機器が兼ねて
もよい。
【0148】なお、上述した第1及び第2の実施の形態
では、伝送させるストリームデータとしてオーディオデ
ータやビデオデータとした例について説明したが、その
他のストリームデータを伝送させる場合にも適用できる
ものである。また、ソース機器や入力機器やコントロー
ラとして適用可能な機器についても、各実施の形態で説
明した機器に限定されるものではない。
【0149】また、上述した第1及び第2の実施の形態
では、IEEE1394方式のバスで構成されるネット
ワークの場合について説明したが、その他のネットワー
ク構成の機器間で同様のデータ伝送を行う場合にも適用
できるものである。
【0150】また、上述した第1,第2の実施の形態で
は、それぞれの機器に上述した処理を行う機能を設定さ
せるようにしたが、同様の処理を実行するプログラムを
何らかの提供媒体を使用してユーザに配付し、ユーザは
その媒体に記憶されたプログラムを、バス(IEEE1
394方式のバスなど)に接続されたコンピュータ装置
などに実装させて、同様の機能を実行させるようにして
も良い。この場合の提供媒体としては、光ディスク,磁
気ディスクなどの物理的な記録媒体の他に、インターネ
ットなどの通信手段を介してユーザに提供する媒体とし
ても良い。
【0151】
【発明の効果】本発明によると、何らかの要因で入力機
器側でストリームデータの入力設定ができないとき、そ
のことがネットワーク上で伝送を制御する機器側で判
り、その対処がとれるようになる。このため、例えばス
トリームデータの出力機器側で、そのストリームデータ
の出力を一時的に遅らせて、入力機器側で先頭部分から
欠落のない完全なストリームデータを受信できるように
なる。
【0152】この場合、入力設定が少なくとも一時的に
行えないことを示すデータとして、入力機器の内部でス
トリームデータを入力できる状態に接続が完了したが、
待機状態であることを示すデータとしたことで、その待
機状態でなくなったとき、出力機器がストリームデータ
を送出できるようになる。
【0153】また、入力設定が少なくとも一時的に行え
ないことを示すデータとして、入力機器の内部でストリ
ームデータを入力できる状態に接続が完了したと共に、
出力機器と入力機器とのネットワーク上での接続も完了
した上で、入力機器の別の要因で入力できない状態であ
ることを示すデータとしたことで、その入力機器での入
力できない要因に対する対処ができたことが判ったと
き、出力機器がストリームデータを送出できるようにな
る。例えば、ポーリングで随時入力機器が入力できる状
態になったか否か調べ、入力できる状態になったことが
判ったとき、出力機器からのストリームデータの送出を
開始させることで、確実にストリームデータを伝送でき
るようになる。或いは、入力機器が入力できる状態にな
ったときに知らせる指令を送り、その状態が変化した指
令を受信したとき、出力機器からのストリームデータの
送出を開始させるようにしても、確実にストリームデー
タを伝送できるようになる。
【0154】また、入力設定が少なくとも一時的に行え
ないことを示すデータとして、入力機器の内部でストリ
ームデータを入力できる状態に接続が完了したが、出力
機器と入力機器とのネットワーク上での接続が失敗した
した状態であることを示すデータとしたことで、ネット
ワーク上での接続を再度試みるような対処が可能にな
る。
【0155】また、設定が少なくとも一時的に行えない
ことを示すデータとして、入力機器の内部でストリーム
データの処理が行えるようになるまでの時間が通常より
も一定の時間だけ長くかかることを示すデータとしたこ
とで、このデータを受信したとき、ストリームデータの
送出を開始させるタイミングを、該当する時間だけ遅ら
せることで、良好なタイミングでストリームデータを送
出できるようになる。例えば、入力機器が電源オフとな
っていて、その電源オフからの立ち上げにある程度時間
がかかるとき、この処理を行うことで、入力機器の電源
が投入されて、ストリームデータの入力処理が正しく行
える状態になってから、そのストリームデータが伝送さ
れるようになり、データの先頭部分が欠落することなく
良好に伝送処理が行える。
【0156】また本発明によると、入力機器のデータ入
力部でデータを入力できるように設定する第1の指令
と、その指令で入力できる状態になったことに関する所
定の確認を行う第2の指令とを制御機器側から送り、第
2の指令に基づいた応答で、入力できる状態になったこ
とを確認したとき、ストリームデータの送出を開始させ
るようにしたことで、入力機器側でストリームデータを
入力できる状態になったことが、ネットワーク上での伝
送を制御する機器側で判り、ストリームデータの送出の
制御などが適切に行えるようになる。
【0157】この場合、第2の指令に基づいた応答で入
力機器がデータを入力できる状態にないと判断したと
き、再度第2の指令を送るようにしたことで、ネットワ
ーク上での伝送を制御する機器側で、ストリームデータ
の送出ができる状態に変化したことが判断できるように
なる。
【0158】また、第1の指令を送る前に、入力機器を
電源オン状態にする指令を送るようにしたことで、伝送
を制御する機器が、入力機器の電源の制御を適切に管理
できるようになる。
【0159】さらに、第2の指令に基づいた応答で入力
できる状態になったことを確認するまで、ストリームデ
ータの伝送が待機状態になっていることを知らせる表示
処理を行うことで、伝送させる操作を行った者は、この
表示の確認で伝送状態を知ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるシステム構成
例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるIRDの内部
構成の例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるオーディオデ
ッキの内部構成の例を示すブロック図である。
【図4】IEEE1394方式のバスでのデータ伝送の
サイクル構造の例を示す説明図である。
【図5】IEEE1394方式のバスを使用したコネク
ションの例を示す説明図である。
【図6】AV/Cコマンドで伝送されるデータの構成例
を示す説明図である。
【図7】AV/Cコマンドのコマンド及びレスポンスの
例を示す説明図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態によるインプットセ
レクトコントロールコマンドの例を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態によるプラグIDの
例を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態によるパスチェン
ジフィールドのデータ例を示す説明図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態によるインプット
セレクトコントロールレスポンスの例を示す説明図であ
る。
【図12】本発明の第1の実施の形態によるプラグID
の例を示す説明図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態によるステータス
のデータ例を示す説明図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態によるインプット
セレクトステータスコマンドの例を示す説明図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態によるインプット
セレクトステータスレスポンスの例を示す説明図であ
る。
【図16】本発明の第1の実施の形態によるステータス
のデータ例を示す説明図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態による処理例(例
1)を示す説明図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態による処理例(例
2)を示す説明図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態による処理例(例
3)を示す説明図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態による処理例(例
4)を示す説明図である。
【図21】本発明の第1の実施の形態による処理例(例
5)を示す説明図である。
【図22】本発明の第1の実施の形態による処理例(例
6)を示す説明図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態によるシステム構
成例を示すブロック図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態によるアンプ装置
の内部構成の例を示すブロック図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態によるオーディオ
再生装置の内部構成の例を示すブロック図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態によるインプット
セレクトコントロールコマンドの例を示す説明図であ
る。
【図27】本発明の第2の実施の形態によるサブファン
クションの例を示す説明図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態によるアウトプッ
トプラグフィールドのデータ例を示す説明図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態によるシグナルデ
ィスティネーションプラグフィールドのデータ例(オペ
ランド〔6〕がFFの場合の例)を示す説明図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態によるシグナルデ
ィスティネーションプラグフィールドのデータ例(オペ
ランド〔6〕がFF以外の場合の例)を示す説明図であ
る。
【図31】本発明の第2の実施の形態によるインプット
セレクトコントロールレスポンスの例を示す説明図であ
る。
【図32】本発明の第2の実施の形態によるリザルトス
テータスの例を示す説明図である。
【図33】本発明の第2の実施の形態によるインプット
プラグIDの例を示す説明図である。
【図34】本発明の第2の実施の形態によるシグナルソ
ースステータスコマンドの例を示す説明図である。
【図35】本発明の第2の実施の形態によるシグナルソ
ースステータスレスポンスの例を示す説明図である。
【図36】本発明の第2の実施の形態によるアウトプッ
トステータスのデータ例を示す説明図である。
【図37】本発明の第2の実施の形態によるコンボデー
タのデータ例を示す説明図である。
【図38】本発明の第2の実施の形態によるシグナルス
テータスのデータ例を示す説明図である。
【図39】本発明の第2の実施の形態によるシグナルソ
ースインプットプラグのデータ例を示す説明図である。
【図40】本発明の第2の実施の形態による処理例(例
1)を示す説明図である。
【図41】本発明の第2の実施の形態による処理例(例
2)を示す説明図である。
【図42】本発明の第2の実施の形態による処理例(例
3)を示す説明図である。
【図43】ネットワークシステムの例を示す構成図であ
る。
【図44】従来のAV/Cコマンドによるコネクション
処理例を時間の流れで示す説明図である。
【符号の説明】
1…IRD(デジタル衛星放送受信機)、2…オーディ
オデッキ、3…コントロール機器、4…アンプ装置、5
…オーディオ再生装置、9…IEEE1394方式のバ
ス、111,212,408,509…バスとのインタ
ーフェース部、112,213,409,510…中央
制御ユニット(CPU)
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 真 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K032 CA01 CC01 DB32 5K034 DD03 LL01 NN23 TT07

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のネットワークに接続された出力機
    器から出力されるストリームデータを入力機器で受信す
    る通信方法において、 上記出力機器又は別の機器が、上記入力機器のデータ入
    力部で上記出力機器の出力データを入力できるように設
    定する指令を送ったとき、 その指令に対する上記入力機器からの応答として、上記
    入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示すデー
    タを用意し、 その入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データを上記指令の送出元が受信したとき、対応した対
    処を行う通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データとして、 上記入力機器の内部でストリームデータを入力できる状
    態に接続が完了したが、待機状態であることを示すデー
    タとした通信方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データを上記指令の送出元が受信したとき、その対処と
    して、上記出力機器と上記入力機器とのネットワーク上
    での接続が完了したとき、上記出力機器からのストリー
    ムデータの送出を開始させるようにした通信方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データとして、 上記入力機器の内部でストリームデータを入力できる状
    態に接続が完了したと共に、上記出力機器と上記入力機
    器とのネットワーク上での接続も完了した上で、上記入
    力機器の別の要因で入力できない状態であることを示す
    データとした通信方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データを上記指令の送出元が受信したとき、その対処と
    して、ポーリングで随時上記入力機器が入力できる状態
    になったか否か調べ、入力できる状態になったことが判
    ったとき、上記出力機器からのストリームデータの送出
    を開始させるようにした通信方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データを上記指令の送出元が受信したとき、その対処と
    して、上記入力機器が入力できる状態になったときに知
    らせる指令を送り、その状態が変化した指令を受信した
    とき、上記出力機器からのストリームデータの送出を開
    始させるようにした通信方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データとして、 上記入力機器の内部でストリームデータを入力できる状
    態に接続が完了したが、上記出力機器と上記入力機器と
    のネットワーク上での接続が失敗したした状態であるこ
    とを示すデータとした通信方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データを上記指令の送出元が受信したとき、その対処と
    して、ポーリングで随時上記出力機器と上記入力機器と
    の接続が完了したか否か調べ、接続が完了したことが判
    ったとき、上記出力機器からのストリームデータの送出
    を開始させるようにした通信方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データを上記指令の送出元が受信したとき、その対処と
    して、上記出力機器と上記入力機器との接続が完了した
    ときに知らせる指令を送り、その状態が変化した指令を
    受信したとき、上記出力機器からのストリームデータの
    送出を開始させるようにした通信方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の通信方法において、 上記入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示す
    データとして、 上記入力機器の内部でストリームデータの処理が行える
    ようになるまでの時間が通常よりも一定の時間だけ長く
    かかることを示すデータとした通信方法。
  11. 【請求項11】 所定のネットワークに接続された出力
    機器から出力されるストリームデータを入力機器で受信
    する通信方法において、 上記出力機器又は別の機器が、上記入力機器のデータ入
    力部で上記出力機器の出力データを入力できるように設
    定する第1の指令を送ったとき、 その第1の指令に基づいた応答で、上記入力機器の内部
    でストリームデータを入力できる状態に接続が完了した
    ことの確認と、上記出力機器と上記入力機器とのネット
    ワーク上での接続が完了したことの確認を行った後、 さらに上記入力機器で入力できる状態になったことに関
    する所定の確認を行う第2の指令を送り、 その第2の指令に基づいた応答で、入力できる状態にな
    ったことを確認したとき、上記出力機器からストリーム
    データの送出を開始させるようにした通信方法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の通信方法において、 上記第1の指令を送り、何らかの原因で規定の時間に第
    1の指令に基づいた応答をできないとき暫定的な応答を
    し、その後第1の指令に基づいた応答で、上記入力機器
    の内部でストリームデータを入力できる状態に接続が完
    了したことの確認をする通信方法
  13. 【請求項13】 請求項11記載の通信方法において、 上記第2の指令に基づいた応答で入力できる状態にない
    と判断したとき、再度上記第2の指令を送るようにした
    通信方法。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の通信方法において、 上記第2の指令に基づいた応答で、入力できる状態にな
    いとき、及び、入力できる状態であることを確認した
    後、上記出力機器と上記入力機器とのネットワーク上で
    の接続を確認する通信方法。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の通信方法において、 上記第2の指令の代わりに、ストリームデータの入力の
    準備の状態に変化があったときに知らせる指令を送り、
    この指令に基づいた応答で、入力できる状態になったこ
    とを確認したとき、上記出力装置からストリームデータ
    の送出を開始させるようにした通信方法。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の通信方法において、 上記第2の指令の代わりに、ストリームデータの入力の
    準備の状態に変化があったときに知らせる指令を送り、
    この指令に基づいた応答で、入力できる状態にないと
    き、及び、入力できる状態になったことを確認した後、
    上記出力機器と上記入力機器とのネットワーク上での接
    続を確認する通信方法。
  17. 【請求項17】 請求項11記載の通信方法において、 上記出力装置にストリームデータを送信する準備が整っ
    ているか否かの確認をする指令を送り、この指令に基づ
    いた応答で、送信の準備が整っていることを確認したと
    き、上記出力装置からストリームデータの送出を開始さ
    せるようにした通信方法。
  18. 【請求項18】 請求項11記載の通信方法において、 上記出力装置にストリームデータを送信する準備が整っ
    ているか否かの確認をする指令を送り、この指令に基づ
    いた応答で、送信の準備が整っていないと判断したと
    き、再度この指令を送るようにした通信方法。
  19. 【請求項19】 請求項11記載の通信方法において、 上記出力装置にストリームデータを送信する準備の状態
    に変化があったときに知らせる指令を送り、この指令に
    基づいた応答で、送信の準備が整っていることを確認し
    たとき、上記出力装置からストリームデータの送出を開
    始させるようにした通信方法。
  20. 【請求項20】 請求項11記載の通信方法において、 上記出力機器又は別の機器は、上記第1の指令を送る前
    に、上記入力機器を電源オン状態にする指令を送るよう
    にした通信方法。
  21. 【請求項21】 請求項11記載の通信方法において、 上記第1の指令を受信し、上記入力機器が電源オン状態
    となる通信方法。
  22. 【請求項22】 請求項11記載の通信方法において、 上記出力機器又は別の機器は、上記第2の指令に基づい
    た応答で入力できる状態になったことを確認するまで、
    上記ストリームデータの伝送が待機状態になっているこ
    とを知らせる表示処理を行う通信方法。
  23. 【請求項23】 請求項11記載の通信方法において、 上記出力機器又は別の機器は、ストリームデータの入力
    の準備の状態に変化があったときに知らせる指令に基づ
    いた応答で、入力できる状態になったことを確認するま
    で、上記ストリームデータの伝送が待機状態になってい
    ることを知らせる表示処理を行う通信方法。
  24. 【請求項24】 所定のネットワークに接続される通信
    装置において、 上記ネットワーク内の他の機器との通信を行う入出力手
    段と、 上記入出力手段が受信したデータで、所定の機器からの
    ストリームデータを受信できるようにする指令を検出
    し、そのストリームデータの入力設定が少なくとも一時
    的に行えないとき、そのことを示すデータを上記入出力
    手段から上記指令の送出元に送信させる通信制御手段と
    を備えた通信装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の通信装置において、 上記通信制御手段の制御で上記入出力手段から送信させ
    る入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示すデ
    ータとして、 上記入出力手段で受信したストリームデータを、ストリ
    ームデータ処理手段に供給する内部接続が完了したが、
    待機状態であることを示すデータとした通信装置。
  26. 【請求項26】 請求項24記載の通信装置において、 上記通信制御手段の制御で上記入出力手段から送信させ
    る入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示すデ
    ータとして、 上記入出力手段で受信したストリームデータを、ストリ
    ームデータ処理手段に供給する内部接続が完了したと共
    に、上記所定の機器のストリームデータ出力部と上記入
    出力手段とのネットワーク上での接続も完了した上で、
    装置内部の別の要因で入力できない状態であることを示
    すデータとした通信装置。
  27. 【請求項27】 請求項24記載の通信装置において、 上記通信制御手段の制御で上記入出力手段から送信させ
    る入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示すデ
    ータとして、 上記入出力手段で受信したストリームデータを、ストリ
    ームデータ処理手段に供給する内部接続が完了したが、
    上記所定の機器のストリームデータ出力部と上記入出力
    手段とのネットワーク上での接続が失敗した状態である
    ことを示すデータとした通信装置。
  28. 【請求項28】 請求項24記載の通信装置において、 上記通信制御手段の制御で上記入出力手段から送信させ
    る入力設定が少なくとも一時的に行えないことを示すデ
    ータとして、 上記入出力手段で受信したストリームデータを、ストリ
    ームデータ処理手段で処理できるようになるまでの時間
    が通常よりも一定の時間だけ長くかかることを示すデー
    タとした通信装置。
  29. 【請求項29】 所定のネットワークに接続される通信
    装置において、 上記ネットワーク内の他の機器との通信を行う入出力手
    段と、 ストリームデータを他の機器で入力できるようにする指
    令を上記入出力手段から出力させると共に、その指令に
    対する応答で、少なくとも一時的に受信できないことが
    示されたとき、受信できる状態まで上記入出力手段から
    のストリームデータの出力を待機させる通信制御手段と
    を備えた通信装置。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の通信装置において、 上記通信制御手段の制御でポーリングで随時上記他の機
    器が入力できる状態になったか否か調べ、入力できる状
    態になったことが判ったとき、上記入出力手段からのス
    トリームデータの送出を開始させるようにした通信装
    置。
  31. 【請求項31】 請求項29記載の通信装置において、 上記通信制御手段の制御で上記入出力手段から上記他の
    機器に対して、その機器が入力できる状態になったとき
    に知らせる指令を送り、その状態が変化した指令を上記
    入出力手段が受信したとき、ストリームデータの送出を
    開始させるようにした通信装置。
  32. 【請求項32】 所定のネットワークに接続される通信
    装置において、 上記ネットワーク内の他の機器との通信を行う入出力手
    段と、 上記入出力手段が受信したデータで、所定の機器からの
    ストリームデータを受信できるようにする第1の指令を
    検出したとき、内部でストリームデータを入力できる状
    態に接続し、上記所定の機器とのネットワーク上での接
    続を実行し、この処理が完了したとき、そのことを上記
    第1の指令の送信元に上記入出力手段から送信させる通
    信制御手段を備え、 さらに入力の準備ができているこ
    とに関する所定の確認を行う第2の指令を検出したと
    き、入力の準備ができていることを上記指令の送信元に
    上記入出力手段から送信させる通信制御手段とを備えた
    通信装置。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の通信装置において、 上記第1の指令を受信し、何らかの原因で規定の時間に
    第1の指令に基づいた応答をできないとき暫定的な応答
    をし、その後第1の指令に基づいた応答で、上記通信制
    御手段は、内部でストリームデータを入力できる状態に
    接続が完了したことのデータを上記入出力手段から上記
    第1の指令の送信元に送信させる通信装置。
  34. 【請求項34】 請求項32記載の通信装置において、 上記第2の指令に基づいた応答で、入力の準備ができて
    いないとき、上記通信制御手段は、準備ができていない
    ことを示すデータを上記入出力手段から上記第2の指令
    の送信元に送信させる通信装置。
  35. 【請求項35】 請求項32記載の通信装置において、 上記第1及び第2の指令の送信元が、上記第2の指令に
    基づいた応答で入力の準備ができていないこと、及び、
    入力の準備ができていることを確認した後、上記所定の
    機器とのネットワーク上での接続を確認する指令を発行
    し、上記通信制御手段は、この指令を検出したとき、ネ
    ットワーク上での接続の状態のデータを上記入出力手段
    からこの指令の送信元に送信させる通信装置。
  36. 【請求項36】 請求項32記載の通信装置において、 ストリームデータの入力の準備の状態に変化があったと
    きに知らせる指令を受信したとき、その時の入力の準備
    の状態のデータを上記入出力手段からこの指令の送信元
    に送信させ、さらに、入力の準備の状態に変化があった
    とき変化した状態のデータを上記入出力手段からこの指
    令の送信元に送信させる通信装置。
  37. 【請求項37】 請求項32記載の通信装置において、 ストリームデータの入力の準備の状態に変化があったと
    きに知らせる指令に基づいた応答で、この指令の送信元
    が、入力の準備ができていないこと、及び、入力の準備
    ができていることを確認した後、上記所定の機器とのネ
    ットワーク上での接続を確認する指令を発行し、上記通
    信制御手段は、この指令を検出したとき、ネットワーク
    上での接続の状態のデータを上記入出力手段からこの指
    令の送信元に送信させる通信装置。
  38. 【請求項38】 請求項32記載の通信装置において、 上記第1の指令を受信し、電源オン状態となる通信装
    置。
  39. 【請求項39】 所定のネットワークに接続される通信
    装置において、 上記ネットワーク内の他の機器との通信を行う入出力手
    段と、 ストリームデータを他の機器で入力できるように設定す
    る第1の指令と、ストリームデータを入力できるように
    なったことを確認する第2の指令とを上記入出力手段か
    ら出力させる通信制御手段とを備えた通信装置。
  40. 【請求項40】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令に基づいた応答で、上記他の機器が入力
    できる状態にないと判断したとき、再度第2の指令を上
    記入出力手段から出力させる通信装置。
  41. 【請求項41】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令に基づいた応答で、入力の準備ができて
    いないこと、及び、入力の準備ができていることを確認
    した後、上記入力機器のネットワーク上での接続を確認
    する指令を上記入出力手段から出力させる通信装置。
  42. 【請求項42】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令の代わりに、ストリームデータの入力の
    準備の状態に変化があったときに知らせる指令を上記入
    出力手段から出力させる通信制御手段とを備えた通信装
    置。
  43. 【請求項43】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令の代わりに、ストリームデータの入力の
    準備の状態に変化があったときに知らせる指令に基づい
    た応答で、入力の準備ができていないこと、及び、入力
    の準備ができていることを確認した後、上記入力機器の
    ネットワーク上での接続を確認する指令を上記入出力手
    段から出力させる通信装置。
  44. 【請求項44】 請求項39記載の通信装置において、 ストリームデータを他の機器で送信する準備が整ってい
    るか否かの確認をする指令を上記入出力手段から出力さ
    せる通信制御手段を備えた通信装置。
  45. 【請求項45】 請求項39記載の通信装置において、 ストリームデータを他の機器で送信する準備の状態に変
    化があったときに知らせる指令を上記入出力手段から出
    力させる通信制御手段を備えた通信装置。
  46. 【請求項46】 請求項39記載の通信装置において、 上記通信制御手段は、上記第1の指令を送る前に、上記
    他の機器を電源オン状態にする指令を上記入出力手段か
    ら出力させる通信装置。
  47. 【請求項47】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令に基づいた応答で、上記他の機器が入力
    できる状態になったことを上記通信制御手段が確認する
    まで、上記ストリームデータの伝送を待機させるように
    した通信装置。
  48. 【請求項48】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令の代わりに、ストリームデータの入力の
    準備の状態に変化があったときに知らせる指令に基づい
    た応答で、上記他の機器が入力できる状態になったこと
    を上記通信制御手段が確認するまで、上記ストリームデ
    ータの伝送を待機させるようにした通信装置。
  49. 【請求項49】 請求項39記載の通信装置において、 ストリームデータを他の機器で送信する準備が整ってい
    るか否かの確認をする指令に基づいた応答で、ストリー
    ムデータを送信する準備が整ったことを上記通信制御手
    段が確認するまで、ストリームデータの伝送を待機させ
    るようにした通信装置。
  50. 【請求項50】 請求項39記載の通信装置において、 ストリームデータを他の機器で送信する準備の状態に変
    化があったときに知らせる指令に基づいた応答で、スト
    リームデータを送信する準備が整ったことを上記通信制
    御手段が確認するまで、ストリームデータの伝送を待機
    させるようにした通信装置。
  51. 【請求項51】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令に基づいた応答で、上記他の機器が入力
    できる状態になったことを上記通信制御手段が確認する
    まで、上記ストリームデータの伝送が待機状態になって
    いることを知らせる表示手段を備えた通信装置。
  52. 【請求項52】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令の代わりに、ストリームデータの入力の
    準備の状態に変化があったときに知らせる指令に基づい
    た応答で、上記他の機器が入力できる状態になったこと
    を上記通信制御手段が確認するまで、上記ストリームデ
    ータの伝送が待機状態になっていることを知らせる表示
    手段を備えた通信装置。
  53. 【請求項53】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令に基づいた応答で、上記他の機器が入力
    できる状態になったことを上記通信制御手段が確認した
    とき、上記ストリームデータの伝送を開始させるように
    した通信装置。
  54. 【請求項54】 請求項39記載の通信装置において、 上記第2の指令の代わりに、ストリームデータの入力の
    準備の状態に変化があったときに知らせる指令に基づい
    た応答で、上記他の機器が入力できる状態になったこと
    を上記通信制御手段が確認したとき、上記ストリームデ
    ータの伝送を開始させるようにした通信装置。
  55. 【請求項55】 請求項39記載の通信装置において、 ストリームデータを他の機器で送信する準備が整ってい
    るか否かの確認をする指令に基づいた応答で、ストリー
    ムデータを送信する準備が整ったことを上記通信制御手
    段が確認したとき、ストリームデータの伝送を開始させ
    るようにした通信装置。
  56. 【請求項56】 請求項39記載の通信装置において、 ストリームデータを他の機器で送信する準備の状態に変
    化があったときに知らせる指令に基づいた応答で、スト
    リームデータを送信する準備が整ったことを上記通信制
    御手段が確認したとき、ストリームデータの伝送を開始
    させるようにした通信装置。
  57. 【請求項57】 所定のネットワークに接続される通信
    装置において、 上記ネットワーク内の他の機器との通信を行う入出力手
    段と、 上記入出力手段が受信したデータで、ストリームデータ
    を送信する準備が整っているか否かの確認を行う指令を
    受信したとき、その時のストリームデータを送信する準
    備の状態を上記指令の送信元に上記入出力手段から送信
    させる通信制御手段とを備えた通信装置。
  58. 【請求項58】 所定のネットワークに接続される通信
    装置において、 上記ネットワーク内の他の機器との通信を行う入出力手
    段と、 上記入出力手段が受信したデータで、ストリームデータ
    を送信する準備の状態に変化があったときに知らせる指
    令を受信したとき、その時のストリームデータを送信す
    る準備の状態のデータを上記入出力手段からこの指令の
    送信元に送信させ、さらに、ストリームデータを送信す
    る準備の状態に変化があったとき変化した状態のデータ
    を上記入出力手段からこの指令の送信元に送信させる通
    信制御手段とを備えた通信装置。
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