JP2003324451A - 信号処理システム、信号出力装置、信号入力装置及び通信制御方法 - Google Patents

信号処理システム、信号出力装置、信号入力装置及び通信制御方法

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JP2003324451A
JP2003324451A JP2002132907A JP2002132907A JP2003324451A JP 2003324451 A JP2003324451 A JP 2003324451A JP 2002132907 A JP2002132907 A JP 2002132907A JP 2002132907 A JP2002132907 A JP 2002132907A JP 2003324451 A JP2003324451 A JP 2003324451A
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vcr
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signal output
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JP2002132907A
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Makoto Sato
真 佐藤
Junji Kato
淳二 加藤
Michio Miyano
道男 宮野
Yuichi Kageyama
雄一 影山
Norifumi Yoshikawa
典史 吉川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、信号処理システム、信号出力装置、
信号入力装置及び通信制御方法に関し、信号出力装置と
信号入力装置との間でデータ伝送の信頼性を格段と向上
し得ることを実現するものである。 【解決手段】信号出力装置からデータ信号を信号経路を
介して信号入力装置に送信する前に、信号出力装置と信
号入力装置との間における信号経路の確立を確認するよ
うにしたことにより、信号入力装置内部の論理的信号経
路が確立する前に信号出力装置から送信されるデータ信
号を処理してしまうことによって当該データ信号の先頭
が欠落するのを未然に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は信号処理システム、
信号出力装置、信号入力装置及び通信制御方法に関し、
ネットワーク上に種々のAV(オーディオ・ビジュア
ル)機器を接続し、当該接続されたAV機器間でデータ
の送受信を行うネットワークシステムに適用して好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチメディアデータを高速かつ
リアルタイムに転送するためのバス規格としてIEEE
(Institute of Electrical Electronics Engineers )
1394方式があり、当該1EEE1394方式のデジ
タルシリアルバスを用いたネットワークを介して相互に
データを伝送し得る種々のAV機器が開発されている。
【0003】このようなネットワークシステムにおいて
は、リアルタイムデータの伝送を行うためのアイソクロ
ナス転送モードと、制御コマンドを確実に伝送するため
のアシンクロナス転送モードが用意されている。
【0004】すなわちこのネットワークシステムにおい
ては、リアルタイムデータを伝送する際、当該リアルタ
イムデータを発生させこれを出力するソースと、当該ソ
ースから出力されたリアルタイムデータを入力するシン
クとの間の信号伝送経路として、論理的なコネクション
(以下、これを論理コネクションと呼ぶ)を確立する必
要がある。
【0005】一方、このネットワークシステムにおいて
は、制御コマンドとして、AV/C(Audio/video cont
rol )コマンド・トランザクション・セット(AV/C Com
mandTransaction Set )(以下、これをAV/Cコマン
ドと呼ぶ)を伝送することにより、当該ネットワークシ
ステムに接続されているAV機器を制御し得るようにな
されている。
【0006】ところで、論理コネクションの両端には種
々のプラグが存在し、当該プラグとしては、機器内部で
信号を伝達するためのサブユニット・プラグ(Subunit
Plug)、ディジタル信号を機器間で入出力するためのプ
ラグ・コントロール・レジスタ(Plug Control Registe
r )(以下、これをPCRと呼ぶ)、アナログ信号を機
器間で入出力するためのイクスターナル・プラグ(Exte
rnal Plug )がある。
【0007】サブユニット・プラグには、出力用のサブ
ユニット・ソース・プラグ(Subunit Source Plug )
と、入力用のサブユニット・デスティネイション・プラ
グ(Subunit Destination Plug)が存在する。PCRに
は、出力用のoPCR(OutputPlug Control Registe
r)と、入力用のiPCR(Input Plug Control Regist
er)が存在する。イクスターナル・プラグには、出力用
のイクスターナル・アウトプット・プラグ(External O
utput Plug)と入力用のイクスターナル・インプット・
プラグ(External Input Plug)が存在する。なお、こ
れ以降、出力用のプラグを出力プラグ、入力用のプラグ
を入力プラグと呼ぶ。
【0008】また論理コネクションには、機器内コネク
ションと機器間コネクションが存在し、このうち機器内
コネクションは各機器の内部に存在する信号経路を示
し、機器間コネクションはソースとシンクとの間に存在
する信号経路を示す。
【0009】さらにこの機器間コネクションには種々の
形態が存在する。すなわち機器間コネクションには、1
つのoPCRと1つのiPCRとを1つのアイソクロナ
スチャンネル(以下、これをチャンネルと呼ぶ)を介し
て接続するポイント・トゥ・ポイント(Point-to-Point
)コネクション(以下、これをPtoPコネクション
と呼ぶ)がある。
【0010】また機器間コネクションには、1つのoP
CRを1つのチャンネルに接続するブロードキャスト・
アウト(Broadcast out )コネクション(以下、これを
Boutコネクションと呼ぶ)と、1つのiPCRを1
つのチャンネルに接続するブロードキャスト・イン(Br
oadcast in)コネクション(以下、これをBinコネク
ションと呼ぶ)とがあり、これらBoutコネクション
とBinコネクションをブロードキャスト(Broadcast
)コネクションと呼ぶ。
【0011】また機器間コネクションには、イクスター
ナル・アウトプット・プラグとイクスターナル・インプ
ット・プラグを接続するイクスターナル・コネクション
がある。
【0012】このような論理コネクションを確立及び解
放する手順は、IEC(International Electrotechnic
al Commission )61883−1で規定されている。
【0013】なお、ネットワークシステムは、1つの機
器間コネクションを確立するためには、チャンネルとア
イソクロナス帯域(以下、これを帯域と呼ぶ)を必要と
し、これらチャンネル及び帯域をアイソクロナスリソー
ス(以下、これをリソースと呼ぶ)と呼ぶ。
【0014】ところで、かかるネットワークシステムで
は、論理コネクションを確立する際にソースとシンクと
の間で伝送される制御コマンドを利用することにより、
論理コネクションを適切に確立するための情報を相互に
伝達する仕組みとして、AV/Cコネクション・アンド
・コンパティビリティ・マネージメント(AV/C Connect
ion and Compatibility Management )(以下、これを
CCMと呼ぶ)と呼ばれるコマンドセットが規定されて
いる。
【0015】以下、このCCMによって論理コネクショ
ンの信号経路を確立する仕組みを説明する。すなわち機
器内コネクションは、CCMで規定されているシグナル
・ソース(SIGNAL SOURCE )コマンドを使用することに
より確立することができ、機器間コネクションは、CC
Mで規定されているインプット・セレクト(INPUT SELE
CT)コマンドを使用することにより確立することができ
る。
【0016】このインプット・セレクト・コマンドに
は、コネクト(CONNECT )、パス・チェンジ(PATH CHA
NGE )、セレクト(SELECT)、ディスコネクト(DISCON
NECT)の4つのサブ・ファンクション(sub function
)が定義されており、インプット・セレクト・コマン
ドを送信する場合には、必ずこれらのうちの1つを指定
する必要がある。以下、シンクがインプット・セレクト
・コマンドを許諾すなわちアクセプティド(ACCEPTED)
レスポンスを返信する場合の具体例を示す。
【0017】シンクは、コネクトを受信した場合には、
指定されたソースと機器間コネクションを確立し、パス
・チェンジを受信した場合には、基本的には指定された
ソースと機器間コネクションを確立するが、指定された
ソースを選択しない場合には機器間コネクションの確立
を拒否すなわちリジェクティド(REJECTED)レスポンス
を返信することができる。
【0018】またシンクは、セレクトを受信した場合に
は、指定されたソースを選択し、この場合、機器間コネ
クションを確立するか否かはシンク自身が決定し得、デ
ィスコネクトを受信した場合には、指定された機器間コ
ネクションを切断する。
【0019】このCCMにおいては、ソースがシンクに
インプット・セレクト・コマンドを送信することにより
ソースの情報をシンクに伝達し、シンクが当該情報を用
いてソースと機器間コネクションを確立するようになさ
れている。この場合、ネットワークシステムでは、イン
プット・セレクト・コマンドを送信すべき送信対象のシ
ンクを、ソースに予め記憶しておく必要があるが、CC
Mでは、当該機能を実現させるためアウトプット・プリ
セット(OUTPUT PRESET )コマンドが用意されている。
さらにCCMでは、ソースをシンクに記憶させる場合に
は、インプット・セレクト・コマンドを用いる。
【0020】ここでかかるネットワークシステムでは、
CCMを基礎として、機器内コネクションについてはそ
の機器自身が確立するものとし、機器間コネクションに
ついてはシンクが確立するものとする。但し、機器内コ
ネクションにおいては、シグナル・ソース・コマンドを
利用して機器外部から制御することも可能である。
【0021】ところでCCMを使用するネットワークシ
ステムでは、ソースが、当該ソースの出力プラグに関す
る情報(以下、これを出力プラグ情報と呼ぶ)をインプ
ット・セレクト・コマンドに付随させて当該インプット
・セレクト・コマンドをシンクに送信する。シンクは、
この受信したインプット・セレクト・コマンドによって
与えられた出力プラグ情報を用いて機器間コネクション
を確立していた。
【0022】またネットワークシステムでは、シンクが
機器間コネクションを確立する場合には、当該シンクが
デフォルトの出力プラグ情報を用いて機器間コネクショ
ンを直接確立していた。
【0023】さらにネットワークシステムでは、ソース
やシンク以外のAV機器でなるコントローラが機器間コ
ネクションを確立する場合には、当該コントローラが、
デフォルトの出力プラグ情報をインプット・セレクト・
コマンドに付随させてシンクに送信する。シンクは、こ
の受信したインプット・セレクト・コマンドによって与
えられた出力プラグ情報を用いて機器間コネクションを
確立していた。
【0024】ところで、CCMを使用するネットワーク
システムでは、ソースの状態の変化によって当該ソース
とシンクとの間に機器間コネクションを確立するオート
プレイ処理が開発されている。
【0025】具体的にはコントローラは、ソースにアウ
トプット・プリセット・コマンドを送信することによ
り、ソースにシンクを登録させる。その後、ソースは、
再生状態に変化するなどのトリガーが発生すると、シン
クにインプット・セレクト・コマンドを送信する。シン
クは、このインプット・セレクト・コマンドを受信する
と、当該インプット・セレクト・コマンドに記載された
情報を用いて機器間コネクションを確立するようになさ
れている。
【0026】さらにCCMを使用するネットワークシス
テムでは、コントローラによらずに機器間コネクション
を確立する手法として、いわゆるソースによる経路情報
通知処理が開発されている。
【0027】具体的にはソースは、当該ソース自身の適
切な出力プラグが変化した場合、現在登録されている全
てのシンクに、サブファンクション・フィールドがパス
・チェンジであるインプット・セレクト・コマンドを送
信することにより、当該各シンクに新たな出力プラグ情
報を通知する。シンクは、このインプット・セレクト・
コマンドを受信すると、当該インプット・セレクト・コ
マンドに記載されている出力プラグ情報を用いて、適切
な入力プラグと機器間コネクションを確立する。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCMを使
用する従来のネットワークシステムでは、ソースからシ
ンクへのコンテンツの送信を行う際、シンク内部の機器
内コネクションが整わないうちにコンテンツの送信が開
始されるのを防止すべく、当該シンク内部の機器内コネ
クションの信号経路が整うのを待った後にコンテンツの
送信を行うアプリケーションが提案されている。
【0029】かかるアプリケーションによると、ソース
からシンクにコンテンツを送信した場合でも、コンテン
ツの最初の部分がシンクに正しく受け渡されないことに
よるコンテンツの先頭部分が失われること(以下、これ
を頭切れと呼ぶ)を防止することができる。
【0030】ところが、論理的コネクションの信号経路
には、シンク内部の機器内コネクションにかぎらず、シ
ンク及びソース間の機器間コネクションやソース内部の
機器内コネクションも準備が整わなければ、送信対象と
なるコンテンツに頭切れが生じることを防ぐのが非常に
困難となる。
【0031】このうちソース内部の機器内コネクション
については、ソース自身が把握することが可能であるた
め問題はない。しかし、シンク及びソース間の機器間コ
ネクションについては未だ確認の手法が考えられていな
かった。
【0032】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、データ伝送の信頼性を格段と向上し得る信号処理シ
ステム、信号出力装置、信号入力装置及び通信制御方法
を提案しようとするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定のネットワークに信号出力装
置、信号入力装置及び制御装置を接続することによって
構築され、制御装置の要求に応じて信号出力装置と信号
入力装置との間に信号経路を確立し、信号出力装置から
出力されるデータ信号を信号経路を介して信号入力装置
に入力する信号処理システムにおいて、信号出力装置
は、信号出力装置及び信号入力装置間の信号経路情報の
提供を要求する第1の要求信号と、信号入力装置内部の
論理的信号経路情報の提供を要求する第2の要求信号と
を、信号入力装置に送信する要求手段を設け、信号入力
装置は、信号出力装置から得られる第1の要求信号に基
づいて、信号出力装置と信号入力装置との間に信号経路
を確立すると共に、第2の要求信号に基づいて、信号入
力装置内部の論理的信号経路を確立する確立手段と、確
立手段による確立結果を応答信号として信号出力装置に
送信する応答手段とを設け、信号出力装置は、信号入力
装置の応答手段から得られた応答信号に基づいて、デー
タ信号を信号経路を介して信号入力装置に送信するよう
にした。
【0034】この結果、この信号処理システムでは、信
号出力装置からデータ信号を信号経路を介して信号入力
装置に送信する前に、信号出力装置と信号入力装置との
間における信号経路の確立を確認することができ、かく
して信号入力装置内部の論理的信号経路が確立する前に
信号出力装置から送信されるデータ信号を処理してしま
うことによって当該データ信号の先頭が欠落するのを未
然に防止することができる。
【0035】所定のネットワークに信号出力装置、信号
入力装置及び制御装置を接続することによって構築さ
れ、制御装置の要求に応じて信号出力装置と信号入力装
置との間に信号経路を確立し、信号出力装置から出力さ
れるデータ信号を信号経路を介して信号入力装置に入力
する信号処理システムの通信制御方法において、信号出
力装置は、信号出力装置及び信号入力装置間の信号経路
情報の提供を要求する第1の要求信号と、信号入力装置
内部の論理的信号経路情報の提供を要求する第2の要求
信号とを、信号入力装置に送信する第1のステップと、
信号入力装置は、信号出力装置から得られる第1の要求
信号に基づいて、信号出力装置と信号入力装置との間に
信号経路を確立すると共に、第2の要求信号に基づい
て、信号入力装置内部の論理的信号経路を確立する第2
のステップと、信号入力装置は、確立結果を応答信号と
して信号出力装置に送信する第3のステップと、信号出
力装置は、信号入力装置の応答手段から得られた応答信
号に基づいて、データ信号を信号経路を介して信号入力
装置に送信する第4のステップとを設けるようにした。
【0036】この結果、この通信制御方法では、信号出
力装置からデータ信号を信号経路を介して信号入力装置
に送信する前に、信号出力装置と信号入力装置との間に
おける信号経路の確立を確認することができ、かくして
信号入力装置内部の論理的信号経路が確立する前に信号
出力装置から送信されるデータ信号を処理してしまうこ
とによって当該データ信号の先頭が欠落するのを未然に
防止することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0038】(1)ネットワークシステムの構成 図1において、1は全体としてネットワークシステムの
構成を示し、IEEE1394シリアルバス2に第1及
び第2のVCR(Video Casette Recorder)3、4並び
にTV(Television)5を接続することにより構成され
ている。
【0039】第1及び第2のVCR3、4は、図2に示
すように、アンテナ11A、11Bによって受信した受
信信号をチューナ12A、12Bに入力し、当該チュー
ナ12A、12Bによって所定の信号処理を施した後、
必要に応じて得られたAVデータを記録再生部13A、
13Bに送信して内蔵の記録媒体に記録又はIEEE1
394インターフェイス14A、14Bを介して外部に
出力する。また第1及び第2のVCR3、4は、外部か
らIEEE1394インターフェイス14A、14Bを
介してAVデータが入力された場合には、これを記録再
生部13A、13Bに送信して記録する。
【0040】記録再生部13A、13Bは、記録媒体に
記録されているAVデータを必要に応じて再生しこれを
IEEE1394インターフェイス14A、14Bを介
して外部に出力する。また第1及び第2のVCR3、4
は、外部から供給されたAVデータを必要に応じてIE
EE1394インターフェイス14A、14Bを介して
そのまま外部に出力する。
【0041】CPU(Central Processing Unit )15
A、15Bは、操作部16A、16Bにおけるユーザの
入力操作に応じて当該第1及び第2のVCR3、4を構
成する各回路の動作を制御し、また、内部のメモリに格
納されているソフトウエアに基づいて、IEEE139
4インターフェイス14A、14Bを介して各種のコマ
ンドを他方のVCR3又は4やTV5との間で送受信す
るようになされている。
【0042】TV5は、図3に示すように、外部からI
EEE1394インターフェイス17を介して入力され
たAVデータを表示部18に送信して表示する。CPU
19は、操作部20におけるユーザの入力操作に応じて
当該TV5を構成する各回路の動作を制御し、また、内
部のメモリに格納されているソフトウエアに基づいて、
IEEE1394インターフェイス17を介して各種の
コマンドをSTB3やVCR4との間で送受信するよう
になされている。
【0043】ここで、ネットワークシステム1の機能的
な構成を、図1〜図3との対応部分に同一符号を付して
示す図4に示す。このネットワークシステム1において
は、図4に示すように、PCRとして、第1及び第2の
VCR3、4には入力用のiPCR
〔0〕が設けられる
と共に出力用のoPCR
〔0〕が設けられ、TV5には
入力用のiPCR
〔0〕が設けられている。
【0044】(2)ソース内の信号経路に応じた機器間
コネクションの確立 この実施の形態の場合では、TV5がコントローラとし
て動作し、シンクとソースの組を設定する機器選択処理
を実行することにより、第1のVCR3をソースとして
設定すると共に第2のVCR4をシンクとして設定す
る。
【0045】まず始めにコントローラとしてのTV5
は、図5に示すように、TV5に第1のVCR3をソー
スとして登録する。すなわちコントローラとしてのTV
5は、第2のVCR4にインプット・セレクト・コマン
ドを送信する。この場合、コントローラとしてのTV5
は、インプット・セレクト・コマンドのうちのサブファ
ンクション(subfunction )フィールドにはセレクトを
指定し、ノードID(node_ID)フィールドには第1の
VCR3のノードIDを指定し、アウトプット・プラグ
(output_plug)フィールドにはデフォルトの出力プラ
グ番号を指定する。因みに、このデフォルトの出力プラ
グ番号は、コントローラとしてのTV5が自由に設定し
得るようになされている。
【0046】第2のVCR4は、このインプット・セレ
クト・コマンドを受信すると、指定されたノードIDす
なわち第1のVCR3をソースとして登録する。
【0047】次いでコントローラとしてのTV5は、図
6に示すように、第1のVCR3に第2のVCR4をシ
ンクとして登録する。すなわちコントローラとしてのT
V5は、第1のVCR3にアウトプット・プリセット・
コマンドを送信する。この場合、コントローラとしての
TV5は、アウトプット・プリセット・コマンドのうち
のデスティネイション・ノードID( destination_no
de_ID)フィールドには第2のVCR4のノードIDを
指定する。
【0048】ソースとしての第1のVCR3は、このア
ウトプット・プリセット・コマンドを受信すると、図7
に示すように、指定されたノードIDの第2のVCR4
にインプット・セレクト・コマンドを送信する。この場
合、ソースとしての第1のVCR3は、インプット・セ
レクト・コマンドのうちのサブファンクション・フィー
ルドにはパス・チェンジを指定し、ノードID・フィー
ルドには第1のVCR3自身のノードIDを指定し、ア
ウトプット・プラグ・フィールドには第1のVCR3内
の信号経路に応じた適切な出力プラグを指定する。
【0049】続いてシンクとしての第2のVCR4は、
このインプット・セレクト・コマンドを受信すると、図
8に示すように、当該インプット・セレクト・コマンド
に付随して与えられる出力プラグ情報に基づいて機器間
コネクションを確立する。
【0050】すなわちシンクとしての第2のVCR4
は、受信したインプット・セレクト・コマンドのノード
ID・フィールドに記述されているノードIDによって
指定される第1のVCR3の、アウトプット・プラグ・
フィールドに記述されている出力プラグoPCR
〔0〕
と、当該第2のVCR4の適切な入力プラグiPCR
〔0〕との間にPtoPコネクションを確立する。
【0051】その後、コントローラとしてのTV5は、
図9に示すように、シンクとしての第2のVCR4とソ
ースとしての第1のVCR3との間の機器間コネクショ
ンを解放する場合には、ソースとしての第1のVCR3
にキャンセルを表すアウトプット・プリセット・コマン
ドを送信する。すなわちコントローラとしてのTV5
は、アウトプット・プリセット・コマンドのプリセット
・エントリ・ナンバー(preset_entry_number)フィ
ールドには、登録の際に受け取ったレスポンスに含まれ
ていた値を設定し、デスティネイション・ノードID・
フィールドとシグナル・デスティネイション(signal_
destination )フィールドにはFFFFを設定して送信
する。
【0052】ソースとしての第1のVCR3は、このア
ウトプット・プリセット・コマンドを受信すると、その
シンク登録を解除する。そしてソースとしての第1のV
CR3は、キャンセルが要求されている当該シンクとし
ての第2のVCR4に関し、他のコントローラ又は当該
第1のVCR3自身が別にシンク登録しているか否か自
己の登録状況を調査し、その結果、当該第2のVCR4
の登録が全て解除されたと判断した場合には、当該シン
クとしての第2のVCR4に、サブファンクション・フ
ィールドにディスコネクトを指定したインプット・セレ
クト・コマンドを送信する。
【0053】シンクとしての第2のVCR4は、このイ
ンプット・セレクト・コマンドを受信すると、ソースと
しての第1のVCR3との間の機器間コネクションを解
放する。
【0054】(3)機器選択処理 さらに続いてこの実施の形態の場合では、TV5がコン
トローラとして動作し、ソースの最適な出力プラグと、
当該ソースの出力プラグに応じた、シンクの最適な入力
プラグを論理的に接続する機器選択処理を実行すること
により、第1のVCR3をソースとして設定すると共に
第2のVCR4をシンクとして設定する。
【0055】まず始めにコントローラとしてのTV5
は、図10に示すように、第2のVCR4に第1のVC
R3をソースとして登録する。すなわちコントローラと
してのTV5は、第2のVCR4にインプット・セレク
ト・コマンドを送信する。この場合、コントローラとし
てのTV5は、インプット・セレクト・コマンドのうち
のサブファンクション・フィールドにはセレクトを指定
し、ノードID・フィールドには第1のVCR3のノー
ドIDを指定し、アウトプット・プラグ・フィールドに
はデフォルトの出力プラグ番号を指定する。因みに、こ
のデフォルトの出力プラグ番号は、コントローラとして
のTV5が自由に設定し得るようになされている。
【0056】第2のVCR4は、このインプット・セレ
クト・コマンドを受信すると、指定されたノードIDす
なわち第1のVCR3をソースとして登録する。
【0057】次いでコントローラとしてのTV5は、図
11に示すように、第1のVCR3に第2のVCR4を
シンクとして登録する。すなわちコントローラとしての
TV5は、第1のVCR3にアウトプット・プリセット
・コマンドを送信する。この場合、コントローラとして
のTV5は、アウトプット・プリセット・コマンドのう
ちのデスティネイション・ノードID・フィールドには
第2のVCR4のノードIDを指定する。
【0058】ソースとしての第1のVCR3は、このア
ウトプット・プリセット・コマンドを受信すると、現在
機器間コネクションを確立すべき状態にあるか否かを判
断する。その結果、ソースとしての第1のVCR3は、
例えば当該第1のVCR3が現在再生中であって、現在
機器間コネクションを確立すべき状態にあると判断した
場合には、図12に示すように、指定されたノードID
の第2のVCR4にインプット・セレクト・コマンドを
送信する。この場合、ソースとしての第1のVCR3
は、インプット・セレクト・コマンドのうちのサブファ
ンクション・フィールドにはパス・チェンジを指定し、
ノードID・フィールドには第1のVCR3自身のノー
ドIDを指定し、アウトプット・プラグ・フィールドに
は第1のVCR3内の信号経路に応じた適切な出力プラ
グを指定する。
【0059】続いてシンクとしての第2のVCR4は、
このインプット・セレクト・コマンドを受信すると、当
該インプット・セレクト・コマンドに付随して与えられ
る出力プラグ情報に基づいて機器間コネクションを確立
すべき状態にあるか否かを判断する。その結果、シンク
としての第2のVCR4は、現在機器間コネクションを
確立すべき状態にあると判断した場合には、図13に示
すように、当該インプット・セレクト・コマンドに付随
して与えられる出力プラグ情報に基づいて機器間コネク
ションを確立する。
【0060】すなわちシンクとしての第2のVCR4
は、受信したインプット・セレクト・コマンドのノード
ID・フィールドに記述されているノードIDによって
指定される第1のVCR3の、アウトプット・プラグ・
フィールドに記述されている出力プラグoPCR
〔0〕
と、当該第2のVCR4の適切な入力プラグiPCR
〔0〕との間にPtoPコネクションを確立する。
【0061】これに対して、シンクとしての第2のVC
R4は、現在機器間コネクションを確立すべきでない状
態にあると判断した場合には、受信したインプット・セ
レクト・コマンドのアウトプット・プラグ・フィールド
に記述されている出力プラグoPCR
〔0〕の登録だけ
を行って機器間コネクションを確立せず、この場合、ソ
ースとしての第1のVCR3にリジェクティド・レスポ
ンスを送信する。
【0062】その後、シンクとしての第2のVCR4
は、機器間コネクションを確立すべき状態に遷移したと
判断した場合には、登録されているソースとしての第1
のVCR3の出力プラグ情報に基づいて機器間コネクシ
ョンを確立する。
【0063】ところで、ソースとしての第1のVCR3
は、アウトプット・プリセット・コマンドを受信した
が、現在機器間コネクションを確立すべきでない状態に
あると判断した場合には、第2のVCR4をシンクとし
て登録するだけで、当該シンクとしての第2のVCR4
にインプット・セレクト・コマンドを送信しない。
【0064】その後、ソースとしての第1のVCR3
は、当該第1のVCR3がAVデータの出力を開始し、
機器間コネクションを確立すべき状態に遷移したと判断
した場合には、図14に示すように、登録されているシ
ンクとしての第2のVCR4にインプット・セレクト・
コマンドを送信する。この場合、ソースとしての第1の
VCR3は、インプット・セレクト・コマンドのうちの
サブファンクション・フィールドにはコネクトを指定
し、アウトプット・プラグ・フィールドには第1のVC
R3内の信号経路に応じた適切な出力プラグを指定す
る。
【0065】続いてシンクとしての第2のVCR4は、
このインプット・セレクト・コマンドを受信すると、現
在機器間コネクションを確立すべき状態にあるか否かを
判断する。その結果、シンクとしての第2のVCR4
は、現在機器間コネクションを確立すべき状態にあると
判断した場合には、図15に示すように、当該インプッ
ト・セレクト・コマンドに付随して与えられる出力プラ
グ情報に基づいて機器間コネクションを確立する。
【0066】すなわちシンクとしての第2のVCR4
は、受信したインプット・セレクト・コマンドのノード
ID・フィールドに記述されているノードIDによって
指定される第1のVCR3の、アウトプット・プラグ・
フィールドに記述されている出力プラグoPCR
〔0〕
と、当該第2のVCR4の適切な入力プラグiPCR
〔0〕との間にPtoPコネクションを確立する。
【0067】これに対して、シンクとしての第2のVC
R4は、現在機器間コネクションを確立すべきでない状
態にあると判断した場合には、受信したインプット・セ
レクト・コマンドのアウトプット・プラグ・フィールド
に記述されている出力プラグoPCR
〔0〕の登録だけ
を行って機器間コネクションを確立せず、この場合、ソ
ースとしての第1のVCR3にリジェクティド・レスポ
ンスを送信する。
【0068】その後、シンクとしての第2のVCR4
は、機器間コネクションを確立すべき状態に遷移したと
判断した場合には、登録されているソースとしての第1
のVCR3の出力プラグ情報に基づいて機器間コネクシ
ョンを確立する。
【0069】ところで、上述したように、ソースとして
の第1のVCR3は、現在機器間コネクションを確立す
べき状態にあって、シンクとしての第2のVCR4にイ
ンプット・セレクト・コマンドを送信しても、当該第2
のVCR4が現在機器間コネクションを確立すべきでな
い状態にある場合には、当該第2のVCR4からリジェ
クティド・レスポンスを受信することがある。また、ソ
ースとしての第1のVCR3は、シンクとしての第2の
VCR4を登録しても、現在機器間コネクションを確立
すべきでない状態にある場合には、インプット・セレク
ト・コマンドを送信しない。
【0070】このような場合、ソースとしての第1のV
CR3は、シンクとしての第2のVCR4が、当該第2
のVCR4自身のどの入力プラグを用いてソース登録を
していたかを把握することができない。
【0071】そこで、この状態において、ソースとして
の第1のVCR3は、コントローラとしてのTV5から
シンク登録のキャンセルを表すアウトプット・プリセッ
ト・コマンドを受信した場合には、原則として、サブフ
ァンクション・フィールドがディスコネクトであるイン
プット・セレクト・コマンドをシンクとしての第2のV
CR4に送信することになる。
【0072】しかし、ソースとしての第1のVCR3
は、当該シンクとしての第2のVCR4からインプット
・セレクト・コマンドに対するアクセプティド・レスポ
ンスを受信していない場合には、シンクとしての第2の
VCR4がどの入力プラグを用いてソース登録をしてい
たかを知ることができず、この場合、インプット・セレ
クト・コマンドのインプット・プラグ・フィールドに指
定すべきプラグを判断できないために、当該インプット
・セレクト・コマンドを送信し得ない。
【0073】このような不都合を回避する方法として、
ソースとしての第1のVCR3が、シンクとしての第2
のVCR4が現在どの入力プラグを用いてソース登録を
しているかを調査する方法がある。具体的には、まずソ
ースとしての第1のVCR3は、AV/Cジェネラル
(AV/C General )において定められているプラグ・イ
ンフォ(PLUG INFO )コマンドを用いてシンクとしての
第2のVCR4が有する入力プラグを調査する。
【0074】その結果、ソースとしての第1のVCR3
は、得られた全ての入力プラグに、それぞれを指定した
インプット・セレクト・コマンドのステイタス(STATU
S)コマンドを送信することにより、シンクとしての第
2のVCR4の各入力プラグが選択しているソース又は
選択の有無を知ることができる。
【0075】そこでソースとしての第1のVCR3は、
当該第1のVCR3をソースとして選択している入力プ
ラグを得た場合には、当該入力プラグを指定してサブフ
ァンクションがディスコネクトであるインプット・セレ
クト・コマンドを送信する。これに対してソースとして
の第1のVCR3は、当該第1のVCR3をソースとし
て選択している入力プラグを得ることができなかった場
合には、サブファンクションがディスコネクトであるイ
ンプット・セレクト・コマンドを送信することができな
いが、シンクとしての第2のVCR4に登録を解除する
必要がないため不都合はないことになる。
【0076】さらに上述の不都合を回避する方法とし
て、ソースとしての第1のVCR3が、当該シンクとし
ての第2のVCR4からインプット・セレクト・コマン
ドに対するアクセプティド・レスポンスを1回も受信し
ていない場合には、サブファンクションがディスコネク
トであるインプット・セレクト・コマンドを送信しない
という方法がある。
【0077】この場合、シンクとしての第2のVCR4
においてソース登録が残存することになる。しかしなが
ら、ソースとしての第1のVCR3におけるシンク登録
は、先優先であることから、当該登録数が機器によって
決定される最大登録数を超えた場合にはその後の登録が
拒否されのに対して、シンクとしての第2のVCR4に
おけるソース登録は、後優先であるため、当該シンクと
しての第2のVCR4に不必要なソース登録が残存し、
その後、他のコントローラが当該シンクとしての第2の
VCR4にソース登録をしても不都合が生じないことに
なる。
【0078】ここで、入出力を行うことができるが、入
力と出力を同時に行うことはできない機器が、出力状態
にあるときにソース登録のみを行った後、出力状態でな
くなって入力が可能になった際に、当該ソース登録に基
づいて機器間コネクションを確立する場合について説明
する。
【0079】ここでは、第1のVCR3を、入出力可能
であって入力と出力を同時に行うことができない機器と
し、第2のVCR4をコントローラ及びシンクとして動
作するコントローラ兼シンクとし、TV5をコントロー
ラ及びソースとして動作するコントローラ兼ソースとす
る。
【0080】まず第2のVCR4は、コントローラとし
て動作して機器選択処理を実行することにより、第1の
VCR3をソースとして設定すると共に、第2のVCR
4をシンクとして設定し、ソースとしての第1のVCR
3が再生動作に遷移した場合には図15に示すように、
機器間コネクションを確立する。
【0081】その際、TV5は、ユーザの操作によっ
て、コントローラとして動作することにより機器選択処
理を実行し、当該TV5をソースとして設定すると共
に、第1のVCR3をシンクとして設定する。
【0082】具体的にはコントローラとしてのTV5
は、図16に示すように、第1のVCR3が再生中に当
該第1のVCR3にサブファンクションがセレクトであ
るインプット・セレクト・コマンドを送信する。第1の
VCR3は、このインプット・セレクト・コマンドを受
信すると、TV5をソースとして登録する。続いてTV
5は、コントローラとして動作する機能ブロックがソー
スとして動作する機能ブロックに対して第1のVCR3
をシンクとして登録する。
【0083】その後、ソースとして動作するTV5は、
図16に示すように、出力状態にある第1のVCR3に
サブファンクションがパス・チェンジであるインプット
・セレクト・コマンドを送信する。
【0084】ここで、シンクとして動作する第1のVC
R3は、現在出力中であって入力をできない状態にある
ため、機器間コネクションを確立してもこれを有効に使
用することができず、バスのリソースを有効に活用する
ことができなくなり、この場合、機器間コネクションを
確立すべきではない。
【0085】従って、シンクとして動作する第1のVC
R3は、図17に示すように、リジェクティド・レスポ
ンスをTV5に送信する。この場合、第1のVCR3
は、インプット・セレクト・コマンドのアウトプット・
フィールドに含まれているTV5の入力プラグ情報を記
憶しておく。
【0086】その後、シンクとして動作する第1のVC
R3は、図18に示すように、再生を終了した場合に
は、記憶されているソース登録に基づいてTV5との間
に機器間コネクションを確立する。その際、第1のVC
R3は、TV5の入力プラグとして、記憶されている入
力プラグ情報を用いることにより、適切な機器間コネク
ションを確立することができる。
【0087】(4)シンクによる機器間コネクションの
解放 ここでは、TV5がコントローラとして動作し、第1の
VCR3をソースとして設定すると共に第2のVCR4
をシンクとして設定し、当該ソースとしての第1のVC
R3の再生動作によって機器間コネクションが確立さ
れ、当該第1のVCR3の停止動作によって機器間コネ
クションが解放される場合について、以下、具体的に説
明する。
【0088】まずコントローラとしてのTV5は、第1
のVCR3をソースとして設定すると共に第2のVCR
4をシンクとして設定するが、ソースとしての第1のV
CR3は、図19に示すように、出力停止中の場合に
は、シンクとしての第2のVCR4にインプット・セレ
クト・コマンドを送信せず、これによりシンクとしての
第2のVCR4は、機器間コネクションを確立しない。
【0089】この状態において、ソースとしての第1の
VCR3は、再生状態に遷移すると、図20に示すよう
に、オートプレイ処理を実行することにより、出力プラ
グoPCR
〔0〕を決定した後、シンクとしての第2の
VCR4にサブファンクションがコネクトであるインプ
ット・セレクト・コマンドを送信する。シンクとしての
第2のVCR4は、このインプット・セレクト・コマン
ドを受信すると、第1のVCR3との間に機器間コネク
ションを確立する。その際、ソースとしての第1のVC
R3は、第2のVCR4から送られてくるレスポンスを
受信し、当該レスポンスのインプット・プラグ・フィー
ルドによって、機器間コネクションが確立された第2の
VCR4の入力プラグiPCR
〔0〕を把握する。
【0090】続いて、ソースとしての第1のVCR3
は、停止状態に遷移すると、送信対象のAVデータがな
くなったためバスのリソースを節約することを目的とし
て、シンクとしての第2のVCR4に機器間コネクショ
ンの解放を要求する。すなわち第1のVCR3は、図2
1に示すように、サブファンクション・フィールドにデ
ィスコネクトを指定し、アウトプット・プラグ・フィー
ルドにoPCR
〔0〕を指定し、イントプット・プラグ
・フィールドにiPCR
〔0〕を指定したインプット・
セレクト・コマンドを送信する。
【0091】この場合、コントローラとしてのTV5が
オートプレイ処理の設定を解除したのではないため、ソ
ースとしての第1のVCR3は、機器間コネクションが
不必要になっても当該第1のVCR3自身のシンク登録
を解除することが許されず、従ってシンク登録を変更す
ることはない。
【0092】シンクとしての第2のVCR4は、ソース
としての第1のVCR3からインプット・セレクト・コ
マンドを受信すると、機器間コネクションを解放する。
【0093】ここで、サブファンクション・フィールド
がディスコネクトであるインプット・セレクト・コマン
ドを受信することは、ソースとしての第1のVCR3に
とって機器間コネクションが不要になった場合と、コン
トローラとしてのTV5にとってソースとしての第1の
VCR3におけるシンク登録が解除されたことに起因す
る場合とがある。シンクとしての第2のVCR4は、い
ずれの場合によってインプット・セレクト・コマンドを
受信したかを判断することなく、ソース登録を解除す
る。
【0094】その後、ソースとしての第1のVCR3
は、シンクとしての第2のVCR4と機器間コネクショ
ンを確立する必要が生じた場合には、サブファンクショ
ン・フィールドがパス・チェンジであるインプット・セ
レクト・コマンドを送信する経路情報通知処理ではな
く、図22に示すように、サブファンクション・フィー
ルドがコネクトであるインプット・セレクト・コマンド
を送信するオートプレイ処理を実行する。
【0095】従って、シンクとしての第2のVCR4
は、ソース登録を解除しても、再びソースとしての第1
のVCR3が出力を開始したときには、ソース登録を行
って機器間コネクションを確立するという通常のオート
プレイ処理を実行することができ、ソース登録を解除す
ることによる不都合が生じることはない。
【0096】(5)出力コンテンツの頭切れ対策 この実施の形態では、CCMを用いたネットワークシス
テム1において、ソースとしての第1のVCR3から出
力されるMPEG(moving picture experts group)等
でなるコンテンツを、シンクとしての第2のVCR4に
録画させる場合について説明する。
【0097】ここでソースとしての第1のVCR3がコ
ンテンツを出力する際に、ソース及びシンク間の機器間
コネクションを確立すると、実際の出力動作と、当該機
器間コネクションの確立、さらにはシンクとしての第2
のVCR4の入力動作が独立的であるため、機器間コネ
クションの確立前にコンテンツを出力した場合には、当
該コンテンツの先頭が頭切れを生じた状態でシンクとし
ての第2のVCR4において録画されるおそれがある。
【0098】かかるコンテンツの頭切れを未然に防止す
べく、本実施の形態においては、ソースとしての第1の
VCR3は、シンクとしての第2のVCR4にコンテン
ツを送信する前に、当該第2のVCR4との間で機器間
コネクションが確立されて入力準備が整ったことを確認
するようになされている。
【0099】実際にネットワークシステム1において、
図23に示すように、コントローラとしてのTV5によ
ってソースとして設定された第1のVCR3と、シンク
として設定された第2のVCR4とが停止状態にあると
き、ユーザによって第1のVCR3が操作されたとき、
シンクとしての第1のVCR3は、図24に示す頭切れ
防止処理手順RT1をステップSP0から実行する。
【0100】まず始めにソースとしての第1のVCR3
は、図25に示すように、内部に設けられた記録媒体か
ら録画対象となるコンテンツを選択した後、自らのテー
プサブユニットとoPCR
〔0〕との間の機器内コネク
ションを確立すると共に、再生の一時停止状態にする。
【0101】次にソースとしての第1のVCR3は、ス
テップSP1に進んで、シンクとしての第2のVCR4
にレック・ポーズ(Rec Pause)・コマンドを送信する
ことにより、当該第2のVCR4において録画の一時停
止状態にする。
【0102】そしてソースとしての第1のVCR3は、
ステップSP2に進んで、シンクとしての第2のVCR
4にサブファンクションがコネクトのインプット・セレ
クト・コマンドを送信する。
【0103】このインプット・セレクト・コマンドを受
信した第2のVCR4は、当該インプット・セレクト・
コマンドに付随して与えられる出力プラグ情報に基づい
て機器間コネクションを確立する。
【0104】続いてソースとしての第1のVCR3は、
インプット・セレクト・コマンドに対するシンクとして
の第2のVCR4から返されたアクセプテッド・レスポ
ンスに含まれるインプット・プラグ・フィールドの記述
内容に基づいて、当該第2のVCR4の入力プラグを認
識することができる。
【0105】この後、ソースとしての第1のVCR3
は、ステップSP3に進んで、図26に示すように、シ
ンクとしての第2のVCR4に対して、認識した入力プ
ラグを指定してなるインプット・セレクト・コマンドの
ステイタス・コマンドを送信することによりポーリング
を行う。
【0106】この後、ソースとしての第1のVCR3
は、ステップSP4に進んで、インプット・セレクト・
コマンドのステイタス・コマンドを受信したシンクとし
ての第2のVCR4が、当該第1のVCR3との間で機
器間コネクションを確立し終わっているか否かを、当該
第2のVCR4から返されるレスポンスに基づいて判断
する。
【0107】このステップSP4において肯定結果を得
たとき、ソースとしての第1のVCR3は、シンクとし
ての第2のVCR4との間で機器間コネクションを確立
し終わったと判断し、そのままステップSP5に進む。
【0108】これに対して、ステップSP4において否
定結果を得たとき、ソースとしての第1のVCR3は、
シンクとしての第2のVCR4との間で未だ機器間コネ
クションを確立し終わっていないと判断し、再度ステッ
プSP3に戻って、当該第2のVCR4に対してポーリ
ングを行うことによって有効なレスポンスが返されるの
を待つ。
【0109】やがてソースとしての第1のVCR3は、
シンクとしての第2のVCR4から得られるレスポンス
を受けて、当該第2のVCR4との間で機器間コネクシ
ョンが確立されたことを確認すると共に、当該レスポン
スに含まれるシグナル・デスティネーション・フィール
ドの記述内容に基づいて第2のVCR4の論理的な信号
入力先を認識することができる。
【0110】続いてソースとしての第1のVCR3は、
ステップSP5に進んで、図27に示すように、再生の
一時停止状態において、シンクとしての第2のVCR4
との間で機器間コネクションが確立されたことを確認し
た後、インプット・セレクト・コマンドのステイタス・
コマンドによって確認されたシグナル・デスティネーシ
ョンを指定したシグナル・ソース・コマンドのステイタ
ス・コマンドを、当該第2のVCR4に送信する。
【0111】このシグナル・ソース・コマンドのステイ
タス・コマンドを受信したシンクとしての第2のVCR
4は、入力可能な信号フォーマットであることを確認す
るまでは、アウトプット・ステータス・フィールドをノ
ットエフェクティブ(not effective)にしてレスポン
スを返す。
【0112】一方、入力可能な信号フォーマットを確認
した結果、記録可能であると判断した場合には、次に受
信したシグナル・ソース・コマンドのステイタス・コマ
ンドに対して、アウトプット・ステータス・フィールド
をエフェクティブ(effective)にしてレスポンスを返
す。
【0113】具体的には、シンクとしての第2のVCR
4は、ソースとしての第1のVCR3から、送信対象と
なるコンテンツのフォーマットでダミーデータ(又は空
データ)を受信し、当該ダミーデータに応じて機器内コ
ネクションに関する情報をフィールドに反映させたレス
ポンスとしてエフェクティブ又はノットエフェクティブ
を決定するようになされている。
【0114】従って、第1のVCR3は、ステップSP
6において、シンクとしての第2のVCR4から受信し
たインプット・セレクト・レスポンスに含まれるアウト
プット・ステータ・フィールドがエフェクティブである
か否かを判断する。
【0115】このステップSP6において肯定結果を得
た場合、すなわちアウトプット・ステータ・フィールド
がエフェクティブであると判断した場合、このことはシ
ンクとしての第2のVCR4がiPCR
〔0〕とテープ
サブユニットとの間の機器内コネクションを確立したこ
とを表しており、このときソースとしての第1のVCR
3は、そのままステップSP7に進む。
【0116】これに対してステップSP6において否定
結果を得た場合には、ソースとしての第1のVCR3
は、再度ステップSP5に戻って、シンクとしての第2
のVCR4からエフェクティブであるレスポンスを受信
するまでポーリングを続ける。
【0117】このステップSP7において、ソースとし
ての第1のVCR3は、図28に示すように、シンクと
しての第2のVCR4にレック(REC)コマンドを送信
してポーリングすることにより、当該第2のVCR4に
おいて録画の一時停止状態を解除させた後、自ら再生の
一時停止状態を解除して再生状態にしながら、所望のコ
ンテンツの送信を開始した後、そのままステップSP8
に進んで、当該頭切れ防止処理手順RT1を終了する。
【0118】なお、上述のステップSP4及び6におい
て、ソースとしての第1のVCR3によるポーリングが
行われてから所定時間内にレスポンスが得られなかった
場合には、シンクとしての第2のVCR4は、ソースと
しての第1のVCR3に対してコンテンツの出力停止又
は出力開始を要求する旨をレスポンスとして送信するこ
とにより、リアルタイム性を確保するようになされてい
る。
【0119】(6)本実施の形態による動作及び効果 以上の構成において、このCCMを用いたネットワーク
システム1では、コントローラによってシンク及びソー
スがそれぞれ第1及び第2のVCR3、4として設定さ
れた後、第1のVCR3から出力するコンテンツを第2
のVCR4に録画させる場合、ソースとしての第1のV
CR3は、録画対象として指定されたコンテンツを記録
媒体から選択すると共に再生の一時停止状態にして、自
己の機器内コネクションを確立する。
【0120】その際、ソースとしての第1のVCR3
は、シンクとしての第2のVCR4にレック・ポーズ・
コマンドを送信して、当該第2のVCR4において録画
の一時停止状態にする。
【0121】そしてソースとしての第1のVCR3は、
シンクとしての第2のVCR4にインプット・セレクト
・コマンドのステイタス・コマンドを送信してポーリン
グすることにより、この第2のVCR4から得られるレ
スポンスに基づいて、当該第2のVCR4との間で機器
間コネクションが確立したか否かを判断する。
【0122】ここでソースとしての第1のVCR3は、
機器間コネクションの確立を確認したとき、シンクとし
ての第2のVCR4にシグナル・ソース・コマンドのス
テイタス・コマンドを送信してポーリングすることによ
り、当該第2のVCR4に自己の機器内コネクションを
確立させる。
【0123】この結果、ソースとしての第1のVCR3
は、シンクとしての第2のVCR4が入力可能な状態で
あり、かつ当該第2のVCR4がソースとして第1のV
CR3を選択していることを確認することができる。
【0124】かくしてソースとしての第1のVCR3
は、シンクとしての第2のVCR4にレック・コマンド
を送信してポーリングするようにして、当該第2のVC
Rにおける録画の一時停止状態を解除させた後、自ら再
生の一時停止状態を解除して再生状態にしながら、録画
対象となるコンテンツの出力を開始することにより、当
該第2のVCR4がかかるコンテンツを先頭から順次確
実に録画することができる。
【0125】このことは特に、ユーザが明示的に選択し
て出力トリガを入れたコンテンツの場合には、当該出力
トリガに応じた開始ポイントから確実に録画開始が行わ
れることが望ましいため非常に有効である。
【0126】以上の構成によれば、このCCMを用いた
ネットワークシステム1において、ソースとしての第1
のVCR3からユーザによって指定されたコンテンツを
出力してシンクとしての第2のVCR4に録画させる
際、ソースとしての第1のVCR3は、シンクとしての
第2のVCR4に対してコンテンツを送信する前に、当
該第2のVCR4との間の機器間コネクションの確立を
確認するようにしたことにより、かかる第2のVCR4
が自己の機器内コネクションが確立する前に第1のVC
R3から送信されるコンテンツの録画を開始してしまう
ことによって当該コンテンツに頭切れが生じるのを未然
に防止することができ、かくしてデータ伝送の信頼性を
格段と向上し得るネットワークシステム1を実現でき
る。
【0127】(7)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、TV5をコントロー
ラ、第1のVCR3をソース、第2のVCR4をシンク
として設定した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、ソースとしての第1のVCR3又はシンクとし
ての第2のVCR4がコントローラとしても動作するよ
うにしても良い。この場合、コントローラとして動作す
る機能ブロックが、ソース又はシンクとして動作する機
能ブロックに対して所定の内部処理を実行することによ
り通信を行うことができる。
【0128】また上述の実施の形態においては、PCR
を用いて機器間コネクションを確立した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、イクスターナル・プラ
グを用いて機器間コネクションを確立するようにしても
良い。
【0129】さらに上述の実施の形態においては、
「0」チャンネルを使用してPtoPコネクションを確
立した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
他の種々のチャンネルを使用してPtoPコネクション
を確立するようにしても良い。
【0130】さらに上述の実施の形態においては、信号
処理システムとしてネットワークシステム1を適用した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定の
ネットワークに信号出力装置、信号入力装置及び制御装
置を接続することによって構築され、制御装置の要求に
応じて信号出力装置と信号入力装置との間に信号経路を
確立し、信号出力装置から出力されるデータ信号を信号
経路を介して信号入力装置に入力する他の種々の信号処
理システムを適用するようにしても良い。
【0131】さらに上述の実施の形態においては、信号
出力装置として、ソースとしての第1のVCR3を適用
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、デ
ータ信号を出力する他の種々の信号出力装置を適用する
ようにしても良い。
【0132】さらに上述の実施の形態においては、信号
入力装置として、シンクとしての第2のVCR4を適用
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、信
号出力装置から出力されるデータ信号を信号経路を介し
て入力する他の種々の信号入力装置を適用するようにし
ても良い。
【0133】さらに上述の実施の形態においては、制御
装置として、コントローラとしてのTV5を適用する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、信号出力
装置と信号入力装置との間に信号経路を確立させる他の
種々の制御装置を適用するようにしても良い。
【0134】さらに上述の実施の形態においては、信号
出力装置としての第1のVCR3から出力されるコンテ
ンツ(データ信号)を、信号入力装置としての第2のV
CR4に録画させる場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、本願発明を利用してデータ伝送の信頼性を
格段と向上し得る関係を構築することができれば、この
他種々の構成のものに広く適用するようにしても良い。
【0135】さらに上述の実施の形態においては、要求
手段として第1のVCR3のCPU15Aを適用し、ソ
ースとしての第1のVCR(信号出力装置)3及びシン
クとしての第2のVCR(信号入力装置)4間の機器間
コネクション(信号経路情報)の提供を要求するインプ
ット・セレクト・コマンドのステイタス・コマンド(第
1の要求信号)と、第2のVCR(信号入力装置)4内
部の機器内コネクション(論理的信号経路情報)の提供
を要求するシグナル・ソース・コマンドのステイタス・
コマンド(第2の要求信号)とを、当該第2のVCR
(信号入力装置)4に送信するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成か
らなる要求手段を広く適用するようにしても良い。
【0136】さらに上述の実施の形態においては、確立
手段として第2のVCR4のCPU15Bを適用し、ソ
ースとしての第1のVCR(信号出力装置)3から得ら
れるインプット・セレクト・コマンドのステイタス・コ
マンド(第1の要求信号)に基づいて、ソースとしての
第1のVCR(信号出力装置)3及びシンクとしての第
2のVCR(信号入力装置)4間の機器間コネクション
(信号経路)を確立すると共に、シグナル・ソース・コ
マンドのステイタス・コマンド(第2の要求信号)に基
づいて、第2のVCR(信号入力装置)4内部の機器内
コネクション(論理的信号経路)を確立するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他
種々の構成からなる確立手段を広く適用するようにして
も良い。
【0137】かかる本実施の形態の場合、ソースとして
の第1のVCR(信号出力装置)3及びシンクとしての
第2のVCR(信号入力装置)4間の機器間コネクショ
ン(信号経路)を確立した後に、第2のVCR(信号入
力装置)4内部の機器内コネクション(論理的信号経
路)を確立するようにしたが、この順番は逆にするよう
にしても良い。
【0138】さらに上述の実施の形態においては、応答
手段として第2のVCR4のCPU15Bを適用し、ソ
ースとしての第1のVCR(信号出力装置)3及びシン
クとしての第2のVCR(信号入力装置)4間の機器間
コネクション(信号経路)の確立結果、及び第2のVC
R(信号入力装置)4内部の機器内コネクション(論理
的信号経路)の確立結果をレスポンス(応答信号)とし
て第1のVCR(信号出力装置)3に送信するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この
他種々の構成からなる応答手段を広く適用するようにし
ても良い。
【0139】この場合、応答手段としての第2のVCR
4のCPU15Bは、確立手段から確立結果が所定時間
内に得られなかった場合、ソースとしての第1のVCR
(信号出力装置)3に対してコンテンツ(データ信号)
の出力停止又は出力開始を要求する旨をレスポンス(応
答信号)として送信するようにしたが、これに限らず、
要はリアルタイム性を確保することができれば、この他
種々の設定を行うようにしても良い。
【0140】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定のネ
ットワークに信号出力装置、信号入力装置及び制御装置
を接続することによって構築され、制御装置の要求に応
じて信号出力装置と信号入力装置との間に信号経路を確
立し、信号出力装置から出力されるデータ信号を信号経
路を介して信号入力装置に入力する信号処理システムに
おいて、信号出力装置は、信号出力装置及び信号入力装
置間の信号経路情報の提供を要求する第1の要求信号
と、信号入力装置内部の論理的信号経路情報の提供を要
求する第2の要求信号とを、信号入力装置に送信する要
求手段を設け、信号入力装置は、信号出力装置から得ら
れる第1の要求信号に基づいて、信号出力装置と信号入
力装置との間に信号経路を確立すると共に、第2の要求
信号に基づいて、信号入力装置内部の論理的信号経路を
確立する確立手段と、確立手段による確立結果を応答信
号として信号出力装置に送信する応答手段とを設け、信
号出力装置は、信号入力装置の応答手段から得られた応
答信号に基づいて、データ信号を信号経路を介して信号
入力装置に送信するようにしたことにより、信号出力装
置からデータ信号を信号経路を介して信号入力装置に送
信する前に、信号出力装置と信号入力装置との間におけ
る信号経路の確立を確認することができ、かくしてデー
タ伝送の信頼性を格段と向上し得る信号処理システムを
実現できる。
【0141】また本発明によれば、所定のネットワーク
に信号出力装置、信号入力装置及び制御装置を接続する
ことによって構築され、制御装置の要求に応じて信号出
力装置と信号入力装置との間に信号経路を確立し、信号
出力装置から出力されるデータ信号を信号経路を介して
信号入力装置に入力する信号処理システムの通信制御方
法において、信号出力装置は、信号出力装置及び信号入
力装置間の信号経路情報の提供を要求する第1の要求信
号と、信号入力装置内部の論理的信号経路情報の提供を
要求する第2の要求信号とを、信号入力装置に送信する
第1のステップと、信号入力装置は、信号出力装置から
得られる第1の要求信号に基づいて、信号出力装置と信
号入力装置との間に信号経路を確立すると共に、第2の
要求信号に基づいて、信号入力装置内部の論理的信号経
路を確立する第2のステップと、信号入力装置は、確立
結果を応答信号として信号出力装置に送信する第3のス
テップと、信号出力装置は、信号入力装置の応答手段か
ら得られた応答信号に基づいて、データ信号を信号経路
を介して信号入力装置に送信する第4のステップとを設
けるようにしたことにより、信号出力装置からデータ信
号を信号経路を介して信号入力装置に送信する前に、信
号出力装置と信号入力装置との間における信号経路の確
立を確認することができ、かくしてデータ伝送の信頼性
を格段と向上し得る通信制御方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるネットワークシステムの一実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】第1及び第2のVCRの構成を示すブロック図
である。
【図3】TVの構成を示すブロック図である。
【図4】ネットワークシステムの説明に供する略線図で
ある。
【図5】第2のVCRに第1のVCRをソースとして登
録する場合の説明に供する略線図である。
【図6】第1のVCRに第2のVCRをシンクとして登
録する場合の説明に供する略線図である。
【図7】第2のVCRに出力プラグを登録する場合の説
明に供する略線図である。
【図8】PtoPコネクションを確立する場合の説明に
供する略線図である。
【図9】PtoPコネクションを解放する場合の説明に
供する略線図である。
【図10】第2のVCRに第1のVCRをソースとして
登録する場合の説明に供する略線図である。
【図11】第1のVCRに第2のVCRをシンクとして
登録する場合の説明に供する略線図である。
【図12】第2のVCRに出力プラグを登録する場合の
説明に供する略線図である。
【図13】PtoPコネクションを確立する場合の説明
に供する略線図である。
【図14】第1のVCRが出力を開始する場合の説明に
供する略線図である。
【図15】PtoPコネクションを確立する場合の説明
に供する略線図である。
【図16】TVによるソース登録の説明に供する略線図
である。
【図17】第1のVCRによってリジェクティド・レス
ポンスを送信する場合の説明に供する略線図である。
【図18】機器間コネクションを確立する場合の説明に
供する略線図である。
【図19】機器間コネクションが確立されていない場合
の説明に供する略線図である。
【図20】機器間コネクションを確立する場合の説明に
供する略線図である。
【図21】機器間コネクションを解放する場合の説明に
供する略線図である。
【図22】再度機器間コネクションを確立する場合の説
明に供する略線図である。
【図23】第1及び第2のVCRの停止状態の説明に供
する略線図である。
【図24】頭切れ防止処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図25】第1のVCRの機器内コネクションの確立及
び再生の一時停止状態並びに第2のVCRの録画の一時
停止状態の説明に供する略線図である。
【図26】機器間コネクションの確立の説明に供する略
線図である。
【図27】第2のVCRにおける機器内コネクションの
確立の説明に供する略線図である。
【図28】第1のVCRから第2のVCRへのコンテン
ツの出力の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……ネットワークシステム、2……IEEE1394
シリアルバス、3……第1のVCR、4……第2のVC
R、5……TV、6、11……アンテナ、12A、12
B……チューナ、14A、14B、17……IEEE1
394インターフェイス、15A、15B、19……C
PU、16A、16B、20……操作部、13A、13
B……記録再生部、18……表示部、RT1……頭出し
防止処理手順。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 道男 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 影山 雄一 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 吉川 典史 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 Fターム(参考) 5C018 FA03 FA04 FB01 FB09 5C025 BA18 BA21 DA08 5C053 FA20 FA21 GB37 KA24 KA26 LA06 LA07 LA14 5K032 AA07 CC01 CC03 CC11 5K034 AA05 DD03 EE10 HH11 LL01 NN27

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のネットワークに信号出力装置、信号
    入力装置及び制御装置を接続することによって構築さ
    れ、上記制御装置の要求に応じて上記信号出力装置と上
    記信号入力装置との間に信号経路を確立し、上記信号出
    力装置から出力されるデータ信号を上記信号経路を介し
    て上記信号入力装置に入力する信号処理システムにおい
    て、 上記信号出力装置は、 上記信号出力装置及び上記信号入力装置間の信号経路情
    報の提供を要求する第1の要求信号と、上記信号入力装
    置内部の論理的信号経路情報の提供を要求する第2の要
    求信号とを、上記信号入力装置に送信する要求手段を具
    え、 上記信号入力装置は、 上記信号出力装置から得られる上記第1の要求信号に基
    づいて、上記信号出力装置と上記信号入力装置との間に
    上記信号経路を確立すると共に、上記第2の要求信号に
    基づいて、上記信号入力装置内部の論理的信号経路を確
    立する確立手段と、 上記確立手段による確立結果を応答信号として上記信号
    出力装置に送信する応答手段とを具え、 上記信号出力装置は、上記信号入力装置の上記応答手段
    から得られた上記応答信号に基づいて、上記データ信号
    を上記信号経路を介して上記信号入力装置に送信するこ
    とを特徴とする信号処理システム。
  2. 【請求項2】上記応答手段は、 上記確立手段から上記確立結果が所定時間内に得られな
    かった場合、上記信号出力装置に対して上記データ信号
    の出力停止又は出力開始を要求する旨を上記応答信号と
    して上記信号出力装置に送信することを特徴とする請求
    項1に記載の信号処理システム。
  3. 【請求項3】上記制御装置は、上記信号出力装置又は上
    記信号入力装置と一体化していることを特徴とする請求
    項1に記載の信号処理システム。
  4. 【請求項4】上記ネットワークは、 IEEE1394シリアルバスによって構築されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理システム。
  5. 【請求項5】所定のネットワークに信号出力装置、信号
    入力装置及び制御装置を接続することによって構築さ
    れ、上記制御装置の要求に応じて上記信号出力装置と上
    記信号入力装置との間に信号経路を確立し、上記信号出
    力装置から出力されるデータ信号を上記信号経路を介し
    て上記信号入力装置に入力する信号処理システムの信号
    出力装置において、 上記信号出力装置及び上記信号入力装置間の信号経路情
    報の提供を要求する第1の要求信号と、上記信号入力装
    置内部の論理的信号経路情報の提供を要求する第2の要
    求信号とを、上記信号入力装置に送信する要求手段を具
    え、 上記信号入力装置から、上記第1の要求信号に基づいて
    上記信号出力装置と上記信号入力装置との間に上記信号
    経路を確立すると共に、上記第2の要求信号に基づいて
    上記信号入力装置内部の論理的信号経路を確立した結果
    を応答信号として受けたとき、当該応答信号に基づい
    て、上記データ信号を上記信号経路を介して上記信号入
    力装置に送信するを具えることを特徴とする信号出力装
    置。
  6. 【請求項6】上記信号入力装置から上記信号経路及び上
    記論理的信号経路を確立した結果が所定時間内に得られ
    なかった場合、上記データ信号の出力停止又は出力開始
    を決定することを特徴とする請求項5に記載の信号出力
    装置。
  7. 【請求項7】上記制御装置は、上記信号出力装置又は上
    記信号入力装置と一体化していることを特徴とする請求
    項5に記載の信号出力装置。
  8. 【請求項8】上記ネットワークは、 IEEE1394シリアルバスによって構築されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の信号出力装置。
  9. 【請求項9】所定のネットワークに信号出力装置、信号
    入力装置及び制御装置を接続することによって構築さ
    れ、上記制御装置の要求に応じて上記信号出力装置と上
    記信号入力装置との間に信号経路を確立し、上記信号出
    力装置から出力されるデータ信号を上記信号経路を介し
    て上記信号入力装置に入力する信号処理システムの信号
    入力装置において、 上記信号出力装置から、上記信号出力装置及び上記信号
    入力装置間の信号経路情報の提供を要求する第1の要求
    信号と、上記信号入力装置内部の論理的信号経路情報の
    提供を要求する第2の要求信号とを受けたとき、上記第
    1の要求信号に基づいて、上記信号出力装置と上記信号
    入力装置との間に上記信号経路を確立すると共に、上記
    第2の要求信号に基づいて、上記信号入力装置内部の論
    理的信号経路を確立する確立手段と、 上記確立手段による確立結果を応答信号として上記信号
    出力装置に送信する応答手段とを具えることを特徴とす
    る信号入力装置。
  10. 【請求項10】上記応答手段は、 上記確立手段から上記確立結果が所定時間内に得られな
    かった場合、上記信号出力装置に対して上記データ信号
    の出力停止又は出力開始を要求する旨を上記応答信号と
    して上記信号出力装置に送信することを特徴とする請求
    項9に記載の信号入力装置。
  11. 【請求項11】上記制御装置は、上記信号出力装置又は
    上記信号入力装置と一体化していることを特徴とする請
    求項9に記載の信号入力装置。
  12. 【請求項12】上記ネットワークは、 IEEE1394シリアルバスによって構築されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の信号入力装置。
  13. 【請求項13】所定のネットワークに信号出力装置、信
    号入力装置及び制御装置を接続することによって構築さ
    れ、上記制御装置の要求に応じて上記信号出力装置と上
    記信号入力装置との間に信号経路を確立し、上記信号出
    力装置から出力されるデータ信号を上記信号経路を介し
    て上記信号入力装置に入力する信号処理システムの通信
    制御方法において、 上記信号出力装置は、上記信号出力装置及び上記信号入
    力装置間の信号経路情報の提供を要求する第1の要求信
    号と、上記信号入力装置内部の論理的信号経路情報の提
    供を要求する第2の要求信号とを、上記信号入力装置に
    送信する第1のステップと、 上記信号入力装置は、上記信号出力装置から得られる上
    記第1の要求信号に基づいて、上記信号出力装置と上記
    信号入力装置との間に上記信号経路を確立すると共に、
    上記第2の要求信号に基づいて、上記信号入力装置内部
    の論理的信号経路を確立する第2のステップと、 上記信号入力装置は、上記確立結果を応答信号として上
    記信号出力装置に送信する第3のステップと、 上記信号出力装置は、上記信号入力装置の上記応答手段
    から得られた上記応答信号に基づいて、上記データ信号
    を上記信号経路を介して上記信号入力装置に送信する第
    4のステップとを具えることを特徴とする通信制御方
    法。
  14. 【請求項14】上記応答手段は、 上記確立手段から上記確立結果が所定時間内に得られな
    かった場合、上記信号出力装置に対して上記データ信号
    の出力停止又は出力開始を要求する旨を上記応答信号と
    して上記信号出力装置に送信することを特徴とする請求
    項13に記載の通信制御方法。
  15. 【請求項15】上記制御装置は、上記信号出力装置又は
    上記信号入力装置と一体化していることを特徴とする請
    求項13に記載の通信制御方法。
  16. 【請求項16】上記ネットワークは、IEEE1394
    シリアルバスによって構築されていることを特徴とする
    請求項13に記載の通信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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