JP2001147391A - 走査光学系 - Google Patents

走査光学系

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JP2001147391A
JP2001147391A JP33195299A JP33195299A JP2001147391A JP 2001147391 A JP2001147391 A JP 2001147391A JP 33195299 A JP33195299 A JP 33195299A JP 33195299 A JP33195299 A JP 33195299A JP 2001147391 A JP2001147391 A JP 2001147391A
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JP33195299A
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Shuichi Takeuchi
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向の像高の変化に伴う副走査方向の
Fナンバーの変化と、マルチビーム方式を適用した場合
のディファレンシャルボウの発生量を小さく抑えるこ
と。 【解決手段】 平行光束を発するレーザー光源1、副走
査方向に負のパワーを有するシリンドリカルレンズ3、
ポリゴンミラー4、fθレンズ20を備えている。fθ
レンズ20は、ポリゴンミラー4側から順に、第1レン
ズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ
24から構成される。このうち、最も描画面に近い位置
に配置された第4レンズ24のいずれか一方の面は、主
走査方向のパワーφay[mm-1]と副走査方向のパワーφaz
[mm-1]とがφay<φazとなるアナモフィック面として形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザーフォト
プロッター等の描画装置に利用される走査光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】走査光学系は、レーザー光を発する光
源、このレーザービームを偏向するポリゴンミラー等の
偏向器、そして、偏向されたレーザー光を描画面上に収
束させてビームスポットを形成するfθレンズ等の結像
光学系を備えている。ここで、描画面上でスポットが走
査する方向を主走査方向、これに直交する方向を副走査
方向と定義し、各光学素子の形状、パワーの方向性は、
描画面上での方向を基準に説明することとする。
【0003】fθレンズは、偏向器の回転によって等角
速度で偏向されるレーザー光により描画面上で等速移動
するビームスポットを形成するため、少なくとも主走査
方向においては、像高yと偏向角θとの関係が焦点距離
をfとして、y=fθとなるような負の歪曲収差を有し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、走査光
学系が回転対称なレンズ面のみにより構成される場合に
は、主走査方向の歪曲収差が副走査方向にも直接影響
し、副走査方向のFナンバーが像高の変化に応じて変化
する。描画面上のビームスポットの径はFナンバーに比
例するため、副走査方向のFナンバーが変化すると、副
走査方向のスポット径が主走査方向の像高に応じて変化
する。副走査方向のスポット径が変化すると、描画品質
が一定せず、高精細の描画が不可能となる。
【0005】また、回転対称なレンズ面のみにより構成
される走査光学系を、複数のレーザービームを同時に走
査させて一回の走査で複数の走査線を形成するマルチビ
ーム方式の走査光学系に適用すると、光軸を通る(副走
査方向の像高が0の)レーザー光の軌跡は主走査方向の
直線となるのに対し、光軸を通らない(副走査方向に像
高を持つ)レーザー光の軌跡は副走査方向に湾曲する。
この湾曲による走査線間の間隔の変化量は、「ディファ
レンシャルボウ」と呼ばれる。ディフレンシャルボウが
大きくなると描画精度が低下するため、ディファレンシ
ャルボウが大きい走査光学系はマルチビーム方式への適
用が困難である。
【0006】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、主走査方向の像高の変化に
伴う副走査方向のFナンバーの変化と、マルチビーム方
式を適用した場合のディファレンシャルボウの発生量を
小さく抑えることができる走査光学系を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる走査光
学系は、上記の目的を達成させるため、光源と、光源か
らの光束を主走査方向においてはほぼ平行光、副走査方
向においては発散光となるよう整形する整形光学系と、
整形光学系により整形された光束を動的に偏向する偏向
器と、偏向器により偏向された光束を描画面上に結像さ
せて主走査方向に走査するスポットを形成する結像光学
系とを備え、結像光学系は、比較的描画面に近い位置
に、主走査方向のパワーφay[mm-1]と副走査方向のパワ
ーφaz[mm- 1]とがφay<φazとなるアナモフィック面を
含み、偏向器による光束の偏向点とアナモフィック面と
の間隔をda[mm]、整形光学系の副走査方向のパワーを
φsz[mm-1]、全系の主走査方向の焦点距離をf[mm]、有
効走査幅をW[mm]としたとき、以下の条件(1)、 −1.5<da・φsz・W/f<0 …(1) を満たすことを特徴とする。
【0008】上記のように、偏向器より手前に整形光学
系を設けることにより、結像光学系への入射光は主走査
方向においてはほぼ平行光、副走査方向においては発散
光となる。このように、結像光学系に入射するレーザー
光は、主走査、副走査方向の発散度合いが異なるが、結
像光学系に含まれるアナモフィック面の作用により、両
方向において描画面上に収束される。整形光学系による
発散の度合い、およびアナモフィック面の位置を上記の
条件(1)を満たすよう設定することにより、主走査方向
の像高の変化による副走査方向のFナンバーの変化幅を
小さくすると共に、ディファレンシャルボウを小さく抑
えることができる。
【0009】整形光学系には、副走査方向にのみ光束を
発散させる効果を持つシリンドリカル面を含ませてもよ
い。結像光学系のアナモフィック面としては、以下の4
つのパターンが選択可能である。 (a) 副走査方向にのみ正のパワーを持つシリンドリカル
面 (b) 主走査方向、副走査方向において共に正のパワーを
持ち、副走査方向と平行で光軸を含む平面内にある曲線
を、副走査方向と平行な軸を中心に回転させてできるト
ーリック面 (c) 主走方向、副走査方向において共に正のパワーを持
ち、主走査方向と平行で光軸を含む平面内にある曲線
を、主走査方向と平行な軸を中心に回転させてできるト
ーリック面 (d) 光軸から離れた位置での副走査方向の曲率半径が主
走査方向の断面形状とは無関係に設定された回転軸を持
たない非球面 なお、(d)の場合、非球面の主走査方向のパワーφayと
副走査方向のパワーφazとの差Δφ=φaz−φayが、光
軸から主走査方向に離れるに従って漸増するように設定
される。また、主走査方向のパワーφay=0とすること
もできる。
【0010】さらに、全系の光軸上における主走査方向
のFナンバーをFy、副走査方向のFナンバーをFzとし
たとき、以下の条件(2)、 (da・Fy・Fz)/W>500 …(2) を満たすことが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる走査光学
系の実施形態を説明する。図1は、実施形態として後述
する実施例1の走査光学系を示す主走査方向の説明図、
図2はその副走査方向の説明図である。
【0012】この走査光学系は、レーザープフォトプロ
ッターの走査ユニットに適用されるもので、レーザー光
源1、ミラー2、整形光学系であるシリンドリカルレン
ズ3、レーザー光源1から発する光束を動的に偏向する
偏向器としてのポリゴンミラー4、ポリゴンミラー4に
より偏向された光束を描画面5上に結像させる結像光学
系としてのfθレンズ20を備えている。図1、図2
中、y,zはそれぞれ描画面5上での主走査方向、副走
査方向を示す。
【0013】レーザー光源1から発してミラー2により
反射された平行光束のレーザー光は、副走査方向に負の
パワーを有するシリンドリカルレンズ3により主走査方
向においてはほぼ平行光、副走査方向においては発散光
となるよう整形される。整形されたレーザー光は、回転
軸4a回りに回転駆動されるポリゴンミラー4により主
走査方向に動的に偏向される。偏向された光束は、fθ
レンズ20を介して描画面5上に達し、主走査方向yに
走査するスポットを形成する。
【0014】fθレンズ20は、ポリゴンミラー4側か
ら順に、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ
23、第4レンズ24から構成される。このうち、最も
描画面に近い位置に配置された第4レンズ24のいずれ
か一方の面は、主走査方向のパワーφay[mm-1]と副走査
方向のパワーφaz[mm-1]とがφay<φazとなるアナモフ
ィック面として形成されている。アナモフィック面は、
主走査方向のパワーが負であるときには、副走査方向に
おいてはより弱い負のパワー、無パワー、あるいは正の
パワーを持ち、主走査方向のパワーが正であるときに
は、副走査方向においてはより強い正のパワーを持つ。
第4レンズ24の他方の面、及び第1〜第3レンズ2
1,22,23のレンズ面は、いずれも回転対称面(平
面又は球面)である。
【0015】fθレンズ20のアナモフィック面として
は、以下の4つのパターンが選択可能である。 (a) 副走査方向にのみ正のパワーを持つシリンドリカル
面 (b) 主走査方向、副走査方向において共に正のパワーを
持ち、副走査方向と平行で光軸を含む平面内にある曲線
を、副走査方向と平行な軸を中心に回転させてできるト
ーリック面(以下、「zトーリック面」という) (c) 主走方向、副走査方向において共に正のパワーを持
ち、主走査方向と平行で光軸を含む平面内にある曲線
を、主走査方向と平行な軸を中心に回転させてできるト
ーリック面(以下、「yトーリック面」という) (d) 光軸から離れた位置での副走査方向の曲率半径が主
走査方向の断面形状とは無関係に設定された回転軸を持
たない非球面(以下、「累進トーリック面」という) なお、累進トーリック面は、非球面の主走査方向のパワ
ーφayと副走査方向のパワーφazとの差Δφ=φaz−φ
ayが、光軸から主走査方向に離れるに従って漸増するよ
うに設定される。また、主走査方向のパワーφay=0と
して、副走査方向のパワーのみが光軸からの主走査方向
の距離によって変化する累進シリンドリカル面とするこ
ともできる。
【0016】アナモフィック面を(a)シリンドリカル面
とした場合、加工は最も容易であり、球面のみで構成さ
れる走査光学系と比較すると副走査方向のFナンバーの
変化やディファレンシャルボウを小さく抑えることがで
きる。
【0017】(b)zトーリック面は、主走査方向の曲率
半径を持つ回転皿に円弧に沿ってレンズ面を配置し、副
走査方向の曲率を持つ砥石を当てることにより、比較的
容易に加工可能である。また、シリンドリカル面と比較
すると、fθ誤差や像面湾曲をより小さく抑えることが
できる。
【0018】(c)yトーリック面は、加工が比較的難し
いが、副走査方向のFナンバーの変化やディファレンシ
ャルボウをシリンドリカル面やzトーリック面の場合よ
り更に小さくすることができる。(d)累進トーリック非
球面とした場合にも、yトーリック面と同様に各収差を
極めて小さく抑えることができる。ただし、累進シリン
ドリカル面とした場合には、zトーリック面と同程度の
性能となる。
【0019】実施形態の走査光学系は、ポリゴンミラー
4による光束の偏向点とアナモフィック面との間隔をd
a[mm]、シリンドリカルレンズ3の副走査方向のパワー
をφsz[mm-1]、全系の主走査方向の焦点距離をf[mm]、
有効走査幅をW[mm]としたとき、以下の条件(1)、 −1.5<da・φsz・W/f<0 …(1) を満たす。また、全系の光軸上における主走査方向のF
ナンバーをFy、副走査方向のFナンバーをFzとしたと
き、以下の条件(2)、 (da・Fy・Fz)/W>500 …(2) を満たす。
【0020】(1)式は、全系の仕様に対するシリンドリ
カルレンズ3の副走査方向のパワー、およびアナモフィ
ック面の位置を規定する。(1)式の下限を下回ると、主
走査方向の像高の変化に伴う副走査方向のFナンバーの
変化を抑えることができず、ビーム径の変化やディファ
レンシャルボウが大きくなる。上限を上回ると、波面収
差の悪化が著しくなり高精細な描画が困難になる。
【0021】(2)式は、全系の仕様に対する光軸上での
主走査、副走査方向のFナンバーの比率を規定する。
(2)式の下限を下回ると、主走査方向の像高の変化に伴
う副走査方向のFナンバーの変化を抑えつつ、波面収差
を良好に補正することが困難になる。
【0022】次に、上述した実施形態にかかる走査光学
系の具体的な実施例を4例説明する。fθレンズ20の
アナモフィック面は、実施例1ではシリンドリカル面、
実施例2ではzトーリック面、実施例3ではyトーリッ
ク面、実施例4では累進シリンドリカル面である。累進
シリンドリカル面における光軸からの主走査方向の距離
yにおける座標点での副走査方向の曲率Cz(y)は、光軸
上での副走査方向の曲率(1/rz)をCz(0)、1次〜6次の
非球面係数をAS1〜AS6として、以下の式で表される。 Cz(y)=Cz(0)+AS1・y+AS2・y2+AS3・y3+AD4・
4+AS5・y5+AS6・y6
【0023】
【実施例1】図1は、実施例1の走査光学系の主走査方
向の説明図、図2はその副走査方向の説明図である。以
下の表1は、実施例1の走査光学系におけるシリンドリ
カルレンズ3より描画面5側の具体的な数値構成を示
す。表中の記号ryは主走査方向の曲率半径(単位:mm)、
rzは副走査方向の曲率半径(回転対称面の場合には省
略、単位:mm)、dは面間の光軸上の距離(単位:mm)、n
は各レンズの屈折率である。なお、偏向点とアナモフィ
ック面との間隔da[mm]は、第3面とアナモフィック面
(実施例1では第11面)との間の面間距離dの和であ
る。
【0024】表中、第1面及び第2面がシリンドリカル
レンズ3、第3面がポリゴンミラー4のミラー面、第4
面及び第5面がfθレンズ20の第1レンズ21、第6
面及び第7面が第2レンズ22、第8面及び第9面が第
3レンズ23、そして、第10面及び第11面が第4レ
ンズ24を示す。実施例1では、第1面が負のシリンド
リカル面、第2面及び第3面が平面、第4面〜第9面が
球面、第10面が平面、そして、第11面がアナモフィ
ック面としてのシリンドリカル面である。第11面のシ
リンドリカル面は、主走査方向にはパワーを持たず、副
走査方向には正のパワーを有しており、φay<φazの条
件を満たしている。
【0025】
【表1】 f=400.3 W=350.0 Fy=32.0 Fz=40.2 da=250.5 面番号 ry rz d n 1 ∞ −155.00 4.0 1.522 2 ∞ − 50.0 3 ∞ − 125.0 4 −97.00 − 10.0 1.522 5 −595.00 − 20.0 6 −364.00 − 25.0 1.827 7 −160.00 − 1.0 8 −5150.00 − 30.0 1.827 9 −300.00 − 24.5 10 ∞ − 15.0 1.827 11 ∞ −600.00 462.3
【0026】図3及び図4は、実施例1の走査光学系の
性能を示すグラフである。図3(A)は、fθ誤差(スポッ
ト位置の理想位置からのズレ)を示す。図3(B)は、像面
湾曲(焦点位置の近軸像面からの光軸方向のズレ)を示
し、破線が主走査方向、実線が副走査方向の像面湾曲を
示す。また、図4(A)は、有効FナンバーFy(破線で示さ
れる)、Fz(実線で示される)の変化を示し、図4(B)は、
描画面上で光軸から副走査方向に0.05mm離れた位置を走
査するビームスポットのディファレンシャルボウを示
す。いずれのグラフも、縦軸は像高、すなわち光軸と交
差する位置を基準にした主走査方向の距離を示し、単位
はmmである。また、横軸は各収差の発生量を示し、単位
は図3(A),(B)、図4(B)ではmm、図4(A)では%であ
る。
【0027】ポリゴンミラー4より光源側に副走査方向
に負のパワーを持つシリンドリカルレンズ3を配置し、
第4レンズ24にシリンドリカル面を設けることによ
り、図4(A)に示すように有効Fナンバーの変化を抑え
ると共に、図4(B)に示すように、ディファレンシャル
ボウをも小さく抑えることができる。
【0028】
【実施例2】図5及び図6は、実施例2の走査光学系を
示し、図5が主走査方向、図6が副走査方向の説明図で
ある。実施例2の走査光学系の数値構成は表2に示され
る。実施例2では、第1面が負のシリンドリカル面、第
2面及び第3面が平面、第4面〜第10面が球面、そし
て、第11面がアナモフィック面としてのzトーリック
面である。zトーリック面は、主走査方向には弱い正パ
ワーを持ち、副走査方向には比較的強い正のパワーを有
しており、φay<φazの条件を満たしている。実施例2
の走査光学系の性能は、図7及び図8のグラフに示され
ている。
【0029】
【表2】 f=400.1 W=350.0 Fy=32.0 Fz=32.1 da=257.0 面番号 ry rz d n 1 ∞ −231.63 4.0 1.522 2 ∞ − 50.0 3 ∞ − 125.0 4 −88.41 − 10.0 1.522 5 −569.70 − 20.0 6 −358.47 − 25.0 1.827 7 −159.99 − 2.0 8 −1165.05 − 30.0 1.827 9 −250.04 − 25.0 10 −915.47 − 20.0 1.827 11 −705.72 −383.07 484.4
【0030】
【実施例3】図9及び図10は、実施例3の走査光学系
を示し、図9が主走査方向、図10が副走査方向の説明
図である。実施例3の走査光学系の数値構成は表3に示
される。実施例3では、第1面が負のシリンドリカル
面、第2面及び第3面が平面、第4面〜第9面が球面、
第10面がアナモフィック面としてのyトーリック面、
そして、第11面が平面である。yトーリック面は、主
走査方向には弱い正のパワーを持ち、副走査方向には比
較的強い正のパワーを有しており、φay<φazの条件を
満たしている。実施例3の走査光学系の性能は、図11
及び図12のグラフに示されている。
【0031】
【表3】 f=400.0 W=350.0 Fy=32.0 Fz=31.5 da=633.0 面番号 ry rz d n 1 ∞ −2000.00 4.0 1.522 2 ∞ − 50.0 3 ∞ − 125.0 4 −90.00 − 10.0 1.522 5 −920.00 − 20.0 6 −450.00 − 27.0 1.827 7 −177.00 − 1.0 8 −1240.00 − 30.0 1.827 9 −242.00 − 420.0 10 537.00 234.00 45.0 1.522 11 ∞ − 132.2
【0032】
【実施例4】図13及び図14は、実施例4の走査光学
系を示し、図13が主走査方向、図14が副走査方向の
説明図である。実施例4の走査光学系の数値構成は表4
に示される。実施例4では、第1面が負のシリンドリカ
ル面、第2面及び第3面が平面、第4面〜第10面が球
面、そして、第11面がアナモフィック面としての累進
シリンドリカル面である。累進シリンドリカル面を定義
する非球面係数は、表5に示されている。累進シリンド
リカル面は、主走査方向にはパワーを持たず、副走査方
向には正のパワーを有しており、φay<φazの条件を満
たしている。また、累進シリンドリカル面の副走査方向
のパワーは、光軸から主走査方向に離れるに従って漸増
するように設定されており、パワー差Δφ(=φaz−φa
y)は、光軸から主走査方向に離れるに従って漸増する。
実施例4の走査光学系の性能は、図15及び図16のグ
ラフに示されている。
【0033】
【表4】 f=400.4 W=350.0 Fy=32.0 Fz=32.3 da=683.2 面番号 ry rz d n 1 ∞ −1440.00 4.0 1.522 2 ∞ − 50.0 3 ∞ − 125.0 4 −87.50 − 10.0 1.522 5 −1200.00 − 20.0 6 −374.00 − 27.0 1.827 7 −177.00 − 1.2 8 −1500.00 − 35.0 1.827 9 −222.00 − 420.0 10 592.00 − 45.0 1.522 11 ∞ −270.00 146.0
【0034】
【表5】 第11面 非球面係数 AS1 = AS2 = AS3 = AS5 = 0.000 AS4=−4.400×10-13 AS6= 9.600×10-18
【0035】以下の表6は、前述の条件(1),(2)と各実
施例との関係を示す。全ての実施例が条件(1),(2)を共
に満たしており、これにより波面収差を良好に保ちつ
つ、主走査方向の像高の変化に伴う副走査方向のFナン
バーの変化を抑え、ビーム径の変化やディファレンシャ
ルボウを小さく抑えることができる。
【0036】
【表6】 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 条件(1) da・φsz・W/f −0.737 −0.506 −0.145 −0.217 条件(2) (da・Fy・Fz)/W 920.7 754.3 1823.0 2017.6
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、偏向器より手前にレーザー光を主走査方向において
はほぼ平行光、副走査方向においては発散光とする整形
光学系を設け、結像光学系にφay<φazとなるアナモフ
ィック面を含ませると共に、所定の条件を満たすことに
より、主走査方向の像高の変化による副走査方向のFナ
ンバーの変化幅を小さくすると共に、ディファレンシャ
ルボウを小さく抑えることができる。したがって、副走
査方向のビーム径の変化が抑えられて高精細の描画が可
能になると共に、マルチビーム方式の走査光学系への適
用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の走査光学系を示す主走査方向の説
明図。
【図2】 実施例1の走査光学系を示す副走査方向の説
明図。
【図3】 (A)は実施例1の走査光学系のfθ誤差、(B)
は像面湾曲を示すグラフ。
【図4】 (A)は実施例1の走査光学系の有効Fナンバ
ーの変化、(B)はディファレンシャルボウを示すグラ
フ。
【図5】 実施例2の走査光学系を示す主走査方向の説
明図。
【図6】 実施例2の走査光学系を示す副走査方向の説
明図。
【図7】 (A)は実施例2の走査光学系のfθ誤差、(B)
は像面湾曲を示すグラフ。
【図8】 (A)は実施例2の走査光学系の有効Fナンバ
ーの変化、(B)はディファレンシャルボウを示すグラ
フ。
【図9】 実施例3の走査光学系を示す主走査方向の説
明図。
【図10】 実施例3の走査光学系を示す副走査方向の
説明図。
【図11】 (A)は実施例3の走査光学系のfθ誤差、
(B)は像面湾曲を示すグラフ。
【図12】 (A)は実施例3の走査光学系の有効Fナン
バーの変化、(B)はディファレンシャルボウを示すグラ
フ。
【図13】 実施例4の走査光学系を示す主走査方向の
説明図。
【図14】 実施例4の走査光学系を示す副走査方向の
説明図。
【図15】 (A)は実施例4の走査光学系のfθ誤差、
(B)は像面湾曲を示すグラフ。
【図16】 (A)は実施例4の走査光学系の有効Fナン
バーの変化、(B)はディファレンシャルボウを示すグラ
フ。
【符号の説明】
1 レーザー光源 3 シリンドリカルレンズ 4 ポリゴンミラー 5 描画面 20 fθレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H045 AA01 CA04 CA34 CA55 CA68 2H087 KA19 LA22 LA24 PA01 PA03 PA04 PA17 PB01 PB03 PB04 QA02 QA03 QA05 QA07 QA13 QA17 QA21 QA25 QA32 QA33 QA41 QA45 QA46 RA07 RA08 RA42 9A001 GG01 KK16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源からの光束を主走査方向においてはほぼ平行
    光、副走査方向においては発散光となるよう整形する整
    形光学系と、 前記整形光学系により整形された光束を動的に偏向する
    偏向器と、 前記偏向器により偏向された光束を描画面上に結像させ
    て主走査方向に走査するスポットを形成する結像光学系
    とを備え、 前記結像光学系は、比較的前記描画面に近い位置に、主
    走査方向のパワーφay[mm-1]と副走査方向のパワーφaz
    [mm-1]とがφay<φazとなるアナモフィック面を含み、 前記偏向器による光束の偏向点と前記アナモフィック面
    との間隔をda[mm]、前記整形光学系の副走査方向のパ
    ワーをφsz[mm-1]、全系の主走査方向の焦点距離をf[m
    m]、有効走査幅をW[mm]としたとき、以下の条件(1)、 −1.5<da・φsz・W/f<0 …(1) を満たすことを特徴とする走査光学系。
  2. 【請求項2】 整形光学系は、副走査方向にのみ光束を
    発散させる効果を持つシリンドリカル面を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の走査光学系。
  3. 【請求項3】 前記アナモフィック面は、副走査方向に
    のみ正のパワーを持つシリンドリカル面であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の走査光学系。
  4. 【請求項4】 前記アナモフィック面は、主走査方向、
    副走査方向において共に正のパワーを持ち、副走査方向
    と平行で光軸を含む平面内にある曲線を、副走査方向と
    平行な軸を中心に回転させてできるトーリック面である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の走査光学
    系。
  5. 【請求項5】 前記アナモフィック面は、主走方向、副
    走査方向において共に正のパワーを持ち、主走査方向と
    平行で光軸を含む平面内にある曲線を、主走査方向と平
    行な軸を中心に回転させてできるトーリック面であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の走査光学系。
  6. 【請求項6】 前記アナモフィック面は、光軸から離れ
    た位置での副走査方向の曲率半径が主走査方向の断面形
    状とは無関係に設定された回転軸を持たない非球面であ
    り、該非球面の主走査方向のパワーφayと副走査方向の
    パワーφazとの差Δφ=φaz−φayが、光軸から主走査
    方向に離れるに従って漸増することを特徴とする請求項
    1または2に記載の走査光学系。
  7. 【請求項7】 前記非球面の主走査方向のパワーφay=
    0であることを特徴とする請求項6に記載の走査光学
    系。
  8. 【請求項8】 全系の光軸上における主走査方向のFナ
    ンバーをFy、副走査方向のFナンバーをFzとしたと
    き、以下の条件(2)、 (da・Fy・Fz)/W>500 …(2) を満たすことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記
    載の走査光学系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114280763B (zh) * 2021-12-03 2023-02-14 中国科学院西安光学精密机械研究所 宽温高气动轻巧型共缩束可见中波红外扫描稳像光学系统

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