JP2001147277A - 乱流層検出装置 - Google Patents

乱流層検出装置

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JP2001147277A JP33158399A JP33158399A JP2001147277A JP 2001147277 A JP2001147277 A JP 2001147277A JP 33158399 A JP33158399 A JP 33158399A JP 33158399 A JP33158399 A JP 33158399A JP 2001147277 A JP2001147277 A JP 2001147277A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中の観測点における風速および密度の両
方を測定し乱流層の有無を検出することにより、安価な
装置とし、また、検出に要する時間を短縮することがで
きる乱流層検出装置を得る。 【解決手段】 大気中にビームを送信する送信部31
と、送信部31が送信し、大気中の微粒子等により散乱
された反射波を受信する受信部32と、受信部32が受
信した受信信号から、ビーム上の2箇所以上の観測点に
おいて風速のビーム方向成分を測定する風速測定部3
3、あるいはビーム上の2箇所以上の観測点において密
度を測定する密度測定部34のいずれか一方と、風速測
定部33あるいは密度測定部34のいずれか一方の出力
に基づいて、乱流層の有無の検出をする乱流層検出部3
5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大気中の観測点
における風速および密度から乱流層の有無を検出するも
ので、特に、大気中の2点以上の観測点における風速お
よび密度から、乱流層の検出を行う乱流層検出装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の乱流層検出装置として
は、米国特許5117689号公報に示されているよう
に、パッシブなセンサにより大気中の分子が放射する熱
を受信して温度および温位の高度分布を測定し、大気中
の風速分布をさらに測定し、上記温度および温位の高度
分布と風速分布の測定結果から、大気層の乱れの程度の
指数であるリチャードソン数を計算して乱流層の検出を
行うものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法による装置では、風速の測定と、温度および温位の
測定とを、同じ受信信号から行うことが極めて困難であ
ったため、少なくとも2種類の送受信部が必要であっ
た。したがって、装置が高価になるという問題があっ
た。
【0004】また、大気中におけるリチャードソン数の
分布を大気層中の多点にわたり求める必要があるので、
乱流層の検出に要する時間が膨大になるという問題もあ
った。
【0005】この発明は上述の事情に鑑みてなされたも
ので、電磁波、音波、もしくは光波のビームを大気中に
送信し、大気中の複数の観測点において微粒子等により
散乱された電磁波、音波、もしくは光波を受信し、この
受信信号から、大気中の複数の観測点における風速およ
び密度の両方を測定し、風速および密度の測定結果か
ら、複数の観測点で挟まれる大気層における乱流層の有
無を検出することによって、装置を安価とすることがで
き、また、検出に要する時間を短縮することができる乱
流層検出装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乱流層検
出装置は、大気中に電磁波、音波、もしくは光波のビー
ムを送信する送信部と、送信部が送信し、大気中の微粒
子等により散乱された電磁波、音波、もしくは光波を受
信する受信部と、受信部が受信した受信信号から、ビー
ム上の2箇所以上の観測点において風速のビーム方向成
分を測定する風速測定部、あるいはビーム上の2箇所以
上の観測点において密度を測定する密度測定部のいずれ
か一方と、風速測定部あるいは密度測定部のいずれか一
方の出力に基づいて、乱流層の有無の検出をする乱流層
検出部とを備えている。
【0007】また、風速測定部は、風速のビーム方向成
分から水平方向の風速を求める。
【0008】また、2箇所以上の観測点の隣り合う2つ
の観測点の高度差は、検出する乱流層の厚さよりも大き
い。
【0009】また、乱流層検出部は、ビーム上の2箇所
以上の観測点の隣り合う2つの観測点における水平方向
の風速から、水平方向の風速差を検出し、この水平方向
の風速差の大小から乱流層を検出し、あるいは、ビーム
上の2箇所以上の観測点の隣り合う2つの観測点におけ
る密度を測定し、この隣り合う2つの観測点間の高度に
おける密度の変化率を測定し、この密度の変化率の大小
から乱流層を検出する。
【0010】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差が、この
閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う。
【0011】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分布
から、密度の変化率を推定し、この密度の変化率と測定
された水平方向の風速差とを用いて、リチャードソン数
を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数
に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在
する判定を行う。
【0012】また、乱流層検出部は、密度の変化率に関
する所定の閾値を有し、密度の変化率の測定値が、この
閾値より小さくなるときに乱流層が存在する判定を行
う。
【0013】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分布
から、水平方向の風速差を推定し、この水平方向の風速
差と測定された密度の変化率とを用いて、リチャードソ
ン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソ
ン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が
存在する判定を行う。
【0014】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾値
とを有し、水平方向の風速差の測定値が、この水平方向
の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、密度の変
化率の測定値が、密度の変化率に関する所定の閾値より
小さくなるときの内、少なくともどちらか一方の条件を
満たすときに乱流層が存在する判定を行う。
【0015】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差の測定値
と密度の変化率の測定値を用いて、リチャードソン数を
計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数に
関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在す
る判定を行う。
【0016】また、乱流層検出部は、密度の変化率と、
水平方向の風速差のうち、どちらか一方の測定結果を用
いて乱流層の検出を行い、乱流層を検出したと判定した
際にもう一方の測定結果を用いて乱流層の有無を確認す
る。
【0017】また、送信部は、ビームの方向を、大気中
において逐次スキャンさせ、受信部は、スキャンされた
ビームが大気中の微粒子等により散乱されたものを受信
する。
【0018】また、風速測定部は、ビームの方向をスキ
ャンする過程における各時点において、ビーム上の2箇
所以上の観測点において風速のビーム方向成分を測定
し、密度測定部は、ビームの方向をスキャンする過程に
おける各時点において、ビーム上の2箇所以上の観測点
において密度を測定する。
【0019】また、風速測定部は、ビームの方向をスキ
ャンする過程の各時点において、風速のビーム方向成分
から水平方向の風速を求める。
【0020】また、2箇所以上の観測点の隣り合う2つ
の観測点の高度差は、検出する乱流層の厚さよりも大き
い。
【0021】また、乱流層検出部は、ビームの方向をス
キャンする過程の各時点におけるビーム上の観測点にお
ける水平方向の風速から、大気層の各部分において、大
気層の上下層の水平方向の風速差を検出し、この水平方
向の風速差の大小から、大気層の各部分における乱流層
の有無を検出し、あるいは、ビームをスキャンする過程
におけるビームの方向の各時点におけるビーム上の観測
点における密度を測定し、大気層の各部分において、密
度の変化率を測定し、この密度の変化率の大小から、大
気層の各部分における乱流層の有無を検出する。
【0022】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差が、この
閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う。
【0023】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分布
から、密度の変化率を推定し、この密度の変化率と測定
された水平方向の風速差とを用いて、リチャードソン数
を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数
に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在
する判定を行う。
【0024】また、乱流層検出部は、密度の変化率に関
する所定の閾値を有し、大気層の各部分における密度の
変化率の測定値が、この閾値より小さくなるときに乱流
層が存在する判定を行う。
【0025】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分布
から、水平方向の風速差を推定し、この水平方向の風速
差と測定された密度の変化率とを用いて、リチャードソ
ン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソ
ン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が
存在する判定を行う。
【0026】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾値
とを有し、大気層の各部分において、大気層の上下層に
ある観測点における水平方向の風速差が、この水平方向
の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、大気層の
上下層にある観測点における密度の変化率の測定値が、
密度の変化率に関する所定の閾値より小さくなるときの
内、少なくともどちらか一方が所定の条件を満たすとき
に乱流層が存在する判定を行う。
【0027】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、大気層の各部分において、
大気層の上下層にある観測点における水平方向の風速差
の測定値と密度の変化率の測定値を用いて、リチャード
ソン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャード
ソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層
が存在する判定を行う。
【0028】また、乱流層検出部は、密度の変化率と、
大気層を挟む上下層の水平方向の風速差のうち、どちら
か一方の測定結果を用いて乱流層の検出を行い、乱流層
を検出したと判定した際にもう一方の測定結果を用いて
乱流層の有無を確認する。
【0029】また、送信部は、電磁波、音波、もしくは
光波の2本以上のビームを送信する機能を有し、受信部
は、2本以上のビームのそれぞれについて、大気中の微
粒子等により散乱されることにより生じる電磁波、音
波、もしくは光波を受信する。
【0030】また、風速測定部は、2本以上の各ビーム
上の観測点において、風速のビーム方向成分を測定し、
密度測定部は、2本以上の各ビーム上の観測点におい
て、密度を測定する。
【0031】また、風速測定部は、2本以上のビーム上
の観測点において、風速のビーム方向成分から水平方向
の風速を求める。
【0032】また、2本以上のビーム上の各々の観測点
のうちの少なくとも2つの観測点の位置は、地表に対し
て垂直方向に沿った2箇所である。
【0033】また、地表に対して垂直方向に沿った2箇
所の距離は、検出する乱流層の厚さよりも大きい。
【0034】また、乱流層検出部は、2本以上の各ビー
ム上の観測点における水平方向の風速から、大気層の各
部分において、大気層の上下層の水平方向の風速差を検
出し、この水平方向の風速差の大小から、大気層の各部
分における乱流層の有無を検出し、あるいは、2本以上
の各ビーム上の観測点における密度を測定し、大気層の
各部分において、密度の変化率を測定し、この密度の変
化率の大小から、大気層の各部分における乱流層の有無
を検出する。
【0035】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差が、この
閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う。
【0036】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分布
から、密度の変化率を推定し、この密度の変化率と測定
された水平方向の風速差とを用いて、リチャードソン数
を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数
に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在
する判定を行う。
【0037】また、乱流層検出部は、密度の変化率に関
する所定の閾値を有し、密度の変化率の測定値が、この
閾値より小さくなるときに乱流層が存在する判定を行
う。
【0038】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分布
から、水平方向の風速差を推定し、この水平方向の風速
差と測定された密度の変化率とを用いて、リチャードソ
ン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソ
ン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が
存在する判定を行う。
【0039】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾値
とを有し、大気層の各部分において、大気層の上下層に
ある観測点における水平方向の風速差が、この水平方向
の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、大気層の
上下層にある観測点における密度の変化率の測定値が、
密度の変化率に関する所定の閾値をより小さくなるとき
の内、少なくともどちらか一方の条件を満たすときに乱
流層が存在する判定を行う。
【0040】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、大気層の各部分において、
大気層の上下層にある観測点における水平方向の風速差
の測定値と密度の変化率の測定値を用いて、リチャード
ソン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャード
ソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層
が存在する判定を行う。
【0041】また、乱流層検出部は、密度の変化率と、
大気層を挟む上下層の水平方向の風速差のうち、どちら
か一方の測定結果を用いて乱流層の検出を行い、乱流層
を検出したと判定した際にもう一方の測定結果を用いて
乱流層の有無を確認する。
【0042】さらに、リチャードソン数に関する所定の
閾値が、0.25である。
【0043】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係わる乱流層検出装置について図1から図4を
参照しながら説明する。図1はこの発明の実施の形態1
に係わる乱流層検出装置を説明する説明図である。図1
において、1は、乱流層の有無が検出される大気層、2
は、航空機、3は、航空機2に搭載された乱流層検出装
置、4は、観測点、5は、乱流層検出装置3の送信する
電磁波、音波、もしくは光波のビームである。
【0044】なお、図1において、大気層1は、地表と
水平に存在している。また、観測点4は、ビーム5上の
2箇所に存在している。また、大気層1を挟む上下の層
は、地表と水平に存在しており、かつ乱流層を挟む上下
の層のそれぞれの層において、風速、密度等はほぼ一定
であるとする。
【0045】図2は図1の乱流層検出装置3の構成を示
すブロック図である。図2において、31は、大気中に
電磁波、音波、もしくは光波のビーム5を送信する送信
部である。32は、送信部31が送信し、大気中の微粒
子等により散乱された電磁波、音波、もしくは光波を受
信する受信部である。33は、受信部32が受信した受
信信号から、ビーム5上の2箇所以上の観測点において
風速のビーム方向成分を測定する風速測定部である。3
4は、受信部32が受信した受信信号から、ビーム5上
の2箇所以上の観測点において密度を測定する密度測定
部である。35は、風速測定部33あるいは密度測定部
34のいずれか一方の出力に基づいて、乱流層の有無の
検出をする乱流層検出部である。
【0046】本発明において検出対象である乱流層は、
大気層1に乱れが生じることにより、大気層1の全ての
部分、もしくは一部分が、遷移して発生するものであ
る。次に、乱流層の発生について図3を用いて述べる。
【0047】図3は乱流層発生の遷移を説明する図であ
る。図3において、6は風向きである。乱流層は、ある
大気層1を挟む上下の大気層における水平方向の風速に
風速差がある場合において、図3の(a)〜(d)に示
す過程を経て発生する。図3において、V1はある大気
層1の上側に接している層の水平方向の風速であり、V
2は上記大気層1の下側に接している層の水平方向の風
速であり、Dは大気層の厚さである。また、大気層1の
上側に接している層における密度はρ1であり、上記大
気層1の下側に接している層における密度はρ2であ
る。
【0048】大気層1における気流の乱れの程度は、密
度の変化率を(ρ1−ρ2)/{(ρ 1+ρ2)/2}と
し、大気層1の厚さDと、大気層1の上下層の水平方向
の風速差Vc(=V1−V2)と、重力gとから、
【0049】
【数1】
【0050】で表されるリチャードソン数Riの大きさ
により表すことができる。リチャードソン数が大きいと
きには、気流の乱れは小さく。この値が小さいときには
気流の乱れは大きい。式1からわかるように、大気層1
の上下層の水平方向の風速差が大きく、密度の変化率が
小さいほど、リチャードソン数Riは小さい、つまり、
気流の乱れの程度は大きい。
【0051】なお、特に航空機の運行において問題とな
る渦状の乱気流の存在する乱流層が存在するための条件
は、文献[1](E. K. Parks他著,”Identification
of vortex induced clear air turbulence using airli
ne flight records.”,Papers. American Institute o
f Aeronautics and Astronautics,pp.1-8,1984.)に
よると、リチャードソン数Ri<0.25である。
【0052】なお、本発明における「乱流層」という文
言は、少なくとも、その層の上下に接している層におけ
る上記水平方向の風速差が、ある閾値よりも大きい大気
層という意味と、その層に上下に接している層における
密度から求めた上記密度の変化率が、ある閾値よりも小
さい大気層という意味と、その層の上下に接している層
における上記水平方向の風速差および上記密度の変化率
と、その層の厚さとから求めたリチャードソン数R
iが、ある閾値よりも小さい大気層という意味との内の
いずれか一つ、もしくは二つ以上の意味を持つ。
【0053】乱流層の発生状態について以上に述べた。
次に、乱流層検出装置について述べる。図1に示される
ように、乱流層検出装置3は航空機2に搭載されてい
る。そして、乱流層検出装置3は、図2に示すように、
電磁波、音波、もしくは光波のビーム5を、大気中に送
信する送信部31と、ビーム5が大気中の微粒子等によ
り散乱されることにより生じる電磁波、音波、もしくは
光波を受信する受信部32を備えている。送信部31と
受信部32は、同じものにして送信と受信を兼用しても
よいし、別々のものにしてもよい。
【0054】なお、本発明において用いる送信信号は、
図4の(a)および(d)に示すように、ある一定の繰
り返し周期で繰り返して発生される。この信号として
は、図4の(a)に示すように、ある一定のキャリア周
波数を有する信号でも良いし、また、図4の(b)に示
すように継続時間が有限な振動波形でも良いし、また、
図4の(c)に示すように、1個または複数個のDCサ
ブパルス波形からなる信号でも良いし。また、図4の
(d)に示すように、擬似ランダム変調された波形から
なる信号でも良い。
【0055】そして、風速測定部33は、受信部32に
より受信した受信信号から、風速のビーム方向成分を、
ビーム5上の2箇所の観測点4において測定する。ま
た、密度測定部34は、密度をビーム5上の2箇所の観
測点4において測定する。
【0056】尚、乱流層検出装置3は、機能上、風速測
定部33と密度測定部34とを必ずしも両方備える必要
はなく、少なくともどちらか一方を備えていれば、乱流
層の検出をすることができる。
【0057】風速測定部33による風速の上記ビーム方
向成分の測定は、上記受信信号のドップラーシフトを検
出することから行うことができる。また、密度測定部3
4による密度の測定は、上記受信信号の強度を測定する
ことから行うことができる。
【0058】これにより、乱流層中の風速を直接測定す
るのではなく、乱流層を挟む上下の層における風速およ
び密度の測定を可能にする。乱流層を挟む上下層におけ
る風速および密度は、乱流層中の風速および密度と比較
して安定している。したがって、風速および密度を測定
する上での誤差を小さくできる。これにより、乱流層の
検出に関する精度を上げることができる。
【0059】風速測定部33は、さらにビーム5上の2
つの観測点4における水平方向の風速Vhを、θをビー
ム5の方向と大気層1の方向のなす角、ビーム方向の風
速をVbとして、
【0060】
【数2】
【0061】により求める。これにより、大気層1を挟
む上下層における風速の水平方向成分Vhを測定するこ
とが可能になる。この水平方向の風速を用いることによ
り、例えば上述したリチャードソン数による乱流層の有
無の検出が可能になる。
【0062】2箇所の観測点4の高度差は、検出する必
要のある乱流層の厚さよりも大きくなるようにする。つ
まり、観測点4の間の距離Lは、検出する必要のある乱
流層の厚さをD’とした場合に、ビーム5の方向と大気
層1の方向のなす角θから、
【0063】
【数3】
【0064】となるように決める。このように観測点4
間の距離を決めることにより、隣り合う2つの観測点4
の両方が、検出する必要のある厚さの乱流層中に存在す
ることを防ぐことができる。これにより、隣り合う2つ
の観測点を、検出する必要のある厚さの乱流層を挟む上
下の層中に配置できる確率を高めることができる。
【0065】そして、乱流層検出部35は、ビーム5上
の2箇所の観測点4における水平方向の風速Vhから、
水平方向の風速差Vcを検出し、水平方向の風速差Vc
大小から乱流層を検出する。また、乱流層検出部35
は、ビーム5上の2箇所の観測点4における密度を測定
し、2つの観測点4の内の高度の高い方の観測点におい
て測定した密度をρ’1とし、2つの観測点4の内の高
度の低い方の観測点において測定した密度をρ’2
し、2つの観測点4の高度差をD”(=Lsinθ)とし
て、
【0066】
【数4】
【0067】により、2つの観測点間の高度における、
密度の変化率ρcを測定し、測定した密度の変化率ρc
大小から乱流層を検出する。
【0068】上述したリチャードソン数と乱流層の有無
の関係からも分かるように、水平方向の風速差Vcおよ
び密度の変化率ρcは、乱流層を検出する上での指標と
なる。したがって、水平方向の風速差Vcおよび密度の
変化率ρcを測定することにより、乱流層の有無を高精
度で検出することができる。
【0069】なお、水平方向の風速差Vcの大小から乱
流層の検出を行うには、水平方向の風速差Vcに関する
閾値を決めておき、水平方向の風速差Vcの測定値が上
記閾値を超えるときに乱流層が存在するという判定を行
う方式を用いれば良い。これにより、水平方向の風速差
が上記閾値以上である乱流層を確実に検出することがで
きる。
【0070】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、例えば文献[2](理科年表
(平成9年度版),p.383,国立天文台編,丸善)に示
されているような、一般的に知られている大気の密度分
布から、密度の変化率ρcを推定し、この値と、測定し
た風速差Vcとを用い、式(1)において大気層の厚さ
Dを2つの観測点4の高度差D”に置き換えて、2つの
観測点4間の高度におけるリチャードソン数Riを計算
してリチャードソン数に関する上記閾値と比較すること
から、乱流層が存在するという判定を行う方式を用いて
も良い。これにより、水平方向の風速差Vcおよび密度
の変化率ρcの両方の値をもとに、乱流層の有無の検出
を行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げることが
できる。
【0071】また、密度の変化率ρcの大小から乱流層
の検出を行うには、密度の変化率ρcに関する閾値を決
めておき、密度の変化率ρcの測定値が上記閾値より小
さくなるときに乱流層が存在するという判定を行う方式
を用いれば良い。これにより、密度の変化率が上記閾値
より小さい乱流層を確実に検出することができる。
【0072】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、一般的な大気における風速分布
から、観測点4における水平方向の風速差Vcを推定
し、この値と、測定した密度の変化率とを用い、式
(1)において大気層の厚さDを2つの観測点4の高度
差D”に置き換えて、2つの観測点4間の高度における
リチャードソン数Riを計算してリチャードソン数に関
する上記閾値と比較することから、乱流層が存在すると
いう判定を行う方式を用いても良い。これにより、水平
方向の風速差Vcおよび密度の変化率ρcの両方の値をも
とに、乱流層の有無の検出を行うので、乱流層の検出の
確度をさらに上げることができる。
【0073】また、水平方向の風速差Vcの大小と、密
度の変化率ρcの大小との両方の情報を用いて乱流層の
検出を行うには、水平方向の風速差Vcに関する閾値と
密度の変化率ρcに関する閾値とを両方決めておき、2
つの観測点4における水平方向の風速差Vcの測定値
が、水平方向の風速差Vcに関する上記閾値を越えると
きと、密度の変化率ρcの測定値が、密度の変化率ρc
関する上記閾値より小さくなるときとの内、少なくとも
どちらか一方の条件を満たすときに乱流層が存在すると
いう判定を行う方式を用いればよい。これにより、水平
方向の風速差Vcが水平方向の風速差Vcの上記閾値より
も大きく、かつ、上記密度差ρcが密度差に関する上記
閾値より小さい乱流層を確実に検出することができる。
【0074】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、2つの観測点4における水平方
向の風速差Vcの測定値と密度の変化率ρcの測定値とを
用い、式(1)において大気層の厚さDを2つの観測点
4の高度差D”に置き換えて、2つの観測点4間の高度
におけるリチャードソン数Riを計算し、この値がリチ
ャードソン数Riに関する閾値より小さくなるときに乱
流層が存在するという判定を行っても良い。これによ
り、水平方向の風速差Vcおよび密度の変化率ρcの両方
の値をもとに、大気層の乱れの程度を示す値であるリチ
ャードソン数Riを用いて乱流層の有無の検出を行うの
で、乱流層の検出の確度をさらに上げることができる。
【0075】次に、本発明の実施の形態1に係る乱流層
検出装置の動作について説明する。送信部31は、上記
ビーム5を大気中に送信し、受信部32は、上記ビーム
5が大気中の微粒子等により散乱されることにより生じ
る信号を受信する。
【0076】次に、風速測定部33は、受信部32によ
り受信した受信信号から、観測点4における風速のビー
ム方向成分Vbを測定する。一方、密度測定部34は、
受信部32により受信した受信信号から密度を測定す
る。
【0077】なお、風速測定部33が風速のビーム方向
成分Vbを測定する場合には、風速測定部33は、ビー
ム5上の2つの観測点4における水平方向の風速V
hを、(式2)により求める。
【0078】次に、乱流層検出部35は、ビーム5上の
2つの観測点4における水平方向の風速Vhから、水平
方向の風速差Vcを検出し、水平方向の風速差Vcの大小
から乱流層を検出する。また、ビーム5上の2つの観測
点4における密度を測定し、密度の変化率ρcの大小か
ら乱流層を検出する。乱流層検出部35は、上記水平方
向の風速差Vcの大小と上記密度の変化率ρcの大小と
の、両方の情報から、乱流層を検出しても良いし、いず
れか一方から乱流層を検出しても良い。
【0079】最後に、乱流層検出装置3は、乱流層が検
出された場合に航空機2に対して乱流層の存在を知らし
めるための信号を送信する。
【0080】このような構成の本発明の実施の形態1に
おける乱流層検出装置は、乱流層中の風速を直接測定す
るのではなく、乱流層を挟む上下の層における風速およ
び密度を測定している。乱流層を挟む上下の層における
風速および密度は、乱流層中の風速および密度と比較し
て安定している。したがって、風速および密度を測定す
る上での誤差を小さくできる。これにより、乱流層の検
出に関する確度を上げることができる。
【0081】また、2つの観測点4のみにおける風速お
よび密度の測定結果から、2つの観測点4間における乱
流層の存在を検出できるので、風速および密度を大気層
1の内部までさらに多点にわたって測定する必要がな
く、検出に要する時間を短縮することができる。
【0082】さらに、同じ受信信号から、大気中の複数
の観測点における風速および密度の両方を測定している
ので、送信部31と受信部31は1つずつあればよい。
したがって、温位と風速を測定する従来の方法と比較し
て、装置を廉価にできる。
【0083】なお、図1において、ビーム5上の観測点
4は2つであるが、観測点4は2つ以上であればいくつ
でもよい。図5に観測点4を4つにした場合を示す。観
測点4を多くすれば、より広い範囲において、どの大気
層1に乱流層が存在するのかを知ることができる。
【0084】なお、図5においては、大気層1は、地表
に対して水平であるが、密度の変化率ρcのみから乱流
層の検出を行うのであれば、大気層1は地表に対して水
平でなくとも、また大気層1が曲がっていても構わな
い。
【0085】なお、上述した、密度の変化率の測定ρc
と、大気層1を挟む上下層の水平方向の風速差Vcの測
定の内、通常はどちらか一方のみの測定結果を用いて乱
流層の検出を行い、乱流層を検出したと判定した際にも
う一方の測定結果を用いて乱流層の有無を確認すれば、
密度の変化率ρcと、大気層1を挟む上下層の水平方向
の風速差Vcの測定の両方の測定を常時行う場合と比較
して、乱流層検出装置3で受信信号に対して行う処理を
減らし、装置を廉価にすることが可能になる。
【0086】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係わる乱流層検出装置について図6を参照しながら説明
する。図6はこの発明の実施の形態2に係わる乱流層検
出装置を説明する説明図である。図6において、大気層
1は、地表と水平に存在している。また、観測点4は各
ビーム5上に2箇所ある。また、大気層1を挟む上下の
層は、地表と水平に存在している、ただし、大気層1を
挟む上下の層の各部分における、風速、密度等は一定で
あるとは限らない。したがって、大気層1の全ての部分
が乱流層であるとは限らず、乱流層は、大気層1におい
て部分的に存在する場合もある。
【0087】乱流層検出装置3は、実施の形態1の図2
に示す構成と概略同じ構成をなし、電磁波、音波、もし
くは光波のビーム5を、大気中に送信する送信部31
と、ビーム5が大気中の微粒子等により散乱されること
により生じる電磁波、音波、もしくは光波を受信する受
信部32とを備えている。送信部31と受信部32は、
同じものにして送信と受信を兼用してもよいし、別々の
ものにしてもよい。
【0088】そして、本実施の形態においては、乱気流
検出装置3は、電磁波、音波、もしくは光波のビーム5
の方向を、大気中において逐次スキャンする。
【0089】そして、風速測定部33は、ビーム5の方
向をスキャンする過程における各時点において、受信部
32により受信した受信信号から、風速のビーム方向成
分V bを、ビーム5上の2箇所の観測点4において測定
する。また、密度測定部34は、ビーム5の方向をスキ
ャンする過程における各時点において、受信部32によ
り受信した受信信号から、密度をビーム5上の2箇所の
観測点4において測定する。
【0090】尚、乱流層検出装置3は、機能上、風速測
定部33と密度測定部34とを必ずしも両方備える必要
はなく、少なくともどちらか一方を備えていれば、乱流
層の検出をすることができる。
【0091】風速測定部33による風速の上記ビーム方
向成分の測定は、上記受信信号のドップラーシフトを検
出することから行うことができる。また、密度測定部3
4による密度の測定は、上記受信信号の強度を測定する
ことから行うことができる。
【0092】風速測定部33は、ビーム5の方向をスキ
ャンする過程の各時点において、ビーム5上の2つの観
測点4における水平方向の風速Vhを、θをビーム5の
方向と大気層1の方向のなす角、ビーム方向の風速をV
bとして、
【0093】
【数5】
【0094】により求める。
【0095】2箇所の観測点4の高度差は、検出する必
要のある乱流層の厚さよりも大きくなるようにする。つ
まり、観測点4の間の距離は、検出する必要のある乱流
層の厚さと、ビーム5の方向と大気層1の方向のなす角
により、検出する必要のある乱流層の厚さをD’とし
て、
【0096】
【数6】
【0097】となるように決める。
【0098】なお、ビーム5の方向をスキャンする過程
の各時点において、各観測点4の間の距離、および乱流
層検出装置3と観測点4までの距離を変えても構わな
い。これにより、ビーム5のスキャンが終了した時点
で、大気層1を挟む上下層の各部分における風速の水平
方向成分と密度とを求めることができる。
【0099】また、乱流層検出部35は、ビーム5の方
向をスキャンする過程の各時点におけるビーム5上の2
箇所の観測点4における水平方向の風速Vhから、大気
層1の各部分において、大気層1の上下層の水平方向の
風速差Vcを検出し、水平方向の風速差Vcの大小から、
大気層5の各部分における乱流層の有無を検出する。
【0100】また、乱流層検出部35は、ビーム5をス
キャンする過程におけるビーム5の方向の各時点におけ
る、ビーム5上の2箇所の観測点4における密度を測定
し、大気層1の各部分において、大気層1の上部に接し
ている層の観測点において測定した密度をρ”1とし、
大気層1の下部に接している層の観測点において測定し
た密度をρ”2とし、大気層1の上部に接している層の
観測点4と、大気層1の下部に接している層の観測点4
の高度差をD1とし、
【0101】
【数7】
【0102】により、大気層1の各部分における、密度
の変化率ρcを推定し、推定した密度の変化率ρcの大小
から、大気層1の各部分における乱流層の有無を検出す
る。
【0103】なお、水平方向の風速差Vcの大小から乱
流層の検出を行うには、水平方向の風速差Vcに関する
閾値を決めておき、水平方向の風速差Vcの測定値が上
記閾値を超えるときに乱流層が存在するという判定を行
う方式を用いれば良い。
【0104】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、例えば文献[2](理科年表
(平成9年度版),p.383,国立天文台編,丸善)に示
されているような、一般的に知られている大気の密度分
布から、密度の変化率ρcを推定し、この値と、測定し
た風速差Vcとを用い、式(1)において大気層の厚さ
Dを大気層1を挟む上下層の各部分における2つの観測
点4の高度差D1に置き換えて、2つの観測点4間の高
度におけるリチャードソン数Riを計算してリチャード
ソン数に関する上記閾値と比較することから、乱流層が
存在するという判定を行う方式を用いても良い。
【0105】また、密度の変化率ρcの大小から乱流層
の検出を行うには、密度の変化率ρcに関する閾値を決
めておき、大気層1の各部分における密度の変化率ρc
の測定値が上記閾値よりちいさくなるときに乱流層が存
在するという判定を行う方式を用いれば良い。
【0106】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、一般的な大気における風速分布
から、観測点4における水平方向の風速差Vcを推定
し、この値と、測定した密度の変化率ρcとを用い、式
(1)において大気層の厚さDを大気層1を挟む上下層
の各部分における2つの観測点4の高度差D1に置き換
えて、2つの観測点4間の高度におけるリチャードソン
数Riを計算してリチャードソン数に関する上記閾値と
比較することから、乱流層が存在するという判定を行う
方式を用いても良い。
【0107】また、水平方向の風速差Vcの大小と、密
度の変化率ρcの大小との両方の情報を用いて乱流層の
検出を行うには、水平方向の風速差Vcに関する閾値と
密度の変化率ρcに関する閾値とを両方決めておき、大
気層1の各部分において、水平方向の風速差Vcの測定
値が、水平方向の風速差Vcに関する上記閾値を越える
ときと、密度の変化率ρcの測定値が、密度の変化率ρc
に関する上記閾値より小さくなるときとの内、少なくと
もどちらか一方の条件を満たすときに乱流層が存在する
という判定を行う方式を用いればよい。
【0108】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、大気層1の各部分において、大
気層1の上下層にある観測点4における水平方向の風速
差V cの測定値と密度の変化率ρcの測定値とから、式
(1)において大気層の厚さDを大気層1を挟む上下層
の各部分における2つの観測点4の高度差D1に置き換
えて、2つの観測点4間の高度におけるリチャードソン
数Riを計算し、この値がリチャードソン数Riに関する
閾値より小さくなるときに乱流層が存在するという判定
を行っても良い。
【0109】次に、本発明の実施の形態2に係る乱流層
検出装置の動作について説明する。送信部31は、ビー
ム5をスキャンしながら大気中に送信する。受信部32
は、ビーム5をスキャンする過程におけるビーム5の方
向の各時点において、乱流層検出装置3は、ビーム5が
大気中の微粒子等により散乱されることにより生じる信
号を受信する。
【0110】次に、風速測定部33は、ビーム5の方向
をスキャンする過程の各時点において、受信部32によ
り受信した受信信号から、観測点4における風速のビー
ム方向成分Vbを測定する。一方、密度測定部34は、
ビーム5の方向をスキャンする過程の各時点において、
受信部32により受信した受信信号から密度を測定す
る。
【0111】なお、風速測定部33が風速のビーム方向
成分Vbを測定する場合には、風速測定部33は、ビー
ム上の2つの観測点4における水平方向の風速Vhを、
(式2)により求める。
【0112】次に、乱流層検出部35は、ビーム5の方
向をスキャンする過程の各時点における、ビーム5上の
2つの観測点4における水平方向の風速Vhから、大気
層1の各部分において、大気層1の上下層の水平方向の
風速差Vcを検出し、水平方向の風速差Vcの大小から、
大気層5の各部分における乱流層の有無を検出する。
【0113】また、ビーム5の方向をスキャンする過程
の各時点における、ビーム5上の2つの観測点4におけ
る密度を測定し、大気層1の各部分において、大気層1
の上部に接している層の観測点において測定した密度
と、大気層1の上部に接している層の観測点において測
定した密度とから、大気層1の各部分における、密度の
変化率ρcを推定し、推定した密度の変化率ρcの大小か
ら、大気層1の各部分における乱流層の有無を検出す
る。乱流層検出部35は、上記水平方向の風速差V c
大小と上記密度の変化率ρcの大小との、両方の情報か
ら、乱流層を検出しても良いし、いずれか一方から乱流
層を検出しても良い。
【0114】最後に、乱流層検出装置3は、乱流層が検
出された場合に航空機2に対して乱流層の存在を知らし
めるための信号を送信する。
【0115】このような構成の本発明の実施の形態2に
おける乱流層検出装置は、乱流層中の風速を直接測定す
るのではなく、乱流層を挟む上下の層における風速およ
び密度を測定している。乱流層を挟む上下の層における
風速および密度は、乱流層中の風速および密度と比較し
て安定している。したがって、風速および密度を測定す
る上での誤差を小さくできる。これにより、乱流層の検
出に関する確度を上げることができる。
【0116】また、2つの観測点4のみにおける風速お
よび密度の測定結果から、2つの観測点4間における乱
流層の存在を検出できるので、風速および密度を大気層
1の内部までさらに多点にわたって測定する必要がな
く、検出に要する時間を短縮することができる。
【0117】また、同じ受信信号から、大気中の複数の
観測点における風速および密度の両方を測定しているの
で、送信部と受信部は1つずつあればよい。したがっ
て、温位と風速を測定する従来の方法と比較して、装置
を廉価にできる。
【0118】また、ビーム5をスキャンすることによ
り、大気層1の複数部分における、上下層の風速の水平
方向成分および密度を測定するので、大気層1およびそ
れを挟む上下層が水平方向に一様でなくとも、乱流層の
有無を検出できる。さらには乱流層の存在の分布および
乱流層のプロファイルを検出することができる。
【0119】尚、図6においては、大気層1は、地表に
対して水平であるが、密度の変化率から乱流層の検出を
行うのであれば、大気層1は地表に対して水平でなくと
も、図7に示すように、大気層1が曲がっていても構わ
ない。
【0120】なお、図6において、ビーム5の方向をス
キャンする過程の各時点における、ビーム5上の観測点
4の数は2つであるが、この数は2つ以上であればいく
つでもよい。図7にビーム5上の観測点4を4つにした
場合を示す。各時点におけるビーム5上の観測点4を多
くすれば、より広い範囲において、大気層1における乱
流層の存在の有無を、密度の変化率ρcと、大気層1の
上下層における風速差Vcとの両方の測定結果を用いて
行うことができる。これにより、大気層1が水平でない
場合における、乱流層の検出の確度を上げることができ
る。
【0121】なお、上述した、密度の変化率の測定ρc
と、大気層1を挟む上下層の水平方向の風速差Vcの測
定の内、通常はどちらか一方のみの測定結果を用いて乱
流層の検出を行い、乱流層を検出したと判定した際にも
う一方の機能を用いて乱流層の有無を確認すれば、密度
の変化率ρcと、大気層1を挟む上下層の層の方向に沿
った風速差Vcの測定の両方の測定を常時行う場合と比
較して、乱流層検出装置3で受信信号に対して行う処理
を減らし、装置を廉価にすることが可能になる。
【0122】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
係わる乱流層検出装置について図8を参照しながら説明
する。図8はこの発明の実施の形態3に係わる乱流層検
出装置を説明する説明図である。図8において、大気層
1は、地表と水平に存在している。
【0123】乱流層検出装置3は、実施の形態1の図2
に示す構成と概略同じ構成をなし、電磁波、音波、もし
くは光波の2本のビーム5を送信する送信部31と、2
本のビーム5のそれぞれについて、大気中の微粒子等に
より散乱されることにより生じる電磁波、音波、もしく
は光波を受信する受信部32とを備えている。送信部3
1と受信部32は、同じものにして送信と受信を兼用し
てもよいし、別々のものにしてもよい。
【0124】また、図8において、大気層1を挟む上下
の層は、地表と水平に存在している、ただし、大気層1
を挟む上下の層の各部分における、風速、密度等は一定
であるとは限らない。したがって、大気層1の全ての部
分が乱流層であるとは限らず、乱流層は、大気層1にお
いて部分的に存在する場合もある。
【0125】そして、風速測定部33は、2本の各ビー
ム上の観測点4において、受信部32により受信した受
信信号から、風速のビーム方向成分を測定する。また、
密度測定部34は、2本の各ビーム上の観測点4におい
て、受信部32により受信した受信信号から密度を測定
する。
【0126】尚、乱流層検出装置3は、機能上、風速測
定部33と密度測定部34とを必ずしも両方備える必要
はなく、少なくともどちらか一方を備えていれば、乱流
層の検出をすることができる。
【0127】風速測定部33による風速の上記ビーム方
向成分の測定は、上記受信信号のドップラーシフトを検
出することから行うことができる。また、密度測定部3
4による密度の測定は、上記受信信号の強度を測定する
ことから行うことができる。
【0128】風速測定部33は、2本の各ビーム上の観
測点4において、水平方向の風速V hを、θをビーム5
の方向と大気層1の方向のなす角、ビーム方向の風速を
bとして、
【0129】
【数8】
【0130】により求める。
【0131】そして、上記2本の各ビーム上の観測点4
は、地表に対しての垂直方向に沿った2箇所とする。
【0132】また、上記2本の各ビーム上の観測点4の
高度差は、検出する必要のある乱流層の厚さよりも大き
くなるようにする。つまり、観測点4の間の距離Lは、
検出する必要のある乱流層の厚さと、ビーム5の方向と
大気層1の方向のなす角により、検出する必要のある乱
流層の厚さをD’として、
【0133】
【数9】
【0134】となるように決める。
【0135】これにより、大気層1のある部分を挟む上
下層における風速の水平方向成分V hと密度とを求める
ことができる。
【0136】また、乱流層検出部35は、上記2本の各
ビーム上の観測点4において、水平方向の風速Vhを測
定することから、大気層1のある部分において、大気層
1の上下層の水平方向の風速差Vcを検出し、水平方向
の風速差Vcの大小から、大気層1の各部分における乱
流層の有無を検出する。
【0137】また、乱流層検出部35は、上記2本の各
ビーム上の観測点4において、密度を測定し、大気層1
の各部分において、大気層1の上部に接している層の観
測点において測定した密度をρ”1とし、大気層1の上
部に接している層の観測点において測定した密度をρ”
2とし、
【0138】
【数10】
【0139】により、大気層1のある部分における、密
度の変化率ρcを測定し、測定した密度の変化率ρcの大
小から、大気層1のある部分における乱流層の有無を検
出する。
【0140】なお、水平方向の風速差Vcの大小から乱
流層の検出を行うには、水平方向の風速差Vcに関する
閾値を決めておき、水平方向の風速差Vcの測定値が上
記閾値を超えるときに乱流層が存在するという判定を行
う方式を用いれば良い。
【0141】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、例えば文献[2](理科年表
(平成9年度版),p.383,国立天文台編,丸善)に示
されているような、一般的に知られている大気の密度分
布から、密度の変化率ρcを推定し、この値と、測定し
た水平方向の風速差Vcとを用い、式(1)において大
気層の厚さDを大気層1を挟む上下層の各部分における
2つの観測点4の高度差D1に置き換えて、2つの観測
点4間の高度におけるリチャードソン数Riを計算して
リチャードソン数に関する上記閾値と比較することか
ら、乱流層が存在するという判定を行う方式を用いても
良い。
【0142】また、密度の変化率の大小から乱流層の検
出を行うには、密度の変化率ρcに関する閾値を決めて
おき、密度の変化率ρcの測定値が上記閾値より小さく
なるときに乱流層が存在するという判定を行う方式を用
いれば良い。
【0143】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、一般的な大気における風速分布
から、観測点4における水平方向の風速差Vcを推定
し、この値と、測定した密度の変化率ρcとを用い、式
(1)において大気層の厚さDを大気層1を挟む上下層
の各部分における2つの観測点4の高度差D1に置き換
えて、2つの観測点4間の高度におけるリチャードソン
数Riを計算してリチャードソン数に関する上記閾値と
比較することから、乱流層が存在するという判定を行う
方式を用いても良い。
【0144】また、水平方向の風速差Vcの大小と、密
度の変化率ρcの大小との両方の情報を用いて乱流層の
検出を行うには、水平方向の風速差Vcに関する閾値と
密度の変化率ρcに関する閾値とを両方決めておき、大
気層1の各部分において、水平方向の風速差Vcの測定
値が、水平方向の風速差Vcに関する上記閾値を越える
ときと、密度の変化率ρcの測定値が、密度の変化率ρc
に関する上記閾値より小さくなるときとの内、少なくと
もどちらか一方の条件を満たすときに乱流層が存在する
という判定を行う方式を用いればよい。
【0145】また、上述したリチャードソン数Riに関
する閾値を決めておき、大気層1の各部分において、大
気層1の上下層にある観測点4における水平方向の風速
差V cの測定値と密度の変化率ρcの測定値とから、式
(1)において大気層の厚さDを大気層1を挟む上下層
の各部分における2つの観測点4の高度差D1に置き換
えて、2つの観測点4間の高度におけるリチャードソン
数Riを計算し、この値がリチャードソン数Riに関する
閾値より小さくなるときに乱流層が存在するという判定
を行っても良い。
【0146】次に、本発明の実施の形態3に係る乱流層
検出装置の動作について説明する。送信部31は、上記
2本のビーム5を大気中に送信する。受信部32は、2
本のビーム5のそれぞれに関して、ビーム5が大気中の
微粒子等により散乱されることにより生じる信号を受信
する。
【0147】次に、風速測定部33は、上記2本のビー
ム5のそれぞれについて、受信部32により受信した受
信信号から、観測点4における風速のビーム方向成分V
bを測定する。一方、密度測定部34は、上記2本のビ
ーム5のそれぞれについて、受信部32により受信した
受信信号から密度を測定する。
【0148】なお、風速測定部33が風速のビーム方向
成分Vbを測定する場合には、風速測定部33は、ビー
ム上の2つの観測点4における水平方向の風速Vhを、
(式2)により求める。
【0149】次に、乱流層検出部35は、上記2本の各
ビーム上の観測点4において、水平方向の風速Vhを測
定することから、大気層1のある部分において、大気層
1の上下層の水平方向の風速差Vcを検出し、水平方向
の風速差Vcの大小から、大気層1の各部分における乱
流層の有無を検出する。
【0150】また、上記2本の各ビーム上の観測点4に
おいて、密度を測定し、大気層1のある部分における、
密度の変化率ρcを推定し、推定した密度の変化率ρc
大小から、大気層1のある部分における乱流層の有無を
検出する。乱流層検出部35は、上記水平方向の風速差
cの大小と上記密度の変化率ρcの大小との、両方の情
報から、乱流層を検出しても良いし、いずれか一方から
乱流層を検出しても良い。
【0151】最後に、乱流層検出部35は、乱流層が検
出された場合、乱流層検出装置3は、航空機2に対して
乱流層の存在を知らしめるための信号を送信する。
【0152】このような構成の本発明の実施の形態3に
おける乱流層検出装置は、乱流層中の風速を直接測定す
るのではなく、乱流層を挟む上下の層における風速およ
び密度を測定している。乱流層を挟む上下の層における
風速および密度は、乱流層中の風速および密度と比較し
て安定している。したがって、風速および密度を測定す
る上での誤差を小さくできる。これにより、乱流層の検
出に関する確度を上げることができる。
【0153】また、2つの観測点4のみにおける風速お
よび密度の測定結果から、2つの観測点4間における乱
流層の存在を検出できるので、風速および密度を大気層
1の内部までさらに多点にわたって測定する必要がな
く、検出に要する時間を短縮することができる。
【0154】また、同じ受信信号から、大気中の複数の
観測点における風速および密度の両方を測定しているの
で、送信部と受信部は1つずつあればよい。したがっ
て、温位と風速を測定する従来の方法と比較して、装置
を廉価にできる。
【0155】尚、図8において、ビーム5の数は2つで
あったが、この数を3つ以上にし、大気層1を挟む上下
層の複数部分において、乱流層の有無を検出できるよう
にすれば、乱流層の存在の分布および乱流層のプロファ
イルを検出することができる。
【0156】図8においては、大気層1は、地表に対し
て水平であるが、密度の変化率ρcから乱流層の検出を
行うのであれば、大気層1は地表に対して水平でなくと
も、図9に示すように、大気層1が曲がっていても構わ
ない。
【0157】なお、図8において、ビーム5上の観測点
4の数は2つであるが、この数は2つ以上であればいく
つでもよい。図9にビーム5上の観測点4を4つにした
場合を示す。各時点におけるビーム5上の観測点4を多
くすれば、より広い範囲において、大気層1における乱
流層の存在の有無を、密度の変化率ρcと、大気層1の
上下層における風速差Vcとの両方の測定結果を用いて
行うことができる。これにより、大気層1が水平でない
場合における、乱流層の検出の確度を上げることができ
る。
【0158】なお、上述した、密度の変化率の測定ρc
と、大気層1を挟む上下層の水平方向の風速差Vcの測
定の内、通常はどちらか一方のみの測定結果を用いて乱
流層の検出を行い、乱流層を検出したと判定した際にも
う一方の機能を用いて乱流層の有無を確認すれば、密度
の変化率ρcと、大気層1を挟む上下層の層の方向に沿
った風速差Vcの測定の両方の測定を常時行う場合と比
較して、乱流層検出装置3で受信信号に対して行う処理
を減らし、装置を廉価にすることが可能になる。
【0159】
【発明の効果】この発明に係る乱流層検出装置は、大気
中に電磁波、音波、もしくは光波のビームを送信する送
信部と、送信部が送信し、大気中の微粒子等により散乱
された電磁波、音波、もしくは光波を受信する受信部
と、受信部が受信した受信信号から、ビーム上の2箇所
以上の観測点において風速のビーム方向成分を測定する
風速測定部、あるいはビーム上の2箇所以上の観測点に
おいて密度を測定する密度測定部のいずれか一方と、風
速測定部あるいは密度測定部のいずれか一方の出力に基
づいて、乱流層の有無の検出をする乱流層検出部とを備
えている。そのため、乱流層中の風速を直接測定するの
ではなく、乱流層を挟む上下の層における風速および密
度の測定を可能にする。乱流層を挟む上下層における風
速および密度は、乱流層中の風速および密度と比較して
安定している。したがって、風速および密度を測定する
上での誤差を小さくできる。これにより、乱流層の検出
に関する精度を上げることができる。
【0160】また、風速測定部は、風速のビーム方向成
分から水平方向の風速を求める。そのため、水平方向の
風速を用いることにより、リチャードソン数による乱流
層の有無の検出が可能になる。
【0161】また、2箇所以上の観測点の隣り合う2つ
の観測点の高度差は、検出する乱流層の厚さよりも大き
い。そのため、このように観測点間の距離を、検出する
乱流層の厚さよりも大きく決めることにより、隣り合う
2つの観測点の両方が、検出する必要のある厚さの乱流
層中に存在することを防ぐことができる。これにより、
隣り合う2つの観測点を、検出する必要のある厚さの乱
流層を挟む上下の層中に配置できる確率を高めることが
できる。
【0162】また、乱流層検出部は、ビーム上の2箇所
以上の観測点の隣り合う2つの観測点における水平方向
の風速から、水平方向の風速差を検出し、この水平方向
の風速差の大小から乱流層を検出し、あるいは、ビーム
上の2箇所以上の観測点の隣り合う2つの観測点におけ
る密度を測定し、この隣り合う2つの観測点間の高度に
おける密度の変化率を測定し、この密度の変化率の大小
から乱流層を検出する。そのため、リチャードソン数と
乱流層の有無の関係からも分かるように、水平方向の風
速差および密度の変化率は、乱流層を検出する上での指
標となる。したがって、水平方向の風速差および密度の
変化率を測定することにより、乱流層の有無を高精度で
検出することができる。
【0163】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差が、この
閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う。その
ため、水平方向の風速差が所定の閾値以上である乱流層
を確実に検出することができる。
【0164】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分布
から、密度の変化率を推定し、この密度の変化率と測定
された水平方向の風速差とを用いて、リチャードソン数
を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数
に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在
する判定を行う。そのため、水平方向の風速差および密
度の変化率の両方の値をもとに、乱流層の有無の検出を
行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げることがで
きる。
【0165】また、乱流層検出部は、密度の変化率に関
する所定の閾値を有し、密度の変化率の測定値が、この
閾値より小さくなるときに乱流層が存在する判定を行
う。そのため、密度の変化率が所定の閾値より小さい乱
流層を確実に検出することができる。
【0166】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分布
から、水平方向の風速差を推定し、この水平方向の風速
差と測定された密度の変化率とを用いて、リチャードソ
ン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソ
ン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が
存在する判定を行う。そのため、水平方向の風速差およ
び密度の変化率の両方の値をもとに、乱流層の有無の検
出を行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げること
ができる。
【0167】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾値
とを有し、水平方向の風速差の測定値が、この水平方向
の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、密度の変
化率の測定値が、密度の変化率に関する所定の閾値より
小さいときの内、少なくともどちらか一方の条件を満足
するときに乱流層が存在する判定を行う。そのため、水
平方向の風速差が水平方向の風速差の所定の閾値よりも
大きく、または、密度差が密度差に関する所定の閾値よ
り小さい乱流層を確実に検出することができる。
【0168】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差の測定値
と密度の変化率の測定値を用いて、リチャードソン数を
計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数に
関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在す
る判定を行う。そのため、水平方向の風速差および密度
の変化率の両方の値をもとに、大気層の乱れの程度を示
す値であるリチャードソン数を用いて乱流層の有無の検
出を行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げること
ができる。
【0169】また、乱流層検出部は、密度の変化率と、
水平方向の風速差のうち、どちらか一方の測定結果を用
いて乱流層の検出を行い、乱流層を検出したと判定した
際にもう一方の測定結果を用いて乱流層の有無を確認す
る。そのため、密度の変化率と、水平方向の風速差のう
ち、どちらか一方の測定結果を用いて乱流層の検出を行
い、乱流層を検出したと判定した際にもう一方の測定結
果を用いて乱流層の有無を確認すれば、密度の変化率
と、水平方向の風速差の測定の両方の測定を常時行う場
合と比較して、乱流層検出装置で受信信号に対して行う
処理を減らすことができ、装置を廉価にすることができ
る。
【0170】また、送信部は、ビームの方向を、大気中
において逐次スキャンさせ、受信部は、スキャンされた
ビームが大気中の微粒子等により散乱されたものを受信
する。そのため、ビームをスキャンすることにより、大
気層の複数部分における、上下層の風速の水平方向成分
および密度を測定するので、大気層およびそれを挟む上
下層が水平方向に一様でなくとも、乱流層の有無を検出
できる。さらには乱流層の存在の分布および乱流層のプ
ロファイルを検出することができる。
【0171】また、風速測定部は、ビームの方向をスキ
ャンする過程における各時点において、ビーム上の2箇
所以上の観測点において風速のビーム方向成分を測定
し、密度測定部は、ビームの方向をスキャンする過程に
おける各時点において、ビーム上の2箇所以上の観測点
において密度を測定する。そのため、これにより、乱流
層中の風速を直接測定するのではなく、乱流層を挟む上
下の層における風速および密度の測定を可能にする。乱
流層を挟む上下層における風速および密度は、乱流層中
の風速および密度と比較して安定している。したがっ
て、風速および密度を測定する上での誤差を小さくでき
る。これにより、乱流層の検出に関する精度を上げるこ
とができる。
【0172】また、風速測定部は、ビームの方向をスキ
ャンする過程の各時点において、風速のビーム方向成分
から水平方向の風速を求める。そのため、水平方向の風
速を用いることにより、リチャードソン数による乱流層
の有無の検出が可能になる。
【0173】また、2箇所以上の観測点の隣り合う2つ
の観測点の高度差は、検出する乱流層の厚さよりも大き
い。そのため、このように観測点間の距離を、検出する
乱流層の厚さよりも大きく決めることにより、隣り合う
2つの観測点の両方が、検出する必要のある厚さの乱流
層中に存在することを防ぐことができる。これにより、
隣り合う2つの観測点を、検出する必要のある厚さの乱
流層を挟む上下の層中に配置できる確率を高めることが
できる。
【0174】また、乱流層検出部は、ビームの方向をス
キャンする過程の各時点におけるビーム上の観測点にお
ける水平方向の風速から、大気層の各部分において、大
気層の上下層の水平方向の風速差を検出し、この水平方
向の風速差の大小から、大気層の各部分における乱流層
の有無を検出し、あるいは、ビームをスキャンする過程
におけるビームの方向の各時点におけるビーム上の観測
点における密度を測定し、大気層の各部分において、密
度の変化率を測定し、この密度の変化率の大小から、大
気層の各部分における乱流層の有無を検出する。そのた
め、リチャードソン数と乱流層の有無の関係からも分か
るように、水平方向の風速差および密度の変化率は、乱
流層を検出する上での指標となる。したがって、水平方
向の風速差および密度の変化率を測定することにより、
乱流層の有無を高精度で検出することができる。
【0175】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差が、この
閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う。その
ため、水平方向の風速差が所定の閾値以上である乱流層
を確実に検出することができる。
【0176】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分布
から、密度の変化率を推定し、この密度の変化率と測定
された水平方向の風速差とを用いて、リチャードソン数
を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数
に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在
する判定を行う。そのため、水平方向の風速差および密
度の変化率の両方の値をもとに、乱流層の有無の検出を
行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げることがで
きる。
【0177】また、乱流層検出部は、密度の変化率に関
する所定の閾値を有し、大気層の各部分における密度の
変化率の測定値が、この閾値より小さくなるときに乱流
層が存在する判定を行う。そのため、密度差が所定の閾
値より小さい乱流層を確実に検出することができる。
【0178】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分布
から、水平方向の風速差を推定し、この水平方向の風速
差と測定された密度の変化率とを用いて、リチャードソ
ン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソ
ン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が
存在する判定を行う。そのため、水平方向の風速差およ
び密度の変化率の両方の値をもとに、乱流層の有無の検
出を行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げること
ができる。
【0179】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾値
とを有し、大気層の各部分において、大気層の上下層に
ある観測点における水平方向の風速差が、この水平方向
の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、大気層の
上下層にある観測点における密度の変化率の測定値が、
密度の変化率に関する所定の閾値より小さいときの内、
少なくともどちらか一方の条件を満足するときに乱流層
が存在する判定を行う。そのため、水平方向の風速差が
水平方向の風速差の所定の閾値よりも大きく、または、
密度差が密度差に関する所定の閾値より小さい乱流層を
確実に検出することができる。
【0180】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、大気層の各部分において、
大気層の上下層にある観測点における水平方向の風速差
の測定値と密度の変化率の測定値を用いて、リチャード
ソン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャード
ソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層
が存在する判定を行う。そのため、水平方向の風速差お
よび密度の変化率の両方の値をもとに、大気層の乱れの
程度を示す値であるリチャードソン数を用いて乱流層の
有無の検出を行うので、乱流層の検出の確度をさらに上
げることができる。
【0181】また、乱流層検出部は、密度の変化率と、
大気層を挟む上下層の水平方向の風速差のうち、どちら
か一方の測定結果を用いて乱流層の検出を行い、乱流層
を検出したと判定した際にもう一方の測定結果を用いて
乱流層の有無を確認する。そのため、密度の変化率と、
水平方向の風速差のうち、どちらか一方の測定結果を用
いて乱流層の検出を行い、乱流層を検出したと判定した
際にもう一方の測定結果を用いて乱流層の有無を確認す
れば、密度の変化率と、水平方向の風速差の測定の両方
の測定を常時行う場合と比較して、乱流層検出装置で受
信信号に対して行う処理を減らすことができ、装置を廉
価にすることができる。
【0182】また、送信部は、電磁波、音波、もしくは
光波の2本以上のビームを送信する機能を有し、受信部
は、2本以上のビームのそれぞれについて、大気中の微
粒子等により散乱されることにより生じる電磁波、音
波、もしくは光波を受信する。そのため、2つの観測点
4のみにおける風速および密度の測定結果から、2つの
観測点4間における乱流層の存在を検出できるので、風
速および密度を大気層1の内部までさらに多点にわたっ
て測定する必要がなく、検出に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0183】また、風速測定部は、2本以上の各ビーム
上の観測点において、風速のビーム方向成分を測定し、
密度測定部は、2本以上の各ビーム上の観測点におい
て、密度を測定する。そのため、乱流層中の風速を直接
測定するのではなく、乱流層を挟む上下の層における風
速および密度の測定を可能にする。乱流層を挟む上下層
における風速および密度は、乱流層中の風速および密度
と比較して安定している。したがって、風速および密度
を測定する上での誤差を小さくできる。これにより、乱
流層の検出に関する精度を上げることができる。
【0184】また、風速測定部は、2本以上のビーム上
の観測点において、風速のビーム方向成分から水平方向
の風速を求める。そのため、水平方向の風速を用いるこ
とにより、リチャードソン数による乱流層の有無の検出
が可能になる。
【0185】また、2本以上のビーム上の各々の観測点
のうちの少なくとも2つの観測点の位置は、地表に対し
て垂直方向に沿った2箇所である。そのため、地表に対
して垂直方向に沿った2箇所で測定するので、乱流層の
検出に関する精度を上げることができる。
【0186】また、地表に対して垂直方向に沿った2箇
所の距離は、検出する乱流層の厚さよりも大きい。その
ため、このように観測点間の距離を、検出する乱流層の
厚さよりも大きく決めることにより、隣り合う2つの観
測点の両方が、検出する必要のある厚さの乱流層中に存
在することを防ぐことができる。これにより、隣り合う
2つの観測点を、検出する必要のある厚さの乱流層を挟
む上下の層中に配置できる確率を高めることができる。
【0187】また、乱流層検出部は、2本以上の各ビー
ム上の観測点における水平方向の風速から、大気層の各
部分において、大気層の上下層の水平方向の風速差を検
出し、この水平方向の風速差の大小から、大気層の各部
分における乱流層の有無を検出し、あるいは、2本以上
の各ビーム上の観測点における密度を測定し、大気層の
各部分において、密度の変化率を測定し、この密度の変
化率の大小から、大気層の各部分における乱流層の有無
を検出する。そのため、リチャードソン数と乱流層の有
無の関係からも分かるように、水平方向の風速差および
密度の変化率は、乱流層を検出する上での指標となる。
したがって、水平方向の風速差および密度の変化率を測
定することにより、乱流層の有無を高精度で検出するこ
とができる。
【0188】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値を有し、水平方向の風速差が、この
閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う。その
ため、水平方向の風速差が所定の閾値以上である乱流層
を確実に検出することができる。
【0189】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分布
から、密度の変化率を推定し、この密度の変化率と測定
された水平方向の風速差とを用いて、リチャードソン数
を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソン数
に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が存在
する判定を行う。そのため、水平方向の風速差および密
度の変化率の両方の値をもとに、乱流層の有無の検出を
行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げることがで
きる。
【0190】また、乱流層検出部は、密度の変化率に関
する所定の閾値を有し、密度の変化率の測定値が、この
閾値より小さいときに乱流層が存在する判定を行う。そ
のため、密度差が所定の閾値より小さい乱流層を確実に
検出することができる。
【0191】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分布
から、水平方向の風速差を推定し、この水平方向の風速
差と測定された密度の変化率とを用いて、リチャードソ
ン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャードソ
ン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が
存在する判定を行う。そのため、水平方向の風速差およ
び密度の変化率の両方の値をもとに、乱流層の有無の検
出を行うので、乱流層の検出の確度をさらに上げること
ができる。
【0192】また、乱流層検出部は、水平方向の風速差
に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾値
とを有し、大気層の各部分において、大気層の上下層に
ある観測点における水平方向の風速差が、この水平方向
の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、大気層の
上下層にある観測点における密度の変化率の測定値が、
密度の変化率に関する所定の閾値より小さいときの内、
少なくともどちらか一方の条件を満足するときに乱流層
が存在する判定を行う。そのため、水平方向の風速差が
水平方向の風速差の所定の閾値よりも大きく、または、
密度差が密度差に関する所定の閾値以上である乱流層を
確実に検出することができる。
【0193】また、乱流層検出部は、リチャードソン数
に関する所定の閾値を有し、大気層の各部分において、
大気層の上下層にある観測点における水平方向の風速差
の測定値と密度の変化率の測定値を用いて、リチャード
ソン数を計算し、このリチャードソン数が、リチャード
ソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層
が存在する判定を行う。そのため、水平方向の風速差お
よび密度の変化率の両方の値をもとに、大気層の乱れの
程度を示す値であるリチャードソン数を用いて乱流層の
有無の検出を行うので、乱流層の検出の確度をさらに上
げることができる。
【0194】また、乱流層検出部は、密度の変化率と、
大気層を挟む上下層の水平方向の風速差のうち、どちら
か一方の測定結果を用いて乱流層の検出を行い、乱流層
を検出したと判定した際にもう一方の測定結果を用いて
乱流層の有無を確認する。そのため、密度の変化率と、
水平方向の風速差のうち、どちらか一方の測定結果を用
いて乱流層の検出を行い、乱流層を検出したと判定した
際にもう一方の測定結果を用いて乱流層の有無を確認す
れば、密度の変化率と、水平方向の風速差の測定の両方
の測定を常時行う場合と比較して、乱流層検出装置で受
信信号に対して行う処理を減らすことができ、装置を廉
価にすることができる。
【0195】さらに、リチャードソン数に関する所定の
閾値が、0.25である。そのため、特に航空機の運行
において問題となる渦状の乱気流の存在する乱流層を検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係わる乱流層検出
装置を説明する説明図である。
【図2】 図1の乱流層検出装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】 乱流層発生の遷移を説明する図である。
【図4】 送信部が送信する送信信号の波形を示す波形
図である。
【図5】 観測点を4つに増やした場合を説明する説明
図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係わる乱流層検出
装置を説明する説明図である。
【図7】 実施の形態2において曲がった大気層を検出
する様子を説明する説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係わる乱流層検出
装置を説明する説明図である。
【図9】 実施の形態3において曲がった大気層を検出
する様子を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 大気層、2 航空機、3 乱流層検出装置、4 観
測点、5 ビーム、6風向き、31 送信部、32 受
信部、33 風速測定部、34 密度測定部、35 乱
流層検出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和高 修三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 田中 秀俊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 木瀬 若桜 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気中に電磁波、音波、もしくは光波の
    ビームを送信する送信部と、 上記送信部が送信し、大気中の微粒子等により散乱され
    た電磁波、音波、もしくは光波を受信する受信部と、 上記受信部が受信した受信信号から、上記ビーム上の2
    箇所以上の観測点において風速のビーム方向成分を測定
    する風速測定部、あるいは上記ビーム上の2箇所以上の
    観測点において密度を測定する密度測定部のいずれか一
    方と、 上記風速測定部あるいは上記密度測定部のいずれか一方
    の出力に基づいて、乱流層の有無の検出をする乱流層検
    出部とを備えたことを特徴とする乱流層検出装置。
  2. 【請求項2】 上記風速測定部は、風速の上記ビーム方
    向成分から水平方向の風速を求めることを特徴とする請
    求項1記載の乱流層検出装置。
  3. 【請求項3】 上記2箇所以上の観測点の隣り合う2つ
    の観測点の高度差は、検出する乱流層の厚さよりも大き
    いことを特徴とする請求項1または請求項2記載の乱流
    層検出装置。
  4. 【請求項4】 上記乱流層検出部は、上記ビーム上の2
    箇所以上の観測点の隣り合う2つの観測点における上記
    水平方向の風速から、水平方向の風速差を検出し、該水
    平方向の風速差の大小から乱流層を検出し、 あるいは、上記ビーム上の2箇所以上の観測点の隣り合
    う2つの観測点における密度を測定し、該隣り合う2つ
    の観測点間の高度における密度の変化率を測定し、該密
    度の変化率の大小から乱流層を検出することを特徴とす
    る請求項2記載の乱流層検出装置。
  5. 【請求項5】 上記乱流層検出部は、水平方向の風速差
    に関する所定の閾値を有し、上記水平方向の風速差が、
    該閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行うこと
    を特徴とする請求項4記載の乱流層検出装置。
  6. 【請求項6】 上記乱流層検出部は、リチャードソン数
    に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分布
    から、密度の変化率を推定し、該密度の変化率と測定さ
    れた上記水平方向の風速差とを用いて、リチャードソン
    数を計算し、該リチャードソン数が、上記リチャードソ
    ン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層が
    存在する判定を行うことを特徴とする請求項4記載の乱
    流層検出装置。
  7. 【請求項7】 上記乱流層検出部は、密度の変化率に関
    する所定の閾値を有し、密度の変化率の測定値が、該閾
    値より小さくなるときに乱流層が存在する判定を行うこ
    とを特徴とする請求項4記載の乱流層検出装置。
  8. 【請求項8】 上記乱流層検出部は、リチャードソン数
    に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分布
    から、上記水平方向の風速差を推定し、該水平方向の風
    速差と測定された上記密度の変化率とを用いて、リチャ
    ードソン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リチ
    ャードソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに
    乱流層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項4
    記載の乱流層検出装置。
  9. 【請求項9】 上記乱流層検出部は、水平方向の風速差
    に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾値
    とを有し、水平方向の風速差の測定値が、該水平方向の
    風速差に関する所定の閾値を超えるときと、密度の変化
    率の測定値が、密度の変化率に関する所定の閾値より小
    さくなるときの内、少なくともどちらか一方の条件を満
    たすときに乱流層が存在する判定を行うことを特徴とす
    る請求項4記載の乱流層検出装置。
  10. 【請求項10】 上記乱流層検出部は、リチャードソン
    数に関する所定の閾値を有し、上記水平方向の風速差の
    測定値と密度の変化率の測定値を用いて、リチャードソ
    ン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リチャード
    ソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層
    が存在する判定を行うことを特徴とする請求項4記載の
    乱流層検出装置。
  11. 【請求項11】 上記乱流層検出部は、上記密度の変化
    率と、上記水平方向の風速差のうち、どちらか一方の測
    定結果を用いて乱流層の検出を行い、乱流層を検出した
    と判定した際にもう一方の測定結果を用いて乱流層の有
    無を確認することを特徴とする請求項4乃至請求項10
    のいずれか記載の乱流層検出装置。
  12. 【請求項12】 上記送信部は、上記ビームの方向を、
    大気中において逐次スキャンさせ、上記受信部は、スキ
    ャンされた該ビームが大気中の微粒子等により散乱され
    たものを受信することを特徴とする請求項1記載の乱流
    層検出装置。
  13. 【請求項13】 上記風速測定部は、上記ビームの方向
    をスキャンする過程における各時点において、上記ビー
    ム上の2箇所以上の観測点において風速のビーム方向成
    分を測定し、 上記密度測定部は、上記ビームの方向をスキャンする過
    程における各時点において、上記ビーム上の2箇所以上
    の観測点において密度を測定することを特徴とする請求
    項12記載の乱流層検出装置。
  14. 【請求項14】 上記風速測定部は、上記ビームの方向
    をスキャンする過程の各時点において、風速の上記ビー
    ム方向成分から水平方向の風速を求めることを特徴とす
    る請求項13記載の乱流層検出装置。
  15. 【請求項15】 上記2箇所以上の観測点の隣り合う2
    つの観測点の高度差は、検出する乱流層の厚さよりも大
    きいことを特徴とする請求項13または請求項14記載
    の乱流層検出装置。
  16. 【請求項16】 上記乱流層検出部は、上記ビームの方
    向をスキャンする過程の各時点におけるビーム上の観測
    点における水平方向の風速から、大気層の各部分におい
    て、大気層の上下層の水平方向の風速差を検出し、該水
    平方向の風速差の大小から、大気層の各部分における乱
    流層の有無を検出し、 あるいは、上記ビームをスキャンする過程におけるビー
    ムの方向の各時点におけるビーム上の観測点における密
    度を測定し、大気層の各部分において、密度の変化率を
    測定し、該密度の変化率の大小から、大気層の各部分に
    おける乱流層の有無を検出することを特徴とする請求項
    14記載の乱流層検出装置。
  17. 【請求項17】 上記乱流層検出部は、水平方向の風速
    差に関する所定の閾値を有し、上記水平方向の風速差
    が、該閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う
    ことを特徴とする請求項16記載の乱流層検出装置。
  18. 【請求項18】 上記乱流層検出部は、リチャードソン
    数に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分
    布から、密度の変化率を推定し、該密度の変化率と測定
    された上記水平方向の風速差とを用いて、リチャードソ
    ン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リチャード
    ソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層
    が存在する判定を行うことを特徴とする請求項16記載
    の乱流層検出装置。
  19. 【請求項19】 上記乱流層検出部は、密度の変化率に
    関する所定の閾値を有し、大気層の各部分における密度
    の変化率の測定値が、該閾値より小さくなるときに乱流
    層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項16記
    載の乱流層検出装置。
  20. 【請求項20】 上記乱流層検出部は、リチャードソン
    数に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分
    布から、上記水平方向の風速差を推定し、該水平方向の
    風速差と測定された上記密度の変化率とを用いて、リチ
    ャードソン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リ
    チャードソン数に関する所定の閾値より小さくなるとき
    に乱流層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項
    16記載の乱流層検出装置。
  21. 【請求項21】 上記乱流層検出部は、水平方向の風速
    差に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾
    値とを有し、大気層の各部分において、大気層の上下層
    にある観測点における水平方向の風速差が、該水平方向
    の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、大気層の
    上下層にある観測点における密度の変化率の測定値が、
    密度の変化率に関する所定の閾値より小さくなるときの
    内、少なくともどちらか一方の条件を満たすときに乱流
    層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項16記
    載の乱流層検出装置。
  22. 【請求項22】 上記乱流層検出部は、リチャードソン
    数に関する所定の閾値を有し、大気層の各部分におい
    て、大気層の上下層にある観測点における水平方向の風
    速差の測定値と密度の変化率の測定値を用いて、リチャ
    ードソン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リチ
    ャードソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに
    乱流層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項1
    6記載の乱流層検出装置。
  23. 【請求項23】 上記乱流層検出部は、上記密度の変化
    率と、大気層を挟む上下層の上記水平方向の風速差のう
    ち、どちらか一方の測定結果を用いて乱流層の検出を行
    い、乱流層を検出したと判定した際にもう一方の測定結
    果を用いて乱流層の有無を確認することを特徴とする請
    求項16乃至請求項22のいずれか記載の乱流層検出装
    置。
  24. 【請求項24】 上記送信部は、電磁波、音波、もしく
    は光波の2本以上のビームを送信する機能を有し、上記
    受信部は、2本以上の上記ビームのそれぞれについて、
    大気中の微粒子等により散乱されることにより生じる電
    磁波、音波、もしくは光波を受信することを特徴とする
    請求項1に記載の乱流層検出装置。
  25. 【請求項25】 上記風速測定部は、上記2本以上の各
    ビーム上の観測点において、風速のビーム方向成分を測
    定し、 上記密度測定部は、上記2本以上の各ビーム上の観測点
    において、密度を測定することを特徴とする請求項24
    記載の乱流層検出装置。
  26. 【請求項26】 上記風速測定部は、上記2本以上のビ
    ーム上の観測点において、風速の上記ビーム方向成分か
    ら水平方向の風速を求めることを特徴とする請求項25
    記載の乱流層検出装置。
  27. 【請求項27】 上記2本以上のビーム上の各々の観測
    点のうちの少なくとも2つの観測点の位置は、地表に対
    して垂直方向に沿った2箇所であることを特徴とする請
    求項25または請求項26記載の乱流層検出装置。
  28. 【請求項28】 上記地表に対して垂直方向に沿った2
    箇所の距離は、検出する乱流層の厚さよりも大きいこと
    を特徴とする請求項27記載の乱流層検出装置。
  29. 【請求項29】 上記乱流層検出部は、上記2本以上の
    各ビーム上の観測点における水平方向の風速から、大気
    層の各部分において、大気層の上下層の水平方向の風速
    差を検出し、該水平方向の風速差の大小から、大気層の
    各部分における乱流層の有無を検出し、 あるいは、上記2本以上の各ビーム上の観測点における
    密度を測定し、大気層の各部分において、密度の変化率
    を測定し、該密度の変化率の大小から、大気層の各部分
    における乱流層の有無を検出することを特徴とする請求
    項26記載の乱流層検出装置。
  30. 【請求項30】 上記乱流層検出部は、水平方向の風速
    差に関する所定の閾値を有し、上記水平方向の風速差
    が、該閾値を超えるときに乱流層が存在する判定を行う
    ことを特徴とする請求項29記載の乱流層検出装置。
  31. 【請求項31】 上記乱流層検出部は、リチャードソン
    数に関する所定の閾値を有し、既知である大気の密度分
    布から、密度の変化率を推定し、該密度の変化率と測定
    された上記水平方向の風速差とを用いて、リチャードソ
    ン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リチャード
    ソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに乱流層
    が存在する判定を行うことを特徴とする請求項29記載
    の乱流層検出装置。
  32. 【請求項32】 上記乱流層検出部は、密度の変化率に
    関する所定の閾値を有し、密度の変化率の測定値が、該
    閾値より小さくなるときに乱流層が存在する判定を行う
    ことを特徴とする請求項29記載の乱流層検出装置。
  33. 【請求項33】 上記乱流層検出部は、リチャードソン
    数に関する所定の閾値を有し、既知である大気の風速分
    布から、上記水平方向の風速差を推定し、該水平方向の
    風速差と測定された上記密度の変化率とを用いて、リチ
    ャードソン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リ
    チャードソン数に関する所定の閾値より小さくなるとき
    に乱流層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項
    29記載の乱流層検出装置。
  34. 【請求項34】 上記乱流層検出部は、水平方向の風速
    差に関する所定の閾値と密度の変化率に関する所定の閾
    値とを有し、大気層の各部分において、大気層の上下層
    にある観測点における水平方向の風速差が、該水平方向
    の風速差に関する所定の閾値を超えるときと、大気層の
    上下層にある観測点における密度の変化率の測定値が、
    密度の変化率に関する所定の閾値より小さくなるときの
    内、少なくともどちらか一方の条件を満たすときに乱流
    層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項29記
    載の乱流層検出装置。
  35. 【請求項35】 上記乱流層検出部は、リチャードソン
    数に関する所定の閾値を有し、大気層の各部分におい
    て、大気層の上下層にある観測点における水平方向の風
    速差の測定値と密度の変化率の測定値を用いて、リチャ
    ードソン数を計算し、該リチャードソン数が、上記リチ
    ャードソン数に関する所定の閾値より小さくなるときに
    乱流層が存在する判定を行うことを特徴とする請求項2
    9記載の乱流層検出装置。
  36. 【請求項36】 上記乱流層検出部は、上記密度の変化
    率と、大気層を挟む上下層の上記水平方向の風速差のう
    ち、どちらか一方の測定結果を用いて乱流層の検出を行
    い、乱流層を検出したと判定した際にもう一方の測定結
    果を用いて乱流層の有無を確認することを特徴とする請
    求項29乃至請求項35のいずれか記載の乱流層検出装
    置。
  37. 【請求項37】 上記リチャードソン数に関する所定の
    閾値が、0.25であることを特徴とする請求項6、請
    求項8、請求項10、請求項18、請求項20、請求項
    22、請求項31、請求項33及び請求項35のいずれ
    か記載の乱流層検出装置。
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