JP2001147211A - 陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を使用した尿酸測定方法とそのダイヤモンド薄膜電極及び陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を使用した尿酸測定センサと尿酸測定装置 - Google Patents

陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を使用した尿酸測定方法とそのダイヤモンド薄膜電極及び陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を使用した尿酸測定センサと尿酸測定装置

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JP2001147211A JP2000064360A JP2000064360A JP2001147211A JP 2001147211 A JP2001147211 A JP 2001147211A JP 2000064360 A JP2000064360 A JP 2000064360A JP 2000064360 A JP2000064360 A JP 2000064360A JP 2001147211 A JP2001147211 A JP 2001147211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経年変化もなく、尿酸とアスコルビン酸とを
明確に識別できる。 【解決手段】 陽極酸化処理は、0.1M KOH溶液中に
ダイヤモンド薄膜をセットアップし、2.4V(vs.SCE)の
電圧を75分間印加して、陽極酸化を行うものである。こ
の場合、特に必要な時には、0.1M KOH溶液中で+4V
から-4V(vs.SCE)を0.1V/secの速さで、3回スイープ
したのち、4Vで1分間保持する処理を行った。このよう
にして陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜を使用して
尿酸とアスコルビン酸の溶液におけるDPVから、尿酸
(UA)のピークはシャープで明瞭であり、アスコルビ
ン酸(AA)のピークはブロードで不明瞭であることが
測定できた。この結果から尿酸の検出は陽極酸化処理さ
れたダイヤモンド薄膜を使用すると明確にできるように
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陽極酸化処理さ
れたダイヤモンド薄膜電極を使用した尿酸測定方法とそ
のダイヤモンド薄膜電極及び陽極酸化処理されたダイヤ
モンド薄膜電極を使用した尿酸測定センサと尿酸測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】尿酸は、生体内プリン代謝の終末産物
で、外因性に食事中のプリン体、内因性に体組織核酸の
崩壊により生成するプリン体と核タンパクを経ずに直接
合成されるプリン体などに由来する。血清中では、一部
アルブミンと結合し、残りは遊離型として存在し、血球
中の濃度は血清の約半分である。成人の体内尿酸プール
は1g〜2g程度で大部分は血管外に分布している。成人
の尿中尿酸排泄量は、1日0.4g〜0.8gであり、その量
は体内のプリン代謝を反映している。
【0003】尿酸は腎糸球体から濾過されたのち、大部
分尿細管で再吸収され、尿中尿酸は、主に尿細管からの
分泌によるものである。したがって、高尿酸血症は、体
内における生成亢進(通風など)と腎からの排泄異常に
起因するほか、高血圧症、肥満などにも見られることが
あり、これらの高尿酸血症は代謝異常性疾患として注目
されている。
【0004】上記尿酸の測定方法には、下記に示す還元
法とウリカーゼ(酵素)法が用いられている。 (a)還元法 この還元法は、尿酸がアルカリ溶液中でリンタングステ
ン酸を還元して青色のタングステンブルーを生成する反
応を用いる方法で、感度の増大、呈色液の混濁の防止、
呈色の安定化などの目的から、種々のアルカリ化剤が考
案されている。これらの中で、炭酸ナトリウムを使用す
るCarawayらの方法とその変法が普及している。血清中
の尿酸以外の反応物質として、アスコルビン酸・SH化
合物・フェノールなどがある。アスコルビン酸は、試料
または試料除タンパク液にアルカリを加え放置すること
によってほとんど影響がなくなる。次に、リンタングス
テン酸還元法について述べる。
【0005】まず、原理について述べるに、血清のタン
グステン酸除タンパク濾液にNa2CO3を加え、非尿酸性の
クロモーゲンを分解し、リンタングステン酸試薬を加え
生成するタングステン青を比色測定する。なお、尿素は
呈色混合液の混濁を防止するために添加する。
【0006】試薬としては、タングステン酸除タンパク
試薬、リンタングステン酸試薬原液、リンタングステン
酸試薬使用液、14%炭酸ナトリウム尿素溶液、100mg/dl
尿酸標準液などを使用する。検量線として、100mg/dl尿
酸標準液を水で希釈して数種類の使用標準液を臨用調製
する。これらの使用標準液は血清尿酸濃度に相当する。
検量線が、直線であることが確かめられれば、毎回の測
定には、水(盲検)と0.5mg/dlの標準液について実施す
ればよい。
【0007】実施には、まず、三角フラスコに血清1.0m
l,水8.0mlおよび2/3N硫酸0.5mlをとり混和し、さらに
10%タングステン酸ナトリウム0.5mlを加え、振盪混和
し20分放置したのち、内容を中試験管にうつして、3000
rpm,10分遠心する。次に、3本の中試験管A,S,B
を用意し、Aには濾液3.0ml,Sには使用標準液3.0ml,
Bには盲検用として水3.0mlをとる。その後、各管へ炭
酸ナトリウム、尿素溶液1mlづつを加えて混和し、20分
放置する。各管へリンタングステン酸使用液0.5mlずつ
加え、よく混和後、完全発色まで15分間放置する。30
分以内に、盲検Bを対象に710nm(66Onmでもよい)で試
料Aおよび標準液Sの吸光度を測定し、それぞれを
A,ESとする。このEA,ESを用いて次式から血清尿
酸濃度を求める。 血清尿酸濃度=
(EA/ES)×5mg/dl (b)ウリカーゼ法 このウリカーゼ法は、尿酸を酸化してアラントインとH
22を生成する酵素で、特異性が高く、その定量に広く
利用されるようになった。
【0008】これには、尿酸が293nmに吸収極大をも
つことを利用してウリカーゼ反応前後の試料293nmの吸
収の減少を測定する方法、ウリカーゼとペルオキシダ
ーゼを共役させて、H22による4−アミノアンチピリ
ン−フェノール系(またはアニリン系)やMBTH−D
MA系の酸化呈色を測定する方法、ウリカーゼとカタ
ラーゼを共役させ、H22によりメタノールをホルムア
ルデヒドに酸化し、後者をアセチルアセトン法で呈色さ
せる方法、H22選択透過性膜にウリカーゼを固定化
してH22電極にかぶせた酵素膜電極法などがある。次
に、ウリカーゼ−カタラーゼ法とウリカーゼ−ペルオキ
シダーゼ法について述べるに、まず、前者のウリカーゼ
−カタラーゼ法について述べる。
【0009】まず、この法の原理について述べる。この
法は、尿酸にウリカーゼを作用させ、生成するH22
よりカタラーゼの存在下でメタノールを酸化してホルム
アルデヒドとし、これをアセチルアセトンおよびアンモ
ニウム塩で発色させ、生成する黄色調を410nmで比色す
る。この方法は、特異性と正確度がすぐれ、種々の干渉
物質の影響も少ない優れた方法である。しかし、測定が
短波長であるため、試料盲検が必要である。これには、
除タンパクと直接法があるが、一般には後者が用いられ
る。
【0010】試薬としては、メタノール・アセチルアセ
トン溶液、カタラーゼ・アンモニウム塩溶液、ウリカー
ゼ・カタラーゼ・アンモニウム塩溶液、100mg/dl尿酸保
存標準液や10mg/dl尿酸標準液などがある。通常、100mg
/dl尿酸保存標準液を水でうすめて2、4、6、8、10mg/dl
標準液系列を作り、以下実施と同様にして検量線を作製
し、その直線性が確かめられれば、毎回の測定には、10
mg/dl標準液のみでよい。
【0011】実施には、まず、4本の試験管A,B,
S,SBを用意し、A,B両管には検体(尿に場合には
水で10倍に希釈)0.2mlずつをとり、S,SB両管には1
0mg/dl標準液0.2mlずつをとる。その後、各管にメタノ
ール・アセチルアセトン溶液1.0mlを加えて混和した
後、本試験用のA,S両管に反応試薬2.0mlずつを、盲
検用のB,SB管には、盲検試薬2.0mlずつを加えて混
和し、各管を37℃、70分間加温する。そして、反応
終了後水冷し、410nmで水を対照として各管の吸光度
A,ES,EB,ESBを測定する。この測定結果から次
式を用いて尿酸濃度を得る。
【0012】 尿酸濃度(mg/dl)=10×(EA−EB)/(ES−ESB) なお、上記式において、尿の場合は10倍する。
【0013】次に、ウリカーゼ−ペルオキシダーゼ法に
ついて述べるに、まず、原理について述べる。この法
は、尿酸をウリカーゼにより酸化し、生成したH22
より、POD存在下で4−アミノアンチピリンとカップ
リング試薬の酸化縮合を起こさせ、生成キノン色素を比
色する。尿酸は血清中のモル濃度が低いから、測定感度
を上げるとともに、試料中のヘモグロビンやビリルビン
の色調の影響を少なくするために、生成キノン色素の最
大吸収波長が550〜600nmの長波長側にあるアニリン系や
m−トルイジン系のカップリング試薬が利用されてい
る。ここでは、m−トルイジン系のN−エチルN−(3
−メチルフェニル)−N’−アセチルエチレンジアミン
(EMAE)を用いる方法について記す。
【0014】試薬としては、緩衝液0.1Mリン酸緩衝液pH
6.0,色原体EMAEを1.2mMに含有、発色試液および10
mg/dl尿酸標準液を用い、実施するには、3本の試験管
A,S,Bを用意し、Aに試料、Sに標準液、Bに精製
水のそれぞれ50μl(マイクロリットル)ずつとる。次
に、各試験管に発色試液を3.0mlずつを加え、37℃で
5分間加温する。その後、盲検用のB管を対照として、
550nmでA,S管の吸光度を測定し、EA,ESとし、次
式で尿酸濃度を計算する。
【0015】尿酸濃度=10×EA/ESmg/dl
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のような尿酸の測
定には、熟練と検体の測定に時間を要するために、近
年、熟練者でなくとも誰でも、簡単容易にその場で測定
できる試みがなされて来ている。その1つに、酵素セン
サを使用する手段があるが、最近、ダイヤモンド薄膜電
極が開発されるようになって、このダイヤモンド薄膜電
極を使用して尿酸を測定する試みがなされるようになり
つつある。
【0017】ところが、上記ダイヤモンド薄膜電極で、
尿酸を直接検出することができれば問題はないが、尿酸
には、アスコルビン酸が生態学的流体中で共存してい
る。例えば、尿中の尿酸濃度は、約2〜2.5m(mol/l)
であり、血清(血液)中では、約50〜60μ(mol/l)で
ある。しかも、アスコルビン酸の濃度は、尿酸の濃度の
約20〜30倍も多い。このため、通常、尿酸測定に使用す
るサンプルは、全て100〜5000倍程度に希釈した溶液が
用いられる。このように希釈するのは、サンプルのマト
リックス効果(例えば、ある種のタンパク質とか他の電
気的活性生体物)を減ずるのに役に立つ。
【0018】上記のように、尿酸にはアスコルビン酸が
共存しているため、ダイヤモンド薄膜電極を使用した尿
酸測定センサでも顕著に尿酸とアスコルビン酸とを識別
して検出することが困難である。
【0019】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、経年変化もなくまた、尿酸とアスコルビン酸とを
明確に識別できる陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜
電極とを使用した尿酸測定方法とそのダイヤモンド薄膜
電極及び陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を使
用した尿酸測定センサと尿酸測定装置を提供することを
課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、第1発明は、尿酸を含んだ溶液を被測定液とし、
陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を前記被測定
液中に対電極とともに浸漬した後、一定の電位掃引速度
で操作して陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極の
電気信号変化曲線から尿酸を識別するようにしたことを
特徴とするものである。
【0021】第2発明は、前記被測定液が酸性域の溶液
であることを特徴とするものである。
【0022】このとき被測定液は、pH<2.7である
ことが好ましく、pH=1前後であることが更に好まし
い。なお、被測定液のpHは、測定を行う装置等が強酸
液の影響を受けることのないよう配慮して、適宜に下限
の値を設定することが可能である。
【0023】第3発明は、酸またはアルカリの何れかの
電解液中にダイヤモンド薄膜電極を入れ、そのダイヤモ
ンド薄膜電極に酸化反応が起こる電気量を流して、その
ダイヤモンド反応表面に陽極酸化処理を施したことを特
徴とするものである。
【0024】第4発明は、前記酸がH2SO4,HClO
4,HNC3,HClからなることを特徴とするものであ
る。
【0025】第5発明は、前記アルカリがKOH,Na
OHからなることを特徴とするものである。
【0026】第6発明は、セル本体と、このセル本体に
形成され、被測定液が供給される空間部と、この空間部
内の被測定液に浸漬されて設けられ、作用電極として動
作する陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極と、こ
のダイヤモンド薄膜電極から一定の間隔を隔てて空間部
内の被測定液に浸漬された参照電極および対電極とを備
えたことを特徴とするものである。
【0027】第7発明は、作用電極として動作する陽極
酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極、参照電極および
対電極とを空間部に有する尿酸測定センサ本体と、この
センサ本体の空間部内に被測定液が供給され、陽極酸化
処理されたダイヤモンド薄膜電極、参照電極および対電
極からの信号を検出制御する信号制御検出部と、この検
出部で検出制御された信号が供給され、この信号から物
質を分析する分析装置とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、実施の形態を説明する前
に、実施の形態で使用するボロンドープダイヤモンド薄
膜の作製方法について述べる。
【0029】ボロンドープ多結晶ダイヤモンド薄膜は、
高圧力下(プラズマアシストCVDの場合、通常は133.
322Paの数倍の圧力下)で2.45GHzのマイクロ波プラズマ
アシストCVD法を用いて以下のように作製した。な
お、装置には、ASTeX社製のマイクロ波CVD成膜
装置を用いた。
【0030】基板には、シリコン基板{Si(100)}を
用い、基板表面をテクスチャー処理(例えば、0.5μm
のダイヤモンド粉で研磨した)した後、基板ホルダにセ
ットした。成膜用ソースとしてアセトンとメタノールの
混合物(混合比9:1体積比)を用い、その混合物に酸化
ホウ素(B23)を、ホウ素/炭素比(B/C比)で10
4ppmとなる量を溶解したものを用いた。
【0031】この成膜用ソースにキャリアーガスとし
て、純H2ガスを通した後、チャンバー内に導入し、あ
らかじめ別ラインで水素(例えば532cc/min)を流して
所定の圧力(例えば、115×133.322Pa)となるように調
整した。そして、2.45GHzのマイクロ波電力を注入し、
放電させた後、電力が5kWとなるように調整した。安定
したところで、成膜用ソース(液体)にキャリアーガス
として、H2(15cc/min)を流して成膜を行った。成膜
速度は1〜4μm/hであった。約30μmの厚みは時間で調整
した。また、本装置では、特に基板を加熱することはし
なかったが、定常状態では、ほぼ850〜950℃となる。
【0032】このようにして作製したホウ素(B3+)を
ドープした多結晶ダイヤモンド薄膜のラマンスペクトル
をとると、1333cm-1に単一ピークのみ観測され、1400〜
1600cm-1のアモルファス状炭素は認められなかった。ま
た、電気伝導度は約10-3Ω・cm程度であり、0.5M H2
SO4中で、サイクリックボルタモグラムを測定した結
果は、-1.25〜+2.3V(vs.SHE)の広い電位窓を持つこ
とが判明した。
【0033】ここで、上記のようにCVD法で成膜され
たダイヤモンド薄膜を電極としてそのまま使用して、尿
酸をアスコルビン酸の存在下で検出すると、後述する測
定結果から尿酸が明確に検出できないので、ダイヤモン
ド薄膜電極に何らかの手段を施す必要がある。
【0034】このため、上記のように作製されたダイヤ
モンド薄膜電極を陽極酸化処理したこの発明の実施の第
1形態について述べる。この陽極酸化処理は、0.1M K
OH溶液中にダイヤモンド薄膜電極をセットアップし、
2.4V(vs.SCE)の電圧を75分間印加して、陽極酸化を行
うものである。この場合、特に必要な時には、0.1MK
OH溶液中で+4Vから-4V(vs.SCE)を0.1V/secの速さ
で、3回スイープしたのち、4Vで1分間保持する処理を行
った。なお、本実施の形態においては、陽極酸化処理に
0.1M KOH溶液を用いたが、これに代えて0.1MのH2
SO4溶液又はHClO4溶液等ダイヤモンド表面を陽極
酸化できる酸(例えば、HNC3,HCL)やアルカリ
溶液(例えば、NaOH)を用いてもよい。
【0035】図1はこの実施の第1形態である陽極酸化
処理されたダイヤモンド薄膜電極を使用したときのディ
ファレンシャル パルス ボルタングラム(DPV)で、
この図1から尿酸(UA)のピークはシャープで明瞭で
あり、アスコルビン酸(AA)のピークはブロードで不
明瞭である。この結果から尿酸の検出は陽極酸化処理さ
れたダイヤモンド薄膜電極を使用すると明確にできるよ
うになる。
【0036】図1の結果は50μMと高濃度のアスコル
ビン酸を入れたものを使用した結果である。
【0037】実際に尿酸等の測定を行う場合には、極
めて微量の試料で検出できることが必要である。
【0038】そこで、極めて微量な試料での測定を試
みた。
【0039】図2は、この実施の第1形態による陽極酸
化処理されたダイヤモンド薄膜電極を使用したときのポ
テンシャルステップ・クロノアンペロメトリー(PSC
A)の応答特性図で、この特性図から以下に示すよう
に、この実施の第1形態のダイヤモンド薄膜電極を使用
すると、非常に低濃度の尿酸を含むサンプル量でも、明
確に測定が可能であることが判明した。例えば、アスコ
ルビン酸5μMの共存下で50nMの尿酸を検出できる(濃
度比は100倍と大きい)。上記PSCAは、平衡にある
電極系に、外部回路によって電位を加えると平衡が破
れ、電解電流が観察される。流れる電流は時間の関数
で、時間とともに減少し、長時間後には、ついにゼロに
なる。PSCAは、このような電位ステップに対して得
られる電流−時間応答を調べる方法である。
【0040】図2において、曲線aは、0.1M HClO
4溶液、曲線bは、5μM AA+0.1M HClO4、曲線
cは5μM AA+50nM UA、0.1M HClO4のとき
の測定結果である。なお、ポテンシャルステップは、0V
〜0.92V(vs.SCE){0.92V(VS.SCE)は、図7のデータ
において確認したUAピークの値を使用している}、サ
ンプリングタイムは500msである。
【0041】図3は上記PSCAにおけるバックグラン
ド電流の応答特性図で、条件は上記図2の場合と同様で
ある。この応答特性図からa〜cのデータには、ほとん
ど差がないことで信頼性が確保できる。
【0042】上記のように信頼性が確保できた図3のデ
ータを基に、図4に示す尿酸の検量線を得た。この図4
に示す検量線図において、実線は、アスコルビン酸が含
まれていない場合、破線は、1μMのアスコルビン酸が
含まれている場合、一点鎖線は5μMのアスコルビン酸
が含まれている場合の検量線である。この検量線より、
約0.7nMという極めて微量な試料の検出が可能である
ことが確認できた。
【0043】なお、上記陽極酸化処理されたダイヤモン
ド薄膜電極は長期間安定して測定できることが実験によ
り判明した。これにより、ダイヤモンド薄膜電極の信頼
性と安定性は、実サンプル中の尿酸のルーチン分析法と
して使用できることも判明した。表1は、上記実験に使
用した実サンプル(尿サンプル)中の濃度を示したもの
で、表中において、A,B,C,E,F,Gは男性の尿
サンプル、D,Hは女性の尿サンプルである。この表1
の濃度数値からも尿酸の測定が可能であることが明らか
である。
【0044】
【表1】
【0045】上述した処理により陽極酸化処理されたダ
イヤモンド薄膜電極を、この発明の実施の第2形態とし
て、尿酸を検出する測定センサとして構成した概略構成
説明図を図5に示す。この測定センサは、図5に示すよ
うに、セル本体10内の空間部11に被測定液である試
料溶液12を入れ、その空間部11内の試料溶液12
に、作用電極13(構成は後述する)、参照電極14お
よび対電極15が浸漬されて構成されている。作用電極
13は、シリコン基板13aの表面に陽極酸化処理され
たダイヤモンド薄膜電極13bを形成した後、シリコン
基板13aを取付基板13cに固着し、その取付基板1
3cをパイプ13dに固着してシリコン基板13a、ダ
イヤモンド薄膜電極13b、取付基板13cおよびパイ
プ13dの先端部をエポキシ樹脂13eで固めて構成さ
れている。
【0046】なお、ダイヤモンド薄膜電極13bが試料
溶液12と接触する面にはエポキシ樹脂13eを付着さ
せないようにする。16はダイヤモンド薄膜電極13b
に接続されたリード線で、このリード線16はパイプ1
3d内を通して外部に導出する。また、セル本体10は
箱状に形成されているので、カバー17により蓋をす
る。
【0047】上記のように構成された尿酸測定センサ
は、次に述べるようなシステムに使用される。
【0048】図6は、この発明の実施の第3形態を示す
尿酸測定装置の概略構成説明図で、図5に示した第2形
態と同一部分には、同一符号を付して説明する。図6に
おいて、21は図5で説明した尿酸測定センサ本体で、
この尿酸測定センサ本体21を構成するセル本体10の
空間部11内には、尿酸を含む試料溶液12が入れられ
る。尿酸測定センサ本体21には、作用電極13、参照
電極14および対電極15が設けられ、これら各電極1
3、14および15からはリード線16、23および2
4が、引き出される。リード線16〜24はポテンショ
ガルバノスタットからなる信号制御検出部25に導かれ
る。信号制御検出部25は、各電極で検出した電気信号
を、コンピュータからなる分析装置26に送り、ここ
で、試料溶液中の物質、すなわち尿酸が分析される。
【0049】図7は上記図6の尿酸測定センサシステム
を使用して測定した結果のサイクリック ボルタングラ
ムで、この測定には、0.2mMの尿酸と1mMのアスコルビ
ン酸の混合物を0.1M HClO4の溶液に入れた被測定
液を使用した。図7において、図中破線は酸化処理をし
ていないダイヤモンド薄膜電極で測定した結果であり、
実線はこの発明の実施の形態による測定結果である。な
お、電位掃引速度は、100mV/sである。この図7の実
線から、陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を使
用すると、尿酸とアスコルビン酸とを明確に識別するこ
とができた。
【0050】そこで、酸化処理していないダイヤモンド
薄膜電極と、陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極
との比較を行った。図8A,B及び図9A,Bは、後述
するディファレンシャル パルス ボルタングラム(DP
V)による陽極酸化処理前のダイヤモンド薄膜電極と陽
極酸化処理後のダイヤモンド薄膜電極による尿酸(以下
UAと略称する)とアスコルビン酸(以下AA略称す
る)の測定結果である。
【0051】前記DPVは、図10に示すように、パル
ス幅(ΔE=|Ei,n−Es,n|)は一定であり、Ei,n
が変化している。通常、パルス幅は10〜100mV、パルス
電解時間Δtは5〜100ms、待ち時間は0.5〜180sであ
る。さらに、電流のサンプリングを2点で行う。すなわ
ち、電位ステップする直前ts1と電位ステップが終わる
直前ts2であり、出力としては、この2点で測定した電
流の差Δiを電位に対して取り出すと図11に示すよう
になる。このようにして得られる電流−電位曲線をDP
Vと称している。
【0052】図8Aは陽極酸化処理前のダイヤモンド薄
膜電極においてもピークが得られるが、この発明の実施
の形態による陽極酸化処理後のダイヤモンド薄膜電極の
方がピークの値も高くなるので、より明確に検出できる
ようになる。また、図9Aはアスコルビン酸の測定結果
で陽極酸化処理前のダイヤモンド薄膜電極では、0.68V
のピーク電圧Epが生じるが、図9Bの陽極酸化処理後
のダイヤモンド薄膜電極の場合には、明確なピークがな
くなる。このため、図8B、図9Bから尿酸とアスコル
ビン酸の識別が、この実施の形態を使用すると明確にで
きるようになる。
【0053】図8A、図9Aでは、UAとAAとで各々
明確なピーク電圧Epが確認できるが、その時の電位が
何れも約0.7V(VS.SCE)前後で重なるため、UAとAA
が混在している場合には、各々分離したピーク電圧を確
認することは困難であり、微少量の試料では確認するこ
とができない。一方、図8B、図9Bの陽極酸化処理し
たダイヤモンド薄膜電極を用いた測定結果では、何れの
場合も電位がシフトしていることが確認でき、特に、図
9Bでは陽極酸化処理していない電極(0.7V V S.SCE)
と比較して、明確なピークがなく、且つ電位が1.15V(
VS.SCE)までシフトしていることが確認された。
【0054】これらの結果から、陽極酸化処理したダイ
ヤモンド薄膜電極を用いることにより、UAとAAの混
在する被測定液についてもUAとAAとを分離して検出
可能であることが確認できた。なお、測定に使用した溶
液は、0.1M HClO4の溶液中に、図8では50μMの
UAを、図9では50μMのAAを入れたものを使用し
た。電位掃引速度は10mV/sである。
【0055】次に、尿酸とアスコルビン酸各々のピーク
電圧EpとpHとの関係を確認するため、尿酸、アスコ
ルビン酸を含む溶液を被測定液とし、被測定液のpHを
変えてDPVにより各々ピーク電圧Epの測定を行っ
た。その結果を図12に基づいて説明する。図12の結
果から、一般に酸性域とされるpH<7のほとんどの範
囲で尿酸とアスコルビン酸とを分離して測定できること
が確認でき、特にpH<2.70においては、尿酸とア
スコルビン酸各々のピーク電圧Epの値の差が大きくな
っていくことが確認できた。このことから尿酸等の測定
を行う際には、被測定液が酸性域の溶液であることが好
ましく、pH<2.70とすることで尿酸とアスコルビ
ン酸との分離をより明確とすることができる。また、p
H≦2、特にpH=1前後においては,尿酸とアスコル
ビン酸との分離が極めて明確となることが確認できたこ
とから、実際に測定を行う際には、pH=1前後に設定
することが好ましい。なお、pHの下限の値としては、
測定装置等が強酸液の影響を受けることの無いように配
慮して、適宜に設定することができる。
【0056】更に、陽極酸化処理を行ったダイヤモンド
薄膜電極を、フローセルの作用電極として用い、尿酸と
アスコルビン酸のフローインジェクション分析を行った
ところ図13に示す測定結果が得られ、フローインジェ
クション分析においても尿酸、アスコルビン酸を各々異
なるピーク電流として測定できることが確認できた。
【0057】このときの測定条件としては、フローセル
容積20μlに、移動相として0.1MのHClO4(pH
=0.9)を1ml/minの流速で流し、UA=50nM、
AA=1μMを各々注入した。測定電位は、+0.93V(v
s Ag/Agcl)とした。この結果、図13に示すように尿
酸とアスコルビン酸各々について、注入を行わないブラ
ンク(blank)の電流値と比較しても、明確に識別でき
るピーク電流を測定することができた。なお、この測定
結果から、このダイヤモンド薄膜電極を用いることで、
pH<1であるpH=0.9においても、尿酸とアスコ
ルビン酸とを分離して測定できることが確認できた。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜を使用すると、尿
酸とアスコルビン酸とを明瞭に識別して検出することが
でき、しかも長期間安定して測定することもできる利点
があり、また、極めて低濃度の尿酸を検出が可能とな
り、しかも、熟練者でなくとも簡単にかつその場で尿酸
の測定が可能となるなどの優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第1形態による方法における
尿酸とアスコルビン酸との測定検出結果を示す特性図。
【図2】ポテンシャルステップクロノアンペロメトリー
による極めて少ないサンプル量での応答特性図。
【図3】ポテンシャルステップクロノアンペロメトリー
によるバックグランド電流の応答特性図。
【図4】尿酸濃度の検量線図。
【図5】この発明の実施の第2形態を示す尿酸測定セン
サの概略構成説明図。
【図6】この発明の実施の第3形態を示す尿酸測定装置
の概略構成説明図。
【図7】陽極酸化処理されていないダイヤモンド薄膜と
陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜による尿酸とアス
コルビン酸の検出結果の特性図。
【図8】Aは陽極酸化処理されていないダイヤモンド薄
膜による尿酸の検出結果、Bは陽極酸化処理されたダイ
ヤモンド薄膜による尿酸の検出結果を示す特性図。
【図9】Aは陽極酸化処理されていないダイヤモンド電
極によるアスコルビン酸の検出結果、Bは陽極酸化処理
されたダイヤモンド電極によるアスコルビン酸の検出結
果を示す特性図。
【図10】DPVにおける電位パルスの印加モードおよ
び得られる電流のサンプリング方法説明図。
【図11】ディファレンシャル パルス ボルタモグラ
ム。
【図12】DPVによるピーク電圧EpとpHの関係特
性図。
【図13】フローインジェクション分析結果による特性
図。
【符号の説明】 10…セル本体 11…空間部 12…試料溶液 13…作用電極 13a…シリコン基板 13b…ダイヤモンド薄膜電極 13c…取付基板 13d…パイプ 13e…エポキシ樹脂 14…参照電極 15…対電極 21…尿酸測定センサ本体 16、23、24…リード線 25…信号制御検出部 26…分析装置
フロントページの続き (72)発明者 エレナ ポパ 東京都世田谷区瀬田5丁目5番8号 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA16 BB02 BB51 CA25 CA26 CB03 DA01 FB05 HA09 JA01 JA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿酸を含んだ溶液を被測定液とし、陽極
    酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を前記被測定液中
    に対極とともに浸漬した後、一定の電位掃引速度で操作
    してそのダイヤモンド薄膜電極の電気信号変化曲線から
    尿酸を識別するようにしたことを特徴とする陽極酸化処
    理されたダイヤモンド薄膜電極を使用した尿酸測定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記被測定液が酸性域の溶液であること
    を特徴とする請求項1記載の陽極酸化処理されたダイヤ
    モンド薄膜電極を使用した尿酸測定方法。
  3. 【請求項3】 酸またはアルカリの何れかの電解液中に
    ダイヤモンド薄膜電極を入れ、そのダイヤモンド薄膜電
    極に酸化反応が起こる電気量を流して、そのダイヤモン
    ド反応表面に陽極酸化処理を施したことを特徴とする陽
    極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極。
  4. 【請求項4】 前記酸はH2SO4,HClO4,HN
    3,HClからなることを特徴とする請求項3記載の
    陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極。
  5. 【請求項5】 前記アルカリはKOH,NaOHからな
    ることを特徴とする請求項3記載の陽極酸化処理された
    ダイヤモンド薄膜電極。
  6. 【請求項6】 セル本体と、このセル本体に形成され、
    被測定液が供給される空間部と、この空間部内の被測定
    液に浸漬されて設けられ、作用電極として動作する陽極
    酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極と、このダイヤモ
    ンド薄膜電極から一定の間隔を隔てて空間部内の被測定
    液に浸漬された参照電極および対電極とを備えたことを
    特徴とする陽極酸化処理されたダイヤモンド薄膜電極を
    使用した尿酸測定センサ。
  7. 【請求項7】 作用電極として動作する陽極酸化処理さ
    れたダイヤモンド薄膜電極、参照電極および対電極とを
    空間部に有する尿酸測定センサ本体と、このセンサ本体
    の空間部内に被測定液が供給され、陽極酸化処理された
    ダイヤモンド薄膜電極、参照電極および対電極からの信
    号を検出制御する信号制御検出部と、この検出部で検出
    制御された信号が供給され、この信号から物質を分析す
    る分析装置とを備えたことを特徴とする尿酸測定装置。
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