JP2001147061A - 冷却装置を有する電子機器 - Google Patents

冷却装置を有する電子機器

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JP2001147061A
JP2001147061A JP2000266191A JP2000266191A JP2001147061A JP 2001147061 A JP2001147061 A JP 2001147061A JP 2000266191 A JP2000266191 A JP 2000266191A JP 2000266191 A JP2000266191 A JP 2000266191A JP 2001147061 A JP2001147061 A JP 2001147061A
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    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/20Cooling means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコンやテレビゲーム等の電子部品を搭載
した電子回路モジュールの電子部品の発熱による電子回
路モジュール内の温度上昇を防止することを課題とす
る。 【解決手段】 電子部品を実装した電子回路モジュール
を搭載し、電子回路モジュールが動作時に電子機器内の
空気をコンポーネント外に排気するファンを有する電子
機器おいて、コンポーネントの壁面に設けた排気口48
と、コンポーネント内の排気口に接して設けたダクト4
4と、コンポーネント内部で該ダクトにファン部43を
有することを特徴とする冷却装置を有する電子機器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンやテレビ
ゲーム等の電子部品を搭載した電子回路モジュールの電
子部品の発熱による電子回路モジュール内の温度上昇を
防止する冷却装置を有する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビゲーム装置やノートパソコ
ン等の電子制御装置は高性能、高機能化してきており、
使用する電子部品は高密度・高集積され、集積回路の動
作速度も高速化しており、集積回路自身の発熱が激しく
なってきている。このため複数の電子部品で構成される
電子回路モジュールでは、電子部品の発熱による温度上
昇が集積回路そのものを破壊してしまい、万一の場合に
は修復不可能に陥る恐れがある。
【0003】一般に電子部品の発熱は、消費電力や動作
速度が増えれば増えるほど発熱が激しくなるので、電子
回路モジュールでは、電子部品の発熱による温度上昇を
冷却する装置が必要となる。
【0004】これらの電子回路モジュールでは、通常は
発熱体に熊手形状の放熱板を取り付けたり、冷却ファン
で強制的に冷却されるのが一般的である。
【0005】また、高温発熱体にアルミブロックを面接
触させ、ヒートパイプにてファン部まで導き発生した熱
をファンにて外部に排出する電子機器用放熱装置があ
る。
【0006】例えば、特開平10−126080号に開
示された電子機器用放熱装置は、アルミニウム中空押出
形材を素材とする一体形成品からなり、入口側に外部か
ら受けた電子回路内の熱を内部流通空気に伝達する伝熱
部を有するとともに、出口側に排気ファンを収容し得る
形態となされたファン収納部を有する通気ダクトと、通
気ダクトのファン収納部に収容されている排気ファンと
を備えてなり、電子機器外から導入された空気を通気ダ
クトに流通させて電子機器外に排出し得るように電子機
器内に設置される装置である。
【0007】また、特開平8−126191号の公報に
は、電子回路モジュールに設置されてモジュール温度を
計測する温度計測器と、この温度計測器が測定した前記
モジュール温度が予め定めた第1段目の設定温度値を超
過したときに第1段設定温度超過信号を出力する第1段
温度設定器と、この第1段温度設定器からの出力信号に
よって起動し、前記電子回路モジュールを冷却するファ
ン装置と、前記温度計測器が測定した前記モジュール温
度が予め定めた第2段の設定温度値を超過した時に第2
段設定温度超過信号を出力する第2段温度設定器と、こ
の第2段温度設定器からの出力信号によって前記電子回
路モジュールへの電源供給を遮断する電源遮断装置とを
具備してなる電子回路モジュールが記載されている。
【0008】さらに、特開平10−93010号の公報
には、発熱の大きい画像処理用のLSIの近傍に温度を
検出する温度センサからの温度検出信号が温度監視マイ
コンに出力されると、温度監視マイコンによって検出温
度が第1の閾値より大のときは冷却ファンを駆動してL
SIを冷却し、検出温度が第2の閾値より大のときはク
ロック停止信号が出力されてLSIの動作を停止させる
構成が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の単に発熱体に熊
手形状の放熱板を取りつける方式では放熱板のスペース
が必要であり、電子制御装置自体の小型化には不向きで
あった。
【0010】また単にファンで冷却する方法では、冷却
効果を増すには大型のファンが必要となったり、ファン
の回転数を上げて排気量を増やさなければならず、ファ
ンの回転速度を上げるとファンの回転に伴う騒音もより
一層、大きくなってしまうのであった。さらにファンが
何らかの原因で動かなかった場合に電子回路モジュール
が過熱してしまう場合があった。
【0011】発熱体からヒートパイプを経由してファン
部に導き外部に排出する冷却装置とすると、発熱体から
の受熱部からファン部の放熱部まで一体形成されている
ため、不具合が発生した際には、一部の部品のみの交換
には不都合であり、一体で交換する必要があったので、
部品コストが高くなってしまうのは否めなかった。
【0012】なによりも、部品点数の多い複雑な冷却装
置では、取り付け、取り外し時の作業効率が悪くなって
しまうのであった。
【0013】さらにまた、前述した公報に記載されたも
ののように、電子モジュール内の発熱体の温度をセンサ
で検出し、温度測定マイコンにより、過熱状態に応じ
て、冷却ファンの回転数や、集積回路の動作周波数を変
化させ低減したり過度の過熱状態では電子モジュールの
電源や、動作周波数を停止させる方式では、温度セン
サ、温度設定器、温度監視マイコン等の専用回路が必要
であり、やはりコスト高となってしまうのであった。
【0014】そこで本願発明では、電子機器の冷却装置
の欠点を改善するため、組立て時の部品点数を少数とし
て作業性を向上させるとともに、ファンを電子機器の通
気孔から離して外部に漏れる騒音値を改善し、万一ファ
ンの回転が停止してしまった場合には電子回路の動作を
停止させ、過熱を防ぎ、熱設計を総合的観点から行な
い、単純でしかもスペースを取らず、コストも少なく、
且つ電子回路モジュールの発熱による誤動作や安全性は
勿論のこと、小型化、軽量化可能な発熱対策ができる電
子制御機器の冷却装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明による電子機器は、電子部品を
実装した電子回路モジュールを搭載し、電子回路モジュ
ールが動作時に電子機器内の空気をコンポーネント外に
排気するファンを有する電子機器おいて、コンポーネン
トの壁面に設けた排気口と、コンポーネント内の排気口
に接して設けたダクトと、コンポーネント内部で該ダク
トにファン部を有することを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
発明において、ダクト入口はファンのケーシング外形に
装設する入口を有し、ダクト出口はコンポーネントの壁
面に設けた排気口に密着することを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2において、ファン部はコンポーネント内の電子回
路基板端に設けたことを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至3の何れか一つにおいて、ファン部はコンポーネント
の壁面に設けた排気口から下げて設けたことを特徴とす
る。
【0019】請求項5記載の発明による電子機器によれ
ば、電子部品を実装した電子回路モジュールを搭載し、
電子回路モジュールから発生する漏洩電磁波を防ぐため
に電子回路基板を覆うシールド板を有する電子機器にお
いて、電子モジュールの実装面側で該シールド板に受熱
板を密着し、該受熱板は電子回路基板に実装された高温
発熱体にその受熱板の一部を接触させ、該受熱板の他の
一部を電子機器の外部に内部の空気を排気するファン部
近傍まで設けたことを特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明によれば、請求項5に
おいて高温発熱体は伝熱性緩衝体を介して受熱板に面接
触することを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明によれば、請求項5ま
たは6において、受熱板はシールド板に密着する密着面
を有するとともに、高温発熱体に面接触する受熱板の一
部はそれぞれ複数の高温発熱体の高さに応じて受熱面の
高さが異なり、それぞれ段差を介して密着面と連接する
ことを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明によれば、請求項5乃
至7の何れか一つにおいて、受熱板は、ファン部の吸気
口に近接する冷却部と、該冷却部の表面に突出された放
熱用フィンと、を備えてなることを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明によれば、請求項5乃
至7の何れか一つにおいて、電子モジュールの非実装面
側のシールド板が高温発熱体の電子回路基板の裏側に当
接する当接部を有し、該当接部はシリコンゴム、シリコ
ングリス、伝熱性テープ等の非導電性の伝熱性緩衝体を
介して当接することを特徴とする。
【0024】請求項10記載の発明によれば、請求項5
乃至8の何れか一つにおいて、受熱板をアルミニウム板
としたことを特徴とする。
【0025】請求項11記載の発明による電子機器は、
電子部品を実装した電子回路モジュールを搭載し、電子
回路モジュールが動作時に電子機器内の空気をコンポー
ネント外に排気するファンを有する電子機器において、
ファンの回転を検出するファン動作出力手段と、該ファ
ン動作出力手段からの動作信号に基づき、電子回路モジ
ュールの動作を制御する動作制御手段とを備えたことを
特徴とする。
【0026】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1において、電子回路モジュールの動作を制御する動作
制御手段は、電子回路モジュールへクロックパルスを供
給するクロックジェネレータの停止制御を行なうことを
特徴とする。
【0027】請求項13記載の発明によれば、請求項1
1において、電子回路モジュールの動作を制御する動作
制御手段は、電源の開閉制御を行なうことを特徴とす
る。
【0028】請求項14の発明によれば、請求項11に
おいて、ファン動作出力手段は、ファンの回転の有無を
2値のデジタル信号として出力することを特徴とする。
【0029】請求項15の発明によれば、請求項11に
おいて、ファン動作出力手段は、ファンの回転を検出す
る回転検出信号を遅延させる遅延手段を有することを特
徴とする。
【0030】請求項16の発明によれば、請求項11に
おいて、ファン動作出力手段は、ファンの回転状態に応
じたレベルの数値に変換し、該変換された数値に基づい
てファンの回転状態のレベルを判定し、ファンの回転状
態に応じた検出信号を出力することを特徴とする。
【0031】請求項17の発明によれば、請求項11に
おいて、動作制御手段は、ファン動作出力手段から出力
された検出信号に応じて前記電子回路モジュールへ出力
されるクロックパルスの周波数を段階的に変更すること
を特徴とする。
【0032】請求項18の発明によれば、請求項16に
おいて、ファン動作出力手段は、映像用同期信号をトリ
ガとしてファンの回転状態を検出することを特徴とす
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子制御装置
の冷却装置の実施形態を図面に示した実施例を参照して
説明する。
【0034】図1は、本願発明の冷却装置を電子制御装
置としての家庭用ビデオゲーム機に装備した斜視図を示
す。ビデオゲーム機100は、コンポーネント1にコン
パクトディスクあるいはデジタルビデオディスク等の円
板形記録媒体の駆動装置2を搭載するとともに、外部と
のデータ通信を行なう取り外し可能なモデム3、電源ユ
ニット4を装備しており手前右側には冷却用のファン取
付け部40が設けてある。また、ビデオゲーム機100
では、制御装置においてコンピュータソフトウエアを記
録した記録媒体からプログラムを読み取り、このプログ
ラムに従って、映像を生成して図示しない出力装置であ
るテレビ画面等に映し出し、操作者が外付けの操作装置
を用いてテレビ画面に映る動画映像を見ながら、ゲーム
等を楽しむことができる。尚、コンポーネント1は、上
側コンポーネント1aと下側コンポーネント1bとを組
み合わせてなる筐体である。
【0035】図2は、図1のビデオゲーム機から円板形
記録媒体の駆動装置、電源ユニット、ファンを取り除い
た斜視図である。
【0036】図3には、ビデオゲーム機から電子回路基
板が露出した斜視図を示す。
【0037】電子回路基板5には、制御装置を構成する
半導体集積回路等の電子部品が搭載してあり、中央処理
装置(CPU)6や画像処理装置(VDP)7、記憶装
置(RAM、ROM)8等、あるいはモデム接続コネク
ター9等、各種のコネクターの部品が配置され、水晶発
振器により発せられる発振周波数を基に動作している。
【0038】これらの集積回路からなる中央処理装置
(CPU)6や画像処理装置(VDP)7は、その処理
能力を高めるため高密度化・高集積化され、高速化さ
れ、それに伴い発振周波数の動作速度が早ければ早いほ
ど、消費電力が高ければ高いほど、半導体集積回路の発
熱量が多くなる。
【0039】また、中央処理装置(CPU)6及び画像
処理装置(VDP)7の動作速度が高くなることによ
り、配線等から高周波が漏れ出して電子制御装置外に悪
影響を及ぼすの防ぐために、電子回路基板5の外枠に整
合するブリキ板等の金属製の薄底のシールド板10,2
0が上下方向から電子回路基板5全体をサンドイッチ状
に覆い遮蔽している。
【0040】図4には上下2枚のシールド板10,20
の斜視図を示す。
【0041】上シールド板10の天井にあたる平面板部
11には、集積回路から発せられる高周波成分の電磁波
の外部への漏れを防ぐため、コネクター用穴12a、1
2b、12cの必要最小限の穴しか開口していない。上
シールド板10は電子回路基板5に実装される電子部品
の高さより高い平面板部11を有し、上シールド板の四
方縁は電子回路基板5の左右縁に至る側面部13を形成
し基板縁に平行に接する縁部14を有し、縁部14には
適宜内側にネジ穴部14aが形成されている。
【0042】下シールド板20は、本ビデオゲーム機1
00の下側コンポーネント1bの底から若干浮かせるた
めの足部21が4ケ所と、位置決めするための位置決め
穴22、それと電子回路基板5に接触して放熱させるた
めと電子回路基板5を支えるためとの支持台部23、そ
れに電子回路基板5を上下のシールドでネジ止めするた
めのネジ穴24が縁部25に複数設けてあり立設された
手前及び左側面26には冷却のための通気用の小穴群2
7が開口している。
【0043】支持台部23は台形状であり、支持台部2
3には非導電性で伝熱性能のよいシリコンゴム板(伝熱
性緩衝体)23aが貼り付けてある。このシリコンゴム
板23aは、熱伝導率の高い成分を含むと共に弾性を有
する薄いゴム板であり、支持台部23と電子回路基板5
との間が隙間なく面接触できるように密着させた状態で
保持される。そのため、電子回路基板5に実装された高
熱を発する中央処理装置(CPU)6及び画像処理装置
(VDP)7の発熱は、電子回路基板5の裏側を密着す
るシリコンゴム板23a及び支持台部23を介して下シ
ールド板20に導かれる。下シールド20の支持台部2
3の両側には、側辺に沿って通気用の長孔23bが開口
している。
【0044】足部21は下シールド板20をコ字状に刳
り抜き、刳抜辺を下方に折り曲げ加工している。下シー
ルド板20の四方には、浅い側面26が起立しており、
各側面26の上端部には縁部25が曲げ加工されてい
る。また、下シールド板20の縁部25は電子回路基板
5の裏の縁面と接触する。
【0045】これらは、一枚の金属板から刳りぬき曲げ
加工により製作されている。
【0046】図5にはコンポーネントの内底面の斜視図
を示す。
【0047】下側コンポーネント1bの内底面30には
下シールド板20に対応して、足受け部31が刳りぬい
て設けられ一部が開口しており、また位置決め部32、
電子回路基板5の縁部位置に同一高さのリブ33が複数
立設されている。また手前右側にはファンダクト取付け
リブ34が手前、奥側に立設され、さらにその奥側には
円板形記憶装置の駆動装置用のリブ35が立設され、さ
らに底面には冷却用の外気を導入するための通気孔36
が適宜配置されている。そして、上側コンポーネント1
aの背面右側には、冷却用の外気を導入するための吸気
口37の縦穴群が設けられている。
【0048】図6には、ビデオゲーム機の正面透過図を
示し、図7には同右側面透過図を示す。
【0049】上シールド板10は、電子回路基板5の上
面側に対向し、下シールド20と対面して電子回路基板
5をサンドイッチ状に覆うように取り付けられる。ま
た、上シールド板10の四方縁は、右側後方のモデム用
コネクタ及び電源コネクタ位置を除いて電子回路基板5
に実装されている電子部品の高さよりも高い壁面で電子
回路基板5の縁面部5aと当接し、縁部に設けたネジ穴
14aで電子回路基板5、下シールド20を介して下側
コンポーネント1bのリブ33にネジ止めされる。この
状態では、上シールド板10の上面は電子回路基板5の
電子部品の高さより高く、電子回路基板5との間には隙
間g1がある。上シールドの平面板部11には必要に応
じて基板からのコネクターが貫通するコネクタ用穴が開
口し、他のアッセンブリー部に接続される。
【0050】図4をも参照して説明すると、上シールド
板10の平面板部11の手前右側裏側には、熱伝導率の
よいアルミニウム製のアルミ板(受熱板)15が面接触
した状態でリベット等の締結部材を介して上シールド板
10に一体的に固着されている。アルミ板15は、熱伝
導率が良いと共に、加工性も良く、コストも安価である
ので、使用しやすい。
【0051】また、アルミ板15は略方形板であり、発
熱量の高い集積回路であるCPU6とVDP7の上面に
面接触して、手前右側縁で折曲がり電子回路基板5の縁
近くで垂下して電子回路基板5の縁部5aに平行に延在
する縁部16を有する。また、アルミ板15は、上シー
ルド板10のネジ穴14aにて、縁部16、電子回路基
板5、下側コンポーネント1bのネジ穴部24を介して
リブ33に固着されている。このアルミ板15の縁部
(冷却部)16は、空気流による冷却効果を高めるた
め、コンポーネント1のファン取付部40の入り口に達
する位置に延在している。
【0052】ビデオゲーム機100において、発熱は主
に集積度が高いCPU6やVDP7から発せられる。そ
のため、本実施例では、発熱量が高い集積回路からなる
CPU6やVDP7の発熱を放熱し過熱を防ぐために、
これらのCPU6やVDP7にアルミ板15の下面に曲
げ加工された当接面19a、19bを面接触させてい
る。これにより、CPU6やVDP7の熱は、当接面1
9a、19bを介してアルミ板15に伝達される。通
常、CPU6やVDP7は、外形が薄い方形板状に形成
され、電子回路基板5上に搭載されており、その大きさ
や高さはそれぞれにより微妙に高さが異なるのが普通で
ある。
【0053】本実施例では、図3に示す如く発熱量が高
い集積回路として、CPU6及びVDP7が略方形の電
子回路基板5の中程および手前側に搭載されており、そ
の大きさ、高さはそれぞれ異なっている。
【0054】アルミ板15には、図4、図7、図8に示
す如くCPU6、VDP7に対応する部分に分割する2
本の併行する切り込み17を設け、CPU6、VDP7
のそれぞれに対応する領域としてあり、アルミ板15の
側辺に従って切り込み部分が曲げ加工によりクランク状
に段差部18が設けられている。そして、段差部18の
先端には、CPU6、VDP7の上面に当接可能にした
CPU当接面19a、VDP当接面19bが延在形成さ
れている。CPU6、VDP7の上面にあたるアルミ板
の段差部18には、それぞれ上シールド10をコ字状に
切り起こした押圧片10a、10bが下方に折り曲げて
あり、この押圧片10a、10bが段差面である当接面
19a、19bを上方から押圧してCPU6、VDP7
の上面に当接するように支えている。また、アルミ板1
5の手前右側にファン幅で段差を設けた縁部16は、図
6に示す如く基板縁5aに当接し、ファン41の入り口
に対向する手前直前に位置する。
【0055】図8には図7の右側面透過図中の電子回路
基板5とアルミ板15部分の拡大図を示す。
【0056】CPU6、VDP7の上面には、熱伝導性
を有するシリコンゴム板23bが貼り付けてあり、シリ
コンゴム板23bを介してアルミ板15の当接面19
a、19bに当接している。従って、CPU6、VDP
7の発熱は、シリコンゴム板23bを介してアルミ板1
5に伝導する。そして、図6に示す通り、アルミ板15
が上シールド板10に面接触しているので、熱は上シー
ルド板10全体に伝わるとともにファン取付部40にア
ルミ板15を通して縁部16へ伝わる。
【0057】アルミ板15が上シールド板10と面接触
している部分の上側には、円板形記録媒体(CD−RO
M)の駆動装置2が搭載されている。そして、上シール
ド板10の上面に搭載された駆動装置2は、アルミ板1
5及び上シールド板10によって安定的に支持されてい
る。また、駆動装置2は、樹脂製ケース2fに覆われて
いるので、ファン41により生じる空気流で移動する塵
埃が内部に収容されたピックアップに付着することが防
止される。
【0058】さらに、駆動装置2が搭載されたこの部分
の上シールド板10は、アルミ板15の面接触により熱
が伝導するため、高熱となる。そのため、駆動装置2
は、この面接触部を跨ぐ形で、略方形の基台2aに搭載
され該基台の両側にある水平に折曲げた足片2b、2c
で上シールド板10に当接してネジ止めされている。ま
た、駆動装置2の基台2aは、左側の足片2bが上シー
ルド板10のアルミ板15の取付位置の外側に接する位
置で上シールド板10にネジ止めされて取り付けられて
いる。さらに、基台の右側手前の足片2cは、上シール
ド板10の右側縁を越えた位置で下側コンポーネント1
bに立設したリブ35にネジ止めされ、右側後方側面は
そのまま上シールド板10のモデム接続コネクターの段
差部10c(図4参照)に載上している。この段差部1
0cは、上シールド板10の上側に段差となっており、
アルミ板15から離れている。
【0059】駆動装置2の基台2a内には、駆動回路が
収納されている。また、基台底面2dは左右の足部2
b、2cより若干高位置で金属板で覆っており、上シー
ルド板10から若干の隙間g2を設けて取付けられてい
る。
【0060】従って、ファン41が回転すると、上記隙
間g2を空気流が通過して冷却できると共に、アルミ板
15からの放熱が上シールド板10から直接に駆動装置
2の駆動回路には伝わらないようになっている。
【0061】図1に示す通りファン取付け部40には、
ファン41が設けてあり、ファン41は短平矩形のケー
シング42内に設けられている。そして、ケーシング4
2は、中央に円形の開口を有し、開口中央にはファン4
1を回転駆動するファンモータ43が設けられている。
ファン41は、ファンモータ43に回転駆動される円筒
部の外周に複数の羽根を有し、傾斜ダクト44のダクト
入口46に取り付けられている。
【0062】図3に示す傾斜ダクト44は、左右の側面
44aが平行四辺形状に斜外上に向けて傾斜し、上下側
面44bは斜めに平行に両側面の上下辺に沿って上側コ
ンポーネント1aに達し、傾斜ダクト44両側に横設し
た腕片45が下側コンポーネント1bの内側に立設した
リブ34にネジで固着されている。
【0063】傾斜ダクト44は、ダクト入口46が正方
形状に開口しており、該ダクト入口46内にファン41
のケーシング42がファン41の回転軸を横にして内設
される。
【0064】これによりファン41は、下側コンポーネ
ント1bの下側位置でダクト入口46に取り付けられ、
ダクト出口47は上側コンポーネント1aに開口する縦
長の長孔群の排気口48に当接して上側コンポーネント
1aの内壁に密着している。そのため、ファン41は、
排気口48から所定距離離間しており、排気が排気口4
8の格子に衝突してコンポーネント1内に戻ることはな
い。また、ファン41が直接、排気口48に隣接されて
いないので、排気口48を通過する空気流が乱流になり
くく、乱流による騒音の発生が低減されている。
【0065】電子回路基板5に当接するアルミ板15の
縁部16は、ファン41のケーシング42の下面の手前
に近接しており、ファン41の回転に伴う空気流が通過
する位置に設けられている。
【0066】上記のように構成されたファン部40は、
ファン41が回転することにより、コンポーネント1の
内部の空気を強制的にコンポーネント1の外部に排出す
る。コンポーネント1の内部で発生する熱は、ファン4
1が回転により生じた空気流によって排出される。
【0067】ここで、コンポーネント1の内部で発生す
る熱の排出過程を説明する。
【0068】コンポーネント1の内部に設けられた発熱
部品は、CPU6、VDP7等以外にも、円盤型記録装
置の駆動装置2や、上シールド板10の左側部に位置す
る電源基板のレギュレータIC等、多岐に及んでおり、
略コンポーネント1の内部のいたるところから発熱され
る。
【0069】図6乃至図8に基づき説明すると、電子回
路基板5上で高熱を発するCPU6、VDP7の上面に
は、シリコンゴム板23bを介してアルミ板15が接し
ている。CPU6、VDP7の発熱は、アルミ板15に
伝わり、アルミ板15の右手前の段差部18に達すると
ともにアルミ板15が上シールド板10に面接触してい
ることから、面接触部分から上シールド板10に熱が伝
わる。
【0070】上シールド板10の面接触部分の上側には
円盤型記録媒体の駆動装置2が底面との隙間g2を若干
開けて取り付けられており、上シールド板10の面接触
部からの熱はこの隙間g2に放熱される。
【0071】ファン41は、アルミ板15の右手の縁部
16とケーシング42の下面42aが近接して配置され
ているため、ファン41が回転することにより、上記隙
間g2及び縁部16の表面に空気流が生じ、上シールド
板10の面接触部及び縁部16からの放熱が直接、傾斜
ダクト44へ向かう空気流と共に吐き出される。また、
傾斜ダクト44は傾斜しており、吐き出された空気は傾
斜面にあたり上方に向きを変え、ダクト出口47から排
気口48を通してコンポーネント1の外部に排出され
る。ダクト入口46の内壁はファン41のケーシング4
2の外形に装設してあるので、傾斜ダクト44内に排出
された空気がダクト入口46から漏れ出すことはない。
そのため、ファン41の回転によって生じた空気流は、
効率よく外部に排気される。
【0072】さらに、ファン41は上シールド板10と
上側コンポーネント1aの内側にある空間の空気を吸い
込み排出するので、上シールド板10と円盤形記録媒体
の駆動装置2の底面との間に放熱された熱を空気と共に
吸い出して排気口48から外部に排出する。
【0073】ここで、ファン取付け部40は、コンポー
ネント1の排気口48から内側の奥まった下方に位置し
ており、ファン41の回転音はファン取付け部40が排
気口48に直接取り付けてある場合に比してコンポーネ
ント1の外部に漏れにくくなっている。
【0074】これにより、ファン41を排気口48に直
付けした場合に比べ、ファン41を排気口48から離間
した内部に設けることにより、ファン41の回転数を上
げても外部に漏れてくるファン回転音は変わらない程度
にでき、その分排気量を増やすことができる。
【0075】図3、図7に示す如く、下側コンポーネン
ト1bの背面には、電子回路基板5の取付位置の高さに
吸気口37が縦長孔群として設けられており、図6、図
7に示す如く、下側コンポーネント1bの内底面30と
下側シールド板20との間には、下側シールド板20の
足部21により若干の隙間g3が設けられているので、
下側コンポーネント1bの底面に開口した通気孔36や
下シールド板20の足受け部31の開口から外気を取入
れることができる。
【0076】ファン41が回転してコンポーネント1内
の空気を排気口48から排出すると、コンポーネント1
内の気圧が大気圧以下に下がり、コンポーネント1の背
面の吸気孔37、コンポーネント底面の通気孔36、足
受け部31等の孔から外気を取入れることができる。
【0077】これらの吸気口37や通気孔36等から取
入れた空気は、それぞれ上下シールド板10,20を取
り巻くようにコンポーネント1内を流れるとともに、電
源回路の高熱を発するレギュレータのフィンやシールド
板10、20からの放熱をコンポーネント1の外に排出
する。また、上下シールド板10,20内には、コネク
タ部やネジ止穴等の開口部分から内部に空気の流出入が
可能である。そのため、電子回路基板5から発した熱に
対しファン41による強制排出に伴い、上下シールド板
10,20内にも空気の流れが生じる。これにより、フ
ァン41の回転により生じた空気流は、上下シールド板
10、20でサンドイッチ状に挟まれた電子回路基板5
の上下面に発生する発熱を上下シールド板10,20の
外に排出し、排気口48を通してコンポーネント1の外
部に排出する。
【0078】図9はアルミ板15の放熱部分の変形例を
説明するための斜視図である。図10はアルミ板15の
放熱部分の変形例の要部を拡大して示す図であり、
(A)は平面図、(B)は側面図である。
【0079】図9及び図10(A)(B)に示されるよ
うに、アルミ板15の縁部16の両側には、櫛歯状に形
成された放熱用フィン61,62が上方に突出されてい
る。この放熱用フィン61,62は、上下方向に延在す
る複数の溝61a,62aを有するため、放熱面積が拡
大されており、空気流による冷却効果も増大している。
また、縁部16及び放熱用フィン61,62は、ファン
41の吸気口の正面に近接して設けられている。そのた
め、ファン41の回転により生じた空気流は、縁部16
及び放熱用フィン61,62の表面を通過すると共に、
複数の溝61a,62aの内部も通過する。
【0080】これにより、縁部16及び放熱用フィン6
1,62の冷却が促進されるため、アルミ板15に伝導
された熱が積極的に縁部16及び放熱用フィン61,6
2側へ導かれて放熱用フィン61,62で放熱されるこ
とになり、コンポーネント1内部の熱に対する冷却効果
も向上させることができる。
【0081】本電子機器に採用したファン41は、一般
市販品でありファン回転制御装置とファンモータ43が
一体構成されており、ファンモータ43の回転の有無を
検出するための回転センサ43a等も含まれている。こ
の回転センサ43aは、一般に異常時センサ出力の可能
なオープンコレクタ出力形態として構成されており、そ
のセンサ出力信号は、例えば回転時のパルス信号を出力
するタイプか、あるいはハイレベル(以下“H”レベル
と称する)、ローレベル(以下“L”レベル)の2値信
号を出力するタイプのものがある。
【0082】以下、説明では回転時のパルス信号を出力
するタイプの回転センサ43aを用いた場合について述
べる。
【0083】図11にはファン冷却による制御ブロック
図の一実施例を示す。図12は図11のファン正常回転
時の動作を説明するタイムチャートであり、図13はフ
ァン回転停止停止時を説明するタイムチャートを示す。
【0084】図11に示されるように、ビデオゲーム機
100には、ファンモータ43の回転を検出する回転セ
ンサ43aと、回転センサ43aからのパルスの有無を
判定するパルス検出IC51と、パルス検出IC51の
判定結果に基づいてCPU9に供給されるクロックパル
スの出力を制御するクロックジェネレータ52とからな
るファン動作出力手段が設けられている。
【0085】ファン41には、図示しない電源ラインか
らファンモータ43に駆動電力が供給されている。ファ
ンモータ43には、回転を検出するために回転センサ4
3aが装備されている。回転センサ43aは、電源から
駆動電力が供給されるとファンモータ43における回転
検出の動作が開始され、ファンモータ43の1回転で1
サイクルのパルス信号を出力する。従って、回転センサ
43aは、ファンモータ43が正常に回転していれば、
1サイクル毎の規則正しいパルス信号をファン出力信号
として出力する。
【0086】このファン出力信号がセンサラインを介し
てパルス検出IC51のセンサ判別信号入力端子に供給
される。このパルス検出IC51は単安定マルチバイブ
レータのロジック回路で構成されている。ファン出力信
号はファンモータ43が正常に回転していれば、図12
(a)に示す如く、Lレベル、Hレベルの繰り返しパル
スとなる。パルス検出IC51では、図12(b)に示
す如く、ファン出力信号のパルス信号のエッジを受け
て、パルス信号が連続して入力されている間は、クロッ
クジェネレータ52のアウトプットイネーブル端子にH
レベルの信号を出力信号(b)として出力する。パルス
信号が連続しているかどうかは、パルス検出IC51に
外付けされている抵抗Rと電解コンデンサーCの値から
決定される発振回路の時定数内に次のパルス信号の入力
があるかにより決まる。
【0087】クロックジェネレータ52では、図12
(c)に示す如く、アウトプットイネーブル端子にHレ
ベルの信号が入力されている間はCPU9及び、他の集
積回路に必要とされる各種のクロック信号(c)を出力
する。
【0088】これにより、ファンモータ43が正常に回
転しているときは、回転センサ43aからのファン出力
信号(a)をパルス検出IC51で検出して、クロック
ジェネレータ52からCPU9等にクロック信号(c)
を供給して制御回路を正常に動作させることができる。
【0089】ここで、ファン41が何らかの原因によ
り、例えば羽根部に異物が挟まり、ファンモータ43が
回転しなくなった場合には、図13に示す如く回転セン
サ43aからのファン出力信号は、ファン41の回転中
に出力されていたパルス信号が出力されなくなり、ファ
ン出力信号(a)はLレベルの状態のままになってしま
う。
【0090】すると、パルス検出IC51のセンサ判別
信号入力端子に入力される信号は、Lレベルのままとな
る。これに伴いパルス検出IC51では、電源電圧Vc
cとアースGND間に抵抗Rと電解コンデンサCを直列
接続してあるので、電解コンデンサーCのプラス極から
信号を取入れ、クロックジェネレータ52のアウトプッ
トイネーブル端子への出力として、抵抗Rとコンデンサ
Cの値から決められる時定数t分だけHレベルの信号を
出力し、時定数t分だけ遅延させた後、Lレベルとなる
(遅延手段)。
【0091】電解コンデンサーCのプラス極からの信号
を放電することにより、電解コンデンサ−Cは電源電圧
Vccが抵抗Rを介して集電を開始する。電解コンデン
サーCの充電時間は抵抗Rと電解コンデンサーCの値で
決まる。パルス検出IC51では、時定数t=C*Rと
して、この時点での電解コンデンサーCの充電電圧を閾
値として、ここまでに至る間に次のファン出力信号のパ
ルスが来ないと、出力信号(b)をLレベルとする。
【0092】クロックジェネレータ52では、パルス検
出IC51からの出力信号がLレベルに切り替わると、
CPU9等に出力していたクロック信号(c)の出力を
強制停止する。これにより、電子回路基板5上の集積回
路の動作がすべて停止し、これ以後のCPU9等の集積
回路からの発熱が抑えられる。
【0093】操作者には、集積回路の動作が停止する
と、図示しないモニター画像や、映像等が停止状態とな
るので、異常事態が起きたことが判り、ビデオゲーム機
100に何らかの異常がないかを点検する。そのなか
で、ファンモータ43が停止していれば、点検中に気づ
き、もし何らかの異物が挟まっているようであれば、取
り除くことにより、ファンモータ43が再回転し出す。
すると回転センサ43aがファンモータ43の回転を検
出してファン出力信号(a)がLレベルの状態から、図
12(a)に示す如くHレベル、Lレベル信号を交互に
発するパルス信号をパレス検出用IC51のセンサ判別
信号入力端子に出力する。
【0094】するとパルス検出用IC51では、図12
(b)に示す如くこのパルス信号のエッジを受けて、パ
ルス信号が継続している間はHレベルの信号をクロック
ジェネレータ52のアウトプットイネーブル信号入力端
子に出力する。クロックゼネレータ52は、図12
(c)に示す如くアウトプットイネーブル端子に入力さ
れる信号がHレベルの間は、CPU9等の集積回路にク
ロック信号(c)を出力し、集積回路の動作を維持す
る。
【0095】これに伴い、集積回路からは発熱が再開さ
れるが、ファンモータ43が正常に排気動作して、コン
ポーネント1内の空気と共に、コンポーネント1内部の
熱を強制的に外部に排出することができるので、コンポ
ーネント1内部の発熱を抑えることができる。
【0096】図14にファン41の回転検出を行う別の
実施態様1としてのブロック図を示す。以下、図14を
参照してファンモータ43の回転の有無を検出するため
の回転センサ43bの出力信号(a)として、Hレベ
ル、Lレベルの2値信号を出力するタイプについて述べ
る。
【0097】このファンモータ43の回転センサ43b
はオープンコレクタ出力による2値信号出力タイプであ
り、図示しない電源回路から駆動電力を供給する。
【0098】ファンモータ43には、ファン41の回転
を検出するための回転センサ43bが装備されており、
この回転センサ43bは電源回路から駆動電力が供給さ
れるとファンモータ43の回転検出動作を開始し、ファ
ンモータ43が正常回転中はファン出力信号(a)とし
てHレベルの信号を発し、ファンモータ43の回転停止
でLレベルの信号を発する。このファン出力信号がクロ
ックジェネレータ52のアウトプットイネーブル端子に
入力されると、クロックジェネレータ52では、ファン
出力信号(a)がHレベルの間はクロック信号をCPU
9等に送り出し正常に集積回路を動作させる。
【0099】ファンモータ43の回転が停止すると、フ
ァン出力信号はLレベルとなり、クロックジェネレータ
52はクロック信号の発振を停止、集積回路は動作停止
となる。このように、ファンモータ43の回転停止によ
り、集積回路の動作を停止させ、集積回路からの発熱を
防止することができる。
【0100】上述の説明では、ファンモータ43の回転
センサ43bからのファン出力信号(a)が異常ならク
ロックジェネレータ52の発振を停止させて、集積回路
の動作を停止させて集積回路からの発熱を防止したが、
クロックジェネレータ52の発振を停止させるのではな
く、電源回路(図示せず)に対し電源スイッチを開く信
号を発して電源を切ってしまってもよい。
【0101】図15は別の実施態様2としての制御ブロ
ック図を示す。
【0102】図15に示されるように、ファンモータ4
3の回転センサ43aからファン出力信号をパルス検出
用IC51に入力し、ファン出力信号(a)が正常なパ
ルス信号である間は、パルス検出用IC51は、電源コ
ントロール回路53に対してHレベルの信号を出力す
る。また、ファン出力信号(a)がファンモータ43が
回転していないことを示すLレベルの信号の場合は、パ
ルス検出用IC51は、電源コントロール回路53に対
しL信号を発し、電源コントロール回路53はパルス検
出用ICからのHレベル信号では電源ユニット4の電源
ラインを閉じた状態を保ち、Lレベル信号では電源ライ
ンを開くのである。
【0103】尚、ファンモータ43の回転センサ43a
からのファン出力信号(a)が2値信号の場合では、パ
ルス検出IC51が不要であり、回転センサ43aから
のファン出力信号(a)は電源コントロール回路53に
入る。
【0104】電源コントロール回路53としては、公知
の電源コントロールICやリレーを採用することにより
実現される。
【0105】図16は別の実施態様3としての制御ブロ
ック図を示す。
【0106】図16に示されるように、回転数判定回路
64には、回転センサ43aからのファン出力信号
(a)が入力されると共に、画像を表示する際に出力さ
れるTV垂直同期信号が入力される。そして、回転数判
定回路64では、TV垂直同期信号間に入力された回転
センサ43aからのファン出力信号(a)をカウントす
る。TV垂直同期信号は、モニタに画像を表示する際、
1/60秒間隔(60Hzの周波数)で出力されてい
る。すなわち、回転数判定回路64で、1/60秒間に
入力されたファン出力信号(a)のカウント値に基づい
てファンモータ43の回転状態を判別し、その判別結果
を4値(00,01,10,11)の信号から一つの信
号を選択して出力する。
【0107】クロックジェネレータ52は、回転数判定
回路64から出力された信号の組合せに基づいて出力す
るクロックパルスのパルスを段階的に減少させる。例え
ば、回転数判定回路64からの判定信号(d)が「11」
のときは、ファンモータ43の回転数が正常であるの
で、クロックパルスを通常の周波数(100%)で出力
する。また、回転数判定回路64からの判定信号(d)
が「10」のときは、ファンモータ43の回転数が何らか
の負荷による90%に減速されているので、クロックパ
ルスを通常の90%とする。また、回転数判定回路64
からの判定信号(d)が「01」のときは、ファンモータ
43の回転数が何らかの負荷による50%に減速されて
いるので、クロックパルスを通常の50%とする。ま
た、回転数判定回路64からの判定信号(d)が「00」
のときは、ファンモータ43が停止しているので、クロ
ックパルスを0%とする。
【0108】このように、ファンモータ43の回転状態
に応じてCPU9に供給されるクロックパルスのパルス
数を段階的に減少させることができるので、ファンモー
タ43に何らかの異常があっても直ぐにCPU9を停止
させず、ゲーム途中でいきなり画像処理が停止してしま
うことを防止している。
【0109】従って、ゲーム中のユーザは、モニタに表
示される画像処理速度が遅くなった場合、ファンモータ
43に何らかの異常が発生していることが分かるので、
ファン41の周辺を点検することができる。
【0110】図17は別の実施態様4としての制御ブロ
ック図を示す。
【0111】図17に示されるように、カウンタ66に
は、回転センサ43aからのファン出力信号(a)が入
力されると共に、画像を表示する際に出力されるTV垂
直同期信号が入力される。カウンタ66は、TV垂直同
期信号間に入力された回転センサ43aからのファン出
力信号(a)をカウントし、カウント値に基づいてファ
ンモータ43の回転状態を判別し、その判別結果を4値
(00,01,10,11)の信号から一つの信号を選
択して出力する。
【0112】フリップフロップ68には、カウンタ66
から出力された信号(e)と、TV垂直同期信号が入力
される。フリップフロップ68は、カウンタ66から出
力された信号(e)を保持してクロックジェネレータ5
2に信号(f)を出力しており、TV垂直同期信号が入
力されると、保持していた信号(e)をリセットする。
【0113】このフリップフロップ68の動作は、前述
したパルス検出用IC51と同様な処理(図12
(B)、図13(B)参照)を実行しており、信号
(f)を遅延させてTV垂直同期信号をトリガとしてカ
ウンタ66から出力された信号(e)を更新する。尚、
上記回転数判定回路64及びカウンタ66に入力される
トリガ用の信号としては、TV垂直同期信号に限らず、
画像を表示する対象がパソコン用ディスプレイや工業用
表示ディスプレイ等では夫々の映像用同期信号が入力さ
れる。
【0114】このように、本実施態様4においても、フ
ァンモータ43の回転状態に応じてCPU9に供給され
るクロックパルスのパルス数を段階的に減少させること
ができるので、ファンモータ43に何らかの異常があっ
ても直ぐにCPU9を停止させず、ゲーム途中でいきな
り画像処理が停止してしまうことを防止している。
【0115】また、上記各実施態様では、ファンモータ
43が一定の回転数で駆動されるものとして説明した
が、これに限らず、例えば、温度センサによりコンポー
ネント1内部の温度を検出し、その検出温度に基づいて
ファンモータ43の回転数を制御する構成のものにも本
発明を適用できるのは勿論である。
【0116】また、上記実施例では、ビデオゲーム機を
用いて設したが、これに限らず、他の電子機器にも適用
できるのは、勿論である。
【0117】また、上記実施例では、ファン41、傾斜
ダクト44及び排気穴48の位置がコンポーネント1の
側面に位置するように配置した構成を一例として説明し
たが、これに限らず、他の場所に設けるようにしても良
いのは勿論である。
【0118】
【発明の効果】本願発明の効果について述べると、請求
項1記載の発明によれば、電子部品を実装した電子回路
モジュールを搭載し、電子回路モジュールが動作時に電
子機器内の空気をコンポーネント外に排気するファンを
有する電子機器おいて、コンポーネントの壁面に設けた
排気口と、コンポーネント内の排気口に接して設けたダ
クトと、コンポーネント内部で該ダクトにファン部を有
することにより、ファンの回転時の騒音を低く抑えるこ
とが可能となった。
【0119】また、請求項2記載の発明によれば、ダク
ト入口はファンのケーシング外形に装設する入口を有
し、ダクト出口はコンポーネントの壁面に設けた排気口
に密着したことにより、ファンから排出される空気を外
部にロスなく排出できる。
【0120】また、請求項3記載の発明によれば、ファ
ン部はコンポーネント内の電子回路基板端に設けたこと
により、電子回路基板面を伝わってくる熱を効率よく外
部に排出することができる。
【0121】さらに請求項4記載の発明によれば、ファ
ン部はコンポーネントの壁面に設けた排気口から下げて
設けたことにより、コンポーネントの設計において高さ
を低くすることが可能となる。
【0122】また、請求項5記載の発明によれば、電子
部品を実装した電子回路モジュールを搭載し、電子回路
モジュールから発生する漏洩電磁波を防ぐために電子回
路基板を覆うシールド板を有する電子機器において、電
子モジュールの実装面側で該シールド板に受熱板を密着
し、該受熱板は電子回路基板に実装された高温発熱体に
その受熱板の一部を接触させ、該受熱板の他の一部を電
子機器の外部に内部の空気を排気するファン部近傍まで
設けたことにより、高温発熱体の発熱を受熱板の接触部
で受けて、さらに受熱板に密着したシールド板に放熱す
るとともに、受熱板に伝熱した熱をファン部にて電子機
器の外部に効率よく排気することが可能となる。
【0123】さらに請求項6記載の発明によれば、高温
発熱体は伝熱性緩衝体を介して受熱板に面接触するの
で、受熱板の多少の変形に対して伝熱性緩衝体が仲介し
て高温発熱体と受熱板の面接触を保ち、伝熱性能の劣化
がなく、優れた伝熱性能を保つことが可能となる。
【0124】また、請求項7記載の発明によれば、受熱
板はシールド板に密着する密着面を有するとともに、高
温発熱体に面接触する受熱板の一部はそれぞれ複数の高
温発熱体の高さに応じて受熱面の高さが異なり、それぞ
れ段差を介して密着面と連接するので、高温発熱体が複
数あっても、受熱板は一つの部材で済み、部品数が少な
くて済み、製作が容易である。
【0125】また、請求項8記載の発明によれば、受熱
板は、ファン部の吸気口に近接する冷却部と、冷却部の
表面に突出された放熱用フィンと、を備えてなるため、
ファンによる空気流が通過する部分の表面積が増大して
受熱板の冷却効率をより一層高めることができる。
【0126】さらに、請求項9記載の発明によれば、電
子モジュールの非実装面側のシールド板が高温発熱体の
裏側の電子回路基板に当接する当接部を有し、該当接部
は非導電性の伝熱性緩衝体を介して電子モジュール面に
当接するので、高温発熱体からの発熱を実装面の裏側か
らもシールド板に放熱することができるとともに、電子
回路基板を支えることで頑強な構造とすることが可能で
ある。
【0127】また、請求項10記載の発明によれば、受
熱板をアルミニウム板としたことにより、伝熱性能が高
まり、効率よく放熱を行なうことが可能である。
【0128】また、請求項11記載の発明によれば、電
子部品を実装した電子回路モジュールを搭載し、電子回
路モジュールが動作時に電子機器内の空気をコンポーネ
ント外に排気するファンを有する電子機器において、フ
ァンの回転を検出するファン動作出力手段と、該ファン
動作出力手段から動作信号に基づき、電子回路モジュー
ルの動作を制御する動作制御手段とを備えたことによ
り、ファンの動作出力信号からファン回転停止時に、電
子モジュールの動作を制御するので、それ以上の発熱を
防止することができる。
【0129】また、請求項12記載の発明によれば、上
記において、電子回路モジュールの動作を制御する動作
制御手段は、クロックジェネレータの停止制御を行なう
ことにより、ファンの回転停止によりクロック信号の発
振を停止するので、電子回路モジュールの集積回路の動
作を停止し、発熱を防ぐことが可能となった。
【0130】さらに、請求項13記載の発明によれば、
電子回路モジュールの動作を制御する動作制御手段は、
電源の開閉制御を行なうことにより、ファンモータの回
転が停止した際に電源を落とすので、電子回路の発熱を
防ぐことができる。
【0131】また、請求項14の発明によれば、ファン
動作出力手段がファンの回転の有無を2値のデジタル信
号として出力するため、ファン動作状態を正確に判別す
ることができる。
【0132】また、請求項15の発明によれば、ファン
動作出力手段がファンの回転を検出する回転検出信号を
遅延させる遅延手段を有するため、回転検出信号が間欠
的に入力されてもクロックパルスをその都度オン・オフ
せずに済み、クロックパルスが供給される集積回路の動
作を安定させることができる。
【0133】また、請求項16の発明によれば、ファン
動作出力手段がファンの回転状態に応じたレベルの数値
に変換し、該変換された数値に基づいてファンの回転状
態のレベルを判定し、ファンの回転状態に応じた検出信
号を出力するため、ファンの回転状態を複数段階に分け
て判別することが可能になり、ファンの回転数が何らか
の理由で減速しても直ちにクロックパルスを停止させず
に済み、集積回路の動作を継続しながらファンで異常が
発生したことをユーザに報知できる。
【0134】また、請求項17の発明によれば、動作制
御手段がファン動作出力手段から出力された検出信号に
応じて電子回路モジュールへ出力されるクロックパルス
の周波数を段階的に変更するため、ファンの動作状態に
応じて電子回路モジュールに搭載された集積回路の動作
を段階的に減速させることができ、ファンの異常発生と
同時にクロックパルスを停止させる場合よりもユーザへ
配慮することができる。
【0135】また、請求項18の発明によれば、ファン
動作出力手段が映像用同期信号をトリガとしてファンの
回転状態を検出するため、ファンの回転状態を監視する
のに特別な信号発生手段などを設ける必要がなく、構成
の簡略化を図れると共にコストを安価に抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の冷却装置を電子制御装置としての家
庭用ビデオゲーム機に装備した斜視図である。
【図2】図1のビデオゲーム機から円板形記録媒体の駆
動装置、電源ユニットを取り除いた斜視図である。
【図3】図2のビデオゲーム機の制御装置である電子回
路基板が露出した斜視図である。
【図4】上下2枚のシールド板の斜視図である。
【図5】コンポーネントの内底面の斜視図である。
【図6】ビデオゲーム機の一部裁断した正面透過図であ
る。
【図7】ビデオゲーム機の右側面透過図である。
【図8】図7の右側面透過図中の電子回路基板とアルミ
板部分の拡大図を示す。
【図9】アルミ板15の放熱部分の変形例を説明するた
めの斜視図である。
【図10】アルミ板15の放熱部分の変形例の要部を拡
大して示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図
である。
【図11】ファン冷却による制御ブロック図の一実施例
である。
【図12】ファン回転正常時のタイムチャートである。
【図13】ファン回転停止時のタイムチャートである。
【図14】別の実施態様1としての制御ブロック図を示
す。
【図15】別の実施態様2としての制御ブロック図を示
す。
【図16】別の実施態様3としての制御ブロック図を示
す。
【図17】別の実施態様4としての制御ブロック図を示
す。
【符号の説明】
1…コンポーネント 2…駆動装置 3…モデム 4…電源ユニット 5…電子回路基板 6…CPU 7…VDP 8…RAM、ROM 9…モデム接続コネクタ 10…上シールド板 11…平面板部 12…コネクタ用穴 13…側面部 14…縁部 15…アルミ板 16…縁部 17…切込み 18…段差部 19…当接面 20…下シールド板 21…足部 22…位置決め穴 23…支持台部 24…ネジ穴 25…縁部 26…側面部 27…小穴群 30…内底面 31…足受け部 32…位置決め部 33…リブ 34…リブ 35…リブ 36…通気孔 37…吸気孔 40…ファン取付け部 41…ファン 42…ケーシング 43…ファンモータ 43a,43b…回転センサ 44…傾斜ダクト 45…腕部 46…ダクト入口 47…ダクト出口 48…排気口 51…パルス検出用IC 52…クロックゼネレータ 53…電源コントロール回路 61,62…放熱用フィン 64…回転数判定回路 66…カウンタ 68…フリップフロップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/20 H05K 9/00 F U 9/00 H01L 23/36 D 23/46 C

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を実装した電子回路モジュール
    を搭載し、電子回路モジュールが動作時に電子機器内の
    空気をコンポーネント外に排気するファンを有する電子
    機器おいて、 コンポーネントの壁面に設けた排気口と、 コンポーネント内の排気口に接して設けたダクトと、 コンポーネント内部で該ダクトにファン部を有すること
    を特徴とする冷却装置を有する電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ダクト入口はファン
    のケーシング外形に装設する入口を有し、ダクト出口は
    コンポーネントの壁面に設けた排気口に密着することを
    特徴とする冷却装置を有する電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、ファン部は
    コンポーネント内の電子回路基板端に設けたことを特徴
    とする冷却装置を有する電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか一つにおいて、
    ファン部はコンポーネントの壁面に設けた排気口から下
    げて設けたことを特徴とする冷却装置を有する電子機
    器。
  5. 【請求項5】 電子部品を実装した電子回路モジュール
    を搭載し、電子回路モジュールから発生する漏洩電磁波
    を防ぐために電子回路基板を覆うシールド板を有する電
    子機器において、電子モジュールの実装面側で該シール
    ド板に受熱板を密着し、該受熱板は電子回路基板に実装
    された高温発熱体にその受熱板の一部を接触させ、該受
    熱板の他の一部を電子機器の外部に内部の空気を排気す
    るファン部近傍まで設けたことを特徴とする冷却装置を
    有する電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、高温発熱体は伝熱性
    緩衝体を介して受熱板に面接触することを特徴とする冷
    却装置を有する電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、受熱板はシ
    ールド板に密着する密着面を有するとともに、高温発熱
    体に面接触する受熱板の一部はそれぞれ複数の高温発熱
    体の高さに応じて受熱面の高さが異なり、それぞれ段差
    を介して密着面と連接することを特徴とする冷却装置を
    有する電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7の何れか一つにおいて、
    受熱板は、ファン部の吸気口に近接する冷却部と、該冷
    却部の表面に突出された放熱用フィンと、を備えてなる
    ことを特徴とする冷却装置を有する電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至7の何れか一つにおいて、
    電子モジュールの非実装面側のシールド板が高温発熱体
    の裏側の電子回路基板に当接する当接部を有し、該当接
    部は非導電性の伝熱性緩衝体を介して電子回路基板面に
    当接することを特徴とする冷却装置を有する電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至8の何れか一つにおい
    て、受熱板をアルミニウム板としたことを特徴とする冷
    却装置を有する電子機器。
  11. 【請求項11】 電子部品を実装した電子回路モジュー
    ルを搭載し、電子回路モジュールが動作時に電子機器内
    の空気をコンポーネント外に排気するファンを有する電
    子機器において、 ファンの回転を検出するファン動作出力手段と、 該ファン動作出力手段からの動作信号に基づき、電子回
    路モジュールの動作を制御する動作制御手段とを備えた
    ことを特徴とする冷却装置を有する電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項11において、電子回路モジュ
    ールの動作を制御する動作制御手段は、前記電子回路モ
    ジュールへクロックパルスを供給するクロックジェネレ
    ータの停止制御を行なうことを特徴とする冷却装置を有
    する電子機器。
  13. 【請求項13】 請求項11において、電子回路モジュ
    ールの動作を制御する動作制御手段は、電源の開閉制御
    を行なうことを特徴とする冷却装置を有する電子機器。
  14. 【請求項14】 請求項11において、前記ファン動作
    出力手段は、前記ファンの回転の有無を2値のデジタル
    信号として出力することを特徴とする冷却装置を有する
    電子機器。
  15. 【請求項15】 請求項11において、前記ファン動作
    出力手段は、前記ファンの回転を検出する回転検出信号
    を遅延させる遅延手段を有することを特徴とする冷却装
    置を有する電子機器。
  16. 【請求項16】 請求項11において、前記ファン動作
    出力手段は、前記ファンの回転状態に応じたレベルの数
    値に変換し、該変換された数値に基づいて前記ファンの
    回転状態のレベルを判定し、前記ファンの回転状態に応
    じた検出信号を出力することを特徴とする冷却装置を有
    する電子機器。
  17. 【請求項17】 請求項11において、前記動作制御手
    段は、前記ファン動作出力手段から出力された検出信号
    に応じて前記電子回路モジュールへ出力されるクロック
    パルスの周波数を段階的に変更することを特徴とする冷
    却装置を有する電子機器。
  18. 【請求項18】 請求項16において、前記ファン動作
    出力手段は、映像用同期信号をトリガとして前記ファン
    の回転状態を検出することを特徴とする冷却装置を有す
    る電子機器。
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