JP2001146172A - 動力舵取装置の制御方法 - Google Patents

動力舵取装置の制御方法

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JP2001146172A
JP2001146172A JP32980099A JP32980099A JP2001146172A JP 2001146172 A JP2001146172 A JP 2001146172A JP 32980099 A JP32980099 A JP 32980099A JP 32980099 A JP32980099 A JP 32980099A JP 2001146172 A JP2001146172 A JP 2001146172A
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Japan
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vehicle speed
control
deceleration
current
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JP32980099A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Furusugi
幸久 古杉
Shigeru Masaki
成 正木
Koji Nakamura
孝司 中村
Yasuyo Kinami
安代 木南
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Braking Systems Co Ltd
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速しながらの停止時や減速しながらのコー
ナリング時などにおけるハンドル操舵の違和感をなく
す。 【解決手段】 車速Vおよび減速度αを検出する(ステ
ップ101,102)。車速Vが1km/h≦V≦45
km/h(ステップ103のYES)、減速度αがα≧
0.2Gとなった場合(ステップ105のYES)、車
速対制御電流特性を通常の特性Iから制御電流を増加さ
せる方向(操舵力が軽くなる方向)への特性IIへ切り換
える(ステップ106)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車速に応じて操
舵力を制御する動力舵取装置の制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的な動力舵取装置を図24を用いて
説明する。同図において、1はエンジン、2は車速セン
サ、3はオイルポンプ、4はタンク、5は吐出側配管、
6は戻り側配管、7は制御装置、8は電流供給線、9は
イグニッションキー、10はバッテリ、11はソレノイ
ドバルブ、12はパワーステアリングのコントロールバ
ルブ、13はステアリングシャフト、14はエンジン回
転数センサである。
【0003】この動力舵取装置では、イグニッションキ
ー9がオンとなりエンジンが始動すると、オイルポンプ
3がエンジン1により回転され、オイルをコントロール
バルブ12等に圧油として供給する。供給されたオイル
は、コントロールバルブ12等を経由した後、戻り側配
管6を介してタンク4に戻る。エンジン回転数センサ1
4はエンジン回転数信号を制御装置7へ出力し、車速セ
ンサ9は車速信号(パルス状の電気信号)を制御装置7
へ出力する。制御装置7は、エンジン回転数信号,車速
信号を入力し、図25に示すような車速対制御電流特性
Iから現在の車速に応じた制御電流(目標電流)を求
め、この制御電流を電流供給線8を介してソレノイドバ
ルブ11に供給し、ソレノイドバルブ11の開度を調整
することにより、コントロールバルブ12への圧油の量
を調整し、車速に応じた操舵力を発生させる。すなわ
ち、車速の上昇と共に操舵力を重く、車速の下降と共に
操舵力を軽くするような制御を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、省エネ、排ガス
の低減などを目的として、減速しながらの停止時や減速
しながらのコーナリング時にエンジン回転数を急激に低
下させることが行われている。この場合、エンジン回転
数が急低下することから、オイルポンプからのオイルの
吐出量が低下する。また、このオイルの吐出量の低下に
加えて、減速時には前軸重が慣性力により重くなる。こ
れにより、図25に示した車速対制御電流特性Iから得
られる制御電流では操舵力が不足し、通常よりもハンド
ル操舵が重くなり、違和感が生じる。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、減速しなが
らの停止時や減速しながらのコーナリング時などにおけ
るハンドル操舵の違和感をなくすことのできる動力舵取
装置の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、車両の減速度をチェックし、所定値
V1以下の低車速域において減速度が所定値α1以上と
なった場合、操舵力が軽くなる方向に車速対制御電流特
性を切り換えるようにしたものである。この発明によれ
ば、所定値V1以下の低車速域、例えば45km/h〜
1km/hの低車速域において減速度がα1(例えば、
0.2G)以上となると、操舵力が軽くなる方向に車速
対制御電流特性が切り換えられる。なお、車速対制御電
流特性を切り換えるのに代えて、制御電流を補正するよ
うにしてもよい。減速度は加速度センサによって検出す
ることが可能である。減速度を車速信号のパルス周期よ
り算出するようにすれば加速度センサを不要とすること
ができる。
【0007】また、本発明は、エンジン回転数をチェッ
クし、所定値V1以下の低車速域においてエンジン回転
数が所定値N1以下となった場合、操舵力が軽くなる方
向に車速対制御電流特性を切り換えるようにしたもので
ある。この発明によれば、所定値V1以下の低車速域、
例えば45km/h〜1km/hの低車速域においてエ
ンジン回転数がN1(例えば、1100rpm)以下と
なると、操舵力が軽くなる方向に車速対制御電流特性が
切り換えられる。なお、車速対制御電流特性を切り換え
るのに代えて、制御電流を補正するようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図2は本発明を適用してなる動力舵
取装置の要部を示すブロック図である。同図において、
図24と同一符号は同一あるいは同等構成要素を示し、
その説明は省略する。この実施の形態では、加速度セン
サ15を設け、この加速度センサ15が検出する加速度
信号を制御装置7へ与えるようにしている。制御装置7
は、CPU7−1と、RAM7−2と、ROM7−3
と、ソレノイド駆動回路7−4と、電流検出回路7−5
と、異常検出回路7−6とを備えている。
【0009】制御装置7において、CPU7−1は、車
速センサ2からの車速信号、エンジン回転数センサ14
からのエンジン回転数信号、加速度センサ15からの加
速度信号を入力とし、ROM7−3に格納されたプログ
ラムに従い、RAM7−2にアクセスしながら、ソレノ
イド駆動回路7−4を介するソレノイドバルブ11への
供給電流をPWM制御する。また、CPU7−1は、ソ
レノイドバルブ11への実電流を電流検出回路7−5を
介して監視し、目標電流となるようにフィードバック制
御する。異常検出回路7−6は、CPU7−1における
プログラムの暴走を監視し、万一暴走した場合、CPU
7−1にリセット信号を送出する。
【0010】〔制御例1:特性切換制御、切換条件=車
速&減速度〕図1はCPU7−1が行う制御例1の概要
を示すフローチャートである。この制御例1では、車両
の減速度をチェックし、45km/h〜1km/hの低
車速域において減速度が0.2G以上となった場合、車
速対制御電流特性を図3に示すように通常の特性Iから
制御電流を増加させる方向(操舵力が軽くなる方向)へ
の特性IIへ切り換えるようにする。
【0011】すなわち、CPU7−1は、車速センサ2
からの車速信号より車速Vを検出し(ステップ10
1)、加速度センサ15からの加速度信号より減速度α
を検出する(ステップ102)。車速Vが1km/h≦
V≦45km/hでない場合(ステップ103のN
O)、CPU7−1は通常の特性Iを選択し(ステップ
104)、この特性Iから現在の車速Vに応じた制御電
流(目標電流値)を求める。
【0012】車速Vが1km/h≦V≦45km/hで
ある場合(ステップ103のYES)、CPU7−1は
減速度αが0.2G以上であるか否かをチェックし(ス
テップ105)、0.2G以上であれば制御電流を増加
させる方向への特性IIを選択し(ステップ106)、こ
の特性IIから現在の車速Vに応じた制御電流(目標電
流)を求める。減速度αが0.2G以上でなければ、通
常の特性Iを選択し(ステップ104)、この特性Iか
ら現在の車速Vに応じた制御電流(目標電流)を求め
る。
【0013】今、車速Vが45km/hを上回る走行状
態にあり、この走行状態から減速停止する場合を想定し
てみる。この場合、省エネ、排ガスなどの低減を目的と
して、エンジン回転数を急激に低下させる制御が行われ
る。このため、オイルポンプ3(図24)からのオイル
の吐出量が低下する。また、このオイルの吐出量の低下
に加えて、前荷重が慣性力により重くなる。このため、
図3に示した通常の車速対制御電流特性Iから得られる
制御電流では操舵力が不足し、通常よりもハンドル操舵
が重くなり、違和感が生じる。
【0014】この制御例1では、車速Vが45km/h
以下となった場合、減速度αが0.2G以上であること
を条件として、車速対制御電流特性が通常の特性Iから
制御電流を増加させる方向への特性IIへと切り換わる。
これにより、ソレノイドバルブ11への供給電流が増加
し、コントロールバルブ12へのオイルの供給量が増大
する。この結果、操舵力の不足分が補われ、違和感が生
じなくなる。
【0015】なお、減速度αが0.2G以上でない場合
には(ステップ105のNO)、慣性力によって生じる
前荷重は小さく、オイルの吐出量が低下しても操舵力は
さほど不足はしないので、通常の特性Iをそのまま利用
して制御電流を求める(ステップ104)。また、特性
Iから特性IIへの切り換え後、車速Vが低下し、1km
/hを下回れば(ステップ103のNO)、特性IIから
特性Iへと切り換える(ステップ104)。また、特性
Iから特性IIへの切り換え後、車速Vが上昇し、45k
m/hを上回れば(ステップ103のNO)、特性IIか
ら特性Iへと切り換える(ステップ104)。
【0016】この制御例1では、減速度αを加速度セン
サ15からの加速度信号より検出するようにしている
が、車速センサ2からの車速信号のパルス周期より算出
するようにすれば加速度センサ15を不要とすることが
できる。車速センサ2として、4パルス/回転のものを
用い、車速V=60km/hのときの回転数を637r
pmとした場合、下記(1)式により減速度αを算出す
る。なお、この式において、t1は車速信号の前回の発
生パルス周期、t2は車速信号の今回の発生パルス周期
(図4参照)を示している。 α=〔1000/(4×637×9.8)〕・(t2−t1)/(t2×t1 ) ・・・・(1)
【0017】上記(1)式は次のようにして導かれる。
車速V=60km/hのときの回転数が637rpmで
あるので、車速V=60km/hのときの車速信号の発
生パルス数は、1分あたり4×637個となる。車速V
=1km/hのときには、1分あたり(4×637)/
60個となり、1秒あたりの発生パルス数は(4×63
7)/(60×60)個となる。前周期t1における車
速をVB、今周期t2における車速をVAとすると、 VA=〔3600/(4×637)〕×1/t2 ・・・・(2) VB=〔3600/(4×637)〕×1/t1 ・・・・(3) と表され、減速度α(m/s2 )は、 α=VB−VA=〔3600/(4×637)〕・(1/t1−1/t2)= 〔3600/(4×637)〕・〔(t2−t1)/(t2×t1)〕・(10 00/3600)=〔1000/(4×637)〕・〔(t2−t1)/(t2 ×t1)〕 ・・・・(4) となる。重力加速度Gは9.8m/s2 であるので、Gで表すと、減速度αは 、 α={〔1000/(4×637)〕・〔(t2−t1)/(t2×t1)〕 }/9.8=〔1000/(4×637×9.8)〕・(t2−t1)/(t2 ×t1)・・・・(5) となる
【0018】〔制御例1の詳細制御1:割り込み処理に
て加速度センサにより減速度を検出して制御する場合〕
図5にこの制御例1をさらに詳細化したメインのフロー
チャートを示す。CPU7−1は、電源が投入される
と、制御電流を初期設定する(ステップ501)。この
場合、初期設定として、制御電流(目標電流)を0.9
7Aとする。そして、CPU7−1は、ソレノイド駆動
回路7−4へPWM信号を送り、ソレノイドバルブ11
への電流出力を開始する(ステップ502)。そして、
後述するA/D変換割り込み処理(図6参照)中に実施
される車速周期検出処理(図7参照)で求められている
車速信号の発生パルス周期(車速周期)を車速Vに変換
し(ステップ503)、また後述するA/D変換割り込
み処理(図6参照)中に実施されるエンジンパルス数カ
ウント処理(図8参照)で求められているエンジン回転
数信号の発生パルス数(エンジンパルス数)をエンジン
回転数Nに変換する(ステップ504)。
【0019】次に、ステップ503で求めた車速Vが1
km/h≦V≦45km/hであるか否かをチェックし
(ステップ505)、1km/h≦V≦45km/hで
ない場合には通常の特性Iを選択する(ステップ50
6)。車速Vが1km/h≦V≦45km/hである場
合には、後述するPWM周期割り込み処理(図9参照)
中に実施される減速度検出処理(図10参照)により
0.2G以上フラグがセットされているか否かをチェッ
クし(ステップ507)、0.2G以上フラグがセット
されていれば制御電流を増加させる方向への特性IIを選
択する(ステップ508)。0.2G以上フラグがセッ
トされていなければ通常の特性Iを選択する(ステップ
506)。
【0020】そして、特性Iを選択した場合には0.2
G以上フラグをリセットのうえ(ステップ509)、選
択した特性IあるいはIIから現在の車速Vに応じた制御
電流(目標電流)を求める(ステップ510)。そし
て、この求めた目標電流と実際の電流(後述するソレノ
イド実電流値検出結果)とからPWM制御に際するデュ
ーティ比、この例ではPWM信号のOFF時間(「L」
レベルの時間)を算出する(ステップ511)。
【0021】A/D変換割り込み処理中の車速周期検出
処理は200μs毎に次のようにして行う。すなわち、
図7に示されるように、車速信号の発生パルス(車速パ
ルス)が立ち上がった時点をカウント値零として、次の
車速パルスの立ち上がりの有無をチェックしながら(ス
テップ702)、200μs毎に車速周期カウンタのカ
ウント値をアップして行く(ステップ701)。ステッ
プ702において、車速パルスの立ち上がりが確認され
れば、その時の車速周期カウンタの値を車速周期として
保存し(ステップ703)、車速周期カウンタの値をリ
セットし(ステップ704)、零に戻す。
【0022】A/D変換割り込み処理中のエンジンパル
ス数カウント処理は200μs毎に次のようにして行
う。すなわち、図8に示されるように、前回の250m
sが経過した時点をカウント値零として、エンジン回転
数信号の発生パルス数をカウントする(ステップ80
1)。また、前回の250msが経過した時点をカウン
ト値零として、250msカウンタのカウントを開始す
る(ステップ802)。この動作を200μs毎に繰り
返し、250msカウンタがオーバフローすれば、すな
わち250msが経過すれば(ステップ803のYE
S)、そのときのエンジンパルス数カウンタの値を保存
する(ステップ804)。これと同時に、250msカ
ウンタおよびエンジンパルス数カウンタの値をリセット
し、零に戻す。
【0023】PWM周期割り込み処理中の減速度検出処
理は次のようにして行う。すなわち、図10に示される
ように、加速度センサ15からの加速度信号のA/D変
換を行い(ステップ110)、A/D変換が終了すれば
(ステップ111のYES)、そのA/D変換値により
示される減速度αが0.2G以上であるか否かをチェッ
クする(ステップ112)。減速度αが0.2G以上で
あれば0.2G以上フラグをセットする(ステップ11
3)。減速度αの値は保存しておく(ステップ11
4)。
【0024】A/D変換割り込み処理は所定周期毎に次
のようにして行う。すなわち、図6に示すように、電流
検出回路7−5が検出するソレノイドバルブ11への実
電流のA/D変換を行い(ステップ601)、A/D変
換が終了すれば(ステップ604のYES)、そのA/
D変換値(ソレノイド実電流A/D変換値)を前回のA
/D変換値に加算する(ステップ605)。このA/D
変換割り込み処理中のステップ602において、図7に
示した車速周期検出処理を行い、ステップ603におい
て、図8に示したエンジンパルス数カウント処理を行
う。
【0025】PWM周期割り込み処理は2.4ms毎に
次のようにして行う。すなわち、図9に示されるよう
に、このPWM周期割り込み処理の開始時点で、ソレノ
イド駆動回路7−4へのPWM信号を「L」レベルとす
る(ステップ901)。そして、メインルーチンのステ
ップ511で算出されたOFF時間をセットし(ステッ
プ902)、そのときのソレノイド実電流値検出結果
(実際の電流)を保存する(ステップ903)。また、
メインルーチンで使用する例えば図11のステップ51
2での50msなど、タイマカウントを行う(ステップ
905)。ステップ902でセットしたOFF時間の計
時が終了すれば、ソレノイド駆動回路7−4へのPWM
信号を「H」レベルとする。このPWM周期割り込み処
理中のステップ904において、図10に示した減速度
検出処理を行う。
【0026】〔制御例1の詳細制御2:メインルーチン
にて加速度センサにより減速度を検出して制御する場
合〕上述した制御例1の詳細制御1では、PWM周期割
り込み処理中に加速度センサ15からの加速度信号より
減速度を検出して制御するようにしたが、メインルーチ
ンにおいて加速度センサ15からの加速度信号より減速
度を検出して制御するようにしてもよい。図11にこの
場合のメインのフローチャートを示す。この例では、ス
テップ504と505との間にステップ512と513
を設け、50ms経過する毎に(ステップ512のYE
S)、図10に示した減速度検出処理を行うようにして
いる(ステップ513)。
【0027】〔制御例1の詳細制御3:割り込み処理に
て車速周期より減速度を検出して制御する場合〕上述し
た制御例1の詳細制御1や詳細制御2では、加速度セン
サ15からの加速度信号より減速度を検出して制御する
ようにしたが、車速周期より減速度を検出して制御する
ようにしてもよい。すなわち、図12にA/D変換割り
込み処理のフローチャートを示すように、図6に示した
A/D変換割り込み処理のステップ602に代えてステ
ップ606を設け、このステップ606において車速周
期を検出すると同時に、前述した(1)式より前回の車
速周期t1と今回の車速周期t2とから減速度αを求
め、この減速度αが0.2G以上の場合に0.2以上フ
ラグをセットするようにしてもよい。
【0028】〔制御例2:特性切換制御、切換条件=車
速&減速度orエンジン回転数〕図13はCPU7−1
が行う制御例2の概要を示すフローチャートである。こ
の制御例2では、車両の減速度をチェックし、45km
/h〜1km/hの低車速域において減速度が0.2G
以上となった場合、車速対制御電流特性を通常の特性I
から制御電流を増加させる方向への特性IIへ切り換える
ようにする。あるいは、減速度に拘わらず、45km/
h〜1km/hの低車速域において、エンジン回転数が
1100rpm以下となった場合、車速対制御電流特性
を通常の特性Iから制御電流を増加させる方向への特性
IIへ切り換えるようにする。
【0029】すなわち、CPU7−1は、車速センサ2
からの車速信号より車速Vを検出し(ステップ13
1)、エンジン回転数センサ14からのエンジン回転数
信号よりエンジン回転数Nを検出し(ステップ13
2)、加速度センサ15からの加速度信号より減速度α
を検出する(ステップ133)。車速Vが1km/h≦
V≦45km/hでない場合(ステップ134のN
O)、CPU7−1は通常の特性Iを選択し(ステップ
140)、この特性Iから現在の車速Vに応じた制御電
流(目標電流)を求める。
【0030】車速Vが1km/h≦V≦45km/hで
ある場合(ステップ134のYES)、CPU7−1は
減速度αが0.2G以上であるか否かをチェックし(ス
テップ135)、0.2G以上であれば制御電流を増加
させる方向への特性IIを選択し(ステップ138)、こ
の特性IIから現在の車速Vに応じた制御電流(目標電
流)を求める。
【0031】減速度αが0.2G以上でなければ、エン
ジン回転数Nが1100rpm以下であるか否かをチェ
ックし(ステップ136)、1100rpm以下であれ
ば制御電流を増加させる方向への特性IIを選択し(ステ
ップ138)、この特性IIから現在の車速Vに応じた制
御電流(目標電流)を求める。
【0032】エンジン回転数Nが1100rpm以下で
なければ、1500rpm以上であるか否かをチェック
し(ステップ137)、1500rpm以上であれば通
常の特性Iを選択し(ステップ140)、この特性Iか
ら現在の車速Vに応じた制御電流(目標電流)を求め
る。1500rpm以下であれば、前回の特性Iあるい
はIIを選択し(ステップ139)、その特性Iあるいは
IIから現在の車速Vに応じた制御電流(目標電流)を求
める。
【0033】この制御例2では、車速Vが45km/h
以下となった場合、減速度αが0.2G以上であること
を条件として、あるいはエンジン回転数Nが1100r
pm以下であることを条件として、車速対制御電流特性
が通常の特性Iから制御電流を増加させる方向への特性
IIへと切り換わる。これにより、ソレノイドバルブ11
への供給電流が増加し、コントロールバルブ12へのオ
イルの供給量が増大する。この結果、操舵力の不足分が
補われ、違和感が生じなくなる。
【0034】なお、減速度αが0.2G以上でない場合
には、慣性力によって生じる前荷重は小さく、オイルの
吐出量が低下しても操舵力はさほど不足はしないので、
また、エンジン回転数Nが1100rpm以下でない場
合には、オイルの吐出量はそれほど低下しないので、通
常の特性Iをそのまま利用して制御電流を求める。ま
た、特性Iから特性IIへの切り換え後、車速Vが低下
し、1km/hを下回れば、特性IIから特性Iへと切り
換える。また、特性Iから特性IIへの切り換え後、車速
Vが上昇し、45km/hを上回れば、特性IIから特性
Iへと切り換える。また、特性Iから特性IIへの切り換
え後、エンジン回転数Nが1500rpm以上となれ
ば、特性IIから特性Iへと切り換える。
【0035】この制御例2では、減速度αを加速度セン
サ15からの加速度信号より検出するようにしている
が、前記(1)式を用い、車速センサ2からの車速周期
より算出するようにすれば、加速度センサ15を不要と
することができる。また、この制御例2では、減速度α
がα≧0.2G、あるいはエンジン回転数NがN≦11
00rpmである場合に通常の特性Iから特性IIへ切り
換えるようにしているが、減速度αがα≧0.2Gで、
かつエンジン回転数NがN≦1100rpmである場合
に通常の特性Iから特性IIへ切り換えるようにしてもよ
い。
【0036】〔制御例2の詳細制御1:割り込み処理に
て加速度センサにより減速度を検出して制御する場合〕
図14にこの制御例2をさらに詳細化したメインのフロ
ーチャートを示す。CPU7−1は、電源が投入される
と、制御電流を初期設定する(ステップ141)。この
場合、初期設定として、制御電流(目標電流)を0.9
7Aとする。そして、CPU7−1は、ソレノイド駆動
回路7−4へPWM信号を送り、ソレノイドバルブ11
への電流出力を開始する(ステップ142)。そして、
A/D変換割り込み処理(図6)中に実施される車速周
期検出処理(図7)で求められている車速周期を車速V
に変換し(ステップ143)、またA/D変換割り込み
処理(図6)中に実施されるエンジンパルス数カウント
処理(図8)で求められているエンジンパルス数をエン
ジン回転数Nに変換する(ステップ144)。
【0037】次に、ステップ144で求めたエンジン回
転数Nが1100rpm以下であるか否かをチェックし
(ステップ145)、1100rpm以下である場合に
エンジン回転数低フラグをセットし(ステップ14
6)、1100rpm以下でない場合には1500rp
m以上か否かをチェックし(ステップ147)、150
0rpm以上であればエンジン回転数低フラグをリセッ
トする(ステップ148)。
【0038】そして、ステップ143で求めた車速Vが
1km/h≦V≦45km/hであるか否かをチェック
し(ステップ149)、1km/h≦V≦45km/h
でない場合には通常の特性Iを選択する(ステップ15
0)。車速Vが1km/h≦V≦45km/hである場
合には、PWM周期割り込み処理(図9)中に実施され
る減速度検出処理(図10)により0.2G以上フラグ
がセットされているか否かをチェックし(ステップ15
1)、0.2G以上フラグがセットされていれば、制御
電流を増加させる方向への特性IIを選択する(ステップ
153)。0.2G以上フラグがセットされていなけれ
ば、エンジン回転数低フラグがセットされているか否か
をチェックし(ステップ152)、エンジン回転数低フ
ラグがセットされていれば制御電流を増加させる方向へ
の特性IIを選択する(ステップ153)。エンジン回転
数低フラグがセットされていなければ通常の特性Iを選
択する(ステップ150)。
【0039】そして、特性Iを選択した場合には0.2
G以上フラグをリセットのうえ(ステップ154)、選
択した特性IあるいはIIから現在の車速Vに応じた制御
電流(目標電流)を求める(ステップ155)。そし
て、この求めた今回の目標電流と前回の目標電流とを比
較し、目標電流の変化の最大値を40mA/10msと
し、目標電流を確定する(ステップ156)。そして、
この確定した目標電流と実際の電流(ソレノイド実電流
値検出結果)とからPWM制御に際するデューティ比、
この例ではPWM信号のOFF時間(「L」レベルの時
間)を算出する(ステップ157)。ステップ156で
の目標電流の確定は、エンジン回転数の変化により、使
用する特性が特性IIからIとなった場合、操舵力急変を
防止するために行う。
【0040】〔制御例2の詳細制御2:メインルーチン
にて加速度センサにより減速度を検出して制御する場
合〕上述した制御例2の詳細制御1では、PWM周期割
り込み処理中に加速度センサ15からの加速度信号より
減速度を検出して制御するようにしたが、メインルーチ
ンにおいて加速度センサ15からの加速度信号より減速
度を検出して制御するようにしてもよい。図15にこの
場合のメインのフローチャートを示す。この例では、ス
テップ146,148とステップ149との間にステッ
プ158と159を設け、50ms経過する毎に(ステ
ップ158のYES)、減速度検出処理(図10)を行
うようにしている(ステップ159)。
【0041】〔制御例2の詳細制御3:割り込み処理に
て車速周期より減速度を検出して制御する場合〕上述し
た制御例2の詳細制御1や詳細制御2では、加速度セン
サ15からの加速度信号より減速度を検出して制御する
ようにしたが、車速周期より減速度を検出して制御する
ようにしてもよい。すなわち、図12にA/D変換割り
込み処理のフローチャートを示すように、図6に示した
A/D変換割り込み処理のステップ602に代えてステ
ップ606を設け、このステップ606において車速周
期を検出すると同時に、前述した(1)式より前回の車
速周期t1と今回の車速周期t2とから減速度αを求
め、この減速度αが0.2G以上の場合に0.2以上フ
ラグをセットするようにしてもよい。
【0042】〔制御例3:電流補正制御、補正条件=車
速&減速度〕図16はCPU7−1が行う制御例3の概
要を示すフローチャートである。この制御例3では、車
両の減速度をチェックし、35km/h以下の低車速域
において減速度αがα>0となった場合、図17(b)
に示すような車速をパラメータとする減速度対電流値補
正量テーブルIII から現在の車速Vおよび減速度αに応
じた電流値補正量を求め、この求めた電流値補正量を車
速対制御電流特性(基本特性)I(図17(a))から
得られる制御電流に加算する。
【0043】すなわち、CPU7−1は、車速センサ2
からの車速信号より車速Vを検出し(ステップ16
1)、加速度センサ15からの加速度信号より減速度α
を検出する(ステップ162)。車速VがV≦35km
/hでない場合(ステップ163のNO)、CPU7−
1は基本特性Iから現在の車速Vに応じた制御電流を求
める(ステップ166)。
【0044】車速VがV≦35km/hである場合(ス
テップ163のYES)、CPU7−1は減速度αがα
>0であるか否かをチェックし(ステップ164)、α
>0であれば減速度対電流値補正量テーブルIII から現
在の車速Vおよび減速度αに応じた電流値補正量を求め
(ステップ165)、この求めた電流値補正量を基本特
性Iから得られる制御電流に加算する(ステップ16
7)。
【0045】この制御例3では、車速Vが35km/h
以下となった場合、基本特性Iから得られる制御電流に
減速度対電流値補正量テーブルIII から得られる現在の
車速Vおよび減速度αに応じた電流値補正量が加算され
る。これにより、ソレノイドバルブ11への供給電流が
増加し、コントロールバルブ12へのオイルの供給量が
増大する。この結果、操舵力の不足分が補われ、違和感
が生じなくなる。
【0046】なお、減速度αがα>0でない場合には
(ステップ164のNO)、減速状態にないので、基本
特性Iのみを利用して制御電流を求める(ステップ16
6)。また、電流値補正量の加算処理への移行後、車速
Vが上昇し、35km/hを上回れば(ステップ163
のNO)、基本特性Iのみから制御電流を求める処理へ
と移行する(ステップ164)。
【0047】この制御例3では、減速度αを加速度セン
サ15からの加速度信号より検出するようにしている
が、前記(1)式を用い、車速センサ2からの車速信号
のパルス周期より算出するようにすれば、加速度センサ
15を不要とすることができる。
【0048】〔制御例3の詳細制御1:割り込み処理に
て加速度センサにより減速度を検出して制御する場合〕
図18にこの制御例3をさらに詳細化したメインのフロ
ーチャートを示す。CPU7−1は、電源が投入される
と、制御電流を初期設定する(ステップ181)。この
場合、初期設定として、制御電流(目標電流)を0.9
7Aとする。そして、CPU7−1は、ソレノイド駆動
回路7−4へPWM信号を送り、ソレノイドバルブ11
への電流出力を開始する(ステップ182)。そして、
A/D変換割り込み処理(図6)中に実施される車速周
期検出処理(図7)で求められている車速周期を車速V
に変換し(ステップ183)、またA/D変換割り込み
処理(図6)中に実施されるエンジンパルス数カウント
処理(図8)で求められているエンジンパルス数をエン
ジン回転数Nに変換する(ステップ184)。
【0049】次に、基本特性Iより現在の車速Vに応じ
た制御電流を求める(ステップ185)。また、減速度
対電流値補正量テーブルIII より現在の車速VおよびP
WM周期割り込み処理(図9)中に実施される減速度検
出処理(図10)により求められている減速度αに応じ
た電流値補正量を求める(ステップ186)。そして、
ステップ185で求めた制御電流にステップ186で求
めた電流値補正量を加算し(ステップ187)、その加
算結果が0.97A以上か否かをチェックする(ステッ
プ188)。加算結果が0.97A以上であれば、その
加算結果を0.97Aとして上限値を規制のうえ(ステ
ップ189)、得られた加算結果を目標電流とする(ス
テップ190)。そして、この求めた目標電流と実際の
電流(ソレノイド実電流値検出結果)とからPWM制御
に際するデューティ比、この例ではPWM信号のOFF
時間(「L」レベルの時間)を計算する(ステップ19
1)。
【0050】〔制御例3の詳細制御2:メインルーチン
にて加速度センサにより減速度を検出して制御する場
合〕上述した制御例3の詳細制御2では、PWM周期割
り込み処理中に加速度センサ15からの加速度信号より
減速度を検出して制御するようにしたが、メインルーチ
ンにおいて加速度センサ15からの加速度信号より減速
度を検出して制御するようにしてもよい。図19にこの
場合のメインのフローチャートを示す。この例では、ス
テップ184と185との間にステップ192と193
を設け、50ms経過する毎に(ステップ192のYE
S)、減速度検出処理(図10)を行うようにしている
(ステップ193)。
【0051】〔制御例3の詳細制御3:割り込み処理に
て車速周期より減速度を検出して制御する場合〕上述し
た制御例3の詳細制御1や詳細制御2では、加速度セン
サ15からの加速度信号より減速度を検出して制御する
ようにしたが、車速周期より減速度を検出して制御する
ようにしてもよい。すなわち、図12にA/D変換割り
込み処理のフローチャートを示すように、図6に示した
A/D変換割り込み処理のステップ602に代えてステ
ップ606を設け、このステップ606において車速周
期を検出すると同時に、前述した(1)式より前回の車
速周期t1と今回の車速周期t2とから減速度αを求め
るようにしてもよい。
【0052】〔制御例4:電流補正制御、切換条件=車
速&減速度andエンジン回転数〕図20はCPU7−
1が行う制御例4の概要を示すフローチャートである。
この制御例4では、車両の減速度をチェックし、35k
m/h以下の低車速域において減速度が0.2G以上と
なり、かつエンジン回転数が1100rpm以下となっ
た場合、図21(b)に示すような車速をパラメータと
するエンジン回転数対電流値補正量テーブルIVから現在
の車速Vおよびエンジン回転数Nに応じた電流値補正量
を求め、この求めた電流値補正量を車速対制御電流特性
(基本特性)I(図21(a))から得られる制御電流
に加算する。
【0053】すなわち、CPU7−1は、車速センサ2
からの車速信号より車速Vを検出し(ステップ20
1)、エンジン回転数センサ14からのエンジン回転数
信号よりエンジン回転数Nを検出し(ステップ20
2)、加速度センサ15からの加速度信号より減速度α
を検出する(ステップ203)。車速VがV≦35km
/hでない場合(ステップ204のNO)、CPU7−
1は基本特性Iから現在の車速Vに応じた制御電流を求
める(ステップ208)。
【0054】車速VがV≦35km/hである場合(ス
テップ204のYES)、CPU7−1は減速度αが
0.2G以上であるか否かをチェックし(ステップ20
5)、αが0.2G以上であればエンジン回転数Nが1
100rpm以下であるか否かをチェックする(ステッ
プ206)。減速度αがα≧0.2Gで、かつエンジン
回転数NがN≦1100rpmであれば、エンジン回転
数対電流値補正量テーブルIVから現在の車速Vおよびエ
ンジン回転数Nに応じた電流値補正量を求め、この求め
た電流値補正量を基本特性Iから得られる制御電流に加
算する(ステップ207)。
【0055】この制御例4では、車速Vが35km/h
以下となった場合、減速度αが0.2G以上、かつエン
ジン回転数Nが1100rpm以下であることを条件と
して、基本特性Iから得られる制御電流にエンジン回転
数対電流値補正量テーブルIVから得られる現在の車速V
およびエンジン回転数Nに応じた電流値補正量が加算さ
れる。これにより、ソレノイドバルブ11への供給電流
が増加し、コントロールバルブ12へのオイルの供給量
が増大する。この結果、操舵力の不足分が補われ、違和
感が生じなくなる。
【0056】なお、減速度αがα≧0.2Gでない場合
には(ステップ205のNO)、慣性力によって生じる
前荷重は小さく、オイルの吐出量が低下しても操舵力は
さほど不足はしないので、またエンジン回転数NがN≦
1100rpmでない場合には(ステップ206のN
O)、オイルの吐出量はそれほど低下しないので、基本
特性Iのみを利用して制御電流を求める(ステップ20
8)。また、電流値補正量の加算処理への移行後、車速
Vが上昇し、35km/hを上回れば(ステップ204
のNO)、基本特性Iのみから制御電流を求める処理へ
と戻る(ステップ208)。
【0057】この制御例4では、減速度αを加速度セン
サ15からの加速度信号より検出するようにしている
が、前記(1)式を用い、車速センサ2からの車速信号
のパルス周期より算出するようにすれば、加速度センサ
15を不要とすることができる。また、この制御例4で
は、減速度αがα≧0.2Gで、かつエンジン回転数N
がN≦1100rpmである場合に、エンジン回転数対
電流値補正量テーブルIVから現在の車速Vおよびエンジ
ン回転数Nに応じた電流値補正量を求めるようにしてい
るが、減速度αに拘わらず、エンジン回転数NがN≦1
100rpmである場合に、エンジン回転数対電流値補
正量テーブルIVから現在の車速Vおよびエンジン回転数
Nに応じた電流値補正量を求めるようにしてもよい。
【0058】〔制御例4の詳細制御1:割り込み処理に
て加速度センサにより減速度を検出して制御する場合〕
図22にこの制御例4をさらに詳細化したメインのフロ
ーチャートを示す。CPU7−1は、電源が投入される
と、制御電流を初期設定する(ステップ221)。この
場合、初期設定として、制御電流(目標電流)を0.9
7Aとする。そして、CPU7−1は、ソレノイド駆動
回路7−4へPWM信号を送り、ソレノイドバルブ11
への電流出力を開始する(ステップ222)。そして、
A/D変換割り込み処理(図6)中に実施される車速周
期検出処理(図7)で求められている車速周期を車速V
に変換し(ステップ223)、またA/D変換割り込み
処理(図6)中に実施されるエンジンパルス数カウント
処理(図8)で求められているエンジンパルス数をエン
ジン回転数Nに変換する(ステップ224)。
【0059】次に、基本特性Iより現在の車速Vに応じ
た制御電流を求める(ステッ225)。このとき、電流
値補正量は0Aとする(ステップ226)。そして、P
WM周期割り込み処理(図9)中に実施される減速度検
出処理(図10)により求められている減速度αについ
て、0.2G以上であるか否かをチェックする(ステッ
プ227)。α≧0.2Gであれば、エンジン回転数対
電流値補正量テーブルIVより現在の車速Vおよびエンジ
ン回転数Nに応じた電流値補正量を求める(ステップ2
28)。α<0.2Gであれば、電流値補正量は0Aと
したまま、ステップ229へ進む。
【0060】そして、α≧0.2Gである場合、ステッ
プ225で求めた制御電流にステップ228で求めた電
流値補正量を加算し(ステップ229)、その加算結果
が0.97A以上か否かをチェックする(ステップ23
0)。加算結果が0.97A以上であれば、その加算結
果を0.97Aとして上限値を規制のうえ(ステップ2
31)、得られた加算結果を目標電流とする(ステップ
232)。そして、この求めた目標電流と実際の電流
(ソレノイド実電流値検出結果)とからPWM制御に際
するデューティ比、この例ではPWM信号のOFF時間
(「L」レベルの時間)を計算する(ステップ23
3)。
【0061】〔制御例3の詳細制御2:メインルーチン
にて加速度センサにより減速度を検出して制御する場
合〕上述した制御例3の詳細制御2では、PWM周期割
り込み処理中に加速度センサ15からの加速度信号より
減速度を検出して制御するようにしたが、メインルーチ
ンにおいて加速度センサ15からの加速度信号より減速
度を検出して制御するようにしてもよい。図23にこの
場合のメインのフローチャートを示す。この例では、ス
テップ224と225との間にステップ234と235
を設け、50ms経過する毎に(ステップ234のYE
S)、減速度検出処理(図10)を行うようにしている
(ステップ235)。
【0062】〔制御例4の詳細制御3:割り込み処理に
て車速周期より減速度を検出して制御する場合〕上述し
た制御例4の詳細制御1や詳細制御2では、加速度セン
サ15からの加速度信号より減速度を検出して制御する
ようにしたが、車速信号のパルス周期より減速度を検出
して制御するようにしてもよい。すなわち、図12にA
/D変換割り込み処理のフローチャートを示すように、
図6に示したA/D変換割り込み処理のステップ602
に代えてステップ606を設け、このステップ606に
おいて車速周期を検出すると同時に、前述した(1)式
より前回の車速周期t1と今回の車速周期t2とから減
速度αを求めるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、車両の減速度をチェックし、所定値V1
以下の低車速域において減速度が所定値α1以上となっ
た場合、操舵力が軽くなる方向に車速対制御電流特性を
切り換えたり、制御電流を補正したりすることにより、
また、エンジン回転数をチェックし、所定値V1以下の
低車速域においてエンジン回転数が所定値N1以下とな
った場合、操舵力が軽くなる方向に車速対制御電流特性
を切り換えたり、制御電流を補正したりすることによ
り、減速しながらの停止時や減速しながらのコーナリン
グ時などにおけるハンドル操舵の違和感をなくすことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に示した動力舵取装置においてCPUが
行う制御例1の概要を示すフローチャートである。
【図2】 本発明を適用してなる動力舵取装置の要部を
示すブロック図である。
【図3】 車速対制御電流特性IおよびIIを示す図であ
る。
【図4】 減速度の算出式を説明するための図である。
【図5】 制御例1をさらに詳細化したメインのフロー
チャート(詳細制御1のメインフローチャート)を示す
図である。
【図6】 A/D変換割り込み処理を示すフローチャー
トである。
【図7】 車速周期検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】 エンジンパルス数カウント処理を示すフロー
チャートである。
【図9】 PWM周期割り込み処理を示すフローチャー
トである。
【図10】 減速度検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】 制御例1の詳細制御2のメインのフローチ
ャートを示す図である。
【図12】 制御例1,2,3の詳細制御3におけるA
/D変換割り込み処理を示すフローチャートである。
【図13】 CPUが行う制御例2の概要を示すフロー
チャートである。
【図14】 制御例2の詳細制御1のメインのフローチ
ャートを示す図である。
【図15】 制御例2の詳細制御2のメインのフローチ
ャートを示す図である。
【図16】 CPUが行う制御例3の概要を示すフロー
チャートである。
【図17】 制御例3で用いる車速対制御電流特性Iお
よび減速度対電流値補正量特性III を示す図である。
【図18】 制御例3の詳細制御1のメインのフローチ
ャートを示す図である。
【図19】 制御例3の詳細制御2のメインのフローチ
ャートを示す図である。
【図20】 CPUが行う制御例4の概要を示すフロー
チャートである。
【図21】 制御例4で用いる車速対制御電流特性Iお
よびエンジン回転数対電流値補正量特性IVを示す図であ
る。
【図22】 制御例4の詳細制御1のメインのフローチ
ャートを示す図である。
【図23】 制御例4の詳細制御2のメインのフローチ
ャートを示す図である。
【図24】 一般的な動力舵取装置の構成を示す図であ
る。
【図25】 この動力舵取装置に用いられる車速対制御
電流特性(通常の特性)Iを示す図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…車速センサ、3…オイルポンプ、4
…タンク、5…吐出側配管、6…戻り側配管、7…制御
装置、8…電流供給線、9…イグニッションキー、10
…バッテリ、11…ソレノイドバルブ、12…コントロ
ールバルブ、13…ステアリングシャフト、14…エン
ジン回転数センサ、15…加速度センサ、7−1…CP
U、7−2…RAM、7−3…ROM、7−4…ソレノ
イド駆動回路、7−5…電流検出回路、7−6…異常検
出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 孝司 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 ボ ッシュ ブレーキ システム株式会社内 (72)発明者 木南 安代 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 ボ ッシュ ブレーキ システム株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC08 CC35 DA23 DA25 DA49 DA64 DB03 DC33 DC34 DC35 DD02 DD10 DD17 EA01 EB11 EC04 GG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速に応じて操舵力を制御する動力舵取
    装置の制御方法において、 車両の減速度をチェックし、所定値V1(V1>0)以
    下の低車速域において減速度が所定値α1(α1>0)
    以上となった場合、操舵力が軽くなる方向に車速対制御
    電流特性を切り換えるようにしたことを特徴とする動力
    舵取装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 車速に応じて操舵力を制御する動力舵取
    装置の制御方法において、 車両の減速度をチェックし、所定値V1(V1>0)以
    下の低車速域において減速度が所定値α1(α1>0)
    以上となった場合、操舵力が軽くなる方向に制御電流を
    補正するようにしたことを特徴とする動力舵取装置の制
    御方法。
  3. 【請求項3】 車速に応じて操舵力を制御する動力舵取
    装置の制御方法において、 エンジン回転数をチェックし、所定値V1(V1>0)
    以下の低車速域においてエンジン回転数が所定値N1
    (N1>0)以下となった場合、操舵力が軽くなる方向
    に車速対制御電流特性を切り換えるようにしたことを特
    徴とする動力舵取装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 車速に応じて操舵力を制御する動力舵取
    装置の制御方法において、 エンジン回転数をチェックし、所定値V1(V1>0)
    以下の低車速域においてエンジン回転数が所定値N1
    (N1>0)以下となった場合、操舵力が軽くなる方向
    に制御電流を補正するようにしたことを特徴とする動力
    舵取装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、車両の減速度
    を車速信号のパルス周期より算出するようにしたことを
    特徴とする動力舵取装置の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006160014A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Jtekt Corp パワステ用弁駆動制御装置
JP2006281849A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kayaba Ind Co Ltd パワーステアリング装置

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