JP2001145696A - 導尿用カテーテルの開閉器 - Google Patents

導尿用カテーテルの開閉器

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JP2001145696A
JP2001145696A JP32917399A JP32917399A JP2001145696A JP 2001145696 A JP2001145696 A JP 2001145696A JP 32917399 A JP32917399 A JP 32917399A JP 32917399 A JP32917399 A JP 32917399A JP 2001145696 A JP2001145696 A JP 2001145696A
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urinary catheter
urinary
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Shinichi Sato
伸一 佐藤
Chojaku Kaku
澄若 郭
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KASHU KOGYO KK
PROST KK
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KASHU KOGYO KK
PROST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運動機能や視力に障害をもつ老人にでも、容
易且つ確実に導尿用カテーテルの開閉が行えると共に、
該導尿用カテーテルの閉塞状態を確実に保持することが
できる衛生的な導尿用カテーテルの開閉器を提供する。 【解決手段】 導尿用カテーテルAの途中から分岐する
流体管19を逃がす分岐口18を備え、排尿管20の下
流側部分を内側下部に挿通する支持フレーム11と、上
部から突出する操作レバー部37及び排尿管20を支持
フレーム11の底板部14に押し付ける閉塞アーム部3
8を備えた回動操作部材30と、閉塞アーム部38によ
る排尿管20の閉塞状態をロックし、必要な場合には押
圧操作部材49の操作によってロック状態を解除できる
ロック手段31とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療施設で汎用さ
れている導尿用カテーテル(正確には、「膀胱留置バル
ーンカテーテル」という)に取付けて使用し、その導尿
用カテーテルの開閉を随時容易に行うことのできる導尿
用カテーテルの開閉器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、手術後を含め、様々な理由で
生理的な排尿が不可能な患者に対し、導尿の目的で導尿
用カテーテルが使用されている。そして、床上安静の時
期には、持続的導尿を目的として、上記導尿用カテーテ
ルに連結する一般に閉鎖バッグと称される蓄尿袋が常用
される。ところが、離床の時期には、膀胱訓練を含めた
リハビリが必要となるため、前記蓄尿袋の携行は不便で
あるばかりでなく、足元に絡まって蓄尿袋が脱落した
り、導尿用カテーテルによって尿路の損傷を招く危険さ
え稀ではない。こうした時期に使用されてきたものが、
グリーンストッパーに代表される栓である。これは、一
定時間蓄尿されるごとに手動で着脱する原始的な道具で
あり、導尿用カテーテルの開口部に挿入して使用する。
また、グリーンストッパーの代わりに洗濯挟み、又はク
リップを使用し、導尿用カテーテルを挟んで閉塞を行う
場合もある。さらに、本体及びキャップそれぞれに磁石
を備えたDIBキャップと呼ばれるものがあり、これ
は、本体を導尿用カテーテルの排尿口に取付けて使用
し、これにキャップをすることにより導尿用カテーテル
を閉塞している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た全ての導尿用カテーテルの開閉器は、導尿用カテーテ
ルを開閉する際に両手を使わなければならないという問
題がある。更に、グリーンストッパーにおいては、グリ
ーンストッパーが導尿用カテーテルに固定されていない
ために落としてなくしてしまうという問題がある。ま
た、グリーンストッパーは導尿用カテーテルの内側に差
し込んで使用するので、導尿用カテーテルの内側が汚れ
ると共に開閉の際に尿が手に付いて汚れ、非衛生的であ
るという問題がある。更には、導尿用カテーテルに蓄尿
袋を取付けた状態で使用することができないという問題
もある。次に、洗濯挟み、クリップにおいては、導尿用
カテーテルの閉塞が確実に行えないという問題がある。
そして、DIBキャップにおいては、排尿口に取付けて
使用するのでグリーンストッパーと同様に、開閉の際に
尿が手に付いて汚れて非衛生的であり、更には、導尿用
カテーテルに蓄尿袋を取付けた状態で使用することがで
きないという問題がある。本発明はかかる事情に鑑みて
なされたもので、運動機能や視力に障害をもつ老人にで
も、容易且つ確実に導尿用カテーテルの開閉が行えると
共に、該導尿用カテーテルの閉塞状態を確実に保持する
ことができる衛生的な導尿用カテーテルの開閉器を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る導尿用カテーテルの開閉器は、柔軟性を有する合成
樹脂素材又はゴム素材を主体とし、上流側(近体端側)
に膨径部が設けられた排尿管と、前記膨径部を膨らませ
るための流体を通過させる流体管とが一体となって、下
流側(遠体端側)部分では該流体管が途中から分岐する
導尿用カテーテルの前記下流側部分に取付けて使用し、
前記排尿管の開閉を行うものであって、本発明に係る導
尿用カテーテルは、前記排尿管の下流側部分がその内側
下部を挿通し、途中から分岐する前記流体管を側方に逃
がす分岐口を備える支持フレームと、前記支持フレーム
の両側壁に回動自在に取付けられて、前記流体管と分岐
して該支持フレームの内側下部を通過する前記排尿管を
該支持フレームの底板部に押し付け可能な閉塞アーム
部、及び該閉塞アーム部と一体となって、前記支持フレ
ームから上方に突出し、押圧操作することによって前記
閉塞アーム部が前記排尿管を該支持フレームの底板部に
押し付けて、該排尿管を閉塞する操作レバー部を備える
回動操作部材と、前記支持フレームに設けられて、前記
回動操作部材の前記閉塞アーム部を前記排尿管を押圧す
る方向とは逆方向に付勢する戻り弾性部材と、前記支持
フレームに設けられて、前記閉塞アーム部が前記排尿管
を押圧して閉塞した位置で前記回動操作部材を保持し、
更には保持した該回動操作部材の保持状態を解除する押
圧操作部材を備えたロック手段とを有している。
【0005】以上の構成となった導尿用カテーテルの開
閉器を使用する場合には、支持フレームの内側下部に排
尿管の下流側部分(即ち導尿用カテーテルの下流側部
分)を挿通すると共に、途中から分岐する流体管を支持
フレームに設けられている分岐口から逃がした状態で、
導尿用カテーテルを装着する。これによって、導尿用カ
テーテルの開閉器が導尿用カテーテルに保持され不用意
に落下しない。この状態で導尿用カテーテルの先部(近
体端)を尿道口に挿入して、流体管の入口から空気等の
流体を入れて膨径部を拡径させ、これによって導尿用カ
テーテルを装着する。そして、操作レバー部を押すと該
操作レバー部と一体となった閉塞アーム部が排尿管を上
側から支持フレームの底板部に向けて押圧するので、排
尿管が閉塞する。そして、ロック手段がこの回動操作部
材の閉塞状態を保持する。一方、排尿管を開く場合に
は、ロック手段に組み込まれている押圧操作部材を操作
することによって、回動操作部材のロック状態を解除
し、押圧弾性部材がロック状態の解除を保持することに
なる。なお、導尿用カテーテルの先部を尿道口に挿入し
た後、この導尿用カテーテルの開閉器を導尿用カテーテ
ルの下流側部分に取付ける場合もある。
【0006】本発明の導尿用カテーテルの開閉器におい
て、例えば、前記ロック手段を、前記操作レバー部の下
側に設けられ、先部には折り返しフック部が設けられた
掛止突起と、前記操作レバー部を押し下げた場合に、前
記掛止突起が嵌入して、その先部に設けられている前記
折り返しフック部が引っ掛かる掛止孔を備えた前記押圧
操作部材と、該押圧操作部材を前記支持フレームの外方
向に付勢して前記折り返しフック部が前記掛止孔に掛止
した状態を保持する押圧弾性部材とを有する構成とする
ことも可能である。ロック手段を以上のように構成する
ことによって、確実に閉塞アーム部による排尿管の閉塞
状態を保持でき、押圧操作部材の押圧操作によって、そ
の閉塞状態を解くことができる。
【0007】また、本発明の導尿用カテーテルの開閉器
において、例えば、前記支持フレームは、前記排尿管が
挿通する溝形の下部フレームと、該下部フレームが下方
から装着され両側には前記側壁を備えた上部フレームと
を備える構成とすることも可能である。これによって、
導尿用カテーテルの装着が容易となる。そして、本発明
の導尿用カテーテルの開閉器において、前記押圧操作部
材の押圧端部は、前記上部フレームの内側に収納されて
いるのが好ましい。これによって、不用意に押圧操作部
材の押圧端部に物や手が当たって、ロック手段が解除さ
れることがなくなる。更には、本発明の導尿用カテーテ
ルの開閉器において、前記回動操作部材の両側の回動軸
端間の距離は、実質的に前記上部フレームの両側壁の内
側寸法と同一となって、該上部フレームの両側壁の内側
には、前記両側の回動軸を案内するガイド溝が設けら
れ、該ガイド溝と前記回動軸が嵌入するボスの部分は第
1の傾斜部が設けられ、前記回動軸の端部には前記第1
の傾斜部に対応する第2の傾斜部が設けられ、該回動操
作部材を前記上部フレームに外側から組み付け可能とす
ることも可能である。これによって、導尿用カテーテル
の開閉器の組立が容易となる。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る導尿用カテーテルの開閉器の分解斜視図、図2
は同開閉器の組立状態を示す斜視図、図3は同開閉器の
断面図、図4は同開閉器の使用状態を示す斜視図であ
る。
【0009】図1〜図4に示すように、本発明の一実施
の形態に係る導尿用カテーテルの開閉器10は、ポリア
セタール、ポリプロピレン、ポリカーボネイト等のある
程度弾力性があってしかも強度を有する硬質の合成樹脂
素材からなる支持フレーム11を備えている。支持フレ
ーム11は、上部フレーム12とこれに連結されて組み
立て可能な溝形状の下部フレーム13とを有している。
下部フレーム13は湾曲した底板部14とその両側に設
けられた側壁15、16とを備え、全体として断面略U
字状の溝形状となっている。また、底板部14の内側に
は凹部14aが形成されている。その両側壁15、16
には切欠きからなる分岐口17、18が設けられて、導
尿用カテーテルAの下流側部分で排尿管20の一部から
分岐した流体管19が、一方の分岐口18を通るように
なっている。そして、導尿用カテーテルAに、流体管1
9の他に図示しない例えば温度センサー等の取り出し部
が流体管19に対向して設けられる場合には、センサー
の取り出し口を分岐口17に挿通させることになる。こ
の下部フレーム13の両側壁15、16の上内側の前後
には左右対となる掛止突起21、22が設けられてい
る。
【0010】一方、上部フレーム12の両側壁23、2
4の下部の一方側には前記した掛止突起21、22が嵌
入する左右対となる掛止孔25、26が設けられてい
る。下部フレーム13の対向する掛止突起21、22は
それぞれ下方側に徐々に内側に突出する断面三角形とな
って、一旦、掛止突起21、22を対向する掛止孔2
5、26に嵌入した後は容易に外れないようになってい
る。従って、図2に示すように、導尿用カテーテルAを
装着した下部フレーム13を上部フレーム12の下方に
配置し、下部フレーム13の掛止突起21、22を上部
フレーム12の掛止孔25、26にそれぞれ嵌入させ
る。これによって、図4に示すように下部フレーム13
は上部フレーム12の底に固着される。なお、組立前の
上部フレーム12の下部の一方側は、上部フレーム12
の側壁23、24の厚みに対応する窪みが形成され、上
部フレーム12に下部フレーム13を装着した後は、上
部フレーム12の側壁23、24と下部フレーム13の
側壁15、16はそれぞれその表面が実質的に連続する
ようになっている。
【0011】次に上部フレーム12について詳細に説明
する。上部フレーム12は、左右の側壁23、24と、
側壁23、24の前側を連結し水平配置された前連結板
27と、側壁23、24の後ろ側を連結し垂直状態に配
置された後連結板28とを有し、これらが一体化して上
部フレーム12を構成している。この上部フレーム12
には、下部フレーム13の溝内に収納された導尿用カテ
ーテルAの排尿管20を上から押さえて閉塞する回動操
作部材30及び回動操作部材30が排尿管20を閉塞し
ている状態を維持するロック手段31が設けられてい
る。この回動操作部材30は、中央の支点となる部分の
両側に突出する回動軸32をそれぞれ備えている。それ
ぞれの回動軸32の下側は斜めに切り込まれて第2の傾
斜部33を備えている。一方、上部フレーム12の側壁
23、24には、回動操作部材30の対となる回動軸3
2がそれぞれ嵌入する軸受となるボス34をそれぞれ有
し、回動操作部材30が傾動可能に上部フレーム12に
支持されるようになっている。側壁23、24の内側に
突出するボス34の上側には、回動軸32をそれぞれ案
内するガイド溝35を備えている。それぞれガイド溝3
5の下部には回動軸32の端部に形成されている第2の
傾斜部33に一致する第1の傾斜部36を備えている。
このように、ある程度の弾性力を有する上部フレーム1
2の内側に対となるガイド溝35を形成し、それぞれの
ガイド溝35の下部に第1の傾斜部36を設け、更に、
回動操作部材30の両側に形成されている回動軸32の
端部間距離を、上部フレーム12に対向して形成されて
いるガイド溝35の溝底間距離に合わせることによっ
て、回動操作部材30の対となる回動軸32をそれぞれ
対となるガイド溝35及び第1の傾斜部36を通過させ
て、ある程度弾性変形する上部フレーム12に回動操作
部材30を装着組立できるようになっている。これによ
って、上部フレーム12を分解することなく一体として
製造できる。
【0012】前記回動操作部材30の回動軸32の上側
には操作レバー部37が、回動軸32の下側には閉塞ア
ーム部38が設けられている。図1に示すように、操作
レバー部37の上側表面には滑り止め突起39が設けら
れ、更に、操作レバー部37の中間位置の下側には掛止
突起40が設けられている。掛止突起40の先部には後
方(図1、図3においてP方向)に屈曲した折り返しフ
ック部42が設けられている。閉塞アーム部38は、図
4に示すように、組み立てられた状態では、下部の下部
フレーム13内に入るようになって、操作レバー部37
を押し下げた場合、溝形の下部フレーム13内に装着さ
れた排尿管20を、閉塞アーム部38の先部で底板部1
4に形成されている凹部14aに押し付けて、排尿管2
0を確実に閉塞できるようになっている。また、回動操
作部材30には、戻り弾性部材の一例であるスプリング
43が取付けられている。このスプリング43は対とな
る回動軸32に取付けられる丸孔44、45を有し、回
動操作部材30の左右両側にはスプリング43の一端部
が嵌入する溝46が形成されている。このスプリング4
3は他方側はU字状に屈曲し、丸孔44、45を中心と
して弾性的に折り曲げられて組立状態の回動操作部材3
0に取付けられ、常時、閉塞アーム部38の先部が排尿
管20を押圧する方向とは逆方向、即ち、図3において
回動軸32を中心として反時計方向に回動操作部材30
を付勢している。このスプリング43によって、操作レ
バー部37は、閉塞アーム部38が排尿管20を押圧し
ていない状態では、図4に二点鎖線で示すように、斜め
上方を向いて、上部フレーム12から突出している。
【0013】前記操作レバー部37を押し下げた状態で
は、閉塞アーム部38が排尿管20を閉塞するが、この
状態を維持するロック手段31について説明する。ロッ
ク手段31は、操作レバー部37の下部に設けられた掛
止突起40と、掛止突起40が嵌入する掛止孔48を備
えて、上部フレーム12の中間位置を水平方向にスライ
ド可能な押圧操作部材49と、押圧操作部材49を前方
向に付勢する押圧弾性部材の一例であるジグザグ状のス
プリング50と、押圧操作部材49の前側先部に設けら
れたロッド部55の先部に取付けられた操作キャップ5
1とを有している。押圧操作部材49は、前記掛止孔4
8を備えた板状部52と、板状部52の下部にあってス
プリング50の前端が当接するスプリング当接部53
と、板状部52の前側に一体的に設けられて先端に拡幅
するフック部54をそれぞれ備えたロッド部55とを有
している。前記したスプリング50の基端部は後連結板
28に一体的に接合されて、上部フレーム12と一体的
に製造されている。なお、導尿用カテーテルの開閉器1
0の角部は全体に丸くなって、人が触っても違和感や衝
撃等がないようになっている。
【0014】この押圧操作部材49の組み立てにあって
は、回動操作部材30に押圧操作部材49とスプリング
43を仮取付けした後、上部フレーム12にガイド溝3
5を介して回動操作部材30を取付ける。回動操作部材
30に押圧操作部材49を取付ける場合には、操作レバ
ー部37の基側に設けられている挿通孔56にロッド部
55を後方から貫通させる。そして、回動操作部材30
及び押圧操作部材49が上部フレーム12に組付けられ
た後には、ロッド部55の先部に操作キャップ51を取
付ける。操作キャップ51の後方にはロッド部55の先
端部が嵌入する装着穴が設けられていると共に、この装
着穴にはロッド部55を装着した状態で先端のフック部
54が掛止する掛止部が設けられている。この操作キャ
ップ51を含む押圧操作部材49の押圧端部は、押圧操
作部材49がスプリング50によって押されて前位置に
あっても、上部フレーム12の側壁23、24から突出
しないように操作キャップ51を含む押圧操作部材49
の寸法が決定され、周囲からの不用意な衝突等によっ
て、押圧操作部材49が作動しないようになっている。
そして、操作キャップ51の幅は回動操作部材30の挿
通孔56の幅より広くなって、組立状態の操作キャップ
51を強引に押しても、回動操作部材30の前側端部で
停止し、無理に押圧操作部材49が後方に移動しないよ
うになっている。
【0015】この導尿用カテーテルの開閉器10が組み
立てられた状態では、この操作キャップ51を後方に向
けて押圧すると、押圧操作部材49が後退し、これによ
って掛止孔48に嵌入していた掛止突起40の折り返し
フック部42の掛止状態が解かれ、操作レバー部37は
スプリング43の付勢力によって、図3において回動軸
32を中心として反時計方向に回転し、排尿管20の閉
塞状態が解除される。
【0016】従って、この導尿用カテーテルの開閉器1
0を使用する場合には、下部フレーム13の内部に図2
に示すように流体管19を分岐口18から突出させた状
態で、導尿用カテーテルAの下流側の排尿管20を装入
し、上部フレーム12に下部フレーム13を装着して両
者を接合する。この状態で導尿用カテーテルAの先部を
尿道に挿入し、排尿管20の上流側に設けられた膨径部
B(図4参照)が膀胱内に入ったことを確認して、排尿
管20と一体となって下流側で分離した流体管19の入
口から所定の圧力の流体(空気等のガスや水等)を入れ
て、膨径部Bを拡径し、導尿用カテーテルAが膀胱から
外れないようにする。なお、導尿用カテーテルAの先部
を尿道に挿入した後に、導尿用カテーテルの開閉器10
を導尿用カテーテルAの下流側に取付けてもよい。導尿
用カテーテルAを尿道に挿入することによって、膀胱内
の尿が排尿管20を伝って流れることになるが、尿の流
れを止める場合には、導尿用カテーテルの開閉器10の
操作レバー部37を押し下げる。これによって回動操作
部材30が回動軸32を中心に回転し、閉塞アーム部3
8の先部が排尿管20を底板部14に押し付けて排尿管
20が閉塞される。このとき、操作レバー部37の中間
位置下部に設けられている掛止突起40が押圧操作部材
49の掛止孔48内に嵌入する。掛止突起40の先部に
は傾斜面が、掛止孔48内には掛止突起40の先部の傾
斜面と同一勾配の傾斜面が設けられているので押圧操作
部材49がスプリング50に対抗して少し後退し、先部
に設けられている折り返しフック部42が掛止孔48の
後側の端部57に引っ掛かって操作レバー部37のロッ
クが行われる。この状態ではスプリング50が常時押圧
操作部材49を前方(矢印Pと反対方向)に付勢してい
るので、排尿管20は閉塞状態が保持される。
【0017】次に、排尿管20を開ける場合には、押圧
操作部材49の先部に設けられている操作キャップ51
を上部フレーム12内に押し込むと、折り返しフック部
42が掛止孔48から外れ、スプリング43の付勢力に
よって回動操作部材30が回転し、閉塞アーム部38が
底板部14から離れるので、排尿管20の閉塞状態は解
除され、内部に溜まった尿が排出される。この導尿用カ
テーテルの開閉器10は導尿用カテーテルAに装着した
後は、導尿用カテーテルAと共に使い捨てとするのが好
ましいが、再度使用する場合には、下部フレーム13を
上部フレーム12から分離して導尿用カテーテルAを下
部フレーム13から取り外す。
【0018】なお、本発明は上記実施の形態の形状に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を変更しない程度
の改良製品も本発明に含まれる。この実施の形態におい
ては、スプリング43のみが金属製であったが、例え
ば、同一の働きをするプラスチック製の弾性部材を使用
することもでき、これによって、導尿用カテーテルの開
閉器の全体がプラスチックとなるので、再生処理や焼却
処理が容易となる。
【0019】
【発明の効果】請求項1〜5記載の導尿用カテーテルの
開閉器においては、導尿用カテーテルの排尿管の下流側
部分が支持フレームの内側下部を挿通し、しかも、途中
から分岐する流体管を側方に逃がす分岐口が支持フレー
ムに設けられているので、排尿管の閉塞状態を解いてい
る場合であっても、分岐部分に挿通している流体管が抵
抗となって不用意に導尿用カテーテルからこの導尿用カ
テーテルの開閉器が脱落して紛失することがない。ま
た、この導尿用カテーテルの開閉器を導尿用カテーテル
の下流側部分に装着して使用し、支持フレームに設けら
れた操作レバー部と押圧操作部材との操作によって、排
尿管を閉塞したり開放したりしている。従って、操作が
容易で片手で簡単に操作することが可能となり、更に
は、その操作に大きな握力を必要としない。そして、操
作レバー部の操作は回動操作であり、押圧操作部材の操
作は押圧操作であるので、操作方法が異なり、更には、
その方向も異なるので、これを目で確認しながら操作を
行うのではなく盲操作が可能となる。更には、排尿管を
閉塞した状態をロック手段で確実に保持しているので、
無意識のうちに導尿用カテーテルの開閉器が開いて排尿
管から尿が漏出する恐れがない。導尿用カテーテルの開
閉器は、排尿管の排出口より少し上流側に取付けるの
で、導尿用カテーテルの開閉器自体に尿が付着すること
がなく、これによって、手を汚すことがなく、また、導
尿路に直接接触していないので、衛生的である。
【0020】特に、請求項2記載の導尿用カテーテルの
開閉器においては、前記ロック手段は、操作レバー部の
下側に設けられ、先部には折り返しフック部が設けられ
た掛止突起と、操作レバー部を押し下げた場合に、掛止
突起が嵌入して、その先部に設けられている折り返しフ
ック部が引っ掛かる掛止孔を備えた押圧操作部材と、該
押圧操作部材を支持フレームの外方向に付勢して折り返
しフック部が掛止孔に掛止した状態を保持する押圧弾性
部材とを備えているので、操作レバー部のロックが確実
になり、更には回動操作部材のロック状態の開放操作も
容易となる。請求項3記載の導尿用カテーテルの開閉器
においては、支持フレームを、排尿管が挿通する溝形の
下部フレームと、該下部フレームが下方から装着され両
側には側壁を備えた上部フレームとに分けているので、
導尿用カテーテルをこの導尿用カテーテルの開閉器に装
着するのが容易となる。請求項4記載の導尿用カテーテ
ルの開閉器においては、押圧操作部材の押圧側の端部
が、上部フレームの内側に収納するようにしたので、不
用意な人体や物の衝突によって回動操作部材が作動し、
尿が漏れる恐れがない。そして、請求項5記載の導尿用
カテーテルの開閉器においては、回動操作部材の両側の
回動軸端間の距離は、実質的に上部フレームの両側壁の
内側寸法と同一となって、上部フレームの両側壁の内側
には、両側の回動軸を案内するガイド溝が設けられ、ガ
イド溝と回動軸が嵌入するボスの部分は第1の傾斜部が
設けられ、回動軸の端部には第1の傾斜部に対応する第
2の傾斜部が設けられているので、回動操作部材を上部
フレームに外側から組み付けることが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る導尿用カテーテル
の開閉器の分解斜視図である。
【図2】同開閉器の組立状態を示す斜視図である。
【図3】同開閉器の断面図である。
【図4】同開閉器の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A:導尿用カテーテル、10:導尿用カテーテルの開閉
器、11:支持フレーム、12:上部フレーム、13:
下部フレーム、14:底板部、14a:凹部、15、1
6:側壁、17、18:分岐口、19:流体管、20:
排尿管、21、22:掛止突起、23、24:側壁、2
5、26:掛止孔、27:前連結板、28:後連結板、
30:回動操作部材、31:ロック手段、32:回動
軸、33:第2の傾斜部、34:ボス、35:ガイド
溝、36:第1の傾斜部、37:操作レバー部、38:
閉塞アーム部、39:滑り止め突起、40:掛止突起、
42:折り返しフック部、43:スプリング、44、4
5:丸孔、46:溝、48:掛止孔、49:押圧操作部
材、50:スプリング、51:操作キャップ、52:板
状部、53:スプリング当接部、54:フック部、5
5:ロッド部、56:挿通孔、57:端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 郭 澄若 福岡県北九州市若松区南二島2丁目24番10 号 佳秀工業株式会社内 Fターム(参考) 4C066 AA03 BB10 CC01 DD01 FF01 LL11 QQ11 4C077 AA19 BB01 CC09 DD25 DD27 EE04 FF05 JJ05 JJ09 KK25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有する合成樹脂素材又はゴム素
    材を主体とし、上流側に膨径部が設けられた排尿管と、
    前記膨径部を膨らませるための流体を通過させる流体管
    とが一体となって、下流側部分では該流体管が途中から
    分岐する導尿用カテーテルの前記下流側部分に取付けて
    使用し、前記排尿管の開閉を行う導尿用カテーテルの開
    閉器であって、前記排尿管の下流側部分がその内側下部
    を挿通し、途中から分岐する前記流体管を側方に逃がす
    分岐口を備える支持フレームと、前記支持フレームに回
    動自在に取付けられて、前記流体管と分岐して該支持フ
    レームの内側下部を通過する前記排尿管を該支持フレー
    ムの底板部に押し付け可能な閉塞アーム部、及び該閉塞
    アーム部と一体となって、前記支持フレームから上方に
    突出する操作レバー部を備える回動操作部材と、前記支
    持フレームに設けられて、前記回動操作部材の前記閉塞
    アーム部を前記排尿管を押圧する方向とは逆方向に付勢
    する戻り弾性部材と、前記支持フレームに設けられて、
    前記閉塞アーム部が前記排尿管を押圧して閉塞した位置
    で前記回動操作部材を保持し、更には保持した該回動操
    作部材の保持状態を解除する押圧操作部材を備えたロッ
    ク手段とを有することを特徴とする導尿用カテーテルの
    開閉器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導尿用カテーテルの開閉
    器において、前記ロック手段は、前記操作レバー部の下
    側に設けられ、先部には折り返しフック部が形成された
    掛止突起と、前記操作レバー部を押し下げた場合に、前
    記掛止突起が嵌入して、前記折り返しフック部が引っ掛
    かる掛止孔を備えた前記押圧操作部材と、該押圧操作部
    材を前記支持フレームの外方向に付勢して前記折り返し
    フック部が前記掛止孔に掛止した状態を保持する押圧弾
    性部材とを有することを特徴とする導尿用カテーテルの
    開閉器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の導尿用カテーテル
    の開閉器において、前記支持フレームは、前記排尿管が
    挿通する溝形の下部フレームと、該下部フレームが下方
    から組み付けされ、両側には側壁を備えた上部フレーム
    とを備えることを特徴とする導尿用カテーテルの開閉
    器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の導尿用カテーテルの開閉
    器において、前記押圧操作部材の押圧端部は、前記上部
    フレームの内側に収納されていることを特徴とする導尿
    用カテーテルの開閉器。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の導尿用カテーテル
    の開閉器において、前記回動操作部材の両側の回動軸端
    間の距離は、実質的に前記上部フレームの両側壁の内側
    寸法と同一となって、該上部フレームの両側壁の内側に
    は、前記両側の回動軸を案内するガイド溝が設けられ、
    該ガイド溝と前記回動軸が嵌入するボスの部分は第1の
    傾斜部が設けられ、前記回動軸の端部には前記第1の傾
    斜部に対応する第2の傾斜部が設けられ、該回動操作部
    材を前記上部フレームに外側から組み付け可能となって
    いることを特徴とする導尿用カテーテルの開閉器。
JP32917399A 1999-11-19 1999-11-19 導尿用カテーテルの開閉器 Pending JP2001145696A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528905A (ja) * 2005-01-28 2008-07-31 ツイン ベイ メディカル,インコーポレイテッド 導管クランプ
JP2010512941A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 モンディエール テクノロジーズ リミテッド 流量制御器
CN108671289A (zh) * 2018-06-14 2018-10-19 陈永存 一种医疗用外部引流装置
CN110180040A (zh) * 2019-06-24 2019-08-30 北京小汤山医院 女用导尿器

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