JP2001145654A - 絆創膏 - Google Patents
絆創膏Info
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- JP2001145654A JP2001145654A JP33210199A JP33210199A JP2001145654A JP 2001145654 A JP2001145654 A JP 2001145654A JP 33210199 A JP33210199 A JP 33210199A JP 33210199 A JP33210199 A JP 33210199A JP 2001145654 A JP2001145654 A JP 2001145654A
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Abstract
妨げることなく関節形状に容易に対応することができ、
剥がれにくく、かつ外部からの水等の浸入を防止しうる
絆創膏を提供する。 【構成】基材シート、該基材シートの片面に感圧粘着剤
をコーティングして形成された粘着剤層および該粘着剤
コーティング層表面の中央部に貼着されたパッドからな
る絆創膏であって、ここに該基材シートの幅方向最大長
さWと長さ方向最大長さLの比L/Wが、2.5〜5で
あり、パッドの最大幅aが、パッドが貼着される該粘着
剤表面bの平均幅の0.2〜0.6倍であり、パッドの
長さ方向の両端から長さ方向に対して直角に引いた2本
の直線が囲う粘着剤層面からなるパッド幅領域内に、該
パッドに向かうノッチを有する絆創膏。
Description
し、特にその基材シートの片面に感圧粘着剤を塗布し、
その中央部にパッド部材を貼着してなる、膝、肘、肩、
手首、足首などの手足の関節部分、および指の関節部分
などの切り傷、擦り傷等、細長い創傷面に貼付するのに
適した救急絆創膏に関し、さらに該パッド側面の基材シ
ートおよび粘着剤層にノッチを有する、関節等の動きに
対しても剥がれにくく、外部からの水等の浸入しにくい
救急絆創膏に関する。
絆創膏は、職場や家庭において予期しない創傷の緊急の
処置の一手段として広く普及している。そして創傷の大
きさ、形状、創傷部位等、種々の要求に対応できるよう
に、救急絆創膏も種々の大きさ、形状のものが製造さ
れ、実際に使用されている。これら実用に供されている
多くの救急絆創膏は、平面な基材シートの一方の面全面
に粘着剤を塗布し、その中央部にパッド部材を貼着し、
そしてこの粘着剤およびパッド部材からなる面に、剥離
自在の剥離シートを貼付し、それを包装体に封入して販
売されている。かかる包装した絆創膏は、衛生的であ
り、その需要の多いことから大量生産され、比較的安価
に供給され、広く使用されている。
した救急絆創膏を膝、肘、肩、手首、足首などの手足の
関節部分、および指の関節部分など日常生活中に動きの
激しい部分に貼付した場合には、関節の動きに対応しき
れず、剥がれたり、一部が浮き上がって外部からの水な
どの浸入を許すという問題があった。この対策として、
粘着剤層および基材シートに切れ目を入れることが提案
されている。例えば実用新案公開昭57−35333は
その長さ方向に長い切れ目を設けた絆創膏やパッドの両
側に切れ目を設けた絆創膏を開示している。同様に特開
平9−308647はその長さ方向に切り込みを設けた
絆創膏を開示している。しかし長さ方向に切れ目を入れ
た場合には、絆創膏を皮膚創傷部に貼付するとき、切れ
目で隣接する長い粘着剤層が意図せずにくっついてしま
ったり意図しない皮膚に接着してしまったり、取扱が困
難となる。この1つの対策として、実用新案公開平2−
13526は切れ目が粘着シートの外周端に至らない絆
創膏を開示し、また実用新案公開昭62−54733は
その長さ方向にミシン目を入れた絆創膏を開示してい
る。しかしこれらの先行技術においては切れ目を切り離
したり、ミシン目を破ったりする手間がかかるという新
たな問題が発生していた。
トの片面に感圧粘着剤をコーティングして形成された粘
着剤層および該粘着剤コーティング層表面の中央部に貼
着されたパッドからなる絆創膏であって、ここに該基材
シートの幅方向最大長さWと長さ方向最大長さLの比L
/Wが、2.5〜5であり、パッドの最大幅aが、パッ
ドが貼着される該粘着剤表面bの平均幅の0.2〜0.
6倍であり、パッドの長さ方向の両端から長さ方向に対
して直角に引いた2本の直線が囲う粘着剤層面からなる
パッド幅領域内に、該パッドに向かうノッチを有する絆
創膏に関する。また本発明は、該ノッチが絆創膏の長さ
方向と直角に設けられている上記絆創膏に関し、さらに
ノッチが0〜30゜の角度、好ましくは2〜20゜の角
度を有する上記絆創膏に関し、さらに絆創膏の両端部が
テーパ状である上記絆創膏に関し、またノッチが2つの
パッド幅領域のそれぞれに存在する上記絆創膏に関し、
ノッチがノッチのある部分のパッド幅領域の、パッド端
部から絆創膏周辺までの長さの0.5〜0.9倍の長さ
を有する上記絆創膏に関し、さらに、ノッチ形状が全て
等しい上記絆創膏に関する。
剤層、パッドおよび剥離シートからなっている。本発明
の絆創膏はさらに包装材で1個ずつ包装して個別包装体
とすることができる。本発明における救急絆創膏の基材
シートは、適度の柔軟性と強度を有するものであれば特
に限定されない。かかる基材シートの素材の例として
は、綿、スフ、麻、化学繊維などからなる織布、軟質ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタンなどのプラ
スチックフィルム、レーヨン、ポリエステル、ナイロン
などの不織布、和紙などを挙げることができ、好ましく
は一般に創傷の包帯の裏打ち材層に使用されている柔軟
な薄層フィルムなどである。特に好ましい基材シートに
使用しうるフィルムは、透湿性の弾性フィルムであり、
例えばポリエーテルポリウレタン、ポリエステルポリウ
レタン、親水性ポリウレタン、軟質ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリエステルポリエーテル
等の薄層フィルムを挙げることができる。またこれらの
多層フィルムシートを使用することができる。
するものであるから、皮膚刺激性の少ないものでなけれ
ばならない。一般には、天然ゴムなどのゴム系、アクリ
ル系、ポリイソブチレン系、シリコーン系など、通常、
絆創膏に使用されている感圧粘着剤を使用することがで
きる。本発明における剥離シートは、前記粘着剤が適度
に接着することができ、かつ使用時には容易に剥離する
ことができるものでなければならない。かかる剥離シー
トとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニルなどのプラスチックフィルム、シリコン樹脂、フ
ッ素樹脂などの剥離性材料でコーティングした紙のシー
トなどを挙げることができる。特にシリコン樹脂、フッ
素樹脂などの剥離性材料をコーティングした紙のシート
は、良好な剥離性、取扱いの容易性の面から好ましい。
紙、プラスチックあるいはこれらの複合素材等を使用す
ることができる。本発明の該基材シートの幅方向最大長
さWと長さ方向最大長さLの比L/Wは、2.5〜5で
ある。この比が2.5未満では、細長い創傷に対し、幅
方向に無用に長くなりがちとなり、パッドの創傷への密
着性が却って損なわれがちとなり好ましくない。また5
以上では、パッドの幅が狭くなりすぎ、創傷への貼着時
にわずかなずれで創傷面上を粘着剤層が覆ったりし、好
ましくない。基材シートの形状は、長方形とすることが
できるが、それに限定されず、四隅を丸めた形状、絆創
膏の一端または両端にテーパをつけた形状、楕円形状、
その他任意の形状を採用することができる。
し、創傷部から浸出する体液、血液等を吸収するための
もので、パッド用素材としては、ガーゼその他の吸水性
を有する素材を挙げることができる。またポリアクリル
酸などの高吸水性ポリマーを含有させてもよい。パッド
の形状は、基材の形状、創傷の形状等に応じて変形させ
ることが好ましいが、通常は、長方形、四隅を丸めた長
方形、一端または両端にテーパをつけた形状、楕円形な
どの形状を適宜採用することができる。パッドの幅は、
パッドが貼着される該粘着剤表面bの平均幅の0.2〜
0.6倍である。0.2倍未満では、パッドが細くなり
すぎ、創傷への貼着時にわずかなずれで創傷面上を粘着
剤層が覆ったりするため好ましくない。また0.6倍を
越えると、パッドの両側の粘着剤層の幅が不十分とな
り、関節を大きく屈曲したり、屈曲を繰り返したとき、
絆創膏が剥がれる場合が生じる。またパッドの両側のノ
ッチを入れる粘着剤層面が狭くなりすぎ、ノッチを入れ
た効果が十分発揮されない。
るパッド幅領域の一方または両方に該パッドに向かうノ
ッチを有することを特徴とする。ここにノッチとは、V
字形あるいはU字形の切り込み、丸底V字形、平底V字
形、細い長方形の切り込みなどをいい、単に切れ目を入
れただけのものでもよい。特にV字形のものが、創傷部
の密閉性が優れる点で好ましい。V字形とした場合のノ
ッチの角度は、0〜30゜とすることが好ましく、さら
に好ましくは2〜20゜である。30゜を越えると創傷
部の密閉性が悪くなる場合が生じる。一方2゜未満で
は、創傷部位によっては、ノッチで隣接する粘着剤層面
同士の重なりが大きくなる結果その部分だけが剛直とな
り、基材シートの柔軟性を損なう場合がある。
部から、パッド方向に向かって設けられ、かつパッド幅
領域内に存在する。ここにパッド幅領域とは、図1の剥
離紙を除去した状態の正面図の領域Rで示した、パッド
の長さ方向両端から長さ方向に直角に引いた2本の直線
が囲う粘着剤層面の領域をいう。ノッチは一方のパッド
幅領域のみに設けても良いが、両方のパッド幅領域に設
けた方が、関節部の大きな運動に対応するのに有効であ
る。ノッチの数は、1領域当たり1個から4個である。
4個を越えるノッチを設けても効果の向上はなく、却っ
て貼着時に粘着剤層同士が粘着したり、創傷部位によっ
ては操作が困難となる場合があり使用前に絆創膏を廃棄
しざるをえなくなったりして好ましくない。ノッチの数
は好ましくは1領域当たり2個である。ノッチの大きさ
はそれぞれ異なっても良いが、使用感などの点で全て等
しくすることが好ましい。またノッチは絆創膏の長さ方
向と概ね直角に設けることが好ましい。ノッチを傾ける
と、貼着時の操作を困難にする場合がある。ノッチはパ
ッドの両側のパッド幅領域の粘着剤コート面の幅、即ち
図1の剥離紙を除去した状態の正面図中、Rで示した領
域の縦方向長さ、の0.5から0.9倍の長さを有する
のが好ましい。0.5倍未満ではノッチを設けた効果を
十分に発揮することができない。また0.9倍を越える
とノッチ先端部の粘着剤層が剥がれやすくなり、パッド
の密閉が保持されず、外の水などの浸入を招く場合があ
り好ましくない。
係る絆創膏を説明するための正面図、左右側面図、平面
図、背面図、底面図等である。基材シートはポリウレタ
ンを使用し、粘着剤層の粘着剤はアクリル系のものを使
用し、そしてパッドはガーゼを使用している。本実施例
の絆創膏は、長さ約6cm、幅約2cmの四隅を丸めた
長方形である。パッドの長さは約2.2cm、幅1.1
cmの長方形である。ノッチはほぼV字形で、絆創膏の
長さ方向とほぼ直角に形成され、パッド幅領域の粘着剤
コート面の幅の約0.9倍の長さである。この絆創膏
は、手足の指の関節などの傷や、その他の大きな関節の
小さな傷に好適であり、これを1.5〜2倍と大型にす
れば大きな傷にも対応することができる。
膏を説明するための正面図、左右側面図、平面図、背面
図、底面図等である。本実施例の絆創膏は、2つのノッ
チの外側の、長軸約6cm、短軸約1.5cmの楕円形
部分と、ノッチの内側の半径約2cmの扇形部分とから
構成されている。パッドの長さは約2.2cm、幅0.
7cmの長方形である。ノッチはほぼV字形で、絆創膏
の長さ方向から約45゜の角度に形成され、ノッチ部の
粘着剤コート面の幅の約0.8倍の長さである。この絆
創膏は、特に手足の指の外側の関節など、大きく伸縮す
る部位の細長い傷に好適であり、これを1.5〜2倍と
大型にすれば大きな傷にも対応することができる。
膏を説明するための正面図、左右側面図、平面図、背面
図、A−A線断面図等である。本実施例の絆創膏は、長
軸約6cm、短軸約1.5cmの楕円形から構成されて
いる。パッドの長さは約2.3cm、幅0.7cmの長
方形である。ノッチはほぼV字形で、絆創膏の長さ方向
とほぼ直角に形成され、ノッチ部の粘着剤コート面の幅
の約0.8倍の長さである。この絆創膏は、手足の指の
関節などの傷や、その他の大きな関節の小さな傷に好適
であり、これを1.5〜2倍と大型にすれば大きな傷に
も対応することができる。
膏を説明するための正面図、左右側面図、平面図、背面
図、底面図等である。素材は実施例1と同様のものを使
用した。本実施例の絆創膏は、図4に示すように、長さ
約6cm、幅約2cmの長方形の長さ方向両側に細い円
弧を付加した形状をしている。パッドの長さは約2.2
cm、幅1.1cmの長方形である。ノッチは細いU字
形で、パッドの両側に各2個ずつ、絆創膏の長さ方向と
ほぼ直角に形成され、パッド幅領域の粘着剤コート面の
幅の約0.9倍の長さである。
膏を説明するための正面図、左右側面図、平面図、背面
図、底面図等である。素材は実施例1と同様のものを使
用した。本実施例の絆創膏は、図5に示すように、長さ
約6cm、幅約2cmの長方形の長さ方向両側に細い円
弧を付加した形状をしている。パッドの長さは約2.2
cm、幅1.1cmの長方形である。ノッチは細いU字
形で、パッドの両側に各3個ずつ、絆創膏の長さ方向と
ほぼ直角に形成され、パッド幅領域の粘着剤コート面の
幅の約0.9倍の長さである。
膏を説明するための正面図、左右側面図、平面図、背面
図、底面図等である。素材は実施例1と同様のものを使
用した。本実施例の絆創膏は、図6に示すように、ノッ
チが直線状の切り込みとなっていることを除いて、図4
と同様の形状をしている。
膏を説明するための正面図、左右側面図、平面図、背面
図、底面図等である。素材は実施例1と同様のものを使
用した。本実施例の絆創膏は、図7に示すように、ノッ
チが直線状の切り込みとなっていることを除いて、図5
と同様の形状をしている。
な動きに対しても容易に対応することができ、剥がれに
くく、かつ外部からの水等の浸入を防止する。
ノッチ、5・・・剥離シート
Claims (9)
- 【請求項1】 基材シート、該基材シートの片面に感圧
粘着剤をコーティングして形成された粘着剤層および該
粘着剤コーティング層表面の中央部に貼着されたパッド
からなる絆創膏であって、ここに該基材シートの幅方向
最大長さWと長さ方向最大長さLの比L/Wが、2.5
〜5であり、パッドの最大幅aが、パッドが貼着される
該粘着剤表面bの平均幅の0.2〜0.6倍であり、パ
ッドの長さ方向の両端から長さ方向に対して直角に引い
た2本の直線が囲う粘着剤層面からなるパッド幅領域内
に、該パッドに向かうノッチを有することを特徴とする
絆創膏。 - 【請求項2】 ノッチが絆創膏の長さ方向と直角に設け
られている請求項1の絆創膏。 - 【請求項3】 ノッチが0〜30゜の角度を有する請求
項1または2の絆創膏。 - 【請求項4】 ノッチが2〜20゜の角度を有する請求
項3の絆創膏。 - 【請求項5】 絆創膏の長さ方向両端部がテーパ状であ
る請求項1から4までのいずれか1項に記載の絆創膏。 - 【請求項6】 ノッチが2つのパッド幅領域のそれぞれ
に存在する請求項1から5までのいずれか1項に記載の
絆創膏。 - 【請求項7】 ノッチがパッド幅領域のそれぞれに1〜
4個ずつ存在する請求項1から6までのいずれか1項に
記載の絆創膏。 - 【請求項8】 ノッチが、ノッチ部のパッド幅領域の、
パッドから絆創膏周辺部までの長さの0.5〜0.9倍
の長さを有する請求項1から7までのいずれか1項に記
載の絆創膏。 - 【請求項9】 ノッチ形状が全て等しい請求項1から8
までのいずれか1項に記載の絆創膏。
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---|---|---|---|
JP33210199A JP4509268B2 (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 絆創膏 |
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---|---|---|---|
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- 1999-11-22 JP JP33210199A patent/JP4509268B2/ja not_active Expired - Fee Related
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