JP2001145255A - 開閉器制御装置 - Google Patents

開閉器制御装置

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JP2001145255A
JP2001145255A JP32455999A JP32455999A JP2001145255A JP 2001145255 A JP2001145255 A JP 2001145255A JP 32455999 A JP32455999 A JP 32455999A JP 32455999 A JP32455999 A JP 32455999A JP 2001145255 A JP2001145255 A JP 2001145255A
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JP32455999A
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Inventor
Toshiro Kajima
俊郎 梶間
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 区分開閉器の不必要な開放状態のロックを確
実に防止する。 【解決手段】 系統停電中の動作電源を形成するバック
アップ電源22と、変電所1の遮断器3の再閉路に基づ
く制御対象の区分開閉器5a,5b,5cの投入後の系
統停電の発生により開閉器5a,5b,5cを開放する
とともに開放フラグをセットし,開閉器5a,5b,5
cを開放状態のロック待機に制御して確認タイマを起動
する手段と、このタイマの計測時間と判定基準時間とを
比較する手段と、その計測時間が判定基準時間以下にな
るときに開放フラグをリセットして開放状態のロック待
機を解除し,開閉器5a,5b,5cを投入する手段
と、確認タイマの計測時間が判定基準時間より長いとき
に開放状態のロック待機を終了して開閉器5a,5b,
5cを開放状態にロックする手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の区分開
閉器の制御に用いられる開閉器制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧配電系統等の電力系統におい
ては、図10の(a)の単線結線図に示すように、変電
所1の変圧器2の2次側から遮断器3を介して引出され
た配電線4が複数の区分開閉器5により複数の区間#
0,#1,#2,#3,…に区分され、各区分開閉器5
の開閉はそれぞれの開閉器制御装置6により制御され
る。
【0003】各制御装置6はそれぞれの制御対象の区分
開閉器5の上流側(電源側)の変圧器7から給電される
とともに、制御対象の区分開閉器5とその負荷側のつぎ
の区分開閉器5との間の区間#1,#2,#3,…をそ
れぞれ自区間とし、変圧器7の電圧から自区間の上流の
系統電圧の有無を監視,検出する。
【0004】そして、配電線4のいずれかの区間で地
絡,短絡等の事故が発生し、変電所1の遮断器3が開放
されて事故による系統停電になると、一般に、時限順送
方式の試充電により設定された時間間隔で変電所1の遮
断器3を再閉路,再々閉路し、その間に、事故区間の区
分開閉器5を開放状態にロックし、上流側の健全区間を
復旧する。
【0005】すなわち、区間#2に地絡,短絡等の事故
が発生すると、過電流検出等に基づき、変電所1の遮断
器3が直ちに開放されて配電線4が事故停電し、各区分
開閉器5は上流側の電圧消失に基づき、それぞれの制御
装置6により開放される。
【0006】そして、事故停電の発生(遮断器3の開
放)から、1分経過すると、遮断器3が再閉路され、各
区分開閉器5はそれぞれの上流側の復電に基づいて、最
上流の区間#1のものから順に時限投入される。
【0007】この時限投入により区間#2の区分開閉器
5が再閉路すると、遮断器3が再び開放され、配電線4
は遮断器3の再閉路から1分以内に再び停電する。
【0008】このとき、区間#2の区分開閉器5は、そ
の上流側の復電から設定された事故区間検出時限内に系
統電圧が消失することから、開放状態にロックされる。
【0009】そして、遮断器3の再閉路から1分経過し
た後、さらに、4分(1分+3分)経過すると、遮断器
3が再々閉路され、この再々閉路に基づき、再閉路時と
同様、区間#1の区分開閉器5が最初に時限投入され、
その負荷側の区間#1が復電する。
【0010】この区間#1の復電から投入時限が経過し
ても、事故区間#2の区分開閉器5は開放状態にロック
されて投入されず、事故区間#2が系統から切離され、
図10の(b)に示すように、その上流側の健全区間#
0,#1の復旧が完了する。
【0011】ところで、各区分開閉器5の再閉路及び再
々閉路の投入時限は例えば7秒であり、事故区間検出時
限は例えば5.5秒である。
【0012】この場合、各区分開閉器5はそれぞれの上
流側の復電から7秒後に投入され、この投入から5.5
秒以内に停電すれば開放状態にロックされる。
【0013】一方、近年は事故停電から健全区間の復旧
までの所要時間を長くすることなく、電力系統をより多
くの区間に区分するため、各区分開閉器5として、前記
の7秒等の有時限投入のものと,投入時限が0秒のもの
とを混在させて設けることが行われている。
【0014】この場合、例えば図10の(c)に示すよ
うに、投入時限7秒の区分開閉器5aと,投入時限0秒
の区分開閉器5bとが交互に設けられる。
【0015】なお、図10の(c)の連続する各2区間
#1′と#2′,#3′と#4′,…が同図の(a),
(b)の各1区間#1,#2,…に相当する。
【0016】そして、再閉路,再々閉路により投入時限
7秒の各区分開閉器5aが投入されて区間#1′,#
3′,…それぞれが復電すると、直ちにそれらの負荷側
の投入時限0秒の区分開閉器5bが投入されて区間#
2′,#4′,…も復電する。
【0017】このとき、例えば区間#4′が事故区間で
あれば、再閉路によりその上流の区間#3′が復電した
ときに、ほぼ同時に事故区間#4′が復電し、この区間
#4′を自区間とする区分開閉器5bが直ちに開放状態
にロックされて区間#4′が上流の区間#0′〜#3′
から切離され、再々閉路により上流の健全区間#0′〜
#3′が復旧する。
【0018】したがって、配電線4の全体の順次投入時
間を従来より長くすることなく、その区分数を2倍にし
て再々閉路で復旧する区間を長くすることが可能にな
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前記の投入時限0秒の
区分開閉器5bを用いて区分された電力系統において
は、従来、つぎに説明する問題点がある。
【0020】まず、図11に示すように変電所1の変圧
器2の上位系統が常用系統8と予備系統9とからなり、
遮断器10,11の開閉により系統8,9が択一的に選
択される場合、例えば優先選択中の常用系統8に事故が
発生すると、変圧器2の1次側の上位系統が、いわゆる
常予備切換えにより、1秒程度で常用系統8から予備系
統9に切換わる。
【0021】具体的には、常用系統8に事故が発生する
と、前記の常予備切換えにより図12の(a)に示すよ
うに事故発生直後のt1 時に遮断器10が開放され、同
図の(b)に示すようにt1時から1秒程度遅れたt2
に遮断器11が投入されて閉成され、変圧器2の上位系
統が常用系統8から予備系統9に切換わる。
【0022】この上位系統の切換えにより、区間#0′
の系統電圧V0 は同図の(c)に示すようにt1時に消
失してt2時に復電する。
【0023】そして、t1時の系統電圧V0の消失によ
り、区間#1′を自区間とする最上流の投入時限7秒の
区分開閉器(以下#1′開閉器という)5aが、同図の
(d)に示すようにt1時から1秒前後遅れたtx時に
開放される。
【0024】また、#1′開閉器5aの開閉に基づく同
図の(e)の区間#1′の系統電圧V1 の変化にしたが
って、区間#2′を自区間とする投入時限0秒の区分開
閉器(以下#2′開閉器という)5bの制御装置6の投
入指令が同図の(g)に示すように変化し、この投入指
令に基づき、#2′開閉器5bもt1 時から1秒前後遅
れたty時に開放される。
【0025】このとき、開閉器5a,5bの動作特性の
差異等により、図12のようにty,t2 ,txの順に
なり、#2′開閉器5bが#1′開閉器5aより先に開
放され、#2′開閉器5bの開放(ty),遮断器11
の投入(tz),#1′開閉器5aの開放(tx)が順
に生じると、#1′開閉器5aの開放直前に予備系統9
が投入されるため、同図の(e)に示すように区間#
1′の系統電圧V1がt2〜txの間、瞬時復電する。
【0026】さらに、この復電が#2′開閉器5bの停
電開放後に発生することから、#2′開閉器5bの制御
装置6が投入時限0秒で再投入制御を実行し、同図の
(g)に示すように復電と同時に#2′開閉器5bの投
入指令(入指令)が発生し、同図の(f)に示すように
tx時の直前のtz時に#2′開閉器5bが投入され
る。
【0027】そして、#2′開閉器5bが投入された直
後のtx時に区間#1′の系統電圧V1 が消失すること
から、事故区間検出時限内のこの消失により区間#2′
が事故区間として誤検出され、tx時に#2′開閉器5
bが不必要に開放状態にロックされる。
【0028】そのため、tx時から#1′開閉器5aの
投入時限7秒が経過し、t3 時になったときに、#1′
開閉器5aが投入されて区間#1′が復電しても、#
2′開閉器5bは投入されず、区間#2′以降の健全区
間が停電し続け、しかも、事故区間の切離しが正常に行
われたとみなされることから、この異常に気付くまでに
時間がかかる問題点がある。
【0029】つぎに、図13の三相結線図に示すように
変電所12から三相遮断器13を介して引出された三相
高圧配電線14のA,B,C各相の相線14a,14
b,14cが複数の区分開閉器5cにより区間#0″,
#1″,#2″…に区分され、少なくとも区間#1″を
自区間とする最上流の区分開閉器(以下#1″開閉器と
いう)5cが投入時限0秒の区分開閉器である場合に、
何らかの原因で変電所12の遮断器13より電源側で例
えばC相の1線地絡が発生し、その直後のt1 ′時に、
区間#1″の他の相,例えばA相の高圧ヒューズ15a
より三相負荷16側でも1線地絡が発生し、系統全体が
異相短絡に基づく2線地絡状態になったときにも、前記
と同様の問題点が生じる。
【0030】なお、図13の15a,15b,15cは
三相負荷16の受電端の高圧ヒューズを示し、Va
0,Vac1は区間#0″,#1″のA,C相間の線間
電圧である。
【0031】そして、t1 ′時に前記の2線地絡状態が
発生すると、区間#0″の線間電圧Vac0 が図14の
(a)に示すように消失し、このとき、遮断器13が閉
成された状態で相線14a,14cが大地を介して短絡
し、電圧Vac0 の消失に基づき、同図の(b)に示す
ように#1″開閉器5cが開放される。
【0032】さらに、前記の2線地絡に基づく大電流の
通電により、#1″開閉器5cの開放直後のt2 ′時に
ヒューズ15aが溶断すると、C相の1線地絡に戻って
線間電圧Vac0 が復電し、この復電により、#1″開
閉器5cの制御装置6が再投入制御を実行する。
【0033】そして、制御装置6のt2 ′時の投入指令
に基づき、同図の(b)に示すようにその直後に#1″
開閉器5cが再投入される。
【0034】さらに、この再投入から事故検出時限内の
3 ′時に、C相の電源側の地絡検出に基づき、遮断器
13がトリップして開放すると、同図の(a)に示すよ
うに区間#0″の線間電圧Vac0 が再び消失し、この
とき、同図の(c)に示す制御装置6の開放ロックの切
指令により、同図の(b)に示すように#1″開閉器5
cが不必要に開放状態にロックされる。
【0035】そのため、t3′時から1分後のt4′時に
遮断器13が再投入され、同図の(a)に示すように区
間#0″の線間電圧Vac0 が復旧しても、同図の
(b)に示すように#1″開閉器5cは開放状態に保た
れ、その後、C相の電源側の地絡検出に基づいて、
5 ′時に遮断器13が再びトリップして開放し、この
開放後のt6′時に遮断器13が再々投入されても、同
図の(b)に示すように#1″開閉器5cは開放状態に
保たれる。
【0036】そして、遮断器13の電源側のC相の地絡
がその後に復旧しても、#1″開閉器5cは投入され
ず、区間#0″より負荷側の健全な各区間#1″,#
2″…が停電し続ける。
【0037】そして、制御対象の区分開閉器が、投入時
限0秒の区分開閉器5でなく、いわゆる有時限投入の区
分開閉器の場合にも、条件によっては、前述のような不
必要な開放状態の誤ロックが発生することがある。
【0038】つぎに、制御対象の区分開閉器の不必要な
開放状態の誤ロックは、従来、何らかの原因により、制
御装置からの投入指令に基づいて投入時限内に区分開閉
器が投入されないときにも発生していた。
【0039】本発明は、前記のような区分開閉器の不必
要な開放状態のロックを極力防止することを課題とす
る。
【0040】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の開閉器制御装置においては、請求項1の
場合、系統停電中の動作電源を形成するバックアップ電
源と、変電所の遮断器の再閉路に基づく制御対象の区分
開閉器の投入後の系統停電の発生により制御対象の区分
開閉器を開放するとともに開放フラグをセットし,制御
対象の区分開閉器を開放状態のロック待機に制御して確
認タイマを起動する手段と、開放状態のロック待機中に
制御対象の区分開閉器の上流側が復電したときに,確認
タイマの計測時間と所定の判定基準時間とを比較する手
段と、確認タイマの計測時間が判定基準時間以下になる
ときに開放フラグをリセットして開放状態のロック待機
を解除し,制御対象の区分開閉器を投入する手段と、再
閉路確認タイマの計測時間が判定基準時間より長くなる
ときに開放状態のロック待機を終了して制御対象の区分
開閉器を開放状態にロックする手段とを備える。
【0041】したがって、本来の事故停電でなく、上流
側の系統切換え等の何らかの原因で瞬時的な系統停電が
発生し、その間に、制御対象の区分開閉器の上流側の系
統電源が一旦復電し、制御対象の区分開閉器を投入した
直後に再び停電すると、従来のように直ちに開放状態に
ロックするのでなく、この停電が再閉路の事故区間検出
によるものか否かを判別するため、制御対象の区分開閉
器が開放状態のロック待機の状態で開放されるととも
に、確認タイマが起動される。
【0042】そして、変電所の遮断器の投入等によって
系統電源が再び復電すると、確認タイマの計測時間と、
所定の判定基準時間とを比較する。
【0043】このとき、判定基準時間は、試充電による
変電所の遮断器の再閉路後の停電から再々閉路までの時
間より短く、上位系統の切換え等に基づく瞬時的な系統
停電時間よりは十分長い時間,例えば1分間に設定され
る。
【0044】そして、確認タイマの計測時間が判定基準
時間以下になる誤作動時は、開放状態のロック待機を解
除して制御対象の区分開閉器が投入され、確認タイマの
計測時間が判定基準時間より長くなる正常作動時は、本
来の事故区間検出に基づく停電後の復電であることか
ら、制御対象の区分開閉器が開放状態にロックされる。
【0045】そのため、本来の事故停電でなく、上位系
統の切換え等による系統停電が発生したとき等に、制御
対象の区分開閉器が誤って開放状態にロックされず、不
必要な開放状態のロックが防止される。
【0046】また、請求項2の場合、制御対象の区分開
閉器が投入制御によって一定の投入時限内に投入されな
いときに開放フラグをセットし,制御対象の区分開閉器
を開放状態のロック待機に制御して確認タイマを起動す
る手段と、開放状態のロック待機中に制御対象の区分開
閉器の上流側が復電したときに,確認タイマの計測時間
と所定の判定基準時間とを比較する手段と、確認タイマ
の計測時間が判定基準時間以下になるときに開放フラグ
をリセットして開放状態のロック待機を解除し,制御対
象の区分開閉器を再投入する手段と、確認タイマの計測
時間が判定基準時間より長くなるときに開放状態のロッ
ク待機を終了して制御対象の区分開閉器を開放状態にロ
ックする手段とを備える。
【0047】したがって、何らかの原因により投入時限
内に制御対象の区分開閉器が投入されない場合にも、開
放状態の不必要なロックが防止される。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1〜図9を参照して説明する。 (1形態)まず、実施の1形態について、図1〜図8を
参照して説明する。図1は上位系統が常用系統8と予備
系統9とからなる図11と同様の電力系統に適用した場
合を示し、図11と異なる点は、各区分開閉器5a,5
bの開閉を、図11の開閉器制御装置6の代わりに設け
た図2の構成の開閉器制御装置17により制御するよう
にした点である。
【0049】そして、区分開閉器5a,5bは#2′開
閉器5bを示した図2のように、配電線4の各相線4
a,4b,4cに設けられた主回路接点18a,18
b,18cと、これらの接点18a〜18cに連動する
表示用補助接点18dと、各接点18a〜18dの投入
コイル19,開放コイル20とを備える。
【0050】つぎに、開閉器制御装置17は、配電線4
の例えば相線4a,4cのA,C相の線間電圧が変圧器
7により単相の駆動電源(制御電源)として電源入力回
路21に供給され、この電源入力回路21から装置内各
部に電源が供給されて動作する。
【0051】また、電源入力回路21にバックアップ電
源22の停電バックアップ回路23が接続され、配電線
4の系統電源が健全な通常は、変圧器7から電源入力回
路21,停電バックアップ回路23を介してバックアッ
プ電源22の2次電池24が充電され、配電線4が事故
等で停電すると、2次電池24から停電バックアップ回
路23,電源入力回路21を介して装置内各部に電源が
給電され、この給電により開閉器制御装置17が配電線
4の停電中にも動作する。
【0052】さらに、開閉器制御装置17はマイクロコ
ンピュータ構成の制御処理部25を有し、この制御処理
部25にプログラムメモリ26a,データメモリ26
b,制御出力回路27,表示入力回路28及びタイマ回
路部29等がバス結合される。
【0053】そして、制御処理部25がメモリ26aの
制御プログラムを実行することにより、制御装置17
は、第1に、事故区間の誤検出による不必要な開放状態
のロックを防止する、つぎの(i)〜(iv)の各手段を
備える。
【0054】(i)変電所1の遮断器3の再閉路に基づ
く制御対象の区分開閉器5a,5bの投入によって系統
停電が発生したときに、制御対象の区分開閉器5a,5
bを開放するとともに、制御処理部25の開放フラグを
「1」にセットし、制御対象の区分開閉器5a,5bを
開放状態のロック待機に制御してタイマ回路部29の確
認タイマを起動する手段 (ii)開放状態のロック待機中に制御対象の区分開閉器
5a,5bの上流側が復電すると、確認タイマの計測時
間T1 と、予め設定された所定の判定基準時間Tref
とを比較する手段 (iii) 計測時間T1 が判定基準時間Tref以下にな
る誤作動時(誤検出時)に、開放フラグを「0」にリセ
ットして開放状態のロック待機を解除し、制御対象の区
分開閉器5a,5bを設定された時限(0秒又は7秒)
で投入する手段 (iv)計測時間T1 が判定基準時間Trefより長くな
る正常作動時(停電検出時)に、開放状態のロック待機
を終了して制御対象の区分開閉器5a,5b,すなわち
事故区間の区分開閉器を開放状態にロックする手段
【0055】また、前記制御プログラムの実行により、
制御装置17は、第2に、投入ミス(失敗)等に基づく
不必要な開放状態のロックを防止するため、つぎの
(v)〜(viii)の各手段も備える。
【0056】(v)制御対象の区分開閉器5a,5bが
投入制御によって一定の投入時限内に投入されないとき
に開放フラグを「1」にセットし,制御対象の区分開閉
器5a,5bを開放状態のロック待機に制御して前記の
確認タイマを起動する手段 (vi)前記(ii)の手段と同様、開放状態のロック待機
中に制御対象の区分開閉器5a,5bの上流側が復電す
ると確認タイマの計測時間T1 と所定の判定基準時間T
refとを比較する手段 (vii)計測時間T1 が判定基準時間Tref以下にな
るときに開放フラグを「0」にリセットして開放状態の
ロック待機を解除し,制御対象の区分開閉器5a,5b
を再投入する手段 (viii) 前記(iv)の手段と同様、計測時間T1 が判
定基準時間Trefより長くなるときに開放状態のロッ
ク待機を終了して制御対象の区分開閉器5a,5bを開
放状態にロックする手段
【0057】そして、制御処理部25の前記制御プログ
ラムは図3,図4,図5のステップS1 〜S33からな
り、つぎに、制御対象の区分開閉器を図1の#2′開閉
器5bとして、その動作を説明する。
【0058】まず、図3のステップS1で#2′開閉器
5bの上流側の系統電圧V1,の有無を確認し、系統正
常時はこのステップS1 を肯定(YES)で通過してス
テップS2 に移行し、このとき、開放状態のロック待機
中でなければ、ステップS2 を否定(NO)で通過して
ステップS3に移行する。
【0059】そして、運用開始時は#2′開閉器5bが
非ロック,開放(切)状態であることから、ステップS
3からステップS4に移行して投入制御を開始し、投入時
限Txをタイマ回路部29にセットしてそのカウントを
開始する。
【0060】なお、投入時限Txは、区分開閉器5bに
ついては0秒であるが、区分開閉器5aについては7秒
である。
【0061】そして、ステップS5,S6,S7 のループ
により投入時限Txのタイムアップを待ち、Tx=0に
なると、ステップS7から図4のステップS8に移行して
#2′開閉器5bに入指令の投入制御出力を供給し、実
際に#2′開閉器5bを投入して閉成する。
【0062】また、ステップS9 により、1秒程度の投
入確認時限Tsをタイマ回路部29にセットしてそのカ
ウントを開始し、ステップS10,S11,S12のループに
よりTs=0に達するまでに#2′開閉器5bが投入さ
れるか否かを監視する。
【0063】そして、通常はその間に#2′開閉器5b
が投入され、ステップS11から図5のステップS13に移
行して事故検出時限Ty(5.5秒)をタイマ回路部2
9にセットしてカウントする。
【0064】そして、ステップS14,S15,S16のルー
プにより、投入から事故検出時限Ty内に系統停電又は
#2′開閉器5bの開放が発生するか否かを監視し、正
常であればステップS16からステップS17に移行し、こ
のステップS17によりメモリ26bの開放ロックフラグ
を「0」にリセットして#2′開閉器5bの投入を完了
する。
【0065】その後は、ステップS18,S19,S20のル
ープにより、系統停電,#2′開閉器5bの開放(切)
又はその開放制御の発生の有無を監視する。
【0066】つぎに、この監視中に図1に示したように
区間#2′で地絡事故が発生すると、変電所1の遮断器
3がトリップして開放され、系統電源が消失して#2′
開閉器5bも開放され、ステップS18又はステップS19
からステップS1に戻る。
【0067】そして、遮断器3の再閉路によって#1′
開閉器5aが時限投入され、区間#1′の系統電源が復
旧すると、ステップS1からステップS2に移行する。
【0068】このとき、#2′開閉器5bが開放状態の
ロック待機中でなく、開放状態のロック中でもないた
め、ステップS2からステップS3を介してステップS4
に移行し、再び投入時限Txをセットしてステップ
5,S6,S7 のループにより#2′開閉器5bを時限
投入する。
【0069】ところで、#2′開閉器5bの場合はTx
=0にセットされるため、実際には、系統電源が復電す
ると、ステップS1からステップS2〜S7を介して直ち
にステップS8に移行し、#2′開閉器5bを投入す
る。
【0070】さらに、ステップS9により例えば1秒程
度の投入確認時限Tsをセットし、ステップS10
11,S12のループにより、#2′開閉器5bが入指令
の投入制御に基づいて時限Ts内に投入されたか否かを
監視する。
【0071】そして、投入確認時限Ts内に投入される
正常動作時は、ステップS11からステップS13に移行し
て事故検出時限Tyをセットし、ステップS14,S15
16のループにより事故検出時限Ty内に#2′開閉器
5bがトリップして開放されるか否かを監視する。
【0072】このとき、区間#2′が事故区間であるた
め、#2′開閉器5bが事故検出時限Ty内に開放され
て系統停電になると、ステップS14,S15からステップ
21に移行してメモり26bの開放ロックフラグを
「1」にセットして開放状態のロック待機にし、ステッ
プS22によりタイマ回路部25の確認タイマをスタート
する。
【0073】なお、事故区間の#2′開閉器5bの投入
により、系統電源が消失して変電所1の遮断器3が開放
され、#1′開閉器5aも開放されて、系統全体が再停
電状態になる。
【0074】そして、ステップS22からステップS1
戻った後3分程度経過し、遮断器3の再々閉路によって
系統電源が復旧し、#1′開閉器5aが投入されて区間
#1′が再び復電すると、上流側の復電によってステッ
プS1からステップS2に移行する。
【0075】このとき、#2′開閉器5bが開放状態の
ロック待機中であるため、ステップS2からステップS
23に移行する。
【0076】そして、再閉路確認タイマの計測時間T1
と、予め設定された判定基準時間Trefとを比較す
る。
【0077】ところで、判定基準時間Trefは遮断器
3の再閉路停電から再々閉路までの時間(約3分)より
短い時間,例えば1分に設定される。
【0078】したがって、自己区間#2′で本来の系統
事故が発生したときは、その後、遮断器3が再々閉路し
て復電したときに、T1 >Trefになる。
【0079】そのため、ステップS23からステップS24
に移行して開放ロックに決定し、ステップS25により開
放状態のロック待機を解除して#2′開閉器5bを開放
状態にロックする。
【0080】この開放ロック中は、ステップS25からス
テップS3 を介してステップS26に移行し、ステップS
26,S27,S28のループにより#2′開閉器5bを開放
状態に保ち、事故区間#2′を系統電源から切離す。
【0081】なお、事故復旧後に手動操作等でメモリ2
6bの開放ロックフラグが「0」にリセットされて#
2′開閉器5bの投入制御が発生すると、ステップS28
からステップS8に移行し、このステップS8以降の処理
により、#2′開閉器5bが投入され、投入後は、ステ
ップS18〜S20のループ監視をくり返す。
【0082】さらに、このループ監視の間に手動操作等
で開放制御が発生すると、ステップS20からステップS
29を介してステップS30に移行し、開放ロック状態でス
テップS1から処理をくり返す。
【0083】ところで、前述の地絡事故に基づく#1′
開閉器5a,#2′開閉器5b,#3′開閉器5aの開
閉に関連する各部の動作等のフローチャートは図6の
(a)〜(i)に示すようになる。
【0084】同図の(a)は区間#0′の系統電圧
0 ,(b)は#1′開閉器5aの開閉,(c)はその
投入指令,(d)は区間#1′の系統電圧V1 ,(e)
は#2′開閉器5bの開閉,(f)はその投入指令,
(g)は区間#2′の系統電圧V2,(h)は#3′開
閉器5aの開閉,(i)はその投入指令である。
【0085】また、図中のt1は地絡事故の発生タイミ
ング,t2は遮断器3の再閉路タイミング,t3は遮断
器3の再々閉路タイミングである。
【0086】そして、遮断器3の再閉路によって#1′
開閉器5aが時限投入(Tx=7秒)され、区間#1′
の系統電圧V1 が復旧すると、#2′開閉器5bがTx
=0秒で直ちに投入され、その直後に再び遮断器3が開
放して停電すると、このとき、#2′開閉器5bの制御
装置17は、開放状態のロック待機で時限T1 の計測を
スタートする。
【0087】そして、本来の事故停電であれば、t3の
再々閉路のときに、T1 >Trefになり、このとき、
#2′開閉器5bは開放状態にロックされ、事故区間#
2′が切離される。
【0088】つぎに、図1の変電所1において、遮断器
10が閉成されて常用系統8が選択される間に、図7の
(a)に示すように常用系統8に事故が発生し、常予備
切換えにより同図の(b)に示すように遮断器10が開
放されて遮断器11が投入され、上位系統の切換えが行
われたとする。
【0089】この場合、遮断器10,11は図8の
(a),(b)に示すように相互に逆に開閉し、遮断器
10,11が共に開放状態になるt1′〜t2′の1秒
程度の間に、瞬時的な系統停電が発生する。
【0090】そして、この系統停電によって各区分開閉
器5a,5bが開放されるが、図12と同様、開閉器間
の動作特性の差異等に基づき、図8の(d),(f)に
示すように、#1′開閉器5aより#2′開閉器5bが
先に開放され、#1′開閉器5aが遮断器11の閉成に
伴う系統電源の復電後に開放されたとする。
【0091】なお、図8の(c)は区間#0′の系統電
圧V0 ,(e)は区間#1′の系統電圧V1 ,(g)は
#2′開閉器5bの投入指令である。
【0092】また、図中のt1′は遮断器10の開放タ
イミング、t2′は遮断器11の投入タイミング,t
3′は#1′開閉器5aの再閉路による系統電圧の復旧
タイミングである。
【0093】そして、この上位系統の切換えの場合、#
2′開閉器5bの制御装置17においては、図5のステ
ップS18,S19,S20のループ監視中にt1′時の系統
停電が発生し、ステップS18から図3のステップS1
戻り、その後、#1′開閉器5aの開放直前のt2′時
の系統電圧V1の復電により、ステップS1からステップ
2に移行する。
【0094】そして、ステップS2からステップS3を介
してステップS4 に移行し、ステップS5 〜ステップS
12により#2′開閉器5bを時限投入し、投入後はステ
ップS13により事故検出時限Tyを設定し、ステップS
14〜S16のループにより系統電源が再び停電するか否か
を監視する。
【0095】そして、t2′時から検出時限Ty内に系
統停電が発生しなければ、すなわち#1′開閉器5aの
開放がt2′時より十分遅ければ、ステップS16からス
テップS17に移行し、#2′開閉器5bの開放状態のロ
ック待機を解除して#2′開閉器5bを閉成状態に保持
する。
【0096】一方、図8の(e)のようにt2′時から
検出時限Ty内に#1′開閉器5aが開放されて区間#
1′の系統電圧V1 が消失したときは、ステップS14
らステップS21に移行し、ステップS21,ステップS22
により、開放状態のロック待機で確認タイマをスタート
してステップS1に戻る。
【0097】ところで、#1′開閉器5aは、t2′時
の区間#0′の系統電圧V0 の復旧により、図8の
(d)に示すように投入時限Tx=7秒で時限投入され
る。
【0098】そして、この時限投入で区間#1′が復電
すると、#2′開閉器5bの制御装置17は、ステップ
1からステップS2を介してステップS23に移行し、こ
のとき、計測時間T1 が判定基準時間Trefより十分
短いため、誤動作(誤検出)であると判別し、ステップ
23からステップS31に移行する。
【0099】そして、ステップS31により開放ロックフ
ラグを「0」に戻して開放状態のロック待機を解除す
る。
【0100】さらに、ステップS31からステップS3
移行し、このとき、開放ロック中でないため、ステップ
3からステップS4に移行した後、投入時限Tx(=0
秒)をセットし、ステップS5からステップS7のループ
により直ちに#2′開閉器5bを投入して区間#2′を
復旧する。
【0101】したがって、このような上位系統の切換え
が発生した場合等には、従来のように#2′開閉器5b
が誤って開放状態にロックされず、区間#2′以降の健
全区間が確実に復旧する。
【0102】つぎに、請求項2に対応する動作について
説明する。前記の#2′開閉器5b等の制御対象の開閉
器を投入する際、図3のステップS4で設定された投入
時限Txが経過し、ステップS8で実際に投入制御を行
っても、区分開閉器の異常・故障等の何らの原因で設定
された1秒程度の投入確認時限Ts内に区分開閉器が投
入されない事態も発生し得る。
【0103】そして、従来はこのような事態が発生する
と、不測の事故の発生を防止等するため、無条件に区分
開閉器を開放状態にロックしていたが、この実施の形態
にあっては、区分開閉器には問題がなく、例えば、上位
の系統切換えと,投入とのタイミングによって投入され
ない事態が生じた場合等には区分開閉器を投入して不必
要な開放状態のロックを極力防止するため、制御処理部
25の制御プログラム中に、図4のステップS9
12,S32,S33を設け、ステップS8 の投入制御の出
力後、確認時限Tsが経過しても投入されないときは、
ステップS12からステップS32に移行し、開放状態のロ
ック待機にセットし、ステップS33により確認タイマを
スタートする。
【0104】さらに、図3のステップS1 に戻って上流
側の系統電源が復旧するか否かを監視し、短時間に上流
側の系統電源が復電するときは、ステップS23の比較に
基づき、ステップS31により開放状態のロック待機を解
除する。
【0105】そして、ステップS3 以降の処理による投
入制御をくり返し、系統電源の停電・復旧と区分開閉器
の投入とのタイミング等に起因した投入ミスの場合は、
区分開閉器を開放状態にロックすることなく投入し、不
必要な開放ロックを極力防止して制御性能を一層向上す
る。
【0106】ところで、処理能力,速度等の面から、こ
の機能が不要な場合は、図4のステップS10〜S12,S
32,S33を省けばよい。
【0107】そして、制御対象の区分開閉器は投入時限
Txが0秒でなく、有時限であってもよく、この場合に
も前記と同様の効果が得られるのは勿論である。
【0108】そして、開閉器制御装置17のメモリ26
aの制御プログラムは図3〜図5に限られるものではな
い。
【0109】また、判定基準時間Tref等の各種の設
定パラメータは、適当に設定すればよい。
【0110】(他の形態)つぎに、本発明の実施の他の
形態について、図9を参照して説明する。この形態にあ
っては、図13の#1″開閉器5cを制御対象の区分開
閉器とし、その制御装置6を制御装置17に置換する。
【0111】そして、図13と同様の2線地絡が発生し
たときの動作につき、図14の(a)〜(c)に対応す
る図9の(a)〜(c)を参照して説明する。
【0112】この場合、変電所12の遮断器13が閉成
された状態で、図9の(a)に示すように区間#0″の
線間電圧Vac0 がt1″時に消失すると、この電圧消
失により、同図の(b)に示すように#1′開閉器5c
が開放され、その後、ヒューズ15aが溶断して1線地
絡に変わると、区間#0″の線間電圧Vac0 がt2″
時に復旧する。
【0113】そして、この電圧復旧に基づいて#1″開
閉器5cが投入された直後、1線地絡の事故検出に基づ
き、t3″時に遮断器13がトリップして開放し、この
とき、#1″開閉器5cの制御が図5のステップS14
らステップS21を介してステップS22に移行したとする
と、#1″開閉器5cが開放状態のロック待機に制御さ
れて確認タイマがスタートする。
【0114】そして、遮断器13の再閉路により線間電
圧Vac0 がt4″時に復旧すると、再閉路検出時限T
1とその基準時間Trefとが比較され、このとき、T1
≦Trefになるため、図3のステップS1,S2,S23
を介してステップS31に移行し、開放状態のロック待機
をリセットし、ステップS3〜S7及びステップS8 〜S
11により#1″開閉器5cを投入する。
【0115】なお、その後のt5″時に遮断器13がト
リップしてt6″時に再々閉路すると、この開閉に応じ
て#1″開閉器5cも開閉する。
【0116】したがって、この場合も従来のように#
1″開閉器5cが誤って開放状態にロックされず、ヒュ
ーズ溶断後の系統停電が回避される。
【0117】
【発明の効果】本発明は、以下に説明する効果を奏す
る。まず、請求項1の場合は、本来の事故停電でなく、
例えば、上位の事故に伴う系統切換え等により瞬時的な
系統停電が発生し、区分開閉器間の開閉タイミングのず
れ等に基づき、この系統停電からの復電直後に制御対象
の区分開閉器5a,5b,5cの上流側が再び停電する
と、この停電が時限順送の遮断器3の再閉路に基づく事
故区間の検出で発生したものか否かを判定するため、区
分開閉器5a,5b,5cを開放状態のロック待機で開
放して確認タイマがスタートする。
【0118】そして、本来の事故停電でなく、判定基準
時間以内の短時間で系統電源が復電すると、区分開閉器
間5a,5b,5cは開放状態のロック待機が解除され
て投入される。
【0119】したがって、本来の事故停電でなく、上位
の系統切換え等が発生したときに、制御対象の区分開閉
器間5a,5b,5cが不必要に開放状態にロックされ
ず、制御対象の区分開閉器5a,5b,5cの不必要な
開放状態のロックの発生を確実に防止して電力系統の区
分制御の信頼性等の向上を図ることができる。
【0120】つぎに、請求項2の場合は制御対象の区分
開閉器5a,5b,5cの入指令の投入制御が発生して
も、何らかの原因で一定の時限内に投入されなければ、
区分開閉器5b,5cが従来のように直ちには開放状態
にロックされず、区分開閉器5b,5cを開放状態のロ
ック待機にして確認タイマがスタートする。
【0121】そして、区分開閉器5b,5cの上流側が
判定基準時間内に復電すれば、開放状態のロック待機を
解除して区分開閉器5b,5cを再び投入したため、区
分開閉器5b,5cの異常,故障等でなく、タイミング
のずれ等によって投入ミスが発生したときに、区分開閉
器5a,5b,5cが投入され、その不必要な開放状態
のロックが確実に防止され、電力系統の区分制御の信頼
性等が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の単相結線図である。
【図2】図1の開閉器制御装置の詳細な回路ブロック図
である。
【図3】図2の動作説明用の第1のフローチャートであ
る。
【図4】図2の制御説明用の第2のフローチャートであ
る。
【図5】図2の制御説明用の第3のフローチャートであ
る。
【図6】(a)〜(i)は事故停電時の図2の動作説明
用のタイミングチャートである。
【図7】(a)は図1の上位系統に事故が発生したとき
の単相結線図であり、(b)は図1の上位系統の事故に
伴う常予備切換えが行われたときの単相結線図である。
【図8】(a)〜(g)は上位の常予備切換えが行われ
たときの図2の動作説明用のタイミングチャートであ
る。
【図9】(a)〜(c)は本発明の実施の他の形態の2
相地絡(異相地絡)が発生した後にヒューズが溶断して
1相地絡に移行したときの動作説明用のタイミングチャ
ートである。
【図10】(a),(b)はそれぞれ従来系統の単相結
線図であり、(c)は投入制限0秒,7秒の区分開閉器
が混在した他の従来系統の単線結線図である。
【図11】上位が常用系統と予備系統とからなる従来例
の単線結線図である。
【図12】(a)〜(g)は図7の上位系統の事故に伴
う常予備切換えが行われたときの動作説明用のタイミン
グチャートである。
【図13】他の従来例の単相結線図である。
【図14】(a)〜(c)は図9の2相地絡(異相地
絡)が発生した後ヒューズが溶断して1相地絡に移行し
たときの動作説明用のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,12 変電所 3,13a〜13c 遮断器 4,14 配電線 5,5a,5b,5c 区分開閉器 6,17 開閉器制御装置 22 バックアップ電源 29 タイマ回路部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事故により変電所の遮断器が開放して停
    電した後、時限順送方式の試充電により前記変電所の遮
    断器を再閉路,再々閉路し、事故区間の区分開閉器を開
    放状態にロックし、前記遮断器を再々閉路したときに事
    故区間より上流の健全区間を復旧する電力系統の区分開
    閉器毎の開閉器制御装置において、 系統停電中の動作電源を形成するバックアップ電源と、 前記遮断器の再閉路に基づく制御対象の区分開閉器の投
    入後の系統停電の発生により前記制御対象の区分開閉器
    を開放するとともに開放フラグをセットし,前記制御対
    象の区分開閉器を開放状態のロック待機に制御して確認
    タイマを起動する手段と、 前記開放状態のロック待機中に前記制御対象の区分開閉
    器の上流側が復電したときに,前記確認タイマの計測時
    間と所定の判定基準時間とを比較する手段と、 前記確認タイマの計測時間が前記判定基準時間以下にな
    るときに前記開放フラグをリセットして前記開放状態の
    ロック待機を解除し,前記制御対象の区分開閉器を投入
    する手段と、 前記確認タイマの計測時間が前記判定基準時間より長く
    なるときに前記開放状態のロック待機を終了して前記制
    御対象の区分開閉器を開放状態にロックする手段とを備
    えたことを特徴とする開閉器制御装置。
  2. 【請求項2】 制御対象の区分開閉器が投入制御によっ
    て一定の投入時限内に投入されないときに開放フラグを
    セットし,前記制御対象の区分開閉器を開放状態のロッ
    ク待機に制御して再閉路確認タイマを起動する手段と、 前記開放状態のロック待機中に前記制御対象の区分開閉
    器の上流側が復電したときに,前記確認タイマの計測時
    間と所定の判定基準時間とを比較する手段と、 前記確認タイマの計測時間が前記判定基準時間以下にな
    るときに前記開放フラグをリセットして前記開放状態の
    ロック待機を解除し,前記制御対象の区分開閉器を再投
    入する手段と、 前記確認タイマの計測時間が前記判定基準時間より長く
    なるときに前記開放状態のロック待機を終了して前記制
    御対象の区分開閉器を開放状態にロックする手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の開閉器制御装置。
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