JP2001145228A - シールド線の端末加工方法および端末加工装置 - Google Patents

シールド線の端末加工方法および端末加工装置

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JP2001145228A
JP2001145228A JP32675899A JP32675899A JP2001145228A JP 2001145228 A JP2001145228 A JP 2001145228A JP 32675899 A JP32675899 A JP 32675899A JP 32675899 A JP32675899 A JP 32675899A JP 2001145228 A JP2001145228 A JP 2001145228A
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正幸 川村
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治仁 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド線Pの端末加工タクトを短縮させる
とともに、その装置の小型化を図る。 【解決手段】 絶縁電線を編組で被覆し、その上をさら
に外皮で被覆したシールド線Pの端末を加工する際、そ
の外皮が剥離された端末の編組を拡径ユニット18によ
り拡径した後、反転ユニット19によりその拡径された
編組を前記外皮側に反転し、その露出した絶縁被覆を皮
剥ユニット20により剥離する。このとき、各ユニット
19……を固定し、シールド線Pをその軸心周りにモー
タ36により180度回転させる。シールド線Pが回転
すれば、各ユニットを固定することができ、シールド線
Pの回転は、各ユニットを取付けた円板の回転に比べれ
ば、その装置そのものも小型化することができ、その回
転もスムースとなって、加工タクトも短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁電線を編組
で被覆し、その上をさらに外皮で被覆したシールド線の
端末加工方法及びその端末加工装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のシールド線端末に端子等を取付
ける場合、図3に示すように、同図(a)に示す、シー
ルド線Pの端末において、まず、外皮1を所要長さ剥ぎ
取り(同図(b))、つづいて、編組2を、必要があれ
ば所要長さに切断した後に拡径し(同図(c))、さら
にその編組2を反転させて外皮1に被せ(同図
(d))、露出した絶縁電線の被覆3を所要長さ剥ぎ取
って導体4を露出させる(同図(e))。
【0003】このシールド線Pの端末加工方法又は装置
としては、例えば、特開平2−273472号公報、特
開平5−146022号公報、特開平6−22427号
公報等において種々のものが開示されているが、より優
れたものとして、図4に示す端末装置が考案されてい
る。
【0004】この端末装置は、同図に示すように、基台
10上に一のフレーム11がリニアガイド15を介して
立設され、そのフレーム11に案内コロ12を介して円
板13を回転自在に設けるとともに、その円板13をモ
ータ14により回転可能としている。また、基台10上
には他のフレーム16が立設され、このフレーム16に
シールド線Pのチャック17が設けられている。一のフ
レーム11は図示しない駆動機により前後方向(矢印方
向)にリニアガイド15を介し各作用に応じて適宜に移
動される。
【0005】円板13には、図3(c)の編組2の拡径
作用をなすユニット18、同図(d)の編組2の反転作
用をなすユニット19、同図(e)の被覆剥離作用をな
す皮剥ユニット20が、それぞれ、加工孔21の周りに
配置されている。図中、19aは前後に進退して編組2
の反転時に端末を挿入してその端末を真直ぐに維持する
パイプである。
【0006】この端末装置によれば、図3(b)に示す
ように、外皮1が所要長さ剥離されたシールド線Pがチ
ャック17に挟持されて、そのシールド線Pの端末が鎖
線のごとく加工孔21内に位置されると、各ユニット1
8、19、20が順々に作用して、図3(c)から
(e)の作用が行われる。このとき、各ユニット18、
19、20の作用は、シールド線P端末の両側面から、
対のパンチ、対の反転板、対の皮剥刃をその端末に押し
当てなどして行われる。この押し当てなどによる作用は
端末周囲の部分的なものであるため、円板13を矢印の
ごとく回転させて、その作用がシールド線Pの端末全周
に行われるようにしている。この装置の詳細は特願平1
0−267993号明細書・図面に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す端末加工装
置は、各ユニット18、19、20を設けた円板13を
回転させるため、その支持構造、回転手段(モータ1
4)が大型化し、装置全体の大型化を招いているととも
に、高価なものともなっている。また、円板13の回転
は、物が大きいことから円滑さに欠け、加工タクトも長
いものとなっている。
【0008】この発明は、以上の点に留意し、装置の小
型化及び加工タクトの短縮化を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、各ユニットを固定し、シールド線をそ
の軸心周りに回転させるようにしたのである。
【0010】上記各ユニットの作用は、例えば、編組拡
径用のパンチと電線が相対的に電線の軸心周りに回転す
れば可能のため、シールド線が回転すれば、各ユニット
を固定することができ、シールド線の回転は、円板の回
転に比べれば、その装置そのものを小型化することがで
き、その回転もスムースとなって、加工タクトも短縮さ
れる。
【0011】具体的には、絶縁電線を編組で被覆し、そ
の上をさらに外皮で被覆したシールド線の端末を加工す
る際、その外皮が剥離された端末の編組を拡径ユニット
によりその拡径ユニットに対しシールド線端末を軸心周
りに相対的に回転させながら拡径した後、反転ユニット
によりその拡径された編組を前記外皮側に反転し、その
露出した絶縁被覆を皮剥ユニットにより剥離するシール
ド線の端末加工方法において、前記外皮が剥離された端
末の加工位置の周りに、前記拡径ユニット、反転ユニッ
ト及び皮剥ユニットを固定的に設け、前記端末をその軸
心周りに適宜に回転させながら前記ユニットにより各作
用を行うようにした構成を採用する。
【0012】この構成において、上記シールド線端末の
回転をほぼ180度するようにすれば、例えば、パンチ
による拡径作用は、対のパンチをシールド線を介在して
対向して行われるため、シールド線が180度回転すれ
ば、シールド線の全周にその作用が行われることとな
る。このとき、シールド線の回転角度は可変とするとよ
い。例えば、60度、120度、180度等である。ま
た、そのシールド線の60度、120度、180度の回
転は、一方向の60度、120度、180度回転でも、
相反対方向にそれぞれ30度、60度、90度づつの正
逆回転で得てもよい。
【0013】皮剥作用は、種々の構成のものが考えられ
るが、例えば、対の皮剥刃をシールド線を介在して対向
させ、その皮剥刃を外皮の一部に喰い込ませて行うもの
であれば、同様にシールド線を回転することにより、外
皮全周に切り目を入れて皮剥ぎし得る。
【0014】これらの端末加工方法をなす装置として
は、対向して前後に対のフレームを立設し、一方のフレ
ームに、上記シールド線の挟持するチャックを設けると
ともに、そのチャックを挟持したシールド線の軸心周り
に回転させるモータを設け、他方のフレームには、チャ
ックに挟持されたシールド線の端末が位置される加工孔
が形成され、そのフレームの加工孔周囲に、前記編組拡
径ユニット、その拡径後の編組反転ユニット、露出した
絶縁被覆の皮剥ユニットを設けた構成のものが考えられ
る。
【0015】この構成の装置では、モータの駆動によ
り、シールド線が回転し、その回転をさせながら、拡径
ユニット等の作用を行う。このとき、モータにパルスモ
ータ、サーボモータなどを使用して、その回転角度を、
30度、60度、90度、120度、180度などと、
正転又は正逆転制御する。
【0016】シールド線の回転手段としては、モータ以
外に、リンク機構を介して電動ジャッキ、エアシリンダ
などの伸縮ロッドの伸縮運動をチャックの回転運動に変
換する等の種々の手段を採用し得る。
【0017】また、加工孔の周りには、図3(a)の状
態から同(b)の状態に加工する外皮剥取りユニットを
設けることもできる。
【0018】
【実施の形態】この発明の一実施形態を図1、図2に示
し、この実施形態は、図示しない基台上に、対のフレー
ム31、32が立設され、一方のフレーム31の加工孔
33の周りに、従来と同様の拡径ユニット18、反転ユ
ニット19及び皮剥ユニット20が設けられている。こ
のとき、上記位置決めパイプ19aを設けてもよく、ま
た、各ユニットにおいて、反転板などのように前後に動
く必要があるものは、反転板を前後させるシリンダを付
ける等により、そのユニット自体にその機能を付与す
る。これらの詳細は特願平10−267993号明細書
・図面を参照のこと。
【0019】他方のフレーム32には、電線チャック3
7が回転自在に取付けられており、このチャック37に
シールド線Pをチャッキングすることにより、そのシー
ルド線Pが加工孔33の軸心に位置される。チャック3
7は、プーリ34、34及びベルト35を介してパルス
モータ36に連結されており、このモータ36により、
チャック37は、30度、60度、90度、120度、
180度の正転又は正逆転が任意になされる。この回転
角度及び正転、正逆転は、拡径ユニット18のパンチ、
皮剥ユニット20の皮剥刃のシールド線Pの周方向の作
用範囲を考慮して適宜に決定する。例えば、60度の回
転で、シールド線Pの全周を確実に拡径し得るのであれ
ば、チャック37の回転は60度の正転、又は30度の
正逆転で十分である。また、チャック37はエアーaの
給排によって作動し、そのエアーaは、ロータリージョ
イント(図示せず)を介してエアー管38でもってチャ
ック37に供給される。図中、39はカバーである。
【0020】この実施形態は以上の構成であり、いま、
図1に示すように人手等により、チャック37に図3
(b)の状態のシールド線Pをチャッキングした後、図
2に示すように、モータ36によりシールド線Pを適宜
に回転させながら、各ユニット18、19、20を作用
させて、図3(c)から(e)に示す作用を行う。この
作用時、図1鎖線のごとく、シールド線Pをばね40に
よって吊るようにすれば、チャック37の回転にそのば
ね40が追従して伸縮し、シールド線Pの絡みなどを有
効に防止する。
【0021】この実施形態では、チャック37へのシー
ルド線Pのチャッキング時に、シールド線Pの端末を加
工孔33の中心にセットするようにしたが、両フレーム
31、32のどちらか一方を、図4の装置と同様に、リ
ニアガイド等によって前後に移動可能とし、シールド線
Pをチャッキング後に、フレーム31又は32を動かし
て、その端末を加工孔33にセットするようにすること
もできる。
【0022】
【発明の効果】この発明は、以上のように、被加工物た
るシールド線を回転するようにしたので、加工タクトの
短縮化、装置の小型化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の概略斜視図
【図2】同実施形態の作用後の概略斜視図
【図3】シールド線の端末加工説明図
【図4】従来の端末加工装置の概略斜視図
【符号の説明】
P シールド線 1 外皮 2 編組 3 絶縁被覆 4 導体 18 拡径ユニット 19 反転ユニット 20 皮剥ユニット 31 他方のフレーム 32 一方のフレーム 33 加工孔 36 モータ 37 電線チャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 剛史 四日市市西末広町1番14号 住友電装株式 会社内 Fターム(参考) 5G355 AA03 AA05 BA02 BA04 BA06 CA05 CA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁電線を編組2で被覆し、その上をさ
    らに外皮1で被覆したシールド線Pの端末を加工する
    際、その外皮1が剥離された端末の編組2を拡径ユニッ
    ト18によりその拡径ユニット18に対しシールド線端
    末を軸心周りに相対的に回転させながら拡径した後、反
    転ユニット19によりその拡径された編組2を前記外皮
    1側に反転し、その露出した絶縁被覆3を皮剥ユニット
    20により剥離するシールド線Pの端末加工方法であっ
    て、 上記外皮1が剥離された端末の加工位置の周りに、上記
    拡径ユニット18、反転ユニット19及び皮剥ユニット
    20を固定的に設け、前記端末をその軸心周りに適宜に
    回転させながら前記各ユニット18、19、20により
    各作用を行うようにしたことを特徴とするシールド線の
    端末加工方法。
  2. 【請求項2】 絶縁電線を編組2で被覆し、その上をさ
    らに外皮1で被覆したシールド線Pの端末加工装置であ
    って、 対向して前後に対のフレーム31、32を立設し、一方
    のフレーム32に、上記シールド線Pの挟持するチャッ
    ク37を設けるとともに、そのチャック37を挟持した
    シールド線Pの軸心周りに回転させるモータ36を設
    け、 他方のフレーム31には、チャック37に挟持されたシ
    ールド線Pの端末が位置される加工孔33が形成され、
    そのフレーム31の加工孔33周囲に、上記編組拡径ユ
    ニット18、その拡径後の編組反転ユニット19、露出
    した絶縁被覆の皮剥ユニット20を設けて、請求項1に
    記載のシールド線の端末加工方法を行う端末加工装置。
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