JP2001143286A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2001143286A
JP2001143286A JP32325699A JP32325699A JP2001143286A JP 2001143286 A JP2001143286 A JP 2001143286A JP 32325699 A JP32325699 A JP 32325699A JP 32325699 A JP32325699 A JP 32325699A JP 2001143286 A JP2001143286 A JP 2001143286A
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signal
track
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light spot
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JP32325699A
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Fumio Ogasawara
文生 小笠原
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Victor Company of Japan Ltd
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光スポットがトラックを横切る際の相対速度
が速い場合であっても、正確に目標とするトラック中心
上を光スポットが追従できるようにし、また、トラッキ
ングサーボの引き込みまでの待ち時間を短縮可能とす
る。 【解決手段】 光ディスク1上に形成されたトラックの
中心線に直交する移動方向に対応した正弦波状のトラッ
キングエラー信号TEを発生するトラッキングエラー検
出回路4と、トラッキングエラー信号TEと90度位相
の異なる総和信号QSを検出する総和信号検出回路5
と、A/D変換器6,7にてディジタル化されたトラッ
キングエラー信号TEと総和信号QSとから、所定の傾
きを有する略々直線的な位置誤差量を生成すると共に、
当該位置誤差量に基づいて光ピックアップ3が生成した
光スポットが目標トラック上をトレースするための走査
制御量信号CNTを生成する演算プロセッサ8とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ディスク
交換型の光ディスク装置等に装備され、トラッキングサ
ーボの引き込み、及び、トラッキングサーボにより走査
ヘッド(例えば光ピックアップによる光スポット)がト
ラック中心上を走査する際の制御に用いるトラッキング
エラー信号を生成するディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスク装置では、光ディ
スク上の目的のトラック中心に光スポットを追従させて
いる状態で、データの記録再生を行うようになされてい
る。
【0003】このため、光ディスク装置には、光ディス
ク上のトラック中心に光スポットを追従させるためのト
ラッキング制御回路が備えられている。当該トラッキン
グ制御回路は、光ピックアップの出力信号から、トラッ
ク中心に対する光スポットのずれを示すトラッキングエ
ラー信号を取り出し、そのトラッキングエラー信号が零
となるように対物レンズをディスク半径方向に移動させ
ることで、光スポットをトラック中心に追従させること
を実現する。
【0004】このような光ディスク装置において、例え
ば光ディスクに対してデータ記録再生を開始する時に
は、先ず光ディスクを回転させ、次に当該光ディスクの
データ記録再生領域の表面に光スポットを合焦点させる
フォーカスサーボを行い、その後光ディスク上に形成さ
れているスパイラル状または同心円状のトラック中心を
光スポットが追従するトラッキングサーボ動作に移行す
ることになる。
【0005】ここで、当該トラッキングサーボ動作に移
行する前は、光スポットがトラック中心上を追従してい
ないため、光スポット側から見たトラックは、光ディス
クの偏心によってディスク半径方向に振れている状態と
なり、したがってこの時の光スポットは、トラック上を
横切っている状態となる。また、このときのトラッキン
グエラー信号は、光スポットが横切るトラックピッチ周
期に対応した繰り返し波形の信号となる。このため、例
えば光スポットがトラックを横切る相対速度が速いよう
な場合には、トラッキングサーボ動作に移行した時に大
きなオーバーシュートを生ずることになり、トラッキン
グサーボの引き込みに失敗するようなことが起きる。す
なわち、光スポットがトラックを横切る相対速度が速い
と、上述した繰り返し波形となっているトラッキングエ
ラー信号に応じて対物レンズをディスク半径方向に移動
させる速度も速くなって対物レンズの移動時の慣性も大
きくなり、その結果、大きなオーバーシュートが発生し
てしまうようになり、トラッキング制御回路はトラッキ
ングサーボの引き込みに失敗するようなことが起きる。
【0006】一方、トラッキングサーボ動作に移行した
後、光スポットがトラック中心を追従している時に、例
えば光ディスク装置に振動や衝撃等の外乱力が加わった
ような場合には、光スポットが目的トラックに隣接した
トラックへ飛んでしまう、いわゆるトラック飛びを起こ
す可能性がある。このようなトラック飛びが発生した場
合、光ディスク装置は、トラック上のデータ中に記録さ
れているアドレス情報から、トラック飛びを起こした事
を知り、目的トラックへのシーク動作を行い、再び目的
トラックの情報を読み出すという手順をとることにな
る。しかし、このような場合、一時的にデータの読み出
し及び書き込み動作は中断され、システムの待ち時間の
増加につながる。
【0007】また、例えば現在追従しているトラックか
ら新たにデータの読み書き要求のある目標トラックへの
移動動作であるシーク動作を行うような場合は、トラッ
キングサーボループを一旦停止し、目標トラック近傍ま
で光ピックアップを移動させ、その後トラッキングサー
ボの引き込み動作に入ることになる。しかしながら、こ
のシーク後のトラッキングサーボの引き込みの際には、
上述したトラッキングサーボ動作移行時と同様に光ディ
スクの偏心に起因して光スポットがトラックを横切る時
の相対速度と、光ピックアップを目標トラック上に移動
させてから完全に停止させるまでの移動速度及び光ピッ
クアップの移動時の加減速による対物レンズの振動が加
わることになる。したがって、このような状態におい
て、トラッキングサーボ動作に入った時も、前述同様に
大きなオーバーシュートが発生してしまうようになり、
その結果、トラッキング制御回路はトラッキングサーボ
の引き込みに失敗するようなことが起きる。
【0008】上述したようなことから、従来は、光スポ
ットがトラックを横切る際の相対速度を検出し、その相
対速度がトラッキングサーボの引き込みが可能な速度に
なるまで低下した事を確認してから、トラッキングサー
ボループをオンすることにより、失敗の少ないトラッキ
ングサーボの引き込みを実現する技術が使われている。
【0009】なお、そのようにしてトラッキングサーボ
の引き込みを行い、光スポットを目的トラック中心に追
従させるための従来技術としては、例えば特開昭61−
194645号公報に記載の技術がある。当該特開昭6
1−194645号公報に記載の技術によれば、図12
の(a)に示すようなトラッキングエラー信号を、図中
オントラック点Aをスレッショールドレベルとするコン
パレータにより波形整形して図12の(b)に示すよう
なトラック横断パルスを生成し、当該トラック横断パル
スのパルス間隔を計測し、そのパルス間隔が所定の値以
上になったこと、つまり光スポットがトラックを横切る
際の相対速度が所定の値以下になったことを検出し、ま
た、光スポットがトラック中心上に存在するオントラッ
ク時にレベルが最小となる、トラッキングエラー信号と
は位相が90度ずれた図12の(c)に示す総和信号を
生成し、当該総和信号から生成した図12の(d)に示
す総和信号波形整形パルスがオントラック点Aを通過し
た時のレベルがL(ロー)レベルになったタイミング
で、トラッキングサーボループをオンすることにより、
目的トラック上でトラッキングサーボの引き込みを行う
ようにしている。
【0010】また、他の従来技術として特開平9−32
6125号公報によれば、正弦波状のトラッキングエラ
ー信号と当該トラッキングエラー信号とは位相が90度
ずれた総和信号を、それぞれsin波とcos波に近似
して位相を求めることにより、トラッキングエラーの直
線部分を拡大し、トラック引き込みを高精度かつ高速に
行う技術が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したト
ラック飛びを起こさないように目的のトラックに光スポ
ットを追従させる特開昭61−194645号公報、ま
たは特開平9−326125号公報のような従来技術で
は、トラッキングサーボの引き込みを開始する時点で、
光スポットがトラックを横切る際の相対速度が十分低下
していることが必要である。
【0012】一方で、近年の光ディスク装置では、光デ
ィスクへのデータ記録或いは光ディスクからのデータ再
生速度を上げるために、光ディスクの回転速度が高速化
する一方である。また、近年の光ディスクは、その記録
容量が高容量化され、このためトラック密度も非常に高
密度化している。
【0013】このように、光ディスクが高回転、高密度
化されている状況においては、上述したように光スポッ
トがトラックを横切る際の相対速度が低下している状態
でトラッキングサーボループをオンするような技術を用
いることは困難になっており、また、光スポットがトラ
ックを横切る際の相対速度が十分に低下するまでの待ち
時間が増加し、トラッキングサーボの引き込みを行うま
での時間が長くなってしまうことが問題となる。
【0014】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、例えば光ディスク装置による光スポットがト
ラックを横切る際の相対速度が速い場合であっても、目
標とするトラック中心上を光スポットが正確に追従で
き、また、トラッキングサーボの引き込みの失敗による
再引き込みや、目標とするトラック以外のトラック上に
光スポットが移動してしまいトラックジャンプを行って
目標トラックにトラッキングサーボの引き込みを戻すよ
うな動作を少なくでき、トラッキングサーボの引き込み
までの待ち時間を短縮可能なディスク装置を提供するこ
とを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るディスク装置は、上述の課題を解決するための手段
として、ディスク上に同心円状若しくはスパイラル状に
形成されたトラックの中心線に直交する移動方向に対応
した周期性のある第1の信号を発生する第1の信号発生
手段と、前記第1の信号と90度位相の異なる第2の信
号を発生する第2の信号発生手段と、前記第1の信号と
第2の信号とから、オントラック状態を中心として所定
の傾きを有する略々直線的な第3の信号を生成する第3
の信号生成手段と、前記第3の信号に基づいて、走査ヘ
ッドが目標とするトラック上を走査するための走査制御
信号を生成するヘッド走査制御信号生成手段とを有す
る。
【0015】請求項2記載の本発明に係るディスク装置
の前記ヘッド走査制御信号生成手段は、前記第3の信号
に対して所定のヘッド走査位置決め補償処理を施すこと
により、前記走査ヘッドが目標トラック上を走査するた
めの走査制御信号を生成する。
【0016】すなわち、本発明によれば、例えば光ディ
スク装置において、光スポットとトラックの相対的な位
置関係に対し、周期性のあるトラッキングエラー信号か
ら、連続的なトラッキングエラー信号を演算し、この連
続的なトラッキングエラー信号に基づいて、対物レンズ
をディスク半径方向に移動させるための制御操作量信号
を生成することにより、トラッキングサーボループをオ
ンにする時点における光スポットとトラックとの相対速
度にかかわらずに、常に目標トラック中心に光スポット
を復帰させることを可能としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスク装置
の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0018】図1には、本発明のディスク装置の一実施
の形態として、ディスク交換型の光ディスク装置のトラ
ッキング制御回路部分の概略構成を示す。
【0019】この図1において、光ディスク1は、スピ
ンドルモータ2によって回転駆動される。光ディスク1
の記録面へのデータの読み書きは、光ヘッドすなわち光
ピックアップ3によって行われ、当該光ピックアップ3
は、図示していないピックアップ移動機構及びピックア
ップ駆動モータによって、目標とするトラック近傍に位
置決めされている。当該光ピックアップ3からの出力信
号は、トラッキングエラー検出回路4と総和信号検出回
路5に送られる。
【0020】トラッキングエラー検出回路4は、光ピッ
クアップ3から供給された信号より、光ピックアップ3
内の対物レンズの位置決め制御に必要なトラッキングエ
ラー信号TEを取り出す。このトラッキングエラー信号
TEは、A/D(アナログ/ディジタル)変換器6に送
られる。
【0021】当該A/D変換器6では、アナログ信号で
あるトラッキングエラー信号TEをディジタル信号に変
換する。このA/D変換器6から出力されたディジタル
トラッキングエラー信号TEは、後段の演算プロセッサ
8に送られる。
【0022】また、総和信号検出回路5は、光ピックア
ップ3から供給された信号より、光スポットがトラック
中心上に存在するオントラック時にレベルが最小とな
る、トラッキングエラー信号TEとは位相が90度ずれ
た正弦波状の総和信号QSを生成する。この総和信号Q
Sは、A/D変換器7に送られる。
【0023】当該A/D変換器7では、アナログ信号で
ある総和信号QSをディジタル信号に変換する。このA
/D変換器7から出力されたディジタル総和信号QS
は、後段の演算プロセッサ8に送られる。
【0024】演算プロセッサ8は、図示していないシス
テムコントローラからの命令に基づいて、ディジタルト
ラッキングエラー信号TEとディジタル総和信号QSを
読み込む。演算プロセッサ8は、装置の動作状態等を表
す各種フラグ等に基づいて後述するような各種の判断や
演算を行うと共に、当該読み込んだディジタルトラッキ
ングエラー信号TE及びディジタル総和信号QSを用い
て、予め設定された演算を行うことで後述する位置誤差
量PESを生成し、さらにその位置誤差量PESに対し
て所定の補償系演算を行うことにより、光ピックアップ
3内のトラッキングアクチュエータを駆動制御するため
の制御操作量信号CNTを生成する。当該操作制御量信
号CNTは、D/A変換器9に送られる。なお、演算プ
ロセッサ8における演算処理の流れについては後述す
る。
【0025】当該D/A変換器9は、ディジタル信号で
ある制御操作量信号CNTをアナログ信号に変換する。
このA/D変換器9から出力されたアナログ操作制御量
信号CNTは、トラッキングアクチュエータ駆動回路1
0に送られる。
【0026】トラッキングアクチュエータ駆動回路10
は、供給されたアナログ操作制御量信号CNTにより示
される操作制御量に比例した電流を発生し、光ピックア
ップ3内の対物レンズをトラッキング方向に移動させる
ためのトラッキングアクチュエータに供給する。このよ
うに、操作制御量に比例した電流でトラッキングアクチ
ュエータが駆動されることにより、光ピックアップ3内
の対物レンズは、光ディスク1上に形成されている光ス
ポットが所望のトラック中心を追従するように光ビーム
を移動させる。
【0027】ここで、本実施の形態の光ディスク装置で
は、対物レンズと光ディスク1との相対的な半径方向位
置に対して周期性のあるトラッキングエラー信号TE
と、光スポットがトラック中心上に存在するオントラッ
ク時にレベルが最小となりトラッキングエラー信号TE
とは位相が90度ずれた総和信号QSとを用いて、連続
的なトラッキングエラー信号として後述する位置誤差量
PESを演算により求めることことによって、常に光ス
ポットが目標トラック中心上に復帰できるようにしてい
る。
【0028】以下、本実施の形態の光ディスク装置にお
いて、トラッキングサーボループがオフの状態から、ト
ラッキングサーボループがオンされて光スポットがトラ
ックを追従する制御に入るまでの動作を、図2を用いて
説明する。
【0029】演算プロセッサ8は、図示していないシス
テムコントローラからトラッキングサーボの開始命令を
受けると、例えば図2の(a)に示すような波形で表さ
れるトラッキングエラー信号TEと例えば図2の(b)
に示すような波形で表される総和信号QSをそれぞれ対
応したA/D変換器6と7を使用してディジタル化し、
それらディジタルトラッキングエラー信号TEとディジ
タル総和信号QSを、予め設定されたサンプリング周期
で取り込む。ここで、ディジタルトラッキングエラー信
号TEのゼロクロス点は、光スポットがトラック上に存
在するオントラック位置に対応するから、演算プロセッ
サ8は、各サンプリング周期において、ディジタルトラ
ッキングエラー信号TEが「正」から「負」または
「負」から「正」に符号反転するまで、この動作を繰り
返す。
【0030】次に、演算プロセッサ8は、ディジタルト
ラッキングエラー信号TEが上述のように符号反転した
ことを検出し、また、その時のディジタル総和信号QS
の符号が「負」であることを検出したならば、光スポッ
トがトラック上に存在するオントラック位置であると判
断して、トラッキングサーボループをオンする。一方、
演算プロセッサ8は、ディジタルトラッキングエラー信
号TEが符号反転したことを検出し、また、その時のデ
ィジタル総和信号QSの符号が「正」であることを検出
したならば、光スポットがトラック上に存在せず、トラ
ック間に存在していると判断して、次にディジタルトラ
ッキングエラー信号TEが符号反転するまで待つ。
【0031】演算プロセッサ8は、上述のように光スポ
ットがトラック上か否かの検出を行うと共に、以下に説
明するような位置誤差量PESの計算を行う。
【0032】演算プロセッサ8は、光スポットとトラッ
クとの相対位置関係を、ディジタルトラッキングエラー
信号TEの符号とディジタル総和信号QSの符号に応じ
て、図2に示すような4つの領域D0,D1,D2,D
3に分けて識別するようになされている。なお、本実施
の形態では、信号レベルが0以上であるとき符号が
「正」であるとし、信号レベルが0未満であるとき符号
が「負」であるとしている。
【0033】すなわち、演算プロセッサ8は、ディジタ
ルトラッキングエラー信号TEが0以上(TE≧0)で
且つディジタル総和信号QSが0未満(QS<0)であ
るならば、光スポットとトラックとの相対位置関係が領
域D0内に有り、また、ディジタルトラッキングエラー
信号TEが0未満(TE<0)で且つディジタル総和信
号QSが0未満(QS<0)であるならば、光スポット
とトラックとの相対位置関係が領域D1内に有り、ディ
ジタルトラッキングエラー信号TEが0未満(TE<
0)で且つディジタル総和信号QSが0以上(QS≧
0)ならば、光スポットとトラックとの相対位置関係が
領域D2内にあり、ディジタルトラッキングエラー信号
TEが0以上(TE≧0)で且つディジタル総和信号Q
Sが0以上(QS≧0)ならば、光スポットとトラック
の相対位置関係は領域D3内に有ると識別する。
【0034】ここで、光スポットがトラック中心上に存
在するオントラック位置は、領域D0と領域D1が接す
るA点であり、このA点において光スポットとトラック
の相対的な位置誤差は零である。また、図2中のrvs
方向(リバース方向)に光スポット或いはトラックの相
対的な位置関係がずれると、これら光スポットとトラッ
クの相対的な位置誤差量PESの値は略々単調増加(正
の位置誤差量)することになり、一方、図2中のfwd
方向(フォワード方向)に光スポット或いはトラックの
相対的な位置関係がずれると、これら光スポットとトラ
ックの相対的な位置誤差量PESは単調減少(負の位置
誤差量)することになる。
【0035】また、図2中のカレントエリア(curr
area)の値は光スポットが現在存在している領域
(以下、現在領域と呼ぶ)を表しており、図2の(c)
に示すように、目標とするオントラック領域(図2の場
合は領域D0)からの隔たり量を表している。すなわ
ち、currareaは、例えば光スポットの存在位置
が図中のfwd方向に1領域分ずれるとcurrare
a+1のようになされ、一方、光スポットの存在位置が
図中rvs方向に1領域分ずれるとcurrarea−
1のようになされる量として表されている。また、cu
rrareaは、少なくとも2ビット以上からなる情報
として表され、本実施の形態では、当該currare
aの例えば下位2ビットが「00」あれば領域D0を示
し、「01」であれば領域D1を、「10」であれば領
域D2を、「11」であれば領域D3を示している。
【0036】演算プロセッサ8は、前述したようにディ
ジタルトラッキングエラー信号TEとディジタル総和信
号QSを所定のサンプリング周期で取り込むようにし、
各サンプリング周期毎に上述の領域識別を行っている
が、ここで、前サンプル時間にて識別された領域(以
下、前サンプルの領域と呼ぶ)から現在サンプル時間に
おける領域(以下、現在サンプルの領域と呼ぶ)へ、光
スポットとトラックとの相対的な位置関係が移動した場
合の処理について、前サンプルの領域がD0である場合
を例に挙げて説明する。
【0037】例えば、前サンプルの領域がD0であり、
現在サンプルの領域がD0である場合、領域の移動はな
いため、演算プロセッサ8は、currareaの値を
そのままとする。
【0038】一方、前サンプルの領域がD0であり、現
在サンプルの領域がD1である場合、fwd方向へ1領
域分の移動がなされていることになるため、演算プロセ
ッサ8は、現在領域の値をcurrarea=curr
area+1とし、また、領域の移動方向はfwd方向
であるため領域移動量を示すfwd_rvs_2の値を
2(fwd_rvs_2=2)とする。
【0039】また、前サンプルの領域がD0であり、現
在サンプルの領域がD3である場合、rvs方向へ1領
域分の移動がなされてことになるため、演算プロセッサ
8は、現在領域の値をcurrarea=currar
ea−1とし、また、領域の移動方向はrvs方向であ
るため領域移動量を示すfwd_rvs_2の値を−2
(fwd_rvs_2=−2)とする。
【0040】また、前サンプルの領域がD0であり、現
在サンプルの領域がD2である場合、領域の移動方向に
は二通りの場合があり、fwd方向へ領域D1を飛び越
して領域D2に到達した場合と、rvs方向へ領域D3
を飛び越して領域D2に到達した場合とが考えられる。
このため、演算プロセッサ8は、領域移動量を表すfw
d_rvs_2を使い、現在領域の値をcurrare
a=currarea+fwd_rvs_2とする。つ
まり、光スポットがトラックを横切る際の相対速度の急
激な変化はあり得ないため、領域飛び越しのない領域移
動が起こった時にその移動方向によってfwd_rvs
_2をfwd方向であれば+2に設定し、rvs方向が
あれば−2に設定しておく。これにより、演算プロセッ
サ8は、1サンプル時間において領域の移動が+2から
−2領域分までとなる相対速度に対しても正確に位置計
算が行える。
【0041】さらに、演算プロセッサ8は、光スポット
が領域内のどの位置にあるかを示す領域内誤差te_a
reaを求めるようになされている。演算プロセッサ8
は、光スポットの位置が領域D0であればte_are
a=TEとし、領域D1であればte_area=te
_max+TEとし、領域D2であればte_area
=−TEとし、領域D3であればte_area=te
_max−TEとする計算により、領域内誤差te_a
reaを求める。なお、te_maxは、図2の(a)
に示すように、ディジタルトラッキングエラー信号TE
の最大値から最小値までを2で割った値であり、予めト
ラッキングサーボの引き込みを行う前に測定されている
値である。
【0042】また、演算プロセッサ8は、位置誤差量P
ESを、前記現在領域の値であるcurrareaと領
域内誤差の値であるte_areaを使って、下記式
(1)の計算により求める。当該位置誤差量PESは、
図2の(c)に示す目標トラック中心(図2の場合はA
点(オントラック状態))において零となり、光スポッ
トのfwd方向への移動に対して単調減少する値となさ
れている。
【0043】 PES=te_area−currarea *te_max (1) このように本実施の形態の光ディスク装置では、演算プ
ロセッサ8によって、対物レンズとディスクとの相対的
な半径方向位置、つまり光スポットとトラックの相対的
な位置関係に対し、周期性のあるトラッキングエラー信
号TEから、連続的なトラッキングエラー信号(位置誤
差量PES)を演算し、この位置誤差量PESに基づい
て、トラッキングアクチュエータ駆動回路10に対する
制御操作量信号CNTを生成することにより、トラッキ
ングサーボループをオンにする時点における光スポット
とトラックとの相対速度にかかわらずに、常に目標トラ
ック中心に光スポットを復帰させることを可能としてい
る。すなわち、本発明実施の形態の光ディスク装置で
は、トラッキングサーボの引き込み時に、光スポットが
トラックを横切る際の相対速度が速い場合においても、
より正確に目標トラックへのトラッキングサーボの引き
込みが行え、また、光スポットがトラック中心を追従す
る制御時にもトラック飛びがなくなり、トラッキングサ
ーボの引き込み失敗及びトラック飛びによるシステムの
待ち時間を少なくしている。
【0044】次に、上述したような演算プロセッサ8に
おける演算処理の流れを、図3以降の各フローチャート
を用いて説明する。
【0045】図3のフローチャートにおいて、トラッキ
ングサーボがオフの状態であるときに、図示しないシス
テムコントローラからトラッキングサーボの開始命令を
受けると、演算プロセッサ8は、先ず、ステップS17
の処理として、A/D変換器6,7によりディジタル信
号に変換されたディジタルトラッキングエラー信号TE
とディジタル総和信号QSを、所定のサンプリング周期
で読み込む。
【0046】次に、演算プロセッサ8は、ステップS1
8の処理として、現在のトラッキング制御回路の状態が
トラッキングサーボの引き込み中であるのか、又は光ス
ポットがトラック中心を追従している制御中であるのか
を、当該光ディスク装置の動作状態を表す各種フラグの
内のフラグsettle_flagによって判断する。
演算プロセッサ8は、当該ステップS18において、フ
ラグsettle_flagが「0」(settle_
flag=0)と判断した場合、現在のトラッキング制
御回路の状態がトラッキングサーボの引き込み中である
と判断して、次のステップS19以降の処理に進む。一
方、演算プロセッサ8は、当該ステップS18におい
て、フラグsettle_flagが「1」(sett
le_flag=1)であると判断した場合、光スポッ
トがトラックを追従している制御中であると判断して、
後述する図6のフローチャートに示す領域計算処理へ分
岐する。
【0047】ステップS18においてフラグsettl
e_flagが「0」(settle_flag=0)
でありトラッキングサーボの引き込み中であると判断し
てステップS19以降の処理に進むと、演算プロセッサ
8は、光ディスク装置の動作状態を表す各種フラグの内
のフラグte_flgの値に応じて、トラッキングサー
ボの引き込みの初期化を行うか、或いは後述する図4に
示すte_posの処理に分岐するか、或いは、図5に
示すte_negの処理に分岐するかの判断を行う。す
なわち、演算プロセッサ8は、ステップS19におい
て、フラグte_flgが「0」(te_flg=0)
であると判断した場合、トラッキング引き込みの初期化
のためにステップS20以降の処理に進み、一方、フラ
グte_flgが「0」でないと判断した場合、ステッ
プS21の処理に進む。
【0048】演算プロセッサ8は、ステップS19にお
いてフラグte_flgが「0」(te_flg=0)
であると判断してステップS20の処理に進むと、先の
ステップS17において取り込んだディジタルトラッキ
ングエラー信号TEが0以上(TE≧0)であるか否か
判断する。このステップS20において、当該ディジタ
ルトラッキングエラー信号TEが0以上であると判断し
た場合、演算プロセッサ8は、ステップS22の処理と
してフラグte_flgを「1」(te_flg=1)
にした後、サンプリング待ちの状態に戻る。一方、ステ
ップS20において、ディジタルトラッキングエラー信
号TEが0未満(TE<0)であると判断した場合、演
算プロセッサ8は、ステップS23の処理として、フラ
グte_flgを「−1」(te_flg=−1)とし
た後、サンプリング待ちの状態に戻る。
【0049】また、演算プロセッサ8は、ステップS1
9においてフラグte_flgが「0」でないと判断し
てステップS21の処理に進むと、当該ステップS21
の処理として、フラグte_flgが「1」であるか否
か判断する。このステップS21において、フラグte
_flgが「1」であると判断した場合、これは前サン
プルのディジタルトラッキングエラー信号TEが0以上
(TE≧0)であることを示しているので、演算プロセ
ッサ8は、後述の図4に示すte_posの処理に分岐
する。一方、ステップS21において、フラグte_f
lgが「−1」であると判断した場合、これは前サンプ
ルのディジタルトラッキングエラー信号TEが0未満
(TE<0)であることを示しているので、演算プロセ
ッサ8は、後述の図5に示すte_negの処理に分岐
する。
【0050】次に、図3のフローチャートのステップS
21においてフラグte_flgが「1」であると判断
され、前サンプルのディジタルトラッキングエラー信号
TEが0以上(TE≧0)であるとされたことにより、
図4に示すte_posの処理に分岐すると、演算プロ
セッサ8は、ステップS31の処理として、図3のステ
ップS17で取り込んだ現在サンプル時間のディジタル
トラッキングエラー信号TEが0未満(TE<0)であ
るか否か判断する。この時、先のステップS21でフラ
グte_flg=1と判断され、前サンプル時間のディ
ジタルトラッキングエラー信号TEが0以上(TE≧
0)となっているため、当該ステップS31において、
現在サンプル時間のディジタルトラッキングエラー信号
TEが0未満(TE<0)であると判断した場合、演算
プロセッサ8は、ディジタルトラッキングエラー信号T
Eの符号が「正」から「負」に符号反転したと判断し、
ステップS32の処理に進む。また、当該ステップS3
1において、現在サンプル時間のディジタルトラッキン
グエラー信号TEが0以上(TE≧0)であると判断し
た場合、演算プロセッサ8は、当該現在サンプル時間の
ディジタルトラッキングエラー信号TEの符号が前サン
プル時間のディジタルトラッキングエラーTEと同じ符
号であると判断し、サンプリング待ちの状態に戻る。
【0051】ステップS32の処理に進むと、演算プロ
セッサ8は、先のステップS17にて取り込んだ現在サ
ンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」未満(Q
S<0)であるか否か判断する。当該ステップS32に
おいて、現在サンプル時間のディジタル総和信号QSが
0未満であると判断した場合、演算プロセッサ8は、ス
テップS31にて得たディジタルトラッキングエラー信
号TEの「正」から「負」への符号反転が、光スポット
がトラック上をfwd方向に横切ったために起こったと
判断し、トラッキングサーボループをオンするための初
期化の処理としてステップS33以降の処理に進む。ま
た、ステップS32において、現在サンプル時間のディ
ジタル総和信号QSが「0」以上(QS≧0)であると
判断した場合、演算プロセッサ8は、ステップS31に
て得たディジタルトラッキングエラー信号TEの「正」
から「負」への符号反転が、光スポットがトラックとト
ラックの間を横切ったために起こったと判断し、ステッ
プS34の処理としてフラグte_flgを「−1」
(te_flg=−1)にした後、サンプリング待ちの
状態に戻る。
【0052】また、演算プロセッサ8は、ステップS3
2にてQS<0であると判断し、光スポットがトラック
上をfwd方向に横切ったことを検出して、トラッキン
グサーボループをオンするための初期化処理に進むと、
先ず、ステップS33の処理として、領域移動量を示す
fwd_rvs_2を「2」(fwd_rvs_2=
2)とし、次のステップS35にて現在領域の値である
currareaを「1」(currarea=1)と
し、さらにステップS36にてフラグsettle_f
lag=1とし、さらにステップS37にて前記領域内
誤差te_areaをte_max+te(te_ar
ea=te_max+te)とした後、後述する図11
のフローチャートに示す位置誤差計算の処理に分岐す
る。
【0053】次に、図3のフローチャートのステップS
21にてte_flg=−1と判断され、前サンプル時
間のディジタルトラッキングエラー信号TEが0未満
(TE<0)であるとされたことにより、図5に示すt
e_negの処理に分岐すると、演算プロセッサ8は、
ステップS41の処理として、図3のステップS17で
取り込んだ現在サンプル時間のディジタルトラッキング
エラー信号TEが0以上(TE≧0)であるか否か判断
する。この時、先のステップS21でフラグte_fl
g=−1と判断され、前サンプルのディジタルトラッキ
ングエラー信号TEが0未満(TE<0)となっている
ため、当該ステップS41において、ディジタルトラッ
キングエラー信号TEが0以上(TE≧0)であると判
断した場合、演算プロセッサ8は、ディジタルトラッキ
ングエラー信号TEの符号が「負」から「正」に符号反
転したと判断し、ステップS42の処理に進む。また、
当該ステップS41において、現在サンプル時間のディ
ジタルトラッキングエラー信号TEが0未満(TE<
0)であると判断した場合、演算プロセッサ8は、当該
現在サンプル時間のディジタルトラッキングエラー信号
TEの符号が前サンプル時間のディジタルトラッキング
エラーTEと同じ符号であると判断し、サンプリング待
ちの状態に戻る。
【0054】ステップS42の処理に進むと、演算プロ
セッサ8は、先のステップS17にて取り込んだ現在サ
ンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」未満(Q
S<0)であるか否か判断する。当該ステップS42に
おいて、現在サンプル時間のディジタル総和信号QSが
0未満であると判断した場合、演算プロセッサ8は、ス
テップS41にて得たディジタルトラッキングエラー信
号TEの「負」から「正」への符号反転が、光スポット
がトラック上をrvs方向に横切ったために起こったと
判断し、トラッキングサーボループをオンするための初
期化の処理としてステップS43以降の処理に進む。ま
た、ステップS42において、現在サンプル時間のディ
ジタル総和信号QSが「0」以上(QS≧0)であると
判断した場合、演算プロセッサ8は、ステップS41に
て得たディジタルトラッキングエラー信号TEの「負」
から「正」への符号反転が、光スポットがトラックとト
ラックの間を横切ったために起こったと判断し、ステッ
プS44の処理としてフラグte_flgを「1」(t
e_flg=1)にした後、サンプリング待ちの状態に
戻る。
【0055】また、演算プロセッサ8は、ステップS4
2にてQS<0であると判断し、光スポットがトラック
上をrvs方向に横切ったことを検出して、トラッキン
グサーボループをオンするための初期化処理に進むと、
先ず、ステップS43の処理として、領域移動量を示す
fwd_rvs_2を「−2」(fwd_rvs_2=
−2)とし、次のステップS45にて現在領域の値であ
るcurrareaを「0」(currarea=0)
とし、さらにステップS46にてフラグsettle_
flag=1とし、さらにステップS47にて前記領域
内誤差te_areaをTE(te_area=TE)
とした後、後述する図11のフローチャートに示す位置
誤差計算の処理に分岐する。
【0056】次に、図3のフローチャートのステップS
18にてsettle_flag=1と判断されること
により、トラッキングサーボの引き込み制御は終了して
おり、現在は光スポットがトラックを追従している制御
中であると判断されて、図6に示す領域計算処理へ分岐
すると、演算プロセッサ8は、先ず、ステップS51の
処理として、1サンプル前の領域を表す値のcurra
reaの最下位ビットであるbit0の値が「0」か否
か判定し、次に、ステップS52の処理としてcurr
areaのbit0の次の重みビットであるbit1の
値が「0」か否か判定し、さらに、ステップS53の処
理としてcurrareaのbit0の次の重みビット
であるbit1の値が「1」か否か判定する。
【0057】これらステップS51〜s53の判定によ
り、currareaの下位2ビットが「00」である
と判定された場合、すなわちステップS51でbit0
=0と判定され且つステップS52でbit1=0と判
定された場合、演算プロセッサ8は、後述する図7のフ
ローチャートに示す領域D0の処理へ分岐する。また、
これらステップS51〜s53の判定により、curr
areaの下位2ビットが「01」であると判定された
場合、すなわちステップS51でbit0=0と判定さ
れ且つステップS52でbit1=1と判定された場
合、演算プロセッサ8は、後述する図8のフローチャー
トに示す領域D1の処理へ分岐する。また、これらステ
ップS51〜s53の判定により、currareaの
下位2ビットが「10」であると判定された場合、すな
わちステップS51でbit0=1と判定され且つステ
ップS53でbit1=0と判定された場合、演算プロ
セッサ8は、後述する図9のフローチャートに示す領域
D2の処理へ分岐する。また、これらステップS51〜
S53の判定により、currareaの下位2ビット
が「11」であると判定された場合、すなわちステップ
S51でbit0=1と判定され且つステップS53で
bit1=1と判定された場合、演算プロセッサ8は、
後述する図10のフローチャートに示す領域D3の処理
へ分岐する。
【0058】次に、図6のフローチャートにおいてcu
rrareaの下位2ビットが「00」であると判定さ
れ、前サンプルの領域が領域D0であるとされて図7に
示す領域D0の処理に分岐すると、演算プロセッサ8
は、先ず、ステップS61の処理として、先のステップ
S17にて取り込んだ現在サンプル時間のディジタルト
ラッキングエラー信号TEが「0」以上(TE≧0)か
否か判断する。演算プロセッサ8は、当該ステップS6
1において、ディジタルトラッキングエラー信号TEが
0以上(TE≧0)であると判断した場合はステップS
62の処理に進み、一方、ディジタルトラッキングエラ
ー信号TEが「0」未満(TE<0)であると判断した
場合はステップS64の処理に進む。
【0059】ステップS62の処理に進むと、演算プロ
セッサ8は、先のステップS17で取り込んだ現在サン
プル時間のディジタル総和信号QSが「0」未満(QS
<0)か否か判断する。当該ステップS62において、
ディジタル総和信号QSが「0」未満であると判断した
場合、すなわちステップS61にてTE≧0と判断さ
れ、ステップS62にてQS<0であると判断された場
合、現在サンプルの領域は前サンプルの領域のD0のま
まであるから、演算プロセッサ8は、ステップS63の
処理として、領域内誤差をte_area=TEとした
後、後述する図11のフローチャートに示す位置誤差計
算の処理に分岐する。
【0060】一方、ステップS62の処理において、デ
ィジタル総和信号QSが「0」以上(QS≧0)である
と判断した場合、すなわちステップS61にてTE≧0
と判断され、ステップS62にてQS≧0と判断された
場合、領域D0から領域D3へrvs方向に移動したこ
とになるため、演算プロセッサ8は、ステップS68の
処理として領域移動量をfwd_rvs_2=−2と
し、さらにステップS69の処理として現在領域の値を
currarea=currarea−1とし、さらに
ステップS70の処理として領域内誤差をte_are
a=te_max−TEとしてた後、後述する図11の
フローチャートに示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0061】一方、ステップS64の処理に進むと、演
算プロセッサ8は、先のステップS17で取り込んだ現
在サンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」未満
(QS<0)か否か判断する。ここで、当該ステップS
64において、ディジタル総和信号QSが「0」未満で
あると判断した場合、すなわちステップS61でTE<
0と判断され、ステップS64にてQS<0と判断され
た場合、領域D0から領域D1へfwd方向に移動した
ことになるため、演算プロセッサ8は、ステップS65
の処理として領域移動量の値をfwd_rvs2=2と
し、さらにステップS66の処理として現在領域の値を
currarea=currarea+1とし、さらに
ステップS67の処理として領域内誤差の値をte_a
rea=te_max+TEとした後、後述する図11
のフローチャートに示す位置誤差計算の処理に分岐す
る。
【0062】また、ステップS64において、ディジタ
ル総和信号QSが「0」以上(QS≧0)であると判断
した場合、すなわちステップS61にてTE<0と判断
され、ステップS64にてQS≧0と判断された場合、
現在サンプルの領域は前サンプル時間の領域D0に対し
1領域分飛び越して領域D2へ移動したことになるた
め、演算プロセッサ8は、ステップS71の処理とし
て、現在領域の値であるcurrareaを領域移動量
fwd_rvs_2を使ってcurratea=cur
ratea+fwd_rvs_2とし、さらにステップ
S72の処理として領域内誤差の値をte_area=
−TEとした後、後述する図11のフローチャートに示
す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0063】次に、図6のフローチャートにおいてcu
rrareaの下位2ビットが「01」であると判定さ
れ、前サンプルの領域が領域D1であるとされて図8に
示す領域D1の処理に分岐すると、先ず、ステップS8
1の処理として、先のステップS17にて取り込んだ現
在サンプル時間のディジタルトラッキングエラー信号T
Eが「0」未満(TE<0)か否か判断する。演算プロ
セッサ8は、当該ステップS81において、ディジタル
トラッキングエラー信号TEが0未満(TE<0)であ
ると判断した場合はステップS82の処理に進み、一
方、ディジタルトラッキングエラー信号TEが「0」以
上(TE≧0)であると判断した場合はステップS84
の処理に進む。
【0064】ステップS82の処理に進むと、演算プロ
セッサ8は、先のステップS17で取り込んだ現在サン
プル時間のディジタル総和信号QSが「0」未満(QS
<0)か否か判断する。当該ステップS82において、
ディジタル総和信号QSが「0」未満であると判断した
場合、すなわちステップS81にてTE<0と判断さ
れ、ステップS82にてQS<0であると判断された場
合、現在サンプルの領域は前サンプルの領域のD1のま
まであるから、演算プロセッサ8は、ステップS83の
処理として、領域内誤差をte_area=te_ma
x+TEとした後、後述する図11のフローチャートに
示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0065】一方、ステップS82の処理において、デ
ィジタル総和信号QSが「0」以上(QS≧0)である
と判断した場合、すなわちステップS81にてTE<0
と判断され、ステップS82にてQS≧0と判断された
場合、領域D1から領域D2へfwd方向に移動したこ
とになるため、演算プロセッサ8は、ステップS88の
処理として領域移動量をfwd_rvs_2=2とし、
さらにステップS89の処理として現在領域の値をcu
rrarea=currarea+1とし、さらにステ
ップS90の処理として領域内誤差をte_area=
−TEとした後、後述する図11のフローチャートに示
す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0066】一方、ステップS84の処理に進むと、演
算プロセッサ8は、先のステップS17で取り込んだ現
在サンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」未満
(QS<0)か否か判断する。ここで、当該ステップS
84において、ディジタル総和信号QSが「0」未満で
あると判断した場合、すなわちステップS81でTE≧
0と判断され、ステップS84にてQS<0と判断され
た場合、領域D1から領域D0へrvs方向に移動した
ことになるため、演算プロセッサ8は、ステップS85
の処理として領域移動量の値をfwd_rvs2=−2
とし、さらにステップS86の処理として現在領域の値
をcurrarea=currarea−1とし、さら
にステップS87の処理として領域内誤差の値をte_
area=TEとした後、後述する図11のフローチャ
ートに示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0067】また、ステップS84において、ディジタ
ル総和信号QSが「0」以上(QS≧0)であると判断
した場合、すなわちステップS81にてTE≧0と判断
され、ステップS84にてQS≧0と判断された場合、
現在サンプルの領域は前サンプル時間の領域D1に対し
1領域分飛び越して領域D3へ移動したことになるた
め、演算プロセッサ8は、ステップS91の処理とし
て、現在領域の値であるcurrareaを領域移動量
fwd_rvs_2を使ってcurratea=cur
ratea+fwd_rvs_2とし、さらにステップ
S92の処理として領域内誤差の値をte_area=
te_max−TEとした後、後述する図11のフロー
チャートに示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0068】次に、図6のフローチャートにおいてcu
rrareaの下位2ビットが「10」であると判定さ
れ、前サンプルの領域が領域D2であるとされて図9に
示す領域D2の処理に分岐すると、先ず、ステップS1
01の処理として、先のステップS17にて取り込んだ
現在サンプル時間のディジタルトラッキングエラー信号
TEが「0」未満(TE<0)か否か判断する。演算プ
ロセッサ8は、当該ステップS101において、ディジ
タルトラッキングエラー信号TEが0未満(TE<0)
であると判断した場合はステップS102の処理に進
み、一方、ディジタルトラッキングエラー信号TEが
「0」以上(TE≧0)であると判断した場合はステッ
プS104の処理に進む。
【0069】ステップS102の処理に進むと、演算プ
ロセッサ8は、先のステップS17で取り込んだ現在サ
ンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」以上(Q
S≧0)か否か判断する。当該ステップS102におい
て、ディジタル総和信号QSが「0」以上であると判断
した場合、すなわちステップS101にてTE<0と判
断され、ステップS102にてQS≧0であると判断さ
れた場合、現在サンプルの領域は前サンプルの領域のD
2のままであるから、演算プロセッサ8は、ステップS
103の処理として、領域内誤差をte_area=−
TEとした後、後述する図11のフローチャートに示す
位置誤差計算の処理に分岐する。
【0070】一方、ステップS102の処理において、
ディジタル総和信号QSが「0」未満(QS<0)であ
ると判断した場合、すなわちステップS101にてTE
<0と判断され、ステップS102にてQS<0と判断
された場合、領域D2から領域D1へrvs方向に移動
したことになるため、演算プロセッサ8は、ステップS
108の処理として領域移動量をfwd_rvs_2=
−2とし、さらにステップS109の処理として現在領
域の値をcurrarea=currarea−1と
し、さらにステップS110の処理として領域内誤差を
te_area=te_max+TEとしてた後、後述
する図11のフローチャートに示す位置誤差計算の処理
に分岐する。
【0071】一方、ステップS104の処理に進むと、
演算プロセッサ8は、先のステップS17で取り込んだ
現在サンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」以
上(QS≧0)か否か判断する。ここで、当該ステップ
S104において、ディジタル総和信号QSが「0」以
上であると判断した場合、すなわちステップS101で
TE≧0と判断され、ステップS104にてQS≧0と
判断された場合、領域D2から領域D3へfwd方向に
移動したことになるため、演算プロセッサ8は、ステッ
プS105の処理として領域移動量の値をfwd_rv
s2=2とし、さらにステップS106の処理として現
在領域の値をcurrarea=currarea+1
とし、さらにステップS107の処理として領域内誤差
の値をte_area=te_max−TEとした後、
後述する図11のフローチャートに示す位置誤差計算の
処理に分岐する。
【0072】また、ステップS104において、ディジ
タル総和信号QSが「0」未満(QS<0)であると判
断した場合、すなわちステップS101にてTE≧0と
判断され、ステップS104にてQS<0と判断された
場合、現在サンプルの領域は前サンプル時間の領域D2
に対し1領域分飛び越して領域D0へ移動したことにな
るため、演算プロセッサ8は、ステップS111の処理
として、現在領域の値であるcurrareaを領域移
動量fwd_rvs_2を使ってcurratea=c
urratea+fwd_rvs_2とし、さらにステ
ップS112の処理として領域内誤差の値をte_ar
ea=TEとした後、後述する図11のフローチャート
に示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0073】次に、図6のフローチャートにおいてcu
rrareaの下位2ビットが「11」であると判定さ
れ、前サンプルの領域が領域D3であるとされて図10
に示す領域D3の処理に分岐すると、先ず、ステップS
121の処理として、先のステップS17にて取り込ん
だ現在サンプル時間のディジタルトラッキングエラー信
号TEが「0」以上(TE≧0)か否か判断する。演算
プロセッサ8は、当該ステップS121において、ディ
ジタルトラッキングエラー信号TEが0以上(TE≧
0)であると判断した場合はステップS122の処理に
進み、一方、ディジタルトラッキングエラー信号TEが
「0」未満(TE<0)であると判断した場合はステッ
プS124の処理に進む。
【0074】ステップS122の処理に進むと、演算プ
ロセッサ8は、先のステップS17で取り込んだ現在サ
ンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」以上(Q
S≧0)か否か判断する。当該ステップS122におい
て、ディジタル総和信号QSが「0」以上であると判断
した場合、すなわちステップS121にてTE≧0と判
断され、ステップS122にてQS≧0であると判断さ
れた場合、現在サンプルの領域は前サンプルの領域のD
3のままであるから、演算プロセッサ8は、ステップS
123の処理として、領域内誤差をte_area=t
e_max−TEとした後、後述する図11のフローチ
ャートに示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0075】一方、ステップS122の処理において、
ディジタル総和信号QSが「0」未満(QS<0)であ
ると判断した場合、すなわちステップS121にてTE
≧0と判断され、ステップS122にてQS<0と判断
された場合、領域D3から領域D0へfwd方向に移動
したことになるため、演算プロセッサ8は、ステップS
128の処理として領域移動量をfwd_rvs_2=
2とし、さらにステップS129の処理として現在領域
の値をcurrarea=currarea+1とし、
さらにステップS130の処理として領域内誤差をte
_area=TEとしてた後、後述する図11のフロー
チャートに示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0076】一方、ステップS124の処理に進むと、
演算プロセッサ8は、先のステップS17で取り込んだ
現在サンプル時間のディジタル総和信号QSが「0」以
上(QS≧0)か否か判断する。ここで、当該ステップ
S124において、ディジタル総和信号QSが「0」以
上であると判断した場合、すなわちステップS121で
TE<0と判断され、ステップS124にてQS≧0と
判断された場合、領域D3から領域D2へrvs方向に
移動したことになるため、演算プロセッサ8は、ステッ
プS125の処理として領域移動量の値をfwd_rv
s2=−2とし、さらにステップS126の処理として
現在領域の値をcurrarea=currarea−
1とし、さらにステップS127の処理として領域内誤
差の値をte_area=−TEとした後、後述する図
11のフローチャートに示す位置誤差計算の処理に分岐
する。
【0077】また、ステップS124において、ディジ
タル総和信号QSが「0」未満(QS<0)であると判
断した場合、すなわちステップS121にてTE<0と
判断され、ステップS124にてQS<0と判断された
場合、現在サンプルの領域は前サンプル時間の領域D3
に対し1領域分飛び越して領域D1へ移動したことにな
るため、演算プロセッサ8は、ステップS131の処理
として、現在領域の値であるcurrareaを領域移
動量fwd_rvs_2を使ってcurratea=c
urratea+fwd_rvs_2とし、さらにステ
ップS132の処理として領域内誤差の値をte_ar
ea=te_max+TEとした後、後述する図11の
フローチャートに示す位置誤差計算の処理に分岐する。
【0078】次に、図4、図5、図7〜図10のフロー
チャートにおいて、図11に示す位置誤差計算の処理に
分岐すると、演算プロセッサ8は、ステップS141の
処理として、前記式(1)に示した式であるPES=t
e_area−currarea *te_maxを用い
て位置誤差量PESの計算を行い、次に、ステップS1
42の処理として、所定のトラッキング位置決め補償系
演算を行ってディジタル操作制御量CTLを得、さらに
ステップS143の処理として、当該ディジタル操作制
御量CTLの値をD/A変換器9に出力する。演算プロ
セッサ8は、D/A変換器9に対してディジタル操作制
御量CTLを出力した後、サンプル待ちの状態に戻る。
【0079】その後、D/A変換器9から出力されたア
ナログ操作制御量信号は、トラッキングアクチュエータ
駆動回路10に入り、当該トラッキングアクチュエータ
駆動回路10は、光ピックアップ3内の対物レンズをデ
ィスク半径方向に移動させて、光スポットがトラック中
心を追従するように制御する。
【0080】本実施の形態の光ディスク装置は、上述し
た動作をサンプリング周期毎に繰り返すことで、トラッ
キングサーボの引き込み及び、トラック追従を行わせる
ことができる。
【0081】すなわち本実施の形態の光ディスク装置に
おいては、光スポットがトラックを横切る際の相対速度
が速い場合であっても、正確に目標とするトラック上を
光スポットが追従でき、また、トラッキングサーボの引
き込みの失敗による再引き込みや、目標とするトラック
以外のトラック上に光スポットが移動してしまいトラッ
クジャンプを行って目標トラックにトラッキングサーボ
の引き込みを戻すような動作を少なくでき、トラッキン
グサーボの引き込みまでの待ち時間を短縮可能となって
いる。
【0082】したがって、本実施の形態の光ディスク装
置を使用すれば、光ディスクの回転速度をより一層高速
化することが可能となり、光ディスクへのデータ記録或
いは光ディスクからのデータ再生速度を上げることが可
能となる。また、本実施の形態の光ディスク装置を使用
すれば、光ディスク上のトラック密度をより一層高密度
化した場合でも対応できる。
【0083】また、本実施の形態の光ディスク装置にお
いては、トラッキングサーボの引き込みの際に、光スポ
ットがトラックを横切る際の相対速度を検出せずに、光
スポットがトラック上を横切ったタイミングでトラッキ
ングサーボループをオンするようにしているが、それに
加えて、例えば光スポットがトラックを横切る際の相対
速度が低下したことを検出した後、光スポットがトラッ
ク上を横切った事を検出してからトラッキングサーボル
ープをオンするようにしても良い。
【0084】その他、本実施の形態では、光ディスクに
ついてトラッキングサーボを行う例に挙げたが、本発明
は、記録媒体から得られるトラッキングエラー信号を用
いてトラッキングサーボを行う装置であれば、特に光デ
ィスクに限らず磁気ディスク等の記録媒体を用いる装置
にも適用可能である。
【0085】そして、本発明は一例として説明した上述
の実施の形態に限定されることはなく、上述の実施の形
態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しな
い範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であ
ることは勿論である。
【0086】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係るディスク
装置によれば、トラックの中心線に直交する移動方向に
対応した周期性のある第1の信号を発生し、第1の信号
と90度位相の異なる第2の信号を発生し、これら第1
の信号と第2の信号とからオントラック状態を中心とし
て所定の傾きを有する略々直線的な第3の信号を生成
し、この第3の信号に基づいて走査ヘッドが目標とする
トラック上を走査するための走査制御信号を生成するこ
とにより、例えば、光ディスク装置において、光スポッ
トがトラックを横切る際の相対速度が速い場合であって
も、正確に目標とするトラック中心上を光スポットが追
従でき、また、トラッキングサーボの引き込みの失敗に
よる再引き込みや、目標とするトラック以外のトラック
上に光スポットが移動してしまいトラックジャンプを行
って目標トラックにトラッキングサーボの引き込みを戻
すような動作を少なくでき、トラッキングサーボの引き
込みまでの待ち時間を短縮可能とすることができる。
【0087】請求項2に記載の本発明に係るディスク装
置によれば、第3の信号に対して所定のヘッド走査位置
決め補償処理を施すことで、走査ヘッドが目標トラック
上を走査するための走査制御信号を生成することによ
り、略々直線的な第3の信号から、例えば、光ディスク
装置におけるトラッキングサーボのためのトラッキング
アクチュエータ駆動制御信号を生成可能とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の光ディスク装置の主要部と
してのトラッキング制御回路の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】本実施の形態にけるトラッキングエラー信号と
総和信号と位置誤差量との関係説明に用いる図である。
【図3】本実施の形態装置におけるトラッキングサーボ
の制御開始時の処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】図3のフローチャートから分岐したte_po
s処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図3のフローチャートから分岐したte_ne
g処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図3のフローチャートから分岐した領域計算処
理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートから分岐した領域D0の
計算処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図6のフローチャートから分岐した領域D1の
計算処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図6のフローチャートから分岐した領域D2の
計算処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図6のフローチャートから分岐した領域D3
の計算処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図4、図5、図7〜図10のフローチャート
から分岐した位置誤差計算の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図12】トラッキングサーボの引き込みを行い、光ス
ポットを目的トラック中心に追従させる従来技術を説明
するための波形図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…スピンドルモータ、3…光ピック
アップ、4…トラッキングエラー検出回路、5…総和信
号検出回路、6,7…A/D変換器、8…演算プロセッ
サ、9…D/A変換器、10…トラッキングアクチュエ
ータ駆動回路、TE…トラッキングエラー信号、QS…
総和信号、CNT…制御操作量信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 BB04 CC01 CC04 EE03 EE04 EE22 FF12 FF13 FF14 FF15 FF16 FX08 GG06 5D118 AA14 BA03 BA04 BB02 BF02 BF03 BF17 CA13 CB03 CD03 CD15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上に同心円状若しくはスパイラ
    ル状に形成されたトラックの中心線に直交する移動方向
    に対応した周期性のある第1の信号を発生する第1の信
    号発生手段と、 前記第1の信号と90度位相の異なる第2の信号を発生
    する第2の信号発生手段と、 前記第1の信号と第2の信号とから、オントラック状態
    を中心として所定の傾きを有する略々直線的な第3の信
    号を生成する第3の信号生成手段と、 前記第3の信号に基づいて、走査ヘッドが目標とするト
    ラック上を走査するための走査制御信号を生成するヘッ
    ド走査制御信号生成手段とを有することを特徴とするデ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド走査制御信号生成手段は、前
    記第3の信号に対して所定のヘッド走査位置決め補償処
    理を施すことにより、前記走査ヘッドが目標トラック上
    を走査するための走査制御信号を生成することを特徴と
    する請求項1記載のディスク装置。
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