JP2577197B2 - ディスクプレイヤ - Google Patents

ディスクプレイヤ

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JP2577197B2
JP2577197B2 JP26973694A JP26973694A JP2577197B2 JP 2577197 B2 JP2577197 B2 JP 2577197B2 JP 26973694 A JP26973694 A JP 26973694A JP 26973694 A JP26973694 A JP 26973694A JP 2577197 B2 JP2577197 B2 JP 2577197B2
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pickup
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秀利 清水
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクプレイヤに関
し、特に光ピックアップをディスクの径方向だけでな
く、トラックに沿ってディスクの周方向へ移動させ得る
ディスクプレイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクプレイヤ100について
図4を用いて説明する。12はスピンドルモータであ
り、データが記憶されたディスク14を回転駆動する。
なお、ディスク14とはコンパクトディスク(CD−R
OM、CD−Iを含む)を意味する。16はスピンドル
モータ12の回転数に比例した周波数の信号を出力する
周波数発生器(FG)である。18は光ピックアップで
あり、ディスク14へアクセスすることによりディスク
14に記憶されたデータを読み取り、高周波アナログ信
号として出力する。当該データには音楽情報や画像情報
等の情報データや、光ピックアップ18のアクセス位置
を示す現在アドレスや同期信号等から成るサブコードが
含まれている。高周波アナログ信号は不図示の信号処理
部に入力され、信号処理部ではアナログ信号をディジタ
ル信号に変換し、上述した情報データやサブコードを出
力する。また、サブコードに含まれる同期信号も独立し
た信号として出力される。また、光ピックアップ18か
らは当該光ピックアップ18がディスク14へ出力する
ビームのトレース状態に応じて変化するエラー信号が出
力される。なお、光ピックアップには対物レンズをディ
スクの径方向に沿って横移動させるアクチュエータが内
蔵されている。
【0003】20はピックアップ駆動部であり、後述す
る光学系サーボ制御部により制御されて光ピックアップ
18をディスク14の径方向に沿って直線移動させる機
能を有する。なお、光ピックアップ18の移動方法は、
通常のデータ再生時と頭だし時とで異なっており、デー
タ再生時には光ピックアップ18からのビームがディス
ク14のトラックをトレースするように、光ピックアッ
プ18はトラックの移動に伴ってディスク14の径方向
へゆっくり移動される。また、頭だし時にはトラックを
トレースすることなく、トラックを横切るようにして径
方向へ移動される(トラックジャンプとも言う)。
【0004】22は光学系サーボ制御部であり、後述す
るスピンドルサーボ制御部、システム制御部と共に制御
部の一部を構成している。光学系サーボ制御部22は、
上記エラー信号を基に、ピックアップ駆動部20や光ピ
ックアップ18に内蔵された対物レンズ駆動回路を介し
て光ピックアップ18自体、または対物レンズをディス
クの径方向へ移動させてビームの位置を修正し、光ピッ
クアップ18が確実にトラックをトレースできるよう制
御するものである。さらに詳細には、光学系サーボ制御
部22はトラッキングサーボ部24と送りサーボ部26
とから成り、トラッキングサーボ部24は光ピックアッ
プ18に内蔵された対物レンズの横移動を制御してビー
ムを高速に移動させ、トラックの蛇行に対しても正確な
トレースが行えるようにしている。また、送りサーボ部
26は光ピックアップ18自体を移動させるためのもの
であり、データ再生時や頭だし時に光ピックアップ18
を低速で、大幅に移動させ得る。
【0005】28はスピンドルサーボ制御部であり、ス
ピンドルモータ12の回転制御を行うものである。スピ
ンドルサーボ制御部28は、後述するシステム制御部か
ら入力されるCLV/CAV切換信号に従って、ディス
ク14をCLV方式で回転制御できると共に、ディスク
14をCAV方式で回転制御することも可能である。デ
ィスク14をCLV方式で回転制御する場合には、上述
した信号処理部から出力される同期信号の周波数が予め
決められた基準周波数と一致するようにスピンドルモー
タ12の回転制御を行い、ディスク14を定線速度で回
転させる。また、ディスク14をCAV方式で回転制御
する場合には、FG16から出力される信号の周波数が
予め決められた他の基準周波数と一致するようにスピン
ドルモータの回転制御を行い、ディスク14を一定の回
転数で回転させる。
【0006】30はシステム制御部であり、ディスクプ
レイヤ100全体の動作制御を行うものであり、例えば
入力部32を介して外部から制御コマンドを取り込み、
スピンドルサーボ制御部28や光学系サーボ制御部22
に動作を規定するコマンドを出力する。また、システム
制御部30は、入力部32から入力される目標アドレス
を基に目標トラックを演算して求めたり、サブコードに
含まれる現在アドレスから光ピックアップ18が現在ア
クセスしている現在トラックを演算して求めたり、また
現在トラックと目標トラックとの間のトラック差を求め
たする機能を有する。
【0007】次に、上記構成を有するディスクプレイヤ
100の頭だし時の動作について説明する。入力部32
を介して頭だしのための目標アドレスがシステム制御部
30に入力されると、システム制御部30は目標アドレ
スから目標トラックを演算して求め、最新のサブコード
に含まれる現在アドレスから光ピックアップ18が現在
アクセスしている現在トラックを演算して求め、現在ト
ラックと目標トラックとの間のトラック差を求める。シ
ステム制御部30は、まず送りサーボ部26を介してピ
ックアップ駆動部20を作動させ、光ピックアップ18
を大雑把にトラック差だけ移動させる。なお、光学系サ
ーボ制御部22では、光ピックアップ18のビームがト
ラックを横切る際のエラー信号の変化から横切ったトラ
ックの数をカウントすることが可能である。
【0008】続いて、目標トラックに近づいたことをシ
ステム制御部30が検知したら、トラッキングサーボ部
24へ対物レンズを駆動して目標トラックを捕らえる旨
の制御信号を出力する。最後に、対物レンズが目標トラ
ックを捕らえたら、再度送りサーボ部26を介してピッ
クアップ駆動部20を作動させて光ピックアップ18を
移動させ、対物レンズがその移動可能範囲の中央に来る
ようにする。これにより、光ピックアップ18の目標ト
ラックへの移動が完了するため、ディスク14の読みだ
しが可能となる。なお、光ピックアップ18が目標トラ
ックに移動した直後は、光ピックアップ18がアクセス
できるアドレスと目標アドレスとの間には一般的にズレ
が生じているが、ディスク14が回転しているため、所
定時間の後には目標アドレスから記憶された次の情報デ
ータを読みだすことができる。
【0009】なお、特にディスク14にCLV方式でデ
ータが記憶されている場合には、現在トラックでのディ
スク14の回転数と目標トラックでの回転数とは異なる
ので、システム制御部30は光学系サーボ制御部22を
介して光ピックアップ18を目標トラックへ移動してい
る間に、スピンドルサーボ制御部28を制御してディス
ク14を目標トラックでの回転数に設定することで、頭
だし時間を短縮している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディスクプレイヤでは次のような課題がある。光ピック
アップが目標トラックへの移動を完了しても、その直後
に光ピックアップがアクセスできるアドレスと目標アド
レスとの間には一般的にズレが生じており、目標アドレ
スから始まる次の情報データを読み出すまでに若干の遅
れが生じるという課題がある。また、ディスクの最内周
を現在読み取っている状態において、入力部から最外周
付近の目標アドレスが入力された場合等、光ピックアッ
プの移動距離が長くなると、光ピックアップはハードデ
ィスクに使用されている磁気ヘッドに比べれば重いの
で、移動に時間がかかり、このため頭だし時間(アクセ
ス時間)が長くなるという課題もある。従って、本発明
は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところ
は、頭だしを短時間で行えるディスクプレイヤを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、データが記憶さ
れたディスクを回転駆動するためのスピンドルモータ
と、前記ディスクに記憶されたデータを読み取る光ピッ
クアップと、該光ピックアップを前記ディスクの径方向
に沿って直線移動させるためのピックアップ駆動部と、
前記スピンドルモータの回転制御および前記ピックアッ
プ駆動部の動作制御を行う制御部とを有するディスクプ
レイヤにおいて、前記光ピックアップおよび前記ピック
アップ駆動部が取り付けられ、該光ピックアップおよび
ピックアップ駆動部を前記ディスクと平行な面上でディ
スクの回転軸線を中心として回動可能なピックアップベ
ースと、該ピックアップベースを正逆回転駆動可能なベ
ース駆動モータとを具備し、前記制御部は、さらに前記
ベース駆動モータの回転制御を行うことを特徴とする。
この構成を採用することにより、光ピックアップが目標
トラックへの移動を完了した後に、その直後に光ピック
アップがアクセスできるアドレスと目標アドレスとの間
にズレが生じていても、ピックアップベースを回転させ
ることで光ピックアップのアクセス位置を目標アドレス
に近づけることが可能となり、頭だしの時間を短縮でき
る。
【0012】また、目標アドレスを入力するための入力
部を設け、前記制御部は、前記目標アドレスが入力され
た際には、該目標アドレスが含まれる目標トラックを演
算して求め、前記光ピックアップが読み取ったデータか
ら光ピックアップが現在アクセスしている現在トラック
を求め、前記目標トラックと前記現在トラックとの間の
トラック差を演算して求め、前記ピックアップ駆動部を
制御して前記光ピックアップを前記ディスクの径方向へ
前記トラック差分だけ移動させて前記目標トラック上に
配し、前記光ピックアップが前記目標トラックから読み
取ったデータから現在アドレスを求め、該現在アドレス
と前記目標アドレスとの間の角度差を演算して求め、該
角度差に応じて前記ベース駆動モータを作動させて角度
差が縮小する方向へ前記ピックアップベースを回転駆動
して停止させる構成とすれば、光ピックアップがアクセ
スできるアドレスと目標アドレスとの間にズレが生じて
いても、ピックアップベースを角度差が縮小する方向へ
回転させて光ピックアップのアクセス位置を目標アドレ
スに近づけることが可能となる。
【0013】さらに、前記光ピックアップおよびピック
アップ駆動部は、複数に分割された前記ディスクの異な
るトラック領域を専用にアクセスすべく該トラック領域
と同数設けられ、前記制御部は、前記目標アドレスが含
まれる目標トラックを演算して求めた後に、前記複数の
光ピックアップおよびピックアップ駆動部の内から該目
標トラックが含まれる前記トラック領域をアクセスする
特定光ピックアップおよび該光ピックアップを駆動する
特定ピックアップ駆動部を決定し、前記特定光ピックア
ップが読み取ったデータから特定光ピックアップが現在
アクセスしている現在トラックを求め、前記特定光ピッ
クアップが現在アクセスしている現在トラックと目標ト
ラックとの間のトラック差を演算して求め、前記特定ピ
ックアップ駆動部を制御して特定光ピックアップを前記
ディスクの径方向へ前記トラック差分だけ移動させて前
記目標トラック上に配し、前記特定光ピックアップが読
み取ったデータから現在アドレスを求め、該現在アドレ
スと前記目標アドレスとの間の角度差を演算して求め、
該角度差に応じて前記ベース駆動モータを作動させて角
度差が縮小する方向へ前記ピックアップベースを回転駆
動して停止させる構成とすれば、例えばディスクの最内
周を現在読み取っている状態において、入力部から最外
周付近の目標アドレスが入力された場合等、光ピックア
ップのディスクの径方向への移動距離が長くなる場合で
も、最も目標アドレスに近い光ピックアップを選択して
移動させることができるので移動時間が短縮でき、この
ため頭だし時間を短くできる。
【0014】
【作用】光ピックアップが目標トラックへの移動を完了
した後に、制御部はベース駆動モータを作動させてピッ
クアップベースを回転させる。これにより光ピックアッ
プおよびピックアップ駆動部も目標アドレス方向へ目標
トラックに沿って回転移動でき、移動直後に光ピックア
ップがアクセスできるアドレスと目標アドレスとの間に
ズレが生じていても、光ピックアップの目標アドレスか
らのデータの読み出し時間を短縮できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るディスクプレイヤの好適
な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、
従来例と同じ構成要素については同じ符号を付し、説明
は省略する。まず、構成について図1を用いて説明す
る。本発明に係るディスクプレイヤ10の従来例と異な
る特徴点は、光ピックアップ18およびピックアップ駆
動部20が取り付けられ、光ピックアップ18およびピ
ックアップ駆動部20をディスク14と平行な面上でデ
ィスク14の回転軸線を中心として回動可能なピックア
ップベース34と、ピックアップベース34を正逆回転
駆動可能なベース駆動モータ36とを設け、システム制
御部30は、さらにこのベース駆動モータ36の回転制
御を行えるようにした点である。また、38はベース駆
動モータ36の絶対回転角度を検出するためのエンコー
ダである。
【0016】さらに詳細に各構成要素について説明す
る。ピックアップベース34上には、光ピックアップ1
8a、18bとピックアップ駆動部20a、20bがそ
れぞれ2個ずつ取り付けられる。各組は、回転するピッ
クアップベース34のバランスを考慮して回転軸を中心
とした対称位置に配せられている。また、ディスク14
のトラック領域を2分割して、光ピックアップ18aは
ディスク14の外側トラック領域をアクセスし、光ピッ
クアップ18bはディスク14の内側トラック領域をア
クセスするようにピックアップ駆動部20a、20bが
配されている。なお、本実施例では、ディスク14のト
ラック領域を2つに分割し、各トラック領域を専用にア
クセスするために2組の光ピックアップ18a、18b
とピックアップ駆動部20a、20bを設けたが、コス
トを考慮して1組にして1個の光ピックアップで全トラ
ック領域をアクセスするようにしても良いし、さらに分
割するトラック領域を3つ、4つと増やし、かつそれに
伴って光ピックアップとピックアップ駆動部の組も3
組、4組等にして、一つの光ピックアップのディスク1
4径方向への移動距離を短くすることで、アクセス時間
を短縮するようにしても当然良い。なお、光ピックアッ
プとピックアップ駆動部の組を複数にした場合のピック
アップベース34への取付位置は、回転バランスを考慮
して等角度間隔に配置すれば良い。
【0017】次に、頭だし動作について図2、図3と共
に説明する。なお、初期条件として最初に光ピックアッ
プ18aが光学系サーボ制御部22により制御されて、
ディスク14の外側トラック領域をアクセス中であると
する。また、ディスク14がCAV方式で記録されてい
る場合とCLV方式で記録されている場合とでは略頭だ
し動作は同様であり、特に異なる動作についてのみ説明
を加える。入力部32から目標アドレスが入力されると
(ステップ100)、システム制御部30は目標アドレ
スAが含まれる目標トラックBを演算して求め(ステッ
プ102)、当該目標トラックBが含まれるトラック領
域を決定する(ステップ104)と共に、当該トラック
領域をアクセスする光ピックアップ18bおよびピック
アップ駆動部20bを特定する(ステップ106)。一
例として本実施例で入力された目標アドレスAは、内側
トラック領域に含まれるものであり、このため目標アド
レスAを特定光ピックアップ18bがアクセスすること
となる。
【0018】続いて、システム制御部30は光学系サー
ボ制御部22bを介して光ピックアップ18bでディス
ク14をアクセスし、現在アクセスしている現在のアド
レスから現在トラックCを求めて目標トラックBとのト
ラック差を演算する(ステップ108)。システム制御
部30は光学系サーボ制御部22bを構成する送りサー
ボ部26を作動させてピックアップ駆動部20bをトラ
ック差分だけ移動させ、光ピックアップ18bを目標ト
ラックBへ大雑把に移動させる。なお、光学系サーボ制
御部22a、22bでは、光ピックアップ18のビーム
がトラックを横切る際のエラー信号の変化から横切った
トラックの数をカウントすることが可能であり、そのカ
ウントデータはシステム制御部30へも入力される。さ
らに目標トラックBに近づいたことが検知できたら、ト
ラッキングサーボ部24へ対物レンズを駆動して目標ト
ラックBを捕らえる旨の制御信号を出力する。最後に、
対物レンズが目標トラックBを捕らえたら、再度送りサ
ーボ部26を介してピックアップ駆動部20bを作動さ
せて光ピックアップ18bを移動させ、対物レンズがそ
の移動可能範囲の中央に来るようにして光ピックアップ
18bの目標トラックBへの移動が完了する(ステップ
110)。なお、ディスク14にデータがCLV方式で
記録されている場合には、ステップ110の間にスピン
ドルサーボ制御部28を介してスピンドルモータ12の
回転数を目標トラックBに対応した回転数に変更する。
CAV方式で記録されている場合には不要となる。
【0019】次に、システム制御部30では目標トラッ
クBのアクセスを開始し、現在の光ピックアップ18b
のアクセスアドレスを読み取り、目標アドレスAとの間
の機械的な角度差θaを求める(ステップ112)。な
お、ここでの角度差θaは光ピックアップ18bの位置
を基準としたディスク14の回転方向と逆方向への角度
を言う。さらに、システム制御部30は予め決定されて
記憶されている基準角度範囲(θ1〜θ2)と求めた角
度差θaとを比較する(ステップ114)。ここで基準
角度範囲の意味は、角度差θaが当該範囲内にある場合
にはディスク14の回転速度や信号処理系の処理速度等
を考慮して、光ピックアップ18bをトラックに沿って
回転移動させることなく十分短時間でデータを読みだし
できる範囲にあることを意味する。従って、角度差θa
が基準角度範囲内の場合(θ1≧θa≧θ2)には、シ
ステム制御部30はベース駆動モータ36を動作させず
に、引き続き光ピックアップ18bのディスク14への
アクセスを行い、目標アドレスAの入力を待って、デー
タの読みだしを行えば良う(ステップ116)。
【0020】一方、角度差θaが基準角度範囲の上限θ
1を越える場合(θa>θ1)には、光ピックアップ1
8bを移動させることなくディスク14の回転により目
標アドレスAが到達するのを待っているのでは時間がか
かると判断し、システム制御部30はベース駆動モータ
36を動作させてピックアップベース34をディスク1
4の回転方向Xと反対方向へ所定角度θb(θa>θ
b)だけ回転させる(ステップ118)。そしてこの後
に、ステップ116へ進んで目標アドレスAの入力を待
って、データの読みだしを行う。なお、ディスク14が
CLV方式の場合には、ピックアップベース34を回転
させるとディスク14とピックアップ18b(ピックア
ップ18aの場合も同様)との相対速度が本来のCLV
サーボ状態からはずれるので、CLVサーボが作動した
状態でピックアップベース34を回転させては動作が不
安定となる。従って、CLV方式の場合にはステップ1
14からステップ118へ移行し、ステップ118の動
作が完了する間はCLVサーボを停止し、ディスク14
がCAV動作状態となるようにスピンドルサーボ制御部
28がモータスピンドルモータ12を制御しておくか、
またはスピンドルモータ12をフリー回転状態としてお
く。CAV方式の場合には、特にスピンドルモータ12
の制御を切り換える必要はない。
【0021】また、角度差θaが基準角度範囲の下限θ
2未満の場合(θ2>θa)には、システム制御部30
は光ピックアップ18bが現在の位置では目標アドレス
Aへのアクセスが間に合わないと判断し、ステップ11
8とは反対にピックアップベース34をディスク14の
回転方向Xと同一方向へ所定角度θcだけディスク回転
速度以上の回転速度で回転させる(ステップ120)。
これによって目標アドレスAと光ピックアップ18bと
の間の角度差が広がる。なお、ディスク14がCLV方
式の場合には、上述したステップ114からステップ1
18への移行時と同様にCLVサーボを停止しておく。
この後に、ステップ116に進めば、角度差が当初より
広がっているためにアクセス時間に余裕が生じ、目標ア
ドレスAからのデータの読みだしが行える。ステップ1
20を実行することにより、従来、光ピックアップ18
bの位置を一旦目標アドレスAが通過し、ディスク14
が一回転した後にデータの読みだしを行っていた際のア
クセス時間に比べてアクセス時間を大幅に短縮すること
ができる。また、ディスク14の内側トラック領域から
外側トラック領域へのアクセスの場合も同様にして行う
ことが可能である。また、光ピックアップとピックアッ
プ駆動部、および光学系サーボ制御部が1組の場合に
は、図2におけるステップ104〜ステップ106が不
要となるだけで、その他の動作は同様である。
【0022】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変
を施し得るのはもちろんである。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るディスクプレイヤを用いる
と、光ピックアップが目標トラックへの移動を完了した
後に、その直後に光ピックアップがアクセスできるアド
レスと目標アドレスとの間にズレが生じていても、ピッ
クアップベースを回転させることで光ピックアップのア
クセス位置を目標アドレスに近づけることが可能とな
り、頭だしの時間を短縮できるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクプレイヤの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のディスクプレイヤの頭だし動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】頭だし動作を説明するためのディスクおよびピ
ックアップベースの平面図である。
【図4】従来のディスクプレイヤの構成の一例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10 ディスクプレイヤ 12 スピンドルモータ 14 ディスク 18a、18b 光ピックアップ 20a、20b ピックアップ駆動部 22a、22b 光学系サーボ制御部 28 スピンドルサーボ制御部 30 システム制御部 34 ピックアップベース 36 ベース駆動モータ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記憶されたディスクを回転駆動
    するためのスピンドルモータと、 前記ディスクに記憶されたデータを読み取る光ピックア
    ップと、 該光ピックアップを前記ディスクの径方向に沿って直線
    移動させるためのピックアップ駆動部と、 前記スピンドルモータの回転制御および前記ピックアッ
    プ駆動部の動作制御を行う制御部とを有するディスクプ
    レイヤにおいて、 前記光ピックアップおよび前記ピックアップ駆動部が取
    り付けられ、該光ピックアップおよびピックアップ駆動
    部を前記ディスクと平行な面上でディスクの回転軸線を
    中心として回動可能なピックアップベースと、 該ピックアップベースを正逆回転駆動可能なベース駆動
    モータとを具備し、 前記制御部は、さらに前記ベース駆動モータの回転制御
    を行うことを特徴とするディスクプレイヤ。
  2. 【請求項2】 目標アドレスを入力するための入力部が
    設けられ、 前記制御部は、 前記目標アドレスが入力された際には、該目標アドレス
    が含まれる目標トラックを演算して求め、 前記光ピックアップが読み取ったデータから光ピックア
    ップが現在アクセスしている現在トラックを求め、 前記目標トラックと前記現在トラックとの間のトラック
    差を演算して求め、 前記ピックアップ駆動部を制御して前記光ピックアップ
    を前記ディスクの径方向へ前記トラック差分だけ移動さ
    せて前記目標トラック上に配し、 前記光ピックアップが前記目標トラックから読み取った
    データから現在アドレスを求め、 該現在アドレスと前記目標アドレスとの間の角度差を演
    算して求め、 該角度差に応じて前記ベース駆動モータを作動させて角
    度差が縮小する方向へ前記ピックアップベースを回転駆
    動して停止させることを特徴とする請求項1記載のディ
    スクプレイヤ。
  3. 【請求項3】 前記光ピックアップおよびピックアップ
    駆動部は、複数に分割された前記ディスクの異なるトラ
    ック領域を専用にアクセスすべく該トラック領域と同数
    設けられ、 前記制御部は、 前記目標アドレスが含まれる目標トラックを演算して求
    めた後に、前記複数の光ピックアップおよびピックアッ
    プ駆動部の内から該目標トラックが含まれる前記トラッ
    ク領域をアクセスする特定光ピックアップおよび該光ピ
    ックアップを駆動する特定ピックアップ駆動部を決定
    し、 前記特定光ピックアップが読み取ったデータから特定光
    ピックアップが現在アクセスしている現在トラックを求
    め、 前記特定光ピックアップが現在アクセスしている現在ト
    ラックと目標トラックとの間のトラック差を演算して求
    め、 前記特定ピックアップ駆動部を制御して特定光ピックア
    ップを前記ディスクの径方向へ前記トラック差分だけ移
    動させて前記目標トラック上に配し、 前記特定光ピックアップが読み取ったデータから現在ア
    ドレスを求め、 該現在アドレスと前記目標アドレスとの間の角度差を演
    算して求め、 該角度差に応じて前記ベース駆動モータを作動させて角
    度差が縮小する方向へ前記ピックアップベースを回転駆
    動して停止させることを特徴とする請求項1記載のディ
    スクプレイヤ。
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