JP2001143043A - 非接触式icカード及び非接触式icカードの継線方法 - Google Patents

非接触式icカード及び非接触式icカードの継線方法

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JP2001143043A
JP2001143043A JP32436999A JP32436999A JP2001143043A JP 2001143043 A JP2001143043 A JP 2001143043A JP 32436999 A JP32436999 A JP 32436999A JP 32436999 A JP32436999 A JP 32436999A JP 2001143043 A JP2001143043 A JP 2001143043A
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Japan
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coil conductor
card
conductor
chip
conductive
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JP32436999A
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English (en)
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Mitsuru Ozasa
満 小笹
Makoto Miura
誠 三浦
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面平滑性に優れ、電気的接続構造の信頼性
に優れ、配線交叉部における継線を容易に行うことがで
きる非接触式ICカードを得る。 【解決手段】 基板上にコイル導体3が形成されてお
り、かつICチップ4が搭載されており、ICチップ4
の第1の接続端子4aにコイル導体の内側端が接続され
ており、コイル導体3の外側端が導体テープ6によりI
Cチップ4の第2の接続端子4bに電極ランド4cを介
して電気的に接続されており、該導体テープ6として、
導電性基材6aの一面に部分的に、粘着性ポリマー、光
カチオン重合性化合物及び光カチオン重合開始剤を含む
光硬化性粘接着剤層6bを形成した構造を有する、非接
触式ICカード1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル導体に交叉
するように配置された継線構造を有する非接触式ICカ
ード並びに該非接触式ICカードにおける継線方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリペイドカードなどに非接触式
のICカードの使用が検討されている。
【0003】上記ICカードでは、基板上にICチップ
とアンテナコイルを構成するコイル導体とが形成されて
おり、ICチップの2つの接続端子間にコイル導体が接
続されている。このような非接触式ICカードにおける
一般的な電気的接続構造を図5に示す。
【0004】図5に平面図で示すように、基板51の上
面にICチップ52が搭載されている。また、アンテナ
コイルを構成するコイル導体53が基板51の上面に形
成されている。コイル導体53の一端は、ICチップ5
2の第1の接続端子52aに電気的に接続されている。
他方、コイル導体53の外側端は、電気的接続部材54
を介してICチップ52の他の接続端子52bに接続さ
れている。
【0005】コイル導体53は巻回パターン状とされて
いるので、内側に搭載されたICチップ52の接続端子
52bと、コイル導体53の外側端とを電気的に接続す
る場合、電気的接続部材54がコイル導体53と交叉す
る部分(以下、配線交叉部と略す)において、両者の間
を電気的に絶縁しなければならない。
【0006】従来、上記のような電気的接続構造とし
て、種々のものが提案されている。例えば、基板上
に、別途用意された巻線コイルを接着剤で貼り付けるこ
とによりコイル導体を構成し、配線交叉部においてコイ
ル導体を予め絶縁物で被覆し、しかる後ボンディングワ
イアなどの導体からなる電気的接続部材を用いて継線し
た構造、基板上に銅箔を積層し、該銅箔をエッチング
することによりコイル導体を形成し、上記コイル導体の
配線交叉部に絶縁ペーストを塗布し、次に導電ペースト
を印刷することにより電気的接続部材を構成した構造、
特開平10−335813号公報に記載のように、基
板上にコイル導体を印刷した後、ICチップの接続端子
とコイル導体の外側端と導電性粘着テープからなる電気
的接続部材を用いて継線した構造などが知られている。
なお、この導電性粘着テープでは、絶縁性基材の片面に
導体と接着剤層とが導体が露出するように形成されてお
り、長さ方向中央(配線交叉部)において、電気的絶縁
を図るために導体が絶縁フィルムで被覆されており、か
つ該絶縁フィルムの外側面にさらに粘接着剤層が形成さ
れている。
【0007】また、基板の一方主面にコイル導体を形
成し、他方主面にICチップを実装し、基板に形成され
たスルーホール導体を介してICチップの2つの接続端
子間にコイル導体を電気的に接続する方法も提案されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したの構造で
は、巻線コイルが基板に直接接着されており、さらに配
線交叉部が絶縁物でカバーされ、該絶縁物上に電気的接
続部材が積層されるので、配線交叉部において平坦性が
著しく低下する。従って、ICカードにおける平坦性の
要求に応えることが困難であった。また、製造工程の自
動化が困難であるという問題もあった。
【0009】の銅箔をエッチングしてコイル導体を形
成し、配線交叉部に絶縁ペースト及び導電ペーストを印
刷してなる構造では、配線交叉部表面に凹凸が生じ易
く、導電ペーストの塗布厚みのばらつきにより、電気的
接続の信頼性が十分でないという問題があった。
【0010】上記導電性粘着テープを用いて配線交叉
部における継線を行う構造では、容易に継線を行うこと
ができるものの、導電性粘着テープが上記のように複雑
な構造を有するので、生産性が低く、かつコストが高く
つくという問題があった。
【0011】なお、のスルーホール導体を利用した構
造では、基板の構造が複雑となり、コストが高くつくだ
けでなく、基板の両面に回路素子を構成しなければなら
ないという問題があった。
【0012】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、表面平滑性に優れ、電気的接続構造の信頼性
に優れており、配線交叉部における継線作業を効率良く
行うことができ、生産性に優れかつ安価な非接触式IC
カード及び該非接触式ICカードにおける継線方法を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非接触式I
Cカードは、基板と、基板上に形成されたコイル導体
と、前記基板上においてコイル導体の内側または外側に
搭載されており、かつ第1,第2の接続端子を有し、第
1の接続端子が前記コイル導体の内側端または外側端に
電気的に接続されているICチップと、前記ICチップ
の第2の接続端子と前記コイル導体の外側端または内側
端とを電気的に接続し、かつ前記コイル導体の一部と電
気的に絶縁された状態で交叉している接続導体とを備
え、前記接続導体が、導電性基材の一面に部分的に光硬
化性粘接着剤層を形成してなる導体テープからなり、前
記コイル導体の一部と交叉する部分においてコイル導体
との間の電気的絶縁を確保するために前記光硬化性粘接
着剤層がコイル導体の一部を覆うように貼付されてお
り、前記導電性基材がコイル導体の外側端または内側端
及びICチップの第2の接続端子に電気的に接続されて
いることを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る非接触式ICカードの
継線方法は、基板上に、コイル導体が形成されており、
かつ該コイル導体の内側または外側に第1,第2の接続
端子を有するICチップが搭載されている非接触式IC
カードにおいて、前記ICチップの第2の接続端子と前
記コイル導体の外側端または内側端とを継線する方法で
あって、導電性基材の一面に部分的に光硬化性粘接着剤
層が形成されている導体テープを用意し、該光硬化性粘
接着剤層に光を照射した後、該光硬化性粘接着剤層が前
記コイル導体の一部を覆うように前記基板に導体テープ
を貼付し、かつ前記導体テープの導電性基材をICチッ
プの第2の接続端子及びコイル導体の外側端または内側
端に電気的に接続することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
非接触式ICカード及びその継線方法を具体的な実施形
態に基づき説明する。
【0016】図1(a)及び(b)は、本発明の一実施
形態に係る非接触式ICカードを示す断面図及び平面図
である。本実施例の非接触式ICカード1では、基板2
上にコイル導体3が形成されている。
【0017】基板2は、ICカードのカードベースを構
成する適宜の合成樹脂材料により構成することができ
る。また、コイル導体3については、銅や銀などの適宜
の導電性材料を用いることができる。
【0018】また、基板2上には、ICチップ4が搭載
されている。ICチップ4は、コイル導体3の内側に配
置されている。また、コイル導体3の外側端には電極ラ
ンド5が連ねられている。
【0019】ICチップ4は、少なくとも第1,第2の
接続端子4a,4bを有する。第1の接続端子4aに
は、コイル導体3の内側端が電気的に接続されている。
そして、第2の接続端子4bには、電極ランド4cが電
気的に接続されている。本実施形態では、この電極ラン
ド4cと電極ランド5とが電気的接合部材としての導体
テープ6により電気的に接続されている。すなわち、導
体テープ6の一端が電極ランド4cを介して接続端子4
bに電気的に接続され、他端がコイル導体3の外側端の
電極ランド5に電気的に接続されている。
【0020】非接触式ICカード1の特徴は、コイル導
体3と導体テープ6とが交叉する部分すなわち配線交叉
部において、導体テープ6によりコイル導体3との電気
的絶縁が確保されていると共に、電極ランド4cと電極
ランド5との間の電気的接続が図られていることにあ
る。
【0021】上記導体テープ6は、導電性基材6aの一
面に光硬化性粘接着剤層6bを部分的に形成した構造を
有する。ここで、「部分的」とは、配線交叉部において
コイル導体3を被覆するように粘接着剤層6bが形成さ
れていることを意味する。本実施形態では、導体6aの
長さ方向(導体テープ6がコイル導体3に対して交叉し
て延びている方向)両端では粘接着剤層6bは形成され
ていない。粘接着剤層6bが形成されていない部分にお
いて、導電性基材6aが、導電性接合材7a,7bによ
り、電極ランド4c,5に電気的に接続されている。
【0022】上記導電性接合材7a,7bとしては、導
電性接着剤や半田等の適宜の導電性接合材を用いること
ができる。もっとも、ICカードの耐熱性及び屈曲性を
考慮すると、導電性接着剤や導電性粘着剤を用いること
が望ましい。
【0023】次に、上記導体テープ6の詳細を説明す
る。導体テープ6の導電性基材6aとしては、安価であ
り、導電性に優れた銅箔が好ましく用いられる。もっと
も、導電性基材6aは、導電性を有する他の金属箔など
や、適宜の導電性材料からなるシートもしくはフィルム
を適宜用いて構成することができる。
【0024】また、粘接着剤層6bは、初期状態では粘
着性を示し、光を照射することにより硬化する光硬化性
粘接着剤により構成されている。上記光硬化性粘接着剤
は、光カチオン重合性化合物と、光カチオン重合開始剤
と、粘着性ポリマーとを少なくとも含む。
【0025】上記光カチオン重合性化合物としては、分
子内にカチオン重合性の水酸基、ビニルエーテル基、エ
ピスルフィド基、エチレンイミン基及び/またはエポキ
シ基を有するモノマー、オリゴマーまたはポリマーを好
適に用いることができる。あるいは、これらの官能基を
有するアクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ポリ
エステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、ポリ
エーテル系ポリマー、天然ゴム、ブロック共重合ゴム、
シリコーン系ポリマーなどの各種ポリマーを用いること
もできる。
【0026】上記カチオン重合性化合物のうち、硬化に
より接着強度を効果的に高め得るため、カチオン重合性
基としてエポキシ基を有する化合物、特にエポキシ基を
有する樹脂が好適に用いられる。このようなエポキシ基
を有する樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェ
ノールF型、フェノールノボラック型、グリシジルエー
テル型などの各種エポキシ樹脂が用いられる。また、こ
れらのエポキシ樹脂の変性体も用いることができ、例え
ば、CTBN(末端カルボキシル基含有ブタジエン/ア
クリロニトリルゴム)変性エポキシ樹脂、各種ゴム(ア
クリルゴム、NBR、SBR、ブチルゴム、イソプレン
ゴムなど)粒子分散型エポキシ樹脂、液状ゴム(アクリ
ルゴム、NBR、SBR、ブチルゴム、イソプレンゴム
など)変性エポキシ樹脂、各種樹脂(アクリル系、ウレ
タン系、尿素系、ポリエステル系またはスチレン系樹
脂)添加型エポキシ樹脂、キレート変性エポキシ樹脂あ
るいはポリオール変性エポキシ樹脂などを用いることが
できる。さらに、アクリル、ゴム、シリコーンなどのポ
リマー中にエポキシ基が含有されている樹脂材料もエポ
キシ基を有する樹脂として好適に用いることができる。
【0027】上述した各種樹脂材料は、上記変性体の
他、異種の樹脂変性、官能基変性またはラジカル重合性
不飽和結合の導入などにより、反応性官能基が導入され
ているものであってもよい。
【0028】エポキシ基を有する樹脂を用いた場合、光
の照射により後述の光カチオン重合開始剤が活性化され
てカチオン種が発生した場合、エポキシ基の開環重合が
主反応となり、光硬化性粘接着剤が架橋し、硬化する。
エポキシの開環重合は反応性が高く、従って硬化時間を
短縮することができるので、導体テープ6による接合工
程の短縮を図ることができる。
【0029】また、エポキシ樹脂により、凝集力及び弾
性率が高められるので、導体テープ6による接合部分に
おける耐屈曲性、及び接着強度が高められる。従って、
非接触式ICカードを屈曲した場合の、導体テープ6に
よる接合部分の剥離やずれなどの接着異常を抑制するこ
とができる。
【0030】上記光カチオン重合性化合物は、単独で用
いられてもよく、複数種併用されてもよい。上記光カチ
オン重合性化合物の配合割合については、特に限定され
るわけではないが、官能基当量として150〜5000
g−regin/mol程度存在することが好ましい。
カチオン重合性化合物の配合割合が少ないと、反応速度
が遅くなり、硬化に時間を要することがあり、多すぎる
と、光照射後に被着体に貼付するまでの作業時間が制約
されることがある。いずれにしても、反応速度と硬化物
性によって上記光カチオン重合性化合物の配合割合が定
められる。
【0031】上記光カチオン重合開始剤は、光の照射に
より励起されてカチオン種を発生するものであるので、
比較的低エネルギーで上記光カチオン重合を開始させる
ことができる。使用する光としては、マイクロ波、赤外
線、可視光、紫外線、X線、γ線などを用いることがで
きるが、一般的に取り扱いが容易であり、比較的高エネ
ルギーを容易に得ることができる紫外線を用いることが
好ましい。より好ましくは、波長200〜400nmの
紫外線が用いられる。
【0032】上記紫外線は、高圧水銀灯、超高圧水銀灯
あるいはケミカルランプなどの光源を用いて照射するこ
とができる。上記光カチオン重合開始剤としては、イオ
ン性光酸発生タイプの光カチオン重合開始剤及び非イオ
ン性光酸発生タイプの光カチオン重合開始剤を用いるこ
とができる。
【0033】イオン性光酸発生タイプの光カチオン重合
開始剤としては、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニ
ウム塩、芳香族スルホニウム塩、及びトリフェニルホス
ホニウム塩などのオニウム塩化合物や鉄アレン錯体など
を挙げることができる。
【0034】上記非イオン性光酸発生タイプの光カチオ
ン重合開始剤としては、ニトロベンジルエステル、スル
ホン酸誘導体、燐酸エステル、フェノールスルホン酸エ
ステル、ジアゾナフトキノン、N−ヒドロキシイミドス
ルホナートなどを挙げることができる。
【0035】上記光カチオン重合開始剤は1種のみ用い
られてもよく、2種以上併用されてもよい。なお、上記
光硬化性粘接着剤には、上記光カチオン重合性化合物及
び光カチオン重合開始剤の他、ベンゾフェノンや9,1
0−アントラキノンなどの公知の光増感剤;劣化防止
剤;ポリオールやポリエステル系の可塑剤;充填剤など
の各種添加剤を配合してもよい。
【0036】また、有効活性波長の異なる複数の光カチ
オン重合開始剤を使用し、2段階硬化させてもよい。さ
らに、光硬化性粘接着剤にラジカル重合成分も含有さ
せ、他の光重合開始剤、例えば光ラジカル重合開始剤や
光アニオン重合開始剤を併用してもよい。この場合、光
ラジカル重合開始剤や光アニオン重合開始剤の有効活性
波長は、上記光カチオン重合開始剤の有効活性波長と同
等である必要はない。
【0037】上記光カチオン重合開始剤は、光硬化性粘
接着剤において、カチオン重合性化合物の光カチオン重
合性官能基1モルに対し、0.0001〜0.1モル程
度の割合で配合することが好ましい。光カチオン重合開
始剤の配合割合が少なすぎると硬化速度は遅くなり、多
すぎると、光照射後、被着体に貼付するまでの作業時間
が制約されることがある。
【0038】上記光硬化性粘接着剤は、初期状態では、
粘着性すなわち感圧接着性を発現する。この粘着性の程
度は、120℃でボールタックが3以上であることが望
ましく、より好ましくは室温で3以上である。
【0039】粘着性を得るには、被着体に対する濡れ性
と光硬化性粘接着剤の凝集力とが適度にバランスされて
いることが必要である。従って、一般に粘着剤では、系
内に可塑成分と凝集成分とを有する。従って、上記光硬
化性粘接着剤においても、凝集成分として、ゴム系樹脂
やアクリル系樹脂などの粘着性ポリマーが用いられる。
特に、アルキルアクリレートを主成分とするガラス転移
点Tgの低いアクリル系ポリマーは、ポリマー単体で適
度な感圧接着性を有しているので、アクリル系粘着剤の
主剤として広く使用されている。
【0040】上記光硬化性粘接着剤では、このような従
来より公知の粘着性ポリマーが上記凝集成分として配合
されている。また、必要に応じて、上記可塑成分とし
て、適宜の粘着付与樹脂を配合してもよい。
【0041】上記光硬化性粘接着剤は、被着体に対する
濡れ性及び凝集力のバランスを取るために、光照射前の
状態で適度に架橋されてもよい。この架橋を初期架橋と
する。初期架橋の方法については特に限定されず、粘接
着剤中の官能基と多官能オリゴマー(例えば、ポリイソ
シアネート、ポリエポキシ、ポリオール、多官能アクリ
ルオリゴマーなど)による分子架橋や、金属酸化物もし
くは金属キレートによるイオン性架橋などが一般的であ
る。初期架橋は、感圧接着剤の酢酸エチル不溶解分(ゲ
ル分)で70%以下が好ましい。初期架橋度が高すぎる
と、被着体の濡れ性が低下し、十分な初期粘着力を得る
ことができないことがある。
【0042】上記導電性基材6a上に上記光硬化性粘接
着剤を塗工もしくは積層する方法については特に限定さ
れず、ロールコート法、グラビアコート法あるいは押出
法などの各種塗工方法や、次に述べる光硬化性粘着シー
トを導電性基材6aに貼り合わせる方法などを用いるこ
とができる。
【0043】また、上記光硬化性粘接着剤はシート状に
加工されていることが好ましく、その厚みは10〜50
0μm程度が好ましく、より好ましくは20〜200μ
mである。光硬化性粘接着剤からなる光硬化性粘着シー
トの厚みが厚すぎると、硬化に時間が掛かり、薄いと、
光照射後の作業時間が制約されることがあり、さらに短
絡の恐れが大きくなる。
【0044】本発明において、導体テープは、上述した
導電性基材の片面に上記光硬化性粘接着剤からなる粘接
着剤層を有する。この導体テープは、通常、長尺状ロー
ルテープから繰り出され、切断されて使用される。接着
に際しては、導体テープは配線交叉部に貼付される前
に、光カチオン重合開始剤の活性化有効波長を含む光を
照射され、しかる後基板2上に貼付される。
【0045】基板2への貼付は、上記光硬化性粘接着剤
の粘着性を利用し、指圧、ラミネートあるいはプレス等
の加圧により行われる。貼付温度は、常温から120℃
程度が好ましい。貼付温度が高すぎると、貼付時に皺が
入り、ずれ等を生じることがある。また、貼付温度が低
すぎると、光硬化性粘接着剤の弾性率が上がり、粘着性
が低下し、接着不良となることがある。
【0046】光照射された光硬化性粘接着剤では、カチ
オン種が発生しているため、重合が開始され、経時によ
り硬化が進行する。従って、本発明においては、上記硬
化が進行し光硬化性粘接着剤の粘着性が喪失する前に、
配線交叉部に圧着することにより、必ずしも熱プレスを
必要とすることなく、導体テープを基板に強固に接着す
ることができる。
【0047】上記光硬化性粘接着剤に光を照射してか
ら、粘着性を喪失するまでの時間を可使時間とする。こ
の可使時間が長い方が、作業性に優れているが、硬化速
度が遅くなるため、十分な硬化物性が得られるまでの時
間を要することになる。従って、可使時間は10分〜半
日程度が適当である。
【0048】上記粘着性の喪失は、貼付温度における初
期粘着力の変化により確認することができる。目安とし
ては、光照射後、貼付する時点の粘着力が照射前の0〜
50%程度まで低下するとき、粘着性が喪失したと判断
できることが多い。いずれにしても、光照射後貼付する
までの時間については、必要な初期粘着力と硬化後接着
力とを考慮して定めればよい。
【0049】上記光硬化性粘接着剤の硬化に際しては、
カチオン種が酸素等の阻害を受け難く、長期に渡り存在
する。従って、暗反応で硬化が進行するので、光照射を
停止した後も硬化が確実に進行する。
【0050】上記光カチオン重合反応の阻害因子として
は、水や塩基性物質が挙げられ、系中あるいは接合体表
面上にこれらの物質が少ない方が好ましい。硬化後に
は、上記光硬化性粘接着剤は、カチオン重合性官能基の
3次元架橋化により高度に凝集力が高められるため、高
い接着強度及び耐熱性を発現する。そのため、最終的に
得られたICカード1の屈曲テストにおいても、接着部
分がずれたりせず、信頼性を高め得る。
【0051】なお、導電性基材の片面に上記光硬化性粘
接着剤層を形成してなる導体テープは、光硬化性粘接着
剤層面が剥離性支持体によって被覆されて保護されてい
ることが好ましい。また、上記導体テープはロール状に
巻き取ることにより、生産性を高めることができ、好ま
しい。
【0052】また、上記導体テープの厚みは、導電性基
材及び光硬化性粘接着剤層の厚みを制御することにより
適宜変更でき、ICカードにおいて要求される厚みに応
じて適宜変更することができる。
【0053】次に、図1に示した非接触式ICカード1
の製造方法を説明する。非接触式ICカード1を製造す
るにあたっては、上述した基板2上にコイル導体3を形
成する。このコイル導体3の形成方法については特に限
定されない。例えば、図2に示すように、銅箔11の片
面に粘接着剤層12及びセパレーター13を積層してな
る積層シート14を用意し、銅箔をコイル導体3を形成
する材料となるように打ち抜き加工した後、セパレータ
ー13を剥離し、基板2の上面に貼付する方法が挙げら
れる。
【0054】あるいは絶縁フィルム上に銅箔を積層して
なる積層シートを用意し、エッチングによりコイル導体
を形成した後、基板2上に接着剤を用いて絶縁フィルム
側から貼付してもよい。
【0055】さらに、絶縁フィルム上に導電ペーストの
塗布によりコイル導体を形成し、該絶縁フィルム側から
基板2上に接着してコイル導体3を形成してもよい。な
お、上記コイル導体3の形成と同時に、図1(b)に示
した電極ランド4c及び電極ランド5も同時に形成すれ
ばよい。
【0056】しかる後、基板2上にICチップ4を搭載
する。このようにして図3に示すように、基板2上にコ
イル導体3、電極ランド4c,5が形成されており、か
つICチップ4が搭載された構造が得られる。
【0057】次に、図4に示すように、上述した導体テ
ープ6を用意し、導体テープ6の剥離紙(図示されず)
を剥離し、光硬化性粘接着剤層6bを露出させ、光を照
射し、該光硬化性粘接着剤層6b側からコイル導体3の
配線交叉部に貼付する。このようにして、配線交叉部が
光硬化性粘接着剤層で被覆される。
【0058】光硬化性粘接着剤層6bは、上述したよう
に初期状態で十分な粘着性を発現するので、導体テープ
6を基板2上に容易に貼付することができる。また、貼
付後には、光照射後の架橋・硬化の進行により、光硬化
性粘接着剤層6bが硬化し、高い接着強度及び耐熱性を
発現する。
【0059】なお、上記導体テープ6の光硬化性粘接着
剤層6bは、前述したように導電性基材6aの長さ方向
端部近傍には至っていない。次に、この導体テープ6の
導電性基材6aの露出している部分を利用して、導電性
接合剤7a,7bを用いて、導電性基材6aと、電極ラ
ンド4b、並びに導電性基材6aと電極ランド5とを接
合する。
【0060】上記のようにして、図1に示した非接触式
ICカード1における配線交叉部の電気的接続を完了す
ることができる。 (実施例1) 光硬化性粘接着剤 アクリル酸ブチル 90重量部/グリシジルメタクリレート(GMA) 10 重量部共重合体 100重量部 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、商品名:エピコ ート#832) 50重量部 CTBN変性エポキシ(シェルケミカル社製、商品名:エポン#58901) 50重量部 光カチオン重合開始剤(旭電化社製、表品名:アデカオプトマーSP170) 3重量部 酢酸エチル 100重量部 上記配合物を混合して、光硬化性粘接着剤溶液を調整し
た。これをアプリケーターで乾燥後の厚みが30μmに
なるように第1のセパレーター上に塗布・乾燥して、さ
らに軽剥離力の第2のセパレーターと貼り合わせた。次
に、この積層体を銅箔の幅より狭くスリットした後、第
2のセパレーターを剥離して銅箔(厚み35μm)をラ
ミネートし、両側縁がドライエッジ部となされた導体テ
ープを作製した。
【0061】この導体テープを幅方向にスリットして、
第1のセパレーターを剥離し、波長365nmを中心波
長とするUV(紫外線)を高圧水銀灯より9600mJ
の強度となるように照射し、図2の方式で作製されたコ
イル導体3の配線交叉部に導体テープを手貼りにより貼
り合わせ、ICチップからの電極ランド4cと他方のコ
イル導体外側端の電極ランド5とを継線(各電極ランド
4c,5には、予め導電接着剤を塗布しておき、継線さ
せる)した。常温で3日間養生した後、基板2の上下に
カバーシート(PETフィルム、厚み188μm)を接
着剤で貼り合わせて、非接触式ICカードを作製した。
【0062】 (実施例2) 光硬化性粘接着剤 アクリル酸ブチル 45重量部/アクリル酸エチル 45重量部/アクリル酸 10重量部共重合体 100重量部 エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、商品名:「エピコート1006) 50重量部 4官能エポキシ化合物(三菱ガス化学社製、商品名:TETRAD X) 5重量部 光カチオン重合開始剤(旭電化社製、表品名:アデカオプトマーSP170) 3重量部 酢酸エチル 100重量部 上記配合物を混合して、光硬化性粘接着剤溶液を作製
し、実施例1と同様にして非接触式ICカードを作製し
た。
【0063】 (実施例3) 光硬化性粘接着剤 アクリル酸エチル 70重量部/メタクリル酸メチル 20重量部/アクリル 酸 5重量部/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 5重量部共重合体 100重量部 NBRゴム粒子分散型エポキシ樹脂(旭電化社製、商品名:アデカレジンEP R−21) 50重量部 光カチオン重合開始剤(旭電化社製、表品名:アデカオプトマーSP170) 3重量部 酢酸エチル 100重量部 上記配合物を混合して、光硬化性粘接着剤溶液を作製
し、実施例1と同様にして非接触式ICカードを作製し
た。
【0064】 (比較例1) アクリル酸ブチル 90重量部/GMA 10重量部共重合体 100重量部 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社製、商品名:エピコ ート#828) 50重量部 CTBN変性エポキシ(シェルケミカル社製:商品名:エポン#58901) 50重量部 光ラジカル発生剤(BASF社製、商品名:LUCILIN TPO) 1重量部 酢酸エチル 100重量部 上記配合物を混合して、光硬化性粘接着剤溶液を作製
し、実施例1と同様にして非接触式ICカードを作製し
た。
【0065】 (比較例2) アクリル酸エチル 90重量部/アクリル酸 5重量部/メタクリル酸2−ヒ ドロキシエチル 5重量部共重合体 100重量部 NBRゴム粒子分散型エポキシ樹脂(旭電化社製、商品名:アデカレジンEP R−21) 50重量部 酢酸エチル 100重量部 上記配合物を混合して、光硬化性粘接着剤溶液を作製
し、実施例1と同様にして非接触式ICカードを作製し
た。
【0066】(比較例3) 両面板スルーホール方式 厚み250μmの両面銅張り積層板(銅箔付きガラスエ
ポキシ板)にドライフィルムを貼り合わせ、フォトマス
クをセットし、光照射し、コイル相当部分のドライフィ
ルムを選択的に硬化した。エッチングにより、未硬化部
分のドライフィルム及び不要部分の銅箔を溶かし、除去
した。その後、両面をマスキングフィルムでマスクし、
貫通孔を形成した。貫通孔に銅を析出させ、導電貫通孔
とする。その後、IC搭載場所にICチップを接着剤で
接着し、コイル導体と導電接着剤で継線した。上下にカ
バーシート(PETフィルム、厚み188μm)を熱硬
化型接着剤で貼り合わせ、ICカードを得た。
【0067】(比較例4) 片面板エッチングコイル・ペースト塗布式 厚み250μmの銅張り積層板(銅箔付きガラスエポキ
シ板)にドライフィルムを貼り合わせ、フォトマスクを
セットし、光照射し、コイル相当部分のドライフィルム
を選択的に硬化した。エッチングにより、未硬化部分の
ドライフィルム及び不要部分の銅箔を溶かし、除去し
た。その後、配線交叉部に絶縁ペーストを乾燥後に厚み
20μmとなるよう塗布、乾燥し、導電ペーストを乾燥
後に厚み20μmとなるよう塗布、乾燥し、ICチップ
側電極ランドとコイル導体の外側端の電極ランドとを導
電接着剤で継線した。上下にカバーシート(PETフィ
ルム、厚み188μm)を接着剤で貼り合わせ、ICカ
ードを得た。
【0068】(比較例5) 片面板巻線カバー方式 厚み100μmのPET−Gフィルム(筒中プラスチッ
ク社製)に接着剤で巻線コイル(厚み100μm)を貼
り合わせ、ICチップを接着剤で接着し、配線交叉部に
は絶縁のため接着剤でPETフィルムを貼り合わせた。
接着剤が乾いた後、コイル導体を交叉部上で接着剤によ
りPETに固定し、ICチップに継線した。得られた構
造を射出成形機の金型に入れ、射出圧縮成形法でABS
樹脂を注形し、厚み250μmのシートを得た。上下に
カバーシート(PETフィルム、厚み188μm)を接
着剤で貼り合わせ、ICカードを得た。
【0069】(評価) 1.初期粘着力 実施例1〜3で得た光硬化性粘接着剤を、乾燥後の厚み
が20μmとなるようにステンレス板に塗工し、銅箔を
貼り合わせた。貼合30分後に銅箔を剥離する際の18
0°粘着力(JIS Z−0237に準拠、単位:N/
10mm)を測定(23℃×相対湿度65%)した。
【0070】2.硬化後接着力 実施例1〜3及び比較例1,2で得た各粘接着剤につい
て、被着体として2枚の銅箔を用いて、JIS Z−0
237に準じてT形剥離粘着力(単位:N/10mm)
を測定した。
【0071】但し、貼合5分前に中心波長365nmの
UVを高圧水銀灯より9600mJの強度で照射し、貼
合1日放置(23℃×相対湿度65%)した後に測定を
行った。
【0072】なお、比較例3〜5の粘接着剤について
は、UV照射せずに貼合後、120℃で1日放置して室
温で測定した。 3.曲げ試験 ICカードの長さ方向に圧縮力を加えて約2cmの振幅
で湾曲させ(周期30回/分)、125回毎に浮き、剥
がれを確認した。接着不良が発生するまでの回数(ma
x1000回)を評価した。
【0073】4.カードの平滑性 目視により平滑性を評価した。 5.コイル末端とICチップ側ランドの接続加工性 作業者が接続加工性を評価した。
【0074】
【表1】
【0075】実施例1〜3においては硬化前には銅箔を
仮止め可能であった。また、照射後に手貼りした後、室
温において硬化反応が進行すると、1日後には接着力が
飛躍的に向上した。
【0076】比較例1のように、ラジカル硬化反応で
は、照射時点で硬化が進行し過ぎて感圧接着性が喪失し
てしまう。また、比較例2のように硬化しない単なる感
圧接着剤では接着力が低く、非接触式ICカード用途で
は、曲げ試験で剥離を起こし、実用に適さない。
【0077】さらに、比較例3のように熱硬化型の後硬
化型感圧接着剤は、熱エージングにより後硬化するが、
熱エージングが必要であり、かつ他のシート材料等の耐
熱性が劣る場合には使用できない。
【0078】比較例4では、表面凹凸のため、導電ペー
ストの塗布厚み不均一が原因とみられる導電ペースト部
の断線があった。比較例5では、繰り返しの曲げ応力に
より、巻線コイルとICチップの継線部分で断線したも
のと思われる。
【0079】
【発明の効果】本発明に係る非接触式ICカード及び非
接触式ICカードの継線方法では、コイル導体の一部と
交叉する接続導体が、導電性基材の一面に上記光硬化性
粘接着剤層を形成してなる導体テープを用いて構成され
ているので、配線交叉部においてコイル導体に光硬化性
粘接着剤層の初期粘着性を利用して導体テープを容易に
貼付することができる。また、貼付に際し光を照射して
おくことにより、光硬化性粘接着剤層中のカチオン重合
性化合物の光カチオン重合が進行し、最終的に高い接着
強度及び耐熱性を発現する。よって、ICカードが曲げ
られた場合であっても、上記導体テープを用いた電気的
接続部分において、接合部のずれや剥がれが生じ難い。
【0080】加えて、光を照射した後、硬化反応が進行
するものの、前述した可使時間内では粘着性を維持する
ので、導体テープを配線交叉部に容易に貼付することが
でき、従って非接触式ICカードの配線交叉部の形成に
あたり、作業性を高めることができる。
【0081】また、上記導体テープを用いるものである
ため、配線交叉部における表面平滑性も高められる。従
って、表面平滑性に優れ、電気的接続構造の信頼性に優
れ、配線交叉部における継線作業を効率良く行うことが
できる、安価な非接触式ICカードを提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係
る非接触式ICカードの断面図及び平面図。
【図2】本発明の一実施形態のICカードの製造に際し
コイル導体を形成するために用意される複合シートを示
す断面図。
【図3】図1に示した非接触式ICカードの製造に際
し、基板上にコイル導体を形成し、かつICチップを搭
載した状態を示す断面図。
【図4】図3に示した基板上において、配線交叉部に導
体テープを貼付する工程を説明するための断面図。
【図5】従来の非接触式ICカードを説明するための平
面図。
【符号の説明】
1…非接触式ICカード 2…基板 3…コイル導体 4…ICチップ 4a…第1の接続端子 4b…第2の接続端子 4c…電極ランド 5…電極ランド 6…導体テープ 6a…導電性基材 6b…光硬化性粘接着剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 基板上に形成されたコイル導体と、 前記基板上においてコイル導体の内側または外側に搭載
    されており、かつ第1,第2の接続端子を有し、第1の
    接続端子が前記コイル導体の内側端または外側端に電気
    的に接続されているICチップと、 前記ICチップの第2の接続端子と前記コイル導体の外
    側端または内側端とを電気的に接続し、かつ前記コイル
    導体の一部と電気的に絶縁された状態で交叉している接
    続導体とを備え、 前記接続導体が、導電性基材の一面に部分的に光硬化性
    粘接着剤層を形成してなる導体テープからなり、前記コ
    イル導体の一部と交叉する部分においてコイル導体との
    間の電気的絶縁を確保するために前記光硬化性粘接着剤
    層がコイル導体の一部を覆うように貼付されており、前
    記導電性基材がコイル導体の外側端または内側端及びI
    Cチップの第2の接続端子に電気的に接続されているこ
    とを特徴とする非接触式ICカード。
  2. 【請求項2】 基板上に、コイル導体が形成されてお
    り、かつ該コイル導体の内側または外側に第1,第2の
    接続端子を有するICチップが搭載されている非接触式
    ICカードにおいて、前記ICチップの第2の接続端子
    と前記コイル導体の外側端または内側端とを継線する方
    法であって、 導電性基材の一面に部分的に光硬化性粘接着剤層が形成
    されている導体テープを用意し、該光硬化性粘接着剤層
    に光を照射した後、該光硬化性粘接着剤層が前記コイル
    導体の一部を覆うように前記基板に導体テープを貼付
    し、かつ前記導体テープの導電性基材をICチップの第
    2の接続端子及びコイル導体の外側端または内側端に電
    気的に接続することを特徴とする非接触式ICカードの
    継線方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129841A (ja) * 2006-07-28 2013-07-04 Lord Corp デュアル硬化接着剤配合物
JP2018021181A (ja) * 2016-07-20 2018-02-08 日東電工株式会社 粘着シート

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