JP2001142544A - 加熱処理装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱処理装置および画像形成装置

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JP2001142544A
JP2001142544A JP32414299A JP32414299A JP2001142544A JP 2001142544 A JP2001142544 A JP 2001142544A JP 32414299 A JP32414299 A JP 32414299A JP 32414299 A JP32414299 A JP 32414299A JP 2001142544 A JP2001142544 A JP 2001142544A
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temperature
heater
heater lamp
control
heating
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JP32414299A
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English (en)
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Hideo Yamane
秀夫 山根
Tokuo Shiroichi
徳男 城市
Yuuho Ho
有宝 彭
Tomoshi Sakata
智志 坂田
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡辺
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のヒータランプを備えてなり、発生する
フリッカの程度が低減された加熱処理装置、およびその
ようなヒータランプにより加熱されるローラを備えてな
る定着装置を有する画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 加熱処理装置は、被加熱体を加熱する複
数のヒータランプを独立に、あるいは共通に点灯・消灯
させるヒータランプ制御手段を有し、この制御手段は、
ヒータランプを、被加熱体が基準温度より低い第1制御
温度以下となったときに点灯させ、基準温度より高い第
2制御温度以上となったときに消灯させるヒステリシス
制御を行う。画像形成装置は、加熱ローラと圧着ローラ
とを備えてなる定着装置を有し、各ローラを加熱するヒ
ータランプを独立に、あるいと共通に点灯・消灯させる
ヒータランプ制御手段を有し、スタンバイモードまたは
ローパワーモードにおいて、ヒステリシス制御が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のヒータラン
プを有する加熱処理装置および加熱ローラと圧着ローラ
を備えてなる定着装置を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式による画像形成装
置においては、転写紙などの画像支持体の一面に転写さ
れたトナー像を当該画像支持体に熱定着させるために、
当該画像支持体の一面に接して加熱する加熱ローラと、
この加熱ローラに圧着されるよう配置され、当該画像支
持体の他面に接する圧着ローラとを備えてなる定着装置
が広く用いられている。
【0003】そして、或る種の定着装置においては、加
熱ローラおよび圧着ローラの加熱源として、例えばハロ
ゲンランプなどよりなるヒータランプがそれぞれ設けら
れており、それらのヒータランプは、適宜のヒータラン
プ制御手段により、点灯状態がオン−オフ制御される構
成とされ、これにより、加熱ローラおよび圧着ローラの
温度制御が行われている。
【0004】しかしながら、従来の画像形成装置の定着
装置においては、例えば加熱ローラの温度制御のため
に、当該加熱ローラに設けた温度検知手段よりの信号に
より、図4に示すように、或る一定の設定温度を基準温
度Tsとして、加熱ローラの温度が上昇してこの基準温
度Tsに到達したときにヒータランプを消灯させ、また
加熱ローラの温度が下降してこの基準温度Tsに到達し
たときにヒータランプを点灯させる状態でオン−オフ制
御されている。
【0005】しかしながら、このようなオン−オフ制御
では、ヒータランプの点灯および消灯の繰り返しが頻繁
に行われることとなり、この点灯および消灯に伴う電圧
変動が頻繁に起こるために、このヒータランプと同一の
電源系統に接続されている照明機器などにフリッカ(人
間が感じる「明るさのちらつき感」)が生ずる、という
問題がある。然るに、このフリッカの程度は、或る規定
された範囲(フリッカ規格)内に規制することが必要と
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に基づいてなされたものであって、その目的は、複
数のヒータランプを備えてなり、同一の電源系統に接続
されている他の照明機器などに発生するフリッカの程度
を低減させることができる加熱処理装置を提供すること
にある。本発明の他の目的は、各々加熱源としてヒータ
ランプが設けられた加熱ローラおよび圧着ローラを備え
てなる定着装置を有し、当該ヒータランプのオン−オフ
制御によって生ずるフリッカの程度が低減された画像形
成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱処理装置
は、被加熱体を加熱する複数のヒータランプと、この複
数のヒータランプの各々を独立に点灯および消灯させる
ヒータランプ制御手段とを有してなり、ヒータランプ制
御手段は、ヒータランプの各々を、被加熱体の温度が基
準温度より低い第1制御温度以下となったときに点灯さ
せ、被加熱体の温度が基準温度より高い第2制御温度以
上となったときに消灯させることにより、各ヒータラン
プに対してヒステリシス制御を行うことを特徴とする。
【0008】また、本発明の加熱処理装置は、複数の被
加熱体をそれぞれ加熱する複数のヒータランプと、当該
複数のヒータランプの各々を共通に点灯および消灯させ
るヒータランプ制御手段とを有してなる加熱処理装置で
あって、ヒータランプ制御手段は、ヒータランプのすべ
てを、いずれかの被加熱体の温度が基準温度より低い第
1制御温度となったときに点灯させ、当該被加熱体の温
度が基準温度より高い第2制御温度となったときに消灯
させることにより、各ヒータランプに対してヒステリシ
ス制御を行うことを特徴とする。
【0009】本発明の画像形成装置は、加熱ローラと圧
着ローラとを備えてなる定着装置を有する画像形成装置
において、定着装置は、加熱ローラを加熱する加熱ロー
ラ用ヒータランプと、圧着ローラを加熱する圧着ローラ
用ヒータランプと、これらのヒータランプの各々を独立
に点灯および消灯させるヒータランプ制御手段とを有し
てなり、下記の条件(1)および条件(2)のうち少な
くとも1つを満足することを特徴とする画像形成装置。 条件(1) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がスタンバイモ
ードにある場合に、ヒータランプの各々を、関連するロ
ーラの温度がスタンバイモードにおける基準温度より低
い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該ロー
ラの温度が当該基準温度より高い第2制御温度以上とな
ったときに消灯させることにより、各ヒータランプに対
してヒステリシス制御を行うこと。 条件(2) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がローパワーモ
ードにある場合に、ヒータランプの各々を、関連するロ
ーラの温度がローパワーモードにおける基準温度より低
い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該ロー
ラの当該温度が基準温度より高い第2制御温度以上とな
ったときに消灯させることにより、各ヒータランプに対
してヒステリシス制御を行うこと。
【0010】また、本発明の画像形成装置は、加熱ロー
ラと圧着ローラとを備えてなる定着装置を有する画像形
成装置において、定着装置は、加熱ローラを加熱する加
熱ローラ用ヒータランプと、圧着ローラを加熱する圧着
ローラ用ヒータランプと、これらのヒータランプの各々
を共通に点灯および消灯させるヒータランプ制御手段と
を有してなり、下記の条件(1)および条件(2)のう
ち少なくとも1つを満足することを特徴とする画像形成
装置。 条件(1) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がスタンバイモ
ードにある場合に、ヒータランプのすべてを、いずれか
のローラの温度がスタンバイモードにおける基準温度よ
り低い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該
ローラの温度が当該基準温度より高い第2制御温度以上
となったときに消灯させることにより、各ヒータランプ
に対してヒステリシス制御を行うこと。 条件(2) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がローパワーモ
ードにある場合に、ヒータランプのすべてを、いずれか
のローラの温度がローパワーモードにおける基準温度よ
り低い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該
ローラの当該温度が基準温度より高い第2制御温度以上
となったときに消灯させることにより、各ヒータランプ
に対してヒステリシス制御を行うこと。
【0011】
【作用】本発明の加熱処理装置によれば、複数のヒータ
ランプの各々のオン−オフ制御において、ヒータランプ
が点灯される温度(第1制御温度、以下において「点灯
温度」ともいう。)と、ヒータランプが消灯される温度
(第2制御温度、以下において「消灯温度」ともい
う。)との間に、一定の温度幅を設定した状態で各ヒー
タランプに対してヒステリシス制御を行うので、ヒータ
ランプの各々のオン−オフ制御における点灯周期(ある
いは消灯周期)を長くすることができ、これにより、複
数のヒータランプの点灯および消灯の回数が低減されて
電圧変動の頻度が小さくなる。その結果、当該ヒータラ
ンプと同一の電源系統に接続された外部照明機器などに
発生するフリッカが低減されるので、フリッカの程度を
規定された範囲内に規制することが容易である。
【0012】本発明の画像形成装置によれば、待機状態
であるスタンバイモードまたはローパワーモードにおい
て、定着装置の加熱ローラおよび圧着ローラをそれぞれ
加熱する複数のヒータランプの点灯温度と消灯温度との
間に一定の温度幅を設定した状態で各ヒータランプに対
してヒステリシス制御を行うので、スタンバイモードま
たはローパワーモードにおいて、上記と同様の理由によ
り、ヒータランプのオン−オフ制御における点灯および
消灯の回数が低減される。その結果、当該ヒータランプ
と同一の電源系統に接続された外部照明機器などに発生
するフリッカが低減されるので、フリッカの程度を規定
された範囲内に規制することが容易である。そして、こ
のようなヒータランプのヒステリシス制御は、待機状態
であるスタンバイモードまたはローパワーモードにおい
て行われる限り、画像形成モードにおける定着性に実質
的に悪影響を与えるものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を用い
て詳細に説明する。図1は、本発明の画像形成装置の構
成の主要部の一例を示す説明図である。この例の画像形
成装置は、静電荷像が形成されるドラム状感光体21
と、このドラム状感光体21を帯電させるための帯電部
22と、ドラム状感光体21に形成された静電荷像を顕
像化してトナー像を形成する現像器23と、ドラム状感
光体21に形成されたトナー像を画像支持体に転写させ
る転写部24と、ドラム状感光体21に密着した画像支
持体を分離させる分離部25と、画像支持体の表面に転
写されたトナー像を定着させる定着装置30とを備えて
なる。27は搬送機構、28はクリーニング部である。
【0014】定着装置30は、トナー像が転写された画
像支持体の一面に接して加熱する加熱ローラ31と、こ
の加熱ローラ31に圧着されるよう設けられ、画像支持
体の他面に接する圧着ローラ32とを備えてなり、加熱
ローラ31内には加熱ローラ用ヒータランプ33が設け
られており、圧着ローラ32内には圧着ローラ用ヒータ
ランプ34が設けられている。また、加熱ローラ31の
温度を検知してその温度データ信号をヒータランプ制御
手段に出力する温度検知手段(図示せず)と、圧着ロー
ラ32の温度を検知してその温度データ信号をヒータラ
ンプ制御手段に出力する温度検知手段(図示せず)とが
独立に設けられている。
【0015】ヒータランプ制御手段は、主電源(図示せ
ず)が投入された状態において、各温度検知手段よりの
温度データ信号に基づいてそれぞれ対応するヒータラン
プを点灯または消灯させる機能、すなわち、加熱ローラ
31の温度データ信号により加熱ローラ用ヒータランプ
33を点灯または消灯させると共に、これとは独立し
て、圧着ローラ32の温度データ信号により圧着ローラ
用ヒータランプ34を点灯または消灯させることによ
り、オン−オフ制御する機能を有する。
【0016】このように、この定着装置30において
は、加熱ローラ31および圧着ローラ32を被加熱体と
して、これらをそれぞれ加熱するヒータランプ33,3
4と、これらのヒータランプ33,34の各々をオン−
オフを制御するヒータランプ制御手段とにより、加熱処
理装置が構成されている。
【0017】画像形成装置においては、次の3つの動作
モードで動作される。 (1)ウォーミングアップモード (2)画像形成モード (3)待機モード 以下、各動作モード毎に説明する。
【0018】(1)ウォーミングアップモード このモードは、電源スイッチが投入された場合に最初に
現れるモードである。このウォーミングアップモードで
は、加熱ローラ31および圧着ローラ32の温度が上昇
して、予め設定されたスタンバイ温度に達するまで加熱
されることが必要である。このため、このウォーミング
アップモードにおいては、ヒータランプ制御手段によ
り、加熱ローラ用ヒータランプ33および圧着ローラ用
ヒータランプ34の両方が点灯される。ここに、スタン
バイ温度は、画像形成指令信号を受けたときに直ちに画
像形成モードに移行することができる温度である。
【0019】(2)画像形成モード ウォーミングアップモードにある状態において、画像形
成指令信号が発せられるとこの画像形成モードとなり、
画像形成が実行される。この画像形成モードでは、実際
にトナー像の定着が行われることから、加熱ローラ31
および圧着ローラ32は、共に加熱が継続されている状
態に維持されることが必要であり、加熱ローラ用ヒータ
ランプ33および圧着ローラ用ヒータランプ34は、そ
の両方が点灯された状態が維持される。
【0020】(3)待機モード この待機モードには、スタンバイモードと、ローパワー
モードとがある。 (3−1)スタンバイモード ウォーミングアップモードにある状態において、或る程
度の時間が経過しても画像形成指令信号が発せられない
ときは、スタンバイモードとなる。このスタンバイモー
ドでは、加熱ローラ31および圧着ローラ32の温度
が、設定されたスタンバイ温度に継続的に維持されるよ
う、それぞれの加熱ローラ用ヒータランプ33および圧
着ローラ用ヒータランプ34が、点灯および消灯を繰り
返す状態でオン−オフ制御される。
【0021】加熱ローラ用ヒータランプ33のオン−オ
フ制御においては、加熱ローラ31に設けられた温度検
知手段からの温度データ信号により、図2に示すよう
に、スタンバイ温度を基準温度Tsとして、加熱ローラ
31の温度が下降して基準温度Tsよりも低い第1制御
温度T1 に達した時に、加熱ローラ用ヒータランプ33
が点灯されると共に、加熱ローラ31の温度が上昇して
基準温度Tsよりも高い第2制御温度T2 に達した時
に、加熱ローラ用ヒータランプ33が消灯される状態で
制御される。
【0022】このように、ヒータランプ制御手段は、加
熱ローラ用ヒータランプ33の点灯を、基準温度Tsよ
り低い第1制御温度T1 において行い、その消灯を、基
準温度Tsより高い第2制御温度T2 において行うもの
であり、いわゆるヒステリシス制御を当該加熱ローラ用
ヒータランプ33に対して行うものである。
【0023】ここに、加熱ローラ用ヒータランプ33の
基準温度Tsと点灯温度である第1制御温度T1 との間
の温度差dT1 の大きさ、並びに基準温度Tsと消灯温
度である第2制御温度T2 との間の温度差dT2 の大き
さは、それぞれ、特に限定されるものではなく、種々の
条件によって選定することができる。温度差dT1 およ
びdT2 の大きさは、同一であってもよいがその必要は
なく、異なっていてもよい。実際の定着装置の一例にお
いては、温度差dT1 およびdT2 の大きさは、各々、
例えば0.5〜4℃、特に1〜3℃の範囲内であること
が好ましい。
【0024】また、上記から当然のことながら、第1制
御温度T1 と第2制御温度T2 との温度幅(dT1 +d
2 )すなわちヒステリシス幅の大きさも限定されるも
のではないが、実際の定着装置の一例では、ヒステリシ
ス幅が例えば1〜8℃、特に2〜6℃の範囲内であるこ
とが好ましい。
【0025】以上、加熱ローラ31を加熱するためのヒ
ータランプ33のオン−オフ制御の状態について説明し
たが、圧着ローラ32のためのヒータランプ34のオン
−オフ制御においても、同様にしてヒステリシス制御が
行われる。すなわち、圧着ローラ32に設けられた温度
検知手段からの温度データ信号により、そのスタンバイ
温度を基準温度として、圧着ローラ32の温度が下降し
て基準温度よりも低い第1制御温度に達した時に、圧着
ローラ用ヒータランプ34が点灯されると共に、圧着ロ
ーラ32の温度が上昇して基準温度よりも高い第2制御
温度に達した時に、圧着ローラ用ヒータランプ34が消
灯される状態で制御される。
【0026】この圧着ローラ用ヒータランプ34のヒス
テリシス制御は、上記のように、加熱ローラ用ヒータラ
ンプ33のヒステリシス制御とは独立した態様で行うこ
とができる。従って、圧着ローラ用ヒータランプ34の
ヒステリシス制御において、その基準温度、第1制御温
度および第2制御温度は、いずれも、加熱ローラ用ヒー
タランプ33のヒステリシス制御とは無関係に自由に選
定することができ、加熱ローラ用ヒータランプ33のヒ
ステリシス制御における場合と異なっていてもよく、ま
た同一であってもよい。しかし、同一の場合であって
も、加熱ローラ31と圧着ローラ32とはその温度状態
が常に一致するものではないから、その点灯および消灯
のタイミングが常に一致するものではない。
【0027】このように、加熱ローラ用ヒータランプ3
3と圧着ローラ用ヒータランプ34とを独立に制御する
ことにより、加熱ローラ31と圧着ローラ32とを互い
に温度差を有する状態でヒステリシス制御することがで
きる。具体的には、加熱ローラ用ヒータランプ33のた
めのヒステリシス制御におけるヒステリシス幅に比し
て、圧着ローラ用ヒータランプ34のためのヒステリシ
ス制御におけるヒステリシス幅が同程度もしくは小さい
ことが好ましく、例えば前者が3℃の場合に後者は2〜
3℃とされる。このような制御によれば、安定した定着
動作を得ることができる。
【0028】(3−2)ローパワーモード 画像形成指令信号が発せられないまま、以上のスタンバ
イモードが或る一定時間以上継続されると、画像形成装
置はローパワーモードに切り替えられる。このローパワ
ーモードは、画像形成装置全体の消費電力の低減を図る
ためのモードである。
【0029】このローパワーモードでは、加熱ローラ3
1および圧着ローラ32の温度が、設定されたローパワ
ー温度に継続的に維持されるよう、それぞれの加熱ロー
ラ用ヒータランプ33および圧着ローラ用ヒータランプ
34が、点灯および消灯を繰り返す状態でオン−オフ制
御される。ここに、ローパワー温度は、画像形成指令信
号が発せらたときに、比較的短時間のうちに画像形成モ
ードに移行することのできる温度であるが、上記のスタ
ンバイ温度よりも、例えば1〜10℃程度、好ましくは
3〜6℃程度、低く設定される。具体的には、ローパワ
ー温度は、画像形成装置全体の消費電力の低減を図る観
点と、画像形成モードに移行するまでに要する時間の長
さの観点とから、設定される。
【0030】このローパワーモードにおいても、加熱ロ
ーラ用ヒータランプ33は、ローパワー温度を基準温度
として、基本的に、スタンバイモードにおけると同様に
してヒステリシス制御が行われ、これは、圧着ローラ用
ヒータランプ34についても同様である。すなわち、ス
タンバイモードにおける基準温度よりも低い温度を基準
温度として、点灯温度はそれより低い温度とされ、消灯
温度はそれより高い温度とされる。
【0031】このローパワーモードにおいて、ヒータラ
ンプ33,34の個々のヒステリシス制御の態様、すな
わち点灯温度および消灯温度は、種々の条件によって適
宜選定することができる。そして、加熱ローラ用ヒータ
ランプ33と圧着ローラ用ヒータランプ34との間でヒ
ステリシス制御の態様が異なってもよいことは、スタン
バイモードの場合と同様である。
【0032】以上のような画像形成装置において、例え
ばスタンバイモードにおける加熱ローラの温度と時間と
の関係は、模式的に示すと図3における曲線Aのとおり
である。すなわち、従来は、基準温度Tsを実際の制御
温度(切り替え温度)としてヒータランプのオン−オフ
制御を行っているため、加熱ローラの温度は、図3で曲
線Bに示すように、当該基準温度Tsを中心とし、下限
をS1 とし、上限をS2とする温度範囲において上昇
し、下降する。このような現象が生ずる理由は、温度検
知手段および当該ヒータランプの応答性、並びに加熱ロ
ーラそれ自体の熱慣性も関係するが、基本的に、検知さ
れた温度データによるヒータランプを制御するフィード
バック方式による制御だからである。
【0033】このような状況において、当該ヒータラン
プをヒステリシス制御すると、当該ヒータランプが点灯
されている間は加熱ローラの温度は上昇を続け、またヒ
ータランプが消灯されている間は加熱ローラの温度は下
降を続けるため、加熱ローラの温度は、曲線Aのよう
に、基準温度Tsを中心とし、下限をS1 より低いT1
とし、上限をS2 より高いT2 とする、ヒステリシス制
御を行わない場合よりも広い温度範囲において上昇し、
下降することとなる。そして、この加熱ローラの温度勾
配は略一定と考えてもよいから、結局、当該ヒータラン
プのオン−オフ制御における点灯および消灯される頻度
が減少し、点灯周期あるいは消灯周期が長くなる。そし
て、この事情は、ローパワーモードにあるときにも同様
であり、更に圧着ローラのためのヒータランプにおいて
も、同様である。
【0034】以上のように、上記構成の画像形成装置に
よれば、特に待機状態であるスタンバイモードおよびロ
ーパワーモードにおいて、定着装置のローラを加熱する
ヒータランプのオン−オフ制御を、設定される基準温度
Tsより低い点灯温度で点灯させ、基準温度Tsより高
い消灯温度で消灯させることによって行うため、ヒータ
ランプの点灯および消灯の回数が低減されて電圧変動の
頻度が小さくなる。その結果、それらのヒータランプと
同一の電源系統に接続された外部照明機器などに発生す
るフリッカを低減させることができるので、フリッカの
程度を規定された範囲内に規制することが容易である。
【0035】以上、本発明の具体的な一例に係る画像形
成装置について説明したが、本発明においては、種々変
更をくわえることが可能である。例えば、定着装置にお
いて、加熱ローラと圧着ローラとは対となった状態で動
作するものであって、トナー画像の定着という一つの加
熱処理を実行する一つの加熱処理機構を構成するもので
ある。このような場合には、被加熱体である加熱ローラ
および圧着ローラの各々に設けられているヒータランプ
を、各々独立して制御することは、必ずしも必要ではな
い。すなわち、加熱ローラと圧着ローラのいずれか一方
の温度を温度検知手段により検知して得られる温度デー
タにより、加熱ローラのためのヒータランプおよび圧着
ローラのためのヒータランプの両方を共通に、一斉に点
灯させ、消灯させるようにしてオン−オフ制御すること
もできる。
【0036】そして、このようなヒータランプのオン−
オフ制御においても、既述と同様にして、ヒステリシス
制御を行うことができる。このようなヒステリシス制御
が行われる画像形成装置においては、複数のヒータラン
プの個々のものについて独立の温度検知手段を設ける必
要がなく、ヒータランプ制御手段も共通に設ければよい
ので、構成の簡単なものを用いることができる。
【0037】また、本発明において、加熱ローラおよび
圧着ローラのためのヒータランプの配置は、特に限定さ
れるものではなく、例えばローラ体の内部にヒータラン
プを配設する構成ではなく、ローラ体の外周面を加熱す
る態様でヒータランプを配設する構成であってもよい。
【0038】更に、ヒータランプのオン−オフ制御にお
いて、消灯している複数のヒータランプを並列接続状態
で点灯させる際には、一旦、直列接続状態を経由してか
ら並列点灯状態とすることが好ましく、これにより、突
入電流のピーク値が抑制されたものとなるので、この点
においても電圧変動の幅を小さくすることができ、フリ
ッカを低減させるために有効である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加熱処理
装置によれば、複数のヒータランプの各々のオン−オフ
制御において、ヒータランプが点灯される温度と、ヒー
タランプが消灯される温度との間に、一定の温度幅を設
定した状態で各ヒータランプに対してヒステリシス制御
を行うので、ヒータランプの各々のオン−オフ制御にお
ける点灯周期を長くすることができ、これにより、複数
のヒータランプの点灯および消灯の回数が低減されて電
圧変動の頻度が小さくなる。その結果、当該ヒータラン
プと同一の電源系統に接続された外部照明機器などに発
生するフリッカが低減されるので、フリッカの程度を規
定された範囲内に規制することが容易である。
【0040】また、本発明の画像形成装置によれば、待
機状態であるスタンバイモードまたはローパワーモード
において、定着装置の加熱ローラおよび圧着ローラをそ
れぞれ加熱する複数のヒータランプの点灯温度と消灯温
度との間に一定の温度幅を設定した状態で各ヒータラン
プに対してヒステリシス制御を行うので、スタンバイモ
ードまたはローパワーモードにおいて、上記と同様の理
由により、ヒータランプのオン−オフ制御における点灯
および消灯の回数が低減される。その結果、当該ヒータ
ランプと同一の電源系統に接続された外部照明機器など
に発生するフリッカが低減されるので、フリッカの程度
を規定された範囲内に規制することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成の主要部の一例を
示す説明図である。
【図2】本発明の画像形成装置の定着装置における加熱
用ヒータランプをオン−オフ制御する場合におけるヒー
タランプの状態と被加熱体の温度との関係を示すグラフ
である。
【図3】本発明におけるヒータランプのオン−オフ制御
における被加熱体の温度の時間的変化を、従来の場合と
対比して示すグラフである。
【図4】従来のオン−オフ制御におけるヒータランプの
状態と被加熱体の温度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
21 感光体 22 帯電部 23 現像器 24 転写部 25 分離部 27 搬送機構 28 クリーニング部 30 定着装置 31 加熱ローラ 32 圧着ローラ 33 加熱ローラ用ヒータランプ 34 圧着ローラ用ヒータランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 彭 有宝 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 坂田 智志 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 渡辺 裕之 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H033 AA41 BB18 BC02 CA05 CA07 CA48 5H323 AA36 BB20 CA08 CB04 CB42 EE03 EE04 FF03 HH02 KK05 LL10 MM02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱体を加熱する複数のヒータランプ
    と、この複数のヒータランプの各々を独立に点灯および
    消灯させるヒータランプ制御手段とを有してなり、 ヒータランプ制御手段は、ヒータランプの各々を、被加
    熱体の温度が基準温度より低い第1制御温度以下となっ
    たときに点灯させ、被加熱体の温度が基準温度より高い
    第2制御温度以上となったときに消灯させることによ
    り、各ヒータランプに対してヒステリシス制御を行うこ
    とを特徴とする加熱処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の被加熱体をそれぞれ加熱する複数
    のヒータランプと、当該複数のヒータランプの各々を共
    通に点灯および消灯させるヒータランプ制御手段とを有
    してなる加熱処理装置であって、 ヒータランプ制御手段は、ヒータランプのすべてを、い
    ずれかの被加熱体の温度が基準温度より低い第1制御温
    度となったときに点灯させ、当該被加熱体の温度が基準
    温度より高い第2制御温度となったときに消灯させるこ
    とにより、各ヒータランプに対してヒステリシス制御を
    行うことを特徴とする加熱処理装置。
  3. 【請求項3】 加熱ローラと圧着ローラとを備えてなる
    定着装置を有する画像形成装置において、 定着装置は、加熱ローラを加熱する加熱ローラ用ヒータ
    ランプと、圧着ローラを加熱する圧着ローラ用ヒータラ
    ンプと、これらのヒータランプの各々を独立に点灯およ
    び消灯させるヒータランプ制御手段とを有してなり、下
    記の条件(1)および条件(2)のうち少なくとも1つ
    を満足することを特徴とする画像形成装置。 条件(1) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がスタンバイモ
    ードにある場合に、ヒータランプの各々を、関連するロ
    ーラの温度がスタンバイモードにおける基準温度より低
    い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該ロー
    ラの温度が当該基準温度より高い第2制御温度以上とな
    ったときに消灯させることにより、各ヒータランプに対
    してヒステリシス制御を行うこと。 条件(2) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がローパワーモ
    ードにある場合に、ヒータランプの各々を、関連するロ
    ーラの温度がローパワーモードにおける基準温度より低
    い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該ロー
    ラの当該温度が基準温度より高い第2制御温度以上とな
    ったときに消灯させることにより、各ヒータランプに対
    してヒステリシス制御を行うこと。
  4. 【請求項4】 加熱ローラと圧着ローラとを備えてなる
    定着装置を有する画像形成装置において、 定着装置は、加熱ローラを加熱する加熱ローラ用ヒータ
    ランプと、圧着ローラを加熱する圧着ローラ用ヒータラ
    ンプと、これらのヒータランプの各々を共通に点灯およ
    び消灯させるヒータランプ制御手段とを有してなり、下
    記の条件(1)および条件(2)のうち少なくとも1つ
    を満足することを特徴とする画像形成装置。 条件(1) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がスタンバイモ
    ードにある場合に、ヒータランプのすべてを、いずれか
    のローラの温度がスタンバイモードにおける基準温度よ
    り低い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該
    ローラの温度が当該基準温度より高い第2制御温度以上
    となったときに消灯させることにより、各ヒータランプ
    に対してヒステリシス制御を行うこと。 条件(2) ヒータランプ制御手段は、画像形成装置がローパワーモ
    ードにある場合に、ヒータランプのすべてを、いずれか
    のローラの温度がローパワーモードにおける基準温度よ
    り低い第1制御温度以下となったときに点灯させ、当該
    ローラの当該温度が基準温度より高い第2制御温度以上
    となったときに消灯させることにより、各ヒータランプ
    に対してヒステリシス制御を行うこと。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093218A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Yamatake Corp 鏡面冷却式センサ
US10012952B2 (en) 2015-09-17 2018-07-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for controlling amount of air flow flowing to heat unit in fixing device
US10012931B2 (en) 2015-07-29 2018-07-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, method for controlling fixing device and storage medium

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US10012931B2 (en) 2015-07-29 2018-07-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus, method for controlling fixing device and storage medium
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