JP2004038072A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハロゲンヒータランプの通電開始時に発生する突入電流を抑制しながら、大きな熱容量を備える簡素な構造の画像形成装置を提供する。
【解決手段】それぞれ定格電力の異なる第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3を並列接続し、第2のハロゲンヒータランプ3にバイメタルスイッチ4を直列接続して、加熱ローラ1に内蔵する。第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3の定格電力はともにフリッカ発生対策を要しない定格電力であり、且つ第1のハロゲンヒータランプ2の定格電力は、第2のハロゲンヒータランプ3の定格電力よりも大きく設定する。加熱ローラ1の加熱開始時は、第1のハロゲンヒータランプ2のみを点灯して加熱ローラ1を加熱する。加熱ローラ1が徐々に加熱され、所定の温度に達するとバイメタルスイッチ4がON状態となり、第2のハロゲンヒータランプ3も点灯して、加熱ローラ1を加熱する。
【選択図】 図2
【解決手段】それぞれ定格電力の異なる第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3を並列接続し、第2のハロゲンヒータランプ3にバイメタルスイッチ4を直列接続して、加熱ローラ1に内蔵する。第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3の定格電力はともにフリッカ発生対策を要しない定格電力であり、且つ第1のハロゲンヒータランプ2の定格電力は、第2のハロゲンヒータランプ3の定格電力よりも大きく設定する。加熱ローラ1の加熱開始時は、第1のハロゲンヒータランプ2のみを点灯して加熱ローラ1を加熱する。加熱ローラ1が徐々に加熱され、所定の温度に達するとバイメタルスイッチ4がON状態となり、第2のハロゲンヒータランプ3も点灯して、加熱ローラ1を加熱する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハロゲンヒータランプを加熱源として内蔵する加熱ローラを備えた画像形成装置、特に、定格電力が大きく、点灯時のフリッカ発生対策を必要とするハロゲンヒータランプを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子写真方式による画像形成装置は、次の工程を経て記録体である印刷用紙の表面に画像を形成する。まず、感光ドラムの表面に静電気を帯電させた後、感光ドラム表面にレーザ光等を照射して、静電気を部分的に放電し、文字や画像の形になるようにパターン化する。次に、感光ドラムに帯電した静電気と同じ極性を持つ静電気を帯電させたトナーを感光ドラム表面に吸着させる。これにより、感光ドラム表面には、所望の文字や画像のパターンをなすトナーの集合体が形成される。そして、このトナーの集合体を印刷用紙の表面に転写し、転写面を加熱ローラで、その反対面を加圧ローラで挟み込んで、加熱定着させる。
【0003】
このような画像形成装置の加熱ローラは、内部に加熱源であるヒータを内蔵しており、このヒータを加熱することで定着に必要な温度域を維持しており、このヒータとして、大きな熱容量を短時間で得られるハロゲンヒータランプが用いられることがある。このハロゲンヒータランプは、通常、家庭用の商用電源を用いて点灯している。
【0004】
しかし、大きな熱容量を要するハロゲンヒータランプは、その定格電力も大きく、一般に数百W〜1kW程度の定格電力を要する。また、ハロゲンヒータランプは、低温時に抵抗値が低く、高温になるにつれて抵抗値が増加する特性を有する。このため、ハロゲンヒータランプを点灯する際に、ハロゲンヒータランプの抵抗値が小さいことにより大きな電流(突入電流)が流れ、急激な電流変化を生じる。このため、外部電源ラインにインピーダンスを有する場合はそのインピーダンスと急激な電流変化とにより電源変動が発生し、この電源変動により同じ電源を共有している外部照明機器等にフリッカが生じるという問題があった。このため、所定の定格電力量を超えるハロゲンヒータランプについては、フリッカの発生を抑制する規定が設けられており、約630Wがその閾値にあたる。
【0005】
ところが、時間当たりの印刷枚数、すなわち印刷処理速度を向上したり、印刷用紙の面積を大きくするためには、630W以上の定格電力を備えるハロゲンヒータランプが必要となることがある。
【0006】
このため、従来の定格電力が大きい画像形成装置は、ハロゲンヒータランプへの供給電流の位相制御や半波制御をおこなうことで電流の実効値を抑制して、フリッカの発生を抑制している。
【0007】
位相制御は、図4(a)に示すように、入力交流電流の半周期毎に利用部分(時間幅w1〜w5)を増加させていき、所定時間後に完全な波形にする方式である。また、半波制御は、図4(b)に示すように、入力交流電流の一方の極性時のみを利用し、所定時間後に完全な波形に切り換える方式である。
【0008】
また、前述のようなフリッカ対策の技術が、▲1▼特開平10−333755号公報および▲2▼特開2000−194237号公報に開示されている。
【0009】
▲1▼の技術は、第1のトライアックとリアクトルとの直列回路に第2のトライアックを並列接続し、この並列回路をヒータに直列に接続したものであり、ヒータをソフトスタートする期間のみ、第1のトライアックとリアクトルとの直列回路を用いて位相制御を行い、ソフトスタート期間後は第2のトライアックをON状態にし、第1のトライアックをOFF状態にして完全な波形でハロゲンヒータランプに電流を供給するものである。このような構成により、低温時のハロゲンヒータランプの抵抗値が小さいときには位相制御が行われてヒータの突入電流が制御され、或程度暖められてハロゲンヒータランプの抵抗値が高くなった後に、完全な波形の電流が供給されることで、フリッカの発生を抑制しながら、ハロゲンヒータランプを安定して点灯させる。
【0010】
▲2▼の技術は、二つのヒータとこれら二つのヒータを単独で点灯させる並列スイッチ手段と、二つのヒータを直列接続して点灯させる直列スイッチ手段とを備え、交流電源供給開始時には、二つのヒータを直列接続した状態で点灯させ、一定時間経過後に、二つのヒータを並列接続した状態に切り換えて点灯させるものである。このような構成とすることで、通電開始時は二つのヒータが直列接続されており、回路の抵抗値を高くして突入電流のピーク値が低減される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置におけるハロゲンヒータランプへの入力電流制御においては、ハロゲンヒータランプへの入力回路に、トライアックやサイリスタ等を用いた入力電流制御回路を用いなければならない。しかし、ハロゲンヒータランプは、加熱開始時に大電流が流れるため、これらの素子もこれに耐えうる仕様でなければならず、高価な素子を用いなければならなくなり、製品コストが増加する。また、入力電流制御回路分のスペースが画像形成装置内に必要となり、その分、装置本体が大きくなってしまう。
【0012】
▲1▼の技術についても、トライアックによる位相制御を行っているため、従来例と同様の課題が残る。
また、▲2▼の技術は、ヒータとともにヒータ数よりも多いスイッチ素子が必要となるため、製品コストが高くなるとともに、スイッチ素子が多い分装置が大きくなってしまう。
【0013】
なお、特開平9−212035号公報に、サーミスタを用いたヒータ温度制御を行う画像形成装置(加熱定着装置)が開示されているが、ヒータへの点灯開始時のフリッカ対策については、一切開示されていない。
【0014】
この発明の目的は、加熱ローラ内のハロゲンヒータランプの点灯開始時に発生する突入電流を抑制しながら、大きな熱容量が得られる簡素な構造の画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明に示す画像形成装置は、記録体表面に形成されたトナー像を加熱定着させる、加熱源を内蔵する加熱ローラにおいて、加熱源を、並列接続された第1、第2のハロゲンヒータランプと、該第2のハロゲンヒータランプに直列接続されたバイメタルスイッチから構成する。また、これら第1、第2のハロゲンヒータランプを、フリッカー発生対策を要しない定格電力のもので構成する。
【0016】
この構成では、ハロゲンヒータランプの通電開始時は第1のハロゲンヒータランプのみが点灯することで加熱ローラが加熱され、所定温度まで到達するとバイメタルスイッチがON状態となり、第2のハロゲンヒータランプも点灯して、加熱ローラが加熱される。これら、第1、第2のハロゲンヒータランプはそれぞれ単独ではフリッカ発生対策を要しない定格電力のものであるため、点灯開始時の電流変動によるフリッカの発生が低減され、且つバイメタルスイッチがON状態になって以降は、二つのハロゲンヒータランプの合計の発熱量で加熱ローラが加熱され、大きな熱容量を得られる。
【0017】
また、この発明に示す画像形成装置は、第1のハロゲンヒータランプを、その定格電力が前記第2のハロゲンヒータランプの定格電力よりも大きいもので構成する。
【0018】
この構成では、前述のように点灯開始時の電流変動によるフリッカが低減されるとともに、第1のハロゲンヒータランプの熱容量をできる限り大きくし、第1のハロゲンヒータランプから先に点灯することで、高速印刷の必要がない等の印刷仕様によって、第2のハロゲンヒータランプの使用頻度が低減される。また、先に熱容量の大きい第1のハロゲンヒータランプで加熱しておくことで、加熱ローラとともに第2のハロゲンヒータランプも加熱されるため、第2のハロゲンヒータランプの点灯開始時の電流変動が低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の構成の主要部を示した図である。
図2は加熱ローラの点灯機構の概要を示したブロック図である。
【0020】
画像形成装置は、トナー40による画像パターンを記録体である印刷用紙100に転写する転写部と、転写されたトナー40を定着させる定着部とからなる。転写部は、静電気による画像パターンが形成される感光ドラム30と、この感光ドラム30の表面に静電気を帯電させる帯電ローラ31と、感光ドラム30の表面の前記画像パターンにトナー40を付着させる現像シリンジ32と、この現像シリンジ32にトナー40を供給するカートリッジ33と、感光ドラム30とともに印刷用紙100を挟み込み、印刷用紙100の表面101にトナー40を転写するための転写ローラ34と、転写後に感光ドラム30の表面に残ったトナー40を除去するクリーニング部35からなる。定着部は、加熱源である第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3を内蔵し、印刷用紙100の未定着トナー40が付着した面101に接するように配置された加熱ローラ1と、印刷用紙100を挟んで加熱ローラ1に対向する位置に配置された加圧ローラ20とからなる。この加熱ローラ1と加圧ローラ20とで印刷用紙100を加熱、加圧することで、印刷用紙100の表面101に付着していたトナー40が定着する。
【0021】
加熱ローラ1は、熱伝導率の高い金属または合金などからなる円柱形状の胴体11とその表面に形成されたフッ素樹脂からなる被覆層12とで形成されている。加圧ローラ20も同様に、胴体21と被覆層22とからなる。加圧ローラ20の胴体21の材質については特に限定されるものはなく、一般に金属等が用いられており、被覆層22の材質は軟質ゴムやスポンジゴム等の弾性体を用いられている。
【0022】
加熱ローラ1の内部には、直管状のハロゲンヒータランプ2,3が、それぞれの中心軸と加熱ローラ1の中心軸とが平行となるように配設されている。さらに、第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3は、それぞれのハロゲンヒータランプから、加熱ローラ1と加圧ローラ20とが印刷用紙100を加熱してトナーを定着させる点(以下、「加熱定着点」という。)までの距離が一致するように配設されている。これにより、第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3のそれぞれから加熱定着点への熱伝導性を均一にすることができ、熱設計が容易となる。
【0023】
また、加熱ローラ1内部の第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3の近傍に、所定の温度以上になるとON状態になるバイメタルスイッチ4が設置されている。このバイメタルスイッチ4と第2のハロゲンヒータランプ3とが直列接続され、この直列接続回路に第1のハロゲンヒータランプが並列接続されている。
【0024】
次に、加熱ローラ1の加熱制御(ハロゲンヒータランプの点灯制御)について説明する。
【0025】
図2に示すように、加熱ローラ1は、前述の第2のハロゲンヒータランプ3とバイメタルスイッチ4との直列接続回路と、この直列接続回路と第1のハロゲンヒータランプ1とからなる並列接続回路が内蔵されている。
【0026】
この加熱ローラ1の一方の端子にサージ吸収回路6が接続されており、他方の端子に加熱ローラ4の高温側の温度を調整する温度調整回路5が接続されている。さらに、これらの回路に商用電源である交流電源9が接続されており、この交流電源9にゼロクロス検出回路7が並列接続されている。また、温度調整回路5と交流電源9との間に、トライアック8が挿入されており、トライアック8のゲート端子がゼロクロス検出回路7の出力端子に接続されている。
【0027】
温度調整回路5は、所定の温度以上になると接点が切り離される(OFF状態になる)バイメタルスイッチや温度ヒューズで構成されており、加熱ローラ1の温度が予め設定した温度よりも高くなる場合にスイッチがOFF状態になる。これにより、加熱ローラ1に内蔵された第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3への電流の供給が停止し、加熱ローラ1の温度が低下する。このような加熱ローラ1の高温閾値を検出するバイメタルスイッチまたは温度ヒューズは、加熱ローラ1の近傍に配置しても、加熱ローラ1に内蔵してもよい。
【0028】
サージ吸収回路6は、コイルと、このコイルの一方の端子とアースとの間に直列接続された抵抗器およびコンデンサからなる直列回路とにより構成されており、コイルのインダクタンス値、抵抗器の抵抗値、およびコンデンサのキャパシタンス値を所定の値に設定することで、ハロゲンヒータランプ点灯時に発生する点灯雑音や高調波が除去される。
【0029】
ゼロクロス検出回路7は、オペレータからのHeatON信号が入力されると、交流電源9のゼロクロスを検出し、ゼロクロス信号をトライアック8に出力する。トライアック8はゼロクロス信号を受信することでON状態となり、回路全体に電力が供給される。これにより、ハロゲンヒータランプに、位相が0°から始まる電流を供給することができる。
【0030】
このように加熱ローラ1のハロゲンヒータランプに電流が流れ始める際には、加熱ローラ1は低温であるので、バイメタルスイッチ4はOFF状態となっている。このため、電流は第1のハロゲンヒータランプ2のみに流れ、第1のハロゲンヒータランプのみが点灯する。
【0031】
ここで、第1のハロゲンヒータランプ2は、その定格電力がフリッカ発生防止対策を要する定格電力よりも低いものを使用する。具体的には、ハロゲンヒータランプの場合、定格電力が630W以上の場合にフリッカ発生防止対策が必要となるので、定格電力が500W程度のハロゲンヒータランプを第1のハロゲンヒータランプ2として用いる。このような仕様にすることで、図3の実線に示すように、突入電流の閾値を超すことなく、第1のハロゲンヒータランプ2に電流を供給し、点灯を開始することができる。
【0032】
そして、第1のハロゲンヒータランプ2が点灯を続けることで、加熱ローラ1が加熱され続け、所定の温度(例えば、100℃程度)に達するとバイメタルスイッチ4がON状態になり、第2のハロゲンヒータランプ3に電流が供給される。第2のハロゲンヒータランプ3は、第1のハロゲンヒータランプ2よりも定格電力が小さいものを使用する。すなわち、第2のハロゲンヒータランプ3は、第1のハロゲンヒータランプ2のみで印刷することができない場合に使用するハロゲンヒータランプとしておく。ここで、印刷速度を高速にするために、630W以上の大きな定格電力が必要な場合には、第2のハロゲンヒータランプの定格電力は、必要な定格電力から第1のハロゲンヒータランプの定格電力を差し引いた定格電力であればよい。例えば、必要な定格電力が850Wであり、第1のハロゲンヒータランプの定格電力が500Wであった場合に、第2のハロゲンヒータランプの定格電力は350Wに設定すればよい。
【0033】
このような第2のハロゲンヒータランプ3においても、点灯開始時には突入電流(電流変動)が発生するが、定格電力が少ないことと、第1のハロゲンヒータランプ2により予め暖められていることから、発生する突入電流の値は小さくなり、図3の実線に示すように、第1のハロゲンヒータランプの電流値と合わせても閾値を超えることはない。
【0034】
以上のような構成とすることで、全体の定格電力がフリッカ発生防止を要する定格電力よりも大きいものでありながら、位相制御等を行うことなく内蔵されたハロゲンヒータランプを点灯して、所定の温度に加熱される、簡素な構造の加熱ローラを構成することができる。これにより、面積の大きい記録体であっても高速で印刷することができる、フリッカ発生防止対策を必要としない簡素な構造の画像形成装置を構成することができる。
【0035】
なお、本実施形態では、第2のハロゲンヒータランプを利用する場合を示したが、印刷仕様により、第1のハロゲンヒータランプのみで印刷が可能な場合は、第2のハロゲンヒータランプを利用せずに印刷をおこなってもよい。このように、印刷仕様に応じて加熱ローラ全体の定格電力を切り換えることができるので、不要な電力を消費することのない省電力化された画像形成装置を構成することができる。
【0036】
また、本実施形態では、第1のハロゲンヒータランプの定格電力を500Wとしたが、フリッカ発生防止を要する定格電力よりも低い定格電力であればよく、第1、第2のハロゲンヒータランプの定格電力が略同じであってもよい。
【0037】
また、本実施形態では、バイメタルスイッチの作動温度を100℃程度としたが、印刷仕様に応じて適当な温度に設定すればよい。
【0038】
【発明の効果】
この発明によれば、加熱ローラの加熱源を、並列に接続された第1、第2のハロゲンヒータランプと、該第2のハロゲンヒータランプに直列接続されたバイメタルスイッチから構成し、これら第1、第2のハロゲンヒータランプを、フリッカー発生対策を要しない定格電力のもので構成することにより、加熱ローラ全体で、フリッカ発生防止を要する定格電力であっても、加熱開始時には第1のハロゲンヒータランプのみを点灯させて加熱し、所定温度に達した時点でバイメタルスイッチがON状態となり第2のハロゲンヒータランプも点灯させて加熱することで、突入電流を抑制しながら、印刷面積が大きくても印刷速度が高速であっても印刷することが可能な画像形成装置を簡素な構造で構成することができる。
【0039】
また、この発明によれば、第1のハロゲンヒータランプの定格電力を第2のハロゲンヒータランプの定格電力よりも大きくして構成することで、前述のように加熱開始時の電流変動によるフリッカが低減されるとともに、先に熱容量の大きい第1のハロゲンヒータランプを点灯することで、第2のハロゲンヒータランプも加熱され、第2のハロゲンヒータランプの点灯開始時の電流変動を低減することができる。また、第1のハロゲンヒータランプの熱容量をできる限り大きくすることで、第2のハロゲンヒータランプの使用頻度を低減することができ、省電力化された画像形成装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の構成の主要部を示した図
【図2】加熱ローラの加熱機構の概要を示したブロック図
【図3】本発明に係る点灯方式を用いた場合の電流波形図
【図4】従来の位相制御、および半波制御を行った場合の電流波形図
【符号の説明】
1−加熱ローラ
2−第1のハロゲンヒータランプ
3−第2のハロゲンヒータランプ
4−バイメタルスイッチ
5−温度調整回路
6−サージ吸収回路
7−ゼロクロス検出回路
8−トライアック
9−商用交流電源
11−加熱ローラ1の胴体
12−加熱ローラ1の被覆層
20−加圧ローラ
21−加圧ローラ20の胴体
22−加圧ローラ20の被覆層
30−感光ドラム
31−帯電ローラ
32−現像シリンジ
33−カートリッジ
34−転写ローラ
35−クリーニング部
40−トナー
100−記録体
101−記録体100の転写面
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハロゲンヒータランプを加熱源として内蔵する加熱ローラを備えた画像形成装置、特に、定格電力が大きく、点灯時のフリッカ発生対策を必要とするハロゲンヒータランプを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子写真方式による画像形成装置は、次の工程を経て記録体である印刷用紙の表面に画像を形成する。まず、感光ドラムの表面に静電気を帯電させた後、感光ドラム表面にレーザ光等を照射して、静電気を部分的に放電し、文字や画像の形になるようにパターン化する。次に、感光ドラムに帯電した静電気と同じ極性を持つ静電気を帯電させたトナーを感光ドラム表面に吸着させる。これにより、感光ドラム表面には、所望の文字や画像のパターンをなすトナーの集合体が形成される。そして、このトナーの集合体を印刷用紙の表面に転写し、転写面を加熱ローラで、その反対面を加圧ローラで挟み込んで、加熱定着させる。
【0003】
このような画像形成装置の加熱ローラは、内部に加熱源であるヒータを内蔵しており、このヒータを加熱することで定着に必要な温度域を維持しており、このヒータとして、大きな熱容量を短時間で得られるハロゲンヒータランプが用いられることがある。このハロゲンヒータランプは、通常、家庭用の商用電源を用いて点灯している。
【0004】
しかし、大きな熱容量を要するハロゲンヒータランプは、その定格電力も大きく、一般に数百W〜1kW程度の定格電力を要する。また、ハロゲンヒータランプは、低温時に抵抗値が低く、高温になるにつれて抵抗値が増加する特性を有する。このため、ハロゲンヒータランプを点灯する際に、ハロゲンヒータランプの抵抗値が小さいことにより大きな電流(突入電流)が流れ、急激な電流変化を生じる。このため、外部電源ラインにインピーダンスを有する場合はそのインピーダンスと急激な電流変化とにより電源変動が発生し、この電源変動により同じ電源を共有している外部照明機器等にフリッカが生じるという問題があった。このため、所定の定格電力量を超えるハロゲンヒータランプについては、フリッカの発生を抑制する規定が設けられており、約630Wがその閾値にあたる。
【0005】
ところが、時間当たりの印刷枚数、すなわち印刷処理速度を向上したり、印刷用紙の面積を大きくするためには、630W以上の定格電力を備えるハロゲンヒータランプが必要となることがある。
【0006】
このため、従来の定格電力が大きい画像形成装置は、ハロゲンヒータランプへの供給電流の位相制御や半波制御をおこなうことで電流の実効値を抑制して、フリッカの発生を抑制している。
【0007】
位相制御は、図4(a)に示すように、入力交流電流の半周期毎に利用部分(時間幅w1〜w5)を増加させていき、所定時間後に完全な波形にする方式である。また、半波制御は、図4(b)に示すように、入力交流電流の一方の極性時のみを利用し、所定時間後に完全な波形に切り換える方式である。
【0008】
また、前述のようなフリッカ対策の技術が、▲1▼特開平10−333755号公報および▲2▼特開2000−194237号公報に開示されている。
【0009】
▲1▼の技術は、第1のトライアックとリアクトルとの直列回路に第2のトライアックを並列接続し、この並列回路をヒータに直列に接続したものであり、ヒータをソフトスタートする期間のみ、第1のトライアックとリアクトルとの直列回路を用いて位相制御を行い、ソフトスタート期間後は第2のトライアックをON状態にし、第1のトライアックをOFF状態にして完全な波形でハロゲンヒータランプに電流を供給するものである。このような構成により、低温時のハロゲンヒータランプの抵抗値が小さいときには位相制御が行われてヒータの突入電流が制御され、或程度暖められてハロゲンヒータランプの抵抗値が高くなった後に、完全な波形の電流が供給されることで、フリッカの発生を抑制しながら、ハロゲンヒータランプを安定して点灯させる。
【0010】
▲2▼の技術は、二つのヒータとこれら二つのヒータを単独で点灯させる並列スイッチ手段と、二つのヒータを直列接続して点灯させる直列スイッチ手段とを備え、交流電源供給開始時には、二つのヒータを直列接続した状態で点灯させ、一定時間経過後に、二つのヒータを並列接続した状態に切り換えて点灯させるものである。このような構成とすることで、通電開始時は二つのヒータが直列接続されており、回路の抵抗値を高くして突入電流のピーク値が低減される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置におけるハロゲンヒータランプへの入力電流制御においては、ハロゲンヒータランプへの入力回路に、トライアックやサイリスタ等を用いた入力電流制御回路を用いなければならない。しかし、ハロゲンヒータランプは、加熱開始時に大電流が流れるため、これらの素子もこれに耐えうる仕様でなければならず、高価な素子を用いなければならなくなり、製品コストが増加する。また、入力電流制御回路分のスペースが画像形成装置内に必要となり、その分、装置本体が大きくなってしまう。
【0012】
▲1▼の技術についても、トライアックによる位相制御を行っているため、従来例と同様の課題が残る。
また、▲2▼の技術は、ヒータとともにヒータ数よりも多いスイッチ素子が必要となるため、製品コストが高くなるとともに、スイッチ素子が多い分装置が大きくなってしまう。
【0013】
なお、特開平9−212035号公報に、サーミスタを用いたヒータ温度制御を行う画像形成装置(加熱定着装置)が開示されているが、ヒータへの点灯開始時のフリッカ対策については、一切開示されていない。
【0014】
この発明の目的は、加熱ローラ内のハロゲンヒータランプの点灯開始時に発生する突入電流を抑制しながら、大きな熱容量が得られる簡素な構造の画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明に示す画像形成装置は、記録体表面に形成されたトナー像を加熱定着させる、加熱源を内蔵する加熱ローラにおいて、加熱源を、並列接続された第1、第2のハロゲンヒータランプと、該第2のハロゲンヒータランプに直列接続されたバイメタルスイッチから構成する。また、これら第1、第2のハロゲンヒータランプを、フリッカー発生対策を要しない定格電力のもので構成する。
【0016】
この構成では、ハロゲンヒータランプの通電開始時は第1のハロゲンヒータランプのみが点灯することで加熱ローラが加熱され、所定温度まで到達するとバイメタルスイッチがON状態となり、第2のハロゲンヒータランプも点灯して、加熱ローラが加熱される。これら、第1、第2のハロゲンヒータランプはそれぞれ単独ではフリッカ発生対策を要しない定格電力のものであるため、点灯開始時の電流変動によるフリッカの発生が低減され、且つバイメタルスイッチがON状態になって以降は、二つのハロゲンヒータランプの合計の発熱量で加熱ローラが加熱され、大きな熱容量を得られる。
【0017】
また、この発明に示す画像形成装置は、第1のハロゲンヒータランプを、その定格電力が前記第2のハロゲンヒータランプの定格電力よりも大きいもので構成する。
【0018】
この構成では、前述のように点灯開始時の電流変動によるフリッカが低減されるとともに、第1のハロゲンヒータランプの熱容量をできる限り大きくし、第1のハロゲンヒータランプから先に点灯することで、高速印刷の必要がない等の印刷仕様によって、第2のハロゲンヒータランプの使用頻度が低減される。また、先に熱容量の大きい第1のハロゲンヒータランプで加熱しておくことで、加熱ローラとともに第2のハロゲンヒータランプも加熱されるため、第2のハロゲンヒータランプの点灯開始時の電流変動が低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の構成の主要部を示した図である。
図2は加熱ローラの点灯機構の概要を示したブロック図である。
【0020】
画像形成装置は、トナー40による画像パターンを記録体である印刷用紙100に転写する転写部と、転写されたトナー40を定着させる定着部とからなる。転写部は、静電気による画像パターンが形成される感光ドラム30と、この感光ドラム30の表面に静電気を帯電させる帯電ローラ31と、感光ドラム30の表面の前記画像パターンにトナー40を付着させる現像シリンジ32と、この現像シリンジ32にトナー40を供給するカートリッジ33と、感光ドラム30とともに印刷用紙100を挟み込み、印刷用紙100の表面101にトナー40を転写するための転写ローラ34と、転写後に感光ドラム30の表面に残ったトナー40を除去するクリーニング部35からなる。定着部は、加熱源である第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3を内蔵し、印刷用紙100の未定着トナー40が付着した面101に接するように配置された加熱ローラ1と、印刷用紙100を挟んで加熱ローラ1に対向する位置に配置された加圧ローラ20とからなる。この加熱ローラ1と加圧ローラ20とで印刷用紙100を加熱、加圧することで、印刷用紙100の表面101に付着していたトナー40が定着する。
【0021】
加熱ローラ1は、熱伝導率の高い金属または合金などからなる円柱形状の胴体11とその表面に形成されたフッ素樹脂からなる被覆層12とで形成されている。加圧ローラ20も同様に、胴体21と被覆層22とからなる。加圧ローラ20の胴体21の材質については特に限定されるものはなく、一般に金属等が用いられており、被覆層22の材質は軟質ゴムやスポンジゴム等の弾性体を用いられている。
【0022】
加熱ローラ1の内部には、直管状のハロゲンヒータランプ2,3が、それぞれの中心軸と加熱ローラ1の中心軸とが平行となるように配設されている。さらに、第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3は、それぞれのハロゲンヒータランプから、加熱ローラ1と加圧ローラ20とが印刷用紙100を加熱してトナーを定着させる点(以下、「加熱定着点」という。)までの距離が一致するように配設されている。これにより、第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3のそれぞれから加熱定着点への熱伝導性を均一にすることができ、熱設計が容易となる。
【0023】
また、加熱ローラ1内部の第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3の近傍に、所定の温度以上になるとON状態になるバイメタルスイッチ4が設置されている。このバイメタルスイッチ4と第2のハロゲンヒータランプ3とが直列接続され、この直列接続回路に第1のハロゲンヒータランプが並列接続されている。
【0024】
次に、加熱ローラ1の加熱制御(ハロゲンヒータランプの点灯制御)について説明する。
【0025】
図2に示すように、加熱ローラ1は、前述の第2のハロゲンヒータランプ3とバイメタルスイッチ4との直列接続回路と、この直列接続回路と第1のハロゲンヒータランプ1とからなる並列接続回路が内蔵されている。
【0026】
この加熱ローラ1の一方の端子にサージ吸収回路6が接続されており、他方の端子に加熱ローラ4の高温側の温度を調整する温度調整回路5が接続されている。さらに、これらの回路に商用電源である交流電源9が接続されており、この交流電源9にゼロクロス検出回路7が並列接続されている。また、温度調整回路5と交流電源9との間に、トライアック8が挿入されており、トライアック8のゲート端子がゼロクロス検出回路7の出力端子に接続されている。
【0027】
温度調整回路5は、所定の温度以上になると接点が切り離される(OFF状態になる)バイメタルスイッチや温度ヒューズで構成されており、加熱ローラ1の温度が予め設定した温度よりも高くなる場合にスイッチがOFF状態になる。これにより、加熱ローラ1に内蔵された第1、第2のハロゲンヒータランプ2,3への電流の供給が停止し、加熱ローラ1の温度が低下する。このような加熱ローラ1の高温閾値を検出するバイメタルスイッチまたは温度ヒューズは、加熱ローラ1の近傍に配置しても、加熱ローラ1に内蔵してもよい。
【0028】
サージ吸収回路6は、コイルと、このコイルの一方の端子とアースとの間に直列接続された抵抗器およびコンデンサからなる直列回路とにより構成されており、コイルのインダクタンス値、抵抗器の抵抗値、およびコンデンサのキャパシタンス値を所定の値に設定することで、ハロゲンヒータランプ点灯時に発生する点灯雑音や高調波が除去される。
【0029】
ゼロクロス検出回路7は、オペレータからのHeatON信号が入力されると、交流電源9のゼロクロスを検出し、ゼロクロス信号をトライアック8に出力する。トライアック8はゼロクロス信号を受信することでON状態となり、回路全体に電力が供給される。これにより、ハロゲンヒータランプに、位相が0°から始まる電流を供給することができる。
【0030】
このように加熱ローラ1のハロゲンヒータランプに電流が流れ始める際には、加熱ローラ1は低温であるので、バイメタルスイッチ4はOFF状態となっている。このため、電流は第1のハロゲンヒータランプ2のみに流れ、第1のハロゲンヒータランプのみが点灯する。
【0031】
ここで、第1のハロゲンヒータランプ2は、その定格電力がフリッカ発生防止対策を要する定格電力よりも低いものを使用する。具体的には、ハロゲンヒータランプの場合、定格電力が630W以上の場合にフリッカ発生防止対策が必要となるので、定格電力が500W程度のハロゲンヒータランプを第1のハロゲンヒータランプ2として用いる。このような仕様にすることで、図3の実線に示すように、突入電流の閾値を超すことなく、第1のハロゲンヒータランプ2に電流を供給し、点灯を開始することができる。
【0032】
そして、第1のハロゲンヒータランプ2が点灯を続けることで、加熱ローラ1が加熱され続け、所定の温度(例えば、100℃程度)に達するとバイメタルスイッチ4がON状態になり、第2のハロゲンヒータランプ3に電流が供給される。第2のハロゲンヒータランプ3は、第1のハロゲンヒータランプ2よりも定格電力が小さいものを使用する。すなわち、第2のハロゲンヒータランプ3は、第1のハロゲンヒータランプ2のみで印刷することができない場合に使用するハロゲンヒータランプとしておく。ここで、印刷速度を高速にするために、630W以上の大きな定格電力が必要な場合には、第2のハロゲンヒータランプの定格電力は、必要な定格電力から第1のハロゲンヒータランプの定格電力を差し引いた定格電力であればよい。例えば、必要な定格電力が850Wであり、第1のハロゲンヒータランプの定格電力が500Wであった場合に、第2のハロゲンヒータランプの定格電力は350Wに設定すればよい。
【0033】
このような第2のハロゲンヒータランプ3においても、点灯開始時には突入電流(電流変動)が発生するが、定格電力が少ないことと、第1のハロゲンヒータランプ2により予め暖められていることから、発生する突入電流の値は小さくなり、図3の実線に示すように、第1のハロゲンヒータランプの電流値と合わせても閾値を超えることはない。
【0034】
以上のような構成とすることで、全体の定格電力がフリッカ発生防止を要する定格電力よりも大きいものでありながら、位相制御等を行うことなく内蔵されたハロゲンヒータランプを点灯して、所定の温度に加熱される、簡素な構造の加熱ローラを構成することができる。これにより、面積の大きい記録体であっても高速で印刷することができる、フリッカ発生防止対策を必要としない簡素な構造の画像形成装置を構成することができる。
【0035】
なお、本実施形態では、第2のハロゲンヒータランプを利用する場合を示したが、印刷仕様により、第1のハロゲンヒータランプのみで印刷が可能な場合は、第2のハロゲンヒータランプを利用せずに印刷をおこなってもよい。このように、印刷仕様に応じて加熱ローラ全体の定格電力を切り換えることができるので、不要な電力を消費することのない省電力化された画像形成装置を構成することができる。
【0036】
また、本実施形態では、第1のハロゲンヒータランプの定格電力を500Wとしたが、フリッカ発生防止を要する定格電力よりも低い定格電力であればよく、第1、第2のハロゲンヒータランプの定格電力が略同じであってもよい。
【0037】
また、本実施形態では、バイメタルスイッチの作動温度を100℃程度としたが、印刷仕様に応じて適当な温度に設定すればよい。
【0038】
【発明の効果】
この発明によれば、加熱ローラの加熱源を、並列に接続された第1、第2のハロゲンヒータランプと、該第2のハロゲンヒータランプに直列接続されたバイメタルスイッチから構成し、これら第1、第2のハロゲンヒータランプを、フリッカー発生対策を要しない定格電力のもので構成することにより、加熱ローラ全体で、フリッカ発生防止を要する定格電力であっても、加熱開始時には第1のハロゲンヒータランプのみを点灯させて加熱し、所定温度に達した時点でバイメタルスイッチがON状態となり第2のハロゲンヒータランプも点灯させて加熱することで、突入電流を抑制しながら、印刷面積が大きくても印刷速度が高速であっても印刷することが可能な画像形成装置を簡素な構造で構成することができる。
【0039】
また、この発明によれば、第1のハロゲンヒータランプの定格電力を第2のハロゲンヒータランプの定格電力よりも大きくして構成することで、前述のように加熱開始時の電流変動によるフリッカが低減されるとともに、先に熱容量の大きい第1のハロゲンヒータランプを点灯することで、第2のハロゲンヒータランプも加熱され、第2のハロゲンヒータランプの点灯開始時の電流変動を低減することができる。また、第1のハロゲンヒータランプの熱容量をできる限り大きくすることで、第2のハロゲンヒータランプの使用頻度を低減することができ、省電力化された画像形成装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の構成の主要部を示した図
【図2】加熱ローラの加熱機構の概要を示したブロック図
【図3】本発明に係る点灯方式を用いた場合の電流波形図
【図4】従来の位相制御、および半波制御を行った場合の電流波形図
【符号の説明】
1−加熱ローラ
2−第1のハロゲンヒータランプ
3−第2のハロゲンヒータランプ
4−バイメタルスイッチ
5−温度調整回路
6−サージ吸収回路
7−ゼロクロス検出回路
8−トライアック
9−商用交流電源
11−加熱ローラ1の胴体
12−加熱ローラ1の被覆層
20−加圧ローラ
21−加圧ローラ20の胴体
22−加圧ローラ20の被覆層
30−感光ドラム
31−帯電ローラ
32−現像シリンジ
33−カートリッジ
34−転写ローラ
35−クリーニング部
40−トナー
100−記録体
101−記録体100の転写面
Claims (4)
- 記録体表面に帯電像として転写されたトナー像を、加熱源を内蔵する加熱ローラで加熱定着させることで、前記記録体表面に画像を形成する電子写真法用の画像形成装置において、
前記加熱源は、並列接続された第1、第2のハロゲンヒータランプと、該第2のハロゲンヒータランプに直列接続されたバイメタルスイッチからなり、
前記第1、第2のハロゲンヒータランプは、その定格電力がフリッカー発生対策を要しない定格電力であり、且つ
前記第1のハロゲンヒータランプは、その定格電力が前記第2のハロゲンヒータランプの定格電力よりも大きい画像形成装置。 - 記録体表面に形成されたトナー像を加熱源を内蔵する加熱ローラで加熱定着させることにより前記記録体表面に画像を形成する画像形成装置において、
前記加熱源は、並列接続された第1、第2のハロゲンヒータランプと、該第2のハロゲンヒータランプに直列接続されたバイメタルスイッチからなる画像形成装置。 - 前記第1、第2のハロゲンヒータランプは、その定格電力がフリッカー発生対策を要しない大きさである請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第1のハロゲンヒータランプは、その定格電力が前記第2のハロゲンヒータランプの定格電力よりも大きい請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
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JP2002198512A JP2004038072A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014013337A (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-23 | Canon Inc | 加熱装置及び画像形成装置 |
JP2017078824A (ja) * | 2015-10-22 | 2017-04-27 | コニカミノルタ株式会社 | 加熱装置および画像形成装置 |
-
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- 2002-07-08 JP JP2002198512A patent/JP2004038072A/ja active Pending
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