JP2009053677A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着不良やホットオフセットが生じない、予熱動作時間が必要以上に長くなることを抑制した定着装置を提供する。
【解決手段】 定着装置は、ウォームアップを開始する時、第一の温度検知部が検知する温度が第一の目標温度に到達するように第一のヒータへの通電を制御し、第二の温度検知部が検知する温度が第二の目標温度に到達するように第二のヒータへの通電を制御する制御回路を有し、ウォームアップを開始する時の定着ローラの初期温度が所定温度より低い場合、第一の目標温度を定着ローラの初期温度が所定温度以上の時に設定する第一の目標温度より高く設定し、第二の目標温度を定着ローラの初期温度が所定温度以上の時に設定する第二の目標温度より低く設定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像形成装置に搭載される定着装置に関するものである。
従来の画像形成装置について、電子写真プリンターを例にして説明する。
電子写真プリンターにおいて、画像形成動作は、次のように行われる。まず感光層を有する感光体表面を均一に帯電し、ホストコンピュータから送られた画像信号に従って感光体を露光して潜像を形成する。そして、これを現像剤(トナー)で可視化像として現像した後、記録材に転写し、定着装置に未定着トナー像を担持する記録材を搬送させて未定着トナー像を加熱して固定し定着画像を形成する。一般的に、定着装置は、熱源であるヒータと、ヒータにより加熱される回転部材と、その回転部材と接触してニップ部を形成する加圧部材と、ヒータの温度を検出する温度検出部と、ヒータへの通電を制御する制御手段とを有するものがある。
定着装置には、画像形成開始前にウォームアップをする必要がある。即ち、記録材を必要十分に加熱するために回転部材を昇温させて、具体的には、回転部材の温度を目標温度に到達するまで昇温させた後に、定着動作を実行している。以後、記録材を必要十分に加熱するために予め回転部材を昇温させておく動作を予熱動作とする。予熱動作を行う定着装置では、回転部材の温度が目標温度に達したことを予熱動作終了、即ち、画像形成開始の条件にすることが望ましい。
低温状態からの予熱動作を前提とした場合、定着装置の周囲に熱が奪われることを想定して目標温度を高めに設定することが望ましい。しかしながら、定着装置の周囲の温度が温まっている場合には、目標温度を高めに設定したままでは回転部材から記録材に対して熱供給過多となってしまう。その結果、ホットオフセットなどの問題を発生したり、予熱動作時間が必要以上に延びたりするという問題が発生する。
特許文献1には、画像形成装置の周囲環境の変動に対応するために、加熱開始前の回転部材の温度(以下、初期温度)に基づいて、初期温度が高温である場合に目標温度を低く、初期温度が低温である場合には目標温度を高く設定する構成が開示されている。
特許文献2には、回転部材の中央域を加熱する中央域ヒータと、回転部材の端部域を加熱する端部域ヒータと、回転部材の中央域の温度を検知するメインサーミスタと、回転部材の端部域の温度を検知するサブサーミスタと、を有する定着装置が開示されている。特許文献2では、メインサーミスタの検知温度に基づいて中央域ヒータへの通電を制御し、サブサーミスタの検知温度に基づいて端部域ヒータへの通電を制御している。メインヒータとサブサーミスタがそれぞれ目標温度に到達するように中央域ヒータと端部域ヒータを加熱する際に、メインサーミスタとサブサーミスタの検知する温度が所定温度差以上になった場合は、温度が高い領域を加熱しているヒータの温度を更に上昇させる。さらに、温度が低い領域を加熱しているヒータの温度を下げることで、回転部材の温度の長手方向均一化を測っている。
特開平10−26901号公報 特開2002−174989号公報
しかしながら、前述の改善にもかかわらず次のような問題が発生していた。
特許文献1の構成では、予熱動作終了後の定着動作を実行する際に、回転部材の中央域の温度は記録材を必要十分に加熱可能な温度に到達しているにも関わらず端部の温度が到達していないため、記録材の端部側で定着不良を起こす場合があった。また、回転部材の端部域の温度が記録材を必要十分に加熱可能な温度に到達した際に、回転部材の中央域の温度は昇温し過ぎてしまい、ホットオフセットを発生させる要因となる場合があった。
特許文献2の構成では、複数のヒータやサーミスタを有することにより定着中の均一性は図られるが、予熱動作においても、開始時の温度に拘わらずメインサーミスタと、サブサーミスタが同じ目標温度に到達するようにしていた。そのため、特許文献2の構成では、メインサーミスタとサブサーミスタの検知する温度が所定温度差以上になるまでは、メインサーミスタとサブサーミスタの目標温度が同じ温度に設定されているため、必要以上に予熱動作時間が長くなる場合があった。
即ち、本発明は、回転部材の初期温度に関わらず予熱動作終了後の定着動作を実行する際に、定着不良やホットオフセットが生じない温度分布にしつつ、且つ、予熱動作時間が必要以上に長くなることのない定着装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は
未定着トナー像を担持する記録材と接触する回転部材と、前記回転部材の内部に配置されており、単位長さあたりの発熱量が長手方向両端領域より長手方向中央領域のほうが大きい第一のヒータと、前記回転部材の内部に配置されており、単位長さあたりの発熱量が長手方向中央領域より長手方向両端領域のほうが大きい第二のヒータと、前記回転部材と共に記録材を挟持搬送するニップ部を形成す加圧部材と、前記回転部材の長手方向中央領域の温度を検知する第一の温度検知部と、所定の最大幅の記録材を通紙した時の非通紙領域に相当する前記回転部材の温度を検知する第二の温度検知部と、前記第一のヒータと前記第二のヒータへの通電を制御する制御回路と、を有し、記録材に担持された未定着トナー像を前記ニップ部で加熱定着する定着装置において、
前記制御回路は、前記装置のウォームアップを開始する時、前記第一の温度検知部が検知する温度が第一の目標温度に到達するように前記第一のヒータへの通電を制御し、前記第二の温度検知部が検知する温度が第二の目標温度に到達するように前記第二のヒータへの通電を制御し、前記ウォームアップを開始する時の前記回転部材の初期温度が所定温度より低い場合、前記第一の目標温度を前記初期温度が前記所定温度以上の時に設定する前記第一の目標温度より高く設定し、前記第二の目標温度を前記初期温度が前記所定温度以上の時に設定する前記第二の目標温度より低く設定すること
を特徴とする。
本発明によれば、回転部材の初期温度に関わらず予熱動作終了後の定着動作を実行する際の回転部材の長手方向温度分布を定着不良やホットオフセットが生じない温度分布にすることが可能である。さらに、予熱動作時間が必要以上に長くなることのない定着装置を提供することが可能である。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
(実施例1)
(1)画像形成装置(図1)
図1は画像形成装置の一例を示す概略構成断面図である。本実施例の画像形成装置は、インライン電子写真フルカラープリンターであり、A3サイズのフルカラー画像を毎分20枚形成することができる。
本構成は感光体としてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれの色トナーに対応した感光ドラム11a、11b、11c、11d(以下、11a〜11dのように記す)を有している。そして、転写ベルト20は、各感光ドラム11a〜11dにそれぞれの転写部(順番に転写部I、II、III、IV)で接触している。
転写ベルト20の抵抗としては、ポリイミド樹脂にカーボンを分散させて体積抵抗率を10Ω・cmに調整した厚み0.1mmのものを用いている。
各転写部I〜IVには、中抵抗(500V印加時のニップ形成での実抵抗が10〜1010Ω)の弾性材を芯金に被覆した転写ローラ15a〜15dが感光ドラム11a〜11dとともに転写ベルト20を挟む形で配置してある。
なお、12a〜12dは一次帯電器、13a〜13dはスキャナー、14a〜14dは現像器、16a〜16dはクリーニング装置、17a〜17dは電源である。18は電流検知回路、19は制御装置である。20aは駆動ローラ、20bは従動ローラである。t,t,t,tは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー(現像剤)である。Pは記録材である。また、10は定着装置(定着手段)であり、(3)定着装置で説明する。
(2)画像形成動作
感光ドラム11aは図1に示す矢印方向に回転し、一次帯電器12aにより一様に帯電される。そして、ホストコンピュータより送られた画像データを画像データ処理によりレーザー発光強度や時間に変換し、スキャナー13aからのレーザー光で感光ドラム11a上に静電潜像を作成する。レーザー光の強度及び照射スポット径は画像形成装置の解像度及び所望の画像濃度によって適正に設定されている。感光ドラム11a上の静電潜像はレーザー光が照射された部分は明部電位V(約−100V)に、そうでない部分は一次帯電器12aで帯電された暗部電位V(約−700V)に保持されることによって形成する。静電潜像は感光ドラム11aの回転により、現像器14aとの対向部に達し、同一極性(本実施例ではマイナス極性)に帯電されたトナーが供給されて顕像化される。フルカラー画像形成においては各色に対応した感光ドラム11a〜11dについて同様にトナー像が形成され、各転写ニップにおいて転写ベルト20とともに搬送される記録材P上に順次転写されトナー像を合成する。転写ベルト20と感光ドラム11a〜11dのなす各転写ニップでは、転写ローラ15a〜15dに印加されたトナーと逆極性の電圧(+500〜+4000V)によって転写ニップ域に形成された電界によりトナー像は転写される。記録材Pが感光ドラム11dとの転写ニップを通過した段階でフルカラー画像が記録材P上に担持され、転写工程は完了する。
一方、トナー像の転写を終えた感光ドラム11a〜11dの表面はクリーニング装置16a〜16dによりそれぞれ表面を清掃された後、次の画像形成工程に備える。転写ローラ15a〜15dに供給される電圧(転写電圧)は、次のようにして決定する。すなわち、記録材Pが供給される前に、転写ローラ15aに所定電圧を印加したときの電流を電流検知回路18により計測し、制御装置19により転写部材(転写ローラ15a及び転写ベルト20)の抵抗を演算して決定する(Vo,Vo,Vo,Vo)。この制御により、記録材のおかれている環境、特に吸湿による記録材の抵抗変化を吸収し、一定の転写電荷を供給することができて、安定した画質を維持することができる。
転写工程を終えた記録材Pは駆動ローラ20aの曲率によって転写ベルト20から分離される。その後、記録材Pは定着装置10に挟持搬送され、記録材Pに担持された未定着トナー像をニップ部で加熱定着する。
(3)定着装置10
図2は定着装置10の一部切り欠き側面模型図である。
なお、Pは記録材、Mは定着ローラ1を駆動する駆動モータ(駆動手段)、tはトナー、Nは定着ニップ部である。
1は、回転部材である定着ローラである。中空構造の厚み1.5mmの鉄製の芯金1dに、厚さ2.1mmのシリコーンゴム(熱伝導率0.6W/m・K)で被覆して弾性層1eを形成し、さらに表層1fに50μmのPFA樹脂からなるチューブを設けた直径50mmのものとした。3は、加圧部材である加圧ローラで、定着ローラ1に対して約700Nで加圧されて定着ニップ部Nを形成する。加圧ローラ3は直径24mmの鉄芯金3aに厚み3mmのシリコーンゴムで被覆し弾性層3bを設け、その表層3cを50μmの厚みのPFAチューブで形成している。
定着ローラ1は、内部にヒータとしてハロゲンヒータを2本内包していて、メインヒータ2c(補助加熱源以外のヒータ)は中央振り分けで200mmの幅の領域に発熱量の90%をもつ出力500Wのヒータである。即ち、メインヒータ2cは単位長さあたりの発熱量が長手方向両端領域より長手方向中央領域のほうが大きい第一のヒータである。メインヒータ2cは、主に回転部材の長手方向主要部を加熱する。もう一つのサブヒータ2dは両端部70mmの幅に発熱量の90%を持つ出力300Wのヒータである。即ち、サブヒータ2dは、単位長さあたりの発熱量が長手方向中央領域より長手方向両端領域のほうが大きい第二のヒータである。サブヒータ2dは、主に回転部材の長手方向端部を加熱する。これらのヒータは個別に駆動することが可能で、制御回路100(制御手段)により出力を調整される。
なお、本実施例では、回転部材の長手方向主要部とは、長手方向中央域を指す。より詳しくは、長手方向主要部とは、少なくとも画像形成装置に、通紙可能な所定の最小の幅(記録材の搬送方向に対して垂直な方向の長さ)の記録材が、定着装置10に搬送されるときの、記録材の通過する領域(通紙部領域)を全て含んだ領域である。本実施例の回転部材の長手方向端部とは、画像形成装置が通紙可能な最大の幅の記録材が定着装置10に搬送されるときの、記録材が通過しない領域(非通紙部領域)を示す。本実施例のメインヒータと、サブヒータに制御回路100によってそれぞれ同電圧を印加した場合の、回転部材長手方向のヒータの発熱分布を図3に示す。
5cは定着ローラ1の長手方向中央領域の温度を検知するサーモパイル、即ち、第一の温度検知部で、非接触状態で定着ローラ1に対向して配置してある。5dは定着ローラ1の端部域の温度を検知するサーミスタ、即ち、第二の温度検知部で、所定の最大幅の記録材を通紙した時の非通紙領域に相当する定着ローラ1に接触当接させてある。図4に、本発明の実施例1に係る定着装置の長手方向における模式図を示す。サーモパイル5c及びサーミスタ5dはそれぞれ信号線により制御回路100に接続されていて、基本的にサーモパイル5cはメインヒータ2cに対する制御に参照され、サーミスタ5dはサブヒータ2dに対する制御に参照される。トライアック6cは、制御回路100によって、メインヒータ2cへの電力供給を導通状態、非導通状態に切り換えることができる駆動部材である。トライアック6dは、制御回路100によって、サブヒータ2dへの電力供給を導通状態、非導通状態に切り換えることができる駆動部材である。
(4)画像形成準備(図5)
本実施例では熱容量の大きなローラを用いて定着装置を構成しており、画像形成開始前にウォームアップをする必要がある。即ち、記録材を必要十分に加熱するために定着ローラ1を昇温させて、具体的には、定着ローラ1の温度を目標温度に到達するまで昇温させた後に、定着動作を実行している。
本実施例では、記録材を必要十分に加熱するために定着ローラ1を昇温させておく動作のことを、以下、予熱動作とする。本実施例の予熱動作は、サーモパイル5c及びサーミスタ5dの検知温度が、両方共に目標温度に到達した時に終了する。予熱動作が終了した後は、直ちに画像形成を開始できるように回転部材の温度を維持するスタンバイ温調を行う。
本実施例では発熱分布の異なる2本のヒータを用いて定着ローラ1の加熱を行うため、予熱動作を行う際にも、定着ローラ1の長手方向主要部と長手方向端部を個別に加熱することができるという特徴がある。
図5は画像形成準備の予熱動作のフローを示したものである。予熱動作に入る前にサーモパイル5cによって定着ローラ1の温度を検知し、検知した定着ローラ1の温度を初期温度Tとする。(ステップS199、以下「ステップ」を省略する)、初期温度Tによってサーモパイル5cとサーミスタ5dに対するそれぞれの画像形成可能温度(目標温度)を変更する(S201)。具体的には初期温度Tが120℃(所定温度)未満の場合には、制御回路100はサーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を190℃、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を140℃に設定する。すなわち、制御回路100は第一の目標温度を190℃、第二の目標温度を140℃に設定する。一方、初期温度Tが120℃以上の場合には、制御回路100は、サーモパイル5aに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を175℃、サーミスタ5bに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を150℃に設定する。すなわち、制御回路100は第一の目標温度を175℃、第二の目標温度を150℃に設定する。
そして、サーモパイル5cによるメインヒータ2cの検知温度Tが画像形成可能温度TSH−M未満であるときは(S202 No)、メインヒータ2cをオン(ON)にする(S203)。次に、サーモパイル5cの検知温度Tが画像形成可能温度TSH−Mに達した場合は(S202 Yes)、メインヒータ2cへの通電を停止する(OFF)(S204)。次に、サーミスタ5dによるサブヒータ2dの検知温度Tが画像形成可能温度TSH−Sに達するまでは(S206 No)、サブヒータ2dをオン(ON)に(S207)し、画像形成準備動作を続ける。サブヒータ2dの検知温度Tが画像形成可能温度TSH−Sに達した場合は、サブヒータ2dへの通電を停止する。サーモパイル5cとサーミスタ5dの検知温度がそれぞれ画像形成可能温度に達した時点で(S206 Yes)画像形成を開始し(S208)、画像形成の終了後スタンバイ温調(S209)を行う。尚、本実施例の予熱動作は、サーモパイル5cとサーミスタ5dがそれぞれ目標温度に到達した時に終了となればよい。即ち、本実施例の予熱動作のフローは図5に開示したフローに限定されるものではない。例えば、メインヒータ2cとサブヒータ2dへ同時に通電し、それぞれの目標温度に到達した時に、それぞれのヒータへの通電を停止する構成であってもよい。
本実施例における予熱動作は電源投入時だけでなく、ジャム(JAM)(搬送不良)処理後や感光ドラムなどの消耗品交換後の復帰動作時にも行われる。復帰動作においては、既に定着ローラ1が高温になっている場合があり、そのような場合には、S201で画像形成可能温度が再設定される。
図6は本実施例で用いた定着装置10の定着ローラ1の表層1fの温度推移を示したものである。ここで、定着ローラ1の主要部の温度はサーモパイル5cの検知した温度であり(実線)、端部の定着ローラ1の温度はサーミスタ5dの検知温度で示してある(破線)。 室温(時間tに対応)からの昇温動作中に主要部、端部とも、ほぼ直線状に温度は上昇するものの、端部の上昇勾配は主要部よりも緩やかとなっている。これは、端部は低温時から昇温において周囲に熱を奪われて、温度が上昇しにくいことを表している。時間tで画像形成動作を行った後に、次の画像形成までメインヒータ、サブヒータへの電力供給を停止すると、両者の温度は下降し始める。しかしながら、下降しながら両者の差は縮小する。これは、回転部材の長手方向に大きな温度勾配が生じ、温度の高い中央部から温度の低い端部へ熱が流れて、定着ローラ1の長手方向全体で均一化が図られているためと考えられる。時間tで再び昇温動作を行うと両者の温度は上昇するものの、低温状態からの昇温動作の場合と比較すると、端部の温度上昇勾配が大きくなっている点、及び、時間tで昇温動作を行う時点で両者の温度差が小さい点、で異なっている。なお、前者については、図6中、直線l(時間tまでの端部温度の温度上昇勾配)と、直線m(時間tから時間tまでの端部温度の温度上昇勾配)とを比較するとわかる。これは、時間tのように既に一度定着ローラ1が昇温した状態では、定着装置の周囲環境も温まっており周囲から熱が奪われにくい為と考えられる。そのため、定着ローラ1の端部の温度も上昇しやすい。
よって、定着ローラ1がある程度温まっている場合では、周囲環境も温まっているため定着ローラ1の端部から熱が放熱し難い。そのため、両者の温度差が小さくなり、主要部から端部への伝熱量は縮小する。つまり、定着ローラ1が冷えている場合に比べて、メインヒータが発熱した熱は主要部に、サブヒータが発熱した熱は端部に供給されやすい。
本実施例では定着ローラ1がある程度温まっている場合、即ち、初期温度が所定温度以上(120℃以上)の場合の予熱動作では、制御回路はサーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を175℃に設定する。さらに、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を150℃に設定する。この設定により効率良く定着ローラ1を温めることが可能になるため、不必要に予熱動作時間を延長することがない。
しかしながら、上記のように定着ローラ1の温度が低い場合では、周囲環境も冷えているため、回転部材の端部の温度は主要部の温度に比べて上昇し難い。定着装置の周囲環境が冷えている時に、初期温度が所定温度以上(120℃以上)の場合と同じ目標温度に設定して予熱動作を行うと、端部が端部目標温度に到達するまでの時間が長くなってしまう。そのため、既に主要部は主要部目標温度に到達しているにも関わらず、端部が端部目標温度に到達するまでの時間が長いため、結果的に予熱動作時間が長くなってしまう。
よって、本実施例では定着ローラ1が冷えている場合、即ち、初期温度が所定温度未満(120℃未満)の場合の予熱動作では、制御回路100は、サーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を190℃に設定する。さらに、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を140℃に設定する。定着ローラ1の長手方向に温度勾配ができれば、熱は温度の高い方から低いほう分散する。この設定により、端部を加熱するサブヒータを、定着ローラ1の端部が定着する為に必要となる温度に到達する前にオフしてしまうが、足りない熱量は温度上昇し易い主要部から回すことが可能になる。その結果、予熱動作時間を短縮することができる。
仮に、初期温度が所定温度以上(120℃以上)の場合に、主要部目標温度を190℃、端部目標温度を140℃に設定したまま予熱動作を行うと、主要部の温度が、熱の逃げ場が少ないため高く成りすぎてしまう。主要部の温度が、熱の逃げ場が少ないため高く成りすぎてしまうと、場合によっては、ホットオフセットを発生させる可能性がある。上記の主要部目標温度を175℃、サーミスタ5dに対する端部目標温度を150℃の設定であれば、主要部を加熱するメインヒータを早い段階でオフすることが可能になるので、ホットオフセット等の発生を抑制できる。また、初期温度が所定温度以上の場合は所定温度未満の場合よりも主要部から端部への伝熱量が少なくなるが、端部の目標温度を140℃から150℃に設定するので、端部での熱量が足りないことに起因する定着不良を防ぐことが可能になる。
図7は、初期温度が120℃未満の場合、初期温度が120℃以上の場合の予熱動作時間終了時点での、定着ローラ1表面の温度分布を示している。
図8は画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)と画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)との組み合わせにおいて、ホットオフセットも定着不良も発生しない領域を表したものである(図中、「適正定着領域」と記す)。主要部温度が高いときは端部温度を低く設定可能で、また端部温度が高いときは、主要部の温度を低く設定できることがわかる。
(5)比較例
本実施例では定着ローラ1の主要部の初期温度Tに応じて、異なる領域の温度を検知している温度検知部に対する画像形成可能温度を前述のように変更し、且つそれぞれの温度検知部の検知温度に基づいて個別に駆動できるヒータを有している。
本構成に対する比較例として、端部目標温度を図5で説明したS201で変更しない場合、即ち、初期温度Toに拘らず画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)の設定を変更しない場合を比較例1とした。さらに、均等発熱分布をもつ単独のヒータ(出力1200W)を用いる定着装置を、比較例2とした。いずれの場合も、低温時、即ち初期温度が120℃未満の場合は25℃(室温)からの予熱動作による画像形成動作の結果は同様にホットオフセットも定着不良も発生しないことを確認した。
高温時、即ち初期温度が120℃以上の場合であるサーモパイル5cが120℃を検知している状態からの予熱動作による画像形成動作の結果を調べた。
表1に示すように、本実施例では初期温度が高温の場合にもホットオフセットや定着不良の発生が無く、記録材への熱供給が適正であることが判る(表1中の「○」)。一方、比較例1では、端部の画像形成開始温度を低く設定したままなので、主要部からの熱の回り込みが期待されない状態で端部での熱供給が不足して定着不良が発生した(表1中の「×」)。また、比較例2では端部の画像形成温度が高く再設定されると、端部加熱のために主要部に対しても画像形成準備動作で加熱が続いて、主要部の熱供給が過多となりホットオフセットが発生した(表1中の「×」)。
Figure 2009053677
さらに比較例3として、比較例1において端部の画像形成可能温度を予め高く設定(150℃)した場合も実験した。比較例3では、ホットオフセットや定着不良の問題は解決されるものの、低温時からの画像形成準備においても端部温度が上昇するのを待つ必要があるため、予熱動作時間が4分以上に延びるという好ましくない結果となった。
以上のように、本実施例では、高温時からのホットオフセットや定着不良を防止するとともに、低温時からの予熱動作時間の短縮という点で優位性が得られた。
次に、初期温度Toに応じた画像形成可能温度の切り替えに注目して比較した。
比較例4は、初期温度Tに関わらず常に、サーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を190℃、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を140℃に設定した。
比較例5は、初期温度Tに関わらず常に、サーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を175℃、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を150℃に設定した。
比較例6は、初期温度Tが120℃(所定温度)未満の場合には、サーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を175℃、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を160℃に設定する。一方、初期温度Tが120℃以上の場合にはサーモパイル5aに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を175℃、サーミスタ5bに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を150℃に設定する。
比較例7は、初期温度Tが120℃(所定温度)未満の場合には、サーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を180℃、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を180℃に設定する。一方、初期温度Tが120℃以上の場合にはサーモパイル5aに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部目標温度)を180℃、サーミスタ5bに対する画像形成可能温度TSH−S(端部目標温度)を180℃に設定する。
結果を表2に示す。ホットオフセット、定着不良ともに発生しない場合を○、発生した場合を×としている。予備動作時間は、4分以上に延びた場合を×と評価している。
Figure 2009053677
実施例1は、ホットオフセット、定着不良を防ぎつつ予熱動作時間も最適であった。
比較例4では、予熱動作時間は初期温度に関わらず最適だったものの、初期温度が120℃以上の場合に、ホットオフセットを発生する場合があった。
比較例5では、ホットオフセットと定着不良の発生を抑制するものの、初期温度が120℃未満の場合に、予熱動作時間の評価が×であった。
比較例6も、初期温度が120℃未満の場合に、予熱動作時間の評価は×である。初期温度が120℃未満の場合の予熱動作時間は、比較例5よりも長くなっている。
比較例7は、ホットオフセットと定着不良の発生を抑制することができない場合があった。更に、初期温度が120℃未満の場合の予熱動作時間の評価は×であった。
以上のように、本実施例1の定着装置が、定着ローラ1の初期温度Tに関わらず定着不良やホットオフセットが生じない、且つ、予熱動作時間が必要以上に長くなることのない定着装置であることが理解できる。
尚、第2の温度検知部を非通紙部領域に複数配置する構成であってもよい。図9では、定着ローラ1の一端部域の温度を検知するサーミスタ5d、定着ローラ1の他端部域の温度を検知するサーミスタ5eを、配置している。サーミスタ5d及びサーミスタ5eはそれぞれ信号線により制御回路100に接続されていて、基本的にサブヒータ2cに対する制御に参照される。予熱動作時は、サーミスタ5d及びサーミスタ5eのどちらも目標温度に到達した場合に、サブヒータ2cへの通電を停止する。この構成により、より確実に定着ローラ1の両端部での定着不良を抑制する効果がある。
(実施例2)
本実施例の装置は実施例1の装置との対比において、図10に示す定着装置10を用いている点、及び、図10の定着装置10に対応する画像形成可能温度(目標温度)の設定を行っている点を除いて同じである。このため、これまで説明に使用した符号を用いて説明する。
(1)定着装置10(図10)
1は回転部材であるところの定着ローラ1で、中空構造の厚み1.5mmの鉄芯金1dに、厚さ2.1mmのシリコーンゴム(熱伝導率0.6W/m・K)で被覆して弾性層1eを形成した。さらに表層1fに50μmのPFA樹脂からなるチューブを設けた直径50mmのものとした。3はもう一つの回転体であるところの加圧ローラ3で、定着ローラ1に対して約700Nで加圧されて定着ニップ部Nを形成する。加圧ローラ3は直径50mmの中空の鉄芯金3aに厚み2.1mmのシリコーンゴム(熱伝導率0.6W/m・K)で被覆して弾性層3bを設け、その表層3cを50μmの厚みのPFAチューブで形成している。
定着ローラ1及び加圧ローラ3は、内部にヒータとしてそれぞれハロゲンヒータを内包していて、メインヒータ2c(補助加熱源以外のヒータ)は通紙部領域の全域に均等発熱分布を持つ出力900Wのヒータで定着ローラ1を加熱する。本実施例では熱容量の大きなローラを用いており、予熱動作時間を短縮するために出力が大きいヒータをメインヒータ2cとして用いている。サブヒータ2d(補助ヒータ)は両端部70mmの幅に発熱量の90%を持つ出力400Wのヒータであり、加圧ローラ3の主に端部を加熱する。これらのヒータは個別に駆動することが可能で、制御回路100により出力を調整される。
5cは定着ローラ1の主要部の温度を検知する第一の温度センサーであるところのサーモパイル(第一の温度検知部)で、非接触状態で定着ローラ1に対向して配置してある。5dは加圧ローラ3の端部の温度を検知する第二の温度センサーであるところのサーミスタ(第二の温度検知部)で、通紙可能な記録材Pの最大幅外側領域で加圧ローラ3に接触当接させてある。サーモパイル5c及びサーミスタ5dはそれぞれ信号線により制御回路100に接続されていて、基本的にサーモパイル5cはメインヒータ2cに対する制御に参照され、サーミスタ5dはサブヒータ2dに対する制御に参照される。なお、Pは記録材、Mは定着ローラ1を駆動する駆動モータ(駆動手段)、tはトナーである。
(2)画像形成準備(図11)
本実施例でも実施例1での説明と同様に、画像形成準備を行った後にスタンバイ温調を行う。スタンバイ温調では、メインヒータ2cにより定着ローラ1はほぼ均一な温度に保たれるのに対し、画像形成準備における予熱動作では、サブヒータ2dを動作させることで、予熱動作時間の短縮と端部の定着不良防止を図っている。
また、サーミスタ5dの検知温度に定着ローラ1の端部温度を反映させるために、画像形成準備中は所定速度で定着ローラ1を回転させて、加圧ローラ3との熱伝達を確保するようにする。
図11は画像形成準備の予熱動作のフローを示したものである。画像形成準備に入る前にサーモパイル5cによって初期温度Tを測定し(ステップS299、以下「ステップ」を省略する)、初期温度Tによってサーモパイル5cとサーミスタ5dに対するそれぞれの画像形成可能温度を設定する(S301)。具体的には初期温度Tが120℃(所定温度)未満の場合には、サーモパイル5cに対する画像形成可能温度TSH−M(主要部画像形成可能温度)は190℃、サーミスタ5dに対する画像形成可能温度TSH−S(端部画像形成可能温度)は140℃に設定する。一方、初期温度Tが120℃以上の場合にはサーモパイル5aに対する画像形成可能温度TSH−Mは175℃、サーミスタ5bに対する画像形成可能温度TSH−Sは150℃に設定する。
そして、サーモパイル5cによるメインヒータ2cの検知温度Tが画像形成可能温度TSH−M未満であるときは(S302 No)、メインヒータ2cをオン(ON)にする(S303)。次に、サーモパイル5cの検知温度Tが画像形成可能温度TSH−Mに達した場合は(S302 Yes)、メインヒータ2cの出力を停止する(OFF)(S304)。次に、サーミスタ5dによるサブヒータ2dの検知温度Tが画像形成可能温度TSH−Sに達するまでは(S306 No)サブヒータ2dをオン(ON)に(S307)し、画像形成準備動作を続ける。サーモパイル5cとサーミスタ5dの検知温度がそれぞれ画像形成可能温度に達した時点で(S306 Yes)画像形成を開始し(S308)、終了後スタンバイ温調(S309)を行う。尚、本実施例の予熱動作は、サーモパイル5cとサーミスタ5dがそれぞれ目標温度に到達した時に終了となればよい。即ち、本実施例の予熱動作のフローは図11に開示したフローに限定されるものではない。
本画像形成準備は電源投入時だけでなく、JAM処理後や感光ドラムなどの消耗品交換後の復帰動作時にも行われる。復帰動作においては、既に加熱部材が高温になっている場合があり、そのような場合には、S301で画像形成可能温度が再設定される。
本実施例は、実施例1と同様な効果が得られると同時に、加圧ローラ3の温度を積極的に管理することができて、記録材の表裏に与える熱量を制御しやすく、カール状変形に対しても良好な結果が得ることができる。
(実施例3)
本実施例の装置は実施例1の装置との対比において、図2に示す定着装置10の定着ローラ1の弾性層1eに高熱伝導率シリコーンゴム(熱伝導率0.8W/m・K)を用いている点を除いて同じである。このため、実施例2と同じ符号を使用できるものについては、同じ符号を用いて説明する。
本実施例の画像形成準備において、図5のステップS201における最適な画像形成可能温度として、初期温度Tが120℃未満の場合には、画像形成可能温度TSH−Mを180℃、画像形成可能温度TSH−Sを120℃に設定する。一方、初期温度Tが120℃以上の場合には画像形成可能温度TSH−Mを175℃、画像形成可能温度TSH−Sを150℃に設定することで、ホットオフセットや定着不良の発生を防止することができる。
この設定は、実施例1に比較して、初期温度Tが120℃未満の場合の画像形成可能温度TSH−M及びTSH−Sを下げることができ、予熱動作時間をより短縮できるという優位性がある。
上記設定が何に起因しているか調べるために、定着不良が発生しない主要部温度と端部温度との関係をシリコーンゴムの厚みと熱伝導率を変えて実験を行ったところ図12に示すような結果を得た。
ここで、図12中aは熱伝導率0.6W/m・Kのシリコーンゴムによる厚み2mmの弾性層、図12中bは熱伝導率0.4W/m・Kのシリコーンゴムによる厚み1mmの弾性層である。一方、図12中cは熱伝導率1.6W/m・Kのシリコーンゴムによる厚み0.3mmの弾性層、図12中dは熱伝導率0.8W/m・Kのシリコーンゴムによる厚み2mmの弾性層で本実施例に近い構成である。
図12の結果を考察すると、熱伝導率λに弾性層の厚みLを乗じた値に応じて、主要部温度を高くした場合に、端部温度を下げられる傾向が強くなることが見出された。また、L・λが4×10−4W/K以上であれば、主要部からの端部への熱補填が得られることが確認された。
上記考察に基づけば、本実施例はより大きなL・λを得ることができているために、初期温度Tが120℃未満の場合の主要部から端部へ多くの熱を確保しやすく、予熱動作時間をより短縮する効果がある。
本発明の実施例1における画像形成装置の一例を示す概略構成断面図 本発明の実施例1における定着装置の一部切り欠き側面模型図 本発明の実施例1における定着装置のメインヒータ、サブヒータそれぞれに同電圧を印加した場合の発熱分布 本発明の実施例1における定着装置の長手方向のヒータと温度検知部の関係を表した模式図 本発明の実施例1における画像形成準備フローを説明するフローチャート 本発明の実施例1における定着装置の定着ローラ1の表層1fの温度推移を示す図 本発明の実施例1における初期温度が120℃未満の場合、初期温度が120℃以上の場合の予熱動作時間終了時点での、定着ローラ1の温度分布 本発明の実施例1における主要部温度と端部温度の適正定着領域を示す図 本発明の実施例1における定着装置の長手方向のヒータと複数の温度検知部の関係を表した模式図 本発明の実施例2における定着装置の一部切り欠き側面模型図 本発明の実施例2における画像形成準備フローを説明するフローチャート 本発明の実施例3における定着不良が発生しない主要部温度と端部温度との関係をシリコーンゴムの厚みと熱伝導率を変えて行った実験結果を示す図
符号の説明
1 定着ローラ(回転部材)
2a ヒータ(加熱源)
2c メインヒータ
2d サブヒータ
3 加圧ローラ
5c サーモパイル(第一の温度検知部)
5d サーミスタ(第二の温度検知部)
10 定着装置(定着手段)
100 制御回路(制御手段)

Claims (6)

  1. 未定着トナー像を担持する記録材と接触する回転部材と、前記回転部材の内部に配置されており、単位長さあたりの発熱量が長手方向両端領域より長手方向中央領域のほうが大きい第一のヒータと、前記回転部材の内部に配置されており、単位長さあたりの発熱量が長手方向中央領域より長手方向両端領域のほうが大きい第二のヒータと、前記回転部材と共に記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、前記回転部材の長手方向中央領域の温度を検知する第一の温度検知部と、所定の最大幅の記録材を通紙した時の非通紙領域に相当する前記回転部材の温度を検知する第二の温度検知部と、前記第一のヒータと前記第二のヒータへの通電を制御する制御回路と、を有し、記録材に担持された未定着トナー像を前記ニップ部で加熱定着する定着装置において、
    前記制御回路は、前記装置のウォームアップを開始する時、前記第一の温度検知部が検知する温度が第一の目標温度に到達するように前記第一のヒータへの通電を制御し、前記第二の温度検知部が検知する温度が第二の目標温度に到達するように前記第二のヒータへの通電を制御し、前記ウォームアップを開始する時の前記回転部材の初期温度が所定温度より低い場合、前記第一の目標温度を前記初期温度が前記所定温度以上の時に設定する前記第一の目標温度より高く設定し、前記第二の目標温度を前記初期温度が前記所定温度以上の時に設定する前記第二の目標温度より低く設定することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第二のヒータの長手方向両端領域は、前記所定の最大幅の記録材を通紙した時の前記回転部材の非通紙領域を加熱することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記初期温度は、前記第一の温度検知部によって検知される温度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記制御回路は、前記第一の温度検知部が検知する温度が前記第一の目標温度に到達し、かつ、前記第二の温度検知部が検知する温度が前記第二の目標温度に到達した時に、前記ウォームアップを終了することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. 前記第二の温度検知部は、前記所定の最大幅の記録材を通紙した時の前記回転部材の非通紙領域に複数配置されており、前記制御回路は、前記第一の温度検知部が検知する温度が前記第一の目標温度に到達し、かつ、全ての前記第二の温度検知部が検知する温度が前記第二の目標温度に到達した時に、前記ウォームアップを終了することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 前記回転部材は弾性層を有し、前記弾性層の厚みをL、前記弾性層の熱伝導率をλとした時、L・λ≧4×10−4(W/K)であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の定着装置。
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