JP2001142447A - カラー表示制御装置、その表示色設定方法、記憶媒体、カラー表示装置及びその筆記色設定方法 - Google Patents

カラー表示制御装置、その表示色設定方法、記憶媒体、カラー表示装置及びその筆記色設定方法

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JP2001142447A JP2000265029A JP2000265029A JP2001142447A JP 2001142447 A JP2001142447 A JP 2001142447A JP 2000265029 A JP2000265029 A JP 2000265029A JP 2000265029 A JP2000265029 A JP 2000265029A JP 2001142447 A JP2001142447 A JP 2001142447A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背景色に応じて最適な表示色を自動的に設定
でき、表示画像の視認性を最適化できるカラー表示制御
装置の表示色設定方法を提供する。 【解決手段】 色彩に関する経験値等に基づく妥当性の
ある感覚尺度によれば、画像表示位置の背景色がマンセ
ル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中点Nと
を通る直線上で、中点Nを境に点Aから4:1以上の比
率の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心とし
て所定範囲、例えば同一色と見倣せる範囲内の色を画像
表示色として設定することで、見やすい最適な表示色、
即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示画像
の視認性を最適化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーディスプレ
イ等のカラー表示装置の表示画面上に文字等の画像を表
示させるパーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端
末(PDA)等のカラー表示制御装置、その表示色設定
方法、記憶媒体、さらには、カラー表示制御装置を一体
に有して既に表示されている画像上に入力した文字や図
形などの上書き画像を重ねて表示する際の上書き画像の
視認性の向上等を図ったカラー表示装置及びその筆記色
設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックスでは操作性
等の向上のために、例えば、特開平7−325666号
公報に示されるように、入力画面の各項目や背景色等を
色分けして表示させたりしている。また、キーボードや
マウスの代わりにペンを用いて入力する、いわゆるペン
入力型コンピュータが電子会議システム等で用いられて
いる。例えば、特開平9−114591号公報に示され
る液晶表示装置によれば、カラー液晶パネル上にペン入
力したときに、ペンで指示された位置の座標データを認
識し、認識した座標データによる軌跡を予め指定された
色で表示パネルに表示して、ペン入力した軌跡をカラー
表示するようにしている。
【0003】このようなペン入力型コンピュータ等のカ
ラー表示装置によれば、表示装置によって表示されてい
る画面上の画像に対して、ペンを用いて入力した画像を
上書き画像として重ねて表示できるので、大画面のカラ
ーディスプレイを用いることで、会議、プレゼンテーシ
ョン、教育等に広く適用可能で、その利用価値の高いも
のとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
カラー表示装置によれば、文字や画像をカラーでペン入
力する場合、一般的には、筆記前に筆記色を予め指定し
てから入力するようにしている。この筆記色を指定する
場合、使用者の操作ミスや判断ミスにより背景色と同一
色又は近い色を筆記色として指定してしまうことが多々
あり、このような場合には筆記軌跡が見にくくなってし
まうという問題点がある。
【0005】特に、大画面のカラーディスプレイを用い
たカラー表示装置であって、プレゼンテーション等のよ
うに描かれた文字等の画像を複数の人が同時に視認する
ことが重要な場合には、上書き画像が視認しにくくなる
ことは重大な欠点である上に、筆記色の指定操作を伴う
ことは操作性・利便性の低下を招くことになる。
【0006】ペンや指による入力に限らず、より一般的
な例として、プレゼンテーションを行う場合に、カラー
プロジェクタや大画面のカラーディスプレイを使用する
機会が多くなってきている。このような表示画面が大画
面である場合には、文字や線等のグラフィック画像は、
多くの人にとって見易いことが望まれる。ところが、プ
レゼンテーション用資料をPC等の個人用文書作成装置
で作成している段階では、文字や線等の画像が見づらく
なくても、そのデータをカラープロジェクタ等で大画面
に投影して表示させると、投影光量が十分でない場合
(表示が暗い)には、文字や線等の色とその背景領域の
色との組合わせによっては文字や線等が見づらくなる、
という不具合がある。
【0007】また、従来のPC等の文書作成装置におい
ては、強調したい文字や線等の色はユーザが判断してお
り、表示している背景色に対して目立つ色或いはふさわ
しい色を装置側で判断するという機能は無かった。
【0008】また、楽曲の演奏に合わせて歌詞を表示す
るカラオケ装置では、歌詞を見易い色で表示している場
合が多いが、背景画像(動画或いは静止画)の色と歌詞
の色とが類似している場合には歌詞が非常に見づらくな
る、という問題もある。
【0009】また、一般的には、背景色に対して補色
(色相環の反対側の色であり、混ぜるとグレーになる
色)を表示色(筆記色)として指定すれば、描いた線を
目立たさせることができるが、単純補色の場合、必ずし
も多くの人にとって最も見やすいわけではなく、その色
合いがよくない場合もあり、また、例えば、緑色とピン
ク色との組合せのように、背景色と表示色(筆記色)と
の組合せによってはビジネスの場に合わず不快感を与え
てしまうようなケースも生じてしまう。
【0010】そこで、本発明は、背景色に応じて最適な
表示色を自動的に設定することができ、表示画像の視認
性を最適化させることができるカラー表示制御装置、そ
の表示色設定方法及び記憶媒体を提供することを目的と
する。
【0011】また、本発明は、背景色に応じて最適な筆
記色を自動的に設定することができ、上書き画像の視認
性を最適化させることができるカラー表示装置及びその
筆記色設定方法を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、不快感などを与えること
のない最適な表示色を設定することができるカラー表示
制御装置、その表示色設定方法及び記憶媒体を提供する
ことを目的とする。
【0013】また、本発明は、オフィス等の場所、会議
等の目的などに応じた最適な表示色を設定することがで
きるカラー表示制御装置、その表示色設定方法及び記憶
媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
カラー表示装置の表示画面上に文字等の画像を表示させ
るカラー表示制御装置における表示色設定方法であっ
て、前記画像を表示する領域の背景色がマンセル色立体
上で存在する点Aを認識する認識ステップと、前記マン
セル色立体上で前記点Aに対して見やすい色であるとす
る色彩に関する経験則により見出される色の点Bを算出
する算出ステップと、前記マンセル色立体上の前記点B
を中心とする所定範囲内の色を前記画像の表示色として
設定する設定ステップと、を備える。
【0015】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像を表示する位置の背
景色がマンセル色立体上で存在する点Aに対して見やす
い色であるとする色彩に関する経験則により見出される
色の点B、つまり、点Aの色に対して単純補色とならな
い点を中心として所定範囲内の色を表示色として設定す
ることで、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動
的に設定することができ、表示画像の視認性を最適化さ
せることができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ラー表示制御装置における表示色設定方法であって、前
記算出ステップは、前記点Aと前記マンセル色立体の彩
度0,明度5なる中点とを通る延長線上で、前記中点を
境に前記点Aから4:1以上の比率の位置に存在する点
を前記マンセル色立体上の点Bとして算出することを特
徴とする。
【0017】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像を表示する位置の背
景色がマンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色立
体の中点とを通る延長線上で、中点を境に点Aから4:
1以上の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点B
を中心として所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲
内の色を表示色として設定することで、見やすい最適な
表示色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、
表示画像の視認性を最適化させることができる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載のカ
ラー表示制御装置における表示色設定方法であって、前
記算出ステップは、前記点Aと前記マンセル色立体の彩
度0,明度5なる中点とを通る延長線上で、前記中点を
境に前記点Aから1:4以上の比率の位置に存在する点
を前記マンセル色立体上の点Bとして算出することを特
徴とする。
【0019】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像表示位置の背景色が
マンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中
点とを通る延長線上で、中点を境に点Aから1:4以上
の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心
として所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色
を表示色として設定することで、見やすい最適な表示
色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示
画像の視認性を最適化させることができる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1記載のカ
ラー表示制御装置における表示色設定方法であって、前
記算出ステップは、前記点Aを通る垂直線上で明度差4
以上離れた位置に存在する点を前記マンセル色立体上の
点Bとして算出することを特徴とする。
【0021】従って、画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、請求項2又
は3記載の発明における点Bが存在しないこともあり得
るが、このような場合には、画像表示位置の背景色がマ
ンセル色立体上で存在する点Aを通る垂直線上で明度差
4以上離れた位置に存在する点Bを中心として所定範
囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を表示色とし
て設定することにより、明確な明度差により十分な視認
性の得られる適正な表示色の自動設定が可能となる。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1記載のカ
ラー表示制御装置における表示色設定方法であって、前
記算出ステップは、前記点Aを通る水平線上で彩度差4
以上離れた位置に存在する点を前記マンセル色立体上の
点Bとして算出することを特徴とする。
【0023】従って、画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、例えば、無
彩色位置のような場合には、請求項2又は3記載の発明
における点Bが存在しないこともあり得るが、このよう
な場合には、画像表示位置の背景色がマンセル色立体上
で存在する点Aを通る水平線上で彩度差4以上離れた位
置に存在する点Bを中心として所定範囲、例えば、同一
色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定することに
より、明確な彩度差により十分な視認性の得られる適正
な表示色の自動設定が可能となる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項2ないし5
の何れか一に記載のカラー表示制御装置における表示色
設定方法において、前記点Bを中心とする所定範囲は、
同一色と見倣せる範囲であることを特徴とする。請求項
7記載の発明は、請求項2ないし5の何れか一に記載の
カラー表示制御装置における表示色設定方法において、
前記点Bを中心とする所定範囲は、前記点Aから見て立
体角15°の範囲であることを特徴とする。請求項8記
載の発明は、請求項2ないし5の何れか一に記載のカラ
ー表示制御装置における表示色設定方法において、前記
点Bを中心とする所定範囲は、マンセル色相環図におい
て隣接する2色を含む範囲であることを特徴とする。
【0025】従って、所定範囲が同一色と見倣せる範
囲、即ち、点Aから見て立体角15°の範囲であり、マ
ンセル色相環図において隣接する2色をカバーする同一
色と見倣せる範囲であるので、人間が知覚できるレベル
に合わせて余裕を持って筆記色を自動的に設定できる。
【0026】請求項9記載の発明は、請求項2又は3記
載のカラー表示制御装置における表示色設定方法におい
て、前記点A,Bが予め設定された特定色に属する組合
わせとなるか否かを判定するステップを有し、特定色に
属する組合わせでない場合のみ前記点Bに基づく表示色
の設定ステップの処理を実行させることを特徴とする。
【0027】従って、点A,Bが例えば緑色とピンク色
との組合せとなってしまうような場合には、用途によっ
ては場違い的な不快感を与えてしまうが、このような組
合せを特定色に属する組合せとして予め設定しておくこ
とで、このような組合せによる点Bに基づく表示色の設
定を排除することができ、不快感を与えるような表示色
の設定を回避できる。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
カラー表示制御装置における表示色設定方法において、
前記点A,Bが予め設定された特定色に属する組合わせ
となる場合の前記点Bに基づく表示色の設定ステップの
処理の実行・不実行が選択自在であることを特徴とす
る。
【0029】従って、点A,Bが例えば緑色とピンク色
との組合せとなってしまうような場合であっても、用途
等によっては必要な組合せであるので、このような設定
処理の実行・不実行を選択自在とすることにより、用途
等のTPOに応じて適正な表示色の設定が可能となる。
【0030】請求項11記載の発明は、カラー表示装置
の表示画面上に文字等の画像を表示させるカラー表示制
御装置において、前記画像を表示する領域の背景色がマ
ンセル色立体上で存在する点Aを認識する認識手段と、
前記マンセル色立体上で前記点Aに対して見やすい色で
あるとする色彩に関する経験則により見出される色の点
Bを算出する算出手段と、前記マンセル色立体上の前記
点Bを中心とする所定範囲内の色を前記画像の表示色と
して設定する表示色設定手段と、を備える。
【0031】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像を表示する位置の背
景色がマンセル色立体上で存在する点Aに対して見やす
い色であるとする色彩に関する経験則により見出される
色の点B、つまり、点Aの色に対して単純補色とならな
い点を中心として所定範囲内の色を表示色として設定す
ることで、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動
的に設定することができ、表示画像の視認性を最適化さ
せることができる。
【0032】請求項12記載の発明は、請求項11記載
のカラー表示制御装置において、前記算出手段は、前記
点Aと前記マンセル色立体の彩度0,明度5なる中点と
を通る延長線上で、前記中点を境に前記点Aから4:1
以上の比率の位置に存在する点を前記マンセル色立体上
の点Bとして算出することを特徴とする。
【0033】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像を表示する位置の背
景色がマンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色立
体の中点とを通る延長線上で、中点を境に点Aから4:
1以上の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点B
を中心として所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲
内の色を表示色として設定することで、見やすい最適な
表示色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、
表示画像の視認性を最適化させることができる。
【0034】請求項13記載の発明は、請求項11記載
のカラー表示制御装置において、前記算出手段は、前記
点Aと前記マンセル色立体の彩度0,明度5なる中点と
を通る延長線上で、前記中点を境に前記点Aから1:4
以上の比率の位置に存在する点を前記マンセル色立体上
の点Bとして算出することを特徴とする。
【0035】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像表示位置の背景色が
マンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中
点とを通る延長線上で、中点を境に点Aから1:4以上
の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心
として所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色
を表示色として設定することで、見やすい最適な表示
色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示
画像の視認性を最適化させることができる。
【0036】請求項14記載の発明は、請求項11記載
のカラー表示制御装置において、前記算出手段は、前記
点Aを通る垂直線上で明度差4以上離れた位置に存在す
る点を前記マンセル色立体上の点Bとして算出すること
を特徴とする。
【0037】従って、画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、請求項12
又は13記載の発明における点Bが存在しないこともあ
り得るが、このような場合には、画像表示位置の背景色
がマンセル色立体上で存在する点Aを通る垂直線上で明
度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心として所定
範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を表示色と
して設定することにより、明確な明度差により十分な視
認性の得られる適正な表示色の自動設定が可能となる。
【0038】請求項15記載の発明は、請求項11記載
のカラー表示制御装置において、前記算出手段は、前記
点Aを通る水平線上で彩度差4以上離れた位置に存在す
る点を前記マンセル色立体上の点Bとして算出すること
を特徴とする。
【0039】従って、画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、例えば、無
彩色位置のような場合には、請求項12又は13記載の
発明における点Bが存在しないこともあり得るが、この
ような場合には、画像表示位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aを通る水平線上で彩度差4以上離れ
た位置に存在する点Bを中心として所定範囲、例えば、
同一色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定するこ
とにより、明確な彩度差により十分な視認性の得られる
適正な表示色の自動設定が可能となる。
【0040】請求項16記載の発明は、請求項12ない
し15の何れか一に記載のカラー表示制御装置におい
て、前記点Bを中心とする所定範囲は、同一色と見倣せ
る範囲であることを特徴とする。請求項17記載の発明
は、請求項12ないし15の何れか一に記載のカラー表
示制御装置において、前記点Bを中心とする所定範囲
は、前記点Aから見て立体角15°の範囲であることを
特徴とする。請求項18記載の発明は、請求項12ない
し15の何れか一に記載のカラー表示制御装置におい
て、前記点Bを中心とする所定範囲は、マンセル色相環
図において隣接する2色を含む範囲であることを特徴と
する。
【0041】従って、所定範囲が同一色と見倣せる範
囲、即ち、点Aから見て立体角15°の範囲であり、マ
ンセル色相環図において隣接する2色をカバーする同一
色と見倣せる範囲であるので、人間が知覚できるレベル
に合わせて余裕を持って筆記色を自動的に設定できる。
【0042】請求項19記載の発明は、請求項12又は
13記載のカラー表示制御装置において、前記点A,B
が予め設定された特定色に属する組合わせとなるか否か
を判定する判定手段を有し、特定色に属する組合わせで
ない場合のみ前記点Bに基づく前記表示色設定手段の表
示色設定処理を実行させることを特徴とする。
【0043】従って、点A,Bが例えば緑色とピンク色
との組合せとなってしまうような場合には、用途によっ
ては場違い的な不快感を与えてしまうが、このような組
合せを特定色に属する組合せとして予め設定しておくこ
とで、このような組合せによる点Bに基づく表示色の設
定を排除することができ、不快感を与えるような表示色
の設定を回避できる。
【0044】請求項20記載の発明は、請求項19記載
のカラー表示制御装置において、前記点A,Bが予め設
定された特定色に属する組合わせとなる場合の前記点B
に基づく前記表示色設定手段の表示色設定処理の実行・
不実行が選択自在であることを特徴とする。
【0045】従って、点A,Bが例えば緑色とピンク色
との組合せとなってしまうような場合であっても、用途
等によっては必要な組合せであるので、このような設定
処理の実行・不実行を選択自在とすることにより、用途
等のTPOに応じて適正な表示色の設定が可能となる。
【0046】請求項21記載の発明の記憶媒体は、カラ
ー表示装置の表示画面上に文字等の画像を表示させるカ
ラー表示制御装置を備えるコンピュータにインストール
され、前記コンピュータに、前記画像を表示する領域の
背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを認識する認
識機能と、前記マンセル色立体上で前記点Aに対して見
やすい色であるとする色彩に関する経験則により見出さ
れる色の点Bを算出する算出機能と、前記マンセル色立
体上の前記点Bを中心とする所定範囲内の色を前記画像
の表示色として設定する表示色設定機能と、を実行させ
る機械読取可能なプログラムが記憶されている。
【0047】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像を表示する位置の背
景色がマンセル色立体上で存在する点Aに対して見やす
い色であるとする色彩に関する経験則により見出される
色の点B、つまり、点Aの色に対して単純補色とならな
い点を中心として所定範囲内の色を表示色として設定す
ることで、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動
的に設定することができ、表示画像の視認性を最適化さ
せることができる。
【0048】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の記憶媒体において、前記算出機能は、前記点Aと前記
マンセル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長
線上で、前記中点を境に前記点Aから4:1以上の比率
の位置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとし
て算出することを特徴とする。
【0049】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像を表示する位置の背
景色がマンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色立
体の中点とを通る延長線上で、中点を境に点Aから4:
1以上の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点B
を中心として所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲
内の色を表示色として設定することで、見やすい最適な
表示色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、
表示画像の視認性を最適化させることができる。
【0050】請求項23記載の発明は、請求項21記載
の記憶媒体において、前記算出機能は、前記点Aと前記
マンセル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長
線上で、前記中点を境に前記点Aから1:4以上の比率
の位置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとし
て算出することを特徴とする。
【0051】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、画像表示位置の背景色が
マンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中
点とを通る延長線上で、中点を境に点Aから1:4以上
の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心
として所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色
を表示色として設定することで、見やすい最適な表示
色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示
画像の視認性を最適化させることができる。
【0052】請求項24記載の発明は、請求項21記載
の記憶媒体において、前記算出機能は、前記点Aを通る
垂直線上で明度差4以上離れた位置に存在する点を前記
マンセル色立体上の点Bとして算出することを特徴とす
る。
【0053】従って、画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、請求項22
又は23記載の発明における点Bが存在しないこともあ
り得るが、このような場合には、画像表示位置の背景色
がマンセル色立体上で存在する点Aを通る垂直線上で明
度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心として所定
範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を表示色と
して設定することにより、明確な明度差により十分な視
認性の得られる適正な表示色の自動設定が可能となる。
【0054】請求項25記載の発明は、請求項21記載
の記憶媒体において、前記算出機能は、前記点Aを通る
水平線上で彩度差4以上離れた位置に存在する点を前記
マンセル色立体上の点Bとして算出することを特徴とす
る。
【0055】従って、画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、例えば、無
彩色位置のような場合には、請求項22又は23記載の
発明における点Bが存在しないこともあり得るが、この
ような場合には、画像表示位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aを通る水平線上で彩度差4以上離れ
た位置に存在する点Bを中心として所定範囲、例えば、
同一色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定するこ
とにより、明確な彩度差により十分な視認性の得られる
適正な表示色の自動設定が可能となる。
【0056】請求項26記載の発明は、請求項22ない
し25の何れか一に記載の記憶媒体において、前記点B
を中心とする所定範囲は、同一色と見倣せる範囲である
ことを特徴とする。請求項27記載の発明は、請求項2
2ないし25の何れか一に記載の記憶媒体において、前
記点Bを中心とする所定範囲は、前記点Aから見て立体
角15°の範囲であることを特徴とする。請求項28記
載の発明は、請求項22ないし25の何れか一に記載の
記憶媒体において、前記点Bを中心とする所定範囲は、
マンセル色相環図において隣接する2色を含む範囲であ
ることを特徴とする。
【0057】従って、所定範囲が同一色と見倣せる範
囲、即ち、点Aから見て立体角15°の範囲であり、マ
ンセル色相環図において隣接する2色をカバーする同一
色と見倣せる範囲であるので、人間が知覚できるレベル
に合わせて余裕を持って筆記色を自動的に設定できる。
【0058】請求項29記載の発明は、請求項22又は
23記載の記憶媒体において、前記点A,Bが予め設定
された特定色に属する組合わせとなるか否かを判定する
判定機能を有し、特定色に属する組合わせでない場合の
み前記点Bに基づく前記表示色設定機能の表示色設定処
理を実行させることを特徴とする。
【0059】従って、点A,Bが例えば緑色とピンク色
との組合せとなってしまうような場合には、用途によっ
ては場違い的な不快感を与えてしまうが、このような組
合せを特定色に属する組合せとして予め設定しておくこ
とで、このような組合せによる点Bに基づく表示色の設
定を排除することができ、不快感を与えるような表示色
の設定を回避できる。
【0060】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の記憶媒体において、前記点A,Bが予め設定された特
定色に属する組合わせとなる場合の前記点Bに基づく前
記表示色設定機能の表示色設定処理の実行・不実行が選
択自在であることを特徴とする。
【0061】従って、点A,Bが例えば緑色とピンク色
との組合せとなってしまうような場合であっても、用途
等によっては必要な組合せであるので、このような設定
処理の実行・不実行を選択自在とすることにより、用途
等のTPOに応じて適正な表示色の設定が可能となる。
【0062】請求項31記載の発明のカラー表示装置に
おける筆記色設定方法は、文字や画像等を表示画面上に
表示するカラー表示手段と、このカラー表示手段の前記
表示画面上で指示物体により指示された筆記位置に相当
する座標情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、
前記指示物体により指示された各筆記位置に対応した前
記表示画面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表
示装置において、前記筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aを認識し、この点Aと前記マンセル
色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る直線上で、前
記中点を境に前記点Aから4:1以上の比率の位置に存
在する前記マンセル色立体上の点Bを中心として所定範
囲内の色を前記カラー筆記軌跡を表示するための前記指
示物体による筆記色として設定するようにした。
【0063】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、筆記位置の背景色がマン
セル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中点と
を通る直線上で、中点を境に点Aから4:1以上の比率
の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心として
所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を筆記
色として設定することで、見やすい最適な筆記色、即
ち、いい色を自動的に設定することができ、筆記手段に
よる上書き画像の視認性を最適化させることができる。
【0064】請求項32記載の発明のカラー表示装置に
おける筆記色設定方法は、文字や画像等を表示画面上に
表示するカラー表示手段と、このカラー表示手段の前記
表示画面上で指示物体により指示された筆記位置に相当
する座標情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、
前記指示物体により指示された各筆記位置に対応した前
記表示画面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表
示装置において、前記筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aを認識し、この点Aと前記マンセル
色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る直線上で、前
記中点を境に前記点Aから1:4以上の比率の位置に存
在する前記マンセル色立体上の点Bを中心として所定範
囲内の色を前記カラー筆記軌跡を表示するための前記指
示物体による筆記色として設定するようにした。
【0065】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、筆記位置の背景色がマン
セル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中点と
を通る直線上で、中点を境に点Aから1:4以上の比率
の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心として
所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を筆記
色として設定することで、見やすい最適な筆記色、即
ち、いい色を自動的に設定することができ、筆記手段に
よる上書き画像の視認性を最適化させることができる。
【0066】請求項33記載の発明のカラー表示装置に
おける筆記色設定方法は、文字や画像等を表示画面上に
表示するカラー表示手段と、このカラー表示手段の前記
表示画面上で指示物体により指示された筆記位置に相当
する座標情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、
前記指示物体により指示された各筆記位置に対応した前
記表示画面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表
示装置において、前記筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aを認識し、この点Aを通る垂直線上
で明度差4以上離れた位置に存在する前記マンセル色立
体上の点Bを中心として所定範囲内の色を前記カラー筆
記軌跡を表示するための前記指示物体による筆記色とし
て設定するようにした。
【0067】従って、筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aの位置によっては、請求項31又は
32記載の発明における点Bが存在しないこともあり得
るが、このような場合には、筆記位置の背景色がマンセ
ル色立体上で存在する点Aを通る垂直線上で明度差4以
上離れた位置に存在する点Bを中心として所定範囲、例
えば、同一色と見倣せる範囲内の色を筆記色として設定
することにより、明確な明度差により十分な視認性の得
られる適正な筆記色の自動設定となる。
【0068】請求項34記載の発明のカラー表示装置に
おける筆記色設定方法は、文字や画像等を表示画面上に
表示するカラー表示手段と、このカラー表示手段の前記
表示画面上で指示物体により指示された筆記位置に相当
する座標情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、
前記指示物体により指示された各筆記位置に対応した前
記表示画面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表
示装置において、前記筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aを認識し、この点Aを通る水平線上
で彩度差4以上離れた位置に存在する前記マンセル色立
体上の点Bを中心として所定範囲内の色を前記カラー筆
記軌跡を表示するための前記指示物体による筆記色とし
て設定するようにした。
【0069】従って、筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aの位置によっては、例えば、無彩色
位置のような場合には、請求項31又は32記載の発明
における点Bが存在しないこともあり得るが、このよう
な場合には、筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存
在する点Aを通る水平線上で彩度差4以上離れた位置に
存在する点Bを中心として所定範囲、例えば、同一色と
見倣せる範囲内の色を筆記色として設定することによ
り、明確な彩度差により十分な視認性の得られる適正な
筆記色の自動設定となる。
【0070】請求項35記載の発明のカラー表示装置
は、文字や画像等を表示画面上に表示するカラー表示手
段と、このカラー表示手段の前記表示画面上で指示物体
により指示された筆記位置に相当する座標情報を検出す
る座標入力/検出手段とを備え、前記指示物体により指
示された各筆記位置に対応した前記表示画面の位置にカ
ラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置において、前記
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを
認識する認識手段と、この点Aと前記マンセル色立体の
彩度0,明度5なる中点とを通る直線上で、前記中点を
境に前記点Aから4:1以上の比率の位置に存在する前
記マンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲内の色
を前記カラー筆記軌跡を表示するための前記指示物体に
よる筆記色として設定する筆記色自動設定手段とを備え
る。
【0071】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、筆記位置の背景色がマン
セル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中点と
を通る直線上で、中点を境に点Aから4:1以上の比率
の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心として
所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を筆記
色として設定することで、見やすい最適な筆記色、即
ち、いい色を自動的に設定することができ、筆記手段に
よる上書き画像の視認性を最適化させることができる。
【0072】請求項36記載の発明のカラー表示装置
は、文字や画像等を表示画面上に表示するカラー表示手
段と、このカラー表示手段の前記表示画面上で指示物体
により指示された筆記位置に相当する座標情報を検出す
る座標入力/検出手段とを備え、前記指示物体により指
示された各筆記位置に対応した前記表示画面の位置にカ
ラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置において、前記
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを
認識する認識手段と、この点Aと前記マンセル色立体の
彩度0,明度5なる中点とを通る直線上で、前記中点を
境に前記点Aから1:4以上の比率の位置に存在する前
記マンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲内の色
を前記カラー筆記軌跡を表示するための前記指示物体に
よる筆記色として設定する筆記色自動設定手段とを備え
る。
【0073】従って、色彩に関する経験値等に基づく妥
当性のある感覚尺度によれば、筆記位置の背景色がマン
セル色立体上で存在する点Aとマンセル色立体の中点と
を通る直線上で、中点を境に前記点Aから1:4以上の
比率の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心と
して所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を
筆記色として設定することで、見やすい最適な筆記色、
即ち、いい色を自動的に設定することができ、筆記手段
による上書き画像の視認性を最適化させることができ
る。
【0074】請求項37記載の発明のカラー表示装置
は、文字や画像等を表示画面上に表示するカラー表示手
段と、このカラー表示手段の前記表示画面上で指示物体
により指示された筆記位置に相当する座標情報を検出す
る座標入力/検出手段とを備え、前記指示物体により指
示された各筆記位置に対応した前記表示画面の位置にカ
ラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置において、前記
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを
認識する認識手段と、この点Aを通る垂直線上で明度差
4以上離れた位置に存在する前記マンセル色立体上の点
Bを中心として所定範囲内の色を前記カラー筆記軌跡を
表示するための前記指示物体による筆記色として設定す
る筆記色自動設定手段とを備える。
【0075】従って、筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aの位置によっては、請求項35又は
36記載の発明における点Bが存在しないこともあり得
るが、このような場合には、筆記位置の背景色がマンセ
ル色立体上で存在する点Aを通る垂直線上で明度差4以
上離れた位置に存在する点Bを中心として所定範囲、例
えば、同一色と見倣せる範囲内の色を筆記色として設定
することにより、明確な明度差により十分な視認性の得
られる適正な筆記色の自動設定となる。
【0076】請求項38記載の発明のカラー表示装置
は、文字や画像等を表示画面上に表示するカラー表示手
段と、このカラー表示手段の前記表示画面上で指示物体
により指示された筆記位置に相当する座標情報を検出す
る座標入力/検出手段とを備え、前記指示物体により指
示された各筆記位置に対応した前記表示画面の位置にカ
ラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置において、前記
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを
認識する認識手段と、この点Aを通る水平線上で彩度差
4以上離れた位置に存在する前記マンセル色立体上の点
Bを中心として所定範囲内の色を前記カラー筆記軌跡を
表示するための前記指示物体による筆記色として設定す
る筆記色自動設定手段とを備える。
【0077】従って、筆記位置の背景色がマンセル色立
体上で存在する点Aの位置によっては、例えば、無彩色
位置のような場合には、請求項35又は36記載の発明
における点Bが存在しないこともあり得るが、このよう
な場合には、筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存
在する点Aを通る水平線上で彩度差4以上離れた位置に
存在する点Bを中心として所定範囲、例えば、同一色と
見倣せる範囲内の色を筆記色として設定することによ
り、明確な彩度差により十分な視認性の得られる適正な
筆記色の自動設定となる。
【0078】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図10に基づいて説明する。
【0079】本実施の形態のカラー表示制御装置は、会
議等で使用するプレゼンテーション用の文書を作成する
ための装置として用いられるパーソナルコンピュータ
(PC)1を例に挙げて説明する。このシステム構成図
を図1に示す。図中、パーソナルコンピュータ1には、
カラー表示装置であるCRT(Cathode Ray Tube)
等のカラーディスプレイ2の他、キーボード3やマウス
4が接続されている。
【0080】次に、パーソナルコンピュータ1のハード
ウェア構成例を図2に示す。このパーソナルコンピュー
タ1には、CPU10、メインメモリ11、クロック1
2、バスコントローラ13、ROM(Read Only Mem
ory)14、PCI(Peripheral Component Interco
nnect)ブリッジ15、キャッシュメモリ16、ハード
ディスク17、HD(Hard Disk)コントローラ1
8、表示コントローラ19、MPEG(Moving Pictu
re Experts Group)デコーダ20、スピーカ21、L
ANコントローラ22、LAN I/F(Interface)
23、FD(Floppy Disk)コントローラ24、FD
ドライブ25、DVD-RAM(Digital Video又はV
ersatile Disc Random Access Memory)コントロー
ラ26、DVD-RAMドライブ27、キーボードコン
トローラ28、マウスI/F29、RTC(Real Tim
e Clock)30、CPUバス31、PCIバス32、X
バス(内部バス)33が実装されている。
【0081】CPU10は、ROM14に記憶された制
御処理プログラム、ハードディスク17からメインメモ
リ11に読み出されたOS(Operating System)や各
種のアプリケーションプログラムを実行、処理する。メ
インメモリ11は、DRAM(Dynamic Random Acce
ss Memory)により構成されており、CPU10のワー
クエリア等で使用される。
【0082】クロック12は、水晶発振子と分周回路と
から構成されており、CPU10やバスコントローラ1
3の動作タイミングを制御するためのクロックを生成し
ている。バスコントローラ13は、CPUバス31とX
バス33でのデータ転送を制御する。ROM14は、電
源オン時のシステム立上げや各種デバイスの制御を行う
ためのプログラムが予め書き込まれている。PCIブリ
ッジ15は、キャッシュメモリ16を使用して、PCI
バス32とCPU10との間のデータ転送を行う。キャ
ッシュメモリ16はDRAMにより構成されており、P
CIブリッジ15により使用される。ハードディスク1
7は、システムソフトウェア、各種のアプリケーション
プログラム、多数のユーザデータ等を記憶する。HDコ
ントローラ18は、ハードディスク17とのインタフェ
ースとして例えばIDE(Integrated Device Elect
ronics)インタフェースを持ち、ハードディスク17と
高速データ転送を行う。
【0083】なお、本実施の形態では、後述するよう
に、マンセル色立体を利用するものであり、カラー表示
用のRGBデータとの対応関係がテーブル形式でハード
ディスク17に記憶されている。即ち、マンセル表色系
は、色の3つの属性である色相、明度、彩度の各々に記
号、数値を当てはめて1つの色を特定しているものであ
り、この色を特定する記号(数値も含む)をマンセル色
立体中の各3次元座標と対応付けてハードディスク17
に記憶しておき、かつ、この色を特定する記号(数値も
含む)に1:1で対応するRGBデータもハードディス
ク17に記憶させておくものである(特許第26958
68号参照)。このようにして、マンセル色立体中の各
3次元座標とRGBデータが対応付けて記憶されてい
る。
【0084】表示コントローラ19は、文字データやグ
ラフィックデータ等をD/A(Digital/Analog)変
換するとともに、これらのデータをカラーディスプレイ
2の表示画面2aに表示するための制御を行う。この表
示コントローラ19の内部構成及び動作については、後
述する。MPEGデコーダ20は、DVD-RAM(D
VD-RAMドライブ27によりデータが読み取られ
る)やハードディスク17に記憶されたMPEGファイ
ルをデコードして、デコードされたYUV(Y:U:V
=4:2:2)ビデオデータを表示コントローラ19へ
出力し、また、デコードされたオーディオデータはD/
A変換してスピーカ21へ出力する。ここで、Yは輝度
成分、UとVは色差(クロマ)成分であり、U=B
(青)−Y、V=R(赤)−Yである。
【0085】LANコントローラ22は例えばIEEE
(Institute of Electrical andElectronics Engin
eers)802.3規格に準拠した通信プロトコルを実行
して、LAN I/F23を介してイーサネット(登録
商標)に接続された他の機器との通信を制御する。FD
コントローラ24はFDドライブ25とデータ転送を行
う。DVD-RAMコントローラ26はDVD-RAMド
ライブ27とのインタフェースとして、例えば、SCS
I-2(Small Computer System Interface-2)イ
ンタフェースを持ち、DVD-RAMドライブ27とデ
ータ転送を行う。キーボードコントローラ28は、キー
ボード3から入力されたシリアルデータからパラレルデ
ータへの変換を行う。マウスI/F29は、マウス用の
ポートを持ち、マウスドライバ(制御プログラム)によ
って制御される。RTC30は、日付時計であり、図示
していないバッテリによりバックアップされている。
【0086】次に、カラー表示制御装置の主要部を構成
する表示コントローラ19の内部構成及びその動作につ
いて説明する。表示コントローラ19の内部構成を図3
に示す。表示コントローラ19は、グラフィックコント
ローラ40、グラフィック用ビデオメモリ41、グラフ
ィックデータ変換部42、表示データ生成部43、DA
C(Digital to Analog Converter)44、ビデオデ
コーダ45、動画/静止画用ビデオメモリ46、ビデオ
データ変換部47、ビデオデータ重畳部48により構成
されている。
【0087】グラフィックコントローラ40は、CPU
10からアクセスする表示用プレーン(ユーザプレー
ン)を複数枚管理しており、例えば、背景用(第1のプ
レーン)と文字やグラフィックなどの画像用(第2のプ
レーン)とを別々のユーザプレーンで管理する。そし
て、CPU10から受け取った文字(フォント)データ
やグラフィックデータの描画コマンドに従って表示用の
データを生成する。また、CPU10から指定領域の塗
りつぶしコマンドを受けると、その指定された領域の全
ての画素に対して指定された表示色の描画データを生成
する。これらの描画データはR(赤),G(緑),B
(青),I(Intensity)の各々1ビットにより1画素
が表現される。グラフィックコントローラ40はまた、
描画データの重ね合わせ(ユーザプレーン間の重ね合わ
せ)、例えば、背景色と文字や線との重ね合わせ処理も
行う。
【0088】グラフィック用ビデオメモリ41はVRA
M(Video Random Access Memory)であり、R,
G,B,Iの各ビットプレーンを持っている。グラフィ
ックデータ変換部42は、グラフィック用ビデオメモリ
41から8画素ずつ、即ち、32ビットずつデータを読
み出して、内蔵されたカラーパレットを使用して1画素
当たり8ビットのデータに変換する。表示データ生成部
43は、グラフィックデータ変換部42から1画素ず
つ、即ち、8ビットずつデータを読み出して、内蔵され
たカラールックアップテーブルを使用して1画素当たり
R,G,B各々6ビットの表示データを生成する。動画
や静止画のビデオデータと重ね合わせて表示する場合に
は、このデータをビデオデータ重畳部48へ出力し、そ
うでない場合はDAC44へ出力する。DAC44は、
R,G,Bの各デジタルデータからアナログ映像信号に
変換してカラーディスプレイ2へ出力する。
【0089】ビデオデコーダ45は、MPEGデコーダ
20から入力されるYUVビデオデータ或いはCPU1
0にてソフトウェアにより伸長された静止画(例えば、
JPEG伸長画像)のYUVビデオデータを1画素(1
6ビット)当たりR,G,B各々8ビットのデータに変
換する。
【0090】動画/静止画用ビデオメモリ46はVRA
Mであり、R,G,Bの各ビットプレーンを持ってい
る。ビデオデータ変換部47は、内蔵された変換テーブ
ルを使用してR,G,B各8ビットのデータを各々6ビ
ットのデータに変換する。ビデオデータ重畳部48は、
ビデオデータ変換部47から入力されたR,G,Bの各
データに対して表示データ生成部43から入力された
R,G,Bの各データを上書きするか、或いはこれらの
データをビット毎のOR(論理和)をとって(描画デー
タの透過表示)DAC44へ出力する。
【0091】このような表示コントローラ19中の信号
の流れを大別すると、 A.動画や静止画が無い場合の文字やグラフィック PCIバス32→グラフィックコントローラ40→グラ
フィック用ビデオメモリ41→グラフィックデータ変換
部42→表示データ生成部43→DAC44→カラーデ
ィスプレイ2 B.動画 MPEGデコーダ20→ビデオデコーダ45→動画/静
止画用ビデオメモリ46→ビデオデータ変換部47→ビ
デオデータ重畳部48→DAC44→カラーディスプレ
イ2 C.静止画 PCIバス32→ビデオデコーダ45→動画/静止画用
ビデオメモリ46→ビデオデータ変換部47→ビデオデ
ータ重畳部48→DAC44→カラーディスプレイ2 D.動画や静止画に重ね合わせて表示するときの文字や
グラフィック PCIバス32→グラフィックコントローラ40→グラ
フィック用ビデオメモリ41→グラフィックデータ変換
部42→表示データ生成部43→ビデオデータ重畳部4
8→DAC44→カラーディスプレイ2に分けられる。
【0092】ここでは、説明を簡単にするため、Aの動
画や静止画が無い場合の文字やグラフィック表示例の場
合を例に挙げ、パーソナルコンピュータ1、特にCPU
10における表示制御例の概略動作を図4に示すフロー
チャートを参照して説明する。まず、プレゼンテーショ
ン資料作成ウィンドウが生成されたか否かをチェックす
る(ステップS1)。これは、ユーザ操作に基づきプレ
ゼンテーション資料作成用のアプリケーションが立ち上
がったか否かの判断である。このとき、カラーディスプ
レイ2に表示されたプレゼンテーション資料作成ウィン
ドウには、図5に例示する表示例のように文字(表示画
像)の色を設定する文字アイコン49aや背景色を設定
するための背景色アイコン49bなどのアイコンが表示
されており、これらのアイコン49a,49bを選択す
ることにより、文字や背景の色を適宜設定、変更できる
ようになっている。プレゼンテーション資料作成ウィン
ドウの生成時には(S1のY)、CPU10は、予め設
定されたデフォルトの背景色をグラフィックコントロー
ラ40を含む表示コントローラ19の処理を経てカラー
ディスプレイ2の表示画面に表示させる(S2)。この
ステップS2において、CPU10は、この背景色がマ
ンセル色立体上で存在する点Aを認識する。この際、ハ
ードディスク17に格納されているRGBデータとマン
セルの色記号との1:1に対応付けられたテーブルが参
照され、背景色のRGBデータからそのマンセルの色記
号を特定し、予め記憶されたマンセル色立体における色
記号−3次元座標対応表により、点Aのマンセル色立体
上での3次元座標位置が特定される。このステップS2
の処理が認識ステップ或いは認識手段の機能としてCP
U10により実行される。
【0093】そして、CPU10は、マンセル色立体上
で存在する背景色の位置である点Aに基づく後述するよ
うな所定の演算処理により、或る点Bを算出し、この点
Bに基づき背景色の上に表示させる文字色(画像表示
色)を設定する(S3)。この際、ハードディスク17
に格納されているマンセルの色記号とRGBデータとの
1:1に対応付けられたテーブルが参照され、マンセル
の3次元座標データに対応する色記号がRGBデータに
よる色データに変換される。このステップS3の処理が
算出ステップ或いは算出手段及び表示色設定ステップ或
いは表示色設定手段の機能としてCPU10により実行
される。
【0094】このような状況下で、キーボード3から文
字入力が行われると(S4のY)、CPU10はその文
字フォントの属性情報である文字色を、設定された文字
色としてグラフィックコントローラ40へ文字フォント
の描画コマンドを出し、グラフィックコントローラ40
を含む表示コントローラ19の処理を経て、文字を背景
色に対して見やすい表示色で表示画面2a上に表示させ
る(S5)。
【0095】一方、背景色アイコン49bが選択されて
カラーディスプレイ2の表示画面における背景色が変更
されると(S6のY)、前述の場合と同様にして、CP
U10は、マンセル色立体上での背景色の位置である点
Aに基づく前述した所定の演算処理により、変更後の背
景色の上に表示させる文字色を算出・設定する(S
3)。そして、キーボード3から文字入力が行われると
(S4のY)、CPU10はその文字フォントの属性情
報である文字色を前記の算出された文字色として、グラ
フィックコントローラ40へ文字フォントの描画コマン
ドを出し、グラフィックコントローラ40を含む表示コ
ントローラ19の処理を経て、文字を背景色に対して見
やすい表示色で表示させる(S5)。このように、背景
色が変更されても、文字は常に背景色に対して見やすい
色で表示される。
【0096】ここで、ステップS3による文字色(画像
表示色)の算出設定方法について説明する。本実施の形
態では、図6に示すように明度と彩度と色相とを立体的
に表現したマンセル色立体(出典:1993年4月12
日に株式会社誠文堂新光社発行の「ビギナーからプロの
ための色彩百科」(文献1))や、図7に示すようなマ
ンセル色立体を無彩色軸と直交するように輪切りしてな
るマンセル色相環図(出典:1991年9月26日に日
刊工業新聞社発行の「おもしろい色のはなし」(文献
2))を利用する。
【0097】図8はマンセル色立体を用いて背景色に応
じた文字色を設定する方法を示す模式図である。即ち、
図8では、マンセル色立体を球体として簡略化して示し
ており、50は無彩色軸であり、点Nが彩度0、明度5
なる無彩色軸50上の中点を示している。色彩等に関す
る専門家の経験則等に基づいて、マンセル色立体上の任
意の点Aが背景色として選択された場合には、この点A
と中点Nとを通る直線上で、中点Nを境に点Aからa:
b=4:1以上の比率の位置に存在するマンセル色立体
上の点Bを中心として所定範囲、ここでは同一色と見倣
せる範囲E内の色を背景色に対して最もいい色の文字色
として設定する。即ち、中点Nと点Bとの間の距離b=
1としたとき、a≧4bなる関係を満たす位置を点Bと
して算出し、かつ、点Bの位置において点Aから見て立
体角ω=15゜の範囲E内の色を選択して設定する。同
一色と見倣せる範囲である立体角ω=15゜は、色相環
図において隣接する2色と自身の色とを含む3色分をカ
バーする範囲を意味し、人間が同一色として認識する範
囲を意味する。
【0098】ここで、点Bの位置及びこの点Bを中心と
して点Aから見て立体角ω=15゜の範囲Eの領域を幾
何学的に求める方法について、図9及び図10を参照し
てさらに詳細に説明する。今、図9に示したマンセル色
立体の中心を3次元座標の原点とし、中点Nがこの原点
にあり(x=0,y=0,z=0)、点A(x0,y0,z
0)、点B(x1,y1,z1)が図9に示すような関係にあ
るとする。
【0099】まず、点Nは3次元座標の原点であるた
め、線分ANの大きさと方向はベクトルANとして求ま
る。即ち、
【0100】
【数1】 となる。線分AN:線分BN=4:1とすると、点Bは
ベクトルANを5/4倍した点であるので、点Bの3次
元座標(x1,y1,z1)は、x1=−5x0/4,y1=−5y0
/4,z1=−5z0/4となる。
【0101】この時、線分ABがX軸、Y軸、Z軸とな
す角を各々α、β、γとして、幾何学的な教科書に見ら
れる有向直線ABの方向余弦に従い、 λ=cosα、μ=cosβ、ν=cosγ とし、線分ABの長さをRとすると、 cosα=(x1−x0)/R,cosβ=(y1−y0)/R,cos
γ=(z1−z0)/R により x1−x0=λR,y1−y0=μR,z1−z0=νR が得られ、ここに、 (x1−x0)2+(y1−y0)2+(z1−z0)2=R2 であるので、点Bを中心として範囲Eの領域を含む平面
は、 λx+μy+νz=√{(x1−x0)2+(y1−y0)2+(z1−z0)2}…(1) 式から求められる。
【0102】ここに、所定の範囲Eは、(1)式の平面
上で、かつ、点Aから見て立体角ω=15゜となるよう
な点Bを中心とした半径rの円内の領域である。ここ
で、 tan(ω/2)=r/√{(x1−x0)2+(y1−y0)2+(z1−z0)2}……(2) であるため、前述したように点A(x0,y0,z0)と点B
(x1,y1,z1)の座標が判れば、(2)式より半径rが
求まる。
【0103】そこで、範囲Eの領域である、(1)式の
平面上で点Bを中心とした半径rの円内の各座標点
(x,y,z)における色を特定し、これらの色を文字
色の候補とすればよい。後は、前述したようにハードデ
ィスク17に格納されている対応表のテーブルを参照し
て3次元座標データ→色記号→RGB色データに変換す
る処理を行なえばよい。
【0104】図10はこのような文字色の算出設定処理
例を示すフローチャートである。即ち、点Bの位置を中
心として点Aから見て立体角ω=15°の範囲Eの領域
を含む平面を(1)式より求め(S3a)、点Bを中心
とした半径rを(2)式より求め(S3b)、点Bを中
心とした半径rの円内の各座標点(x,y,z)におけ
る色を予め記憶されている対応表に基づいて特定する
(S3c)。
【0105】従って、色彩に関する専門家による経験値
等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、画像表示位
置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aとマンセ
ル色立体の中点Nとを通る直線上で、中点Nを境に点A
から4:1以上の比率の位置に存在するマンセル色立体
上の点Bを中心として同一色と見倣せる範囲内の色を表
示色として設定することで、マンセル色相環図等による
単純補色を用いる場合よりも、見やすい最適な表示色、
即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示画像
の視認性を最適化させることができる。
【0106】なお、上述したように背景色に対して文字
色は自動的に設定されるが、この文字色は文字アイコン
49aを選択操作することにより変更することもでき
る。
【0107】また、表示する文字の背景が動画や静止画
であり、動画や静止画に重ね合わせて表示するときの文
字やグラフィックの場合には、この画像全体の中で最も
多く使用されている色(画像の特徴色)を背景色として
扱い、同様に処理すればよい。この画像の特徴色のチェ
ックは、動画/静止画用ビデオメモリ46に入力された
R,G,Bデータに基づいて行なえばよい。例えば、1
画素ずつその色を幾つかの代表的な色に色の類似度に基
づいてグループ化し、最も多い代表色を特定し、この特
定した代表色を背景色として、上述した方法により文字
色の設定を行なえばよい。これにより、カラオケ装置の
ような場合に歌詞を見やすい表示色で表示させることが
できる。
【0108】また、上記の動作処理はプレゼンテーショ
ン資料作成ウィンドウ等のウィンドウに限定されたもの
ではなく、あらゆる表示画面に対して適用させることが
できる。
【0109】また、表示画像としても、文字以外にも、
例えば直線や矩形線等の線色についても上記と同様な動
作処理により、背景色に対して自動的に設定することが
できる。
【0110】なお、前述した作用に関しては、FD、D
VD−RAM等に予め記憶させたプログラムをパーソナ
ルコンピュータ1に読取らせることによっても実行させ
ることができる(後述する各実施の形態でも同様)。例
えば、図2を参照すると、予め記憶されたソフトウエア
(プログラム)をコンピュータ、特にCPU10に提供
できる記憶媒体として、ROM14等の他に、FD、D
VD−RAM等を有しており、CPU10に各種の処理
動作、特に本実施の形態で示した認識手段、算出手段及
び表示色設定手段の各機能に対応する処理機能を実行さ
せるための制御プログラムがソフトウエアとして予め設
定されており、このような制御プログラムは例えばDV
D−RAMに予め格納されている。そして、このような
ソフトウエアはROM14或いはハードディスク17等
に予めインストールされており、CPU10の起動時に
メインメモリ11等に複写されて動作時にCPU10に
読取られる。このようにCPU10が各種のプログラム
を読取って対応する処理を実行することにより、各種の
処理機能が実現されるので、当該パーソナルコンピュー
タ1が前述したようなカラー表示制御処理を実行するこ
とになる。
【0111】本発明の第二の実施の形態を図11に基づ
いて説明する。前述した実施の形態で示した部分と同一
部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の
実施の形態でも順次同様とする)。
【0112】本実施の形態では、色彩等に関する専門家
の経験則等に基づき、マンセル色立体上の任意の点Aが
背景色として選択された場合には、この点Aと中点Nと
を通る直線上で、中点Nを境に点Aからa:b=1:4
以上の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点Bを
中心として所定範囲、ここでは、同一色と見倣せる範囲
E内の色を背景色に対して最もいい色の表示色として設
定するようにしたものである。即ち、点Aと中点Nとの
間の距離a=1としたとき、b≧4aなる関係を満たす
位置を点Bとして算出し、かつ、点Bの位置において点
Aから見て立体角ω=15°の範囲E内の色を選択設定
するものである。同一色と見倣せる範囲である立体角ω
=15°は、色相環図において隣接する2色と自身の色
とを含む3色分をカバーする範囲を意味し、人間が同一
色として認識する範囲を意味する。即ち、点A,Bの位
置関係は相対的なものであり、第一の実施の形態との対
比では、点Aと点Bとの位置を入れ替えた場合に相当す
る。
【0113】従って、色彩に関する専門家による経験値
等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、文字等の画
像表示位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点A
とマンセル色立体の中点Nとを通る直線上で、中点Nを
境に点Aから1:4以上の比率の位置に存在するマンセ
ル色立体上の点Bを中心として同一色と見倣せる範囲内
の色を表示色として設定することで、マンセル色相環図
等による単純補色を用いる場合よりも、見やすい最適な
表示色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、
表示画像の視認性を最適化させることができる。
【0114】本発明の第三の実施の形態を図12及び図
13に基づいて説明する。本実施の形態では、色彩等に
関する専門家の経験則等に基づき、マンセル色立体上の
任意の点Aが背景色として選択された場合には、この点
Aを通る垂直線(無彩色軸50に平行)上で明度差4以
上離れた位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心
として所定範囲、ここでは、同一色と見倣せる範囲E内
の色を背景色に対して最もいい色の画像表示色として設
定するようにしたものである。即ち、点Aから明度差4
以上の距離c離れた位置を点Bとして算出し、かつ、点
Bの位置において点Aから見て立体角ω=15°の範囲
E内の色を選択設定するものである。同一色と見倣せる
範囲である立体角ω=15°は、色相環図において隣接
する2色と自身の色とを含む3色分をカバーする範囲を
意味し、人間が同一色として認識する範囲を意味する。
【0115】文字等の画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、前述した第
一、二の実施の形態のような点Bが存在しないこともあ
り得るが、このような場合には、画像表示位置の背景色
がマンセル色立体上で存在する点Aを通る垂直線上で明
度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心として同一
色と見倣せる範囲内の色を画像表示色として設定するこ
とにより、明確な明度差により十分な視認性の得られる
適正な表示色の自動設定が可能となる。即ち、前述した
文献1等によれば、マンセル色立体は図13中に示すよ
うに明度0(完全黒)から明度10(完全白)まで10
段階に分けて明度を表現しているが、背景色と画像表示
色とを明度差として4以上離せば同一彩度、色相系の色
同士であっても、背景色に対する表示色の視認性が十分
となる。
【0116】本発明の第四の実施の形態を図14及び図
15に基づいて説明する。本実施の形態では、色彩等に
関する専門家の経験則等に基づき、マンセル色立体にお
ける無彩色軸50上の任意の点Aが背景色として選択さ
れた場合には、この点Aを通る同一色相内の水平線(無
彩色軸50に直交=同一明度)上で彩度差4以上離れた
位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心として所
定範囲、ここでは、同一色と見倣せる範囲E内の色を背
景色に対して最もいい色の画像表示色として設定するよ
うにしたものである。即ち、点Aから彩度差4以上の距
離d離れた位置を点Bとして算出し、かつ、点Bの位置
において点Aから見て立体角ω=15°の範囲E内の色
を選択設定するものである。同一色と見倣せる範囲であ
る立体角ω=15°は、色相環図において隣接する2色
と自身の色とを含む3色分をカバーする範囲を意味し、
人間が同一色として認識する範囲を意味する。
【0117】文字等の画像表示位置の背景色がマンセル
色立体上で存在する点Aの位置によっては、前述した第
一、二の実施の形態のような点Bが存在しないこともあ
り得るが、このような場合であって、無彩色軸50に点
Aが存在するときには、画像表示位置の背景色がマンセ
ル色立体上で存在する点Aを通る水平線上で彩度差4以
上離れた位置に存在する点Bを中心として同一色と見倣
せる範囲内の色を表示色として設定することにより、明
確な彩度差により十分な視認性の得られる適正な画像表
示色の自動設定が可能となる。
【0118】なお、図15に示すように、点Bが結果と
して無彩色軸50上に存在することとなるような位置に
点Aが存在する場合にも、同様に適用できる。
【0119】本発明の第五の実施の形態を図16及び図
17に基づいて説明する。本実施の形態は、前述した第
一又は二の実施の形態に関し、マンセル色立体上の点
A,Bが予め設定された特定色に属する組合わせとなる
場合には点Bに基づく画像表示色の設定処理を排除する
ようにしたものである。
【0120】即ち、作成されたプレゼンテーション資料
をオフィスの会議室で利用する場合等、カラーディスプ
レイ2を利用するTPO(オフィス等の場所、会議等の
目的など)によっては、いわゆるピンク系の色はタブー
色とされており、背景色或いは画像表示色として好まし
くないので、このような色が画像表示色設定に含まれな
いようにしたものである。
【0121】具体的には、図16に示すように、マンセ
ル色相環図等において、5RP(赤紫)−10G
(緑)、5R(赤)−5G、10P(紫)−10GY
(緑黄)なる特定色に属する組合わせ(斜線を施して示
す範囲)がタブー色として第一及び第二の実施の形態に
よる処理から排除され、このような場合には、第三又は
第四の実施の形態で示した画像表示色の設定処理が選択
される。
【0122】図17にこのような処理制御例の概略フロ
ーチャートを示す。まず、背景色が存在するマンセル色
立体上での点Aを認識した後、その点Aに対してa:b
=4:1以上の点B(即ち、第一の実施の形態による場
合)、或いは、a:b=1:4以上の点B(即ち、第二
の実施の形態による場合)がマンセル色立体上に存在す
るか否かをチェックする(S11)。該当する点Bが存
在し(S11のY)、かつ、点A,Bの関係が図16に
示したようなタブー色関係にあるか否かを判断する(S
12)。このステップS12の処理が判定ステップ或い
は判定手段の機能として実行される。この処理は、ハー
ドディスク17に格納されているタブー色関係のテーブ
ルを参照し、点A,Bに相当する色が図16に示すよう
なタブー色関係にあるか否かを見ることにより行なわれ
る。タブー色関係にない場合のみ(S12のN)、各々
の実施の形態で説明した通りに、点Bに基づく画像表示
色の設定を行う(S13)。
【0123】一方、点A,Bの関係が図16に示したよ
うなタブー色関係の場合には(S12のY)、点Aに対
して垂直線上で明度差4以上離れた点B(即ち、第三の
実施の形態による場合)が存在するか否かをチェックす
る(S14)。該当する点Bが存在し(S14のY)、
かつ、点A又は点Bが無彩色軸50上でなければ(S1
5のN)、第三の実施の形態で説明した通りに、点Bに
基づく画像表示色の設定を行う(S13)。一方、該当
する点Bが存在せず(S14のN)、又は、点A又は点
Bが無彩色軸50上の場合には(S15のY)、第四の
実施の形態で説明した通りに、彩度差4以上の点Bを算
出した後(S16)、点Bに基づく画像表示色の設定を
行う(S13)。
【0124】もっとも、タブー色関係であっても、プレ
ゼンテーション資料の用途等によっては、積極的に用い
たい場合もあるので、キーボード3の一部等にタブー色
関係の使用(非排除)を指示するためのファンタジーモ
ードキー(図示せず)等を用意しておき、これによりフ
ァンタジーモードが選択されている場合には(S17の
Y)、そのまま第一又は第二の実施の形態通りの画像表
示色の設定が行えるようにしてもよい。従って、この場
合には、ファンタジーモードが選択されていない場合を
ビジネスモードとして利用できる。
【0125】本発明の第六の実施の形態を図18ないし
図20に基づいて説明する。
【0126】本実施の形態のカラー表示装置は、図18
にその外観を示すような電子黒板タイプのものに適用さ
れている。図示の如く、カラー表示装置61は文字や画
像等を表示画面としての表示パネル62a(図19参
照)上にカラー表示するためのカラー表示手段62とこ
のカラー表示手段62の表示パネル62a上に設けられ
たタブレット63及びこのタブレット63に接触させて
文字や図形を入力する指示物体としてペン64を有す
る。ここで、タブレット63は例えば2枚の透明電極6
3X,63Y(図19参照)を平行に有し、ペン64の
筆圧により接触した位置を電気抵抗で検出する感圧抵抗
方式からなり、カラー表示手段62の表示画面上でペン
64により指示された筆記位置に相当する座標情報を受
け付け、後述する座標検出部66(図19参照)を利用
してその座標を検出する。カラー表示手段6はタブレッ
ト63を通じて検出された筆記座標に対応するカラー筆
記軌跡を表示する。
【0127】このようなカラー表示装置61の制御部6
5は、図19のブロック図に示すように、座標検出部6
6とフレームメモリ67と背景色認識部68と筆記カラ
ー発生部69と筆記カラー記憶部70と画像出力制御部
71とを有する。
【0128】即ち、本実施の形態は、カラーディスプレ
イに相当するカラー表示手段62とともにカラー表示制
御装置に相当する制御部65を一体に備えるカラー表示
装置61への適用例を示すものである。従って、筆記色
が表示色に相当する。
【0129】ここに、座標検出部66はタブレット63
の透明電極63X,63Yから出力される信号によりペ
ン64の筆記位置の座標を逐次検出する。従って、タブ
レット63と座標検出部66とにより座標入力/検出手
段の機能が実現されている。フレームメモリ67は座標
検出部66で検出した座標データや背景色の複数のカラ
ーデータ等の表示情報を記憶する。背景色認識部68
は、フレームメモリ67のデータを用いて、対象とする
筆記位置における背景色のマンセル色立体上で存在する
点Aを逐次認識するもので、認識手段として機能する。
筆記カラー発生部69は背景色認識部68で認識された
マンセル色立体上での存在する点Aに基づく後述するよ
うな所定の演算処理により、ペン64による筆記色とし
てカラー表示手段62によりカラー筆記軌跡を表示させ
る筆記色を逐次算出する。筆記カラー記憶部70は筆記
カラー発生部69で自動的に設定された筆記色を記憶す
る。従って、筆記カラー発生部69と筆記カラー記憶部
70とにより筆記色自動設定手段の機能が実現されてい
る。画像出力制御部71はフレームメモリ67に記憶し
た座標データを読み出し、入力された軌跡を自動設定さ
れた筆記色でカラー表示手段62の表示パネル62aに
表示する。
【0130】このような構成のカラー表示装置61にお
ける概略動作を図20に示すフローチャートを参照して
説明する。ペン64をタブレット63に接触させて文字
や図形を入力すると、座標検出部66はペン64のペン
先が移動する位置の各座標を逐次検出し、検出した座標
データをフレームメモリ67に格納する(S21,S2
2)。背景色認識部68はフレームメモリ67に格納さ
れた各座標位置の背景色データを読み出し、対象とする
筆記位置における背景色のマンセル色立体上で存在する
点Aを逐次認識する(S23)。ついで、認識されたマ
ンセル色立体上での存在する点Aに基づく所定の演算処
理により、ペン64による筆記色を算出し、筆記カラー
記憶部70に記憶させる(S24)。そして、筆記位置
に伴う背景色データに変化があるか否かを随時監視する
(S25)。背景色データに変化があれば(S25の
Y)、その背景色に応じた筆記色を設定し直すため、ス
テップS23,S24の処理を同様に繰り返す。背景色
データに変化がなければ(S25のN)、フレームメモ
リ67の座標位置相当部を筆記カラー記憶部70に設定
された筆記色に書き換える(S26)。画像出力制御部
71はフレームメモリ67に記憶した座標データを読み
出し、入力された軌跡の各座標位置を設定された筆記色
でカラー表示手段62の表示パネル62aに表示する
(S27)。
【0131】このようにして、ペン64による筆記位置
の背景色に応じて最適な筆記色が自動的に算出設定され
てカラー表示手段62によりカラー筆記軌跡が表示され
るので、筆記した文字や図形を明確に認識することがで
きる。
【0132】ここで、本実施の形態による筆記色の算出
設定方法について説明する。本実施の形態では、前述し
た図6に示すように明度と彩度と色相とを立体的に表現
したマンセル色立体(出典:1993年4月12日に株式会社
誠文堂新光社発行の「ビギナーからプロのための色彩百
科」(文献1))や、図7に示すようなマンセル色立体
を無彩色軸と直交するように輪切りしてなるマンセル色
相環図(出典:1991年9月26日に日刊工業新聞社発行の
「おもしろい色のはなし」(文献2))を利用するもの
である。
【0133】図8はマンセル色立体を用いて背景色に応
じた筆記色を設定する方法を示す模式図である。即ち、
図8では、マンセル色立体を球体として簡略化して示し
ており、50は無彩色軸であり、点Nが彩度0、明度5
なる無彩色軸50上の中点を示している。ここに、本実
施の形態では、色彩等に関する専門家の経験則等に基づ
き、マンセル色立体上の任意の点Aが背景色として選択
された場合には、この点Aと中点Nとを通る直線上で、
中点Nを境に点Aからa:b=4:1以上の比率の位置
に存在するマンセル色立体上の点Bを中心として所定範
囲、ここでは、同一色と見倣せる範囲E内の色を背景色
に対して最もいい色の筆記色として設定するようにした
ものである。即ち、中点Nと点Bとの間の距離b=1と
したとき、a≧4b以上なる関係を満たす位置を点Bと
して算出し、かつ、点Bの位置において点Aから見て立
体角ω=15°の範囲E内の色を選択設定するものであ
る。同一色と見倣せる範囲である立体角ω=15°は、
色相環図において隣接する2色と自身の色とを含む3色
分をカバーする範囲を意味し、人間が同一色として認識
する範囲を意味する。
【0134】従って、色彩に関する専門家による経験値
等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、筆記位置の
背景色がマンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色
立体の中点Nとを通る直線上で、中点Nを境に点Aから
4:1以上の比率の位置に存在するマンセル色立体上の
点Bを中心として同一色と見倣せる範囲内の色を筆記色
として設定することで、単純補色を用いる場合よりも、
見やすい最適な筆記色、即ち、いい色を自動的に設定す
ることができ、ペン64による上書き画像の視認性を最
適化させることができる。
【0135】本発明の第七の実施の形態を図11を参照
して説明する。本実施の形態では、色彩等に関する専門
家の経験則等に基づき、マンセル色立体上の任意の点A
が背景色として選択された場合には、この点Aと中点N
とを通る直線上で、中点Nを境に点Aからa:b=1:
4以上の比率の位置に存在するマンセル色立体上の点B
を中心として所定範囲、ここでは、同一色と見倣せる範
囲E内の色を背景色に対して最もいい色の筆記色として
設定するようにしたものである。即ち、点Aと中点Nと
の間の距離a=1としたとき、b≧4a以上なる関係を
満たす位置を点Bとして算出し、かつ、点Bの位置にお
いて点Aから見て立体角ω=15°の範囲E内の色を選
択設定するものである。同一色と見倣せる範囲である立
体角ω=15°は、色相環図において隣接する2色と自
身の色とを含む3色分をカバーする範囲を意味し、人間
が同一色として認識する範囲を意味する。
【0136】従って、色彩に関する専門家による経験値
等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、筆記位置の
背景色がマンセル色立体上で存在する点Aとマンセル色
立体の中点Nとを通る直線上で、中点Nを境に点Aから
1:4以上の比率の位置に存在するマンセル色立体上の
点Bを中心として同一色と見倣せる範囲内の色を筆記色
として設定することで、単純補色を用いる場合よりも、
見やすい最適な筆記色、即ち、いい色を自動的に設定す
ることができ、ペン64による上書き画像の視認性を最
適化させることができる。
【0137】本発明の第八の実施の形態を図12及び図
13を参照して説明する。本実施の形態では、色彩等に
関する専門家の経験則等に基づき、マンセル色立体上の
任意の点Aが背景色として選択された場合には、この点
Aを通る垂直線(無彩色軸50に平行)上で明度差4以
上離れた位置に存在するマンセル色立体上の点Bを中心
として所定範囲、ここでは、同一色と見倣せる範囲E内
の色を背景色に対して最もいい色の筆記色として設定す
るようにしたものである。即ち、点Aから明度差4以上
の距離c離れた位置を点Bとして算出し、かつ、点Bの
位置において点Aから見て立体角ω=15°の範囲E内
の色を選択設定するものである。同一色と見倣せる範囲
である立体角ω=15°は、色相環図において隣接する
2色と自身の色とを含む3色分をカバーする範囲を意味
し、人間が同一色として認識する範囲を意味する。
【0138】筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存
在する点Aの位置によっては、前述した第六、七の実施
の形態のような点Bが存在しないこともあり得るが、こ
のような場合には、筆記位置の背景色がマンセル色立体
上で存在する点Aを通る垂直線上で明度差4以上離れた
位置に存在する点Bを中心として同一色と見倣せる範囲
内の色を筆記色として設定することにより、明確な明度
差により十分な視認性の得られる適正な筆記色の自動設
定が可能となる。即ち、前述した文献1等によれば、マ
ンセル色立体は図11中に示すように明度0(完全黒)
から明度10(完全白)まで10段階に分けて明度を表
現としているが、背景色と筆記色とを明度差として4以
上離せば同一彩度、色相系の色同士であっても、背景色
に対する筆記色の視認性が十分となる。
【0139】本発明の第九の実施の形態を図14及び図
15を参照して説明する。本実施の形態では、色彩等に
関する専門家の経験則等に基づき、マンセル色立体にお
ける無彩色軸50上の任意の点Aが背景色として選択さ
れた場合には、この点Aを通る水平線(無彩色軸50に
直交=同一明度)上で彩度差4以上離れた位置に存在す
るマンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲、ここ
では、同一色と見倣せる範囲E内の色を背景色に対して
最もいい色の筆記色として設定するようにしたものであ
る。即ち、点Aから彩度差4以上の距離d離れた位置を
点Bとして算出し、かつ、点Bの位置において点Aから
見て立体角ω=15°の範囲E内の色を選択設定するも
のである。同一色と見倣せる範囲である立体角ω=15
°は、色相環図において隣接する2色と自身の色とを含
む3色分をカバーする範囲を意味し、人間が同一色とし
て認識する範囲を意味する。
【0140】筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存
在する点Aの位置によっては、前述した第六、七の実施
の形態のような点Bが存在しないこともあり得るが、こ
のような場合であって、無彩色軸50に点Aが存在する
ときには、筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在
する点Aを通る水平線上で彩度差4以上離れた位置に存
在する点Bを中心として同一色と見倣せる範囲内の色を
筆記色として設定することにより、明確な彩度差により
十分な視認性の得られる適正な筆記色の自動設定が可能
となる。
【0141】なお、図15に示すように、点Bが結果と
して無彩色軸50上に存在することとなるような位置に
点Aが存在する場合にも、同様に適用できる。
【0142】本発明の第十の実施の形態を図16を参照
しつつ図21に基づいて説明する。本実施の形態は、前
述した第六又は七の実施の形態に関し、マンセル色立体
上の点A,Bが予め設定された特定色に属する組合わせ
となる場合には点Bに基づく筆記色の設定処理を排除す
るようにしたものである。
【0143】即ち、カラー表示装置61を利用するTP
O(オフィス等の場所、会議等の目的など)によって
は、いわゆるピンク系の色はタブー色とされており、背
景色或いは筆記色として好ましくないので、このような
色が筆記色設定に含まれないようにしたものである。
【0144】具体的には、図16に示すように、マンセ
ル色相環図等において、5RP(赤紫)−10G
(緑)、5R(赤)−5G、10P(紫)−10GY
(緑黄)なる特定色に属する組合わせ(斜線を施して示
す範囲)がタブー色として第一及び第二の実施の形態に
よる処理から排除され、このような場合には、第八又は
第九の実施の形態で示した筆記色の設定処理が選択され
る。
【0145】図21にこのような処理制御例の概略フロ
ーチャートを示す。まず、背景色が存在するマンセル色
立体上での点Aを認識した後(S31)、その点Aに対
してa:b=4:1以上の点B(即ち、第六の実施の形
態による場合)、或いは、a:b=1:4以上の点B
(即ち、第七の実施の形態による場合)がマンセル色立
体上に存在するか否かをチェックする(S32)。該当
する点Bが存在し(S32のY)、かつ、点A,Bの関
係が図14に示したようなタブー色関係になければ(S
33のN)、各々の実施の形態で説明した通りに、点B
に基づく筆記色の設定を行う(S34)。一方、点A,
Bの関係が図14に示したようなタブー色関係の場合に
は(S33のY)、点Aに対して垂直線上で明度差4以
上離れた点B(即ち、第八の実施の形態による場合)が
存在するか否かをチェックする(S35)。該当する点
Bが存在し(S35のY)、かつ、点A又は点Bが無彩
色軸50上でなければ(S36のN)、第三の実施の形
態で説明した通りに、点Bに基づく筆記色の設定を行う
(S34)。一方、該当する点Bが存在せず(S35の
N)、又は、点A又は点Bが無彩色軸50上の場合には
(S36のY)、第九の実施の形態で説明した通りに、
彩度差4以上の点Bを算出した後(S37)、点Bに基
づく筆記色の設定を行う(S34)。従って、ステップ
S33の処理が特定処理排除手段として機能する。
【0146】もっとも、タブー色関係であっても、カラ
ー表示装置61の用途等によっては、積極的に用いたい
場合もあるので、操作パネルの一部等にタブー色関係の
使用(非排除)を指示するためのファンタジーモードキ
ー(図示せず)等を用意しておき、これによりファンタ
ジーモードが選択されている場合には(S38のY)、
そのまま第六又は第七の実施の形態通りの筆記色の設定
が行えるようにしてもよい。従って、この場合には、フ
ァンタジーモードが選択されていない場合をビジネスモ
ードとして利用できる。
【0147】なお、これらの第六ないし第十の実施の形
態では、例えば感圧抵抗方式のタブレット63と座標検
出部66とによる座標入力/検出手段を用いたが、必ず
しもこのような組合わせ例に限らず、この種のカラー表
示装置に適用されるものであれば特にその方式を問わ
ず、例えば、光学的な座標検出手段を用いたものや、ペ
ン64自体に座標検出機能を持たせたもの等であっても
よい。指示物体に関しても、必ずしもペン64に限ら
ず、例えば、操作者の指等であってもよい。これは、カ
ラー表示手段62に関しても同様であり、各種の方式を
採用し得る。
【0148】
【実施例】本発明の実施例として、例えば、第七の実施
の形態に相当する実施例を図22を参照して説明する。
本実施例は、第七の実施の形態に準じて筆記色を自動設
定した場合の読みやすさを、例えば、8人の被験者によ
る感応検査の評価から、その効果を実証するものであ
る。
【0149】ここでは、感応検査のサンプル例として、
背景色に対して筆記色を単純補色として設定した場合、
図11における点A・B間の距離(=a+b)を6a,
5a,4a,3aの如く設定した場合を挙げている。評
価は5段階評価とした。A〜Eで示す5種類の背景色に
対して、各々筆記色(ペン色)を上記のように異ならせて
感応検査を行ったところ、表1に示すような評価が得ら
れたものである。
【0150】
【表1】
【0151】図22はこの表1に示す評価結果から読み
やすいと答えた人の比率を筆記色毎にまとめて示すグラ
フである。この結果によれば、点A・B間の距離(=a
+b)を6a,5a、即ち、図11におけるbを4a以
上とすれば、2/3以上の人が読みやすいと認識するも
ので、単純補色の場合よりも最適な筆記色設定であるこ
とがわかる。また、点A・B間の距離(=a+b)が4
a,3a、即ち、図11におけるbが3a以下の場合に
はあまり読みやすくないこともわかる。
【0152】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
画像を表示する位置の背景色がマンセル色立体上で存在
する点Aに対して見やすい色であるとする色彩に関する
経験則により見出される色の点B、つまり、点Aの色に
対して単純補色とならない点を中心として所定範囲内の
色を表示色として設定することで、見やすい最適な表示
色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示
画像の視認性を最適化させることができる。
【0153】請求項2記載の発明によれば、色彩に関す
る経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、画
像を表示する位置の背景色がマンセル色立体上で存在す
る点Aとマンセル色立体の中点とを通る延長線上で、中
点を境に点Aから4:1以上の比率の位置に存在するマ
ンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲、例えば、
同一色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定するこ
とで、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動的に
設定することができ、表示画像の視認性を最適化させる
ことができる。
【0154】請求項3記載の発明によれば、色彩に関す
る経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、画
像表示位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点A
とマンセル色立体の中点とを通る延長線上で、中点を境
に点Aから1:4以上の比率の位置に存在するマンセル
色立体上の点Bを中心として所定範囲、例えば、同一色
と見倣せる範囲内の色を表示色として設定することで、
見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動的に設定す
ることができ、表示画像の視認性を最適化させることが
できる。
【0155】請求項4記載の発明によれば、画像表示位
置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置に
よっては、請求項2又は3記載の発明における点Bが存
在しないこともあり得るが、このような場合には、画像
表示位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを
通る垂直線上で明度差4以上離れた位置に存在する点B
を中心として所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲
内の色を表示色として設定することにより、明確な明度
差により十分な視認性の得られる適正な表示色の自動設
定が可能となる。
【0156】請求項5記載の発明によれば、画像表示位
置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置に
よっては、例えば、無彩色位置のような場合には、請求
項2又は3記載の発明における点Bが存在しないことも
あり得るが、このような場合には、画像表示位置の背景
色がマンセル色立体上で存在する点Aを通る水平線上で
彩度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心として所
定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を表示色
として設定することにより、明確な彩度差により十分な
視認性の得られる適正な表示色の自動設定が可能とな
る。
【0157】請求項6ないし8記載の発明によれば、所
定範囲が同一色と見倣せる範囲、即ち、点Aから見て立
体角15°の範囲であり、マンセル色相環図において隣
接する2色をカバーする同一色と見倣せる範囲であるの
で、人間が知覚できるレベルに合わせて余裕を持って筆
記色を自動的に設定できる。
【0158】請求項9記載の発明によれば、点A,Bが
例えば緑色とピンク色との組合せとなってしまうような
場合には、用途によっては場違い的な不快感を与えてし
まうが、このような組合せを特定色に属する組合せとし
て予め設定しておくことで、このような組合せによる点
Bに基づく表示色の設定処理を不実行とさせることがで
き、不快感を与えるような表示色の設定を回避できる。
【0159】請求項10記載の発明によれば、点A,B
が例えば緑色とピンク色との組合せとなってしまうよう
な場合であっても、用途等によっては必要な組合せであ
るので、このような設定処理の実行・不実行を選択自在
とすることにより、用途等のTPOに応じて適正な表示
色の設定が可能となる。
【0160】請求項11記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
画像を表示する位置の背景色がマンセル色立体上で存在
する点Aに対して見やすい色であるとする色彩に関する
経験則により見出される色の点B、つまり、点Aの色に
対して単純補色とならない点を中心として所定範囲内の
色を表示色として設定することで、見やすい最適な表示
色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示
画像の視認性を最適化させることができる。
【0161】請求項12記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
画像を表示する位置の背景色がマンセル色立体上で存在
する点Aとマンセル色立体の中点とを通る延長線上で、
中点を境に点Aから4:1以上の比率の位置に存在する
マンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲、例え
ば、同一色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定す
ることで、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動
的に設定することができ、表示画像の視認性を最適化さ
せることができる。
【0162】請求項13記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
画像表示位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
Aとマンセル色立体の中点とを通る延長線上で、中点を
境に点Aから1:4以上の比率の位置に存在するマンセ
ル色立体上の点Bを中心として所定範囲、例えば、同一
色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定すること
で、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動的に設
定することができ、表示画像の視認性を最適化させるこ
とができる。
【0163】請求項14記載の発明によれば、画像表示
位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置
によっては、請求項12又は13記載の発明における点
Bが存在しないこともあり得るが、このような場合に
は、画像表示位置の背景色がマンセル色立体上で存在す
る点Aを通る垂直線上で明度差4以上離れた位置に存在
する点Bを中心として所定範囲、例えば、同一色と見倣
せる範囲内の色を表示色として設定することにより、明
確な明度差により十分な視認性の得られる適正な表示色
の自動設定が可能となる。
【0164】請求項15記載の発明によれば、画像表示
位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置
によっては、例えば、無彩色位置のような場合には、請
求項12又は13記載の発明における点Bが存在しない
こともあり得るが、このような場合には、画像表示位置
の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを通る水平
線上で彩度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心と
して所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を
表示色として設定することにより、明確な彩度差により
十分な視認性の得られる適正な表示色の自動設定が可能
となる。
【0165】請求項16ないし18記載の発明によれ
ば、所定範囲が同一色と見倣せる範囲、即ち、点Aから
見て立体角15°の範囲であり、マンセル色相環図にお
いて隣接する2色をカバーする同一色と見倣せる範囲で
あるので、人間が知覚できるレベルに合わせて余裕を持
って筆記色を自動的に設定できる。
【0166】請求項19記載の発明によれば、点A,B
が例えば緑色とピンク色との組合せとなってしまうよう
な場合には、用途によっては場違い的な不快感を与えて
しまうが、このような組合せを特定色に属する組合せと
して予め設定しておくことで、このような組合せによる
点Bに基づく表示色の設定処理を不実行にすることがで
き、不快感を与えるような表示色の設定を回避できる。
【0167】請求項20記載の発明によれば、点A,B
が例えば緑色とピンク色との組合せとなってしまうよう
な場合であっても、用途等によっては必要な組合せであ
るので、このような設定処理の実行・不実行を選択自在
とすることにより、用途等のTPOに応じて適正な表示
色の設定が可能となる。
【0168】請求項21記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
画像を表示する位置の背景色がマンセル色立体上で存在
する点Aに対して見やすい色であるとする色彩に関する
経験則により見出される色の点B、つまり、点Aの色に
対して単純補色とならない点を中心として所定範囲内の
色を表示色として設定することで、見やすい最適な表示
色、即ち、いい色を自動的に設定することができ、表示
画像の視認性を最適化させることができる。
【0169】請求項22記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
画像を表示する位置の背景色がマンセル色立体上で存在
する点Aとマンセル色立体の中点とを通る延長線上で、
中点を境に点Aから4:1以上の比率の位置に存在する
マンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲、例え
ば、同一色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定す
ることで、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動
的に設定することができ、表示画像の視認性を最適化さ
せることができる。
【0170】請求項23記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
画像表示位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
Aとマンセル色立体の中点とを通る延長線上で、中点を
境に点Aから1:4以上の比率の位置に存在するマンセ
ル色立体上の点Bを中心として所定範囲、例えば、同一
色と見倣せる範囲内の色を表示色として設定すること
で、見やすい最適な表示色、即ち、いい色を自動的に設
定することができ、表示画像の視認性を最適化させるこ
とができる。
【0171】請求項24記載の発明によれば、画像表示
位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置
によっては、請求項22又は23記載の発明における点
Bが存在しないこともあり得るが、このような場合に
は、画像表示位置の背景色がマンセル色立体上で存在す
る点Aを通る垂直線上で明度差4以上離れた位置に存在
する点Bを中心として所定範囲、例えば、同一色と見倣
せる範囲内の色を表示色として設定することにより、明
確な明度差により十分な視認性の得られる適正な表示色
の自動設定が可能となる。
【0172】請求項25記載の発明によれば、画像表示
位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置
によっては、例えば、無彩色位置のような場合には、請
求項22又は23記載の発明における点Bが存在しない
こともあり得るが、このような場合には、画像表示位置
の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを通る水平
線上で彩度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心と
して所定範囲、例えば、同一色と見倣せる範囲内の色を
表示色として設定することにより、明確な彩度差により
十分な視認性の得られる適正な表示色の自動設定が可能
となる。
【0173】請求項26ないし28記載の発明によれ
ば、所定範囲が同一色と見倣せる範囲、即ち、点Aから
見て立体角15°の範囲であり、マンセル色相環図にお
いて隣接する2色をカバーする同一色と見倣せる範囲で
あるので、人間が知覚できるレベルに合わせて余裕を持
って筆記色を自動的に設定できる。
【0174】請求項29記載の発明によれば、点A,B
が例えば緑色とピンク色との組合せとなってしまうよう
な場合には、用途によっては場違い的な不快感を与えて
しまうが、このような組合せを特定色に属する組合せと
して予め設定しておくことで、このような組合せによる
点Bに基づく表示色の設定処理を不実行にすることがで
き、不快感を与えるような表示色の設定を回避できる。
【0175】請求項30記載の発明によれば、点A,B
が例えば緑色とピンク色との組合せとなってしまうよう
な場合であっても、用途等によっては必要な組合せであ
るので、このような設定処理の実行・不実行を選択自在
とすることにより、用途等のTPOに応じて適正な表示
色の設定が可能となる。
【0176】請求項31記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aと
マンセル色立体の中点とを通る直線上で、中点を境に点
Aから4:1以上の比率の位置に存在するマンセル色立
体上の点Bを中心として所定範囲内の色を筆記色として
設定することで、見やすい最適な筆記色、即ち、いい色
を自動的に設定することができ、筆記手段による上書き
画像の視認性を最適化させることができる。
【0177】請求項32記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aと
マンセル色立体の中点とを通る直線上で、中点を境に点
Aから1:4以上の比率の位置に存在するマンセル色立
体上の点Bを中心として所定範囲内の色を筆記色として
設定することで、見やすい最適な筆記色、即ち、いい色
を自動的に設定することができ、筆記手段による上書き
画像の視認性を最適化させることができる。
【0178】請求項33記載によれば、筆記位置の背景
色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置によって
は、請求項31又は32記載の発明における点Bが存在
しないこともあり得るが、このような場合には、筆記位
置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを通る垂
直線上で明度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心
として所定範囲内の色を筆記色として設定することによ
り、明確な明度差により十分な視認性の得られる適正な
筆記色の自動設定が可能となる。
【0179】請求項34記載の発明によれば、筆記位置
の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置によ
っては、例えば、無彩色位置のような場合には、請求項
31又は32記載の発明における点Bが存在しないこと
もあり得るが、このような場合には、筆記位置の背景色
がマンセル色立体上で存在する点Aを通る水平線上で彩
度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心として所定
範囲内の色を筆記色として設定することにより、明確な
彩度差により十分な視認性の得られる適正な筆記色の自
動設定が可能となる。
【0180】請求項35記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aと
マンセル色立体の中点とを通る直線上で、中点を境に点
Aから4:1以上の比率の位置に存在するマンセル色立
体上の点Bを中心として所定範囲内の色を筆記色として
設定することで、見やすい最適な筆記色、即ち、いい色
を自動的に設定することができ、筆記手段による上書き
画像の視認性を最適化させることができる。
【0181】請求項36記載の発明によれば、色彩に関
する経験値等に基づく妥当性のある感覚尺度によれば、
筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aと
マンセル色立体の中点とを通る直線上で、中点を境に前
記点Aから1:4以上の比率の位置に存在するマンセル
色立体上の点Bを中心として所定範囲内の色を筆記色と
して設定することで、見やすい最適な筆記色、即ち、い
い色を自動的に設定することができ、筆記手段による上
書き画像の視認性を最適化させることができる。
【0182】請求項37記載の発明によれば、筆記位置
の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置によ
っては、請求項35又は36記載の発明における点Bが
存在しないこともあり得るが、このような場合には、筆
記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aを通
る垂直線上で明度差4以上離れた位置に存在する点Bを
中心として所定範囲内の色を筆記色として設定すること
により、明確な明度差により十分な視認性の得られる適
正な筆記色の自動設定が可能となる。
【0183】請求項38記載の発明によれば、筆記位置
の背景色がマンセル色立体上で存在する点Aの位置によ
っては、例えば、無彩色位置のような場合には、請求項
35又は36記載の発明における点Bが存在しないこと
もあり得るが、このような場合には、筆記位置の背景色
がマンセル色立体上で存在する点Aを通る水平線上で彩
度差4以上離れた位置に存在する点Bを中心として所定
範囲内の色を筆記色として設定することにより、明確な
彩度差により十分な視認性の得られる適正な筆記色の自
動設定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のプレゼンテーショ
ン用文書作成装置のシステム構成を示す概略正面図であ
る。
【図2】そのパーソナルコンピュータのハードウェア構
成を示すブロック図である。
【図3】その表示コントローラのハードウェア構成を示
すブロック図である。
【図4】概略動作例を示すフローチャートである。
【図5】アイコンの表示例を示す正面図である。
【図6】マンセル色立体を示す斜視図である。
【図7】マンセル色相環図である。
【図8】表示色の設定方法を示す模式図である。
【図9】点Bを中心とする平面の幾何学的な算出を説明
する説明図である。
【図10】その処理例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第二の実施の形態の表示色の設定方
法を示す模式図である。
【図12】本発明の第三の実施の形態の表示色の設定方
法を示す模式図である。
【図13】その明度差に関する説明図である。
【図14】本発明の第四の実施の形態の表示色の設定方
法を示す模式図である。
【図15】その変形例を示す模式図である。
【図16】本発明の第五の実施の形態を示す色相環図で
ある。
【図17】その処理制御例を示すフローチャートであ
る。
【図18】本発明の第六の実施の形態を示すカラー表示
装置の概略斜視図である。
【図19】その制御系の構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図20】概略動作例を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第十の実施の形態の概略動作例を示
すフローチャートである。
【図22】実施例による結果を示すグラフである。
【符号の説明】
2 カラー表示装置 2a 表示画面 62 カラー表示手段 62a 表示画面 63,66 座標入力/検出手段 64 指示物体 68 認識手段 69,70 筆記色自動設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー表示装置の表示画面上に文字等の
    画像を表示させるカラー表示制御装置における表示色設
    定方法であって、 前記画像を表示する領域の背景色がマンセル色立体上で
    存在する点Aを認識する認識ステップと、 前記マンセル色立体上で前記点Aに対して見やすい色で
    あるとする色彩に関する経験則により見出される色の点
    Bを算出する算出ステップと、 前記マンセル色立体上の前記点Bを中心とする所定範囲
    内の色を前記画像の表示色として設定する設定ステップ
    と、 を備えることを特徴とするカラー表示制御装置における
    表示色設定方法。
  2. 【請求項2】 前記算出ステップは、前記点Aと前記マ
    ンセル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長線
    上で、前記中点を境に前記点Aから4:1以上の比率の
    位置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとして
    算出することを特徴とする請求項1記載のカラー表示制
    御装置における表示色設定方法。
  3. 【請求項3】 前記算出ステップは、前記点Aと前記マ
    ンセル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長線
    上で、前記中点を境に前記点Aから1:4以上の比率の
    位置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとして
    算出することを特徴とする請求項1記載のカラー表示制
    御装置における表示色設定方法。
  4. 【請求項4】 前記算出ステップは、前記点Aを通る垂
    直線上で明度差4以上離れた位置に存在する点を前記マ
    ンセル色立体上の点Bとして算出することを特徴とする
    請求項1記載のカラー表示制御装置における表示色設定
    方法。
  5. 【請求項5】 前記算出ステップは、前記点Aを通る水
    平線上で彩度差4以上離れた位置に存在する点を前記マ
    ンセル色立体上の点Bとして算出することを特徴とする
    請求項1記載のカラー表示制御装置における表示色設定
    方法。
  6. 【請求項6】 前記点Bを中心とする所定範囲は、同一
    色と見倣せる範囲であることを特徴とする請求項2ない
    し5の何れか一に記載のカラー表示制御装置における表
    示色設定方法。
  7. 【請求項7】 前記点Bを中心とする所定範囲は、前記
    点Aから見て立体角15°の範囲であることを特徴とす
    る請求項2ないし5の何れか一に記載のカラー表示制御
    装置における表示色設定方法。
  8. 【請求項8】 前記点Bを中心とする所定範囲は、マン
    セル色相環図において隣接する2色を含む範囲であるこ
    とを特徴とする請求項2ないし5の何れか一に記載のカ
    ラー表示制御装置における表示色設定方法。
  9. 【請求項9】 前記点A,Bが予め設定された特定色に
    属する組合わせとなるか否かを判定するステップを有
    し、 特定色に属する組合わせでない場合のみ前記点Bに基づ
    く表示色の設定ステップの処理を実行させることを特徴
    とする請求項2又は3記載のカラー表示制御装置におけ
    る表示色設定方法。
  10. 【請求項10】 前記点A,Bが予め設定された特定色
    に属する組合わせとなる場合の前記点Bに基づく表示色
    の設定ステップの処理の実行・不実行が選択自在である
    ことを特徴とする請求項9記載のカラー表示制御装置に
    おける表示色設定方法。
  11. 【請求項11】 カラー表示装置の表示画面上に文字等
    の画像を表示させるカラー表示制御装置において、 前記画像を表示する領域の背景色がマンセル色立体上で
    存在する点Aを認識する認識手段と、 前記マンセル色立体上で前記点Aに対して見やすい色で
    あるとする色彩に関する経験則により見出される色の点
    Bを算出する算出手段と、 前記マンセル色立体上の前記点Bを中心とする所定範囲
    内の色を前記画像の表示色として設定する表示色設定手
    段と、を備えることを特徴とするカラー表示制御装置。
  12. 【請求項12】 前記算出手段は、前記点Aと前記マン
    セル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長線上
    で、前記中点を境に前記点Aから4:1以上の比率の位
    置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとして算
    出することを特徴とする請求項11記載のカラー表示制
    御装置。
  13. 【請求項13】 前記算出手段は、前記点Aと前記マン
    セル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長線上
    で、前記中点を境に前記点Aから1:4以上の比率の位
    置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとして算
    出することを特徴とする請求項11記載のカラー表示制
    御装置。
  14. 【請求項14】 前記算出手段は、前記点Aを通る垂直
    線上で明度差4以上離れた位置に存在する点を前記マン
    セル色立体上の点Bとして算出することを特徴とする請
    求項11記載のカラー表示制御装置。
  15. 【請求項15】 前記算出手段は、前記点Aを通る水平
    線上で彩度差4以上離れた位置に存在する点を前記マン
    セル色立体上の点Bとして算出することを特徴とする請
    求項11記載のカラー表示制御装置。
  16. 【請求項16】 前記点Bを中心とする所定範囲は、同
    一色と見倣せる範囲であることを特徴とする請求項12
    ないし15の何れか一に記載のカラー表示制御装置。
  17. 【請求項17】 前記点Bを中心とする所定範囲は、前
    記点Aから見て立体角15°の範囲であることを特徴と
    する請求項12ないし15の何れか一に記載のカラー表
    示制御装置。
  18. 【請求項18】 前記点Bを中心とする所定範囲は、マ
    ンセル色相環図において隣接する2色を含む範囲である
    ことを特徴とする請求項12ないし15の何れか一に記
    載のカラー表示制御装置。
  19. 【請求項19】 前記点A,Bが予め設定された特定色
    に属する組合わせとなるか否かを判定する判定手段を有
    し、 特定色に属する組合わせでない場合のみ前記点Bに基づ
    く前記表示色設定手段の表示色設定処理を実行させるこ
    とを特徴とする請求項12又は13記載のカラー表示制
    御装置。
  20. 【請求項20】 前記点A,Bが予め設定された特定色
    に属する組合わせとなる場合の前記点Bに基づく前記表
    示色設定手段の表示色設定処理の実行・不実行が選択自
    在であることを特徴とする請求項19記載のカラー表示
    制御装置。
  21. 【請求項21】 カラー表示装置の表示画面上に文字等
    の画像を表示させるカラー表示制御装置を備えるコンピ
    ュータにインストールされ、前記コンピュータに、 前記画像を表示する領域の背景色がマンセル色立体上で
    存在する点Aを認識する認識機能と、 前記マンセル色立体上で前記点Aに対して見やすい色で
    あるとする色彩に関する経験則により見出される色の点
    Bを算出する算出機能と、 前記マンセル色立体上の前記点Bを中心とする所定範囲
    内の色を前記画像の表示色として設定する表示色設定機
    能と、を実行させる機械読取可能なプログラムが記憶さ
    れている記憶媒体。
  22. 【請求項22】 前記算出機能は、前記点Aと前記マン
    セル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長線上
    で、前記中点を境に前記点Aから4:1以上の比率の位
    置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとして算
    出することを特徴とする請求項21記載の記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記算出機能は、前記点Aと前記マン
    セル色立体の彩度0,明度5なる中点とを通る延長線上
    で、前記中点を境に前記点Aから1:4以上の比率の位
    置に存在する点を前記マンセル色立体上の点Bとして算
    出することを特徴とする請求項21記載の記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記算出機能は、前記点Aを通る垂直
    線上で明度差4以上離れた位置に存在する点を前記マン
    セル色立体上の点Bとして算出することを特徴とする請
    求項21記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記算出機能は、前記点Aを通る水平
    線上で彩度差4以上離れた位置に存在する点を前記マン
    セル色立体上の点Bとして算出することを特徴とする請
    求項21記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記点Bを中心とする所定範囲は、同
    一色と見倣せる範囲であることを特徴とする請求項22
    ないし25の何れか一に記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記点Bを中心とする所定範囲は、前
    記点Aから見て立体角15°の範囲であることを特徴と
    する請求項22ないし25の何れか一に記載の記憶媒
    体。
  28. 【請求項28】 前記点Bを中心とする所定範囲は、マ
    ンセル色相環図において隣接する2色を含む範囲である
    ことを特徴とする請求項22ないし25の何れか一に記
    載の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記点A,Bが予め設定された特定色
    に属する組合わせとなるか否かを判定する判定機能を有
    し、 特定色に属する組合わせでない場合のみ前記点Bに基づ
    く前記表示色設定機能の表示色設定処理を実行させるこ
    とを特徴とする請求項22又は23記載の記憶媒体。
  30. 【請求項30】 前記点A,Bが予め設定された特定色
    に属する組合わせとなる場合の前記点Bに基づく前記表
    示色設定機能の表示色設定処理の実行・不実行が選択自
    在であることを特徴とする請求項29記載の記憶媒体。
  31. 【請求項31】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識し、この点Aと前記マンセル色立体の彩度0,
    明度5なる中点とを通る直線上で、前記中点を境に前記
    点Aから4:1以上の比率の位置に存在する前記マンセ
    ル色立体上の点Bを中心とする所定範囲内の色を前記カ
    ラー筆記軌跡を表示するための前記指示物体による筆記
    色として設定するようにしたことを特徴とするカラー表
    示装置における筆記色設定方法。
  32. 【請求項32】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識し、この点Aと前記マンセル色立体の彩度0,
    明度5なる中点とを通る直線上で、前記中点を境に前記
    点Aから1:4以上の比率の位置に存在する前記マンセ
    ル色立体上の点Bを中心として所定範囲内の色を前記カ
    ラー筆記軌跡を表示するための前記指示物体による筆記
    色として設定するようにしたことを特徴とするカラー表
    示装置における筆記色設定方法。
  33. 【請求項33】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識し、この点Aを通る垂直線上で明度差4以上離
    れた位置に存在する前記マンセル色立体上の点Bを中心
    として所定範囲内の色を前記カラー筆記軌跡を表示する
    ための前記指示物体による筆記色として設定するように
    したことを特徴とするカラー表示装置における筆記色設
    定方法。
  34. 【請求項34】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識し、この点Aを通る水平線上で彩度差4以上離
    れた位置に存在する前記マンセル色立体上の点Bを中心
    として所定範囲内の色を前記カラー筆記軌跡を表示する
    ための前記指示物体による筆記色として設定するように
    したことを特徴とするカラー表示装置における筆記色設
    定方法。
  35. 【請求項35】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識する認識手段と、この点Aと前記マンセル色立
    体の彩度0,明度5なる中点とを通る直線上で、前記中
    点を境に前記点Aから4:1以上の比率の位置に存在す
    る前記マンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲内
    の色を前記カラー筆記軌跡を表示するための前記指示物
    体による筆記色として設定する筆記色自動設定手段とを
    備えることを特徴とするカラー表示装置。
  36. 【請求項36】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識する認識手段と、この点Aと前記マンセル色立
    体の彩度0,明度5なる中点とを通る直線上で、前記中
    点を境に前記点Aから1:4以上の比率の位置に存在す
    る前記マンセル色立体上の点Bを中心として所定範囲内
    の色を前記カラー筆記軌跡を表示するための前記指示物
    体による筆記色として設定する筆記色自動設定手段とを
    備えることを特徴とするカラー表示装置。
  37. 【請求項37】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識する認識手段と、この点Aを通る垂直線上で明
    度差4以上離れた位置に存在する前記マンセル色立体上
    の点Bを中心として所定範囲内の色を前記カラー筆記軌
    跡を表示するための前記指示物体による筆記色として設
    定する筆記色自動設定手段とを備えることを特徴とする
    カラー表示装置。
  38. 【請求項38】 文字や画像等を表示画面上に表示する
    カラー表示手段と、このカラー表示手段の前記表示画面
    上で指示物体により指示された筆記位置に相当する座標
    情報を検出する座標入力/検出手段とを備え、前記指示
    物体により指示された各筆記位置に対応した前記表示画
    面の位置にカラー筆記軌跡を表示するカラー表示装置に
    おいて、 前記筆記位置の背景色がマンセル色立体上で存在する点
    Aを認識する認識手段と、この点Aを通る水平線上で彩
    度差4以上離れた位置に存在する前記マンセル色立体上
    の点Bを中心として所定範囲内の色を前記カラー筆記軌
    跡を表示するための前記指示物体による筆記色として設
    定する筆記色自動設定手段とを備えることを特徴とする
    カラー表示装置。
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JP2013148868A (ja) * 2011-12-21 2013-08-01 Ricoh Co Ltd 画像投影装置、画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2018078539A (ja) * 2016-11-02 2018-05-17 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

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