JP2002278538A - 表示制御装置および情報入出力システム - Google Patents

表示制御装置および情報入出力システム

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JP2002278538A
JP2002278538A JP2001075296A JP2001075296A JP2002278538A JP 2002278538 A JP2002278538 A JP 2002278538A JP 2001075296 A JP2001075296 A JP 2001075296A JP 2001075296 A JP2001075296 A JP 2001075296A JP 2002278538 A JP2002278538 A JP 2002278538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー表示装置に表示された文字や描画線等
の描画データが見づらいといった不具合を防止する。 【解決手段】 文字や描画線等の描画データをカラー表
示装置に表示させる表示制御装置において、前記描画デ
ータを表示する表示領域の背景色に基づき、1つまたは
複数種類の前記描画データの表示色を設定する表示色第
一設定手段を備える。これにより、カラー表示装置に表
示される文字や描画線等の描画データの表示色を背景色
に対して目立つように設定することで、文字や描画線等
の描画データの色と背景色とが類似した色のために描画
データが見づらいといった不具合を防止することができ
るとともに、ユーザが描画データの色を設定する作業負
担を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字や描画線等の
描画データをカラー表示装置に表示させる表示制御装置
およびこの表示制御装置を備える情報入出力システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子黒板システムに代表される情報入出
力システムにおいては、従来から、カラーパレットを表
示装置に表示して、筆記色および背景色を選択できるに
ようになっている。この場合、例えば描画する線種とし
て3種類の線種を線種選択メニューに登録することがで
きるようなシステムにおいては、その筆記色はユーザが
線の色の設定操作を行わない限り、第1の線は背景色に
対する補色(色相環の反対側の色であり、混ぜるとグレ
ーになる色)、第2の線は赤色、第3の線は青色であ
る。なお、第1の線は背景色に対する補色を自動的に設
定するが、背景色が緑色の場合には、その補色である赤
紫色を線の色にすると、この色の組合せがビジネスの場
に合わず不快感を与える可能性があることを考慮して、
線の色を白色としている。
【0003】ところで、近年、プレゼンテーション等を
行う場合に、プロジェクターや大画面ディスプレイを備
えた情報入出力システム等を使用する機会が多くなって
きている。このような表示画面が大画面である場合に
は、文字や線等のグラフィックは、多くの人にとって見
易いことが望まれる。
【0004】ところが、情報入出力システム等で用いる
プレゼンテーション用資料を作成するPC等の文書作成
装置においては、強調したい文字や線等のグラフィック
の色はユーザが判断して設定するようにしているが、こ
のグラフィックの設定色とその表示画面の背景色との組
合せによっては、強調したい部分がそれ以外の部分に対
して必ずしも強調して見えない場合があった。
【0005】特に、プロジェクターのように大画面に投
影して表示するタイプでは、投影光量が十分でない場合
にはこの現象が顕著になる。このように投影して表示す
るタイプでこの現象が顕著になるのは、例えば、背景が
青色で通常の文字色が白色の場合、強調したい文字を赤
色にすると、文書作成装置に接続されたディスプレイの
表示では強調して見ることができても、これをプロジェ
クターを介して大画面に投影して表示した場合には、投
影光量が十分でない場合には表示される各色の明度が低
下し、赤色と青色との色の違いが小さく見える。すなわ
ち、強調する意図で赤色に設定した文字が、プロジェク
ターを介して投影表示されると逆に見づらくなってしま
うという不具合が生じるからである。
【0006】そこで、このような不具合を解消すべく、
特開平11−327789号公報に記載されているカラ
ー表示装置および電子黒板システムにおいては、文字
(フォント)の色および筆記描画色と、それらの背景色
とが類似している場合には、文字(フォント)の色およ
び筆記描画色を変化させる方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
11−327789号公報において開示された技術によ
れば、文字(フォント)の色および筆記描画色が1色で
ある場合には、背景色に対する補色を設定することで対
応できるが、文字(フォント)の色および筆記描画色が
複数の場合には対応することができないという問題があ
る。
【0008】また、カーソルを表示画面に表示させる際
に、その色が背景色やそのカーソルの周りに表示されて
いる文字や筆記描画線の色と類似している場合には、カ
ーソルが目立たずにカーソルを視認しづらいといった問
題もある。
【0009】さらに、特開平11−327789号公報
に記載されているカラー表示装置および電子黒板システ
ムにおける色の選択は、表示装置(大画面ディスプレ
イ)が設置される背後や周囲、あるいはプロジェクター
で投影される領域の周囲の色とは無関係に行われていた
ため、表示される色と表示装置が設置される背後や周
囲、あるいはプロジェクターで投影される領域の周囲の
色との組合せによっては、その色合いがよくない場合が
ある。
【0010】さらにまた、文字(フォント)や筆記描画
線の背景が単色ではなく、複数色から成る絵柄や静止画
像、さらに動画像である場合があるが、このような場合
には、特開平11−327789号公報に記載されてい
るカラー表示装置および電子黒板システムでは、背景色
の出現頻度の平均に基づいて評価したカラー評価値に対
応した筆記描画色を選定する方法を示している。しかし
ながら、様々な色が混ざり合った静止画像や、各色の出
現頻度が時間とともに変化する動画像が背景の場合に
は、目立つ文字(フォント)の色および筆記描画色を選
定することが困難な場合がある。
【0011】加えてに、文字(フォント)や筆記描画線
が細いと、これらの文字や筆記描画線が非常に見づらい
といった問題もある。
【0012】本発明の目的は、カラー表示装置に表示さ
れた文字や描画線等の描画データが見づらいといった不
具合を防止することである。
【0013】本発明の目的は、ユーザが文字や描画線等
の描画データの色を設定する作業負担を軽減させ、装置
の利便性を向上させることである。
【0014】本発明の目的は、カーソルが見づらいとい
った不具合を防止することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
文字や描画線等の描画データをカラー表示装置に表示さ
せる表示制御装置において、前記描画データを表示する
表示領域の背景色に基づき、1つまたは複数種類の前記
描画データの表示色を設定する表示色第一設定手段を備
えることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の表
示制御装置において、複数種類の前記描画データの中に
特に視覚的に強調させることが必要な前記描画データが
ある場合、その強調が必要な描画データが他の描画デー
タよりも強調して見えるように各描画データの表示色を
調整することを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の表示制御装置において、前記表示領域の背景色に
対する前記描画データの表示色の組合せ候補色を複数用
意するとともに、各組合せ候補色に対して視覚的に好ま
しい順序に順位付けを行い、前記順位に従った優先度で
前記組合せ候補色の中から一の前記組合せ候補色を前記
描画データの表示色として選択させる表示色選択手段を
備えることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の表示制御装置において、前記描画デー
タの表示色及び前記描画データを表示する表示領域の背
景色に基づき、カーソルの表示色を設定するカーソル表
示色設定手段を備えることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一記載の表示制御装置において、前記カラー表
示装置が設置された環境に応じた環境色を登録する環境
色登録手段を備え、前記環境色登録手段にて登録された
前記環境色に基づき、1つまたは複数種類の前記描画デ
ータの表示色と前記表示領域の背景色とを設定すること
を特徴とする。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項5記載の表
示制御装置において、前記環境色に対する前記描画デー
タの表示色及び前記表示領域の背景色の組合せを複数用
意し、前記組合せの中から一の前記組合せを選択させる
組合せ選択手段を備えることを特徴とする。
【0021】請求項7記載の発明は、文字や描画線等の
描画データをカラー表示装置に表示させる表示制御装置
において、前記描画データを表示する領域の背景画像の
空間周波数分布を調べ、その背景画像に高い空間周波数
成分が多いか否かを判断する背景画像判断手段と、この
背景画像判断手段により高い空間周波数成分が多い画像
であると判断した場合、前記描画データを表示する領域
の背景画像の各画素の輝度値の平均が所定の値よりも大
きいか否かを判断する輝度値判断手段と、この輝度値判
断手段により平均輝度値が所定の値よりも大きいと判断
した場合には前記描画データの表示色を黒とし、平均輝
度値が所定の値よりも小さいと判断した場合には前記描
画データの表示色を白とする表示色第二設定手段と、を
備えることを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明は、文字や描画線等の
描画データをカラー表示装置に表示させる表示制御装置
において、前記描画データを表示する領域の背景画像の
空間周波数分布を調べ、その背景画像に高い空間周波数
成分が多いか否かを判断する背景画像判断手段と、この
背景画像判断手段により高い空間周波数成分が少ない画
像であると判断した場合、前記描画データを表示する領
域の背景画像の各画素中で最も多い色に基づき、前記描
画データの表示色を設定する表示色第三設定手段と、を
備えることを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明は、文字や描画線等の
描画データをカラー表示装置に表示させる表示制御装置
において、前記描画データのサイズを切り替えて表示す
るサイズ切替手段と、前記描画データを表示する領域の
背景画像の空間周波数分布を調べ、その背景画像に高い
空間周波数成分が多いか否かを判断する背景画像判断手
段と、を備え、この背景画像判断手段により高い空間周
波数成分が多い画像であると判断した場合、前記サイズ
切替手段により前記描画データのサイズを切り替えて表
示することを特徴とする。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
表示制御装置において、前記描画データを表示する領域
の背景画像は高い空間周波数成分が多い画像であると前
記背景画像判断手段により判断した場合、前記描画デー
タに縁を付加して表示することを特徴とする。
【0025】請求項11記載の発明は、文字や描画線等
の描画データをカラー表示装置に表示させる表示制御装
置において、前記描画データのサイズを切り替えて表示
するサイズ切替手段と、前記描画データを表示する領域
の背景画像が静止画像あるいは動画像の場合、前記サイ
ズ切替手段により前記描画データのサイズを切り替えて
表示することを特徴とする。
【0026】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の表示制御装置において、前記描画データを表示する領
域の背景画像が静止画像あるいは動画像の場合、前記描
画データに縁を付加して表示することを特徴とする。
【0027】請求項13記載の発明の情報入出力システ
ムは、所定のカラー画像を表示するカラー表示装置を有
し、このカラー表示装置の表示面に二次元の情報入力領
域を対応させて配設して所定物体による情報入力を検出
する情報入出力装置と、前記情報入出力装置により入力
された情報に基づく描画データを前記カラー表示装置に
表示させる請求項1ないし12のいずれか一記載の表示
制御装置と、を備えることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図19に基づいて説明する。なお、本実施の形態
は、情報入出力システムとして、カラー表示装置として
大画面のPDP(Plasma Display Panel)を使用し、そ
のディスプレイ面の右上部と左上部にそれぞれ電子カメ
ラを取り付けて、各電子カメラから入力された画像情報
に基づいてディスプレイ面に接触する物体の接触位置座
標を求める電子黒板システムを適用した例である。
【0029】本実施の形態の情報入出力システム100
のシステム構成図を図1に示す。この情報入出力システ
ム100は、情報入出力装置1と表示制御装置(以下、
制御装置という)2とから構成されており、情報入出力
装置1は2個の電子カメラ10,11とカラー表示装置
12、さらに2個のスピーカー13,14を具備してい
る。
【0030】電子カメラ10および電子カメラ11は、
カラー表示装置12に高画素タイプのXGA(1024×768
画素)で表示された場合にも、メニュー選択や筆記動作
等が支障なく実行される程度に高画素で画像信号の出力
フレームレートが大きく、また光電変換された信号を画
素単位に独立して出力することができる2次元撮像素子
を具備している。この2次元撮像素子としては、例えば
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)
センサがある。これらの電子カメラは、撮像素子にて光
電変換された電気信号をA/D(Analog/Digital)変換し
て、デジタル画像データを出力する。また、各電子カメ
ラの光軸はカラー表示装置12の平面と平行となるよう
に取り付けられている。なお、これらの電子カメラのレ
ンズは画角が90度以上の広角レンズであり、カラー表
示装置12全体の領域について接触する所定の座標入力
物体を撮像できるようになっている。
【0031】また、前述したように、カラー表示装置1
2は大画面のPDP(Plasma Display Panel)である。
さらに、スピーカー13とスピーカー14は情報入出力
装置1に内蔵されており、制御装置2から入力されるオ
ーディオ信号を音として出力する。
【0032】次に、制御装置2に内蔵される各部の電気
的接続を図2に示す。図中、CPU(Central Processi
ng Unit)20、メインメモリ21、クロック22、バ
スコントローラ23、ROM(Read Only Memory)24、
PCI(Peripheral Component Interconnect)ブリッジ
25、キャッシュメモリ26、ハードディスク27、H
D(Hard Disk)コントローラ28、画像処理回路(1)
29、画像処理回路(2)30、表示コントローラ3
1、MPEG(Moving Picture Experts Group)デコー
ダ32、LAN(Local Area Network)コントローラ4
3、LAN I/F(Interface)44、FD(Floppy Dis
k)コントローラ33、FDドライブ34、DVD−RA
M(Digital Video Disc Random Access Memory)コント
ローラ35、DVD−RAMドライブ36、キーボード
コントローラ37、マウスI/F38、RTC(Real Ti
me Clock)39、CPUバス40、PCIバス41、X
バス(内部バス)42は、制御装置2に実装されてい
る。
【0033】ROM24には、電源オン時のシステム立
ち上げや各種デバイスの制御を行うためのプログラムが
予め書き込まれており、CPU20は、ROM24に記
憶された制御処理プログラム、ハードディスク27から
メインメモリ21に読み出されたOS(Operating Syste
m)や各種のアプリケーションプログラムを実行、処理す
る。メインメモリ21は、DRAM(Dynamic Random Ac
cess Memory)より構成されており、CPU20のワーク
エリア等で使用される。クロック22は、水晶発振子と
分周回路から構成されており、CPU20やバスコント
ローラ23の動作タイミングを制御するためのクロック
を生成している。バスコントローラ23は、CPUバス
40とXバス42でのデータ転送を制御する。
【0034】PCIブリッジ25は、キャッシュメモリ
26を使用して、PCIバス41とCPU20との間の
データ転送を行う。キャッシュメモリ26は、DRAM
より構成されており、PCIブリッジ25により使用さ
れる。
【0035】ハードディスク27は、システムソフトウ
ェア、各種のアプリケーションプログラム、多数のユー
ザデータ等を記憶する。HDコントローラ28は、ハー
ドディスク27とのインタフェースとして例えばIDE
(Integrated Device Electronics)インタフェースを持
ち、ハードディスク27と高速データ転送を行う。
【0036】画像処理回路(1)29は、情報入出力装
置1の電子カメラ10から出力されたデジタル画像デー
タをRS−422等のデジタルI/F(図示を省略)を
介して入力し、その画像データから物体の抽出処理や物
体の形状の認識処理等を行う。また、画像処理回路
(1)29は、電子カメラ10に与えるクロックや画像
転送パルスをRS−422等のデジタルI/F(図示を
省略)を介して出力する。画像処理回路(2)30は画
像処理回路(1)29と同じハードウェアであり、情報
入出力装置1の電子カメラ11から出力されたデジタル
画像データを入力し、画像処理回路(1)29と同様な
動作を実行する。なお、画像処理回路(1)29と画像
処理回路(2)30からそれぞれ電子カメラ10と電子
カメラ11へ与えるクロックや画像転送パルスは同期す
るようになっている。
【0037】表示コントローラ31は、文字データやグ
ラフィックデータ等をD/A(Digital/Analog)変換する
とともに、これらのデータを情報入出力装置1のカラー
表示装置12に表示するための制御を行う。この表示コ
ントローラ31の内部構成および動作については、後で
詳しく説明する。
【0038】MPEGデコーダ32は、DVD−RAM
(DVD−RAMドライブ36によりデータが読み取ら
れる)やハードディスク27に記憶されたMPEGファ
イルをデコードして、デコードされたYUV(Y:U:
V=4:2:2)ビデオデータを表示コントローラ31
へ出力し、またデコードされたオーディオデータはD/
A変換してスピーカー13とスピーカー14へ出力す
る。ここで、Yは輝度成分、UとVは色差(クロマ)成
分であり、U=B(青)−Y、V=R(赤)−Yであ
る。
【0039】LANコントローラ43は、例えばIEE
E(Institute of Electrical and Electronics Enginee
rs)802.3規格に準拠した通信プロトコルを実行し
て、LAN I/F44を介してイーサネット(登録商
標)に接続された他の機器との通信を制御する。
【0040】FDコントローラ33は、FDドライブ3
4とデータ転送を行う。DVD−RAMコントローラ3
5は、DVD−RAMドライブ36とのインタフェース
として例えばSCSI−2(Small Computer System Int
erface-2)インタフェースを持ち、DVD−RAMドラ
イブ36とデータ転送を行う。
【0041】キーボードコントローラ37は、キーボー
ド3から入力されたシリアルデータからパラレルデータ
への変換を行う。マウスI/F38は、マウス用のポー
トを持ち、マウスドライバ(制御プログラム)によって
制御される。なお、情報入出力装置1が制御装置2の入
力装置であるため、保守用の作業時を除き、キーボード
3およびマウス4は接続する必要はない。
【0042】RTC39は、日付時計であり、図示して
いないバッテリーによりバックアップされている。
【0043】次に、表示コントローラ31の内部構成お
よび動作について詳細に説明する。表示コントローラ3
1に内蔵される各部の電気的接続を図3に示す。表示コ
ントローラ31は、グラフィックコントローラ60、グ
ラフィック用ビデオメモリ61、グラフィックデータ変
換部62、表示データ生成部63、DAC(Digitalto
Analog Converter)64、ビデオデコーダ65、動画/
静止画用ビデオメモリ66、ビデオデータ変換部67、
ビデオデータ重畳部68、空間周波数チェック部69よ
り構成される。
【0044】グラフィックコントローラ60は、CPU
20からアクセスする描画用プレーン(ユーザプレー
ン)を複数枚管理しており、例えば背景用の描画データ
(第1のプレーン)と文字や描画線等のグラフィックの
描画データ(第2のプレーン)を別々のユーザプレーン
で管理する。そして、CPU20から受け取った文字
(フォント)データやグラフィックデータの描画コマン
ドに従って表示用の描画データを生成する。また、CP
U20から指定領域の塗りつぶしコマンドを受けると、
その指定された領域の全ての画素に対して指定された色
の描画データを生成する。これらの描画データはR
(赤)、G(緑)、B(青)、I(Intensity)のそれ
ぞれ1ビットにより1画素が表現される。また、グラフ
ィックコントローラ60は、描画データの重ね合わせ
(ユーザプレーン間の重ね合わせ)、例えば背景と文字
や線との重ね合わせ処理も行う。グラフィック用ビデオ
メモリ61はVRAM(Video Random Access Memory)で
あり、R、G、B、Iの各ビットプレーンを持ってい
る。
【0045】グラフィックデータ変換部62は、グラフ
ィック用ビデオメモリ61から8画素ずつ、すなわち3
2ビットずつデータを読み出して、内蔵されたカラーパ
レットを使用して1画素あたり8ビットのデータに変換
する。表示データ生成部63は、グラフィックデータ変
換部62から1画素ずつ、すなわち8ビットずつデータ
を読み出して、内蔵されたカラールックアップテーブル
を使用して1画素あたりR、G、Bそれぞれ6ビットの
表示データを生成する。そして、動画や静止画のビデオ
データと重ね合わせて表示する場合には、このデータを
ビデオデータ重畳部68へ出力し、そうでない場合はD
AC64へ出力する。DAC64は、R、G、Bの各デ
ジタルデータからアナログ映像信号に変換して情報入出
力装置1のカラー表示装置12へ出力する。
【0046】ビデオデコーダ65は、MPEGデコーダ
32から入力されるYUVビデオデータ、あるいはCP
U20にてソフトウェアにより伸長された静止画(例え
ば、JPEG伸長画像)のYUVビデオデータを1画素
(16ビット)あたりR、G、Bそれぞれ8ビットのデ
ータに変換する。なお、動画や静止画の空間周波数のチ
ェック処理が実行される場合には、空間周波数チェック
部69からYUVビデオデータが入力される。
【0047】動画/静止画用ビデオメモリ66はVRA
Mであり、R、G、Bの各ビットプレーンを持ってい
る。ビデオデータ変換部67は、内蔵された変換テーブ
ルを使用してR、G、B各8ビットのデータをそれぞれ
6ビットのデータに変換する。ビデオデータ重畳部68
は、ビデオデータ変換部67から入力されたR、G、B
の各データに対して表示データ生成部63から入力され
たR、G、Bの各データを上書きするか、あるいはこれ
らのデータをビット毎のORをとって(描画データの透
過表示)DAC64へ出力する。空間周波数チェック部
69は、MPEGデコーダ32から入力されるYUVビ
デオデータあるいはCPU20にてソフトウェアにより
伸長された静止画のYUVビデオデータの中のY信号か
ら輝度成分の空間周波数の分布を調べたり、また輝度成
分の平均値を求める処理を行う。
【0048】以下に、表示コントローラ31中の動画ま
たは静止画の信号の流れを場合に分けて示す。
【0049】 動画 ・空間周波数のチェックあり MPEGデコーダ32→空間周波数チェック部69→ビ
デオデコーダ65→動画/静止画用ビデオメモリ66→
ビデオデータ変換部67→ビデオデータ重畳部68→D
AC64→カラー表示装置12 ・空間周波数のチェックなし MPEGデコーダ32→ビデオデコーダ65→動画/静
止画用ビデオメモリ66→ビデオデータ変換部67→ビ
デオデータ重畳部68→DAC64→カラー表示装置1
2 以上が動画の場合の信号の流れである。
【0050】 静止画 ・空間周波数のチェックあり PCIバス41→空間周波数チェック部69→ビデオデ
コーダ65→動画/静止画用ビデオメモリ66→ビデオ
データ変換部67→ビデオデータ重畳部68→DAC6
4→カラー表示装置12 ・空間周波数のチェックなし PCIバス41→ビデオデコーダ65→動画/静止画用
ビデオメモリ66→ビデオデータ変換部67→ビデオデ
ータ重畳部68→DAC64→カラー表示装置12 以上が静止画の場合の信号の流れである。
【0051】続いて、筆記部材が情報入出力装置1のカ
ラー表示装置12に接触したときの接触位置を幾何学的
に求める方法を説明する。図4に示すように、情報入出
力装置1の電子カメラ10は広角レンズ50、CMOS
イメージセンサ51を具備し、電子カメラ11は広角レ
ンズ52、CMOSイメージセンサ53を具備してお
り、それぞれの入射光の光軸が情報入出力装置1のカラ
ー表示装置12の平面と平行であり、また、それぞれの
電子カメラがカラー表示装置12全体の領域について接
触する座標入力物体を撮像できるように配置されてい
る。
【0052】ここで、広角レンズ50と広角レンズ52
との距離をL、カラー表示装置12の平面における指や
ペン等の筆記部材の接触点をA、点Aの位置座標を
(x,y)、広角レンズ50と広角レンズ52とを結ぶ
直線をX−Line、広角レンズ50における接触点Aの方
向とX−Lineとのなす角度をβ1、広角レンズ52にお
ける接触点Aの方向とX−Lineとのなす角度をβ2とす
る。
【0053】また、電子カメラ10の広角レンズ50お
よびCMOSイメージセンサ51付近の拡大図を図5に
示す。図5において、fは広角レンズ50とCMOSイメー
ジセンサ51との間の距離、hはCMOSイメージセン
サ51における広角レンズ50の光軸の結像位置と接触
点Aの結像位置との間の距離(カラー表示装置12の平
面に平行な方向における距離)、αは広角レンズ50の
光軸とX−Lineとのなす角度、θは接触点Aとその結像
点とを結ぶ線と広角レンズ50の光軸とのなす角度であ
る。これらを用いると、 θ=arctan(h/f) ・・・・(1) β1=α−θ ・・・・(2) の2式が成り立つ。ここで、角度αは組み付け仕様とし
て予め判っているため、これら2式より角度β1を求め
ることができる。また、電子カメラ11についても同様
にして角度β2を求めることができる。
【0054】このようにして角度β1と角度β2が求ま
ると、接触点Aの位置座標(x,y)は、三角測量の原
理により x=Ltanβ2/(tanβ1+tanβ2) ・・・・(3) y=xtanβ1 ・・・・(4) として算出される。
【0055】次に、CMOSイメージセンサ51および
CMOSイメージセンサ53上に結像されるカラー表示
装置12の平面に該当するエッジ部の像(直線)と各C
MOSイメージセンサ51,53の画素配列との関係に
ついて説明する。CMOSイメージセンサ51およびC
MOSイメージセンサ53は2次元の画素配列を持つ
が、縦方向と横方向とで画素数が異なる場合、画素数の
小さい方向をX軸方向、画素数の大きい方向をY軸方向
として、そのY軸方向がカラー表示装置12の平面にで
きるだけ平行となるように電子カメラ10と電子カメラ
11が組み付けられる。縦方向と横方向の画素数が同じ
場合は、いずれかの方向をY軸方向とする。
【0056】ここで、各CMOSイメージセンサ51,
53上に結像されるカラー表示装置12の平面に該当す
るエッジ部の像(直線)が画素配列のY軸方向と一致し
ない場合は、カラー表示装置12の平面に該当するエッ
ジ部の像(直線)と画素配列のY軸方向との成す角度δ
を求める。この角度δは、エッジ部の像(直線)上の数
点の画素位置を調べることで求めることができる。この
説明のための図を図6に示す。図6のエッジ部の像(直
線)の端点を基準画素位置として、この直線上の任意の
点、A、B、CにおけるX軸方向の画素数xとY軸方向
の画素数yを調べる。これらの各点において、 tanδ*=x/y ・・・・(5) によりδ*が求まるため、これらの平均値を角度δとす
る。
【0057】各CMOSイメージセンサ51,53で撮
像した画像データからカラー表示装置12の平面と物体
(筆記部材)との距離を求める場合、カラー表示装置1
2の平面に該当するエッジ部の像(直線)をその画像デ
ータの座標系のY軸とした方が便利である。そこで、画
像データを用いてカラー表示装置12の平面と物体(筆
記部材)との距離を求める場合、その画像データの座標
値を上記で求めた角度δだけ回転させて処理する。図6
に示すように、エッジ部の像(直線)が右に傾いている
場合は左方向へ回転させ、逆に左に傾いている場合は右
方向へ回転させる。この回転後の座標(x',y')は、
回転前の座標を(x,y)として、 x'=x×cosδ − y×sinδ ・・・・(6) y'=x×sinδ + y×cosδ ・・・・(7) の2式により求められる。δが正の値の場合は右回り、
負の値の場合は左回りに回転する。
【0058】次に、電子カメラ10と電子カメラ11に
より撮像された画像データから筆記部材とカラー表示装
置12の平面との接触を判断する方法について説明す
る。情報入出力装置1の電子カメラ10は、CMOSイ
メージセンサ51の撮像領域の中で、カラー表示装置1
2の平面と垂直方向については画像信号を出力させる画
素を制限する。すなわち、カラー表示装置12の平面か
ら所定の距離までの範囲を撮像している画素のみについ
て画像信号を出力するように制御する。そして、この画
像信号をA/D変換して、このデジタル画像データを制
御装置2の画像処理回路(1)29へ出力する。画像処
理回路(1)29は、この入力された1フレーム分の画
像データから物体の輪郭線を抽出する処理を行う。この
ような物体の輪郭線の抽出は、例えば、微分により画素
間の濃度勾配を求め、その方向と大きさから輪郭線を判
定する方法等がある。この方法の1つが、特公平8−1
6931号公報において開示されている。
【0059】このようにして輪郭線が抽出されると、そ
の輪郭線の形状よりその物体が筆記部材であるか否かを
判断する。この形状判断は、画像認識技術を用いて行
う。この形状認識の方法としては、例えば、まず物体の
重心を求め、この重心と輪郭線までの距離を重心の回り
(360°)について順次求め、この角度と距離の関係
から輪郭線の形状を特定する方法がある(特開平8−3
15152号公報参照)。
【0060】こうして得られた輪郭線の形状に関するデ
ータは、筆記部材の形状としてROM24またはハード
ディスク27に予め記憶されたデータと比較すること
で、その形状の物体が筆記部材であるか否かを判断す
る。筆記動作時は、筆記部材の筆記面に対する傾きが一
定でないため、物体の重心と輪郭線とを結ぶ基準線(0
°の位置)をある角度の範囲内で回転させて予め記憶さ
れたデータと比較する。この筆記部材の画像および基準
線の回転の例を図7に示す。なお、筆記部材の形状に関
するデータを複数種類用意しておき、形状の判断処理時
にこれらを全て利用してもよい。
【0061】次に、上記の判断処理により筆記部材であ
ると判断した場合は、その筆記部材が筆記面に接触した
か否かを判断する。ここで、筆記面は図7に示したよう
に撮像領域の1つの辺に相当している。そこで、筆記部
材の像がこの筆記面に相当した辺に接触したか否かを判
断すればよい。筆記部材が筆記面に接触したと判断した
場合、この接触点の結像位置と広角レンズ50の光軸の
結像位置との距離hを求める。図8の例では、広角レン
ズ50の光軸の結像位置をh0、接触点の結像位置をh
1としてhは、 h=h0−h1 で求められる。なお、h0とh1は、CMOSイメージ
センサ51の縦方向の基準となる辺からの画素数と画素
間の距離(画素ピッチ)より求められる。
【0062】このようにして距離hが求まると、式
(1)と式(2)より既知の値を持つfとαを用いて角
度β1が求まることになる。
【0063】画像処理回路(2)30においても上記と
同様な処理を行うことにより、角度β2を求めることが
できる。
【0064】これらのβ1、β2および既知の値を持つ
Lを用いて式(3)と式(4)より筆記面における接触
点の座標(x,y)を求めることができる。
【0065】次に、本実施の形態の情報入出力システム
100において実行される処理の内、従来の情報入出力
システムによって行われている処理と同様の処理につい
てはその説明を省略し、情報入出力システム100が備
える特長的な機能を実現する処理について以下に説明す
る。ここでは、制御装置2のCPU20がプログラムに
基づいて実行する特長的な機能について説明する。
【0066】なお、本実施の形態においては、動画や静
止画は使用しないため、表示コントローラ31中の信号
の流れは、PCIバス41→グラフィックコントローラ
60→グラフィック用ビデオメモリ61→グラフィック
データ変換部62→表示データ生成部63→DAC64
→カラー表示装置12のみとなる。背景と描画データ、
カーソルデータの重ね合わせ処理は、グラフィックコン
トローラ60にて実行される。
【0067】図9の表示例に示すように、カラー表示装
置12には、描画線(手書き線)の色を設定したり筆記
領域(黒板)の背景色を設定するためのアイコンが表示
されており、ユーザがこれにタッチするとプルダウンメ
ニューが表示され、このメニュー操作により描画線や背
景の色を適宜設定、変更できるようになっている。「描
画線」(鉛筆マーク)アイコンが選択されると、2種類
の線についての属性を表示する。「線1」の線は、色が
黒、太さが1.5pt(ポイント)であり、「線2」の線
は、色が赤、太さが2ptである。各線はその色で表示す
る。また、いずれの線も色の設定が背景色から自動的に
決まる自動モードに設定されている。図9の表示例は、
背景色が白である場合を示している。背景色と「線1」
の線色、「線2」の線色の組合せデータテーブルは予め
制御装置2のROM24に記憶されており、設定されて
いる背景色に従って2つの線色が一義的に決まるように
なっている。
【0068】図9に示したプルダウンメニューで「線の
設定」が選択されると、「線の設定」を行うウィンドウ
を表示させる。この「線の設定」ウィンドウの表示例を
図10に示す。図10は「線2」の線の属性を表示して
おり、「自動」のチェックボックスのチェックを解除す
ると、線の色の自動設定モードが解除される。また、線
種は実線の他に点線や一点鎖線等を選択できるようにな
っている。線の色の自動設定モードが解除されている状
態では、線の色は40色のカラーパレットの中から選択
できる。また、「線1」を選択すると、「線1」の線の
属性が表示される。
【0069】背景色の設定は、ユーザが「背景色」アイ
コンを選択して「背景色の設定」ウィンドウを開き、こ
のウィンドウ中にあるカラーパレットを使用して色を設
定(変更)することができる。このウィンドウの表示例
は省略する。2つの線の色が共に自動設定モードになっ
ているときに背景色が変更されると、ROM24に記憶
された背景色と2つの線色の組合せデータテーブルを参
照して、「線1」の線色および「線2」の線色をそれぞ
れ変更する。この変更は、線の属性情報(メインメモリ
21またはハードディスク27に記憶)の変更とカラー
表示装置12への表示データの変更である。例えば、背
景色が白から緑に変更されると、「線1」は白、「線
2」は桃色にそれぞれ変更される。なお、背景色の緑と
「線2」の線色である桃色とは補色の関係にあり、「線
2」の線は目立って見える。背景色が変更されると、C
PU20は背景用ユーザプレーン番号と変更後の色情報
(緑)を含めた塗りつぶしコマンドと「線1」の線描画
用ユーザプレーン番号と変更後のその線の色情報(白)
を含めた描画色変更コマンド、「線2」の線描画用ユー
ザプレーン番号と変更後のその線の色情報(桃色)を含
めた描画色変更コマンドをグラフィックコントローラ6
0へ渡す。そして、それぞれの変更された色に従って、
カラー表示装置12の表示画面が更新される。表示色第
一設定手段を実現する上記の制御装置2の動作フローを
図11に示す。
【0070】なお、「線1」の線または「線2」の線の
いずれか一方のみが自動設定モードになっている場合
は、背景色と自動設定モードでない線の色に基づいて対
象の線の色を変更するようにしてもよい。この場合、1
つの背景色に対する2つの線色の組合せを複数用意して
おき(ROM24にテーブルで記憶)、その中から適応
的に選択する方法がある。この詳細な説明については省
略する。
【0071】次に、「線1」と「線2」の2種類の線の
ほかに、さらに視覚的に強調させる「強調」の線がある
場合について説明する。前述した「線1」と「線2」の
2種類の線のみがある場合と同様に、「描画線」(鉛筆
マーク)アイコンが選択されると、3種類の線について
の属性が表示される。この表示例を図12に示す。「強
調」の線は、色が赤、太さが2ptであり、「線1」の線
は、色が黒、太さが1.5pt、「線2」の線は、色が
青、太さが1.5ptである。また、いずれの線も色の設
定が背景色から自動的に決まる自動モードに設定されて
いる。今、背景色が白である場合を示している。背景色
と「強調」の線色、「線1」と「線2」の線色の組合せ
データテーブルは予め制御装置2のROM24に記憶さ
れており、設定されている背景色に従って3つの線色が
一義的に決まるようになっている。
【0072】図12に示したプルダウンメニューで「線
の設定」が選択されると、「線の設定」を行うウィンド
ウを表示させる。この「線の設定」ウィンドウの表示例
を図13に示す。図13は「強調」の線の属性を表示し
ている。表示されている各メニューの機能は図10と同
様である。
【0073】3つの線の色が全て自動設定モードになっ
ているときに背景色が変更されると、ROM24に記憶
された背景色と3つの線色の組合せデータテーブルを参
照して、3つの線色をそれぞれ変更する。例えば、背景
色が白から緑に変更されると、「強調」の線は桃色、
「線1」は白、「線2」は水色にそれぞれ変更される。
なお、背景色の緑と「強調」の線色である桃色とは補色
の関係にあり、「強調」の線は目立って見える。そし
て、それぞれ変更された色に従って、カラー表示装置1
2の表示画面が更新される。
【0074】なお、「強調」、「線1」、「線2」の全
ての線が自動設定モードになっていない場合は、背景色
と自動設定モードでない線の色に基づいて対象の線の色
を変更するようにしてもよい。この場合、1つの背景色
に対する3つの線色の組合せを複数用意しておき(RO
M24にテーブルで記憶)、その中から適応的に選択す
る方法がある。この詳細な説明については省略する。
【0075】続いて、描画線の色が全て自動設定モード
になっているときに背景色が変更されるとその背景色に
従って全ての線色が一義的に決まるのではなく、この全
ての線色の組合せを1つの背景色に対して複数用意して
おき、これらの中からユーザに選択させる場合について
説明する。ここでは、描画線の種類として、「強調」、
「線1」、「線2」の3種類がある場合について説明す
る。
【0076】ユーザにより「描画線」アイコンが選択さ
れると、3種類の線についての属性を表示する。この表
示例を図14に示す。ここでは、背景色が緑、「強調」
の線が桃色、「線1」が白、「線2」が水色であるとす
る。
【0077】図14に示したプルダウンメニューの一番
下にある「次」が選択されると、3種類の中の1つ以上
の線の色を変更する。例えば、「強調」の線だけを黄色
に変更する。この3つの線色の組合せは、1つの背景色
に対して複数組が視覚的に好ましい順序にROM24に
テーブルで記憶されており、ユーザにより次の組合せが
選択されると、このデータテーブルの次の組合せを参照
して、線の属性(色)を変更する。前記のプルダウンメ
ニューが表示された状態で「描画線」アイコンが選択さ
れると、そのときに表示していた線の属性を有効なデー
タとして設定する。表示色選択手段を実現する上記の制
御装置2の動作フローを図15に示す。
【0078】なお、1つの背景色に対するこの線色の組
合せの優先順位は、本システムが使用される用途に応じ
て変わるように動作させることもできる。例えば、ビジ
ネス用途で使用する場合、桃色はビジネスの場にそぐわ
ないため、桃色を使用した線の組合せは優先順位を低く
設定する。この使用用途の設定は、例えば装置の設置時
に保守モードにて設定できるようにする。そして、この
使用用途と各線色の組合せの優先順位はROM24に記
憶しておく。
【0079】ところで、カラー表示装置12には、描画
線の色を設定したり筆記領域の背景色を設定するための
アイコンに加えて「カーソル」の色を設定するためのア
イコンが表示されており(図9参照)、ユーザがこれに
タッチすると「カーソル色の設定」ウィンドウを開き、
このウィンドウ中にあるカラーパレットを使用して色を
設定(変更)することができる。このウィンドウの表示
例は省略する。なお、ここでは、描画線が2種類の場合
を例にとって説明する。
【0080】背景色と「カーソル」の色、「線1」の線
色、「線2」の線色の組合せデータテーブルは予め制御
装置2のROM24に記憶されており、設定されている
背景色に従ってカーソルの色と2つの線色が一義的に決
まるようになっている。例えば、背景色が白の場合、
「カーソル」は緑、「線1」は黒、「線2」は赤であ
り、背景色が白から緑に変更されると、「カーソル」は
水色、「線1」は白、「線2」は桃色にそれぞれ変更さ
れる。カーソル表示色設定手段を実現する上記の制御装
置2の動作フローを図16に示す。
【0081】次に、情報入出力システム100が設置さ
れる背後あるいは周囲の色(環境色)に近い色を設定
し、この色に基づいて筆記領域の背景色および描画線の
色を自動的に設定する場合について説明する。環境色
は、保守モードにて設定される。
【0082】保守モードにて「環境色の設定」が選択さ
れると、図10に示したのと同様なカラーパレットをカ
ラー表示装置12に表示する。環境色と筆記領域の背景
色および描画線の色の組合せデータテーブルは予め制御
装置2のROM24に記憶されており、ユーザが表示さ
れたカラーパレットの中から情報入出力システム100
が設置される背後あるいは周囲の色に近い色を選択する
と、その選択された環境色に従って筆記領域の背景色お
よび描画線の色が一義的に決まるようになっている。例
えば、描画線が「線1」と「線2」の2種類あり、環境
色として薄茶色(ベージュ)が設定されている場合に
は、背景色を薄い黄色、「線1」を黒、「線2」を赤に
設定する。また、環境色として桃色が設定されている場
合には、背景色を薄い赤、「線1」を青、「線2」を黄
色に設定する。環境色登録手段を実現する上記の制御装
置2の動作フローを図17に示す。
【0083】続いて、背景色と描画線の色の組合せを1
つの環境色に対して複数用意しておき、これらの中から
ユーザに選択させる場合について説明する。
【0084】保守モードにて「環境色の設定」が選択さ
れると、カラーパレットをカラー表示装置12に表示
し、ユーザがその中から情報入出力システム100が設
置される背後あるいは周囲の色に近い色を選択すると、
背景色と描画線の色の組合せを選択するための「色設
定」ウィンドウを表示させる。この「色設定」ウィンド
ウの表示例を図18に示す。今、環境色として薄茶色が
設定されており、背景色が薄い黄色、「線1」が黒、
「線2」が赤に表示されている。図18に示すウィンド
ウ中の「次」ボタンが選択されると、背景色を薄茶色、
「線1」を黒、「線2」を青に表示する。ここで、「設
定」ボタンが選択されると、背景色および各線の色を現
在表示されている色に確定する。組合せ選択手段を実現
する上記の制御装置2の動作フローを図19に示す。
【0085】次に、本発明の第二の実施の形態を図20
ないし図31に基づいて説明する。なお、前述した第一
の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略す
る。第一の実施の形態においては、情報入出力システム
100が備える特長的な機能として描画線や背景の色を
適宜設定、変更する機能について説明したが、本実施の
形態においては、文字や背景の色を適宜設定、変更する
機能について説明について説明するものである。
【0086】なお、本実施の形態においても、動画や静
止画は使用しないため、表示コントローラ31中の信号
の流れは、PCIバス41→グラフィックコントローラ
60→グラフィック用ビデオメモリ61→グラフィック
データ変換部62→表示データ生成部63→DAC64
→カラー表示装置12のみとなる。背景と描画データ、
カーソルデータの重ね合わせ処理は、グラフィックコン
トローラ60にて実行される。
【0087】図20の表示例に示すように、カラー表示
装置12には、文字の色を設定したり背景色を設定する
ためのアイコンが表示されており、これらのアイコンを
選択することにより、文字や背景の色を適宜設定、変更
できるようになっている。
【0088】ユーザにより「文字」アイコンが選択され
ると、「文字の設定」を行うウィンドウを表示させる。
この「文字の設定」ウィンドウの表示例を図21に示
す。図21中、「フォント」は「明朝」、「ゴシック」
等のフォントの種類を、「大きさ」は文字の大きさを、
「スタイル」は「太字」、「斜体」等の文字のスタイル
を、それぞれ変更できる。文字の色は40色のカラーパ
レットの中から選択できる。このウィンドウ中の「色の
変更」が選択されると、既に表示されている文字の色以
外で背景色に対して目立つ色を40色のカラーパレット
の中から自動的に選択する。なお、1つの背景色に対し
て、その上に表示する文字の色を、例えば目立つ色の順
にROM24に予めデータテーブルとして記憶してお
き、「色の変更」が選択されたときには、このデータテ
ーブルを参照して目立つ色の順に文字の色を選択すると
よい。例えば、背景色が白で現在の文字の色が黒のみの
場合に「色の変更」が選択されると、それ以降にキーボ
ード3から入力される文字の色を赤で表示する。既に表
示されている文字の色を変更する場合は、色を変更した
い文字列を指定してから「文字」アイコンを選択して
「文字の設定」ウィンドウを開いて色の変更操作を行う
ことで指定した文字列の色を変更することができる。
【0089】また、図20に示した「背景色」アイコン
が選択されると、「背景色の設定」を行うウィンドウを
表示させる。このウィンドウには図21(「文字の設
定」ウィンドウ)に示したのと同じ40色のカラーパレ
ットを表示する。そして、このカラーパレットを使用し
て背景色を設定(変更)することができる。なお、この
ウィンドウの表示例は省略する。
【0090】次に、背景色を変更したときに、文字の表
示色を変更する場合について説明する。背景色が白で文
字の色が黒と赤である場合に背景色が緑に変更される
と、黒の文字色は白に、赤の文字色は桃色にそれぞれ変
更される。なお、背景色の緑と文字色である桃色とは補
色の関係にあり、この色の文字は目立って見える。背景
色が変更されると、CPU20は背景用ユーザプレーン
番号と変更後の色情報(緑)を含めた塗りつぶしコマン
ド、および文字表示用ユーザプレーン番号と黒の文字色
は白に、赤の文字色は桃色にそれぞれ変更する表示色変
更コマンドをグラフィックコントローラ60へ渡す。そ
して、それぞれの変更された色に従って、カラー表示装
置12の表示画面が更新される。なお、背景色とそれに
対応した各文字色との組合せデータテーブルは予めRO
M24に記憶されており、設定されている背景色に従っ
て2つ、あるいはそれ以上の文字色が一義的に決まるよ
うになっている。表示色第一設定手段を実現する上記の
制御装置2の動作フローを図22に示す。
【0091】なお、上記は文字の色を変更する場合につ
いて説明したが、閉領域内(図形内)の塗りつぶし等の
グラフィックについても、背景色に対して目立つ色を自
動的に選択させることができる。この詳細な説明につい
ては省略する。
【0092】次に、2つの文字色のほかに、さらに視覚
的に強調させる「強調」の文字色がある場合について説
明する。前述した2つの文字色がある場合と同様に、
「文字」アイコンが選択されると、「文字の設定」ウィ
ンドウを表示させる。この表示例を図23に示す。図2
3は図21に対して「強調色」のメニューが追加されて
いる。ここで「強調色」が選択されると、それ以降にキ
ーボード3から入力される文字の色を背景色に対して最
も目立つ色で表示する。この最も目立つ色として、背景
色に対する補色を選択するとよい。強調色に変更したい
文字列が指定されている状態で「強調色」が選択される
と、その指定された文字列を背景色に対して最も目立つ
色で表示する。なお、「強調色」の選択操作が行われた
ときに強調色と同じ色の文字が既に存在している場合に
は、その既存の文字の色を他の色に変更する。背景色と
それに対応した強調色および各文字色との組合せデータ
テーブルは予めROM24に記憶されており、設定され
ている背景色に従ってこれらの文字色が一義的に決まる
ようになっている。例えば、背景色が緑で白と桃色の文
字が表示されている状態で「強調色」が選択されると、
既存の桃色の文字を水色に変更し、それ以降にキーボー
ド3から入力される文字の色を桃色で表示する。上記の
制御装置2の動作フローを図24に示す。
【0093】なお、上記は文字の色を変更する場合につ
いて説明したが、閉領域内(図形内)の塗りつぶし等の
グラフィックについても、背景色に対して最も目立つ色
を自動的に選択させることができる。この詳細な説明に
ついては省略する。
【0094】続いて、背景色が変更されるとその背景色
に従って複数の文字色が一義的に決まるのではなく、こ
の文字色の組合せを1つの背景色に対して複数用意して
おき、これらの中からユーザに選択させる場合について
説明する。ここでは、文字色の種類として、「強調
色」、「文字色1」、「文字色2」の3種類がある場合
について説明する。
【0095】ユーザにより「文字」アイコンが選択され
ると、「文字の設定」ウィンドウを表示させる。この表
示例を図25に示す。図25は図23の「強調色」のメ
ニューが「色の組合せ」のメニューに変更されたもので
ある。
【0096】ここで「色の組合せ」が選択されると、
「表示色の組合せ」ウィンドウを表示させる。この表示
例を図26に示す。図26で、表示文字色の数は可変に
設定できるようになっており、現在は3が設定されてい
る。この表示文字色の数に対応して3種類の色が実際に
表示されている(「強調色」は桃色、「文字色1」は
白、「文字色2」は水色)。ここで、1番目の色は強調
色である。表示文字色の数に4以上が設定されると、
「表示色の組合せ」ウィンドウ中の右の空白領域に「文
字色3」、「文字色4」・・・・と文字色が追加して表
示される。この「表示色の組合せ」ウィンドウ中の
「次」メニューが選択されると、3種類の中の1つ以上
の文字色を変更する。例えば、「強調色」だけを黄色に
変更する。この3つの文字色の組合せは、1つの背景色
に対して複数組が視覚的に好ましい順序にROM24に
テーブルで記憶されており、ユーザにより次の組合せが
選択されると、このデータテーブルの次の組合せを参照
して、表示色を変更する。組合せ選択手段を実現する上
記の制御装置2の動作フローを図27に示す。
【0097】なお、1つの背景色に対するこの文字色の
組合せの優先順位は、本システムが使用される用途に応
じて変わるように動作させることもできる。例えば、ビ
ジネス用途で使用する場合、桃色はビジネスの場にそぐ
わないため、桃色を使用した色の組合せは優先順位を低
く設定する。この使用用途の設定は、例えば装置の設置
時に保守モードにて設定できるようにする。そして、こ
の使用用途と各文字色の組合せの優先順位はROM24
に記憶しておく。
【0098】ところで、カラー表示装置12には、文字
の色を設定したり背景色を設定するためのアイコンに加
えて「カーソル」の色を設定するためのアイコンが表示
されており(図20参照)、ユーザがこれにタッチする
と「カーソル色の設定」ウィンドウを開き、このウィン
ドウ中にあるカラーパレットを使用して色を設定(変
更)することができる。このウィンドウの表示例は省略
する。
【0099】背景色とそれに対応した複数の文字色、お
よび「カーソル」の色の組合せデータテーブルは予め制
御装置2のROM24に記憶されており、設定されてい
る背景色に従ってカーソルの色と複数の文字色が一義的
に決まるようになっている。例えば、背景色が白の場
合、「カーソル」は緑、第1の文字色は黒、第2の文字
色は赤であり、背景色が白から緑に変更されると、「カ
ーソル」は水色、第1の文字色は白、第2の文字色は桃
色にそれぞれ変更する。カーソル表示色設定手段を実現
する上記の制御装置2の動作フローを図28に示す。
【0100】次に、情報入出力システム100が設置さ
れる背後あるいは周囲の色(環境色)に近い色を設定
し、この色に基づいて背景色および文字の色を自動的に
設定する場合について説明する。環境色は、保守モード
にて設定される。
【0101】保守モードにて「環境色の設定」が選択さ
れると、図21に示したのと同様なカラーパレットをカ
ラー表示装置12に表示する。環境色と背景色および複
数の文字の色の組合せデータテーブルは予めROM24
に記憶されており、ユーザが表示されたカラーパレット
の中から情報入出力システム100が置かれる背後ある
いは周囲の色に近い色を選択すると、その選択された環
境色に従って背景色および複数の文字の色が一義的に決
まるようになっている。例えば、環境色として薄茶色
(ベージュ)が設定されている場合には、背景色を薄い
黄色、第1の文字色を黒、第2の文字色を赤に設定す
る。また、環境色として桃色が設定されている場合に
は、背景色を薄い赤、第1の文字色を青、第2の文字色
を黄色に設定する。環境色登録手段を実現する上記の制
御装置2の動作フローを図29に示す。
【0102】続いて、背景色と文字の色の組合せを1つ
の環境色に対して複数用意しておき、これらの中からユ
ーザに選択させる場合について説明する。
【0103】保守モードにて「環境色の設定」が選択さ
れると、カラーパレットをカラー表示装置12に表示
し、ユーザがその中から情報入出力システム100が設
置される背後あるいは周囲の色に近い色を選択すると、
背景色と文字の色の組合せを選択するための「表示色の
組合せ」ウィンドウを表示させる。この「表示色の組合
せ」ウィンドウの表示例を図30に示す。今、環境色と
して薄茶色が設定されており、背景色が薄い黄色、第1
の文字色が黒、第2の文字色が赤に表示されているとき
に、このウィンドウ中の「次」ボタンが選択されると、
背景色を薄茶色、第1の文字色を黒、第2の文字色を青
にする。ここで、「設定」ボタンが選択されると、背景
色および各文字の色を現在「表示色の組合せ」ウィンド
ウに表示されている色に変更する。組合せ選択手段を実
現する上記の制御装置2の動作フローを図31に示す。
【0104】次に、本発明の第三の実施の形態を図32
ないし図35に基づいて説明する。なお、前述した第一
の実施の形態および第二の実施の形態と同一部分は同一
符号で示し説明も省略する。本実施の形態は、筆記領域
の背景が単色である場合を示した前述した第一の実施の
形態および第二の実施の形態と異なり、筆記領域の背景
として静止画像や動画像が使用されている場合を示した
ものである。
【0105】なお、本実施の形態においては、動画や静
止画を使用するため、表示コントローラ31中のグラフ
ィックデータの信号の流れは、PCIバス41→グラフ
ィックコントローラ60→グラフィック用ビデオメモリ
61→グラフィックデータ変換部62→表示データ生成
部63→ビデオデータ重畳部68→DAC64→カラー
表示装置12となる。
【0106】YUVビデオ信号は、情報の大部分が輝度
(Y)に集中している。そこで、画像の輝度成分につい
て空間周波数分布を調べることで、その画像の特徴を判
断することができる。本実施の形態においては、静止画
や動画のデータは空間周波数チェック部69を通り、こ
こで空間周波数分布が調べられる。空間周波数チェック
部69は、MPEGデコーダ32から入力されるYUV
ビデオデータあるいはCPU20にてソフトウェアによ
り伸長された静止画のYUVビデオデータを8×8画素
ずつのブロックに分割して、各ブロック毎に輝度成分
(Y)について空間周波数分布を調べる。
【0107】この方法として、例えば、2次元の離散コ
サイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を
用いる。2次元の離散コサイン変換は次式で示される。
【0108】
【数1】
【0109】式(8)で、Nはブロックの水平方向およ
び垂直方向の画素数であり、ここではN=8である。f
(i,j)は空間周波数チェック部69に入力された各
画素の輝度値、F(u,v)は水平方向の空間周波数u
と垂直方向の空間周波数vにおけるDCT係数である。
この空間周波数u,vとDCT係数F(u,v)との関
係から空間周波数分布を判断することができる。すなわ
ち、大きな値のu,vに対してF(u,v)の値が大き
ければ高い空間周波数成分の多い画像であると判断でき
る。
【0110】このようにして、各ブロック毎に高い空間
周波数成分の多い画像であるか否かが判断され(背景画
像判断手段)、高い空間周波数成分の多い画像と判断さ
れたブロックの数が全てのブロックの数に対して所定の
割合以上であった場合に、その画像全体が高い空間周波
数成分の多い画像であるとみなす。そして、画像全体が
高い空間周波数成分の多い画像であると判断した場合に
は、全ての画素の輝度成分(Y)の平均を求める。
【0111】そして、この平均値が所定の値よりも大き
い場合には(輝度値判断手段)、空間周波数チェック部
69は高い空間周波数成分が多く、また輝度の大きい画
像である旨をCPU20へ通知する。CPU20はこの
通知を受けると、描画線の色を黒に設定する(表示色第
二設定手段)。なお、描画線が複数ある場合には、いず
れの線も明度の低い(暗い)色に設定する。加えて、C
PU20はこの通知を受けると、全ての文字の色を黒に
設定する。なお、文字の色を全て黒にするのではなく、
各文字色毎にその明度を低くした(暗くした)色に設定
してもよい。
【0112】一方、画像全体が高い空間周波数成分の多
い画像であると判断し、全ての画素の輝度成分(Y)の
平均が所定の値よりも小さい場合には、空間周波数チェ
ック部69は高い空間周波数成分が多く、また輝度の小
さい画像である旨をCPU20へ通知する。CPU20
はこの通知を受けると、描画線の色を白に設定する(表
示色第二設定手段)。なお、描画線が複数ある場合に
は、いずれの線も明度の高い(明るい)色に設定する。
加えて、CPU20はこの通知を受けると、全ての文字
の色を白に設定する。なお、文字の色を全て白にするの
ではなく、各文字色毎にその明度を高くした(明るくし
た)色に設定してもよい。
【0113】その後、ユーザにより筆記入力があると、
それに対応した描画線や文字を設定された色にて静止画
または動画に重ねて表示する。
【0114】なお、動画の場合には、空間周波数チェッ
ク部69は所定の時間間隔で、例えば10秒間隔で空間
周波数分布のチェックをするようにするとよい。
【0115】上記の空間周波数チェック部69の動作フ
ローを図32に示す。上記の動作フローでは、筆記領域
の背景画像全体について判断処理する場合を示したが、
背景画像を複数の領域に分割して、分割された各領域毎
に空間周波数の分布をチェックしたり、輝度の判断処理
をして、描画線の色や文字の色の設定をより適応的にす
ることもできる。この詳細な説明は省略する。
【0116】次に、高い空間周波数成分が少ない静止画
や動画が筆記領域の背景画像である場合について説明す
る。この場合、描画線の色や文字の色を背景画像に対し
て目立つような色に設定する。
【0117】空間周波数分布のチェックは、空間周波数
チェック部69にて前述したような2次元の離散コサイ
ン変換を用いた方法で行う。そして、画像全体が高い空
間周波数成分の少ない画像であると判断した場合には、
空間周波数チェック部69から出力されビデオデコーダ
65を通って動画/静止画用ビデオメモリ66に入力さ
れたR、G、Bデータより、この画像全体の中で最も多く
使用されている色(画像の特徴色)を調べる。この方法
として、例えば、1画素ずつその色をいくつかの代表的
な色に色の類似度に基づいてグループ化し、最も多い代
表色を特定してもよい。そして、描画線の色や文字の色
を、この特定された代表色に対して目立つ色、例えば補
色の関係にある色に設定する(表示色第三設定手段)。
なお、描画線の色や文字の色が複数ある場合には、1つ
の背景色に対する複数の線色の組合せをROM24にテ
ーブルで用意しておき、特定された代表色を背景色とし
てこのテーブルを参照し、描画線の色や文字の色を設定
する。上記の制御装置2の動作フローを図33に示す。
【0118】続いて、高い空間周波数成分が多い静止画
や動画が筆記領域の背景画像である場合に、描画線や文
字が目立つように、描画線や文字の太さを太くする動作
について説明する。
【0119】空間周波数分布のチェックは、空間周波数
チェック部69にて前述したような2次元の離散コサイ
ン変換を用いた方法で行う。そして、画像全体が高い空
間周波数成分の多い画像であると判断した場合には、こ
の情報をCPU20へ通知する。CPU20はこの通知
を受けると、現在の描画線や文字の太さをチェックし
て、所定の太さよりも細い場合には、その描画線や文字
を所定の太さに設定する(サイズ切替手段)。なお、複
数の太さの描画線や文字がある場合、各描画線や文字の
太さに応じて太さを変更してもよい。例えば、「線1」
が1.5pt、「線2」が2ptであった場合、それぞれ3
pt、4ptに変更する。上記の制御装置2の動作フローを
図34に示す。
【0120】次に、高い空間周波数成分が多い静止画や
動画が筆記領域の背景画像である場合に、描画線や文字
が目立つように、描画線や文字に縁を付加して表示する
動作について説明する。
【0121】空間周波数分布のチェックは、空間周波数
チェック部69にて前述したような2次元の離散コサイ
ン変換を用いた方法で行う。そして、画像全体が高い空
間周波数成分の多い画像であると判断した場合には、こ
の情報をCPU20へ通知する。CPU20はこの通知
を受けると、描画線の色に対応した色を含めた縁を付加
する描画コマンドや文字の色に対応した色を含めた縁を
付加する描画コマンドをグラフィックコントローラ60
へ渡す。グラフィックコントローラ60はこの描画コマ
ンドを受けると、現在の描画線よりも太く又は現在の文
字よりも大きい、描画コマンドで指定された色の描画線
や文字を生成し、この新しく生成した描画線や文字の上
に既存の描画線や文字を重ねる。このようにして、新し
く生成した描画線や文字の中で既存の描画線や文字が重
なっていない部分が線の縁となる。そして、この縁の付
いた描画線や文字を静止画あるいは動画に重ね合わせて
カラー表示装置12に表示する。なお、描画線や文字の
色と、それに付加する縁の色は、ROM24に対応付け
て記憶しておき、CPU20はこの情報を参照して付加
する縁の色を特定する。上記の制御装置2の動作フロー
を図35に示す。
【0122】なお、静止画や動画が筆記領域の背景画像
である場合には、描画線や文字が目立つように、上述し
た方法で線の太さを太くしたり、また/または線に縁を
付加して表示するようにしても良い。この動作は、背景
画像が静止画や動画であれば実行し、画像の空間周波数
のチェックは行う必要がない。
【0123】なお、各実施の形態においては、カラー表
示装置12を含む情報入出力装置1と表示制御装置2と
から構成されている情報入出力システム100である電
子黒板システムを適用したが、これに限るものはなく、
カラー表示装置12と表示制御装置2とで構成されるも
のであっても良い。
【0124】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、文字や描
画線等の描画データをカラー表示装置に表示させる表示
制御装置において、前記描画データを表示する表示領域
の背景色に基づき、1つまたは複数種類の前記描画デー
タの表示色を設定する表示色第一設定手段を備えること
により、カラー表示装置に表示される文字や描画線等の
描画データの表示色を背景色に対して目立つように設定
することで、文字や描画線等の描画データの色と背景色
とが類似した色のために描画データが見づらいといった
不具合を防止することができるとともに、ユーザが描画
データの色を設定する作業負担を軽減することができ
る。
【0125】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の表示制御装置において、複数種類の前記描画データ
の中に特に視覚的に強調させることが必要な前記描画デ
ータがある場合、その強調が必要な描画データが他の描
画データよりも強調して見えるように各描画データの表
示色を調整することにより、カラー表示装置に表示され
る文字や描画線等の描画データの表示色が複数ある場
合、それらの描画データが背景色に対して目立つように
表示色が設定されるとともに、特に視覚的に強調させる
ことが必要な描画データについては他の描画データに比
べてさらに目立つように表示色が設定されるため、装置
の利便性を向上させることができる。
【0126】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の表示制御装置において、前記表示領域の背
景色に対する前記描画データの表示色の組合せ候補色を
複数用意するとともに、各組合せ候補色に対して視覚的
に好ましい順序に順位付けを行い、前記順位に従った優
先度で前記組合せ候補色の中から一の前記組合せ候補色
を前記描画データの表示色として選択させる表示色選択
手段を備えることにより、カラー表示装置に表示される
文字や描画線等の描画データの表示色が複数ある場合、
表示領域の背景色に対する描画データの表示色を視覚的
に好ましい順序でユーザに選択させることができるの
で、ユーザが描画データの色を設定する作業負担を軽減
することができ、装置の利便性を向上させることができ
る。
【0127】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載の表示制御装置において、前記描
画データの表示色及び前記描画データを表示する表示領
域の背景色に基づき、カーソルの表示色を設定するカー
ソル表示色設定手段を備えることにより、カラー表示装
置に表示されるカーソルの表示色を背景色に対して目立
つように設定することで、文字や描画線等の描画データ
の色又は背景色とカーソルの表示色が類似した色のため
にカーソルが見づらいといった不具合を防止することが
できる。
【0128】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし4の何れか一記載の表示制御装置において、前記カ
ラー表示装置が設置された環境に応じた環境色を登録す
る環境色登録手段を備え、前記環境色登録手段にて登録
された前記環境色に基づき、1つまたは複数種類の前記
描画データの表示色と前記表示領域の背景色とを設定す
ることにより、描画データの表示色及び表示領域の背景
色とカラー表示装置が設置された環境に応じた環境色と
を視覚的に好ましい組合せにすることができるので、装
置の利便性を向上させることができる。
【0129】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の表示制御装置において、前記環境色に対する前記描
画データの表示色及び前記表示領域の背景色の組合せを
複数用意し、前記組合せの中から一の前記組合せを選択
させる組合せ選択手段を備えることにより、描画データ
の表示色及び表示領域の背景色とカラー表示装置が設置
された環境に応じた環境色とを視覚的に好ましい組合せ
にすることができるとともに、ので、ユーザの好みに合
った色を設定することができるため、装置の利便性を向
上させることができる。
【0130】請求項7記載の発明によれば、文字や描画
線等の描画データをカラー表示装置に表示させる表示制
御装置において、前記描画データを表示する領域の背景
画像の空間周波数分布を調べ、その背景画像に高い空間
周波数成分が多いか否かを判断する背景画像判断手段
と、この背景画像判断手段により高い空間周波数成分が
多い画像であると判断した場合、前記描画データを表示
する領域の背景画像の各画素の輝度値の平均が所定の値
よりも大きいか否かを判断する輝度値判断手段と、この
輝度値判断手段により平均輝度値が所定の値よりも大き
いと判断した場合には前記描画データの表示色を黒と
し、平均輝度値が所定の値よりも小さいと判断した場合
には前記描画データの表示色を白とする表示色第二設定
手段と、を備えることにより、カラー表示装置に表示さ
れる文字や描画線等の描画データの背景が単色ではなく
複数色から成る絵柄や静止画像または動画像であり、か
つ、高い空間周波数成分が多い場合には、その背景画像
の輝度によって描画データが黒あるいは白に設定される
ため、描画データが見づらくなるのを防止することがで
きる。
【0131】請求項8記載の発明によれば、文字や描画
線等の描画データをカラー表示装置に表示させる表示制
御装置において、前記描画データを表示する領域の背景
画像の空間周波数分布を調べ、その背景画像に高い空間
周波数成分が多いか否かを判断する背景画像判断手段
と、この背景画像判断手段により高い空間周波数成分が
少ない画像であると判断した場合、前記描画データを表
示する領域の背景画像の各画素中で最も多い色に基づ
き、前記描画データの表示色を設定する表示色第三設定
手段と、を備えることにより、カラー表示装置に表示さ
れる文字や描画線等の描画データの背景が単色ではなく
複数色から成る絵柄や静止画像または動画像であり、か
つ、高い空間周波数成分が少ない場合には、描画データ
の表示色がその背景画像に最も多い色に対して目立つよ
うに設定されるため、描画データが見づらくなるのを防
止することができる。
【0132】請求項9記載の発明によれば、文字や描画
線等の描画データをカラー表示装置に表示させる表示制
御装置において、前記描画データのサイズを切り替えて
表示するサイズ切替手段と、前記描画データを表示する
領域の背景画像の空間周波数分布を調べ、その背景画像
に高い空間周波数成分が多いか否かを判断する背景画像
判断手段と、を備え、この背景画像判断手段により高い
空間周波数成分が多い画像であると判断した場合、前記
サイズ切替手段により前記描画データのサイズを切り替
えて表示することにより、カラー表示装置に表示される
文字や描画線等の描画データの背景が単色ではなく複数
色から成る絵柄や静止画像または動画像であり、かつ、
高い空間周波数成分が多い場合には、描画データのサイ
ズを大きなサイズに切り替えて表示することで、描画デ
ータが見づらくなるのを防止することができる。
【0133】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の表示制御装置において、前記描画データを表示す
る領域の背景画像は高い空間周波数成分が多い画像であ
ると前記背景画像判断手段により判断した場合、前記描
画データに縁を付加して表示することにより、カラー表
示装置に表示される文字や描画線等の描画データに縁が
付加されるため、描画データが見づらくなるのを防止す
ることができる。
【0134】請求項11記載の発明によれば、文字や描
画線等の描画データをカラー表示装置に表示させる表示
制御装置において、前記描画データのサイズを切り替え
て表示するサイズ切替手段と、前記描画データを表示す
る領域の背景画像が静止画像あるいは動画像の場合、前
記サイズ切替手段により前記描画データのサイズを切り
替えて表示することにより、カラー表示装置に表示され
る文字や描画線等の描画データの背景が静止画像または
動画像である場合には、描画データのサイズを大きなサ
イズに切り替えて表示することで、描画データが見づら
くなるのを防止することができる。
【0135】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の表示制御装置において、前記描画データを表示
する領域の背景画像が静止画像あるいは動画像の場合、
前記描画データに縁を付加して表示することにより、カ
ラー表示装置に表示される文字や描画線等の描画データ
に縁が付加されるため、描画データが見づらくなるのを
防止することができる。
【0136】請求項13記載の発明の情報入出力システ
ムによれば、所定のカラー画像を表示するカラー表示装
置を有し、このカラー表示装置の表示面に二次元の情報
入力領域を対応させて配設して所定物体による情報入力
を検出する情報入出力装置と、前記情報入出力装置によ
り入力された情報に基づく描画データを前記カラー表示
装置に表示させる請求項1ないし12のいずれか一記載
の表示制御装置と、を備えることにより、請求項1ない
し12のいずれか一記載の表示制御装置と同様の作用効
果を奏する情報入出力システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の情報入出力システ
ムを概略的に示すシステム構成図である。
【図2】制御装置に内蔵される各部の電気的接続を示す
ブロック図である。
【図3】表示コントローラに内蔵される各部の電気的接
続を示すブロック図である。
【図4】情報入出力装置の各電子カメラの配置状態を示
す説明図である。
【図5】電子カメラの広角レンズおよびCMOSイメー
ジセンサ付近を示す拡大図である。
【図6】エッジ部の像上の数点の画素位置を示す説明図
である。
【図7】筆記部材の画像および基準線の回転の例を示す
説明図である。
【図8】接触点の結像位置と広角レンズの光軸の結像位
置との距離の算出手法を示す説明図である。
【図9】「描画線」アイコンが選択された場合のプルダ
ウンメニューの一例を示す平面図である。
【図10】「線の設定」ウィンドウの表示例を示す平面
図である。
【図11】背景色の変更に伴い描画線の表示色を変更す
る際の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】視覚的に強調させる「強調」の線がある場合
の「描画線」アイコンが選択された場合のプルダウンメ
ニューの一例を示す平面図である。
【図13】視覚的に強調させる「強調」の線がある場合
の「線の設定」ウィンドウの表示例を示す平面図であ
る。
【図14】線色の組合せを1つの背景色に対して複数用
意した場合に「描画線」アイコンが選択された場合のプ
ルダウンメニューの一例を示す平面図である。
【図15】線色の組合せを1つの背景色に対して複数用
意した場合における背景色の変更に伴い描画線の表示色
を変更する際の制御装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図16】背景色及び描画線の表示色の変更に伴いカー
ソルの表示色を変更する際の制御装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図17】環境色の設定に伴い背景色及び描画線の表示
色を設定する際の制御装置の動作を示すフローチャート
である。
【図18】背景色と描画線の色の組合せを選択するため
の「色設定」ウィンドウの表示例を示す平面図である。
【図19】環境色の設定に伴い背景色と描画線の色との
組合せを選択する際の制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図20】本発明の第二の実施の形態の情報入出力シス
テムにおいて「文字」アイコンが選択された場合のプル
ダウンメニューの一例を示す平面図である。
【図21】「文字の設定」ウィンドウの表示例を示す平
面図である。
【図22】背景色の変更に伴い文字の表示色を変更する
際の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図23】視覚的に強調させる「強調」の文字色がある
場合の「文字の設定」ウィンドウの表示例を示す平面図
である。
【図24】視覚的に強調させる「強調」の文字の表示色
を変更する際の制御装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図25】背景色と文字の色の組合せを選択するための
「文字の設定」ウィンドウの表示例を示す平面図であ
る。
【図26】「表示色の組合せ」ウィンドウの表示例を示
す平面図である。
【図27】文字色の組合せを1つの背景色に対して複数
用意した場合における背景色の変更に伴い文字の表示色
を変更する際の制御装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図28】背景色及び文字の表示色の変更に伴いカーソ
ルの表示色を変更する際の制御装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図29】環境色の設定に伴い背景色及び文字の表示色
を設定する際の制御装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図30】背景色と文字の色の組合せを選択するための
「表示色の組合せ」ウィンドウの表示例を示す平面図で
ある。
【図31】環境色の設定に伴い背景色と文字の色との組
合せを選択する際の制御装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図32】本発明の第二の実施の形態の情報入出力シス
テムにおいて制御装置の空間周波数チェック部の動作を
示すフローチャートである。
【図33】画像の特徴色に基づく描画線の色や文字の色
を設定する際の制御装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図34】描画線や文字の太さを太くする際の制御装置
の動作を示すフローチャートである。
【図35】描画線や文字に縁を付加して表示する際の制
御装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 情報入出力装置 2 表示制御装置 12 カラー表示装置 100 情報入出力システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 3/14 340 G06F 3/14 340D G09G 5/08 G09G 5/08 D 5/26 5/26 B 5/36 5/36 520E Fターム(参考) 2C071 CA02 CA04 DB02 DC01 DC04 5B068 AA05 AA15 BB18 CC15 CD01 5B069 HA01 HA07 HA14 HA16 5B087 AA09 AE02 CC03 CC31 DE01 DE07 5C082 AA01 AA22 AA24 BA02 BA12 BA34 BA35 BB01 BB32 BB42 CA12 CA21 CA32 CA82 DA32 DA42 MM10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や描画線等の描画データをカラー表
    示装置に表示させる表示制御装置において、 前記描画データを表示する表示領域の背景色に基づき、
    1つまたは複数種類の前記描画データの表示色を設定す
    る表示色第一設定手段を備えることを特徴とする表示制
    御装置。
  2. 【請求項2】 複数種類の前記描画データの中に特に視
    覚的に強調させることが必要な前記描画データがある場
    合、その強調が必要な描画データが他の描画データより
    も強調して見えるように各描画データの表示色を調整す
    ることを特徴とする請求項1記載の表示制御装置。
  3. 【請求項3】 前記表示領域の背景色に対する前記描画
    データの表示色の組合せ候補色を複数用意するととも
    に、各組合せ候補色に対して視覚的に好ましい順序に順
    位付けを行い、前記順位に従った優先度で前記組合せ候
    補色の中から一の前記組合せ候補色を前記描画データの
    表示色として選択させる表示色選択手段を備えることを
    特徴とする請求項1または2記載の表示制御装置。
  4. 【請求項4】 前記描画データの表示色及び前記描画デ
    ータを表示する表示領域の背景色に基づき、カーソルの
    表示色を設定するカーソル表示色設定手段を備えること
    を特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の表示制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記カラー表示装置が設置された環境に
    応じた環境色を登録する環境色登録手段を備え、前記環
    境色登録手段にて登録された前記環境色に基づき、1つ
    または複数種類の前記描画データの表示色と前記表示領
    域の背景色とを設定することを特徴とする請求項1ない
    し4の何れか一記載の表示制御装置。
  6. 【請求項6】 前記環境色に対する前記描画データの表
    示色及び前記表示領域の背景色の組合せを複数用意し、
    前記組合せの中から一の前記組合せを選択させる組合せ
    選択手段を備えることを特徴とする請求項5記載の表示
    制御装置。
  7. 【請求項7】 文字や描画線等の描画データをカラー表
    示装置に表示させる表示制御装置において、 前記描画データを表示する領域の背景画像の空間周波数
    分布を調べ、その背景画像に高い空間周波数成分が多い
    か否かを判断する背景画像判断手段と、 この背景画像判断手段により高い空間周波数成分が多い
    画像であると判断した場合、前記描画データを表示する
    領域の背景画像の各画素の輝度値の平均が所定の値より
    も大きいか否かを判断する輝度値判断手段と、 この輝度値判断手段により平均輝度値が所定の値よりも
    大きいと判断した場合には前記描画データの表示色を黒
    とし、平均輝度値が所定の値よりも小さいと判断した場
    合には前記描画データの表示色を白とする表示色第二設
    定手段と、を備えることを特徴とする表示制御装置。
  8. 【請求項8】 文字や描画線等の描画データをカラー表
    示装置に表示させる表示制御装置において、 前記描画データを表示する領域の背景画像の空間周波数
    分布を調べ、その背景画像に高い空間周波数成分が多い
    か否かを判断する背景画像判断手段と、 この背景画像判断手段により高い空間周波数成分が少な
    い画像であると判断した場合、前記描画データを表示す
    る領域の背景画像の各画素中で最も多い色に基づき、前
    記描画データの表示色を設定する表示色第三設定手段
    と、を備えることを特徴とする表示制御装置。
  9. 【請求項9】 文字や描画線等の描画データをカラー表
    示装置に表示させる表示制御装置において、 前記描画データのサイズを切り替えて表示するサイズ切
    替手段と、 前記描画データを表示する領域の背景画像の空間周波数
    分布を調べ、その背景画像に高い空間周波数成分が多い
    か否かを判断する背景画像判断手段と、を備え、 この背景画像判断手段により高い空間周波数成分が多い
    画像であると判断した場合、前記サイズ切替手段により
    前記描画データのサイズを切り替えて表示することを特
    徴とする表示制御装置。
  10. 【請求項10】 前記描画データを表示する領域の背景
    画像は高い空間周波数成分が多い画像であると前記背景
    画像判断手段により判断した場合、前記描画データに縁
    を付加して表示することを特徴とする請求項9記載の表
    示制御装置。
  11. 【請求項11】 文字や描画線等の描画データをカラー
    表示装置に表示させる表示制御装置において、 前記描画データのサイズを切り替えて表示するサイズ切
    替手段と、 前記描画データを表示する領域の背景画像が静止画像あ
    るいは動画像の場合、前記サイズ切替手段により前記描
    画データのサイズを切り替えて表示することを特徴とす
    る表示制御装置。
  12. 【請求項12】 前記描画データを表示する領域の背景
    画像が静止画像あるいは動画像の場合、前記描画データ
    に縁を付加して表示することを特徴とする請求項11記
    載の表示制御装置。
  13. 【請求項13】 所定のカラー画像を表示するカラー表
    示装置を有し、このカラー表示装置の表示面に二次元の
    情報入力領域を対応させて配設して所定物体による情報
    入力を検出する情報入出力装置と、 前記情報入出力装置により入力された情報に基づく描画
    データを前記カラー表示装置に表示させる請求項1ない
    し12のいずれか一記載の表示制御装置と、を備えるこ
    とを特徴とする情報入出力システム。
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