JP2007286296A - メニュー画面表示制御装置、自発光表示装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メニュー画面表示制御装置に、(a)同じ固定パターン画面に対応する複数種類の配色パターンであって、各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たす場合に、固定パターン画面に対応する表示領域全体の輝度劣化量が一様になるように決定された配色パターンを生成するメニュー画面生成部機能と、(b)各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たすように、固定パターン画面として使用する配色パターンを決定する配色パターン決定機能を搭載する。
【選択図】図2
Description
なお、発明者らが提案する発明は、メニュー画面表示制御装置、自発光表示装置及びプログラムとしての側面を有する。
そこで、発生した焼き付きを目立たなくする仕組みが従来より提案されている。
しかし、大きな補正量は、画質を大きく低下させる問題がある。また、補正動作自体が新たな固定パターンを知覚させる可能性もある。
すなわち、メニュー画面の表示技術として、以下に示す処理機能を搭載又は実行する仕組みを提案する。
(a)同じ固定パターン画面に対応する複数種類の配色パターンであって、各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たす場合に、固定パターン画面に対応する表示領域全体の輝度劣化量が一様になるように決定された配色パターンを生成するメニュー画面生成部機能
(b)各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たすように、固定パターン画面として使用する配色パターンを決定する配色パターン決定機能
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する形態例は、発明の一つの形態例であって、これらに限定されるものではない。
図1に、有機ELディスプレイ装置1の機能構成例を示す。
有機ELディスプレイ装置1は、有機ELパネル3とメニュー画面表示制御部5で構成される。
有機ELパネル3は、3種類の基本原色(R、G、B)で構成される表示上の1画素がマトリクス状に配置された表示デバイスである。個々の基本原色は、有機EL素子が発生する。
メニュー画面表示制御部5は、メニュー画面の表示領域に焼き付き現象が生じないように、メニュー画面の表示態様を制御する処理デバイスである。
3種類の配色パターンは、それぞれを同じ時間だけ表示した際に、メニュー画面の表示領域全体の輝度劣化量が一様になるように決定されたものを使用する。
発光輝度と劣化率との間に比例関係が成立する場合、背景部分の発光輝度はそれぞれ「文字」部分の発光輝度の1/3となる。
このように規定した3種類の配色パターンを同じ時間ずつ表示すると、図2(C)に示すように、「文字」部分の表示に寄与する有機EL素子の輝度劣化量と「背景」部分の表示に寄与する有機EL素子の輝度劣化量を一致させることができる。
この形態例の場合、配色パターン決定部505は、パターン別表示時間管理部503を参照し、最も表示時間が少ない配色パターンを決定する。
メニュー画面挿入部507は、メニュー画面の表示がユーザーの操作を通じて指定されたとき、配色パターン決定部505経由で入力した配色パターンを規定の領域部分に上書き的に挿入する。
なお、メニュー画面の表示が指示されていない場合、メニュー画面挿入部507は、前段から入力される入力画像を有機ELパネル3に出力する。
特に、メニュー画面の表示サイズが有機ELパネルの有効表示領域と同じ場合には、この表示方法の採用により、メニュー画面の表示に起因した焼き付き現象の発生を確実に抑制できる。
従って、焼き付き補正を組み合わせる場合でも、補正量の大きさを抑制する効果や補正回数を抑制する効果を期待できる。この結果、メニュー画面の表示領域だけがいち早く補正限界に達することはない。
さらに、図2(B)に示すように、「背景」部分と「文字」部分の間には、十分な輝度差が確保される。このため、ユーザーは、文字情報を容易に読み取ることができる。
続いて、違和感の少ないメニュー画面の表示方法を説明する。
図5に、この形態例に係る有機ELディスプレイ装置11の機能構成例を示す。図5は、図1との対応部分に同一符号を付して示す。図5に示すように、有機ELディスプレイ装置11の基本構成は、形態例1と同じである。
図6に示すように、配色パターン決定部505は、連続時間管理部101とパターン切替決定部103で構成する。
連続時間管理部101は、表示時間が一定時間に達した段階で切替信号をパターン切替決定部103に出力する。
図7に、パターン切替決定部103で実行される切替動作のイメージを示す。この切替動作の実行により、メニュー画面の表示に伴う表示領域内の輝度劣化は一様化される。
例えば、経過時間に応じて2つの配色パターンの混合比を可変し、1つの配色パターンから別の配色パターンにわずかずつ切り替わる仕組みを採用することが望ましい。
引き続き、違和感の少ないメニュー画面の表示方法を説明する。
図8に、この形態例に係る有機ELディスプレイ装置21の機能構成例を示す。図8は、図1との対応部分に同一符号を付して示す。図8に示すように、有機ELディスプレイ装置21の基本構成は形態例1と同じである。
時刻管理部509は、自身が発生した又システム等から取得した現在時刻を配色パターン決定部505に与える処理デバイスである。
図6に示すように、配色パターン決定部505は、時間帯/配色パターン対応テーブル105とパターン切替決定部107で構成する。
この形態例の場合、各配色パターンに割り当てる時間帯は、各時間帯の時間長が同じになるように設定する。すなわち、各配色パターンには、8時間を割り当てる。
また、ユーザーは、メニュー画面の配色に基づいておおよその時刻を知ることもできる。
ところが、メニュー画面を表示する時間帯や表示時間は、ユーザーの使い方が大きく影響する。
この場合、各配色パターンの表示時間が同じ時間に近づくように時間帯と配色パターンの対応関係を自律的に変更する仕組みが求められる。
図11に示す配色パターン決定部505は、時間帯/配色パターン対応テーブル105と、パターン切替決定部107と、対応関係変更部109で構成する。
なお、各配色パターンに割り当てる時間帯は3つに限らない。例えば4時間づつ6つの時間帯に区分し、各配色パターンには2つの時間帯を割り当てる仕組みを採用しても良い。
例えばある配色パターンの表示時間が短い場合には、表示時間が結果的に長かった配色パターンに割り当てられていた時間の一部を新たに割り当てても良い。
引き続き、違和感の少ないメニュー画面の表示方法を説明する。
図12に、この形態例に係る有機ELディスプレイ装置31の機能構成例を示す。図12は、図1との対応部分に同一符号を付して示す。図12に示すように、有機ELディスプレイ装置31の基本構成は形態例1と同じである。
外光検出部511は、使用環境の明るさ(外光輝度)又は明るさに関する情報(明るさを表す符号や明るさについての判定結果を含む。)を配色パターン決定部505に与える処理デバイスである。外光検出部511は、例えばアモルファスシリコン半導体を用いた可視光センサーで実現する。
図13に示すように、配色パターン決定部505は、明るさ/配色パターン対応テーブル113とパターン切替決定部115で構成する。
ただし、各配色パターンに割り当てる外光輝度は、各配色パターンの表示時間が同じになるように設定する。
なお、この場合も、ユーザーの使用時の明るさに偏りがなく、3つの配色パターン間で表示時間長に偏りが発生しないことが必要である。
従って、実際の使用態様では、使用時における外光の明るさに偏りが現れる可能性がある。使用時の明るさに偏りがある場合、各配色パターンの表示時間が同じ時間に近づくように明るさと配色パターンの対応関係を自律的に変更する仕組みが求められる。
図15に示す配色パターン決定部505は、明るさ/パターン対応テーブル113と、パターン切替決定部115と、対応関係変更部117で構成する。
いずれの場合も、比較的単純なアルゴリズムにより、3つの配色パターンの表示時間がほぼ同じになるように制御することができる。
なお、各配色パターンに割り当てる明るさは3つに限らない。例えば明るさを6つに区分し、各配色パターンに対して、明るさについて定めた2つの区分を割り当てることもできる。
ここでは、メニュー画面の背景色が無指定の場合に好適なメニュー画面の表示方法を説明する。すなわち、メニュー画面の背景色を自由に決定できる場合に好適なメニュー画面の表示方法を説明する。
このとき、パターン1の「文字」部分の配色は、高階調値のR(赤)色と低階調値のG(緑)色の組み合わせとして表すことができる。
図17に示す有機ELディスプレイ装置41も、有機ELパネル3とメニュー画面表示制御部5で構成される。
図18に、この仕組みを採用する劣化量差算出部513の内部構成例を示す。
この劣化量差算出部513は、劣化量変換部201、階調値/劣化量変換テーブル203、フレーム平均値算出部205及び差分算出部207で構成する。
もっとも、有機ELパネル3にダミー画素領域を設け、輝度センサーの検出結果に基づいて対応関係を逐次更新する手法を採用しても良い。
差分算出部207は、各画素の劣化量とターゲット画素の劣化量との差分を算出する処理を実行する。
補正量算出部517は、対応する累積劣化量差に基づいて各画素の補正量を算出する処理デバイスである。補正量算出部517は、例えば将来期間に発生する各画素の劣化量とターゲット画素の劣化量とを予測し、ある時点における累積劣化量差を当該将来期間に解消するのに必要な補正値を算出する処理を実行する。
劣化量差補正部519は、入力画像の階調値を、画素毎に算出された補正量で補正する処理デバイスである。
この結果、メニュー画面生成部501は、ターゲット画素の階調値を反映した3種類の配色パターンを生成することが可能になる。
この後、メニュー画面生成部501は、各色2種類の階調値を組み合わせた「文字」部分と「背景」部分とで構成された3種類の配色パターンを生成し、配色パターン決定部505に出力する。
(a)前述の形態例では、メニュー画面の表示サイズが有機ELパネルの有効表示領域と同じ場合について説明した。
しかし、メニュー画面の表示サイズは、有効表示領域より小さくても良い。勿論、この場合も、メニュー画面の表示領域内では、焼き付き現象が知覚されることはない。
そこで、この場合には、メニュー画面の表示位置を定期的にずらす手法を組み合わせる。図20に、メニュー画面の表示位置を巡回的に移動させる例を示す。
しかし、メニュー画面の表示用に用意する配色パターンは複数であれば、3種類に限らない。例えば、2種類でも良いし、4種類でもそれ以上でも良い。
また言うまでもなく、「背景」部分の配色は、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれで同じ階調値である必要はない。
しかし、3種類の配色パターンに対応する各表示時間が一定の比率を満たす場合に配色パターンの出力を制御することにより、「文字」部分と「背景」部分の輝度劣化量が一致させることもできる。
(e)前述の形態例では、固定パターン表示の一例としてメニュー画面を例示した。しかし、発明者らの提案する表示技術は、静止画により固定パターンを表示する技術に広く適用できる。
(g)前述の形態例では、基本原色の発色形態について説明しなかったが、基本原色別に発光素子材料が異なる有機EL素子を用意しても良いし、カラーフィルタ方式や色変換方式を用いて基本原色を生成しても良い。
しかし、メニュー画面表示制御部は、自発光表示装置を搭載又は制御する様々な電子機器に搭載できる。
例えば、携帯電話機その他の通信機能を有する電子機器であれば、前述の構成に加え、送受信回路やアンテナを有する。
また例えば、ビデオカメラやデジタルカメラであれば、前述の構成に加え、カメラユニットや撮像された映像データを記憶媒体に保存するための書き込み回路を搭載する。
この例の場合、電子機器1301は、信号処理部1303、操作部1305、撮像部1307、表示パネル1309で構成する。
また、これらの処理機能の全てをハードウェア又はソフトウェアで実現するだけでなく、その一部はハードウェア又はソフトウェアを用いて実現しても良い。すなわち、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ構成としても良い。
101 連続時間管理部
103 パターン切替決定部
105 時間帯/配色パターン対応テーブル
107 パターン切替決定部
109 対応関係変更部
113 明るさ/配色パターン対応テーブル
115 パターン切替決定部
117 対応関係変更部
501 メニュー画面生成部
503 パターン別表示時間管理部
505 配色パターン決定部
507 メニュー画面挿入部
509 時刻管理部
511 外光検出部
521 ターゲット画素情報抽出部
Claims (12)
- 同じ固定パターン画面に対応する複数種類の配色パターンであって、各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たす場合に、固定パターン画面に対応する表示領域全体の輝度劣化量が一様になるように決定された配色パターンを生成する固定パターン画面生成部と、
各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たすように、固定パターン画面として使用する配色パターンを決定する配色パターン決定部と
を有することを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項1に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
各配色パターンの連続表示時間が一定時間に達する度に使用する配色パターンを切り替える
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項1に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
各配色パターンの割り当て時刻に基づいて、使用する配色パターンを切り替える
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項3に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
各配色パターンの表示時間に偏りが確認された場合、各配色パターンに対する割り当て時刻を入れ替える
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項1に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
使用環境における外光の明るさに基づいて、使用する配色パターンを切り替える
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項5に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
各配色パターンの表示時間に偏りが確認された場合、各配色パターンに割り当てる外光の明るさを入れ替える
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項1に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
各配色パターンの背景輝度を焼き付き補正用のターゲット輝度値に制御する
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項7に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
文字部分の配色パターンの表示時間が一定の比率を満たす場合に、当該文字部分の輝度劣化量が背景輝度の劣化量と一致するように文字部分の輝度値を決定する
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 請求項1に記載のメニュー画面表示制御装置において、
前記配色パターン決定部は、
各配色パターンの背景輝度を表示画面全体の平均輝度値に制御する
ことを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 同じ固定パターン画面に対応する複数種類の配色パターンであって、各配色パターンの表示時間が同じ場合に、固定パターン画面に対応する表示領域全体の輝度劣化量が一様になるように決定された配色パターンを生成する固定パターン画面生成部と、
各配色パターンの表示時間が同じになるように、固定パターン画面として使用する配色パターンを決定する配色パターン決定部と
を有することを特徴とするメニュー画面表示制御装置。 - 自発光素子がマトリクス状に配置された表示デバイスと、
同じ固定パターン画面に対応する複数種類の配色パターンであって、各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たす場合に、固定パターン画面に対応する表示領域全体の輝度劣化量が一様になるように決定された配色パターンを生成する固定パターン画面生成部と、
各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たすように、固定パターン画面として使用する配色パターンを決定する配色パターン決定部と
を有することを特徴とする自発光表示装置。 - 自発光素子がマトリクス状に配置された表示デバイスの焼き付き補正動作を、コンピュータの処理動作を通じて実現するプログラムであって、
同じ固定パターン画面に対応する複数種類の配色パターンであって、各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たす場合に、固定パターン画面に対応する表示領域全体の輝度劣化量が一様になるように決定された配色パターンを生成する処理と、
各配色パターンの表示時間が一定の比率を満たすように、固定パターン画面として使用する配色パターンを決定する処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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