JP2001142096A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2001142096A
JP2001142096A JP2000258850A JP2000258850A JP2001142096A JP 2001142096 A JP2001142096 A JP 2001142096A JP 2000258850 A JP2000258850 A JP 2000258850A JP 2000258850 A JP2000258850 A JP 2000258850A JP 2001142096 A JP2001142096 A JP 2001142096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、静電気保護素子を備えた液晶表示装
置に関し、冗長性に優れ、比較的低い電圧が長時間発生
する静電気に対しても十分な保護機能を備えた液晶表示
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】静電気保護素子部28、30は、外部取り
出し電極16、18に接続されるソース電極(S)と共
通線22、24に接続されるドレイン電極(D)とを有
する第1のTFT32と第1のTFT32ゲート電極
(G)に接続された導電体42と、外部取り出し電極1
6、18に接続されたソース電極(S)と導電体42に
接続されたドレイン電極(D)と電気的に孤立している
ゲート電極(G)とを有する第2のTFT38と、共通
線22、24に接続されたソース電極(S)と導電体4
2に接続されたドレイン電極(D)と電気的に孤立して
いるゲート電極(G)とを有する第3のTFT40とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor:以下、
TFTという)をスイッチング素子として備えたアクテ
ィブマトリクス型の液晶表示装置(Liquid Cr
ystal Display)に関し、特に、アレイ側
基板上に形成されたTFTやバスライン間を静電気によ
る破壊や短絡から保護する静電気保護素子を備えた液晶
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型のLCDは、優
れた画像品質が得られるフラットパネル・ディスプレイ
としてコンピュータやOA機器等に多用されている。こ
のアクティブマトリックス型のLCDは、TFT及び画
素電極が形成されたアレイ側基板と共通電極が形成され
た対向基板との間に封止した液晶層に対して両電極から
電圧を印加して液晶を駆動するようになっている。
【0003】アレイ側基板上には、駆動する表示画素を
選択するための走査信号が順次入力される複数のゲート
バスラインが互いに平行に形成されている。また、複数
のゲートバスライン上には絶縁膜が形成され、絶縁膜上
にはゲートバスラインにほぼ直交する複数のデータバス
ラインが形成されている。互いに直交する複数のゲート
バスラインとデータバスラインとでマトリクス状に画定
される各領域が画素領域となり、各画素領域内にはTF
Tと表示電極が形成されている。TFTのゲート電極は
所定のゲートバスラインに接続され、ドレイン電極は所
定のデータバスラインに接続され、ソース電極は画素領
域内の表示電極に接続されている。
【0004】ところで、TFT−LCDの液晶動作を制
御するTFTやゲートバスライン、データバスライン等
は絶縁物であるガラス基板の上に形成されるため基本的
に静電気に弱い。従って、TFTを作り込むアレイ側基
板工程からアレイ側基板と対向基板とを張り合わせて液
晶を封止しドライバIC等を搭載させるパネル工程まで
の間でアレイ側基板上に静電気が発生すると、TFTが
破壊されたりその特性が変動してしまったり、あるいは
各バスライン間が短絡したりする不具合が生じてパネル
の製造歩留まりが著しく低下してしまう。このため、ア
レイ側基板上の素子やバスラインを静電気から保護する
確実な手段が必要になる。
【0005】アレイ側基板を静電気から保護する手段と
して、例えば、バスラインを全て共通電極(ショートリ
ング)に接続して同電位に保つ手法が知られている。シ
ョートリングは、データバスラインあるいはゲートバス
ラインの形成時にこれらの形成材料で形成される。この
ため、数kΩ以下の抵抗値で各バスラインが電気的に接
続される。従って、パネル上の特定箇所に帯電があって
も瞬時に電荷分散が生じるため、表示部内のTFTの素
子破壊もしくは特性変化を防止することができる。
【0006】しかし、この方法では各バスライン同士が
短絡されてしまうためバスラインごとに独立の信号を印
加することができない。このため、表示パネルの画素電
極と共通(コモン)電極間に電荷を保持させて、そのチ
ャージング量を検出して各画素のTFTの特性試験を高
精度で行うアレイ検査(TFT検査)ができなくなると
いう問題が生じる。また、ショートリングは隣接するバ
スラインを低抵抗で電気的に接続するためパネル工程も
しくはパネル完成以降のユニット組み立て工程において
除去する必要があり、それ以降の工程では静電気対策が
施されないという問題がある。
【0007】そこで、ショートリングと各バスライン間
に抵抗成分を設ける方法が考案されている。図40は、
特開平8−101397号公報に開示された、バスライ
ンとショートリングとの間に抵抗成分を接続した従来技
術の説明図である。図40はアレイ側基板表面の一部を
示しており、バスライン504端部にはゲートメタルあ
るいはドレインメタル上に形成されたITO(インジウ
ム・ティン・オキサイド)をパターニングして蛇行した
抵抗層400が形成されている。蛇行した抵抗層400
の先端はショートリング506に接続されている。この
構造によりアレイ検査が可能になる。通常この抵抗層4
00及びショートリング506は、パネル組み立て時の
パネルスクライブ工程において、図中破線で示したスク
ライブラインSLを切断することにより除去される。
【0008】ところがこの方法は、ITOで高抵抗化を
図るには蛇行距離を長くするための領域を確保する必要
が生じ、このためパネル外形サイズが大きくなってしま
うという問題がある。
【0009】上記方法のほか、バスラインとショートリ
ングとの間にトランジスタ等による静電気保護素子を挿
入するという方法が考案されている。たとえば特開昭6
1−79259号公報にはゲート電極をソース/ドレイ
ン電極と容量結合させる方法が示されている。
【0010】図41は特開昭61−79259号に示さ
れている従来技術の説明図である。図41(a)は、ア
レイ側基板の一部を基板面に向かって見た状態を示して
おり、図41(b)は、静電気保護素子の断面を示して
いる。図41(a)に示すように、静電気保護素子50
0は、バスライン502端部の外部取り出し電極504
とショートリング506との間に配されたTFT構造を
有している。静電気保護素子500はガラス基板508
上の画素領域に形成されるTFTと同一工程で形成され
る。
【0011】図41(b)に示すように、ガラス基板5
08上にゲート電極510が形成され、ゲート電極51
0上にはゲート絶縁膜512を介して例えばアモルファ
スシリコン(以下、a−Siと略記する)からなる動作
半導体層514が形成されている。動作半導体層514
上には保護膜520が形成され、保護膜を挟んで動作半
導体層514の両側には、ソース電極518とドレイン
電極516が形成されている。ドレイン電極516はシ
ョートリング506に接続され、ソース電極518は外
部取り出し電極504に接続されている。基板面方向に
見て、ゲート電極510はソース/ドレイン電極51
8、516と平面的重なりを有しており、ソース/ドレ
イン電極518、516と容量結合によって接続されて
いる。
【0012】従ってソース/ドレイン電極518、51
6間に静電気による高電圧が発生した場合には、ゲート
電極510はソース/ドレイン電極518、516間に
生じる電位差の中間の電位になるため動作半導体層51
4にチャネルが形成され、静電気による電荷がバスライ
ン502から開放される。
【0013】しかし、この静電気保護素子500の構造
は構成素子が1個であるため冗長性に乏しい。つまり、
静電気による高電圧をただ1つのTFTで受け止めるた
め破壊されやすく、破壊によりバスライン502とショ
ートリング506との間が絶縁されてしまうと、画素領
域のTFTが静電気に曝される可能性が高くなってしま
う。また仮に静電気による異常が発生しなくても何らか
の原因で静電気保護素子500が短絡してしまうとTF
T試験が行えなくなってしまう。
【0014】次に、図41に示した構成より冗長性を持
たせた、特開平10−303431号公報に開示された
静電気保護回路について図42を用いて説明する。静電
気保護素子である第1のTFT530のソース電極
(S)はバスラインの外部取り出し電極502に接続さ
れており、他方のドレイン電極(D)はショートリング
506に接続されている。第1のTFT530のゲート
電極(G)はバスライン外部取り出し電極502とショ
ートリング506のいずれとも電気的に絶縁された導電
体536に接続されている。
【0015】一方、第2のTFT532のソース電極
(S)及びゲート電極(G)はバスラインの外部取り出
し電極502に接続されており、他方のドレイン電極
(D)は導電体536に接続されている。また、第3の
TFT534のドレイン電極(D)は導電体536に接
続されており、他方のソース電極(S)およびゲート電
極(G)はショートリング506に接続されている。
【0016】静電気によって、ショートリング506に
対して正の高電圧がバスラインに発生した場合、第2の
TFT532ではゲート電極(G)に高電圧が印加され
てチャネルが形成されるため導電率が急激に大きくな
る。一方、第3のTFT534のゲート電極(G)はシ
ョートリング506に接続されているため、チャネルが
形成されることはなく、導電率は非常に小さいままであ
る。この導電率の差は非常に大きく、従って導電体53
6の電位は、バスラインの電位とほぼ等しくなる。この
結果、静電気保護素子である第1のTFT530のゲー
ト電極にはバスラインとショートリング506との間の
電圧が印加されてチャネルが形成され、電荷を開放する
ことができる。なお、第2及び第3のTFT532、5
34は基本的に電流を流さず、第1のTFT530のゲ
ート電位を制御するためだけに使われる。
【0017】このように上記静電気保護回路では、第2
及び第3のTFT532、534のゲート電極(G)が
バスラインの外部取り出し電極502またはショートリ
ング506に接続されているため、外部取り出し電極5
02及びショートリング506との間の電位差は即座に
解消される。ところが、静電気によって発生した電圧が
時間の経過と共に低くなると導電体536の電位も低く
なって第1のTFT530の導電率が低下する。このた
め、静電気による電圧が比較的低い(〜数ボルト)状態
では電荷の解放の効率が低下してしまう。
【0018】また、これまでの製造上の経験から静電気
による障害の発生は、非常に高い電圧レベルで時間的に
は短い鋭いパルス状の静電気による場合と、電圧は比較
的低くても長時間に渡って当該電圧を各素子に印加し続
ける静電気による場合があることが分かっている。従っ
て、特開平10−303431号公報に記載された静電
気保護回路は、前者の場合に対しては効果が期待できる
が、後者の場合に対しては電圧がある程度低くなった時
点で電流の逃げ道が断たれるため効果が殆ど期待できな
い。さらに上記公報に記載された静電気保護回路では、
静電気による電流は全て第1のTFTを流れるため冗長
性に乏しく、負荷が大きくなりすぎて第1のTFTが破
壊されてしまう可能性を有している。また、第2のTF
T532のゲート電極(G)がバスラインの外部取り出
し電極502と直接接続され、第3のTFT534のゲ
ート電極(G)がショートリング506と直接接続され
ているため、短絡に対する冗長性が低くなってしまって
いる。
【0019】さらに他の従来の静電気保護回路として、
図43に示す特開平8−262485号公報に記載され
た構成がある。これは各バスライン504とショートリ
ング506との間を非線型素子402、404を用いた
双方向トランジスタによる抵抗成分を介して接続した静
電気保護回路である。双方向トランジスタの他に抵抗成
分となり得るショットキーダイオードのような非線型素
子を介する場合もある。非線型素子による抵抗成分は各
バスラインを駆動させる場合に影響しないように十分な
高抵抗成分をもつためパネル完成後も残存させることが
できる。また静電気に対しては電荷分散が可能な程度の
電流は流れるため耐静電気素子として機能する。
【0020】双方向トランジスタのような非線型素子で
高抵抗成分を設ける方式では比較的狭い領域で高抵抗成
分を形成することが可能であるが素子構造が複雑にな
り、その上非線型素子であるがため外部電荷(例えば静
電気)により抵抗成分が変化するという電流制御面での
問題が生じる。またガラス端面近傍のようなトランジス
タの動作半導体膜の動作保証領域外では高抵抗成分を形
成することができないため、マザーガラスに対してパネ
ルサイズを大きくできないという問題がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の液晶
表示装置では、パネル工程もしくはパネル完成以降のユ
ニット組み立て工程でショートリングを除去する必要が
あるが、ショートリング除去以後の工程で静電気対策を
施せないという問題が生じる。また、ITOを用いた蛇
行パターンを設ける方式では蛇行距離を長くとるとパネ
ル外形サイズが大きくなってしまうという問題がある。
【0022】さらに従来の液晶表示装置では、静電気に
よる素子破壊を防止させるための静電気保護素子(回
路)が冗長性に乏しくバスライン及びショートリング間
が短絡し易かったり、比較的低い電圧が長時間発生する
静電気に対しては保護回路として機能しないという問題
を有している。またさらに、高抵抗成分に双方向トラン
ジスタのような非線型素子を用いると素子構造が複雑に
なると共に電流制御面でも不利になる。また非線形素子
をガラス端面近傍に形成できないのでマザーガラスに対
してパネルサイズを大きくできないという問題を有して
いる。
【0023】本発明の目的は、冗長性に優れた静電気保
護回路を備えた液晶表示装置を提供することにある。ま
た本発明の目的は、比較的低い電圧が長時間発生する静
電気に対しても十分な保護機能を備えた液晶表示装置を
提供することにある。またさらに本発明の目的は、基板
組み立て工程の最終段階まで静電気対策の施せる液晶表
示装置を提供することにある。さらに本発明の目的は、
静電気保護素子部がパネルサイズに影響を与えない液晶
表示装置を提供することにある。またさらに本発明の目
的は、素子構造が簡素で電流制御面で不利のない静電気
保護素子部を有する液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数のバス
ラインで画定された複数の画素ごとに形成されたスイッ
チング素子と、前記複数のバスラインに接続されたショ
ートリングと、前記複数のバスラインのそれぞれと前記
ショートリングとの間に形成された静電気保護素子部と
を有するアクティブマトリクス型の液晶表示装置におい
て、前記静電気保護素子部は、前記バスラインに接続さ
れるソース/ドレイン電極と、前記ショートリングに接
続されるドレイン/ソース電極とを有する薄膜トランジ
スタと、前記薄膜トランジスタのゲート電極を前記バス
ラインに接続する第1の抵抗体と、前記薄膜トランジス
タの前記ゲート電極を前記ショートリングに接続する第
2の抵抗体とを備えていることを特徴とする液晶表示装
置によって達成される。
【0025】上記本発明の液晶表示装置において、前記
第2の抵抗体が、複数の前記薄膜トランジスタの前記ゲ
ート電極を前記ショートリングに接続する共用抵抗体で
あってもよい。
【0026】また上記目的は、複数のバスラインで画定
された複数の画素ごとに形成されたスイッチング素子
と、隣接する前記バスライン間に形成された静電気保護
素子部とを有するアクティブマトリクス型の液晶表示装
置において、前記静電気保護素子部は、隣接する前記バ
スラインの一方に接続されるソース/ドレイン電極と、
前記バスラインの他方に接続されるドレイン/ソース電
極とを有する薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジス
タのゲート電極を前記バスラインの一方に接続する第1
の抵抗体と、前記薄膜トランジスタの前記ゲート電極を
前記バスラインの他方に接続する第2の抵抗体とを備え
ていることを特徴とする液晶表示装置によって達成され
る。
【0027】またさらに上記目的は、複数のバスライン
で画定された複数の画素ごとに形成されたスイッチング
素子と、前記複数のバスラインに接続されたショートリ
ングと、前記複数のバスラインのそれぞれと前記ショー
トリングとの間に形成された静電気保護素子部とを有す
るアクティブマトリクス型の液晶表示装置において、前
記静電気保護素子部は、前記バスラインに接続されるソ
ース/ドレイン電極と、前記ショートリングに接続され
るドレイン/ソース電極とを有する第1の薄膜トランジ
スタと、前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極に接
続された導電体と、前記バスラインに接続されたソース
/ドレイン電極と、前記導電体に接続されたドレイン/
ソース電極と、電気的に孤立しているゲート電極とを有
する第2の薄膜トランジスタと、前記ショートリングに
接続されたソース/ドレイン電極と、前記導電体に接続
されたドレイン/ソース電極と、電気的に孤立している
ゲート電極とを有する第3の薄膜トランジスタとを備え
ていることを特徴とする液晶表示装置によって達成され
る。
【0028】上記本発明の液晶表示装置において、前記
第3の薄膜トランジスタが、複数の前記第1の薄膜トラ
ンジスタの前記ゲート電極を前記ショートリングに接続
する共用トランジスタであってもよい。
【0029】さらに上記目的は、複数のバスラインで画
定された複数の画素ごとに形成されたスイッチング素子
と、隣接する前記バスライン間に形成された静電気保護
素子部とを有するアクティブマトリクス型の液晶表示装
置において、前記静電気保護素子部は、隣接する前記バ
スラインの一方に接続されるソース/ドレイン電極と、
前記バスラインの他方に接続されるドレイン/ソース電
極とを有する第1の薄膜トランジスタと、前記第1の薄
膜トランジスタのゲート電極に接続された導電体と、前
記バスラインの一方に接続されたソース/ドレイン電極
と、前記導電体に接続されたドレイン/ソース電極と、
電気的に孤立しているゲート電極とを有する第2の薄膜
トランジスタと、前記バスラインの他方に接続されたソ
ース/ドレイン電極と、前記導電体に接続されたドレイ
ン/ソース電極と、電気的に孤立しているゲート電極と
を有する第3の薄膜トランジスタとを備えていることを
特徴とする液晶表示装置によって達成される。
【0030】上記本発明の液晶表示装置において、前記
第1の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記導電体と
容量を介して接続されるようにすることも可能である。
また、前記第2及び第3の薄膜トランジスタの少なくと
も一方のチャネル長は、前記第1の薄膜トランジスタの
チャネル長より短いことを特徴とすることもできる。
【0031】図42に示したような、第2及び第3のT
FT532、534のゲート電極(G)をそれぞれバス
ライン502とショートリング506に短絡させた従来
の静電気保護回路では、実質的に第2及び第3のTFT
532、534には電流が流れず、第1のTFT530
のゲート電位を制御するためだけに用いられるのに対
し、本発明の第1及び第2の抵抗体、あるいは第2及び
第3のTFTはバスラインとショートリングとの間で双
方向性の導電性を示し電流を流すことができる。このた
め主として電流を流すための第1のTFTが十分に導通
する前から第1及び第2の抵抗体、あるいは第2及び第
3のTFTで予備的に静電気による電荷を解放する機能
を有している。すなわち、第2、第3のTFTに予備的
に電流が流れるため第1のTFTにかかる負荷を軽減す
ることができるので静電気保護回路の冗長性が向上す
る。
【0032】また、本発明の第1のTFTのゲート電極
は、容量を介してバスライン、ショートリングと接続さ
れており、ゲート電極の電位はこれら容量の充放電に要
する時間の分だけ緩やかに変化する。従って、本発明の
構成によれば、緩やかな静電気に対しても十分対応する
ことができる。第1のTFTのゲート電極と第2、第3
のTFTの間の共通導電体の間に容量を挿入させた場合
はさらに全体としての反応が緩やかになり静電気保護素
子としての効率が向上する。
【0033】また、図42に示した構成は、図41に示
した構成より素子数が多く冗長性が向上しているが、例
えば、第2のTFT532のゲート電極(G)とドレイ
ン電極(D)が短絡し、且つ第1のTFT530のゲー
ト電極(G)とドレイン電極(D)が短絡すると静電気
保護回路としての機能は失われてしまう。同様に、第3
のTFT534のゲート電極(G)とドレイン電極
(D)が短絡し、且つ第1のTFT530のゲート電極
(G)とドレイン電極(D)が短絡した場合、または、
第2のTFT532のゲート電極(G)とドレイン電極
(D)が短絡し、且つ第3のTFT530のゲート電極
(G)とドレイン電極(D)が短絡した場合にも静電気
保護回路としての機能は失われてしまう。つまり、図4
2に示した回路では上述のように回路中の素子の2カ所
が短絡すると不具合を生じてしまう。
【0034】それに対し、例えば本実施の形態の図4を
参照して説明すると、本発明による構成では、第2のT
FT38のゲート電極(G)とソース電極(S)が短絡
し、且つ第2のTFT38のゲート電極(G)とドレイ
ン電極(D)が短絡し、且つ第1のTFT32のゲート
電極(G)とドレイン電極(D)が短絡すると静電気保
護回路としての機能が失われる。同様に、第3のTFT
40のゲート電極(G)とソース電極(S)が短絡し、
且つ第3のTFT40のゲート電極(G)とドレイン電
極(D)が短絡し、且つ第1のTFT32のゲート電極
(G)とドレイン電極(D)が短絡した場合、または、
第2のTFT38のゲート電極(G)とソース電極
(S)が短絡し、且つ第2のTFT38のゲート電極
(G)とドレイン電極(D)が短絡し、且つ第3のTF
T40のゲート電極(G)とソース電極(S)が短絡
し、且つ第3のTFT40のゲート電極(G)とドレイ
ン電極(D)が短絡した場合に静電気保護回路としての
機能が失われる。つまり、図4に示す本発明の具体的回
路では回路中の素子の3カ所以上が短絡して初めて静電
気保護回路として機能しなくなる。このように、本発明
による静電気保護回路はゲートがフローティングなので
構成素子の短絡についての冗長性にも優れている。
【0035】また、上記目的は、複数のバスラインで画
定された複数の画素ごとに形成されたスイッチング素子
と、前記複数のバスラインに接続されたショートリング
と、前記複数のバスラインのそれぞれと前記ショートリ
ングとの間に形成された静電気保護素子部とを有するア
クティブマトリクス型の液晶表示装置において、前記静
電気保護素子部は、複数の金属層と、前記複数の金属層
上に形成された絶縁層と、前記複数の金属層上の前記絶
縁層を開口して形成したコンタクトホールと、前記コン
タクトホールを介して前記金属層間を電気的に接続する
接続層とを有していることを特徴とする液晶表示装置に
よって達成される。
【0036】さらに上記目的は、複数のバスラインで画
定された複数の画素ごとに形成されたスイッチング素子
と、隣接する前記バスライン間に形成された静電気保護
素子部とを有するアクティブマトリクス型の液晶表示装
置において、前記静電気保護素子部は、複数の金属層
と、前記複数の金属層上に形成された絶縁層と、前記複
数の金属層上の前記絶縁層を開口して形成したコンタク
トホールと、前記コンタクトホールを介して前記金属層
間を電気的に接続する接続層とを有していることを特徴
とする液晶表示装置によって達成される。
【0037】本発明によれば、ゲートバスラインまたは
データ(ドレイン)バスライン上の保護膜にコンタクト
ホールを形成し、これを介してショートリングと各バス
ラインとを電気的に接続する。この構造で生じる異なる
メタル(例えばTiとITO)間の接触抵抗は、材料を
選択することでオーミックコンタクトを得ることがで
き、かつコンタクトホール数、サイズもしくは下層メタ
ルの後処理工程により抵抗成分の抵抗値を制御すること
が可能である。もちろんメタルコンタクトはオーミック
コンタクトに限ることではなく、ショットキー接続で非
線型特性を有する抵抗素子を設けることが可能である。
【0038】本発明によって形成された耐静電気素子は
抵抗制御(電流制御)が容易であり、構造も簡単である
ため安定した抵抗成分をもつことができる。また前述の
手法により任意の抵抗成分を形成することが可能なた
め、高抵抗を作り込むことでアレイ検査を可能とし、か
つ静電気に対して十分な保護機能を持つことができるよ
うになる。なお本発明による液晶表示装置の薄膜トラン
ジスタは、チャネルエッチング型あるいはエッチングス
トッパ型であることを特徴としている。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
液晶表示装置について図1乃至図3を用いて説明する。
まず、本実施の形態による液晶表示装置の概略の構成を
図1を用いて説明する。図1は、本液晶表示装置のアレ
イ側基板1側の一部を基板面に向かってみた状態を示し
ている。なお、画素領域内は液晶駆動のための等価回路
を示している。アレイ側基板1上には、図中基板左右方
向に延びるゲートバスライン2が上下方向に平行に複数
形成されている。また、複数のゲートバスライン2上に
は図示を省略した絶縁膜が形成され、絶縁膜上にはゲー
トバスライン2にほぼ直交するように複数のデータバス
ライン4が形成されている。互いに直交する複数のゲー
トバスライン2とデータバスライン4とでマトリクス状
に画定される各領域が画素領域となり、各画素領域内に
はTFT6と表示電極8が形成されている。TFT6の
ゲート電極は所定のゲートバスライン2に接続され、ド
レイン電極は所定のデータバスライン4に接続され、ソ
ース電極は画素領域内の表示電極8に接続されている。
図中の破線14は対向基板の端部を示している。対向基
板側には、共通電極12が形成されている。アレイ側基
板1と対向基板との間には液晶10が封止されている。
【0040】所定のゲートバスライン2に出力された走
査信号により当該ゲートバスライン2にゲート電極が接
続されたTFT6はオン状態となり、データバスライン
4に出力された階調信号に基づく電圧が画素電極8に印
加される。一方、対向基板側の共通電極12にも所定の
電圧が印加され、画素電極8と共通電極12とに印加さ
れた電圧により、画素電極8と共通電極12の間の液晶
が駆動されるようになっている。
【0041】各ゲートバスライン2の端部には外部取り
出し電極16が形成され、各データバスライン4の端部
にも外部取り出し電極18が形成されている。外部取り
出し電極16、18の外周囲には静電気保護回路の構成
要素であるショートリング20が形成されている。ショ
ートリング20はゲートバスライン側共通線22とデー
タバスライン側共通線24とを有している。ゲートバス
ライン側共通線22と各ゲートバスライン2の外部取り
出し電極16との間には、静電気保護回路の構成要素と
なる静電気保護素子部28が形成されている。一方、デ
ータバスライン側共通線24と各データバスライン4の
外部取り出し電極18との間には、静電気保護回路の構
成要素となる静電気保護素子部30が形成されている。
【0042】次に、本実施の形態による静電気保護素子
部28、30の回路構成及び動作について図2を用いて
説明する。なお、静電気保護素子部28と静電気保護素
子部30の構成及び動作は同一であるので、これ以降、
静電気保護素子部28を例にとって説明する。静電気保
護素子部28は、TFT32、第1の抵抗体34、及び
第2の抵抗体36を有している。静電気保護素子である
TFT32のソース電極(S)はゲートバスライン2の
外部取り出し電極16に接続されており、他方のドレイ
ン電極(D)は共通線22に接続されている。TFT3
2のゲート電極(G)は第1の抵抗体34によって外部
取り出し電極16に接続されており、また、同時にTF
T32のゲート電極(G)は、第2の抵抗体36によっ
て共通線22に接続されている。
【0043】静電気により共通線22に対して正の高電
圧がバスラインに発生すると、TFT32のゲート電極
(G)には静電気によって発生した高電圧を第1の抵抗
体34と第2の抵抗体36で分割した値の電圧が印加さ
れる。その結果、TFT32の導電率が急激に大きくな
るため、TFT32を介して静電気による電荷が解放さ
れる。このとき、TFT32だけでなく、第1及び第2
の抵抗体34、36を介しても電荷は解放され、TFT
32を流れる電流は図41に示したようなTFTが単一
の場合に比べて緩和され、さらに、図42に示した保護
回路より静電気保護素子としての冗長性に優れている。
従って、静電気で容易に破壊されず且つTFT試験も十
分行える静電気保護回路を搭載した液晶表示装置を製造
することができる。
【0044】次に、静電気保護素子部28(=30)の
他の回路構成例について図3を用いて説明する。静電気
保護素子部28は、TFT32、第1の抵抗体34、及
び第2の抵抗体36に加えて、導電体42及び容量10
0を有している。
【0045】TFT32のゲート電極(G)は導電体4
2に接続されている。第1の抵抗体34は、外部取り出
し電極16と導電体42の間に接続されている。第2の
抵抗体36は、共通線22と導電体42との間に接続さ
れている。容量100は、導電体42とTFT32のゲ
ート電極(G)との間に形成されている。静電気が発生
した場合、容量100によりTFT32は緩やかに動作
する。さらに、容量100を付加することにより短絡に
よる不具合に対する冗長性も向上している。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態による液
晶表示装置について図4乃至図8を用いて説明する。本
液晶表示装置の概略構成は第1の実施の形態で用いた図
1と同様であるので説明は省略し、特徴的構成要素であ
る静電気保護素子部28、30の回路構成について図4
を用いて説明する。静電気保護素子部28は、第1乃至
第3のTFT32、38、40、及び導電体42を有し
ている。静電気保護素子である第1のTFT32のソー
ス電極(S)はバスライン2の外部取り出し電極16に
接続されており、他方のドレイン電極(D)は共通線2
2に接続されている。第1のTFT32のゲート電極
(G)はバスライン2の外部取り出し電極16と共通線
22のいずれとも電気的に絶縁された導電体42に接続
されている。
【0047】一方、第2のTFT38のソース電極
(S)は外部取り出し電極16に接続されており、他方
のドレイン電極(D)は導電体42に接続されている。
また、第3のTFT40のドレイン電極(D)は導電体
42に接続されており、他方のソース電極(S)は共通
線22に接続されている。そして、第2及び第3のTF
T38、40のゲート電極(G)はいずれのパターンに
も接続されておらず孤立している。
【0048】静電気により共通線22に対して正の高電
圧がバスラインに発生すると、第2及び第3のTFT3
8、40のゲート電極(G)にはそれぞれ寄生容量(C
gs、C2gd、C3gs、C3gd)によって内分された高
電圧が印加されて第2及び第3のTFT38、40でチ
ャネルが形成される。その結果、第2及び第3のTFT
38、40を通して電流が流れ、導電体42の電位も上
昇する。それにより第1のTFT32にチャネルが形成
されて導電率が大きくなるため静電気による電荷が解放
される。
【0049】このように本実施の形態によれば、第2、
第3のTFT38、40に予備的に電流が流れるため第
1のTFT32にかかる負荷が軽減されており静電気保
護回路の冗長性を向上させることができる。また、第1
のTFT32のゲート電極(G)は、容量を介して外部
取り出し電極16、18、及びショートリング20の共
通線22、24と接続されており、ゲート電極(G)の
電位はこれら容量の充放電に要する時間の分だけ緩やか
に変化する。従って、本実施の形態の構成によれば、緩
やかな静電気に対しても十分対応することができる。
【0050】このように電荷は複数の経路で解放される
ため、TFTが1個である従来の場合に比べて第1のT
FTへの負荷が緩和され、また静電気保護素子としての
冗長性が増すので、静電気で容易に破壊されず且つTF
T試験も十分行える静電気保護回路を搭載した液晶表示
装置を製造することができる。
【0051】次に、本実施の形態による静電気保護回路
の構造について図5を用いて説明する。図5(a)は、
アレイ側基板1上の1つの静電気保護回路を基板面に向
かってみた状態を示している。図5(b)は図5(a)
のA−A’線で切断した断面を示している。図5(c)
は、図5(a)のB−B’線で切断した断面を示してい
る。
【0052】図5(a)において、図中左側で上下に延
びる共通線22(または24、以下記載を省略する)と
外部取り出し電極16(または18、以下記載を省略す
る)との間に静電気保護素子部28(または30、以下
記載を省略する)が形成されている。図5(b)、
(c)に示すように、ガラス基板50上にゲートバスラ
イン2及び画素領域のTFT6(図1参照)のゲート電
極を形成する際に同時に第1乃至第3のTFT32、3
8、40のゲート電極(G)も形成される。第2及び第
3のTFT38、40のゲート電極(G)は他の配線構
造から電気的に孤立して形成されている。ゲート電極
(G)及びガラス基板50上にはゲート絶縁膜52が形
成されている。
【0053】第1乃至第3のTFT32、38、40の
各ゲート電極(G)上に形成されたゲート絶縁膜52上
にはa−Siからなる動作半導体層44がそれぞれパタ
ーニングされている。各動作半導体層44を挟んで両側
には、データ(ドレイン)バスライン4及び外部引き出
し電極16の形成と同時にパターニングされたソース/
ドレイン電極が形成されている。各ソース/ドレイン電
極の端部は各動作半導体層44に乗り上がり、基板面方
向に見て各ソース/ドレイン電極の端部と下層のゲート
電極(G)とがオーバーラップする領域が形成されてい
る。なお、ショートリング22もデータバスライン4形
成時に同時に形成される。素子形成領域全面にパッシベ
ーション膜54が形成されている。
【0054】第2及び第3のTFT38、40間のソー
ス/ドレイン電極のほぼ中央部上のパッシベーション膜
54を除去してコンタクトホール56が形成されてい
る。同様に、第1のTFT32のゲート電極の一端部上
のゲート絶縁膜52とパッシベーション膜54も除去さ
れてコンタクトホール58が形成されている。2つのコ
ンタクトホール56、58を介して、第2及び第3のT
FT38、40間のソース/ドレイン電極のほぼ中央部
と第1のTFT32のゲート電極とが導電体の一部を構
成するITO層43で接続されている。本例では、導電
体42の一構成要素であるITO層43は、各画素領域
内の表示電極を形成する際の透明電極としてのITOの
パターニングの際に同時に形成される。
【0055】図5に示した構成では、外部取り出し電極
16、18及びショートリング20の共通線22、24
は共にデータバスライン4の形成と同時に同一の材料で
形成されるが、これは本質的なことではない。例えば、
図6に示すようにゲートバスライン2の形成時に同時に
ゲートバスライン2と同じ金属層により外部取り出し電
極16、18及びショートリング22、24を形成して
もよい。
【0056】図6は、アレイ側基板1上の1つの静電気
保護回路を基板面に向かってみた状態を示している。図
6に示すように、外部取り出し電極16、18と接続さ
れる第1のTFT32のソース電極70は、その一端部
上に形成されたコンタクトホール74と、外部取り出し
電極16、18上に形成されたコンタクトホール76と
を介して、表示電極形成時のITO層72で接続されて
いる。
【0057】同様に、外部取り出し電極16、18と接
続される第2のTFT38のソース電極60は、その一
端部上に形成されたコンタクトホール64と、外部取り
出し電極16、18上に形成されたコンタクトホール6
6とを介して、表示電極形成時のITO層62で接続さ
れている。また同様に、ショートリング20の共通線2
2、24と接続される第1のTFT32のドレイン電極
80及び第3のTFT40のソース電極90は、それら
の一端部上に形成されたコンタクトホール84、94
と、共通線22、24上に形成されたコンタクトホール
86、96をそれぞれ介して、表示電極形成時のITO
層82、92でそれぞれ接続されている。
【0058】なお、上記図5及び図6に示す静電気保護
回路の構造は、画素領域にチャネルエッチング型TFT
が形成される液晶表示装置に適用される。チャネルエッ
チング型TFTは、ゲート電極上にゲート絶縁膜を介し
て形成された例えばa−Siからなる動作半導体層の上
層がソース/ドレイン電極のパターニングの際のエッチ
ング液に曝されて一部除去されている構造を有してい
る。
【0059】これに対し、ソース/ドレイン電極のパタ
ーニングの際に動作半導体層上層がエッチングされない
よう動作半導体層上層に例えばSiN膜からなるチャネ
ル保護膜を形成した構造のエッチングストッパ型TFT
を画素領域に用いた液晶表示装置も存在する。
【0060】図7及び図8は図5及び図6に対応させ
て、エッチングストッパ型TFTを備えた液晶表示装置
に本実施の形態による静電気保護回路を適用した例を示
している。図7及び図8において、図5及び図6に示す
構成と同一の機能作用を奏する構成には同一の符号を付
してその説明は省略する。
【0061】第1乃至第3のTFT32、38、40の
各ゲート電極(G)上に形成されたゲート絶縁膜52上
にはa−Siからなる動作半導体層44と、動作半導体
層44とほぼ同じ形状をしたチャネル保護膜45の積層
領域がそれぞれパターニングされている。各動作半導体
層44とチャネル保護膜45の積層領域を挟んで両側に
は、データ(ドレイン)バスライン4および外部引き出
し電極16の形成と同時にパターニングされたソース/
ドレイン電極が形成されている。各ソース/ドレイン電
極の端部は各動作半導体層44とチャネル保護膜45の
積層領域に乗り上がり、基板方向に見て各ソース/ドレ
イン電極の端部と下層のゲート電極(G)とがオーバー
ラップする領域が形成されている。
【0062】エッチングストッパ型TFTは、ゲートバ
スライン2をマスクとした背面露光を用いて動作半導体
層44とチャネル保護膜45のパターニングを行うた
め、形成された動作半導体層44とチャネル保護膜45
は同一形状でゲートバスライン(ゲート電極)2の内方
に形成される。このため、図7及び図8に示す静電気保
護回路においても、図5及び図6に示す動作半導体層4
4に相当する領域が動作半導体層44上にチャネル保護
膜45を積層した構造となり、また基板面に向かって見
た状態で、動作半導体層44とチャネル保護膜45は同
一形状でゲートバスライン2の内方に形成されている。
【0063】次に、本発明の第3の実施の形態による液
晶表示装置について図9及び図10を用いて説明する。
図9及び図10は、アレイ側基板1上の静電気保護回路
を基板面に向かって見た状態を示している。図9は、チ
ャネルエッチング型TFTが形成される場合における静
電気保護回路の構造を示し、図10は、エッチングスト
ッパ型TFTが形成される場合における静電気保護回路
の構造を示している。本実施の形態による液晶表示装置
も静電気保護回路に特徴を有しており、他の構成要素に
ついては第1の実施の形態で図1を用いて説明した構成
と同一であるのでそれらの説明は省略する。また、静電
気保護素子部においても、第1及び第2の実施の形態と
同様の機能作用を有する構成要素には同一の符号を付し
てその説明は省略する。
【0064】本実施の形態の静電気保護回路は、図5を
用いて説明した第2の実施の形態の静電気保護素子部2
8、30を隣接するバスライン間に形成することによ
り、ショートリング20を形成しない点に特徴を有して
いる。すなわち、第1のTFT32のソース電極は隣接
する2本のバスライン2(または4;以下記載を省略す
る)の一方に接続され、ドレイン電極は隣接する2本の
バスライン2の他方に接続されている。また、第2のT
FT38のソース電極は隣接する2本のバスライン2の
一方に接続され、3のTFT40のソース電極は隣接す
る2本のバスライン2の他方に接続されている。以上の
構成の相違を除き、本実施の形態の静電気保護回路によ
っても第2の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0065】次に、本発明の第4の実施の形態による液
晶表示装置について図11乃至図19を用いて説明す
る。本液晶表示装置の概略構成は第1の実施の形態で用
いた図1と同様であるので説明は省略し、特徴的構成要
素である静電気保護素子部28、30の回路構成につい
て図11を用いて説明する。但し、図4及び図5に示し
た構成と同様の機能作用を発揮する構成要素には同一の
符号を付してその説明も省略する。
【0066】本実施形態による静電気保護素子部28
は、第2の実施形態と同様に第1乃至第3のTFT3
2、38、40、及び導電体42を有している。第2の
実施形態と異なるのは容量100を有している点にあ
る。容量100は、導電体42と第1のTFT32のゲ
ート電極(G)との間に形成されている。静電気が発生
した場合、容量100により第2及び第3のTFT3
8、40に比べて第1のTFT32の動作は緩やかにな
る。そのため、鋭いパルス状の電圧変化を生じる静電気
の場合は、第2及び第3のTFT38、40に先に電流
が流れて第1のTFT32を保護することができる。
【0067】また、電圧上昇が緩やかな静電気の場合
は、第2及び第3のTFT38、40に続いて第1のT
FT32が動作して電荷の解放に寄与するようになる。
このように本実施の形態によれば、第2、第3のTFT
38、40に予備的に電流が流れるため、第1のTFT
32にかかる負荷が軽減されており静電気保護回路の冗
長性を向上させることができる。
【0068】また、第1のTFT32のゲート電極
(G)は、容量を介して外部取り出し電極16、18、
及びショートリング20の共通線22、24と接続され
ており、ゲート電極(G)の電位はこれら容量の充放電
に要する時間の分だけ緩やかに変化する。従って、本実
施の形態の構成によれば、緩やかな静電気に対しても十
分対応することができる。
【0069】さらに本実施の形態では、第1のTFT3
2のゲート電極(G)と第2、第3のTFT38、40
の間の共通導電体42の間に容量100を挿入させてい
るので、外部取り出し電極16、18とショートリング
20の共通線22、24との間の電位差が低くなっても
容量100の充放電に要する時間の分だけさらに長く導
通状態を保つことができるため電荷解放の効率をより向
上させることができる。また、容量100を付加したこ
とにより短絡による不具合に対する冗長性も向上してい
る。本実施形態の場合も電荷は複数の経路で解放される
ため、TFTが1個である従来の場合に比べて静電気保
護素子としての冗長性が増すので、静電気で容易に破壊
されない保護回路を形成することができる。
【0070】次に、本実施の形態による静電気保護回路
の構造について図12を用いて説明する。図12(a)
は、アレイ側基板1上の1つの静電気保護回路を基板面
に向かってみた状態を示している。図12(b)は図1
2(a)のA−A’線で切断した断面を示している。図
12(c)は、図12(a)のB−B’線で切断した断
面を示している。
【0071】図12(a)において、図中左側で上下に
延びる共通線22と外部取り出し電極16との間に静電
気保護素子部28が形成されている。図12(b)、
(c)に示すように、ゲートバスライン2及び画素領域
のTFT6(図1参照)のゲート電極を形成する際にガ
ラス基板50上に同時に第1乃至第3のTFT32、3
8、40のゲート電極(G)も形成される。第2及び第
3のTFT38、40のゲート電極(G)は他の配線構
造から電気的に孤立して形成されている。ゲート電極
(G)及びガラス基板50上にはゲート絶縁膜52が形
成されている。第1乃至第3のTFTの各ゲート電極
(G)上のゲート絶縁膜52上にはa−Siからなる動
作半導体層44がそれぞれパターニングされている。各
動作半導体層44を挟んで両側には、データ(ドレイ
ン)バスライン4及び外部引き出し電極16の形成と同
時にパターニングされたソース/ドレイン電極が形成さ
れている。各ソース/ドレイン電極の端部は各動作半導
体層44に乗り上げて形成されている。なお、ショート
リング22もデータバスライン4形成時に同時に形成さ
れる。素子形成領域全面にパッシベーション膜54が形
成されている。
【0072】第2及び第3のTFT38、40間のソー
ス/ドレイン電極は導電体42として機能すると共に、
導電体42下方にまで延びた第1のTFT32のゲート
電極(G)との間で、容量100を形成している。
【0073】図12に示した構成では、外部取り出し電
極16、18及びショートリング22、24は共にデー
タバスライン4の形成と同時に同一の材料で形成される
が、これは本質的なことではない。例えば、図13に示
すようにゲートバスライン2の形成時に同時にゲートバ
スライン2と同じ金属層により外部取り出し電極16、
18及びショートリング22、24を形成してもよい。
そして図6を用いて説明したの同様の配線のつなぎ換え
を行うことにより図13に示す構成を得ることができ
る。
【0074】なお、上記図12及び図13に示す静電気
保護回路の構造は、画素領域にチャネルエッチング型T
FTが形成される液晶表示装置に適用される。これに対
し、図14及び図15は図12及び図13に対応させ
て、エッチングストッパ型TFTを備えた液晶表示装置
に本実施の形態による静電気保護回路を適用した例を示
している。図14及び図15において、図12及び図1
3に示す構成と同一の機能作用を奏する構成には同一の
符号を付してその説明は省略する。
【0075】第1乃至第3のTFT32、38、40の
各ゲート電極(G)上に形成されたゲート絶縁膜52上
にはa−Siからなる動作半導体層44と、動作半導体
層44とほぼ同じ形状をしたチャネル保護膜45の積層
領域がそれぞれパターニングされている。各動作半導体
層44とチャネル保護膜45の積層領域を挟んで両側に
は、データ(ドレイン)バスライン4および外部引き出
し電極16の形成と同時にパターニングされたソース/
ドレイン電極が形成されている。各ソース/ドレイン電
極の端部は各動作半導体層44とチャネル保護膜45の
積層領域に乗り上がり、基板方向に見て各ソース/ドレ
イン電極の端部と下層のゲート電極(G)とがオーバー
ラップする領域が形成されている。
【0076】エッチングストッパ型TFTは、ゲートバ
スライン2をマスクとした背面露光を用いて動作半導体
層44とチャネル保護膜45のパターニングを行うた
め、形成された動作半導体層44とチャネル保護膜45
は同一形状でゲートバスライン(ゲート電極)2の内方
に形成される。このため、図14及び図15に示す静電
気保護回路においても、図12及び図13に示す動作半
導体層44に相当する領域が動作半導体層44上にチャ
ネル保護膜45を積層した構造となり、また基板面に向
かって見た状態で、動作半導体層44とチャネル保護膜
45は同一形状でゲートバスライン2の内方に形成され
ている。
【0077】次に、本実施の形態による静電気保護回路
の変形例を図16乃至図19を用いて説明する。第1及
び第2の実施の形態及び本実施の形態では、ショートリ
ング20及び静電気保護素子部28、30はアレイ側基
板上で外部取り出し電極16、18の外側に位置してい
る。従って、パネルスクライブ後に面取り工程によって
除去することができる。一方、ショートリング20を外
部取り出し電極16、18より内側に配置すれば、ガラ
ス基板のスクライブ領域を狭めてガラス基板を無駄なく
有効に利用することができる。この場合にはショートリ
ング20及び静電気保護素子部28、30はパネルスク
ライブ後にも液晶表示パネルに残存することになり、各
バスライン2、4は静電気保護回路を介して短絡する
が、その抵抗は各バスライン間の干渉を無視できるほど
大きいので、製品の品質には何ら影響を与えない。ショ
ートリング20の形成位置についてはこれ以降に説明す
る実施形態全てについて同様に考えることができる。
【0078】図16は、データバスライン4の外部取り
出し電極18より内側にショートリング20の共通線2
4が形成された静電気保護回路の構造例を示している。
図中上下に延びる共通線24と、図示を省略した画素領
域(共通線24に関し外部取り出し電極18の反対側)
との間に静電気保護素子部30が形成されている。ゲー
トバスライン2及び画素領域のTFT6(図1参照)の
ゲート電極を形成する際にガラス基板50上に同時に第
1乃至第3のTFT32、38、40のゲート電極
(G)が形成される。第2及び第3のTFT38、40
のゲート電極(G)は他の配線構造から電気的に孤立し
て形成されている。また、共通線24もゲートバスライ
ン2形成時に同時に形成される。第1のTFT32のド
レイン電極(D)と第3のTFT40のドレイン電極
(D)は、コンタクトホール部77を介して共通線24
に接続されている。
【0079】第2及び第3のTFT38、40間のソー
ス/ドレイン電極は導電体42として機能すると共に、
導電体42下方にまで延びた第1のTFT32のゲート
電極(G)との間で、容量100を形成している。
【0080】また、本例においては、第2及び第3のT
FT38、40のチャネル長を第1のTFT32のチャ
ネル長より短く形成している。こうすることにより、非
常に鋭いパルス電圧で静電気がデータライン4に発生し
た場合には、第1のTFT32が破壊される前に第2又
は第3のTFT38、40が先に破壊されて第1のTF
T32を保護することができる。このため、第2又は第
3のTFT38、40のいずれかが破壊されたとしても
データバスライン4と共通線24とが直接短絡すること
がないので、TFT試験も含め、その後の工程に支障が
生じることはない。また本例では、第2及び第3のTF
T38、40のチャネル長を等しくし、且つ第1のTF
T32のチャネル長の約半分の長さにしている。また、
第2及び第3のTFT38、40のチャネル幅を等しく
し、且つ第1のTFT32のチャネル幅と同程度の長さ
にしている。従って、第1のTFT32の導電率と、第
2及び第3のTFT38、40を直列にみたときの導電
率がほぼ同一となり、静電気保護における電流の分担を
第1のTFT32と第2及び第3のTFT38、40と
でほぼ半々に分けることができる。
【0081】図17は、ゲートバスライン2の外部取り
出し電極16より内側にショートリング20の共通線2
2が形成された静電気保護回路の構造例を示している。
図中上下に延びる共通線22と、図示を省略した画素領
域(共通線22に関し外部取り出し電極16の反対側)
との間に静電気保護素子部28が形成されている。ゲー
トバスライン2及び画素領域のTFT6(図1参照)の
ゲート電極を形成する際にガラス基板50上に同時に第
1乃至第3のTFT32、38、40のゲート電極
(G)が形成される。第2及び第3のTFT38、40
のゲート電極(G)は他の配線構造から電気的に孤立し
て形成されている。
【0082】第1乃至第3のTFT32、38、40の
ソース/ドレイン電極及び共通線22は、データバスラ
インの形成と同時に同一の形成材料で形成される。第1
のTFT32のソース電極(S)と第2のTFT38の
ソース電極(S)は、それぞれコンタクトホール部7
8、79を介してゲートバスライン2に接続さされてい
る。
【0083】第2及び第3のTFT38、40間のソー
ス/ドレイン電極は導電体42として機能すると共に、
導電体42下方にまで延びた第1のTFTのゲート電極
(G)との間で、容量100を形成している。
【0084】また、本例においても、図16に示したの
と同様に、第2及び第3のTFT38、40のチャネル
長を等しくし、且つ第1のTFT32のチャネル長の約
半分の長さにしている。また、第2及び第3のTFT3
8、40のチャネル幅を等しくし、且つ第1のTFT3
2のチャネル幅と同程度の長さにしている。従って、第
1のTFT32の導電率と、第2及び第3のTFT3
8、40を直列にみたときの導電率がほぼ同一となり、
静電気保護における電流の分担を第1のTFT32と第
2及び第3のTFT38、40とでほぼ半々に分けるこ
とができる。
【0085】なお、上記図16及び図17に示す静電気
保護回路の構造は、画素領域にチャネルエッチング型T
FTが形成される液晶表示装置に適用される。これに対
し、図18及び図19は図16及び図17に対応させ
て、エッチングストッパ型TFTを備えた液晶表示装置
に本実施の形態による静電気保護回路を適用した例を示
している。図18及び図19において、図16及び図1
7に示す構成と同一の機能作用を奏する構成には同一の
符号を付してその説明は省略する。
【0086】形成された動作半導体層44とチャネル保
護膜45は同一形状でゲートバスライン(ゲート電極)
2の内方に形成される。このため、図18及び図19に
示す静電気保護回路においても、図16及び図17に示
す動作半導体層44に相当する領域が動作半導体層44
上にチャネル保護膜45を積層した構造となり、また基
板面に向かって見た状態で、動作半導体層44とチャネ
ル保護膜45は同一形状でゲートバスライン2の内方に
形成されている。
【0087】上述のように、図16及び図17に示した
構造では、第2及び第3のTFT38、40のチャネル
長を第1のTFT32のチャネル長の約半分にしてい
る。それに対し、図18及び図19に示す構成での第2
及び第3のTFT38、40のチャネル長は、第1のT
FT32のチャネル長の約半分より若干長く形成されて
いるが、第1のTFT32のチャネル長よりは短いので
図16及び図17に示した構造と同様に静電気保護にお
ける電流の分担を半々にする効果を得ることができる。
【0088】次に、本発明の第5の実施の形態による液
晶表示装置について図20及び図21を用いて説明す
る。上述の第1乃至第4の実施の形態では、各バスライ
ンにそれぞれ1組の静電気保護素子部が形成されている
のに対し、本実施の形態では静電気保護素子部に形成さ
れた素子をできるだけ共有化して、全体の素子数を少な
くした液晶表示装置を示す。構成素子の不良発生率や素
子の占有する面積等を考慮すると、構成素子数はできる
だけ少なくしたほうが望ましい。
【0089】図20に本実施の形態の静電気保護素子部
の回路を示す。図20に示すように静電気保護素子部2
8−1、28−2(または、30−1、30−2)は、
外部取り出し電極16−1、16−2(または18−
1、18−2)ごとにTFT32−1、32−2及び第
1の抵抗体34−1、34−2が形成されている。第2
の抵抗体36は各素子部28−1、28−2に形成され
ていない。その代わり、第1のTFT32−1、32−
2のゲート電極(G)が接続した導電体42と共通線2
2、24とが、第2の抵抗体としての1個の共用抵抗体
37で接続されている。共用抵抗体37を設けることに
より、静電気保護素子部の構成素子数を第1乃至第4の
実施の形態に比して3/4に減らすことができる。
【0090】例えば、静電気により共通線22に対して
正の高電圧が外部取り出し電極16−1のバスラインに
発生すると、TFT32−1、32−2のゲート電極
(G)には静電気によって発生した高電圧を第1の抵抗
体34−1と共用抵抗体37で分割した値の電圧が印加
される。その結果、TFT32−1、32−2の導電率
が急激に大きくなるため、TFT32−1、32−2を
介して静電気による電荷が解放される。このとき、TF
T32−1、32−2だけでなく、第1の抵抗体34−
1、34−2、共用抵抗体37を介しても電荷は解放さ
れ、TFT32−1を流れる電流は緩和されるので、静
電気保護素子としての冗長性が増して静電気で容易には
破壊されない静電気保護回路を実現できる。
【0091】次に、図21を用いて本実施の形態の変形
例について説明する。図21に示す構成は、静電気保護
回路の構成素子数をできるだけ少なくするため、図20
に示した構成をさらに進めて、n(nは3以上の整数)
本以上のバスラインの静電気保護素子部28−1〜28
−n(または30−1〜30−n)間で1個の共用抵抗
体37を共用している点に特徴を有している。
【0092】外部取り出し電極16−1〜16−nごと
に設けられた静電気保護素子部28−1〜28−nに
は、それぞれTFT32−1〜32−n及び第1の抵抗
体34−1〜34−nが形成されている。第2の抵抗体
36は各素子部28−1〜28−nに形成されていな
い。その代わり、第1のTFT32−1〜32−nのゲ
ート電極(G)が接続された導電体42と共通線22、
24とが、個々の第2の抵抗体に代えて1個の第2の抵
抗体としての共用抵抗体37で接続されている。
【0093】全てのバスラインの静電気保護素子部2
8、30について個々の第2の抵抗体に代えて共有抵抗
体37を用いることにすれば、バスライン1本あたりの
構成素子数をほぼ2個にすることができ、第1実施の形
態での静電気保護回路で使用される素子数を約半分まで
減らすことが可能である。
【0094】次に、本発明の第6の実施の形態による液
晶表示装置について図22乃至図26を用いて説明す
る。上記第2の実施の形態による液晶表示装置では各バ
スラインにそれぞれ1組の静電気保護素子部が形成され
ているのに対し、本実施の形態では、第5の実施の形態
と同様に、静電気保護素子部に形成された素子をできる
だけ共有化して、全体の素子数を少なくした液晶表示装
置を示す。
【0095】図22に本実施の形態の静電気保護素子部
の回路を示す。図22に示すように静電気保護素子部2
8−1、28−2(または、30−1、30−2)は、
外部取り出し電極16−1、16−2(または18−
1、18−2)ごとに第1のTFT32−1、32−2
及び第2のTFT38−1、38−2が形成されてい
る。第3のTFT40は各素子部28−1、28−2に
形成されていない。その代わり、第1のTFT32−
1、32−2のゲート電極(G)が接続した導電体42
と共通線22、24とが、個々の第3のTFTに代えて
1個の第3のTFTとしての共用TFT41で接続され
ている。共用TFT41を設けることにより、静電気保
護素子部の構成素子数を第1乃至第4の実施の形態に比
して3/4に減らすことができる。
【0096】例えば静電気により共通線22に対して正
の高電圧が外部取り出し電極16−1のバスラインに発
生すると、第2のTFT38−1と共用TFT41のゲ
ート電極(G)にはそれぞれ寄生容量(C2gs、C
gd、Ccgs、Ccgd)によって内分された高電圧が印
加されて第2のTFT38−1、共用TFT41でチャ
ネルが形成される。その結果、第2のTFT38−1及
び共用TFT41を通して電流が流れ、導電体42の電
位も上昇する。それにより第1のTFT32−1にチャ
ネルが形成されて導電率が大きくなるため静電気による
電荷が解放される。この場合でも電荷は複数の経路で解
放されるため、TFTが1個である従来の場合に比べて
第1のTFT32に流れる電荷の量が緩和されるので、
静電気保護素子としての冗長性が増して静電気で容易に
は破壊されない保護回路を形成することができる。
【0097】次に、本実施の形態による静電気保護回路
の構造について図23及び図24を用いて説明する。図
23は、アレイ側基板1上の1つの静電気保護回路を基
板面に向かってみた状態を示している。図23は、チャ
ネルエッチング型TFTが形成される場合における静電
気保護回路の構造を示している。図23において、図中
左側で上下に延びる共通線22と外部取り出し電極16
−1、16−2との間に静電気保護素子部28−1、2
8−2が形成されている。
【0098】本例では、導電体42が図中上下に延び
て、コンタクトホール56−1、58−1を介して静電
気保護素子部28−1側の第1のTFT32−1とIT
O層43により接続されている。また、導電体42は、
コンタクトホール56−2、58−2を介して静電気保
護素子部28−2側の第1のTFT32−2とITO層
43により接続されている。
【0099】共用TFT41のゲート電極(G)上のゲ
ート絶縁膜上にはa−Siからなる動作半導体層44が
パターニングされている。動作半導体層44を挟んで両
側には、導電体42のほぼ中央部から引き出された共用
TFT41のドレイン電極(D)が接続されている。共
用TFT41のソース電極は、共通線22、24に接続
されている。共用TFT41のソース/ドレイン電極の
端部は動作半導体層44に乗り上がり、基板面方向に見
て各ソース/ドレイン電極の端部と下層のゲート電極
(G)とがオーバーラップする領域が形成されている。
導電体42、外部引き出し電極16−1、16−2、及
び共通線22、24はデータバスライン4を形成する際
に同時に形成されている。
【0100】図24は、エッチングストッパ型TFTが
形成される場合における静電気保護回路の構造を示して
いる。共用TFT41のゲート電極(G)上のゲート絶
縁膜上にはa−Siからなる動作半導体層44と、動作
半導体層44とほぼ同じ形状をしたチャネル保護膜45
の積層領域がそれぞれパターニングされている。各動作
半導体層44とチャネル保護膜45の積層領域を挟んで
両側には、導電体42のほぼ中央部から引き出された共
用TFT41のドレイン電極(D)が接続されている。
共用TFT41のソース電極は、共通線22、24に接
続されている。共用TFT41のソース/ドレイン電極
の端部は各動作半導体層44とチャネル保護膜45の積
層領域に乗り上がり、基板面方向に見て各ソース/ドレ
イン電極の端部と下層のゲート電極(G)とがオーバー
ラップする領域が形成されている。導電体42、外部引
き出し電極16−1、16−2、及び共通線22、24
はデータバスライン4を形成する際に同時に形成されて
いる。
【0101】次に、図25を用いて本実施の形態の変形
例について説明する。図25に示す構成は、静電気保護
回路の構成素子数をできるだけ少なくするため、図23
に示した構成をさらに進めて、n(nは3以上の整数)
本以上のバスラインの静電気保護素子部28−1〜28
−n(または30−1〜30−n)間で1個の共用TF
T41を用いている点に特徴を有している。
【0102】外部取り出し電極16−1〜16−nごと
に設けられた静電気保護素子部28−1〜28−nに
は、それぞれ第1のTFT32−1〜32−n及び第2
のTFT38−1〜38−nが形成されている。第3の
TFT40は各素子部28−1〜28−nに形成されて
いない。その代わり、第1のTFT32−1〜32−n
のゲート電極(G)が接続された導電体42と共通線2
2、24とが、個々の第3のTFTに代えて1個の第3
のTFTとしての共用TFT41で接続されている。
【0103】全てのバスラインの静電気保護素子部2
8、30について第3のTFT40に代えて共有TFT
41を用いることにすれば、バスライン1本あたりの構
成素子数はほぼ2個にすることができ、第2の実施の形
態での静電気保護回路で使用される素子数を約半分まで
減らすことが可能である。
【0104】次に、本実施の形態による静電気保護回路
の他の構造例について図26及び図27を用いて説明す
る。図26及び図27は、アレイ側基板1上の1つの静
電気保護回路を基板面に向かってみた状態を示してい
る。図26は、チャネルエッチング型TFTが形成され
る場合における静電気保護回路の構造を示し、図27
は、エッチングストッパ型TFTが形成される場合にお
ける静電気保護回路の構造を示している。図26及び図
27において、図中左側で上下に延びる共通線22と外
部取り出し電極16−1〜16−nとの間に静電気保護
素子部28−1〜28−nが形成されている。
【0105】本例では、導電体42が図中上下に延び
て、複数の第1のTFT32−1〜32−nのゲート電
極に接続されている。また、導電体42にコンタクトホ
ールを介して第2のTFT38−1〜38−nがITO
層43により接続されている。共用TFT41の構造は
図23あるいは図24を用いて説明したのと同一である
ので説明は省略する。共用TFT41のドレイン電極
は、コンタクトホールを介してITO層43により導電
体42に接続され、ソース電極は共通線22、24に接
続されている。
【0106】次に、本発明の第7の実施の形態による液
晶表示装置について図28乃至図32を用いて説明す
る。上記第3の実施の形態による液晶表示装置では各バ
スラインにそれぞれ1組の静電気保護素子部が形成され
ているのに対し、本実施の形態では、第5及び第6の実
施の形態と同様に、静電気保護素子部に形成された素子
をできるだけ共有化して、全体の素子数を少なくした液
晶表示装置を示す。
【0107】図28に本実施の形態の静電気保護素子部
の回路を示す。図28に示すように各静電気保護素子部
28−1、28−2には容量100−1、100−2が
形成されている。第3のTFT40は静電気保護素子部
28−1、28−2に形成されていない。その代わり、
第1のTFT32−1、32−2のゲート電極(G)が
接続した導電体42と共通線22、24とが、個々の第
3のTFTに代わる1個の第3のTFTとしての共用T
FT41で接続されている。共用TFT41を設けるこ
とにより、静電気保護素子部の構成素子数を第1乃至第
4の実施の形態に比して3/4に減らすことができる。
【0108】本実施形態の場合も、容量100を有して
いることにより、静電気が発生した場合の第1のTFT
32−1、32−2の動作は、第2のTFT38−1、
38−2及び及び共用TFT41に比べて緩やかにな
る。そのため、鋭いパルス状の電圧変化を生じる静電気
の場合は、第2のTFT38−1、38−2及び共用T
FT41に先に電流が流れて第1のTFT32−1、3
2−2を保護することができる。
【0109】また、電圧上昇が緩やかな静電気の場合
は、第2のTFT38−1、38−2及び共用TFT4
1に続いて第1のTFT32−1、32−2が動作して
電荷の解放に寄与するようになる。本実施の形態によれ
ば、第2のTFT38−1、38−2及び共用TFT4
1に予備的に電流が流れるため、第1のTFT32−
1、32−2にかかる負荷が軽減されており静電気保護
回路の冗長性を増すことができる。
【0110】また、第1のTFT32−1、32−2の
ゲート電極(G)は、容量を介してそれぞれ外部取り出
し電極16−1、18−1、16−2、18−2、及び
ショートリング20の共通線22、24と接続されてお
り、ゲート電極(G)の電位はこれら容量の充放電に要
する時間分だけ緩やかに変化する。従って、本実施の形
態の構成によれば、緩やかな静電気であっても十分対応
することができる。
【0111】さらに本実施の形態では、第1のTFT3
2−1、32−2のゲート電極(G)と第2のTFT3
8−1、38−2及び共用TFT41の間の共通導電体
42の間に容量100−1、100−2を挿入させてい
るので、外部取り出し電極16、18とショートリング
20の共通線22、24との間の電位差が低くなっても
容量100−1、100−2の充放電に要する時間の分
だけさらに長く導通状態を保つことができるため電荷解
放の効率をより向上させることができる。また、容量1
00−1、100−2を付加したことにより短絡による
不具合に対する冗長性も向上している。本実施形態の場
合も電荷は複数の経路で解放されるため、TFTが1個
である従来の場合に比べて静電気保護素子としての冗長
性が増すので、静電気による素子の破壊が生じにくくな
る。
【0112】次に、本実施の形態による静電気保護回路
の構造について図29を用いて説明する。図29は、ア
レイ側基板1上の1つの静電気保護回路を基板面に向か
ってみた状態を示している。図29は、チャネルエッチ
ング型TFTが形成される場合における静電気保護回路
の構造を示し、図30は、エッチングストッパ型TFT
が形成される場合における静電気保護回路の構造を示し
ている。図29及び図30に示す構造は図23及び図2
4に示す構造に対して、第1のTFT32−1、32−
2のゲート電極が導電体42下層に絶縁膜を介して位置
することにより容量100−1、100−2が形成され
ている点にある。それ以外の構成は図23及び図24に
示したのと同一であるので説明は省略する。
【0113】次に、図31乃至図33を用いて本実施の
形態の変形例について説明する。図31乃至図33に示
す構成は、静電気保護回路の構成素子数をできるだけ少
なくするため、図28に示した構成をさらに進めて、n
(nは3以上の整数)本以上のバスラインの静電気保護
素子部28−1〜28−n(または30−1〜30−
n)間で1個の共用TFT41を用いている点に特徴を
有している。図31、図32、及び図33に示す回路構
成及び素子構造は、図25、図26、及び図27に対し
て、第1のTFT32−1〜32−nのゲート電極が導
電体42下層に絶縁膜を介して位置することにより容量
100−1〜100−nが形成されている点にある。そ
れ以外の構成は図25、図26、及び図27に示したの
と同一であるので説明は省略する。
【0114】以上説明した第1乃至第7の実施の形態に
よる静電気保護回路が形成されたアレイ側基板1の説明
において、動作半導体層44あるいはチャネル保護膜4
5上にソース/ドレイン電極が直接形成されているよう
にみえるが、現実には動作半導体層44あるいはチャネ
ル保護膜45と、ソース/ドレイン電極との間に接続抵
抗を低くするためのn+a−Si層が形成されている。
【0115】チャネルエッチング型TFTであれば、動
作半導体層44のa−Si層上にn +a−Si層が形成
されている。チャネル部のn+a−Si層はソース/ド
レイン電極のパターニング時に除去される。当該パター
ニング時に除去されないn+a−Si層はソース/ドレ
イン電極形成金属層とa−Si層との間に残存する。ま
た、エッチングストッパ型TFTの場合には、ソース/
ドレイン電極およびデータバスラインの下地にn+a−
Si層が形成されている。
【0116】以上説明した第1乃至第7の実施の形態に
よる静電気保護回路が形成されたアレイ側基板1に対す
るTFTの製造工程において、TFT検査ではなく単に
バスラインの断線/短絡を検出するためのオープン/シ
ョート検査(O/S検査)によりパネルの良否判断をす
る場合がある。この場合、層間短絡を検出するために
は、ゲートバスライン2側のショートリング20の共通
線22と、データバスライン4側の共通線24とを高抵
抗成分で電気的に分離する必要がある。そこで一例とし
て図34に示すような構成を取ることができる。図34
において、共通線22と共通線24との交差部には、例
えば第1乃至第4の実施の形態で図2乃至図19を用い
て説明した静電気保護素子部28、30と同様の構成を
有する層間分離部23が形成されている。
【0117】また、図34に示すように、ショートリン
グ20の共通線22、24のいずれか(図34では共通
線22)を、例えば対向基板側の共通電極12またはグ
ランドと接続する接続端子25に接続して、より確実に
TFTやバスラインを静電気による障害から保護するよ
うにすることもできる。
【0118】次に、本発明の第8の実施の形態による液
晶表示装置について説明する。まず、本実施の形態で用
いるTFT−LCDのアレイ側基板の製造プロセスを簡
単に説明する。第1に、アレイ側基板上にゲートメタル
を成膜してパターニングし、ゲートバスライン及び各画
素領域のTFTのゲート電極を形成する。第2に、全面
にゲート絶縁膜を形成し、その上にTFTの動作半導体
膜となるa−Si層、及びチャネル保護膜を形成するた
めの絶縁膜をこの順に成膜する。第3に、ゲートバスラ
イン及びゲート電極をマスクとする背面露光と、ゲート
バスライン上のa−Si層を画素領域から電気的に分離
するための通常のマスクを用いた露光により上記絶縁膜
をパターニングしてチャネル保護膜を形成する。第4
に、オーミックコンタクト層となるn+層とドレイン/
ソース電極及びデータバスラインを形成するためのドレ
インメタル(例えば、Ti(チタン))層をこの順に全
面に成膜する。第5に、n+層とドレインメタル層をパ
ターニングしてドレイン/ソース電極及びデータバスラ
インを形成する。第6に、全面にパッシベーション膜
(例えば、SiN膜(シリコン窒化膜))を形成してか
らパターニングし、所定位置のパッシベーション膜にコ
ンタクトホールを形成する。第7に、ITOを全面に成
膜してからパターニングし、画素電極を形成する。以上
の工程において、第1、第3、第5、第6、及び第7の
工程に露光工程が含まれており、全部で5枚のマスクを
用いる5枚マスクプロセスとなっている。
【0119】さて、以上の工程を含んで形成される本液
晶表示装置における静電気保護回路について図35乃至
図39を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態にお
いて、第1乃至第7の実施の形態と同一の機能作用を有
する構成要素には同一の符号を付している。
【0120】図35(a)は、アレイ側基板をその基板
面に向かって見た状態を示している。図35(b)は、
図35(a)のA−A線で切断した断面を示している。
図35は、ガラス基板であるアレイ側基板1上のデータ
バスライン4(図示せず)から外部取り出し電極18が
引き出されて形成されている状態を示している。外部取
り出し電極18先端には静電気保護素子部30が形成さ
れ、静電気保護素子部30を介して外部取り出し電極1
8とショートリング20の共通線24が接続されてい
る。以上の構成は、ゲートバスライン2及びその外部取
り出し電極16についても図示を省略したが同様の構成
となっている。
【0121】図35(b)に示すように、アレイ側基板
1上に上記の第2の工程によるゲート絶縁膜52が形成
され、その上に、第4の工程でのドレインメタル層をパ
ターニングして外部取り出し電極18と共通線24が形
成されている。また、外部取り出し電極18と共通線2
4の対向側には、静電気保護素子部30の一部を構成す
るドレインメタル層をパターニングした金属層200が
形成されている。対向する金属層200両端部間はパッ
シベーション膜54が埋め込まれて電気的に分離されて
いる。対向する金属層200両端部上にはパッシベーシ
ョン膜54を開口したコンタクトホール98がそれぞれ
形成されている。2つのコンタクトホール内壁及び両者
間に第7の工程で成膜された導電膜のITO層43がパ
ターニングされており、対向する2つの金属層200は
ITO層43により電気的に接続されている。この場
合、下層のドレインメタル(Ti)と上層メタル(IT
O)とはオーミック接続になり、コンタクトホールのサ
イズにより抵抗成分が変化する。下層メタルにTiを用
い、ITO成膜前に熱処理(例えば、180℃〜215
℃程度)を行い、且つコンタクトホール98の径がφ=
4μmである場合には、形成される抵抗成分は7〜8k
Ωとなる。コンタクトホール98は上述の第6の工程で
形成されるものであり、ITO膜も第7の工程で形成さ
れるものであるから、従来の製造工程を何ら変更するこ
となく静電気保護回路を形成することができる。
【0122】図36(a)および(b)は静電気保護素
子部30を高抵抗にするためにコンタクトホール98を
複数個直列接続した本実施形態の変形例を示している。
図36(a)では、外部取り出し電極18と共通線24
の対向側に設けられ先端が対向する2つの金属層200
の間に、さらに島状の複数の金属層202が形成されて
いる。直列に整列した複数の金属層202の両端部上の
パッシベーション膜54にはコンタクトホール98が形
成されている。隣り合う金属層200、202はコンタ
クトホール98を介してITO層43により電気的に接
続されている。
【0123】図36(b)に示す構造は、直線上に整列
した金属層200、202の各対向端部近傍に、電気的
に独立した島状の金属層204が設けられ、それらの両
端部にコンタクトホール98が形成されている。そし
て、金属層200、202の各対向端部は、金属層20
4とコンタクトホール98を介してITO層43の接続
層で接続されている。このようにして、静電気保護素子
部30を蛇行配置させることにより、共通線24と外部
取り出し電極18との間の距離を短くさせることが可能
になる。
【0124】アレイ検査装置により画素電極とコモン電
極間にチャージングした電荷を積分回路により読み出す
場合には、アイソレーション抵抗として抵抗値が100
kΩ以上あるのが望ましい。従って図36に示すような
構成を採用してコンタクトホール98の数を14個以上
にすれば、アレイ検査に影響しない静電気保護回路を実
現できる。このように本実施の形態によれば、コンタク
トホールを介して抵抗体を複数段接続することにより任
意の値の抵抗成分を有する静電気保護回路を形成するこ
とができる。
【0125】次に、本実施の形態による静電気保護素子
部において下層メタルを多層構造とした変形例について
図37を用いて説明する。図37は静電気保護素子部の
形成工程断面を示しており、(A)列はゲートバスライ
ン側を示し、(B)列はデータバスライン側を示してい
る。また、(a)行〜(e)行は各工程での処理を示し
ている。まず図37(a)において、ガラス基板である
アレイ側基板1上にゲートバスライン及び各画素領域の
TFTのゲート電極を形成する際、ゲートバスライン2
側の静電気保護素子部28の金属層200gをゲートメ
タルで同時に形成する。金属層200gの形成と共にシ
ョートリング20の共通線22をゲートメタルで同時に
形成することもできる。次いで、例えばSiN(窒化シ
リコン)を用いて全面にゲート絶縁膜52を形成する。
【0126】次に、図37(b)に示すように、データ
バスライン4及び各画素領域のTFTのドレイン/ソー
ス電極を形成する際、ドレインメタルを用いて同時に、
データバスライン4側の静電気保護素子部30の金属層
200dを形成する。ドレインメタル層は下層から順に
Ti/Al/Tiで構成されている。なお、金属層20
0dの形成と共にショートリング20の共通線24をド
レインメタルで同時に形成することもできる。次いで、
全面にパッシベーション膜54を形成する。
【0127】次に、図37(c)に示すように、金属層
200g、200d上のパッシベーション膜54を開口
してコンタクトホール98を形成する。さらに図37
(d)に示すように、金属層200g上のゲート絶縁膜
52をエッチングして金属層200g上部が露出するコ
ンタクトホール98を形成する。パッシベーション膜5
4とゲート絶縁膜52を一括してエッチングするプロセ
スでは、ゲート絶縁膜42をエッチングしている間はド
レインメタル最上層のTi層がエッチングストッパとし
て機能する。このときドレインメタル最上層のTiの膜
厚が薄いと下層のAl層が露出することがある。
【0128】次に、図37(e)に示すように、隣接す
る所定の金属層200、202等がコンタクトホール9
8を介して電気的に接続されるように、表示電極形成時
のITOパターニングしてITO層43を形成する。こ
のとき、ITO層43aと金属層200dのAl層とは
ショットキー接続となり、コンタクトホール98内にリ
ング状に残存するTi層とITO層43bとはオーミッ
ク接続となるため全体の接触抵抗を高くすることができ
る。例えばドレインメタルをTi(20nm)/Al
(75nm)/Ti(20nm)とすると金属層200
d上のコンタクトホール1個当たりの接触抵抗は35〜
36kΩになり、金属層200dを3〜4個直列接続す
ればアレイ検査が可能な状態が得られる。
【0129】なお、ITO層43の形成前であってコン
タクトホール98底部にメタル層が露出した状態で熱処
理温度を変えることにより、メタル/ITOの接触抵抗
を変化させることが可能である。より高抵抗の素子が必
要な場合には当該ベーク温度を高くすればよい。
【0130】このようにして形成される抵抗成分は抵抗
値を10MΩ以上にすることも可能であり、パネル完成
後において各バスラインに走査信号や画像信号等を印加
をしても、この高抵抗成分により隣接するバスラインに
影響を及ぼさないようにすることができる。従って、こ
れら高抵抗成分はパネル完成後にもパネル内に残存させ
ることができる。このため、パネルが完成してからユニ
ット組み立て工程における静電気障害も防止することが
でき、より高い歩留りで液晶表示装置を製造することが
でき、また装置の信頼性を向上させることができるよう
になる。
【0131】本実施の形態では、各バスライン2、4と
ショートリング20(共通線22、24)との間に複数
のコンタクトホール98を直列配列することで任意の抵
抗値の抵抗成分を配置できることを説明したが、本実施
形態はこれに限られず、図38に示すように、隣接する
ゲートバスライン2間、あるいは隣接するデータバスラ
イン4間に本実施の形態による構造を形成することも可
能である。この場合にも、金属層200、202等に設
けられたコンタクトホール間をITO層で接続して十分
な高抵抗素子を形成することによりパネル完成後もパネ
ル内に静電気保護回路を残存させることができる。もち
ろん隣接するバスライン間に限らず、高抵抗成分が必要
な任意の場所に本実施の形態による静電気保護素子部を
製造プロセスの変更なしに形成することが可能である。
【0132】また、TFT製造工程において、アレイ検
査を用いないで単にバスラインの断線/短絡を検出する
ためのオープン/ショート検査(O/S検査)によりパ
ネルの良否判断をする場合がある。この場合、層間短絡
を検出するためには、ゲートバスライン2側のショート
リング20の共通線22と、データバスライン4側の共
通線24とを高抵抗成分で電気的に分離する必要があ
る。そこで一例として図39に示すような構成を取るこ
とができる。図39の破線120で示すブロック内は、
ショートリング20を構成する共通線22と共通線24
の接続状態を示している。図39に示すように、ゲート
メタル層をパターニングして形成した共通線22の端部
が露出するコンタクトホール121と、ドレインメタル
層をパターニングして形成した共通線24の端部が露出
するコンタクトホール122とをITO層43で接続す
ることにより接続端部で容易に高抵抗部を形成すること
が可能である。コンタクトホール122での高抵抗部の
形成は上述の図37(d)、(e)に示した方式を採用
することにより抵抗値を任意に調整することが可能であ
る。
【0133】なお、上記実施の形態において、絶縁膜と
してシリコン窒化膜を用いているが、シリコン酸化膜
(SiO2膜)を用いることももちろん可能である。ま
た、上記実施の形態では、コンタクトホール98間の接
続層にITOを用いているが、本実施の形態はこれに限
られず、他の比較的抵抗値の高い材料を用いるようにし
てももちろんよい。また、ドレインメタルとしてTi/
Al/Tiの積層構造を用いたが上層の金属層はTiに
代えてモリブデン(Mo)、タングステン(W)、ある
いはタンタル(Ta)、及びそれらの合金、あるいはそ
れらの窒化酸化物を用い、中間層のAlに代えて、銅
(Cu)、Al合金、Cu合金等を用いることができ
る。なお、上記実施の形態における図35乃至図39に
示された各構造は、図34に示す層間分離部23に適用
可能である。
【0134】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、高抵抗成分を容易に形成することができ、且つ抵抗
値の制御も可能であるので、静電気による素子破壊を防
止すると共に高精度でアレイ検査を行うことができるよ
うになる。またパネル完成後、ユニット組み立て工程に
おける静電気破壊まで対処することができるようになる
ので、製造歩留りの向上による生産量の増加、さらに信
頼性の高い装置を提供することができるようになる。
【0135】なお、上記第1乃至第8の実施の形態で
は、a−Siを動作半導体層に用いたチャネルエッチン
グ型TFTあるいはエッチングストッパ型TFTを形成
したアレイ基板を例にとって説明したが、本発明はそれ
らに限らず、例えば、低温ポリシリコン製造プロセスに
よりp−Si(ポリシリコン)を動作半導体層に用いた
TFT構造を備えたアレイ基板にももちろん適用可能で
ある。
【0136】また、上記実施の形態で図5、図6、ある
いは図9等に例示したチャネルエッチング型TFTの動
作半導体層44は、ソース/ドレイン電極方向の端部が
ゲート電極Gの外方にまで延びて形成されている。しか
しながら、動作半導体層44のソース/ドレイン電極方
向の端部がゲート電極Gの内方に位置して形成されるチ
ャネルエッチング型TFTも存在し、本発明はもちろん
当該TFTを備えたアレイ基板に適用することが可能で
ある。
【0137】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、冗長性に
優れた静電気保護回路を備えた液晶表示装置を実現でき
る。また本発明によれば、比較的低い電圧が長時間発生
する静電気に対しても十分な保護機能を備えた液晶表示
装置を実現できる。
【0138】またさらに本発明によれば、基板組立工程
の最終段階まで静電気対策の施せる液晶表示装置を実現
できる。さらに本発明によれば、静電気保護素子部がパ
ネルサイズに影響を与えない液晶表示装置を実現でき
る。またさらに本発明によれば、素子構造が簡素で電流
制御面で不利のない静電気保護素子部を有する液晶表示
装置を実現できる。
【0139】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液晶表示装置
の概略の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による静電気保護素
子部の回路構成及び動作を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による静電気保護素
子部の他の回路構成例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置
の特徴的構成要素である静電気保護素子部の回路構成を
示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による静電気保護回
路の構造を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置
の静電気保護回路の変形例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による静電気保護回
路の他の構造例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による液晶表示装置
の静電気保護回路の他の変形例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による液晶表示装置
の静電気保護回路を基板面に向かってみた状態を示す図
である。
【図10】本発明の第3の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の他の構成例を基板面に向かってみ
た状態を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態による液晶表示装
置の特徴的構成要素である静電気保護素子部の回路の構
成を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態による静電気保護
回路の構造を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態による静電気保護
回路の構造の変形例を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態による静電気保護
回路の他の構造を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態による静電気保護
回路の構造の他の変形例を示す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態による静電気保護
回路の変形例を示す図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態による静電気保護
回路の他の変形例を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態による図16に示
す静電気保護回路の変形例を示す図である。
【図19】本発明の第4の実施の形態による図17に示
す静電気保護回路の変形例を示す図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護素子部の回路を示す図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の変形例を示す図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護素子部の回路を示す図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の構造を示す図である。
【図24】本発明の第6の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の他の構造を示す図である。
【図25】本発明の第6の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の変形例を示す図である。
【図26】本発明の第6の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の変形例の構造を示す図である。
【図27】本発明の第6の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の他の変形例の構造を示す図であ
る。
【図28】本発明の第7の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護素子部の回路を示す図である。
【図29】本発明の第7の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の構造を示す図である。
【図30】本発明の第7の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の他の構造を示す図である。
【図31】本発明の第7の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の変形例を示す図である。
【図32】本発明の第7の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の変形例の構造を示す図である。
【図33】本発明の第7の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の他の変形例の構造を示す図であ
る。
【図34】本発明の第1乃至第7の実施の形態による液
晶表示装置の静電気保護回路の変形例の構造を示す図で
ある。
【図35】本発明の第8の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の構造を示す図である。
【図36】本発明の第8の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の変形例の構造を示す図である。
【図37】本発明の第8の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の製造工程を示す図である。
【図38】本発明の第8の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の他の変形例の構造を示す図であ
る。
【図39】本発明の第8の実施の形態による液晶表示装
置の静電気保護回路の応用例の構造を示す図である。
【図40】従来の液晶表示装置の静電気保護回路の構造
を示す図である。
【図41】従来の液晶表示装置の静電気保護回路の構造
を示す図である。
【図42】従来の液晶表示装置の静電気保護回路の構成
を示す図である。
【図43】従来の液晶表示装置の静電気保護回路の構造
を示す図である。
【符号の説明】
1 アレイ側基板 2 ゲートバスライン 4 データバスライン 6、530、532、534 TFT 8 表示電極 画素電極 10 液晶 12 共通電極 16、18、502、504 外部取り出し電極 20、506 ショートリング 22、24 共通線 28、30 静電気保護素子部 32 第1のTFT 34 第1の抵抗体 36 第2の抵抗体 37 共用抵抗体 38 第2のTFT 40 第3のTFT 41 共用TFT 42、536 導電体 43、62、72、82、92 ITO層 44、514 動作半導体層 45 チャネル保護膜 50、508 ガラス基板 52、512 ゲート絶縁膜 54 パッシベーション膜 56、58、64、66、74、76、84、86、9
4、96、98 コンタクトホール 60、70、90、518 ソース電極 77、78、79 コンタクトホール部 80、516 ドレイン電極 100 容量 120 破線 200、202、204 金属層 500 静電気保護素子 502 バスライン 510 ゲート電極 520 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 338 G02F 1/136 500 H01L 29/786 H01L 29/78 623A (72)発明者 藤川 徹也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 那須 安宏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のバスラインで画定された複数の画素
    ごとに形成されたスイッチング素子と、前記複数のバス
    ラインに接続されたショートリングと、前記複数のバス
    ラインのそれぞれと前記ショートリングとの間に形成さ
    れた静電気保護素子部とを有するアクティブマトリクス
    型の液晶表示装置において、 前記静電気保護素子部は、 前記バスラインに接続されるソース/ドレイン電極と、
    前記ショートリングに接続されるドレイン/ソース電極
    とを有する薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタのゲート電極を前記バスラインに
    接続する第1の抵抗体と、 前記薄膜トランジスタの前記ゲート電極を前記ショート
    リングに接続する第2の抵抗体とを備えていることを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液晶表示装置において、 前記第2の抵抗体は、複数の前記薄膜トランジスタの前
    記ゲート電極を前記ショートリングに接続する共用抵抗
    体であることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】複数のバスラインで画定された複数の画素
    ごとに形成されたスイッチング素子と、隣接する前記バ
    スライン間に形成された静電気保護素子部とを有するア
    クティブマトリクス型の液晶表示装置において、 前記静電気保護素子部は、 隣接する前記バスラインの一方に接続されるソース/ド
    レイン電極と、前記バスラインの他方に接続されるドレ
    イン/ソース電極とを有する薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタのゲート電極を前記バスラインの
    一方に接続する第1の抵抗体と、 前記薄膜トランジスタの前記ゲート電極を前記バスライ
    ンの他方に接続する第2の抵抗体とを備えていることを
    特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】複数のバスラインで画定された複数の画素
    ごとに形成されたスイッチング素子と、前記複数のバス
    ラインに接続されたショートリングと、前記複数のバス
    ラインのそれぞれと前記ショートリングとの間に形成さ
    れた静電気保護素子部とを有するアクティブマトリクス
    型の液晶表示装置において、 前記静電気保護素子部は、 前記バスラインに接続されるソース/ドレイン電極と、
    前記ショートリングに接続されるドレイン/ソース電極
    とを有する第1の薄膜トランジスタと、 前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された
    導電体と、 前記バスラインに接続されたソース/ドレイン電極と、
    前記導電体に接続されたドレイン/ソース電極と、電気
    的に孤立しているゲート電極とを有する第2の薄膜トラ
    ンジスタと、 前記ショートリングに接続されたソース/ドレイン電極
    と、前記導電体に接続されたドレイン/ソース電極と、
    電気的に孤立しているゲート電極とを有する第3の薄膜
    トランジスタとを備えていることを特徴とする液晶表示
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の液晶表示装置において、 前記第3の薄膜トランジスタは、複数の前記第1の薄膜
    トランジスタの前記ゲート電極を前記ショートリングに
    接続する共用トランジスタであることを特徴とする液晶
    表示装置。
  6. 【請求項6】複数のバスラインで画定された複数の画素
    ごとに形成されたスイッチング素子と、隣接する前記バ
    スライン間に形成された静電気保護素子部とを有するア
    クティブマトリクス型の液晶表示装置において、 前記静電気保護素子部は、 隣接する前記バスラインの一方に接続されるソース/ド
    レイン電極と、前記バスラインの他方に接続されるドレ
    イン/ソース電極とを有する第1の薄膜トランジスタ
    と、 前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極に接続された
    導電体と、 前記バスラインの一方に接続されたソース/ドレイン電
    極と、前記導電体に接続されたドレイン/ソース電極
    と、電気的に孤立しているゲート電極とを有する第2の
    薄膜トランジスタと、 前記バスラインの他方に接続されたソース/ドレイン電
    極と、前記導電体に接続されたドレイン/ソース電極
    と、電気的に孤立しているゲート電極とを有する第3の
    薄膜トランジスタとを備えていることを特徴とする液晶
    表示装置。
  7. 【請求項7】請求項4乃至6のいずれか1項に記載の液
    晶表示装置において、 前記第1の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記導電
    体と容量を介して接続されていることを特徴とする液晶
    表示装置。
  8. 【請求項8】請求項4乃至7のいずれか1項に記載の液
    晶表示装置において、 前記第2及び第3の薄膜トランジスタの少なくとも一方
    のチャネル長は、前記第1の薄膜トランジスタのチャネ
    ル長より短いことを特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】複数のバスラインで画定された複数の画素
    ごとに形成されたスイッチング素子と、前記複数のバス
    ラインに接続されたショートリングと、前記複数のバス
    ラインのそれぞれと前記ショートリングとの間に形成さ
    れた静電気保護素子部とを有するアクティブマトリクス
    型の液晶表示装置において、 前記静電気保護素子部は、 複数の金属層と、 前記複数の金属層上に形成された絶縁層と、 前記複数の金属層上の前記絶縁層を開口して形成したコ
    ンタクトホールと、 前記コンタクトホールを介して前記金属層間を電気的に
    接続する接続層とを有していることを特徴とする液晶表
    示装置。
  10. 【請求項10】複数のバスラインで画定された複数の画
    素ごとに形成されたスイッチング素子と、隣接する前記
    バスライン間に形成された静電気保護素子部とを有する
    アクティブマトリクス型の液晶表示装置において、 前記静電気保護素子部は、 複数の金属層と、 前記複数の金属層上に形成された絶縁層と、 前記複数の金属層上の前記絶縁層を開口して形成したコ
    ンタクトホールと、 前記コンタクトホールを介して前記金属層間を電気的に
    接続する接続層とを有していることを特徴とする液晶表
    示装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか1項に記載
    の液晶表示装置において、 前記薄膜トランジスタは、チャネルエッチング型である
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至10のいずれか1項に記載
    の液晶表示装置において、 前記薄膜トランジスタは、エッチングストッパ型である
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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