JP2001141672A - X線撮像処理装置 - Google Patents

X線撮像処理装置

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JP2001141672A
JP2001141672A JP32251399A JP32251399A JP2001141672A JP 2001141672 A JP2001141672 A JP 2001141672A JP 32251399 A JP32251399 A JP 32251399A JP 32251399 A JP32251399 A JP 32251399A JP 2001141672 A JP2001141672 A JP 2001141672A
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image
rays
ray imaging
filter
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JP32251399A
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English (en)
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Akira Kobayashi
彰 小林
Takeshi Nomura
剛 野村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対象物が変わる毎にその対象物に最適な撮像条
件に迅速に切り換えて、インライン検査に対応できる高
速性を得ることのできるX線撮像処理装置を提供する。 【解決手段】材質または厚さが互いに相違して透過させ
るX線の波長または強度を可変する複種類のX線透過用
フィルタ201 〜20n を、X線源3と対象物1との間
のX線の放射経路中に択一的に順次介在させながら、こ
れと同期して対象物1に対し透過または反射したX線を
取り込んで対象物1をX線撮像装置4で撮像する。この
X線撮像装置4で得られたX線画像の良否を画像良否判
別手段28で判別して、その判別結果が良好となったと
きの単一のフィルタ201 〜20nをX線の放射経路中
に設置する。X線画像における所定領域の特徴部分の計
測結果に基づき対象物1の良否を判定するよう処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物にX線を照
射して、その対象物に対し透過または反射したX線を画
像化して対象物の計測や検査を非接触、且つ非破壊で行
うためのX線撮像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気製品や電子部品或いは各種デ
バイスでは、これらの積層化および高精度化に伴って、
その組立や接合を行ったのちに、内部構造を非接触且つ
非破壊で計測や検査するニーズが増大しており、X線を
利用した画像による計測や検査が不可欠になってきてい
る。このような用途に用いられる従来のX線撮像処理装
置は、図7のブロック構成図に示すような構成になって
いる。
【0003】図7において、計測や検査をすべき対象物
1は、X線を透過するアクリルなどの材質で構成された
位置決めテーブル2上に載置してセットされる。対象物
1がX線を透過する材質のものである場合には、図示の
ように位置決めテーブル2に対し対象物1の反対側に設
置されたX線源3から位置決めテーブル2を介して対象
物1にX線が照射される。この対象物1を透過したX線
が、例えばテレビカメラからなるX線撮像装置4に受光
される。X線撮像装置4は、位置決めテーブル2にセッ
トされる対象物1が変わったときに、可動支持部材7に
支持されながらX線源3に対し同一間隔を保持しつつ対
象物1に対し接離する方向に移動されて、対象物1に対
する距離を調整される。
【0004】X線源3はX線源制御手段8によって管電
流や管電圧を制御され、X線撮像装置4はX線撮像装置
制御手段9によって制御される。対象物1を透過したX
線はX線撮像装置4に取り込まれて画像化され、その画
像化された映像信号は、X線撮像装置4から画像処理部
10に対し出力される。画像処理部10では、入力され
た映像信号をA/D変換手段11により画像の濃度に応
じて256 階調(0`255)のデジタル画像データに数値化
して取り込まれる。この画像処理部10は、ランダムノ
イズの多いX線画像を積分する画像積分手段12と、そ
の画像積分された画像における処理すべきエリアを設定
する処理エリア設定手段13と、その設定された処理エ
リア内の状態を計測または検査するために処理エリア内
における所定濃度以上の領域を抽出する所定濃度領域抽
出手段14と、その抽出された領域の特徴量を計測する
特徴量計測手段17と、その計測結果に基づき処理エリ
ア内の状態が正常か否かを判定する良否判定処理手段1
8と、外部機器である主コントローラまたは操作盤から
与えられた指令に基づき画像処理部10全体を制御する
判定制御手段19とを備えて構成されている。
【0005】つぎに、上記構成を備えたX線撮像処理装
置の処理について、図8のフローチャートを参照しなが
ら説明する。計測または検査すべき対象物1が位置決め
テーブル2にセットされると、X線源3から位置決めテ
ーブル2を介して対象物1にX線が照射される(ステッ
プS1)。このとき、X線源3は、X線源制御手段8に
より電子銃を制御されて、管電圧の可変によってX線の
波長を対象物1に対応するよう調整されるとともに、管
電流の可変によってX線強度を対象物1に対応するよう
調整される。
【0006】対象物1を透過したX線はX線撮像装置4
に取り込まれて画像化され、そのX線画像は、X線撮像
装置制御手段9を介し画像処理部10に対し出力され
て、A/D変換手段11で256 階調の画像データに数値
化され(ステップS2)て画像処理部10に入力され
る。この数値化された画像データは画像積分手段12で
積分され、続いて、処理エリア設定手段13では、積分
されたX線画像に対して、対象物1の種類の相違などに
応じて決定される処理すべきエリアの設定が行われる
(ステップS3)。さらに、所定濃度領域抽出手段14
は、上記設定された処理エリア内におけるX線透過光の
強度を示す濃淡画像から所定値以上の濃度を有する領域
を抽出し(ステップS4)、特徴量計測手段17は、抽
出された所定濃度領域の特徴量の計測、例えば所定濃度
領域の面積を計測し(ステップS5)、良否判定処理手
段18は特徴量の計測結果に基づいて対象物1の良否を
判定する(ステップS6)。制御する判定制御手段19
は、CPUなどを備えて画像処理部10の全体を予め設
定された制御プログラムにしたがって制御し、良否判定
処理手段18による判定結果を外部のメインコントロー
ラに対し出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記X
線撮像処理装置では、対象物1に対するX線透過光また
はX線反射光によるX線画像を対象物1毎に最適なX線
の照射条件に切り換えながら撮像するために、X線源3
の電子銃の管電圧や管電流をX線源制御手段8で可変制
御しながら行っているが、微調整をして最適な照射条件
を得るための管電圧や管電流の可変制御をリアルタイム
で行えない上に、その可変制御するときのリレーの応答
性などに起因して、切り換えたのちに安定状態となるま
でに比較的時間がかかり過ぎる。そのため、従来のX線
撮像処理装置には、近年のインライン検査において要求
されている高速性に対応することができないという課題
がある。
【0008】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、対象物が変わる毎にその対象物に最
適な照射条件に迅速に切り換えて、インライン検査に対
応できる高速性を得ることのできるX線撮像処理装置を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、対象物にX線を照射して、前記対象物に
対し透過または反射したX線により得られたX線画像に
おける所定領域の特徴部分の計測結果に基づき前記対象
物の良否を判定するよう処理するX線撮像処理装置にお
いて、対象物にX線を照射するX線源と、材質または厚
さが互いに相違して透過させるX線の波長または強度を
可変する複種類のX線透過用フィルタと、前記X線源と
前記対象物との間のX線の放射経路中に前記各フィルタ
を択一的に順次介在させるフィルタ切換手段と、前記各
フィルタのX線の放射経路中への入れ換えに同期しなが
ら前記対象物に対し透過または反射したX線を取り込ん
で前記対象物を撮像するX線撮像装置と、前記X線撮像
装置で撮像して得られたX線画像の良否を判別する画像
良否判別手段と、前記画像良否判別手段の判別結果が良
好となったときの単一の前記フィルタをX線の放射経路
中に設置するよう制御する制御手段とを備えて構成され
ていることを特徴としている。
【0010】このX線撮像処理装置では、複種類のフィ
ルタを順次入れ換えながら良好なX線画像が得られるフ
ィルタを択一的に選択し、その選択したフィルタを対象
物とX線源との間に設置することにより、X線の照射条
件を最適に設定することができ、従来のX線源の管電流
および管電圧の微調整を行う手段に比較して、対象物の
インライン検査に対応できる高速性を得ることのできる
とともに、計測や検査を正確に行える。
【0011】上記発明において、複数の各フィルタは、
回転円板における回転方向に沿って分割された複数の領
域にそれぞれ配置した配列状態に固定されて、前記回転
円板の回転に伴ってX線の照射経路中に択一的に順次位
置させるよう構成されていることが好ましい。
【0012】これにより、複種類のフィルタの配列スペ
ースを縮小できるとともに、所望のフィルタの選択処理
の高速化を図りながら機械的に安定に制御できる利点が
ある。
【0013】また、上記発明において、各フィルタのX
線の放射経路中への入れ換えに同期しながらX線撮像装
置で対象物をそれぞれ撮像して得られた複種類のX線画
像を個々に一時記憶する複数の画像メモリと、複数の前
記画像メモリに記憶されている各X線画像に対し計測ま
たは検査の対象箇所の画像部分を顕著化させるための相
互の演算を行う画像間演算手段とを備えている構成とす
ることができる。
【0014】これにより、X線の異なる照射条件の下で
得られた複種類の画像間の演算によって特徴部分を顕著
化することができるので、従来においてX線画像に基づ
いて計測や検査ができなった対象物の検査などが可能と
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態に係るX線撮像処理装置を示すブロ
ック構成図であり、同図において、図7と同一若しくは
同等のものには同一の符号を付してその説明を省略し、
つぎに、相違する構成についての説明並びに図7に対す
る補足説明をする。
【0016】位置決めテーブル2にセットされた計測ま
たは検査の対象物1にX線を照射するためのX線源3
は、例えば、熱電子を加速させてモリブデンなどのター
ゲットに当てることによってX線を発生させる構成にな
っており、管電圧を可変することによって発生するX線
の波長を可変制御することができ、管電流を可変するこ
とによってX線の強度を可変制御することができる。
【0017】上記X線源3と対象物1との間つまりX線
源3と位置決めテーブル2との間には、複種類のフィル
タ201 〜20n が、直線移動するフィルタ切換手段2
1上に配列して介在されている。フィルタ201 〜20
n は、図3(a)の平面図および(b)の側面図に示す
ように、X線を透過する材質であって、その材質および
厚さが互いに異なる複種類が具備されており、材質の相
違によってX線の波長が設定され、且つ厚さの相違によ
ってX線の透過量つまり強度が設定されている。これら
各フィルタ201 〜20n は、フィルタ切換制御手段2
2によってフィルタ切換手段21が作動制御されること
により、直線的に移送され、X線源3と対象物1との間
に択一的に順次位置決めされる。
【0018】また、図1の画像処理部23には、複種類
のフィルタ201 〜20n を設けたのに伴って、画像良
否判別手段28とフィルタ同期手段24とが設けられて
いる。画像良否判別手段28は、A/D変換手段11に
よって映像信号を画像の濃度に応じて256 階調の画像デ
ータに数値化されたのちに画像積分手段12で画像積分
されたX線画像が、的確な照射条件の基にX線が照射さ
れたことによって得られた良好なものであるか否かを判
別し、判定制御手段19がその判別結果が良好であるフ
ィルタ201 〜20n を択一的に選択して設置する。フ
ィルタ同期手段24は、画像良否判別手段28によって
選択されたフィルタ201 〜20n のX線透過量などに
対応して、A/D変換手段11で256 階調に数値化され
た画像データに対して加減算する処理を行う。
【0019】つぎに、上記X線撮像処理装置による処理
について、図4のフローチャートを参照しながら説明す
る。計測または検査すべき対象物1が位置決めテーブル
2上にセットされると、X線源3から出射して位置決め
テーブル2を透過したX線が対象物1に照射される(ス
テップS11)。それと同時に、フィルタ切換制御手段
22によりフィルタ切換手段21が作動制御されて、最
初のフィルタ201 がX線源3と対象物1との間に位置
決めされる(ステップS12)。したがって、X線源3
から出射したX線は、フィルタ201 を透過することに
より、このフィルタ201 の材質および厚さにより設定
された波長および強度に変更されたのち、位置決めテー
ブル2を透過して対象物1に照射される。
【0020】このとき、X線源3は、X線源制御手段8
により電子銃を制御されて、対象物1に適合する管電圧
および管電流に設定されるが、この管電圧および管電流
は、対象物1の種類などに応じて予め設定された許容範
囲内値に制御されるだけあって、従来装置のように対象
物1に最適な照射条件とするための微調整は行われな
い。つまり、管電圧および管電流は対象物1に対応する
大雑把な範囲内の値に設定されるだけあり、この設定は
リアルタイムに行うことができる。
【0021】対象物1を透過したX線はX線撮像装置4
に取り込まれて画像化され、そのX線画像は、X線撮像
装置制御手段9を介しA/D変換手段11において256
階調の画像データに数値化されて画像処理部23内に入
力される(ステップS13)。そして、数値化された画
像データは、フィルタ同期手段24によって現在選択中
のフィルタ201 のX線透過量などに対応して加減算す
る処理を行われたのちに、画像積分手段12において画
像積分されてX線画像特有のランダムノイズを除去され
る(ステップS14)。この画像積分されたX線画像
は、画像良否判別手段28において、特に注目部分が十
分に強調されて計測や検査に有効なものであるか否かを
判別される(ステップS15)。例えばX線が十分に透
過しない対象物1の場合にはX線の強度を強くしないと
良好なX線画像とならず、逆にX線が透過し易い対象物
1の場合には照射するX線の強度を下げないと良好なX
線画像とならない。
【0022】良好なX線画像でないと判別された場合に
は、ステップS12にリターンして、フィルタ切換制御
手段22によりフィルタ切換手段21が作動されること
により、次のフィルタ202 がX線源3と対象物1との
間に入れ換えて設置され、上述のステップS13〜S1
5の処理を行って再びX線画像の良否を判別し、良好な
X線画像であると判別されるまで、ステップS12〜S
15の処理を繰り返す。画像良否判別手段28が良好な
X線画像であると判別(ステップS15)すると、その
ときのフィルタ201 〜20n が対象物1に対し最適な
照射条件でX線を照射できるものとして択一的に選択さ
れる。このX線の照射条件の設定手段では、フィルタ2
1 〜20n を順次入れ換えながら良好なX線画像が得
られたか否かの判別を繰り返すだけであるから、従来の
X線源3の管電流および管電圧の微調整を行う手段に比
較して、格段に高速化でき、しかも正確に行える。
【0023】上述のようにしてフィルタ201 〜20n
の択一的な選択によってX線の照射条件が最適になる
と、以降は、画像積分手段12で画像積分されたX線画
像が、画像良否判別手段28に代えて、処理エリア設定
手段13に入力されるようになる。処理エリア設定手段
13では、数値化された画像データのうちの対象物1の
種類の相違などに応じて決定される処理すべきエリアの
設定が行われる(ステップS16)。
【0024】さらに、所定濃度領域抽出手段14は、上
記設定された処理エリア内におけるX線透過光の強度を
示す濃淡画像から所定値以上の濃度を有する領域を抽出
する(ステップS17)。特徴量計測手段17は、抽出
された所定濃度領域の特徴量、例えば所定濃度領域の面
積を計測する(ステップS18)。良否判定処理手段1
8は特徴量の計測結果に基づいて対象物1の良否を判定
する(ステップS19)。例えば、良否判定処理手段1
8は、抽出された特徴部分の大きさが許容範囲内である
か否か、或いは特徴部分における注目形状の存在の有
無、または特徴部分の状態などに基づいて対象物1の良
否を判定する。画像処理部23の全体を予め設定された
制御プログラムにしたがって制御する判定制御手段19
は、良否判定処理手段18による判定結果を外部のメイ
ンコントローラに対し出力する。
【0025】なお、上記実施の形態では、X線透過光に
よる撮像によってX線画像を得る場合について説明した
が、X線が透過し難い対象物1の場合には、X線源3を
位置決めテーブル2上の対象物1に対向させてX線を対
象物1に直接照射するとともに、X線源3と対象物1と
の間にフィルタ201 〜20n を配置する構成とすれ
ば、対象物1で反射したX線によって対象物1の撮像を
おこなったのちに、上記説明と同様の処理によって同様
の効果を得ることができる。
【0026】なお、上記の各フィルタ201 〜20n
選択制御手段としては、上記とは別に、図3(a)の平
面図および(b)の側面図に示すように、フィルタ20
1 〜20n を、X線を透過する材質からなる回転円板2
7上の放射状の各領域毎に割り当てる配置で配列して設
け、これらフィルタ201 〜20n をフィルタ切換手段
によって一体的に回転させながら、所望のフィルタ20
1 〜20n がX線源3と対象物1との間に位置した時点
で回転を停止して位置決めする構成とすることもでき
る。
【0027】上記のような回転する構成としたフィルタ
201 〜20n の選択制御手段を用いる場合には、図1
の選択制御手段に比較して、フィルタ201 〜20n
配列スペースを縮小できるとともに、所望のフィルタ2
1 〜20n の選択処理の高速化を図りながら機械的に
安定に制御できる利点がある。このフィルタ201 〜2
n の選択制御手段を用いたX線撮像処理装置における
作用は、図4の処理とほぼ同じであるので、その説明を
省略する。なお、図3では、作図の便宜上、フィルタ2
1 〜20n を4個のみ図示してある。
【0028】図5は本発明の第2の実施の形態に係るX
線撮像処理装置を示すブロック構成図であり、同図にお
いて、図1と同一若しくは同等のものには同一の符号を
付して、その説明を省略する。この実施の形態の画像処
理部29は、図1と同様の所定濃度領域抽出手段14、
特徴量計測手段17および良否判定処理手段18からな
る構成を後処理部31として、処理エリア設定手段13
と後処理部との間に、複数の画像メモリ321 〜32n
と、これら各画像メモリ321 〜32n にそれぞれ記憶
された画像データ間の演算を行う画像間演算手段33
と、図1と同様の処理エリア設定手段13とからなる前
処理部30を介挿した構成になっている。したがって、
この実施の形態では、図1の構成に比較して、画像積分
手段12と処理エリア設定手段13との間に複数の画像
メモリ321 〜32n と画像間演算手段33とを介挿し
た構成になっている。また、図1の画像良否判別手段2
8は除外されている。
【0029】つぎに、上記X線撮像処理装置による処理
について、図6のフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、図6において、図4と同一の処理ステップに
ついては同一のステップ番号を付して簡単に説明する。
計測または検査すべき対象物1が位置決めテーブル2に
セットされると、X線源3から出射して位置決めテーブ
ル2を透過したX線が対象物1に照射される(ステップ
S11)。それと同時に、フィルタ切換制御手段22に
よりフィルタ切換手段21が作動制御されて最初のフィ
ルタ201 がX線源3と対象物1との間に位置決めされ
る(ステップS12)。対象物1を透過したX線はX線
撮像装置4に取り込まれて画像化され、そのX線画像
は、X線撮像装置制御手段9を介してA/D変換手段1
1において256 階調の画像データに数値化されて画像処
理部23内に入力される(ステップS13)。
【0030】数値化された画像データは、フィルタ同期
手段24によって現在選択中のフィルタ201 のX線透
過量などに対応して加減算する同期処理を行われ(ステ
ップS20)たのちに、画像積分手段12において画像
積分されてX線画像特有のランダムノイズを除去される
(ステップS14)。この画像積分されたX線画像は、
1番目の画像メモリ321 に一時記憶される(ステップ
S21)。
【0031】つぎに、X線画像の記憶処理が所要回数終
了したか否かを判別して(ステップS22)、所要回数
に達していない場合には、ステップS12にリターンし
てステップS12〜S14,S20,S21,S22の
処理を繰り返することにより、フィルタ201 〜20n
を入れ換えながら得られた所要数の種類のX線画像、つ
まりX線の異なる照射条件の下に得られた複種類のX線
画像が個々の画像メモリ321 〜32n にそれぞれ一時
記憶されていく。
【0032】上述のようにして所要数の種類のX線画像
が個々の画像メモリ321 〜32nにそれぞれ一時記憶
され終わると、画像間演算手段33は、各画像メモリ3
1〜32n に記憶されている各X線画像を読み出すと
ともに、それら各X線画像間の演算を行う(ステップS
23)。ここで、具体例として、プリント回路基板にお
ける半田付け部の検査を行う場合を例に説明すると、通
常のX線透過画像には半田部分と基板のパターン部分が
重なって撮像されるために、半田部分の正確な検査を行
うのが不可能であった。そこで、各画像メモリ321
32n から読み出したX線の異なる照射条件の下に得ら
れた各X線画像について相互に減算処理を行うと、パタ
ーン部の画像部分を削除して半田部のみを強調した画像
データを得ることができ、半田部分の正確な検査が可能
となる。
【0033】つぎに、処理エリア設定手段13では、上
記の画像間演算を行って得られた画像データにおける半
田付けすべき各箇所に対し処理エリアの設定が行われる
(ステップS16)。さらに、所定濃度領域抽出手段1
4は、上記設定された処理エリア内におけるX線透過光
の強度を示す濃淡画像から所定値以上の濃度を有する領
域を抽出し(ステップS17)、特徴量計測手段17
は、抽出された所定濃度領域の特徴量、例えば所定濃度
領域の面積を計測し(ステップS18)、良否判定処理
手段18は特徴量の計測結果に基づいて半田の有無およ
び半田の形状が許容範囲内であるか否かの別によって半
田部の良否を判定する(ステップS19)。判定制御手
段19は、良否判定処理手段18による判定結果を外部
のメインコントローラに対し出力する。
【0034】なお、上記第2の実施の形態においても、
第1の実施の形態と同様に画像良否判別手段28によっ
て良好なX線画像であるか否かの判別を行って、判別結
果が良好であるX線画像のみを画像メモリ321 〜32
n に一時記憶する構成とするようにしてもよい。このよ
うな構成とすれば、良好な複数の画像データ間の演算を
行うことができ、一層高精度な計測または検査を行うこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明のX線撮像処理装
置によれば、材質または厚さが互いに相違して透過させ
るX線の波長または強度を可変する複種類のX線透過用
フィルタを、X線源と対象物との間のX線の放射経路中
に順次介在させながら、それに同期して撮像したX線画
像が良好であるか否かを判別して、良好なX線画像が得
られるフィルタを択一的に選択し、その選択したフィル
タを対象物とX線源との間に設置することにより、X線
の照射条件を最適に設定するようにしたので、従来のX
線源の管電流および管電圧の微調整を行う手段に比較し
て、対象物のインライン検査に対応できる高速性を得る
ことのできるとともに、計測や検査を正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るX線撮像処理
装置を示すブロック構成図。
【図2】(a)は同上のX線撮像処理装置に用いられる
各フィルタの配列の一例を示す平面図、(b)はその側
面図。
【図3】(a)は同上のX線撮像処理装置に用いられる
各フィルタの配列の他例を示す平面図、(b)はその側
面図。
【図4】同上のX線撮像処理装置の処理を示すフローチ
ャート。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るX線撮像処理
装置を示すブロック構成図。
【図6】同上のX線撮像処理装置の処理を示すフローチ
ャート。
【図7】従来のX線撮像処理装置を示すブロック構成
図。
【図8】同上のX線撮像処理装置の処理を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 対象物 3 X線源 4 X線撮像装置 13 処理エリア設定手段 14 所定濃度領域抽出手段 17 特徴量計測手段 19 判定制御手段(制御手段) 201 〜20n フィルタ 21 フィルタ切換手段 27 回転円板 28 画像良否判別手段 321 〜32n 画像メモリ 33 画像間演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 BA15 CA01 EA06 EA09 EA20 FA06 GA07 GA09 GA11 HA04 HA20 JA02 JA05 JA16 JA20 KA03 LA11 SA29 SA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物にX線を照射して、前記対象物に
    対し透過または反射したX線により得られたX線画像に
    おける所定領域の特徴部分の計測結果に基づき前記対象
    物の良否を判定するよう処理するX線撮像処理装置にお
    いて、 対象物にX線を照射するX線源と、 材質または厚さが互いに相違して透過させるX線の波長
    または強度を可変する複種類のX線透過用フィルタと、 前記X線源と前記対象物との間のX線の放射経路中に前
    記各フィルタを択一的に順次介在させるフィルタ切換手
    段と、 前記各フィルタのX線の放射経路中への入れ換えに同期
    しながら前記対象物に対し透過または反射したX線を取
    り込んで前記対象物を撮像するX線撮像装置と、 前記X線撮像装置で撮像して得られたX線画像の良否を
    判別する画像良否判別手段と、 前記画像良否判別手段の判別結果が良好となったときの
    単一の前記フィルタをX線の放射経路中に設置するよう
    制御する制御手段とを備えて構成されていることを特徴
    とするX線撮像処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の各フィルタは、回転円板における
    回転方向に沿って分割された複数の領域にそれぞれ配置
    した配列状態に固定されて、前記回転円板の回転に伴っ
    てX線の照射経路中に択一的に順次位置させるよう構成
    されている請求項1に記載のX線撮像処理装置。
  3. 【請求項3】 各フィルタのX線の放射経路中への入れ
    換えに同期しながらX線撮像装置で対象物をそれぞれ撮
    像して得られた複種類のX線画像を個々に一時記憶する
    複数の画像メモリと、複数の前記画像メモリに記憶され
    ている各X線画像に対し計測または検査の対象箇所の画
    像部分を顕著化させるための相互の演算を行う画像間演
    算手段とを備えている請求項1または2に記載のX線撮
    像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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