JP2001140634A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2001140634A
JP2001140634A JP32612899A JP32612899A JP2001140634A JP 2001140634 A JP2001140634 A JP 2001140634A JP 32612899 A JP32612899 A JP 32612899A JP 32612899 A JP32612899 A JP 32612899A JP 2001140634 A JP2001140634 A JP 2001140634A
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朗 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NOx浄化装置の劣化を正確に判定するとと
もに、再生可能な場合には確実に再生させることができ
る機能を備えた排気浄化装置を提供する。 【解決手段】 NOx浄化装置15の上流側に配置され
O2センサ18の出力がリッチ空燃比を示す値に変化し
た時点からの積算排気量に対応する排気量パラメータG
AIRLNCを算出する(S73)。NOx浄化装置1
5の下流側に配置されたO2センサ19の出力がリッチ
空燃比を示す値に変化したときの排気量パラメータGA
IRLNCがNG判定用閾値GAIRLNCNGより小
さいときは劣化と判定し(S79)、GAIRLNC≧
GAIRLNCNGのときは、判定を保留する(S7
7)。判定を保留したときは、NOx浄化装置15に吸
収されたSOxを除去する処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に関し、特にNOx(窒素酸化物)を浄化するN
Ox浄化装置を備え、そのNOx浄化装置の劣化判定機
能を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に供給する混合気の空燃比を理
論空燃比よりリーン側に設定する(いわゆるリーン運転
を実行する)と、NOxの排出量が増加する傾向がある
ため、機関の排気系にNOxを吸収するNOx吸収剤を
内蔵するNOx浄化装置を設け、排気の浄化を行う技術
が従来より知られている。このNOx吸収剤は、空燃比
が理論空燃比よりリーン側に設定され、排気中の酸素濃
度が比較的高い(NOxが多い)状態(以下「排気リー
ン状態」という)においては、NOxを吸収する一方、
逆に空燃比が理論空燃比よりリッチ側に設定され、排気
中の酸素濃度が比較的低い状態(以下「排気リッチ状
態」という)においては、吸収したNOxを放出する特
性を有する。このNOx吸収剤を内蔵するNOx浄化装
置は、排気リッチ状態においては、NOx吸収剤から放
出されるNOxはHC、COにより還元されて、窒素ガ
スとして排出され、またHC、COは酸化されて水蒸気
及び二酸化炭素として排出されるように構成されてい
る。
【0003】上記NOx吸収剤が、吸収できるNOx量
には当然限界があり、この限界値は、NOx吸収剤が劣
化すると小さくなる傾向を示す。そのため、NOx浄化
装置の上流側及び下流側に酸素濃度センサを配置し、N
Ox吸収剤に吸収されたNOxを放出させるための空燃
比リッチ化を実行し、前記上流側酸素濃度センサがリッ
チ空燃比を示す値に変化した時点から、前記下流側酸素
濃度センサの出力値がリッチ空燃比を示す値に変化する
時点までの遅れ時間により、NOx吸収剤の劣化度合を
判定する手法が、従来より知られている(特開平10−
299460号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】NOx吸収剤のNOx
吸収能力は、NOx吸収剤の劣化によって低下するだけ
でなく、燃料成分に含まれる硫黄の酸化物(SOx)を
吸収すること、すなわち硫黄被毒によっても低下する。
ところが上記従来の劣化判定手法では、この点を考慮し
ていないため、硫黄被毒によってNOx吸収能力が低下
した場合でも、NOx吸収剤自体が劣化したと誤判定す
るおそれがあった。硫黄被毒によって低下したNOx吸
収能力は、再生処理によって向上させることが可能であ
り、そのような場合までNOx吸収剤が再生不能の劣化
状態にあると判定することは好ましくない。
【0005】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、NOx浄化装置の劣化を正確に判定するととも
に、再生可能な場合には確実に再生させることができる
機能を備えた排気浄化装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気系に設けら
れ、排気リーン状態において排気中のNOxを吸収する
NOx浄化手段を備えた内燃機関の排気浄化装置におい
て、該NOx浄化手段の下流側に設けられ、排気中の酸
素濃度を検出する酸素濃度センサと、該酸素濃度センサ
の出力に応じて前記NOx浄化手段が正常か、劣化して
いるかの判定またはその判定を保留するとの決定を行う
劣化判定手段と、該劣化判定手段により前記NOx浄化
手段が劣化していると判定されたときに警告を発する警
告手段と、前記劣化判定手段により判定保留の決定が行
われたときに、前記NOx浄化手段の再生処理を実行す
る劣化再生手段とを有することを特徴とする。
【0007】この構成によれば、NOx浄化手段の下流
側に設けらた酸素濃度センサの出力に応じて、NOx浄
化手段が正常か、劣化しているかの判定またはその判定
を保留するとの決定が行われ、NOx浄化手段が劣化し
ていると判定されたときに警告が発せられる一方、判定
保留の決定が行われたときに、NOx浄化手段の再生処
理が実行されるので、明らかな劣化については運転者が
直ちに対応可能とし、また硫黄被毒によりNOx吸収剤
の吸収能力が低下したような場合には判定保留決定が行
われて確実に再生させることができる。
【0008】前記劣化判定手段は、具体的には、前記機
関に供給する混合気の空燃比を理論空燃比よりリーン側
からリッチ側に切り換えた後に、第1の酸素濃度センサ
の出力値がリッチ空燃比を示す値に変化した時点から、
NOx浄化手段に流入する還元成分の量が算出され、該
算出された還元成分量及び第2の酸素濃度センサの出力
値に基づいて、前記NOx浄化手段の正常か、劣化して
いるかの判定またはその判定を保留する決定を行う。
【0009】前記劣化判定手段は、例えば、前記第2の
酸素濃度センサの出力値がリッチ空燃比を示す値に変化
した時点において、前記還元成分量がNG判定閾値(G
AIRLNCNG)より小さいとき劣化と判定し、前記
還元成分量がOK判定閾値(GAIRLNCOK)より
大きいとき正常と判定し、前記還元成分量が前記NG判
定閾値と前記OK判定閾値との間にあるとき、判定保留
の決定を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の一実施形態にかか
る排気浄化装置を含む、内燃機関(以下「エンジン」と
いう)及びその制御装置の全体構成図であり、例えば4
気筒のエンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3
が配されている。スロットル弁3にはスロットル弁開度
(θTH)センサ4が連結されており、当該スロットル
弁3の開度に応じた電気信号を出力してエンジン制御用
電子コントロールユニット(以下「ECU」という)5
に供給する。
【0011】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の
開弁時間が制御される。
【0012】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられており、この
絶対圧センサ8により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気
温(TA)センサ9が取付けられており、吸気温TAを
検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給す
る。
【0013】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。エンジン1の図示しない
カム軸周囲又はクランク軸周囲には、エンジン回転数
(NE)センサ11及び気筒判別(CYL)センサ12
が取り付けられている。エンジン回転数センサ11は、
エンジン1の各気筒の吸入行程開始時の上死点(TD
C)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で
(4気筒エンジンではクランク角180゜毎に)TDC
信号パルスを出力し、気筒判別センサ12は、特定の気
筒の所定クランク角度位置で気筒判別信号パルスを出力
するものであり、これらの各信号パルスはECU5に供
給される。
【0014】排気管13には三元触媒14と、NOx浄
化手段としてのNOx浄化装置15とが上流側からこの
順序で設けられている。三元触媒は、酸素蓄積能力を有
し、エンジン1に供給される混合気の空燃比が理論空燃
比よりリーン側に設定され、排気中の酸素濃度が比較的
高い排気リーン状態では、排気中の酸素を蓄積し、逆に
エンジン1に供給される混合気の空燃比が理論空燃比よ
りリッチ側に設定され、排気中の酸素濃度が低く、H
C、CO成分が多い排気リッチ状態では、蓄積した酸素
により排気中のHC,COを酸化する機能を有する。
【0015】NOx浄化装置15は、NOxを吸収する
NOx吸収剤及び酸化、還元を促進するための触媒を内
蔵する。NOx吸収剤としては、エンジン1に供給され
る混合気の空燃比が理論空燃比よりリーン側に設定さ
れ、排気中の酸素濃度が比較的高い(NOxが多い)排
気リーン状態においては、NOxを吸蔵する一方、逆に
エンジン1に供給される混合気の空燃比が理論空燃比近
傍または理論空燃比よりリッチ側に設定され、排気中の
酸素濃度が比較的低い排気リッチ状態においては、吸蔵
したNOxを放出する特性を有する吸蔵式のもの、ある
いは排気リーン状態においてはNOxを吸着し、排気リ
ッチ状態において還元する吸着式のものを使用する。N
Ox浄化装置15は、排気リーン状態においては、NO
x吸収剤にNOxを吸収させる一方、排気リッチ状態に
おいては、NOx吸収剤から放出されるNOxがHC、
COにより還元されて、窒素ガスとして排出され、また
HC、COは酸化されて水蒸気及び二酸化炭素として排
出されるように構成されている。吸蔵式のNOx吸収剤
としては、例えば酸化バリウム(Ba0)が使用され、
吸着式のNOx吸収剤としては、例えばナトリウム(N
a)とチタン(Ti)またはストロンチウム(Sr)と
チタン(Ti)が使用され、触媒としては吸蔵式及び吸
着式のいずれにおいても、例えばロジウム(Rh)、パ
ラジウム(Pd)、白金(Pt)などの貴金属が使用さ
れる。
【0016】NOx吸収剤のNOx吸収能力の限界、す
なわち最大NOx吸収量まで、NOxを吸収すると、そ
れ以上NOxを吸収できなくなるので、適時NOxを放
出させて還元するために空燃比のリッチ化、すなわち還
元リッチ化を実行する。三元触媒14の上流位置には、
比例型空燃比センサ17(以下「LAFセンサ17」と
いう)が装着されており、このLAFセンサ17は排気
中の酸素濃度(空燃比)にほぼ比例した電気信号を出力
し、ECU5に供給する。
【0017】三元触媒14とNOx浄化装置15との間
及びNOx浄化装置15の下流位置には、それぞれ二値
型酸素濃度センサ(以下「O2センサ」という)18,
19が装着されており、これらのセンサの検出信号はE
CU5に供給される。このO2センサ18,19は、そ
の出力が理論空燃比の前後において急激に変化する特性
を有し、その出力は理論空燃比よりリッチ側で高レベル
となり、リーン側で低レベルとなる。
【0018】エンジン1は、吸気弁及び排気弁のバルブ
タイミングを、エンジンの高速回転領域に適した高速バ
ルブタイミングと、低速回転領域に適した低速バルブタ
イミングとの2段階に切換可能なバルブタイミング切換
機構30を有する。このバルブタイミングの切換は、弁
リフト量の切換も含み、さらに低速バルブタイミング選
択時は2つに吸気弁のうちの一方を休止させて、空燃比
を理論空燃比よりリーン化する場合においても安定した
燃焼を確保するようにしている。
【0019】バルブタイミング切換機構30は、バルブ
タイミングの切換を油圧を介して行うものであり、この
油圧切換を行う電磁弁及び油圧センサがECU5に接続
されている。油圧センサの検出信号はECU5に供給さ
れ、ECU5は電磁弁を制御してエンジン1の運転状態
に応じたバルブタイミングの切換制御を行う。
【0020】ECU5には、エンジン1によって駆動さ
れる車両の走行速度(車速)VPを検出する車速センサ
20が接続されており、その検出信号がECU5に供給
される。ECU5は、各種センサからの入力信号波形を
整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信
号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力
回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」という)
5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム及び
演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射弁6
に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成される。
【0021】CPU5bは、上述の各種エンジンパラメ
ータ信号に基づいて、種々のエンジン運転状態を判別す
るとともに、該判別されたエンジン運転状態に応じて、
次式(1)に基づき、前記TDC信号パルスに同期して
開弁作動する燃料噴射弁6の燃料噴射時間TOUTを演
算する。 TOUT=TIM×KCMD×KLAF×K1+K2…(1)
【0022】ここに、TIMは基本燃料量、具体的には
燃料噴射弁6の基本燃料噴射時間であり、エンジン回転
数NE及び吸気管内絶対圧PBAに応じて設定されたT
Iマップを検索して決定される。TIマップは、エンジ
ン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAに対応する運転
状態において、エンジンに供給する混合気の空燃比がほ
ぼ理論空燃比になるように設定されている。すなわち、
基本燃料量TIMは、エンジンの単位時間当たりの吸入
空気量(重量流量)にほぼ比例する値を有する。
【0023】KCMDは目標空燃比係数であり、エンジ
ン回転数NE、スロットル弁開度θTH、エンジン水温
TW等のエンジン運転パラメータに応じて設定される。
目標空燃比係数KCMDは、空燃比A/Fの逆数、すな
わち燃空比F/Aに比例し、理論空燃比のとき値1.0
をとるので、目標当量比ともいう。また目標空燃比係数
KCMDは、後述するように還元リッチ化、NOx浄化
装置15の劣化判定、あるいはNOx浄化装置15の再
生処理を実行するときは、空燃比をリッチ化するリッチ
化所定値KCMDRR、KCMDRMまたはKCMDS
RMに設定される。
【0024】KLAFは、フィードバック制御の実行条
件が成立するときは、LAFセンサ17の検出値から算
出される検出当量比KACTが目標当量比KCMDに一
致するようにPID制御により算出される空燃比補正係
数である。K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ
信号に応じて演算される他の補正係数および補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等の諸特性の最適化が図れるような所定値に決定
される。CPU5bは上述のようにして求めた燃料噴射
時間TOUTに基づいて燃料噴射弁6を開弁させる駆動
信号を出力回路5dを介して燃料噴射弁6に供給する。
【0025】図2は、前記式(1)に適用される目標空
燃比係数KCMDを算出する処理のフローチャートであ
る。本処理は一定時間毎にCPU5bで実行される。ス
テップS20では、後述する図7の処理で設定され、N
Ox浄化装置15のNOx吸収剤に吸収されたSOx
(硫黄酸化物)を除去するための空燃比リッチ化を実行
することを「1」で示すSOx除去フラグFSRMRI
CHが「1」であるか否かを判別し、FSRMRICH
=1であってSOx除去のための空燃比リッチ化を実行
するときは、目標空燃比係数KCMDをSOx除去処理
用リッチ化所定値KCMDSRM(例えば空燃比12.
5程度に相当する値)に設定して(ステップS39)、
本処理を終了する。
【0026】ステップS20でFSRMRICH=0で
あるときは、リーン運転中か否か、すなわち通常制御時
に後述するステップS28で記憶された目標空燃比係数
KCMDの記憶値KCMDBが「1.0」より小さいか
否かを判別する(ステップS21)。その結果、KCM
DB≧1.0であってリーン運転中でないときは、直ち
にステップS25に進み、還元リッチ化実行中であるこ
とを「1」で示す還元リッチ化フラグFRROK及びN
Ox浄化装置15の劣化判定のための空燃比リッチ化を
実行中であることを「1」で示す劣化判定リッチ化フラ
グFRMOKをともに「0」に設定し、さらに後述する
ステップS31、S35で参照されるダウンカウントタ
イマtmRR及びtmRMに、それぞれ還元リッチ化時
間TRR(例えば5〜10秒)及び還元リッチ化時間T
RRより長い劣化判定リッチ化時間TRM(>TRR)
をセットしてスタートさせる(ステップS26)。次い
で、通常制御、すなわちエンジン運転状態に応じて目標
空燃比係数KCMDの設定を行う(ステップS27)。
目標空燃比係数KCMDは、基本的には、エンジン回転
数NE及び吸気管内絶対圧PBAに応じて算出し、エン
ジン水温TWの低温状態や所定の高負荷運転状態では、
それらの運転状態に応じた値に変更される。次いでステ
ップS27で算出した目標空燃比係数KCMDを記憶値
KCMDBとして記憶して(ステップS28)、本処理
を終了する。
【0027】ステップS21でKCMDB<1.0であ
ってリーン運転中であるときは、エンジン回転数NE及
び吸気管内絶対圧PBAに応じて、次のステップS23
で使用する増分値ADDNOxを決定する(ステップS
22)。増分値ADDNOxは、リーン運転中に単位時
間当たりに排出されるNOx量に対応するパラメータで
あり、エンジン回転数NEが増加するほど、また吸気管
内絶対圧PBAが増加するほど、増加するように設定さ
れている。
【0028】ステップS23では、下記式にステップS
22で決定した増分値ADDNOxを適用し、NOx量
カウンタCNOxをインクリメントする。これによりN
Ox排出量、すなわちNOx吸収剤に吸収されたNOx
量に相当するカウント値が得られる。 CNOx=CNOx+ADDNOx
【0029】続くステップS24では、NOx量カウン
タCNOxの値が、許容値CNOxREFを越えたか否
かを判別する。この答が否定(NO)であるときは、前
記ステップS25に進み、通常制御、すなわちエンジン
運転状態に応じた目標空燃比係数KCMDの設定を行
う。許容値CNOxREFは、NOx吸収剤の最大NO
x吸収量より若干小さいNOx量に対応する値に設定さ
れる。
【0030】ステップS24で、CNOx>CNOxR
EFとなると、NOx浄化装置15の劣化判定の実行指
令がなされていることを「1」で示す劣化判定指令フラ
グFMCMDが「1」であるか否かを判別する(ステッ
プS30)。NOx浄化装置15の劣化判定は、1運転
期間(エンジン始動から停止までの期間)に1回程度の
割合で実行すればよいので、エンジン始動後、エンジン
運転状態が安定した時点で劣化判定指令フラグFMCM
Dが「1」に設定される。通常はFMCMD=0である
ので、ステップS30からステップS31に進み、還元
リッチ化フラグFRROKを「1」に設定し、次いで目
標空燃比係数KCMDを空燃比14.0相当程度の値に
対応するリッチ化所定値KCMDRRに設定して還元リ
ッチ化を実行する(ステップS32)。そして、タイマ
tmRRの値が「0」か否かを判別し(ステップS3
3)、tmRR>0である間は直ちに本処理を終了し、
tmRR=0となると還元リッチ化フラグFRROKを
「0」に設定するとともにNOx量カウンタCNOxの
値を「0」にリセットする(ステップS34)。これに
より、次回からはステップS24の答が否定(NO)と
なるので、通常制御に移行する。
【0031】劣化判定指令がなされた状態(FMCMD
=1)において、ステップS24でCNOx>CNOx
REFとなったときは、ステップS30からステップS
35に進み、劣化判定リッチ化フラグFRMOKを
「1」に設定し、次いで目標空燃比係数KCMDを空燃
比14.0相当程度の値より若干リーン側の値に対応す
る劣化判定リッチ化所定値KCMDRM(<KCMDR
R)に設定して還元リッチ化を実行する(ステップS3
6)。通常の還元リッチ化実行時よりリッチ化の度合を
小さくするのは、リッチ化の度合が大きくリッチ化実行
時間が短いと誤判定が発生し易いからであり、リッチ化
の度合を小さくしてリッチ化実行時間(=TRM)を長
くすることにより、劣化判定の精度を向上させることが
できる。
【0032】そして、タイマtmRMの値が「0」か否
かを判別し(ステップS37)、tmRM>0である間
は直ちに本処理を終了し、tmRM=0となると劣化判
定リッチ化フラグFRMOK及び劣化判定指令フラグF
MCMDをともに「0」に設定し、NOx量カウンタC
NOxの値を「0」にリセットする(ステップS3
8)。これにより、次回からはステップS24の答が否
定(NO)となるので、通常制御に移行する。
【0033】図2の処理によれば、リーン運転可能なエ
ンジン運転状態においては、通常は図3に実線で示すよ
うに間欠的に(時刻t1〜t2,t3〜t4及びt5〜
t6の期間)還元リッチ化が実行され、NOx浄化装置
15のNOx吸収剤に吸収されたNOxが適宜放出され
る。また、例えば時刻t3より前に劣化判定指令がなさ
れたときは、図3に破線で示すように、還元リッチ化よ
りリッチ化の度合を小さくして、かつ還元リッチ化より
長い時間TRMに亘って(時刻t3からt4aまで)劣
化判定リッチ化が実行される。またSOx除去処理を実
行するときは、目標空燃比係数KCMDは、SOx除去
処理用リッチ化所定値KCMDSRMに設定される(ス
テップS39)。
【0034】図4は、NOx浄化装置15の劣化判定の
実施条件を判定する処理のフローチャートであり、この
処理はTDC信号パルスの発生に同期してCPU5bで
実行される。ステップS51では、下流側O2センサ1
9が活性化したか否かを判別し、活性化しているとき
は、空燃比を理論空燃比よりリーン側に設定するリーン
運転が許可されていることを「1」で示すリーン運転フ
ラグFLBが「1」であるか否かを判別し(ステップS
52)、FLB=1であるときは、還元リッチ化フラグ
FRROKが「1」であるか否かを判別する(ステップ
S53)。
【0035】ステップS51若しくはS52の答が否定
(NO)であるときまたはステップS53の答が肯定
(YES)であるときは、後述する図5の処理で算出、
使用する排気量パラメータGAIRLNCを「0」に設
定し(ステップS56)、劣化判定実施条件が成立して
いることを「1」で示す実施条件フラグFMCND67
Bを「0」に設定して(ステップS57)、本処理を終
了する。
【0036】ステップS51及びS52の答が肯定(Y
ES)であり且つステップS53の答が否定(NO)で
あるときは、エンジン運転状態が通常の状態にあるか否
かを判別する(ステップS54)。具体的には、エンジ
ン回転数NEが所定上下限値NEH,NEL(例えば3
000rpm,1200rpm)の範囲内にあるか否
か、吸気管内絶対圧PBAが所定上下限値PBAH,P
BAL(例えば88kPa,21kPa)の範囲内にあ
るか否か、吸気温TAが所定上下限値TAH,TAL
(例えば100℃,−7℃)の範囲内にあるか否か、エ
ンジン水温TWが所定上下限値TWH,TWL(例えば
100℃,75℃)の範囲内にあるか否か、車速VPが
所定上下限値VPH,VPL(例えば120km/h,
35km/h)の範囲内にあるか否かを判別し、いずれ
かの答が否定(NO)であるときは、前記ステップS5
6に進み、全て肯定(YES)であるときは、劣化判定
リッチ化フラグFRMOKが「1」であるか否かを判別
する(ステップS55)。
【0037】NOx浄化装置15のNOx吸収剤のNO
x吸収量がほぼ最大(飽和状態)となり、図2の処理で
劣化判定リッチ化フラグFRMOKが「1」に設定され
るまでは、前記ステップS56に進み、FRMOK=1
となると、上流側O2センサ18の出力電圧SVO2が
理論空燃比に対応する基準電圧SVREFを越えたか否
かを判別する。劣化判定リッチ化開始後しばらくは、三
元触媒14によりHC、COが酸化されるため、出力電
圧SVO2は、基準電圧SVREFより小さい状態が続
く。したがって、ステップS58からステップS59に
進んで前記排気量パラメータGAIRLNCを「0」に
設定し、次いで実施条件フラグFMCND67Bを
「1」に設定して(ステップS60)、本処理を終了す
る。
【0038】そして三元触媒14に蓄積された酸素が無
くなって、O2センサ18近傍が排気リッチ状態とな
り、出力電圧SVO2が基準電圧SVREFを越える
と、ステップS59を実行することなくステップS60
に進む処理に移行する。
【0039】図5は、NOx浄化装置15の劣化判定を
行う処理のフローチャートであり、この処理はTDC信
号パルスの発生に同期してCPU5bで実行される。ス
テップS71では、実施条件フラグFMCND67Bが
「1」であるか否かを判別し、FMCND67B=0で
あって実施条件が成立していないときは、直ちに本処理
を終了する。FMCND67B=1であるときは、下流
側O2センサ19の出力電圧TVO2が理論空燃比に対
応する基準電圧TVREF以下か否かを判別する(ステ
ップS72)。実施条件フラグFMCND67Bが
「1」となった直後は、TVO2≦TVREFであり、
ステップS73に進んで、下記式(2)により排気量パ
ラメータGAIRLNCを算出する。 GAIRLNC=GAIRLNC+TIM (2)
【0040】ここでTIMは基本燃料量、すなわちエン
ジン運転状態(エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧
PBA)に応じて空燃比が理論空燃比となるように設定
される燃料量であるので、エンジン1の単位時間当たり
の吸入空気量、したがって排気量に比例するパラメータ
である。排気量パラメータGAIRLNCは、図4の処
理により、SVO2≦SVREFである間は「0」に保
持されるので、ステップS73の演算により、上流側O
2センサ出力SVO2が基準電圧SVREFを越えた時
点から、NOx浄化装置15に流入する排気量の積算値
を示す排気量パラメータGAIRLNCが得られる。ま
た、劣化判定実行中は空燃比は理論空燃比よりリッチ側
の一定リッチ空燃比(KCMDRMに対応する値)に維
持されるので、この排気量パラメータGAIRLNC
は、排気中に含まれる還元成分(HC、CO)の積算量
に比例する値を有する。
【0041】続くステップS74では、排気量パラメー
タGAIRLNCがOK判定用閾値GAIRLNCOK
以上か否かを判別する。最初はGAIRLNC<GAI
RLNCOKであるので、直ちに本処理を終了する。そ
の後、下流側O2センサ出力TVO2が基準電圧TVR
EF以下の状態でGAIRLNC≧GAIRLNCOK
となると、ステップS74からステップS75に進み、
NOx浄化装置15は正常であると判定してそのことを
「1」で示す正常フラグFOK67Bを「1」に設定
し、次いで劣化判定が終了したことを「1」で示す終了
フラグFDONE67Bを「1」に設定して(ステップ
S80)、本処理を終了する。
【0042】一方、排気量パラメータGAIRLNCが
OK判定用閾値GAIRLNCOK以上となる前に、下
流側O2センサ出力TVO2が基準電圧TVREFを越
えたときは、ステップS72からステップS76に進ん
で、排気量パラメータGAIRLNCがOK判定用閾値
GAIRLNCOKより小さいNG判定用閾値GAIR
LNCNG以上か否かを判別する。そして、GAIRL
NC<GAIRLNCNGであって上流側O2センサ出
力がリッチ空燃比を示す値に変化した時点からの排気量
が少ないにもかかわらず下流側O2センサ出力がリッチ
空燃比を示す値に変化したときは、NOx浄化装置15
が劣化していると判定し、劣化していることを「1」で
示す劣化フラグFFSD67Bを「1」に設定して音声
あるいは警告ランプなどの表示によって運転者に警告を
発し(ステップS79)、前記ステップS80に進む。
【0043】またステップS76でGAIRLNC≧G
AIRLNCNGであるときは、NOx浄化装置15が
劣化している場合と、NOx吸収剤にSOxが吸収され
てNOx吸収能力が低下している場合とがあるため、正
常か劣化しているかの判定を保留することとして保留フ
ラグFGRAY67Bを「1」に設定し(ステップS7
7)、次いで図7の処理で使用され、SOx除去処理の
継続時間を制御するためのダウンカウンタCSRMに所
定値CSRM0をセットして(ステップS78)、前記
ステップS80に進む。
【0044】下流側O2センサ出力TVO2がリッチ空
燃比を示す値(>TVREF)に変化する時点での排気
量パラメータGAIRLNCの値(以下「リッチ反転パ
ラメータ値」という)GAIRLNCRは、正常なNO
x浄化装置の場合には、装置のばらつきを考慮しても、
OK判定用閾値GAIRLNCOKより大きくなる(換
言すれば、装置のばらつきを考慮してもほぼ確実に正常
なNOx浄化装置を判定できるような閾値として、OK
判定用閾値GAIRLNCOKが設定されている)が、
SOxの吸収量が大きくなった(硫黄被毒した)ために
NOx吸収能力が低下したNOx浄化装置の場合には、
リッチ反転パラメータ値GAIRLNCRがOK判定用
閾値GAIRLNCOKより小さいものも存在する。そ
こで、本実施形態では、装置のばらつきを考慮してもほ
ぼ確実に劣化したNOx浄化装置を判定できるような閾
値として、NG判定用閾値GAIRLNCNGを設定
し、リッチ反転パラメータ値GAIRLNCRが、GA
IRLNCNG≦GAIRLNCR≦GAIRLNCO
Kの範囲内にあるときは、正常か、劣化しているかの判
定を保留することとして、保留フラグFGRAY67B
を「1」に設定し、SOx除去処理(NOx浄化装置の
再生処理)を実行することとしている。これにより、硫
黄被毒によりNOx吸収能力が低下したNOx浄化装置
については、NOx吸収能力を確実に回復させることが
できる。
【0045】図6は図4,5の処理を説明するためのタ
イムチャートであり、時刻t11において劣化判定リッ
チ化フラグFRMOKが「1」に設定された場合の上流
側O2センサ出力SVO2及び下流側O2センサ出力T
VO2の推移を示している。この図の時刻t13より前
に(すなわちTDLYで示す期間中に)排気量パラメー
タGAIRLNCがOK判定用閾値GAIRLNCOK
を越えれば(GAIRLNCR>GAIRLNCOKの
とき)、NOx浄化装置15が必要とするNOx蓄積能
力を有することを示すので、正常と判定される一方、時
刻t13より前に排気量パラメータGAIRLNCがN
G判定用閾値GAIRLNCNGに達しないとき(GA
IRLNCR<GAIRLNCNGのとき)は、NOx
蓄積能力が不十分であるため劣化と判定される。また、
正常と劣化の中間的な状態、すなわちGAIRLNCN
G≦GAIRLNCG≦GARILNCOKであるとき
は、正常または劣化しているとの判定を保留する決定が
行われる。
【0046】図7はSOx除去モード、すなわちNOx
浄化装置15に吸収されたSOxを除去するための処理
を実行する制御モードを判別する処理のフローチャート
であり、この処理はTDC信号パルスの発生に同期して
CPU5bで実行される。NOx吸収剤に吸収されたS
Oxは、NOx吸収剤の温度が600℃程度より高い状
態で空燃比をリッチ化することより除去することができ
るので、図7の処理はNOx吸収剤が高温となる車両運
転状態を判別して、SOx除去処理の開始及び終了の制
御を行う。
【0047】先ずステップS91では、保留フラグFG
RAY67Bが「1」であるか否かを判別し、FGRA
Y67B=1であって判定保留の決定がなされていると
きは、エンジン1が燃料供給遮断運転中であることを
「1」で示すフュエルカットフラグFFCが「1」であ
るか否かを判別し(ステップS92)、FFC=0であ
って燃料供給遮断運転中でなければ、リーン運転フラグ
FLBが「1」であるか否かを判別し(ステップS9
3)、FLB=0であってリーン運転中でないときは、
SOx除去フラグFSRMRICHが「1」であるか否
かを判別する(ステップS94)。
【0048】その結果、FGRAY67B=0であって
判定保留の決定がなされていないとき、FFC=1であ
って燃料供給遮断運転中であるとき、またはFLB=0
且つFSRMRICH=0であってリーン運転中でなく
且つSOx除去処理の実行中でないときは、後述するス
テップS99で参照するダウンカウントタイマtmSR
MDLYに図8の処理により設定される遅延時間TMS
RMDLYをセットしてスタートし(ステップS9
6)、SOx除去フラグFSRMRICHを「0」に設
定して(ステップS97)、本処理を終了する。
【0049】一方、保留フラグFGRAY67Bが
「1」に設定され、燃料供給遮断運転を実行しておら
ず、リーン運転中であるときまたは既にSOx除去処理
を開始しているときは、エンジン回転数NE、吸気管内
絶対圧PBA及び車速VPが所定の範囲内にあるか否か
を判別する(ステップS95)。すなわち、エンジン回
転数NEが所定回転数NESRML(例えば2500r
pm)以上且つ吸気管内絶対圧PBAが所定圧PBSR
ML(例えば75kPa)以上且つ車速VPが所定車速
VPSRML(例えば100km/h)以上であるか否
かを判別し、その答が否定(NO)のときは前記ステッ
プS96に進み、肯定(YES)であるときは、SOx
除去フラグFSRMRICHを「1」に設定し(ステッ
プS98)、ステップS96でスタートしたタイマtm
SRMDLYの値が「0」か否かを判別する(ステップ
S99)。tmSRMDLY>0である間は、ダウンカ
ウンタCSRMに所定値CSRM0をセットして(ステ
ップS100)、本処理を終了する。
【0050】tmSRMDLY=0となると、ステップ
S99からステップS101に進み、エンジン回転数N
E及び吸気管内絶対圧PBAに応じて図9(a)に示す
DCSRMマップを検索してステップS102で使用す
るカウンタCSRMの減算値DCSRMを算出する。D
CSRMマップは、エンジン回転数NEが高くなるほ
ど、また吸気管内絶対圧PBAが高くなるほど減算値D
CSRMが大きくなるように設定されている。減算値D
CSRMは、排気流量にほぼ比例し、単位時間当たりに
NOx吸収剤から除去されるSOx量に比例するように
設定される。
【0051】続くステップS102では、カウンタCS
RMの値を減算値DCSRMだけデクリメントし、次い
でそのカウンタCSRMの値が「0」となったか否かを
判別する(ステップS103)。CSRM>0である間
は直ちに本処理を終了し、CSRM=0となると、NO
x吸収剤のSOx除去が完了したと判定し、保留フラグ
FGRAY67Bを「0」に戻して(ステップS10
4)、本処理を終了する。保留フラグFGRAY67B
が「0」となると、以後はステップS91からステップ
S96、S97に進み、SOx除去モードを終了する。
【0052】図8は、ステップS96でタイマtmSR
MDLYに設定される遅延時間TMSRMDLYの設定
を行う処理のフローチャートであり、この処理はTDC
信号パルスの発生に同期してCPU5bで実行される。
ステップS111では、フュエルカットフラグFFCが
「1」であるか否かを判別し、FFC=0であって燃料
供給遮断運転を実行していないときは、遅延時間TMS
RMDLYを通常の遅延時間TMSRMDVP(例えば
5秒)に設定して(ステップS112)、本処理を終了
する。
【0053】一方FFC=1であって燃料供給遮断運転
を実行しているときは、燃料供給遮断運転開始直前の車
速VPFCB及び燃料供給遮断運転の継続時間TFCに
応じて図9(b)に示すTMSRMDFCマップを検索
し、燃料供給遮断運転終了直後、すなわち燃料供給再開
直後用の遅延時間TMSRMDFCを算出する(ステッ
プS113)。TMSRMDFCマップは、燃料供給遮
断運転開始直前の車速VPFCBが低いほど、また燃料
供給遮断運転継続時間TFCが長いほど、遅延時間TM
SRMDFCが長くなるように設定されている。続くス
テップS114では、遅延時間TMSRMDLYを、ス
テップS113で算出した燃料供給再開直後に適用され
る遅延時間TMSRMDFCに設定して、本処理を終了
する。
【0054】図10は、図7の処理による制御を説明す
るためのタイムチャートであり、図10(a)〜(h)
は、それぞれ車速VP,NOx浄化装置15のNOx吸
収剤(触媒)の温度(以下「触媒温度」という)TLN
C,実施条件フラグFMCND67B,保留フラグFG
RAY67B,SOx除去フラグFSRMRICH,ダ
ウンカウントタイマtmSRMDLYの値,ダウンカウ
ンタCSRMの値及び目標空燃比係数KCMDの推移を
示す。
【0055】時刻t21に故障判定実施条件が成立し、
実施条件フラグFMCND67B(同図(c))が
「1」に設定されると、目標空燃比係数KCMDが劣化
判定リッチ化所定値KCMDRMに設定され、故障判定
が実行される。その結果時刻t22に判定保留の決定が
なされると、保留フラグFGRAY67B(同図
(d))が「1」に設定されるとともに、ダウンカウン
タCSRMに所定値CSRM0がセットされる。時刻t
23において車速VPが所定車速VPSRMLを越えた
とき、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBAも
図7のステップS95の条件を満たしており、SOx除
去フラグFSRMRICHが「1」に設定されてSOx
除去モードに移行する。そしてダウンカウントタイマt
mSRMDLYのダウンカウントが開始されるととも
に、目標空燃比係数KCMDがSOx除去処理用リッチ
化所定値KCMDSRMに設定される。
【0056】タイマtmSRMDLYの値が「0」とな
る時刻t24には、触媒温度TLNCがほぼ再生可能温
度TLNCA(例えば600℃程度)に達するので、N
Ox吸収剤からのSOxの除去が始まり、カウンタCS
RMのダウンカウントが開始される。そしてカウンタC
SRMの値が「0」となると(時刻t25)、SOx除
去モードを終了する。
【0057】以上のように本実施形態では、NOx浄化
装置の特性ばらつきを考慮し、明らかに劣化していると
判定できる場合(GAIRLNCR<GAIRLNCN
G)は、劣化と判定して運転者に警告を発するように
し、明らかに劣化しているとは判定はできないが、正常
とも判定できない場合(GARILNCNG≦GAIR
LNCR≦GAIRLNCOK)には、正常か劣化して
いるかの判定を保留してSOx除去処理(NOx浄化装
置の再生処理)を行うようにしたので、明らかな劣化に
ついては運転者等が直ちに対応でき、また硫黄被毒によ
りNOx吸収剤の吸収能力が低下したような場合には正
常または劣化の判定が保留されて、NOx吸収剤を確実
に再生させることができる。その結果、良好な排気特性
を長期間に亘って維持することが可能となる。本実施形
態では、図5の処理が劣化判定手段に相当し、図5のス
テップS79及び図示しない警告用ランプなどが警告手
段に相当し、図2のステップS20及びS39並びに図
7の処理が劣化再生手段に相当する。
【0058】(第2の実施形態)本実施形態は、第1の
実施形態における図5の処理を図11の処理に代えたも
のであり、それ以外の点は第1の実施形態と同一であ
る。
【0059】図11のステップS121では、実施条件
フラグFMCND67Bが「1」であるか否かを判別
し、FMCND67B=0であって実施条件が成立して
いないときは、NG判定が終了したことを「1」で示す
NG判定終了フラグFCHK67Bを「0」に設定して
(ステップS122)、本処理を終了する。
【0060】FMCND67B=1であるときは、前記
式(2)により排気量パラメータGAIRLNCを算出
し(ステップS123)、その排気量パラメータGAI
RLNCがOK判定用閾値GAIRLNCOK以上か否
かを判別する(ステップS124)。当初は、GAIR
LNC<GAIRLNCOKであるので、NG判定終了
フラグFCHK67Bが「1」であるか否かを判別する
(ステップS125)。最初はFCHK67B=0であ
るので、ステップS126に進んで排気量パラメータG
AIRLNCがNG判定用閾値GAIRLNCNG以上
か否かを判別する。最初はGAIRLNC<GAIRL
NCNGであるので、直ちに本処理を終了する。
【0061】そしてGAIRLNC≧GAIRLNCN
Gとなると、NG判定終了フラグFCHK67Bを
「1」に設定して(ステップS127)、その時点で下
流側O2センサ出力TVO2が基準電圧TVREFより
高いか否かを判別し(ステップS128)、TVO2≦
TVREFであれば直ちに本処理を終了する一方、TV
O2<TVREFであるときは、NOx浄化装置15が
劣化していると判定して、劣化フラグFFSD67Bを
「1」に設定し、警告を発する(ステップS129)。
次いで終了フラグFDONE67Bを「1」に設定して
(ステップS134)、本処理を終了する。
【0062】ステップS127でNG判定終了フラグF
CHK67Bが「1」に設定されたときにTVO2≦T
VREFであった場合は、ステップS121、S12
3、S124及びS125を実行して処理を終了するモ
ードを継続し、GAIRLNC≧GAIRLNCOKと
なったときに、下流側O2センサ出力TVO2が基準電
圧TVREFより高いか否かを判別する(ステップS1
30)。その結果TVO2≦TVREFであるときは、
正常と判定して正常フラグFOK67Bを「1」に設定
する一方(ステップS133)、TVO2>TVREF
であるときは、保留フラグFGRAY67Bを「1」に
設定し(ステップS131)、カウンタCSRMに所定
値CSRM0をセットして(ステップS132)、本処
理を終了する。
【0063】図11の処理により、排気量パラメータG
AIRLNCがNG判定用閾値GAIRLNCNGに達
したときの下流側O2センサ出力TVO2が基準電圧T
VREFより高いとき、劣化と判定される。また劣化と
判定されることなく、排気量パラメータGAIRLNC
がOK判定用閾値GAIRLNCNGに達したときは、
そのときの下流側O2センサ出力TVO2が基準電圧T
VREF以下のとき、正常と判定され、TVO2>TV
REFであるときは、正常か劣化かの判定が保留される
ので、図5の処理と同様に、正常または劣化の判定、あ
るいはその判定の保留の決定を行うことができる。
【0064】本実施形態では、図11の処理が劣化判定
手段に相当し、図11のステップS129が警告手段に
相当する。なお本発明は上述した実施形態に限るもので
はなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実
施形態では、保留フラグFGRAY67Bが「1」に設
定されたときは、車両運転状態が変化してSOx除去処
理が可能な状態(TLNC>TLNCA)となったとき
に、SOx除去処理を実行するようにしたが、これに限
るものではなく、FGRAY67B=1となったとき
は、NOx浄化装置の昇温を促進する制御(例えば周期
1秒程度で、空燃比をリッチ空燃比とリーン空燃比とに
変動させる短周期空燃比変動制御)を実行することによ
り、NOx浄化装置(NOx吸収剤)の温度を高くして
(TLNC>TLNCA)、SOx除去処理を実行する
ようにしてもよい。
【0065】また上述した実施形態では、三元触媒14
の上流側に比例型空燃比センサ(酸素濃度センサ)17
を設け、NOx浄化装置15の上流側及び下流側に二値
型の酸素濃度センサ18及び19を設けるようにした
が、酸素濃度センサのタイプ及び配置はどのような組み
合わせを採用してもよい。例えばすべての酸素濃度セン
サを比例型あるいは二値型としてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、N
Ox浄化手段の下流側に設けらた酸素濃度センサの出力
に応じて、NOx浄化手段が正常か、劣化しているかの
判定またはその判定を保留するとの決定が行われ、NO
x浄化手段が劣化していると判定されたときに警告が発
せられる一方、判定保留の決定が行われたときに、NO
x浄化手段の再生処理が実行されるので、明らかな劣化
については運転者等が直ちに対応可能とし、また硫黄被
毒によりNOx吸収剤の吸収能力が低下したような場合
には判定保留決定が行われて確実に再生させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる排気浄化装置を含
む、内燃機関及びその制御装置の全体構成図である。
【図2】目標空燃比係数(KCMD)を算出する処理の
フローチャートである。
【図3】図2の処理による目標空燃比係数の設定を説明
するためのタイムチャートである。
【図4】NOx浄化装置の劣化判定を実施する条件を判
別する処理のフローチャートである。
【図5】NOx浄化装置の劣化判定処理のフローチャー
トである。
【図6】図5の処理により劣化判定を実行した場合にお
ける酸素濃度センサ出力の推移を示すタイムチャートで
ある。
【図7】SOx除去処理の実行モードを判別する処理の
フローチャートである。
【図8】図7の処理で使用される遅延時間(TMSRM
DLY)の設定を行う処理のフローチャートである。
【図9】図7または図8の処理で使用するマップを示す
図である。
【図10】劣化判定処理及びSOx除去処理を説明する
ためのタイムチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態にかかる劣化判定処
理のフローチャートである。
【符号の説明】 1 内燃機関 5 電子コントロールユニット(劣化判定手段、警告手
段、劣化再生手段) 13 排気管 15 NOx浄化装置(NOx浄化手段) 18 酸素濃度センサ 19 酸素濃度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 368 F02D 45/00 368G (72)発明者 橋詰 光男 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G084 AA04 BA24 DA10 DA27 EB08 EB12 FA05 FA10 FA11 FA20 FA27 FA30 FA33 3G091 AA12 AA28 AB03 AB05 AB06 BA11 BA33 CB02 DB10 EA01 EA06 EA16 EA21 EA30 EA34 EA39 FB10 FB11 FB12 FC01 FC08 GB02Y GB03Y GB05W GB06W GB07W GB10Y HA08 HA36 HA37 3G301 HA01 HA06 HA15 HA19 JA25 JB09 MA13 NC04 ND07 NE13 NE14 NE15 PA07Z PA11Z PD03Z PD04Z PD08Z PD09Z PD11Z PE01Z PE08Z PF01Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に設けられ、排気リー
    ン状態において排気中のNOxを吸収するNOx浄化手
    段を備えた内燃機関の排気浄化装置において、 該NOx浄化手段の下流側に設けられ、排気中の酸素濃
    度を検出する酸素濃度センサと、 該酸素濃度センサの出力に応じて前記NOx浄化手段が
    正常か、劣化しているかの判定またはその判定を保留す
    るとの決定を行う劣化判定手段と、 該劣化判定手段により前記NOx浄化手段が劣化してい
    ると判定されたときに警告を発する警告手段と、 前記劣化判定手段により判定保留の決定が行われたとき
    に、前記NOx浄化手段の再生処理を実行する劣化再生
    手段とを有することを特徴とする内燃機関の排気浄化装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003056387A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置

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