JP2001140582A - 管体の推進装置 - Google Patents

管体の推進装置

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JP2001140582A
JP2001140582A JP32606899A JP32606899A JP2001140582A JP 2001140582 A JP2001140582 A JP 2001140582A JP 32606899 A JP32606899 A JP 32606899A JP 32606899 A JP32606899 A JP 32606899A JP 2001140582 A JP2001140582 A JP 2001140582A
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tube
leading
gyro
pipe
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JP32606899A
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English (en)
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Teruhisa Minamino
輝久 南野
Kenji Furuhashi
憲治 古橋
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NANNO CONSTRUCTION CO Ltd
Original Assignee
NANNO CONSTRUCTION CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先頭管体の位置を誤差を抑えて迅速に測定で
き、高精度で容易に、管体を計画軌道に沿って自動的に
曲線状に敷設できる管体の推進装置の提供。 【解決手段】推進装置Pの位置測定装置Mは、先頭管体
11Aの立坑2に対する2次元若しくは3次元の位置を
それぞれ測定・算出可能な距離測定装置30とジャイロ
系測定装置40とを具備する。距離測定装置30は、推
進される管体近傍に掘削したボーリング孔4にセンサ部
33を設けて、電磁波等で管体11Aの位置を精度良く
測定する。推進装置の制御装置50は、ジャイロ系測定
装置の測定誤差を距離測定装置の測定結果で修正しつ
つ、先頭管体11Aの位置を精度良く認識して、計画軌
道に一致させるように、開口調整ジャッキ群13を制御
して、管体11Aを推進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲線状に推進され
る先頭の管体の位置を、位置測定装置で測定して、複数
の管体を計画軌道に沿って自動的に曲線状に敷設する管
体の推進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管体を曲線状に敷設する推進装置
では、特許第2630557号公報や特許第28084
21号公報等に記載されているものが知られていた。
【0003】前者の特許第2630557号公報に記載
されている推進装置では、先頭管体が、水平方向の方位
を検出する方位センサと、鉛直方向の縦軸角を検出する
縦軸角センサとを備えて、先頭管体の方位角と縦軸角と
が検出され、制御装置が、中押し検出センサと元押しセ
ンサとの信号を用いて、先頭管体の推進距離を算出し、
所定の開口調整ジャッキ群を制御して、3次元の軌道に
沿って自動的に複数の管体を推進するものであった。
【0004】後者の特許第2808421号公報に記載
されている推進装置では、隧道の一端側の立坑内にトー
タルステーションが設置されるとともに、先頭管体と隧
道の中間部位とに反射鏡が設置され、トータルステーシ
ョンから発する光波を、中間の反射鏡を経て、先頭管体
の反射鏡に反射させて折り返させ、再度、中間の反射鏡
を経て、トータルステーションに戻すことにより、立坑
からの先頭管体の3次元的位置を測定し、制御装置が、
所定の開口調整ジャッキ群を制御して、3次元の軌道に
沿って自動的に複数の管体を推進するものであった。
【0005】
【発明が解決するための課題】しかし、前者の特許第2
630557号公報の推進装置では、方位センサと縦軸
角センサとに、各種原理に基づくジャイロが使用され、
これらのジャイロは、誤差が時間とともに増大する傾向
があることから、誤差の修正に手間がかかることとなっ
て、改善の余地があった。
【0006】また、後者の特許第2808421号公報
の推進装置では、中間に配置させる反射鏡を、後方から
の光波を前方側の反射器に送ることができるように調整
するとともに、先頭管体の反射鏡を後方の反射器に正対
させるように調整して、光波をトータルステーションに
送り返す必要があることから、それらの反射器の調整が
微妙な調整であることから、手間がかかって、これま
た、改善の余地があった。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、先頭管体の位置測定を、誤差を抑えて、迅速に行な
え、かつ、高い精度で容易に、管体を計画軌道データに
沿って自動的に曲線状に敷設できる管体の推進装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る推進装置
は、複数の管体が、最後部側の立坑に配置される元押し
ジャッキにより順次推進されるとともに、先頭の管体
が、該先頭管体の後続の管体との間に介在される開口調
整ジャッキ群によって、所定の方向に操作されながら、
隧道を掘削しつつ、前記複数の管体を曲線状に敷設する
にあたり、制御装置が、前記先頭管体の前記立坑に対す
る2次元若しくは3次元の位置を測定可能な位置測定装
置を利用して、前記先頭管体の位置を認識し、前記先頭
管体の推進位置を予め入力されていた計画軌道データに
一致させるように、前記開口調整ジャッキ群を制御し
て、前記複数の管体を曲線状に敷設する管体の推進装置
であって、前記位置測定装置が、前記先頭管体の計画軌
道位置に近接するように地表面から掘削されたボーリン
グ孔にセンサ部を配置させて、土中を通過可能な検査媒
体を利用して、前記ボーリング孔から推進された前記先
頭管体までの距離を測定する距離測定装置と、前記先頭
管体の軸方向における水平方向の方位角を測定可能なジ
ャイロ、若しくは、前記先頭管体の軸方向における水平
方向の方位角と前記先頭管体の軸方向における鉛直方向
の縦軸角とを測定可能なジャイロを備えて、前記先頭管
体の前記立坑からの2次元若しくは3次元の位置を測定
可能なジャイロ系測定装置と、の2種類を具備して構成
され、前記制御装置が、前記ジャイロ系測定装置からの
前記先頭管体の位置データに基づいて、前記計画軌道デ
ータに一致させるように、前記開口調整ジャッキ群を制
御し、前記先頭管体の前記ボーリング孔の側方に到達し
た時の、前記距離測定装置からの前記先頭管体の距離デ
ータに基づいて、前記先頭管体の位置データを算出し直
して、前記ジャイロ系測定装置の誤差を修正し、修正し
た前記ジャイロ系測定装置からの前記先頭管体の位置デ
ータに基づいて、その後、前記計画軌道データに一致さ
せるように、前記開口調整ジャッキ群を制御することを
特徴とする。
【0009】前記ジャイロ系測定装置には、前記先頭管
体のロール角を測定可能として、前記制御装置に電気的
に接続されたロール角センサを設けることが望ましい。
【0010】さらに、前記制御装置は、前記先頭管体の
位置を、地球固定座標系で認識して、前記計画軌道デー
タとの誤差を、前記先頭管体を基準とする管体座標系に
変換して、前記開口調整ジャッキ群を制御することが望
ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る管体の推進装置では、先頭
管体の位置を測定する位置測定装置が、先頭管体の計画
軌道位置に近接するように地表面から掘削されたボーリ
ング孔にセンサ部を配置させて、電磁波や磁気等の土中
を通過可能な検査媒体を利用して、ボーリング孔から推
進された先頭管体までの距離を測定する距離測定装置
と、先頭管体の軸方向における水平方向の方位角を測定
可能なジャイロ、若しくは、先頭管体の軸方向における
水平方向の方位角と先頭管体の軸方向における鉛直方向
の縦軸角とを測定可能なジャイロを備えて、先頭管体の
立坑からの2次元若しくは3次元の位置を測定可能なジ
ャイロ系測定装置と、の2種類を具備して構成されてい
る。
【0012】そして、制御装置が、ジャイロ系測定装置
からの先頭管体の位置データに基づいて、計画軌道デー
タに一致させるように、開口調整ジャッキ群を制御し、
さらに、先頭管体のボーリング孔の側方に到達した時
の、距離測定装置からの先頭管体の距離データに基づい
て、先頭管体の位置データを算出し直して、ジャイロ系
測定装置の誤差を修正し、修正したジャイロ系測定装置
からの先頭管体の位置データに基づいて、計画軌道デー
タに一致させるように、開口調整ジャッキ群を制御す
る。換言すると、制御装置は、ジャイロ系測定装置によ
って、常時、先頭管体の立坑からの位置を測定して、誤
差を生じても、その誤差を、距離測定装置の距離データ
に基づく先頭管体の位置データで、修正することができ
る。
【0013】そのため、ジャイロ系測定装置のジャイロ
は、時間とともに増大するドリフト誤差等の誤差を生ず
るが、距離測定装置による先頭管体の位置データに基づ
いて、そのドリフト誤差等をキャンセルするように修正
することができ、その後のジャイロ系測定装置による先
頭管体の立坑からの位置の測定について、精度を向上さ
せることができる。
【0014】また、ジャイロ系測定装置による先頭管体
の立坑からの位置の測定を、精度を向上させることがで
きることから、逆に、距離測定装置のセンサ部を配置さ
せるボーリング孔の間隔を延ばすことも可能となり、ボ
ーリング孔の掘削数を低減させることもできる。
【0015】さらに、ジャイロ系測定装置による先頭管
体の立坑からの位置の測定は、連続的に行なえ、また、
ボーリング孔のセンサ部を配置させた距離測定装置は、
電磁波や磁気等の土中を通過可能な検査媒体を利用して
いるため、土中であっても、トータルステーション等を
利用する光学系の距離測定装置に比べて、迅速に、測定
を行なうことができる。
【0016】さらにまた、電磁波や磁気等の土中を通過
可能な検査媒体を利用する距離測定装置は、トータルス
テーション等の光学系の距離測定装置に比べて、低コス
トであり、ボーリング孔等からの装置の回収も容易であ
ることから、工費を極めて低減することができる。
【0017】したがって、本発明に係る管体の推進装置
では、先頭管体の位置測定を、誤差を抑えて、連続的、
かつ、迅速に行なえることから、高い精度で容易に、管
体を計画軌道データに沿って自動的に曲線状に敷設で
き、さらに、工費も低減することができる。
【0018】そして、ジャイロ系測定装置が、先頭管体
のロール角を測定可能として、制御装置に電気的に接続
されたロール角センサを設けて構成されれば、3次元軌
道を推進される際に、先頭管体が、自然発生的にロール
しても、制御装置が、ロール角センサからその先頭管体
のロールを検知して、的確に、開口調整ジャッキ群を制
御することができる。
【0019】さらに、制御装置が、先頭管体の位置を、
地球固定座標系で測定し、その測定値と計画軌道データ
との誤差を、先頭管体を基準とする管体座標系に変換し
て、開口調整ジャッキ群を制御すれば、先頭管体の横ず
れを的確に修正しつつ、高精度に管体を曲線状に敷設す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面に基づいて説明する。
【0021】実施形態で使用する推進装置Pは、図1に
示すように、複数の鋼管やヒューム管等の管体11、開
口調整ジャッキ14、緩衝材19、先頭の管体11Aの
前端に配置される掘削用のカッタ12、元押しジャッキ
23、位置測定装置M、及び、制御装置50を備えて構
成されている。また、位置測定装置Mは、距離測定装置
30とジャイロ系測定装置40とを備えて構成されてい
る。
【0022】開口調整ジャッキ14は、油圧ジャッキを
利用するものであり、図2・3に示すように、管体11
・11相互の端面付近に、所定のブラケット(図符号省
略)を固着させて、上下左右から45°ずらして4個ず
つ配設され、4個ずつで1つの開口調整ジャッキ群13
を構成している。
【0023】なお、図4・5に示すように、開口調整ジ
ャッキ14として、それらの両端と管体11の端面との
間に、鋼板製の当板16と硬質ゴム・合成樹脂等の板材
からなる緩衝材17とを配置させても良く、さらに、開
口調整ジャッキ群13として、実施形態で設けた位置に
複数個ずつの開口調整ジャッキ14を設けるようにして
も良い。
【0024】また、管体11を鋼管製とする場合には、
管体11の端部側に、直接、開口調整ジャッキ14の取
付ブラケットを固定させても良い。
【0025】開口調整ジャッキ14は、シリンダ14a
内で往復移動可能なピストンロッド14bのストローク
を検出可能なエンコーダ等からなる開口調整検出センサ
15を備え、制御装置50の後述する制御装置本体51
からのコマンド信号に基づいて、図示しない電磁弁が作
動され、ピストンロッド14bが所定のストロークに制
御されることとなる。
【0026】このような開口調整ジャッキ14を備えた
開口調整ジャッキ群13では、管体11・11間の4個
の内の左右若しくは上下の2つずつの各々に、後述する
制御装置本体51からのコマンド信号を入力させれば、
管体11・11間に所定の開口差を設けて、曲線状に管
体11を推進させることができる。
【0027】開口調整ジャッキ群13は、後続の管体1
1が、先行する管体11の掘削した隧道1に沿って進み
易いことから、必ずしも全ての管体11・11間に設け
る必要はない。そのため、実施形態の場合には、開口調
整ジャッキ群13は、先頭の管体11Aを計画軌道に沿
って敷設するために、先頭管体11Aと第2番目の管体
11Bとの間と、第2番目の管体11Bと第3番目の管
体11Cとの間と、に配設され、後方の管体11間に
は、緩衝材19を配設させている。
【0028】緩衝材19は、管体11の端面に当接可能
な連続状若しくは断続的な円環状とした発泡合成樹脂材
から形成されて、一方の管体11の端面に接着されてい
る。緩衝材19は、先頭管体11Aの軌跡に追従して、
後続の管体11相互間に開口差が生じようとする際、軌
跡の曲線の内側部位を圧縮させて、管体11を先頭管体
11Aの曲線の軌跡に追従させるとともに、管体11の
端面に働く推進力を平均化する役目を果す。そして、緩
衝材19は、開口調整ジャッキ14よりコストが安価な
ため、管体11の敷設後に回収しなくとも良く、施工コ
ストの上昇を防ぐことができることから、工費の低減化
を図るために、実施形態の場合には、第3番目以後の管
体11相互間に、この緩衝材19を配設させている。
【0029】また、管体11・11相互の縁周囲と開口
調整ジャッキ群13若しくは緩衝材19の周囲とには、
それらを覆う鋼板からなる円筒形の覆い管20が配設さ
れている。覆い管20は、図2〜5に示すように、管体
11の後部外周面に固着されるとともに、管体11の外
周面に配設されるゴムリング21に圧接され、開口調整
ジャッキ群13・緩衝材19の周囲の水密性を確保する
こととなる。
【0030】元押しジャッキ23は、油圧ジャッキから
構成され、地表から5〜10mの深さで管体11を推進
させるためのものであって、計画軌道の始点となる位置
に掘削された立坑2内に複数配置され、立坑2の内周面
の一面を支持壁26とし、各元押しジャッキ23のピス
トンロッド23aを同時に伸ばして管体11を推進させ
ることとなる。また、元押しジャッキ23には、ピスト
ンロッド23aのストロークを検出するストローク計2
4が配置されている。
【0031】また、各開口調整ジャッキ14や元押しジ
ャッキ23に油圧を供給する油圧源は、元押しジャッキ
23の油圧源28が、立坑2の近傍に配設され、各開口
調整ジャッキ14の油圧源29が、調整ジャッキ14近
傍の管体11内に配設されている。
【0032】さらに、この推進装置Pでは、管体11に
対してカッタ12・開口調整ジャッキ群13・緩衝材1
9等を予め組み付けた3つのA・B・Cのユニット単位
で推進させる。ユニットAは、管体11の前端にカッタ
12を取り付けるとともに、先頭管体11Aの後端に開
口調整ジャッキ群13と覆い管20とを取り付けて構成
される。ユニットBは、管体11の後端に開口調整ジャ
ッキ群13と覆い管20とを取り付けて構成される。ユ
ニットCは、管体11の後端に緩衝材19と覆い管20
とを取り付けて構成される。
【0033】そして、位置測定装置Mは、距離測定装置
30とジャイロ系測定装置40とを備えて構成されて、
距離測定装置30は、計画軌道の側方に配置され、ジャ
イロ系測定装置40は、ユニットAの先頭管体11Aに
配置される。
【0034】距離測定装置30は、図1・6に示すよう
に、計画軌道の側方付近に掘削したボーリング孔4付近
の地表面3に配置される装置本体31と、ボーリング孔
4内に配置されるセンサ部33と、を備えて構成されて
いる。センサ部33は、リード線32で装置本体31と
電気的に接続されるとともに、リード線32を繰り出し
たり引っ張ることにより、ボーリング孔4内で重力によ
りその位置を変えることができる。
【0035】ボーリング孔4は、先頭管体11Aの推進
に先だって、計画軌道に沿い、かつ、計画軌道から横に
ずれた位置で、適数個掘削しておく。これらのボーリン
グ孔4は、掘削し易いように直線状とし、図示したよう
に、鉛直方向から斜めに傾斜させるように掘削したり、
あるいは、鉛直方向に掘削して、形成しても良い。ま
た、ボーリング孔4は、最接近した先頭管体11Aとの
距離を、センサ部33が先頭管体11Aを検出できる範
囲内の距離とすることが必要であり、例えば、1m以内
とする。
【0036】距離測定装置30は、実施形態の場合、土
中を通過可能な検査媒体として、パルス電磁波を利用す
るものである。距離測定装置30のボーリング孔4から
先頭管体11Aまでの距離の測定原理は、航空機や船舶
の位置を測定する公知のパルスレーダ方式と同様であ
り、50MHZ 乃至3GHZ のパルス電磁波を利用し、
土中において、発進した電磁波が先頭管体11Aのカッ
タ12の表面で反射して戻るまでの時間から、センサ部
33と先頭管体11Aとの距離を測定し、その測定デー
タから、ボーリング孔4からの先頭管体11Aの位置を
算出することとなる。
【0037】そして、センサ部33には、半波長ダイポ
ール方式のアンテナを使用する。このアンテナでは、直
径を40mm以内にすることができるため、センサ部33
を挿入させるボーリング孔4の内径を小さくすることが
でき、ボーリング孔4の掘削が容易となる。
【0038】さらに、距離測定装置30によるボーリン
グ孔4からの先頭管体11Aの位置の算出について説明
すると、図7に示すように、予め、ボーリング孔4内の
aの位置に、センサ部33を配置させ、接近してくる先
頭管体11Aとの距離L3 を測定する。このL3 の値
は、先頭管体11Aの接近にともない、徐々に小さくな
り、先頭管体11Aの前端部がボーリング孔4の真横に
来た時、最小となる。そして、測定には、パルス電磁波
の反射を利用するので、L3 は、図7に示すように、セ
ンサ部33の中心aと先頭管体11Aの中心Oを通る線
上における先頭管体11A外周面からの距離が測定され
る。
【0039】ついで、リード線32を繰り出し、センサ
部33をb点に移して、センサ部33の中心bと先頭管
体11Aの中心Oを通る線上における先頭管体11A外
周面からの距離L4 を測定する。なお、先頭管体11A
の推進速度は、毎分60mm程度あり、最小の値でL3
測定した後、L4 を測定しても、ボーリング孔4からの
先頭管体11Aの位置の算出に、支障は生じない。
【0040】そして、先頭管体11Aの位置(Y0 ,Z
0 )の算出では、まず、R1 ・R2が、 R1 =R+L3 …(1) R2 =R+L4 …(2) である。なお、Rは先頭管体11の半径である。
【0041】また、三角形Oabの余弦定理により、 cosθ=(R1 2 +L2 2 −R2 2 )/(2×R1 ×L2 )=E…(3) となる。
【0042】すると、 sinθ=(1−E21/2 …(4) Oc=R1 ×(1−E21/2 …(5) ac=R1 ×E …(6) ad=ac× cosα=R1 ×E× cosα …(7) ce=Oc× sinα=R1 ×(1−E21/2 × sinα …(8) Oe=Oc× cosα=R1 ×(1−E21/2 × cosα …(9) cd=ac× sinα=R1 ×E× sinα …(10) となって、 Z0 =Z1 +ad+ce =Z1 +R1 {E× cosα+(1ーE21/2 × sinα}…(11) Y0 =Y1 −Oe+cd =Y1 −R1 {(1ーE21/2 × cosα−E× sinα}…(12) として、ボーリング孔4の地表点(0,0)からの先頭
管体11Aの中心位置(Y0 ,Z0 )を算出することが
でき、さらに、ボーリング孔4の地表点(0,0)の位
置を、立坑2からの位置に換算する演算を行なえば、先
頭管体11Aの立坑2からの位置データ(X0 ,Y0
0 )を算出することができる。この算出は、距離測定
装置30から出力される測定データに基づいて、制御装
置50の後述する制御装置本体51が演算する。
【0043】なお、Y1 ,Z1 は、a点の座標であり、
Yは左向きを正、Zは下向きを正としている。また、傾
きαは、ボーリング孔4の掘削時に予め測定しておき、
1及びL2 については、センサ部33と装置本体31
とを接続するリード線32の長さから算出する。さら
に、立坑2からのボーリング孔4の地表点位置は、ボー
リング孔4の掘削時に、予め、測定しておく。
【0044】さらにまた、先頭管体11Aの中心位置
(Y0 ,Z0 )は、上記のように、a,bの2点の測定
データから算出しても良いし、あるいは、a,b間で連
続的にセンサ部33を利用して測定し、レーザ画像に表
示させて、先頭管体11Aの中心位置(Y0 ,Z0 )を
求めても良い。
【0045】さらに、他のボーリング孔4に、先頭管体
11Aが接近する場合には、測定を終了させた地点の距
離測定装置40を、新たに先頭管体11Aが接近するボ
ーリング孔4に配置させて、測定作業を行なえば、装置
30を無駄なく使用することができる。
【0046】そして、パルス電磁波を利用した距離測定
装置30に関して、地表面3から深さ5〜10mを推進
される先頭管体11Aを、直接、測定するには、能力的
に問題があるが、実施形態のように、ボーリング孔4を
利用して、ボーリング孔4と先頭管体11Aの外周面と
の距離を1m程度以内とすれば、精度良く、先頭管体1
1Aの中心位置(Y0 ,Z0 )を求めることができる。
【0047】ジャイロ系測定装置40は、先頭管体11
Aにそれぞれ配置される横ジャイロ41、縦ジャイロ4
2、及び、ロール角センサ43、を備えて構成されてい
る。ロール角センサ43は、重力を利用したセンサまた
はジャイロで構成されて、先頭管体11Aのロール角を
検出する。
【0048】そして、横ジャイロ41と縦ジャイロ42
とは、ボーリング孔4を配置させた距離測定装置30の
測定地点間を埋めて、連続的に先頭管体11Aの位置を
測定する役割を果たす。
【0049】ジャイロは、各種原理に基づくものがあ
り、古くは、回転するコマの慣性を利用したフリージャ
イロが用いられ、近年では、流体ガスのコレオリ力を利
用したガス流体ジャイロ、棒の固有振動を利用した振動
ジャイロ、光ファイバの中を通るレーザ光の速度差を利
用したファイバジャイロ、リングレーザジャイロ等が用
いられている。
【0050】そして、これらの中で、フリージャイロ
は、直接、角度を検出することができるが、他の形式の
ものは、角速度を検出し、その出力を積分して、角度信
号を得ている。これらの角速度を検出するジャイロで
は、主として、零点誤差とドリフト誤差とが生じ易い。
零点誤差は、利用スタート時点でキャンセルさせれば良
いが、ドリフト誤差は、そのままでは、キャンセルする
ことができず、時間の経過とともに、角度の誤差を増大
させてしまう。
【0051】実施形態の位置測定装置Mでは、距離測定
装置30が一つのボーリング孔4での測定を終了させた
時点で、精度の高い先頭管体11Aの位置ゲータを算出
でき、以後のジャイロ系測定装置40による先頭管体1
1Aの位置測定を、算出した位置データを基準に行なう
ことから、ジャイロ系測定装置40のジャイロ41・4
2の零点誤差は、距離測定装置30の一つのボーリング
孔4での測定を終了させた時点で、自動的にキャンセル
される。また、ジャイロ41・42のドリフト誤差は、
距離測定装置30からのデータにより求めた先頭管体1
1Aの位置ゲータから、算出できて、その算出したドリ
フト誤差をキャンセルすれば、以後のジャイロ系測定装
置40による先頭管体11Aの位置測定におけるドリフ
ト誤差の影響を、極力抑えることが可能となる。
【0052】そして、実施形態の位置測定装置Mでは、
ジャイロ系測定装置40の零点誤差やドリフト誤差を、
ボーリング孔4を利用した距離測定装置30からのデー
タに基づいて、解消できることから、ジャイロ系測定装
置40に使用するジャイロ41・42に安価なもの(例
えば、ファイバジャイロ)が使用可能となり、また、掘
削するボーリング孔4の間隔を長くすることも可能とな
って、ボーリング孔4の数を減らせることもあいまっ
て、工費を低減することが可能となる。
【0053】ジャイロ系測定装置40による先頭管体1
1Aの位置の測定原理について述べると、先頭管体11
Aが2次元軌道を推進する場合には、図8に示すように
なり、距離測定装置30からのデータによって求めた先
頭管体11AのXY平面での位置データを、x0 ,y0
とし、距離測定装置30から求めた先頭管体11AのX
Y平面での方位角度データを、ψ0 とし、先頭管体11
Aの推進速度を、vとする。また、距離測定装置30の
測定時点以後において、ジャイロ系測定装置40からの
先頭管体11AのXY平面での位置データ(変化分)
を、x,yとし、ジャイロ系測定装置40からの先頭管
体11AのXY平面での方位角度データ(変化分)を、
ψとすれば、 x=∫v× cos(ψ0 +ψ)×dt …(13) y=∫v× sin(ψ0 +ψ)×dt …(14) となり、(13)・(14)式から、x,yを求めることが
でき、さらに、x0 +x,y0 +yによって、先頭管体
11Aの位置を連続的に求めることができる。
【0054】そして、先頭管体11Aが推進されて、つ
ぎのボーリング孔4の位置での距離測定装置30からの
測定データから求めた先頭管体11Aの位置データを、
1・y1 ・ψ1 ,…,…,xn ・yn ・ψn とすれ
ば、 ボーリング孔4の配置地点毎に、x0 +x → x10 +y → y1 ψ0 +ψ → ψ1 … xn-1 +x → xnn-1 +y → yn ψン-1 +ψ → ψn と置き換えることができ、ジャイロ系測定装置40によ
るジャイロ41の零点誤差やドリフト誤差を含めた誤差
を、それぞれ、キャンセルすることができる。
【0055】つぎに、ジャイロ系測定装置40のドリフ
ト誤差を、距離測定装置30からのデータに基づいて、
最小限に抑える原理を説明する。先頭管体11Aが、例
えば、2次元の直線状の計画軌道に沿って推進される場
合、図9に示すように、ジャイロ41のドリフト誤差に
より、推進されるにしたがって、ぶれていく。また、図
10に、ドリフト誤差をキャンセルする制御ブロック図
を示す。
【0056】なお、YC は、計画軌道の横位置(m) Yは、施工軌道の横位置(m) YE =YC −Y、 YD は、ドリフト誤差に基づく横位置誤差である。
【0057】そして、この場合には、直線の計画軌道で
あるから、YC =0であり、先頭管体11の推進は、Y
E =0となるように制御されるが、ドリフト誤差によっ
て、Yの値が、図9に示すように、先頭管体11Aの推
進にともなって、計画軌道の値からずれていく。そし
て、距離測定装置30からのデータに基づいて、横位置
誤差YD が算出される。また、この時、ドリフト誤差に
よって、先頭管体11AのXY平面での方位角度データ
は、ψD となっている。
【0058】そのため、ψD を、ジャイロ41の方位誤
差(rad )とし、vを、先頭管体11Aの推進速度(m
/s)とし、ψDDを、ジャイロ41のドリフト誤差(ra
d/s )とすれば、 ψD =∫ψDD×dt …(15) YD =∫v× sin(ψD )×dt …(16) となる。
【0059】そのため、算出されたYD の値から、(1
6)式に基づいて微分することにより、方位誤差ψD
算出でき、さらに、(15)式に基づいて微分すれば、ド
リフト誤差ψDDを算出することができる。
【0060】そして、図10に示した制御ブロック図の
誤差修正回路では、YD を入力させて、上記のψD とψ
DDとを求め、ジャイロ41からの方位角度データ(変化
分)からψDDの値を差し引き、また、ジャイロ41から
の方位角度データ(変化分)を積分した方位信号からψ
D を差し引いて、ドリフト誤差に基づくジャイロ41か
らの出力データの誤差を、キャンセルすれば、以後、ド
リフト誤差の影響を、極力、最小に抑えることができ
る。
【0061】なお、ドリフト誤差ψDDは、経時的にある
程度変動することから、図10の制御ブロック図に示す
ように、キャンセルしても、完全に無くすことは困難で
ある。しかし、キャンセルしない場合に比べて、格段
に、誤差の影響を低減することができるため、距離測定
装置30のためのボーリング孔4の設置間隔を長くする
ことに寄与できる。
【0062】ちなみに、図10に示した制御ブロック図
のシステムにより、ドリフト誤差を修正し、ジャイロ系
測定装置40の測定精度を向上させることができること
を実証するために、上記システムのマセマティカルシュ
ミレーションを実施した結果を、図11・12に示す。
図11・12の縦軸は、横軸の25倍に拡大してある。
【0063】図11は、ドリフト誤差をキャンセルしな
い時の経路であり、ドリフト誤差のために、施工軌道Y
が、2次曲線状にずれている。図12は、10m推進地
点において、ドリフト誤差をキャンセルした場合であ
り、キャンセル後、施工軌道Yは、計画軌道YC と一致
している。ドリフト誤差ψDDの値が変動しない場合に
は、キャンセルすれば、このようにドリフト誤差の影響
を完全に無くすことができる。しかし、実際には、若干
の変動分があるため、ドリフト誤差をキャンセルした後
の施工軌道Yは、厳密には若干ずれることが避けられな
いが、ドリフト誤差をキャンセルしない場合に比べて、
格段にドリフト誤差の影響を抑えることができる。
【0064】なお、図9・11・12は、直線状の計画
軌道に関するものであるが、曲線状の計画軌道の場合で
も、計画軌道と施工軌道との差の値は同じであり、図1
0のドリフト誤差のキャンセル方法は、曲線状の場合で
あっても直線状と同様であり、さらに、ジャイロ42に
よる縦方向のドリフト誤差も横方向と同様であり、図1
0のドリフト誤差のキャンセル方法は、3次元の曲線状
の計画軌道の場合であっても、縦方向と横方向とのドリ
フト誤差をそれぞれキャンセルすることで、同様に、実
施することができる。
【0065】そして、実施形態における推進装置Pの制
御装置50は、立坑2の近傍に配設され、図13に示す
ように、制御装置本体51、表示器52、指示計53、
キーボード54、操作盤55、電源57等を備えて構成
されている。また、制御装置50は、各元押しジャッキ
23を同時に作動させる図示しない作動スイッチを備え
ている。
【0066】制御装置本体51は、図14に示すよう
に、2つの演算部51a・51bと所定の図示しない制
御部・記憶部とを備え、演算部51aに地球固定座標系
で表わした計画軌道データが入力される。そして、演算
部51aが、位置測定装置Mからの信号から、ユニット
Aの位置を演算して算出し、計画軌道データとの誤差を
算出して、後述する管体座標系に変換し、誤差を無くす
ように、後述する開口調整ジャッキ群13の操作量LY
・LZを演算部51bにインプットし、演算部51b
が、操作量LY・LZに対応して開口調整ジャッキ群1
3を操作する水平コマンド信号と鉛直コマンド信号とを
出力する。
【0067】なお、位置測定装置Mにおける距離測定装
置30からのデータに基づいて先頭管体11Aの正確な
位置データの算出、ジャイロ系測定装置40での先頭管
体11Aの位置データの算出、ドリフト誤差のキャンセ
ル等は、実施形態の場合、演算部51aで算出してい
る。
【0068】また、制御装置本体51の演算部51aに
入力される計画軌道データは、キーボード54を利用し
て入力する。また、このデータは、入力後、表示器52
で表示させ、確認することができるように構成されてい
る。
【0069】つぎに、この制御装置本体51の制御によ
る推進装置Pの各ユニットA・B・Cの推進について説
明する。
【0070】なお、推進は、制御装置50の図示しない
作動スイッチを操作して元押しジャッキ23を逐次作動
させつつ、ユニットAを埋設し、その後、ユニットB・
Cを順次埋設させて推進させる。
【0071】この推進時、位置測定装置Mによって測定
されるユニットAの位置は、横ジャイロ41と縦ジャイ
ロ42とを備えたジャイロ系測定装置40により連続的
に測定され、ボーリング孔4の掘削位置にユニットAの
先頭管体11Aが到達した時、距離測定装置30からの
測定データに基づいて、正確なユニットAの位置が認識
され、ジャイロ系測定装置40のジャイロ41・42の
零点誤差とドリフト誤差とがキャンセルされて、それ以
後のユニットAの位置が、修正された状態で、ジャイロ
系測定装置40により連続的に測定されることとなる。
【0072】また、3次元の計画軌道は、一般に、横の
軌道が、水平面に投影した軌道において、直線と円弧の
組み合わせで規定され、縦の軌道が、軌道を含む鉛直曲
面を垂直な平面に引き伸ばし、その平面での直線と円弧
の組み合わせで規定される(図15・16参照)。
【0073】そして、図15に示すように、立坑2から
計画軌道に沿ってユニットAがG地点に到達したとす
る。図15のXYZは、地球に固定された軸、すなわ
ち、地球固定座標軸であり、0は、出発点の立坑2の位
置である。また、図15の符号61は、掘削中の3次元
軌道である。
【0074】この3次元軌道61は、既述したように、
XY平面に投影した水平面軌道62と、垂直面軌道64
と、で表わされる。垂直面軌道64は、図16に示すよ
うに、3次元軌道61を含む鉛直曲面63を垂直平面に
引き延ばした軌道である。Hは、水平面軌道の距離を表
わす。
【0075】そして、実施形態の3次元軌道の自動推進
は、縦の垂直面軌道64と横の水平面軌道62とに分け
て制御系を組み、縦と横との時分割で行なう。すなわ
ち、所定時間毎、例えば、10秒毎に切り換えて、縦と
横とを交互に制御する。制御されない休止期間は、休止
直前の値でホールドする。
【0076】そして、G地点における計画軌道データを
読み出した値をxc 、yc 、zc とし、位置測定装置M
を利用して制御装置本体51の演算部51aが演算して
測定したユニットAの位置をx、y、zとすれば、両者
の差、 xe =xc −x …(17) ye =yc −y …(18) ze =zc −z …(19) を零にするように、ユニットAを制御すれば、計画軌道
に施工軌道を一致させることができる。
【0077】さらに、ユニットAには、開口調整ジャッ
キ群13における放射状の4箇所に配置された複数の開
口調整ジャッキ14が設けられており、開口調整ジャッ
キ群13による後続のユニットBとの開口調整によっ
て、横あるいは縦の開口調整した方向にユニットAを旋
回させて進行させることができる。
【0078】ただし、(17)〜(19)式は、地球固定座
標系の式であり、管体11に固定された開口調整ジャッ
キ群13を制御する場合には、(17)〜(19)式のx
e ,y e ,ze を、ユニットAを基準とする管体座標系
での横誤差(ユニットAの軸方向と直交する横方向の誤
差)YBeと縦誤差(ユニットAの軸方向と直交する縦方
向の誤差)ZBeとに変換する必要が生ずる。この地球固
定座標系からの管体座標系への変換は、図17・18に
示すように、 YBe=ye × cosψc −xe × sinψc …(20) ZBe=ze × cosθc −xe × sinθc …(21) となる。ここに、ψc は、計画軌道の方位角であり、θ
c は、計画軌道の縦軸角である。
【0079】そして、YBeとZBeとを零にするように、
開口調整ジャッキ群13を制御すれば、ユニットAを計
画軌道に施工軌道を一致させることができる。
【0080】なお、制御装置本体51の演算部51aに
予め入力されている3次元軌道61の計画軌道データに
ついて説明すれば、水平面軌道62での計画軌道は、一
般に直線と円弧で表わされることから、図19に示すよ
うに、0を、立坑2の位置に対応する原点として、例え
ば、距離0〜L5 を直線、距離L5 〜L6 を円弧(半径
4 )とし、計画軌道方位をψc 、計画軌道X方向距離
をxc 、計画軌道Y方向距離をyc 、XY平面での推進
速度をV1 とすれば、制御装置本体51の演算部51a
には、予め、距離0〜L5 までは、(dψc /dt)=
0、距離L5 〜L6 までは、(dψc /dt)=V1
4 、及び、ψc の初期値ψ0 が、それぞれ、インプッ
トされている。
【0081】そのため、演算部51aが読み出しをdt
毎に行ない、初期値ψ0 を基準に、 ψc =ψ0 +∫(dψc /dt)×dt …(22) を演算部51aが演算し、さらに、 xc =∫V1 ×cos ψc ×dt …(23) yc =∫V1 ×sin ψc ×dt …(24) を演算すれば、xc ,yc を読み出すことができる。
【0082】さらに、垂直面軌道64での計画軌道も同
様に、図20に示すように、例えば、距離0〜L7 を直
線、距離L7 〜L8 を円弧(半径R5 )とし、計画軌道
方位をθc 、計画軌道Z方向距離をzc 、HZ平面での
推進速度をVとすれば、制御装置本体51の演算部51
aには、予め、距離0〜L7 までは、(dθc /dt)
=0、距離L7 〜L8 までは、(dθc /dt)=V/
5 、及び、θc の初期値θ0 が、それぞれ、インプッ
トされている。
【0083】そのため、演算部51aが読み出しをdt
毎に行ない、初期値θ0 を基準に、 θc =θ0 +∫(dθc /dt)×dt …(25) を演算部51aが演算し、さらに、 zc =∫V× cosψc ×dt …(26) を演算すれば、zc を読み出すことができる。
【0084】なお、推進速度V1 は、 V1 =V× cosθC …(27) により算出できる。
【0085】また、推進速度Vは、元押しジャッキ23
に装備したストローク計24の単位時間変化で測定す
る。
【0086】そして、(20)式のYBeを零にする制御
は、PID制御理論により行なう。すなわち、 LY=(KD ×s+KP +KI /s)×YBe …(28) を演算して、制御する。
【0087】ここに、LY:横開口調整ジャッキストロ
ーク、 KD :微分ゲイン、 KP :比例ゲイン、 KI :積分ゲイン、 s :微分を表わす(ラプラス変換複素パラメータ)、 1/s:積分を表わす(ラプラス変換複素パラメータ)
である。
【0088】なお、KD は、YBeの高周波成分に有効で
あり、KP は、YBeの全周波数域に有効であり、KI
は、YBeの低周波成分に有効である。これらの値は、ユ
ニットAの運動に合わせて、予め、適する値を設定して
おく。
【0089】また、(21)式のZBeを零にする制御も、
PID制御理論により行なう。すなわち、 LZ=(KD ×s+KP +KI /s)×ZBe …(29) を演算して、制御する。
【0090】LZは、縦開口調整ストロークであり、K
D 、KP 、KI は、(28)式と同様に、それぞれ、微分
ゲイン、比例ゲイン、積分ゲインであり、sも同様に、
微分を表わし(ラプラス変換複素パラメータ)、1/s
も同様に、積分を表わす(ラプラス変換複素パラメー
タ)。
【0091】なお、制御理論は、PID制御理論に限ら
れるものではなく、他の制御理論、例えば、最適制御理
論等によっても良いことは勿論である。
【0092】そして、横方向の操作量LYの制御は、図
3・5の左の2本の開口調整ジャッキ14A・14Bと
右の2本の開口調整ジャッキ14C・14Dをそれぞれ
組みとして、左の開口調整ジャッキ14A・14Bと右
の開口調整ジャッキ14C・14Dとを差動的に作動さ
せて行なう。また、縦方向の操作量LZは、図3・5の
上側の左右の開口調整ジャッキ14A・14Cと下側の
左右の開口調整ジャッキ14B・14Dとをそれぞれ組
みとして、上の開口調整ジャッキ14A・14Cと下の
開口調整ジャッキ14B・14Dとを差動的に作動させ
て行なう。
【0093】つぎに、ユニットAが、その軸の周方向に
回転して、すなわち、ロール角を生じさせて推進された
場合について述べる。
【0094】3次元軌道において、ピッチ角θがある値
を持って、ヨー角ψを変えるように、ユニットAが推進
される時、自然発生的にロール角φが発生する。例え
ば、ピッチ角θが10°で、ヨー角ψが90°変化する
と、ロール角φは10°となる。そして、上記の操作量
LYは、水平面内での開口調整ジャッキ群13の制御で
あり、また、操作量LZは、鉛直面内での開口調整ジャ
ッキ群13の制御である。そのため、ユニットAがロー
ル角φを生じさせた場合には、これらの操作量LY・L
Zを座標変換して操作する必要が生ずる。
【0095】この座標変換は、図21に示すように、ユ
ニットAがロール角φでロールした時、操作量LY・L
Zを、ユニットAのロールした管体座標系の左右方向の
操作量(LY)と、上下方向の操作量(LZ)とに変換
することとなる。
【0096】そして、操作量LYを(LY)と(LZ)
とにより変換操作する時には、 (LY)=LY× cosφ …(30) (LZ)=LY× sinφ …(31) に変換して、図3・5の開口調整ジャッキ14A・14
Bと開口調整ジャッキ14C・14Dとを制御する。
【0097】また、操作量LZを(LZ)と(LY)と
により変換操作する時には、 (LZ)=LZ× cosφ …(32) (LY)=−LZ× sinφ …(33) に変換して、図3・5の開口調整ジャッキ14A・14
Cと開口調整ジャッキ14B・14Dとを制御する。
【0098】上記(30)・(31)・(32)・(33)式
は、ユニットAに設置されたロール角センサ43からの
信号を入力した演算部51bが、ロール角φと演算部5
1aからの操作量LY,LZの値とを演算して、開口調
整ジャッキ群13に水平・鉛直コマンド信号を出力して
制御することとなる。
【0099】なお、上記のロール角φは、ユニットAの
後方から見た右回りを正とし、また、ピッチ角θは、推
進方向での上向きを正とし、さらに、ヨー角ψは、右回
りを正としている。
【0100】そして、ユニットAが順次推進され、後続
のユニットBと直後のユニットCとの開口差について
は、計画軌道から曲線から割り出した理論的開口差Sを
利用して、ユニットBとユニットCとの間の開口調整ジ
ャッキ群13を制御する。
【0101】理論的開口差Sは、 S=Bc×L/R …(34) で算出される。ここに、Rは、計画軌道の曲線半径
(m)、Bcは、管(ユニット)の外径(mm)、Lは、
管(ユニット)の長さ(m)である。
【0102】後続のユニットBにおけるその直後のユニ
ットCとの間の開口調整は、ユニットBの先端が、計画
軌道の直線から曲線に移る始曲点に差し掛かった時から
開口調整を開始し、後続の直後のユニットCの後端が始
曲点を通過する時、(34)式の開口差Sとなるように、
徐々に調整する。曲線途中では、その(34)式の開口差
Sを維持する。そして、計画軌道の曲線から直線に移る
終曲点に、ユニットBの先端が差し掛かった時には、上
述と逆に、ユニットB・C間の開口調整は、(34)式の
開口差Sを徐々に減ずるようにし、後続の直後のユニッ
トCの後端が終曲点に差し掛かった時に、開口差Sを零
とするように、調整する。
【0103】なお、開口調整ジャッキ群13が、ユニッ
トC以後の後方に配置される場合にも、同様に制御す
る。
【0104】また、後続のユニットBの移動距離の算出
は、制御装置本体51の演算部51aにおいて、ユニッ
トAの移動距離L0 から、ジャイロ41・42からユニ
ットBまでの長さを、減算すれば良い。ジャイロ41・
42からユニットBまでの長さは、ピストンロッド14
bを伸ばしていない状態でのジャイロ41・42の設置
位置から開口調整ジャッキ14の後端までの距離と、開
口調整検出センサ15からの信号に基く先頭の開口調整
ジャッキ群13の平均ストロークと、を加算した値であ
る。
【0105】そして、ユニットC以後の後方に開口調整
ジャッキ群13が配置される場合にも、同様である。
【0106】すなわち、後続のユニットの移動距離の算
出は、予め、埋設するユニットの標準長さ(開口調整ジ
ャッキ14のピストンロッドを伸ばしていない状態での
覆い管20を省いた各ユニットの長さ)を、順次、制御
装置本体51に入力させておき、演算部51aにおい
て、ユニットAからそのユニットまでの間に入った各ユ
ニットの標準長さを積算した長さと、開口調整検出セン
サ15からの信号に基づく各開口調整ジャッキ群13の
平均ストロークと、を加算した値に、さらに、ジャイロ
41・42の設置位置から先頭のユニットBまでの距離
を加算した値を、ユニットAの移動距離L0 から、減算
すれば良い。
【0107】そして、実施形態の推進装置Pでは、立坑
2内に、順次、ユニットA、ユニットB、ユニットCを
挿入させて、元押しジャッキ23の推進力で、各ユニッ
トを推進させていけば、ジャイロ系測定装置40の横・
縦ジャイロ41・42が、立坑2からのユニットAの位
置を測定する。
【0108】そして、制御装置50が、ジャイロ系測定
装置40からのユニットAの位置データに基づいて、計
画軌道データに一致させるように、開口調整ジャッキ群
13を制御し、さらに、ユニットAの各ボーリング孔4
の側方に到達した時の、距離測定装置30からのユニッ
トAの距離データに基づいて、ユニットAの位置データ
を算出し直して、ジャイロ系測定装置40の誤差を修正
し、修正したジャイロ系測定装置40からのユニットA
の位置データに基づいて、計画軌道データに一致させる
ように、開口調整ジャッキ群13を制御する。換言する
と、制御装置50は、ジャイロ系測定装置40によっ
て、常時、ユニットAの立坑2からの位置を測定して、
誤差を生じても、その誤差を、距離測定装置30の距離
データに基づくユニットAの位置データで、修正するこ
とができる。
【0109】そのため、ジャイロ系測定装置40のジャ
イロ41・42は、時間とともに増大するドリフト誤差
等の誤差を生ずるが、距離測定装置30によるユニット
Aの位置データに基づいて、そのドリフト誤差等をキャ
ンセルするように修正することができ、その後のジャイ
ロ系測定装置40によるユニットAの立坑2からの位置
の測定について、精度を向上させることができる。
【0110】また、ジャイロ系測定装置40によるユニ
ットAの立坑2からの位置の測定を、精度を向上させる
ことができることから、逆に、距離測定装置30のセン
サ部33を配置させるボーリング孔4の間隔を延ばすこ
とも可能となり、ボーリング孔4の掘削数を低減させる
こともできる。
【0111】さらに、ジャイロ系測定装置40によるユ
ニットAの立坑2からの位置の測定は、連続的に行な
え、また、ボーリング孔4のセンサ部33を配置させた
距離測定装置30は、土中を通過可能な検査媒体である
電磁波を利用しているため、土中であっても、トータル
ステーション等を利用する光学系の距離測定装置に比べ
て、迅速に、測定を行なうことができる。
【0112】さらにまた、土中を通過可能な電磁波を利
用する距離測定装置30は、トータルステーション等の
光学系の距離測定装置に比べて、低コストであり、ボー
リング孔4等からの装置33の回収も容易であることか
ら、工費を極めて低減することができる。
【0113】したがって、実施形態の係る管体の推進装
置Pでは、ユニットAの位置測定を、誤差を抑えて、連
続的、かつ、迅速に行なえることから、高い精度で容易
に、管体を計画軌道データに沿って自動的に曲線状に敷
設でき、さらに、工費も低減することができる。
【0114】そして、実施形態では、ジャイロ系測定装
置30が、ユニットAのロール角φを測定可能として、
制御装置50に電気的に接続されたロール角センサ43
を設けて構成されており、3次元軌道を推進される際
に、ユニットAが、自然発生的にロールしても、制御装
置50が、ロール角センサ43からそのユニットAのロ
ールを検知して、的確に、開口調整ジャッキ群13を制
御することができる。
【0115】さらに、実施形態では、制御装置50が、
ユニットAの位置を、地球固定座標系で測定し、その測
定値と計画軌道データとの誤差を、ユニットAを基準と
する管体座標系に変換して、開口調整ジャッキ群13を
制御しているため、先頭のユニットAの横ずれを的確に
修正しつつ、高精度に管体11を曲線状に敷設すること
ができる。
【0116】なお、掘削時の隧道1が長くなる場合に
は、管体11・11間に、元押しジャッキ23と同様な
油圧を利用した中押しジャッキを設け、後部側の管体1
1に開口調整ジャッキ群13を設け、中押しジャッキの
周囲の前後の管体11相互間と、開口調整ジャッキ群1
3と、の周囲を覆う覆い管20を配設したユニットD
を、適宜ユニットC間に配設させて、管体11を推進さ
せれば良い。なお、中押しジャッキの作動は、制御装置
50の図示しない作動スイッチを操作することにより、
元押しジャッキ23と同様に作動させれば良い。
【0117】また、隧道1の曲率が大きく、隧道1のカ
ーブが急な場合等で、ユニットAに後続のユニットが追
従し難い場合には、ユニットCを用いることなく、ユニ
ットAと、必要数のユニットBと、上述のユニットDを
利用して、推進させれば良い。
【0118】この場合の推進でも、制御装置本体51の
制御は、上述と同様であり、開口調整時、後続のユニッ
トが変化点に差しかっかた時に、理論開口差Sを生ずる
ように、後続のユニットの開口調整ジャッキ群13の各
開口調整ジャッキ14を制御すれば良い。
【0119】さらに、実施形態では、位置測定装置Mの
距離測定装置30が、土中を通過可能な検査媒体に、電
磁波を利用するものを示したが、図22に示すように、
距離測定装置70として、土中を通過可能な検査媒体に
磁気を利用したものを使用しても良い。
【0120】この距離測定装置70は、フェーズロック
ループ回路を利用した磁力計で構成されるものであり、
ボーリング孔4に挿入させる励振コイル73aと検出コ
イル73bとをセンサ部73として、それ以外の指示計
71a等の構成部品を装置本体71として、ボーリング
孔4の地表面3に設置する。そして、予め、先頭管体1
1Aに、合成樹脂製の窓等で覆って、例えば、数十KH
Z の電流を流したコイル(図示せず)を設置しておく。
【0121】この距離測定装置70では、図6に示すa
点・b点等のように、センサ部73の深度を変化させ、
先頭管体11Aに配置させたコイルの変調磁界をセンサ
部73が計測するものであり、ボーリング孔4の側方に
先頭管体11Aが推進されれば、変調磁界の計測値が最
大値となり、電磁波を利用した距離測定装置30と同様
に、ボーリング孔4の地表点に対する先頭管体11Aの
位置を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の推進装置を示す図であ
る。
【図2】同実施形態の開口調整ジャッキ群を示す図であ
る。
【図3】図2の III− III部位の概略断面図を示す図で
ある。
【図4】開口調整ジャッキ群の変形例を示す図である。
【図5】図4のV−V部位の概略断面図を示す図であ
る。
【図6】同実施形態の距離測定装置の使用態様を示す図
である。
【図7】同実施形態の距離測定装置による先頭管体の測
定作業を説明する図である。
【図8】同実施形態のジャイロ系測定装置による水平面
上での測定作業を説明する図である。
【図9】同実施形態のジャイロ系測定装置のドリフト誤
差をキャンセルする作業を説明する図である。
【図10】同実施形態のジャイロ系測定装置のドリフト
誤差をキャンセルする制御を示す制御ブロック図であ
る。
【図11】同制御ブロック図の制御によるマセマティカ
ルシュミレーションの結果を示すグラフ図であり、ドリ
フト誤差をキャンセルしていない状態を示す。
【図12】同制御ブロック図の制御によるマセマティカ
ルシュミレーションの結果を示すグラフ図であり、ドリ
フト誤差をキャンセルした状態を示す。
【図13】同実施形態に使用する制御装置の正面図であ
る。
【図14】同実施形態の制御系のブロック図である。
【図15】計画軌道を地球固定座標系で表した状態を示
す図である。
【図16】計画軌道を垂直面軌道で表わした状態を示す
図である。
【図17】水平面軌道での管体座標系による誤差修正を
説明する図である。
【図18】垂直面軌道での管体座標系による誤差修正を
説明する図である。
【図19】計画軌道データの水平面上での読み出しを説
明する図である。
【図20】計画軌道データの垂直面上での読み出しを説
明する図である。
【図21】管体座標系によるロール角の修正を説明する
図である。
【図22】距離測定装置の他の実施形態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…隧道、 2…立坑、 4…ボーリング孔、 11…管体、 13…開口調整ジャッキ群、 30・70…距離測定装置、 33・73…センサ部、 40…ジャイロ系測定装置、 41…横ジャイロ、 42…縦ジャイロ、 43…ロール角センサ、 50…制御装置、 M…位置測定装置、 P…推進装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の管体が、最後部側の立坑に配置さ
    れる元押しジャッキにより順次推進されるとともに、先
    頭の管体が、該先頭管体の後続の管体との間に介在され
    る開口調整ジャッキ群によって、所定の方向に操作され
    ながら、隧道を掘削しつつ、前記複数の管体を曲線状に
    敷設するにあたり、 制御装置が、前記先頭管体の前記立坑に対する2次元若
    しくは3次元の位置を測定可能な位置測定装置を利用し
    て、前記先頭管体の位置を認識し、前記先頭管体の推進
    位置を予め入力されていた計画軌道データに一致させる
    ように、前記開口調整ジャッキ群を制御して、前記複数
    の管体を曲線状に敷設する管体の推進装置であって、 前記位置測定装置が、 前記先頭管体の計画軌道位置に近接するように地表面か
    ら掘削されたボーリング孔にセンサ部を配置させて、土
    中を通過可能な検査媒体を利用して、前記ボーリング孔
    から推進された前記先頭管体までの距離を測定する距離
    測定装置と、 前記先頭管体の軸方向における水平方向の方位角を測定
    可能なジャイロ、若しくは、前記先頭管体の軸方向にお
    ける水平方向の方位角と前記先頭管体の軸方向における
    鉛直方向の縦軸角とを測定可能なジャイロを備えて、前
    記先頭管体の前記立坑からの2次元若しくは3次元の位
    置を測定可能なジャイロ系測定装置と、 の2種類を具備して構成され、 前記制御装置が、 前記ジャイロ系測定装置からの前記先頭管体の位置デー
    タに基づいて、前記計画軌道データに一致させるよう
    に、前記開口調整ジャッキ群を制御し、 前記先頭管体の前記ボーリング孔の側方に到達した時
    の、前記距離測定装置からの前記先頭管体の距離データ
    に基づいて、前記先頭管体の位置データを算出し直し
    て、前記ジャイロ系測定装置の誤差を修正し、修正した
    前記ジャイロ系測定装置からの前記先頭管体の位置デー
    タに基づいて、その後、前記計画軌道データに一致させ
    るように、前記開口調整ジャッキ群を制御することを特
    徴とする管体の推進装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャイロ系測定装置が、前記先頭管
    体のロール角を測定可能として、前記制御装置に電気的
    に接続されたロール角センサを備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の管体の推進装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置が、前記先頭管体の位置
    を、地球固定座標系で認識して、前記計画軌道データと
    の誤差を、前記先頭管体を基準とする管体座標系に変換
    して、前記開口調整ジャッキ群を制御することを特徴と
    する請求項1若しくは請求項2に記載の管体の推進装
    置。
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