JP3383857B2 - 管体の推進工法 - Google Patents

管体の推進工法

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JP3383857B2
JP3383857B2 JP18045299A JP18045299A JP3383857B2 JP 3383857 B2 JP3383857 B2 JP 3383857B2 JP 18045299 A JP18045299 A JP 18045299A JP 18045299 A JP18045299 A JP 18045299A JP 3383857 B2 JP3383857 B2 JP 3383857B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、曲線状に推進され
る先頭の管体の位置を、位置測定装置で測定して、複数
の管体を計画軌道に沿って自動的に曲線状に敷設する管
の推進工法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、管体を曲線状に敷設する推進装置
・推進工法では、特許第2630557号公報や特許第
2808421号公報等に記載されているものが知られ
ていた。 【0003】前者の特許第2630557号公報に記載
されている推進装置・推進工法では、先頭管体が、水平
方向の方位を検出する方位センサと、鉛直方向の縦軸角
を検出する縦軸角センサとを備えて、先頭管体の方位角
と縦軸角とが検出され、制御装置が、中押し検出センサ
と元押しセンサとの信号を用いて、先頭管体の推進距離
を算出し、所定の開口調整ジャッキ群を制御して、3次
元の軌道に沿って自動的に複数の管体を推進するもので
あった。 【0004】後者の特許第2808421号公報に記載
されている推進装置では、隧道の一端側の立坑内にトー
タルステーションが設置されるとともに、先頭管体と隧
道の中間部位とに反射鏡が設置され、トータルステーシ
ョンから発する光波を、中間の反射鏡を経て、先頭管体
の反射鏡に反射させて折り返させ、再度、中間の反射鏡
を経て、トータルステーションに戻すことにより、立坑
からの先頭管体の3次元的位置を測定し、制御装置が、
所定の開口調整ジャッキ群を制御して、3次元の軌道に
沿って自動的に複数の管体を推進するものであった。 【0005】 【発明が解決するための課題】しかし、前者の特許第2
630557号公報の推進装置・推進工法では、方位セ
ンサと縦軸角センサとに、各種原理に基ずくジャイロが
使用され、これらのジャイロは、誤差が時間とともに増
大する傾向があることから、誤差の修正に手間がかかる
こととなって、改善の余地があった。 【0006】また、後者の特許第2808421号公報
の推進装置では、中間に配置させる反射鏡を、後方から
の光波を前方側の反射器に送ることができるように調整
するとともに、先頭管体の反射鏡を後方の反射器に正対
させるように調整して、光波をトータルステーションに
送り返す必要があることから、それらの反射器の調整が
微妙な調整であることから、手間がかかって、これま
た、改善の余地があった。 【0007】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、先頭管体の位置測定を誤差を抑えて迅速に行なえ、
かつ、高い精度で容易に、管体を計画軌道データに沿っ
て自動的に曲線状に敷設できる管体の推進工法を提供す
ることを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る推進工法
は、複数の管体が、最後部側の立坑に配置される元押し
ジャッキにより順次推進されるとともに、先頭の管体
が、該先頭管体の後続の管体との間に介在される開口調
整ジャッキ群によって、所定の方向に操作されながら、
隧道を掘削しつつ、前記複数の管体を曲線状に敷設する
にあたり、制御装置が、前記先頭管体の前記立坑に対す
る2次元若しくは3次元の位置を測定可能な位置測定装
置を利用して、前記先頭管体の位置を認識し、前記先頭
管体の推進位置を予め入力されていた地球座標系での計
画軌道データに一致させるように、前記開口調整ジャッ
キ群を制御して、前記複数の管体を曲線状に敷設する管
体の推進工法であって、前記位置測定装置が、光波を反
射する反射器、及び、該反射器に光波を反射させて前記
反射器までの距離と角度とを測定するトータルステーシ
ョン、を備えて、前記先頭管体の前記立坑からの2次元
若しくは3次元の位置を測定可能な光学系測定装置と、
前記先頭管体の軸方向における水平方向の方位角を測定
可能なジャイロ、若しくは、前記先頭管体の軸方向にお
ける水平方向の方位角と前記先頭管体の軸方向における
鉛直方向の縦軸角とを測定可能なジャイロを備えるとと
もに、前記先頭管体のロール角を測定可能なロール角セ
ンサを備えて、前記先頭管体の前記立坑から2次元
しくは3次元の位置とロールとを測定可能なジャイロ系
測定装置と、の2種類を具備して構成され、前記トータ
ルステーションが、発光部及び受光部を有した光学部、
該光学部を上下左右へ振り可能な回動手段、及び、該回
動手段の作動を制御するとともに前記光学部からの信号
を電気的に処理して距離と角度とを測定する制御部と、
を備えて、前記立坑と前記先頭管体との間に所定数配置
され、前記反射器が、コーナキューブリフレクタからな
るとともに、後方から発する光波を入射させて後方へ反
射させるように前記先頭管体に配置される先頭反射器
と、前方から発する光波を前方へ反射させるように前記
立坑に配置される立坑反射器と、前記立坑と前記先頭管
体との間に複数のトータルステーションが配置される場
合に、各トータルステーションの近傍にそれぞれ配置さ
れて、各々が、配置されたトータルステーションの近傍
のトータルステーションが発する光波を送り返す中間反
射器と、から構成され、前記トータルステーションが、
前記光学部を上下左右にふらせて後方における直後の前
記反射器に向け、前記発光部から発する光波を、後方に
おける直後の前記反射器に反射させて、前記受光部に送
り返し、後方における直後の前記反射器から前記トータ
ルステーションまでの距離と角度とを測定するととも
に、前記光学部を上下左右にふらせて前方における直前
の前記反射器に向け、前記発光部から発する光波を、前
方における直前の前記反射器に反射させて、前記受光部
に送り返し、前方における直前の前記反射器から前記ト
ータルステーションまでの距離と角度とを測定する構成
として、前記制御装置が、前記ジャイロ系測定装置を利
用して、前記先頭管体の前記立坑に対する2次元若しく
は3次元の位置を、地球座標系で認識して、前記計画軌
道データと一致させるように、前記先頭管体の位置と計
画軌道データとの誤差を、前記先頭管体を基準とする管
体座標系に変換するとともに、前記ロール角センサによ
って検出した前記先頭管体のロール角分を補正して、前
記開口調整ジャッキ群を制御し、前記複数の管体を曲線
状に敷設するとともに、前記管体の推進停止時に、前記
光学系測定装置からの距離と角度との信号から、前記先
頭管体の前記立坑から2次元若しくは3次元の地球座
標系での位置を測定して、前記ジャイロ系測定装置によ
る前記先頭管体の位置の測定データの誤差を、修正する
ことを特徴とする。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【発明の効果】本発明に係る管体の推進工法では、先頭
管体の位置を測定する位置測定装置が、光波を反射する
反射器、及び、反射器に光波を反射させて反射器までの
距離と角度とを測定するトータルステーション、を備え
て、先頭管体の前記立坑からの2次元若しくは3次元の
位置を測定可能な光学系測定装置と、先頭管体の軸方向
における水平方向の方位角を測定可能なジャイロ、若し
くは、先頭管体の軸方向における水平方向の方位角と先
頭管体の軸方向における鉛直方向の縦軸角とを測定可能
なジャイロを備えて、先頭管体の立坑からの2次元若し
くは3次元の位置を測定可能なジャイロ系測定装置と、
の2種類を具備して構成されている。 【0015】そのため、ジャイロ系測定装置によって、
常時、先頭管体の立坑からの位置を測定して、誤差を生
じても、その誤差を、光学系測定装置による先頭管体の
位置の測定データで、修正することができる。 【0016】すなわち、測定に時間を要する光学系測定
装置が、常時、先頭管体の位置を測定するのでは無く、
立坑に新たな管体を配置させる際の段取り時等の管体の
推進停止時に、先頭管体の位置を測定し、その光学系測
定装置の測定時間外における先頭管体の推進時に、ジャ
イロ系測定装置によって先頭管体の位置を、誤差を修正
して、測定することから、効率的に管体を推進すること
ができる。 【0017】 【0018】そして、光学系測定装置では、トータルス
テーションがまず、光学部を上下左右にふらせて後方
における直後の反射器に向け、発光部から発する光波
を、後方における直後の反射器に反射させて、受光部に
送り返し、後方における直後の反射器からトータルステ
ーションまでの距離と角度とを測定し、ついで、光学部
を上下左右にふらせて前方における直前の反射器に向
け、発光部から発する光波を、前方における直前の反射
器に反射させて、受光部に送り返し、前方における直前
の反射器からトータルステーションまでの距離と角度と
を測定すれば、制御装置が、光学系測定装置からの距離
と角度との信号から、先頭管体の立坑からの2次元若し
くは3次元の位置を測定することができる。 【0019】この場合、隧道が、所定数のトータルステ
ーションで直線的に分割され、制御装置が、それらの分
割区間を、光学系測定装置のトータルステーションとそ
の前後の反射器とを利用して、測定することによって、
立坑に対する先頭管体の位置を正確に測定できることか
ら、従来のジャイロを利用する場合に比べ、誤差を抑え
て、極めて高精度に先頭管体の位置を測定できる。 【0020】そして、反射器は、微妙な角度調整を行な
わなくとも、単に、近傍のトータルステーションの発光
部から発した光波をそのトータルステーションの受光部
に送り返すだけであり、コーナキューブリフレクタ等を
利用すれば、角度を調整せずに、光波の送り返しが行な
えることから、迅速に、トータルステーションが、近傍
の反射器までの距離と角度を測定できる。 【0021】したがって、本発明に係る管体の推進工法
では、先頭管体の位置測定を誤差を抑えて迅速に行な
え、かつ、高い精度で容易に、管体を計画軌道データに
沿って自動的に曲線状に敷設できる。 【0022】また、ジャイロ系測定装置が、先頭管体の
ロール角を測定可能として、制御装置に電気的に接続さ
れたロール角センサを設けて構成されれば、3次元軌道
を推進される際に、先頭管体が、自然発生的にロールし
ても、制御装置が、ロール角センサからその先頭管体の
ロールを検知して、的確に、開口調整ジャッキ群を制御
することができる。 【0023】さらに、制御装置が、先頭管体の位置を、
地球固定座標系で測定し、その測定値と計画軌道データ
との誤差を、先頭管体を基準とする管体座標系に変換し
て、開口調整ジャッキ群を制御すれば、先頭管体の横ず
れを的確に修正しつつ、高精度に管体を曲線状に敷設す
ることができる。 【0024】なぜなら、特許第2808421号公報等
に記載された従来工法の開口調整ジャッキ群の制御で
は、制御装置が、先頭管体の位置を、立坑を基準とした
地球固定座標系のXYZ座標軸上で測定し、その測定値
に基づいて、計画軌道データ上での先頭管体の方向を算
出し、その方向に向くように、開口調整ジャッキ群を制
御していた。そのため、管体の推進時に、先頭管体が、
その管体の軸方向と直交する方向に横ずれした場合に
は、その横ずれが修正されない状態で、推進される場合
が生じ、さらに、その横ずれが重なると、計画軌道とず
れの誤差を生じた状態で、管体が敷設されてしまう。 【0025】これに対し、本発明のように、制御装置
が、先頭管体の位置を、地球固定座標系で測定し、その
測定値と計画軌道データとの誤差を、先頭管体を基準と
する管体座標系に変換すれば、その管体座標系での先頭
管体の横ずれを把握できて、その横ずれを修正しつつ、
開口調整ジャッキ群を調整できるからである。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面に基づいて説明する。 【0027】実施形態で使用する推進装置Pは、図1に
示すように、複数の鋼管やヒューム管等の管体11、開
口調整ジャッキ13、緩衝材20、先頭の管体11Aの
前端側に配置される刃口やシールド機等からなる先導管
32、元押しジャッキ33、位置測定装置M、及び、制
御装置70を備えて構成されている。また、位置測定装
置Mは、光学系測定装置40とジャイロ系測定装置60
とを備えて構成されている。 【0028】開口調整ジャッキ13は、油圧ジャッキ1
4を利用するものであり、図2・3に示すように、管体
11・11相互の端面付近に、所定のブラケット(図符
号省略)を固着させて、上下左右から45°ずらして4
個ずつ配設され、4個ずつで1つの開口調整ジャッキ群
12を構成することとなる。 【0029】なお、大径の管体11の場合には、図4・
5に示すように、開口調整ジャッキ13を使用して、そ
れらの両端と管体11の端面との間に、鋼板製の当板2
1と硬質ゴム板からなる緩衝材22とを配置させても良
く、さらに、開口調整ジャッキ群12として、実施形態
で設けた位置に複数個ずつの開口調整ジャッキ13を設
けるようにしても良い。 【0030】また、管体11を鋼管製とする場合には、
管体11の端部側に、直接、開口調整ジャッキ13の取
付ブラケットを固定させても良い。 【0031】開口調整ジャッキ13の機構を簡単に説明
すると、開口調整ジャッキ13は、シリンダ14a内で
往復移動可能なピストンロッド14bを配置させた油圧
ジャッキ14と、ピストンロッド14bのストロークを
検出可能なエンコーダ等からなる開口調整検出センサ1
5と、油圧ジャッキ14に所定の油圧を与える電磁弁1
6と、開口調整検出センサ15からの信号を入力して電
磁弁16を制御する演算器18と、を備えて構成されて
いる(図6参照)。 【0032】なお、演算器18は、ピストンロッド14
bが所定のストロークとなるように、後述する制御装置
本体71の演算部71b(図17参照)からの水平・鉛
直コマンド信号とセンサ15からの信号の差を演算する
ものであり、その出力により、電磁弁16が制御される
こととなる。 【0033】この制御は、土中での管体11を推進させ
る工法であることから、速い応答でなくとも良く、例え
ば、開口調整ジャッキ13を伝達函数の形で表わすと、
図7に示すようになる。ここで、Kはゲイン、Sは積分
を表わす。 【0034】そして、この制御では、油圧ジャッキ14
は、電磁弁6を流れる油量を積分した形でピストンロッ
ド14bを作動させることとなり、制御装置本体71の
演算部71bからの水平・鉛直コマンド信号とセンサ1
5からの信号との差がある限り、それが積分された形
で、油圧ジャッキ14が作動されることとなって、コマ
ンド信号とセンサ15からの信号とが零となるまで作動
されることとなる。また、電磁弁16と演算器18は、
それぞれ、入力に比例した出力を出すリニアな特性のも
のでも良いが、コストの面で、演算器18を、PWM
(パルス幅変調)方式としたり、オンオフ特性として、
全体として等価的に比例特性となるものとしても良い。 【0035】このような開口調整ジャッキ13を備えた
開口調整ジャッキ群12では、管体11・11間の4個
の内の左右若しくは上下の2つずつの各々に、制御装置
本体71からのコマンド信号を入力させれば、管体11
・11間に所定の開口差を設けることができる。 【0036】この開口調整ジャッキ群12は、後続の管
体11が、先行する管体11の掘削した隧道1に沿って
進み易いことから、必ずしも全ての管体11・11間に
設ける必要はない。そのため、実施形態の場合には、開
口調整ジャッキ群12が、先頭の管体11Aを計画軌道
に沿って敷設するために、先頭管体11Aと第2番目の
管体11Bとの間と、第2番目の管体11Bと第3番目
の管体11Cとの間と、に配設され、後方の管体11間
には、緩衝材20を配設させている。 【0037】緩衝材20は、管体11の端面に当接可能
な連続状若しくは断続的な円環状として、発泡プラスチ
ック材から形成され、一方の管体11の端面に接着され
ている。緩衝材20は、先頭管体11Aの軌跡に追従し
て、後続の管体11相互間に開口差が生じようとする
際、軌跡の曲線の内側部位を圧縮させて、管体11を先
頭管体11Aの曲線の軌跡に追従させるとともに、管体
11の端面に働く推進力を平均化する役目を果すことと
なる。そして、緩衝材20は、開口調整ジャッキ13よ
りコストが安価なため、管体11の敷設後に回収しなく
とも良く、施工コストの上昇を防ぐことができることか
ら、工費の低減化を図るために、実施形態の場合には、
第3番目以後の管体11相互間に、この緩衝材20を配
設させている。 【0038】また、管体11・11相互の縁周囲と開口
調整ジャッキ群12若しくは緩衝材20の周囲とには、
それらを覆う鋼板からなる円筒形の覆い管30が配設さ
れている。覆い管30は、図2〜5に示すように、管体
11の後部外周面に固着されるとともに、管体11の外
周面に配設されるゴムリング31に圧接され、開口調整
ジャッキ群12の周囲の水密性を確保することとなる。 【0039】元押しジャッキ33は、油圧ジャッキから
構成され、管体11を推進させるためのものであって、
計画軌道の始点となる位置に掘削された立坑2内に複数
配置され、立坑2の内周面の一面を支持壁36とし、各
元押しジャッキ33のピストンロッド33aを同時に伸
ばして管体11を推進させることとなる。 【0040】なお、ピストンロッド33aのストローク
は、管体11の全長より短いため、鋼板等からなるスペ
ーサ34を複数利用して管体11を推進させることとな
る。ちなみに、各ピストンロッド33aのストロークが
大きければ、スペーサ34は不要となる。 【0041】また、各開口調整ジャッキ13や元押しジ
ャッキ33に油圧を供給する油圧源は、元押ジョッキ3
3の油圧源38が、立坑2の近傍に配設され、各開口調
整ジャッキ13の油圧源39が、先頭管体11Aの近傍
の後続管体11Bに配設されている。後述するトータル
ステーション41や回収台車54等を駆動させるための
電源77は、立坑2の近傍における制御装置70に配設
されている(図1・13参照)。 【0042】さらに、この推進装置Pでは、管体11に
対して先導管32・開口調整ジャッキ群12・緩衝材2
0等を予め組み付けた3つのA・B・Cのユニット単位
で推進させる。ユニットAは、管体11の先端に先導管
32を取り付けるとともに、管体11の後端に開口調整
ジャッキ群12と覆い管30とを取り付けて構成され
る。ユニットBは、管体11の後端に開口調整ジャッキ
群12と覆い管30とを取り付けて構成される。ユニッ
トCは、管体11の後端に緩衝材20と覆い管30とを
取り付けて構成される。 【0043】そして、ユニットAの先頭管体11Aに
は、位置測定装置Mの後述する光学系測定装置40の先
頭反射器51と、ジャイロ系測定装置60の横ジャイロ
61及び縦ジャイロ62と、が設置されている。先頭反
射器51の設置位置は、距離の算出が容易となるよう
に、隧道1のセンターライン上となる先頭管体11Aの
中央位置に配置させることが望ましい。また、所定のユ
ニットCの管体11内には、後述するトータルステーシ
ョン41が設置される。さらに、立坑2には、計画軌道
のセンターライン上に、光学系測定装置40の立坑反射
器53が配設されている。 【0044】また、ユニットAの先頭管体11Aには、
重力を利用したセンサまたはジャイロで構成されて、先
頭管体11Aのロール角を検出するロール角センサ63
が設けられている。 【0045】実施形態の位置測定装置Mは、図1に示す
ように、光学系測定装置40とジャイロ系測定装置60
とから構成されている。光学系測定装置40は、ユニッ
トAの先頭管体11Aに配置される先頭反射器51と、
立坑2内に配置される立坑反射器53と、先頭反射器5
1と立坑反射器53とを見通しできる位置のユニットC
の管体11に配置されるトータルステーション41と、
を備えて構成されている。さらに、実施形態の場合に
は、立坑2内に配置される補助器46と、トータルステ
ーション41に近接して配置される中間反射器52と、
を備えて構成されている。ジャイロ系測定装置60は、
先頭管体11Aにそれぞれ配置される横ジャイロ61、
縦ジャイロ62、及び、ロール角センサ63、を備えて
構成される。 【0046】なお、トータルステーション41と中間反
射器52とは、隧道1の曲線状況によって、適宜、増加
させる。 【0047】横ジャイロ61と縦ジャイロ62とは、リ
アルタイムで先頭管体11Aの位置を測定するために使
用される。これらの横・縦ジャイロ61・62は、各種
原理に基づくジャイロ、すなわち、回転するコマを用い
る機械式ジャイロ、棒の共振を利用する振動ジャイロ、
流体の偏位を利用するガスジャイロ、あるいは、光ファ
イバの中を通るレーザ光を利用するファイバジャイロ
等、を使用することができる。横・縦ジャイロ61・6
2は、時間とともに増加する性質のドリフト誤差を生ず
る。しかし、光学系測定装置40により、先頭管体11
Aの位置を正確に測定して、その測定データを制御装置
本体71に記憶させた際に、それらの横・縦ジャイロ6
1・62をリセットし、横・縦ジャイロ61・62の出
力を零にすれば、横・縦ジャイロ61・62の誤差を修
正することができる。また、工期の増大を著しく招かな
い範囲で、光学系測定装置40による先頭管体11Aの
位置測定の間隔を短くすれば、横・縦ジャイロ61・6
2の誤差は、問題とならないような程度に抑えることが
できる。したがって、このような使用範囲では、横・縦
ジャイロ61・62は、小型で安価なものを使用するこ
とができる。 【0048】なお、実施形態の場合には、立坑2に管体
11を配置させる際の段取り時等の、管体11の推進停
止中に、光学系測定装置40が、先頭管体11Aの位置
の測定を行なう。 【0049】ジャイロ系測定装置60による先頭管体1
1Aの位置の測定原理について述べると、先頭管体11
Aが2次元軌道を推進する場合には、図8に示すように
なり、光学系測定装置40による先頭管体11AのXY
平面での位置データを、x0・y0 とし、光学系測定装
置40による先頭管体11AのXY平面での角度データ
を、ψ0 とし、先頭管体11Aの推進速度を、v1 とす
れば、データx0 ・y 0 ・ψ0 は、光学系測定装置40
の測定完了毎に、制御装置本体71に保持して記憶さ
れ、横ジャイロ61は、その都度、リセットを完了し
て、以後、先頭管体11Aの方位角変化ψを検出する。
そして、リセット後の先頭管体11Aの位置(x,y)
は、 x=∫v1 cos (ψ0 +ψ)dt …(1) y=∫v1 sin (ψ0 +ψ)dt …(2) の(1) ・(2) 式に算出されて、光学系測定装置40によ
る測定完了後の先頭管体11Aの位置変化、x・yが得
られる。 【0050】そして、立坑2を基準とする地球固定座標
系の先頭管体11Aの位置(X,Y)は、 X=x0 +x …(3) Y=y0 +y …(4) の(3) ・(4) 式により、リアルタイムで求めることがで
きる。 【0051】さらに、先頭管体11Aが3次元の軌道を
推進する場合には、図9に示すようになり、光学系測定
装置40による先頭管体11AのZ軸方向の位置データ
を、z0 とし、光学系測定装置40による先頭管体11
AのXY平面からの角度データを、θ0 、先頭管体11
Aの推進速度を、vとすれば、データz0 ・θ0 は、光
学系測定装置40の測定完了毎に、制御装置本体71に
保持して記憶され、縦ジャイロ62は、その都度、リセ
ットを完了して、以後、先頭管体11Aの縦軸角変化θ
を検出する。そして、リセット後の先頭管体11Aの位
置(z)は、 z=∫v sin(θ0 +θ)dt …(5) の(5) 式により算出されて、光学系測定装置40による
測定完了後の先頭管体11Aの位置変化、zが得られ
る。 【0052】そして、立坑2を基準とする地球固定座標
系の先頭管体11Aの位置(Z)は、 Z=z0 +z …(6) の(6) 式により、リアルタイムで求めることができる。 【0053】なお、3次元の計画軌道は、一般に、横の
軌道に対しては、水平面に投影した軌道において、直線
と円弧との組み合わせとし、縦の軌道に対しては、軌道
を含む鉛直曲面83を垂直な平面に引き延ばした軌道に
おいて、直線と円弧との組み合わせてとして規定される
(図18・19参照)。 【0054】そのため、図9のZ軸方向と直交する軸
は、XY平面上での軌道の長さ(H)に対応することと
なる。 【0055】また、3次元軌道の場合、横ジャイロ61
の検出する方位角変化から(1) ・(2) 式を算出する場合
には、その横ジャイロ61の検出値ψB は、縦軸角の変
化が含まれることから、(1) ・(2) 式に代入するψは、 ψ=ψB / cos(θ0 +θ) …(7) の(7) 式を演算し、その値を(1) ・(2) 式に代入して、
計算する。 【0056】さらに、3次元軌道の場合、先頭管体11
AのXY平面での推進速度v1 は、縦軸角の変化が含ま
れることから、 v1 =V cos(θ0 +θ) …(8) の(8) 式を演算し、その値を(1) ・(2) 式に代入して、
計算する。 【0057】さらにまた、推進速度Vは、元押しジャッ
キ33に装備したストローク計35の単位時間変化で測
定する。 【0058】さらに、3次元曲線の軌道を先頭管体11
Aが推進される際には、自然発生的にロールする。例え
ば、上昇角度が10°を保って、90°旋回すると、先
頭管体11Aは、10°ロールする。 【0059】そのため、横・縦ジャイロ61・62が検
出するヨー角とピッチ角は、先頭管体11A自体の角度
変化であり、求める位置データは、立坑2を基準とする
先頭管体11Aの地球固定座標系のデータである。 【0060】すなわち、地球固定座標系のヨー角を、ψ
とし、地球固定座標系のピッチ角を、θとし、横ジャイ
ロ61が検出するヨー角を、ψB とし、縦ジャイロ62
が検出するピッチ角を、θr として、ロール角センサ6
3が検出するロール角を、φとすれば、まず、(7) 式よ
り、 ψr =ψB / cos(θ0 +θ) …(9) の(9) 式の関係があり、さらに、図10に示すように、 ψ=ψr cosφ+θr sinφ …(10) θ=θr cosφ−ψr sinφ …(11) の関係があることから、(9) ・(10)・(11)式を利用
して、横・縦ジャイロ61・62の検出値、すなわち、
管体固定座標系におけるヨー角ψB (ψr )、ピッチ角
θr から、地球固定座標系のヨー角ψ、ピッチ角θに変
換することができる。なお、ヨー角は、右回りを正、ピ
ッチ角は、頭上げを正としている。 【0061】そして、(9) ・(10)・(11)式で算出値
したψとθとを、(1) ・(2) ・(5)式に代入し、x、
y、zを算出して、さらに、それらの値を(3) ・(4) ・
(6) 式に代入すれば、先頭管体11Aがロールした場合
の、立坑2を基準にした地球固定座標系の先頭管体11
位置座標を求めることができる。 【0062】つぎに、光学系測定装置40について説明
すると、トータルステーション41は、電子光学的に測
定地点の距離と角度を測定して、それらの値をデジタル
表示できる公知のものであり、それぞれ、赤外線のビー
ムを発する発光部42a及び発光部42aから発した光
波を受光する受光部42bを有した光学部42と、光学
部42を上下左右に振り可能な回動手段43と、回動手
段43の作動を制御するとともに光学部42からの信号
を電気的に処理して距離と角度を測定する制御部44
と、を備えて構成されている(図11・14・15参
照)。 【0063】なお、補助器46は、トータルステーショ
ン41と同様な構成であり、図14・15に示すよう
に、トータルステーション41と同様な、発光部47a
・受光部47bを有した光学部47と、回動手段48
と、制御部49と、を備えて構成され、水平に設置され
るように、後述する自動整凖台58に設置されている。 【0064】また、トータルステーション41と補助器
46の制御部44・49は、距離と角度の測定データを
電気信号として出力することができ、RS−232Cや
RS−422等のインターフェースを介在させて、制御
装置本体71と所定の配線で接続されている。 【0065】さらに、回動手段43・48は、光学部4
2・47を支持するジンバルと、光学部42・47を上
下方向に回動させるようにジンバルに連結される縦サー
ボモータと、光学部42・47を左右方向に回動させる
ようにジンバルを保持する横サーボモータと、を備えて
構成されている(図14・15参照)。こられの各サー
ボモータには、エンコーダが内蔵されている。 【0066】先頭反射器51、立坑反射器53、及び、
中間反射器52は、トータルステーション41・46の
発光部42a・47aが発する光波を、入射方向と平行
に反射させるものであり、実施形態の場合、コーナキュ
ーブリフレクタが使用されている。このコーナキューブ
リフレクタは、互いに高精度に直交する三面の平面鏡を
組み合わせた構造であり、入射光を入射方向に正確に反
射させる。 【0067】そして、先頭反射器51は、先頭管体11
Aに対して、後方から入射する光波を後方へ反射できる
ように、後方側へ向いて設置されている。立坑反射器5
3は、補助器46における回動手段48のジンバルから
延びるブラケット49に固定され、前方から入射する光
波を前方へ反射できるように、光学部47の向きと同じ
側の前方側へ向いて、設置されている。さらに、中間反
射器52は、トータルステーション41における回動手
段43のジンバルから延びるブラケット45に固定さ
れ、後方から入射する光波を後方へ反射できるように、
光学部42の向きと反対側の後方側へ向いて、設置され
ている。 【0068】なお、補助器46は、後述する基準線OXY
・OHZを設定する際の補助として使用されるものであ
り、必ずしも必要なもので無く、補助器46を省略する
場合には、立坑反射器53は、前方から入射する光波を
前方へ反射できるようにして、立坑2の支持壁36に設
置する。 【0069】そして、実施形態のトータルステーション
41と中間反射器52とは、図14・15に示すよう
に、自走可能な回収台車54に搭載されている。 【0070】回収台車54は、管体11の推進時には、
管体11に停止された状態で推進され、施工終了後に、
トータルステーション41と中間反射器52とを回収す
るために、走行させるものである。この回収台車54
は、下部の両側に無限軌道57・57を配設させて構成
され、無限軌道57・57は、減速機付きの駆動モータ
で駆動される駆動輪55と従動輪56とに巻き掛けられ
ている。駆動輪55を駆動させる駆動モータは、トータ
ルステーション41の制御部44とともに、所定の配線
で、電源77と制御装置本体71とに接続されている。
また、駆動輪56は、停止時、減速機付きモータの抵抗
により制動を受けて、停止するが、積極的に停止させる
ために、ブレーキ装置を取り付けても良い。 【0071】なお、回収台車54の下部の中央付近に
は、隧道1を掘削する先導管32の動力を供給する配線
や、掘削時に生ずる泥水を立坑2側に排出する配管、あ
るいは、先行するトータルステーション41や回収台車
54への配線等を挿通させるように、空間54aが設け
られている。 【0072】また、回収台車54の駆動手段は、管体1
1内で滑ることなく前進・後進できれば、無限軌道57
を利用しなくとも良く、例えば、駆動輪55と従動輪5
6とで構成しても良い。 【0073】さらに、バッテリーを搭載して、前後進を
無線指令で行なうように構成しても良く、その場合に
は、駆動モータへの配線を無くすことができる。 【0074】そして、回収台車54の上部には、トータ
ルステーション41と中間反射器52とを上面側に取り
付けた自動整凖台58が固定されている。自動整凖台5
8は、気泡水準の原理により、電子式に水平を検知する
ために、ピッチ角とロール角とを検知可能な2軸のセン
サと、ピッチ角用とロール角用の2軸のサーボモータ
と、を備えて構成され、所定時間毎、例えば3秒毎に、
トータルステーション41の取付固定面を水平に保持で
きるように作動される。 【0075】また、トータルステーション41は、回収
台車54を利用して管体11に固定されるため、管体1
1が曲線軌道を推進する時、設置された管体11が曲線
軌道に沿って回転すれば、地球固定座標系から見て、ト
ータルステーション41も、回転することとなる。この
時、トータルステーション41は、その回転を自身では
測定できないため、つぎのように測定する。すなわち、
まず、トータルステーション41は、後方の直後に位置
する反射器に対して、正確に正対する。ついで、前方の
直前の反射器に正確に正対する。この直後と直前との反
射器に対する正対時の回転角度を、180°から減ずる
ことにより、地球固定座標系から見たトータルステーシ
ョン41の回転角度を求めることができる。そして、こ
の測定は、精密さが必要なことと、計画軌道の種類によ
って、トータルステーション41の設置台数が多くなる
場合もあって、10〜30分程度の時間がかかる。そし
て、光学系測定装置40の測定をより正確に行なうに
は、管体11の推進を停止する必要がある。そのため、
立坑2に後続の管体11を配置させる際の段取り時等
の、管体11の推進を停止させている時に、光学系測定
装置40で先頭管体11Aの位置を測定すれば良い。 【0076】実施形態の光学系測定装置40の作動原理
について説明すると、先頭反射器51の配置された先頭
管体11Aの配置位置は、立坑2の位置を基準とした地
球固定座標系での、横に関するXY平面上の水平面軌道
で見れば、図12に示すようになる。図12は、隧道1
の水平投影面に相当する。 【0077】なお、3次元の計画軌道は、一般に、横の
軌道に対しては、水平面に投影した軌道において、直線
と円弧との組み合わせとし、縦の軌道に対しては、軌道
を含む鉛直曲面83を垂直な平面に引き延ばした軌道に
おいて、直線と円弧との組み合わせてとして規定される
(図18・19参照)。 【0078】そして、立坑反射器53とトータルステー
ション41とのXY平面での距離をL1、トータルステ
ーション41と先頭反射器51とのXY平面での距離を
3 とし、立坑反射器53とトータルステーション41
とを結ぶ直線CXYにおけるXY平面での基準線OXYから
の角度をψ1、トータルステーション41と先頭反射器
51とを結ぶ直線におけるXY平面での直線CXYからの
角度をψ2とすれば、先頭管体11Aの位置(x,y)
は、 x=L1 × cosψ1 +L3 × cos(ψ1 +ψ2 ) …(12) y=L1 × sinψ1 +L3 × sin(ψ1 +ψ2 ) …(13) の(12)・(13)式で(x,y)が求められる。 【0079】同様に、縦に関し、先頭反射器51の配置
された先頭管体11Aの配置位置は、立坑2の位置を基
準とした地球固定座標系での、HZ平面、すなわち、軌
道を含む鉛直曲面83を垂直平面に引き延ばした時の平
面で見れば、図13に示すようになる。図13は、隧道
1の縦断面に相当する。 【0080】そして、立坑反射器53とトータルステー
ション41とのHZ平面での距離を 2 、トータルステ
ーション41と先頭反射器51とのHZ平面での距離を
4とし、立坑反射器53とトータルステーション41
とを結ぶ直線CHZにおけるHZ平面での基準線OHZから
の角度をθ1、トータルステーション41と先頭反射器
51とを結ぶ直線におけるHZ平面での直線CHZからの
角度をθ2とすれば、先頭管体11Aの位置(z)は、 z=L2 × sinθ1 +L4 × sin(θ1 +θ2 ) …(14) の(14)式で(z)が求められる。 【0081】また、上記L1 、L3 、L2 、L4 、ψ
1 、ψ2 、θ1 、及び、θ2 は、つぎのようにして求め
る。 【0082】光学系測定装置40が、まず、回動手段4
3を作動させて、トータルステーション41の光学部4
2を上下左右に振らせて後方における直後の立坑反射器
53に向け、トータルステーション41の発光部42a
から発する光波を、後方における直後の反射器53に反
射させて、トータルステーション41の受光部42bに
送り返し、そのトータルステーション41の立坑反射器
53からの距離L12と角度ψ1 ・θ1 とを測定する。 【0083】なお、測定時の基準線OXY・基準線O
HZは、それぞれ、基準線OXYが、推進軌道の立坑2から
のXY平面でのY=0とした際の直線であり、基準線O
HZが、推進軌道の立坑2からのHZ平面でのZ=0とし
た際の直線であり、つぎのように設定される。すなわ
ち、トータルステーション41を立坑2内に配置させた
際に、支持壁36に設置した立坑反射器53にトータル
ステーション41の光学部42を正対させて、発光部4
2aから発する光波を、後方における直後の反射器53
に反射させて受光部42bに送り返し、その測定値を基
準に、基準線OXY・基準線OHZを設定して制御部44に
記憶させておく。ちなみに、基準線OXY・基準線OHZ
設定は、推進軌道が、立坑2から10m程度は、水平方
向に直線状に形成されることから、トータルステーショ
ン41を立坑2内に設置した直後に行なわなくとも、ト
ータルステーション41が、立坑2から水平方向にある
程度推進された時点で行なっても良い。 【0084】そして、その記憶した基準線データに基づ
いて、トータルステーション41の測定値から演算し
て、角度ψ1 ・θ1 を算出する。 【0085】あるいは、実施形態のように、立坑2に補
助器46を配置させておく場合には、基準線OXY・基準
線OHZは、前方に光学部42を向けた状態でトータルス
テーション41を立坑2に配置させ、補助器46の発光
部47aから発する光波を、前方の中間反射器52に反
射させて受光部47bに送り返して、角度に関する測定
データを制御部49に記憶させておく。ついで、トータ
ルステーション41の光学部42を立坑反射器53側に
向け、トータルステーション41が、発光部42aから
発する光波を、後方における直後の反射器53に反射さ
せて受光部42bに送り返し、その測定値を、制御部4
9で記憶した測定データから、換算して、基準線OXY
基準線OHZを設定して、制御部44に記憶させておけば
良い。そして、その記憶した基準線データを基に、トー
タルステーション41の測定値から演算して、角度ψ1
・θ1 を算出すれば良い。この場合には、光波の測定を
補助器46とトータルステーション41との2段階で行
なうものの、補助器46を使用しない場合に比べて、光
学部42を支持壁36に設置した立坑反射器53に正確
に正対させなくとも良いため、基準線OXY・基準線OHZ
の設定が容易となる。 【0086】そして、測定した距離L12は、3次元の距
離であることから、制御部44が、XY・HZ平面へ換
算するように、 L1 =L12 cosθ1 …(15) L2 =L12 …(16) として算出する。 【0087】また、制御部44は、距離L12と角度ψ1
・θ1 との値から演算して、それぞれのXY・HZ平面
における後方の立坑反射器53からの直線Cxy・CHz
算出する。 【0088】ついで、位置測定装置40が、回動手段4
8を作動させて、後方に向いていたトータルステーショ
ン41を前方側に向け、さらに、トータルステーション
41の光学部42を上下左右に振らせて前方における直
前の反射器51に向けて、トータルステーション41の
発光部42aから発する光波を、前方における直前の反
射器51に反射させて、トータルステーション41の受
光部42bに送り返し、トータルステーション41から
前方における直前の反射器51までの、距離L 34と、直
線Cxy・Cxzを基準とした角度ψ2 ・θ2 とを測定す
る。距離L34は、3次元の距離であることから、制御部
44が、XY・XZ平面へ換算するように、 L3 =L34 cos(θ1 +θ2 ) …(17) L4 =L34 …(18) として算出する。 【0089】ついで、制御装置70の本体71が、制御
部44による距離L1 ・L3 ・L2・L4 と角度ψ1
ψ2 ・θ1 ・θ2 との信号を入力して、上記(12)・
(13)・(14)式を演算し、先頭管体11Aの位置
(x,y,z)を算出することとなる。 【0090】そして、上記の測定に関して、角度ψ2
θ2 の測定では、トータルステーション41における光
学部42の発光部42aからの光波を立坑反射器53に
当てて受光部42bに戻るように、トータルステーショ
ン41を立坑反射器53に正確に正対させ、ついで、ト
ータルステーション41を反転させ、光学部42の発光
部42aからの光波を先頭反射器51に当てて受光部4
2bに戻るように、トータルステーション41を先頭反
射器51に正確に正対させ、その間の回転角180°か
ら減ずることにより、それぞれ、ψ2 ・θ2 を算出する
こととなる。この測定中、トータルステーション41を
立坑反射器53や先頭反射器51に正確に正対させる必
要があるため、測定に長時間かかる。そのため、1回の
測定に10分から30分必要である。 【0091】なお、上記の説明では、1つずつのトータ
ルステーション41と中間反射器52とを配置させた場
合を示したが、複数個のトータルステーション41と中
間反射器52とを配置させる場合でも(図11の実線と
二点鎖線とを参照)、上記(12)〜(18)式に、増加し
たトータルステーション41・中間反射器52によって
分割された区間の増加分に対応させて、新たな区間分
(先頭反射器51とその後方の直後のトータルステーシ
ョン41との間の区間が新たに増える態様となる)の距
離Lx と角度ψx ・θx とを積算させるだけで、同様に
算出できる。 【0092】例えば、隧道1が延びて、図11の二点鎖
で示すトータルステーション41(F)と立坑2との
間に新たなトータルステーション41(後続トータルス
テーション41B)が配置される場合、先頭管体11a
に近いトータルステーション41(先頭トータルステー
ション41F)や後続トータルステーション41Bが、
まず、後方へ向いて、後続トータルステーション41B
がその光学部42の光波を立坑反射器53に反射させて
受光部42bに受光させ、また、先頭トータルステーシ
ョン41Fが、その光学部42の光波を、直後の反射
器、すなわち、後方へ向いている後続トータルステーシ
ョン41Bの中間反射器52に反射させて受光部42b
に受光させる。ついで、先頭・後続トータルステーショ
ン41F・41Bが前方側へ向いて、後続トータルステ
ーション41Bがその光学部42の光波を、直前の中間
反射器52に反射させて受光部42bに受光させ、ま
た、先頭トータルステーション41Fが、その光学部4
2の光波を、直前の反射器、すなわち、先頭反射器51
に反射させて受光部42bに受光させる。 【0093】すると、それぞれの先頭・後続トータルス
テーション41F・41Bが、図12・13の二点鎖線
も含めた図に示すように、距離L1 (立坑反射器53か
ら後続トータルステーション41BまでのXY平面での
距離)・L3 (後続トータルステーション41Bから先
頭トータルステーション41FまでのXY平面での距
離)・L5 (先頭トータルステーション41Fから先頭
反射器51までのXY平面での距離)・L2 (立坑反射
器53から後続トータルステーション41BまでのHZ
平面での距離)・L4 (後続トータルステーション41
Bから先頭トータルステーション41FまでのHZ平面
での距離)・L6 (先頭トータルステーション41Fか
ら先頭反射器51までのHZ平面での距離)、角度ψ1
(立坑反射器53から後続トータルステーション41B
までのXY平面での角度)・ψ2 (後続トータルステー
ション41Bから先頭トータルステーション41Fまで
のXY平面での角度)・ψ3 (先頭トータルステーショ
ン41Fから先頭反射器51までのXY平面での角
度)、角度θ1 (立坑反射器53から後続トータルステ
ーション41BまでのHZ平面での角度)・θ2 (後続
トータルステーション41Bから先頭トータルステーシ
ョン41FまでのHZ平面での角度)・θ3 (先頭トー
タルステーション41Fから先頭反射器51までのHZ
平面での角度)を算出でき、上記(12)〜(18)式を利
用すれば、先頭管体11Aの位置(x,y,z)を算出
することとなる。 【0094】また、実施形態では、立坑2内に補助器4
6が配置されており、補助器46の光学部47を使用し
て、補助器46から前方の直前の中間反射器52までの
距離L12を測定できる。そのため、制御装置本体71で
は、トータルステーション41と補助器46との制御部
44・49からの測定値信号を入力させて、制御部44
と制御部49との(15)・(16)式による距離L1 ・L2
の信号を二重に入力させることができて、トータルステ
ーション41の測定値信号の誤差を修正することがで
き、一層、測定精度を向上させることができる。ちなみ
に、このことは、トータルステーション41と中間反射
器52とが複数配置される場合でも、隣り合うトータル
ステーション41間において、相互の測定値信号を二重
に制御装置本体71に入力させることとなるため、測定
精度の向上に寄与できる。 【0095】さらに、実施形態では、3次元の位置測定
について説明したが、2次元の隧道の測定では、トータ
ルステーション41や補助器46の光学部42・47を
鉛直方向に傾斜させずに直立させ、光学系測定装置40
の横角度の信号のみを使用して、先頭管体11Aの位置
(x,y)を測定すれば良い。 【0096】そして、実施形態における推進装置Pの制
御装置70は、立坑2の近傍に配設され、図16に示す
ように、制御装置本体71、表示器72、指示計73、
キーボード74、操作盤75、電源77等を備えて構成
されている。また、制御装置70は、各元押しジャッキ
33を同時に作動させる図示しない作動スイッチを備え
ている。 【0097】制御装置本体71は、図17に示すよう
に、2つの演算部71a・71bと所定の図示しない制
御部・記憶部とを備え、演算部71aに地球固定座標系
で表わした計画軌道データが入力される。そして、演算
部71aが、位置測定装置Mからの距離と角度との信号
から、ユニットAの位置を演算して算出し、計画軌道デ
ータとの誤差を算出して、後述する管体座標系に変換
し、誤差を無くすように、後述する開口調整ジャッキ群
12の操作量LY・LZを演算部71bにインプット
し、演算部71bが、操作量LY・LZに対応して開口
調整ジャッキ群12を操作する水平コマンド信号と鉛直
コマンド信号とを出力する。 【0098】なお、制御装置本体71の演算部71aに
入力される計画軌道データは、キーボード74を利用し
て入力する。なお、このデータは、計画軌道をドラムス
キャナやカーブトレーサ等の図形読取装置を利用して制
御装置本体71の演算部71aに直接入力させても良
い。また、このデータは、入力後、表示器72で表示さ
せ、確認することができるように構成されている。 【0099】つぎに、この制御装置本体71の制御によ
る推進装置Pの各ユニットA・B・Cの推進について説
明する。 【0100】なお、推進は、制御装置70の図示しない
作動スイッチを操作して元押しジャッキ33を逐次作動
させつつ、ユニットAを埋設し、その後、ユニットB・
Cを順次埋設させて推進させ、さらに、適宜、トータル
ステーション41と中間反射器52とを搭載済みの回収
台車54を管体11に固定しているユニットCを、推進
させることとなる。 【0101】また、トータルステーション41の制御部
44・センサ15・63から延びる配線、回収台車54
の駆動モータから延びる配線等は、省略してあるが、管
体11を順次増設させる際に、立坑2内において、新た
な管体11を増設させる毎に新たに継ぎ足したり、ある
いは、掘削する隧道1の長さ分、予め、準備して接続さ
せておいても良い。そのため、隧道1内に人が入ること
なく、配線等を設置できる。 【0102】さらに、この時の位置測定装置Mで測定さ
れるユニットAの位置は、推進停止中に光学系測定装置
40がユニットAを測定し、推進中では、ジャイロ系測
定装置60がユニットAを測定することから、制御装置
本体71が、光学系測定装置40で測定された位置デー
タに基づいて、ジャイロ系測定装置60からの位置デー
タを修正して、ユニットAの位置を、認識することとな
る。 【0103】そして、図18に示すように、立坑2から
計画軌道に沿ってユニットAがG地点に到達したとす
る。図18のXYZは、地球に固定された軸、すなわ
ち、地球固定座標軸であり、0は、出発点の立坑2の位
置である。また、図18の符号71は、掘削中の3次元
軌道である。 【0104】この3次元軌道81は、既述したように、
XY平面に投影した水平面軌道82と、垂直面軌道84
と、で表わされる。垂直面軌道84は、図19に示すよ
うに、3次元軌道81を含む鉛直曲面83を垂直平面に
引き延ばした軌道である。Hは、水平面軌道の距離を表
わす。 【0105】そして、実施形態の3次元軌道の自動推進
は、縦の垂直面軌道84と横の水平面軌道82とに分け
て制御系を組み、縦と横との時分割で行なう。すなわ
ち、所定時間毎、例えば、10秒毎に切り換えて、縦と
横とを交互に制御する。制御されない休止期間は、休止
直前の値でホールドする。 【0106】そして、G地点における計画軌道データを
読み出した値をxc 、yc 、zc とし、位置測定装置M
を利用して制御装置本体71の演算部71aが演算して
測定したユニットAの位置をx、y、zとすれば、両者
の差、 xe =xc −x …(19) ye =yc −y …(20) ze =zc −z …(21) を零にするように、ユニットAを制御すれば、計画軌道
に施工軌道を一致させることができる。そして、実施形
態の場合、ユニットAには、開口調整ジャッキ群12に
おける放射状の4箇所に配置された複数の開口調整ジャ
ッキ13が設けられており、開口調整ジャッキ群12に
よる後続のユニットBとの開口調整によって、縦あるい
は横の開口調整した方向にユニットAを進行させること
ができ、そしてさらに、地球固定座標系における計画軌
道データと、同じく、地球固定座標系で測定した施工軌
道位置との差、すなわち、既述のxe ,ye ,ze を、
ユニットAを基準とする管体座標系で開口調整ジャッキ
群12を制御すれば、正確、かつ、円滑に、計画軌道に
施工軌道を一致させることができることとなる。 【0107】なお、制御装置本体71の演算部71aに
予め入力されている3次元軌道81の計画軌道データに
ついて説明すれば、水平面軌道82での計画軌道は、一
般に直線と円弧で表わされることから、図20に示すよ
うに、0を、立坑2の位置に対応する原点として、例え
ば、距離0〜L7 を直線、距離L7 〜L8 を円弧(半径
1 )とし、計画軌道方位をψc 、計画軌道X方向距離
をxc 、計画軌道Y方向距離をyc 、XY平面での推進
速度をV1 とすれば、制御装置本体71の演算部71a
には、予め、距離0〜L7 までは、(dψc /dt)=
0、距離L7 〜L8 までは、(dψc /dt)=V1
1 、及び、ψc の初期値ψ0 が、それぞれ、インプッ
トされている。 【0108】そのため、演算部71aが読み出しをdt
毎に行ない、初期値ψ0 を基準に、 ψc =ψ0 +∫(dψc /dt)dt …(22) を演算部71aが演算し、さらに、 xc =∫V1 cos ψc dt …(23) yc =∫V1 sin ψc dt …(24) を演算すれば、(xc ,yc )を読み出すことができ
る。 【0109】さらに、垂直面軌道84での計画軌道も同
様に、図21に示すように、例えば、距離0〜L9 を直
線、距離L9 〜L10を円弧(半径R2 )とし、計画軌道
方位をθc 、計画軌道Z方向距離をzc 、HZ平面での
推進速度をVとすれば、制御装置本体71の演算部71
aには、予め、距離0〜L9 までは、(dθc /dt)
=0、距離L9 〜L10までは、(dθc /dt)=V/
2 、及び、θc の初期値θ0 が、それぞれ、インプッ
トされている。 【0110】そのため、演算部71aが読み出しをdt
毎に行ない、初期値θ0 を基準に、 θc =θ0 +∫(dθc /dt)dt …(25) を演算部71aが演算し、さらに、 zc =∫V cosψc dt …(26) を演算すれば、(zc )を読み出すことができる。 【0111】なお、推進速度V1 は、 V1 =V cosθC …(27) により算出できる。 【0112】また、推進速度Vは、元押しジャッキ33
に装備したストローク計35の単位時間変化で測定す
る。 【0113】そして、横の水平面軌道82での制御につ
いて具体的に説明すれば、図22に示すように、例え
ば、水平面軌道82のg地点にユニットAが到達してい
るとする。この時、制御装置本体71の演算部71a
は、計画軌道データから(xc ,yc )を読み出すとと
もに、測定したユニットAの位置(x,y)と、(19)
・(20)式とから、xe とye とを求める。 【0114】そして、位置測定装置Mにより測定される
yの微小変化dy(単位時間変化)と水平面推進速度V
1 とを用いて、ユニットAの水平面軌道82での推進角
度をψとすれば、 ψ= sin-1(dy/V1 ) …(28) で求めることができる。 【0115】この時、ユニットAの推進方向XB に対し
て直角なYB 方向の計画軌道に対する位置誤差をyBe
すれば、 yBe=ye cosψ−xe sinψ …(29) で求めることができ、このyBeが常に零となるように、
演算部61bが開口調整ジャッキ群12における横方向
の開口調整ジャッキ13を制御する。そして、この(2
9)式によるyBeの値を零にする制御が、地球固定座標
系の測定値と計画軌道データとの誤差を、ユニットAに
固定された座標、すなわち、ユニットAを基準とする管
体座標系に変換して、制御することとなる。 【0116】この制御は、例えば、X軸に比較的沿った
経路、すなわち、ψ≒0の時には、ye を零にし、逆
に、ψ≒90の時には、xe を零にするような制御とな
る。 【0117】そして、yBeを零にする制御は、PID制
御理論により行なう。すなわち、 LY=(KD ・S+KP +KI /S)・yBe …(30) を演算して、制御する。 【0118】ここに、LY:横開口調整ジャッキストロ
ーク、 KD :微分ゲイン、 KP :比例ゲイン、 KI :積分ゲイン、 S :微分を表わす(ラプラス変換複素パラメータ)、 1/S:積分を表わす(ラプラス変換複素パラメータ)
である。 【0119】なお、KD は、yBeの高周波成分に有効で
あり、KP は、yBeの全周波数域に有効であり、KI
は、yBeの低周波成分に有効である。これらの値は、ユ
ニットAの運動に合わせて、予め、適する値を設定して
おく。 【0120】つぎに、縦の垂直面軌道84での制御につ
いて説明すれば、横の水平面軌道82での制御と同様で
あって、図23に示すように、例えば、垂直面軌道84
のg´地点にユニットAが到達しているとする。この
時、制御装置本体71の演算部71aは、計画軌道デー
タから(xc ,zc )を読み出すとともに、測定したユ
ニットAの位置(x,z)と、(19)・(21)式とか
ら、xe とze とを求める。 【0121】そして、zの微小変化dz(単位時間変
化)を用いて、ユニットAの垂直面軌道84での推進角
度をθとすれば、 θ= sin-1(dz/V) …(31) で求めることができる。 【0122】この時、ユニットAの推進方向XB に対し
て直角なZB 方向の計画軌道に対する位置誤差をzBe
すれば、 zBe=ze cosθ−xe sinθ …(32) で求めることができ、このzBeが常に零となるように、
演算部71bが開口調整ジャッキ群12の縦方向の開口
調整ジャッキ13を制御する。 【0123】そして、zBeを零にする制御も、PID制
御理論により行なう。すなわち、 LZ=(KD ・S+KP +KI /S)・zBe …(33) を演算して、制御する。 【0124】LZは、縦開口調整ストロークであり、K
D 、KP 、KI は、(30)式と同様に、それぞれ、微分
ゲイン、比例ゲイン、積分ゲインであり、Sも同様に、
微分を表わし(ラプラス変換複素パラメータ)、1/S
も同様に、積分を表わす(ラプラス変換複素パラメー
タ)。 【0125】なお、(33)式のゲインKD 、KP 、KI
は、原則として、横方向の制御と同一で良いが、重力の
影響等を考慮して、適宜変更しても良い。 【0126】また、制御理論は、PID制御理論に限ら
れるものではなく、他の制御理論、例えば、最適制御理
論等によっても良いことは勿論である。 【0127】そして、横方向の操作量LYの制御は、図
3・5の左の2本の開口調整ジャッキ13A・13Bと
右の2本の開口調整ジャッキ13C・13Dをそれぞれ
組みとして、左の開口調整ジャッキ13A・13Bと右
の開口調整ジャッキ13C・13Dとを差動的に作動さ
せて行なう。また、縦方向の操作量LZは、図3・5の
上側の左右の開口調整ジャッキ13A・13Cと下側の
左右の開口調整ジャッキ13B・13Dとをそれぞれ組
みとして、上の開口調整ジャッキ13A・13Cと下の
開口調整ジャッキ13B・13Dとを差動的に作動させ
て行なう。 【0128】つぎに、ユニットAが、地球固定座標系で
周方向に回転して、すなわち、ロール角を生じさせて推
進された場合について述べる。 【0129】既述したように、ピッチ角θがある値を持
って、ヨー角ψを変える3次元軌道をユニットAが推進
される時、自然発生的にロール角φが発生する。そし
て、上記の操作量LYは、水平面内での開口調整ジャッ
キ群12の制御であり、また、操作量LZは、鉛直面内
での開口調整ジャッキ群12の制御である。そのため、
ユニットAがロール角φを生じさせた場合には、これら
の操作量LY・LZを座標変換して操作する必要が生ず
る。 【0130】この座標変換は、図24に示すように、ユ
ニットAがロール角φでロールした時、地球固定座標系
での操作量LY・LZを、ユニットAを基準とする管体
座標系の左右方向の操作量(LY)と、上下方向の操作
量(LZ)とに変換する補正となる。 【0131】そのため、操作量LYを(LY)と(L
Z)とにより変換操作する時には、 (LY)=LY・ cosφ …(34) (LZ)=LY・ sinφ …(35) に変換して、図3・5の開口調整ジャッキ13A・13
Bと開口調整ジャッキ13C・13Dとを差動的に制御
する。 【0132】また、操作量LZを(LZ)と(LY)と
により変換操作する時には、 (LZ)=LZ・ cosφ …(36) (LY)=−LZ・ sinφ …(37) に変換して、図3・5の開口調整ジャッキ13A・13
Cと開口調整ジャッキ13B・13Dとを差動的に制御
する。 【0133】上記(34)・(35)・(36)・(37)式
は、ユニットAに設置されたロール角センサ63からの
信号を入力した演算部71bが、ロール角φと演算部7
1aからの操作量LY・LZの値とを演算して、開口調
整ジャッキ群12に水平・鉛直コマンド信号を出力して
制御することとなる。 【0134】なお、上記のロール角φは、右回りを正と
し、ピッチ角θは、推進方向での上向きを正とし、ヨー
角ψは、右回りを正としている。 【0135】そして、ユニットAが順次推進され、後続
のユニットBと直後のユニットCとの開口差について
は、計画軌道から曲線から割り出した理論的開口差Sを
利用して、ユニットBとユニットCとの間の開口調整ジ
ャッキ群12を制御する。 【0136】理論的開口差Sは、 S=Bc・L/R …(38) で算出される。ここに、Rは、計画軌道の曲線半径
(m)、Bcは、管(ユニット)の外径(mm)、Lは、
管(ユニット)の長さ(m)である。 【0137】後続のユニットBにおけるその直後のユニ
ットCとの間の開口調整は、ユニットBの先端が、計画
軌道の直線から曲線に移る始曲点に差し掛かった時から
開口調整を開始し、後続の直後のユニットCの後端が始
曲点を通過する時、(38)式の開口差Sとなるように、
調整する。なお、ユニットBの後端が、始曲点に差し掛
かった時は、理論的開口差Sの1/2程度の開口差とす
る。そして、曲線途中では、その(38)式の開口差Sを
維持する。さらに、計画軌道の曲線から直線に移る終曲
点に、ユニットBの先端が差し掛かった時には、上述と
逆に、ユニットB・C間の開口調整は、(38)式の開口
差Sを徐々に減ずるようにし、後続の直後のユニットC
の後端が終曲点に差し掛かった時に、開口差Sを零とす
るように、調整する。 【0138】なお、開口調整ジャッキ群12が、ユニッ
トC以後の後方に配置される場合にも、同様に制御す
る。 【0139】また、後続のユニットBの移動距離の算出
は、制御装置本体71の演算部71aにおいて、ユニッ
トAの移動距離L0 から、ジャイロ61・62からユニ
ットBまでの長さを減算すれば良い。ジャイロ61・6
2からユニットBまでの長さは、ピストンロッド14b
を伸ばしていない状態でのジャイロ61・62の設置位
置から開口調整ジャッキ13の後端までの距離と、開口
調整検出センサ15からの信号に基く先頭の開口調整ジ
ャッキ群12の平均ストロークと、を加算した値であ
る。 【0140】そして、ユニットC以後の後方に開口調整
ジャッキ群12が配置される場合にも、同様である。 【0141】すなわち、後続のユニットの移動距離の算
出は、予め、埋設するユニットの標準長さ(開口調整ジ
ャッキ13のピストンロッドを伸ばしていない状態での
覆い管30を省いた各ユニットの長さ)を、順次、制御
装置本体71に入力させておき、演算部71aにおい
て、ユニットAからそのユニットまでの間に入った各ユ
ニットの標準長さを積算した長さと、開口調整検出セン
サ15からの信号に基づく各開口調整ジャッキ群12の
平均ストロークと、を加算した値に、さらに、ジャイロ
61・62の設置位置から先頭のユニットBまでの距離
を加算した値を、ユニットAの移動距離L0 から、減算
すれば良い。 【0142】なお、ユニットAの移動距離L0 は、光学
系測定装置40の作動時には、ユニットAが停止してい
るため、光学系測定装置40で誤差を修正した状態での
ジャイロ系測定装置60からの位置データを利用して、
算出する。 【0143】すなわち、移動距離L0 は、制御装置本体
71の演算部71aが、ジャイロ系測定装置60からの
位置データを入力させて、光学系測定装置40で保持記
憶させた位置データで修正し、その修正値におけるジャ
イロ61・62の位置(x,y,z)の単位時間あたり
の微小変化dx,dy,dzにより、 L0 =∫((dx)2 +(dy)2 +(dz)21/2 dt …(39) として算出できる。 【0144】そして、実施形態では、立坑2内に、順
次、ユニットA、ユニットB、ユニットCを挿入させ
て、元押しジャッキ33の推進力で、各ユニットを推進
させていけば、ジャイロ系測定装置60の横・縦ジャイ
ロ61・62が、立坑2からのユニットAの位置を測定
することとなる。また、ユニットCの立坑2内への挿入
時等のユニットAの推進停止時、光学系測定装置40の
トータルステーション41が、先頭反射器51・立坑反
射器53までの距離と角度を測定することとなる。。そ
して、制御装置本体71が、光学系測定装置40の測定
データによって、ジャイロ系測定装置60の測定データ
の誤差を修正しつつ演算して、立坑2に対するユニット
Aの位置を認識する。 【0145】そのため、実施形態の管体11の推進工法
では、ユニットAの位置測定を誤差を抑えて迅速に行な
え、かつ、高い精度で容易に、管体11を計画軌道デー
タに沿って自動的に曲線状に敷設できる。 【0146】そして、実施形態の推進装置Pでは、光学
系測定装置40の反射器51・53は、微妙な角度調整
を行なわなくとも、単に、近傍のトータルステーション
41の発光部42aから発した光波をそのトータルステ
ーションの受光部42bに送り返すだけであり、コーナ
キューブリフレクタ等を利用すれば、角度を調整せず
に、光波の送り返しが行なえることから、迅速に、光学
系測定装置40のトータルステーション41が、近傍の
反射器51・53までの距離と角度を測定できる。 【0147】また、実施形態では、表示器72にユニッ
トAの位置や施工軌道を表示することができることか
ら、便利となる。 【0148】さらに、実施形態では、トータルステーシ
ョン41と中間反射器52とを、自走可能な回収台車5
4に搭載させていることから、管体11の敷設後に、回
収台車54を走行させて隧道1の外側である立坑2に移
動させれば、回収台車54ごと、トータルステーション
41と中間反射器52を回収することができるため、装
置40の有効利用が図れるとともに、人の入れない小口
径の管体11を敷設する場合でも、自動的に管体11を
容易に高精度に曲線状に敷設することができる。 【0149】また、実施形態では、制御装置70が、先
頭のユニットAの位置を、地球固定座標系で測定し、そ
の測定値と計画軌道データとの誤差を、先頭のユニット
Aを基準とする管体座標系に変換して、開口調整ジャッ
キ群12を制御しており、先頭のユニットAの横ずれを
的確に修正しつつ、高精度に管体11を曲線状に敷設す
ることができる。 【0150】さらに、実施形態では、ジャイロ系測定装
置60が、先頭管体11Aのロール角を測定可能とし
て、制御装置本体71に電気的に接続されたロール角セ
ンサ63を設けて構成されており、3次元軌道を推進さ
れる際に、先頭管体11Aが、自然発生的にロールして
も、制御装置本体71が、ロール角センサ73からその
先頭管体11Aのロールを検知して、的確に、開口調整
ジャッキ群12を制御することができる。 【0151】なお、掘削時の隧道1が長くなる場合に
は、管体11・11間に、元押しジャッキ33と同様な
油圧を利用した中押しジャッキを設け、後部側の管体1
1に開口調整ジャッキ群12を設け、中押しジャッキの
周囲の前後の管体11相互間と、開口調整ジャッキ群1
2と、の周囲を覆う覆い管30を配設したユニットD
を、適宜ユニットC間に配設させて、管体11を推進さ
せれば良い。なお、中押しジャッキの作動は、制御装置
70の図示しない作動スイッチを操作することにより、
元押しジャッキ33と同様に作動させれば良い。 【0152】また、隧道1の曲率が大きく、隧道1のカ
ーブが急な場合等で、ユニットAに後続のユニットが追
従し難い場合には、ユニットCを用いることなく、ユニ
ットAと、必要数のユニットBと、上述のユニットDを
利用して、推進させれば良い。 【0153】この場合の推進でも、制御装置本体71の
制御は、上述と同様であり、開口調整時、後続のユニッ
トが変化点に差しかっかた時に、理論開口差Sを生ずる
ように、後続のユニットの開口調整ジャッキ群12の各
開口調整ジャッキ13を制御すれば良い。 【0154】さらに、実施形態では、光学系測定装置4
0のトータルステーション41を、隧道1内における所
定の管体11に設置した場合を示したが、推進軌道が曲
線部位を有していても、比較的、直線的な場合には、光
学系測定装置40として、先頭管体11Aに先頭反射器
51を設け、立坑2内に1つのトータルステーション4
1を設けて、先頭管体11Aの推進停止時、そのトータ
ルステーション41が、先頭反射器51までの距離と角
度を測定し、先頭管体11に設けたジャイロ系測定装置
の先頭管体11Aの位置の測定データを修正するように
しても良い。勿論、この場合には、光学系測定装置40
の測定に時間がかかるものの、先頭管体11A側に、光
学部42を立坑2側に向けてトータルステーション41
を配置し、立坑2に立坑反射器53を配置させても良
い。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態の推進装置を示す図であ
る。 【図2】同実施形態の開口調整ジャッキ群を示す図であ
る。 【図3】図2の III− III部位の概略断面図を示す図で
ある。 【図4】開口調整ジャッキ群の変形例を示す図である。 【図5】図4のV−V部位の概略断面図を示す図であ
る。 【図6】同実施形態の開口調整ジャッキの制御系ブロッ
ク図である。 【図7】図6を伝達函数の形に表わしたブロック図であ
る。 【図8】同実施形態のジャイロ系測定装置による水平面
上での測定作業を説明する図である。 【図9】同実施形態のジャイロ系測定装置による垂直面
上での測定作業を説明する図である。 【図10】同実施形態のジャイロ系測定装置による測定
時に、先頭管体がロールした際の地球固定座標系への変
換を説明する図である。 【図11】同実施形態の光学系測定装置を示す概略配置
図である。 【図12】同実施形態の光学系測定装置による水平面上
での測定作業を説明する図である。 【図13】同実施形態の光学系測定装置による垂直面上
での測定作業を説明する図である。 【図14】同実施形態に使用する回収台車の正面図であ
る。 【図15】同実施形態に使用する回収台車の側面図であ
る。 【図16】同実施形態に使用する制御装置の正面図であ
る。 【図17】同実施形態の制御系のブロック図である。 【図18】計画軌道を地球固定座標系で表した状態を示
す図である。 【図19】計画軌道を垂直面軌道で表わした状態を示す
図である。 【図20】計画軌道データの水平面上での読み出しを説
明する図である。 【図21】計画軌道データの垂直面上での読み出しを説
明する図である。 【図22】水平面軌道での管体座標系による誤差修正を
説明する図である。 【図23】垂直面軌道での管体座標系による誤差修正を
説明する図である。 【図24】管体座標系によるロール角の修正を説明する
図である。 【符号の説明】 1…隧道、 2…立坑、 11…管体、 12…開口調整ジャッキ群、 40…光学系測定装置、 41…トータルステーション、 42…光学部、 42a…発光部、 42b…受光部、 43…回動手段、 44…制御部、 51…先頭反射器、 52…中間反射器、 53…立坑反射器、 60…ジャイロ系測定装置、 61…横ジャイロ、 62…縦ジャイロ、 63…ロール角センサ、 70…制御装置、 M…位置測定装置、 P…推進装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 311 G01C 15/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の管体が、最後部側の立坑に配置さ
    れる元押しジャッキにより順次推進されるとともに、先
    頭の管体が、該先頭管体の後続の管体との間に介在され
    る開口調整ジャッキ群によって、所定の方向に操作され
    ながら、隧道を掘削しつつ、前記複数の管体を曲線状に
    敷設するにあたり、 制御装置が、前記先頭管体の前記立坑に対する2次元若
    しくは3次元の位置を測定可能な位置測定装置を利用し
    て、前記先頭管体の位置を認識し、前記先頭管体の推進
    位置を予め入力されていた地球座標系での計画軌道デー
    タに一致させるように、前記開口調整ジャッキ群を制御
    して、前記複数の管体を曲線状に敷設する管体の推進工
    法であって、 前記位置測定装置が、 光波を反射する反射器、及び、該反射器に光波を反射さ
    せて前記反射器までの距離と角度とを測定するトータル
    ステーション、を備えて、前記先頭管体の前記立坑から
    の2次元若しくは3次元の位置を測定可能な光学系測定
    装置と、 前記先頭管体の軸方向における水平方向の方位角を測定
    可能なジャイロ、若しくは、前記先頭管体の軸方向にお
    ける水平方向の方位角と前記先頭管体の軸方向における
    鉛直方向の縦軸角とを測定可能なジャイロを備えるとと
    もに、前記先頭管体のロール角を測定可能なロール角セ
    ンサを備えて、前記先頭管体の前記立坑から2次元
    しくは3次元の位置とロールとを測定可能なジャイロ系
    測定装置と、 の2種類を具備して構成され、 前記トータルステーションが、 発光部及び受光部を有した光学部、該光学部を上下左右
    へ振り可能な回動手段、及び、該回動手段の作動を制御
    するとともに前記光学部からの信号を電気的に処理して
    距離と角度とを測定する制御部と、を備えて、前記立坑
    と前記先頭管体との間に所定数配置され、 前記反射器が、コーナキューブリフレクタからなるとと
    もに、 後方から発する光波を入射させて後方へ反射させるよう
    に前記先頭管体に配置される先頭反射器と、 前方から発する光波を前方へ反射させるように前記立坑
    に配置される立坑反射器と、 前記立坑と前記先頭管体との間に複数のトータルステー
    ションが配置される場合に、各トータルステーションの
    近傍にそれぞれ配置されて、各々が、配置されたトータ
    ルステーションの近傍のトータルステーションが発する
    光波を送り返す中間反射器と、 から構成され、 前記トータルステーションが、 前記光学部を上下左右にふらせて後方における直後の前
    記反射器に向け、前記発光部から発する光波を、後方に
    おける直後の前記反射器に反射させて、前記受光部に送
    り返し、後方における直後の前記反射器から前記トータ
    ルステーションまでの距離と角度とを測定するととも
    に、 前記光学部を上下左右にふらせて前方における直前の前
    記反射器に向け、前記発光部から発する光波を、前方に
    おける直前の前記反射器に反射させて、前記受光部に送
    り返し、前方における直前の前記反射器から前記トータ
    ルステーションまでの距離と角度とを測定する構成とし
    て、 前記制御装置が、 前記ジャイロ系測定装置を利用して、前記先頭管体の前
    記立坑に対する2次元若しくは3次元の位置を、地球座
    標系で認識して、前記計画軌道データと一致させるよう
    に、前記先頭管体の位置と計画軌道データとの誤差を、
    前記先頭管体を基準とする管体座標系に変換するととも
    に、前記ロール角センサによって検出した前記先頭管体
    のロール角分を補正して、前記開口調整ジャッキ群を制
    御し、前記複数の管体を曲線状に敷設するとともに、 前記管体の推進停止時に、前記光学系測定装置からの距
    離と角度との信号から、前記先頭管体の前記立坑から
    2次元若しくは3次元の地球座標系での位置を測定し
    て、前記ジャイロ系測定装置による前記先頭管体の位置
    の測定データの誤差を、修正することを特徴とする管体
    の推進工法。
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