JP2001139572A - 無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法 - Google Patents
無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法Info
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Abstract
を簡単な操作で容易に製造しうる方法を提供すること。 【解決手段】パロキセチン塩酸塩を実質的に水分を含む
2−プロパノールに溶解させた後、結晶化させることを
特徴とする無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶
媒和物の製造法、ならびにパロキセチン遊離塩基または
N−tert−ブトキシカルボニルパロキセチンと、実
質的に水分を含む塩化水素の2−プロパノール溶液とを
混合した後、結晶化させることを特徴とする無水パロキ
セチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法。
Description
塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法に関する。さ
らに詳しくは、抗鬱剤などとして有用なパロキセチン塩
酸塩無水物(特開平10−291975号公報)などの
製造中間体として好適に使用しうる無水パロキセチン塩
酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法に関する。
パノール溶媒和物は、パロキセチン塩酸塩半水和物を
2−プロパノール中でトルエンなどの溶媒で共沸脱水さ
せる方法、塩化水素ガスを吹き込んだ無水2−プロパ
ノールを無水パロキセチン遊離塩基の無水2−プロパノ
ール溶液に滴下する方法、無水パロキセチン塩酸塩無
水和物を無水2−プロパノールより再結晶させる方法な
どによって製造されている。
ンなどの溶媒を用いて共沸脱水させるための共沸脱水装
置が必要であるのみならず、脱水に長時間を要するとい
う欠点がある。
−プロパノールが使用されているが、該無水2−プロパ
ノールは吸湿性の溶媒であるため、その使用時には、水
分除去のための非常に煩雑な操作を必要とするという欠
点がある。
術に鑑みてなされたものであり、パロキセチン塩酸塩2
−プロパノール溶媒和物を簡単な操作で容易に製造しう
る方法を提供することを目的とする。
パロキセチン塩酸塩を実質的に水分を含む2−プロパノ
ールに溶解させた後、結晶化させることを特徴とする無
水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造
法、(2)実質的に水分を含む2−プロパノールの含水
量が0.06〜1重量%である前記(1)記載の製造
法、(3)実質的に水分を含む2−プロパノールの量
が、パロキセチン塩酸塩100容量部に対して900〜
3000容量部である前記(1)または(2)記載の製
造法、(4)パロキセチン遊離塩基またはN−tert
−ブトキシカルボニルパロキセチンと、実質的に水分を
含む塩化水素の2−プロパノール溶液とを混合した後、
結晶化させることを特徴とする無水パロキセチン塩酸塩
2−プロパノール溶媒和物の製造法、(5)実質的に水
分を含む塩化水素の2−プロパノール溶液の含水量が
0.06〜1重量%である前記(4)記載の製造法、な
らびに(6)2−プロパノールの量が、パロキセチン遊
離塩基またはN−tert−ブトキシカルボニルパロキ
セチン100容量部に対して900〜3000容量部で
ある前記(4)または(5)記載の製造法に関する。
に、(1)パロキセチン塩酸塩を実質的に水分を含む2
−プロパノールに溶解させた後、結晶化させる方法(以
下、方法Iという)、または(2)パロキセチン遊離塩
基またはN−tert−ブトキシカルボニルパロキセチ
ンと、実質的に水分を含む塩化水素の2−プロパノール
とを混合した後、結晶化させる方法(以下、方法IIとい
う)により、無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール
溶媒和物を製造することができる。
に使用されるパロキセチン塩酸塩としては、パロキセチ
ン塩酸塩無水和物、パロキセチン塩酸塩半水和物および
水分含有パロキセチン塩酸塩が挙げられる。パロキセチ
ン塩酸塩は、例えば、パロキセチン遊離塩基を塩化水素
や塩酸で塩酸塩化させたり、N−tert−ブトキシカ
ルボニルパロキセチンを塩化水素で脱保護し、塩酸塩化
させることにより、容易に製造することができる。
−プロパノールにおける含水量は、汎用品をそのまま使
用することができ、煩雑なモレキュラーシーブなどによ
る乾燥操作が不要である点および収率を向上させる点か
ら、0.06〜1重量%、好ましくは0.1〜1重量%
であることが望ましい。
は、パロキセチン塩酸塩100容量部に対して900〜
3000容量部であることが好ましく、900〜150
0容量部であることがより好ましい。
2−プロパノールに溶解させる際の2−プロパノールの
液温は、パロキセチン塩酸塩を充分に溶解させる観点か
ら、通常、50〜85℃程度であることが好ましい。
均一な結晶を得る観点から、45〜65℃の温度で15
〜60分間程度保持することが好ましい。
0℃に冷却することにより、無水パロキセチン塩酸塩2
−プロパノール溶媒和物を結晶として得ることができ
る。
パノール溶媒和物の結晶は、常法により、濾過、乾燥さ
せることにより、回収することができる。
ン塩酸塩を実質的に水分を含む2−プロパノールに溶解
させ、結晶化させるという非常に簡単な操作で、無水パ
ロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物を得ること
ができる。
は、パロキセチン遊離塩基またはN−tert−ブトキ
シカルボニルパロキセチンが使用される。
化水素の2−プロパノール溶液における含水量は、汎用
品をそのまま使用することができ、煩雑なモレキュラー
シーブなどによる乾燥操作が不要である点および収率を
向上させる点から、0.06〜1重量%、好ましくは
0.1〜1重量%であることが望ましい。
ノール溶液は、2−プロパノールに塩化水素を含有させ
ることによって得ることができる。
水素の2−プロパノール溶液を得ることができるのであ
れば、無水のものであってもよく、含水のものであって
もよい。
常、パロキセチン遊離塩基またはN−tert−ブトキ
シカルボニルパロキセチン1モルに対して、1〜3モル
であることが好ましい。
離塩基またはN−tert−ブトキシカルボニルパロキ
セチン100容量部に対して900〜3000容量部で
あることが好ましく、700〜1200容量部であるこ
とがより好ましい。
−ブトキシカルボニルパロキセチンと、実質的に水分を
含む塩化水素の2−プロパノール溶液との混合は、例え
ば、パロキセチン遊離塩基またはN−tert−ブトキ
シカルボニルパロキセチンを実質的に水分を含む塩化水
素の2−プロパノール溶液に添加したり、あるいはパロ
キセチン遊離塩基またはN−tert−ブトキシカルボ
ニルパロキセチンをあらかじめ2−プロパノールに溶解
させておいた溶液に実質的に水分を含む塩化水素の2−
プロパノール溶液を添加することによって行なうことが
できる。
−ブトキシカルボニルパロキセチンと、実質的に水分を
含む塩化水素の2−プロパノール溶液とを混合する際の
2−プロパノール溶液の液温は、パロキセチン遊離塩基
またはN−tert−ブトキシカルボニルパロキセチン
を充分に溶解させるために、通常、60〜85℃程度で
あることが好ましい。
0℃に冷却することにより、無水パロキセチン塩酸塩2
−プロパノール溶媒和物を結晶として得ることができ
る。
パノール溶媒和物の結晶は、必要に応じて、常法で濾
過、洗浄、乾燥させることにより、回収することができ
る。
ン遊離塩基またはN−tert−ブトキシカルボニルパ
ロキセチンと、実質的に水分を含む塩化水素の2−プロ
パノール溶液とを混合し、結晶化させるという非常に簡
単な操作で、無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール
溶媒和物を得ることができる。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
0重量%を含有する2−プロパノール220mlに添加
し、80℃に加熱して溶解させた。次に、得られた溶液
を55〜60℃で30分間保温して結晶を析出させ、2
〜5℃に冷却して30分間攪拌した後、濾過し、得られ
た結晶を50℃で乾燥して無水パロキセチン塩酸塩2−
プロパノール溶媒和物19.8gを得た。この無水パロ
キセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物には、2−プ
ロパノールが11.1重量%含まれていた。
有する2−プロパノール220mlに添加し、70℃に
加熱して溶解させた。次に、得られた溶液を84〜85
℃で15分間加熱還流し、47〜50℃で30分間保温
して結晶を析出させ、2〜5℃に冷却して30分間攪拌
した後、濾過し、得られた結晶を50℃で乾燥して無水
パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物16.1
gを得た。この無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノー
ル溶媒和物には、2−プロパノールが10.6重量%含
まれていた。
重量%を含有する2−プロパノール126mlに添加
し、75℃で溶解させた。得られた溶液に、塩化水素
1.38gを含む2−プロパノール13.1gを滴下
し、攪拌した。次に、得られた溶液を0〜5℃に冷却し
て30分間攪拌した後、濾過し、得られた結晶を50℃
で乾燥して無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶
媒和物14.7gを得た。この無水パロキセチン塩酸塩
2−プロパノール溶媒和物には、2−プロパノールが1
2.0重量%含まれていた。
%を含有する2−プロパノール201mlに添加し、溶
解させ後、活性炭0.9gを添加した。得られた溶液
に、塩化水素2.0gを含む2−プロパノール10.0
gを約65℃で滴下し、攪拌した。次に、得られた溶液
を82〜84℃で1時間還流させ、濾過し、2−プロパ
ノール18mlで洗浄した。次に、この母液を53〜5
6℃で30分間晶析させた後、0〜5℃に冷却して30
分間攪拌した後、濾過し、得られた結晶を50℃で乾燥
して無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物
19.0gを得た。この無水パロキセチン塩酸塩2−プ
ロパノール溶媒和物には、2−プロパノールが12.6
重量%含まれていた。
5gを、水分0.325重量%を含有する2−プロパノ
ール172mlに添加し、溶解させた後、塩化水素3.
43gを含む2−プロパノール溶液13.7gを約70
℃で滴下し、攪拌した。次に、得られた溶液を同温度で
2時間保温した。その後、この溶液に、2−プロパノー
ル37mlを添加し、同量の2−プロパノールを留去す
ることにより、大部分のイソブテンを除去し、これに活
性炭1.1gを添加し、30分間還流して脱色し、濾過
し、2−プロパノール20mlで洗浄した。次に、この
母液を55〜60℃で30分間晶析させた後、0〜5℃
に冷却して30分間攪拌した後、濾過し、得られた結晶
を50℃で乾燥して無水パロキセチン塩酸塩2−プロパ
ノール溶媒和物17.6gを得た。この無水パロキセチ
ン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物には、2−プロパノ
ールが12.5重量%含まれていた。
9gを、水分0.67重量%を含有する2−プロパノー
ル68mlに添加し、溶解させ後、塩化水素を2.28
gを含む2−プロパノール溶液9.12gを29℃で滴
下し、2時間還流させた後、2−プロパノール75ml
を添加し、冷却すると、50℃で結晶が析出した。48
〜50℃で30分間晶析し、さらに5℃で1時間保冷し
た後、濾過し、得られた結晶を50℃で乾燥して無水パ
ロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物6.55g
を得た。この無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール
溶媒和物には、2−プロパノールが12.5重量%含ま
れていた。
塩酸塩2−プロパノール溶媒和物を簡単な操作で容易に
製造することができるという効果が奏される。
Claims (6)
- 【請求項1】 パロキセチン塩酸塩を実質的に水分を含
む2−プロパノールに溶解させた後、結晶化させること
を特徴とする無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール
溶媒和物の製造法。 - 【請求項2】 実質的に水分を含む2−プロパノールの
含水量が0.06〜1重量%である請求項1記載の製造
法。 - 【請求項3】 実質的に水分を含む2−プロパノールの
量が、パロキセチン塩酸塩100容量部に対して900
〜3000容量部である請求項1または2記載の製造
法。 - 【請求項4】 パロキセチン遊離塩基またはN−ter
t−ブトキシカルボニルパロキセチンと、実質的に水分
を含む塩化水素の2−プロパノール溶液とを混合した
後、結晶化させることを特徴とする無水パロキセチン塩
酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法。 - 【請求項5】 実質的に水分を含む塩化水素の2−プロ
パノール溶液の含水量が0.06〜1重量%である請求
項4記載の製造法。 - 【請求項6】 2−プロパノールの量が、パロキセチン
遊離塩基またはN−tert−ブトキシカルボニルパロ
キセチン100容量部に対して900〜3000容量部
である請求項4または5記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32661999A JP2001139572A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32661999A JP2001139572A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001139572A true JP2001139572A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18189835
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32661999A Pending JP2001139572A (ja) | 1999-11-17 | 1999-11-17 | 無水パロキセチン塩酸塩2−プロパノール溶媒和物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001139572A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1482939A4 (en) * | 2002-02-22 | 2005-10-12 | Teva Pharma | PREPARATION OF PAROXETIN WITH NEW INTERMEDIATE PRODUCTS |
-
1999
- 1999-11-17 JP JP32661999A patent/JP2001139572A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1482939A4 (en) * | 2002-02-22 | 2005-10-12 | Teva Pharma | PREPARATION OF PAROXETIN WITH NEW INTERMEDIATE PRODUCTS |
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