JP2001138617A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2001138617A
JP2001138617A JP32203899A JP32203899A JP2001138617A JP 2001138617 A JP2001138617 A JP 2001138617A JP 32203899 A JP32203899 A JP 32203899A JP 32203899 A JP32203899 A JP 32203899A JP 2001138617 A JP2001138617 A JP 2001138617A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製版したマスタをマスタ収納ボックス内に収
納しておき、排版動作が終了した直後にそのマスタをマ
スタ収納ボックス内から引き出して版胴の外周面に巻き
付けるようにした孔版印刷装置において、マスタ収納ボ
ックス内へのマスタの送り込みをスムーズに行う。 【解決手段】 マスタ収納ボックス4内のマスタ送り込
み経路18は、マスタ収納ボックス4の入口15に配置
された搬送ローラ16の上端部における水平向きの接線
を含む位置で製版部3側に向けて略水平向きに延出して
おり、さらに、マスタ送り込み経路18の奥部に向けて
空気流発生手段19による空気の流れが発生しているの
で、マスタ収納ボックス4内へのマスタ12aの送り込
みを、マスタ12aをマスタ送り込み経路18の下部内
周面から浮かせた状態で行うことができ、マスタ12a
がマスタ送り込み経路18の下部内周面などへ貼り付く
ことが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済マスタを版
胴から剥がす排版動作の開始と同時に新たなマスタの製
版動作を開始し、製版したマスタをマスタ収納ボックス
内に収納しておき、排版動作が終了した直後にマスタ収
納ボックス内からマスタを引き出して版胴の外周面に巻
き付けることにより、排版動作を開始してから新たなマ
スタの版胴への巻き付けが終了するまでの作業時間を短
縮し、印刷作業の作業能率の向上を図るようにした孔版
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置は、軸線を中心として回転
駆動される略円筒状の版胴と、マスタ原紙を加熱溶融穿
孔することによりマスタを製版する製版部とを有し、製
版部で製版されたマスタを版胴の外周面に巻き付け、版
胴の外周面に巻き付けられたマスタに印刷用紙を押し付
けることにより版胴の内部に供給されたインキをマスタ
から滲み出させて印刷用紙に印刷を行うものである。
【0003】マスタ原紙としては、熱可塑性樹脂フィル
ムと多孔質支持体とを貼り合わせたものが普及してお
り、熱可塑性樹脂フィルムの部分が加熱溶融穿孔されて
マスタが製版される。多孔質支持体としては、和紙、合
成繊維、和紙と合成繊維とを混抄したものが使用されて
いる。
【0004】版胴の外周面に巻き付けられて印刷が行わ
れているマスタの多孔質支持体中には多量のインキが含
まれており、使用済マスタを版胴から剥がして廃棄する
排版時には、多孔質支持体中に含まれているインキがそ
のまま廃棄される。そこで、排版時に多孔質支持体中に
含まれて廃棄されるインキの無駄を少なくするため、多
孔質支持体の厚さを薄くしたマスタ原紙、又は、多孔質
支持体を省いた熱可塑性樹脂フィルムのみからなるマス
タ原紙も使用されるようになっている。
【0005】孔版印刷装置における使用済マスタの排版
及び新たなマスタの製版に関しては、使用済マスタを版
胴から剥がして廃棄する排版動作が終了した後、新たな
マスタの製版を開始する方法が一般的である。しかし、
このような方法によると、排版動作を開始してから新た
に製版したマスタの版胴外周面への巻き付けが終了する
までの時間が長くなり、印刷作業の作業能率が低下す
る。
【0006】そこで、排版動作の開始と同時に新たなマ
スタの製版動作を開始し、製版されたマスタをマスタ収
納ボックス内に収納しておき、排版動作が終了した直後
に製版したマスタをマスタ収納ボックス内から引き出し
て版胴の外周面に巻き付けることにより、排版動作を開
始してから新たなマスタの版胴外周面への巻き付けが終
了するまでの作業時間を短縮し、印刷作業の作業能率の
向上を図るようにした孔版印刷装置が特開平8−197
926号公報などに開示されている。マスタがマスタ収
納ボックス内に収納されたとき、そのマスタは先端部を
マスタ収納ボックス外で保持され、褶曲状態となってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】マスタ収納ボックスを
備えた孔版印刷装置において、マスタを褶曲状態でマス
タ収納ボックス内へ送り込むとき、静電気や湿気の影響
でマスタが送り込み用のローラやマスタ収納ボックスの
内周面等に貼り付くことがあり、このような貼り付きが
発生すると、マスタ収納ボックス内へのマスタの送り込
みが不良、又は、不能になり、マスタにシワやジャムが
発生する。マスタにシワが発生すると、そのマスタを版
胴に巻き付けて印刷を行っている際にマスタがそのシワ
の箇所から切れたり穴があいたりしやすくなる。マスタ
にジャムが発生すると、作業を一時中断してそのマスタ
を取り除かなければならない。
【0008】多孔質支持体の厚さを薄くしたマスタ原紙
や多孔質支持体を省いた熱可塑性樹脂フィルムのみから
なるマスタ原紙は、強度や腰の強さが低くなる。このた
め、これらのマスタ原紙から製版したマスタは、静電気
や湿気の影響によって送り込み用のローラやマスタ収納
ボックスの内周面等に貼り付くことが発生しやすくな
る。
【0009】静電気や湿気の影響によるマスタの貼り付
きを防止するためには、除電ブラシをマスタ収納ボック
ス内に設けたり、マスタをマスタ収納ボックス内へ吸引
するように作用する吸引ファンの数を増やしたり吸引フ
ァンを大型にすることなどが考えられる。しかし、除電
ブラシを設けたり、吸引ファンの数を増やしたり、吸引
ファンを大型にすることにより、孔版印刷装置の製造コ
ストがアップする。また、吸引ファンの数を増やしたり
吸引ファンを大型にした場合には、騒音が増大したり消
費電力が増大したりする。
【0010】そこで本発明は、排版動作の開始と同時に
新たなマスタの製版動作を開始し、製版したマスタをマ
スタ収納ボックス内に収納しておき、排版動作が終了し
た直後にマスタ収納ボックス内からマスタを引き出して
版胴の外周面に巻き付けることにより、排版動作を開始
してから新たなマスタの版胴外周面への巻き付けが終了
するまでの作業時間を短縮し、印刷作業の作業能率の向
上を図るようにした孔版印刷装置であって、マスタをマ
スタ収納ボックス内へ送り込むときに静電気や湿度の影
響によってマスタが送り込み用のローラやマスタ収納ボ
ックスの内周面等に貼り付くことを防止できる孔版印刷
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
軸線を中心として回転駆動される略円筒状の版胴と、ロ
ール状態に巻かれたマスタ原紙を保持するマスタ原紙保
持部と、前記版胴と前記マスタ原紙保持部との間に配置
されて前記マスタ原紙保持部から引き出された前記マス
タ原紙を加熱溶融穿孔してマスタを製版する製版部と、
前記版胴と前記製版部との間に配置されて前記マスタ原
紙保持部から引き出されて前記製版部を通過した前記マ
スタ原紙の先端部を保持する保持部と、前記保持部と前
記製版部との間に配置されて先端部を前記保持部で保持
されている前記マスタ原紙を加熱溶融穿孔して製版され
た前記マスタが褶曲状態で送り込まれるマスタ収納ボッ
クスとを有し、先端部を前記保持部で保持されて褶曲状
態で前記マスタ収納ボックス内に収納されている前記マ
スタをこのマスタ収納ボックス内から引き出して前記版
胴の外周面に巻き付けるようにした孔版印刷装置におい
て、前記マスタ収納ボックスの入口に配置され、前記マ
スタを前記版胴に向けて搬送する向きに回転駆動される
搬送ローラと、前記マスタ収納ボックス内に形成され、
前記搬送ローラの上端部における水平向きの接線を含む
位置で前記製版部側に向けて略水平向きに延出したマス
タ送り込み経路と、前記入口から前記マスタ収納ボック
ス内の奥部に向けて前記マスタ送り込み経路に沿った空
気の流れを発生させる空気流発生手段と、を有する。
【0012】したがって、マスタ原紙保持部から引き出
されたマスタ原紙の先端部が保持部で保持された後、そ
のマスタ原紙が製版部で加熱溶融穿孔されることにより
マスタが製版され、製版されたマスタは搬送ローラの回
転駆動により版胴に向けて搬送される。しかし、先端部
が保持部で保持されているので、マスタは搬送ローラの
回転駆動により褶曲状態でマスタ収納ボックス内に送り
込まれる。マスタ収納ボックス内のマスタ送り込み経路
は、マスタ収納ボックスの入口に配置された搬送ローラ
の上端部における水平向きの接線を含む位置で製版部側
に向けて略水平向きに延出しており、さらに、マスタ送
り込み経路の奥部に向けて空気流発生手段による空気の
流れが発生しているので、入口からマスタ収納ボックス
内に送り込まれたマスタは、マスタ送り込み経路の下部
内周面から浮いた状態でマスタ収納ボックス内に送り込
まれ、マスタ送り込み経路の下部内周面などへの貼り付
きが発生しない。さらに、空気流発生手段により空気の
流れは、マスタ全体を上方へ持ち上げるものではなくマ
スタを水平方向へ移動させるものであるので、空気流発
生手段の力を小さくすることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、前記入口における前記マスタ送り
込み経路側の縁部と前記搬送ローラの外周面との間に空
気吸引口が形成されている。
【0014】したがって、マスタが褶曲状態でマスタ収
納ボックス内に送り込まれるとき、マスタ送り込み経路
の下部内周面と褶曲状態のマスタの下側との間には空気
吸引口から吸引された空気による空気層が形成され、こ
の空気層により褶曲状態のマスタの下側とマスタ送り込
み経路の下部内周面とがほとんど接触しなくなり、マス
タ送り込み経路の下部内周面へのマスタの静電気などに
よる貼り付きが防止され、マスタ収納ボックス内へのマ
スタの送り込みがスムーズに行われる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔
版印刷装置において、前記入口における前記マスタ送り
込み経路側の縁部に前記搬送ローラに向けて斜め下方向
きに傾斜した傾斜面部が形成され、この傾斜面部の上方
と前記搬送ローラの外周面との間に前記空気吸引口に連
続した凹状空間が形成されている。
【0016】したがって、凹状空間を形成することによ
り、マスタ収納ボックス内へ送り込まれたマスタより空
気吸引口が塞がれるという事態の発生が防止され、マス
タ送り込み経路の下部内周面と褶曲状態のマスタの下側
との間における空気層の形成が確実に行われる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の孔版印刷装置において、前記マスタ送り込み経
路の下部内周面と前記搬送ローラの上端部における水平
方向の接線との間に、前記接線が上方となる段差が付け
られている。
【0018】したがって、このような段差を付けること
により、マスタ送り込み経路の下部内周面と褶曲状態の
マスタの下側との間における空気層の形成がより一層確
実に行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は、孔版印刷装置の
要部の概略構造を示す正面図である。この孔版印刷装置
には、軸線を中心として回転駆動される多孔性円筒状の
版胴1が設けられており、この版胴1の周囲に、マスタ
原紙保持部2、製版部3、マスタ収納ボックス4、保持
部である搬送ローラ5、排版部6、プレスローラ7、レ
ジストローラ8、剥離爪9等が配置されている。
【0020】マスタ原紙保持部2には、保持軸10と収
納ケース11とが設けられ、保持軸10にはロール状に
巻かれた長尺状のマスタ原紙12が保持されている。マ
スタ原紙12は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔質支持体
とを貼り合わせて形成され、又は、多孔質支持体を省い
た熱可塑性樹脂フィルムのみから形成されている。
【0021】製版部3は、マスタ原紙保持部2から供給
されたマスタ原紙12を加熱溶融穿孔してマスタ12a
を製版するところであり、ステッピングモータ(図示せ
ず)に連結されて回転駆動されるプラテンローラ13、
多数の発熱素子を備えてバネ部材(図示せず)によりプ
ラテンローラ13の外周面に押圧されるサーマルヘッド
14により構成されている。
【0022】マスタ収納ボックス4は、使用済マスタの
排版動作の開始とともに製版を開始されたマスタ12a
を褶曲状態で収納しておくところであり、製版部3と搬
送ローラ5との間に配置されている。マスタ収納ボック
ス4には、製版部3で製版されたマスタ12aが版胴1
に向けて搬送される搬送経路に臨んで位置する入口15
が形成されている。この入口15には、マスタ12aを
版胴1に向けて搬送する向きに回転駆動される搬送ロー
ラ16と搬送されるマスタ12aの下面側をガイドする
ガイド板17とが配置されている。さらに、マスタ収納
ボックス4内には、搬送ローラ16の上端部における水
平向きの接線(図2において一点鎖線で示す直線)を含
む位置で製版部3側に向けて略水平向きに延出したマス
タ送り込み経路18が形成されている。マスタ収納ボッ
クス4の奥部には、入口15からマスタ収納ボックス4
の奥部に向けてマスタ送り込み経路18に沿った空気の
流れを発生させる空気流発生手段である吸引ファン19
が取り付けられている。
【0023】マスタ収納ボックス4の入口15における
マスタ送り込み経路18側の縁部には、搬送ローラ16
に向けて斜め下方向きに傾斜した傾斜面部20が形成さ
れ、この傾斜面部20の先端縁部と搬送ローラ16の外
周面との間に微小幅寸法の空気吸引口21が形成されて
いる。この空気吸引口21は、傾斜面部20の先端縁部
と搬送ローラ16の外周面との間が0.5〜1.0mm程
度の微小な幅寸法に形成されている。さらに、傾斜面部
20の上方と搬送ローラ16の外周面との間には、空気
吸引口21に連続した凹状空間22が形成されている。
この凹状空間22は、マスタ送り込み経路18に沿った
長さ寸法“m”は、搬送ローラ16の直径寸法と略等し
い寸法に設定されている。
【0024】マスタ収納ボックス4の入口15と搬送ロ
ーラ5との間には、マスタ12aをカットするカッタ2
3が配置されている。搬送ローラ5は、マスタ12aを
版胴1の外周面に巻き付けるときにマスタ12aを版胴
1に向けて送り出す方向へ回転駆動されるとともに、マ
スタ原紙保持部2から引き出されて製版部3を通過して
製版開始に備えて待機しているマスタ原紙12の先端部
を挟持して保持する。
【0025】版胴1の外周面には、ステージ24と開閉
機構(図示せず)に連結されて開閉自在なクランパ25
とが設けられている。図1に示すように、クランパ25
が搬送ローラ5の下方に位置するときに版胴1の回転が
停止され、その位置でクランパ25が二点鎖線で示すよ
うに開放され、そこへマスタ12aが搬送され、マスタ
12aの先端部がステージ24とクランパ25との間に
到達したタイミングでクランパ25が閉止され、ステー
ジ24とクランパ25とによりマスタ12aの先端部が
挟持される。そして、マスタ12aの先端部がステージ
24とクランパ25との間に挟持された後、版胴1が時
計回り方向へ回転することにより、マスタ12aが版胴
1の外周面に巻き付けられる。
【0026】版胴1の内部には、版胴1の軸線上に位置
して版胴1を回転自在に支持する支軸を兼ねたインキパ
イプ26、版胴1の内周面との間に微小隙間をもって版
胴1と同じ方向(矢印で示す時計回り方向)へ回転駆動
されるインキローラ27、インキローラ27の外周面と
の間に微小隙間をもって配置されたドクタローラ28等
が設けられている。インキローラ27の外周面とドクタ
ローラ28の外周面とで挟まれた部分には、インキパイ
プ26内を通して供給されたインキが貯溜されるインキ
溜り29が形成されている。
【0027】排版部6は、版胴1に巻き付けられている
使用済マスタを剥がして廃棄するところであり、版胴1
から使用済マスタを剥がす排版ローラ30、剥がされた
使用済マスタを収納する収納ボックス31を有してい
る。
【0028】プレスローラ7は、一端を支軸32により
回動自在に支持されたアーム33の他端にその軸心回り
に回転自在に支持されている。駆動機構(図示せず)に
より駆動されたアーム33が支軸32の回りに回動する
ことにより、プレスローラ7は版胴1の外周面に接離さ
れる。
【0029】レジストローラ8は、給紙トレイ(図示せ
ず)から給紙された印刷用紙Sを版胴1とプレスローラ
7との間へ送り込むタイミングをとる。印刷用紙Sが版
胴1とプレスローラ7との間に送り込まれたタイミング
でプレスローラ7が版胴1側へ回動し、印刷用紙Sを版
胴1に巻き付けられているマスタ12aに押し付けるこ
とにより、印刷用紙Sへの印刷が行われる。
【0030】剥離爪9は、版胴1の外周面に巻き付けら
れているマスタ12aとこのマスタ12aに押し付けら
れて印刷が行われた印刷用紙Sとの間に入り込み、印刷
が終了した印刷用紙Sをマスタ12aから剥離させる。
【0031】このような構成において、版胴1の外周面
に巻き付けられている使用済マスタを排版し、新たなマ
スタ12aを製版し、製版したマスタ12aを版胴1の
外周面に巻き付けるときの一連の動作を説明する。な
お、この一連の動作は、孔版印刷装置の各デバイスを制
御するマイクロコンピュータの制御により行われる。
【0032】まず、版胴1の外周面に巻き付けられたマ
スタ12aを用いた印刷動作が行われているときには、
マスタ原紙保持部2から引き出されたマスタ原紙12の
先端部は、製版部3を通過して搬送ローラ5に到達する
位置まで搬送され、搬送ローラ5により挟持して保持さ
れている。
【0033】版胴1に巻き付けられているマスタ12a
による印刷が終了し、操作パネル上のキー操作により新
たなマスタ12aを製版する指令が入力されると、版胴
1に巻き付けられているマスタ12a(使用済マスタ)
の排版、及び、スキャナによる原稿の読み取りとスキャ
ナで読み取られた画像データに応じたマスタ12aの製
版が並行して開始される。
【0034】スキャナによる原稿の読み取りが終了する
と、プラテンローラ13が回転駆動されるとともにサー
マルヘッド14の発熱素子が画像データに応じて発熱さ
れ、マスタ12aの製版が開始される。マスタ12aの
製版が開始されると、搬送ローラ16がマスタ12aを
版胴1に向けて搬送する向きに回転駆動される。しか
し、製版されたマスタ12aの先端部は搬送ローラ5に
より挟持して保持されており、さらに、搬送ローラ16
の前方におけるマスタ12aの下面側にはガイド板17
が配置されているので、搬送ローラ16により搬送され
るマスタ12aは入口15から褶曲状態でマスタ収納ボ
ックス4内へ送り込まれる。また、吸引ファン19の駆
動により、マスタ12aのマスタ収納ボックス4内への
送り込みが促進される。
【0035】使用済マスタの排版が終了した後、クラン
パ25が搬送ローラ5の下方となる位置へ版胴1が回転
して停止し、クランパ25が図1において二点鎖線で示
すように開放されると、搬送ローラ5の回転駆動が開始
され、マスタ12aの先端部がステージ24とクランパ
25との間に送り込まれ、マスタ12aの先端部がステ
ージ24とクランパ25との間に到達したタイミングで
クランパ25が閉止され、ステージ24とクランパ25
とによりマスタ12aの先端部が挟持される。そして、
マスタ12aの先端部がステージ24とクランパ25と
により挟持された後、版胴1が時計回り方向へ回転駆動
され、マスタ12aがマスタ収納ボックス4内から引き
出されて版胴1の外周面に巻き付けられる。マスタ12
aは、その後端部がカッタ23によりカットされる。
【0036】ここで、マスタ収納ボックス4内へのマス
タ12aの送り込みについて詳しく説明する。吸引ファ
ン19の駆動により、入口15からマスタ送り込み経路
18の奥部に向けて矢印で示すような空気の流が発生す
る。
【0037】そして、マスタ収納ボックス4内のマスタ
送り込み経路18が略水平向きに延出して形成され、マ
スタ送り込み経路18の下部内周面と褶曲状態のマスタ
12aの下側との間には空気吸引口21から吸引された
空気とマスタ12aの自重を利用した安定した空気層が
形成されることにより、マスタ12aはマスタ送り込み
経路18の内周面にほとんど接触することなくマスタ収
納ボックス4内へ送り込まれる。このため、マスタ送り
込み経路18の下部内周面へのマスタ12aの静電気な
どによる貼り付きが防止され、マスタ収納ボックス4内
へのマスタ12aの送り込みがスムーズに行われ、マス
タ収納ボックス4内に収納されたマスタ12aにおける
シワやジャムの発生が防止される。
【0038】さらに、マスタ収納ボックス4内に凹状空
間22が形成されることにより、マスタ収納ボックス4
内に送り込まれたマスタ12aにより空気吸引口21が
塞がれるという事態の発生が防止され、マスタ送り込み
経路18の下部内周面と褶曲状態のマスタ12aの下側
との間における空気層の形成が確実に行われ、マスタ収
納ボックス4内に収納されたマスタ12aにおけるシワ
やジャムの発生がより一層確実に防止される。
【0039】さらに、搬送ローラ16の外周面にマスタ
12aが湿気や静電気で貼り付いても、吸引ファン19
の吸引力と凹状空間22内に形成される空気の流れで、
マスタ12aを搬送ローラ16の外周面より分離するこ
とができる。
【0040】また、マスタ送り込み経路18は略水平向
きに延出しているので、マスタ収納ボックス4内に送り
込まれるマスタ12a全体を上方へ吸引する必要がな
く、しかも、マスタ送り込み経路18の下部内周面と褶
曲状態のマスタ12aの下側との間に空気層が形成され
ているので、吸引ファン19の吸引力を小さくすること
ができる。これにより、使用する吸引ファン19の数を
減らしたり、使用する吸引ファン19を小型化したりす
ることができ、発生する騒音の低減や、消費電力の低減
を図ることができる。さらに、吸引ファン19の数を減
らしたり、使用する吸引ファン19を小型化したりする
ことにより、吸引ファン19の吸引力のムラが小さくな
り、吸引力のムラが原因となるマスタ12aのシワも発
生しにくくなる。吸引ファン19の吸引力のムラなどに
よるマスタ12aのシワは、マスタ12aの腰が弱くな
るにつれて発生しやすくなる。
【0041】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図3
に基づいて説明する。なお、図1及び図2において説明
した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略す
る。本実施の形態では、マスタ送り込み経路18の下部
内周面と搬送ローラ16の上端部における水平方向の接
線との間に、接線が上方となる段差Hが付けられてい
る。
【0042】このような構成において、この段差Hが付
けられることにより、マスタ送り込み経路18の下部内
周面と褶曲状態のマスタ12aの下側との間における空
気層の形成がより一層確実に行われ、マスタ収納ボック
ス4内に収納されたマスタ12aにおけるシワやジャム
の発生がより一層確実に防止される。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明の孔版印刷装置によ
れば、マスタ収納ボックス内のマスタ送り込み経路は、
マスタ収納ボックスの入口に配置された搬送ローラの上
端部における水平向きの接線を含む位置で製版部側に向
けて略水平向きに延出しており、さらに、マスタ送り込
み経路の奥部に向けて空気流発生手段による空気の流れ
が発生しているので、マスタ収納ボックス内へのマスタ
の送り込みを、マスタ送り込み経路の下部内周面から浮
かせた状態で行うことができ、マスタのマスタ送り込み
経路の下部内周面などへの貼り付きの発生を防止するこ
とがでる。さらに、空気流発生手段による空気の流れ
は、マスタ全体を上方へ持ち上げるものではなくマスタ
を水平方向へ移動させるものであるので、空気流発生手
段の力を小さくすることができ、これによって、空気流
発生手段の駆動時に発生する騒音の低減、空気流発生手
段を駆動するために必要な消費電力の低減を図ることが
できる。
【0044】請求項2記載の発明の孔版印刷装置によれ
ば、マスタが褶曲状態でマスタ収納ボックス内に送り込
まれるとき、マスタ送り込み経路の下部内周面と褶曲状
態のマスタの下側との間には空気吸引口から吸引された
空気による空気層が形成されるので、この空気層により
褶曲状態のマスタの下側とマスタ送り込み経路の下部内
周面との接触を防止することができ、マスタ送り込み経
路の下部内周面へのマスタの静電気などによる貼り付き
の発生を防止でき、マスタ収納ボックス内へのマスタの
送り込みをスムーズに行わせることができる。さらに、
マスタ送り込み経路の下部内周面へのマスタの静電気な
どによる貼り付きの発生が防止されるので、空気流発生
手段の力を小さくすることができ、空気流発生手段の駆
動時に発生する騒音の低減、空気流発生手段を駆動する
ために必要な消費電力の低減を図ることができる。
【0045】請求項3記載の発明の孔版印刷装置によれ
ば、マスタ送り込み経路側の縁部に形成された傾斜面部
の上方と搬送ローラの外周面との間に空気吸引口に連続
した凹状空間を形成することにより、マスタ収納ボック
ス内へ送り込まれたマスタにより空気吸引口が塞がれる
という事態の発生を防止することができ、マスタ送り込
み経路の下部内周面と褶曲状態のマスタの下側との間に
おける空気層の形成を確実に行うことができ、マスタ送
り込み経路の下部内周面へのマスタの静電気などによる
貼り付きを防止でき、マスタ収納ボックス内へのマスタ
の送り込みをスムーズに行わせることができる。さら
に、マスタ送り込み経路の下部内周面へのマスタの静電
気などによる貼り付きの発生が防止されるので、空気流
発生手段の力を小さくすることができ、空気流発生手段
の駆動時に発生する騒音の低減、空気流発生手段を駆動
するために必要な消費電力の低減を図ることができる。
【0046】請求項4記載の発明の孔版印刷装置によれ
ば、マスタ送り込み経路の下部内周面と搬送ローラの上
端部における水平方向の接線との間に、接線が上方とな
る段差を付けることにより、マスタ送り込み経路の下部
内周面と褶曲状態のマスタの下側との間における空気層
の形成をより一層確実に行うことができ、マスタ送り込
み経路の下部内周面へのマスタの静電気などによる貼り
付きの発生を防止でき、マスタ収納ボックス内へのマス
タの送り込みをスムーズに行わせることができる。さら
に、マスタ送り込み経路の下部内周面へのマスタの静電
気などによる貼り付きの発生が防止されるので、空気流
発生手段の力を小さくすることができ、空気流発生手段
の駆動時に発生する騒音の低減、空気流発生手段を駆動
するために必要な消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における孔版印刷装
置の要部の概略構造を示す正面図である。
【図2】その一部を拡大して示す正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における孔版印刷装
置の要部の一部を拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2 マスタ原紙保持部 3 製版部 4 マスタ収納ボックス 5 保持部 12 マスタ原紙 12a マスタ 15 入口 16 搬送ローラ 18 マスタ送り込み経路 19 空気流発生手段 20 傾斜面部 21 空気吸引口 22 凹状空間 H 段差

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を中心として回転駆動される略円筒
    状の版胴と、ロール状態に巻かれたマスタ原紙を保持す
    るマスタ原紙保持部と、前記版胴と前記マスタ原紙保持
    部との間に配置されて前記マスタ原紙保持部から引き出
    された前記マスタ原紙を加熱溶融穿孔してマスタを製版
    する製版部と、前記版胴と前記製版部との間に配置され
    て前記マスタ原紙保持部から引き出されて前記製版部を
    通過した前記マスタ原紙の先端部を保持する保持部と、
    前記保持部と前記製版部との間に配置されて先端部を前
    記保持部で保持されている前記マスタ原紙を加熱溶融穿
    孔して製版された前記マスタが褶曲状態で送り込まれる
    マスタ収納ボックスとを有し、先端部を前記保持部で保
    持されて褶曲状態で前記マスタ収納ボックス内に収納さ
    れている前記マスタをこのマスタ収納ボックス内から引
    き出して前記版胴の外周面に巻き付けるようにした孔版
    印刷装置において、 前記マスタ収納ボックスの入口に配置され、前記マスタ
    を前記版胴に向けて搬送する向きに回転駆動される搬送
    ローラと、 前記マスタ収納ボックス内に形成され、前記搬送ローラ
    の上端部における水平向きの接線を含む位置で前記製版
    部側に向けて略水平向きに延出したマスタ送り込み経路
    と、 前記入口から前記マスタ収納ボックス内の奥部に向けて
    前記マスタ送り込み経路に沿った空気の流れを発生させ
    る空気流発生手段と、を有することを特徴とする孔版印
    刷装置。
  2. 【請求項2】 前記入口における前記マスタ送り込み経
    路側の縁部と前記搬送ローラの外周面との間に空気吸引
    口が形成されていることを特徴とする請求項2記載の孔
    版印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記入口における前記マスタ送り込み経
    路側の縁部に前記搬送ローラに向けて斜め下方向きに傾
    斜した傾斜面部が形成され、この傾斜面部の上方と前記
    搬送ローラの外周面との間に前記空気吸引口に連続した
    凹状空間が形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記マスタ送り込み経路の下部内周面と
    前記搬送ローラの上端部における水平向きの接線との間
    に、前記接線が上方となる段差が付けられていることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の孔版印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02146053U (ja) * 1989-05-16 1990-12-11
JPH07266682A (ja) * 1994-03-29 1995-10-17 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
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JPH1158912A (ja) * 1997-08-19 1999-03-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

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