JP2001137741A - 電気集塵ユニット - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 集塵ユニットの交換作業，洗浄作業、保守点
検作業を安全に行うことができるようにする 【解決手段】 開示される電気集塵ユニットは、コロナ
放電を起こしてタバコの煙粒子やトナー等、空気中の浮
遊微粒子を帯電させるコロナ放電部８と、このコロナ放
電部８の風下側に配設され、コロナ放電部８にて帯電し
た浮遊微粒子を電気的に捕集する電気的捕集部９と、前
後両面開口の箱型フレーム１０とから構成されていて、
コロナ放電部８は、尖った針先を風下側に向けて（箱型
フレーム１０の前面開口部に背を向けて）それぞれ配置
された複数のニードル電極８ａを備えている。
検作業を安全に行うことができるようにする 【解決手段】 開示される電気集塵ユニットは、コロナ
放電を起こしてタバコの煙粒子やトナー等、空気中の浮
遊微粒子を帯電させるコロナ放電部８と、このコロナ放
電部８の風下側に配設され、コロナ放電部８にて帯電し
た浮遊微粒子を電気的に捕集する電気的捕集部９と、前
後両面開口の箱型フレーム１０とから構成されていて、
コロナ放電部８は、尖った針先を風下側に向けて（箱型
フレーム１０の前面開口部に背を向けて）それぞれ配置
された複数のニードル電極８ａを備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気集塵ユニッ
トに係り、詳しくは、空気清浄機、ディーゼルエンジン
の排気黒煙除去装置及び工場のオイルミスト除去装置等
に適用して好適な電気集塵ユニットに関する。
トに係り、詳しくは、空気清浄機、ディーゼルエンジン
の排気黒煙除去装置及び工場のオイルミスト除去装置等
に適用して好適な電気集塵ユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、オフィス、レストラン、遊技施
設、工場、住宅等の建物は気密性の高い構造となってい
るため、空気中に浮遊するタバコの煙、トナー、溶接ヒ
ュームその他有害な微粒子が、屋内にいる人の健康を害
したり、設備や機器を汚す確率を高めている。そこで、
オフィスや住宅等に設置して、室内に浮遊するタバコの
煙等の微粒子を捕集し、ついでに、悪臭も除去する、電
気集塵式の空気清浄機が普及してきている。
設、工場、住宅等の建物は気密性の高い構造となってい
るため、空気中に浮遊するタバコの煙、トナー、溶接ヒ
ュームその他有害な微粒子が、屋内にいる人の健康を害
したり、設備や機器を汚す確率を高めている。そこで、
オフィスや住宅等に設置して、室内に浮遊するタバコの
煙等の微粒子を捕集し、ついでに、悪臭も除去する、電
気集塵式の空気清浄機が普及してきている。
【０００３】ところで、この種の空気清浄機の１つとし
て、例えば特開平９−２８５７３９号公報（特許第２７
３３９０８号）や特願平１１−１２５４５１号等に記載
のニードル放電方式の空気清浄機が知られている。この
空気清浄機は、図８に示すように、空気吸込口１と空気
吹出口２とを持つ装置箱体３と、この装置箱体３内に、
風上側から風下に向けて順次装着された、パネル状のプ
レフィルタ４と、箱形の電気集塵ユニット５と、活性炭
素繊維からなるパネル状の脱臭フィルタ６と送風ファン
７とから概略構成されている。
て、例えば特開平９−２８５７３９号公報（特許第２７
３３９０８号）や特願平１１−１２５４５１号等に記載
のニードル放電方式の空気清浄機が知られている。この
空気清浄機は、図８に示すように、空気吸込口１と空気
吹出口２とを持つ装置箱体３と、この装置箱体３内に、
風上側から風下に向けて順次装着された、パネル状のプ
レフィルタ４と、箱形の電気集塵ユニット５と、活性炭
素繊維からなるパネル状の脱臭フィルタ６と送風ファン
７とから概略構成されている。
【０００４】上記構成において，送風ファン７を運転状
態にすると、室内空気が空気吸込口１から吸い込まれ
る。このとき、室内空気がタバコの煙等の浮遊微粒子で
汚れていると、まず、プレフィルタ４によって比較的大
粒の微粒子が捕捉され、プレフィルタ４によって捕捉す
ることのできなかった小粒の微粒子は，電気集塵ユニッ
ト５によって捕捉除去される。最後に残ったタバコの臭
いは，脱臭フィルタ６によって吸着除去される。このよ
うにして、清浄化された空気は、送風ファン７の排出力
によって、再び、空気吹出口２から室内に戻される。集
塵ユニット等が微粒子等の付着によって汚れてくると、
装置箱体３の中から電気集塵ユニット５等を取り出して
洗浄し、再生後、再び、装置箱体３に装着して使用す
る。
態にすると、室内空気が空気吸込口１から吸い込まれ
る。このとき、室内空気がタバコの煙等の浮遊微粒子で
汚れていると、まず、プレフィルタ４によって比較的大
粒の微粒子が捕捉され、プレフィルタ４によって捕捉す
ることのできなかった小粒の微粒子は，電気集塵ユニッ
ト５によって捕捉除去される。最後に残ったタバコの臭
いは，脱臭フィルタ６によって吸着除去される。このよ
うにして、清浄化された空気は、送風ファン７の排出力
によって、再び、空気吹出口２から室内に戻される。集
塵ユニット等が微粒子等の付着によって汚れてくると、
装置箱体３の中から電気集塵ユニット５等を取り出して
洗浄し、再生後、再び、装置箱体３に装着して使用す
る。
【０００５】ここで、電気集塵ユニット５は、図９及び
図１０に示すように、箱型フレーム５ａの中に、レコー
ド針状のニードル電極５ｂ，５ｂ，…と、このニードル
電極５ｂ，５ｂ，…を先端面にて突起状態に支持固定す
る角柱状の偏向電極５ｃ，５ｃ，…と、これらのニード
ル電極５ｂ，５ｂ，…及び偏向電極５ｃ，５ｃ，…を非
接触で取り巻く両端開口角筒状のコレクターセル（捕集
電極）５ｄ，５ｄ，…とが組をなして格子状に多数配設
されてなっており、各偏向電極５ｃと対応するコレクタ
ーセル５ｄとの間には空気を通す隙間が形成されてい
る。
図１０に示すように、箱型フレーム５ａの中に、レコー
ド針状のニードル電極５ｂ，５ｂ，…と、このニードル
電極５ｂ，５ｂ，…を先端面にて突起状態に支持固定す
る角柱状の偏向電極５ｃ，５ｃ，…と、これらのニード
ル電極５ｂ，５ｂ，…及び偏向電極５ｃ，５ｃ，…を非
接触で取り巻く両端開口角筒状のコレクターセル（捕集
電極）５ｄ，５ｄ，…とが組をなして格子状に多数配設
されてなっており、各偏向電極５ｃと対応するコレクタ
ーセル５ｄとの間には空気を通す隙間が形成されてい
る。
【０００６】このような構成において、正電極側のニー
ドル電極５ｂ及び偏向電極５ｃと、負電極側のコレクタ
ーセル５ｄとの間に、例えば、５〜６ｋＶの直流電圧を
架けると、図１１に示すように、ニードル電極５ｂの針
先の廻りで一様なコロナ放電が持続的安定的に起きてイ
オン化空間領域５ｅが形成される。このとき、送風ファ
ン７の作動により、空気吸込口１から吸い込まれた室内
の汚れた空気が、電気集塵ユニット５のイオン化空間領
域５ｅに到達すると、まず、酸素が、電離してプラスイ
オンとなり、これが、たばこの煙等の微粒子ｐに付着し
て微粒子を帯電させる。帯電した微粒子ｐは、次の偏向
電極５ｃとコレクターセル５ｄとの間を通過する際に、
コレクターセル５ｄに近いものは負（低）電位のコレク
ターセル５ｄに吸着される。一方、コレクターセル５ｄ
の極板から離れている微粒子ｐは、偏向電極５ｃの正
（高）電位の極板に近いので、クーロン反発力を受け
て、コレクターセル５ｄの極板の方向に移動し、結局、
コレクターセル５ｄに吸着捕集される。
ドル電極５ｂ及び偏向電極５ｃと、負電極側のコレクタ
ーセル５ｄとの間に、例えば、５〜６ｋＶの直流電圧を
架けると、図１１に示すように、ニードル電極５ｂの針
先の廻りで一様なコロナ放電が持続的安定的に起きてイ
オン化空間領域５ｅが形成される。このとき、送風ファ
ン７の作動により、空気吸込口１から吸い込まれた室内
の汚れた空気が、電気集塵ユニット５のイオン化空間領
域５ｅに到達すると、まず、酸素が、電離してプラスイ
オンとなり、これが、たばこの煙等の微粒子ｐに付着し
て微粒子を帯電させる。帯電した微粒子ｐは、次の偏向
電極５ｃとコレクターセル５ｄとの間を通過する際に、
コレクターセル５ｄに近いものは負（低）電位のコレク
ターセル５ｄに吸着される。一方、コレクターセル５ｄ
の極板から離れている微粒子ｐは、偏向電極５ｃの正
（高）電位の極板に近いので、クーロン反発力を受け
て、コレクターセル５ｄの極板の方向に移動し、結局、
コレクターセル５ｄに吸着捕集される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電気集塵ユニット５にあっては、図９及び図１０に
示すように、ニードル電極５ｂの尖った針先が箱型フレ
ーム５ａの開口している前面を向いているので、電気集
塵ユニット５の交換時，洗浄時あるいは保守点検時に、
作業者の指等が針で刺される虞があり，家庭用空気清浄
機の普及が見こまれる今日、さらなる安全性を追及する
責任がメーカ側にある。
来の電気集塵ユニット５にあっては、図９及び図１０に
示すように、ニードル電極５ｂの尖った針先が箱型フレ
ーム５ａの開口している前面を向いているので、電気集
塵ユニット５の交換時，洗浄時あるいは保守点検時に、
作業者の指等が針で刺される虞があり，家庭用空気清浄
機の普及が見こまれる今日、さらなる安全性を追及する
責任がメーカ側にある。
【０００８】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、集塵ユニットの交換作業，洗浄作業、保守点検
作業を安全に行うことのできる電気集塵ユニットを提供
することを目的としている。
もので、集塵ユニットの交換作業，洗浄作業、保守点検
作業を安全に行うことのできる電気集塵ユニットを提供
することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明に係る電気集塵ユニットは、コ
ロナ放電を起こして気流中の浮遊微粒子を帯電させるコ
ロナ放電部と、該コロナ放電部の風下側に配設され、該
コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集す
る電気的捕集部とを備え、上記コロナ放電部は、尖った
針先を有すると共に、該針先を風下側に向けてそれぞれ
配置された複数のニードル電極を備えてなることを特徴
としている。
に、請求項１記載の発明に係る電気集塵ユニットは、コ
ロナ放電を起こして気流中の浮遊微粒子を帯電させるコ
ロナ放電部と、該コロナ放電部の風下側に配設され、該
コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集す
る電気的捕集部とを備え、上記コロナ放電部は、尖った
針先を有すると共に、該針先を風下側に向けてそれぞれ
配置された複数のニードル電極を備えてなることを特徴
としている。
【００１０】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放電部と、上
記電気的捕集部とが、絶縁物を介して、あるいは、介さ
ずに、互いに空間的に離隔されて配設されていることを
特徴としている。
載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放電部と、上
記電気的捕集部とが、絶縁物を介して、あるいは、介さ
ずに、互いに空間的に離隔されて配設されていることを
特徴としている。
【００１１】また、請求項３記載の発明は、請求項１又
は２記載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放電部
が、尖った針先を有すると共に、該針先を風下側に向け
てそれぞれ配置された複数のニードル電極と、上記ニー
ドル電極とｎ（ｎはニードル電極の個数で２以上の自然
数）対１の対極をなす態様で配設され、かつ、気流の通
路を構成するために両端開放された複数の対向電極とを
有してなることを特徴としている。
は２記載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放電部
が、尖った針先を有すると共に、該針先を風下側に向け
てそれぞれ配置された複数のニードル電極と、上記ニー
ドル電極とｎ（ｎはニードル電極の個数で２以上の自然
数）対１の対極をなす態様で配設され、かつ、気流の通
路を構成するために両端開放された複数の対向電極とを
有してなることを特徴としている。
【００１２】また、請求項４記載の発明は、請求項１又
は２記載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放電部
が、尖った針先を有すると共に、該針先を風下側に向け
てそれぞれ配置された複数のニードル電極と、上記各ニ
ードル電極と１対１の対極をなす態様で配設され、か
つ、気流の通路を構成するために両端開放された複数の
セル状対向電極とを有してなることを特徴としている。
は２記載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放電部
が、尖った針先を有すると共に、該針先を風下側に向け
てそれぞれ配置された複数のニードル電極と、上記各ニ
ードル電極と１対１の対極をなす態様で配設され、か
つ、気流の通路を構成するために両端開放された複数の
セル状対向電極とを有してなることを特徴としている。
【００１３】また、請求項５記載の発明は、請求項１、
２又は４記載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放
電部は、尖った針先を有すると共に、該針先を風下側に
向けてそれぞれ配置された複数のニードル電極と、上記
複数のニードル電極を支持固定する単数又は複数の支持
電極と、上記支持電極の風下側に、上記各ニードル電極
と１対１の対極をなす態様で配設され、かつ、気流の通
路を構成するために両端開放された複数のセル状対向電
極とを有してなることを特徴としている。
２又は４記載の電気集塵ユニットに係り、上記コロナ放
電部は、尖った針先を有すると共に、該針先を風下側に
向けてそれぞれ配置された複数のニードル電極と、上記
複数のニードル電極を支持固定する単数又は複数の支持
電極と、上記支持電極の風下側に、上記各ニードル電極
と１対１の対極をなす態様で配設され、かつ、気流の通
路を構成するために両端開放された複数のセル状対向電
極とを有してなることを特徴としている。
【００１４】また、請求項６記載の発明は、請求項５記
載の電気集塵ユニットに係り、上記各ニードル電極は、
少なくともその尖った針先を、対応する上記セル状対向
電極の内部空洞に突入させた態様で、上記支持電極に支
持固定されていることを特徴としている。
載の電気集塵ユニットに係り、上記各ニードル電極は、
少なくともその尖った針先を、対応する上記セル状対向
電極の内部空洞に突入させた態様で、上記支持電極に支
持固定されていることを特徴としている。
【００１５】また、請求項７記載の発明は、請求項５又
は６記載の電気集塵ユニットに係り、上記支持電極は、
棒状部材又は長尺部材からなると共に、棒状又は長尺状
の該支持電極には、上記複数のニードル電極が、互いに
所定の間隔を開けて、かつ、一列に並んだ状態で、支持
固定されていることを特徴としている。
は６記載の電気集塵ユニットに係り、上記支持電極は、
棒状部材又は長尺部材からなると共に、棒状又は長尺状
の該支持電極には、上記複数のニードル電極が、互いに
所定の間隔を開けて、かつ、一列に並んだ状態で、支持
固定されていることを特徴としている。
【００１６】また、請求項８記載の発明は、請求項７記
載の電気集塵ユニットに係り、棒状又は長尺状の上記支
持電極には、複数の取付け穴が、互いに所定の間隔を開
けて、一列に穿孔されていて、各取付け穴には上記ニー
ドル電極の対応する１つが嵌入された状態で支持固定さ
れていることを特徴としている。
載の電気集塵ユニットに係り、棒状又は長尺状の上記支
持電極には、複数の取付け穴が、互いに所定の間隔を開
けて、一列に穿孔されていて、各取付け穴には上記ニー
ドル電極の対応する１つが嵌入された状態で支持固定さ
れていることを特徴としている。
【００１７】また、請求項９記載の発明は、請求項１又
は２記載の電気集塵ユニットに係り、上記電気的捕集部
は、上記ニードル電極によって帯電させられた浮遊微粒
子を静電気力で吸引捕集するための捕集電極と、該捕集
電極に対応して設けられ、上記帯電した浮遊微粒子に上
記捕集電極へ向かう偏向力を付与するための偏向電極と
を有してなることを特徴としている。
は２記載の電気集塵ユニットに係り、上記電気的捕集部
は、上記ニードル電極によって帯電させられた浮遊微粒
子を静電気力で吸引捕集するための捕集電極と、該捕集
電極に対応して設けられ、上記帯電した浮遊微粒子に上
記捕集電極へ向かう偏向力を付与するための偏向電極と
を有してなることを特徴としている。
【００１８】また、請求項１０記載の発明は、請求項９
記載の電気集塵ユニットに係り、上記電気的捕集部で
は、プレート状の上記捕集電極と、プレート状の上記偏
向電極とが、交互に、所定の取付間隔で、互いに平行に
配設されてなることを特徴としている。
記載の電気集塵ユニットに係り、上記電気的捕集部で
は、プレート状の上記捕集電極と、プレート状の上記偏
向電極とが、交互に、所定の取付間隔で、互いに平行に
配設されてなることを特徴としている。
【００１９】また、請求項１１記載の発明は、請求項３
記載の電気集塵ユニットに係り、上記対向電極が、紙又
は合成樹脂の表面に金属コーティングしたものであるこ
とを特徴としている。
記載の電気集塵ユニットに係り、上記対向電極が、紙又
は合成樹脂の表面に金属コーティングしたものであるこ
とを特徴としている。
【００２０】また、請求項１２記載の発明は、請求項３
記載の電気集塵ユニットに係り、上記対向電極が、紙又
は合成樹脂と金属箔との積層体からなることを特徴とし
ている。
記載の電気集塵ユニットに係り、上記対向電極が、紙又
は合成樹脂と金属箔との積層体からなることを特徴とし
ている。
【００２１】また、請求項１３記載の発明は、請求項４
記載の電気集塵ユニットに係り、上記セル状対向電極
が、紙又は合成樹脂の表面に金属コーティングしたもの
であることを特徴としている。
記載の電気集塵ユニットに係り、上記セル状対向電極
が、紙又は合成樹脂の表面に金属コーティングしたもの
であることを特徴としている。
【００２２】また、請求項１４記載の発明は、請求項４
記載の電気集塵ユニットに係り、上記セル状対向電極
が、紙又は合成樹脂と金属箔との積層体からなることを
特徴としている。
記載の電気集塵ユニットに係り、上記セル状対向電極
が、紙又は合成樹脂と金属箔との積層体からなることを
特徴としている。
【００２３】また、請求項１５記載の発明は、請求項９
記載の電気集塵ユニットに係り、上記捕集電極及び偏向
電極のうち、少なくとも一方の電極が、紙又は合成樹脂
の表面に金属コーティングしたものであることを特徴と
している。
記載の電気集塵ユニットに係り、上記捕集電極及び偏向
電極のうち、少なくとも一方の電極が、紙又は合成樹脂
の表面に金属コーティングしたものであることを特徴と
している。
【００２４】また、請求項１６記載の発明は、請求項９
記載の電気集塵ユニットに係り、上記捕集電極及び偏向
電極のうち、少なくとも一方の電極が、紙又は合成樹脂
と金属箔との積層体からなることを特徴としている。
記載の電気集塵ユニットに係り、上記捕集電極及び偏向
電極のうち、少なくとも一方の電極が、紙又は合成樹脂
と金属箔との積層体からなることを特徴としている。
【００２５】また、請求項１７記載の発明に係る電気集
塵ユニットは、コロナ放電を起こして気流中の浮遊微粒
子を帯電させるコロナ放電部と、該コロナ放電部の風下
側に配設され、該コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒子
を電気的に捕集する電気的捕集部とを備え、上記コロナ
放電部は、尖った針先を有し、該針先を風下側に向けて
それぞれ配置された複数のニードル電極と、互いに所定
の間隔で配設され、上記複数のニードル電極を支持固定
する複数の棒状又は長尺状の支持電極と、上記支持電極
の風下側に、上記各ニードル電極と１対１の対極をなす
態様で配設され、かつ、気流の通路を構成するために両
端開放された複数のセル状対向電極とを有してなり、上
記電気的捕集部は、上記ニードル電極によって帯電させ
られた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集するためのプレ
ート状の捕集電極と、該捕集電極に対応して設けられ、
上記帯電した浮遊微粒子に上記捕集電極へ向かう偏向力
を付与するためのプレート状の偏向電極とを有すると共
に、上記捕集電極と上記偏向電極とが、交互に、かつ、
所定の間隔で、互いに平行に配設されてなり、かつ、上
記捕集電極と上記偏向電極との取付間隔が、上記支持電
極同士の取付間隔よりも短く設定されていることを特徴
としている。
塵ユニットは、コロナ放電を起こして気流中の浮遊微粒
子を帯電させるコロナ放電部と、該コロナ放電部の風下
側に配設され、該コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒子
を電気的に捕集する電気的捕集部とを備え、上記コロナ
放電部は、尖った針先を有し、該針先を風下側に向けて
それぞれ配置された複数のニードル電極と、互いに所定
の間隔で配設され、上記複数のニードル電極を支持固定
する複数の棒状又は長尺状の支持電極と、上記支持電極
の風下側に、上記各ニードル電極と１対１の対極をなす
態様で配設され、かつ、気流の通路を構成するために両
端開放された複数のセル状対向電極とを有してなり、上
記電気的捕集部は、上記ニードル電極によって帯電させ
られた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集するためのプレ
ート状の捕集電極と、該捕集電極に対応して設けられ、
上記帯電した浮遊微粒子に上記捕集電極へ向かう偏向力
を付与するためのプレート状の偏向電極とを有すると共
に、上記捕集電極と上記偏向電極とが、交互に、かつ、
所定の間隔で、互いに平行に配設されてなり、かつ、上
記捕集電極と上記偏向電極との取付間隔が、上記支持電
極同士の取付間隔よりも短く設定されていることを特徴
としている。
【００２６】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図１は、この発明の一実施例である電
気集塵ユニットの概略構成を示す縦断面図、図２は、同
横断面図、図３は,同正面図（前面図）、図４は、同背
面図（後面図）、図５は、同電気集塵ユニットを構成す
るニードル電極の取着方法を工程順に説明するための工
程説明図、また、図６は、同電気集塵ユニットが空気清
浄機に搭載された場合の動作を説明するための説明図で
ある。まず、電気集塵ユニットの全体構成から説明す
る。この例の電気集塵ユニットは、図１及び図２に示す
ように、コロナ放電を起こしてタバコの煙粒子やトナー
等、空気中の浮遊微粒子を帯電させるコロナ放電部８
と、このコロナ放電部８の風下側に配設され、コロナ放
電部８にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集する電気
的捕集部９と、前後両面開口の箱型フレーム１０とから
概略構成されていて、コロナ放電部８と、電気的捕集部
９とは、箱型フレーム１０の中に、絶縁物を介さずに、
互いに空間的に，２〜８ｍｍ程度離隔する態様で収納配
置されている。
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図１は、この発明の一実施例である電
気集塵ユニットの概略構成を示す縦断面図、図２は、同
横断面図、図３は,同正面図（前面図）、図４は、同背
面図（後面図）、図５は、同電気集塵ユニットを構成す
るニードル電極の取着方法を工程順に説明するための工
程説明図、また、図６は、同電気集塵ユニットが空気清
浄機に搭載された場合の動作を説明するための説明図で
ある。まず、電気集塵ユニットの全体構成から説明す
る。この例の電気集塵ユニットは、図１及び図２に示す
ように、コロナ放電を起こしてタバコの煙粒子やトナー
等、空気中の浮遊微粒子を帯電させるコロナ放電部８
と、このコロナ放電部８の風下側に配設され、コロナ放
電部８にて帯電した浮遊微粒子を電気的に捕集する電気
的捕集部９と、前後両面開口の箱型フレーム１０とから
概略構成されていて、コロナ放電部８と、電気的捕集部
９とは、箱型フレーム１０の中に、絶縁物を介さずに、
互いに空間的に，２〜８ｍｍ程度離隔する態様で収納配
置されている。
【００２７】次に、コロナ放電部８について詳述する。
上記コロナ放電部８は、図１及び図２に示すように、尖
った針先を風下側に向けて縦横に配置された複数（この
例では、１２×１２個）のニードル電極８ａ，８ａ，…
と、これら複数（この例では、縦方向１２個分）のニー
ドル電極８ａ，８ａ，…を互いに所定の間隔を開けて一
列に支持固定する複数（この例では、１２本）の棒状の
支持電極８ｂ，８ｂ，…と、これら支持電極８ｂ，８
ｂ，…の風下側に、各ニードル電極８ａと１対１の対極
をなす態様で配設され、かつ、空気の通路を構成するた
めに両端開放された複数（この例では、１２×１２個）
のセル状の対向電極（以下、セル電極という）８ｃ，８
ｃ，…とを有して構成されている。
上記コロナ放電部８は、図１及び図２に示すように、尖
った針先を風下側に向けて縦横に配置された複数（この
例では、１２×１２個）のニードル電極８ａ，８ａ，…
と、これら複数（この例では、縦方向１２個分）のニー
ドル電極８ａ，８ａ，…を互いに所定の間隔を開けて一
列に支持固定する複数（この例では、１２本）の棒状の
支持電極８ｂ，８ｂ，…と、これら支持電極８ｂ，８
ｂ，…の風下側に、各ニードル電極８ａと１対１の対極
をなす態様で配設され、かつ、空気の通路を構成するた
めに両端開放された複数（この例では、１２×１２個）
のセル状の対向電極（以下、セル電極という）８ｃ，８
ｃ，…とを有して構成されている。
【００２８】ここで、各ニードル電極８ａは、図５に示
すように、表面が、ニッケルメッキ（酸化防止処理）さ
れたステンレス鋼製の尖った針先８１と、この針先８１
を支える太径円柱状の胴体部８２と細径円柱状の根元部
（後端段部）８３とからなっていて、その尖った針先８
１を、対応するセル電極８ｃ内に，必要に応じて２〜１
２ｍｍ程度突入させた状態で、その根元部８３が、支持
電極８ｂに固定されている。なお、この例のニードル電
極８ａの全長は，必要に応じて，５〜２０ｍｍに設定さ
れている。
すように、表面が、ニッケルメッキ（酸化防止処理）さ
れたステンレス鋼製の尖った針先８１と、この針先８１
を支える太径円柱状の胴体部８２と細径円柱状の根元部
（後端段部）８３とからなっていて、その尖った針先８
１を、対応するセル電極８ｃ内に，必要に応じて２〜１
２ｍｍ程度突入させた状態で、その根元部８３が、支持
電極８ｂに固定されている。なお、この例のニードル電
極８ａの全長は，必要に応じて，５〜２０ｍｍに設定さ
れている。
【００２９】また、上記支持電極８ｂ，８ｂ，…は、図
１に示すように、長尺の金属平板を断面コ字状に折曲す
ることで形成されたコ字型部を有し、このコ字型部の両
側が、さらに折曲されてフランジ部が形成されている。
支持電極８ｂ，８ｂ，…には、予め、ニードル電極８ａ
の根元部８３の直径よりも若干大きな取付け穴ｈが、複
数（この例では、１２個）、互いに所定の間隔を開け
て、一列に穿孔されていて、各取付け穴ｈには、ニード
ル電極８ａが嵌入され、かしめ技術を用いて、支持固定
されている。なお、取付け穴ｈ，ｈ，…の穿孔間隔は、
集塵効率上，１０〜３０ｍｍの範囲が適当で、１５〜２
５ｍｍの範囲が一段と好ましい。
１に示すように、長尺の金属平板を断面コ字状に折曲す
ることで形成されたコ字型部を有し、このコ字型部の両
側が、さらに折曲されてフランジ部が形成されている。
支持電極８ｂ，８ｂ，…には、予め、ニードル電極８ａ
の根元部８３の直径よりも若干大きな取付け穴ｈが、複
数（この例では、１２個）、互いに所定の間隔を開け
て、一列に穿孔されていて、各取付け穴ｈには、ニード
ル電極８ａが嵌入され、かしめ技術を用いて、支持固定
されている。なお、取付け穴ｈ，ｈ，…の穿孔間隔は、
集塵効率上，１０〜３０ｍｍの範囲が適当で、１５〜２
５ｍｍの範囲が一段と好ましい。
【００３０】この例において、ニードル電極８ａを支持
電極８ｂに固定するには、まず、図５（ａ）に示すよう
に、ニードル電極８ａの根元部８３を、支持電極８ｂの
取付穴ｈに差し込んで、図示せぬ冶具により保持する。
次に、同図（ｂ）に示すように、高速偏心回転式かしめ
機Ｍの回転軸先端に設けられた偏心力かしめ具Ｍａを、
取付穴ｈから上方にはみ出したニードル電極８ａの根元
部８３に押し付けた状態で、高速偏心回転させる。この
回転時、ニードル電極８ａの根元部８３に大きな偏心力
が作用して、根元部８３をかしめる。かしめ後は、同図
（ｂ）中左側に示すように、根元部８３が半径方向に塑
性変形８３’して、支持電極８ｂと堅固に一体化する。
電極８ｂに固定するには、まず、図５（ａ）に示すよう
に、ニードル電極８ａの根元部８３を、支持電極８ｂの
取付穴ｈに差し込んで、図示せぬ冶具により保持する。
次に、同図（ｂ）に示すように、高速偏心回転式かしめ
機Ｍの回転軸先端に設けられた偏心力かしめ具Ｍａを、
取付穴ｈから上方にはみ出したニードル電極８ａの根元
部８３に押し付けた状態で、高速偏心回転させる。この
回転時、ニードル電極８ａの根元部８３に大きな偏心力
が作用して、根元部８３をかしめる。かしめ後は、同図
（ｂ）中左側に示すように、根元部８３が半径方向に塑
性変形８３’して、支持電極８ｂと堅固に一体化する。
【００３１】支持電極８ｂ，８ｂ，…の両端側の側部に
は、次述する連結用金属棒を通す貫通孔が設けられてい
る。この例では、図３に示すように、ニードル電極８
ａ，８ａ，…を支持する、１２本の支持電極８ｂ，８
ｂ，…が、互いに所定の間隔を開けて平行に配列された
状態で、２本の連結用金属棒８ｄ，８ｄにそれぞれの両
端部を串刺しされて、機械的電気的に連結されている。
は、次述する連結用金属棒を通す貫通孔が設けられてい
る。この例では、図３に示すように、ニードル電極８
ａ，８ａ，…を支持する、１２本の支持電極８ｂ，８
ｂ，…が、互いに所定の間隔を開けて平行に配列された
状態で、２本の連結用金属棒８ｄ，８ｄにそれぞれの両
端部を串刺しされて、機械的電気的に連結されている。
【００３２】また、セル電極８ｃ，８ｃ，…は、幅略１
０〜２０ｍｍの多数の電極平板を縦横に組み付けて、両
端開口で正方形のセル（ニードル電極８ａの針先８１を
収める奥行き略１０〜２０ｍｍの小室）として形成さ
れ、ニードル電極８ａ，８ａ，…と１対１の対極をなす
態様で、全体として、格子状に配列されている。なお、
セル電極８ｃの一辺の長さは、集塵効率上、１０〜３０
ｍｍの範囲が適当で、１５〜２５ｍｍの範囲が一段と好
適である。
０〜２０ｍｍの多数の電極平板を縦横に組み付けて、両
端開口で正方形のセル（ニードル電極８ａの針先８１を
収める奥行き略１０〜２０ｍｍの小室）として形成さ
れ、ニードル電極８ａ，８ａ，…と１対１の対極をなす
態様で、全体として、格子状に配列されている。なお、
セル電極８ｃの一辺の長さは、集塵効率上、１０〜３０
ｍｍの範囲が適当で、１５〜２５ｍｍの範囲が一段と好
適である。
【００３３】次に、電気的捕集部９について詳述する。
電気的捕集部９は、図１及び図４に示すように、幅３０
〜６０ｍｍの金属平板からなる捕集電極９ａ，９ａ，…
と、同じく金属平板からなる偏向電極９ｂ，９ｂ，…と
が、交互に、この例では３〜８ｍｍの取付間隔で、互い
に平行に配設されてなっている。捕集電極９ａ，９ａ，
…は、ニードル電極８ａ，８ａ，…によって帯電させら
れた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集する機能を有して
いる。また、偏向電極９ｂ，９ｂ，…は、傍を通過する
帯電した浮遊微粒子に捕集電極９ａ，９ａ，…へ向かう
偏向力を付与する役割を担っている。なお、上記した各
寸法範囲からも判るように、この実施例においては、捕
集電極９ａと偏向電極９ｂとの取付間隔が、支持電極８
ｂ，８ｂ同士の取付間隔よりも短く設定されている。
電気的捕集部９は、図１及び図４に示すように、幅３０
〜６０ｍｍの金属平板からなる捕集電極９ａ，９ａ，…
と、同じく金属平板からなる偏向電極９ｂ，９ｂ，…と
が、交互に、この例では３〜８ｍｍの取付間隔で、互い
に平行に配設されてなっている。捕集電極９ａ，９ａ，
…は、ニードル電極８ａ，８ａ，…によって帯電させら
れた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集する機能を有して
いる。また、偏向電極９ｂ，９ｂ，…は、傍を通過する
帯電した浮遊微粒子に捕集電極９ａ，９ａ，…へ向かう
偏向力を付与する役割を担っている。なお、上記した各
寸法範囲からも判るように、この実施例においては、捕
集電極９ａと偏向電極９ｂとの取付間隔が、支持電極８
ｂ，８ｂ同士の取付間隔よりも短く設定されている。
【００３４】次に、図６を参照して、上記構成の電気集
塵ユニットが空気清浄機に搭載された場合の動作につい
て説明する。装置運転時、コロナ放電部８では、ニード
ル電極８ａ，８ａ，…とセル電極８ｃ，８ｃ，…との間
に、ニードル電極８ａ，８ａ，…側が正電位に、セル電
極８ｃ，８ｃ，…側が負電位又は接地電位となる結線態
様で、図示せぬ高圧直流電源から、例えば５ｋＶ程度の
直流電圧が印加される。同様に、電気的捕集部９では、
捕集電極９ａ，９ａ，…と、偏向電極９ｂ，９ｂ，…と
の間に、偏向電極９ｂ，９ｂ，…側が正電位に、捕集電
極９ａ，９ａ，…側が負電位又は接地電位となる結線態
様で、図示せぬ高圧直流電源から、例えば５ｋＶ程度の
直流電圧が印加される。なお、ニードル電極８ａ，８
ａ，…への電圧印加は、支持電極８ｂ，８ｂ，…を経由
して行われる。
塵ユニットが空気清浄機に搭載された場合の動作につい
て説明する。装置運転時、コロナ放電部８では、ニード
ル電極８ａ，８ａ，…とセル電極８ｃ，８ｃ，…との間
に、ニードル電極８ａ，８ａ，…側が正電位に、セル電
極８ｃ，８ｃ，…側が負電位又は接地電位となる結線態
様で、図示せぬ高圧直流電源から、例えば５ｋＶ程度の
直流電圧が印加される。同様に、電気的捕集部９では、
捕集電極９ａ，９ａ，…と、偏向電極９ｂ，９ｂ，…と
の間に、偏向電極９ｂ，９ｂ，…側が正電位に、捕集電
極９ａ，９ａ，…側が負電位又は接地電位となる結線態
様で、図示せぬ高圧直流電源から、例えば５ｋＶ程度の
直流電圧が印加される。なお、ニードル電極８ａ，８
ａ，…への電圧印加は、支持電極８ｂ，８ｂ，…を経由
して行われる。
【００３５】この状態において、コロナ放電部８では、
図６に示すように、ニードル電極８ａ，８ａ，…の針先
８１の廻りで一様なコロナ放電が持続的安定的に起きて
イオン化空間領域８ｅが形成される。このとき、図示せ
ぬ送風ファンの吸引力によって、電気集塵ユニットに吸
い込まれた汚れた空気が、コロナ放電部８（イオン化空
間領域８ｅ）を通過すると、まず、イオン化エネルギの
低い酸素が電離してプラスイオンとなり、これがタバコ
の煙等の微粒子ｐ，ｐ，…に付着して微粒子ｐ，ｐ，…
自身にプラスイオンの電荷を持たせる。電荷を持った微
粒子ｐ，ｐ，…は、次の電気的捕集部９（捕集電極９
ａ，９ａ，…と、偏向電極９ｂ，９ｂ，…との間）を通
過する際、捕集電極９ａ，９ａ，…に近いものは負電位
又は接地電位の捕集電極９ａ，９ａ，…に吸着され、捕
集電極９ａ，９ａ，…の極板から離れている微粒子ｐ，
ｐ，…は、偏向電極９ｂ，９ｂ，…の極板の正電位によ
り、反発力を受けて、捕集電極９ａ，９ａ，…の極板の
方向に押しやられて、捕集電極９ａ，９ａ，…に吸着さ
れる。
図６に示すように、ニードル電極８ａ，８ａ，…の針先
８１の廻りで一様なコロナ放電が持続的安定的に起きて
イオン化空間領域８ｅが形成される。このとき、図示せ
ぬ送風ファンの吸引力によって、電気集塵ユニットに吸
い込まれた汚れた空気が、コロナ放電部８（イオン化空
間領域８ｅ）を通過すると、まず、イオン化エネルギの
低い酸素が電離してプラスイオンとなり、これがタバコ
の煙等の微粒子ｐ，ｐ，…に付着して微粒子ｐ，ｐ，…
自身にプラスイオンの電荷を持たせる。電荷を持った微
粒子ｐ，ｐ，…は、次の電気的捕集部９（捕集電極９
ａ，９ａ，…と、偏向電極９ｂ，９ｂ，…との間）を通
過する際、捕集電極９ａ，９ａ，…に近いものは負電位
又は接地電位の捕集電極９ａ，９ａ，…に吸着され、捕
集電極９ａ，９ａ，…の極板から離れている微粒子ｐ，
ｐ，…は、偏向電極９ｂ，９ｂ，…の極板の正電位によ
り、反発力を受けて、捕集電極９ａ，９ａ，…の極板の
方向に押しやられて、捕集電極９ａ，９ａ，…に吸着さ
れる。
【００３６】このようにして、清浄化された空気は、送
風ファンの排出力によって、再び、室内に戻される。集
塵ユニットが微粒子等の付着によって汚れてくると、装
置箱体の中から電気集塵ユニットを取り出して洗浄し、
再生後、装置箱体に再び装着して使用する。
風ファンの排出力によって、再び、室内に戻される。集
塵ユニットが微粒子等の付着によって汚れてくると、装
置箱体の中から電気集塵ユニットを取り出して洗浄し、
再生後、装置箱体に再び装着して使用する。
【００３７】このように、この例の構成によれば、ニー
ドル電極８ａ，８ａ，…の針先８１が、風下側を向いた
状態、言いかえれば、電気集塵ユニットの前面開口部に
背を向けた状態で配設されているので、作業者・取扱者
の指等が針で刺される危険を防止でき、この結果、集塵
ユニットの交換作業，洗浄作業、保守点検作業を安全に
行うことができる。それゆえ、この例の電気集塵ユニッ
トは、業務用に限らず、広く家庭用の空気清浄機にも適
用できる。加えて、従来の角柱状の偏向電極５ｃ（図９
及び図１０参照）を用いないので、気体流路が圧迫され
ず、このため、圧力損失を著しく軽減でき、それゆえ、
電気集塵ユニット、ひいては、空気清浄機の小型化に寄
与できる。
ドル電極８ａ，８ａ，…の針先８１が、風下側を向いた
状態、言いかえれば、電気集塵ユニットの前面開口部に
背を向けた状態で配設されているので、作業者・取扱者
の指等が針で刺される危険を防止でき、この結果、集塵
ユニットの交換作業，洗浄作業、保守点検作業を安全に
行うことができる。それゆえ、この例の電気集塵ユニッ
トは、業務用に限らず、広く家庭用の空気清浄機にも適
用できる。加えて、従来の角柱状の偏向電極５ｃ（図９
及び図１０参照）を用いないので、気体流路が圧迫され
ず、このため、圧力損失を著しく軽減でき、それゆえ、
電気集塵ユニット、ひいては、空気清浄機の小型化に寄
与できる。
【００３８】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ニードル
電極８ａ、支持電極８ｂ、セル電極８ｃ、捕集電極９
ａ、偏向電極９ｂの寸法や形状や個数や配列は、上述の
実施例のものに限らず、必要に応じて変更できる。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ニードル
電極８ａ、支持電極８ｂ、セル電極８ｃ、捕集電極９
ａ、偏向電極９ｂの寸法や形状や個数や配列は、上述の
実施例のものに限らず、必要に応じて変更できる。
【００３９】例えば、上述の実施例では、コロナ放電部
８と、電気的捕集部９とを、互いに空間的に，２〜８ｍ
ｍ程度離隔して配置する構成としたが、技術文献として
の便宜を考慮してなるべく具体的に開示したもので、こ
の発明を上述の範囲に限定するために記載したものでは
ない。同様に、セル電極８ｃの一辺の長さは、集塵効率
上、１０〜３０ｍｍの範囲が適当で、１５〜２５ｍｍの
範囲が一段と好適であると述べたが、この発明をこの範
囲に限定するものではない。さらに、上述の実施例で
は、捕集電極９ａ，９ａ，…と、偏向電極９ｂ，９ｂ，
…との取付間隔を３〜８ｍｍに設定したが、この発明は
この範囲に限らない。これら以外についても、同様であ
る。
８と、電気的捕集部９とを、互いに空間的に，２〜８ｍ
ｍ程度離隔して配置する構成としたが、技術文献として
の便宜を考慮してなるべく具体的に開示したもので、こ
の発明を上述の範囲に限定するために記載したものでは
ない。同様に、セル電極８ｃの一辺の長さは、集塵効率
上、１０〜３０ｍｍの範囲が適当で、１５〜２５ｍｍの
範囲が一段と好適であると述べたが、この発明をこの範
囲に限定するものではない。さらに、上述の実施例で
は、捕集電極９ａ，９ａ，…と、偏向電極９ｂ，９ｂ，
…との取付間隔を３〜８ｍｍに設定したが、この発明は
この範囲に限らない。これら以外についても、同様であ
る。
【００４０】また、上述の実施例では、複数のニードル
電極８ａ，８ａ，…と、複数のセル電極８ｃ，８ｃ，…
とが１対１の対応関係で配設される場合について述べた
が、これに限らず、例えば、図７に示すように、２つの
ニードル電極８ａ，８ａに１つのセル電極８ｆを対応さ
せるようにしても良い。さらには、１つの対向電極に対
して、ｎ（ｎはニードル電極の個数で２以上の自然数）
個のニードル電極８ａ，８ａ，…を対応させても良い。
ここで、対向電極と称したのは、セル電極とニードル電
極との対応関係が、１対ｎであって、ｎが３以上の場
合、もはや、セル電極というよりも対向電極という方が
適当だからである。対向電極は、溝状あるいはスリット
状でも良い。
電極８ａ，８ａ，…と、複数のセル電極８ｃ，８ｃ，…
とが１対１の対応関係で配設される場合について述べた
が、これに限らず、例えば、図７に示すように、２つの
ニードル電極８ａ，８ａに１つのセル電極８ｆを対応さ
せるようにしても良い。さらには、１つの対向電極に対
して、ｎ（ｎはニードル電極の個数で２以上の自然数）
個のニードル電極８ａ，８ａ，…を対応させても良い。
ここで、対向電極と称したのは、セル電極とニードル電
極との対応関係が、１対ｎであって、ｎが３以上の場
合、もはや、セル電極というよりも対向電極という方が
適当だからである。対向電極は、溝状あるいはスリット
状でも良い。
【００４１】また、上述の実施例では、ニードル電極８
ａを支持電極８ｂに固定する手段として、かしめ技術を
用いたが、これに限らず、銀ろう等の接着剤の助けを借
りても良く、支持電極８ｂに予め穿孔された取付孔にニ
ードル電極８ａを打ち込んで嵌着するようにしても良
い。また、上述の実施例では、この発明の電気集塵ユニ
ットを空気清浄機に適用した場合について述べたが、こ
れに限定するものではなく、例えばディーゼルエンジン
の排気黒煙除去装置や工場用のオイルミスト除去装置等
にも適用できる。また、セル電極（対向電極）、捕集電
極又は偏向電極の素材としては、金属板体に限らず、紙
又は合成樹脂の表面に金属コーティングしたもの、ある
いは、紙又は合成樹脂と金属箔との積層体からなるもの
でも良い。このようにすれば、軽量化・低コスト化を図
ることができ、使い捨て（廃棄処理）が容易となる。
ａを支持電極８ｂに固定する手段として、かしめ技術を
用いたが、これに限らず、銀ろう等の接着剤の助けを借
りても良く、支持電極８ｂに予め穿孔された取付孔にニ
ードル電極８ａを打ち込んで嵌着するようにしても良
い。また、上述の実施例では、この発明の電気集塵ユニ
ットを空気清浄機に適用した場合について述べたが、こ
れに限定するものではなく、例えばディーゼルエンジン
の排気黒煙除去装置や工場用のオイルミスト除去装置等
にも適用できる。また、セル電極（対向電極）、捕集電
極又は偏向電極の素材としては、金属板体に限らず、紙
又は合成樹脂の表面に金属コーティングしたもの、ある
いは、紙又は合成樹脂と金属箔との積層体からなるもの
でも良い。このようにすれば、軽量化・低コスト化を図
ることができ、使い捨て（廃棄処理）が容易となる。
【００４２】また、上述の実施例では、支持電極を、長
尺の金属平板を断面コ字状に折曲することで形成した
が、これに代えて、バルク状の部材を用いても良い。ま
た、上述の実施例では、コロナ放電部と、電気的捕集部
とが、絶縁物を介さずに、互いに空間的に離隔されて配
設された場合について述べたが、これに代えて、絶縁物
を介して、互いに空間的に離隔配置するようにしても良
い。
尺の金属平板を断面コ字状に折曲することで形成した
が、これに代えて、バルク状の部材を用いても良い。ま
た、上述の実施例では、コロナ放電部と、電気的捕集部
とが、絶縁物を介さずに、互いに空間的に離隔されて配
設された場合について述べたが、これに代えて、絶縁物
を介して、互いに空間的に離隔配置するようにしても良
い。
【００４３】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、ニードル電極の針先が、風下側を向いた状態、
言いかえれば、電気集塵ユニットの前面開口部に背を向
けた状態で配設されているので、作業者・取扱者の指等
が針で刺される危険を防止でき、この結果、集塵ユニッ
トの交換作業，洗浄作業、保守点検作業を安全に行うこ
とができる。それゆえ、この例の電気集塵ユニットは、
業務用に限らず、広く家庭用の空気清浄機にも適用でき
る。加えて、従来の角柱状の偏向電極を用いないので、
気体流路が圧迫されず、このため、圧力損失を著しく軽
減でき、それゆえ、電気集塵ユニット、ひいては、空気
清浄機の小型化に寄与できる。
よれば、ニードル電極の針先が、風下側を向いた状態、
言いかえれば、電気集塵ユニットの前面開口部に背を向
けた状態で配設されているので、作業者・取扱者の指等
が針で刺される危険を防止でき、この結果、集塵ユニッ
トの交換作業，洗浄作業、保守点検作業を安全に行うこ
とができる。それゆえ、この例の電気集塵ユニットは、
業務用に限らず、広く家庭用の空気清浄機にも適用でき
る。加えて、従来の角柱状の偏向電極を用いないので、
気体流路が圧迫されず、このため、圧力損失を著しく軽
減でき、それゆえ、電気集塵ユニット、ひいては、空気
清浄機の小型化に寄与できる。
【図１】この発明の一実施例である電気集塵ユニットの
概略構成を示す縦断面図である。
概略構成を示す縦断面図である。
【図２】同電気集塵ユニットの概略構成を示す横断面図
である。
である。
【図３】同電気集塵ユニットの概略構成を示す正面図
（前面図）である。
（前面図）である。
【図４】同電気集塵ユニットの概略構成を示す背面図
（後面図）である。
（後面図）である。
【図５】同電気集塵ユニットを構成するニードル電極の
取着方法を工程順に説明するための工程説明図である。
取着方法を工程順に説明するための工程説明図である。
【図６】同電気集塵ユニットが空気清浄機に搭載された
場合の動作を説明するための説明図である。
場合の動作を説明するための説明図である。
【図７】同実施例の変形例である電気集塵ユニットの構
成を示す縦断面図である。
成を示す縦断面図である。
【図８】従来から知られている空気清浄機の概略構成を
示す模式的断面図である。
示す模式的断面図である。
【図９】従来のニードル放電式電気集塵ユニットの構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図１０】同ニードル放電式電気集塵ユニットの要部構
成の一部を拡大して示す斜視図である。
成の一部を拡大して示す斜視図である。
【図１１】同ニードル放電式電気集塵ユニットの動作を
説明するための説明図である。
説明するための説明図である。
８ コロナ放電部 ８ａ ニードル電極 ８１ 針先 ８ｂ 支持電極 ｈ 取付け穴 ８ｃ，８ｆ セル電極（対向電極、セル状対向電
極） ９ 電気的捕集部 ９ａ 捕集電極 ９ｂ 偏向電極
極） ９ 電気的捕集部 ９ａ 捕集電極 ９ｂ 偏向電極
Claims (17)
- 【請求項１】 コロナ放電を起こして気流中の浮遊微粒
子を帯電させるコロナ放電部と、該コロナ放電部の風下
側に配設され、該コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒子
を電気的に捕集する電気的捕集部とを備え、 前記コロナ放電部は、尖った針先を有すると共に、該針
先を風下側に向けてそれぞれ配置された複数のニードル
電極を備えてなることを特徴とする電気集塵ユニット。 - 【請求項２】 前記コロナ放電部と、前記電気的捕集部
とが、絶縁物を介して、あるいは、介さずに、互いに空
間的に離隔されて配設されていることを特徴とする請求
項１記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項３】 前記コロナ放電部は、尖った針先を有す
ると共に、該針先を風下側に向けてそれぞれ配置された
複数のニードル電極と、前記ニードル電極とｎ（ｎはニ
ードル電極の個数で２以上の自然数）対１の対極をなす
態様で配設され、かつ、気流の通路を構成するために両
端開放された複数の対向電極とを有してなることを特徴
とする請求項１又は２記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項４】 前記コロナ放電部は、尖った針先を有す
ると共に、該針先を風下側に向けてそれぞれ配置された
複数のニードル電極と、前記各ニードル電極と１対１の
対極をなす態様で配設され、かつ、気流の通路を構成す
るために両端開放された複数のセル状対向電極とを有し
てなることを特徴とする請求項１又は２記載の電気集塵
ユニット。 - 【請求項５】 前記コロナ放電部は、尖った針先を有す
ると共に、該針先を風下側に向けてそれぞれ配置された
複数のニードル電極と、前記複数のニードル電極を支持
固定する単数又は複数の支持電極と、前記支持電極の風
下側に、前記各ニードル電極と１対１の対極をなす態様
で配設され、かつ、気流の通路を構成するために両端開
放された複数のセル状対向電極とを有してなることを特
徴とする請求項１、２又は４記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項６】 前記各ニードル電極は、少なくともその
尖った針先を、対応する前記セル状対向電極の内部空洞
に突入させた態様で、前記支持電極に支持固定されてい
ることを特徴とする請求項５記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項７】 前記支持電極は、棒状部材又は長尺部材
からなると共に、棒状又は長尺状の該支持電極には、前
記複数のニードル電極が、互いに所定の間隔を開けて、
かつ、一列に並んだ状態で、支持固定されていることを
特徴とする請求項５又は６記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項８】 棒状又は長尺状の前記支持電極には、複
数の取付け穴が、互いに所定の間隔を開けて、一列に穿
孔されていて、各取付け穴には前記ニードル電極の対応
する１つが嵌入された状態で支持固定されていることを
特徴とする請求項７記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項９】 前記電気的捕集部は、前記ニードル電極
によって帯電させられた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕
集するための捕集電極と、該捕集電極に対応して設けら
れ、前記帯電した浮遊微粒子に前記捕集電極へ向かう偏
向力を付与するための偏向電極とを有してなることを特
徴とする請求項１又は２記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項１０】 前記電気的捕集部では、プレート状の
前記捕集電極と、プレート状の前記偏向電極とが、交互
に、所定の取付間隔で、互いに平行に配設されてなるこ
とを特徴とする請求項９記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項１１】 前記対向電極が、紙又は合成樹脂の表
面に金属コーティングしたものであることを特徴とする
請求項３記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項１２】 前記対向電極が、紙又は合成樹脂と金
属箔との積層体からなることを特徴とする請求項３記載
の電気集塵ユニット。 - 【請求項１３】 前記セル状対向電極が、紙又は合成樹
脂の表面に金属コーティングしたものであることを特徴
とする請求項４記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項１４】 前記セル状対向電極が、紙又は合成樹
脂と金属箔との積層体からなることを特徴とする請求項
４記載の電気集塵ユニット。 - 【請求項１５】 前記捕集電極及び偏向電極のうち、少
なくとも一方の電極が、紙又は合成樹脂の表面に金属コ
ーティングしたものであることを特徴とする請求項９記
載の電気集塵ユニット。 - 【請求項１６】 前記捕集電極及び偏向電極のうち、少
なくとも一方の電極が、紙又は合成樹脂と金属箔との積
層体からなることを特徴とする請求項９記載の電気集塵
ユニット。 - 【請求項１７】 コロナ放電を起こして気流中の浮遊微
粒子を帯電させるコロナ放電部と、該コロナ放電部の風
下側に配設され、該コロナ放電部にて帯電した浮遊微粒
子を電気的に捕集する電気的捕集部とを備え、 前記コロナ放電部は、尖った針先を有し、該針先を風下
側に向けてそれぞれ配置された複数のニードル電極と、
互いに所定の間隔で配設され、前記複数のニードル電極
を支持固定する複数の棒状又は長尺状の支持電極と、前
記支持電極の風下側に、前記各ニードル電極と１対１の
対極をなす態様で配設され、かつ、気流の通路を構成す
るために両端開放された複数のセル状対向電極とを有し
なり、 前記電気的捕集部は、前記ニードル電極によって帯電さ
せられた浮遊微粒子を静電気力で吸引捕集するためのプ
レート状の捕集電極と、該捕集電極に対応して設けら
れ、前記帯電した浮遊微粒子に前記捕集電極へ向かう偏
向力を付与するためのプレート状の偏向電極とを有する
と共に、前記捕集電極と前記偏向電極とが、交互に、か
つ、所定の間隔で、互いに平行に配設されてなり、か
つ、 前記捕集電極と前記偏向電極との取付間隔が、前記支持
電極同士の取付間隔よりも短く設定されていることを特
徴とする電気集塵ユニット。
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