JP2004251536A - 空気清浄器 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込まれた空気に含有される塵埃をコロナ放電により帯電させるアイオナイザに塵、埃等の塵埃が付着しても、常に安定した放電を行えるようにした空気清浄器を提供する。
【解決手段】コロナ放電を行うアイオナイザ15を、上下方向に、回動自在に軸支された軸16と、同軸16に上下に複数配設され、基部と同基部の側面から突設された複数の電極針とからなる放電電極17と、これらの周囲を回動する網体からなり円筒状に形成された対向電極18とで構成することにより、汚れあるいは塵埃の付着していない部位で常時安定したコロナ放電を行うようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】コロナ放電を行うアイオナイザ15を、上下方向に、回動自在に軸支された軸16と、同軸16に上下に複数配設され、基部と同基部の側面から突設された複数の電極針とからなる放電電極17と、これらの周囲を回動する網体からなり円筒状に形成された対向電極18とで構成することにより、汚れあるいは塵埃の付着していない部位で常時安定したコロナ放電を行うようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気集塵器を備えた空気清浄器に関わり、より詳細にはアイオナイザを構成する放電電極から対向電極へ安定した放電を行えるようにした構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄機は、図3で示すように、縦長状の本体40内を吸入孔41aを穿設した仕切板41により前後に区画し、本体の前面に上下に形成された複数の桟により吸込口42を形成し、本体上面に複数の桟により吹出口43を設けている。本体40の背面内壁には、前記仕切板41に穿設された吸入孔41aに臨むように送風ファン44が設けられ、本体40の前面上部には、高電圧を発生し後述する放電電極に印加する高圧電源50が設けられている。前記仕切板41の前面には前記吸込口42から吸込まれた空気に含有される粒径の比較的大な塵埃を吸着するフィルター45が装着され、その後方には帯電した塵埃を捕集、吸着する集塵フィルター46が装着されており、前記吸込口42の裏面には、棒状に形成され上下方向に平行して並べられた複数の放電電極48と、平板状に形成され、前記放電電極48を挟持するように上下方向に平行して並べられた複数の対向電極49とからなるアイオナイザ47が設けられている。(特許文献1参照)
【0003】
前記高圧電源50から高電圧が前記放電電極48に印加されると、同放電電極48と前記対向電極49との間にコロナ放電が発生し、周囲を通過する空気に含有される塵埃は帯電するようになっており、帯電した塵埃をクーロン力により前記集塵フィルター46に捕集、捕獲されるようになっている。
【0004】
しかしながら、前記対向電極49あるいは前記放電電極48の表面に塵埃が付着し、これが堆積されるとコロナ放電の電圧が低下し前記集塵フィルター46に補集、捕獲される塵埃が低減するばかりでなく、放電が不安定となる現象があり対策が求められていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−155336号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑み、放電電極及び対向電極の塵埃が付着した部位を、塵埃が付着していない部位に順次切換えられるようにするとともに、対向電極に付着した塵埃を自動的に除去できるようにした空気清浄器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、吸込口と吹出口とを備えた本体と、前記吸込口と前記吹出口を結ぶ空気通路に上流側から下流側に向けて順次配設された、塵埃をコロナ放電により帯電させるとともに回動自在に立設された軸に装着される放電電極と、帯電した塵埃を補集、捕獲する集塵フィルターと、同集塵フィルターにより清浄化された空気を外部に送出する送風ファンと、導電性の網体からなり前記放電電極と、前記集塵フィルターと、前記送風ファンとを囲繞するように回動自在に設けられ前記放電電極からのコロナ放電を受ける円筒状の対向電極とからなる構成となっている。
【0008】
また、前記放電電極が、円盤状の基部と、同基部の側面から放射状に突設された複数の電極針からなる構成となっている。
【0009】
また、前記放電電極が、前記軸に上下に複数装着されてなる構成となっている。
【0010】
また、前記対向電極が、前記本体内に上下に相対向して設けられた断面コ字状の上部ガイドレールと下部ガイドレールとにより摺動自在且つ回動自在に支持されてなる構成となっている。
【0011】
また、前記放電電極を装着した前記軸の下端を、第一モータに連結し回動させてなる構成となっている。
【0012】
また、前記対向電極の下端内壁面に、多数の歯車を形成したラックを設け、前記本体の下部に前記ラックに歯合する歯車を備えた第二モータを設けてなる構成となっている。
【0013】
また、前記本体内の一側に、前記対向電極が通過する前面通過口と後面通過口とを備えるとともに、前記対向電極に付着した塵埃を除去するブラシを備えたダストボックスを設けてなる構成となっている。
【0014】
また、前記ダストボックスに備えられたブラシが、前記対向電極の内壁面に対向して設けられた第一ブラシと、外周面に対向して設けられた第二ブラシとからなる構成となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による空気清浄器を示す断面図であり、図2は図1でのA−A断面図である。
本発明による空気清浄器は、図1で示すように、ベース1上に、前面が開放され天板を備えた半円状の後部パネル2と後面が開放された半円状の前部パネル3とを載置して本体を構成し、同本体の前面に複数の桟により吸込口7を形成する一方、上面に複数の風向偏向板8aを備えた吹出口8を形成している。
【0016】
前記本体内の中央には、中央部に吸込孔4aを穿設した前板4と、後板5と図2で示す左右の側板4bとにより形成される前記吹出口8に連通する送風室10が設けられ、同送風室10には前記吸込孔4aに臨んで前記吹出口8から清浄化された空気を室内に送出する送風ファン12が設けられている。また本体の前面上部には、後述する放電電極に接続されこれに高電圧を印加する高圧電源11aを配設した電源室11が設けられ、前記送風室10の前板4により区画される本体の前部区画9の下方は更に仕切板6により上下に区画されている。
【0017】
前記前板4の前面には、前記吸込口7から吸込まれた空気に含有され帯電した塵埃を補集、捕獲する集塵フィルター13と、空気中の臭気成分を吸着する脱臭フィルター14とが順次配設され、前記吸込口7の裏面には塵埃を帯電させるアイオナイザ15が設けられている。
【0018】
前記アイオナイザ15は、上下方向の軸16と、同軸16に上下方向に複数装着された放電電極17と後述する対向電極18とからなり、同放電電極17は前記軸16を介して前記電源室11に配設された高圧電源11aと接続されている。図2で示すように、前記放電電極17は前記軸16に固定される円盤状の基部17aと、同基部17aの側面から放射状に突設された複数の電極針17bとからなり、高圧が印加された前記電極針17bの先端部から対向電極に向かいコロナ放電が発生すると、空気中に含有される塵埃は正側あるいは負側に帯電するようになっている。前記電源室11の下面には、上部軸受19aが設けられ、前記仕切板6には円筒状の下部軸受19bが設けられており、前記軸16の上端は前記上部軸受19aに、下部は前記下部軸受19bに夫々軸支されることにより、前記放電電極17を複数配設した前記軸16は回動自在に軸支されている。
【0019】
前記軸16の下端は、減速機構を備え前記仕切板6の下面に固定された第一モータ21に連結され、同第一モータ21の駆動により前記軸16と、同軸16に装着された複数の前記放電電極17は回動自在となっている。
【0020】
前記電源室11の下面前方及び前記仕切板6の上面前方には相対向するように、断面コ字状に形成された円弧状のガイドレール20a及び20bが配設され、同ガイドレール20a及び20bは本体内に円周状に複数配設されている。
【0021】
対向電極18は金属からなる導電性の網体からなり図1及び図2で示すように、上下面が開放された円筒状に形成され、前記ガイドレール20aに上端縁を、前記ガイドレール20bに下端縁を夫々摺動自在且つ回動自在に支持されるようになっている。前記送風室10を構成する前記側板4bと本体の内壁面との間には、図2で示すように、前記対向電極18が通過できるように円弧状の隙間が形成されており、これにより前記対向電極18は本体の内壁面に沿って回動するようになっている。
【0022】
前記対向電極18の下端部内壁には、多数の歯車を内側に向かい形成したラック18aが設けられ、前記ベース1の後部には、前記ラック18aと歯合する歯車23aを軸支した第二モータが回動軸18を上方に向けて配設されており、同第二モータ23の駆動により前記対向電極18はリモートコントローラ等の操作により前記ガイドレール20a及び前記ガイドレール20b上を回動するようになっている。
【0023】
前記前板4の前面一側には、図2で示すように、前記対向電極18が通過する前面通過口24aと後面通過口24bとを備えたダストボックス24が設けられており、同ダストボックス24の内部には前記対向電極18の内面側に向かい第一ブラシ25が、外周面側には第二ブラシ26が夫々配設されている。前記対向電極18が回動するとこれらブラシは同対向電極18の網体に付着した塵、埃等の塵埃を除去するようになっている。
【0024】
次に、動作について説明する。前記高圧電源11aから前記放電電極17に高圧が印加されると、前記電極針17bから前記対向電極18の最も近い前面側に向けコロナ放電が発生する。前記吸込口7から吸込まれた空気に含有される塵埃はコロナ放電により帯電し、帯電した塵埃は前記集塵フィルター13を通過する際、これに補集、捕獲されるようになっている。塵埃を除去された空気は続いて前記脱臭フィルター14により臭気成分を吸着されて清浄化され、前記吸込孔4aから前記送風室10に流入する。同送風室10に流入した清浄化された空気は前記送風ファン12により前記吹出口8から再び室内に送出されるようになっている。
【0025】
前記対向電極18のコロナ放電を受ける前面の部位に塵埃が付着し、これが堆積した場合は、前記第一モータ21により前記対向電極18を回動させ、汚れが付着していない新たな部位でコロナ放電を受けるようにすることができる。これによりコロナ放電の電圧が低下し集塵効率がこれとともに低下するように事態を未然に防止できるようになっている。また、前記対向電極18を前記第二モータ23により低速で常時回動させ、前記ダストボックス24により付着した塵埃を除去することにより、常に円滑なコロナ放電を行うこともできるようになっている。
【0026】
また、前記放電電極17の電極針17b先端部が長時間の放電により磨滅、磨耗したような場合は、前記第一モータにより前記軸16を回動させ、新たな電極針を前面側に向けて前記対向電極18に対向させることにより電極針の磨耗による放電電圧の低下を防ぐことができるようになっている。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、コロナ放電を行うアイオナイザを、回動自在に軸支された軸と、同軸に上下に複数配設された放電電極と、これらの周囲を回動する網体からなり円筒状に形成された対向電極とで構成することにより、汚れあるいは塵埃の付着していない部位で常時安定したコロナ放電を行うことのできる空気清浄器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気清浄器を示す断面図である。
【図2】図1でのA−A断面図である。
【図3】従来例による空気清浄器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 後部パネル
3 前部パネル
4 前板
4a 吸込孔
4b 側板
5 後板
6 仕切板
7 吸込口
8 吹出口
8a 風向偏向板
9 前部区画
10 送風室
11 電源室
11a 高圧電源
12 送風ファン
13 集塵フィルター
14 脱臭フィルター
15 アイオナイザ
16 軸
17 放電電極
17a 基部
17b 電極針
18 対向電極
18a ラック
19a 上部軸受
19b 下部軸受
20a 上部ガイドレール
20b 下部ガイドレール
21 第一モータ
23 第二モータ
23a 歯車
24 ダストボックス
24a 前面通過口
24b 後面通過口
25 第一ブラシ
26 第二ブラシ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気集塵器を備えた空気清浄器に関わり、より詳細にはアイオナイザを構成する放電電極から対向電極へ安定した放電を行えるようにした構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄機は、図3で示すように、縦長状の本体40内を吸入孔41aを穿設した仕切板41により前後に区画し、本体の前面に上下に形成された複数の桟により吸込口42を形成し、本体上面に複数の桟により吹出口43を設けている。本体40の背面内壁には、前記仕切板41に穿設された吸入孔41aに臨むように送風ファン44が設けられ、本体40の前面上部には、高電圧を発生し後述する放電電極に印加する高圧電源50が設けられている。前記仕切板41の前面には前記吸込口42から吸込まれた空気に含有される粒径の比較的大な塵埃を吸着するフィルター45が装着され、その後方には帯電した塵埃を捕集、吸着する集塵フィルター46が装着されており、前記吸込口42の裏面には、棒状に形成され上下方向に平行して並べられた複数の放電電極48と、平板状に形成され、前記放電電極48を挟持するように上下方向に平行して並べられた複数の対向電極49とからなるアイオナイザ47が設けられている。(特許文献1参照)
【0003】
前記高圧電源50から高電圧が前記放電電極48に印加されると、同放電電極48と前記対向電極49との間にコロナ放電が発生し、周囲を通過する空気に含有される塵埃は帯電するようになっており、帯電した塵埃をクーロン力により前記集塵フィルター46に捕集、捕獲されるようになっている。
【0004】
しかしながら、前記対向電極49あるいは前記放電電極48の表面に塵埃が付着し、これが堆積されるとコロナ放電の電圧が低下し前記集塵フィルター46に補集、捕獲される塵埃が低減するばかりでなく、放電が不安定となる現象があり対策が求められていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−155336号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑み、放電電極及び対向電極の塵埃が付着した部位を、塵埃が付着していない部位に順次切換えられるようにするとともに、対向電極に付着した塵埃を自動的に除去できるようにした空気清浄器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、吸込口と吹出口とを備えた本体と、前記吸込口と前記吹出口を結ぶ空気通路に上流側から下流側に向けて順次配設された、塵埃をコロナ放電により帯電させるとともに回動自在に立設された軸に装着される放電電極と、帯電した塵埃を補集、捕獲する集塵フィルターと、同集塵フィルターにより清浄化された空気を外部に送出する送風ファンと、導電性の網体からなり前記放電電極と、前記集塵フィルターと、前記送風ファンとを囲繞するように回動自在に設けられ前記放電電極からのコロナ放電を受ける円筒状の対向電極とからなる構成となっている。
【0008】
また、前記放電電極が、円盤状の基部と、同基部の側面から放射状に突設された複数の電極針からなる構成となっている。
【0009】
また、前記放電電極が、前記軸に上下に複数装着されてなる構成となっている。
【0010】
また、前記対向電極が、前記本体内に上下に相対向して設けられた断面コ字状の上部ガイドレールと下部ガイドレールとにより摺動自在且つ回動自在に支持されてなる構成となっている。
【0011】
また、前記放電電極を装着した前記軸の下端を、第一モータに連結し回動させてなる構成となっている。
【0012】
また、前記対向電極の下端内壁面に、多数の歯車を形成したラックを設け、前記本体の下部に前記ラックに歯合する歯車を備えた第二モータを設けてなる構成となっている。
【0013】
また、前記本体内の一側に、前記対向電極が通過する前面通過口と後面通過口とを備えるとともに、前記対向電極に付着した塵埃を除去するブラシを備えたダストボックスを設けてなる構成となっている。
【0014】
また、前記ダストボックスに備えられたブラシが、前記対向電極の内壁面に対向して設けられた第一ブラシと、外周面に対向して設けられた第二ブラシとからなる構成となっている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による空気清浄器を示す断面図であり、図2は図1でのA−A断面図である。
本発明による空気清浄器は、図1で示すように、ベース1上に、前面が開放され天板を備えた半円状の後部パネル2と後面が開放された半円状の前部パネル3とを載置して本体を構成し、同本体の前面に複数の桟により吸込口7を形成する一方、上面に複数の風向偏向板8aを備えた吹出口8を形成している。
【0016】
前記本体内の中央には、中央部に吸込孔4aを穿設した前板4と、後板5と図2で示す左右の側板4bとにより形成される前記吹出口8に連通する送風室10が設けられ、同送風室10には前記吸込孔4aに臨んで前記吹出口8から清浄化された空気を室内に送出する送風ファン12が設けられている。また本体の前面上部には、後述する放電電極に接続されこれに高電圧を印加する高圧電源11aを配設した電源室11が設けられ、前記送風室10の前板4により区画される本体の前部区画9の下方は更に仕切板6により上下に区画されている。
【0017】
前記前板4の前面には、前記吸込口7から吸込まれた空気に含有され帯電した塵埃を補集、捕獲する集塵フィルター13と、空気中の臭気成分を吸着する脱臭フィルター14とが順次配設され、前記吸込口7の裏面には塵埃を帯電させるアイオナイザ15が設けられている。
【0018】
前記アイオナイザ15は、上下方向の軸16と、同軸16に上下方向に複数装着された放電電極17と後述する対向電極18とからなり、同放電電極17は前記軸16を介して前記電源室11に配設された高圧電源11aと接続されている。図2で示すように、前記放電電極17は前記軸16に固定される円盤状の基部17aと、同基部17aの側面から放射状に突設された複数の電極針17bとからなり、高圧が印加された前記電極針17bの先端部から対向電極に向かいコロナ放電が発生すると、空気中に含有される塵埃は正側あるいは負側に帯電するようになっている。前記電源室11の下面には、上部軸受19aが設けられ、前記仕切板6には円筒状の下部軸受19bが設けられており、前記軸16の上端は前記上部軸受19aに、下部は前記下部軸受19bに夫々軸支されることにより、前記放電電極17を複数配設した前記軸16は回動自在に軸支されている。
【0019】
前記軸16の下端は、減速機構を備え前記仕切板6の下面に固定された第一モータ21に連結され、同第一モータ21の駆動により前記軸16と、同軸16に装着された複数の前記放電電極17は回動自在となっている。
【0020】
前記電源室11の下面前方及び前記仕切板6の上面前方には相対向するように、断面コ字状に形成された円弧状のガイドレール20a及び20bが配設され、同ガイドレール20a及び20bは本体内に円周状に複数配設されている。
【0021】
対向電極18は金属からなる導電性の網体からなり図1及び図2で示すように、上下面が開放された円筒状に形成され、前記ガイドレール20aに上端縁を、前記ガイドレール20bに下端縁を夫々摺動自在且つ回動自在に支持されるようになっている。前記送風室10を構成する前記側板4bと本体の内壁面との間には、図2で示すように、前記対向電極18が通過できるように円弧状の隙間が形成されており、これにより前記対向電極18は本体の内壁面に沿って回動するようになっている。
【0022】
前記対向電極18の下端部内壁には、多数の歯車を内側に向かい形成したラック18aが設けられ、前記ベース1の後部には、前記ラック18aと歯合する歯車23aを軸支した第二モータが回動軸18を上方に向けて配設されており、同第二モータ23の駆動により前記対向電極18はリモートコントローラ等の操作により前記ガイドレール20a及び前記ガイドレール20b上を回動するようになっている。
【0023】
前記前板4の前面一側には、図2で示すように、前記対向電極18が通過する前面通過口24aと後面通過口24bとを備えたダストボックス24が設けられており、同ダストボックス24の内部には前記対向電極18の内面側に向かい第一ブラシ25が、外周面側には第二ブラシ26が夫々配設されている。前記対向電極18が回動するとこれらブラシは同対向電極18の網体に付着した塵、埃等の塵埃を除去するようになっている。
【0024】
次に、動作について説明する。前記高圧電源11aから前記放電電極17に高圧が印加されると、前記電極針17bから前記対向電極18の最も近い前面側に向けコロナ放電が発生する。前記吸込口7から吸込まれた空気に含有される塵埃はコロナ放電により帯電し、帯電した塵埃は前記集塵フィルター13を通過する際、これに補集、捕獲されるようになっている。塵埃を除去された空気は続いて前記脱臭フィルター14により臭気成分を吸着されて清浄化され、前記吸込孔4aから前記送風室10に流入する。同送風室10に流入した清浄化された空気は前記送風ファン12により前記吹出口8から再び室内に送出されるようになっている。
【0025】
前記対向電極18のコロナ放電を受ける前面の部位に塵埃が付着し、これが堆積した場合は、前記第一モータ21により前記対向電極18を回動させ、汚れが付着していない新たな部位でコロナ放電を受けるようにすることができる。これによりコロナ放電の電圧が低下し集塵効率がこれとともに低下するように事態を未然に防止できるようになっている。また、前記対向電極18を前記第二モータ23により低速で常時回動させ、前記ダストボックス24により付着した塵埃を除去することにより、常に円滑なコロナ放電を行うこともできるようになっている。
【0026】
また、前記放電電極17の電極針17b先端部が長時間の放電により磨滅、磨耗したような場合は、前記第一モータにより前記軸16を回動させ、新たな電極針を前面側に向けて前記対向電極18に対向させることにより電極針の磨耗による放電電圧の低下を防ぐことができるようになっている。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、コロナ放電を行うアイオナイザを、回動自在に軸支された軸と、同軸に上下に複数配設された放電電極と、これらの周囲を回動する網体からなり円筒状に形成された対向電極とで構成することにより、汚れあるいは塵埃の付着していない部位で常時安定したコロナ放電を行うことのできる空気清浄器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気清浄器を示す断面図である。
【図2】図1でのA−A断面図である。
【図3】従来例による空気清浄器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 後部パネル
3 前部パネル
4 前板
4a 吸込孔
4b 側板
5 後板
6 仕切板
7 吸込口
8 吹出口
8a 風向偏向板
9 前部区画
10 送風室
11 電源室
11a 高圧電源
12 送風ファン
13 集塵フィルター
14 脱臭フィルター
15 アイオナイザ
16 軸
17 放電電極
17a 基部
17b 電極針
18 対向電極
18a ラック
19a 上部軸受
19b 下部軸受
20a 上部ガイドレール
20b 下部ガイドレール
21 第一モータ
23 第二モータ
23a 歯車
24 ダストボックス
24a 前面通過口
24b 後面通過口
25 第一ブラシ
26 第二ブラシ
Claims (8)
- 吸込口と吹出口とを備えた本体と、前記吸込口と前記吹出口を結ぶ空気通路に上流側から下流側に向けて順次配設された、塵埃をコロナ放電により帯電させるとともに回動自在に立設された軸に装着される放電電極と、帯電した塵埃を補集、捕獲する集塵フィルターと、同集塵フィルターにより清浄化された空気を外部に送出する送風ファンと、導電性の網体からなり前記放電電極と、前記集塵フィルターと、前記送風ファンとを囲繞するように回動自在に設けられ前記放電電極からのコロナ放電を受ける円筒状の対向電極とからなることを特徴とする空気清浄器。
- 前記放電電極が、円盤状の基部と、同基部の側面から放射状に突設された複数の電極針からなることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
- 前記放電電極が、前記軸に上下に複数装着されてなることを特徴とする請求項2に記載の空気清浄器。
- 前記対向電極が、前記本体内に上下に相対向して設けられた断面コ字状の上部ガイドレールと下部ガイドレールとにより摺動自在且つ回動自在に支持されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
- 前記放電電極を装着した前記軸の下端を、第一モータに連結し回動させてなることを特徴とする請求項3に記載の空気清浄器。
- 前記対向電極の下端内壁面に、多数の歯車を形成したラックを設け、前記本体の下部に前記ラックに歯合する歯車を備えた第二モータを設けてなることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
- 前記本体内の一側に、前記対向電極が通過する前面通過口と後面通過口とを備えるとともに、前記対向電極に付着した塵埃を除去するブラシを備えたダストボックスを設けてなることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
- 前記ダストボックスに備えられたブラシが、前記対向電極の内壁面に対向して設けられた第一ブラシと、外周面に対向して設けられた第二ブラシとからなることを特徴とする請求項7に記載の空気清浄器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003042355A JP2004251536A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 空気清浄器 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010063961A (ja) * | 2008-09-09 | 2010-03-25 | Mitsubishi Electric Corp | 超音波発生装置及びそれを備えた設備機器 |
JP2015045462A (ja) * | 2013-08-28 | 2015-03-12 | 三菱電機株式会社 | 空気清浄機 |
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KR102077730B1 (ko) * | 2019-01-11 | 2020-02-14 | 두산중공업 주식회사 | 먼지집진부를 포함하는 콘덴서 |
CN112963931A (zh) * | 2021-01-25 | 2021-06-15 | 苏州纳洲信息科技有限公司 | 一种便于清洗的人工智能空气净化装置 |
JP7103747B2 (ja) | 2016-08-25 | 2022-07-20 | 株式会社Ihi | 熱交換器、排熱回収集塵システム、及び石炭焚きボイラシステム |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003042355A patent/JP2004251536A/ja active Pending
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