JP2001136483A - マルチフォーマット磁気媒体記録再生装置 - Google Patents

マルチフォーマット磁気媒体記録再生装置

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JP2001136483A
JP2001136483A JP31954199A JP31954199A JP2001136483A JP 2001136483 A JP2001136483 A JP 2001136483A JP 31954199 A JP31954199 A JP 31954199A JP 31954199 A JP31954199 A JP 31954199A JP 2001136483 A JP2001136483 A JP 2001136483A
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Akihira Sakai
明平 酒井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオテープ記録再生装置において、ビデオ
テープに格納された映像信号のフォーマットを判断さ
せ、更に、必要に応じて映像信号に係るコンバータを動
作させて映像信号を出力表示する。 【解決手段】 ハイビジョンTV方式映像信号の再生時
に、該ハイビジョンTV方式映像信号を、ハイビジョン
TV方式出力端子に出力すると共に、フォーマット判断
部からの信号により制御部がダウンコンバータを動作
し、NTSC方式映像信号にダウンコンバートしてNT
SC方式出力端子に出力する。一方、NTSC方式映像
信号の再生時に、該NTSC方式映像信号を、NTSC
方式出力端子に出力すると共に、フォーマット判断部か
らの信号により制御部がアップコンバータを動作し、ハ
イビジョンTV方式映像信号にアップコンバートしてハ
イビジョンTV方式出力端子に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号用磁気媒
体、特に、ビデオテープに格納されている様々なフォー
マットの映像信号を再生し得る、磁気媒体(ビデオテー
プ)記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンの標準方式として、日本に
おいては所謂「NTSC(National Tele
vision System Committee)方
式」が採用されている。SMPTE規格の170M及び
259Mがその方式を規定する。
【0003】一方、今日では、ハイビジョン(High
Definition Television Sy
stems)TV方式も採用され、一部のテレビジョン
放送にて利用されている。SMPTE規格の292M、
260M及び274Mがその方式を規定する。
【0004】従って、テレビジョン放送局からの放送内
容(映像、音声)を記録する磁気記憶媒体(例えば、放
送局放送用ビデオテープ)に格納される映像信号には、
上記方式に適応すべく、様々なフォーマットが存在す
る。例えば、SMPTE170Mが規定するNTSC方
式に対応する映像信号フォーマットが存在している。
【0005】ところで、NTSC方式の映像信号は、N
TSC方式映像信号出力装置にて出力表示し、ハイビジ
ョンTV方式の映像信号は、ハイビジョンTV方式映像
信号出力装置にて出力表示するのが、通例である。よっ
て、従来の技術においては、NTSC方式映像信号出力
装置に対し、ハイビジョンTV方式映像信号を出力表示
させる場合には、該ハイビジョンTV方式映像信号をダ
ウンコンバータによりNTSC方式映像信号にダウンコ
ンバートして、該NTSC方式映像信号装置に出力表示
させる。
【0006】反対に、ハイビジョンTV方式映像信号出
力装置に対し、NTSC方式映像信号を出力表示させる
場合には、該NTSC方式映像信号をアップコンバータ
によりハイビジョンTV方式映像信号にアップコンバー
トして、該ハイビジョンTV方式映像信号装置に出力表
示させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明により提供され
るビデオテープ記録再生装置は、装置内に設定されたビ
デオテープに備わる属性に基づき該ビデオテープに格納
された映像信号のフォーマットを自動的に判断し、必要
に応じて映像信号に係るダウンコンバータ又はアップコ
ンバータを自動的に動作させ、映像信号を出力表示に繋
げることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的達
成のためになされたものである。第1の発明のマルチフ
ォーマット磁気媒体記録再生装置は、SMPTE292
M、SMPTE260M、若しくはSMPTE274M
で規定するハイビジョンTV方式の第1の映像信号と、
SMPTE170M若しくはSMPTE259Mで規定
するNTSC方式、又は、SMPTE293M若しくは
SMPTE294Mで規定する525Pプログレス走査
TV方式の第2の映像信号とに関して、互換再生機能を
有する磁気媒体記録再生装置において、第1の映像信号
を第2の映像信号に変換するダウンコンバータと、第2
の映像信号を第1の映像信号に変換するアップコンバー
タと、ハイビジョンTV方式映像信号を出力する第1の
出力端子と、NTSC方式又はプログレス走査TV方式
映像信号を出力する第2の出力端子と、制御部とを備え
る。
【0009】第2の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、再生される映像信号のフォーマットを
判断するフォーマット判断部を有する、第1の発明のマ
ルチフォーマット磁気媒体記録再生装置である。
【0010】第3の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、フォーマット判断部は、磁気媒体に記
録されているフォーマットデータ、カセット形状、又
は、装置操作部から入力される情報から、フォーマット
を判断する、第2の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置である。
【0011】第4の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、上記第1の映像信号の再生時に、上記
第1の映像信号を上記第1の出力端子に出力すると共
に、フォーマット判断部からの信号により制御部がダウ
ンコンバータを動作し、該第1の映像信号を上記第2の
映像信号にダウンコンバートして上記第2の出力端子に
出力する、第2又は第3の発明のマルチフォーマット磁
気媒体記録再生装置である。
【0012】第5の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、上記第2の映像信号の再生時に、上記
第2の映像信号を上記第2の出力端子に出力すると共
に、フォーマット判断部からの信号により制御部がアッ
プコンバータを動作し、該第2の映像信号を上記第1の
映像信号にアップコンバートして上記第1の出力端子に
出力する、第2乃第4のマルチフォーマット磁気媒体記
録再生装置である。
【0013】第6の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、フォーマット判断部からの信号により
フォーマット情報を、第1の出力端子又は第2の出力端
子に出力する、第2乃至第5のマルチフォーマット磁気
媒体記録再生装置である。
【0014】第7の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、再生動作のために装置内に設定された
磁気媒体の備える記録フォーマットが、記録動作のため
に装置に指示された記録フォーマットとは異なる場合
に、制御部により第1の出力端子又は第2の出力端子に
警告が出力される、第2乃至第6のマルチフォーマット
磁気媒体記録再生装置である。
【0015】第8の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、再生動作のために装置内に設定された
磁気媒体の備える記録フォーマットが、再生動作のため
に装置に指示した記録フォーマットとは異なる場合に、
制御部により、第1の出力端子又は第2の出力端子、及
び表示部に警告が出力される、第2乃至第7のマルチフ
ォーマット磁気媒体記録再生装置である。
【0016】第9の発明のマルチフォーマット磁気媒体
記録再生装置は、制御部がダウンコンバータに関して非
正常であると判断した場合、第1の映像信号の再生処理
に当っては、第2の出力端子に固定パターン信号が送ら
れる、第1乃至第8のマルチフォーマット磁気媒体記録
再生装置である。
【0017】第10の発明のマルチフォーマット磁気媒
体記録再生装置は、制御部がアップコンバータに関して
非正常であると判断した場合、第2の映像信号の再生処
理に当っては、第1の出力端子に固定パターン信号が送
られる、第1乃至第9のマルチフォーマット磁気媒体記
録再生装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明に係る実施形態を説明する。
【0019】<<第1の実施形態>>図1は、本発明に
係る第1の実施形態であるマルチフォーマットビデオテ
ープ記録再生装置2のブロック図である。該装置2は、
記録処理部4と再生処理部6を含む。
【0020】記録処理部4は、従来の技術を利用するも
のであり、映像信号入力端子8、入力インタフェース部
10、ハイビジョンビデオ信号記録処理部12、記録ヘ
ッドアンプ部14、及び記録ヘッド部16を備える。本
装置2においては、映像信号入力端子8からハイビジョ
ンTV方式映像信号が入力される。映像信号入力端子8
から入力される該映像信号は、入力インタフェース部1
0及びハイビジョンビデオ信号記録処理部12を介し、
記録ヘッドアンプ部14により信号調整され、そして記
録ヘッド部16によりビデオテープ18に記録される。
【0021】入力インタフェース部10を経た映像信号
は、再生処理部6にも供給される。装置操作部(図示せ
ず。)が装置2に対し記録操作を行うように指定してい
る際には、制御部22が第1の切替部20を記録部4か
らの出力の方、即ちB端子に繋げる。このときに再生処
理部6に供給される入力映像信号は、ハイビジョンTV
方式の映像信号であるから、再生処理部6は図2に示す
ハイビジョンTV方式映像信号を再生する回路となっ
て、該映像信号を再生する。再生処理部6における再生
動作及び図2の回路については、後で説明する。
【0022】再生処理部6は、概略、 ・再生ヘッド部24、再生ヘッドアンプ部26、 ・ハイビジョンビデオ信号処理部28、NTSCビデオ
信号処理部30、 ・フォーマット判断部32、 ・ハイビジョン遅延部34、NTSC遅延部36、アッ
プコンバータ38、ダウンコンバータ40、 ・第1の切替部20、第2の切替部54、第3の切替部
56、 ・第1の出力インタフェース部42、第2の出力インタ
フェース部44、ハイビジョン固定パターン生成部4
6、NTSC固定パターン生成部48、第4の切替部5
8、第5の切替部60、 ・第1の映像出力端子50、第2の映像出力端子52、 を備える。
【0023】即ち、再生処理部6は、従来のビデオテー
プ再生装置の構成と略同様な構成であるが、SMPTE
292M、SMPTE260M、若しくはSMPTE2
74Mで規定するハイビジョンTV方式映像信号、SM
PTE170M若しくはSMPTE259Mで規定する
NTSC方式映像信号、又は、SMPTE293M若し
くはSMPTE294Mで規定する525Pプログレス
走査TV方式映像信号の、いずれかを記録するビデオテ
ープであれば、再生されるように構成されている。就
中、第1の映像信号出力端子50は、上記のハイビジョ
ンTV方式の映像信号を出力し、第2の映像信号出力端
子52は、上記のNTSC方式又はプログレス走査TV
方式映像信号を出力するように、構成されている。
【0024】ビデオテープ18に記録された映像信号を
上記の第1、第2の映像信号出力端子に出力するまで
を、以下説明する。
【0025】再生ヘッド部24から読み取られ再生ヘッ
ドアンプ26を経て信号調整された映像信号は、ハイビ
ジョンビデオ信号再生処理部28及びNTSCビデオ信
号再生処理部30に伝えられる。
【0026】ハイビジョンビデオ信号再生処理部28及
びNTSCビデオ信号再生処理部30に伝えられる映像
信号には、そのフォーマットに係るデータが含まれてお
り、本実施形態ではそれを利用する。即ち、映像信号を
構成する1画面分データのうち、非映像の部分にフォー
マット情報が書き込まれており、フォーマット判断部3
2は、そのフォーマット情報を読み取って、ビデオテー
プの映像信号のフォーマットが何であるかを判断する。
フォーマット判断部32が得るフォーマット情報は、制
御部22に伝えられる。
【0027】フォーマット判断部32で得られた情報
は、例えば、図示しない経路によって、第1の出力イン
タフェース部42や第2の出力インタフェース部44を
介して、第1の映像信号出力端子50や第2の映像信号
出力端子52に伝えられ、適宜、画面装置(図示せ
ず。)に表示されることが可能である。
【0028】制御部22は、フォーマット情報の内容に
従い、 ・第1の切替部20 ・第2の切替部54 ・第3の切替部56 ・第4の切替部58 ・第5の切替部60 において、経路の切替を行う。
【0029】(1)映像信号のフォーマットが、SMP
TE292M、SMPTE260M、若しくはSMPT
E274Mで規定するハイビジョンTV方式映像信号で
ある場合。制御部22からの指示の信号により、 ・第1の切替部20では、B端子に接続され、 ・第2の切替部54では、C端子に接続され、 ・第3の切替部56では、E端子に接続され、 ・第4の切替部58では、G端子に接続され、 ・第5の切替部60では、I端子に接続される。 これらの、接続動作により、図2に示される回路が形成
される。
【0030】図2の回路では、ハイビジョンビデオ信号
再生処理部28での所定の処理を施されたハイビジョン
TV方式映像信号が、経路(α)にあるハイビジョン遅
延回路34と、経路(β)にあるダウンコンバータ40
とに伝えられる。
【0031】ダウンコンバータ40は、SMPTE29
2M、SMPTE260M、若しくはSMPTE274
Mで規定するハイビジョンTV方式の映像信号を、SM
PTE170M若しくはSMPTE259Mで規定する
NTSC方式、又は、SMPTE293M若しくはSM
PTE294Mで規定する525Pプログレス走査TV
方式の映像信号に変換する回路である。ダウンコンバー
タ40で変換され、NTSC方式(又はプログレス走査
TV方式)映像信号になった再生対象データは、NTS
C方式又はプログレス走査TV方式映像信号を出力する
よう構成されている第2の映像信号出力端子52に、第
2の出力インタフェース部44を介して、伝えられる。
【0032】一方、経路(α)を進むハイビジョンTV
方式映像信号は、ハイビジョンTV方式映像信号を外部
へ出力する第1の映像信号出力端子50に伝えられる。
但し、ハイビジョン遅延回路34及び第1の出力インタ
フェース部42を経由する。その中でも特にハイビジョ
ン遅延回路34は、経路(β)のダウンコンバータ40
から第2の映像信号出力端子52に伝えられる映像信号
と、第1の映像信号出力端子50に出力される映像信号
との、同期を取らせるために配置されているものであ
る。ダウンコンバータ40でダウンコンバートを行うと
所定の時間遅延が生じるからである。
【0033】このようにして、第1の映像信号出力端子
50と第2の映像信号出力端子52とから、同期の取ら
れたハイビジョンTV方式映像信号とNTSC方式(又
はプログレス走査TV方式)映像信号とが、出力され
る。
【0034】なお、第1の実施形態に係るビデオテープ
記録再生装置2は、ダウンコンバータ40から出力信号
が出力されない場合やダウンコンバータ40からの出力
信号に異常が存在する場合、制御部22がそれらを感知
するように設定されている。図3に示すように制御部2
2はそれら異常を感知すると、第5の切替部60におい
て、I端子を切り離しJ端子を接続する。すると、第2
の映像信号出力端子52は、NTSC方式の画面装置
(図示せず。)に固定パターン映像を出力するNTSC
固定パターン生成部48と繋がり、該固定パターン映像
を継続して受け取り続けることになる。
【0035】(2)映像信号のフォーマットが、SMP
TE170M若しくはSMPTE259Mで規定するN
TSC方式、又は、SMPTE293M若しくはSMP
TE294Mで規定する525Pプログレス走査TV方
式の映像信号である場合。制御部22からの指示の信号
により、図1において、 ・第2の切替部54では、D端子に接続され、 ・第3の切替部56では、F端子に接続され、 ・第4の切替部58では、G端子に接続され、 ・第5の切替部60では、I端子に接続される。 これらの、接続動作により、図4に示される回路が形成
される。
【0036】図4の回路では、NTSCビデオ信号再生
処理部30での所定の処理を施されたNTSC方式(又
はプログレス走査TV方式)映像信号が、経路(γ)に
あるアップコンバータ38と、経路(δ)にあるNTS
C遅延回路36とに伝えられる。
【0037】アップコンバータ38は、SMPTE17
0M若しくはSMPTE259Mで規定するNTSC方
式、又は、SMPTE293M若しくはSMPTE29
4Mで規定する525Pプログレス走査TV方式の映像
信号を、SMPTE292M、SMPTE260M、若
しくはSMPTE274Mで規定するハイビジョンTV
方式の映像信号に変換する回路である。アップコンバー
タ38で変換され、ハイビジョンTV方式映像信号にな
った再生対象データは、ハイビジョンTV方式映像信号
を出力するよう構成されている第1の映像信号出力端子
50に、第1の出力インタフェース部42を介して、伝
えられる。
【0038】一方、経路(δ)を進むNTSC方式(又
はプログレス走査TV方式)映像信号は、NTSC方式
(又はプログレス走査TV方式)映像信号を外部へ出力
する第2の映像信号出力端子52に伝えられる。但し、
NTSC遅延回路36及び第2の出力インタフェース部
44を経由する。その中でも特にNTSC遅延回路36
は、経路(γ)のアップコンバータ38から第1の映像
信号出力端子50に伝えられる映像信号と、第2の映像
信号出力端子52に出力される映像信号との、同期を取
らせるために配置されているものである。アップコンバ
ータ38でアップコンバートを行うと所定の時間遅延が
生じるからである。
【0039】このように(2)の場合においても、第1
の映像信号出力端子50と第2の映像信号出力端子52
とから、同期の取られたハイビジョンTV方式映像信号
とNTSC方式(又はプログレス走査TV方式)映像信
号とが、出力される。
【0040】第1の実施形態に係るビデオテープ記録再
生装置2は、アップコンバータ38から出力信号が出力
されない場合やアップコンバータ38からの出力信号に
異常が存在する場合にも、制御部22がそれらを感知す
るように設定されている。図5に示すように、制御部2
2はそれら異常を感知すると、第4の切替部58におい
て、G端子を切り離しH端子を接続する。すると、第1
の映像信号出力端子50は、ハイビジョンTV方式の画
面装置(図示せず。)に固定パターン映像を出力するハ
イビジョン固定パターン生成部46と繋がり、該固定パ
ターン映像を継続して受け取り続けることになる。
【0041】<<第2の実施形態>>図6は、本発明に
係る第2の実施形態であるマルチフォーマットビデオテ
ープ記録再生装置2’のブロック図である。第2の実施
形態のマルチフォーマット記録再生装置2’は、第1の
実施形態のものと、略同一の構成を備える。よって、同
一の部位には同一の符号を付して説明を省略し、異なる
部位を中心に説明する。
【0042】前に説明したように、第1の実施形態にお
いては、フォーマット判断部32は映像信号に含まれて
いるフォーマットに係るデータを基にビデオテープに記
録される映像信号のフォーマットを判断しているが、こ
の第2の実施形態においては、フォーマット判断部3
2’はビデオテープを格納するカセットの形状を基に、
該フォーマットを判断する。
【0043】本実施形態においては、ビデオテープに記
録される映像信号のフォーマットに対応させて、カセッ
トの外形状(の一部)が決定されている。カセットの外
形状の一部とは、例えば、所謂カセットの『爪』の部分
である。
【0044】第2の実施形態に備わるカセット形状部6
2が、カセットの外形状(の変化)を読み取り、読み取
った内容をフォーマット判断部32’に信号として伝え
る。フォーマット判断部32’は該信号からフォーマッ
トを判断する。
【0045】なお、フォーマット判断部がフォーマット
を判断し決定するための基準データは、上記2例のもの
に限定されるものではない。例えば、マルチフォーマッ
ト記録再生装置の装置操作部(図示せず。)からフォー
マットを指定し得るように該操作部を構成し、実際の再
生動作時に該操作部から指定されたフォーマットに従い
フォーマット判断部の判断を作成してもよい。
【0046】以上の第1の実施形態、第2の実施形態の
説明において、フォーマット判断部32が作成するフォ
ーマット情報を、制御部22が、映像信号のコンバート
及び出力を制御するために利用している。フォーマット
判断部32が作成するフォーマット情報は他の用途にも
利用することができる。
【0047】例えば、再生動作のためにビデオテープ記
録再生装置内に設定されたビデオテープの備える記録フ
ォーマットと、その再生動作の直後に該装置に指示され
た記録動作における記録フォーマットとが異なる場合
に、制御部22により画面装置(図示せず。)に警告が
表示されるように設定することも可能である。
【0048】また、再生動作のためにビデオテープ記録
再生装置内に設定されたビデオテープの備える記録フォ
ーマットと、該装置に指示された再生動作での記録フォ
ーマットとが異なる場合にも、制御部22により画面装
置(図示せず。)に警告が表示されるように設定するこ
とが可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明により提供されるビデオテープ記
録再生装置では、装置内に設定されたビデオテープに備
わる属性に基づき該ビデオテープに格納された映像信号
のフォーマットが自動判断される。よって、必要に応じ
て映像信号に係るダウンコンバータ又はアップコンバー
タを自動的に動作させ、映像信号を出力表示に繋げるこ
とが可能になる。
【0050】また、ビデオテープに格納された映像信号
のフォーマットが自動判断されることにより、該映像信
号のフォーマットと、装置操作部からの操作指示での指
示されるフォーマットとが、食い違うような場合、操作
ミスを食い止める警告(等)を画面装置(等)に表示す
ることができる。
【0051】本発明において、アップコンバータ又はダ
ウンコンバータに異常があっても、異常映像の表示は避
けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るマルチフォー
マットビデオテープ記録再生装置のブロック図である。
【図2】 第1の実施形態において、ハイビジョンTV
方式の映像信号が記録されたビデオテープが再生される
場合、実際に稼動する部位のブロック図である。
【図3】 第1の実施形態において、ハイビジョンTV
方式の映像信号が記録されたビデオテープが再生され、
然もダウンコンバータに異常が生じた場合、実際に稼動
する部位のブロック図である。
【図4】 第1の実施形態において、NTSC方式(又
は、プログレス走査方式)の映像信号が記録されたビデ
オテープが再生される場合、実際に稼動する部位のブロ
ック図である。
【図5】 第1の実施形態において、NTSC方式(又
は、プログレス走査方式)の映像信号が記録されたビデ
オテープが再生され、然もアップコンバータに異常が生
じた場合、実際に稼動する部位のブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係るマルチフォー
マットビデオテープ記録再生装置のブロック図である。
【符号の説明】
2・・・マルチフォーマットビデオテープ記録再生装
置、 4・・・記録処理部、 6・・・再生処理部、 8・・・映像信号入力端子、 10・・・入力インタフェース部、 12・・・ハイビジョンビデオ信号記録処理部、 14・・・記録ヘッドアンプ部、 16・・・記録ヘッド、 18・・・テープ、 20・・・第1の切替部、 22・・・制御部、 24・・・再生ヘッド、 26・・・再生ヘッドアンプ部、 28・・・ハイビジョンビデオ信号再生処理部、 30・・・NTSCビデオ信号再生処理部、 32・・・フォーマット判断部、 34・・・ハイビジョン遅延回路、 36・・・NTSC遅延回路、 38・・・アップコンバータ、 40・・・ダウンコンバータ、 42・・・第1の出力インタフェース部、 44・・・第2の出力インタフェース部、 46・・・ハイビジョン固定パターン生成部、 48・・・NTSC固定パターン生成部、 50・・・第1の映像信号出力端子、 52・・・第2の映像信号出力端子、 54・・・第2の切替部、 56・・・第3の切替部、 58・・・第4の切替部、 60・・・第5の切替部、 62・・・カセット形状判断部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SMPTE292M、SMPTE260
    M、若しくはSMPTE274Mで規定するハイビジョ
    ンTV方式の第1の映像信号と、 SMPTE170M若しくはSMPTE259Mで規定
    するNTSC方式、又は、SMPTE293M若しくは
    SMPTE294Mで規定する525Pプログレス走査
    TV方式の第2の映像信号とに関して、 互換再生機能を有する磁気媒体記録再生装置において、 第1の映像信号を第2の映像信号に変換するダウンコン
    バータと、 第2の映像信号を第1の映像信号に変換するアップコン
    バータと、 ハイビジョンTV方式映像信号を出力する第1の出力端
    子と、 NTSC方式又はプログレス走査TV方式映像信号を出
    力する第2の出力端子と、 制御部とを備える、マルチフォーマット磁気媒体記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 再生される映像信号のフォーマットを判
    断するフォーマット判断部を有する、請求項1のマルチ
    フォーマット磁気媒体記録再生装置。
  3. 【請求項3】 フォーマット判断部は、磁気媒体に記録
    されているフォーマットデータ、カセット形状、又は、
    装置操作部から入力される情報から、フォーマットを判
    断する、請求項2のマルチフォーマット磁気媒体記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の映像信号の再生時に、上記第
    1の映像信号を上記第1の出力端子に出力すると共に、
    フォーマット判断部からの信号により制御部がダウンコ
    ンバータを動作し、該第1の映像信号を上記第2の映像
    信号にダウンコンバートして上記第2の出力端子に出力
    する、請求項2又は請求項3のマルチフォーマット磁気
    媒体記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記第2の映像信号の再生時に、上記第
    2の映像信号を上記第2の出力端子に出力すると共に、
    フォーマット判断部からの信号により制御部がアップコ
    ンバータを動作し、該第2の映像信号を上記第1の映像
    信号にアップコンバートして上記第1の出力端子に出力
    する、請求項2乃至請求項4のマルチフォーマット磁気
    媒体記録再生装置。
  6. 【請求項6】 フォーマット判断部からの信号によりフ
    ォーマット情報を、第1の出力端子又は第2の出力端子
    に出力する、請求項2乃至請求項5のマルチフォーマッ
    ト磁気媒体記録再生装置。
  7. 【請求項7】 再生動作のために装置内に設定された磁
    気媒体の備える記録フォーマットが、記録動作のために
    装置に指示された記録フォーマットとは異なる場合に、
    制御部により第1の出力端子又は第2の出力端子に警告
    が出力される、請求項2乃至請求項6のマルチフォーマ
    ット磁気媒体記録再生装置。
  8. 【請求項8】 再生動作のために装置内に設定された磁
    気媒体の備える記録フォーマットが、再生動作のために
    装置に指示した記録フォーマットとは異なる場合に、制
    御部により、第1の出力端子又は第2の出力端子、及び
    表示部に警告が出力される、請求項2乃至請求項7のマ
    ルチフォーマット磁気媒体記録再生装置。
  9. 【請求項9】 制御部がダウンコンバータに関して非正
    常であると判断した場合、第1の映像信号の再生処理に
    当っては、第2の出力端子に固定パターン信号が送られ
    る、請求項1乃至請求項8のマルチフォーマット磁気媒
    体記録再生装置。
  10. 【請求項10】 制御部がアップコンバータに関して非
    正常であると判断した場合、第2の映像信号の再生処理
    に当っては、第1の出力端子に固定パターン信号が送ら
    れる、請求項1乃至請求項9のマルチフォーマット磁気
    媒体記録再生装置。
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