JP2001135799A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001135799A
JP2001135799A JP31659799A JP31659799A JP2001135799A JP 2001135799 A JP2001135799 A JP 2001135799A JP 31659799 A JP31659799 A JP 31659799A JP 31659799 A JP31659799 A JP 31659799A JP 2001135799 A JP2001135799 A JP 2001135799A
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forming
semiconductor device
conductive layer
electrode
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Tomohito Okudaira
智仁 奥平
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H10B53/00Ferroelectric RAM [FeRAM] devices comprising ferroelectric memory capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/55Capacitors with a dielectric comprising a perovskite structure material
    • H01L28/57Capacitors with a dielectric comprising a perovskite structure material comprising a barrier layer to prevent diffusion of hydrogen or oxygen
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B53/00Ferroelectric RAM [FeRAM] devices comprising ferroelectric memory capacitors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタックトキャパシタを有した半導体装置に
おいて、プロセスの過程で生じたダメージを回復するた
めに水素アニールを行っても、水素アニールによる特性
劣化を生じない半導体装置およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ストレージノード電極SN2はプラグ6
上にそれぞれ設けられ、複数のストレージノード電極S
N2の上部を覆うようにBSTで構成される誘電体膜8
が全面的に配設されている。そして、誘電体膜8を覆う
ように白金で構成された第1導電層91が配設され、さ
らに第1導電層91を全面的に覆うように、TiNで構
成された第2導電層92が配設され、両者でストレージ
ノード電極に対する対向電極90を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に水素アニールに伴う影響を排除
できる半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において、半導体製造プロセ
スの初期段階で形成されたトランジスタは、その後に行
われる層間絶縁膜形成工程、配線層形成工程等で様々な
ダメージを受ける。半導体装置の集積化が進み、微細化
したトランジスタにおいては、これらのダメージにより
しきい値電圧が大きく変動し、設計通りの特性が得られ
ない等の問題が発生することがある。
【0003】そこで、プロセスの過程で生じたダメージ
を回復するために、プロセスの最終段階で、水素雰囲気
中で水素アニールを行うが、BST(barium strontium
titanate)やPZT(lead zicronate titanate)など
の強誘電体材料をキャパシタ誘電体として使用するDR
AM等の半導体装置においては、水素アニールによりリ
ーク電流の増大などの特性劣化を引き起こすことが知ら
れている。
【0004】この特性劣化は、例えばキャパシタ電極と
して用いる白金(Pt)に酸素を添加して、水素の侵入
を阻止する機能を持たせることで抑制可能である。
【0005】ここで、図16に従来の集積度が比較的低
いDRAMの一例として、スタックトキャパシタを有し
たDRAMのメモリセル部における断面構成を示す。
【0006】図16において、シリコン基板1上に層間
絶縁膜55が形成され、層間絶縁膜55を貫通してシリ
コン基板1に達する複数の導電性のプラグ56が配設さ
れている。なお、プラグ56はシリコン基板1の表面内
に配設されたソース・ドレイン層などの不純物層に接続
されるが、図においては省略している。
【0007】プラグ56の一端は層間絶縁膜55上に選
択的に配設されたバリアメタル層571に接続され、バ
リアメタル層571の主面上部には白金で構成されるボ
トム電極572が配設されている。そして、バリアメタ
ル層571およびボトム電極572の側面を覆うように
サイドウォールスペーサ573が配設され、バリアメタ
ル層571、ボトム電極572でスタックトキャパシタ
のストレージノード電極SN1が構成される。
【0008】ストレージノード電極SN1はプラグ56
上にそれぞれ設けられ、複数のストレージノード電極S
N1の上部を覆うようにBSTで構成される誘電体膜5
8が全面的に配設され、誘電体膜58を覆うようにスト
レージノード電極に対する対向電極(セルプレートと呼
称)59が全面的に配設されてスタックトキャパシタS
C1を構成している。このセルプレート59は白金で構
成されており、これに酸素を添加することでセルプレー
ト59以下の構成に水素が侵入することを阻止でき、先
に説明したように特性劣化を防止できる。
【0009】ここで、図16に示すように集積度が低い
場合、ストレージノードSN1の高さは低く、誘電体膜
58およびセルプレート59の形成においてステップカ
バレッジは良好であるが、集積度が高くなってストレー
ジノードSN1の高さが高くなると、誘電体膜58およ
びセルプレート59のステップカバレッジが問題にな
る。
【0010】図17に、従来の集積度が比較的高いDR
AMの一例として、スタックトキャパシタSC2を有し
たDRAMのメモリセル部における断面構成を示す。
【0011】図17において、シリコン基板1上に層間
絶縁膜5が形成され、層間絶縁膜5を貫通してシリコン
基板1に達する複数の導電性のプラグ6が配設されてい
る。なお、プラグ6はシリコン基板1の表面内に配設さ
れたソース・ドレイン層などの不純物層に接続される
が、図においては省略している。
【0012】プラグ6の一端は層間絶縁膜5上に選択的
に配設されたバリアメタル層71に接続され、バリアメ
タル層71の主面上部には白金で構成されるボトム電極
72が配設されている。そして、バリアメタル層71お
よびボトム電極72の側面を覆うようにサイドウォール
電極73が配設され、バリアメタル層71、ボトム電極
72およびサイドウォール電極73でスタックトキャパ
シタのストレージノード電極SN2が構成される。
【0013】ストレージノード電極SN2はプラグ6上
にそれぞれ設けられ、複数のストレージノード電極SN
2の上部を覆うようにBSTで構成される誘電体膜8が
全面的に配設され、誘電体膜8を覆うようにストレージ
ノード電極に対する対向電極(セルプレートと呼称)9
が配設されてスタックトキャパシタSC2を構成してい
る。このセルプレート9は白金で構成されており、これ
に酸素を添加することでセルプレート9以下の構成に水
素が侵入することを阻止するが、セルプレート9のステ
ップカバレッジが問題になる。
【0014】すなわち、白金のセルプレート9をCVD
(chemical vapor deposition)法により形成すること
は、技術的側面、コスト的側面から困難であり、セルプ
レート9はスパッタリング法により形成されるが、集積
化に伴ってストレージノード電極SN2の高さが高くな
り、またストレージノード間の間隔が狭くなると、スパ
ッタリング法ではストレージノードSN2の側面部およ
びボトム部において、十分なステップカバレッジが得ら
れなくなり、場合によっては図17に示すようにセルプ
レート9が不連続に形成され、誘電体膜8が露出するこ
ともある。
【0015】このような状態になると、水素アニール時
にセルプレート9の不連続部から水素が侵入し、前述し
た特性劣化が発生する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を解消するためになされたもので、スタックトキ
ャパシタを有した半導体装置において、プロセスの過程
で生じたダメージを回復するために水素アニールを行っ
ても、水素アニールによる特性劣化を生じない半導体装
置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の半導体装置は、下地層の上に形成され、下部電極
と、強誘電体膜と、上部電極とを有するキャパシタを複
数備えた半導体装置であって、前記強誘電体膜は前記下
部電極の上部および側面と、前記複数のキャパシタ間の
前記下地層上を覆うように配設され、前記上部電極は、
少なくとも前記下部電極の上部および側面の前記強誘電
体膜を覆う第1導電層と、前記第1導電層の上部および
側面を覆うとともに、前記複数のキャパシタ間の前記強
誘電体膜上部に配設される第2導電層とを備えている。
【0018】本発明に係る請求項2記載の半導体装置
は、前記第1導電層がスパッタリング法で形成され、前
記第2導電層はCVD法で形成される。
【0019】本発明に係る請求項3記載の半導体装置
は、前記第1導電層が、白金属元素のうちの1の元素、
または白金属元素のうち少なくとも1の元素を含んだ合
金で構成される。
【0020】本発明に係る請求項4記載の半導体装置
は、前記第2導電層が、Ti、W、Ta、Ruのうち何
れかを主成分として構成される。
【0021】本発明に係る請求項5記載の半導体装置
は、下地層の上に形成され、下部電極と、強誘電体膜
と、上部電極とを有するキャパシタを複数備えた半導体
装置であって、前記強誘電体膜は前記下部電極の上部お
よび側面と、前記複数のキャパシタ間の前記下地層上を
覆うように配設され、前記上部電極は、少なくとも前記
下部電極の上部および側面の前記強誘電体膜を覆う第1
導電層と、前記複数のキャパシタの全てに渡り、前記第
1導電層の上部に接触する平板状の第2導電層とを備え
ている。
【0022】本発明に係る請求項6記載の半導体装置
は、前記第1および第2導電層がスパッタリング法で形
成される。
【0023】本発明に係る請求項7記載の半導体装置
は、前記第1および第2導電層が、白金属元素のうちの
1の元素、または白金属元素のうち少なくとも1の元素
を含んだ合金で構成される。
【0024】本発明に係る請求項8記載の半導体装置の
製造方法は、半導体基板上に形成され、それぞれ構成の
異なる第1および第2の回路部を備えた半導体装置の製
造方法であって、前記半導体基板上の前記第1および第
2の回路部となる部分に対応させて、半導体素子を含ん
だ下地層の第1および第2の部分を形成する工程(a)
と、前記下地層の第1の部分上に、下部電極と、強誘電
体膜と、上部電極とを有するキャパシタを複数形成する
工程(b)と、前記下地層の第1の部分上において、前記
複数のキャパシタを覆うように層間絶縁膜の第1の部分
を形成するとともに、前記下地層の第2の部分上に、前
記層間絶縁膜の第2の部分を形成する工程(c)と、前記
層間絶縁膜の第1および第2の部分より上層に金属層を
形成する工程(d)とを備え、前記工程(b)は、前記下地
層の第1の部分上に前記下部電極を形成する工程と、前
記下部電極の上部および側面と、前記キャパシタ間の前
記下地層上を覆うように前記強誘電体膜を形成する工程
と、少なくとも前記下部電極の上部および側面の前記強
誘電体膜を覆うように前記上部電極を形成する工程とを
含み、前記工程(d)は、前記第2の回路部において、前
記金属層を金属配線層として形成すると同時に、前記第
1の回路部において、前記金属層を前記金属配線層と同
じ工程で、前記複数のキャパシタの形成領域を全面的に
覆い、前記複数のキャパシタ側に水素が侵入することを
防止する水素ブロック層として形成する工程(d−1)を
含んでいる。
【0025】本発明に係る請求項9記載の半導体装置の
製造方法は、前記工程(d−1)が、前記金属配線層およ
び前記水素ブロック層を、スパッタリング法で形成する
工程を含んでいる。
【0026】本発明に係る請求項10記載の半導体装置
の製造方法は、前記工程(d−1)が、前記金属配線層お
よび前記水素ブロック層を、AlおよびCuの何れかで
形成する工程を含んでいる。
【0027】本発明に係る請求項11記載の半導体装置
の製造方法は、前記工程(d−1)が、前記金属配線層お
よび前記水素ブロック層を多層で形成し、そのうち1層
はAlおよびCuの何れかで形成する工程を含んでい
る。
【0028】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1>本発明に係
る実施の形態1として、図1にDRAM100のメモリ
セル部における断面構成を示す。
【0029】<A−1.装置構成>図1において、シリ
コン基板1上に層間絶縁膜5が形成され、層間絶縁膜5
を貫通してシリコン基板1に達する複数の導電性のプラ
グ6が配設されている。プラグ6はポリシリコンあるい
は窒化チタン(TiN)で構成されている。
【0030】シリコン基板1の表面内には、MOSトラ
ンジスタのソース・ドレイン層2およびMOSトランジ
スタ間を電気的に分離する素子分離絶縁膜3が選択的に
複数配設され、プラグ6はソース・ドレイン層2に接続
されている。
【0031】また、層間絶縁膜5内には、隣り合うソー
ス・ドレイン層2の間のシリコン基板1上に対応してゲ
ート電極41が配設され、複数のソース・ドレイン層2
のうち、プラグ6が接続されていないものの上部に対応
してビット線42が配設され、ビット線42とソース・
ドレイン層2との間には、両者を電気的に接続するビッ
ト線コンタクト43が配設されている。
【0032】なお、ゲート電極41はトランスファーゲ
ートとして素子分離絶縁膜3上にも配設され、ビット線
42は素子分離絶縁膜3上にも配設されている。
【0033】プラグ6の一端は層間絶縁膜5上に選択的
に配設されたバリアメタル層71に接続され、バリアメ
タル層71の主面上部には白金で構成されるボトム電極
72が配設されている。そして、バリアメタル層71お
よびボトム電極72の側面を覆うように白金のサイドウ
ォール電極73が配設され、バリアメタル層71、ボト
ム電極72およびサイドウォール電極73でスタックト
キャパシタのストレージノード電極SN2(下部電極)
が構成される。
【0034】ストレージノード電極SN2はプラグ6上
にそれぞれ設けられ、複数のストレージノード電極SN
2の上部を覆うようにBSTで構成される誘電体膜8が
全面的に配設されている。
【0035】そして、誘電体膜8を覆うように白金で構
成された第1導電層91が配設され、さらに第1導電層
91を全面的に覆うように、TiNで構成された第2導
電層92が配設され、両者でストレージノード電極に対
する対向電極(セルプレートと呼称)90(上部電極)
を構成している。
【0036】なお、誘電体膜8は白金で構成されるスト
レージノード電極SN2および第1導電層91で挟まれ
る構成となっている。これは誘電体膜8を構成するBS
T等の強誘電体は酸化物であるが還元されやすい特性が
ある。これに還元性の強い材質が接触すると還元されて
絶縁性が損なわれ、これがキャパシタ部であればキャパ
シタとしての機能が失われるので、還元性の弱い白金等
で挟んでいる。
【0037】これらストレージノード電極SN2、誘電
体膜8、第1導電層91および第2導電層92でスタッ
クトキャパシタSC10を構成している。
【0038】そしてスタックトキャパシタSC10を覆
うように層間絶縁膜10が配設され、層間絶縁膜10上
に金属配線層11が配設され、金属配線層11を覆うよ
うにパッシベーション膜12が配設されてDRAM10
0が構成される。
【0039】<A−2.製造方法>次に、図2〜図7を
用いてDRAM100の製造方法について説明する。ま
ず、図2に示す工程において、シリコン基板1を準備
し、その表面内に酸化膜で構成される素子分離絶縁膜3
を選択的に形成する。
【0040】次に、全面的にゲート酸化膜となる酸化膜
51を形成し、酸化膜51上に選択的にゲート電極41
を形成する。このとき、素子分離絶縁膜3の上部にもゲ
ート電極41が構成されトランスファーゲート(ワード
線)となる。
【0041】そして、酸化膜51の直下のシリコン基板
1内に、ゲート電極41をマスクとして、不純物イオン
を注入することによって、選択的にソース・ドレイン層
2を形成する。
【0042】次に、図3に示す工程において、ゲート電
極41を完全に覆うように酸化膜で構成される層間絶縁
膜52を形成し、層間絶縁膜52および酸化膜51を貫
通してソース・ドレイン層2に到達するコンタクトホー
ルを選択的に形成した後、当該コンタクトホール内に導
電体を埋め込んでビット線コンタクト43を形成する。
【0043】その後、ビット線コンタクト43上にビッ
ト線42を形成することで、ビット線42とソース・ド
レイン層2とを電気的に接続する。なお、ビット線42
は素子分離絶縁膜3の上部にも形成される。
【0044】次に、図4に示す工程において、ビット線
42を完全に覆うように酸化膜で構成される層間絶縁膜
53を形成する。なお、酸化膜51、層間絶縁膜52お
よび53を総称して層間絶縁膜5とし、以後は層間絶縁
膜5として説明する。
【0045】次に、図5に示す工程において、ビット線
コンタクト43が接続されていないソース・ドレイン層
2に達するように、層間絶縁膜5を貫通するコンタクト
ホールを通常のドライエッチングプロセスにより形成し
た後、当該コンタクトホール内を埋め込むように、層間
絶縁膜5上に導電体として例えばドープトポリシリコン
層を形成し、エッチバックにより層間絶縁膜5上のドー
プトポリシリコン層のみを除去してプラグ6を形成す
る。なお、層間絶縁膜5上に形成するドープトポリシリ
コン層の厚みは、コンタクトホールの開口半径の1.5
倍程度とした。
【0046】なお、プラグ6を構成する導電体として
は、ドープトポリシリコンに限定されるものではなく、
例えばタングステン(W)のような金属、あるいはTi
Nのような導電性窒化物でも良い。また、エッチバック
プロセスにCMP(chemical Mechanical Polishing)
を用いても良い。
【0047】続いて、プラグ6上に、例えばTiNで構
成されるバリアメタル層71、および白金で構成される
ボトム電極72をスパッタリング法により順次積層す
る。
【0048】なお、バリアメタル層71およびボトム電
極72の厚さは、それぞれ100nmおよび50nm程
度である。
【0049】次に、図6に示す工程において、バリアメ
タル層71およびボトム電極72をドライエッチング法
により所定のパターンにパターニング後、バリアメタル
層71およびボトム電極72を覆うように全面的に、ス
パッタリング法により白金層を50nm程度の厚さで形
成する。
【0050】そして、当該白金層を異方性エッチングに
より除去して、バリアメタル層71およびボトム電極7
2の側面にサイドウォール電極73を形成することで、
ストレージノードSN2を得る。
【0051】なお、ボトム電極72の代わりに絶縁物を
使用する構成とする場合もある。また、ストレージノー
ドSN2の、バリアメタル層71およびボトム電極72
のように2層構造とせず、ルテニウム(Ru)の厚い層
の単層構造としても良い。
【0052】次に、図7に示す工程において、ストレー
ジノードSN2を覆うように全面的にBST膜および白
金層をスパッタリング法により順に積層して誘電体膜8
および第1導電層91を形成する。なお、誘電体膜8お
よび第1導電層91の厚さは、それぞれ60nmおよび
100nm程度とする。
【0053】なお、誘電体膜8および第1導電層91の
厚さは上記に限定されず、それぞれ30〜60nmおよ
び30〜100nmの範囲で形成すれば良い。
【0054】続いて、第1導電層91を覆うようにCV
D法により全面的に厚さ10nm程度のTiN層を形成
し、所定のパターンにパターニングすることで第2導電
層92を形成してスタックトキャパシタSC10を構成
する。なお、第1および第2導電層91および92でセ
ルプレート90を構成する。また、第2導電層92の厚
さは上記に限定されず、5〜50nmの範囲で形成すれ
ば良い。
【0055】スパッタリング法により形成される第1導
電層91は、ストレージノードSN2の側面部およびボ
トム部において、十分なステップカバレッジが得られ
ず、不連続となり、誘電体膜8が露出した部も発生する
合があるが、CVD法により形成した第2導電層92
は、ステップカバレッジも良好であり、第1導電層91
の上面だけでなく側面部およびボトム部も覆うことがで
き、スタックトキャパシタ10間において露出した誘電
体膜8も完全に覆うことができる。
【0056】なお、誘電体膜8としてはBST膜を使用
する例を示したが、PZT膜でも、Ta25膜でも良
い。
【0057】また、ボトム電極72、サイドウォール電
極73、第1導電層91は白金に限定されず、他の白金
属元素(Ru、Rh、Pd、Os、Ir)や、これらの
合金で構成しても良い。
【0058】また、第2導電層92の材質はTiN膜に
限定されず、CVD法で形成されるのであれば、WN
(窒化タングステン)、TaN(窒化タンタル)およ
び、これらにシリコンやアルミニウム(Al)を含有し
たもの、またはCVD法で形成されるPtO膜、Ru膜
でも良い。
【0059】なお、第2導電層92として窒化物を使用
するのは、白金および白金族元素との反応性が小さいた
めである。
【0060】続いて、スタックトキャパシタSC10を
完全に覆うように層間絶縁膜10を形成した後、層間絶
縁膜10上に金属配線層11を形成し、金属配線層11
を覆うようにパッシベーション膜12を形成する。
【0061】最後に、プロセスの過程で生じたダメージ
回復のために、温度400℃の水素雰囲気中で、20分
間の水素アニールを行うことで、図1に示すDRAM1
00が完成する。
【0062】なお、第2導電層92は層間絶縁膜10を
貫通して配設されたコンタクト部(図示せず)を介し
て、上層の配線層、例えば金属配線層11に接続され、
一連のスタックトキャパシタSC10のセルプレート9
0の電位は同電位となる。
【0063】<A−3.作用効果>以上説明したよう
に、DRAM100においては第1導電層91を覆うよ
うに配設された第2導電層92を有し、第2導電層92
はCVD法により形成されるのでステップカバレッジも
良好であり、第1導電層91で覆い尽くせなかった誘電
体膜8も覆うことができ、プロセスの最終段階で行う水
素アニールの水素が、セルプレート90以下の構成に侵
入することを阻止でき、リーク電流の増大などの特性劣
化を引き起こすことを防止できる。
【0064】なお、CVD法により形成される第2導電
層92はピンホールなど有さず、水素の通過を確実に阻
止できる。
【0065】<B.実施の形態2>本発明に係る実施の
形態2として、図8にDRAM200のメモリセル部に
おける断面構成を示す。なお、図8において、図1に示
したDRAM100と同一の構成については同一の符号
を付し、説明は省略する。
【0066】<B−1.装置構成>図8において、複数
のストレージノード電極SN2(下部電極)の上部を覆
うようにBSTで構成される誘電体膜8が全面的に配設
され、誘電体膜8を覆うように白金で構成された第1導
電層91が配設されている。そして、第1導電層91で
覆われたストレージノード電極SN2間を埋め込むよう
に絶縁膜19が配設されている。ストレージノード電極
SN2を覆う第1導電層91のそれぞれの上面は絶縁膜
19で覆われずに露出し、それらに接するように白金で
構成される第2導電層91Aが全面的に配設され、両者
でストレージノード電極に対する対向電極(セルプレー
トと呼称)90A(上部電極)を構成している。
【0067】これらストレージノード電極SN2、誘電
体膜8、第1導電層91および第2導電層92Aでスタ
ックトキャパシタSC20を構成している。
【0068】そしてスタックトキャパシタSC20を覆
うように層間絶縁膜10が配設され、層間絶縁膜10上
に金属配線層11が配設され、金属配線層11を覆うよ
うにパッシベーション膜12が配設されてDRAM20
0が構成される。
【0069】<B−2.製造方法>次に、図9〜図11
を用いてDRAM200の製造方法について説明する。
なお、図9の構成に至るまでの工程は、図2〜図6を用
いて説明した製造工程と同様であるので説明は省略す
る。
【0070】図9に示す工程において、バリアメタル層
71およびボトム電極72をドライエッチング法により
所定のパターンにパターニング後、バリアメタル層71
およびボトム電極72を覆うように全面的に、スパッタ
リング法により白金層を50nmの厚さで形成する。
【0071】そして、当該白金層を異方性エッチングに
より除去して、バリアメタル層71およびボトム電極7
2の側面にサイドウォール電極73を形成することで、
ストレージノードSN2を得る。
【0072】次に、図10に示す工程において、ストレ
ージノードSN2を覆うように全面的にBST膜および
白金層をスパッタリング法により順に積層して誘電体膜
8および第1導電層91を形成する。なお、誘電体膜8
および第1導電層91の厚さは、それぞれ60nmおよ
び100nm程度とする。
【0073】続いて、第1導電層91を覆うように10
0nm程度の厚さの絶縁膜19を全面的に形成すること
で、第1導電層91で覆われたストレージノード電極S
N2間を完全に埋め込む。
【0074】なお、誘電体膜8および第1導電層91の
厚さは上記に限定されず、それぞれ30〜60nmおよ
び30〜100nmの範囲で形成すれば良い。
【0075】次に、図11に示す工程において、複数の
ストレージノード電極SN2を覆う第1導電層91のそ
れぞれの上面が露出するまで絶縁膜19をエッチバック
し平坦化する。
【0076】続いて、スパッタリング法により全面的に
厚さ100nmの白金層を形成し、所定のパターンにパ
ターニングすることで、第1導電層91のそれぞれの上
面に接触する第2導電層92Aを形成してスタックトキ
ャパシタSC20を構成する。なお、第1および第2導
電層91および92Aでセルプレート90Aを構成す
る。また、第2導電層92Aの厚さは上記に限定され
ず、15〜100nmの範囲で形成すれば良い。
【0077】続いて、スタックトキャパシタSC20を
完全に覆うように層間絶縁膜10を形成した後、層間絶
縁膜10上に金属配線層11を形成し、金属配線層11
を覆うようにパッシベーション膜12を形成する。
【0078】最後に、プロセスの過程で生じたダメージ
回復のために、温度400℃の水素雰囲気中で、20分
間の水素アニールを行うことで、図8に示すDRAM2
00が完成する。
【0079】<B−3.作用効果>以上説明したよう
に、DRAM200においては、ストレージノード電極
SN2を覆う第1導電層91のそれぞれの上面に接する
ように、白金で構成される第2導電層91Aが全面的に
配設されているので、第1導電層91で誘電体膜8を覆
い尽くせなかった場合であっても、プロセスの最終段階
で行う水素アニールの水素が、セルプレート90A以下
の構成に侵入することを阻止でき、リーク電流の増大な
どの特性劣化を引き起こすことを防止できる。
【0080】また、第2導電層92Aは、第1導電層9
1のそれぞれの上面に接触するように全面的に配設され
るので、両者は電気的に同電位となり、第2導電層92
Aに層間絶縁膜10を貫通して配設されたコンタクト部
(図示せず)を介して、上層の配線層、例えば金属配線
層11に接続することで、一連のスタックトキャパシタ
SC20のセルプレート90Aの電位は同電位にするこ
とができる。
【0081】また、第2導電層92Aは平板状に形成さ
れるので、ステップカバレッジを考慮する必要がなく、
スパッタリング法による成膜が可能なので、対クラック
性に優れ、白金その他の水素の侵入阻止に有効な金属材
料の使用が可能となる。
【0082】<C.実施の形態3>本発明に係る実施の
形態3として、図12(a)および(b)にDRAM3
00のメモリセル部(第1の回路部)および周辺回路部
(第2の回路部)における断面構成を示す。なお、図8
において、図1に示したDRAM100と同一の構成に
ついては同一の符号を付し、説明は省略する。
【0083】また、図8において層間絶縁膜5および層
間絶縁膜5内の半導体素子を含めた構成を下地層と総称
し、メモリセル部および周辺回路部における下地層を区
別するため、それぞれ下地層の第1の部分および下地層
の第2の部分と呼称する場合もある。
【0084】これは、層間絶縁膜5以外の層間絶縁膜に
おいても同様であり、メモリセル部および周辺回路部に
おける層間絶縁膜を、それぞれ層間絶縁膜の第1の部分
および層間絶縁膜の第2の部分と呼称する場合もある。
【0085】<C−1.装置構成>メモリセル部を示す
図12(a)において、複数のストレージノード電極S
N2(下部電極)の上部を覆うようにBSTで構成され
る誘電体膜8が全面的に配設され、誘電体膜8を覆うよ
うに白金で構成されたセルプレート95(上部電極)が
配設されてスタックトキャパシタSC30を構成してい
る。そして、セルプレート95で覆われたストレージノ
ード電極SN2を完全に覆うように層間絶縁膜10が配
設されている。
【0086】そして、層間絶縁膜10上に金属配線層1
1が配設され、金属配線層11を覆うように層間絶縁膜
16が配設され、層間絶縁膜16上には水素ブロック層
13が配設され、水素ブロック層13を覆うようにパッ
シベーション膜12が配設されている。
【0087】周辺回路部を示す図12(b)において、
シリコン基板1の表面内の構成および、シリコン基板1
上を覆う層間絶縁膜5内の構成は図12(a)と基本的
に同じであるが、周辺回路においては層間絶縁膜5上に
はスタックトキャパシタを有さないので、プラグ6等は
配設されていない。
【0088】層間絶縁膜5上には、層間絶縁膜10が配
設され、層間絶縁膜10上に金属配線層11が配設さ
れ、金属配線層11を覆うように層間絶縁膜16が配設
され、層間絶縁膜16上には金属配線層15が配設さ
れ、金属配線層15を覆うようにパッシベーション膜1
2が配設されている。
【0089】<C−2.製造方法>次に、図13
(a)、(b)〜図15(a)、(b)を用いてDRA
M300の製造方法について説明する。なお、図13
(a)、(b)の構成に至るまでの工程は、図2〜図6
を用いて説明した製造工程と同様であるので説明は省略
する。
【0090】メモリセル部においては、図13(a)に
示す工程において、層間絶縁膜5(下地層の第1の部
分)上のバリアメタル層71およびボトム電極72をド
ライエッチング法により所定のパターンにパターニング
後、バリアメタル層71およびボトム電極72を覆うよ
うに全面的に、スパッタリング法により白金層を50n
mの厚さで形成する。
【0091】そして、当該白金層を異方性エッチングに
より除去して、バリアメタル層71およびボトム電極7
2の側面にサイドウォール電極73を形成することで、
ストレージノードSN2を得る。
【0092】なお、周辺回路部においては、図13
(b)に示すように、層間絶縁膜5(下地層の第2の部
分)上にマスクMKを形成することで、ストレージノー
ドSN2等の不要な構成を形成しないようにする。
【0093】次に、メモリセル部においては、図14
(a)に示す工程において、ストレージノードSN2を
覆うように全面的にBST膜および白金層をスパッタリ
ング法により順に積層して誘電体膜8およびセルプレー
ト95を形成する。なお、誘電体膜8およびセルプレー
ト95の厚さは、それぞれ60nmおよび100nm程
度とする。
【0094】なお、誘電体膜8およびセルプレート95
の厚さは上記に限定されず、それぞれ30〜60nmお
よび30〜100nmの範囲で形成すれば良い。
【0095】続いて、セルプレート95で覆われたスト
レージノード電極SN2を完全に覆うように層間絶縁膜
10(層間絶縁膜の第1の部分)を形成する。
【0096】なお、周辺回路部においては、メモリセル
部での層間絶縁膜10(層間絶縁膜の第1の部分)の形
成に合わせて層間絶縁膜5上のマスクMKを除去し、図
14(b)に示すように、層間絶縁膜10を形成する。
【0097】次に、メモリセル部および周辺回路部にお
いて、図15(a)、(b)に示すように、層間絶縁膜
10上に金属配線層11を形成し、金属配線層11を覆
うように層間絶縁膜16を形成する。
【0098】続いて、メモリセル部および周辺回路部の
層間絶縁膜16上に厚さ100nm程度の金属層をスパ
ッタリング法で形成する。この金属層はアルミニウム等
の配線材料で構成する。
【0099】その後、当該金属層を所定のパターンにパ
ターニングして、メモリセル部では水素ブロック層13
とし、周辺回路部では金属配線層15とする。
【0100】そして、水素ブロック層13および金属配
線層15を覆うようにパッシベーション膜12を形成す
る。
【0101】最後に、プロセスの過程で生じたダメージ
回復のために、温度400℃の水素雰囲気中で、20分
間の水素アニールを行うことで、図12に示すDRAM
300が完成する。
【0102】なお、セルプレート95は層間絶縁膜10
を貫通して配設されたコンタクト部(図示せず)を介し
て、上層の配線層、例えば金属配線層11に接続され、
一連のスタックトキャパシタSC10のセルプレート9
5の電位は同電位となる。
【0103】<C−3.作用効果>以上説明したよう
に、DRAM300においては、メモリセル部の配線形
成のための層において、スパッタリング法により水素ブ
ロック層13を設けたので、セルプレート95で誘電体
膜8を覆い尽くせなかった場合であっても、プロセスの
最終段階で行う水素アニールの水素が、水素ブロック層
13以下の構成に侵入することを阻止でき、リーク電流
の増大などの特性劣化を引き起こすことを防止できる。
【0104】また、メモリセル部における水素ブロック
層13と、周辺回路部における金属配線層15との関係
のように、周辺回路部における金属配線層の工程で、メ
モリセル部に水素の侵入阻止のための層を形成するの
で、水素の侵入阻止のための層の形成のための専用の工
程を設ける必要がなく、製造コストの増加を抑制でき
る。
【0105】なお、図12(a)および(b)に示すD
RAM300においては、金属配線層がメモリセル部で
は1層、周辺回路部では2層の構成を示し、水素ブロッ
ク層13は最上層に設けられる例を示したが、ロジック
回路を搭載したメモリ等では、配線層が3〜6層になる
ことがある。この場合でも、メモリセル部での水素ブロ
ック層を周辺回路部での配線層の形成工程で同時に形成
することで、製造コストの増加を抑制できる。また、こ
の場合、水素ブロック層は最上層に形成される必要はな
い。
【0106】また、DRAM300においては、水素ブ
ロック層13としてスパッタリング法で形成したアルミ
ニウムを使用する例を示したが、形成方法はスパッタリ
ング法に限定されず、CVD法等でも良い。なお、スパ
ッタリング法で形成した場合は対クラック性に優れた水
素ブロック層を得ることができる。
【0107】また、DRAM300においては、水素ブ
ロック層13はアルミニウムの単層構造であったが、多
層構造となるように形成しても良い。
【0108】その場合、水素の侵入阻止だけでなく、周
辺回路部における配線層としての機能も合わせて考慮
し、配線抵抗低減のため、少なくとも1層はアルミニウ
ムまたは銅(Cu)で構成することが望ましい。
【0109】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の半導体装置
によれば、第2導電層が第1導電層の上部および側面を
覆うとともに、キャパシタ間の強誘電体膜上部に配設さ
れるので、第1導電層で覆い尽くせなかった強誘電体膜
も覆うことができ、プロセスの最終段階で行う水素アニ
ールの水素が、上部電極以下の構成に侵入することを阻
止でき、リーク電流の増大などの特性劣化を引き起こす
ことを防止できる。
【0110】本発明に係る請求項2記載の半導体装置に
よれば、第1導電層をスパッタリング法で形成し、ステ
ップカバレッジに問題がある場合でも、第2導電層をC
VD法で形成するので、ステップカバレッジは良好とな
り、第1導電層で覆い尽くせなかった強誘電体膜も覆う
ことができる。また、CVD法により形成される第2導
電層はピンホールなど有さず、水素の通過を確実に阻止
できる。
【0111】本発明に係る請求項3記載の半導体装置に
よれば、第1導電層を、白金属元素のうちの1の元素、
または白金属元素のうち少なくとも1の元素を含んだ合
金で構成するので還元性は弱く、強誘電体膜に還元され
やすい酸化物を使用した場合でも強誘電体膜が還元され
ず、絶縁性を維持して、キャパシタとしての機能を損な
うことがない。
【0112】本発明に係る請求項4記載の半導体装置に
よれば、第2導電層をTi、W、Ta、Ruのうち何れ
かを主成分とする窒化膜物で構成し、第1導電層を、白
金属元素のうちの1の元素で構成した場合、両者の反応
性が小さくなる。
【0113】本発明に係る請求項5記載の半導体装置に
よれば、複数のキャパシタの全てに渡り、第1導電層の
上部に接触する平板状の第2導電層を備えているので、
第1導電層で強誘電体膜を覆い尽くせなかった場合であ
っても、プロセスの最終段階で行う水素アニールの水素
が、上部電極以下の構成に侵入することを阻止でき、リ
ーク電流の増大などの特性劣化を引き起こすことを防止
できる。また、第1導電層と第2導電層が接触するの
で、両者の電位を共通にすることが容易にできる。
【0114】本発明に係る請求項6記載の半導体装置に
よれば、第2導電層をスパッタリング法で形成すること
で、対クラック性に優れ、水素の侵入阻止に有効な金属
膜の使用が可能となる。
【0115】本発明に係る請求項7記載の半導体装置に
よれば、第1および第2の導電層を、白金属元素のうち
の1の元素、または白金属元素のうち少なくとも1の元
素を含んだ合金で構成するので還元性は弱く、強誘電体
膜に還元されやすい酸化物を使用した場合でも強誘電体
膜が還元されず、絶縁性を維持して、キャパシタとして
の機能を損なうことがない。
【0116】本発明に係る請求項8記載の半導体装置の
製造方法によれば、第2の回路部における金属配線層の
工程で、第1の回路部に水素の侵入阻止のための水素ブ
ロック層を形成するので、水素の侵入阻止のための層の
形成のための専用の工程を設ける必要がなく、製造コス
トの増加を抑制できる。
【0117】本発明に係る請求項9記載の半導体装置の
製造方法によれば、水素ブロック層をスパッタリング法
で形成することで、対クラック性に優れ、水素の侵入阻
止に有効な金属膜の使用が可能となる。
【0118】本発明に係る請求項10記載の半導体装置
の製造方法によれば、1の金属配線層および水素ブロッ
ク層を、AlおよびCuの何れかで形成するので、配線
としての低い抵抗を得ることができる。
【0119】本発明に係る請求項11記載の半導体装置
の製造方法によれば、1の金属配線層および水素ブロッ
ク層を多層で形成し、そのうち1層はAlおよびCuの
何れかで形成するので、配線としての低い抵抗を得ると
ともに、水素の侵入阻止に有効な金属膜を有した構成が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の構
成を説明する図である。
【図2】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を説明する図である。
【図3】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を説明する図である。
【図4】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を説明する図である。
【図5】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を説明する図である。
【図6】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を説明する図である。
【図7】 本発明に係る実施の形態1の半導体装置の製
造工程を説明する図である。
【図8】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の構
成を説明する図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の製
造工程を説明する図である。
【図10】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を説明する図である。
【図11】 本発明に係る実施の形態2の半導体装置の
製造工程を説明する図である。
【図12】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
構成を説明する図である。
【図13】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を説明する図である。
【図14】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を説明する図である。
【図15】 本発明に係る実施の形態3の半導体装置の
製造工程を説明する図である。
【図16】 従来の半導体装置の構成を説明する図であ
る。
【図17】 従来の半導体装置の構成を説明する図であ
る。
【符号の説明】
13 水素ブロック層、15 金属配線層、90,90
A,95 セルプレート、91 第1導電層、92,9
2A 第2導電層、SN2 ストレージノード電極。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地層の上に形成され、下部電極と、強
    誘電体膜と、上部電極とを有するキャパシタを複数備え
    た半導体装置であって、 前記強誘電体膜は前記下部電極の上部および側面と、前
    記複数のキャパシタ間の前記下地層上を覆うように配設
    され、 前記上部電極は、 少なくとも前記下部電極の上部および側面の前記強誘電
    体膜を覆う第1導電層と、 前記第1導電層の上部および側面を覆うとともに、前記
    複数のキャパシタ間の前記強誘電体膜上部に配設される
    第2導電層と、を備える半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1導電層はスパッタリング法で形
    成され、 前記第2導電層はCVD法で形成される、請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1導電層は、 白金属元素のうちの1の元素、または白金属元素のうち
    少なくとも1の元素を含んだ合金で構成される、請求項
    2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2導電層は、 Ti、W、Ta、Ruのうち何れかを主成分として構成
    される、請求項2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 下地層の上に形成され、下部電極と、強
    誘電体膜と、上部電極とを有するキャパシタを複数備え
    た半導体装置であって、 前記強誘電体膜は前記下部電極の上部および側面と、前
    記複数のキャパシタ間の前記下地層上を覆うように配設
    され、 前記上部電極は、 少なくとも前記下部電極の上部および側面の前記強誘電
    体膜を覆う第1導電層と、 前記複数のキャパシタの全てに渡り、前記第1導電層の
    上部に接触する平板状の第2導電層と、を備える半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2導電層はスパッタリ
    ング法で形成される、請求項5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2導電層は、 白金属元素のうちの1の元素、または白金属元素のうち
    少なくとも1の元素を含んだ合金で構成される、請求項
    6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に形成され、それぞれ構成
    の異なる第1および第2の回路部を備えた半導体装置の
    製造方法であって、 (a)前記半導体基板上の前記第1および第2の回路部と
    なる部分に対応させて、半導体素子を含んだ下地層の第
    1および第2の部分を形成する工程と、 (b)前記下地層の第1の部分上に、 下部電極と、強誘電体膜と、上部電極とを有するキャパ
    シタを複数形成する工程と、 (c)前記下地層の第1の部分上において、前記複数のキ
    ャパシタを覆うように層間絶縁膜の第1の部分を形成す
    るとともに、前記下地層の第2の部分上に、前記層間絶
    縁膜の第2の部分を形成する工程と、 (d)前記層間絶縁膜の第1および第2の部分より上層に
    金属層を形成する工程と、を備え、 前記工程(b)は、 前記下地層の第1の部分上に前記下部電極を形成する工
    程と、 前記下部電極の上部および側面と、前記キャパシタ間の
    前記下地層上を覆うように前記強誘電体膜を形成する工
    程と、 少なくとも前記下部電極の上部および側面の前記強誘電
    体膜を覆うように前記上部電極を形成する工程と、を含
    み、 前記工程(d)は、 (d−1)前記第2の回路部において、前記金属層を金属
    配線層として形成すると同時に、前記第1の回路部にお
    いて、前記金属層を前記金属配線層と同じ工程で、前記
    複数のキャパシタの形成領域を全面的に覆い、前記複数
    のキャパシタ側に水素が侵入することを防止する水素ブ
    ロック層として形成する工程を含む、半導体装置の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記工程(d−1)は、 前記金属配線層および前記水素ブロック層を、スパッタ
    リング法で形成する工程を含む、請求項8記載の半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記工程(d−1)は、 前記金属配線層および前記水素ブロック層を、Alおよ
    びCuの何れかで形成する工程を含む、請求項8記載の
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記工程(d−1)は、 前記金属配線層および前記水素ブロック層を多層で形成
    し、そのうち1層はAlおよびCuの何れかで形成する
    工程を含む、請求項8記載の半導体装置の製造方法。
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