JP2001135191A - プッシュスイッチおよびその製造方法 - Google Patents

プッシュスイッチおよびその製造方法

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JP2001135191A
JP2001135191A JP31921999A JP31921999A JP2001135191A JP 2001135191 A JP2001135191 A JP 2001135191A JP 31921999 A JP31921999 A JP 31921999A JP 31921999 A JP31921999 A JP 31921999A JP 2001135191 A JP2001135191 A JP 2001135191A
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Kazuhiro Sakate
和広 坂手
Ryuji Itagaki
隆二 板垣
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用電子機器等の各種信号切替スイッチと
して使用されるプッシュスイッチに関し、外側および中
央接点体に施された導電性メッキ面に対して絶縁性フィ
ルムを強固に粘着させることができるものを提供する。 【解決手段】 表面に施された銀メッキが粗面化された
外側接点体2および中央接点体3を、互いに電気的独立
状態に絶縁材料製スイッチ基板1の凹部内に固着すると
共に、ドーム状の可動接点4を、中心位置を中央接点体
2に対向させるように外周下端部を外側接点体3に常接
させて載置し、その上方から、外側および中央接点体2
および3の側部2Cおよび3Cの粗面化された銀メッキ
面に絶縁性フィルム5を粘着固定するようにしたため、
絶縁性フィルム5と外側および中央接点体2および3と
を強固に粘着固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として携帯用電
子機器等の各種信号切替スイッチとして使用されるプッ
シュスイッチおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプッシュスイッチは、表
面に導電性メッキが施された導電金属製の外側接点体お
よび中央接点体を、電気的独立状態に絶縁材料製のスイ
ッチ基板の凹部内に固着し、その凹部内にドーム状可動
接点を、その中心位置を上記中央接点体に対向させるよ
うに外周下端部を上記外側接点体に常接させて収容し、
このドーム状可動接点の頂点部および、上記スイッチ基
板の凹部周囲を囲うように上記外側接点体に廷出形成さ
れている側部の導電性メッキ面に絶縁性フィルムを粘着
固定して、ドーム状可動接点をスイッチ基板の凹部内に
位置決め並びに封入するように構成されたものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のプッシュスイッチにおいては、可動接点を封入するた
めに貼り付けられる絶縁性フィルムが、表面状態が滑ら
かに形成される外側接点体の導電性メッキ面に対して貼
り付き難く、上記絶縁性フィルムの剥がれがない様に製
造工程中で管理する必要が生じ、その管理工数がかかる
という課題があった。
【0004】また、このプッシュスイッチは、搭載され
た使用機器の押圧操作部材で絶縁性フィルムを介して可
動接点を押圧操作されるものであるが、使用機器の小形
化や操作形態の多様化に伴って、その押圧操作方向も可
動接点に対して垂直下方に押圧する使い方以外に、可動
接点に対して斜めに押圧して作動させる等の使用頻度も
増え、また各部品の組立て誤差等によって上記状態とな
ることもあり、この状態において押圧操作が繰り返して
行われると、絶縁性フィルムおよびこの絶縁性フィルム
に頂点部が貼り付けられているドーム状の可動接点がス
イッチ基板の所定位置からずれてしまい動作感触が劣化
することがあるという課題があった。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、外側接点体に施された導電性メッキ面に
対して絶縁性フィルムを強固に粘着させることができ
て、生産時における管理工数を低減させることができる
と共に、繰り返して作動させた際にも動作感触が劣化し
難いプッシュスイッチを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、表面に施された導電性メッキが粗面化され
た導電金属製の外側接点体、および表面に導電性メッキ
が施された導電金属製の中央接点体を、互いに電気的独
立状態に絶縁材料製のスイッチ基板の凹部内に固着する
と共に、略円形のドーム状の可動接点を、中心位置を中
央接点体に対向させるように外周下端部を外側接点体に
常接させて載置し、その上方から、上記可動接点の頂点
部および、上記スイッチ基板の凹部周囲を囲うように上
記外側接点体に廷出形成されている側部の粗面化された
導電性メッキ面に絶縁性フィルムを粘着固定するもので
ある。
【0007】これにより、絶縁性フィルムは粗面化され
た外側接点体の導電性メッキ面に対して強固に粘着固定
されるため、生産時における管理工数を低減できると共
に、押圧操作時における絶縁性フィルムの位置ずれも低
減できるため、繰り返して斜め方向から押圧操作された
場合を含んで長期に亘って良好な動作感触が得られるプ
ッシュスイッチを得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、表面に施された導電性メッキが粗面化された導電金
属製の外側接点体と、表面に導電性メッキが施された導
電金属製の中央接点体と、上記外側接点体と上記中央接
点体とを電気的に独立状態に凹部内に固着する絶縁材料
製のスイッチ基板と、外形が略円形のドーム状で、その
中心位置を上記中央接点体に対向させて外周下端部が上
記外側接点体上に当接載置されて上記スイッチ基板の凹
部内に収容される弾性薄板金属製の可動接点と、少なく
とも上記可動接点の頂点部および、上記スイッチ基板の
凹部周囲を囲うように上記外側接点体に廷出形成されて
いる側部の粗面化された導電性メッキ面に粘着固定さ
れ、上記凹部内に上記可動接点を位置決めして封入する
絶縁性フィルムからなるプッシュスイッチとしたもので
あり、この外側接点体の導電性メッキ面は、例えば金属
粉体等によるブラスト処理等の所定処理を施すことによ
って、微細な凹凸を備えて広い接触面積を有する粗面化
されたメッキ表面とすることができるため、絶縁性フィ
ルムが強固に粘着固定でき、これにより生産時における
管理工数等を容易に低減することができて、押圧操作時
の絶縁性フィルムの位置ずれ等も低減できるので、繰り
返して斜め方向から押圧操作された場合を含んで長期に
亘って良好な動作感触が得られるプッシュスイッチを実
現できるという作用を有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、少なくとも、表
面に導電性メッキが施された金属平板にブラスト処理を
行って上記導電性メッキの表面を粗面化し、その後、上
記金属平板から外側接点体と中央接点体を加工形成し、
続いて、上記外側接点体と上記中央接点体とをスイッチ
基板に固着する工程を有するプッシュスイッチの製造方
法としたものであり、表面に導電性メッキが施された金
属平板に対してブラスト処理を施してそのメッキ面を粗
面化した後に、外側接点体および中央接点体を所定形状
に加工形成するため、上記ブラスト処理の圧力で変形し
易い微細形状部分等についても精度よく形成することが
できると共に、ブラスト処理を施して粗面化された導電
性メッキ面に絶縁性フィルム等を貼り付けることができ
るため、絶縁性フィルムを導電性メッキ面に対して強固
に貼り付けることができ、小型薄形で高品質のプッシュ
スイッチを容易に製作することができるという作用を有
する。
【0010】請求項3に記載の発明は、少なくとも、導
電性メッキが表面に施された金属平板から外側接点体と
中央接点体とを加工形成し、その後、これらの接点体の
導電性メッキ面に対してブラスト処理を行って上記導電
性メッキの表面を粗面化し、続いて、上記外側接点体と
上記中央接点体とをスイッチ基板に固着する工程を有す
るプッシュスイッチの製造方法としたものであり、外側
接点体と中央接点体とを所定形状に加工した後に、それ
ぞれの接点体の導電性メッキ面に対してブラスト処理を
施してスイッチ基板に組込むものであるために、ブラス
ト処理を施した直後の表面状態の導電性メッキ面に絶縁
性フィルム等を貼り付けることができ、絶縁性フィルム
を導電性メッキ面に対してより強固に貼り付けることが
できるという作用を有する。
【0011】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図6を用いて説明する。
【0012】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の
実施の形態によるプッシュスイッチの外観斜視図、図2
は、同分解斜視図である。
【0013】同図において、1は上方開口の円形の凹部
を備え、その凹部内を含めて上面に粘着剤が塗布された
絶縁材料製のスイッチ基板であり、このスイッチ基板1
には、導電金属からなる外側接点体2および中央接点体
3が互いに電気的独立状態に上記粘着剤によって粘着固
定されている。
【0014】この外側接点体2は中央の円形孔部2Aか
ら外方に繋がる所定幅の切り欠き部2Bを有し、この切
り欠き部2Bを除く円形孔部2Aの周囲が側部2Cに対
して下方に低い段部2Dとなっていると共に、その側部
2Cには一体に端子2Eが設けられている。
【0015】そして、その表裏面には、導電性メッキで
ある銀メッキが施されていると共に、この銀メッキ面に
はブラスト処理が施されており、その表面状態は微細な
凹凸を有したものとなっている。
【0016】このブラスト処理とは、微粒子粉体を所定
の圧力で吹き付けて、その吹き付けられた基材の表面状
態を、所定の粗さの表面粗度にするものである。
【0017】なお、図面においては、上記のブラスト処
理が施された導電性メッキ面を網点で記載している。
【0018】そして、この外側接点体2は円形孔部2A
の周囲に設けられた段部2Dの外周壁によってスイッチ
基板1の凹部内に位置決めされ、円形孔部2Aと上記凹
部との中心位置を合わせてスイッチ基板1に粘着固定さ
れている。
【0019】一方、中央接点体3は外側接点体2の円形
孔部2A内に配される中央固定接点部3Aと、外側接点
体2の切り欠き部2B内に配される上記中央固定接点部
3Aから延出されたアーム部3Bと、アーム部3Bの根
元が上方に折り曲げられて形成された外側接点体2の側
部2Cと同一高さに位置する側部3Cから構成されたも
のとなっており、この側部3Cにも端子3Dが一体に形
成されている。
【0020】そして、上記に説明した配置状態となるよ
うに、中央接点体3もスイッチ基板1に粘着固定されて
いる。
【0021】また、この中央接点体3も、その表裏面に
は、導電性メッキである銀メッキが施されていると共
に、この銀メッキ面にはブラスト処理が施されており、
その表面状態は微細な凹凸を有したものとなっている。
【0022】そして、4は導電金属薄板からなる略円形
ドーム状の可動接点で、その中央部裏面を中央接点体3
の中央固定接点部3Aに対向させるようにして、外周下
端部が外側接点体2の段部2D上に常接するように載置
されている。
【0023】このとき可動接点4は、外側接点体2の切
り欠き部2B内に配された中央接点体3のアーム部3B
等と外周下端部が当接しない位置関係、つまり中央接点
体3とは電気的独立状態に配されている。
【0024】そして、5は裏面に粘着剤層を有する可撓
性を備えた一枚ものの絶縁性フィルムで、可動接点4の
頂点部、外側接点体2の側部2C、および中央接点体3
の側部3Cに粘着固定されている。
【0025】このように、本実施の形態によるプッシュ
スイッチは、外側接点体2および中央接点体3の上下面
の所定位置が、絶縁性フィルム5ならびにスイッチ基板
1に粘着固定されるものであるが、その粘着固定される
銀メッキ面は、金属粉体またはガラスビーズ等によるブ
ラスト処理が施されて微細な凹凸を有したものとなって
いるために、上記所定の部材に対して外側および中央接
点体2および3は強固に粘着固定されたものになってい
るものである。
【0026】そして、上記構成のプッシュスイッチの動
作は、絶縁性フィルム5の上方から可動接点4に押圧力
を加え、可動接点4を節度感を伴って反転させてその裏
面を中央固定接点部3Aに当接させることによって、可
動接点4を介して外側接点体2および中央接点体3、つ
まり端子2Eおよび3Dの間を電気的に導通させるもの
である。
【0027】そして、上記押圧力を除くと可動接点4
は、その弾性復元力によって元の形状に復元すると共
に、外側接点体2および中央接点体3の電気的接続状態
を解除する。
【0028】このとき、上記に記載したようにスイッチ
基板1および絶縁性フィルム5と、外側接点体2および
中央接点体3は強固に粘着固定されているために、上記
操作の際の位置ずれ等を容易に低減することができるも
のである。
【0029】従って、可動接点4に対して斜め方向に向
かう力を加える場合等を含んで、外側および中央接点体
2および3並びに可動接点4を所定位置に維持させるこ
とができるので、長期に亘って良好な操作感触並びに安
定したスイッチング特性が得られる。
【0030】次に、本実施の形態によるプッシュスイッ
チの製造方法について、図3の製造工程図および、図4
の同製造工程におけるプッシュスイッチの仕掛かり状態
を示す図を用いて説明する。
【0031】同図に示すように、まず、表裏面に銀メッ
キが施されている所定厚みの導電性の金属平板10を準
備し、これに対してアルミニウムまたはガラス粉体等に
よってブラスト処理を行い、上記銀メッキ面の表面状態
を所定の粗さで粗面化する。
【0032】なお、図4においても、粗面化されている
銀メッキ面を網点を用いて表記している。
【0033】また、ブラスト処理の条件として、例えば
16〜28μmのアルミニウム粉体によって0.5〜1
Kg/cm2のエアー圧力で1〜3秒間、ブラスト処理
を行った銀メッキ面は、10点平均粗さ計による測定結
果では0.55〜1.5μmの表面粗度を有するものに
でき、上記条件におけるブラスト処理を行ったものと、
それを行っていないものとに絶縁性フィルム5を粘着さ
せて粘着固定力を測定した結果、ブラスト処理を行った
ものの方が、それを行っていないものに対して約2.0
倍の粘着固定力とすることができるものであった。
【0034】そして、上記のごとく銀メッキ面が粗面化
された金属平板10に対して、図4に示すように、プレ
ス金型等を用いて、所定形状の外側接点体2および中央
接点体3を上記に説明した配置状態となるように加工形
成する。
【0035】このときに、絶縁性フィルム5との貼り付
け部分となる外側接点体2および中央接点体3の側部2
Cおよび3Cの表面部分を金型で押圧しないようにして
プレス加工を施すことが好ましい。
【0036】続いて、上記外側接点体2および上記中央
接点体3を互いに電気的独立状態になるように、その裏
面側をスイッチ基板1に粘着固定すると共に、上方から
可動接点4を、中央接点体3に対して電気的独立状態に
なるようにして外側接点体2の段部2Dに載置する。
【0037】このときに、上記外側接点体2および上記
中央接点体3の銀メッキ面の裏面側は、所定の粗さで粗
面化されて微細な凹凸を備えた広い接触面積を有するも
のとなっているため、それぞれの接点体2および3は、
スイッチ基板1に対して容易かつ強固に粘着固定でき、
その管理も容易で少ない工数で管理することができると
共に工程不良率を低減することができる。
【0038】最後に、スイッチ基板1の凹部を覆うよう
に、裏面に粘着剤層を有する可撓性を有する一枚ものの
絶縁性フィルム5を、可動接点4の頂点部、外側接点体
2の側部2C、および中央接点体3の側部3Cに貼り付
け、その後それぞれの接点体2および3が桟部と繋がっ
ている図4中に点線で記載した部分を切断してプッシュ
スイッチを完成させるものである。
【0039】このときにも、上記外側接点体2および上
記中央接点体3の銀メッキ面の表面側は、所定の粗さで
粗面化されて微細な凹凸を備えた広い接触面積を有する
ものとなっているため、それぞれの接点体2および3の
側部2Cおよび3Cと絶縁性フィルム5とは容易かつ強
固に粘着固定できて、その管理工数および工程不良率等
を容易に低減できるものである。
【0040】上記に説明したプッシュスイッチの製造方
法においては、金属平板10に対して所定のブラスト処
理を行って、その後外側接点体2および中央接点体3を
加工形成するものであるため、外側接点体2および中央
接点体3が微細形状部分を含むものであっても精度よく
形成することができ、小型・薄形のプッシュスイッチを
製作する時等に有利なものである。
【0041】このように、本実施の形態によるプッシュ
スイッチおよびその製造方法は、外側接点体2および中
央接点体3の裏面側がスイッチ基板1に、一方表面側に
は絶縁性フィルム5が貼り付けられるものであるが、そ
の貼付け面となる外側接点体2および中央接点体3の銀
メッキ面がブラスト処理で粗面化されたものであるため
に、それぞれ強固に粘着固定されるものにでき、これに
より繰り返して斜め方向に押圧操作された場合を含んで
構成部材の位置ずれ等が少なくて、良好な動作感触およ
び安定したスイッチング特性を長期に亘って保証できる
ものである。
【0042】なお、上記には導電性メッキとして銀メッ
キのものを例として説明したが、半田メッキや金メッキ
等のものの場合にも同様の効果が期待できると共に、そ
のメッキ表面を粗面化する方法としてはブラスト処理に
限定されるものではない。
【0043】また、ブラスト処理の条件においても、必
要とするメッキ表面の粗面化状態、および粘着される粘
着剤の材質等によって、用いる微粒子粉体の形状・粒径
・材質等を適宜選択並びに設定することが好ましい。
【0044】(実施の形態2)本実施の形態は、上記実
施の形態1において説明したプッシュスイッチの製造方
法とは異なる製造方法を説明するものであり、図5の製
造工程図および、図6の同製造工程におけるプッシュス
イッチの仕掛かり状態を示す図を用いて以下に説明す
る。
【0045】同図に示すように、本実施の形態によるプ
ッシュスイッチの製造方法においては、まず、表裏面に
銀メッキが施されている所定厚みの導電性の金属平板1
0に対して、プレス金型等を用い上述した所定形状の外
側接点体2および中央接点体3を加工形成する。
【0046】次に、上記所定形状に形成された外側接点
体2および中央接点体3に対して、アルミニウムまたは
ガラス粉体等を用いてブラスト処理を行い、上記銀メッ
キ面の表面状態を所定の粗さで粗面化する。
【0047】そして、上記銀メッキ面が粗面化された外
側接点体2および中央接点体3を、所定の位置関係で互
いに電気的独立状態になるようにスイッチ基板1に粘着
固定すると共に、外側接点体2の段部2D上に可動接点
4を、上記中央接点体3とは電気的独立状態になるよう
にして載置する。
【0048】そして、最後に、スイッチ基板1の凹部を
覆うように、裏面に粘着剤層を有する可撓性を有する絶
縁性フィルム5を、可動接点4の頂点部、外側接点体2
の側部2C、および中央接点体3の側部3Cに貼り付
け、その後上記外側接点体2および上記中央接点体3が
桟部と繋がっている図6中に点線で記載している部分を
切断してプッシュスイッチを完成させるものである。
【0049】このように、本実施の形態による製造方法
においては、外側および中央接点体2、3の表裏面の銀
メッキをブラスト処理を用いて所定の表面粗度に粗面化
した次工程で所定部材に粘着固定するものであるため
に、その銀メッキ面がプレス加工等によって摩耗し、粗
面化状態が平滑化してしまうことを容易に防止でき、外
側および中央接点体2、3と所定部材との間の粘着固定
力を実施の形態1に説明したプッシュスイッチの製造方
法よりも、さらに容易に強くすることができるものであ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外側接点
体および中央接点体の所定部材に対する貼り付け強度を
容易に向上させることができるため、スイッチの生産時
における管理工数を低減できると共に、製造工程中にお
ける工程不良率も低減化することができ、繰り返して斜
め方向から押圧操作された場合を含んで長期に亘って良
好な動作感触を得ることができるプッシュスイッチを容
易に実現できるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプッシュスイ
ッチの外観斜視図
【図2】同分解斜視図
【図3】同製造方法を説明するための製造工程図
【図4】同製造工程におけるプッシュスイッチの仕掛か
り状態を示す図
【図5】本発明の第2の実施の形態によるプッシュスイ
ッチの製造方法を説明するための製造工程図
【図6】同製造工程におけるプッシユスイッチの仕掛か
り状態を示す図
【符号の説明】
1 スイッチ基板 2 外側接点体 2A 円形孔部 2B 切り欠き部 2C、3C 側部 2D 段部 2E、3D 端子 3 中央接点体 3A 中央固定接点部 3B アーム部 4 可動接点 5 絶縁性フィルム 10 金属平板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G006 AA01 AB25 BA01 BA02 BA09 BB03 FB04 FD02 5G023 BA03 CA04 CA19 CA25 CA27 5G050 BA10 DA10 EA05 EA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に施された導電性メッキが粗面化さ
    れた導電金属製の外側接点体と、表面に導電性メッキが
    施された導電金属製の中央接点体と、上記外側接点体と
    上記中央接点体とを電気的に独立状態に凹部内に固着す
    る絶縁材料製のスイッチ基板と、外形が略円形のドーム
    状で、その中心位置を上記中央接点体に対向させて外周
    下端部が上記外側接点体上に当接載置されて上記スイッ
    チ基板の凹部内に収容される弾性薄板金属製の可動接点
    と、少なくとも上記可動接点の頂点部および、上記スイ
    ッチ基板の凹部周囲を囲うように上記外側接点体に廷出
    形成されている側部の粗面化された導電性メッキ面に粘
    着固定され、上記凹部内に上記可動接点を位置決めして
    封入する絶縁性フィルムからなるプッシュスイッチ。
  2. 【請求項2】 少なくとも、表面に導電性メッキが施さ
    れた金属平板にブラスト処理を行って上記導電性メッキ
    の表面を粗面化し、その後、上記金属平板から外側接点
    体と中央接点体を加工形成し、続いて、上記外側接点体
    と上記中央接点体とをスイッチ基板に固着する工程を有
    するプッシュスイッチの製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも、導電性メッキが表面に施さ
    れた金属平板から外側接点体と中央接点体とを加工形成
    し、その後、これらの接点体の導電性メッキ面に対して
    ブラスト処理を行って上記導電性メッキの表面を粗面化
    し、続いて、上記外側接点体と上記中央接点体とをスイ
    ッチ基板に固着する工程を有するプッシュスイッチの製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003109456A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Hokuriku Electric Ind Co Ltd プッシュオン式スイッチ及びその製造方法
JP2018021221A (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 古河電気工業株式会社 銀被覆材料

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