JP2001133710A - マルチヘッド走査光学系を持つレーザ描画装置 - Google Patents

マルチヘッド走査光学系を持つレーザ描画装置

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JP2001133710A
JP2001133710A JP31558999A JP31558999A JP2001133710A JP 2001133710 A JP2001133710 A JP 2001133710A JP 31558999 A JP31558999 A JP 31558999A JP 31558999 A JP31558999 A JP 31558999A JP 2001133710 A JP2001133710 A JP 2001133710A
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JP
Japan
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polygon
clock pulse
laser
polygon mirror
rotation speed
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JP31558999A
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Takashi Okuyama
隆志 奥山
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ描画装置の2つのポリゴンミラーを高
精度に同期させて、描画開始位置を高精度に一致させ
る。 【解決手段】 レーザ描画装置は第1および第2ポリゴ
ンミラー41、42を備える。アルゴンレーザ発生器1
0はレーザビームを出力し、振り分け手段20によって
2つのレーザビームLB1、LB2に振り分け、第1お
よび第2ポリゴンミラー41、42により被描画体72
へ偏向・走査させる。ポリゴン同期制御部60は、第1
および第2ポリゴンミラー41、42の原点41a、4
2aの検出結果に基いて第1および第2ポリゴンミラー
41、42を高精度に同期させる。同期した後、被描画
体72を副走査方向に移動しつつ、表面にレーザビーム
LB1、LB2の走査により所定の回路パターンを描画
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被描画体に対して
レーザビームを2つのポリゴンミラーを含むマルチヘッ
ド走査光学系により主走査方向に偏向させつつ、レーザ
ビームを画像データに基づいて変調させて被描画体を描
画するレーザ描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ描画装置は適当な被描画
体、例えばプリント基板上のフォトレジスト層やフォト
マスク用感光フィルム等への微細な回路パターンの描画
に用いられてきた。レーザ描画装置にはCAD(Compute
r Aided design) ステーション等で設計された回路パタ
ーンのベクタデータが与えられ、ここでベクタデータは
ラスタデータに変換される。レーザ描画装置では被描画
体がレーザビームでもって走査させられると共に副走査
方向に順次移動させられ、このレーザビームを上述のラ
スタデータに基づいて変調することにより、被描画体上
に所定の回路パターンが描かれる。
【0003】レーザ描画装置には、レーザビームを主走
査方向に偏向させる走査光学系として一般的にポリゴン
ミラーが使用される。ポリゴンミラーは所定の回転速度
で回転する正多面体であり、回転する複数の反射面に一
方向からレーザビームが入射される。これによってレー
ザビームは被描画体に対して主走査方向に偏向される。
プラズマディスプレイパネル等におけるパネル基板への
超微細パターンの描画工程では、生産効率向上のために
同一寸法形状の2つのポリゴンミラーを用いて1度に描
画し得る面積を2倍にすることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2つのポリゴ
ンミラーを用いる場合、互いに描画の同期が取れていな
ければならない。同期が取れていない場合には、副走査
方向について各ポリゴンミラーによる主走査方向の描画
開始位置が異なってしまい、結果的に回路パターンがず
れて描画されてしまうからである。
【0005】本発明はこのような点に鑑みて創案された
もので、副走査方向における回路パターンのずれを防止
するレーザ描画装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるレーザ描画
装置は、被描画体に対してレーザビームを主走査方向に
偏向させつつレーザビームを画像データに基づいて変調
させて被描画体を描画する。かかるレーザ描画装置にお
いて、単一のレーザビーム光源と、レーザビーム光源か
らのレーザビームを2つの光路に振り分けるレーザビー
ム振分け手段と、所定の回転速度で回転することにより
レーザビーム振分け手段によって振り分けられたレーザ
ービームをそれぞれ被描画体に対して主走査方向に偏向
させる第1および第2ポリゴンミラーと、第1および第
2ポリゴンミラーの回転速度を同一の所定の周波数を有
する基準クロックパルスに基づいて制御し、第2ポリゴ
ンミラーの回転速度を所定の回転速度から変化させ、第
1および第2ポリゴンミラーにそれぞれ設けられた原点
が一致したときに、第2ポリゴンミラーの回転速度を所
定の回転速度に戻すことによって、第1および第2ポリ
ゴンミラーを同期させるポリゴン同期制御手段とを備え
ることが特徴とされる。これによって簡単な構成で、副
走査方向における回路パターンのずれを防止することが
できる。
【0007】レーザ描画装置において、好ましくは、ポ
リゴン同期制御手段が第1および第2ポリゴンミラーを
同期させる際に、第2ポリゴンミラーの回転速度を減速
する。具体的には、ポリゴン同期制御手段は基準クロッ
クパルスを間引いた調整用クロックパルスにより第2ポ
リゴンミラーの回転速度を制御する。これにより、第1
および第2ポリゴンミラーを同一の基準クロックパルス
に基いて同期できる。なお、同期に際しては第2ポリゴ
ンミラーの回転速度を加速させてもよい。
【0008】レーザ描画装置において、好ましくは、ポ
リゴン同期制御手段が第2ポリゴンミラーの回転速度を
設定するクロックパルスを切替えるセレクタを備え、こ
のセレクタには基準クロックパルスおよび調整用クロッ
クパルスが入力される。このセレクタの切替えにより、
第2ポリゴンミラーの回転速度が第1ポリゴンミラーの
回転速度と同じ、あるいは第1ポリゴンミラーの回転速
度より遅く設定できる。
【0009】さらに好ましくは、ポリゴン同期制御手段
が第1および第2ポリゴンミラーの原点の一致を検出す
る検出手段を備え、セレクタは検出手段の検出結果に基
いて基準クロックパルスまたは調整用クロックパルスを
切替える。これにより、例えば双方の原点が一致するま
では調整用クロックパルスを用い、双方の原点が一致し
た段階で基準クロックパルスに切替えて、第2ポリゴン
ミラーの回転速度を制御することができ、原点が一致し
た状態、即ち常に第1および第2ポリゴンミラーの所定
の反射面を対応させて描画を行うことができる。
【0010】レーザ描画装置において、具体的には、ポ
リゴン同期制御手段が第1ポリゴンミラーを駆動するた
めの第1駆動パルスを生成する第1カウンタと、第2ポ
リゴンミラーを駆動するための第2駆動パルスを生成す
る第2カウンタとを備えていてもよい。この場合、第1
駆動パルスは基準クロックパルスのN倍(N:2以上の
整数)の周期を有し、第2駆動パルスはセレクタにより
切替えられた基準クロックパルスまたは調整用クロック
パルスのN倍の周期を有する。さらに好ましくは、Nは
100以上の整数である。これにより、調整用クロック
パルスに基づく第2駆動パルスにおいて、通常のパルス
周期と間引きされたパルス近傍の周期の比がN:(N+
1)、例えばNが100の場合では100:101とな
ることから、間引きによる速度比は約0.99となって
減速割合は約1%となるので、第2ポリゴンミラーの回
転駆動への影響を小さくできる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るマルチヘッド走
査光学系を用いたレーザ描画装置の1実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態であるレーザ
描画装置の主要構成を示すブロック図である。図1にお
いてレーザ描画装置はアルゴンレーザ発生器等のレーザ
ビーム光源10を有し、このレーザビーム光源10から
のレーザービームLBはレーザービーム振分け手段20
によって2つの光路(図中、LB1およびLB2で示さ
れる)に振り分けられる。レーザービーム振分け手段2
0としては、例えばレーザビームLBの光路を2つに分
割するハーフミラーと反射ミラーとの組合せ等が用いら
れる。
【0013】レーザービームLB1は、電子シャッタと
して機能する第1音響光学素子(AOM)31により変
調されて第1ポリゴンミラー41に入射する。同様に、
レーザービームLB2は、第2音響光学素子32により
変調されて第2ポリゴンミラー42に入射する。第1お
よび第2ポリゴンミラー41、42は同一寸法形状であ
り、共に八角柱形状を呈する。
【0014】第1および第2ポリゴンミラー41、42
はそれぞれ八角柱の軸心周りに回転し、それぞれの8つ
の側面がレーザビームLB1およびLB2を偏向させる
反射面として機能する。レーザビームLB1およびLB
2は回転する反射面(図1においては、反射面41bお
よび42b)によって所定の走査範囲に渡って偏向させ
られる。さらに、所定の走査範囲に渡って偏向させられ
るレーザビームLB1およびLB2は図示しない種々の
レンズにより描画テーブル70上の被描画体72に到達
させられる。要するに、レーザビームLB1およびLB
2は回転する各反射面によって所定の方向、即ち主走査
方向に偏向させられる。
【0015】レーザビームLB1による走査範囲と、レ
ーザビームLB2による走査範囲とは、境界部分におい
て一部重なるように設定され、1度の走査による主走査
方向における走査範囲は第1ポリゴンミラー41(また
は第2ポリゴンミラー42)の走査範囲の約2倍とな
る。このように、2個のポリゴンミラー41、42を同
時に駆動することにより、走査範囲を倍増でき、描画に
要する時間の短縮、ひいては生産効率の向上を図ること
ができる。
【0016】第1および第2音響光学素子31、32の
双方は画像制御部50によって制御される。画像制御部
50には描画すべき回路パターンのラスタデータが画像
データとして与えられ、この画像データに基づいてレー
ザービームLB1およびLB2が変調される。
【0017】第1ポリゴンミラー41は第1ドライバ5
1によって回転駆動され、第1ドライバ51はポリゴン
同期制御部60によりその回転駆動の開始、停止および
回転速度が制御される。第1ドライバ51には回転速度
に対応した第1駆動パルスPOL1がポリゴン同期制御
部60から入力され、これにより第1ポリゴンミラー4
1の回転速度が制御される。
【0018】第1ポリゴンミラー41には各反射面の位
置を特定するために第1原点41aが定められる。第1
ドライバ51は第1原点41aを検出するセンサ、例え
ば公知のフォトインターラプタを備え、第1原点41a
の検出結果に基いて原点信号ORG1をポリゴン同期制
御部60に対して出力する。原点信号ORG1は原点4
1aを特定する信号である。
【0019】以上の構成は、第2ポリゴンミラー42に
ついても同様であり、ここでは符号を1加算して示し、
説明を省略する。なお、第1および第2ポリゴンミラー
41、42の各回転速度は、第1および第2駆動パルス
POL1、POL2のそれぞれの周期に反比例した値と
なる。
【0020】第1および第2ポリゴンミラー41、42
は、ポリゴン同期制御部60によって各原点41a、4
2aが一致するように、即ち常に同一の反射面、例えば
図1においては反射面41bと反射面42bとが対応す
るように同期回転駆動され、これにより第1および第2
ポリゴンミラー41、42による描画は高精度に同期さ
れる。
【0021】被描画体72としては、例えばフォトレジ
スト層を備えたプリント基板が用いられる。この被描画
体72は描画テーブル70上に固定され、この描画テー
ブル70はレーザビームLB1およびLB2による走査
が行われている間、モータ90により主走査方向に垂直
な副走査方向に順次移動させられる。レーザビームLB
1およびLB2による主走査方向の走査が終了した時点
で、描画テーブル70の副走査方向への移動距離はレー
ザビームLB1およびLB2の幅に相当する。レーザビ
ームLB1およびLB2による主走査方向の走査と副走
査方向への移動が繰り返し行われることにより、被描画
体72のフォトレジスト層表面上には所定の回路パター
ンがレーザビームLB1およびLB2による走査によっ
て順次描かれる。
【0022】なお、実際には、走査と移動が同時に行わ
れることを考慮して、主走査方向は副走査方向に対して
所定角度傾斜して設けられており、これによりレーザビ
ームLB1およびLB2による被描画体72上の走査ラ
インは副走査方向に対して直角となる。
【0023】モータ90はドライバ80により回転駆動
され、ドライバ80はX軸制御部100によって制御さ
れる。一方、描画テーブル70はリニアスケール等の位
置センサ110により副走査方向における位置が検出さ
れ、その検出結果はドライバ80にフィードバックされ
る。
【0024】画像制御部50、ポリゴン同期制御部60
およびX軸制御部100はCPU120に接続され、全
体の制御の整合性および同期が確保されている。具体的
には、後述するポリゴン同期制御部60において発生す
る基準クロックパルスに基いて、主走査方向の走査と副
走査方向への移動との同期、第1および第2ポリゴンミ
ラー41、42の回転と第1および第2音響光学素子3
1、32の動作との同期等が制御される。
【0025】なお、各ポリゴンミラー41、42は製造
する過程において厳密には固体差があり、また各反射面
においてその反射角度や走査に有効な領域が異なるた
め、これら反射角度および走査有効領域を補正するため
に、補正量がCPU120の図示しないメモリに格納さ
れる。CPU120は、ポリゴン同期制御部60を介し
て、レーザビームLB1およびLB2を偏向する反射面
の情報、例えば原点信号ORG1およびORG2を得、
画像制御部50およびX軸制御部100の制御時に各反
射面に対応した補正を適宜行っている。
【0026】図2および図3を参照して、ポリゴン同期
制御部60の構成および動作を説明する。図2はポリゴ
ン同期制御部60の構成を詳細に示すブロック図であ
り、図3はポリゴン同期制御部60の動作を説明するた
めのクロックパルスのタイミングチャートである。
【0027】ポリゴン同期制御部60はクロック発生回
路200を備え、クロック発生回路200は所定の周波
数例えば数MHzの基準クロックパルスCL0を生成す
る。この基準クロックパルスCL0の周期をTとする。
基準クロックパルスCL0は第1カウンタ210に入力
され、第1カウンタ210は基準クロックパルスCL0
を1/100に分周して、分周した周期100Tのクロ
ックパルスを第1駆動パルスPOL1として出力する。
この第1駆動パルスPOL1は第1ポリゴンミラー41
の描画時の動作状態における回転速度に対応したクロッ
クパルスである。
【0028】一方、基準クロックパルスCL0はセレク
タ220および間引き回路240に入力される。間引き
回路240では基準クロックパルスCL0が1000パ
ルス毎に1パルス分だけ間引きされ、調整用クロックパ
ルスCL1としてセレクタ220へ出力される。即ち、
セレクタ220には基準クロックパルスCL0と調整用
クロックパルスCL1とが入力され、セレクタ220は
2者択一的にいずれか一方のクロックパルスを第2カウ
ンタ230に出力する。具体的には、第1および第2ポ
リゴンミラー41、42の原点41a、42aが一致し
ている場合には基準クロックパルスCL0を第2カウン
タ230に出力し、原点41a、42aが一致していな
い場合には調整用クロックパルスCL1を第2カウンタ
230に出力する。
【0029】第2カウンタ230は、セレクタ220に
より選択された基準クロックパルスCL0または調整用
クロックパルスCL1の立上がりを100ずつカウント
し、第2駆動パルスPOL2を出力する。図3を参照す
ると、セレクタ220により基準クロックパルスCL0
が選択されている場合(同期時)には、第2駆動パルス
POL2は周期100Tのクロックパルスであり、第1
駆動パルスPOL1と周期が一致し、さらに第1カウン
タ210および第2カウンタ230を同期動作させるこ
とにより、位相も一致させることができる。
【0030】一方、セレクタ220により調整用クロッ
クパルスCL1が選択されている場合(同期調整時)に
は、調整用クロックパルスCL1の第999パルスの周
期が2Tであるために、第1〜9パルスの周期は100
Tであるが第10パルスの周期のみが101Tとなる。
言い換えると、第2駆動パルスPOL2は第1駆動パル
スPOL1に対して10パルス毎に時間Tだけ位相が徐
々にずれていくクロックパルスとなる。即ち、第2ポリ
ゴンミラー42の回転は、第2駆動パルスPOL2の1
0パルス毎に一時的に減速される。
【0031】従って、調整用クロックパルスCL1が選
択された同期調整時には、第2ポリゴンミラー42は第
1ポリゴンミラー41に対して位相的に遅れることにな
り、両者の位相差が調整される。例えば図1に示すよう
に第1および第2ポリゴンミラー41、42の双方が反
時計回りに回転している場合、第2ポリゴンミラー42
の回転を間欠的に一時減速させると、原点42aは原点
41aに対してその円周方向の相対位置が原点41aに
対して徐々にずれ、これにより原点41aおよび原点4
2aの位置を一致させることができる。
【0032】また、第1ポリゴンミラー41の回転速度
に対応した第1駆動パルスPOL1のパルス列の1パル
スだけ間引いたものを第2駆動パルスPOL2とするこ
とも考えられるが、このように周期変化が大きいクロッ
クパルスを直接第2駆動パルスPOL2として用いれ
ば、第2ポリゴンミラー42の回転への影響が大きくな
り、制御に悪影響を及ぼす恐れがある。このような影響
を小さくするために、本実施形態では、第1ポリゴンミ
ラー41の回転速度に対応したクロックパルスの1/1
00の周期を有する基準クロックパルスCL0を100
0パルス毎に間引いて調整用クロックパルスCL1を生
成し、この調整用クロックパルスCL1の周期を100
倍に戻して第2駆動パルスPOL2として用いている。
第2駆動パルスPOL2の第1〜9パルスと第10パル
スとの周期の比は100:101であり、微少量の周期
変化で済み、これにより間引きによる速度比は約0.9
9、即ち減速割合が約1%となり、第2ポリゴンミラー
42の回転への影響が小さくなる。
【0033】セレクタ220による基準クロックパルス
CL0または調整用クロックパルスCL1の選択・出力
は、速度制御回路250から出力される制御信号SEL
に基いて行われ、例えば制御信号SELのレベルがLO
Wの時には基準クロックパルスCL0が選択され、HI
GHのときには調整用クロックパルスCL1に切替えら
れる。
【0034】図4および図5のタイミングチャートを参
照して、速度制御回路250の動作を説明する。原点信
号ORG1、ORG2は例えば図に示すように原点41
a、42aが検出されると一定時間だけHIGHになる
パルス信号である。
【0035】速度制御回路250は原点信号ORG1、
ORG2が一致しているか否か、具体的には原点信号O
RG1がHIGHからLOWに切替わった立下り時に原
点信号ORG2がHIGHであるか否かを監視してお
り、図4に示すように原点信号ORG1の立下り時に原
点信号ORG2がLOWの状態においては、原点信号O
RG1、ORG2が一致していないとみなされ、制御信
号SELのレベルはLOWである。
【0036】このとき、制御信号SELに基いてセレク
タ220は調整用クロックパルスCL1を出力し、第2
ポリゴンミラー42は第1ポリゴンミラー41に対して
一時的に減速されて回転する。従って、原点信号ORG
2がHIGHに切替わるタイミングは原点信号ORG1
がHIGHに切替わるタイミングに対して、遅れる方向
(図中時間が増加する右方向)に移動する。
【0037】図5は、その後同期調整が完了する時点の
原点信号ORG1、ORG2、および制御信号SELを
示すタイミングチャートであり、原点信号ORG1の立
下り時に原点信号ORG2のHIGHが検出されると、
2つの原点信号ORG1、ORG2が一致したとみなさ
れる。ここで、制御信号SELはHIGHに切替えら
れ、セレクタ220は制御信号SELに応じて調整用ク
ロックパルスCL1から基準クロックパルスCL0に切
替える。
【0038】このように、1つの基準クロックパルスC
L0から全ての制御用クロックパルス、即ち調整用クロ
ックパルスCL1、第1および第2駆動パルスPOL
1、POL2が生成されるので、2つのポリゴンミラー
41、42の同期制御は単純になる。
【0039】図6はレーザ描画装置の動作を示すフロー
チャートであり、電源が投入されると第1および第2ポ
リゴンミラー41、42の駆動が開始され、所定の回転
速度にまで回転させられる(ステップS101)。なお
ステップS101の初期状態において、第1および第2
ポリゴンミラー41、42の回転速度は、双方とも第1
駆動パルスPOL1に対応する同期時の速度に一致す
る。
【0040】次に、同期制御処理が行われ(ステップS
102)、その後、描画動作即ちレーザビームLB1お
よびLB2による回路パターンの描画が開始される(ス
テップS103)。このように、レーザビームLB1お
よびLB2による走査時においては、第1および第2ポ
リゴンミラー41、42は常に同期制御された状態であ
り、これにより常に一定の反射面からの走査が可能とな
る。
【0041】図7は図6における同期制御処理の詳細を
示すフローチャートであり、同期制御回路60における
動作を示している。まず2つの原点信号ORG1および
ORG2が一致していたか否かが判定され(ステップS
201)、一致していなかったときは同期調整、即ち制
御信号SELをLOWに定めて第2ポリゴンミラー42
の回転速度を遅くする動作が開始される(ステップS2
04)。この同期調整は原点信号ORG1、ORG2の
一致が検出されるまで(ステップS205)継続して実
行され、原点信号ORG1、ORG2の一致が検出され
ると、同期調整は終了する(ステップS206)。
【0042】一方、ステップS201において原点信号
ORG1、ORG2の一致が検出された場合でも、一
端、制御信号SELをLOWに定めて同期調整が開始さ
れる(ステップS202)。そして、原点信号ORG
1、ORG2が不一致になるまでステップS203が繰
り返し実行され、再び原点信号ORG1、ORG2が一
致するまでステップS205が繰り返し実行される。
【0043】このように、同期調整回路60において
は、原点信号ORG1、ORG2が不一致であれば一致
するまで同期調整を行い、原点信号ORG1、ORG2
が一致している場合には一端不一致になった後再び一致
するまで同期調整を行っている。これは、図5を参照す
ると、ステップS201において原点信号ORG1、O
RG2の一致が検出された場合においても、原点信号O
RG1の立下り(点R1)が原点信号ORG2のHIG
Hの後方部分、例えば点R3と一致する可能性もあり、
原点信号ORG1、ORG2が一致したと判定されたと
しても、実際には原点41aおよび42aが微少量ずれ
ている可能性があるからである。しかし、ステップS2
01において一致が検出されても、一端不一致になるよ
うに同期調整するので、常に点R1は原点信号ORG2
の立下り部分に近い点R2に一致し、第1および第2ポ
リゴンミラー41、42を確実かつ高精度に同期させる
ことができる。
【0044】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば2つのポ
リゴンミラーを高精度に同期させることができ、副走査
方向における回路パターンのずれを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレーザ描画装置の一実施形態を
示す図であって、主要構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すポリゴン同期制御部の構成を詳細
に示すブロック図である。
【図3】 図2に示すポリゴン同期制御部におけるクロ
ックパルスを示すタイミングチャートである。
【図4】 同ポリゴン同期制御部における同期開始時の
原点信号および制御信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】 同ポリゴン同期制御部における同期完了時の
原点信号および制御信号を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】 図1に示すレーザ描画装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 図6における同期制御処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 レーザビーム光源 20 レーザビーム振分け手段 41 第1ポリゴンミラー 42 第2ポリゴンミラー 41a、42a 原点 60 ポリゴン同期制御部 72 被描画体 220 セレクタ CL0 基準クロックパルス CL1 調整用クロックパルス POL1 第1駆動パルス POL2 第2駆動パルス
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 103 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2H045 AA01 AA54 BA26 BA36 2H097 AA03 BB10 CA17 LA09 5C072 AA03 BA03 BA05 BA17 HA02 HA06 HA10 HA13 HB13 HB16 5C074 AA02 AA10 AA12 BB03 CC22 CC26 DD13 EE02 EE05 GG04 GG09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被描画体に対してレーザビームを主走査
    方向に偏向させつつ前記レーザビームを画像データに基
    づいて変調させて前記被描画体を描画するレーザ描画装
    置であって、 単一のレーザビーム光源と、 前記レーザビーム光源からのレーザビームを2つの光路
    に振り分けるレーザビーム振分け手段と、 所定の回転速度で回転することにより、前記レーザビー
    ム振分け手段によって振り分けられたレーザービームを
    それぞれ前記被描画体に対して主走査方向に偏向させる
    第1および第2ポリゴンミラーと、 前記第1および第2ポリゴンミラーの回転速度を同一の
    所定の周波数を有する基準クロックパルスに基づいて制
    御し、前記第2ポリゴンミラーの回転速度を前記所定の
    回転速度から変化させ、前記第1および第2ポリゴンミ
    ラーにそれぞれ設けられた原点が一致したときに、前記
    第2ポリゴンミラーの回転速度を前記所定の回転速度に
    戻すことによって、前記第1および第2ポリゴンミラー
    を同期させるポリゴン同期制御手段とを備えることを特
    徴とするレーザ描画装置。
  2. 【請求項2】 前記ポリゴン同期制御手段は、前記第1
    および第2ポリゴンミラーを同期させる際に、前記第2
    ポリゴンミラーの回転速度を減速することを特徴とする
    請求項1に記載のレーザ描画装置。
  3. 【請求項3】 前記ポリゴン同期制御手段は、前記第1
    および第2ポリゴンミラーを同期させる際に、前記基準
    クロックパルスを間引いた調整用クロックパルスにより
    前記第2ポリゴンミラーの回転速度を制御することを特
    徴とする請求項2に記載のレーザ描画装置。
  4. 【請求項4】 前記ポリゴン同期制御手段は、前記第2
    ポリゴンミラーの回転速度を設定するクロックパルスを
    切替えるセレクタを備え、このセレクタには前記基準ク
    ロックパルスおよび前記調整用クロックパルスが入力さ
    れていることを特徴とする請求項3に記載のレーザ描画
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ポリゴン同期制御手段は、前記第1
    および第2ポリゴンミラーの原点の一致を検出する検出
    手段を備え、前記セレクタは前記検出手段の検出結果に
    基いて前記基準クロックパルスまたは前記調整用クロッ
    クパルスを切替えることを特徴とする請求項4に記載の
    レーザ描画装置。
  6. 【請求項6】 前記ポリゴン同期制御手段は、前記第1
    ポリゴンミラーを駆動するための第1駆動パルスを生成
    する第1カウンタと、前記第2ポリゴンミラーを駆動す
    るための第2駆動パルスを生成する第2カウンタとを備
    え、前記第1駆動パルスは前記基準クロックパルスのN
    倍(N:2以上の整数)の周期を有し、前記第2駆動パ
    ルスは前記セレクタにより切替えられた前記基準クロッ
    クパルスまたは前記調整用クロックパルスのN倍の周期
    を有することを特徴とする請求項5に記載のレーザ描画
    装置。
  7. 【請求項7】 前記Nが100以上の整数であることを
    特徴とする請求項6に記載のレーザ描画装置。
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